(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-04
(45)【発行日】2024-06-12
(54)【発明の名称】測定システム、測定方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G08C 17/00 20060101AFI20240605BHJP
G01B 5/02 20060101ALI20240605BHJP
G08C 15/00 20060101ALI20240605BHJP
H04W 4/38 20180101ALN20240605BHJP
【FI】
G08C17/00 Z
G01B5/02
G08C15/00 D
H04W4/38
(21)【出願番号】P 2023200663
(22)【出願日】2023-11-28
【審査請求日】2023-11-29
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】592100083
【氏名又は名称】BX新生精機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002527
【氏名又は名称】弁理士法人北斗特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】尾山 智玲
【審査官】北条 弥作子
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-002296(JP,A)
【文献】特開2016-042835(JP,A)
【文献】実開昭62-119627(JP,U)
【文献】中国特許出願公開第108534860(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0322436(US,A1)
【文献】中国実用新案第212421712(CN,U)
【文献】韓国公開特許第10-2022-0050292(KR,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0346040(US,A1)
【文献】独国特許出願公開第19954646(DE,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01N 33/00
A01F 25/14
A01F 25/16
G06Q 50/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サイロ内に収容されている収容物の量に関する物理量を測定する測定部と、
前記測定部と接続され、前記測定部から出力された前記測定部の測定結果を無線通信により送信する第1通信部と、
前記第1通信部から送信された前記測定結果を受信する第2通信部と、
前記第2通信部で受信した前記測定結果を提示する提示部と、
前記測定部が前記物理量を計測している間における前記サイロ及び前記測定部の少なくとも一方の第1異常、並びに、前記第1通信部と前記第2通信部とが無線通信している間における前記第1通信部及び前記第2通信部の少なくとも一方の第2異常の少なくとも一方である異常が発生しているか否かを判定する異常判定部と、を備え、
前記提示部は、前記測定結果を表示する表示部であり、
前記表示部は、前記異常が発生していると前記異常判定部が判定した場合に、前記異常が発生したことを通知する異常通知画面を更に表示し、
前記表示部は、ユーザの操作に応じて、前記異常通知画面から、前記異常に関する詳細な情報である異常詳細情報を提示する異常確認画面に遷移し、
前記異常詳細情報は、
前記異常がいつ発生したかを示す発生時刻情報と、
前記異常が発生した前記サイロを示す発生場所情報と、
前記異常に予め割り振られている識別番号を示す異常識別情報と、
前記異常の内容を示す異常内容情報と、の少なくとも1つを含む、
測定システム。
【請求項2】
サイロ内に収容されている収容物の量に関する物理量を測定する測定部と、
前記測定部と接続され、前記測定部から出力された前記測定部の測定結果を無線通信により送信する第1通信部と、
前記第1通信部から送信された前記測定結果を受信する第2通信部と、
前記第2通信部で受信した前記測定結果を提示する提示部と、
前記第1通信部及び前記第2通信部の少なくとも一方において、異常が発生しているか否かを判定する異常判定部と、を備え、
前記提示部は、前記測定結果を表示する表示部であり、
前記表示部は、前記異常が発生していると前記異常判定部が判定した場合に、前記異常が発生したことを通知する異常通知画面を更に表示し、
前記異常判定部は、前記測定部が前記物理量を測定する前において、前記第1通信部と前記第2通信部とが事前に無線通信を行うことで、前記第1通信部及び前記第2通信部の少なくとも一方において前記異常が発生しているか否かを判定する、
測定システム。
【請求項3】
前記第2通信部は、受信した前記測定結果を前記提示部へ無線通信により送信する、
請求項1又は2に記載の測定システム。
【請求項4】
前記測定部は、複数であり、
前記表示部は、前記複数の測定部の各々における前記測定結果の平均値を表示する、
請求項1又は2に記載の測定システム。
【請求項5】
前記表示部は、前記測定部の測定を開始させるユーザの操作を受け付けるための操作受付ボタンを更に表示し、
前記第2通信部は、前記操作受付ボタンにおいて前記ユーザの操作を受け付けた際に、前記ユーザの操作を受け付けたことを示す開始操作信号を前記第1通信部へ無線通信により送信し、
前記測定部は、前記第1通信部が前記開始操作信号を受信した際に、前記収容物の前記物理量を測定する、
請求項1又は2に記載の測定システム。
【請求項6】
前記測定結果を外部記憶装置へ出力する出力部を更に備える、
請求項1又は2に記載の測定システム。
【請求項7】
前記測定部は、複数であり、
前記複数の測定部の各々における前記測定結果を履歴情報として前記複数の測定部毎に記憶する履歴記憶部を更に備え、
前記表示部は、前記複数の測定部毎に前記履歴情報を表示する履歴表示画面を更に表示する、
請求項1又は2に記載の測定システム。
【請求項8】
測定部がサイロ内に収容されている収容物の量に関する物理量を測定する測定ステップと、
第1通信部が前記測定ステップで測定された測定結果を無線通信により送信する第1通信ステップと、
第2通信部が前記第1通信ステップで送信された前記測定結果を受信する第2通信ステップと、
前記第2通信ステップで受信した前記測定結果を提示する提示ステップと、
前記測定部が前記物理量を計測している間における前記サイロ及び前記測定部の少なくとも一方の第1異常、並びに、前記第1通信部と前記第2通信部とが無線通信している間における前記第1通信部及び前記第2通信部の少なくとも一方の第2異常の少なくとも一方である異常が発生しているか否かを判定する異常判定ステップと、を含み、
前記提示ステップは、前記測定結果を表示する表示ステップであり、
前記表示ステップでは、前記異常が発生していると前記異常判定ステップで判定した場合に、前記異常が発生したことを通知する異常通知画面を更に表示し、
前記表示ステップでは、ユーザの操作に応じて、前記異常通知画面から、前記異常に関する詳細な情報である異常詳細情報を提示する異常確認画面に遷移し、
前記異常詳細情報は、
前記異常がいつ発生したかを示す発生時刻情報と、
前記異常が発生した前記サイロを示す発生場所情報と、
前記異常に予め割り振られている識別番号を示す異常識別情報と、
前記異常の内容を示す異常内容情報と、の少なくとも1つを含む、
測定方法。
【請求項9】
測定部がサイロ内に収容されている収容物の量に関する物理量を測定する測定ステップと、
第1通信部が前記測定ステップで測定された測定結果を無線通信により送信する第1通信ステップと、
第2通信部が前記第1通信ステップで送信された前記測定結果を受信する第2通信ステップと、
前記第2通信ステップで受信した前記測定結果を提示する提示ステップと、
前記第1通信部及び前記第2通信部の少なくとも一方において、異常が発生しているか否かを判定する異常判定ステップと、を含み、
前記提示ステップは、前記測定結果を表示する表示ステップであり、
前記表示ステップでは、前記異常が発生していると前記異常判定ステップで判定した場合に、前記異常が発生したことを通知する異常通知画面を更に表示し、
前記異常判定ステップでは、前記測定ステップで前記物理量を測定する前において、前記第1通信部と前記第2通信部とが事前に無線通信を行うことで、前記第1通信部及び前記第2通信部の少なくとも一方において前記異常が発生しているか否かを判定する、
測定方法。
【請求項10】
コンピュータに、
請求項8又は請求項9に記載の測定方法を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、測定システム、測定方法、及びプログラムに関する。より詳細には、本開示は、サイロ内に収容されている収容物の量を測定する測定システム、測定方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、レーザーポインタと、測定ヘッドと、演算部と、から構成されているサイロ貯蔵物の残留把握装置が開示されている。レーザーポインタは、サイロに貯蔵されている貯蔵物表面の測定位置を照射する。測定ヘッドは、発・受信口が箱体の測定側側面に設けられ指向性の超音波を発・受信して往復時間を検知する。演算部は、該測定ヘッドと接続され検知された往復時間からサイロ中の空高さを演算する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の残留把握装置のような測定部がサイロ中の空高さを演算(測定)することで、ユーザがサイロ内に貯蔵(収容)されている貯蔵物(収容物)の量に関する情報を取得することができる。この場合、サイロ内の貯蔵物の量に関する情報を容易に取得できることが求められる。要するに、使い勝手を向上させることが求められている。
【0005】
本開示の目的とするところは、使い勝手を向上させることができる測定システム、測定方法、及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係る測定システムは、測定部と、第1通信部と、第2通信部と、提示部と、異常判定部と、を備える。前記測定部は、サイロ内に収容されている収容物の量に関する物理量を測定する。前記第1通信部は、前記測定部と接続され、前記測定部から出力された前記測定部の測定結果を無線通信により送信する。前記第2通信部は、前記第1通信部から送信された前記測定結果を受信する。前記提示部は、前記第2通信部で受信した前記測定結果を提示する。前記異常判定部は、前記測定部が前記物理量を計測している間における前記サイロ及び前記測定部の少なくとも一方の第1異常、並びに、前記第1通信部と前記第2通信部とが無線通信している間における前記第1通信部及び前記第2通信部の少なくとも一方の第2異常の少なくとも一方である異常が発生しているか否かを判定する。前記提示部は、前記測定結果を表示する表示部である。前記表示部は、前記異常が発生していると前記異常判定部が判定した場合に、前記異常が発生したことを通知する異常通知画面を更に表示する。前記表示部は、ユーザの操作に応じて、前記異常通知画面から、前記異常に関する詳細な情報である異常詳細情報を提示する異常確認画面に遷移する。前記異常詳細情報は、前記異常がいつ発生したかを示す発生時刻情報と、前記異常が発生した前記サイロを示す発生場所情報と、前記異常に予め割り振られている識別番号を示す異常識別情報と、前記異常の内容を示す異常内容情報と、の少なくとも1つを含む。
本開示の一態様に係る測定システムは、測定部と、第1通信部と、第2通信部と、提示部と、異常判定部と、を備える。前記測定部は、サイロ内に収容されている収容物の量に関する物理量を測定する。前記第1通信部は、前記測定部と接続され、前記測定部から出力された前記測定部の測定結果を無線通信により送信する。前記第2通信部は、前記第1通信部から送信された前記測定結果を受信する。前記提示部は、前記第2通信部で受信した前記測定結果を提示する。前記異常判定部は、前記第1通信部及び前記第2通信部の少なくとも一方において、異常が発生しているか否かを判定する。前記提示部は、前記測定結果を表示する表示部である。前記表示部は、前記異常が発生していると前記異常判定部が判定した場合に、前記異常が発生したことを通知する異常通知画面を更に表示する。前記異常判定部は、前記測定部が前記物理量を測定する前において、前記第1通信部と前記第2通信部とが事前に無線通信を行うことで、前記第1通信部及び前記第2通信部の少なくとも一方において前記異常が発生しているか否かを判定する。
【0007】
本開示の一態様に係る測定方法は、測定ステップと、第1通信ステップと、第2通信ステップと、提示ステップと、異常判定ステップと、を含む。前記測定ステップでは、測定部がサイロ内に収容されている収容物の量に関する物理量を測定する。前記第1通信ステップでは、第1通信部が前記測定ステップで測定された測定結果を無線通信により送信する。前記第2通信ステップでは、第2通信部が前記第1通信ステップで送信された前記測定結果を受信する。前記提示ステップは、前記第2通信ステップで受信した前記測定結果を提示する。異常判定ステップでは、前記測定部が前記物理量を計測している間における前記サイロ及び前記測定部の少なくとも一方の第1異常、並びに、前記第1通信部と前記第2通信部とが無線通信している間における前記第1通信部及び前記第2通信部の少なくとも一方の第2異常の少なくとも一方である異常が発生しているか否かを判定する。前記提示ステップは、前記測定結果を表示する表示ステップである。前記表示ステップでは、前記異常が発生していると前記異常判定ステップで判定した場合に、前記異常が発生したことを通知する異常通知画面を更に表示する。前記表示ステップでは、ユーザの操作に応じて、前記異常通知画面から、前記異常に関する詳細な情報である異常詳細情報を提示する異常確認画面に遷移する。前記異常詳細情報は、前記異常がいつ発生したかを示す発生時刻情報と、前記異常が発生した前記サイロを示す発生場所情報と、前記異常に予め割り振られている識別番号を示す異常識別情報と、前記異常の内容を示す異常内容情報と、の少なくとも1つを含む。
