(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-04
(45)【発行日】2024-06-12
(54)【発明の名称】帯域幅調整方法、サービス伝送方法、ネットワークデバイス、および読み取り可能な記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04J 3/16 20060101AFI20240605BHJP
【FI】
H04J3/16
(21)【出願番号】P 2023504374
(86)(22)【出願日】2021-07-23
(86)【国際出願番号】 CN2021108193
(87)【国際公開番号】W WO2022017509
(87)【国際公開日】2022-01-27
【審査請求日】2023-01-20
(31)【優先権主張番号】202010719664.9
(32)【優先日】2020-07-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】110002505
【氏名又は名称】弁理士法人航栄事務所
(72)【発明者】
【氏名】リウ フェン
【審査官】川口 貴裕
(56)【参考文献】
【文献】特表2001-508622(JP,A)
【文献】特表2020-502927(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第108632061(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04J 3/00 - 3/26
H04L 5/22 - 5/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
予め定められたデバイスが送信したタイムスロット調整要求を受信して、前記予め定められたデバイスが通知したタイムスロット調整方案を
、受信された前記タイムスロット調整要求に基づいて取得するステップと、
前記タイムスロット調整方案に基づいて現在のデバイスのタイムスロット調整準備を完了させて、前記予め定められたデバイスにタイムスロット調整応答信号を送信するステップと、
前記予め定められたデバイスが送信したタイムスロット調整指示信号を検出したことに応答して、対応する受信セ
ルの時刻から開始して、前記タイムスロット調整方案が実行された後のタイムスロットに基づき、顧客
サービスを抽
出するステップと
、
前記予め定められたデバイスが送信したタイムスロット調整指示信号を検出したことに応答して、対応する送信セルの時刻から開始して、前記タイムスロット調整方案が実行された後のタイムスロットに基づき、顧客サービスを担持するステップとを含み、
前記タイムスロット調整方案に基づいて現在のデバイスのタイムスロット調整準備を完了させるステップは、
現在のデバイスの受信ポートが実際にタイムスロット調整を実行する時刻と現在のデバイスの送信ポートが実際にタイムスロット調整を実行する時刻の時間偏差において変化したタイムスロットの数を確定するステップと、
前記変化したタイムスロットの数に基づき現在のデバイスのタイムスロット調整準備を完了させるステップとを含む、
帯域幅調整方法。
【請求項2】
予め定められたデバイスが送信したタイムスロット調整要求を受信して、前記予め定められたデバイスが通知したタイムスロット調整方案を取得するステップは、
ゲートウェイセンターデバイスによって一括送信されたタイムスロット調整要求と一括送信されたタイムスロット調整方案を受信するステップ、または、
ネットワーク管理パスにおける1台目のデバイスが送信したタイムスロット調整要求と一括送信されたタイムスロット調整方案を受信するステップ、または、
ネットワーク管理パスにおける隣接するデバイスが送信したタイムスロット調整要求とタイムスロット調整方案を受信するステップを含み、
前記タイムスロット調整方案は、タイムスロット調整数、増加/削除操作タイプ、セルにおけるタイムスロット調整位置、受信側と送信側のタイムスロット調整の順序関係、およびタイムスロット調整指示信号と現在のデバイスがタイムスロット調整を開始するセルとの対応関係のうちの少なくとも1つを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
現在のデバイスの前記受信ポートが実際にタイムスロット調整を実行する時刻と現在のデバイスの前記送信ポートが実際にタイムスロット調整を実行する時刻の前記時間偏差において変化したタイムスロットの数を確定するステップは、
現在のデバイスの受信ポートが実際にタイムスロット調整を実行する時刻と現在のデバイスの送信ポートが実際にタイムスロット調整を実行する時刻の時間偏差を確定し、前記時間偏差の期間において伝送するセル数を確定するステップと、
前記タイムスロット調整方案におけるタイムスロット調整数を取得し、前記タイムスロット調整数と前記時間偏差の期間において伝送するセル数の積
に基づいて前記時間偏差の期間で変化したタイムスロット数
を取得するステップと
を含み、
変化したタイムスロット数に基づいて現在のデバイスのタイムスロット調整準備を完了させるステップは、
前記変化したタイムスロット数に対応する顧客
サービス量の変化量に基づき、現在のデバイスがキャッシュ深さの調整準備を完了させるために、現在のデバイスのキャッシュ深さを調整するステップ
を含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記タイムスロット調整方案はタイムスロット調整数と増加/削除操作タイプとを含み、前記変化したタイムスロット数に対応する顧客
サービス量の変化量に基づき、現在のデバイスのキャッシュ深さを調整するステップは、
前記受信ポートが実際にタイムスロット調整を実行する時刻が、前記送信ポートが実際にタイムスロット調整を実行する時刻よりも早く、前記増加/削除操作タイプがタイムスロット増加操作である場合、または、前記受信ポートが実際にタイムスロット調整を実行する時刻が、前記送信ポートが実際にタイムスロット調整を実行する時刻よりも遅く、前記増加/削除操作タイプがタイムスロット削除操作である場合、現在のデバイスのキャッシュに、前記変化したタイムスロット数に対応する顧客
サービス量の変化量を少なくとも格納できる第1の記憶領域を残しておくステップと、
前記キャッシュの空き領域が第1の記憶領域よりも小さい場合、顧客
サービスコードストリームにおけるメッセージ間の空き
サービスコードブロックを削除することにより、現在のデバイスのキャッシュに前記第1の記憶領域を残しておくステップと、を含む、
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記タイムスロット調整方案はタイムスロット調整数と増加/削除操作タイプとを含み、前記変化したタイムスロット数に対応する顧客
サービス量の変化量に基づき、現在のデバイスのキャッシュ深さを調整するステップは、
前記受信ポートが実際にタイムスロット調整を実行する時刻が、前記送信ポートが実際にタイムスロット調整を実行する時刻よりも早く、前記増加/削除操作タイプがタイムスロット削除操作である場合、または、前記受信ポートが実際にタイムスロット調整を実行する時刻が、前記送信ポートが実際にタイムスロット調整を実行する時刻よりも遅く、前記増加/削除操作タイプがタイムスロットを増加する操作である場合、現在のデバイスのキャッシュに、前記変化したタイムスロット数に対応する顧客
サービス量の変化量以上の第1の
サービス量を残しておくステップと、
前記キャッシュにおける顧客
サービス量が前記第1の
サービス量よりも小さい場合、顧客
サービスコードストリームにおけるメッセージ間の空き
サービスコードブロックを増やすことにより、現在のデバイスのキャッシュに前記第1の
サービス量を残しておくステップと、を含む、
請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記時間偏差の期間において伝送するセルの数を確定するステップ
において、
対応する受信セルと対応する送信セルが指定のセル番号を有する場合、前記時間偏差の期間において伝送するセルの数は、第1の実時刻から第2の実時刻までの時間偏差の期間に伝送するセルの数で
あると決定され、前記第1の実時刻は、受信ポートがタイムスロット調整指示信号を受信した後、指定のセル番号を有する対応するセルから開始される実際にタイムスロット調整を実行する時刻であり、前記第2の実時刻は、送信ポートがタイムスロット調整指示信号を受信した後、指定のセル番号を有する対応するセルから開始される実際のタイムスロット調整を実行する時刻であ
り、
現在のデバイスの受信ポートが実際にタイムスロット調整を実行する場合、現在のデバイスの送信ポートが実際にタイムスロット調整を実行する時刻が、現在処理しているセルの次のセルで開始するか、または現在のデバイスの送信ポートが実際にタイムスロット調整を実行する場合、現在のデバイスの受信ポートが実際にタイムスロット調整を実行する時刻が現在処理しているセルの次のセルで開始すれば、前記時間偏差の期間において伝送するセルの数は1であ
ると決定される、
請求項3~5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記タイムスロット調整指示信号は、1つまたは複数のセルにおいてチャネル連携方式により伝送される予め定められたビットを有する指示信号、チャネル連携方式により伝送される命令組み合わせ、またはタイムスロット位置の内容変化情報によって識別される信号であり、
前記タイムスロット調整指示信号がタイムスロット位置の内容変化情報によって識別される信号である場合、前記方法は、
受信したセルにおけるタイムスロットが増加し、タイムスロットが増加した位置の内容情報に第1の予め定められた変化が発生したことを検出した場合、または受信したセルにおけるタイムスロットが減少し、タイムスロットが減少した位置の内容に第2の予め定められた変化が発生したことを検出した場合、前記タイムスロット調整指示信号を検出したと確定し、前記第1の予め定められた変化は、前記タイムスロットが増加した位置の内容情報が空き内容から非空き内容に変わるというものであり、前記第2の予め定められた変化は前記タイムスロットが減少した位置の内容が非空き内容から空き内容に変わるというものであり、
セルに付帯されるセル状態指示情報が現在のセルは顧客
サービスを担持していないということを示すものであることを検出した場合、前記タイムスロットが増加した位置の内容情報が空き内容であると確定し、セルに付帯されるセル状態指示情報が現在のセルは顧客
サービスを担持しているということを示すものであることを検出した場合、前記タイムスロットが増加した位置の内容情報が非空き情報であると確定するステップをさらに含む、
請求項1~5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記タイムスロット調整方案はセルにおけるタイムスロット調整位置を含み、現在のデバイスのタイムスロット調整準備が完了した後、および前記タイムスロット調整指示信号を検出する前に、前記方法は、
現在のデバイスがタイムスロット調整中間遷移段階に移行するように設定して、現在のデバイスの送信ポートにおいて、現在のデバイスキャッシュにおける顧客
サービス量のサイズに基づき、セルにおけるタイムスロット調整位置に顧客
サービスを担持するステップと、
現在のデバイスの受信ポートにおいて、検出されたタイムスロット調整位置の内容またはセルに付帯されるセル状態指示情報に基づき、現在のデバイスの受信ポートにおいて顧客
サービスを抽出するステップと、
前記タイムスロット調整指示信号を検出したことに応答して、現在のデバイスのタイムスロット調整中間遷移段階を終了するステップと、をさらに含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項9】
現在のデバイスキャッシュにおける顧客
サービス量のサイズに基づき、セルにおけるタイムスロット調整位置に顧客
サービスを担持するステップは、
現在のデバイスキャッシュにおける顧客
サービス量が予め定められた
サービス量上限閾値以上である場合、前記セルにおけるタイムスロット調整位置上で顧客
サービスをすべて担持し、現在のデバイスキャッシュにおける顧客
サービス量が予め定められた
サービス量下限閾値以下である場合、前記セルにおけるタイムスロット調整位置上で空き内容をすべて充填するステップを含み、
検出されたタイムスロット調整位置の内容またはセルに付帯されるセル状態指示情報に基づき、現在のデバイスの受信ポートにおいて顧客
サービスを抽出するステップは、
現在のデバイスの受信ポートが受信したセルにおけるタイムスロット調整位置の内容が空き内容であることを検出した場合、またはセルに付帯されるセル状態指示情報が現在のセルは顧客
サービスを担持していないということを示すものであることを検出した場合、受信したセルにおけるタイムスロット調整位置の内容を破棄し、現在のデバイスの受信ポートが受信したセルにおけるタイムスロット調整位置の内容が非空き内容であることを検出した場合、またはセルに付帯されるセル状態指示情報が現在のセルは顧客
サービスを担持しているということを示すものである場合、受信したセルにおけるタイムスロット調整位置の内容を抽出し、抽出した内容を顧客内容として処理するステップを含む、
請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記タイムスロット調整方案は増加/削除操作タイプを含み、現在のデバイスがタイムスロット調整中間遷移段階に移行する前に、前記方法は、
前記タイムスロットの増加/削除操作タイプがタイムスロット増加操作である場合、キャッシュにおいて1つのタイムスロットに対応する顧客
サービス量の記憶領域サイズを少なくとも残しておくステップと、
前記タイムスロットの増加/削除操作タイプがタイムスロット削除操作である場合、キャッシュにおいて1つのタイムスロットに対応する顧客
サービス量を少なくとも残しておくステップと、を含む、
請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記タイムスロット調整指示信号は誤り検出および誤り訂正処理を経て伝送される信号である、および/または前記タイムスロット調整指示信号は予め定められたデバイスが伝達する複数の前記タイムスロット調整指示信号のうちの1つであり、
前記タイムスロット調整方案が実行された後のタイムスロットに基づき、顧客
サービスを抽出および担持するステップの後に、前記方法は、
現在のデバイスが前記タイムスロット調整方案に基づいて実行された後のタイムスロットに基づき顧客
サービスを抽出および担持したか否かを示すために、タイムスロット調整結果を前記予め定められたデバイスにフィードバックするステップをさらに含み、
タイムスロット調整結果の前記フィードバックが、現在のデバイスはタイムスロット調整を実行していないということを示すものである場合、前記方法は、
検出されたタイムスロット調整指示信号に再び応答して、対応する受信セ
ルの時刻から開始して、前記タイムスロット調整方案が実行された後のタイムスロットに基づき、顧客
サービスを抽
出するステップと、
検出されたタイムスロット調整指示信号に再び応答して、対応する送信セルの時刻から開始して、前記タイムスロット調整方案が実行された後のタイムスロットに基づき、顧客サービスを担持するステップと、をさらに含む、
