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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-04
(45)【発行日】2024-06-12
(54)【発明の名称】三重殻タンク
(51)【国際特許分類】
   F17C 13/00 20060101AFI20240605BHJP
   B65D 90/02 20190101ALI20240605BHJP
【FI】
F17C13/00 302E
B65D90/02 Z
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2023505334
(86)(22)【出願日】2022-03-02
(86)【国際出願番号】 JP2022008804
(87)【国際公開番号】W WO2022190980
(87)【国際公開日】2022-09-15
【審査請求日】2023-08-23
(31)【優先権主張番号】P 2021036044
(32)【優先日】2021-03-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000000974
【氏名又は名称】川崎重工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000556
【氏名又は名称】弁理士法人有古特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】江上 武史
(72)【発明者】
【氏名】林 尚一郎
(72)【発明者】
【氏名】山口 貴裕
(72)【発明者】
【氏名】菊川 隼輔
【審査官】加藤 信秀
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-004382(JP,A)
【文献】特開2006-161737(JP,A)
【文献】特開昭58-017296(JP,A)
【文献】韓国登録特許第10-2172695(KR,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F17C 13/00
B65D 90/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外槽と、
前記外槽内に配置された中間槽と、
前記中間槽内に配置され、内部に液化ガスが貯蔵される内槽と、
前記外槽、前記中間槽、及び前記内槽を貫通する配管とを備え、
前記配管は、前記外槽と第1伸縮管を介して連結され、前記内槽及び前記中間槽のうち一方と第2伸縮管を介して連結され、前記内槽及び前記中間槽のうち他方に接合されている、
三重殻タンク。
【請求項2】
前記中間槽は前記配管が挿通される挿通孔を有し、前記挿通孔の縁から外方へ向けて突出するように前記第2伸縮管の基端部が前記中間槽と接合され、前記第2伸縮管の先端部が前記配管と接合されている、
請求項1に記載の三重殻タンク。
【請求項3】
前記中間槽と前記外槽の槽間に粒状断熱材が充填されており、前記第2伸縮管の周囲への前記粒状断熱材の移動を阻害する防粒堤が前記第2伸縮管の周りに配置されている、
請求項2に記載の三重殻タンク。
【請求項4】
前記防粒堤と前記配管との前記配管の半径方向の間隙に繊維状断熱材が充填されている、
請求項3に記載の三重殻タンク。
【請求項5】
前記防粒堤は、前記第2伸縮管を包囲する筒状部材であって、前記筒状部材の第1端部と前記中間槽とが接合されている、又は、前記筒状部材の第2端部と前記配管とが接合されている、
請求項3又は4に記載の三重殻タンク。
【請求項6】
前記中間槽は前記配管が挿通される挿通孔を有し、前記挿通孔の縁から内方へ向けて突出するように前記第2伸縮管の基端部が前記中間槽と接合され、前記第2伸縮管の先端部が前記配管と接合されている、
請求項1に記載の三重殻タンク。
【請求項7】
