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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-04
(45)【発行日】2024-06-12
(54)【発明の名称】クイック接続型プラテン軸受け装置
(51)【国際特許分類】
   F16C 35/077 20060101AFI20240605BHJP
   F16C 33/58 20060101ALI20240605BHJP
【FI】
F16C35/077
F16C33/58
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2022554229
(86)(22)【出願日】2021-09-16
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-16
(86)【国際出願番号】 CN2021118720
(87)【国際公開番号】W WO2023272955
(87)【国際公開日】2023-01-05
【審査請求日】2022-09-07
(31)【優先権主張番号】202110725370.1
(32)【優先日】2021-06-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】522226410
【氏名又は名称】人本股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】C&U COMPANY LIMITED.
【住所又は居所原語表記】No.515,5th Binhai Street,Economic & Technological Development Zone,Wenzhou City,Zhejiang 325011,China
(74)【代理人】
【識別番号】110000291
【氏名又は名称】弁理士法人コスモス国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】徐 家良
(72)【発明者】
【氏名】白 雪峰
(72)【発明者】
【氏名】張 樹武
【審査官】松江川 宗
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第111156257(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第110985787(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第105736583(CN,A)
【文献】特開2020-098034(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16C 19/00-19/56,33/30-33/66,
35/00-39/06,43/00-43/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
クイック接続型プラテン軸受け装置であって、軸受けとプラテンとを備え、前記プラテンは軸受けの外輪の外側に嵌着可能な外嵌孔を備え、前記外嵌孔と軸受けの外輪との外嵌嵌合部に制限溝が設けられ、前記制限溝内に鋼球が設けられ、鋼球と外嵌孔、軸受けの外輪との間の制限嵌合に基づいて少なくとも軸受けとプラテンとの間の軸方向制限を構成し、前記軸受けの外輪又はプラテンには前記制限溝に連通する取付通路が設けられ、前記取付通路内には鋼球を前記制限溝内に制限して保持することが可能な制限部材が設けられ、
前記取付通路はプラテンに設けられ、前記制限溝は、軸受けの外輪の外周面に周設される環状転がり溝と、プラテンの外嵌孔の内周面に設けられる凹溝とを備え、
前記取付通路は、径方向延伸セクション及び軸方向延伸セクションを備え、前記径方向延伸セクションの一端は外嵌孔の内周面に連通し、前記軸方向延伸セクションはプラテンの少なくとも片側の軸方向端面に取付口が設けられ、前記制限部材は、軸方向延伸セクション内に穿設して固定され、前記鋼球と嵌合して当接制限し、前記凹溝は径方向延伸セクションの一端から構成される、