請求項1~5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
前記タイムスロット調整方案は、タイムスロット調整数、増加/削除操作タイプ、セルにおけるタイムスロット調整位置を含み、
前記タイムスロット調整指示信号を検出したことに応答して、対応する受信セル
の時刻から開始して、前記タイムスロット調整方案に基づいて実行された後のタイムスロットに基づき、顧客
サービスを抽
出するステップ
、および前記タイムスロット調整指示信号を検出したことに応答して、対応する送信セルの時刻から開始して、前記タイムスロット調整方案に基づいて実行された後のタイムスロットに基づき、顧客サービスを担持するステップは、
前記タイムスロットの増加/削除操作タイプがタイムスロット増加操作である場合、前記タイムスロット調整数に基づき、対応する受信セル
の時刻から開始して、セル内のタイムスロット調整位置で顧客
サービスを抽出し、対応する送信セル
の時刻から開始して、セル内のタイムスロット調整位置で顧客
サービスを担持するステップと、
前記タイムスロットの増加/削除操作タイプがタイムスロット削除操作である場合、前記タイムスロット調整数に基づき、対応する受信セルから開始して、セル内のタイムスロット調整位置で顧客
サービスを抽出しなくなり、対応する送信セルから開始して、セル内のタイムスロット調整位置で顧客
サービスを担持しなくなるステップと、を含む、
請求項1~5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
現在のデバイスにおけるセルがセルマルチフレーム構造を有し、現在のデバイスでタイムスロット調整の実行を開始するセルが、指定されたセル番号を有する場合、対応する受信セル
の時刻から開始して、前記タイムスロット調整方案が実行された後のタイムスロットに基づいて、顧客
サービスを抽
出するステップは、
現在のデバイスの受信ポートにおいて
、現在のセルマルチフレーム周期の次
の、1または複数のセルマルチフレーム周期における
指定されたセル番号を有する指定のセル
の時刻から開始して、前記タイムスロット調整方案が実行された後のタイムスロットに基づいて顧客
サービスを抽出するステップ
を含み、
対応する送信セルの時刻から開始して、前記タイムスロット調整方案が実行された後のタイムスロットに基づいて、顧客サービスを担持するステップは、
現在のデバイスの送信ポートにおいて、対応する送信セルから開始して、または現在のセルマルチフレーム周期の次の
1または複数のセルマルチフレーム周期内の指定のセルから開始して、前記タイムスロット調整方案が実行された後のタイムスロットに基づいて顧客
サービスを担持するステッ
プを含み、
前記指定のセルは、1つのマルチフレーム周期内の最初のセルまたは最初のセルの後の任意のセルである、
請求項1~5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
前記タイムスロット調整指示信号がネットワーク管理パスにおける隣接するデバイスの送信した信号である場合、前記予め定められたデバイスが送信したタイムスロット調整指示信号を検出した後、前記方法は、
前記タイムスロット調整指示信号を前記ネットワーク管理パスにおける次の隣接するデバイスに送信するステップをさらに含む、
請求項1~5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項15】
前記タイムスロット調整要求は構成要求CR信号を含み、前記タイムスロット調整応答信号は構成応答CA信号を含み、前記タイムスロット調整指示信号は構成発効指示C信号またはCCC信号を含む、
請求項1~5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項16】
請求項1から15のいずれか1項に記載の帯域幅調整方法により、現在のデバイスの受信セルにおけるタイムスロットと送信セルにおけるタイムスロットとを調整するステップと、
前記受信セルにおける調整後のタイムスロットと前記送信セルにおける調整後のタイムスロットに基づき、現在のデバイスにおいて顧客
サービスを伝送するステップと、を含む、
サービス伝送方法。
【請求項17】
1つまたは複数のプロセッサと、
1つまたは複数のプログラムが記憶され、前記1つまたは複数のプログラムが前記1つまたは複数のプロセッサで実行されると、前記1つまたは複数のプロセッサに請求項1~15のいずれか1項に記載の帯域幅調整方法を
実行させるメモリと、を含む、
ネットワークデバイス。
【請求項18】
1つまたは複数のプロセッサと、
1つまたは複数のプログラムが記憶され、前記1つまたは複数のプログラムが前記1つまたは複数のプロセッサで実行されると、前記1つまたは複数のプロセッサに請求項16に記載の
サービス伝送方法を
実行させるメモリと、を含む、
ネットワークデバイス。
【請求項19】
コンピュータプログラムが記憶され、前記コンピュータプログラムがプロセッサにより実行されると、前記プロセッサに請求項1~15のいずれか1項に記載の帯域幅調整方法を
実行させる、
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項20】
コンピュータプログラムが記憶され、前記コンピュータプログラムがプロセッサにより実行されると、前記プロセッサに請求項16に記載の
サービス伝送方法を
実行させる、
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は通信技術分野に関し、具体的に帯域幅調整方法、サービス伝送方法、ネットワークデバイス、および読み取り可能な記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
通信ネットワークでは、顧客サービス量の増加と減退に伴い、顧客サービスを担持するタイムスロットの数を調整することで顧客サービスの帯域幅を調整する必要がある。タイムスロット調整指令が各デバイスに伝わる時間は同期できず、各デバイスが実際にタイムスロットを調整する時刻は一致しないため、1つの時間ウィンドウにおける受信ポートのタイムスロットの数と送信ポートのタイムスロットの数が一致しなくなる。受信方向と送信方向のタイムスロットの数が一致しない期間が長すぎると、キャッシュオーバーフロー、顧客サービスの中断を招きやすくなる。
【発明の概要】
【0003】
本願実施例は、予め定められたデバイスが送信したタイムスロット調整要求を受信して、前記予め定められたデバイスが通知したタイムスロット調整方案を取得するステップと、前記タイムスロット調整方案に基づいて現在のデバイスのタイムスロット調整準備を完了させて、前記予め定められたデバイスにタイムスロット調整応答信号を送信するステップと、前記予め定められたデバイスが送信したタイムスロット調整指示信号を検出したことに応答して、対応する受信セルと対応する送信セルから開始して、前記タイムスロット調整方案が実行された後のタイムスロットに基づき、顧客サービスを抽出および担持するステップと、を含む、帯域幅調整方法を提供する。
【0004】
本願実施例は、本願の帯域幅調整方法により、現在のデバイスの受信セルにおけるタイムスロットと送信セルにおけるタイムスロットとを調整するステップと、受信セルにおける調整後のタイムスロットと送信セルにおける調整後のタイムスロットに基づき、現在のデバイスにおいて顧客サービスを伝送するステップと、を含む、サービス伝送方法を提供する。
【0005】
本願実施例は、1つまたは複数のプロセッサと、1つまたは複数のプログラムが記憶され、1つまたは複数のプログラムが1つまたは複数のプロセッサで実行されると、1つまたは複数のプロセッサに本願実施例が提供する上述の方法を実現させるメモリと、を含む、ネットワークデバイスを提供する。
【0006】
本願実施例は、コンピュータプログラムが記憶され、コンピュータプログラムがプロセッサにより実行されると、プロセッサに本願実施例が提供する上述の方法を実現させる、読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本願によるセルのネットワーク上での顧客
サービスのストリーミング模式図である。
【
図3】本願による64/66符号化の構造模式図である。
【
図4】本願による顧客
サービスがセルにマッピングされる過程の模式図である。
【
図5】本願のデバイスにおけるセルによる顧客
サービス情報の処理過程の模式図である。
【
図6】本願によるネットワークにおける帯域幅調整情報通知過程の模式図である。
【
図7】本願によるデバイスにおける受信ポートと送信ポートのセル数が整合しないことを示す状態図である。
【
図8】本願による帯域幅調整方法のフロー模式図である。
【
図9】本願による2台のデバイス間のタイムスロットの数を増やす際のネゴシエーションおよび起動過程の模式図である。
【
図10】本願による2台のデバイス間のタイムスロットの数を減らす際のネゴシエーションおよび起動過程の模式図である。
【
図11】本願による隣接する2台のデバイス間のタイムスロットの数を調整する過程の模式図である。
【
図12】本願による1台目のデバイスとその他のすべてのデバイスとの間のタイムスロットの数を調整する過程の模式図である。
【
図13】本願による一括制御センターデバイスとすべてのデバイスとの間のタイムスロットの数を調整する過程の模式図である。
【
図14】本願によるシングルデバイスにおける受信ポートと送信ポートがタイムスロット調整を行う際の
サービス処理の模式図である。
【
図15】本願のネットワークにおける異なるポートの異なるセルにおけるタイムスロット調整が順次伝達される過程の模式図である。
【
図16】本願によるネットワークにおける受信ポートと送信ポートのセル位相整列関係の模式図である。
【
図17】本願によるネットワークにおける受信ポートセル位相が送信ポートセルより進んでいる際の模式図である。
【
図18】本願によるネットワークにおける受信ポートセル位相が送信ポートセルより遅れている際の模式図である。
【
図19】本願によるセルマルチフレーム構造の模式図である。
【
図20】本願によるタイムスロット調整指示信号伝達過程の模式図である。
【
図21】本願による帯域幅調整装置の構造模式図である。
【
図22】本願による
サービス伝送方法のフロー模式図である。
【
図23】本願による
サービス伝送装置のフロー模式図である。
【
図24】本願による帯域幅調整方法および装置を実現できるコンピューティングデバイスの例示的なハードウェアアーキテクチャの構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本願の目的、技術案および利点をより明確にするために、以下では、図面を組み合わせて本願の実施例について詳細に説明する。なお、矛盾することがなければ、本願における実施例および実施例における特徴は互いに任意に組み合わせることができる。
【0009】
ユーザネットワークの情報流量の急速な増加は通信ネットワークの情報伝達帯域幅の急速な発展を促し、通信デバイスの受信ポート帯域幅速度は10M(単位:ビット/秒。以下の説明においては帯域幅単位を省略することができる)から100Mに向上し、さらに1G、10Gへと向上し、現在は100Gの帯域幅速度に達し、市場にはすでに大量の商用100Gの光モジュールが登場している。高帯域幅応用において、ネットワークは依然として電力、銀行、鉄道などの専用線顧客サービスのような低速度の専用線サービスを伝送する必要があり、このような顧客が購入した専用線帯域幅はデバイスネットワークポートの帯域幅に対してかなり小さいが、帯域幅サービスのサービス品質に対する要求は非常に高く、帯域幅を厳格に保証し(独占状態。つまり顧客が使用しなくても、他の部門と共有しない)、物理的に隔離し、ほかの顧客サービスの影響を受けないようにする必要がある。ネットワーク上に高帯域幅サービスと低帯域幅サービスが同時に存在する場合、異なるサービス間で物理的な分離を厳格に行い、相互間で完全に影響を受けないようにすることが求められ、一般的に用いられる方法は、セル上でタイムスロットを分割して伝送するというものである。
【0010】
図1は本願によるセルのネットワーク上での顧客
サービスのストリーミング模式図である。
図1において、ネットワーク通信リンク上の4つのノードデバイス、つまり、デバイス1、デバイス2、デバイス3、およびデバイス4を模式的に示す。デバイス1は通信リンク上のソースデバイスであり、デバイス2、デバイス3、およびデバイス4は中間デバイスである。
図1におけるデバイスの数は、単なる例示的なものである。実際の応用環境と必要に応じて、通信リンク上のノードデバイスを柔軟に設置することができる。
【0011】
図1に示すように、ネットワーク通信リンク上でセルストリームを伝送する際は、各セル上において複数のタイムスロットが分割され、異なるタイムスロット上に顧客
サービスが担持され、これにより、顧客
サービスを担持する帯域幅は柔軟に変動することができる。例えば、各個別のタイムスロットは、比較的小さな伝送帯域幅に対応することができる。顧客
サービス速度が小さい場合、比較的少ないタイムスロットを選択して担持伝送を行うことができるため、顧客
サービスを担持する帯域幅は小さく、顧客
サービス速度が大きい場合、比較的多くのタイムスロットを選択して伝送することができるため、顧客
サービスを伝送する帯域幅は大きい。顧客
サービス速度と担持を必要とするタイムスロットの数は関連して対応するため、如何なる速度の顧客
サービスに対応する帯域幅要件もすべて担持することができ、各種の顧客
サービスの異なる
サービス速度と帯域幅要件を解決している。
【0012】
セルにおけるすべてのタイムスロットは厳格に隔離されるため、異なる顧客間で厳格な物理的隔離を実現することができる。実際のサービス応用において、顧客サービスは一定の期間(例えば、数ヶ月、数年)後に変化する。例えば、増加した顧客サービスについて、一定の期間後に顧客サービス帯域幅が増加した場合、担持するタイムスロットの数を増やす必要があり、減退した顧客サービスについては、一定の期間後に顧客サービス帯域幅が減少した場合、担持するタイムスロットの数を減らす必要がある。
【0013】
図2は本願によるセルの基本構造模式図である。
図2に示すように、実際の応用においてはセル構造によって顧客
サービスを伝送するのが一般的である。セル構造において多くのタイムスロットを分割することができ、各タイムスロットは通常、固定の長さの情報スライスである。セル構造は、Ethernetメッセージのようなメッセージ構造であると理解できる。
【0014】
図2において、セル構造は、セルヘッダ、セルコンテナおよびセルテールを含んでもよい。セルヘッダにセルオーバヘッドを付帯し、オーバヘッドバイトは一般に、セルマルチフレーム指示(Multi-frame indicator、MFI)、汎用通信チャネル(General Communication Channel、GCC)、タイムスロット番号(Slot number、Slot num)、タイムスロット構成申請指示(Configuration Application、CR)、タイムスロット構成指示(Configuration Acknowledge、CA)、タイムスロット構成発効指示(Configuration come into force,C)、タイムスロット構成結果(Status,S)、および巡回冗長検査(Cyclic redundancy check,CRC)を含む。