前記内槽と前記中間槽の槽間に粒状断熱材が充填されており、前記第2伸縮管の周囲への前記粒状断熱材の移動を阻害する防粒堤が前記第2伸縮管の周りに配置されている、
請求項6に記載の三重殻タンク。
【請求項8】
前記防粒堤と前記配管との前記配管の半径方向の間隙に繊維状断熱材が充填されている、
請求項7に記載の三重殻タンク。
【請求項9】
前記防粒堤は、前記第2伸縮管を包囲する筒状部材であって、前記筒状部材の第1端部と前記中間槽とが接合されている、又は、前記筒状部材の第2端部と前記配管とが接合されている、
請求項7又は8に記載の三重殻タンク。
【請求項10】
前記内槽は前記配管が挿通される挿通孔を有し、前記挿通孔の縁から内方へ向けて突出するように前記第2伸縮管の基端部と前記内槽とが接合され、前記第2伸縮管の先端部と前記配管とが接合されている、
請求項1に記載の三重殻タンク。
【請求項11】
外槽と、
前記外槽内に配置された中間槽と、
前記中間槽内に配置され、内槽挿通孔を有し、内部に液化ガスが貯蔵される内槽と、
前記外槽、前記中間槽、及び前記内槽を貫通する配管とを備え、
前記配管と前記外槽とが第1伸縮管を介して連結され、前記配管と前記中間槽とが接合され、前記配管が前記内槽挿通孔に遊挿され、前記内槽挿通孔と前記配管との間隙を通じて前記内槽の内部と前記内槽と前記中間槽の槽間とが連通されている、三重殻タンク。
【請求項12】
前記内槽挿通孔の縁に固定されて前記配管が遊挿された筒体と、
前記第1槽間又は前記内槽内に前記筒体から離れて配置された、前記配管の外壁から半径方向に突出するフランジ状のカバープレートと、
前記筒体と前記カバープレートの間隙を通気可能に塞ぐ伸縮可能なフィルタとを、更に備える、
請求項11に記載の三重殻タンク。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、低温の液化ガスを貯溜する三重殻タンクに関し、特に三重殻を貫通するノズルの支持構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、低温の液化ガスを貯溜するための二重殻タンクが知られている。一般に、二重殻タンクは内槽及び外槽からなる二重殻と、内槽と外槽との間に充填された断熱材とにより構成される。二重殻タンクには、内槽に収容された低温の液体をタンク外部へ排出するための配管が設けられる。このような配管は、内槽及び外槽の両方を貫通している。
【0003】
二重殻タンクでは、内槽に低温の液化ガスが収容されるとその冷熱により内槽が収縮するため、内槽と外槽とに相対変位が生じる。各槽には液体及び/又は気体が収容されることから、各槽と配管との間の気密性が要求される。しかし、気密性を確保するために配管が内槽及び外槽の双方に直接的に結合されると、内槽と外槽の相対変位によって結合部に過大な応力が生じる。そこで、特許文献1及び2では、二重殻タンクにおける配管の支持構造が提案されている。
【0004】
特許文献1の低温タンク(二重殻タンク)では、内槽及び外槽の屋根に液注入排出用のノズルが貫入され、このノズルが外槽の屋根で吊り下げ支持されるとともに内槽の屋根にベローズを介して気密に連結されている。
【0005】
特許文献2の低温タンク(二重殻タンク)では、内槽及び外槽の屋根に液払い出しノズルが貫入され、内槽屋根の他の部分と比較して剛性の低い部分にノズルのアウターバーレルが結合され、外層屋根とアウターバーレルとがベローズを介して結合され、且つ、内槽底板に設けられた支持台にアウターバーレルが載せられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開昭58-17296号公報
【文献】実開昭58-14594号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、二重殻タンクの内槽と外槽との間に更に中間槽が設けられた三重殻タンクも知られている。三重殻タンクにおいても、内槽に低温液化ガスが収容された場合に内槽、中間槽、及び外槽の槽間距離が熱収縮によって変化する。内槽、中間槽、及び外槽の各槽の温度は異なることから、各槽の槽間距離の変化の度合も異なる。特許文献1及び2では、内槽及び外槽からなる二重殻タンクにおける配管支持構造が開示されているに過ぎない。また、特許文献1及び2では中間槽と配管との関係が開示されてないことから、これらの文献に開示された配管支持構造を三重殻タンクに適用することはできない。
