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特許7498596樹脂成形装置、カバープレート及び樹脂成形品の製造方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-04
(45)【発行日】2024-06-12
(54)【発明の名称】樹脂成形装置、カバープレート及び樹脂成形品の製造方法
(51)【国際特許分類】
   B29C 33/38 20060101AFI20240605BHJP
   B29C 33/68 20060101ALI20240605BHJP
【FI】
B29C33/38
B29C33/68
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2020090415
(22)【出願日】2020-05-25
(65)【公開番号】P2021185023
(43)【公開日】2021-12-09
【審査請求日】2023-03-27
(73)【特許権者】
【識別番号】390002473
【氏名又は名称】TOWA株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100121441
【弁理士】
【氏名又は名称】西村 竜平
(74)【代理人】
【識別番号】100154704
【弁理士】
【氏名又は名称】齊藤 真大
(74)【代理人】
【識別番号】100129702
【弁理士】
【氏名又は名称】上村 喜永
(74)【代理人】
【識別番号】100206151
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 惇志
(74)【代理人】
【識別番号】100218187
【弁理士】
【氏名又は名称】前田 治子
(72)【発明者】
【氏名】川本 佳久
(72)【発明者】
【氏名】高橋 範行
(72)【発明者】
【氏名】水間 敬太
【審査官】▲高▼村 憲司
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-199231(JP,A)
【文献】特開2014-014980(JP,A)
【文献】特開2002-036270(JP,A)
【文献】特開2007-287944(JP,A)
【文献】特開2017-143232(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B29C 33/00 - 33/76
B29C 43/00 - 43/58
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
成形対象物に樹脂成形する樹脂成形装置であって、
前記成形対象物を吸着保持する第1型と、
前記第1型に対向して設けられ、樹脂材料を収容するキャビティを有する第2型と、
前記成形対象物及び前記第1型の間に設けられ、前記第1型の型面を覆うとともに、自身の形状を保つ剛性を有するカバープレートとを備え、
前記カバープレートは、1回又は複数回の樹脂成形毎に前記第1型から取り外されて交換されるものであり、前記第1型に形成された複数の吸引口に対応して複数の貫通孔を有する、樹脂成形装置。
【請求項2】
前記カバープレートは、自重に対して自身の形状を保つ剛性を有する部材からなる、請求項1に記載の樹脂成形装置。
【請求項3】
前記カバープレートは、金属製、樹脂製又は紙製である、請求項1又は2に記載の樹脂成形装置。
【請求項4】
前記カバープレートの平面視における外形形状が、前記成形対象物の平面視における外形形状よりも大きい、請求項1乃至3の何れか一項に記載の樹脂成形装置。
【請求項5】
前記カバープレートは、前記第1型に形成された複数の吸引口の一部を覆うことによって吸着保持される、請求項1乃至4の何れか一項に記載の樹脂成形装置。
【請求項6】
前記第1型に設けられ、前記カバープレートを前記第1型に装着した状態で機械的に一時的に固定する保持機構をさらに備える、請求項1乃至5の何れか一項に記載の樹脂成形装置。
【請求項7】
前記第1型に装着される前のカバープレートを収容するカバープレート収容部と、
前記カバープレート収容部と前記第1型との間で前記カバープレートを搬送するカバープレート搬送機構とを備える、請求項1乃至6の何れか一項に記載の樹脂成形装置。
【請求項8】
成形対象物を吸着保持する第1型と、当該第1型に対向して設けられ、樹脂材料を収容するキャビティを有する第2型とを有する樹脂成形装置に用いられるものであって、
前記成形対象物及び前記第1型の間に設けられ、前記第1型の型面を覆うとともに、自身の形状を保つ剛性を有し、1回又は複数回の樹脂成形毎に前記第1型から取り外されて交換されるものであり、前記第1型に形成された複数の吸引口に対応して複数の貫通孔を有するカバープレート。
【請求項9】