【0015】
引き続き
図2を参照されたい。セルコンテナにおいて多くのタイムスロットを分割することができ、各タイムスロットの長さは固定であり、タイムスロットはセルにおいて順に配列され、セルと一緒にネットワーク上で伝送される。各顧客
サービスには固定のタイムスロットが配置され、対応するタイムスロット位置に担持され、異なる顧客は異なるタイムスロット位置での担持を選択する。顧客の帯域幅が大きい場合は複数のタイムスロット位置での担持を選択し、顧客の帯域幅が小さい場合は少量のタイムスロット位置での担持を選択する。
【0016】
図3は本願による64/66符号化の構造模式図である。本願実施例では、タイムスロット方式を用いて顧客
サービスを担持する前に、64/66符号化ブロック(10bit/8bitであってもよい)のように顧客
サービスを符号化することができる。
【0017】
図3に示すように、64/66符号化後の顧客
サービスストリームは66ビット長さのコードストリームとなり、顧客
サービスのコードストリーム速度と担持されるタイムスロット速度が同じになるように、顧客
サービスコードストリームを速度調整することができる。高速イーサネットポートにおけるメッセージは通常64/66符号化ブロックに変換されるため、本願では、顧客
サービスストリームのメッセージ長さを固定長さの64/66符号化ブロックとすることができ、このことを例に説明する。
【0018】
図4は本願による顧客
サービスがセルにマッピングされる過程の模式図である。顧客データメッセージは64/66符号化を経て、64ビットの顧客データ内容を符号化して、長さが66ビットの情報ブロックにすることができ、これら66長さの符号化ブロックは2つの種類に分けられ、1つはデータブロック(Dブロックといい、つまりdateブロックである)であり、もう1つは制御ブロックである。
【0019】
例示的に、当該制御ブロックは、メッセージの先頭ブロックであることを示すメッセージ開始指示ブロック、つまり、Sブロックと、メッセージの末尾のブロックであることを示すメッセージ終了指示ブロック、つまり、Tブロックと、故障情報指示ブロック、つまり、Oブロックと、空きブロック、つまり、IDLEブロック(略称Iブロック)とを含んでもよい。
【0020】
図4に示すように、一実施例において、イーサネットメッセージは符号化を経た後にコードブロックストリームになり、Sブロックで始まり、中間はDブロックであり、最後はTで終わり(つまり、Sブロック+Dブロック+Tブロック)、前後する2つのメッセージコードストリームブロックの間にIブロックとOブロックが存在する。Iブロックは空きブロックであり、メッセージ間に空きがある場合、データメッセージがない場合はIブロックで充填し、メッセージ間には故障情報を伝送するOブロックが存在してもよい。
【0021】
IDLEブロックはメッセージ間の空き位置の充填のほかに、速度整合にも使用できる。充填されるIDLEブロックまたはOブロックが増加すると、有効なサービスストリームの割合が低下し、サービス速度が低下することに相当し、逆に、充填されるIDLEブロックまたはOブロックが減少すると、有効なサービスストリームの割合が増加し、サービス速度の増大に相当する。
【0022】
空きブロックはメッセージの間に位置することができるため、802.3規格の要求に従って、空きブロックを挿入または削除する操作はすべてメッセージの間に位置し、このように挿入または削除する機会は比較的少なく、メッセージの間に空きブロックを挿入または削除する操作は比較的ゆっくりで、速度差がわずかな変化シーンにしか適応することができず、速度差の大きいシーンには適用することができない。
【0023】
顧客コードストリーム速度が担持タイムスロット速度よりわずかに大きく、つまり、顧客コードストリーム速度と担持タイムスロット速度の差が予め定められた閾値未満である場合、顧客コードストリーム内の空きタイムスロットブロックを削除することができ、顧客コードストリーム速度が担持タイムスロット速度よりわずかに小さく、つまり、担持タイムスロット速度と顧客コードストリーム速度の差が予め定められた閾値より小さい場合、例えば、顧客コードストリーム内の前後する2つのメッセージの間に空きタイムスロットブロックを挿入するというように、顧客コードストリーム内の空きタイムスロットブロックを増やすことができる。
【0024】
図5は本願のデバイスにおけるセルによる顧客
サービス情報の処理過程の模式図である。
図5では、デバイスの受信ポート01、送信ポート02、バッファ03および受信ポート01と送信ポート02で使用されるセル、例えば、セル1およびセル2および各セルにおけるタイムスロット1、タイムスロット2、…、タイムスロットmを模式的に示しており、mは1より大きい整数である。例として、キャッシュ03は先入先出(First Input First Output,FIFO)データバッファであってもよく、以下では、FIFOキャッシュと略することができる。
【0025】
図5の受信ポートおよび送信ポートに示されているタイムスロットの数は例示的なものにすぎないと理解すべきである。実際の応用環境と必要に応じて、通信リンク上のノードデバイスにおけるセル数を柔軟に設置することができる。
【0026】
一実施例において、符号化処理後の顧客66ビットブロックコードストリームについては、担持するタイムスロットのサイズに応じて対応する情報ビットブロックに分割し、その後、担持するタイムスロット上に置いてセルと共に送信する。ネットワークにおける任意の中間デバイス(例えば、上述の
図1に示すデバイス2、デバイス3)にとって、1つの顧客
サービスストリームについて言えば、セルにおける顧客を担持するタイムスロットから顧客
サービスを抽出して、抽出した顧客
サービスをマッピング前の符号化コードストリーム(例えば、66ビットブロックストリーム)に復元し、その後、FIFOキャッシュ内に顧客符号化コードストリームを保持することができる。送信ポート02のセルを送信する前に、キャッシュ03から顧客
サービスストリームを読み出し、セルにおける顧客を担持するタイムスロット位置に改めてマッピングする。
【0027】
図5において、受信ポート01が受信したセルにおけるタイムスロット1、タイムスロット2に顧客コードストリームを担持し、受信ポート01はセルを受信した後、タイムスロット1、タイムスロット2から、担持された顧客情報ビットストリームブロックを抽出して、顧客コードブロックの回復を行い、顧客コードブロックをキャッシュ03にキャッシュする。送信ポート02でセルを送信する際、キャッシュ03から顧客コードブロックを読み出して、顧客コードブロック処理を行い、タイムスロットサイズの情報ビットブロックに分割した後、セルのタイムスロット位置にマッピングしてセルと共に送信する。例えば、送信ポート02上において、タイムスロット2、タイムスロット3上に当該顧客情報を担持し、顧客情報ビットブロックはタイムスロット2、タイムスロット3上に担持してセルと共に伝送することができる。
【0028】
引き続き
図5を参照されたい。ネットワーク上の異なるデバイス間のクロック周波数にはばらつきがあり(イーサネット仕様デバイスポートクロックのばらつきは、プラスマイナス100PPM内であり、PPMは百万分の1である)、受信ポートと送信ポートのセル速度に僅かな違いがある可能性があるため、タイムスロットの速度が僅かにばらつき、これにより、受信ポートと送信ポートは顧客を担持する速度が異なり、最終的にキャッシュ深さに変化が生じることになる。受信方向のセル速度が送信方向のセル速度より大きい場合、キャッシュ書き込み速度が読み出し速度より大きく、キャッシュが蓄積され、高速フル方向に偏り、逆に、受信方向のセル速度が送信方向のセル速度よりも小さい場合、キャッシュ書き込み速度は読み出し速度よりも小さく、キャッシュ蓄積が少なくなり、高速エンプティ方向に偏る。
【0029】
例えば、キャッシュ03がフルになりそうな時、キャッシュ03に書き込む場合は、顧客コードストリームのメッセージ間の空きブロックを適宜に削除し、顧客サービスコードブロックの数を減らすことができ、キャッシュ03が空になりそうな時、キャッシュ03に書き込む場合は、顧客コードストリームにおけるメッセージ間に空きブロックを適宜に挿入して、顧客サービスコードブロックの数を増やすことができ、これにより、受信ポート速度と送信ポート速度が整合しないという課題を動的に適応させることができる。
【0030】
本願において、コードストリームに空き情報ブロックを挿入する際には802.3規格に適合し、顧客の前後する2つのメッセージの間の位置にのみ空きブロックを挿入するため、元の顧客サービスコードストリームにおけるメッセージ構造を破壊しない。受信方向と送信方向の速度偏差が小さいため、実際に空きブロックを挿入または削除する頻度は低く、メッセージ長さも限られている(イーサネットメッセージは最長9600バイトで、換算すると1200コードブロックである)ため、前後するメッセージの間の位置に空きブロックの増加/削除操作を行うのに十分な時間がある。
【0031】
実際のサービス応用において、顧客の帯域幅が比較的小さい場合、必要な担持チャネル帯域幅は比較的小さく、少量の担持タイムスロットだけで要件を満たす。サービスが増えた顧客については、顧客がサービス量の増加を要する場合、顧客サービスを担持するためにより多くのタイムスロットが必要となり、タイムスロット増加操作に関わる。顧客サービスが減衰してた顧客については、顧客サービスの帯域幅が減少している場合、担持するタイムスロットの数を削減する必要がある。
【0032】
以下では
図6を用いて、タイムスロットの数を増加することを例として通信ネットワークにおける帯域幅調整情報通知過程について説明する。説明を簡単にするために、タイムスロットの数を減少させることに対応する帯域幅調整情報通知過程は、タイムスロットの数を増加する帯域幅調整情報通知過程と一致するため、本願では改めて説明しない。
【0033】
図6は本願によるネットワークにおける帯域幅調整情報通知過程の模式図である。
図6において
図1と同一または同等の番号は同一の構造を有することを示す。
【0034】
図6に示すように、タイムスロットを増やす必要がある場合、ソースデバイス01(または一括管理制御センター)は、各デバイスにタイムスロットを増やすよう指示するためのタイムスロット調整申請指令を下流のすべてのデバイスに送信することができ、当該タイムスロット調整申請指令がすべてのデバイスに送信されると、各デバイスは指令の要求に応じて調整するタイムスロット位置をプランニングし、タイムスロットを増やす準備作業を行い、準備作業の完了後に対応するタイムスロットを増加する。
【0035】
図7は本願によるデバイスにおける受信ポートと送信ポートのセル数が整合しないことを示す状態図である。
図7において
図1と同一または同等の番号は同一の構造を有することを示す。
【0036】
図7に示すように、実際の応用において、タイムスロット調整指令が各デバイスに伝わる時間は同期できず、各デバイスが準備を完了した後の実際の調整時刻は一致しないため、1つのタイムウィンドウにおける受信ポートのタイムスロットの数と送信方向のタイムスロットの数が一致しなくなる。デバイス2については、タイムスロット増加操作時において、上流デバイスがタイムスロットを既に追加しており、タイムスロット2に顧客
サービスが担持され、デバイス2の受信ポートのセルにおけるタイムスロット2に顧客
サービスが担持されているが、デバイス2の送信ポートはまだ調整されておらず、タイムスロット2には顧客
サービスが担持されていないため、これにより、受信ポートにおけるタイムスロット1、タイムスロット2に顧客が担持されており、送信ポートではタイムスロット1に顧客が担持されているだけであり、受信ポートと送信ポートの担持するタイムスロットの数は一致せず、倍の差がある。上下流のタイムスロットの数が一致しない場合、上下流の顧客情報コードストリームの速度差は非常に大きく、メッセージ間の空きブロックの増加/削除操作だけでは速度差の大きいシーンを満たすことができない。上下流のタイムスロットの数が一致しない状況が長時間続く場合、メッセージ間で空きブロックを増加/削除して顧客
サービスコードストリーム速度を調整するだけだと、速度整合が追いつかない時にキャッシュオーバーフローが発生し、顧客
サービスが中断する。
【0037】
引き続き
図7を参照されたい。本願において、ネットワーク上の各デバイス間のタイムスロットの増加/削除が同期していない場合、各デバイス上では、ある時点で、受信方向のタイムスロットの数が送信方向のタイムスロットの数よりも大きいという状況1と、受信方向のタイムスロットの数が送信方向のタイムスロットの数よりも小さいという状況2という2つの状況が生じる。受信方向と送信方向のタイムスロットの数が一致せず、一定の時間持続すれば、メッセージの間においてIDLEブロックの増加/削除で要求を満たすことができない場合、キャッシュオーバーフローが生じ、顧客
サービスが中断する。
【0038】
よって、顧客サービスに影響を与えることなく、柔軟かつ動的に顧客サービスのタイムスロットの数を担持するために、顧客サービスのタイムスロットの数を動的に調整する必要がある。
【0039】
図8は本願による帯域幅調整方法のフロー模式図である。
図8に示すように、本願による帯域幅調整方法は、次のステップS110~S130を含んでもよい。
【0040】
ステップS110において、予め定められたデバイスが送信したタイムスロット調整要求を受信して、予め定められたデバイスが通知したタイムスロット調整方案を取得する。
【0041】
ステップS120において、タイムスロット調整方案に基づいて現在のデバイスのタイムスロット調整準備を完了させて、予め定められたデバイスにタイムスロット調整応答信号を送信する。
【0042】
ステップS130において、予め定められたデバイスが送信したタイムスロット調整指示信号を検出したことに応答して、対応する受信セルと対応する送信セルから開始して、タイムスロット調整方案が実行された後のタイムスロットに基づき、顧客サービスを抽出および担持する。
【0043】
本願の帯域幅調整方法によれば、予め定められたデバイスが送信したタイムスロット調整要求を受信して、予め定められたデバイスが通知したタイムスロット調整方案を取得した後、現在のデバイスのタイムスロット調整の準備作業を完了させて応答信号を返し、タイムスロット調整指示信号を受信したとき、対応するセルから開始して調整後のタイムスロットに基づき顧客サービスを送信および抽出することにより、現在のデバイスの顧客サービス情報を担持する帯域幅調整が完了する。
【0044】
本願による帯域幅調整方法において、各デバイスは、検出されたタイムスロット調整指示信号を基準として、予め設定されたタイムスロット調整指示信号と現在のデバイスがタイムスロット調整を起動したセルとの間の対応関係に従って、対応するセル位置から開始して、予め設定されたタイムスロット調整方案に基づいてタイムスロットを調整し、各デバイスのタイムスロット調整時間、タイムスロット調整位置および調整内容が制御可能であることを保証し、システム伝送時にタイムスロット調整指令が各デバイスに同期できないことにより生じる、受信ポートと送信ポートでのタイムスロット調整が一致しないという問題を回避し、顧客サービスに影響を与えることなく、顧客サービスを担持するタイムスロットの数を柔軟に動的に調整することができる。