本開示の一態様に係る測定方法は、測定ステップと、第1通信ステップと、第2通信ステップと、提示ステップと、異常判定ステップと、を含む。前記測定ステップでは、測定部がサイロ内に収容されている収容物の量に関する物理量を測定する。前記第1通信ステップでは、第1通信部が前記測定ステップで測定された測定結果を無線通信により送信する。前記第2通信ステップでは、第2通信部が前記第1通信ステップで送信された前記測定結果を受信する。前記提示ステップは、前記第2通信ステップで受信した前記測定結果を提示する。異常判定ステップでは、前記第1通信部及び前記第2通信部の少なくとも一方において、異常が発生しているか否かを判定する。前記提示ステップは、前記測定結果を表示する表示ステップである。前記表示ステップでは、前記異常が発生していると前記異常判定ステップで判定した場合に、前記異常が発生したことを通知する異常通知画面を更に表示する。前記異常判定ステップでは、前記測定ステップで前記物理量を測定する前において、前記第1通信部と前記第2通信部とが事前に無線通信を行うことで、前記第1通信部及び前記第2通信部の少なくとも一方において前記異常が発生しているか否かを判定する。
【0008】
本開示の一態様に係るプログラムは、コンピュータシステムに、上記の測定方法を実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、使い勝手を向上させることができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、本実施形態に係る測定システムの概略構成を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、同上の測定システムにおける測定部の動作を説明する図である。
【
図3】
図3は、同上の測定システムにおける測定部の概略側面図である。
【
図4】
図4は、同上の測定システムにおける表示部が表示する測定結果画面を説明する図である。
【
図5】
図5は、同上の測定システムにおける表示部が表示する表示設定画面を説明する図である。
【
図6】
図6は、同上の測定システムにおける表示部が表示するタイマ設定画面を説明する図である。
【
図7】
図7は、同上の測定システムにおける表示部が表示する異常通知画面を説明する図である。
【
図8】
図8は、同上の測定システムにおける表示部が表示する異常確認画面を説明する図である。
【
図9】
図9は、同上の測定システムにおける表示部が表示する履歴表示画面を説明する図である。
【
図10】
図10は、同上の測定方法を示すフローチャートである。
【
図11】
図11は、同上の第1変形例の測定システムにおける表示部が表示する平均結果画面を説明する図である。
【
図12】
図12は、同上の第2変形例の測定システムにおける表示部が表示する換算設定画面を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
(本実施形態)
(1)概要
以下、本実施形態に係る測定システム100の概要について、
図1及び
図2を参照して説明する。
【0012】
本実施形態に係る測定システム100は、サイロY1内に収容されている収容物Y2(
図2参照)の量を測定するシステムである。サイロY1は、収容物Y2をばら積みにして貯蔵しておくための塔状の倉庫である。例えば、収容物Y2は、セメント、飼料、及び肥料等の粉粒体である。
【0013】
本実施形態の測定システム100は、
図1に示すように、測定部11と、第1通信部21と、第2通信部31と、提示部41と、を備える。測定部11は、サイロY1内に収容されている収容物Y2の量に関する物理量を測定する。第1通信部21は、測定部11と接続され、測定部11から出力された測定部11の測定結果を無線通信により送信する。第2通信部31は、第1通信部21から送信された測定部11の測定結果を受信する。提示部41は、第2通信部31で受信した測定部11の測定結果を提示する。
【0014】
以上から、本実施形態の測定システム100では、測定システム100を使用するユーザは、測定部11の測定結果を確認する際に、測定部11が設置されている場所に移動する必要がなく、提示部41が設けられている場所において提示部41が提示する測定部11の測定結果を確認することが可能になる。要するに、本実施形態の測定システム100は、測定部11の測定結果を確認する際の使い勝手を向上させることができるという利点がある。
【0015】
(2)詳細な構成
(2-1)測定システム
以下に、本実施形態の測定システム100の詳細な構成について、
図1~
図9を参照して説明する。
【0016】
本実施形態の測定システム100は、
図1に示すように、複数(4つ)の測定装置1と、ドライバ2と、コントローラ3と、表示装置4と、を備える。すなわち、本実施形態の測定システム100では、測定装置1は、複数である。
【0017】
(2-2)測定装置
4つの測定装置1の各々は、サイロY1に収容されている収容物Y2(
図2参照)の量に関する物理量を測定する装置である。本実施形態では、4つの測定装置1の各々は、異なるサイロY1に設置されている。すなわち、4つの測定装置1の各々は、異なるサイロY1内に収容されている収容物Y2の物理量を測定する装置である。
【0018】
4つの測定装置1の各々は、筐体10と、測定部11と、駆動制御部12と、を備える。筐体10は、測定部11及び駆動制御部12を収容する。筐体10は、金属材料で形成されている。
【0019】
測定部11は、サイロY1に収容されている収容物Y2(
図2参照)の量に関する物理量を測定する。本実施形態では、測定部11は、収容物Y2の量に関する物理量として、サイロY1において収容物Y2が収容されていない内空高さH1(
図2参照)を測定する。具体的には、測定部11は、内空高さH1が測定できるように構成されている測定機構である。なお、本開示でいう「内空高さH1」とは、サイロY1の天板から収容物Y2(の上面)までの距離であり、すなわち、サイロY1の上下方向の寸法から収容物Y2が収容されている残量高さH2を差し引いた値である。以下では、「収容物Y2の量に関する物理量」を「収容物Y2の物理量」と称することもある。
【0020】
本実施形態では、4つの測定装置1の各々が異なるサイロY1に設置されているため、4つの測定装置1の各々における測定部11は、異なるサイロY1内に収容されている収容物Y2の物理量を測定する。具体的には、4つの測定装置1の各々における測定部11は、異なるサイロY1内に収容されている収容物Y2の内空高さH1を、収容物Y2の物理量として測定する。
【0021】
本実施形態の測定部11は、
図3に示すように、テープ111と、巻取りドラム112と、検出ドラム113と、ターンドラム114と、分銅115と、ターンレバー116と、を有する。本実施形態の測定部11は、分銅115の底面からサイロY1内に収容された収容物Y2の上面までの距離を測定することで、サイロY1において収容物Y2が収容されていない内空高さH1を取得する。なお、
図3は、測定部11の概略機構(例えば、位置関係、又は連動関係等)を説明するための簡略化した図であり、測定部11の実際の構成を限定するものではない。
【0022】
巻取りドラム112及び検出ドラム113は、回転可能に筐体10に設けられている。具体的には、巻取りドラム112及び検出ドラム113は、左右方向に並んで筐体10に設けられている。ターンドラム114は、検出ドラム113の下方において、スプリング力により上方に付勢されている状態において、ターンレバー116を介して上下方向に移動可能に筐体10に設けられている。テープ111の一部分は、巻き取りドラム112に巻回されている。一方、テープ111の巻き取りドラム112に巻回されていない部分は、検出ドラム113及びターンドラム114に順次掛け渡され、その先端には、分銅115が取り付けられている。ターンドラム114は、テープ111の先端に取付けられている分銅115の自重により、常態において、スプリング力に抗して下方に移動させられている。
【0023】
駆動制御部12は、測定部11を駆動させ、収容物Y2の物理量を測定部11に測定させる。本実施形態では、駆動制御部12は、測定部11の巻取りドラム112を回転させる。より具体的には、駆動制御部12は、ドライバ2の後述する測定制御部22から開始制御信号が入力された際に、巻取りドラム112を順方向に(
図3で示す反時計方向に)回転させる。
【0024】
巻取りドラム112が順方向に回転すると、テープ111の巻回は徐々に解除され、テープ111の先端に取り付けられた分銅115とがサイロY1内に徐々に垂下されていく。分銅115がサイロY1内に徐々に垂下されていくにつれて、テープ111が掛け渡されている検出ドラム113が回転する。分銅115がサイロY1内に徐々に垂下され、分銅115がサイロY1内に収容された収容物Y2の上面に達すると(分銅115が
図2の二点鎖線で示す位置まで垂下されると)、分銅115の自重が収容物Y2に受止されて、テープ111が掛け渡されているターンドラム114がスプリング力により上方へ移動する。駆動制御部12は、ターンドラム114が上方へ移動したことを検知し、巻取りドラム112の順方向の回転を停止させる。
【0025】
測定部11は、検出ドラム113の回転数を検出するエンコーダ(図示なし)を更に有する。測定部11は、駆動制御部12が巻取りドラム112を回転させてから巻取りドラム112の回転を停止させるまでの間に、エンコーダが検出した検出ドラム113の回転数からテープ111の垂下長さ、すなわち、サイロY1の内空高さH1を、収容物Y2の物理量として測定する。測定部11は、測定した収容物Y2の物理量をドライバ2の後述する第1通信部21に送信する。要するに、測定部11は、収容物Y2の物理量として、測定したサイロY1の内空高さH1をドライバ2の第1通信部21に送信する。
【0026】
駆動制御部12は、巻取りドラム112の順方向の回転を停止させた後、巻取りドラム112を逆方向(
図3で示す時計回り)に回転させる。巻取りドラム112が逆方向に回転すると、テープ111は徐々に巻き戻され、分銅115はサイロY1内において徐々に持ち上げられていく。分銅115がサイロY1内において徐々に持ち上げられていくにつれて、テープ111が掛け渡されている検出ドラム113が回転する。駆動制御部12は、分銅115が事前に設定された位置まで持ち上げられると、巻取りドラム112の逆方向の回転を停止させる。
【0027】
本実施形態では、4つの測定装置1の各々は、駆動制御部12に測定部11を駆動、又は停止させるユーザの操作を受け付ける操作部(図示なし)を更に有する。この構成によると、ユーザは、ドライバ2の測定制御部22から開始制御信号が入力されない場合(すなわち、表示装置4の後述する第3通信部45から開始制御信号が送信されない場合)においても、上記の操作部を操作することによって、駆動制御部12に測定部11を駆動、又は停止させることができる。一例として、ユーザは、測定部11の設定や保守作業の際に、上記の操作部を操作することによって、駆動制御部12に測定部11を駆動、又は停止させる。より具体的には、4つの測定装置1の各々は2つの操作部を有する。2つの操作部の一方の操作部は、駆動制御部12に測定部11を駆動させるユーザの操作を受け付け、残りの操作部は、駆動制御部12に測定部11を停止させるユーザの操作を受け付ける。なお、異常が発生していると後述する異常判定部482が判定した場合、操作部はユーザの操作を受け付けない。
【0028】
(2-3)ドライバ
ドライバ2は、複数の測定装置1の各々を制御する。より詳細には、ドライバ2は、複数の測定装置1の各々における測定部11が収容物Y2の物理量を測定するか否かを制御する。ドライバ2は、コントローラ3が設けられている位置より、複数の測定装置1の各々が設置されているサイロY1に近い位置に設けられている。本開示では、ドライバ2が、複数の測定装置1の各々が設置されているサイロY1近傍の屋外に設けられていることを想定する。すなわち、ドライバ2は、複数の測定装置1の各々が設置されているサイロY1の屋外制御盤である。
【0029】
ドライバ2は、
図1に示すように、筐体20と、第1通信部21と、測定制御部22と、電源部23と、を備える。筐体20は、第1通信部21、測定制御部22、及び電源部23を収容する。筐体20は、樹脂材料で形成されている。
【0030】
第1通信部21は、複数の測定装置1の各々と接続される。本実施形態では、ドライバ2は、複数の測定装置1の各々と有線接続される。より詳細には、第1通信部21は、複数の測定装置1の各々における測定部11及び駆動制御部12と有線接続される。
【0031】
また、第1通信部21は、コントローラ3の後述する第2通信部31と無線通信可能に構成されている。第1通信部21と第2通信部31との間の通信方式は、例えば、920MHz帯の特定小電力無線局(免許を要しない無線局)等の通信規格に準拠した、電波を媒体とした無線通信である。
【0032】
測定制御部22は、複数の測定装置1の各々における測定部11が収容物Y2の物理量を測定するか否かを制御する。測定制御部22は、第1通信部21を介してコントローラ3の第2通信部31から後述する開始操作信号を受信した際に、駆動制御部12が収容物Y2の物理量を測定部11に測定させる開始制御信号をユーザの操作によって選択された測定装置1における駆動制御部12に出力する。
【0033】
第1通信部21は、ユーザの操作によって選択された測定装置1における測定部11(以下、「選択された測定部11」とも称する)から、測定部11の測定結果が出力される。すなわち、第1通信部21は、選択された測定部11から、測定部11が測定したサイロY1内に収容されている収容物Y2の量に関する物理量(サイロY1の内空高さH1)が出力される。第1通信部21は、選択された測定部11から出力された(すなわち、選択された測定部11が測定した)測定結果を、コントローラ3の第2通信部31へ無線通信により送信する。すなわち、第1通信部21は、選択された測定部11が測定したサイロY1内に収容されている収容物Y2の量に関する物理量(サイロY1の内空高さH1)を第2通信部31へ無線通信により送信する。
【0034】
