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特許7498789基地局支援によるサイドリンクビーム取得
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-04
(45)【発行日】2024-06-12
(54)【発明の名称】基地局支援によるサイドリンクビーム取得
(51)【国際特許分類】
   H04B 7/06 20060101AFI20240605BHJP
   H04B 7/08 20060101ALI20240605BHJP
【FI】
H04B7/06 950
H04B7/08 600
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2022554862
(86)(22)【出願日】2020-03-13
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-24
(86)【国際出願番号】 US2020022604
(87)【国際公開番号】W WO2020190708
(87)【国際公開日】2020-09-24
【審査請求日】2022-10-04
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】シア,プオンフェイ
(72)【発明者】
【氏名】リウ,ビン
(72)【発明者】
【氏名】クォン,ヨンフン
【審査官】齊藤 晶
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2020/047024(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0349242(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0045569(US,A1)
【文献】特表2016-509426(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/06
H04B 7/08
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1-4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基地局により、1つ以上の第1の方向を計算するステップであり、前記1つ以上の第1の方向は、第1の電子デバイスに対して相対的に位置する第2の電子デバイスの方向である、ステップと、
前記基地局により、1つ以上の第2の方向を計算するステップであり、前記1つ以上の第2の方向は、前記第2の電子デバイスに対して相対的に位置する前記第1の電子デバイスの方向である、ステップと、
前記基地局により、及び前記第1の電子デバイスに対して、前記1つ以上の第1の方向を送信するステップと、
前記基地局により、及び前記第2の電子デバイスに対して、前記1つ以上の第2の方向を送信するステップと、
を含み、
前記1つ以上の第1の方向及び前記1つ以上の第2の方向は、前記第1の電子デバイスの1つ以上の第1の推定位置及び前記第2の電子デバイスの1つ以上の第2の推定位置に基づいて計算され、
前記1つ以上の第1の方向及び前記1つ以上の第2の方向は、前記第1の電子デバイスと前記第2の電子デバイスとの間のサイドリンク上に送信ビームパターン又は受信ビームパターンを形成するために使用される、方法。
【請求項2】
前記基地局は、複数のアンテナアレイを有する5G基地局(gNB)を含み、前記第1の電子デバイス及び前記第2の電子デバイスは、前記基地局のカバレッジ内であり、前記第1の電子デバイス、前記第2の電子デバイス、及び前記複数のアンテナアレイは、同じ参照方向を使用する、請求項に記載の方法。
【請求項3】
当該方法は、
前記基地局により、及び前記第1の電子デバイスに対して、第1の上りリンクサウンディングのための第1の上りリンクリソースの構成を送信するステップと、
前記基地局により、前記第1の電子デバイスにより送信された前記第1の上りリンクサウンディングを測定するステップと、
前記基地局により、及び前記測定された第1の上りリンクサウンディングに基づいて、1つ以上の第1の到来角を計算するステップであり、前記第1の電子デバイスの前記1つ以上の第1の推定位置は、前記1つ以上の第1の到来角と前記複数のアンテナアレイ間の1つ以上の距離とのうちの少なくとも1つに基づいて計算される、ステップと、
をさらに含む、請求項に記載の方法。
【請求項4】
当該方法は、
前記基地局により、及び前記測定された第1の上りリンクサウンディングに基づいて、1つ以上の第1のパス長を計算するステップであり、前記第1の電子デバイスの前記1つ以上の第1の推定位置は、前記1つ以上の第1の到来角、前記1つ以上の第1のパス長、及び前記複数のアンテナアレイ間の前記1つ以上の距離のうちの少なくとも1つに基づいて計算される、ステップ
をさらに含む、請求項に記載の方法。
【請求項5】
当該方法は、
前記1つ以上の第1の方向が2つ以上の第1の方向を含むとき、
前記基地局により、前記2つ以上の第1の方向をランク付けするステップと、
前記基地局により、及び前記第1の電子デバイスに対して、前記2つ以上の第1の方向をランク付け情報とともに送信するステップと、
をさらに含む、請求項1乃至のうちいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記1つ以上の第1の方向は、固定の参照方向、前記第1の電子デバイスと前記基地局との間の1つ以上の見通し線(LOS)方向、又は前記第1の電子デバイスと前記基地局との間の1つ以上の既知のビーム方向、を含む第1の参照方向情報とともに送信される、
請求項1乃至のうちいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記基地局はスマートTVを含み、前記第1及び第2の電子デバイスはミリ波ビームフォーミング能力を有するスマートフォンを含む、請求項1乃至のうちいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
電子デバイスであって、
命令を含むメモリ記憶装置と、
前記メモリ記憶装置と通信する1つ以上のハードウェアプロセッサと、
を含み、前記1つ以上のハードウェアプロセッサは、前記命令を実行して動作を実行し、前記動作は、
1つ以上の第1の方向を計算することであり、前記1つ以上の第1の方向は、第1の電子デバイスに対して相対的に位置する第2の電子デバイスの方向である、ことと、
1つ以上の第2の方向を計算することであり、前記1つ以上の第2の方向は、前記第2の電子デバイスに対して相対的に位置する前記第1の電子デバイスの方向である、ことと、
前記第1の電子デバイスに対して、前記1つ以上の第1の方向を送信することと、
前記第2の電子デバイスに対して、前記1つ以上の第2の方向を送信することと、
を含み、
前記1つ以上の第1の方向及び前記1つ以上の第2の方向は、前記第1の電子デバイスの1つ以上の第1の推定位置及び前記第2の電子デバイスの1つ以上の第2の推定位置に基づいて計算され、
前記1つ以上の第1の方向及び前記1つ以上の第2の方向は、前記第1の電子デバイスと前記第2の電子デバイスとの間のサイドリンク上に送信ビームパターン又は受信ビームパターンを形成するために使用される、電子デバイス。
【請求項9】
当該電子デバイスは、複数のアンテナアレイを有する5G基地局(gNB)を含み、前記第1の電子デバイス及び前記第2の電子デバイスは、前記gNBのカバレッジ内であり、前記第1の電子デバイス、前記第2の電子デバイス、及び前記複数のアンテナアレイは、同じ参照方向を使用する、請求項に記載の電子デバイス。
【請求項10】
前記動作は、
前記第1の電子デバイスに対して、第1の上りリンクサウンディングのための第1の上りリンクリソースの構成を送信することと、
前記第1の電子デバイスにより送信された前記第1の上りリンクサウンディングを測定することと、
前記測定された第1の上りリンクサウンディングに基づいて、1つ以上の第1の到来角を計算することであり、前記第1の電子デバイスの前記1つ以上の第1の推定位置は、前記1つ以上の第1の到来角と前記複数のアンテナアレイ間の1つ以上の距離とのうちの少なくとも1つに基づいて計算される、ことと、
をさらに含む、請求項に記載の電子デバイス。
【請求項11】
前記動作は、
前記測定された第1の上りリンクサウンディングに基づいて、1つ以上の第1のパス長を計算することであり、前記第1の電子デバイスの前記1つ以上の第1の推定位置は、前記1つ以上の第1の到来角、前記1つ以上の第1のパス長、及び前記複数のアンテナアレイ間の前記1つ以上の距離のうちの少なくとも1つに基づいて計算される、こと
をさらに含む、請求項10に記載の電子デバイス。
【請求項12】
前記動作は、
前記1つ以上の第1の方向が2つ以上の第1の方向を含むとき、
前記2つ以上の第1の方向をランク付けすることと、
前記第1の電子デバイスに対して、前記2つ以上の第1の方向をランク付け情報とともに送信することと、
をさらに含む、請求項乃至11のうちいずれか1項に記載の電子デバイス。
【請求項13】
前記1つ以上の第1の方向は、固定の参照方向、前記第1の電子デバイスと当該電子デバイスとの間の1つ以上の見通し線(LOS)方向、又は前記第1の電子デバイスと当該電子デバイスとの間の1つ以上の既知のビーム方向、を含む第1の参照方向情報とともに送信される、
請求項乃至12のうちいずれか1項に記載の電子デバイス。
【請求項14】
当該電子デバイスはスマートTVを含み、前記第1及び第2の電子デバイスはミリ波ビームフォーミング能力を有するスマートフォンを含む、請求項乃至13のうちいずれか1項に記載の電子デバイス。
【請求項15】
1つ以上のハードウェアプロセッサにより実行されたときに前記1つ以上のハードウェアプロセッサに請求項1乃至のうちいずれか1項に記載の方法を実行させるコンピュータ命令を記憶する非一時的コンピュータ読取可能記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、サイドリンクビーム取得に関し、特に、サイドリンクビーム管理をサポートするための第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)ニューラジオ(NR)システムにおける基地局支援によるビーム取得に関する。