【0045】
タイムスロット調整方案は、タイムスロット調整数、増加/削除操作タイプ、セルにおけるタイムスロット調整位置、受信側と送信側のタイムスロット調整順序関係、およびタイムスロット調整指示信号と現在のデバイスがタイムスロット調整の実行を開始するセルとの間の対応関係のうちの少なくとも1つを含み、当該対応関係は、タイムスロット調整指示信号を検出した後、現在のデバイスがタイムスロット調整の実行を開始する対応する受信セルと、現在のデバイスがタイムスロット調整の実行を開始する対応する送信セルを指示するために用いられる。タイムスロット調整指示信号が隣接する1つ前のデバイスの送信した情報である場合、現在のデバイスの受信ポートがタイムスロット調整の実行を開始するセルと、1つ前のデバイスの送信ポートがタイムスロット調整の実行を開始するセルは同一のセルである。
【0046】
タイムスロット調整指示信号は、1つまたは複数のセルにおいてチャネル連携方式により伝送される予め定められたビットを有する指示信号、チャネル連携方式により伝送される命令組み合わせ、またはタイムスロット位置の内容変化情報によって識別される信号であってもよい。
【0047】
予め設定されたビットを有する指示信号は、シングルビットの指示信号または複数ビットの指示信号であってもよく、複数ビットは少なくとも2つのビットを表し、チャネル連携方式により伝送される命令組み合わせにおける各命令は指定されたビット数を有する指令であってもよい。
【0048】
タイムスロット調整指示信号がタイムスロット位置の内容変化情報によって識別される信号である場合、本願による帯域幅調整方法は、受信したセルにおけるタイムスロットが増加し、タイムスロットが増加した位置の内容情報に第1の予め定められた変化が発生したことを検出した場合、または受信したセルにおけるタイムスロットが減少し、タイムスロットが減少した位置の内容に第2の予め定められた変化が発生したことを検出した場合、タイムスロット調整指示信号を検出したと確定することをさらに含み、第1の予め定められた変化は、タイムスロットが増加した位置の内容情報が空き内容から非空き内容に変わるというものであり、第2の予め定められた変化はタイムスロットが減少した位置の内容が非空き内容から空き内容に変わるというものである。
【0049】
実現する際には、様々なタイプのタイムスロット調整指示信号(以下、起動指示信号と略すことができる)があってもよく、起動指示信号は、例えば、構成発効指示信号C信号またはCCC信号のようなシングルビットの指示信号または複数ビットの指示信号で指示することができる。タイムスロット調整指示信号はセルにおいてチャネルと連携して伝達され、機能的には起動指示信号の各種組み合わせ指示信号と等価である。応用において、単独の指示信号または指令の組み合わせを採用せずに、間接的な方式にて起動指示信号を取得してもよい。
【0050】
例えば、タイムスロット調整において変化したタイムスロット位置内容の変化状況を起動指示信号とし、タイムスロットの位置の内容を増加または減少させる時に特殊な変化が生じた場合、特殊な変化を起動指示信号とする。タイムスロットを増やす時、新たに増やしたタイムスロットの位置内容が、以前からすべて空き内容であったものから非空き内容に変化した場合、新たに増やしたタイムスロット位置が顧客サービスの担持を開始することを表し、この変化をタイムスロット調整の指示信号として起動指示信号と判断し、タイムスロットを削減する時、削減対象のタイムスロット位置上の内容が非空き内容からすべて空き内容に変化した場合、削減対象のタイムスロット位置はもはや顧客サービスを担持しないことを表し、この変化をタイムスロット調整の指示信号として起動指示信号と判断する。
【0051】
以下では
図9~
図13を組み合わせて、本願実施例においてタイムスロット調整を行う際のデバイス間のネゴシエーション過程およびタイムスロット調整を起動する過程について説明する。
【0052】
図9は本願による2台のデバイス間のタイムスロットの数を増やす際のネゴシエーションおよび起動過程の模式図である。
図9に示すように、セルにおけるタイムスロット2を増加することを例に、帯域幅を増加させる必要がある場合(例えば、10M帯域幅から20M帯域幅に増加する)、2つのデバイス間のタイムスロットの数を増加するネゴシエーション過程は、次のステップS01~S04を含む。
【0053】
ステップS01において、上流ソースデバイス1は、タイムスロット増加調整要求信号、例えば、構成要求(Configure-Request、CR)信号を下流シンクデバイス2に送信する。
【0054】
当該ステップにおいて、タイムスロット増加調整要求信号は、例えば、セルにタイムスロット2を増加するように要求する。
【0055】
ステップS02において、下流シンクデバイス2がタイムスロット増加調整要求信号を受信した後、タイムスロット増加の準備作業を開始し、タイムスロット増加調整の準備作業を完了した後、上流ソースデバイス1にタイムスロット調整応答信号、例えば、構成応答(Configure Acknowledge,CA)信号を返す。
【0056】
ステップS03において、1台目のソースデバイス1は、ネットワーク上の下流のすべてのデバイスが準備作業を完了したとの応答を取得した後、タイムスロット調整指示信号を送信し、タイムスロットの増加を正式に起動する。下流のすべてのデバイスの受信ポートがタイムスロット調整指示信号を受信した後、タイムスロット調整指示信号を送信ポートに転送して、送信ポートから現在のデバイスの下流デバイスに送信し、順次類推して、すべてのデバイスがそれぞれの下流デバイスにタイムスロット調整指示信号を転送する。
【0057】
上記ステップS02~S03により、すべてのデバイスがそれぞれの下流デバイスにタイムスロット調整指示信号を転送する。
【0058】
ステップS04において、すべてのデバイスの送信ポートがタイムスロット調整指示信号を送信した後、タイムスロット調整指示信号と最初にタイムスロット増加を起動したセルとの間の対応関係に従って、対応するセルの新規増加タイムスロット位置(例えば、タイムスロット2)上に顧客サービスを担持する。
【0059】
上記ステップS01~S02により、ネットワーク上のすべての隣接する2台のデバイスの間で同様の方式を採用し、タイムスロット調整のネゴシエーション作業を完了し、上記ステップS03~S04により、各デバイスがタイムスロット調整のネゴシエーション作業を完了した後、各デバイスの受信ポートがタイムスロット調整指示信号を受信した後、タイムスロット調整指示信号と最初にタイムスロット増加を起動したセルとの対応関係に従って、対応するセルの新規増加タイムスロット位置(例えば、タイムスロット2)から顧客サービスを抽出し、これにより、タイムスロット増加の調整過程が完了する。
【0060】
図10は本願による2台のデバイス間のタイムスロットの数を減らす際のネゴシエーションおよび起動過程の模式図である。
図10に示すように、セルにおけるタイムスロット2を減らすことを例にすると、帯域幅を減らす必要がある場合(例えば、20M帯域幅から10M帯域幅に減らす)、2つのデバイス間のタイムスロットの数を減らすネゴシエーション過程は、次のステップS11~S14を含む。
【0061】
ステップS11において、上流ソースデバイス1は、例えば、CR信号のようなタイムスロット削減調整要求信号を下流シンクデバイス2に送信する。
【0062】
ステップS12において、下流デバイス2は、タイムスロット削減調整要求信号を受信した後、タイムスロット削減の準備作業を開始し、タイムスロット削減の準備作業を完了した後、上流ソースデバイス1に例えばCA信号のような応答信号を返す。
【0063】
上記ステップS11~S12により、ネットワーク上の隣接するすべての2台のデバイス間で同様の方式を採用し、タイムスロットの調整ネゴシエーション作業が完了する。
【0064】
ステップS13において、1台目のソースデバイス1は、ネットワーク上の下流のすべてのデバイスが準備作業を完了したとの応答を取得した後、タイムスロット調整指示信号を送信し、タイムスロットの削減を正式に起動する。下流のすべてのデバイスの受信ポートはタイムスロット調整指示信号を受信した後、タイムスロット調整指示信号を送信ポートに転送し、送信ポートから現在のデバイスの下流デバイスに送信し、順次類推して、すべてのデバイスがそれぞれの下流デバイスにタイムスロット調整指示信号を転送する。
【0065】
ステップS14において、すべてのデバイスの送信ポートは、タイムスロット調整指示信号を送信した後、タイムスロット調整指示信号と最初にタイムスロット削減を起動したセルとの間の対応関係に従って、対応するセルのタイムスロット削減位置(例えば、タイムスロット2)上で顧客サービスを担持しなくなる。同様に、すべてのデバイスの受信ポートがタイムスロット調整指示信号を受信した後、タイムスロット調整指示信号と最初にタイムスロット削減を起動したセルとの間の対応関係に従って、対応するセルのタイムスロット削減位置(例えば、タイムスロット2)上で顧客サービスを抽出しなくなるようにして、タイムスロットを削減する調整過程を完了する。
【0066】
次に、
図11~
図13により、本願による2台のデバイス間のタイムスロットの数を調整する際のネゴシエーションおよび起動過程について説明する。
図11は本願による隣接する2台のデバイス間のタイムスロットの数を調整する過程の模式図である。
【0067】
図11に示すように、タイムスロット調整過程は、隣接する2つのデバイス間でネゴシエーションを行う機構を採用する。ネットワーク管理通信リンクにおけるすべての隣接する2台のデバイス間、例えば、
図11に示すデバイス1とデバイス2の間、デバイス2とデバイス3の間、デバイス3とデバイス4の間は、各デバイスが1つ前のデバイスの送信したタイムスロット調整要求信号を受信した後、対応するタイムスロット準備作業を開始して、タイムスロット調整準備作業が完了した後、1つ前のデバイスにタイムスロット調整応答信号を返す。
【0068】
1台目のソースデバイス(例えば、デバイス1)は、下流のすべてのデバイスがタイムスロット調整準備作業を完了したとの応答を取得した後、タイムスロット調整指示信号を送信し、タイムスロット増加を正式に起動する。1台目のデバイスより後の各デバイスの受信ポートはタイムスロット調整指示信号を受信した後、タイムスロット調整指示信号を送信ポートに伝送して、送信ポートから現在のデバイスの次のデバイスに送信する。
【0069】
上下流の隣接するデバイス間で準備情報をネゴシエーションし、準備情報は各デバイスの各ポートがどのタイムスロットを調整するか、タイムスロットを増加するかまたはタイムスロットを削減するか、タイムスロット調整指示信号とタイムスロット調整を実行するセルとの間の対応関係を含む。各デバイスは事前に調整前の準備作業を完了する。
【0070】
すべての準備作業がみな完了した後、1台目のデバイスのセルはタイムスロット調整指示信号をチャネル連携で付帯し、1台目のデバイスから2台目のデバイスに送信し、2台目のデバイスの受信ポートが、チャネル連携でセルが付帯する起動指示信号を受信した後、起動指示信号に対応するタイムスロット調整を実行するセルに従って、受信ポートが、対応する信号からタイムスロット調整を開始する。2台目のデバイスの受信ポートが、チャネル連携でセルが付帯する起動指示信号を検出するのと同時に、受信ポートは指令を送信ポートに伝送し、2台目のデバイスの送信ポートは3台目のデバイスに起動指示信号を送信する。送信ポートも、起動指示信号に対応するタイムスロット調整を実行するセルに従って、対応する信号からタイムスロット調整を開始する。3台目のデバイスは類似の方式を用いて処理し、タイムスロット調整指示信号はセルと共に1台目のデバイスから最後のデバイスに伝わり、最後のデバイスがタイムスロット調整指示信号を受信してからタイムスロット調整を起動し、タイムスロット調整操作を完了する。
【0071】
ステップS110は、ゲートウェイセンターデバイスによって一括送信されたタイムスロット調整要求と一括送信されたタイムスロット調整方案を受信するステップ、または、ネットワーク管理パスにおける1台目のデバイスが送信したタイムスロット調整要求と一括送信されたタイムスロット調整方案を受信するステップ、または、ネットワーク管理パスにおける隣接するデバイスが送信したタイムスロット調整要求とタイムスロット調整方案を受信するステップを含んでもよい。
【0072】
予め設定されたデバイスがタイムスロット調整要求を送信すること、および、タイムスロット調整方案を通知することには以下のようなの幾つかの方式があってよく、ゲートウェイセンターが一括送信して通知するという方式、1台目のデバイスとその他のすべてのデバイスとの間で送信して通知するという方式、上下流2台のデバイス間で相互に送信して通知するという方式のような方式である。タイムスロット調整指示信号の伝達方式も複数あってよく、例えば、上述の実施例で説明した上下流デバイスの双方のネゴシエーション後にタイムスロット調整指示信号を送信するという方式、またはネットワーク管理センター(つまり、外部一括ゲートウェイセンター)によって各デバイスと統一的にそれぞれネゴシエーションした後にタイムスロット調整指示信号を送信するという方式、または、ネットワーク管理パスにおける1台目のデバイスとその他のすべてのデバイスを一括でネゴシエーションした後にタイムスロット調整指示信号を送信するという方式のような方式である。一括指令方式を採用する場合、ネットワーク管理センターはすべてのデバイスの実時刻を知る必要があり、さらにデバイス間の時間精度は1つのセルの伝送時間精度に達していることが求められ、デバイスの時間精度の要求は高度である。
【0073】
図12は本願による1台目のデバイスとその他のすべてのデバイスとの間のタイムスロットの数を調整する過程の模式図である。
図12に示すように、当該例において、タイムスロットを調整する必要がある場合、1台目のデバイス(ソースデバイス、デバイス1)は、ネットワーク管理パスによって下流のすべてのデバイス(デバイス2~デバイス4)に帯域幅を調整する指令(つまり、タイムスロット調整要求)を送信する。下流のすべてのデバイスは、タイムスロット調整要求に従ってタイムスロット調整の準備作業を完了した後、ネットワーク管理パスによって、準備を完了したとの応答信号を1台目のデバイスに返す。1台目のデバイスは、下流のすべてのデバイスが準備作業を完了したとの応答を取得した後、タイムスロット調整指示信号を送信し、タイムスロット調整操作を正式に起動する。
【0074】
図13は本願による一括制御センターデバイスとすべてのデバイスとの間のタイムスロットの数を調整する過程の模式図である。本願において、一括制御センターデバイスはネットワーク管理センターデバイスまたはネットワークセンターデバイスとも呼ぶこともできる。