請求項1乃至7の何れか一項に記載の樹脂成形装置を用いた樹脂成形品の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂成形装置、カバープレート及び樹脂成形品の製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
樹脂材料を用いて樹脂成形を行う樹脂成形装置としては、基板などの成形対象物を保持する上型と、上型に対向して設けられ、樹脂材料を収容するキャビティを有する下型とを有し、それら上型と下型とを型締めすることによって、成形対象物を樹脂封止するものがある。
【0003】
この樹脂成形装置では、型締めする際に、樹脂が成形対象物の外側にはみ出て、成形対象物の裏面に回り込むなどにより、上型の型面に付着してしまうことがある。そして、樹脂が付着した上型を用いて次の樹脂成形を行ってしまうと、成形対象物にクラックが入るなどの製品不良を招く恐れがある。特に薄い基板ではこのような製品不良が多発する。
【0004】
この問題を解決するために、特許文献1や特許文献2に示す樹脂成形装置では、基板を保持する上型において、上型と基板との間に離型フィルムを介在させることによって、上型の型面に樹脂が付着することを防止している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2013-162041号公報
【文献】特開2019-125661号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、離型フィルムは高価であることからランニングコストが高くなってしまう。また、通常、離型フィルムは1回の樹脂成形ごとに廃棄されることから廃棄コストも高くなってしまう。特に、成形対象物のサイズが大きいと(例えば、φ300mm、又はそれ以上)、上型(金型)の型面を覆うための離型フィルムも大きくなり、コストも高くなる。さらに、離型フィルムは柔らかいため、所望の形状を維持した状態で上型まで搬送する必要があり、その搬送機構の構成が複雑となってしまう。その他、離型フィルムを上型の型面に皺なく貼り付ける必要があり、そのための金型構造も複雑化してしまう。
【0007】
そこで本発明は、上記の問題点を解決すべくなされたものであり、離型フィルムを用いることなく、成型対象物を保持する第1型の型面への樹脂の付着を防止することをその主たる課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
すなわち本発明に係る樹脂成形装置は、成形対象物に樹脂成形する樹脂成形装置であって、前記成形対象物を保持する第1型と、前記第1型に対向して設けられ、樹脂材料を収容するキャビティを有する第2型と、前記成形対象物及び前記第1型の間に設けられ、前記第1型の型面を覆うとともに、自身の形状を保つ剛性を有するカバープレートとを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
このように構成した本発明によれば、離型フィルムを用いることなく、成型対象物を保持する第1型の型面への樹脂の付着を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本実施形態の樹脂成形装置の構成を模式的に示す平面図である。
図2】同実施形態の樹脂成形モジュールの構成を模式的に示す断面図である。
図3】同実施形態の上型の周辺構造を模式的に示す断面図である。
図4】上型にカバープレート及び基板を吸着保持した状態を下から見た模式図である。
図5】同実施形態の樹脂成形品の製造方法における(a)カバープレート装着前の状態、及び、(b)カバープレート装着後の状態を示す図である。
図6】同実施形態の樹脂成形品の製造方法における(c)基板を上型に吸着保持した状態、及び、(d)樹脂材料を供給した状態を示す図である。
図7】同実施形態の樹脂成形品の製造方法における(e)樹脂成形時の状態、及び、(f)樹脂成型後の状態を示す図である。
図8】同実施形態の樹脂成形品の製造方法における(g)封止済基板の搬出時の状態、及び、(h)カバープレートの搬出時の状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
次に、本発明について、例を挙げてさらに詳細に説明する。ただし、本発明は、以下の説明により限定されない。
【0012】
本発明の樹脂成形装置は、前述のとおり、成形対象物に樹脂成形する樹脂成形装置であって、前記成形対象物を保持する第1型と、前記第1型に対向して設けられ、樹脂材料を収容するキャビティを有する第2型と、前記成形対象物及び前記第1型の間に設けられ、前記第1型の型面を覆うとともに、自身の形状を保つ剛性を有するカバープレートとを備えることを特徴とする。
【0013】