【背景技術】
【0002】
3GPP NRシステムでは、下りリンクビーム管理と上りリンクビーム管理がサポートされている。下りリンクは、基地局からデバイスへのリンクを指す。上りリンクは、デバイスから基地局へのリンクを指す。
【発明の概要】
【0003】
本開示は、デバイス間(D2D)通信のための基地局支援によるサイドリンクビーム取得について記載する。
【0004】
第1の実装において、方法が、基地局により、1つ以上の第1の方向を計算するステップであり、上記1つ以上の第1の方向は、第1の電子デバイスに対して相対的に位置する第2の電子デバイスの方向である、ステップと、上記基地局により、1つ以上の第2の方向を計算するステップであり、上記1つ以上の第2の方向は、上記第2の電子デバイスに対して相対的に位置する上記第1の電子デバイスの方向である、ステップと、上記基地局により、及び上記第1の電子デバイスに対して、上記1つ以上の第1の方向を送信するステップと、上記基地局により、及び上記第2の電子デバイスに対して、上記1つ以上の第2の方向を送信するステップと、を含む。
【0005】
第2の実装において、電子デバイスが、命令を含む非一時的メモリ記憶装置と、上記メモリ記憶装置と通信する1つ以上のハードウェアプロセッサと、を含み、上記1つ以上のハードウェアプロセッサは、上記命令を実行して動作を実行し、上記動作は、1つ以上の第1の方向を計算することであり、上記1つ以上の第1の方向は、第1の電子デバイスに対して相対的に位置する第2の電子デバイスの方向である、ことと、1つ以上の第2の方向を計算することであり、上記1つ以上の第2の方向は、上記第2の電子デバイスに対して相対的に位置する上記第1の電子デバイスの方向である、ことと、上記第1の電子デバイスに対して、上記1つ以上の第1の方向を送信することと、上記第2の電子デバイスに対して、上記1つ以上の第2の方向を送信することと、を含む。
【0006】
第3の実装において、データ通信における送信ビーム制御のためのコンピュータ命令を記憶する非一時的コンピュータ読取可能媒体は、上記コンピュータ命令が1つ以上のハードウェアプロセッサにより実行されたときに上記1つ以上のハードウェアプロセッサに動作を実行させ、上記動作は、基地局により、1つ以上の第1の方向を計算することであり、上記1つ以上の第1の方向は、第1の電子デバイスに対して相対的に位置する第2の電子デバイスの方向である、ことと、上記基地局により、1つ以上の第2の方向を計算することであり、上記1つ以上の第2の方向は、上記第2の電子デバイスに対して相対的に位置する上記第1の電子デバイスの方向である、ことと、上記基地局により、及び上記第1の電子デバイスに対して、上記1つ以上の第1の方向を送信することと、上記基地局により、及び上記第2の電子デバイスに対して、上記1つ以上の第2の方向を送信することと、を含む。
【0007】
前述の実装は、方法、方法を実行するためのコンピュータ読取可能命令を記憶する非一時的コンピュータ読取可能媒体、並びに、方法及び非一時的コンピュータ読取可能媒体に記憶された命令を実行するように構成されたハードウェアプロセッサと相互動作可能に結合されたコンピュータメモリを含むコンピュータにより実施されるシステムを使用して実装可能である。
【0008】
本明細書の主題事項の1つ以上の実装の詳細が、添付の図面及び説明に記載されている。主題事項の他の特徴、態様、及び利点が、説明、図面、及び特許請求の範囲から明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】一実装による、デバイス間(D2D)通信のためのサイドリンクビーム取得を示すブロック図である。
図2】一実装による、2つのアンテナアレイを有する基地局で受信された信号を示す図である。
図3】一実装による、2つのデバイス間の相対方向推定を示す図である。
図4】一実装による、未知の反射物による位置推定を示す図である。
図5】一実装による、未知の反射物による2つのデバイス間の相対方向推定を示す図である。
図6】一実装による、基地局支援によるサイドリンクビーム取得の例示的な方法を示すフロー図である。
図7】一実装による、本開示に記載される、説明されるアルゴリズム、方法、機能、プロセス、フロー、及び手順に関連づけられた計算機能を提供するために使用される例示的なコンピュータシステムのブロック図である。
図8】一実装による、本開示に記載される端末の例示的な構成を示す概略図である。
図9】一実装による、本開示に記載される基地局の例示的な構成を示す概略図である。
【0010】
様々な図面における同様の参照番号及び名称は、同様の要素を示している。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下の詳細な説明は、デバイス間(device to device、D2D)通信のための基地局支援によるサイドリンクビーム取得について記載しており、当業者が1つ以上の特定の実装の文脈において開示される主題事項を作成及び使用できるように提示されている。
【0012】
開示される実装の様々な修正、改変、及び入れ替えを行うことができ、それらは当業者に容易に明らかになるであろう。定義される一般的原理は、開示の範囲から逸脱することなく、他の実装及び応用に適用することができる。いくつかの例において、記載される主題事項の理解を得るのに不要な詳細は、そのような詳細が当業者の通常のスキルの範囲内である限り、1つ以上の記載される実装を不必要な詳細で分かりにくくしないように省略される場合がある。本開示は、記載又は例示される実装に限定されることを意図したものでなく、記載される原理及び特徴と矛盾しない最も広い範囲を与えられることを意図したものである。
【0013】
第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd Generation Partnership Project、3GPP)ニューラジオ(New Radio、NR)システムは、下りリンクビーム管理と上りリンクビーム管理をサポートすることができる。下りリンクは、基地局からデバイスへのリンクを指す。上りリンクは、デバイスから基地局へのリンクを指す。しかしながら、サイドリンクビーム管理(例えば、ミリメートル波周波数におけるサイドリンク)は、現在の3GPP NRシステムではサポートされていない。サイドリンクは、基地局(5G基地局(gNB)など)を経由しない直接D2D通信に対して定義することができる。
【0014】
本開示は、D2D通信(例えば、ミリ波(mmWave)周波数帯における)のための無線信号送信及び受信の例示的な実装について記載する。本開示では、複数のアンテナアレイを有する基地局は、第1の電子デバイスと第2の電子デバイスとの間の相対方向を推定し、推定された相対方向を第1の電子デバイス、第2の電子デバイス、又は第1及び第2の双方の電子デバイスに送信することができる。推定された相対方向は、第1の電子デバイスと第2の電子デバイスとの間のサイドリンクビーム管理を支援するために使用することができる。
【0015】
本開示に記載される主題事項は、以下の利点の1つ以上を実現するために、特定の実装において実施することができる。第1に、記載されるアプローチは、サイドリンクビーム管理オーバーヘッドを低減することができる。例えば、基地局支援により、サイドリンクビーム管理を実行する前に、第1の電子デバイスは、第2の電子デバイスが第1の電子デバイスに対して相対的にどの方向に位置するかを知ることができる。第1の電子デバイスは、方向情報に基づいて、第2の電子デバイスとのサイドリンク通信に使用されるビームパターンを取得することができる。第2に、複数のアンテナアレイを用い、基地局は、第1の電子デバイス及び第2の電子デバイスの位置をより正確に推定し、それにより、第1の電子デバイスと第2の電子デバイスとの間のサイドリンクビーム管理のためのより正確な方向情報を提供することができる。他の利点が、当業者には明らかであろう。
【0016】
図1は、一実装による、デバイス間(D2D)通信のためのサイドリンクビーム取得を示すブロック図100である。ブロック図100には、基地局102、ユーザ装置(UE)104、及びUE106が含まれる。例えば、基地局102は、下りリンク112及び上りリンク114を介してUE104と通信することができる。UE104は、フォワードサイドリンク116及びリバースサイドリンク118を介してUE106と通信することができる。UE106が基地局102のカバレッジ下にある場合、基地局102は、下りリンク122及び上りリンク124を介してUE106と通信することができる。いくつかの実装において、さらなる、異なる、又はより少ないUEをブロック図100に含めることができる。
【0017】
図1に示すように、サイドリンクモード1が考えられる。サイドリンクモード1では、UE104などの送信UE(TxUE)は、基地局102のカバレッジ下にある。UE106などの受信UE(RxUE)は、基地局102のカバレッジ下にあってもよく、あるいはそうでなくてもよい。いくつかの実装において、図1で他のサイドリンクモードを考慮することができる。
【0018】
図2は、一実装による、2つのアンテナアレイを有する基地局で受信された信号を示す図200である。図200には、基地局202、TxUE204、及びRxUE206が含まれる。基地局202は、第1のアンテナアレイ208及び第2のアンテナアレイ210を含む。いくつかの実装において、さらなる、異なる、又はより少ないアンテナアレイを図200に含めることができる。
【0019】
図2に示すように、第1のアンテナアレイ208と第2のアンテナアレイ210との間に距離212がある。距離212は、基地局202が知ることができる。TxUE204とRxUE206の双方が、基地局202のカバレッジ下にある。いくつかの実装において、基地局202は、スマートTVとすることができ、TxUE204及びRxUE206は、ミリ波ビームフォーミング能力を有するスマートデバイスとすることができる。議論を簡素化するために、以下のプロセスは、近傍界近似(near field approximation)が使用されることを仮定して説明される。
【0020】