電源部23は、外部電源P1及び複数の測定装置1の各々と電気的に接続されている。外部電源P1は、例えば、100V又は200Vの交流電源である。電源部23は、外部電源P1から供給された交流電力を直流電力に変換し、複数の測定装置1の各々に出力する。
【0035】
(2-4)コントローラ
コントローラ3は、ドライバ2と表示装置4との間の通信を中継する装置である。コントローラ3は、ドライバ2が設けられている位置より、複数の測定装置1の各々が設置されているサイロY1から離れた位置に設けられている。本開示では、コントローラ3は、複数の測定装置1の各々が設置されているサイロY1から離れており、測定システム100を使用するユーザが滞在する時間の多い施設(例えば、事務所又は休憩室等)の屋内に設けられていることを想定する。すなわち、コントローラ3は、複数の測定装置1の各々が設置されているサイロY1の屋内制御盤である。
【0036】
コントローラ3は、筐体30と、第2通信部31と、を備える。筐体30は、第2通信部31を収容する。筐体30は、樹脂材料で形成されている。
【0037】
第2通信部31は、ドライバ2の第1通信部21と無線通信可能に構成されている。第1通信部21と第2通信部31との間の通信方式は、例えば、920MHz帯の特定小電力無線局(免許を要しない無線局)等の通信規格に準拠した、電波を媒体とした無線通信である。
【0038】
第2通信部31は、表示装置4の後述する第3通信部45を介して、後述する提示部41と通信可能に構成されている。第2通信部31は、第1通信部21から送信された複数の測定装置1の各々における測定結果を受信し、第3通信部45を介して当該測定結果を提示部41へ送信する。
【0039】
本実施形態では、第2通信部31は、表示装置4の後述する第3通信部45を介して、提示部41と無線通信可能に構成されている。要するに、第2通信部31は、第2通信部31によって送信された測定結果(すなわち、ユーザの操作によって選択された測定装置1における測定部11が測定した測定結果)を第1通信部21から受信し、受信した測定結果を提示部41へ第3通信部45を介して無線通信により送信する。この構成によると、表示装置4の提示部41は、ユーザの操作によって選択された測定装置1における測定部11の測定結果を任意の場所で受信することができる。すなわち、ユーザが、任意の場所において提示部41が提示する測定部11の測定結果を確認することが可能になる。要するに、本実施形態の測定システム100は、測定部11の測定結果を確認する際の使い勝手をより向上させることができるという利点がある。なお、第2通信部31と第3通信部45との間の通信方式は、例えば、Wi-Fi(登録商標)、又はBluetooth(登録商標)等の通信規格に準拠した、電波を媒体とした無線通信である。
【0040】
本実施形態では、ドライバ2の第1通信部21とコントローラ3の第2通信部31とが無線通信可能な距離は、コントローラ3の第2通信部31と表示装置4の提示部41とが無線通信可能な距離よりも長い。この構成によると、コントローラ3の第2通信部31は、ドライバ2の第1通信部21から離れた位置に設けることができる。言い換えれば、コントローラ3の第2通信部31を、複数の測定装置1の各々が設置されているサイロY1から離れた位置に設けることができるという利点がある。
【0041】
コントローラ3は、外部電源P2と電気的に接続され、外部電源P2からコントローラ3の第2通信部31を駆動する電力が供給される。外部電源P2は、例えば、100V又は200Vの交流電源である。外部電源P2は、外部電源P1とは異なる電源を想定しているが、同じ電源であってもよい。
【0042】
(2-5)表示装置
表示装置4は、ユーザによって操作される端末装置である。表示装置4は、CPU(Central Processing Unit)又はMPU(Micro Processing Unit)などのプロセッサと、メモリと、を有するコンピュータを主構成とする。表示装置4は、具体的には、ユーザが所有するタブレット型のコンピュータ、又はスマートフォンである。なお、プロセッサは、プログラムを実行することによって機能を実現することができれば、その種類は問わない。プロセッサは、半導体集積回路(IC)、又はLSI(Large Scale Integration)を含む一つ又は複数の電子回路で構成される。ここでは、ICやLSIと呼んでいるが、集積の度合いによって呼び方が変わり、システムLSI、VLSI(Very Large Scale Integration)、若しくはULSI(Ultra Large Scale Integration)と呼ばれるものであってもよい。LSIの製造後にプログラムされる、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、又はLSI内部の接合関係の再構成又はLSI内部の回路区画のセットアップができる再構成可能な論理デバイスも同じ目的で使うことができる。複数の電子回路は、一つのチップに集積されてもよいし、複数のチップに設けられてもよい。複数のチップは一つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に備えられていてもよい。
【0043】
表示装置4は、
図1に示すように、提示部41と、操作部42と、外部接続部43と、蓄電部44と、第3通信部45と、設定部46と、記憶部47と、換算部481と、異常判定部482と、出力部483と、を備える。
【0044】
表示装置4は、専用のアプリケーションソフトをインストールし、このアプリケーションソフトを起動することにより、提示部41、操作部42、第3通信部45、設定部46、換算部481、異常判定部482、及び出力部483の一部又は全部の機能が実現される。アプリケーションソフト(プログラム)は、コンピュータのメモリに予め記録されていてもよいし、電気通信回線を通じて提供されてもよいし、メモリカード等の記録媒体に記録されて提供されてもよい。
【0045】
本実施形態の提示部41は、複数の測定装置1の各々における測定部11の測定結果を表示する表示部411である。より詳細には、表示部411は、複数の測定装置1の各々における測定部11の測定結果を、ユーザが視覚によって認識できる態様で提示する。表示部411は、例えば、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等である。操作部42は、ユーザの操作を受け付ける機能を有する。本実施形態では、表示装置4はタッチパネルディスプレイを搭載しており、タッチパネルディスプレイが表示部411及び操作部42として機能する。ただし、操作部42は、タッチパネルディスプレイに限らず、例えば、キーボード、ポインティングデバイス、又はメカニカルなスイッチ等であってもよい。なお、表示部411が表示する画面の表示内容については、後述の「(2-6)表示部の表示画面」の欄で具体例を挙げて説明する。
【0046】
第3通信部45は、コントローラ3の第2通信部31と無線通信可能に構成されている。なお、第2通信部31と第3通信部45との間の通信方式は、例えば、Wi-Fi(登録商標)、又はBluetooth(登録商標)等の通信規格に準拠した、電波を媒体とした無線通信である。第3通信部45は、第2通信部31から受信した複数の測定装置1の各々における測定部11の測定結果を表示部411及び換算部481に出力する。
【0047】
表示部411は、複数の測定装置1の各々における測定部11の測定を開始させるユーザの操作を受け付けるための複数(4つ)の操作受付ボタンOB11(
図4参照)を更に表示する。本実施形態の表示部411は、複数の測定装置1の各々における測定結果と、上述の複数の操作受付ボタンOB11と、を同じ画面に表示する。言い換えれば、本実施形態の表示部411は、上述の複数の操作受付ボタンOB11を測定結果画面X1に表示させる。複数の操作受付ボタンOB11の各々は、複数の測定装置1の各々に対応しており、ユーザは、複数の測定装置1のうち測定部11の測定を開始することを希望する測定装置1に対応している操作受付ボタンOB11を選択する。また、ユーザが上述の対応している操作受付ボタンOB11を選択し長押しすることによって、操作部42が操作受付ボタンOB11においてユーザの操作を受け付ける。
【0048】
第3通信部45は、操作部42が操作受付ボタンOB11において測定部11の測定を開始させるユーザの操作を受け付けた際に、ユーザの操作を受け付けたことを示す開始操作信号を、コントローラ3の第2通信部31を介してドライバ2の第1通信部21へ無線通信により送信する。言い換えれば、コントローラ3の第2通信部31は、操作部42が操作受付ボタンOB11において測定部11の測定を開始するユーザの操作を受け付けた際に、第3通信部45から送信された開始操作信号を、ドライバ2の第1通信部21へ無線通信により送信する。ドライバ2の測定制御部22は、第1通信部21を介して開始受付信号を受信した際に、駆動制御部12が収容物Y2の物理量を測定部11に測定させる開始制御信号を、複数の測定装置1のうちユーザの操作によって選択された測定装置1における駆動制御部12に出力する。すなわち、ユーザの操作によって選択された測定装置1の測定部11は、ドライバ2の第1通信部21が開始操作信号を受信した際に、収容物Y2の量に関する物理量を測定する。より詳細には、ユーザの操作によって選択された測定装置1の測定部11は、ドライバ2の第1通信部21が開始操作信号を受信した際に、収容物Y2の量に関する物理量として、サイロY1において収容物Y2が収容されていない内空高さH1を測定する。上記の構成によると、測定部11の測定を開始させる際に、測定部11又はドライバ2が設置されている場所に移動する必要がなく、表示部411が設けられている場所において測定部11の測定を開始させることが可能になる。すなわち、ユーザが測定部11の測定を容易に開始させることができるという利点がある。
【0049】
設定部46は、換算設定部461と、表示設定部462と、タイマ設定部463と、を含む。
【0050】
換算設定部461は、収容物Y2の密度、及びサイロY1の形状を換算設定情報として設定する。ここでいう「サイロY1の形状」は、サイロY1の上下方向の高さと、サイロY1の上下方向から見たときの半径と、を含む。換算設定部461は、表示部411が表示する表示設定画面X2(
図5参照)を用いて操作部42が受け付けた換算設定情報を取得する。より詳細には、換算設定部461は、表示設定画面X2の後述する設定入力欄X25、X26、X27、X28、X29を用いて操作部42が受け付けた換算設定情報を取得する。
【0051】
表示設定部462は、複数の測定装置1の各々における測定部11の測定結果として、内空高さH1と、残量高さH2と、収容物Y2の空量又は残量の割合と、収容物Y2の空量又は残量の重さと、の少なくともいずれかを表示するように表示設定情報として設定する。本開示でいう「収容物Y2の空量又は残量の割合」とは、サイロY1の容量に対する収容物Y2の空量又は残量の体積が占める割合である。また、「収容物Y2の空量の重さ」とは、サイロY1の内空に入る見込みの収容物Y2の重さである。
【0052】
表示部411は、測定部11の測定結果として、内空高さH1と、残量高さH2と、収容物Y2の空量又は残量の割合と、収容物Y2の空量又は残量の重さと、の少なくともいずれかを表示するように設定するための表示設定画面X2(
図5参照)を更に表示する。表示設定部462は、上述の表示設定画面X2(
図5参照)を用いて操作部42が受け付けた表示設定情報を取得する。より詳細には、表示設定部462は、表示設定画面X2の後述する選択フォームF22、F23を用いて操作部42が受け付けた表示設定情報を取得する。上記の構成によると、表示部411が表示する測定部11の測定結果を任意の態様に変化させやすくなるという利点がある。
【0053】
本実施形態では、表示設定部462は、複数の測定装置1の各々における測定部11の測定結果として、内空高さH1と、残量高さH2と、収容物Y2の空量又は残量の割合と、収容物Y2の空量又は残量の重さと、のいずれかを表示するように表示設定情報として設定する。すなわち、本実施形態では、ユーザは、選択フォームF22(
図5参照)において後述するラジオボタンB22a、B22bのうち一方と、選択フォームF23(
図5参照)において後述するラジオボタンB23a、B23b、B23c、B23dのうちいずれか1つと、を選択する。
【0054】
より具体的には、表示設定部462は、選択フォームF22にて“空量表示”のラジオボタンB22aが選択され、選択フォームF23にて“%”のラジオボタンB23aが選択された場合には、測定部11の測定結果として、収容物Y2の空量の割合を「%」の単位で表示するように表示設定情報として設定する。一方、表示設定部462は、選択フォームF22にて“残量表示”のラジオボタンB22bが選択され、選択フォームF23にて“%”のラジオボタンB23aが選択された場合には、測定部11の測定結果として、収容物Y2の残量の割合を「%」の単位で表示するように表示設定情報として設定する。
【0055】
また、表示設定部462は、選択フォームF22にて“空量表示”のラジオボタンB22aが選択され、選択フォームF23にて“cm”のラジオボタンB23bが選択された場合には、測定部11の測定結果として、内空高さH1を「cm」の単位で表示するように表示設定情報として設定する。一方、表示設定部462は、選択フォームF22にて“残量表示”のラジオボタンB22bが選択され、選択フォームF23にて“cm”のラジオボタンB23bが選択された場合には、測定部11の測定結果として、残量高さH2を「cm」の単位で表示するように表示設定情報として設定する。
【0056】
また、表示設定部462は、選択フォームF22にて“空量表示”のラジオボタンB22aが選択され、選択フォームF23にて“m”のラジオボタンB23cが選択された場合には、測定部11の測定結果として、内空高さH1を「m」の単位で表示するように表示設定情報として設定する。一方、表示設定部462は、選択フォームF22にて“残量表示”のラジオボタンB22bが選択され、選択フォームF23にて“m”のラジオボタンB23cが選択された場合には、測定部11の測定結果として、残量高さH2を「m」の単位で表示するように表示設定情報として設定する。