この樹脂成形装置であれば、カバープレートによって成形対象物を保持する第1型の型面を覆っているので、離型フィルムを用いることなく、第1型の型面への樹脂の付着を防止することができる。したがって、離型フィルムを用いることによるランニングコスト及び廃棄コストを削減することができる。仮に第1型の型面に樹脂などの付着物があったり、成形対象物の裏面に異物が付着していたりしても、当該付着物はカバープレートにより覆われることになり、成形対象物にクラックが入るなどの製品不良を防ぐことができる。このように第1型の型面をカバープレートで覆うことにより、製品の安全性が図られるほか、樹脂成形装置の長期運転が可能となる。
また、カバープレートが自身の形状を保つ剛性を有するので、当該カバープレートを搬送する機構を簡単にすることができる。例えば、成形対象物を搬送する搬送機構と同様の構成を有する搬送機構により搬送することができる。
さらに、カバープレートが自身の形状を保つ剛性を有し離型フィルムのように柔らかくないので、第1型の型面に装着した際に皺ができにくく、離型フィルムを用いた場合のように金型構造も複雑化することがない。
【0014】
具体的に前記カバープレートは、自重に対して自身の形状を保つ剛性を有する部材からなることが望ましい。つまり、前記カバープレートは、重力以外に外部から力が加えられていない状態において自身の形状を保つ剛性を有する部材からなる。
【0015】
前記カバープレートは、金属製、樹脂製又は紙製のものであることが望ましい。
ここで、特に金属製又は樹脂製のカバープレートであれば、洗浄して再利用することが容易となり、離型フィルムを使用するよりもランニングコストを削減することができる。
また、特に樹脂製又は紙製のカバープレートであれば、安価に構成することができ、また、使い捨てにすることもできる。使い捨ての構成にすることで、カバープレートの洗浄作業を不要にすることができる。
【0016】
樹脂が成形対象物の外側にはみ出して第1型の型面に付着することを好適に防ぐためには、前記カバープレートの平面視における外形形状が、前記成形対象物の平面視における外形形状よりも大きいことが望ましい。つまり、カバープレート及び成形対象物を第1型に保持した状態で、成形対象物の周囲全体にカバープレートが延び出るようにすることが望ましい。
【0017】
前記第1型の具体的な構成としては、前記成形対象物を吸着保持するものであることが考えられる。ここで、第1型と成形対象物との間にカバープレートを配置しつつ、第1型が成形対象物を吸着保持するためには、前記カバープレートは、前記第1型に形成された複数の吸引口に対応して複数の貫通孔を有することが望ましい。
【0018】
この構成において、前記カバープレートは、前記第1型に形成された複数の吸引口の一部を覆うことによって吸着保持されることが望ましい。
この構成であれば、第1型に形成された吸引口を用いてカバープレートを吸着保持することができるので、カバープレートを第1型の型面に装着するための構成を簡単にすることができる。
【0019】
カバープレートを第1型に装着する構成としては、上記のとおり吸着保持して固定する方式と、機械的に固定する方式とが考えられる。
ここで、成形対象物とともにカバープレートを吸着保持して固定する場合には、第1型の吸着保持を解除すると、成形対象物とともにカバープレートが第1型から外れることになる。このため、成形対象物とカバープレートとを別々に第1型から外すためには、樹脂成形装置は、前記第1型の周囲に設けられ、前記カバープレートを前記第1型に装着した状態で機械的に一時的に固定する保持機構をさらに備えることが望ましい。
【0020】
また、カバープレートを自動的に第1型に装着するための具体的な実施の態様としては、前記樹脂成形装置は、前記第1型に装着される前のカバープレートを収容するカバープレート収容部と、前記カバープレート収容部と前記第1型との間で前記カバープレートを搬送するカバープレート搬送機構とを備えることが望ましい。
【0021】
また、本発明のカバープレートは、成形対象物を保持する第1型と、当該第1型に対向して設けられ、樹脂材料を収容するキャビティを有する第2型とを有する樹脂成形装置に用いられるものであって、前記成形対象物及び前記第1型の間に設けられ、前記第1型の型面を覆うとともに、自身の形状を保つ剛性を有することを特徴とする。
【0022】
また、上述した樹脂成形装置を用いた樹脂成形品の製造方法も本発明の一態様である。
【0023】
<本発明の一実施形態>
以下に、本発明に係る樹脂成形装置の一実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下に示すいずれの図についても、わかりやすくするために、適宜省略し又は誇張して模式的に描かれている。同一の構成要素については、同一の符号を付して説明を適宜省略する。
【0024】
<樹脂成形装置100の全体構成>
本実施形態の樹脂成形装置100は、成形対象物である基板Wに搭載された電子部品Wxを樹脂材料Jにより樹脂封止して樹脂成形品Pを製造するものである。なお、基板としては、例えば金属製基板、樹脂製基板、ガラス製基板、セラミックス製基板、回路基板、半導体製基板、リードフレーム、シリコンウエハ、ガラスウエハ等を挙げることができる。また、樹脂材料Jは、例えば顆粒状樹脂である。