いくつかの実装において、基地局202がTxUE204とRxUE206との間のサイドリンクビーム管理を支援することが望ましい。例えば、基地局202は、TxUE204及びRxUE206それぞれから受信した信号に基づいて、TxUE204及びRxUE206の位置を推定することができる。この推定された位置により、基地局202は、TxUE204に対して相対的なRxUE206の方向と、RxUE206に対して相対的なTxUE204の方向を決定することができる。基地局202は、方向情報(角度情報と組み合わせた参照方向情報など)をTxUE204及びRxUE206に送信することができる。TxUE204は、方向情報に基づいて、RxUE206とのサイドリンク通信に使用されるビームパターンを取得することができる。RxUE206は、方向情報に基づいて、TxUE204とのサイドリンク通信に使用されるビームパターンを取得することができる。
【0021】
TxUE204から受信した信号に基づいて、基地局202は、TxUE204から第1のアンテナアレイ208及び第2のアンテナアレイ210の各々への到来角(angle of arrivals)及びパス長を計算する(又は、推定する)ことができる。例えば、基地局202は、α214(TxUE204から第1のアンテナアレイ208への到来角)、β218(TxUE204から第2のアンテナアレイ210への到来角)、L222(TxUE204から第1のアンテナアレイ208へのパス長)、及びR224(TxUE204から第2のアンテナアレイ210へのパス長)を計算することができる。
【0022】
RxUE206から受信した信号に基づいて、基地局202は、RxUE206から第1のアンテナアレイ208及び第2のアンテナアレイ210の各々への到来角及びパス長を計算する(又は、推定する)ことができる。例えば、基地局202は、α216(RxUE206から第1のアンテナアレイ208への到来角)、β220(RxUE206から第2のアンテナアレイ210への到来角)、L226(RxUE206から第1のアンテナアレイ208へのパス長)、及びR228(RxUE206から第2のアンテナアレイ210へのパス長)を計算することができる。
【0023】
TxUE204、RxUE206、第1のアンテナアレイ208、第2のアンテナアレイ210の各々は、その独自の参照方向を有することができる。いくつかの実装において、TxUE204、RxUE206、第1のアンテナアレイ208、及び第2のアンテナアレイ210の参照方向は、異なる可能性がある。このような場合、TxUE204、RxUE206、第1のアンテナアレイ208、及び第2のアンテナアレイ210は、それらの参照方向を、サイドリンクビーム管理推奨に達するように情報が処理される共通のデバイス(基地局202など)に送信することができる。議論を簡素化するために、以下のプロセスは、共通参照方向(common reference direction、CRD)が使用されることを仮定して説明される。例えば、絶対北方向などの地磁気方向は、方位ドメインにおけるCRDとして機能することができる。
【0024】
いくつかの実装において、TxUE204、RxUE206、第1のアンテナアレイ208、及び第2のアンテナアレイ210の各々は、単一点に位置すると考えることができる。例えば、第1のアンテナアレイ208は、第1のアンテナアレイ208の中心点により表すことができる。第2のアンテナアレイ210は、第2のアンテナアレイ210の中心点により表すことができる。TxUE204は、TxUE204の中心点により表すことができる。RxUE206は、RxUE206の中心点により表すことができる。このようにして、TxUE204、第1のアンテナアレイ208、及び第2のアンテナアレイ210は、三角形を形成することができる。RxUE206、第1のアンテナアレイ208、及び第2のアンテナアレイ210は、別の三角形を形成することができる。
【0025】
いくつかの実装において、パス長(L222、R224、L226、及びR228など)を推定するために、対数距離パス損失モデル(log-distance path loss model)を使用することができる。対数距離パス損失モデルは、次のように表すことができる。
【数1】
【0026】
PLLDは、デシベル(dB)単位で測定された総パス損失である。dは、パス長である。PL(d)は、参照距離dにおけるパス損失である。nは、パス損失指数である。
【0027】
いくつかの実装において、到来角(α214、β218、α216、及びβ220など)を推定するために、回転不変手法による信号パラメータの推定(estimation of signal parameters via rotational invariant techniques、ESPRIT)又は複数信号分類(multiple signal classification、MUSIC)アルゴリズムを使用することができる。いくつかの実装において、パス長又は到来角を推定するために、他のモデル、手法、又はアルゴリズムを使用することができる。
【0028】
推定されたパス長及び到来角により、基地局202は、TxUE204及びRxUE206の位置を計算する(又は、推定する)ことができる。例えば、基地局202に対して相対的なTxUE204の位置は、α214、β218、L222、R224、及び距離212のうちの1つ以上に基づいて推定することができる。いくつかの実装において、α214、β218、及び距離212のみが必要とされ、L222及びR224は、TxUE204の位置を推定する際に任意である。しかしながら、任意のL222及びR224を使用することにより、推定されたTxUE204の位置の精度を向上させることができる。同様に、位置は、αとL、又はβとRのみなどの他の変数のみを使用することにより推定され、さらなる測定値が推定の精度をさらに向上させることができる。いくつかの実装において、他の測位方法(全地球測位システム(Global Positioning System、GPS)又は他の3GPPベースの測位方法など)を基地局202により使用することができる。
【0029】
図3は、一実装による2つのデバイス間の相対方向推定を示す図300である。図300には、基地局302、TxUE304、及びRxUE306が含まれる。基地局302は、距離312だけ離されている第1のアンテナアレイ308と第2のアンテナアレイ310を含む。いくつかの実装において、さらなる、異なる、又はより少ないアンテナアレイを図300に含めることができる。
【0030】
図2で論じたように、基地局302に対して相対的なTxUE304の位置及びRxUE306の位置を推定することができる。TxUE304及びRxUE306の推定された位置を使用し、基地局302は、δ314(TxUE304に対して相対的なRxUE306の方向)とδ316(RxUE306に対して相対的なTxUE304の方向)を推定することができる。基地局302は、推定されたδ314とδ316をTxUE304とRxUE306にそれぞれ送信することができる。推定されたδ314及びδ316は、TxUE304とRxUE306との間のサイドリンクビーム管理を支援するために使用することができる。
【0031】
図4は、一実装による、未知の反射物(unknown reflector)による位置推定を示す図400である。図400には、基地局402、UE404、及び反射物406が含まれる。基地局402は、距離412だけ離されている第1のアンテナアレイ408と第2のアンテナアレイ410を含む。いくつかの実装において、さらなる、異なる、又はより少ない反射物を図400に含めることができる。
【0032】
図2及び図3では、位置推定は、TxUE/RxUEと基地局との間の見通し線(line of sight、LOS)送信に基づいている。1つ以上の反射物(ミリ波周波数帯において良好な反射物である平面壁及びガラスなど)が存在するとき、TxUE/RxUEの1つ以上の推定位置が存在する可能性がある。さらに、位置推定は、LOSの場合ほど正確でない可能性がある。
【0033】
図4に示すように、反射物406は、UE404により送信された信号を反射することができる。例えば、基地局402は、UE404により送信され、かつ反射物406により反射された信号を受信することができる。換言すれば、UE404は、基地局402において、対応するミラーリングバージョン(UE416)を有することができる。結果として、UE404により送信された参照信号が基地局402において受信されたとき、基地局402は、複数の推定到来角、実際のUE404による一方とミラーリングされたUE416による他方とを有する場合がある。複数の推定到来角に基づいて、基地局402は、UE404の複数の推定位置を有することができる。
【0034】
図5は、一実装による、未知の反射物による2つのデバイス間の相対方向推定を示す図500である。図500には、基地局502、TxUE504、RxUE506、及び反射物514が含まれる。基地局502は、距離512だけ離されている第1のアンテナアレイ508と第2のアンテナアレイ510を含む。いくつかの実装において、さらなる、異なる、又はより少ない反射物を図500に含めることができる。
【0035】
図5に示すように、反射物514は、TxUE504により送信された信号を反射することができる。結果として、基地局502は、TxUE504の2つの推定位置、TxUE504の1つの実際の位置とミラーリングされたTxUE516の1つのミラーリングされた位置を有することができる。RxUE506の推定位置に基づいて、基地局502は、δr1518(TxUE504に対して相対的なRxUE506の方向)、δr2520(ミラーリングされたTxUE516に対して相対的なRxUE506の方向)、δt1522(RxUE506に対して相対的なTxUE504の方向)、及びδt2524(RxUE506に対して相対的なミラーリングされたTxUE516の方向)を推定することができる。いくつかの実装において、基地局502は、各推定方向に確率を割り当てることができる。例えば、δr1518は、pの確率を割り当てられる場合があり、δr2520は、pの確率を割り当てられる場合がある。δt1522は、pの確率を割り当てられる場合があり、δt2524は、pの確率を割り当てられる場合がある。基地局502が、例えば受信信号強度に基づいて、TxUE504がミラーリングされたTxUE516よりも実際のTxUEである可能性が高いと決定した場合、基地局502は、pをpより大きいように設定することができる。いくつかの実装において、基地局は、TxUE504のためのδr1518及びδr2520をランク付けすることができる。基地局は、RxUE506のためのδt1522及びδt2524をランク付けすることができる。いくつかの実装において、推定された方向の確率(又は、ランク付け)は、信号パス損失、又は基地局の周囲の環境における1つ以上の既知の反射物位置のうちの少なくとも1つに基づいて決定することができる。例えば、環境は、住宅、オフィス空間、コミュニティセンター、又は他の構造物とすることができる。