図13に示すように、当該例において、タイムスロットを調整する必要がある場合、ネットワーク管理センターデバイスは、下流のすべてのデバイスに対して帯域幅を調整する指令(つまり、タイムスロット調整要求)を一括送信することができる。下流のすべてのデバイスは、タイムスロット調整要求に従ってタイムスロット調整の準備作業を完了した後、ネットワーク管理パスによってネットワーク管理センターデバイスに準備を完了したとの応答信号を返す。ネットワーク管理センターデバイスは下流のすべてのデバイスが準備作業を完了したとの応答を取得した後、一括方式を用いて各デバイスにタイムスロット調整指示信号を送信して、タイムスロット調整操作を正式に起動する。
【0075】
ネットワーク管理センターデバイスによってタイムスロット調整要求とタイムスロット調整指示信号を一括送信する場合、ネットワーク管理センターデバイスは事前に各デバイスの起動時刻をプランニングしてよく、すべてのデバイスがどの時刻において、どのセルが調整の起動を開始するかをプランニングする。ネットワーク管理センターデバイスはすべてのデバイスに事前に通知し、各デバイスは通知指令を受け取った後、具体的な時刻と対応するセルが出現した後にタイムスロット調整を開始し、タイムスロット調整案に基づいて、どのタイムスロットを増やすか、どのタイムスロットを削減するかを調整する。
【0076】
図14は本願によるシングルデバイスにおける受信ポートと送信ポートがタイムスロット調整を行う際の
サービス処理の模式図である。タイムスロットを追加する必要がある場合、タイムスロット調整は、1台目のデバイス(ソースデバイス)から始まり、次の処理フローを実行する。
【0077】
1台目のデバイスがタイムスロット増加を起動するタイムスロット調整指示信号を送信し、タイムスロット調整指示信号とタイムスロット増加を最初に起動するセルとの間の対応関係に従って、対応するセルの新規増加タイムスロット位置において顧客サービスを担持する。
【0078】
2台目のデバイス(下流デバイス)の受信ポートは、タイムスロット調整指示信号を受信した後、タイムスロット調整指示信号と現在のデバイスでタイムスロット調整を起動するセル(例えば、タイムスロット増加を最初に起動するセル)との対応関係に従って、対応するセルから開始して、受信ポートは既存のタイムスロットに従って顧客サービスを受信するほかに、対応するセルの新規増加タイムスロット位置において顧客サービスの受信を開始し、タイムスロットに担持されたすべての顧客情報ビットを顧客符号化ブロックに復元し、FIFOキャッシュにキャッシュする。
【0079】
2台目のデバイスの受信ポートが上流からのタイムスロット調整指示信号を受信した後、タイムスロット調整指示信号を2台目のデバイスの送信ポートに転送する。1台目のデバイスと同様に、2台目のデバイスはタイムスロット増加過程の起動を開始し、タイムスロット調整指示信号を3台目のデバイス(2台目のデバイスの下流デバイス)に送信して、タイムスロット調整指示信号とタイムスロット増加を最初に起動するセルとの対応関係に従って、対応するセルの新規増加タイムスロット位置において顧客サービスの担持を開始する(元のタイムスロットは顧客サービスを継続して担持する)。
【0080】
3台目のデバイスの受信ポートはタイムスロット調整指示信号を受信した後、受信ポートにおいて、対応するセルの新規増加タイムスロット位置において顧客サービスを受信してキャッシュする。同じように、3台目のデバイスの受信ポートがタイムスロット調整指示信号を4台目のデバイスに送信し、タイムスロット調整指示信号に対応するセルから始まり、対応するセルの新規増加タイムスロット位置において顧客サービスを担持する。順次類推して、最後のデバイスがタイムスロット調整指示信号を受信するまで、対応するセルの新規増加タイムスロット位置において顧客情報の抽出を開始する。すべてのデバイスがタイムスロット増加過程を完了した後、タイムスロット増加の調整過程が終了する。
【0081】
タイムスロットを削減する必要がある場合、タイムスロット調整は、1台目のデバイス(ソースデバイス)から開始し、次の処理フローを実行する。
【0082】
1台目のデバイスが、タイムスロットを削減するタイムスロット調整指示信号を送信し、タイムスロット調整指示信号とタイムスロットの削減を最初に起動するセルとの間の対応関係に従って、対応するセルから始まり、削減されたタイムスロット位置において顧客サービスを担持しなくなる。
【0083】
2台目のデバイスの受信ポートがタイムスロット調整指示信号を受信した後、タイムスロット調整指示信号の要求に応じて、対応するセルから始まり、受信ポートは削減されたタイムスロット位置において顧客サービスを担持しなくなる。受信ポートが上流からのタイムスロットを削減するタイムスロット調整指示信号を受信した後、タイムスロット調整指示信号を2台目のデバイスの送信ポートに転送する。2台目のデバイスは、タイムスロットを削減する過程の起動を開始し、タイムスロットを削減するタイムスロット調整指示信号を3台目のデバイスに送信し、対応するセルから始まり、削減されたタイムスロット位置において顧客サービスを担持しなくなる。
【0084】
3台目のデバイスの受信ポートは、タイムスロット調整指示信号を受信した後、タイムスロット調整指示信号を送信ポートに転送するとともに、受信ポートは、対応するセルが低減されたタイムスロット位置では顧客サービスを抽出しない。3台目のデバイスの送信ポートは、4台目のデバイスにタイムスロットを削減するタイムスロット調整指示情報を送信するとともに、3台目のデバイスの送信ポートは対応するセルから始まり、削減されたタイムスロット位置において顧客サービスを担持しなくなる。
【0085】
順番に類推して、4台目が類似の作業を完成する。すべてのデバイスがタイムスロットを削減する操作を完了した後、タイムスロットを削減する調整過程が正式に終了する。
【0086】
図15は本願のネットワークにおける異なるポートの異なるセルにおけるタイムスロット調整が順次伝達される過程の模式図である。
【0087】
図15に示すように、各デバイス(例えば、デバイス2、デバイス3、デバイス4)の受信ポートのセルは上流からのものであり、セル番号は上流で決定され、送信ポートのセル番号は送信ポートで決定され、同じタイミングにおいて、送信ポートと受信ポートのセル番号が異なる可能性がある。例えば、受信ポートが現在受信したものはセル1であり、送信ポートが現在送信したセルは20である。
【0088】
つまり、受信ポートのセル1に担持されているサービスは、キャッシュなしで直接送信する場合、送信ポートのセル20で送信する必要がある。受信ポートのセル1にタイムスロットを1つ増加するとき、送信ポートがセル20においてタイムスロットを同時に増加すると、受信ポートと送信ポートはタイムスロット調整を同時に起動し、これにより、新規増加タイムスロット位置のサービスはすぐに外部に送信することができ、一時キャッシュを必要とせず、サービス遅延時間を低減することができる。同じ時刻において、デバイスの受信ポートのセル番号と送信ポートのセル番号が等しくない場合、タイムスロット調整の起動時刻は同じであってもよいが、タイムスロット調整の実際の起動時に対応するセル番号は異なる。
【0089】
図15に示すように、デバイス2において、受信ポートがセル1から調整を開始すると、送信ポートはセル20から調整を開始する。デバイス3において、受信ポートがセル20からタイムスロット調整を開始すると、デバイス3ではセル80からタイムスロット調整を開始する。実際の応用において、各デバイスのタイムスロット調整位置は、異なる番号のセル上にある可能性がある。
【0090】
図15に示すように、デバイス2の受信ポートがセル1を受信する場合、送信ポートは送信セル20にあり、受信ポートのセル番号と送信ポートのセル番号との間に19の差がある。受信ポートがセル1から開始してタイムスロットを1つ増やすとき、送信ポートがセル21においてタイムスロットを1つ増やすことを開始すると、送信ポートがタイムスロット調整を起動する時刻は、受信ポートがタイムスロット調整を起動する時刻よりも1つのセル周期分遅れており、つまり、受信ポートはすでにタイムスロットを1つ増やしており、送信ポートが1つのセル周期分遅れてタイムスロットを増やし、時間差がある。送信ポートのタイムスロット調整と受信ポートのタイムスロット調整との上記時間差期間において、受信ポートと送信ポートの帯域幅の大きさは異なり、新たに増やしたタイムスロットによる
サービス量が一時的にキャッシュされる必要があり、顧客
サービス遅延時間の増大をもたらす。
【0091】
受信ポートのタイムスロット調整と送信ポートのタイムスロット調整との時間差が大きくなるにつれて、一時キャッシュが必要なサービス量が大きくなり、キャッシュが必要な容量が大きくなり、サービスキャッシュの時間も長くなる。実際の応用においては、できるだけ受信ポートと送信ポートのタイムスロット調整起動のずれを低減すべきであり、受信ポートがタイムスロット調整起動を開始した後、送信ポートは直ちにタイムスロット調整を起動して、すべてのデバイスの受信ポートと送信ポートで同時に調整操作を行うべきである。
【0092】
理解しやすくするために、
図16に本願によるネットワークにおける受信ポートと送信ポートのセルの位相整列関係の模式図を示す。
図17は本願によるネットワークにおける受信ポートセル位相が送信ポートセルより進んでいる際の模式図である。
図18は本願によるネットワークにおける受信ポートセル位相が送信ポートセルより遅れている際の模式図である。
【0093】
図16に示すように、受信ポートが受信したセルと送信ポートから送信したセルが完全に同期している場合、つまり、受信ポートがセルヘッダを受信している場合、送信ポートもセルヘッダを送信しており、受信ポートはセルの最初のタイムスロットを受信するとき、送信ポートもセルの最初のタイムスロットを送信する。受信ポートのセルの位相と送信ポートのセルの位相は完全に一致しているため、受信ポートがタイムスロット調整を開始すると、送信ポートもタイムスロット調整を開始することができ、2つのポートは同期してタイムスロット調整を行うことができる。
【0094】
実際の応用において、受信ポートの位相と送信ポートの位相は完全には同期していないため、受信ポートがタイムスロット調整を起動すると、送信ポートはすぐにタイムスロット調整を起動できない可能性があり、現在のセル送信が終了するのを待って、次のセルからタイムスロット調整を起動する必要がある。例えば、受信ポートはタイムスロットを増やし、もともとタイムスロット1で顧客サービスを伝送していたものを、タイムスロット1とタイムスロット2で顧客サービスを伝送するように変更する。しかし、このとき、送信ポートはすでにセル20のタイムスロット7を送信し始めており、セル20のタイムスロット1からタイムスロット6はすでに送信されており、送信ポートはセル20にタイムスロット2を増やすことはできず、次のセル(セル21)からタイムスロット2を増やすしかない。
【0095】
実際の応用において、受信ポートのタイムスロット調整時刻と送信方向のタイムスロット調整時刻は完全に一致しない可能性があり、調整時刻にずれが存在し、調整時刻のずれの状況は受信ポートの受信セルの開始時刻、送信ポートの送信セルの開始時刻、およびどのタイムスロットを調整するかに関係がある。
【0096】
図17に示すように、受信ポートのセルの位相と送信ポートのセルの位相が同期していないとき、受信ポートのセルが送信ポートのセルをリードしている場合、
図17において、受信ポートのセルの出現時刻は送信ポートのセルの出現時刻よりも少し早い。受信方向がタイムスロット調整操作の起動を開始し、タイムスロット1を調整すれば、送信方向もタイムスロット調整を開始し、しばらくして送信方向にタイムスロット1が現れ、タイムスロット1を調整し、送信方向と受信方向の間には時間差があり、時間差は受信ポートのセルが送信ポートのセルをリードする時間差である。
【0097】
図18に示すように、受信ポートのセルの位相と送信ポートのセルの位相が同期していないとき、受信ポートのセルが送信ポートのセルが送信ポートのセルより遅れている場合、
図18において、受信ポートのセルの出現時刻は送信ポートのセルの出現時刻よりも少し遅い。受信方向がタイムスロット調整操作の起動を開始し、タイムスロット1を調整すれば、送信方向もタイムスロット調整を開始するが、現在のセルのタイムスロット1は送信されており、タイムスロット1を調整することはできず、次のセルのタイムスロット1が現れるまで調整することはできず、大きな時間差が存在し、当該時間差は受信ポートのセルが次の送信ポートのセルをリードする時間差である。
【0098】
上述した
図16~
図18の説明から分かるように、受信ポートのセル出現時刻と送信ポートのセル出現時刻は様々なシーンで異なるため、実際に応用する際には次のように処理することができる。
【0099】
タイムスロット調整指示信号を検出した後、受信ポートと送信ポートのセル位相関係を分析せずに、受信ポートがタイムスロット調整を開始すると、送信ポートが送信しているセルは調整に関与せず、次のセルからタイムスロット調整を開始する。このとき、受信ポートと送信ポートのタイムスロット調整の時間差は最大で1つのセルの伝送時間であり、1つのセルの中で毎回1つのタイムスロットだけを調整する場合、時間差による顧客サービス量の変化は1つのタイムスロット位置に担持される顧客サービス量である。このような方式でタイムスロット調整を行うと、タイムスロット調整の時間差期間の顧客サービス量の変化値は、セル内で変化したタイムスロットの数と等しい。
【0100】
1つのタイムスロットだけを調整する場合、受信ポートと送信ポートのタイムスロット調整の時間差期間、顧客サービス量の変化値はタイムスロット位置に担持される顧客サービス量であり、X個のタイムスロットを調整する場合(Xは1より大きい整数である)、受信ポートと送信ポートのタイムスロット調整の時間差期間、顧客サービス量の変化値は、X個のタイムスロット位置に担持される顧客サービス量である。毎回X個のタイムスロットを調整すると仮定すると、受信ポートのタイムスロット調整時刻と送信ポートのタイムスロット調整時刻に時間差があるため、当該時間差内にX個のタイムスロット位置に担持される顧客サービス量が変化し、キャッシュにより一時的に吸収する必要がある。例えば、毎回X個のタイムロットを調整し、タイムスロット調整の時間差期間に、受信ポートがX個のタイムスロットの顧客サービス量を増加する場合、キャッシュ内でこれらのサービス量をキャッシュして送信ポートの送信を待つ必要があるため、X個のタイムスロットの顧客サービス量のキャッシュスペースを別途占有する必要がある。
【0101】
よって、タイムスロットを増やす場合、受信ポートは送信ポートよりも早くタイムスロット調整を行い、調整前に各デバイスは事前に準備作業を完了し、キャッシュ内にX個のタイムスロットのサービス量の領域を事前に残しておく必要があり、キャッシュ領域が十分な領域を残していてこそ、準備作業が完了したと言え、ネットワークがタイムスロット調整操作を正式に起動することが許容される。
【0102】