【0008】
本開示は以上の事情に鑑みてなされたものであり、内槽、中間槽、及び外槽からなる三重殻を備える三重殻タンクにおいて、三重殻を貫通する配管の支持構造を提案することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の一態様に係る三重殻タンクは、
外槽と、
前記外槽内に配置された中間槽と、
前記中間槽内に配置され、内部に液化ガスが貯蔵される内槽と、
前記外槽、前記中間槽、及び前記内槽を貫通する配管とを備え、
前記配管は、前記外槽と第1伸縮管を介して連結され、前記内槽及び前記中間槽のうち一方と第2伸縮管を介して連結され、前記内槽及び前記中間槽のうち他方に接合又は挿通されていることを特徴としている。
【0010】
また、本開示の別の一態様に係る三重殻タンクは、
外槽と、
前記外槽内に配置された中間槽と、
前記中間槽内に配置され、内槽挿通孔を有し、内部に液化ガスが貯蔵される内槽と、
前記外槽、前記中間槽、及び前記内槽を貫通する配管とを備え、
前記配管と前記外槽とが第1伸縮管を介して連結され、前記配管と前記中間槽とが接合され、前記配管が前記内槽挿通孔に遊挿され、前記内槽挿通孔と前記配管との間隙を通じて前記内槽の内部と前記内槽と前記中間槽の槽間とが連通されていることを特徴としている。
【0011】
上記構成の三重殻タンクによれば、内槽に低温の液化ガスが収容されることにより内槽、中間槽、及び外槽の槽間距離が槽の熱収縮に起因して変化した場合に、伸縮管の伸縮によって槽間の距離が変化が吸収され、各槽と配管との接合部に生じる応力が軽減される。よって、上記構成の三重殻タンクが備える配管の支持構造は、内槽、中間槽、及び外槽からなる三重殻を備える三重殻タンクにおいて三重殻を貫通する配管の支持に好適な構造といえる。
【発明の効果】
【0012】
本開示によれば、内槽、中間槽、及び外槽からなる三重殻を備える三重殻タンクにおいて、三重殻を貫通する配管の支持構造を提案することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1図1は、本開示の実施形態に係る三重殻タンクの全体的な構成を示す断面図である。
図2図2は、第1例に係る配管の支持構造を説明する図である。
図3図3は、第1例の変形例1に係る配管の支持構造を説明する図である。
図4図4は、第1例の変形例2に係る配管の支持構造を説明する図である。
図5図5は、第1例の変形例3に係る配管の支持構造を説明する図である。
図6図6は、第2例に係る配管の支持構造を説明する図である
図7図7は、第3例に係る配管の支持構造を説明する図である。
図8図8は、第3例の変形例1に係る配管の支持構造を説明する図である。
図9図9は、第3例の変形例2に係る配管の支持構造を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図面を参照して、本開示の実施形態を説明する。図1は、本開示の実施形態に係る三重殻タンク1の全体的な構成を示す断面図である。
【0015】
図1に示す三重殻タンク1は、地上据え置き式の平底型の三重殻タンクである。三重殻タンク1は、コンクリート製のタンク基礎7と、タンク基礎7の上に設けられた外槽5と、外槽5に内包された中間槽4と、中間槽4に内包された内槽3とを備える。外槽5、中間槽4、及び内槽3により三重殻が形成されている。
【0016】
内槽3は、低温液化ガスが貯蔵される容器である。低温液化ガスとして、液体ヘリウム、液体水素、液体窒素、LNG、LPGなどが例示される。内槽3は、概ね平らな内槽底板31と、内槽底板31から起立する円筒状の内槽側板32と、内槽側板32の上部に設けられた内槽屋根33とを有する。内槽側板32とタンク基礎7とは、例えば、内槽3の周りに略等間隔で配置された複数のアンカーストラップなどの係留部材で連結されていてよい。