【0036】
基地局502は、δr1518及びδr2520のうちの1つ以上をTxUE504に送信することができる。いくつかの実装において、基地局502は、より大きい確率を有するδr1518及びδr2520のうちの1つのみをTxUE504に送信することができる。いくつかの実装において、基地局502は、δr1518及びδr2520の双方をそれらの関連する確率(又は、ランク付け情報)とともにTxUE504に送信することができる。いくつかの実装において、基地局502は、δr1518及びδr2520をそれらの関連する確率(又は、ランク付け情報)に基づいてソートし、ソートされたδr1518及びδr2520をTxUE504への下りリンクシグナリングに配置することができ、それにより、確率の観点での順序をTxUE504により決定することができる。TxUE504は、RxUE506との間のサイドリンクビーム管理のためにδr1518及びδr2520のうちの1つを選択することができる。基地局502は、δt1522及びδt2524のうちの1つ以上をRxUE506に送信することができる。いくつかの実装において、基地局502は、より高い確率を有するδt1522及びδt2524のうちの1つのみをRxUE506に送信することができる。いくつかの実装において、基地局502は、δt1522及びδt2524の双方をそれらの関連する確率(又は、ランク付け情報)とともにRxUE506に送信することができる。いくつかの実装において、基地局502は、δt1522及びδt2524をそれらの関連する確率(又は、ランク付け情報)に基づいてソートし、ソートされたδt1522とδt2524をRxUE506への下りリンクシグナリングに配置することができ、それにより、確率の観点での順序をRxUE506により決定することができる。RxUE506は、TxUE504との間のサイドリンクビーム管理のためにδt1522及びδt2524のうちの1つを選択することができる。
【0037】
いくつかの実装において、基地局502は、上りリンクサウンディングのためのTxUE504及びRxUE506の上りリンク時間又は周波数リソースを構成することができる。次いで、TxUE504及びRxUE506は、割り当てられた時間又は周波数リソースを使用して参照信号を送信することができ、基地局502は、測定を実行し、TxUE504及びRxUE506の位置を推定することができる。基地局502は、TxUE504に対して相対的に位置するRxUE506の1つ以上の方向を推定し、その方向情報をTxUE504に送信することができる。結果として、TxUE504は、受信した方向情報を使用して、RxUE506と通信するための送信/受信ビームを形成することができる。基地局502は、RxUE506に対して相対的に位置するTxUE504の1つ以上の方向を推定し、その方向情報をRxUE506に送信することができる。結果として、RxUE506は、受信した方向情報を使用して、TxUE504と通信するための送信/受信ビームを形成することができる。
【0038】
いくつかの実装において、方向情報を送信するとき、固定の参照方向(例えば、北)を使用することができる。例えば、送信された方向情報は、固定の参照方向に基づいて決定することができる。いくつかの実装において、TxUE/RxUEと基地局との間のLOS方向は、参照方向として使用することができる。このような場合、TxUE/RxUEは、LOS方向を識別するために複数のアンテナを必要とする場合がある。
【0039】
いくつかの実装において、TxUE/RxUEと基地局との間の既知のビーム方向を使用して、方向情報を送信することができる。例えば、TxUE/RxUEと基地局との間の既知の上りリンクビームが参照として使用される場合、基地局は、角度情報アルファを既知の上りリンクビームのインデックスとともにTxUE/RxUEに送信することができる。角度情報アルファは既知の上りリンクビームのインデックスと共に、他のUEが既知の上りリンクビーム方向に対して相対的なアルファ度の方向にあることを示すことができる。いくつかの実装において、方向情報は、参照方向に対して相対的な角度情報アルファのための時計回り又は反時計回り情報を含むことができる。
【0040】
いくつかの実装において、TxUE/RxUEと基地局との間のシグナリングは、3GPP準拠メッセージ(例えば、物理下りリンク制御チャネル(physical downlink control channel、PDCCH)を使用する下りリンク制御情報(downlink control information、DCI)、又は物理下りリンク共有チャネル(physical downlink shared channel、PDSCH)を使用するデータパケット)、又は非3GPP準拠メッセージ(例えば、上位層メッセージ)を使用することができる。
【0041】
図6は、一実装による、基地局支援によるサイドリンクビーム取得の例示的な方法600を示すフロー図である。提示の明りょうさのために、次の説明では一般に、方法600を本説明における他の図の文脈で記載する。方法600は、基地局、例えば、図3に示す基地局302により実施することができる。しかしながら、方法600は、例えば、任意の適切なシステム、環境、ソフトウェア、及びハードウェア、又は必要に応じてのシステム、環境、ソフトウェア、及びハードウェアの組み合わせにより実施できることが理解されるであろう。いくつかの実装において、方法600の様々なステップを並列に、組み合わせて、ループで、又は任意の順序で実行することができる。
【0042】
方法600は602で開始し、602において、基地局が、1つ以上の第1の方向を計算する。1つ以上の第1の方向は、第1の電子デバイスに対して相対的に位置する第2の電子デバイスの方向とすることができる。例えば、基地局には、スマートTVを含むことができ、第1及び第2の電子デバイスには、ミリ波ビームフォーミング能力を有するスマートフォンを含むことができる。
【0043】
いくつかの実装において、基地局には、複数のアンテナアレイを有する5G基地局(gNB)を含むことができる。第1の電子デバイスと第2の電子デバイスは双方、基地局のカバレッジ内とすることができる。第1の電子デバイス、第2の電子デバイス、及び複数のアンテナアレイは、同じ参照方向を使用することができる。いくつかの場合、第1の電子デバイス、第2の電子デバイス、及び複数のアンテナアレイは、異なる参照方向を使用することができる。
【0044】
604において、基地局が、1つ以上の第2の方向を計算する。1つ以上の第2の方向は、第2の電子デバイスに対して相対的に位置する第1の電子デバイスの方向とすることができる。いくつかの実装において、1つ以上の第1の方向と1つ以上の第2の方向は、第1の電子デバイスの1つ以上の第1の推定位置と第2の電子デバイスの1つ以上の第2の推定位置とに基づいて計算することができる。
【0045】
606において、基地局が、1つ以上の第1の方向を第1の電子デバイスに送信する。1つ以上の第1の方向は、固定の参照方向、第1の電子デバイスと基地局との間の1つ以上の見通し線(LOS)方向、又は第1の電子デバイスと基地局との間の1つ以上の既知のビーム方向、を含む第1の参照方向情報とともに送信することができる。
【0046】
608において、基地局が、1つ以上の第2の方向を第2の電子デバイスに送信する。1つ以上の第2の方向は、固定の参照方向、第2の電子デバイスと基地局との間の1つ以上のLOS方向、又は第2の電子デバイスと基地局との間の1つ以上の既知のビーム方向、を含む第2の参照方向情報と共に送信することができる。
【0047】
いくつかの実装において、1つ以上の第1の方向が2つ以上の第1の方向を含むとき、基地局は、2つ以上の第1の方向をランク付けし、2つ以上の第1の方向をランク付け情報とともに第1の電子デバイスに送信することができる。1つ以上の第2の方向が2つ以上の第2の方向を含むとき、基地局は、2つ以上の第2の方向をランク付けし、2つ以上の第2の方向をランク付け情報とともに第2の電子デバイスに送信することができる。
【0048】
いくつかの実装において、1つ以上の第1の方向及び1つ以上の第2の方向は、第1の電子デバイスと第2の電子デバイスとの間のサイドリンク上に送信ビームパターン又は受信ビームパターンを形成するために使用することができる。
【0049】
いくつかの実装において、602の前に、基地局は、第1の上りリンクサウンディングのための第1の上りリンクリソースの構成を第1の電子デバイスに送信することができる。基地局は、第1の電子デバイスにより送信された第1の上りリンクサウンディングを測定し、測定された第1の上りリンクサウンディングに基づいて、1つ以上の第1の到来角又は1つ以上の第1のパス長のうちの少なくとも1つを計算することができる。第1の電子デバイスの1つ以上の第1の推定位置は、1つ以上の第1の到来角、1つ以上の第1のパス長、又は複数のアンテナアレイ間の1つ以上の距離のうちの少なくとも1つに基づいて計算することができる。
【0050】
いくつかの実装において、基地局は、第2の上りリンクサウンディングのための第2の上りリンクリソースの構成を第2の電子デバイスに送信することができる。基地局は、第2の電子デバイスにより送信された第2の上りリンクサウンディングを測定し、測定された第2の上りリンクサウンディングに基づいて、1つ以上の第2の到来角又は1つ以上の第2のパス長のうちの少なくとも1つを計算することができる。第2の電子デバイスの1つ以上の第2の推定位置は、1つ以上の第2の到来角、1つ以上の第2のパス長、又は複数のアンテナアレイ間の1つ以上の距離のうちの少なくとも1つに基づいて計算することができる。