【0057】
また、表示設定部462は、選択フォームF22にて“空量表示”のラジオボタンB22aが選択され、選択フォームF23にて“ton”のラジオボタンB23dが選択された場合には、測定部11の測定結果として、収容物Y2の空量の重さを「ton」の単位で表示するように表示設定情報として設定する。一方、表示設定部462は、選択フォームF22にて“残量表示”のラジオボタンB22bが選択され、選択フォームF23にて“ton”のラジオボタンB23dが選択された場合には、測定部11の測定結果として、収容物Y2の残量の重さを「ton」の単位で表示するように表示設定情報として設定する。
【0058】
タイマ設定部463は、測定部11が収容物Y2の量に関する物理量(サイロY1の内空高さH1)を測定する測定開始時刻を事前にタイマ設定情報として設定する。ここでいう「タイマ設定情報」には、測定開始時刻を設定するか否かに関する情報も含まれる。また、「タイマ設定情報」は、一例として、測定部11が測定開始時刻に一度に限り測定する「一回実行」と、測定部11が事前に選択された曜日において測定開始時刻に毎週繰り返し測定する「曜日指定」と、測定部11が測定開始時刻に毎日繰り返し測定する「毎日指定」と、のいずれかを含む。表示部411は、測定部11が収容物Y2の量に関する物理量(サイロY1の内空高さH1)を測定する測定開始時刻を事前に設定するためのタイマ設定画面X3(
図6参照)を表示する。タイマ設定部463は、上述のタイマ設定画面X3を用いて操作部42が受け付けたタイマ設定情報を取得する。より詳細には、タイマ設定部463は、タイマ設定画面X3の後述する選択フォームF31と設定フォームF32、F33、F34とを用いて操作部42が受け付けた換算設定情報を取得する。
【0059】
第3通信部45は、タイマ設定情報を含むタイマ設定信号を、コントローラ3の第2通信部31を介してドライバ2の第1通信部21へ無線通信により送信する。ドライバ2の測定制御部22は、第1通信部21を介して受信したタイマ設定信号に基づいて、測定開始時刻になると、測定部11による収容物Y2の量に関する物理量(サイロY1の内空高さH1)の測定を開始させる。言い換えれば、ドライバ2の測定制御部22は、第1通信部21を介して受信したタイマ設定信号に基づいて、測定開始時刻になると、駆動制御部12が収容物Y2の物理量を測定部11に測定させる開始制御信号を対応する測定装置1における駆動制御部12に出力する。すなわち、対応する測定装置1の測定部11は、測定開始時刻になると、収容物Y2の物理量(サイロY1の内空高さH1)を測定する。上記の構成によると、ユーザが操作受付ボタンOB11において操作することなく、測定部11が収容物Y2の物理量(サイロY1の内空高さH1)を測定することができる。すなわち、測定システム100の使い勝手をより向上させることができるという利点がある。
【0060】
換算部481は、換算設定部461が設定した換算設定情報を用いて、複数の測定装置1の各々における測定部11が測定した内空高さH1を、残量高さH2、収容物Y2の空量又は残量の割合、及び収容物Y2の空量又は残量の重さの少なくともいずれかに換算する。提示部41は、ユーザの操作によって選択された測定装置1における測定部11が測定した測定結果として、内空高さH1と、残量高さH2と、収容物Y2の空量又は残量の割合と、収容物Y2の空量又は残量の重さと、の少なくともいずれかを提示する。より詳細には、表示部411は、表示設定情報に基づいて、ユーザの操作によって選択された測定装置1における測定部11が測定した測定結果として、複数の測定装置1の各々における測定部11が測定した内空高さH1、又は、換算部481が換算した残量高さH2、収容物Y2の空量又は残量の割合、及び収容物Y2の空量又は残量の重さの少なくともいずれかを含む測定結果画面X1(
図4参照)を表示する。上記の構成によると、表示部411が測定部11の測定結果を様々な態様で表示することができる。この結果、ユーザが測定部11の測定結果を認識しやすくなるという利点がある。
【0061】
本実施形態の測定システム100では、サイロY1は、
図2に示すように、円柱状の第1部分Y11と、第1部分Y11とは異なる形状の第2部分Y12と、有することを想定している。このため、本実施形態の「サイロY1の形状」は、サイロY1の第1部分Y11及び第2部分Y12の両方の形状を含む。より詳細には、本実施形態の「サイロY1の形状」は、サイロY1の第1部分Y11における上下方向の高さと、サイロY1の第1部分Y11における上底の半径と、サイロY1の第2部分Y12における上下方向の高さと、サイロY1の第2部分Y12における下底の半径と、を含む。このため、換算部481は、サイロY1の第1部分Y11及び第2部分Y12の両方の形状を含む換算設定情報を用いて、内空高さH1を、残量高さH2、収容物Y2の空量又は残量の割合、及び収容物Y2の空量又は残量の重さの少なくともいずれかに換算する。上記の構成によると、換算部481は、サイロY1の実際の形状をより反映させて、内空高さH1を、残量高さH2、収容物Y2の空量又は残量の割合、及び収容物Y2の空量又は残量の重さの少なくともいずれかに換算することが可能になる。すなわち、換算部481の換算精度を向上させることができるという利点がある。
【0062】
本実施形態では、換算部481は、複数の測定装置1の各々における測定部11が測定した内空高さH1を、残量高さH2、収容物Y2の空量又は残量の割合、及び収容物Y2の空量又は残量の重さの各々に換算する。表示部411は、表示設定情報に基づいて、ユーザの操作によって選択された測定装置1における測定部11が測定した測定結果として、複数の測定装置1の各々における測定部11が測定した内空高さH1、又は、換算部481が換算した残量高さH2、収容物Y2の空量又は残量の割合、及び収容物Y2の空量又は残量の重さのいずれかを含む測定結果画面X1(
図4参照)を表示する。なお、
図4には、測定部11の測定結果として、収容物Y2の空量の割合を「%」の単位で表示するように表示設定情報が設定された場合における測定結果画面X1を図示している。すなわち、
図4には、表示設定画面X2(
図5参照)における選択フォームF22にて“空量表示”のラジオボタンB22aが選択され、選択フォームF23にて“%”のラジオボタンB23aが選択された場合における測定結果画面X1を図示している。
【0063】
異常判定部482は、複数の測定装置1の各々が設置されているサイロY1、複数の測定装置1の各々における測定部11、ドライバ2の第1通信部21、及びコントローラ3の第2通信部31の少なくとも1つにおいて異常が発生しているか否かを判定する。サイロY1又は測定部11で発生する異常は、一例として、巻取りドラム112を回転するためのモータが正常に稼働しないこと、又は、上述のモータは正常に稼働しているのにかかわらず分銅115がサイロY1内に垂下されないこと等を含む。第1通信部21で発生する異常は、一例として、第1通信部21が複数の測定装置1の各々と接続されていないこと、又は、第1通信部21が第2通信部31と無線通信できない状況であること等を含む。第2通信部31で発生する異常は、一例として、第2通信部31が第1通信部21と無線通信できない状況であること、又は、第3通信部45が第2通信部31と無線通信できない状況であること等を含む。
【0064】
本実施形態の異常判定部482は、測定部11が収容物Y2の量に関する物理量(サイロY1の内空高さH1)を測定している間において、測定部11のエンコーダの検出結果に基づき、サイロY1又は測定部11において異常が発生しているか否かを判定する。具体的には、異常判定部482は、測定部11のモータが正常に稼働する前後においてエンコーダの検出結果が変化しない場合に、サイロY1又は測定部11において異常が発生しているか否かを判定する。また、異常判定部482は、測定部11のモータが可動する方向とエンコーダの検出結果とが一致しない場合に、サイロY1又は測定部11において異常が発生しているか否かを判定する。また、異常判定部482は、測定部11のモータが正常に稼働した後想定される時間が経過したのにかかわらず、ターンドラム114が上方へ移動したことを駆動制御部12が検知しない場合に(すなわち、分銅115がサイロY1内に収容された収容物Y2の上面に達しない場合に)、サイロY1又は測定部11において異常が発生しているか否かを判定する。また、異常判定部482は、分銅115がサイロY1内を垂下されているときと、分銅115がサイロY1内において持ち上げられているときと、におけるエンコーダの検出結果の大きさが一致しない場合に、サイロY1又は測定部11において異常が発生しているか否かを判定する。
【0065】
本実施形態の異常判定部482は、測定部11が収容物Y2の量に関する物理量(サイロY1の内空高さH1)を測定する前において、第1通信部21と第2通信部31とが事前に無線通信(すなわち、テスト通信)を行うことで、第1通信部21及び第2通信部31において異常が発生しているか否かを判定する。具体的には、表示部411は、第1通信部21と第2通信部31とのテスト通信を開始させるユーザの操作を受け付けるための通信テストボタンOB22(
図5参照)を表示させる。本実施形態の表示部411は、上述の通信テストボタンOB22を表示設定画面X2に表示させる。ユーザが上述の通信テストボタンOB22を選択することによって、操作部42が通信テストボタンOB22においてユーザの操作を受け付ける。上記の構成によると、ユーザが第1通信部21と第2通信部31での異常の発生を容易に確認することができる、という利点がある。
【0066】
第3通信部45は、操作部42が通信テストボタンOB22において第1通信部21と第2通信部31とのテスト通信を開始させるユーザの操作を受け付けた際に、テスト通信を開始することを示すテスト開始信号を、コントローラ3の第2通信部31へ無線通信により送信する。第2通信部31は、テスト開始信号を受信した際に、第1通信部21とテスト通信を開始する。第2通信部31は、第1通信部21から応答があれば、テスト通信を終了することを示すテスト終了信号を、第3通信部45を介して異常判定部482へ無線通信により送信する。異常判定部482は、第2通信部31から所定時間内においてテスト終了信号を受信した場合に、第1通信部21及び第2通信部31において異常が発生していないと判定する。一方、異常判定部482は、第2通信部31から所定時間内においてテスト終了信号を受信しなかった場合に、第1通信部21及び第2通信部31の少なくとも一方において異常が発生していると判定する。
【0067】
第3通信部45は、いずれかの測定装置1において異常が発生していると異常判定部482が判定した場合に、異常が発生したと判定されたこと示す異常判定信号をコントローラ3の第2通信部31を介してドライバ2の第1通信部21へ無線通信により送信する。ドライバ2の測定制御部22は、異常が発生していると判定された測定装置1の測定部11が収容物Y2の量に関する物理量(サイロY1の内空高さH1)を測定している間において、異常が発生していると異常判定部482が判定した場合に、当該測定部11による物理量の測定を停止させる。より具体的には、ドライバ2の測定制御部22は、異常が発生していると判定された測定装置1の測定部11が収容物Y2の量に関する物理量(サイロY1の内空高さH1)を測定している間において、第1通信部21を介して異常判定信号を受信した際に、駆動制御部12が収容物Y2の物理量の測定を測定部11に停止させる停止制御信号を、当該測定装置1における駆動制御部12に出力する。すなわち、異常が発生していると判定された測定装置1の測定部11は、収容物Y2の量に関する物理量(サイロY1の内空高さH1)を測定している間において、異常が発生していると異常判定部482が判定した場合に、収容物Y2の量に関する物理量の測定を停止する。上記の構成によると、測定部11が収容物Y2の量に関する物理量を誤測定することを抑制することができるという利点がある。
【0068】
また、測定制御部22は、第1通信部21を介して異常判定信号を受信した場合に、すなわち、異常が発生していると異常判定部482が判定した場合に、当該異常の通知を解除するユーザの操作を操作部42が受け付けるまで、測定部11に収容物Y2の量に関する物理量(サイロY1の内空高さH1)を測定させない。より具体的には、測定制御部22は、異常が発生していると異常判定部482が判定した場合に、当該異常の通知が解除されたことを示す信号を第3通信部45から受信するまで、駆動制御部12が収容物Y2の物理量を測定部11に測定させる開始制御信号を対応する測定装置1における駆動制御部12に出力しない。
【0069】
記憶部47は、設定記憶部471と、履歴記憶部472と、異常番号記憶部473と、を含む。記憶部47は、表示装置4の備えるコンピュータのメモリであり、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、又はEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)である。
【0070】
設定記憶部471は、設定部46が設定した情報を記憶する。より詳細には、設定記憶部471は、換算設定部461が設定した換算設定情報と、表示設定部462が設定した表示設定情報と、タイマ設定部463が設定したタイマ設定情報と、を記憶する。設定記憶部471は、換算部481が内空高さH1を残量高さH2、収容物Y2の空量又は残量の割合、及び収容物Y2の空量又は残量の重さの各々に換算する際に、換算設定情報を換算部481へ出力する。同様に、設定記憶部471は、表示部411が測定結果画面X1(
図4参照)を表示する際に、表示設定情報を表示部411へ出力する。設定記憶部471は、第3通信部45が第2通信部31を介して第1通信部21へタイマ設定情報を含むタイマ設定信号を送信する際に、タイマ設定情報を第3通信部45へ出力する。
【0071】