【0025】
この樹脂成形装置100は、図1に示すように、基板供給・収納モジュールAと、2つの樹脂成形モジュールBと、樹脂材料供給モジュールCとを、それぞれ構成要素として備える。各構成要素(各モジュールA~C)は、それぞれの構成要素に対して着脱可能かつ交換可能である。
【0026】
基板供給・収納モジュールAは、外部から封止前基板Wを受け入れる基板受入部11と、封止済基板W(樹脂成形品P)を収納する基板収納部12と、封止前基板W及び樹脂成形品Pを搬送する搬送機構13と、搬送機構13に対して封止前基板W及び樹脂成形品Pの受け渡しを行う例えば搬送ロボット等の受け渡し機構14とを有する。
【0027】
搬送機構13は、封止前基板Wを基板供給・収納モジュールAから樹脂成形モジュールBに搬送し、樹脂成形品Pを樹脂成形モジュールBから基板供給・収納モジュールAに搬送する。また、受け渡し機構14は、封止前基板Wを基板受入部11から搬送機構13に受け渡し、樹脂成形品Pを搬送機構13から基板収納部12に受け渡す。
【0028】
各樹脂成形モジュールBは、基板Wを保持する第1型である上型2と、キャビティ3Cが形成された第2型である下型3と、上型2及び下型3を型締めする型締め機構4とを有する。具体的な構成について後述する。
【0029】
樹脂材料供給モジュールCは、移動テーブル15と、移動テーブル15上に載置される樹脂材料収容部16と、樹脂材料収容部16に樹脂材料Jを計量して投入する樹脂材料投入機構17と、樹脂材料収容部16を搬送して下型3のキャビティ3Cに樹脂材料Jを供給する樹脂材料供給機構18とを有する。
【0030】
移動テーブル15は、樹脂材料供給モジュールC内において、樹脂材料投入機構17による樹脂投入位置と樹脂材料供給機構18に樹脂材料収容部16を受け渡すための受け渡し位置との間で移動する。また、樹脂材料供給機構18は、樹脂材料Jを収容した樹脂材料収容部16を樹脂材料供給モジュールCから樹脂成形モジュールBに搬送し、樹脂材料Jを供給した後の樹脂材料収容部16を樹脂成形モジュールBから樹脂材料供給モジュールCに搬送する。
【0031】
<樹脂成形モジュールBの具体的構成>
次に、本実施形態における樹脂成形モジュールBの具体的な構成について以下に説明する。
【0032】
樹脂成形モジュールBは、上述したように、図2に示すように、基板Wを保持する上型2と、キャビティ3Cが形成された下型3と、上型2及び下型3が取り付けられるとともに上型2及び下型3を型締めする型締め機構4とを有する。
【0033】
型締め機構4は、上型2が取り付けられる上部固定盤41と、下型3が取り付けられる可動盤42と、可動盤42を昇降移動させるための駆動機構43とを有している。
【0034】
上部固定盤41は、その下面に上型2が取り付けられるものであり、複数の支柱部45の上端部において可動盤42と対向するように固定されている。
【0035】
可動盤42は、その上面に下型3が取り付けられるものであり、下部固定盤44に立て設けられた複数の支柱部45により昇降移動可能に支持されている。
【0036】
駆動機構43は、可動盤42及び下部固定盤44の間に設けられており、可動盤42を昇降移動させて上型2及び下型3を型締めするものである。本実施形態の駆動機構43は、サーボモータ等の回転を直線移動に変換するボールねじ機構431を用いて可動盤42を昇降させる直動方式のものであるが、サーボモータ等の動力源を例えばトグルリンクなどのリンク機構を用いて可動盤42に伝達するリンク方式のものであっても良い。
【0037】
上型2と上部固定盤41との間には、上型保持部46が設けられている。この上型保持部46は、上型2を加熱するヒータプレート461と、ヒータプレート461の上面に設けられた断熱部材462と、ヒータプレート461の下面に設けられて上型2の周囲を取り囲む側壁部材463と、側壁部材463の下端に設けられたシール部材464とを有している。
【0038】
一方、下型3と可動盤42との間には、下型保持部47が設けられている。この下型保持部47は、下型3を加熱するヒータプレート471と、ヒータプレート471の下面に設けられた断熱部材472と、ヒータプレート471の上面に設けられて下型3の周囲を取り囲む側壁部材473と、側壁部材473の上端に設けられたシール部材474とを有している。そして、駆動機構43による型締め時において側壁部材463のシール部材464及び側壁部材473のシール部材474が密着して、上型2及び下型3を収容する空間が外気と遮断される。なお、シール部材464又はシール部材474の一方を設けない構成としても良い。
【0039】
上型2は、基板Wの裏面を吸着して保持するものである。図3に示すように、上型2の下面には吸引口2hが形成されており、上型2の内部には吸引口2hに繋がる吸引流路2Rが形成されている。この吸引流路2Rは外部の吸引装置(不図示)に接続されている。