【0051】
図7は、一実装による、本開示に記載される、説明されるアルゴリズム、方法、機能、プロセス、フロー、及び手順に関連づけられた計算機能を提供するために使用される例示的なコンピュータシステム700のブロック図である。コンピュータシステム700、又は複数のコンピュータシステム700は、本開示で前述した電子デバイス、例えば、図3に示す基地局302を実装するために使用することができる。
【0052】
いくつかの態様において、コンピュータ702は、キーパッド、キーボード、タッチスクリーン、又はユーザ情報を受け入れることができる他のデバイスなどの入力デバイスと、デジタルデータ、視覚、若しくはオーディオ情報(若しくは、情報の組み合わせ)又はグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を含む、コンピュータ702の動作に関連づけられた情報を伝達する出力デバイスとを含む、コンピュータを含んでもよい。
【0053】
コンピュータ702は、本開示に記載される主題事項を実行するためのクライアント、ネットワークコンポーネント、サーバ、データベース若しくは他の永続化、又はコンピュータシステムの任意の他のコンポーネント(又は、ロールの組み合わせ)としての役割を果たすことができる。図示のコンピュータ702は、ネットワーク730と通信可能に結合されている。いくつかの実装において、コンピュータ702の1つ以上のコンポーネントが、クラウドコンピューティングベースの、ローカルの、グローバルの、又は他の環境(又は、環境の組み合わせ)を含む環境内で動作するように構成されてもよい。
【0054】
高いレベルでは、コンピュータ702は、説明される主題事項に関連づけられたデータ及び情報を受信、送信、処理、記憶、又は管理するように動作可能な電子計算デバイスである。いくつかの実装によれば、コンピュータ702はさらに、アプリケーションサーバ、電子メールサーバ、ウェブサーバ、キャッシュサーバ、ストリーミングデータサーバ、又は他のサーバ(又は、サーバの組み合わせ)を含んでもよく、あるいはこれらと通信可能に結合されてもよい。
【0055】
コンピュータ702は、ネットワーク730を介してクライアントアプリケーション(例えば、別のコンピュータ702上で実行されている)から要求を受信し、適切なソフトウェアアプリケーションを使用して受信した要求を処理することにより、受信した要求に応答することができる。さらに、要求は、内部ユーザ(例えば、コマンドコンソールから、又は他の適切なアクセス方法により)、外部又は第三者、他の自動化されたアプリケーション、及び任意の他の適切なエンティティ、個人、システム、又はコンピュータからコンピュータ702に送信されてもよい。
【0056】
コンピュータ702のコンポーネントの各々は、システムバス703を使用して通信することができる。いくつかの実装において、コンピュータ702のコンポーネント、ハードウェア、又はソフトウェア(又は、ハードウェアとソフトウェアの双方の組み合わせ)のうち任意のもの又は全てが、アプリケーションプログラミングインターフェース(API)712又はサービス層713(又は、API712とサービス層713の組み合わせ)を使用して、システムバス703を介して、相互に、又はインターフェース704(又は、双方の組み合わせ)とインターフェースしてもよい。API712には、ルーチン、データ構造、及びオブジェクトクラスの仕様を含んでもよい。API712は、コンピュータ言語非依存又は依存のいずれかであってよく、完全なインターフェース、単一の関数、又はさらにはAPIのセットを参照してもよい。サービス層713は、コンピュータ702又はコンピュータ702に通信可能に結合されている他のコンポーネント(図示されるか否かにかかわらず)にソフトウェアサービスを提供する。コンピュータ702の機能は、このサービス層を使用する全てのサービス消費者がアクセス可能でもよい。サービス層713により提供されるようなソフトウェアサービスは、定義されたインターフェースを介して、再利用可能な定義された機能を提供する。例えば、インターフェースは、JAVA、C++、又は拡張マークアップ言語(XML)形式又は他の適切な形式でデータを提供する他の適切な言語で記述されたソフトウェアでもよい。コンピュータ702の統合されたコンポーネントとして例示されているが、代替的な実装が、コンピュータ702の他のコンポーネント又はコンピュータ702に通信可能に結合されている他のコンポーネント(図示されるか否かにかかわらず)との関連で、API712又はサービス層713をスタンドアロンコンポーネントとして示してもよい。さらに、API712又はサービス層713のうち任意の又は全ての部分が、本開示の範囲を逸脱することなく、別のソフトウェアモジュール、エンタープライズアプリケーション、又はハードウェアモジュールの子又はサブモジュールとして実装されてもよい。
【0057】
コンピュータ702は、インターフェース704を含む。図7では単一のインターフェース704として示されているが、特定のニーズ、要望、又はコンピュータ702の特定の実装に従って、複数のインターフェース704が使用されてもよい。インターフェース704は、分散環境でネットワーク730に接続されている他のシステム(図示されるか否かにかかわらず)と通信するために、コンピュータ702により使用される。一般に、インターフェース704は、ソフトウェア又はハードウェア(又は、ソフトウェアとハードウェアの組み合わせ)でエンコードされた論理を含み、ネットワーク730と通信するように動作可能である。より具体的には、インターフェース704は、ネットワーク730又はインターフェースのハードウェアが図示のコンピュータ702の内部及び外部で物理的な信号を通信するように動作可能であるように、通信に関連づけられた1つ以上の通信プロトコルをサポートするソフトウェアを含むことができる。
【0058】
コンピュータ702は、プロセッサ705を含む。図7では単一のプロセッサ705として示されているが、特定のニーズ、要望、又はコンピュータ702の特定の実装に従って、複数のプロセッサが使用されてもよい。一般に、プロセッサ705は、命令を実行し、データを操作して、コンピュータ702の動作と、本開示に記載される任意のアルゴリズム、方法、機能、プロセス、フロー、及び手順を実行する。
【0059】
コンピュータ702はまた、コンピュータ702、又はネットワーク730に接続することができる他のコンポーネント(図示されるか否かにかかわらず)(又は、双方の組み合わせ)のデータを保持することができる、データベース706を含む。例えば、データベース706は、本開示と矛盾しないデータを記憶するインメモリの、従来の、又は他のタイプのデータベースとすることができる。いくつかの実装において、データベース706は、特定のニーズ、要望、又はコンピュータ702及び説明される機能の特定の実装に従って、複数の異なるデータベースタイプの組み合わせ(例えば、ハイブリッドのインメモリ及び従来のデータベース)とすることができる。図7では単一のデータベース706として示されているが、特定のニーズ、要望、又はコンピュータ702及び説明される機能の特定の実装に従って、複数のデータベース(同じタイプ、又はタイプの組み合わせのもの)を使用することができる。データベース706はコンピュータ702の不可欠なコンポーネントとして示されているが、代替的な実装において、データベース706はコンピュータ702の外部とすることができる。
【0060】
コンピュータ702はまた、コンピュータ702、又はネットワーク730に接続することができる他のコンポーネント(図示されるか否かにかかわらず)(又は、双方の組み合わせ)のデータを保持することができる、メモリ707を含む。例えば、メモリ707は、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、読取専用メモリ(Read Only Memory、ROM)、本開示と矛盾しないデータを記憶する光学的なもの、磁気的なものなどとすることができる。いくつかの実装において、メモリ707は、特定のニーズ、要望、又はコンピュータ702及び説明される機能の特定の実装に従って、複数の異なるタイプのメモリの組み合わせ(例えば、RAMと磁気記憶装置の組み合わせ)とすることができる。図7では単一のメモリ707として示されているが、特定のニーズ、要望、又はコンピュータ702及び説明される機能の特定の実装に従って、複数のメモリ707(同じタイプ、又はタイプの組み合わせのもの)を使用することができる。メモリ707はコンピュータ702の不可欠なコンポーネントとして示されているが、代替的な実装において、メモリ707はコンピュータ702の外部とすることができる。
【0061】
アプリケーション708は、特に本開示に記載された機能に関して、特定のニーズ、要望、又はコンピュータ702の特定の実装に従って機能を提供するアルゴリズムソフトウェアエンジンである。例えば、アプリケーション708は、1つ以上のコンポーネント、モジュール、又はアプリケーションとして機能することができる。さらに、単一のアプリケーション708として示されているが、アプリケーション708は、コンピュータ702上の複数のアプリケーション708として実装されてもよい。さらに、コンピュータ702に不可欠なものとして示されているが、代替的な実装において、アプリケーション708はコンピュータ702の外部とすることができる。
【0062】
コンピュータ702は、電源714を含むこともできる。電源714には、ユーザ交換可能又は非ユーザ交換可能のいずれかであるように構成することができる再充電可能又は非再充電可能バッテリを含むことができる。いくつかの実装において、電源714は、電力変換又は管理回路(再充電、スタンバイ、又は他の電源管理機能を含む)を含むことができる。いくつかの実装において、電源714は、コンピュータ702を壁のソケット又は他の電力ソースにプラグ接続する、例えばコンピュータ702に電力を供給し又は再充電可能バッテリに再充電することができるように電源プラグを含むことができる。
【0063】