【0017】
中間槽4は、内槽3を包囲している。中間槽4は、概ね平らな中間槽底板41と、中間槽底板41から起立する円筒状の中間槽側板42と、中間槽側板42の上部に設けられた中間槽屋根43とを有する。中間槽底板41と内槽底板31との上下間には、レベルコンクリート層35及び内側底部保冷層36が介設されている。なお、中間槽屋根43は、内槽屋根33を支持していてもよい。即ち、内槽屋根33は吊り屋根であってもよい。中間槽側板42とタンク基礎7とは、例えば、中間槽4の周りに略等間隔で配置された複数のアンカーストラップなどの係留部材で連結されていてよい。
【0018】
外槽5は、中間槽4を包囲している。外槽5は、タンク基礎7上に設けられた概ね平らな外槽底板51と、外槽底板51から起立する円筒状の外槽側板52と、外槽側板52の上部に設けられた外槽屋根53とを有する。外槽底板51と中間槽底板41との上下間には、レベルコンクリート層45及び外側底部保冷層46が介設されている。外槽側板52は、例えば、アンカーボルトなどの結合部材によって、タンク基礎7と連結されていてよい。或いは、外槽底板51は、例えば、タンク基礎7に打設されたアンカープレートなどの結合部材によってタンク基礎7と連結されていてよい。
【0019】
内槽3の外壁と中間槽4の内壁との間には間隙が設けられて、第1槽間91が形成されている。中間槽4の外壁と外槽5の内壁との間には間隙が設けられて、第2槽間92が形成されている。第1槽間91及び第2槽間92には、断熱材93が充填されている。断熱材93は、例えば、パーライトやグラスウールなどの、従来二重殻タンクの断熱材として使用されてきたものであってよい。
【0020】
内槽屋根33にはBOG配管22が開口している。このBOG配管22を通じて内槽3内で生じた気化ガスが三重殻タンク1の外部へ送られる。内槽3の下部には払出配管25が開口している。この払出配管25を通じて内槽3の液化ガスが外部へ送られる。但し、払出配管25は内槽3内を上方へ向かって延び、三重殻タンク1の上部を通じて外部へ液化ガスを送るように構成されていてもよい。内槽3の内槽屋根33には、内槽3内の上部と第1槽間91とを連通させる連通管21が設けられている。この連通管21を通じて、内槽3で生じた液化ガスの気化ガスが第1槽間91に流入する。これにより、第1槽間91は液化ガスの気化ガスが充填されている。但し、第1槽間91には、三重殻タンク1の外部から液化ガスの気化ガスと同等の低沸点の気体が導入されてもよいし、BOG配管22の分岐管と第1槽間91とが接続されることによって第1槽間91に液化ガスの気化ガスが導入されてもよい。
【0021】
第1槽間91と第2槽間92とを仕切る中間槽4の気密性によって、第1槽間91と第2槽間92とは空間として分離されている。第2槽間92には、不活性ガス供給源24から導入管23を通じて不活性ガスが供給され、不活性ガスが充填されている。この不活性ガスは内槽3に貯蔵された液化ガスよりも沸点の高い気体である。このような不活性ガスとして、窒素が例示される。
【0022】
〔配管支持構造〕
上記構成の三重殻タンク1において、BOG配管22及び払出配管25は、内槽3、中間槽4、及び外槽5から成る三重殻を貫通しており、内槽3の内部と外部とを連通させる配管である。以下では、BOG配管22及び払出配管25に代表される三重殻を貫通する配管Pの第1-3例に係る支持構造S1-S3を説明する。なお、配管Pの支持構造S1-S3は、BOG配管22及び払出配管25に限定されず三重殻を貫通するあらゆる配管に適用可能である。なお、以下に説明する配管Pは、本管と外装管からなる真空二重配管であるが、支持構造S1-S3が適用される配管Pは真空二重配管に限定されない。
【0023】
[第1例に係る配管Pの支持構造S1]