【0040】
下型3には、図2に示すように、基板Wに搭載された電子部品Wx及び樹脂材料Jを収容するキャビティ3Cが形成されている。具体的に下型3は、キャビティ3Cの底面を形成する単一の部材である底面部材301と、当該底面部材301を取り囲む側面部材302とを有している。この底面部材301の上面と側面部材302の内周面によってキャビティ3Cが形成される。
【0041】
側面部材302は、底面部材301に対して相対的に上下移動可能に設けられている。具体的は、下型3のベースプレート303に対してコイルばね等の複数の弾性部材304によって支持されている(図2参照)。また、本実施形態の下型3は、樹脂成形品Pの離型性を向上させるために離型フィルム5で覆われる。また、側面部材302の上面(側面部材302と基板Wとの当接面)に、空気やガスを排出するためエアベント(不図示)を設けても良い。
【0042】
<カバープレート6について>
そして、本実施形態の樹脂成形モジュールBは、特に図3に示すように、基板W及び上型2の間に設けられ、上型2の型面2Pを覆うカバープレート6を備えている。
【0043】
このカバープレート6は、自身の形状を保つ剛性を有するものであり、重力以外に外部から力が加えられていない自然状態において自身の形状(例えば平板状)を保つ剛性を有する部材からなる。カバープレート6は、例えば、金属製、樹脂製又は紙製のものである。
【0044】
また、カバープレート6の厚みは、材質によるが、通常、約0.2mm~約0.5mmであることが好ましい。約0.2mmより薄いと、上記の自然状態において自身の形状を保つことが困難となる場合がある。一方、約0.5mmより厚いと、サイズによっては自重を支えきれずに自然状態において自身の形状を保つことが困難となる場合があり、また、コストアップや重量増加による操作性の悪化をもたらしてしまう。特に紙の場合は、約0.5mmより厚いと、成形圧力で押されることによる変形量が大きくなってしまい、樹脂成形品の樹脂モールド部の平坦度が確保しにくくなる。
【0045】
ここで、「自身の形状を保つ剛性を有する」とは、カバープレート6の一端部を支持し、当該一端部を固定端とした片持ち状態において、カバープレート6が自重により変形しない、又は、自重による変形量が実用上無視できる程度に強度が設定されていることを意味する。或いは、「自身の形状を保つ剛性を有する」とは、カバープレート6を垂直にして下端部を支持した状態において、カバープレート6が起立した状態を維持できる程度に強度が設定されていることを意味する。なお、「自身の形状を保つ剛性を有する」とは、離型フィルムのように持ち上げると容易に変形し、自身の形状を保つことができずに皺ができてしまうものを除く意味である。
【0046】
金属製のものとしては、例えば、ステンレス鋼や銅製の平板を挙げることができる。樹脂製のものとしては、例えば、ガラスエポキシ樹脂等のプラスチック製の平板を挙げることができる。紙製のものとしては、例えば、防塵紙等の厚紙を挙げることができる。金型(上型2、下型3)は加熱されるため、カバープレート6は耐熱性を有することが好ましい。
【0047】
ここで、特に金属製又は樹脂製のカバープレート6であれば、樹脂成形に使用した後に洗浄し、その後の樹脂成形に再利用することが容易となり、離型フィルムを使用するよりもランニングコストを削減することができる。また、特に樹脂製又は紙製のカバープレート6であれば、カバープレート6を安価に構成することができ、また、使い捨てにすることもできる。使い捨ての構成にすることで、カバープレート6の洗浄作業を不要にすることができる。
【0048】
そして、図4に示すように、カバープレート6の平面視における外形形状は、基板Wの平面視における外形形状よりも大きい。図4に示すように、基板Wが矩形状をなす場合には、当該基板Wよりも外形形状が大きい矩形状をなすカバープレート6を用いることが考えられ、基板Wが円形状をなす場合には、当該基板Wよりも外形形状が大きい円形状をなすカバープレート6を用いることが考えられる。このようにカバープレート6が基板Wよりも大きいので、溶融した樹脂材料Jが例えばエアベントを通じて基板Wの裏面側に回り込んで上型2の型面2Pに接触することを防ぐことができる。
【0049】
また、カバープレート6は、図3に示すように、上型2の型面2Pに形成された複数の吸引口2hに対応して複数の貫通孔6hを有している。この貫通孔6hは、吸引口2hよりも直径が大きく形成されており、カバープレート6が若干ずれても貫通孔6hが吸引口2hに連通するように構成されている。
【0050】
さらに、カバープレート6は、上型2の型面2Pに形成された複数の吸引口2hの一部を覆うことによって吸着保持される。つまり、上型2の型面2Pに形成された複数の吸引口2hには、カバープレート6の貫通孔6hに連通して基板Wを吸着保持するものと、カバープレート6に覆われてカバープレート6を吸着保持するものとがある。