コンピュータ702を含むコンピュータシステムに関連づけられた、又は該コンピュータシステムの外部の、任意の数のコンピュータ702が存在し、各コンピュータ702が、ネットワーク730を介して通信してもよい。さらに、用語「クライアント」、「ユーザ」、及び他の適切な専門用語が、本開示の範囲から逸脱することなく、必要に応じて互換的に使用される場合がある。さらに、本開示は、多くのユーザが1つのコンピュータ702を使用し得ること、又は1人のユーザが複数のコンピュータ702を使用し得ることを企図している。
【0064】
図8は、一実装による、本開示に記載される端末800の例示的な構成を示す概略図である。端末800は、受信回路802と送信回路806を含む。いくつかの実装において、端末800は、本開示に記載されたステップのいずれか1つ又は組み合わせを実行するための1つ以上の回路をさらに含むことができる。
【0065】
受信回路802は、基地局から1つ以上の方向を受信するように構成される。1つ以上の方向は、端末に対して相対的に位置する別の端末の方向とすることができる。
【0066】
送信回路806は、参照信号を基地局に送信するように構成される。
【0067】
図9は、一実装による、本開示に記載される基地局900の例示的な構成を示す概略図である。基地局900は、受信回路902、推定回路904、及び送信回路906を含む。いくつかの実装において、基地局900は、本開示に記載されるステップのいずれか1つ又は組み合わせを実行するための1つ以上の回路をさらに含むことができる。
【0068】
受信回路902は、2つ以上の端末から参照信号を受信するように構成される。
【0069】
推定回路904は、2つ以上の端末の位置を推定するように構成される。推定された位置に基づいて、2つ以上の端末間の相対的な方向を推定することができる。
【0070】
送信回路906は、方向情報を複数の端末に送信するように構成される。
【0071】
説明された主題事項の実装には、1つ以上の特徴を単独で又は組み合わせて含めることができる。
【0072】
第1の実装において、方法が、基地局により、1つ以上の第1の方向を計算するステップであり、上記1つ以上の第1の方向は、第1の電子デバイスに対して相対的に位置する第2の電子デバイスの方向である、ステップと、上記基地局により、1つ以上の第2の方向を計算するステップであり、上記1つ以上の第2の方向は、上記第2の電子デバイスに対して相対的に位置する上記第1の電子デバイスの方向である、ステップと、上記基地局により、及び上記第1の電子デバイスに対して、上記1つ以上の第1の方向を送信するステップと、上記基地局により、及び上記第2の電子デバイスに対して、上記1つ以上の第2の方向を送信するステップと、を含む。
【0073】
前述及び他の記載の実装は各々、任意で、以下の特徴の1つ以上を含むことができる。
【0074】
第1の特徴は、以下の特徴のうち任意のものと組み合わせ可能であり、上記1つ以上の第1の方向及び上記1つ以上の第2の方向は、上記第1の電子デバイスの1つ以上の第1の推定位置及び上記第2の電子デバイスの1つ以上の第2の推定位置に基づいて計算され、上記1つ以上の第1の方向及び上記1つ以上の第2の方向は、上記第1の電子デバイスと上記第2の電子デバイスとの間のサイドリンク上に送信ビームパターン又は受信ビームパターンを形成するために使用される。
【0075】
第2の特徴は、前の又は以下の特徴のうち任意のものと組み合わせ可能であり、上記基地局は、複数のアンテナアレイを有する5G基地局(gNB)を含み、上記第1の電子デバイス及び上記第2の電子デバイスは、上記基地局のカバレッジ内であり、上記第1の電子デバイス、上記第2の電子デバイス、及び上記複数のアンテナアレイは、同じ参照方向を使用する。
【0076】
第3の特徴は、前の又は以下の特徴のうち任意のものと組み合わせ可能であり、当該方法は、上記基地局により、及び上記第1の電子デバイスに対して、第1の上りリンクサウンディングのための第1の上りリンクリソースの構成を送信するステップと、上記基地局により、上記第1の電子デバイスにより送信された上記第1の上りリンクサウンディングを測定するステップと、上記基地局により、及び上記測定された第1の上りリンクサウンディングに基づいて、1つ以上の第1の到来角を計算するステップであり、上記第1の電子デバイスの上記1つ以上の第1の推定位置は、上記1つ以上の第1の到来角と上記複数のアンテナアレイ間の1つ以上の距離とのうちの少なくとも1つに基づいて計算される、ステップと、をさらに含む。
【0077】
第4の特徴は、前の又は以下の特徴のうち任意のものと組み合わせ可能であり、当該方法は、上記基地局により、及び上記測定された第1の上りリンクサウンディングに基づいて、1つ以上の第1のパス長を計算するステップであり、上記第1の電子デバイスの上記1つ以上の第1の推定位置は、上記1つ以上の第1の到来角、上記1つ以上の第1のパス長、及び上記複数のアンテナアレイ間の上記1つ以上の距離のうちの少なくとも1つに基づいて計算される、ステップをさらに含む。
【0078】
第5の特徴は、前の又は以下の特徴のうち任意のものと組み合わせ可能であり、当該方法は、上記1つ以上の第1の方向が2つ以上の第1の方向を含むとき、上記基地局により、上記2つ以上の第1の方向をランク付けするステップと、上記基地局により、及び上記第1の電子デバイスに対して、上記2つ以上の第1の方向をランク付け情報とともに送信するステップと、をさらに含む。
【0079】
第6の特徴は、前の又は以下の特徴のうち任意のものと組み合わせ可能であり、上記1つ以上の第1の方向は、固定の参照方向、上記第1の電子デバイスと上記基地局との間の1つ以上の見通し線(LOS)方向、又は上記第1の電子デバイスと上記基地局との間の1つ以上の既知のビーム方向、を含む第1の参照方向情報とともに送信される。
【0080】
第7の特徴は、前の又は以下の特徴のうち任意のものと組み合わせ可能であり、上記基地局はスマートTVを含み、上記第1及び第2の電子デバイスはミリ波ビームフォーミング能力を有するスマートフォンを含む。
【0081】
第2の実装において、電子デバイスが、命令を含む非一時的メモリ記憶装置と、上記メモリ記憶装置と通信する1つ以上のハードウェアプロセッサと、を含み、上記1つ以上のハードウェアプロセッサは、上記命令を実行して動作を実行し、上記動作は、1つ以上の第1の方向を計算することであり、上記1つ以上の第1の方向は、第1の電子デバイスに対して相対的に位置する第2の電子デバイスの方向である、ことと、1つ以上の第2の方向を計算することであり、上記1つ以上の第2の方向は、上記第2の電子デバイスに対して相対的に位置する上記第1の電子デバイスの方向である、ことと、上記第1の電子デバイスに対して、上記1つ以上の第1の方向を送信することと、上記第2の電子デバイスに対して、上記1つ以上の第2の方向を送信することと、を含む。
【0082】
前述及び他の記載の実装は各々、任意で、以下の特徴の1つ以上を含むことができる。
【0083】
第1の特徴は、以下の特徴のうち任意のものと組み合わせ可能であり、上記1つ以上の第1の方向及び上記1つ以上の第2の方向は、上記第1の電子デバイスの1つ以上の第1の推定位置及び上記第2の電子デバイスの1つ以上の第2の推定位置に基づいて計算され、上記1つ以上の第1の方向及び上記1つ以上の第2の方向は、上記第1の電子デバイスと上記第2の電子デバイスとの間のサイドリンク上に送信ビームパターン又は受信ビームパターンを形成するために使用される。
【0084】
第2の特徴は、前の又は以下の特徴のうち任意のものと組み合わせ可能であり、当該電子デバイスは、複数のアンテナアレイを有する5G基地局(gNB)を含み、上記第1の電子デバイス及び上記第2の電子デバイスは、上記gNBのカバレッジ内であり、上記第1の電子デバイス、上記第2の電子デバイス、及び上記複数のアンテナアレイは、同じ参照方向を使用する。
【0085】
第3の特徴は、前の又は以下の特徴のうち任意のものと組み合わせ可能であり、上記動作は、上記第1の電子デバイスに対して、第1の上りリンクサウンディングのための第1の上りリンクリソースの構成を送信することと、上記第1の電子デバイスにより送信された上記第1の上りリンクサウンディングを測定することと、上記測定された第1の上りリンクサウンディングに基づいて、1つ以上の第1の到来角を計算することであり、上記第1の電子デバイスの上記1つ以上の第1の推定位置は、上記1つ以上の第1の到来角と上記複数のアンテナアレイ間の1つ以上の距離とのうちの少なくとも1つに基づいて計算される、ことと、をさらに含む。
【0086】
第4の特徴は、前の又は以下の特徴のうち任意のものと組み合わせ可能であり、上記動作は、上記測定された第1の上りリンクサウンディングに基づいて、1つ以上の第1のパス長を計算することであり、上記第1の電子デバイスの上記1つ以上の第1の推定位置は、上記1つ以上の第1の到来角、上記1つ以上の第1のパス長、及び上記複数のアンテナアレイ間の上記1つ以上の距離のうちの少なくとも1つに基づいて計算される、ことをさらに含む。
【0087】
第5の特徴は、前の又は以下の特徴のうち任意のものと組み合わせ可能であり、上記動作は、上記1つ以上の第1の方向が2つ以上の第1の方向を含むとき、上記2つ以上の第1の方向をランク付けすることと、上記第1の電子デバイスに対して、上記2つ以上の第1の方向をランク付け情報とともに送信することと、をさらに含む。
【0088】
第6の特徴は、前の又は以下の特徴のうち任意のものと組み合わせ可能であり、上記1つ以上の第1の方向は、固定の参照方向、上記第1の電子デバイスと当該電子デバイスとの間の1つ以上の見通し線(LOS)方向、又は上記第1の電子デバイスと当該電子デバイスとの間の1つ以上の既知のビーム方向、を含む第1の参照方向情報とともに送信される。
【0089】
第7の特徴は、前の又は以下の特徴のうち任意のものと組み合わせ可能であり、当該電子デバイスはスマートTVを含み、上記第1及び第2の電子デバイスはミリ波ビームフォーミング能力を有するスマートフォンを含む、
【0090】