ことを特徴とするクイック接続型プラテン軸受け装置。
【請求項2】
クイック接続型プラテン軸受け装置であって、軸受けとプラテンとを備え、前記プラテンは軸受けの外輪の外側に嵌着可能な外嵌孔を備え、前記外嵌孔と軸受けの外輪との外嵌嵌合部に制限溝が設けられ、前記制限溝内に鋼球が設けられ、鋼球と外嵌孔、軸受けの外輪との間の制限嵌合に基づいて少なくとも軸受けとプラテンとの間の軸方向制限を構成し、前記軸受けの外輪又はプラテンには前記制限溝に連通する取付通路が設けられ、前記取付通路内には鋼球を前記制限溝内に制限して保持することが可能な制限部材が設けられ、
前記取付通路はプラテンに設けられ、前記制限溝は、軸受けの外輪の外周面に周設される環状転がり溝と、プラテンの外嵌孔の内周面に設けられる凹溝とを備え、
前記取付通路は、径方向延伸セクション及び軸方向延伸セクションを備え、前記径方向延伸セクションの一端は外嵌孔の内周面に連通し、前記軸方向延伸セクションはプラテンの少なくとも片側の軸方向端面に取付口が設けられ、前記制限部材は軸方向延伸セクション内に穿設して固定され、前記径方向延伸セクション内に球体保持器が可動に設けられ、前記球体保持器の一端は鋼球と嵌合して転がり接触するボールソケットを備え、前記球体保持器の他端は制限部材と嵌合して当接制限する、ことを特徴とするクイック接続型プラテン軸受け装置。
【請求項3】
前記制限部材は、軸方向延伸セクション内に螺合して固定されるねじである、ことを特徴とする請求項に記載のクイック接続型プラテン軸受け装置。
【請求項4】
前記球体保持器の他端にはねじのロッド部と一致する凹部が設けられ、凹部の内側及び軸方向延伸セクションの内周壁には一致するねじ山が設けられる、ことを特徴とする請求項に記載のクイック接続型プラテン軸受け装置。
【請求項5】
クイック接続型プラテン軸受け装置であって、軸受けとプラテンとを備え、前記プラテンは軸受けの外輪の外側に嵌着可能な外嵌孔を備え、前記外嵌孔と軸受けの外輪との外嵌嵌合部に制限溝が設けられ、前記制限溝内に鋼球が設けられ、鋼球と外嵌孔、軸受けの外輪との間の制限嵌合に基づいて少なくとも軸受けとプラテンとの間の軸方向制限を構成し、前記軸受けの外輪又はプラテンには前記制限溝に連通する取付通路が設けられ、前記取付通路内には鋼球を前記制限溝内に制限して保持することが可能な制限部材が設けられ、
前記取付通路はプラテンに設けられ、前記制限溝は、軸受けの外輪の外周面に周設される第1環状転がり溝と、プラテンの外嵌孔の内周面に周設される第2環状転がり溝と、を備える、ことを特徴とするクイック接続型プラテン軸受け装置。
【請求項6】
前記取付通路の一端は第2環状転がり溝内に連通し、前記取付通路の他端はプラテンの片側の軸方向端面に連通し、該軸方向端面に取付口が設けられ、前記制限部材は前記取付口に設けられる、ことを特徴とする請求項に記載のクイック接続型プラテン軸受け装置。
【請求項7】
前記取付通路は傾斜して設けられる、ことを特徴とする請求項に記載のクイック接続型プラテン軸受け装置。
【請求項8】
前記取付口にガイド部が設けられる、ことを特徴とする請求項又は又はに記載のクイック接続型プラテン軸受け装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はクイック接続型プラテン軸受け装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、プラテン軸受け装置の課題の1つは、そのプラテンと軸受けの外輪との接続嵌合の問題であり、プラテンと軸受けとの接続嵌合の問題では、一般的な方法は溶接及びリベット締めによってプラテンと軸受けとを接続して固定することであるが、勿論、止め輪を使用してプラテンと軸受けとを係合することもある。前者の場合、操作方式は比較的面倒である。一方、後者の場合、運搬中に又は一定の振動を受ける動作条件下でプラテンと軸受けが脱落する現象が発生し、プラテン軸受け装置ユニットが動作中に大きな衝撃荷重を受ける動作条件下で軸受けの外輪の止め輪と接続するための止め輪溝に応力集中が発生し、その結果、軸受けの外輪が破損して製品の早期故障を引き起こしてしまう。