履歴記憶部472は、複数の測定装置1の各々における測定部11の測定結果を履歴情報として測定装置1毎に記憶する。言い換えれば、履歴記憶部472は、複数の測定部11の各々における測定結果を履歴情報として複数の測定部11毎に記憶する。本実施形態の履歴記憶部472は、記憶している測定結果の個数が最大数に達すると、記憶したタイミングが古い測定結果から順に削除するように構成されている。一例として、本実施形態の履歴記憶部472は、複数の測定部11毎に最大30個の測定結果を履歴情報として記憶可能に構成されている。表示部411は、複数の測定部11毎に、履歴記憶部472が記憶している履歴情報を提示する履歴表示画面X6(
図9参照)を更に表示する。この構成によると、ユーザが容易に履歴情報を確認することができるという利点がある。
【0072】
異常番号記憶部473は、異常判定部482によって判定可能な複数の異常の各々に一対一で予め割り振られている異常識別番号を記憶する。異常番号記憶部473は、異常が発生していると異常判定部482が判定した場合に、当該異常に割り振られている異常識別番号を表示部411に出力する。表示部411は、異常番号記憶部473から出力された異常識別番号を示す異常識別情報を異常確認画面X5(
図8参照)で表示する。
【0073】
出力部483は、複数の測定装置1の各々における測定部11の測定結果を、外部接続部43を介して接続されている外部記憶装置へ出力する。より詳細には、本実施形態の出力部483は、複数の測定装置1の各々における測定部11が測定した収容物Y2の物理量(サイロY1の内空高さH1)と、当該測定部11が測定したタイミング(例えば、測定日、又は測定時間等)と、当該測定部11を識別可能な情報と、を、測定結果として外部記憶装置へ出力する。なお、ここでいう「外部記憶装置」は、例えば、表示装置4と表示装置4以外の装置との両方に接続可能に構成されているメモリカード等の補助記憶装置である。上記の構成によると、測定部11の測定結果を他の装置に容易に移動させることができるという利点がある。
【0074】
蓄電部44は、表示部411及び操作部42等の表示装置4の各構成を駆動する電力を供給する電源である。蓄電部44は、充放電可能な二次電池である。
【0075】
(2-6)表示部の表示画面
以下、表示部411が表示する画面の表示内容について、
図4~
図9を参照して説明する。なお、以下で説明する表示部411の表示内容は、一例であり、表示部411の表示内容を限定する趣旨ではなく、適宜変更することが可能である。
【0076】
表示部411は、測定結果画面X1(
図4参照)と、表示設定画面X2(
図5参照)と、タイマ設定画面X3(
図6参照)と、異常通知画面X4(
図7参照)と、異常確認画面X5(
図8参照)と、履歴表示画面X6(
図9参照)と、を表示する。なお、
図4~
図9で示す一点鎖線の枠は、説明のために図示した仮想上の枠であって、表示部411が実際に表示する枠ではない。
【0077】
(2-6-1)測定結果画面
測定結果画面X1は、複数の測定装置1の各々における測定結果を表示する画面である。測定結果画面X1は、
図4に示すように、複数(4つ)の結果表示欄X11と、複数(4つ)の場所表示欄X12と、複数(4つ)のタイマ表示欄X13と、複数(4つ)の操作受付ボタンOB11と、画面遷移ボタンOB12、OB13、OB14と、を含む。
【0078】
4つの結果表示欄X11の各々は、4つの測定装置1の各々に対応しており、対応する測定装置1における測定部11の測定結果が表示される。具体的には、4つの結果表示欄X11の各々には、表示設定情報に基づいて、対応する測定装置1における測定部11が測定した内空高さH1、又は、換算部481が換算した残量高さH2、収容物Y2の空量又は残量の割合、及び収容物Y2の空量又は残量の重さのいずれかが表示される。
【0079】
具体例として、
図4には、測定部11の測定結果として、収容物Y2の空量の割合を「%」の単位で表示するように表示設定情報が設定された場合における測定結果画面X1を図示している。
図4に示す結果表示欄X11a~X11dは、対応する測定装置1が測定した内空高さH1を換算部481が換算した収容物Y2の空量の割合が「%」の単位で表示される。また、結果表示欄X11a~X11dには、第1測定装置1aが内空高さH1を測定した日付も更に表示される。具体的には、結果表示欄X11aには、“20.0%(空量) 2021/7/14(水)”という文言が表示され、結果表示欄X11bには、“5.0%(空量) 2021/7/14(水)”という文言が表示される。同様に、結果表示欄X11cには、“10.0%(空量) 2021/7/14(水)”という文言が表示され、結果表示欄X11dには、“0.5%(空量) 2021/7/14(水)”という文言が表示される。
【0080】
4つの場所表示欄X12の各々は、4つの測定装置1の各々に対応しており、対応する測定装置1が接続されているドライバ2の識別名称が表示される。また、4つの場所表示欄X12の各々は、対応する測定装置1の識別名称も更に表示される。具体的には、場所表示欄X12aには、“サイロA 測定装置A”という文言が表示され、場所表示欄X12bには、“サイロB 測定装置B”という文言が表示される。同様に、場所表示欄X12cには、“サイロC 測定装置C”という文言が表示され、場所表示欄X12dには、“サイロD 測定装置D”という文言が表示される。
【0081】
4つのタイマ表示欄X13の各々は、4つの測定装置1の各々に対応しており、対応する測定装置1における測定部11に設定されているタイマ設定情報が表示される。具体的には、タイマ表示欄X13aに対応する測定装置1の測定部11は、測定開始時刻に毎日繰り返し測定するようにタイマ設定部463によって設定されている場合を想定しているため、タイマ表示欄X13aには、“17:05 毎日”という文言が表示される。同様に、タイマ表示欄X13bに対応する測定装置1の測定部11は、事前に選択された曜日において測定開始時刻に毎週繰り返し測定するようにタイマ設定部463によって設定されている場合を想定しているため、タイマ表示欄X13bには、“17:05 (月 水 金)”という文言が表示される。また、タイマ表示欄X13cに対応する測定装置1の測定部11は、測定開始時刻に一度に限り測定するようにタイマ設定部463によって設定されている場合を想定しているため、タイマ表示欄X13cには、“2021/7/14(水) 17:05”という文言が表示される。また、タイマ表示欄X13dに対応する測定装置1の測定部11は、タイマ設定部463によって測定開始時刻が設定されていない場合を想定しているため、タイマ表示欄X13dには、“OFF”という文言が表示される。
【0082】
4つの操作受付ボタンOB11は、4つの測定装置1の各々に対応しており、対応する測定装置1における測定部11の測定を開始させるユーザの操作を受け付けるためのボタンである。具体的には、操作受付ボタンOB11aには、“開始”という文言が表示される。同様に、操作受付ボタンOB11b、OB11c、OB11dにも、“開始”という文言が表示される。
【0083】
測定結果画面X1では、場所表示欄X12a、操作受付ボタンOB11a、結果表示欄X11a、及びタイマ表示欄X13aは、一列に(左右方向に沿って)並んで表示されており、4つの測定装置1のうち同じ測定装置1に対応している。同様に、場所表示欄X12b、操作受付ボタンOB11b、結果表示欄X11b、及びタイマ表示欄X13bは、一行に並んで表示されており、4つの測定装置1のうち同じ測定装置1に対応している。また、場所表示欄X12c、操作受付ボタンOB11c、結果表示欄X11c、及びタイマ表示欄X13cは、一行に並んで表示されており、4つの測定装置1のうち同じ測定装置1に対応している。場所表示欄X12d、操作受付ボタンOB11d、結果表示欄X11d、及びタイマ表示欄X13dは、一行に並んで表示されており、4つの測定装置1のうち同じ測定装置1に対応している。
【0084】
画面遷移ボタンOB12は、測定結果画面X1から表示設定画面X2に遷移させるユーザの操作を受け付けるためのボタンである。表示部411は、操作部42が画面遷移ボタンOB12においてユーザの操作を受け付けると、測定結果画面X1から、表示設定画面X2に遷移する。具体的には、画面遷移ボタンOB12には、“設定”という文言が表示される。
【0085】
画面遷移ボタンOB13、OB14は、コントローラ3が複数のドライバ2と無線通信する場合に、ドライバ2に接続されている複数の測定装置1の各々における測定部11の測定結果を表示する測定結果画面X1から、当該ドライバ2とは異なるドライバ2に接続されている複数の測定装置1の各々における測定部11の測定結果を表示する別の測定結果画面X1に遷移させるユーザの操作を受け付けるためのボタンである。具体的には、画面遷移ボタンOB13には、“前頁”という文言が表示され、画面遷移ボタンOB14には、“次頁”という文言が表示される。
【0086】
表示部411は、コントローラ3が複数のドライバ2と無線通信している場合において、操作部42が画面遷移ボタンOB13、OB14においてユーザの操作を受け付けると、測定結果画面X1から別の測定結果画面X1に遷移する。本実施形態では、コントローラ3が1つのドライバ2と無線通信するため、表示部411は、操作部42が画面遷移ボタンOB13、OB14においてユーザの操作を受け付けたとしても、測定結果画面X1から別の測定結果画面X1に遷移しない。
【0087】
(2-6-2)表示設定画面
表示設定画面X2は、測定部11の測定結果として、内空高さH1と、残量高さH2と、収容物Y2の空量又は残量の割合と、収容物Y2の空量又は残量の重さと、の少なくともいずれかを表示部411が表示するように設定するための画面である。表示設定画面X2は、
図5に示すように、設定入力欄X21~X29と、選択フォームF21~F23と、画面遷移ボタンOB21、OB23~OB25と、通信テストボタンOB22と、保存ボタンOB26と、初期化ボタンOB27と、を含む。
【0088】
表示部411は、複数の測定装置1の各々に対応している複数の表示設定画面X2を表示する。表示部411は、操作部42が画面遷移ボタンOB24、OB25においてユーザの操作を受け付けると、現在の表示設定画面X2から、当該現在の表示設定画面X2とは異なる測定装置1に対応している別の表示設定画面X2に遷移する。すなわち、画面遷移ボタンOB24、OB25は、現在の表示設定画面X2から、当該現在の表示設定画面X2とは異なる測定装置1に対応している別の表示設定画面X2に遷移させるユーザの操作を受け付けるためのボタンである。具体的には、画面遷移ボタンOB24には、“前へ”という文言が表示され、画面遷移ボタンOB25には、“次へ”という文言が表示される。
【0089】
設定入力欄X21は、表示設定画面X2が対応している測定装置1が接続されているドライバ2の識別名称を設定するための入力欄である。設定入力欄X21にて設定されたドライバ2の識別名称が、測定結果画面X1の場所表示欄X12等にて表示される。設定入力欄X22は、表示設定画面X2が対応している測定装置1が接続されているドライバ2のモジュール番号を入力するための入力欄である。ここでいう「ドライバ2のモジュール番号」とは、例えば、ドライバ2を識別するために、ドライバ2毎に予め割り振られている番号である。設定入力欄X23は、表示設定画面X2が対応している測定装置1が接続されているドライバ2のセキュリティ番号を入力するための入力欄である。ここでいう「ドライバ2のセキュリティ番号」とは、例えば、測定装置1の表示設定情報を設定する際に入力が求められる、ドライバ2毎に予め割り振られている暗証番号である。設定入力欄X24は、表示設定画面X2が対応している測定装置1の識別名称を設定するための入力欄である。設定入力欄X24にて設定された測定装置1の識別名称が、測定結果画面X1の場所表示欄X12等にて表示される。図示例では、設定入力欄X21には、“サイロA”という文言が設定されており、設定入力欄X22には、“00000000”という番号が入力されている。また、設定入力欄X23には、“00000000”という番号が入力されており、設定入力欄X24には、“測定装置A”という文言が設定されている。
【0090】
選択フォームF21は、表示設定画面X2が対応している測定装置1がドライバ2の複数の端子(図示なし)のうちどの端子に接続されているかを設定するためのフォームである。選択フォームF21は、上述の複数の端子に対応している複数のラジオボタンB21a~B21dを有する。ユーザは、複数のラジオボタンB21a~B21dのうち、表示設定画面X2が対応している測定装置1が接続されている端子に対応しているラジオボタンを選択する。
図5では、複数のラジオボタンB21a~B21dのうちラジオボタンB21aが選択されている場合の選択フォームF21を図示している。
【0091】
選択フォームF22及び選択フォームF23は、測定部11の測定結果として、内空高さH1と、残量高さH2と、収容物Y2の空量又は残量の割合と、収容物Y2の空量又は残量の重さと、の少なくともいずれかを表示部411が表示するように設定するためのフォームである。選択フォームF22は、ラジオボタンB22a、B22bを有する。ラジオボタンB22aには、“空量表示”という文言が表示されており、ラジオボタンB22bには、“残量表示”という文言が表示されている。一方、選択フォームF23は、ラジオボタンB23a~B23dを有する。ラジオボタンB23aには、“%”という文言が表示されており、ラジオボタンB23bには、“cm”という文言が表示されている。同様に、ラジオボタンB23cには、“m”という文言が表示されており、ラジオボタンB23dには、“ton”という文言が表示されている。本実施形態では、ユーザは、ラジオボタンB22a、B22bのうち一方と、ラジオボタンB23a~B23dのうちいずれか1つと、を選択する。
図5では、複数のラジオボタンBB22a、B22bのうちラジオボタンB22aが選択されている場合の選択フォームF22を図示し、複数のラジオボタンB23a~B23dのうちラジオボタンB23aが選択されている場合の選択フォームF23を図示している。
【0092】