第3の実装において、データ通信における送信ビーム制御のためのコンピュータ命令を記憶する非一時的コンピュータ読取可能媒体は、上記コンピュータ命令が1つ以上のハードウェアプロセッサにより実行されたときに上記1つ以上のハードウェアプロセッサに動作を実行させ、上記動作は、基地局により、1つ以上の第1の方向を計算することであり、上記1つ以上の第1の方向は、第1の電子デバイスに対して相対的に位置する第2の電子デバイスの方向である、ことと、上記基地局により、1つ以上の第2の方向を計算することであり、上記1つ以上の第2の方向は、上記第2の電子デバイスに対して相対的に位置する上記第1の電子デバイスの方向である、ことと、上記基地局により、及び上記第1の電子デバイスに対して、上記1つ以上の第1の方向を送信することと、上記基地局により、及び上記第2の電子デバイスに対して、上記1つ以上の第2の方向を送信することと、を含む。
【0091】
前述及び他の記載の実装は各々、任意で、以下の特徴の1つ以上を含むことができる。
【0092】
第1の特徴は、以下の特徴のうち任意のものと組み合わせ可能であり、上記1つ以上の第1の方向及び上記1つ以上の第2の方向は、上記第1の電子デバイスの1つ以上の第1の推定位置及び上記第2の電子デバイスの1つ以上の第2の推定位置に基づいて計算され、上記1つ以上の第1の方向及び上記1つ以上の第2の方向は、上記第1の電子デバイスと上記第2の電子デバイスとの間のサイドリンク上に送信ビームパターン又は受信ビームパターンを形成するために使用される。
【0093】
第2の特徴は、前の又は以下の特徴のうち任意のものと組み合わせ可能であり、上記基地局は、複数のアンテナアレイを有する5G基地局(gNB)を含み、上記第1の電子デバイス及び上記第2の電子デバイスは、上記基地局のカバレッジ内であり、上記第1の電子デバイス、上記第2の電子デバイス、及び上記複数のアンテナアレイは、同じ参照方向を使用する。
【0094】
第3の特徴は、前の又は以下の特徴のうち任意のものと組み合わせ可能であり、上記動作は、上記基地局により、及び上記第1の電子デバイスに対して、第1の上りリンクサウンディングのための第1の上りリンクリソースの構成を送信することと、上記基地局により、上記第1の電子デバイスにより送信された上記第1の上りリンクサウンディングを測定することと、上記基地局により、及び上記測定された第1の上りリンクサウンディングに基づいて、1つ以上の第1の到来角を計算することであり、上記第1の電子デバイスの上記1つ以上の第1の推定位置は、上記1つ以上の第1の到来角と上記複数のアンテナアレイ間の1つ以上の距離とのうちの少なくとも1つに基づいて計算される、ことと、をさらに含む。
【0095】
第4の特徴は、前の又は以下の特徴のうち任意のものと組み合わせ可能であり、上記動作は、上記基地局により、及び上記測定された第1の上りリンクサウンディングに基づいて、1つ以上の第1のパス長を計算することであり、上記第1の電子デバイスの上記1つ以上の第1の推定位置は、上記1つ以上の第1の到来角、上記1つ以上の第1のパス長、及び上記複数のアンテナアレイ間の上記1つ以上の距離のうちの少なくとも1つに基づいて計算される、ことをさらに含む。
【0096】
第5の特徴は、前の又は以下の特徴のうち任意のものと組み合わせ可能であり、上記動作は、上記1つ以上の第1の方向が2つ以上の第1の方向を含むとき、上記基地局により、上記2つ以上の第1の方向をランク付けすることと、上記基地局により、及び上記第1の電子デバイスに対して、上記2つ以上の第1の方向をランク付け情報とともに送信することと、をさらに含む。
【0097】
第6の特徴は、前の又は以下の特徴のうち任意のものと組み合わせ可能であり、上記1つ以上の第1の方向は、固定の参照方向、上記第1の電子デバイスと上記基地局との間の1つ以上の見通し線(LOS)方向、又は上記第1の電子デバイスと上記基地局との間の1つ以上の既知のビーム方向、を含む第1の参照方向情報とともに送信される。
【0098】
第7の特徴は、前の又は以下の特徴のうち任意のものと組み合わせ可能であり、上記基地局はスマートTVを含み、上記第1及び第2の電子デバイスはミリ波ビームフォーミング能力を有するスマートフォンを含む。
【0099】
本明細書に記載される主題事項及び機能動作の実装は、デジタル電子回路で、有形に具現化されたコンピュータソフトウェア又はファームウェアで、本明細書に開示される構造及びそれらの構造的同等物を含むコンピュータハードウェアで、又はそれらの1つ以上の組み合わせで実施することができる。本明細書に記載される主題事項の実装は、1つ以上のコンピュータプログラム、すなわち、データ処理装置による実行のため又はデータ処理装置の動作を制御するための有形の、非一時的な、コンピュータ読取可能なコンピュータ記憶媒体上に符号化されたコンピュータプログラム命令の1つ以上のモジュールとして実施することができる。代わりに又はさらに、プログラム命令は、人工的に生成された伝播信号、例えば、データ処理装置による実行のために適切な受信機装置への送信のために情報を符号化するように生成されるマシン生成の電気的、光学的、又は電磁的信号内/上に符号化することができる。コンピュータ記憶媒体は、マシン読取可能記憶デバイス、マシン読取可能記憶基板、ランダム又はシリアルアクセスメモリデバイス、又はコンピュータ記憶媒体の組み合わせとすることができる。
【0100】
用語「リアル・タイム」、「リアル タイム」、「リアルタイム」、「リアル(ファスト)タイム(real (fast) time、RFT)」、「ほぼ(near(ly))リアル・タイム(NRT)」、「擬似(quasi)リアル・タイム」、又は同様の用語(当業者により理解される)は、個人がアクションと応答を実質的に同時に発生していると知覚するように、アクションと応答が時間的に近接していることを意味する。例えば、データにアクセスするための個人のアクションに続く、データの表示への応答の(又は、表示の開始の)時間差は、1ms未満、1秒未満、又は5秒未満であり得る。要求されたデータは、瞬時に表示される(又は、表示について開始される)必要はないが、説明されたコンピューティングシステムの処理制限と、例えば、データを収集し、正確に測定し、分析し、処理し、記憶し、又は送信するために必要な時間とを考慮して、意図的な遅延なしに表示される(又は、表示について開始される)。
【0101】
用語「データ処理装置」、「コンピュータ」、又は「電子コンピュータデバイス」(又は、当業者により理解される同等物)は、データ処理ハードウェアを指し、例としてプログラムマブルプロセッサ、コンピュータ、又は複数のプロセッサ若しくはコンピュータを含む、データを処理するための全ての種類の装置、デバイス、及びマシンを包含する。装置は、専用論理回路、例えば、中央処理装置(Central Processing Unit、CPU)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)、又は特定用途向け集積回路(Application-specific Integrated Circuit、ASIC)とすることもでき、あるいはこれらをさらに含むことができる。いくつかの実装において、データ処理装置又は専用論理回路(又は、データ処理装置又は専用論理回路の組み合わせ)は、ハードウェア又はソフトウェアベース(又は、ハードウェアベースとソフトウェアベースの双方の組み合わせ)でもよい。装置は任意で、コンピュータプログラムの実行環境を作成するコード、例えば、プロセッサファームウェア、プロトコルスタック、データベース管理システム、オペレーティングシステム、又は実行環境の組み合わせを構成するコードを含むことができる。本開示は、従来のオペレーティングシステム、例えば、LINUX、UNIX、WINDOWS、MAC OS、ANDROID、IOS、又は任意の他の適切な従来のオペレーティングシステムの有無にかかわらないデータ処理装置の使用を企図している。
【0102】
コンピュータプログラムは、プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、モジュール、ソフトウェアモジュール、スクリプト、又はコードと呼ばれ又は記載されることもあり、コンパイル型若しくはインタプリタ型言語、又は宣言型若しくは手続き型言語を含む任意の形式のプログラミング言語で記述することができ、スタンドアロンプログラムとして、又はコンピューティング環境での使用に適したモジュール、コンポーネント、サブルーチン、又は他のユニットとしてを含む任意の形式で配備することができる。コンピュータプログラムは、ファイルシステム内のファイルに対応してもよいが、そうである必要はない。プログラムは、他のプログラム又はデータを保持するファイルの一部、例えば、マークアップ言語ドキュメントに記憶された1つ以上のスクリプトに、問題のプログラム専用の単一のファイルに、又は、複数の協調ファイル、例えば、1つ以上のモジュール、サブプログラム、又はコードの部分を記憶するファイルに記憶することができる。コンピュータプログラムは、1つのコンピュータ上で、又は、1つのサイトに配置されるか若しくは複数のサイトにわたり分散されて通信ネットワークにより相互接続される複数のコンピュータ上で実行されるように配備することができる。様々な図に示されるプログラムの部分が、様々なオブジェクト、メソッド、又は他のプロセスを通じて様々な特徴及び機能を実施する個々のモジュールとして示されているが、プログラムは代わりに、必要に応じて複数のサブモジュール、サードパーティサービス、コンポーネント、ライブラリなどを含んでもよい。逆に、様々なコンポーネントの特徴及び機能は、必要に応じて単一のコンポーネントに組み合わせることができる。計算的決定を行うために使用される閾値は、静的に、動的に、又は静的と動的の双方で決定することができる。
【0103】
本明細書に記載される方法、プロセス、又は論理フローは、入力データに対して操作して出力を生成することにより機能を実行するための1つ以上のコンピュータプログラムを実行する1つ以上のプログラマブルコンピュータにより実行することができる。方法、プロセス、又は論理フローは、専用論理回路、例えば、CPU、FPGA、又はASICなどにより実行することもでき、装置も、これらとして実装することができる。
【0104】