【0051】
その他、カバープレート6には、図3及び図4に示すように、上型2に設けられた基板Wの周端面に接触して位置決めするための位置決めピン21が貫通する貫通孔6h1が形成されている。この貫通孔6h1を貫通した位置決めピン21によって、基板Wが上型2に対して位置決めされる。なお、上型2の位置決めピン21の上方には弾性部材(不図示)が設けられており、型締めの際に下型3に干渉しない構成となっている。
【0052】
本実施形態では、位置決めピン21を4個設けているが、基板Wの大きさや形状、材質、成形温度などによって適切な数の位置決めピン21を適切な位置に設けることができる。また、基板Wに穴が形成できる場合は、位置決めピン21を基板Wの端面に接触させる代わりに、位置決めピン21に例えばパイロットピンを用いて、その穴に挿入させて位置決めを行ってもよい。
【0053】
また、樹脂成形モジュールBは、図3及び図4に示すように、カバープレート6を上型2に装着した状態で機械的に一時的に固定する保持機構7をさらに備えている。
【0054】
保持機構7は、上型2の周囲に設けられ、上型2に装着した状態でカバープレート6を機械的に一時的に固定する保持部材71を有している。保持部材71は、上型2の周囲に複数箇所(図4では4箇所)設けられている。この保持部材71は、カバープレート6の外縁部の下面に引っ掛かりカバープレート6を保持し、カバープレート6が下方に落下しないようにするものである。この保持部材71がカバープレート6に引っ掛かることにより、上型2による吸着保持を解除しても、カバープレート6が上型2から離れて落下しない。
【0055】
さらに、本実施形態では、図1に示すように、上述した基板供給・収納モジュールAに、カバープレート6を収容するカバープレート収容部8と、カバープレート収容部8と上型2との間でカバープレート6を搬送するカバープレート搬送機構9とを備えている。
【0056】
本実施形態のカバープレート収容部8は、上型2に装着される前の使用前のカバープレート6を収容するだけでなく、上型2に装着された後の使用済のカバープレート6も収容するものである。なお、使用前のカバープレート6と使用済のカバープレート6とを別々の収容部に収容しても良いし、使用済のカバープレート6が使い捨ての場合には、使用済のカバープレート6を図示しない廃棄箱に廃棄するようにしても良い。
【0057】
カバープレート搬送機構9は、上記の搬送機構13及び受け渡し機構14を用いて構成されている。つまり、搬送機構13は、使用前のカバープレート6を基板供給・収納モジュールAから樹脂成形モジュールBに搬送し、使用済のカバープレート6を樹脂成形モジュールBから基板供給・収納モジュールAに搬送する。また、受け渡し機構14は、使用前のカバープレート6をカバープレート収容部8から搬送機構13に受け渡し、使用済のカバープレート6を搬送機構13からカバープレート収容部8に受け渡す。なお、カバープレート搬送機構9は、上記の搬送機構13及び受け渡し機構14とは別に、カバープレート専用の機構として設けても良い。
【0058】
<樹脂成形装置100の動作>
この樹脂成形装置100における樹脂成形(樹脂封止)の動作について図1図5図8を参照して説明する。以下に示す動作は、例えば基板供給・収納モジュールAに設けられた制御部COMが樹脂成形装置100の各部を制御することにより行われる。なお、制御部COMは、CPU、内部メモリ、入出力インターフェース、AD変換器等を有する専用又は汎用のコンピュータである。
【0059】
(1)カバープレート供給工程
基板供給・収納モジュールAにおいて、受け渡し機構14によりカバープレート収容部8から使用前のカバープレート6を所定の待機位置にある搬送機構13に受け渡す(図1参照)。そして、搬送機構13を樹脂成形モジュールBに移動させて、カバープレート6を型開きされた上型2に吸着保持する(図5(a)→(b)参照)。このとき、位置決めピン21が貫通孔6h1に挿入されて、カバープレート6の位置決めがなされる。カバープレート6が上型2に吸着保持された後に、保持機構7の保持部材71によりカバープレート6を固定する(図5(b)参照)。その後、搬送機構13を、所定の待機位置に戻す。
【0060】
(2)封止前基板供給工程
次に、基板供給・収納モジュールAにおいて、受け渡し機構14により基板受入部11から封止前基板Wを所定の待機位置にある搬送機構13に受け渡す(図1参照)。そして、搬送機構13を樹脂成形モジュールBに移動させて、封止前基板Wを型開きされた上型2に吸着保持する(図6(c)参照)。このとき、位置決めピン21が封止前基板Wの周端面に接触して、封止前基板Wの位置決めがなされ、封止前基板Wと上型2の型面2Pとの間には、カバープレート6が挟まれた状態となる。その後、搬送機構13を、所定の待機位置に戻す。
【0061】
(3)樹脂計量工程