設定入力欄X25は、表示設定画面X2が対応している測定装置1が設置されているサイロY1の第1部分Y11における上底の半径を設定するための入力欄である。また、設定入力欄X26は、表示設定画面X2が対応している測定装置1が設置されているサイロY1内に収容されている収容物Y2の密度を設定するための入力欄である。設定入力欄X27は、表示設定画面X2が対応している測定装置1が設置されているサイロY1の第1部分Y11における上下方向の高さを選択するための入力欄である。同様に、設定入力欄X28は、表示設定画面X2が対応している測定装置1が設置されているサイロY1の第2部分Y12における上下方向の高さを選択するための入力欄である。設定入力欄X29は、表示設定画面X2が対応している測定装置1が設置されているサイロY1の第2部分Y12における下底の半径を設定するための入力欄である。換算設定部461は、表示設定画面X2の設定入力欄X25、X26、X27、X28、X29を用いて操作部42が受け付けた換算設定情報を取得する。
【0093】
具体的には、設定入力欄X25には、“5000 mm”という値が設定されており、設定入力欄X26には、“1.3 ton/m3”という値が設定されており、設定入力欄X27には、“20000 mm”という値が設定されている。同様に、設定入力欄X28には、“9000mm”という値が設定されており、設定入力欄X29には、“2000 mm”という値が設定されている。
【0094】
画面遷移ボタンOB21は、表示設定画面X2から詳細な設定を受け付ける画面に遷移させるユーザの操作を受け付けるためのボタンである。表示部411は、操作部42が画面遷移ボタンOB21においてユーザの操作を受け付けると、表示設定画面X2から、詳細な設定を受け付ける画面に遷移する。具体的には、画面遷移ボタンOB21には、“詳細設定”という文言が表示される。なお、「詳細な設定を受け付ける画面」とは、例えば、第3通信部45の通信設定、又は表示部411の画面の明るさ等を設定するための画面である。本開示では、「詳細な設定を受け付ける画面」についての詳細な説明を省略する。
【0095】
通信テストボタンOB22は、第1通信部21と第2通信部31とのテスト通信を開始させるユーザの操作を受け付けるためのボタンである。具体的には、通信テストボタンOB22には、“通信テスト”という文言が表示される。
【0096】
画面遷移ボタンOB23は、表示設定画面X2から測定結果画面X1に遷移させるユーザの操作を受け付けるためのボタンである。表示部411は、操作部42が画面遷移ボタンOB23においてユーザの操作を受け付けると、表示設定画面X2から、測定結果画面X1に遷移する。具体的には、画面遷移ボタンOB23には、“戻る”という文言が表示される。
【0097】
保存ボタンOB26は、設定入力欄X21~X29と、選択フォームF21~F23と、で設定した内容を保存させるユーザの操作を受け付けるためのボタンである。換算設定部461は、操作部42が保存ボタンOB26においてユーザの操作を受け付けると、設定入力欄X25、X26、X27、X28、X29を用いて操作部42が受け付けた換算設定情報を取得する。同様に、表示設定部462は、操作部42が保存ボタンOB26においてユーザの操作を受け付けると、選択フォームF22、F23を用いて操作部42が受け付けた表示設定情報を取得する。一方、初期化ボタンOB27は、設定入力欄X21~X29と、選択フォームF21~F23と、で設定した内容を初期化させるユーザの操作を受け付けるためのボタンである。具体的には、保存ボタンOB26には、“保存”という文言が表示され、初期化ボタンOB27には、“初期化”という文言が表示される。
【0098】
(2-6-3)タイマ設定画面
タイマ設定画面X3は、測定部11が収容物Y2の量に関する物理量(サイロY1の内空高さH1)を測定する測定開始時刻を事前に設定するための画面である。タイマ設定画面X3は、
図6に示すように、場所表示欄X31、X32と、選択フォームF31と、設定フォームF32、F33、F34と、画面遷移ボタンOB32と、を含む。
【0099】
表示部411は、複数の測定装置1の各々に対応している複数のタイマ設定画面X3を表示する。表示部411は、測定結果画面X1においてユーザが4つのタイマ表示欄X13の各々を選択する操作を操作部42が受け付けた際に、測定結果画面X1から、ユーザが選択したタイマ表示欄X13と同じ測定装置1に対応しているタイマ設定画面X3に遷移する。
【0100】
場所表示欄X31は、対応している測定装置1が接続されているドライバ2の識別名称が表示される。同様に、場所表示欄X32は、対応している測定装置1の識別名称が表示される。図示例では、場所表示欄X31には、“サイロA”という文言が表示され、場所表示欄X32には、“設置場所 測定装置A”という文言が表示される。
【0101】
選択フォームF31は、測定開始時刻を設定するか否かを選択するためのフォームである。選択フォームF31は、ラジオボタンB31a、B31bを有する。ラジオボタンB31aには、“ON”という文言が表示されており、ラジオボタンB31bには、“残量OFF”という文言が表示されている。ユーザは、測定開始時刻を設定する場合にラジオボタンB31aを選択し、測定開始時刻を設定しない場合にラジオボタンB31bを選択する。
【0102】
設定フォームF32、F33、F34は、測定部11が収容物Y2の量に関する物理量(サイロY1の内空高さH1)を測定する測定開始時刻を事前に設定するためのフォームである。
【0103】
設定フォームF32は、測定部11が一度に限り測定する場合の測定開始時刻を設定するためのフォームである。設定フォームF32は、ラジオボタンB32と、設定入力欄X33、X34と、を有する。ラジオボタンB32は、“一回実行”という文言が表示されている。設定入力欄X33は、測定部11が収容物Y2の量に関する物理量(サイロY1の内空高さH1)を測定する日付を設定するための入力欄であり、設定入力欄X34は、測定部11が収容物Y2の量に関する物理量を測定する時刻を設定するための入力欄である。図示例では、設定入力欄X33には、“2021年7月14日 水曜日”という日付が設定されており、設定入力欄X34には、“17:05”という時刻が設定されている。ユーザは、測定部11が一度に限り測定するように設定する場合に設定フォームF32のラジオボタンB32を選択する。
【0104】
設定フォームF33は、測定部11が事前に選択された曜日において毎週繰り返し測定する場合の測定開始時刻を設定するためのフォームである。設定フォームF33は、ラジオボタンB33と、7つの曜日設定オブジェクトOB31と、設定入力欄X35と、を有する。ラジオボタンB33は、“曜日指定”という文言が表示されている。7つの曜日設定オブジェクトOB31の各々は、月曜日から日曜日までの各曜日に対応しており、対応している曜日が表示されている。設定入力欄X35は、測定部11が収容物Y2の量に関する物理量を測定する時刻を設定するための入力欄である。図示例では、設定入力欄X35には、“17:05”という時刻が設定されている。ユーザは、測定部11が事前に選択された曜日において毎週繰り返し測定するように設定する場合に設定フォームF33のラジオボタンB33を選択する。
【0105】
設定フォームF34は、測定部11が毎日繰り返し測定する場合の測定開始時刻を設定するためのフォームである。設定フォームF34は、ラジオボタンB34と、設定入力欄X36と、を有する。ラジオボタンB34は、“毎日実行”という文言が表示されている。設定入力欄X36は、測定部11が収容物Y2の量に関する物理量を測定する時刻を設定するための入力欄である。図示例では、設定入力欄X36には、“17:05”という時刻が設定されている。ユーザは、測定部11が毎日繰り返し測定するように設定する場合に設定フォームF34のラジオボタンB34を選択する。
【0106】
画面遷移ボタンOB32は、タイマ設定画面X3から測定結果画面X1に遷移させるユーザの操作を受け付けるためのボタンである。表示部411は、操作部42が画面遷移ボタンOB32においてユーザの操作を受け付けると、タイマ設定画面X3から、測定結果画面X1に遷移する。具体的には、画面遷移ボタンOB32には、“戻る”という文言が表示される。
【0107】
(2-6-4)異常通知画面
異常通知画面X4は、異常が発生していると異常判定部482が判定した場合に、異常が発生したことを通知するための画面である。言い換えれば、表示部411は、異常が発生していると異常判定部482が判定した場合に、異常が発生したことを通知する異常通知画面X4(
図7参照)を表示する。本実施形態の表示部411は、異常が発生していると異常判定部482が判定した場合に、測定結果画面X1(
図4参照)から異常通知画面X4に遷移する。より具体的には、本実施形態の表示部411は、異常が発生していると異常判定部482が判定した場合に、測定結果画面X1において複数の操作受付ボタンOB11うち異常が発生していると判定された測定装置1に対応している操作受付ボタンOB11を異常通知オブジェクトOB41に変更することで、測定結果画面X1から異常通知画面X4に遷移する。この構成によると、ユーザは、サイロY1、測定部11、ドライバ2の第1通信部21、及びコントローラ3の第2通信部31を異常が発生していないか直接点検するために移動する必要がなく、異常が発生していることを容易に認識することができるという利点がある。
【0108】
異常通知オブジェクトOB41は、複数の操作受付ボタンOB11とは異なる色で表示される。具体的には、画面遷移ボタンOB32には、“異常発生”という文言が表示される。
【0109】
表示部411は、ユーザの操作に応じて、異常通知画面X4から、異常に関する詳細な情報である異常詳細情報を提示する異常確認画面X5(
図8参照)に遷移する。本実施形態では、表示部411は、ユーザが異常通知オブジェクトOB41を選択する操作を操作部42が受け付けた際に、異常通知画面X4から、異常に関する詳細な情報である異常詳細情報を提示する異常確認画面X5に遷移する。この構成によると、ユーザが異常の内容を容易に認識することができるという利点がある。
【0110】
(2-6-5)異常確認画面
異常確認画面X5は、異常に関する詳細な情報である異常詳細情報を提示するための画面である。異常確認画面X5が提示する異常詳細情報は、異常がいつ発生したかを示す発生時刻情報と、異常が発生したサイロを示す発生場所情報と、異常に予め割り振られている異常識別番号を示す異常識別情報と、異常の内容を示す異常内容情報と、の少なくとも1つを含む。本実施形態の異常詳細情報は、発生時刻情報と、発生場所情報と、異常識別情報と、異常内容情報と、の全てを含む。
【0111】
異常確認画面X5は、
図8に示すように、表示欄X51~X54と、画面遷移ボタンOB52、OB53と、を含む。
【0112】
表示欄X51は、発生時刻情報が表示される。具体的には、表示欄X51は、発生時刻情報である“異常発生日時 2021/7/14(水) 11:13”という文言が表示される。同様に、表示欄X52は、発生場所情報が表示される。具体的には、発生場所情報である“異常サイロ サイロA 測定装置A”という文言が表示される。また、表示欄X53は、異常識別情報が表示される。異常識別番号は、異常番号記憶部473によって、異常判定部482によって判定可能な複数の異常の各々に一対一で予め割り振られて記憶されている。具体的には、表示欄X53は、異常番号記憶部473から出力された異常識別番号を示す異常識別情報に基づき、異常識別情報である“異常番号 16”という文言が表示される。
【0113】
表示欄X54は、複数の異常内容オブジェクトOB51a~OB51iを有する。複数の異常内容オブジェクトOB51a~OB51iの各々は、想定される複数の異常の各々に対応している。表示欄X54では、複数の異常内容オブジェクトOB51a~OB51iのうち異常判定部482が判定した異常に対応している異常内容オブジェクト(
図8では、異常内容オブジェクトOB51e)が、他の異常内容オブジェクトとは異なる色で表示される。
【0114】
画面遷移ボタンOB52は、異常判定部482が判定した異常の通知を解除し、異常確認画面X5から測定結果画面X1に遷移させるユーザの操作を受け付けるためのボタンである。具体的には、画面遷移ボタンOB52には、“解除”という文言が表示される。表示部411は、操作部42が画面遷移ボタンOB52においてユーザの操作を受け付けると、異常確認画面X5から、測定結果画面X1に遷移する。また、第3通信部45は、操作部42が画面遷移ボタンOB52においてユーザの操作を受け付けると、異常判定部482が判定した異常の通知が解除されたことを示す信号を測定制御部22に送信する。
【0115】
画面遷移ボタンOB53は、異常確認画面X5から異常通知画面X4に遷移させるユーザの操作を受け付けるためのボタンである。表示部411は、操作部42が画面遷移ボタンOB53においてユーザの操作を受け付けると、異常確認画面X5から、異常通知画面X4に遷移する。具体的には、画面遷移ボタンOB53には、“戻る”という文言が表示される。
【0116】
(2-6-6)履歴表示画面
履歴表示画面X6は、複数の測定部11毎に、履歴記憶部472が記憶している履歴情報を提示する画面である。履歴表示画面X6は、
図9に示すように、場所表示欄X61、X62と、履歴表示欄X63と、画面遷移ボタンOB61~OB64と、を有する。
【0117】
表示部411は、複数の測定装置1の各々に対応している複数の履歴表示画面X6を表示する。表示部411は、測定結果画面X1においてユーザが4つの結果表示欄X11の各々を選択する操作を操作部42が受け付けた際に、測定結果画面X1から、ユーザが選択した結果表示欄X11と同じ測定装置1に対応している履歴表示画面X6に遷移する。
【0118】
場所表示欄X61は、対応する測定装置1が接続されているドライバ2の識別名称が表示される。同様に、場所表示欄X62は、対応する測定装置1の識別名称が表示される。図示例では、場所表示欄X61には、“サイロA”という文言が表示され、場所表示欄X62には、“設置場所 測定装置A”という文言が表示される。
【0119】
履歴表示欄X63は、履歴記憶部472が記憶している履歴情報が表示される。より詳細には、履歴表示欄X63は、履歴情報として、対応する測定装置1における測定部11の測定結果と、当該測定結果を測定したタイミング(日付及び時間)と、が表示される。具体例として、
図9には、測定部11の測定結果として、収容物Y2の空量の割合を「%」の単位で表示するように表示設定情報が設定された場合における履歴表示画面X6を図示している。