同様に、受信ポートが送信ポートよりも前にタイムスロット調整を行う場合、タイムスロットを削減する状況について言えば、キャッシュの操作過程はまさに逆である。調整前、各ノードデバイスのキャッシュ領域には少なくともX個のタイムスロットのサービス量を残しておき、受信方向がタイムスロットを削減する調整を起動した後、受信ポートはタイムスロットを削減し、受信した顧客サービス量も減少し、しばらくすると送信ポートはタイムスロットを削減するタイムスロット調整操作の起動を開始し、送信ポートはタイムスロット削減の起動が遅く、時間差があり、当該時間差内に、受信したタイムスロットの数は送信したタイムスロットの数より小さく、キャッシュに移行するサービス量はキャッシュから出力されるサービス量より少なく、キャッシュは空になる。キャッシュが空になるのを防ぐために、キャッシュには少なくともX個のタイムスロットのサービス量を事前に準備する必要があるため、タイムスロットを削減するタイムスロット調整操作においては、キャッシュ領域に少なくともX個のタイムスロットのサービス量を残しておいてこそ準備作業が完了したと言え、ネットワークがタイムスロットを削減するタイムスロット調整操作を起動することが許容される。
【0103】
上述の内容から分かるように、タイムスロット調整準備は、少なくともキャッシュ深さのタイムスロット調整準備と予め定められた操作過程の調整準備とを含み、ステップS120は、現在のデバイスの受信ポートが実際にタイムスロット調整を実行する時刻と現在のデバイスの送信ポートが実際にタイムスロット調整を実行する時刻の時間偏差を確定し、時間偏差期間において伝送するセル数を確定するステップ(ステップS121)と、タイムスロット調整方案におけるタイムスロット調整数を取得して、タイムスロット調整数と時間偏差期間において伝送するセル数の積を時間偏差期間で変化するタイムスロットの数とするステップ(ステップS122)と、変化したタイムスロット数に対応する顧客サービス量の変化量に基づき、現在のデバイスがキャッシュ深さの調整準備を完了させるために、現在のデバイスのキャッシュ深さを調整するステップ(ステップS123)と、タイムスロット調整に対応する予め定められた操作過程を行う調整準備を完了するステップ(ステップS124)と、現在のデバイスでタイムスロット調整準備が完了したことを示すために、予め定められたデバイスにタイムスロット調整応答信号を送信するステップ(ステップS125)と、を含んでもよい。
【0104】
ステップS123は、受信ポートが実際にタイムスロット調整を実行する時刻が、送信ポートが実際にタイムスロット調整を実行する時刻よりも早く、増加/削除操作タイプがタイムスロット増加操作である場合、または、受信ポートが実際にタイムスロット調整を実行する時刻が、送信ポートが実際にタイムスロット調整を実行する時刻よりも遅く、増加/削除操作タイプがタイムスロット削除操作である場合、現在のデバイスのキャッシュにおいて第1の記憶領域を残しておき、第1の記憶領域は、変化するタイムスロットの数に対応する顧客サービス量の変化量を少なくとも格納することができる。
【0105】
キャッシュの空き領域が第1の記憶領域よりも小さい場合は、顧客サービスコードストリームにおけるメッセージ間の空きサービスコードブロックを削除することにより、現在のデバイスのキャッシュに第1の記憶領域を残しておく。
【0106】
上述の実施例では、受信ポートの調整時刻が送信ポートの調整時刻よりも早く、調整時間偏差に応じてキャッシュの準備作業を決定することについて説明した。上述の実施例の説明から分かるように、受信ポートが送信ポートよりも前にタイムスロット調整を行う場合、受信ポートと送信ポートのタイムスロット調整時刻の間には時間差があり、当該時間差はY個のセル数に対応し、Yは1以上の整数であって、1つのセルにおいてX個のタイムスロットを増加するタイムスロット調整操作については、タイムスロット増加を起動する前に、キャッシュにXとYの積(つまり、X*Y)個のタイムスロットの顧客サービス量に対応するキャッシュ空き領域を少なくとも残しておき、1つのセルにおいてX個のタイムスロットを削減するタイムスロット調整操作の場合、タイムスロットの削減を起動する前に、キャッシュにXとYの積(つまり、X*Y)個のタイムスロットの顧客サービス量を少なくとも残しておく。X*Y個のタイムスロットの顧客サービス量またはX*Y個のタイムスロットの顧客サービス量に対応するキャッシュ領域は、準備作業におけるキャッシュにおいて少なくとも達成しなければならない要求であり、実際の応用においては、安全のため、一般的にはX*Y個のタイムスロットの顧客サービス量またはX*Y個のタイムスロットの顧客サービス量に対応するキャッシュ領域よりも若干余裕を残したものとされる。タイムスロット調整を行う前に、キャッシュ領域が要件を満たさない場合は、キャッシュ領域を調整する必要があり、サービスストリームにおけるメッセージ間のギャップ位置に少量の空き情報ブロックを増加または削除することでキャッシュ領域を所望の目標深さに段階的に調整し、調整前の準備作業を完了させる。
【0107】
ステップS123は、受信ポートが実際にタイムスロット調整を実行する時刻が、送信ポートが実際にタイムスロット調整を実行する時刻よりも早く、増加/削除操作タイプが削除操作であるか、または、受信ポートが実際にタイムスロット調整を実行する時刻が、送信ポートが実際にタイムスロット調整を実行する時刻よりも遅く、増加/削除操作タイプが増加操作であれば、現在のデバイスのキャッシュにおいて第1のサービス量を残しておくことを含んでもよく、第1のサービス量は、変化したタイムスロットの数に対応する顧客サービス量の変化量以上である。
【0108】
キャッシュにおける顧客サービス量が第1のサービス量よりも小さい場合、顧客サービスコードストリームにおけるメッセージ間の空きサービスコードブロックを増加することにより、現在のデバイスのキャッシュにおいて第1のサービス量を残しておく。
【0109】
上述の実施例では、受信ポートの調整時刻が送信ポートの調整時刻よりも遅く、調整時間偏差に応じてキャッシュの準備作業を決定することについて説明した。上述した実施例の説明から分かるように、受信ポートの調整時刻が送信ポートの調整時刻よりも遅い場合、タイムスロットを増加するタイムスロット調整操作について言えば、送信ポートが先にタイムスロットを増加するタイムスロット調整を起動し、受信ポートがタイムスロットを増加するタイムスロット調整を後で起動するため、キャッシュ準備作業はキャッシュにおいて空き領域を事前に残しておくことではなく、顧客サービス量を事前に残しておくことである。同様に、受信ポートの調整時刻が送信ポートの調整時刻よりも遅い場合、タイムスロットを削減するタイムスロット調整操作について言えば、送信ポートがタイムスロットを削減するタイムスロット調整を先に起動し、受信ポートがタイムスロットを削減するタイムスロット調整を後で起動するため、キャッシュ準備作業はキャッシュにおいて顧客サービス量を事前に残しておくことではなく、十分な空き領域を事前に残しておくことである。受信ポートが送信ポートのタイムスロット増加調整より早く、受信ポートが送信ポートのタイムスロット削減調整より遅いことについても、キャッシュの準備作業は同じであり、どちらもキャッシュにおいて十分な空き領域を事前に残しておく。受信ポートが送信ポートのタイムスロット削減調整よりも速く、受信ポートが送信ポートのタイムスロット増加調整よりも遅いことについても、キャッシュの準備作業は同じであり、どちらもキャッシュに十分な顧客サービス量を事前に残しておく。
【0110】
ステップS130は、タイムスロット増加/削除操作タイプがタイムスロット増加操作である場合、対応する受信セルから開始して、セルにおけるタイムスロット調整位置で顧客サービスを抽出し、対応する送信セルから開始して、セルにおけるタイムスロット調整位置で顧客サービスを担持するステップ(ステップS131)と、タイムスロット増加/削除操作タイプがタイムスロット削除操作である場合、タイムスロット調整数に応じて対応する受信セルから開始して、セルにおけるタイムスロット調整位置で顧客サービスを抽出しなくなり、対応する送信セルから開始して、セルにおけるタイムスロット調整位置で顧客サービスを担持しなくなるステップ(ステップS132)と、を含んでもよい。
【0111】
上述した実施例の説明において、タイムスロット調整ネゴシエーション後、指示信号を起動することですべてのデバイスに調整後のタイムスロット構成の起動開始を通知し、これによりデバイスを元のタイムスロット構成から新しいタイムスロット構成に変更する。増やしたタイムスロットは、調整前は未使用状態にあり、調整後は使用状態にあって、削減したタイムスロットは、調整前は使用状態にあり、調整後は未使用状態にあって、すべてのタイムスロットには中間遷移状態過程は存在しない。
【0112】
別の実現方案において、ステップS120の後とステップS130の前に、当該方法は、現在のデバイスがタイムスロット調整中間遷移段階に移行するように設定して、現在のデバイスの送信ポートにおいて、現在のデバイスキャッシュにおける顧客サービス量のサイズに基づき、セルにおけるタイムスロット調整位置に顧客サービスを担持するステップ(ステップS141)と、現在のデバイスの受信ポートにおいて、検出されたタイムスロット調整位置の内容に基づき、現在のデバイスの受信ポートにおいて顧客サービスを抽出するステップ(ステップS142)と、タイムスロット調整指示信号を検出したことに応答して、現在のデバイスのタイムスロット調整中間遷移段階を終了するステップ(ステップS143)と、をさらに含む。
【0113】
タイムスロット調整中間遷移段階では、デバイスキャッシュにおける顧客サービスの数に基づき、調整対象タイムスロット位置に顧客サービスを担持するか否かを決定することができる。キャッシュの顧客サービスキャッシュが多い場合は、タイムスロットを増やしても削減しても、調整対象タイムスロットには顧客サービスが担持される。キャッシュの顧客サービスキャッシュが少ない場合は、タイムスロットを増やしても削減しても、調整対象タイムスロットには顧客サービスを担持せず、すべてが空き内容として担持される。調整対象タイムスロット位置の内容によって、調整対象タイムスロット上に顧客サービスが担持されているかどうかを判断することができ、調整対象タイムスロット位置に顧客サービスが担持されているかどうかを示す指示信号をセルに付帯することもできる。
【0114】
ステップS141は、現在のデバイスキャッシュにおける顧客サービス量が予め定められたサービス量上限閾値以上である場合、セルにおけるタイムスロット調整位置上ですべての顧客サービスを担持し、現在のデバイスキャッシュにおける顧客サービス量が予め定められたサービス量下限閾値以下である場合、セルにおけるタイムスロット調整位置上ですべて空き内容を充填するというステップを含んでもよい。
【0115】
ステップS142は、現在のデバイスの受信ポートで受信したセルにおけるタイムスロット調整位置の内容が空き内容であることを検出した場合、受信したセルのタイムスロット調整位置の内容を破棄し、現在のデバイスの受信ポートで受信したセルにおけるタイムスロット調整位置の内容が非空き内容であることを検出した場合、受信した前記セルにおけるタイムスロット調整位置の内容を抽出し、抽出した内容を顧客内容として処理するステップを含んでもよい。
【0116】
送信側については、タイムスロット調整応答信号を受信するとタイムスロット調整中間遷移状態に移行する。送信側は現在のデバイスの顧客サービスキャッシュ深さの状況に基づき、キャッシュにおける顧客サービス内容が少ない場合、増やしたまたは削減したタイムスロット位置にすべて空き内容として充填し、顧客サービスを担持せず、つまり、タイムスロットを増やしたシーンでは、タイムスロットを増やす位置はすべて顧客サービスを担持せず、タイムスロットを削減したシーンでは、タイムスロットを削減する位置もすべて顧客サービスを担持しない。キャッシュにおける顧客サービス内容が多い場合、増やしたまたは削減したタイムスロット位置はすべて顧客サービスを担持し、つまり、タイムスロットを増やしたシーンでは、タイムスロットを増やす位置はすべて顧客サービスを担持し、タイムスロットを削減したシーンでは、タイムスロットを削減する位置もすべて顧客サービスを担持する。S143
【0117】
当該方法は、現在のデバイスの送信ポートにおいて、セルにおけるタイムスロット調整位置に空き内容がすべて充填されている場合、送信されたセルにおいて、セルにおけるタイムスロット調整位置の未使用状態を示す第1の指示信号をチャネル連携で付帯するステップ(ステップS144)と、セルにおけるタイムスロット調整位置に顧客サービスをすべて担持する場合、送信されたセルにおいて、タイムスロット調整位置の使用されている状態を示す第2の指示信号をチャネル連携で付帯するステップ(ステップS145)と、現在のデバイスの受信ポートにおいて、第1の指示信号を検出した場合、受信したセルにおけるタイムスロット調整位置の内容が空き内容であると確定するステップ(ステップS146)と、第2の指示信号を検出した場合、受信したセルにおけるタイムスロット調整位置の内容が非空き内容であると確定するステップ(ステップS147)と、を含んでもよい。
【0118】
受信側については、受信側がタイムスロット調整中間位置に移行した後、タイムスロット調整位置がすべて空き内容であるか否かに基づいて当該タイムスロットが使用されているか否かを判断し、セルにおいても調整対象タイムスロットが使用されているか否かを、指示信号の付帯により表してもよい。タイムスロット調整対象位置の内容が非空き内容であることを検出した場合、または、調整対象タイムスロットが使用中であることを示す指示信号がセルに付帯されている場合、受信側は対応するタイムスロット調整対象位置の内容を抽出し、抽出した内容を顧客内容として処理し、タイムスロット調整対象位置の内容が空き内容であることを検出した場合、または、調整対象タイムスロットが未使用であることを示す指示信号がセルに付帯されている場合、受信側はタイムスロット調整対象位置の内容を破棄し、すべてのデバイスはタイムスロット調整対象中間遷移状況に戻り、すべてのデバイスの中間遷移状態が正常状態である場合、タイムスロット調整起動指示信号を送信し、中間遷移状態を終了して、すべてのデバイスはタイムスロット調整後の状態で正常に動作する。
【0119】
現在のデバイスキャッシュにおける顧客サービスの数が予め定められた担持数区間の範囲外であることを検出した場合、現在のデバイスのタイムスロット調整遷移状態を設定する前に、当該方法は、タイムスロット増加/削除操作タイプがタイムスロット増加操作の場合、キャッシュにおいて1つのタイムスロットに対応する顧客サービス量の記憶領域の大きさを少なくとも残しておくステップ(ステップS148)と、タイムスロット増加/削除操作タイプがタイムスロット削除操作である場合、キャッシュにおいて1つのタイムスロットに対応する顧客サービス量を少なくとも残しておくステップ(ステップS149)と、をさらに含む。
【0120】
本願実施例では、中間遷移状態に移行する前に、キャッシュ深さを調整する必要もある。タイムスロットの数を増やす調整について、キャッシュに一定の空き領域を残しておく必要があり、残しておいた空き領域の大きさは少なくとも1つのタイムスロットが顧客サービス量に対応する大きさである。タイムスロットの数を削減する調整については、キャッシュにおいて一定の顧客サービス量を残しておき、少なくとも1つのタイムスロットに対応する顧客サービス量を残しておく。デバイスがタイムスロット調整ネゴシエーションを完了した後、受信ポートはタイムスロット調整応答状態を返し、中間遷移状態に移行する。送信ポートがタイムスロット調整応答信号を受信すると、タイムスロット調整中間遷移状態に移行する。
【0121】