一方、樹脂材料供給モジュールCにおいて、離型フィルム5を所定の形状にし、所定の待機位置にある移動テーブル15を移動させて、その上に離型フィルム5と枠部材(不図示)とを順次載置して樹脂材料収容部16とする。その後、樹脂材料収容部16を樹脂材料投入機構17に移動させる(図1参照)。次に、樹脂材料投入機構17から樹脂材料収容部16の枠部材の内側に所定量の樹脂材料Jを投入する。その後、移動テーブル15を所定の待機位置に戻す。
【0062】
(4)樹脂供給工程
次に、所定の待機位置にある樹脂材料供給機構18を移動させて、移動テーブル15から樹脂材料Jを収容した樹脂材料収容部16を受け取る。そして、樹脂材料供給機構18を樹脂成形モジュールBに移動させて、樹脂材料収容部16の離型フィルム5と樹脂材料収容部16に収容されている樹脂材料Jとを型開きされた下型3のキャビティ3Cに供給する(図6(d)参照)。その後、樹脂材料供給機構18を、所定の待機位置に戻す。なお、離型フィルム5は、樹脂材料Jをキャビティ3Cに供給する前に密着させてもよい。
【0063】
(5)樹脂成形工程
上記の工程の後、樹脂成形モジュールBにおいて、駆動機構43によって可動盤42を上昇させて、上型保持部46のシール部材464と下型保持部47のシール部材474とを密着させることで密閉空間を形成する。この状態で、図示しない排気機構によって密閉空間を真空状態とする。
【0064】
そして、駆動機構43によって可動盤42を更に上昇させて、側面部材302が上型2に押されて弾性部材304が圧縮変形するとともに、基板Wの電子部品Wxが樹脂材料Jに浸漬し、基板Wの部品搭載面が樹脂材料Jにより被覆される(図7(e)参照)。この状態で上型2と下型3とは所定の型締め圧により型締めされ、加熱される。所定時間が経過した後、型締め機構4により下型3を下降させて上型2と下型3とを型開きする(図7(f)参照)。なお、型締めの途中で、密閉空間を大気圧に戻しても良い。
【0065】
(6)封止済基板搬出工程
次に、基板供給・収納モジュールAの搬送機構13を移動させて、型開きされた上型2から樹脂成形品Pを受け取る。このとき、上型2の吸着保持が解除され、又は、さらに気体が吸引口2hから樹脂成形品Pの裏面に向けて逆噴射されて、樹脂成形品Pが上型2から外される(図8(g)参照)。なお、カバープレート6は、保持機構7により固定されているので、カバープレート6は上型2に装着された状態のままである。そして、樹脂成形品Pを受け取った搬送機構13を、受け渡し機構14による所定の受け渡し位置に移動させる。そして、受け渡し機構14は、樹脂成形品Pを搬送機構13から基板収納部12に受け渡して収納する(図1参照)。
【0066】
(7)カバープレート搬出工程
最後に、基板供給・収納モジュールAの搬送機構13を移動させて、型開きされた上型2から使用済のカバープレート6を受け取る。このとき、上型2の吸着保持が解除され、又は、さらに気体が吸引口2hからカバープレート6に向けて逆噴射されるとともに、保持機構7による固定が解除されて、使用済のカバープレート6が上型2から外される(図8(h)参照)。そして、使用済のカバープレート6を受け取った搬送機構13を、受け渡し機構14による所定の受け渡し位置に移動させる。そして、受け渡し機構14は、使用済のカバープレート6を搬送機構13からカバープレート収容部8に受け渡して収納する。また、下型3の離型フィルム5も別途取り除かれる。このようにして、樹脂封止が完了する。
【0067】
<本実施形態の効果>
本実施形態の樹脂成形装置100によれば、カバープレート6によって基板Wを保持する上型2の型面2Pを覆っているので、上型2に離型フィルムを用いることなく、上型2の型面2Pへの樹脂の付着を防止することができる。したがって、上型2に離型フィルムを用いることによるランニングコスト及び廃棄コストを削減することができる。仮に上型2の型面2Pに樹脂や異物などの付着物があったとしても、当該付着物はカバープレート6により覆われることになり、基板Wにクラックが入るなどの製品不良を防ぐことができる。また、基板Wの裏面(樹脂封止がなされない側の面、すなわち、上型2の型面2Pに対向する側の面)に異物や汚れなどの付着物があったとしても、付着物が存在することによる上型2から基板Wへの衝撃をカバープレート6が吸収するため、基板Wのクラックや割れを防止することができる。このように上型2の型面2Pをカバープレート6で覆うことにより、製品の安全性が図られるほか、樹脂成形装置100の長期運転が可能となる。
【0068】
また、カバープレート6が自身の形状を保つ剛性を有し、自然状態において自身の形状を維持できる部材からなるので、当該カバープレート6を搬送するカバープレート搬送機構9を簡単にすることができる。例えば、基板Wを搬送する搬送機構13と同様の構成を有する搬送機構により搬送することができる。本実施形態では、基板Wとカバープレート6とを共通の搬送機構13により搬送している。
【0069】