コンピュータプログラムの実行に適したコンピュータは、汎用若しくは専用のマイクロプロセッサ、双方、又は任意の他の種類のCPUに基づくことができる。一般に、CPUは、ROM若しくはランダムアクセスメモリ(RAM)、又は双方から命令とデータを受信する。コンピュータの本質的な要素は、命令を遂行又は実行するためのCPUと、命令及びデータを記憶するための1つ以上のメモリデバイスである。一般に、コンピュータはさらに、データを記憶するための1つ以上の大容量記憶デバイス、例えば、磁気、磁気光ディスク、又は光ディスクを含み、あるいは、これらからデータを受信し又はこれらにデータを転送し又は双方を行うように動作上結合される。しかしながら、コンピュータがそのようなデバイスを有する必要はない。さらに、コンピュータは、別のデバイス、例えば、ほんの数例を挙げるとモバイルフォン、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、モバイルオーディオ又はビデオプレーヤー、ゲームコンソール、全地球測位システム(Global Positioning System、GPS)受信機、又はポータブルストレージデバイス、例えば、ユニバーサルシリアルバス(Universal Serial Bus、USB)フラッシュドライブなどに埋め込むことができる。
【0105】
コンピュータプログラム命令及びデータを記憶するのに適したコンピュータ読取可能媒体(必要に応じて一時的又は非一時的)には、例として、半導体メモリデバイス、例えば、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(Erasable Programmable Read-Only Memory、EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory、EEPROM)、及びフラッシュメモリデバイス;磁気ディスク、例えば、内蔵ハードディスク又はリムーバブルディスク;磁気光ディスク;及びCD-ROM、DVD+/-R、DVD-RAM、及びDVD-ROMディスクを含む、不揮発性メモリ、媒体及びメモリデバイスが含まれる。サポートしている。メモリは、キャッシュ、クラス、フレームワーク、アプリケーション、バックアップデータ、ジョブ、ウェブページ、ウェブページテンプレート、データベーステーブル、動的情報を記憶するリポジトリ、及び任意のパラメータ、変数、アルゴリズム、命令、ルール、制約、又はそれらへの参照を含む任意の他の適切な情報を含む、様々なオブジェクト又はデータを記憶することができる。さらに、メモリは、ログ、ポリシー、セキュリティ又はアクセスデータ、レポートファイル、及び他のものなどの、任意の他の適切なデータを含んでもよい。プロセッサとメモリは、専用論理回路により補足し又は専用論理回路に組み込むことができる。
【0106】
ユーザとの対話を提供するために、本明細書に記載される主題事項の実装は、ユーザに情報を表示するためのディスプレイデバイス、例えば、陰極線管(Cathode Ray Tube、CRT)、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display、LCD)、発光ダイオード(Light Emitting Diode、LED)、又はプラズマモニタと、ユーザがコンピュータに入力を提供することができるキーボード及びポインティングデバイス、例えば、マウス、トラックボール、又はトラックパッドと、を有するコンピュータに実装することができる。入力はまた、圧力感知を備えたタブレットコンピュータサーフェス、容量性若しくは電気的センシングを使用したマルチタッチスクリーン、又は他のタイプのタッチスクリーンなどの、タッチスクリーンを使用してコンピュータに提供されてもよい。他の種類のデバイスを使用して、ユーザとの対話を提供することもでき、例えば、ユーザに提供されるフィードバックは、任意の形式の感覚フィードバック、例えば、視覚フィードバック、聴覚フィードバック、又は触覚フィードバックとすることができ、ユーザからの入力は、音響、発話、又は触覚入力を含む任意の形式で受け取ることができる。さらに、コンピュータは、ユーザにより使用されるデバイスにドキュメントを送信し又は該デバイスからドキュメントを受信することにより、例えば、ウェブブラウザから受信した要求に応答してユーザのクライアントデバイス上のウェブブラウザにウェブページを送信することにより、ユーザと対話することができる。
【0107】
用語「グラフィカルユーザインターフェース」又は「GUI」は、1つ以上のグラフィカルユーザインターフェースと特定のグラフィカルユーザインターフェースの表示の各々とを表すために、単数形又は複数形で使用されることがある。したがって、GUIは、これらに限られないがウェブブラウザ、タッチスクリーン、又は情報を処理して情報結果をユーザに効率的に提示するコマンドラインインターフェース(Command Line Interface、CLI)を含む、任意のグラフィカルユーザインターフェースを表すことができる。一般に、GUIは、対話型フィールド、プルダウンリスト、及びボタンなどの、一部又は全てがウェブブラウザに関連づけられた複数のユーザインターフェース(User Interface、UI)要素を含むことができる。これら及び他のUI要素が、ウェブブラウザの機能に関連し、あるいは該機能を表してもよい。
【0108】
本明細書に記載される主題事項の実装は、例えばデータサーバとしてのバックエンドコンポーネントを含み、又はミドルウェアコンポーネント、例えばアプリケーションサーバを含み、又はフロントエンドコンポーネント、例えばユーザが本明細書に記載される主題事項の実装と対話することができるグラフィカルユーザインターフェース又はウェブブラウザを有するクライアントコンピュータを含み、又は1つ以上のそのようなバックエンド、ミドルウェア、又はフロントエンドコンポーネントの任意の組み合わせを含む、コンピューティングシステムにおいて実施することができる。システムのコンポーネントは、任意の形式又は媒体の有線又は無線デジタルデータ通信(又は、データ通信の組み合わせ)、例えば、通信ネットワークにより相互接続することができる。通信ネットワークの例には、ローカルエリアネットワーク(Local Area Network、LAN)、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、RAN)、メトロポリタンエリアネットワーク(Metropolitan Area Network、MAN)、ワイドエリアネットワーク(Wide Area Network、WAN)、ワールドワイドインターオペラビリティフォーマイクロウェーブアクセス(Worldwide Interoperability for Microwave Access、WIMAX)、例えば802.11a/b/g/n若しくは802.20(又は、802.11xと802.20の組み合わせ、又は本開示と矛盾しない他のプロトコル)を使用する無線ローカルエリアネットワーク(Wireless Local Area Network、WLAN)、インターネットの全部若しくは一部、又は1つ以上の場所における任意の他の1つ以上の通信システム(又は、通信ネットワークの組み合わせ)が含まれる。ネットワークは、ネットワークアドレス間で、例えば、インターネットプロトコル(Internet Protocol、IP)パケット、フレームリレー(Frame Relay)フレーム、非同期転送モード(Asynchronous Transfer Mode、ATM)セル、音声、ビデオ、データ、又は他の適切な情報(又は、通信タイプの組み合わせ)と通信することができる。
【0109】
コンピューティングシステムには、クライアントとサーバを含むことができる。クライアントとサーバは、一般に互いから離れており、通常は通信ネットワークを介して対話する。クライアントとサーバの関係は、それぞれのコンピュータで実行され、かつ互いにクライアント・サーバ関係を有するコンピュータプログラムにより生じる。
【0110】
本明細書には多くの具体的な実装詳細が含まれるが、これらは、いずれかの発明の範囲又は請求され得るものの範囲に対する制限として解釈されるべきでなく、むしろ特定の発明の特定の実装に固有であり得る特徴の説明として解釈されるべきである。別個の実装の文脈で本明細書に記載される特定の特徴は、組み合わせて、又は単一の実装で実装することもできる。逆に、単一の実装の文脈で記載される様々な特徴は、複数の実装で別個に、又は任意の適切なサブ組み合わせで実装することもできる。さらに、前述の特徴は、特定の組み合わせで作用するものと記載され、さらにはそのように最初に請求されることがあるが、請求される組み合わせからの1つ以上の特徴を、いくつかの場合に組み合わせから削除することができ、請求される組み合わせは、サブ組み合わせ又はサブ組み合わせのバリエーションに向けられることがある。
【0111】
主題事項の特定の実装について説明した。説明された実装の他の実装、改変、及び入れ替えは、当業者には明らかなように、以下の特許請求の範囲の範囲内である。動作は、特定の順序で図面又は請求項に記載されているが、これは、所望の結果を達成するために、そのような動作が示された特定の順序又は連続した順序で実行されること、又は全ての例示された動作が実行されることを要求するものとして理解されるべきではない(一部の動作は、任意と見なされる場合がある)。特定の状況では、マルチタスク又は並列処理(又は、マルチタスクと並列処理の組み合わせ)が有利であり、適切と見なされて実行される場合がある。
【0112】
さらに、前述の実装における様々なシステムモジュール及びコンポーネントの分離又は統合は、全ての実装においてそのような分離又は統合を必要とするものとして理解されるべきでなく、説明されたプログラムコンポーネント及びシステムは一般に、単一のソフトウェア製品に一緒に統合し又は複数のソフトウェア製品にパッケージ化することができることを理解されたい。
【0113】
したがって、前述の例示的な実装は、本開示を定義又は制約するものではない。他の変更、代替、及び改変も、本開示の主旨及び範囲から逸脱することなく可能である。
【0114】
さらに、いずれの請求される実装も、少なくとも、方法、方法を実行するためのコンピュータ読取可能命令を記憶する非一時的コンピュータ読取可能媒体、及び、方法又は非一時的コンピュータ読取可能媒体に記憶された命令を実行するように構成されたハードウェアプロセッサと相互動作可能に結合されたコンピュータメモリを含むコンピュータシステムに適用可能であるとみなされる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9