図2は、第1例に係る配管Pの支持構造S1を説明する図である。なお、図2では、配管Pの内槽3、中間槽4、及び外槽5の貫通部が拡大して示されている。
【0024】
図2に示す配管Pの支持構造S1では、配管Pは、内槽3と接合され、中間槽4と第2伸縮管62を介して連結され、外槽5と第1伸縮管61を介して連結されている。但し、配管Pは、内槽3と接合されずに、内槽3に挿通されていてもよい。この明細書において「接合」とは、配管Pと槽(内槽3、中間槽4、又は外槽5)とが両者の間に伸縮管を介さずに機械的又は冶金的に結合されていることを意味する。また、この明細書において「連結」とは、配管Pと槽(内槽3、中間槽4、又は外槽5)とが繋がれていることを意味し、「伸縮管を介して連結されている」とは両者の間に伸縮管を介在させて繋がれていることを意味する。
【0025】
内槽3には配管Pのための内槽挿通孔34が設けられており、この内槽挿通孔34に配管Pが挿通されている。内槽挿通孔34の開口縁と配管Pとは、気密性が確保されるように溶接されている。より詳細には、内槽挿通孔34の開口縁と配管Pの外装管とが、気密性を確保するように溶接されている。この溶接部を、内槽3と配管Pとの実質的な接合部73と見做すことができる。
【0026】
中間槽4には、配管Pのための中間槽挿通孔44が設けられており、この中間槽挿通孔44に配管Pが挿通されている。中間槽挿通孔44の開口縁には第2伸縮管62が接合されている。第2伸縮管62は中間槽4から外方(即ち、外槽5のある側)へ向かって突出する筒状部材であり、第2伸縮管62に配管Pが挿入されている。配管Pの外周面と第2伸縮管62の内周面との間には、グラスウールなどの繊維状断熱材69が充填されている。
【0027】
第2伸縮管62の基端部は中間槽4と接合されており、第2伸縮管62の先端部は配管Pと接合されている。第2伸縮管62と中間槽4との接合部、及び、第2伸縮管62と配管Pとの接合部は、気密性が確保されるように溶接されていてよい。第2伸縮管62の先端部と配管Pとの接合部は、中間槽4と配管Pとの実質的な接合部65と見做すことができる。
【0028】
第2伸縮管62は、少なくとも一部分に伸縮部64を有する。伸縮部64は、例えば、第2伸縮管62の中途部に設けられたコルゲーションやベローズによって実現され得る。この伸縮部64によって、第2伸縮管62の基端部に対し先端部は第2伸縮管62の径方向及び軸方向の双方への変位が許容される。換言すれば、中間槽4の本体に対し接合部65の変位が許容される。
【0029】
外槽5には、配管Pのための外槽挿通孔54が設けられており、この外槽挿通孔54に配管Pが挿通されている。外槽挿通孔54の開口縁には第1伸縮管61が接合されている。第1伸縮管61は、外槽5から外方へ向かって突出する筒状部材であり、第1伸縮管61に配管Pが挿入されている。配管Pの外周面と第1伸縮管61の内周面との間には、グラスウールなどの繊維状断熱材70が充填されている。
【0030】
第1伸縮管61の基端部は外槽5と接合されており、第1伸縮管61の先端部は配管Pと接合されている。第1伸縮管61と外槽5との接合部、及び、第1伸縮管61と配管Pとの接合部は、気密性が確保されるように溶接されていてよい。第1伸縮管61の先端部と配管Pとの接合部は、外槽5と配管Pとの実質的な接合部66と見做すことができる。
【0031】
第1伸縮管61は、少なくとも一部分に伸縮部63を有する。伸縮部63は、例えば、第1伸縮管61の中途部に設けられたコルゲーションやベローズによって実現され得る。この伸縮部63によって、第1伸縮管61の基端部に対し先端部は第1伸縮管61の径方向及び軸方向の双方への変位が許容される。換言すれば、外槽5の本体に対し接合部66の変位が許容される。
【0032】
上記の支持構造S1を備える三重殻タンク1では、内槽3に低温の液化ガスが収容されると、内槽3の空載時を基準として、第1槽間91の槽間距離(即ち、内槽3と中間槽4との間隔)、及び、第2槽間92の槽間距離(即ち、中間槽4と外槽5との間隔)が変化する。このように第1槽間91の槽間距離及び第2槽間92の槽間距離が変化しても、その変化は伸縮管61,62の伸縮によって吸収され、内槽3と配管Pとの接合部73、中間槽4と配管Pとの接合部65、及び外槽5と配管Pとの接合部66に生じる応力が低減される。