本願では、バトン方式を用いてタイムスロット調整指示信号を伝達し、タイムスロット調整指示信号は調整において非常に重要であり、1台のデバイスがエラーコードなどの原因でタイムスロット調整指示信号を検出しなかった場合、調整操作はそのデバイス上で中断され、継続することができず、ネットワークの上下流のデバイスのタイムスロットの数が一致しなくなり、サービスを正しく担持できない。このような状況を回避するために、タイムスロット調整指示信号は、例えば、エラーコード校正、エラーコード訂正機構を備えた伝達方式のような一定のエラー許容機構、または、複数のタイムスロット調整指示信号を伝達することが求められる。
【0122】
タイムスロット調整指示信号は、エラー検出およびエラー訂正処理を経て伝送される信号であり、および/またはタイムスロット調整指示信号は、予め定められたデバイスが伝達する複数のタイムスロット調整指示信号のうちの1つである。
【0123】
ステップS130の後、当該方法は、現在のデバイスがタイムスロット調整方案に基づいて実行された後のタイムスロットに基づき顧客サービスを抽出および担持したか否かを示すために、タイムスロット調整結果を予め定められたデバイスにフィードバックするステップ(ステップS150)をさらに含み、タイムスロット調整結果のフィードバックが、現在のデバイスはタイムスロット調整を実行していないということを示すものである場合、方法は、検出されたタイムスロット調整指示信号に再び応答して、対応する受信セルと対応する送信セルから開始して、前記タイムスロット調整方案が実行された後のタイムスロットに基づき、顧客サービスを抽出および担持するステップ(ステップS151)をさらに含む。
【0124】
例として、最初のデバイスから開始して下流デバイスへとタイムスロット調整指示信号を段階的に伝送してよく、最初のデバイスから、2台目のデバイス、3台目のデバイス…というように最後のデバイスまで順次伝送する。最後のデバイスから開始して上流デバイスへとタイムスロット調整指示信号を段階的に伝送してもよく、最後のデバイスから、最後から2番目のデバイス、最後から3番目のデバイス……というように最初のデバイスまで順次伝達することもできる。実際の応用においては柔軟に適用することができ、どの方式を採用するかは具体的なシーンにより決まる。
【0125】
現在のデバイスの帯域幅調整を完了した後、方法は、タイムスロット調整結果をフィードバックするための通知メッセージを顧客サービス通信リンク上の最初のデバイスに送信することをさらに含み、現在のデバイスが、調整後のタイムスロットに従って顧客サービスを担持していない場合、方法は、確定されたタイムスロット調整を実行するセルから、予め設定されたタイムスロット調整を改めて実行して、調整後のタイムスロットに従って顧客サービスを担持し、現在のデバイスの帯域幅調整を完了することをさらに含む。
【0126】
当該実施例において、各デバイスは調整が完了した後、最初のデバイスに調整結果を報告し、デバイスが調整されていない場合、タイムスロット調整操作が改めて開始され、すべてのデバイスが正しく調整されてから終了する。調整操作が現在のデバイスで中断され、継続できなくなり、ネットワークの上下流のデバイスのタイムスロットの数が一致せず、サービスが正しく担持できなくなることを回避することで、各デバイスがタイムスロット調整に成功することを保証する。
【0127】
実際の応用において、各セルはすべてのタイムスロットを付帯することができ、すべてのセルのタイムスロット構造は完全に同じであるが、タイムスロットが多い場合はセルが非常に大きくなる。各セルの長さを低減するために、1つのセル内に一部のタイムスロットのみを付帯し、複数のセルが1つのセルマルチフレームを構成してすべてのタイムスロットを付帯することができる。
【0128】
現在のデバイスのセルがセルマルチフレーム構造を有し、現在のデバイスでタイムスロット調整の実行を開始するセルが指定のセル番号を有する場合、ステップS130は、現在のデバイスの受信ポートにおいて、対応する受信セルから開始して、または現在のセルマルチフレーム周期の次のもの、または複数のセルマルチフレーム周期における指定のセルから開始して、タイムスロット調整方案が実行された後のタイムスロットに基づいて顧客サービスを抽出するステップ(ステップS21)と、現在のデバイスの送信ポートにおいて、対応する送信セルから開始して、または現在のセルマルチフレーム周期の次のもの、または複数のセルマルチフレーム周期内の指定のセルから開始して、前記タイムスロット調整方案が実行された後のタイムスロットに基づいて顧客サービスを担持するステップ(ステップS22)と、を含んでもよい。
【0129】
タイムスロット調整指示信号がネットワーク管理パスにおける隣接するデバイスから送信された信号である場合、ステップS130の後に、当該方法は、タイムスロット調整指示信号をネットワーク管理パスにおける次の隣接するデバイスに送信することをさらに含む。
【0130】
図19は本願によるセルマルチフレーム構造の模式図である。
図19において、1つのセルマルチフレームを1つの大きなセルと見なして処理することができる。
図19に示すように、20個のセルは、各セル内に24個のタイムスロットを付帯するセル1個のセルマルチフレームを構成する。20個のセルからなるセルマルチフレームにおいて、セル番号は0、1、…19(つまり、セル番号範囲は0~19)であり、または、セル番号は1、2、…20(つまり、セル番号の範囲は1~20)である。20個のセルが480個のタイムスロットを共同で付帯している。
【0131】
図20は本願によるタイムスロット調整指示信号伝達過程の模式図である。
【0132】
図20に示すように、複数のタイムスロット調整指示信号を伝達する方式としては、1つのセルマルチフレームにおいて連続した20個のセル内でタイムスロット調整指示信号を伝達し、上下流デバイスのネゴシエーション後、次のセルマルチフレームにおいて0番目のセルから調整を開始するというものがあるが、1つ前のセルマルチフレームにおいて0番目のセルからタイムスロット調整指示信号の伝達を開始し、上流デバイスは下流デバイスにタイムスロット調整を行う準備を通知し、第1のセルから第20のセルまで上流デバイスから下流デバイスにタイムスロット調整指示信号を絶えず伝達し、セルマルチフレーム全体の各セルはタイムスロット調整指示信号を伝達し、セルがチャネル連携で付帯したタイムスロット調整指示信号がエラーコードなどの原因で失われたとしても、1つのセルがチャネル連携で付帯するタイムスロット調整指示信号を正しく受信できれば、タイムスロット調整指示信号は、約束された時刻に正しく次のデバイスに伝達され、最後のデバイスまで順次伝送することができる。応用においては、0番目のセルからタイムスロット調整指示信号を伝送することができ、すべてのセルでタイムスロット調整指示信号が伝送されるが、次のセルマルチフレーム周期の0番目のセルからタイムスロット調整の操作を開始することができ、つまり、事前に1つのセルマルチフレーム周期にタイムスロット調整指示信号を与える。
【0133】
上述の説明内容から分かるように、現在のデバイスの受信ポートで受信したセルが、1つのセルマルチフレームにおいて指定の番号を有するセルであり、1つのセルマルチフレームに連続する複数のセルが含まれる場合、次のセルマルチフレーム周期における指定の番号を有するセルから、予め設定されたタイムスロット調整を実行することができる。
【0134】
本願において、ネットワーク管理通信リンクにおけるデバイスは、タイムスロット調整を行う前に、受信したタイムスロット調整要求に基づいて現在のデバイスのタイムスロット調整の準備作業を完了して、応答信号を返すことができ、1つ前のデバイスからタイムスロット調整指示信号を受信した後、タイムスロット調整指示信号を1つ後のデバイスに送信し、デバイスはタイムスロット調整指示信号を受信または送信した後、対応するセルから開始して調整後のタイムスロットに基づき顧客サービスを送信/抽出する。
【0135】
以下では図面を組み合わせて本願による帯域幅調整装置について詳細に説明する。
図21は本願による帯域幅調整装置の構造模式図である。
図21に示すように、本願による帯域幅調整装置は以下のモジュールを含むことができる。
【0136】
タイムスロット調整要求モジュール210は、予め定められたデバイスが送信したタイムスロット調整要求を受信して、予め定められたデバイスが通知したタイムスロット調整方案を取得するために用いられる。
【0137】
タイムスロット調整準備モジュール220は、タイムスロット調整方案に基づいて現在のデバイスのタイムスロット調整準備を完了させて、予め定められたデバイスにタイムスロット調整応答信号を送信するために用いられる。
【0138】
タイムスロット調整実行モジュール230は、予め定められたデバイスが送信したタイムスロット調整指示信号を検出したことに応答して、対応する受信セルと対応する送信セルから開始して、タイムスロット調整方案が実行された後のタイムスロットに基づき、顧客サービスを抽出および担持するために用いられる。
【0139】
タイムスロット調整要求モジュール210は、ゲートウェイセンターデバイスによって一括送信されたタイムスロット調整要求と一括送信されたタイムスロット調整方案を受信する、または、ネットワーク管理パスにおける1台目のデバイスが送信したタイムスロット調整要求と一括送信されたタイムスロット調整方案を受信する、または、ネットワーク管理パスにおける隣接するデバイスが送信したタイムスロット調整要求とタイムスロット調整方案を受信することに用いてもよく、タイムスロット調整方案は、タイムスロット調整数、増加/削除操作タイプ、セルにおけるタイムスロット調整位置、受信側と送信側のタイムスロット調整の順序関係、およびタイムスロット調整指示信号と現在のデバイスがタイムスロット調整を開始するセルとの対応関係のうちの少なくとも1つを含む。
【0140】
タイムスロット調整準備は、キャッシュ深さのタイムスロット調整準備と予め定められた操作過程の調整準備とを少なくとも含み、タイムスロット調整準備モジュール220は、現在のデバイスの受信ポートが実際にタイムスロット調整を実行する時刻と現在のデバイスの送信ポートが実際にタイムスロット調整を実行する時刻の時間偏差を確定し、時間偏差期間において伝送するセル数を確定するために用いられる時間偏差およびセル数確定ユニットと、タイムスロット調整方案におけるタイムスロット調整数を取得し、タイムスロット調整数と時間偏差期間において伝送するセル数の積を時間偏差期間で変化したタイムスロット数とするために用いられるタイムスロット数変化確定ユニットと、変化したタイムスロット数に対応する顧客サービス量の変化量に基づき、現在のデバイスがキャッシュ深さの調整準備を完了させるために、現在のデバイスのキャッシュ深さを調整するために用いられるキャッシュ深さ調整ユニットと、タイムスロット調整に対応する予め定められた操作過程を行う調整準備を完了するために用いられる操作過程調整準備ユニットと、現在のデバイスでタイムスロット調整準備が完了したことを示すために、予め定められたデバイスにタイムスロット調整応答信号を送信するために用いられるタイムスロット調整応答ユニットと、を含んでもよい。
【0141】
キャッシュ深さ調整ユニットは、受信ポートが実際にタイムスロット調整を実行する時刻が、送信ポートが実際にタイムスロット調整を実行する時刻よりも早く、増加/削除操作タイプがタイムスロット増加操作である場合、または、受信ポートが実際にタイムスロット調整を実行する時刻が、送信ポートが実際にタイムスロット調整を実行する時刻よりも遅く、増加/削除操作タイプがタイムスロット削除操作である場合、現在のデバイスのキャッシュに、変化したタイムスロット数に対応する顧客サービス量の変化量を少なくとも格納できる第1の記憶領域を残しておき、キャッシュの空き領域が第1の記憶領域よりも小さい場合、顧客サービスコードストリームにおけるメッセージ間の空きサービスコードブロックを削除することにより、現在のデバイスのキャッシュに第1の記憶領域を残しておくことに用いてよい。
【0142】
キャッシュ深さ調整ユニットは、受信ポートが実際にタイムスロット調整を実行する時刻が、送信ポートが実際にタイムスロット調整を実行する時刻よりも早く、増加/削除操作タイプがタイムスロット削除操作である場合、または、受信ポートが実際にタイムスロット調整を実行する時刻が、送信ポートが実際にタイムスロット調整を実行する時刻よりも遅く、増加/削除操作タイプがタイムスロットを増加する操作である場合、現在のデバイスのキャッシュに、変化したタイムスロット数に対応する顧客サービス量の変化量以上の第1のサービス量を残しておき、キャッシュにおける顧客サービス量が第1のサービス量よりも小さい場合、顧客サービスコードストリームにおけるメッセージ間の空きサービスコードブロックを増やすことにより、現在のデバイスのキャッシュに第1のサービス量を残しておくことに用いてよい。
【0143】
対応する受信セルと対応する送信セルが指定のセル番号を有する場合、時間偏差期間において伝送するセルの数は、第1の実時刻から第2の実時刻までの時間偏差期間に伝送するセルの数であり、第1の実時刻は、受信ポートがタイムスロット調整指示信号を受信した後、指定のセル番号を有する対応するセルから開始される実際にタイムスロット調整を実行する時刻であり、第2の実時刻は、送信ポートがタイムスロット調整指示信号を受信した後、指定のセル番号を有する対応するセルから開始される実際のタイムスロット調整を実行する時刻である。
【0144】
現在のデバイスの受信ポートが実際にタイムスロット調整を実行する場合、現在のデバイスの送信ポートが実際にタイムスロット調整を実行する時刻が、現在処理しているセルの次のセルで開始するか、または現在のデバイスの送信ポートが実際にタイムスロット調整を実行する場合、現在のデバイスの受信ポートが実際にタイムスロット調整を実行する時刻が現在処理しているセルの次のセルで開始すれば、時間偏差期間において伝送するセルの数は1である。
【0145】
タイムスロット調整指示信号は、1つまたは複数のセルにおいてチャネル連携方式により伝送される予め定められたビットを有する指示信号、チャネル連携方式により伝送される命令組み合わせ、またはタイムスロット位置の内容変化情報によって識別される信号である。タイムスロット調整指示信号がタイムスロット位置の内容変化情報によって識別される信号である場合、タイムスロット調整実行モジュール230は、受信したセルにおけるタイムスロットが増加し、タイムスロットが増加した位置の内容情報に第1の予め定められた変化が発生したことを検出した場合、または受信したセルにおけるタイムスロットが減少し、タイムスロットが減少した位置の内容に第2の予め定められた変化が発生したことを検出した場合、タイムスロット調整指示信号を検出したと確定することに用いてもよく、第1の予め定められた変化は、タイムスロットが増加した位置の内容情報が空き内容から非空き内容に変わるというものであり、第2の予め定められた変化は前記タイムスロットが減少した位置の内容が非空き内容から空き内容に変わるというものである。セルに付帯されるセル状態指示情報が現在のセルは顧客サービスを担持していないということを示すものであることを検出した場合、タイムスロット増加位置の内容情報が空き内容であると確定し、セルに付帯されるセル状態指示情報が現在のセルは顧客サービスを担持しているということを示すものであることを検出した場合、タイムスロット増加位置の内容情報が非空き情報であると確定する。