従来の設計のプラテン軸受け装置は、使用過程で、生産、輸送、顧客の使用に関して非常に厳しい要件があるため、従来の設計の構造は量産に適しない。従って、プラテン構造軸受けのプラテンと軸受けとの接続方式に対して設計及び調整の最適化を行う必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来技術の欠陥に鑑みて、本発明は、組立がより容易で接続の信頼性がより高いプラテン軸受け装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記目的を達成するために、本発明は、軸受けとプラテンとを備え、前記プラテンは軸受けの外輪の外側に嵌着可能な外嵌孔を備え、前記外嵌孔と軸受けの外輪との外嵌嵌合部に制限溝が設けられ、前記制限溝内に鋼球が設けられ、鋼球と外嵌孔、軸受けの外輪との間の制限嵌合に基づいて少なくとも軸受けとプラテンとの間の軸方向制限を構成し、前記軸受けの外輪又はプラテンには前記制限溝に連通する取付通路が設けられ、前記取付通路内には鋼球を前記制限溝内に制限して保持することが可能な制限部材が設けられるクイック接続型プラテン軸受け装置を提供する。
【0005】
さらに、前記取付通路はプラテンに設けられ、前記制限溝は、軸受けの外輪の外周面に周設される環状転がり溝と、プラテンの外嵌孔の内周面に設けられる凹溝とを備える。
【0006】
さらに、前記取付通路は、径方向延伸セクション及び軸方向延伸セクションを備え、前記径方向延伸セクションの一端は外嵌孔の内周面に連通し、前記軸方向延伸セクションはプラテンの少なくとも片側の軸方向端面に取付口が設けられ、前記制限部材は、軸方向延伸セクション内に穿設して固定され、前記鋼球と嵌合して当接制限し、前記凹溝は径方向延伸セクションの一端から構成される。
【0007】
別の選択可能な解決手段として、前記取付通路は、径方向延伸セクション及び軸方向延伸セクションを備え、前記径方向延伸セクションの一端は外嵌孔の内周面に連通し、前記軸方向延伸セクションはプラテンの少なくとも片側の軸方向端面に取付口が設けられ、前記制限部材は軸方向延伸セクション内に穿設して固定され、前記径方向延伸セクション内に球体保持器が可動に設けられ、前記球体保持器の一端は鋼球と嵌合して転がり接触するボールソケットを備え、前記球体保持器の他端は制限部材と嵌合して当接制限する。
【0008】
さらに、前記制限部材は、軸方向延伸セクション内に螺合して固定されるねじである。
【0009】
さらに、前記球体保持器の他端にはねじのロッド部と一致する凹部が設けられ、凹部の内側及び軸方向延伸セクションの内周壁には一致するねじ山が設けられる。
【0010】
別の選択可能な解決手段として、前記取付通路はプラテンに設けられ、前記制限溝は、軸受けの外輪の外周面に周設される第1環状転がり溝と、プラテンの外嵌孔の内周面に周設される第2環状転がり溝と、を備える。
【0011】
さらに、前記取付通路の一端は第2環状転がり溝内に連通し、前記取付通路の他端はプラテンの片側の軸方向端面に連通し、該軸方向端面に取付口が設けられ、前記制限部材は前記取付口に設けられる。
【0012】
さらに、前記取付通路は傾斜して設けられる。
【0013】
さらに、前記取付口にガイド部が設けられる。
【0014】
本発明の有益な効果について、前記取付通路によって鋼球を制限溝内に容易に取り付けることができ、制限部材との嵌合によって鋼球を制限溝内に安定して保持することができ、鋼球と軸受けの外輪及びプラテンとの間の制限嵌合によって少なくとも軸受けとプラテンとの間の軸方向制限を構成し、軸受けがプラテンから外れないことを確保することができる。本発明は構造がシンプルで、取り付けやすく、より良好な接続強度を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の実施例1の構造図である。
図2】本発明の実施例1の部分断面図である。
図3】本発明の実施例2の部分断面図である。
図4】本発明の実施例1又は2の球体保持器の構造図である。
図5】本発明の実施例3の構造図である。
図6】本発明の実施例3の部分断面図である。
図7】本発明の実施例4の部分断面図である。