【0033】
図3に示すように、内槽3と中間槽4との間に、断熱材93として粒状断熱材が充填されている場合には、上記の第1例に係る配管Pの支持構造S1において、中間槽4に設けられた第2伸縮管62の周囲に防粒堤67が設けられてもよい。防粒堤67は、第2槽間92に配置され、第2伸縮管62の周囲への粒状断熱材の流入を阻止するものである。
【0034】
図3に示す例では、防粒堤67は第2伸縮管62を包囲する円筒状の部材である。防粒堤67は、例えば、ポリウレタンフォームで構成されている。防粒堤67の一方の端部は中間槽4の表面に接着により接合されている。防粒堤67と第2伸縮管62との間は空間であってもよいが、グラスウールなどの繊維状断熱材72が充填されていることが望ましい。
【0035】
なお、防粒堤67は粒状断熱材の第2伸縮管62の周囲への進入を阻害できるものであれば、図3の態様に限定されない。例えば、防粒堤67は第2伸縮管62を包囲する筒状部材であって、その両端部が配管P及び中間槽4のいずれにも接合されていないものであってよい。また、例えば、図4に示すように、防粒堤67は第2伸縮管62を包囲する筒状部材であって、配管Pと接合されていてもよい。この場合も、防粒堤67と第2伸縮管62との間は空間であってもよいが、グラスウールなどの繊維状断熱材72が充填されていることが望ましい。
【0036】
以上の第1例に係る配管Pの支持構造S1では、第2伸縮管62は中間槽4から外方へ突出しているが、第2伸縮管62は中間槽4から内方へ突出していてもよい。この場合、図5に示すように、第2伸縮管62は、第1槽間91に存在し、配管Pを包囲する筒状部材であって、第2伸縮管62の基端部は中間槽4と接合されており、第2伸縮管62の先端部は配管Pと接合されている。このように、第2伸縮管62は中間槽4から内方に突出している場合にも、第1槽間91に充填されている粒状断熱材が第2伸縮管62の周囲へ流入することを防止するために、前述と同様に第2伸縮管62の周囲に防粒堤67が設けられることが望ましい。
【0037】
[第2例に係る配管Pの支持構造S2]
図6は、第2例に係る配管Pの支持構造S2を説明する図である。なお、図6では、配管Pの内槽3、中間槽4、及び外槽5の貫通部が拡大して示されている。
【0038】
図6に示す配管Pの支持構造S2では、配管Pは、中間槽4と接合され、内槽3と第2伸縮管68を介して連結され、外槽5と第1伸縮管61を介して連結されている。外槽5と配管Pとの第1伸縮管61を介した連結構造は第1例に係る配管Pの支持構造S1で示したものと実質的に同一であるため、詳細な説明を省略する。
【0039】
中間槽4には、配管Pのための中間槽挿通孔44が設けられており、この中間槽挿通孔44に配管Pが挿通されている。中間槽挿通孔44の開口縁と配管Pとは、気密性が確保されるように溶接されている。より詳細には、中間槽挿通孔44の開口縁と配管Pの外装管とは、気密性が確保されるように溶接されている。この溶接部を、中間槽4と配管Pとの実質的な接合部65と見做すことができる。但し、中間槽4に気密性が要求されない場合には、配管Pは中間槽挿通孔44に挿通されるが、両者は接合されていなくてもよい。
【0040】
内槽3には配管Pのための内槽挿通孔34が設けられており、この内槽挿通孔34に配管Pが挿通されている。内槽挿通孔34の開口縁には第2伸縮管68が接合されている。第2伸縮管68は内槽3から内方(即ち、槽の内側)へ向かって突出する筒状部材であり、第2伸縮管68に配管Pが挿入されている。配管Pの外周面と第2伸縮管68の内周面との間には、グラスウールなどの繊維状断熱材75が充填されている。
【0041】