【0120】
また、履歴表示欄X63は、履歴記憶部472が記憶している複数(一例として、最大30個)の測定結果が記憶したタイミングが新しい順に上方から表示される。本実施形態の履歴表示欄X63は、履歴記憶部472が記憶している複数の測定結果のうち記憶したタイミングが新しい10個の測定結果が、記憶したタイミングが新しい順に上方から表示される。
【0121】
画面遷移ボタンOB61、OB62は、履歴表示欄X63において表示される10個の測定結果を変更するユーザの操作を受け付けるためのボタンである。表示部411は、操作部42が画面遷移ボタンOB61においてユーザの操作を受け付けると、履歴表示欄X63において現在表示されている測定結果より測定したタイミングが新しい測定結果を表示させる。一方、表示部411は、操作部42が画面遷移ボタンOB62においてユーザの操作を受け付けると、履歴表示欄X63において現在表示されている測定結果より測定したタイミングが古い測定結果を表示させる。具体的には、画面遷移ボタンOB61には、“前へ”という文言が表示され、画面遷移ボタンOB62には、“次へ”という文言が表示される。
【0122】
画面遷移ボタンOB63は、履歴表示画面X6から測定結果画面X1に遷移させるユーザの操作を受け付けるためのボタンである。表示部411は、操作部42が画面遷移ボタンOB63においてユーザの操作を受け付けると、履歴表示画面X6から、測定結果画面X1に遷移する。具体的には、画面遷移ボタンOB63には、“戻る”という文言が表示される。
【0123】
画面遷移ボタンOB64は、履歴表示画面X6から平均結果画面X7(
図11参照)に遷移させるユーザの操作を受け付けるためのボタンである。表示部411は、操作部42が画面遷移ボタンOB64においてユーザの操作を受け付けると、履歴表示画面X6から、平均結果画面X7に遷移する。具体的には、画面遷移ボタンOB64には、“グループ表示”という文言が表示される。なお、平均結果画面X7については、後述する「(4-1)第1変形例」の欄で詳細に説明する。
【0124】
(3)測定方法
本実施形態において、測定システム100がサイロY1内に収容されている収容物Y2の量を測定する測定方法について
図10のフローチャートを用いて説明する。
【0125】
測定方法は、
図10に示すように、操作受付ステップST1と、測定ステップST2と、第1通信ステップST3と、第2通信ステップST4と、第3通信ステップST5と、換算ステップST6と、提示ステップST7と、を含む。
【0126】
まず、操作受付ステップST1では、表示部411が、複数の測定装置1の各々における測定部11の測定を開始させるユーザの操作を受け付けるための複数の操作受付ボタンOB11(
図4参照)を表示する。そして、第3通信部45は、操作部42が操作受付ボタンOB11において測定部11の測定を開始させるユーザの操作を受け付けた際に、ユーザの操作を受け付けたことを示す開始操作信号を、コントローラ3の第2通信部31を介してドライバ2の第1通信部21へ無線通信により送信する。言い換えれば、コントローラ3の第2通信部31は、操作部42が操作受付ボタンOB11において測定部11の測定を開始するユーザの操作を受け付けた際に、第3通信部45から送信された開始操作信号を、ドライバ2の第1通信部21へ無線通信により送信する。
【0127】
そして、測定ステップST2では、ドライバ2の測定制御部22が、第1通信部21を介して開始受付信号を受信した際に、駆動制御部12が収容物Y2の物理量を測定部11に測定させる開始制御信号を、複数の測定装置1のうちユーザの操作によって選択された測定装置1における駆動制御部12に出力する。すなわち、測定ステップST2では、ユーザの操作によって選択された測定装置1における測定部11(以下、選択された測定部11とも称する)が、ドライバ2の第1通信部21が開始操作信号を受信した際に、サイロY1内に収容されている収容物Y2の量に関する物理量(サイロY1の内空高さH1)を測定する。
【0128】
第1通信ステップST3では、第1通信部21が、選択された測定部11が測定ステップST2で測定した測定結果をコントローラ3の第2通信部31へ無線通信により送信し、その後、第2通信ステップST4では、第2通信部31が、第1通信ステップST3で第2通信部31によって送信された測定結果を第1通信部21から受信し、受信した測定結果を提示部41へ第3通信部45を介して無線通信により送信する。
【0129】
第3通信ステップST5では、第3通信部45が、第2通信ステップST4で第2通信部31から送信された測定結果を表示部411及び換算部481に出力する。そして、換算ステップST6では、換算部481は、換算設定部461が設定した換算設定情報を用いて、選択された測定部11が測定した内空高さH1を、残量高さH2、収容物Y2の空量又は残量の割合、及び収容物Y2の空量又は残量の重さの少なくともいずれかに換算する。その後、提示ステップST7では、提示部41は、第2通信ステップST4で第2通信部31が受信した測定結果を提示する。より詳細には、提示ステップST7では、提示部41は、選択された測定部11が測定した測定結果として、内空高さH1と、残量高さH2と、収容物Y2の空量又は残量の割合と、収容物Y2の空量又は残量の重さと、の少なくともいずれかを提示する。本実施形態の提示ステップST7では、表示部411は、表示設定情報に基づいて、選択された測定部11が測定した測定結果として、選択された測定部11が測定ステップST2で測定した内空高さH1、又は、換算部481が換算ステップST6で換算した残量高さH2、収容物Y2の空量又は残量の割合、及び収容物Y2の空量又は残量の重さの少なくともいずれかを含む測定結果画面X1(
図4参照)を表示する。すなわち、本実施形態の提示ステップST7は、選択された測定部11の測定結果を表示する表示ステップである。
【0130】
(4)変形例
上述の実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。上述の実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。上述の実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0131】
(4-1)第1変形例
上述の実施形態では、4つの測定装置1の各々は、異なるサイロY1に設置されており、4つの測定装置1の各々における測定部11は、異なるサイロY1内に収容されている収容物Y2の物理量を測定する。しかし、4つの測定装置1の各々は、同じサイロY1に設置されており、4つの測定装置1の各々における測定部11は、同じサイロY1内に収容されている収容物Y2の物理量を測定してもよい。
【0132】
上記の場合、表示部411は、
図11に示すように、4つの測定装置1の各々における測定部11の測定結果の平均値を表示してもよい。より詳細には、表示部411は、4つの測定部11の各々における測定部11の測定結果の平均値を含む平均結果画面X7を表示してもよい。この構成によると、サイロY1内に収容されている収容物Y2の量をより精度良く測定することができるという利点がある。
【0133】
平均結果画面X7は、4つの測定装置1のうち少なくとも2つ以上の測定装置1の組み合わせにおける測定部11の測定結果の平均値を表示する画面である。平均結果画面X7は、
図11に示すように、設定フォームX71と、平均表示欄X72と、画面遷移ボタンOB71~OB75と、を含む。
【0134】
表示部411は、操作部42が履歴表示画面X6の画面遷移ボタンOB64(
図9参照)においてユーザの操作を受け付けると、履歴表示画面X6から、平均結果画面X7に遷移する。また、表示部411は、操作部42が平均結果画面X7の画面遷移ボタンOB71においてユーザの操作を受け付けると、平均結果画面X7から、履歴表示画面X6に遷移する。すなわち、画面遷移ボタンOB71は、平均結果画面X7から、履歴表示画面X6に遷移させるユーザの操作を受け付けるためのボタンである。具体的には、画面遷移ボタンOB71には、“個別表示”という文言が表示される。
【0135】
設定フォームX71は、4つの測定装置1のうち少なくとも2つ以上の測定装置1の組み合わせにおける測定部11の測定結果の平均値を表示するかを選択するためのフォームである。本実施形態では、最大10個の測定装置1の組み合わせをグループとして事前に設定することができ、ユーザは、最大10個の測定装置1の組み合わせの中から希望する測定装置1の組み合わせを選択する。
【0136】
画面遷移ボタンOB72は、平均結果画面X7から、測定装置1の組み合わせをグループとして事前に設定する画面に遷移させるユーザの操作を受け付けるためのボタンである。表示部411は、操作部42が画面遷移ボタンOB72においてユーザの操作を受け付けると、平均結果画面X7から、測定装置1の組み合わせをグループとして事前に設定する画面に遷移する。具体的には、画面遷移ボタンOB72には、“グループ設定”という文言が表示される。なお、本開示では、測定装置1の組み合わせをグループとして事前に設定する画面についての詳細な説明を省略する。
【0137】
平均表示欄X72は、設定フォームX71で選択した測定装置1の組み合わせにおける測定部11の測定結果の平均値を計算した値が表示される。より詳細には、平均表示欄X72は、履歴記憶部472が記憶している履歴情報に基づき、設定フォームX71で選択した測定装置1の組み合わせにおける測定部11の測定結果の平均値を計算した値と、当該測定結果を測定したタイミング(測定日及び測定時間)と、が表示される。また、
図11には、測定部11の測定結果として、収容物Y2の空量の割合を「%」の単位で表示するように表示設定情報が設定された場合における平均結果画面X7を図示している。本実施形態では、平均表示欄X72は、測定部11の測定結果の平均値を計算した値(以下、計算値とも称する)及び当該測定結果を測定したタイミング(以下、計算タイミングとも称する)が10個ずつ表示され、測定したタイミングが新しい順に上方から10個の計算値及び計算タイミングが表示される。
【0138】
画面遷移ボタンOB73、OB74は、平均表示欄X72において表示されている10個の計算結果を変更するユーザの操作を受け付けるためのボタンである。表示部411は、操作部42が画面遷移ボタンOB73においてユーザの操作を受け付けると、平均表示欄X72において現在表示されている10個の計算値及び計算タイミングより計算したタイミングが新しい計算値及び計算タイミングを表示させる。一方、表示部411は、操作部42が画面遷移ボタンOB74においてユーザの操作を受け付けると、平均表示欄X72において現在表示されている10個の計算値及び計算タイミングより計算したタイミングが古い計算値及び計算タイミングを表示させる。具体的には、画面遷移ボタンOB73には、“前へ”という文言が表示され、画面遷移ボタンOB74には、“次へ”という文言が表示される。
【0139】
画面遷移ボタンOB75は、平均結果画面X7から測定結果画面X1に遷移させるユーザの操作を受け付けるためのボタンである。表示部411は、操作部42が画面遷移ボタンOB75においてユーザの操作を受け付けると、平均結果画面X7から、測定結果画面X1に遷移する。具体的には、画面遷移ボタンOB75には、“戻る”という文言が表示される。
【0140】
(4-2)第2変形例
上述の実施形態では、換算設定部461が換算設定情報として設定するサイロY1の形状は、サイロY1の第1部分Y11における上下方向の高さと、サイロY1の第1部分Y11における上底の半径と、サイロY1の第2部分Y12における上下方向の高さと、サイロY1の第2部分Y12における下底の半径と、を含む。しかし、換算設定部461が換算設定情報として設定するサイロY1の形状は、サイロY1の分割数と、サイロY1の分割部分の容積比と、を更に含んでいてもよい。
【0141】
上記の場合、換算設定部461は、表示部411が表示する換算設定画面X8(
図12参照)を用いて操作部42が受け付けた換算設定情報を取得する。より詳細には、換算設定部461は、換算設定画面X8の後述する設定入力欄X82、X83、X84、X85、X86と、選択フォームF82、F83、F84と、を用いて操作部42が受け付けた換算設定情報を取得する。
【0142】
換算設定画面X8は、換算設定部461が換算設定情報として設定する収容物Y2の密度、及びサイロY1の形状を設定するための画面である。換算設定画面X8は、場所表示欄X81と、設定入力欄X82、X83、X84、X85、X86と、選択フォームF81、F82、F83、F84と、画面遷移ボタンOB81と、を含む。表示部411は、複数の測定装置1の各々に対応している複数の換算設定画面X8を表示する。
【0143】
選択フォームF81は、換算設定画面X8が対応している測定装置1がドライバ2の複数の端子(図示なし)のうちどの端子に接続されているかを設定するためのフォームである。選択フォームF81は、上述の複数の端子に対応している複数のラジオボタンB81a~B81dを有する。ユーザは、複数のラジオボタンB81a~B81dのうち、換算設定画面X8が対応している測定装置1が接続されている端子に対応しているラジオボタンを選択する。
図12では、複数のラジオボタンB81a~B81dのうちラジオボタンB81aが選択されている場合の選択フォームF81を図示している。
【0144】
場所表示欄X81は、対応している測定装置1が接続されているドライバ2の識別名称と、対応している測定装置1の識別名称と、が表示される。図示例では、場所表示欄X81には、“サイロA 測定装置A”という文言が表示される。
【0145】
選択フォームF82は、対応している測定装置1が設置されているサイロY1の分割数を設定するためのフォームである。選択フォームF82は、1~4の各々に対応している複数のラジオボタンB82a~B82dを有する。ユーザは、複数のラジオボタンB82a~B82dのうち、換算設定画面X8が対応している測定装置1が接続されている端子に対応しているラジオボタンを選択する。
図12では、複数のラジオボタンB82a~B82dのうちラジオボタンB82cが選択されている場合の選択フォームF82を図示している。
【0146】