図8】本発明の実施例5の部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の実施例1におけるクイック接続型プラテン軸受け装置は、図1~2及び4に示すように、軸受け1とプラテン2とを備え、前記プラテン2は軸受け1の外輪の外側に嵌着可能な外嵌孔21を備え、前記外嵌孔21と軸受け1の外輪との外嵌嵌合部に制限溝が設けられ、前記制限溝内に鋼球3が設けられ、鋼球3と外嵌孔21、軸受け1の外輪との間の制限嵌合に基づいて軸受け1とプラテン2との間の軸方向制限を構成し、前記プラテン2には前記制限溝に連通する取付通路22が設けられ、前記取付通路22内には鋼球3を前記制限溝内に制限して保持することが可能な制限部材4が設けられる。
【0017】
前記取付通路22はプラテン2に設けられ、前記制限溝は、軸受け1の外輪の外周面に周設される環状転がり溝10と、プラテンの外嵌孔21の内周面に設けられる凹溝20とを備える。前記凹溝20は複数であり、軸受け1の中心の周方向に沿って均一に分布し、各凹溝20内にそれぞれ1つの前記鋼球3が対応して設けられ、これらの鋼球3は同時に一緒に前記環状転がり溝10内に配置され、これに対応して、プラテン2にはそれぞれ凹溝20と嵌合する複数の取付通路22が設けられる。
【0018】
上記構造によれば、鋼球3は環状転がり溝10に沿って転がることができ、プラテン2及び軸受け1の外輪との軸方向制限嵌合を構成できるだけでなく、プラテン2と軸受け1との相対回転が可能になり、さらに回転摩擦を低減させることができる。
【0019】
ほかの実施形態では、前記取付通路22は軸受け1の外輪に設けられ、環状転がり溝10はプラテンの外嵌孔21の内周壁に設けられ、凹溝20は軸受け1の外輪の外周面に設けられるようにしてもよい。
【0020】
前記取付通路22は、径方向延伸セクション221及び軸方向延伸セクション222を備え、前記径方向及び軸方向はいずれも軸受けの中心を基準とし、前記径方向延伸セクション221の一端は外嵌孔21の内周面に連通し、前記軸方向延伸セクション222はプラテン2の片側の軸方向端面に取付口23が設けられ、前記制限部材4は軸方向延伸セクション222内に穿設して固定され、前記径方向延伸セクション221内に球体保持器5が可動に設けられ、前記球体保持器5の一端は鋼球3と嵌合して転がり接触するボールソケット51を備え、前記凹溝20はボールソケット51によって提供され、前記球体保持器5の他端は制限部材4と嵌合して当接制限する。鋼球3を取り付ける時、球体保持器5を軸方向延伸セクション222に近い位置に適宜押すことができ、それによって径方向延伸セクション221の一端に鋼球3を完全に収容できる1つの溝を形成させ、鋼球3を外嵌孔21の内側に沿って前記溝内に取り付けることができ、それによって鋼球3が容易に脱落することはない。
【0021】
前記制限部材4は、軸方向延伸セクション222内に螺合して固定されるねじであり、軸方向延伸セクション222の内側にねじと嵌合するねじ山が設けられる。
【0022】
球体保持器5とねじとの当接嵌合効果を高めるために、前記球体保持器5の他端にはねじのロッド部と一致する凹部52が設けられ、凹部52の内側及び軸方向延伸セクション222の内周壁には一致するねじ山が設けられ、それによって球体保持器5が径方向に揺れにくいだけでなく、接触部位の摩耗を低減させることもできる。
【0023】
前記取付口23にはガイド部が設けられる。ガイド部が設けられることで、ねじの頭部と嵌合して制限を行うことができ、ねじの取付が容易になり、勿論、ねじの挿入をガイドする作用を発揮することもでき、取付が容易になる。
【0024】
本発明の実施例2におけるクイック接続型プラテン軸受け装置は、図3~4に示すように、前記軸方向延伸セクション222は、プラテン2の両側の軸方向端面にいずれも取付口23が設けられるという点を除き、実施例1の構造と基本的に同様である。それぞれプラテン2の軸方向の両側端面に設けられる2つの取付口23によって、一方では、取付通路22の生産加工成形が容易になり、他方では、制限部材4の取付、及び鋼球3の方向への球体保持器5の移動が容易になる。前記取付口23にガイド部が設けられ、ガイド部が設けられることで、ねじの頭部と嵌合して制限を行い、ねじを軸方向延伸セクション222内にねじ込みすぎることを防止できる。