さらに、カバープレート6が離型フィルムのように柔らかくなく、重力以外に外部から力が加えられていない自然状態で形状を維持するため、上型2の型面2Pに装着した際に皺ができず、離型フィルムを用いた場合のように金型構造も複雑化することがない。
【0070】
<その他の変形実施形態>
なお、本発明は前記実施形態に限られるものではない。
【0071】
例えば、前記実施形態では、基板Wとカバープレート6とを別々に上型2に吸着保持させる構成であったが、基板Wとカバープレート6とを同時に上型2に吸着保持させる構成としても良い。この場合、搬送機構13による搬送する前に、基板Wとカバープレート6と重ねて、この重ねた状態の基板Wとカバープレート6とを搬送機構13によって上型2に搬送することが考えられる。
【0072】
また、前記実施形態では、基板Wとカバープレート6とを別々に上型2から取り外す構成であったが、基板Wとカバープレート6とを同時に上型2から取り外す構成としても良い。この場合、搬送機構13により搬出する際に、保持機構7による固定を解除した後に、上型2の吸着保持を解除して、搬送機構13が基板Wとカバープレート6との両方を受け取って搬出することが考えられる。なお、基板Wとカバープレート6とを同時に上型2から取り外す構成を採用する場合、前記実施形態の保持機構7を用いない構成としても良い。
【0073】
また、前記実施形態のカバープレート6は、基板Wの全周において外側に延出する構成であったが、例えば、エアベントが設けられた部分などの樹脂が回り込みやすい部分において基板Wよりも外側に延出する構成であっても良い。
【0074】
さらに、カバープレート6は、上型2の型面全体を覆う構成の他、上型2の型面2Pの一部を覆うものであっても良い。このとき、カバープレート6は、樹脂が回り込みやすい部分、つまり、基板Wの外縁を含む所定範囲に亘って覆うことが考えられる。この場合、上型2には、カバープレート6の厚み分凹ませた凹部を形成し、当該凹部にカバープレート6を収容して配置することが考えられる。
【0075】
加えて、前記実施形態では、カバープレート6を上型2の吸引口2hを用いて吸着保持する構成であったが、保持機構7を用いる場合には、吸引口2hによる吸着保持をしない構成としても良い。この場合、カバープレート6には、上型2に形成された複数の吸引口2h全てに対応して貫通孔6hが形成されることになる。
【0076】
前記実施形態では、1回の樹脂成形ごとにカバープレート6を交換する構成であったが、複数回の樹脂成形ごとにカバープレート6を交換する構成としても良い。また、カバープレート6は単一の部材から成るもののほか、複数の部材に分離可能なものであっても良い。
【0077】
その上、カバープレート6が、剥離可能なフィルムを複数重ね合わせて構成されたものとし、樹脂成形ごとにカバープレート6の最外側のフィルムを剥がして用いるものとしても良い。
【0078】
前記実施形態では、基板供給・収納モジュールAがカバープレート収容部8及びカバープレート搬送機構9を有する構成であったが、別のモジュールに設置しても良いし、各モジュールA~Cとは別に専用のカバープレート供給・収納モジュールを設けても良い。
【0079】
前記実施形態の樹脂成形装置は、圧縮成形(コンプレッションモールド)を行うものであったが、トランスファー成形を行うものであっても良い。この場合、成形対象物を保持する成形型において、当該成形型の型面と成形対象物との間にカバープレートを配置する。
【0080】
また、前記実施形態の樹脂成形装置では、成形対象物を上型に保持するものであったが、成形対象物を下型に保持するものであっても良い。この場合、下型と成形対象物との間にカバープレートを配置する。
【0081】
前記実施形態においては、基板供給・収納モジュールAと樹脂材料供給モジュールCとの間に、2個の樹脂成形モジュールBを接続した構成であるが、基板供給・収納モジュールAと樹脂材料供給モジュールCとを1つのモジュールにして、そのモジュールに樹脂成形モジュールBを接続した構成としても良い。また、樹脂成形装置は、前記実施形態のように各モジュールにモジュール化されていなくても良い。
【0082】
前記実施形態においては、樹脂材料は顆粒状樹脂であったが、液状樹脂であっても良い。
【0083】
その他、本発明は前記実施形態に限られず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であるのは言うまでもない。
【符号の説明】
【0084】
100・・・樹脂成形装置
J ・・・樹脂材料
W ・・・成形対象物
P ・・・樹脂成形品
2 ・・・上型(第1型)
2P ・・・型面
2h ・・・吸引口
3 ・・・下型(第2型)
3C ・・・キャビティ
4 ・・・型締め機構
6 ・・・カバープレート
6h ・・・貫通孔
7 ・・・保持機構
8 ・・・カバープレート収容部
9 ・・・カバープレート搬送機構
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8