選択フォームF83は、対応している測定装置1が分割されているサイロY1のどの部分に設置されているかを設定するためのフォームである。選択フォームF83には、選択フォームF82でユーザが設定した分割数で分割されているサイロY1の分割部分を図示しているイラストが表示される。ユーザは、上述のサイロY1のイラストにおいて、対応している測定装置1が設置されているサイロY1の分割部分を選択する。
【0147】
選択フォームF84は、対応している測定装置1が分割されているサイロY1の分割部分の容積比を設定するためのフォームである。選択フォームF84は、選択フォームF82でユーザが設定したサイロY1の分割数と同じ数の入力欄が表示される。ユーザは、対応している測定装置1が分割されているサイロY1の分割部分の容積比を上述の入力欄に記入する。
【0148】
設定入力欄X82は、換算設定画面X8が対応している測定装置1が設置されているサイロY1の第1部分Y11における上底の半径を設定するための入力欄である。また、設定入力欄X83は、換算設定画面X8が対応している測定装置1が設置されているサイロY1内に収容されている収容物Y2の密度を設定するための入力欄である。設定入力欄X84は、換算設定画面X8が対応している測定装置1が設置されているサイロY1の第1部分Y11における上下方向の高さを選択するための入力欄である。同様に、設定入力欄X85は、換算設定画面X8が対応している測定装置1が設置されているサイロY1の第2部分Y12における上下方向の高さを選択するための入力欄である。設定入力欄X86は、換算設定画面X8が対応している測定装置1が設置されているサイロY1の第2部分Y12における下底の半径を設定するための入力欄である。換算設定部461は、換算設定画面X8の設定入力欄X82、X83、X84、X85、X86を用いて操作部42が受け付けた換算設定情報を取得する。
【0149】
具体的には、設定入力欄X82には、“2600 mm”という値が設定されており、設定入力欄X83には、“1.3 ton/m3”という値が設定されており、設定入力欄X84には、“11400 mm”という値が設定されている。同様に、設定入力欄X85には、“1500mm”という値が設定されており、設定入力欄X86には、“1000 mm”という値が設定されている。
【0150】
画面遷移ボタンOB81は、表示設定画面X2から測定結果画面X1に遷移させるユーザの操作を受け付けるためのボタンである。表示部411は、操作部42が画面遷移ボタンOB81においてユーザの操作を受け付けると、換算設定画面X8から、測定結果画面X1に遷移する。具体的には、画面遷移ボタンOB81には、“戻る”という文言が表示される。
【0151】
(4-3)その他の変形例
以下、上述の実施形態のその他の変形例を列挙する。以下の変形例は、適宜組み合わせて実現されてもよい。また、上述の実施形態に係る測定システム100と同様の機能は、コンピュータプログラムであるプログラム、又はプログラムを記録した非一時的記録媒体等で具現化されてもよい。一態様に係るプログラムは、コンピュータシステムに、上述の実施形態における推定方法を実行させるためのプログラムである。
【0152】
上述の実施形態では、測定装置1は、複数であるが、1つであってもよい。すなわち、測定装置1の個数は、限定されない。
【0153】
上述の実施形態では、測定部11は、内空高さH1が測定できるように構成されている測定機構である。しかし、測定部11は、例えば、レーザ等の光、又は超音波等の音を用いて内空高さH1を測定する測定器であってもよい。要するに、測定部11が内空高さH1を測定する構成及び方法は、限定されない。
【0154】
上述の実施形態では、履歴記憶部472は、複数の測定部11毎に最大30個の測定結果を履歴情報として記憶可能に構成されている。しかし、履歴記憶部472は、複数の測定部11毎に最大60個の測定結果を履歴情報として記憶可能に構成されていてもよく、複数の測定部11毎に最大100個の測定結果を履歴情報として記憶可能に構成されていてもよい。すなわち、履歴記憶部472が記憶可能に構成されている測定結果の最大数は、限定されない。
【0155】
要するに、上述の実施形態では、履歴表示欄X63は、履歴記憶部472が記憶している最大30個の測定結果が記憶したタイミングが新しい順に上方から表示されるが、履歴記憶部472が記憶している最大60個の測定結果が記憶したタイミングが新しい順に上方から表示されてもよい。また、履歴表示欄X63は、履歴記憶部472が記憶している最大100個の測定結果が記憶したタイミングが新しい順に上方から表示されてもよい。すなわち、履歴表示欄X63に表示される測定結果の最大数は、限定されない。
【0156】
上述の実施形態では、表示装置4のみが異常判定部482を有しているが、ドライバ2も異常判定部482を有していてもよい。言い換えれば、異常が発生しているか否かの判定が、表示装置4とドライバ2との両方で行われていてもよい。より具体的には、表示装置4の異常判定部482は、ドライバ2の第1通信部21とコントローラ3の第2通信部31とにおいて異常が発生しているか否かを判定し、ドライバ2の異常判定部482は、複数の測定装置1の各々が設置されているサイロY1と複数の測定装置1の各々における測定部11とにおいて異常が発生しているか否かを判定してもよい。要するに、表示装置4の異常判定部482は、通信に関する異常が発生しているか否かを判定し、ドライバ2の異常判定部482は、測定動作に関する異常が発生しているか否かを判定してもよい。例えば、ドライバ2の異常判定部482は、測定部11のエンコーダの出力信号、又は測定部11の動作時間に基づき、測定動作に関する異常が発生しているか否かを判定する。
【0157】
上記の場合、測定制御部22は、異常が発生していると判定された測定装置1の測定部11が収容物Y2の量に関する物理量(サイロY1の内空高さH1)を測定している間において、測定動作に関する異常が発生しているとドライバ2の異常判定部482が判定した場合に、当該測定部11による物理量の測定を停止させる。また、表示装置4の第3通信部45は、測定動作に関する異常が発生しているか否かをドライバ2の異常判定部482に問い合わせを行い、表示部411は、上記の問い合わせの結果に基づき、異常通知画面X4(
図7参照)及び異常確認画面X5(
図8参照)を表示する。
【0158】
また、上述の実施形態では、表示装置4が異常判定部482を有しているが、測定装置1、ドライバ2、又はコントローラ3が異常判定部482を有していてもよい。
【0159】
上述の実施形態では、ドライバ2は、複数の測定装置1の各々と有線接続される。しかし、ドライバ2は、複数の測定装置1の各々と無線接続されてもよい。
【0160】
上述の実施形態では、コントローラ3は、1つのドライバ2と無線通信する。しかし、コントローラ3は、複数のドライバ2と無線通信してもよい。
【0161】
上述の実施形態では、表示装置4は、タブレット型のコンピュータ、又はスマートフォンであるが、例えば、ラップトップ型のコンピュータでもよく、測定システム100専用に設計された表示装置であってもよい。
【0162】
(まとめ)
第1の態様の測定システム(100)は、測定部(11)と、第1通信部(21)と、第2通信部(31)と、提示部(41)と、を備える。測定部(11)は、サイロ(Y1)内に収容されている収容物(Y2)の量に関する物理量を測定する。第1通信部(21)は、測定部(11)と接続され、測定部(11)から出力された測定部(11)の測定結果を無線通信により送信する。第2通信部(31)は、第1通信部(21)から送信された測定結果を受信する。提示部(41)は、第2通信部(31)で受信した測定結果を提示する。
【0163】
この態様によれば、使い勝手を向上させることができる、という利点がある。
【0164】
第2の態様の測定システム(100)では、第1の態様において、第2通信部(31)は、受信した測定結果を提示部(41)へ無線通信により送信する。
【0165】
この態様によれば、測定部(11)の測定結果を確認する際の使い勝手を向上させることができる、という利点がある。
【0166】
第3の態様の測定システム(100)では、第1又は第2の態様において、測定部(11)は、複数である。提示部(41)は、測定結果を表示する表示部(411)である。表示部(411)は、複数の測定部(11)の各々における測定結果の平均値を表示する。
【0167】
この態様によれば、サイロ(Y1)内に収容されている収容物(Y2)の量をより精度良く測定することができる、という利点がある。
【0168】
第4の態様の測定システム(100)は、第1~第3のいずれかの態様において、サイロ(Y1)、測定部(11)、第1通信部(21)、及び第2通信部(31)の少なくとも1つにおいて異常が発生しているか否かを判定する異常判定部(482)を更に備える。提示部(41)は、測定結果を表示する表示部(411)である。表示部(411)は、異常が発生していると異常判定部(482)が判定した場合に、異常が発生したことを通知する異常通知画面(X4)を更に表示する。表示部(411)は、ユーザの操作に応じて、異常通知画面(X4)から、異常に関する詳細な情報である異常詳細情報を提示する異常確認画面(X5)に遷移する。異常詳細情報は、発生時刻情報と、発生場所情報と、異常識別情報と、異常内容情報と、の少なくとも1つを含む。発生時刻情報は、異常がいつ発生したかを示す。発生場所情報は、異常が発生したサイロ(Y1)を示す。異常識別情報は、異常に予め割り振られている識別番号を示す。異常内容情報は、異常の内容を示す。
【0169】
この態様によれば、ユーザが異常の内容をより詳細に認識することができる、という利点がある。
【0170】
第5の態様の測定システム(100)は、第1~第4のいずれかの態様において、サイロ(Y1)、測定部(11)、第1通信部(21)、及び第2通信部(31)の少なくとも1つにおいて異常が発生しているか否かを判定する異常判定部(482)を更に備える。提示部(41)は、測定結果を表示する表示部(411)である。表示部(411)は、異常が発生していると異常判定部(482)が判定した場合に、異常が発生したことを通知する異常通知画面(X4)を更に表示する。異常判定部(482)は、測定部(11)が物理量を測定する前において、第1通信部(21)と第2通信部(31)とが事前に無線通信を行うことで、第1通信部(21)及び第2通信部(31)において異常が発生しているか否かを判定する。
【0171】
この態様によれば、ユーザが第1通信部(21)と第2通信部(31)での異常の発生を容易に確認することができる、という利点がある。
【0172】
第6の態様の測定システム(100)は、第1~第5のいずれかの態様において、提示部(41)は、測定結果を表示する表示部(411)である。表示部(411)は、測定部(11)の測定を開始させるユーザの操作を受け付けるための操作受付ボタン(OB11)を更に表示する。第2通信部(31)は、操作受付ボタン(OB11)においてユーザの操作を受け付けた際に、ユーザの操作を受け付けたことを示す開始操作信号を第1通信部(21)へ無線通信により送信する。測定部(11)は、第1通信部(21)が開始操作信号を受信した際に、収容物(Y2)の物理量を測定する。
【0173】
この態様によれば、ユーザが測定部(11)の測定を容易に開始させることができる、という利点がある。
【0174】
第7の態様の測定システム(100)は、第1~第6のいずれかの態様において、測定結果を外部記憶装置へ出力する出力部(483)を更に備える。
【0175】
この態様によれば、測定部(11)の測定結果を他の装置に容易に移動させることができる、という利点がある。
【0176】
第8の態様の測定システム(100)では、第1~第7のいずれかの態様において、測定部(11)は、複数である。複数の測定部(11)の各々における測定結果を履歴情報として複数の測定部(11)毎に記憶する履歴記憶部(472)を更に備える。提示部(41)は、測定結果を表示する表示部(411)である。表示部(411)は、複数の測定部(11)毎に履歴情報を表示する履歴表示画面(X6)を更に表示する。
【0177】
この態様によれば、ユーザが容易に履歴情報を確認することができる、という利点がある。
【0178】
第9の態様の測定方法は、測定ステップ(ST2)と、第1通信ステップ(ST3)と、第2通信ステップ(ST4)と、提示ステップ(ST7)と、を含む。測定ステップ(ST2)では、サイロ(Y1)内に収容されている収容物(Y2)の量に関する物理量を測定する。第1通信ステップ(ST3)では、測定ステップ(ST2)で測定された測定結果を無線通信により送信する。第2通信ステップ(ST4)では、第1通信ステップ(ST3)で送信された測定結果を受信する。提示ステップ(ST7)は、第2通信ステップ(ST4)で受信した測定結果を提示する。
【0179】
この態様によれば、使い勝手を向上させることができる、という利点がある。
【0180】
第10の態様のプログラムは、コンピュータシステムに、第9の態様の測定方法を実行させるためのプログラムである。
【0181】
この態様によれば、使い勝手を向上させることができる、という利点がある。
【符号の説明】
【0182】
100 測定システム
11 測定部
21 第1通信部
31 第2通信部
41 提示部
411 表示部
472 履歴記憶部
482 異常判定部
483 出力部
OB11 操作受付ボタン
ST2 測定ステップ
ST3 第1通信ステップ
ST4 第2通信ステップ
ST7 提示ステップ
X4 異常通知画面
X5 異常確認画面
X6 履歴表示画面
Y1 サイロ
Y2 収容物
【要約】
【課題】使い勝手を向上させることができる測定システム、測定方法、及びプログラムを提供すること。
【解決手段】測定システム100は、測定部11と、第1通信部21と、第2通信部31と、提示部41と、を備える。測定部11は、サイロ内に収容されている収容物の量に関する物理量を測定する。第1通信部21は、測定部11と接続され、測定部11から出力された測定部11の測定結果を無線通信により送信する。第2通信部31は、第1通信部21から送信された測定結果を受信する。提示部41は、第2通信部31で受信した測定結果を提示する。
【選択図】
図1