【0025】
本発明の実施例3におけるクイック接続型プラテン軸受け装置は、図5~6に示すように、軸受け1とプラテン2とを備え、前記プラテン2は軸受け1の外輪の外側に嵌着可能な外嵌孔21を備え、前記外嵌孔21と軸受け1の外輪との外嵌嵌合部に制限溝が設けられ、前記制限溝内に鋼球3が設けられ、鋼球3と外嵌孔21、軸受け1の外輪との間の制限嵌合に基づいて軸受けとプラテンとの間の軸方向制限を構成し、前記軸受け1の外輪又はプラテン2には前記制限溝に連通する取付通路22が設けられ、前記取付通路22内には鋼球3を前記制限溝内に制限して保持することが可能な制限部材4設けられる。
【0026】
前記取付通路22はプラテン2に設けられ、前記制限溝は、軸受け1の外輪の外周面に周設される第1環状転がり溝11と、プラテンの外嵌孔21の内周面に周設される第2環状転がり溝24とを備え、第1環状転がり溝11と第2環状転がり溝24との嵌合によって環状の転がり軌道を形成し、転がり軌道内に複数の鋼球3が配置され、プラテン2と軸受け1との間で受ける力をより均一にするために、これらの鋼球3は転がり軌道全体をほぼ満たしている。
【0027】
前記取付通路22は少なくとも1つであり、鋼球3は取付通路22によって前記制限溝内に装入され、前記取付通路22の一端は第2環状転がり溝24内に連通し、前記取付通路22の他端はプラテン2の片側の軸方向端面に連通され、該軸方向端面に取付口23が設けられ、前記制限部材4は前記取付口23に設けられ、制限部材4にはねじ又はほかのタイプの締め具を使用し、制限部材4が取付口23内に取り付けられている場合、鋼球3が外れることを防止でき、使用時の信頼性を高める。
【0028】
勿論、前記取付口23にもガイド部が設けられ、本実施例では、前記ガイド部はさらに鋼球3の収容をガイドする作用を発揮することができる。
【0029】
本発明の実施例4におけるクイック接続型プラテン軸受け装置は、図7に示すように、前記取付通路22が傾斜して設けられるという点を除き、実施例3の構造と同様である。傾斜して設けられる取付通路22によって、鋼球3を取り付けるとき、鋼球3は重力の作用下で自動的に制限溝内に転がり込むことができ、それによって取付がより容易になる。
【0030】
本発明の実施例5におけるクイック接続型プラテン軸受け装置は、図8に示すように、軸受け1とプラテン2とを備え、前記プラテン2は軸受け1の外輪の外側に嵌着可能な外嵌孔21を備え、前記外嵌孔21と軸受け1の外輪との外嵌嵌合部に制限溝が設けられ、前記制限溝内に鋼球3が設けられ、前記軸受け1の外輪又はプラテン2には前記制限溝に連通する取付通路22が設けられ、前記取付通路22内には鋼球3を前記制限溝内に制限して保持することが可能な制限部材4が設けられる。
【0031】
本実施例では、前記制限溝は複数であり、軸受け1の中心の周方向に沿って均一に分布し、前記制限溝は、軸受け1の外輪の外周面に設けられる第1溝12と、プラテンの外嵌孔21の内周面に設けられる第2溝25とを備え、プラテン2には第2溝25と対応して接続嵌合する複数の取付通路22が設けられ、鋼球3と外嵌孔21、軸受け1外輪との間の制限嵌合に基づいて軸受け1とプラテン2との間の軸方向及び周方向の制限嵌合を構成する。
【0032】
前記取付通路22は、径方向延伸セクション221及び軸方向延伸セクション222を備え、前記径方向延伸セクション221の一端は外嵌孔21の内周面に連通し、前記軸方向延伸セクション222はプラテン2の片側の軸方向端面に取付口23が設けられ、前記制限部材4は、軸方向延伸セクション222内に穿設して固定され、前記鋼球3と嵌合して当接制限し、前記第1溝12は、径方向延伸セクション221の一端から構成される。
【0033】
前記取付口23にガイド部が設けられ、前記ガイド部は鋼球3の収容をガイドする作用を発揮することができる。
【0034】
以上の実施例は単に本発明の特定の好適実施例の1つであり、当業者が本発明の技術的解決手段の範囲を逸脱せずに行う一般的な変更や置換はすべて本発明の保護範囲に含まれる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8