【0146】
帯域幅調整装置は、現在のデバイスのタイムスロット調整準備が完了した後、およびタイムスロット調整指示信号を検出する前に、現在のデバイスがタイムスロット調整中間遷移段階に移行するように設定することに用いられる遷移状態設置モジュールと、現在のデバイスの送信ポートにおいて、現在のデバイスキャッシュにおける顧客サービス量のサイズに基づき、セルにおけるタイムスロット調整位置に顧客サービスを担持することに用いられる送信側遷移段階処理モジュールと、現在のデバイスの受信ポートにおいて、検出されたタイムスロット調整位置の内容またはセルに付帯されるセル状態指示情報に基づき、現在のデバイスの受信ポートにおいて顧客サービスを抽出することに用いられる受信側遷移段階処理モジュールと、を含んでもよく、遷移状態設置モジュールは、タイムスロット調整指示信号を検出したことに応答して、現在のデバイスのタイムスロット調整中間遷移段階を終了することにも用いてよい。
【0147】
送信側遷移段階処理モジュールは、現在のデバイスキャッシュにおける顧客サービス量が予め定められたサービス量上限閾値以上である場合、セルにおけるタイムスロット調整位置上で顧客サービスをすべて担持し、現在のデバイスキャッシュにおける顧客サービス量が予め定められたサービス量下限閾値以下である場合、セルにおけるタイムスロット調整位置上で空き内容をすべて充填することに用いられる。
【0148】
受信側遷移段階処理モジュールは、現在のデバイスの受信ポートが受信したセルにおけるタイムスロット調整位置の内容が空き内容であることを検出した場合、またはセルに付帯されるセル状態指示情報が現在のセルは顧客サービスを担持していないということを示すものであることを検出した場合、受信セルにおけるタイムスロット調整位置の内容を破棄し、現在のデバイスの受信ポートで受信したセルにおけるタイムスロット調整位置の内容が非空き内容であることを検出した場合、または、セルに付帯されるセル状態指示情報が現在のセルは顧客サービスを担持しているということを示すものである場合、受信したセルにおけるタイムスロット調整位置の内容を抽出して、抽出した内容を顧客内容として処理することに用いられる。
【0149】
送信側遷移段階処理モジュールは、現在のデバイスの送信ポートにおいて、セルにおけるタイムスロット調整位置に空き内容がすべて充填されている場合、セル内のタイムスロット調整位置が未使用状態であることを示す第1の指示信号を、送信するセルにおいてチャネル連携で付帯し、セルにおけるタイムスロット調整位置にすべての顧客サービスを担持する場合、タイムスロット調整位置が使用状態であることを示す第2の指示信号を、送信するセルにおいてチャネル連携で付帯することにも用いてよい。
【0150】
受信側遷移段階処理モジュールは、現在のデバイスの受信ポートにおいて、第1の指示信号を検出した場合、受信したセルにおけるタイムスロット調整位置の内容が空き内容であると確定し、第2の指示信号を検出した場合、受信したセルにおけるタイムスロット調整位置の内容が非空き内容であると確定することにも用いてよい。
【0151】
帯域幅調整装置は、現在のデバイスがタイムスロット調整中間遷移段階に移行する前に、タイムスロット増加/削除操作タイプがタイムスロット増加操作である場合、キャッシュにおいて1つのタイムスロットに対応する顧客サービス量の記憶領域サイズを少なくとも残しておき、タイムスロット増加/削除操作タイプがタイムスロット削除操作である場合、キャッシュにおいて1つのタイムスロットに対応する顧客サービス量を少なくとも残しておくことための遷移段階キャッシュ調整モジュールを含んでもよい。
【0152】
タイムスロット調整指示信号は、エラー検出およびエラー訂正処理を経て伝送される信号であり、および/またはタイムスロット調整指示信号は、予め定められたデバイスが伝達する複数のタイムスロット調整指示信号のうちの1つである。
【0153】
帯域幅調整装置は、現在のデバイスが前記タイムスロット調整方案に基づいて実行された後のタイムスロットに基づき顧客サービスを抽出および担持したか否かを示すために、タイムスロット調整結果を予め定められたデバイスにフィードバックし、タイムスロット調整結果のフィードバックが、現在のデバイスはタイムスロット調整を実行していないということを示すものである場合、検出されたタイムスロット調整指示信号に再び応答して、対応する受信セルと対応する送信セルから開始して、タイムスロット調整方案が実行された後のタイムスロットに基づき、顧客サービスを抽出および担持するためのタイムスロット調整結果フィードバックモジュールを含んでもよい。
【0154】
タイムスロット調整実行モジュール230は、タイムスロット増加/削除操作タイプがタイムスロット増加操作である場合、タイムスロット調整数に基づき、対応する受信セルから開始して、セル内のタイムスロット調整位置で顧客サービスを抽出し、対応する送信セルから開始して、セル内のタイムスロット調整位置で顧客サービスを担持し、タイムスロット増加/削除操作タイプがタイムスロット削除操作である場合、前記タイムスロット調整数に基づき、対応する受信セルから開始して、セル内のタイムスロット調整位置で顧客サービスを抽出しなくなり、対応する送信セルから開始して、セル内のタイムスロット調整位置で顧客サービスを担持しなくなるということに用いてよい。
【0155】
現在のデバイスにおけるセルがセルマルチフレーム構造を有し、現在のデバイスでタイムスロット調整の実行を開始するセルが、指定されたセル番号を有する場合、タイムスロット調整実行モジュール230は、現在のデバイスの受信ポートにおいて、対応する受信セルから開始して、または現在のセルマルチフレーム周期の次のもの、または複数のセルマルチフレーム周期における指定のセルから開始して、タイムスロット調整方案が実行された後のタイムスロットに基づいて顧客サービスを抽出し、現在のデバイスの送信ポートにおいて、対応する送信セルから開始して、または現在のセルマルチフレーム周期の次のもの、または複数のセルマルチフレーム周期内の指定のセルから開始して、タイムスロット調整方案が実行された後のタイムスロットに基づいて顧客サービスを担持することに用いてよい。指定のセルは、1つのマルチフレーム周期内の最初のセルまたは最初のセルの後の任意のセルである。
【0156】
タイムスロット調整指示信号がネットワーク管理パスにおける隣接するデバイスの送信した信号である場合、帯域幅調整装置は、予め定められたデバイスが送信したタイムスロット調整指示信号を検出した後、タイムスロット調整指示信号を前記ネットワーク管理パスにおける次の隣接するデバイスに送信するためのタイムスロット調整指示信号転送モジュールをさらに含んでもよい。
【0157】
本願の帯域幅調整装置によれば、予め定められたデバイスが送信したタイムスロット調整要求を受信して、予め定められたデバイスが通知したタイムスロット調整方案を取得し、現在のデバイスのタイムスロット調整準備を完了させて応答信号を返し、タイムスロット調整指示信号を受信したとき、対応するセルから開始して、調整後のタイムスロットに基づき顧客サービスを送信および抽出することにより、現在のデバイスが顧客サービス情報を担持する帯域幅調整を完了する。
【0158】
なお、本願は上述の実施例で説明して図示した特定の構成および処理に限定されるものではない。説明の利便性と簡潔性のために、ここでは既知の方法の詳細な説明を省略する。また、上記で説明したシステム、モジュール、ユニットの具体的な動作過程は、上述した方法実施例における対応過程を参照できるため、ここでは改めて説明しない。
【0159】
図22は本願による
サービス伝送方法のフロー模式図である。
図22に示すように、
サービス伝送方法はステップS310~S320を含んでもよい。
【0160】
ステップS310において、予め定められたデバイスが送信したタイムスロット調整要求を受信して、予め定められたデバイスが通知したタイムスロット調整方案を取得し、タイムスロット調整方案に基づいて現在のデバイスのタイムスロット調整準備を完了させて、予め定められたデバイスにタイムスロット調整応答信号を送信し、予め定められたデバイスが送信したタイムスロット調整指示信号を検出したことに応答して、対応する受信セルと対応する送信セルから開始して、タイムスロット調整方案が実行された後のタイムスロットに基づき、顧客サービスを抽出および担持する。
【0161】
ステップS320において、受信セルにおける調整後のタイムスロットと送信セルにおける調整後のタイムスロットに基づき、現在のデバイスで顧客サービスを伝送する。
【0162】
本願実施例の
サービス伝送方法は、上記の
図1~
図21を組み合わせて説明したいずれかの帯域幅調整方法を実行して、現在のデバイスの調整後の帯域幅を得ることができる。
【0163】
本願のサービス伝送方法によれば、サービス伝送過程においては、現在のデバイスの受信ポートにおいて1つ前のデバイスからのタイムスロット調整指示信号を検出し、また、上記実施例の帯域幅調整方法によれば、現在のデバイスの受信ポートで検出された1つ前のデバイスが送信したタイムスロット調整指示信号を送信ポートに伝送して、現在のデバイスの送信ポートで当該タイムスロット調整指示信号を1つ後のデバイスに送信することで、予め設定されたタイムスロット調整指示信号と現在のデバイスでタイムスロット調整を起動するセルとの対応関係に従って、対応するセルから開始して、現在のデバイスにおいて、予め定められたタイムスロット調整内容に基づいてタイムスロット調整を行うことにより、現在のデバイスが顧客サービス情報を担持する帯域幅調整を完了する。
【0164】
図23は本願による
サービス伝送装置のフロー模式図である。
図23に示すように、当該
サービス伝送装置は、現在のデバイスの受信セルにおけるタイムスロットおよび送信セルにおけるタイムスロットを調整するために、本願における
図1~
図21を組み合わせて説明したいずれかの帯域幅調整方法を実行するための帯域幅調整モジュール410と、受信セルにおける調整後のタイムスロットと送信セルにおける調整後のタイムスロットに基づき、現在のデバイスにおいて顧客
サービスを伝送するための
サービス伝送モジュール420と、を含んでもよい。
【0165】
本願のサービス伝送装置によれば、サービス伝送過程では、現在のデバイスの受信ポートにおいて1つ前のデバイスからのタイムスロット調整指示信号を検出し、現在のデバイスの送信ポートにおいて当該タイムスロット調整指示信号を1つ後のデバイスに送信することにより、予め設定されたタイムスロット調整指示信号と現在のデバイスでタイムスロット調整を起動するセルとの対応関係に従って、対応するセルから開始して、現在のデバイスにおいて予め定められたタイムスロット調整内容に基づきタイムスロット調整を行うことにより、現在のデバイスが顧客サービス情報を担持する帯域幅調整を完了する。
【0166】
図24は本願による帯域幅調整方法および装置を実現できるコンピューティングデバイスの例示的なハードウェアアーキテクチャの構造図である。
【0167】
図24に示すように、コンピューティングデバイス500は、入力デバイス501、入力ポート502、中央処理装置503、メモリ504、出力ポート505および出力デバイス506を含む。入力ポート502、中央処理装置503、メモリ504および出力ポート505はバス510を介して相互接続され、入力デバイス501と出力デバイス506はそれぞれ入力ポート502と出力ポート505を介してバス510に接続され、さらにコンピューティングデバイス500の他のコンポーネントに接続される。
【0168】
入力デバイス501は外部から入力情報を受信して、入力ポート502を介して中央処理装置503に入力情報を伝送する。中央処理装置503は、メモリ504に記憶されたコンピュータ実行可能な指令に基づいて入力情報を処理して出力情報を生成し、出力情報を一時的または永久的にメモリ504に記憶した後、出力ポート505を介して出力デバイス506に伝送する。出力デバイス506はコンピューティングデバイス500の外部に出力情報を出力してユーザの使用に供する。
【0169】
図24に示すコンピューティングデバイスはネットワークデバイスとして実現でき、当該ネットワークデバイスは、プログラムを記憶するように構成されたメモリと、上述の実施例で説明した帯域幅調整方法または
サービス伝送方法を実行するためにメモリに記憶されたプログラムを実行するように構成されたプロセッサと、を含んでもよい。
【0170】
以上は、本願の例示的な実施例に過ぎず、本願の請求範囲を限定するものではない。一般的に、本願の様々な実施例は、ハードウェアまたは専用回路、ソフトウェア、論理またはそれらの任意の組み合わせにおいて実現することができる。例えば、一態様ではハードウェアにおいて実現することができ、他の態様ではコントローラ、マイクロプロセッサ、または他のコンピューティングデバイスで実行されるファームウェアまたはソフトウェアにおいて実現することができ、本願はこれについて限定しない。
【0171】
本願の実施例は、移動体装置のデータプロセッサがコンピュータプログラム指令を実行することにより実現でき、例えば、プロセッサエンティティにおいて、もしくはハードウェアによってまたはソフトウェアとハードウェアの組み合わせによって実現することができる。コンピュータプログラム指令は、アセンブラ指令、指令セットアーキテクチャ(ISA)指令、機械指令、機械関連指令、マイクロコード、ファームウェア指令、状態設定データ、あるいは1つまたは複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで書かれたソースコードまたはターゲットコードであってもよい。
【0172】
本願の図面における任意の論理フローのブロック図は、プログラムステップを表すことができ、または相互に接続された論理回路、モジュールおよび機能を表すことができ、またはプログラムステップと論理回路、モジュール、および機能との組み合わせを表すことができる。コンピュータプログラムはメモリに記憶することができる。メモリは、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、光メモリデバイス、およびシステム(デジタル多機能ディスクDVDまたはCDディスク)など、ローカル技術環境に適した任意のタイプを有することができ、任意の適切なデータ記憶技術を使用して実現することができるが、これらに限定されない。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、非一時的な記憶媒体を含んでもよい。データプロセッサは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、専用集積回路(ASIC)、プログラマブル論理デバイス(FGPA)、およびマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサなど、ローカル技術環境に適した任意のタイプであってよいが、これらに限定されない。
【0173】
例示的および非限定的な例示により、上記内容にて本願の例示的な実施例について詳細に説明した。しかし、図面と請求項を組み合わせて考慮すると、上述実施例の様々な修正および調整は当業者にとって自明であるが、本願の範囲から逸脱することはない。よって、本願の適切な範囲は請求項に基づいて確定される。