第2伸縮管68の基端部は内槽3と接合されており、第2伸縮管68の先端部は配管Pと接合されている。第2伸縮管68と内槽3との接合部、及び、伸縮管68と配管Pとの接合部は、気密性が確保されるように溶接されていてよい。伸縮管68の先端部と配管Pとの接合部は、内槽3と配管Pとの実質的な接合部73と見做すことができる。
【0042】
第2伸縮管68は、少なくとも一部分に伸縮部74を有する。伸縮部74は、例えば、第2伸縮管68の中途部に設けられたコルゲーションやベローズによって実現され得る。この伸縮部74によって、第2伸縮管68の基端部に対し先端部は第2伸縮管68の径方向及び軸方向の双方への変位が許容される。換言すれば、内槽3の本体に対し接合部73の変位が許容される。
【0043】
上記の支持構造S2を備える三重殻タンク1では、内槽3に低温液化ガスが収容されると、内槽3の空載時を基準として、第1槽間91の槽間距離及び第2槽間92の槽間距離は変化する。ここで、第1槽間91の槽間距離及び第2槽間92の槽間距離が変化しても、その変化が伸縮管68,62の伸縮によって吸収され、内槽3と配管Pとの接合部73、中間槽4と配管Pとの接合部65、及び外槽5と配管Pとの接合部66に生じる応力が低減される。
【0044】
以上の第2例に係る配管Pの支持構造S2では、第2伸縮管68は内槽3から内方へ突出しているので、第1槽間91が狭い場合でも、内槽3に第2伸縮管68を設けることができる。但し、伸縮管68は、内槽3から外方へ突出して、第1槽間91に配置されていてもよい。
【0045】
[第3例に係る配管Pの支持構造S3]
図7は、第3例に係る配管Pの支持構造S3を説明する図である。なお、図7では、配管Pの内槽3、中間槽4、及び外槽5の貫通部が拡大して示されている。第3例に係る配管Pの支持構造S3は、特に、三重殻タンク1の屋根を貫通する配管(例えば、BOG配管22)に適用される。
【0046】
図7に示す配管Pの支持構造S3では、配管Pは、中間槽4と接合され、外槽5と第1伸縮管61を介して連結され、内槽3とは接合されていない。外槽5と配管Pとの第1伸縮管61を介した連結構造は第1例に係る配管Pの支持構造S1で示したものと実質的に同一であるため、詳細な説明を省略する。また、中間槽4と配管Pとの接合構造は第2例に係る配管Pの支持構造S2で示したものと実質的に同一であるため、詳細な説明を省略する。
【0047】
内槽3には配管Pのための内槽挿通孔34が設けられており、この内槽挿通孔34に配管Pが遊挿されている。内槽挿通孔34の開口縁と配管Pとの間隙を通じて、内槽3内と内槽3と中間槽4との第1槽間91とが連通されており、内槽3内のボイルオフガスが第1槽間91へ流入する。よって、配管Pの支持構造S3が採用される場合、連通管21は省略されてよい。
【0048】
内槽挿通孔34を通じて断熱材93が内槽3内へ進入しないように、内槽挿通孔34の周囲には、繊維状断熱材、パネル状断熱材、或いはブロック状断熱材などの流動性を有しない断熱材93が設けられることが望ましい。但し、内槽挿通孔34と配管Pとの間隙から断熱材93や塵等が内槽3内へ侵入しないように、第1槽間91とを物理的に隔離してもよい。例えば、図8に示すように、内槽挿通孔34に筒体81が配管Pと略同心状に挿入されており、この筒体81の外壁と内槽挿通孔34の縁とが固定されている。筒体81は、内槽3の壁から第1槽間91内と内槽3内の両方へ突出している。第1槽間91内において、配管Pに当該配管Pの外壁から半径方向に突出するフランジ状のカバープレート83が固定されている。カバープレート83は、筒体81の端部と配管Pの間隙を覆い、且つ、筒体81との干渉を避けて筒体81から離れて配置されている。カバープレート83の外縁と筒体81の上端とは、フィルタ82で接続されている。フィルタ82により、カバープレート83と筒体81との間隙が通気可能に塞がれている。内槽3が収縮する内槽3に固定された筒体81とカバープレート83との間隔が大きくなるが、フィルタ82は伸縮変形可能な材料で構成されていること又は伸縮代を有していることにより、間隙の大きさの変化に追従して変形する。フィルタ82は、例えばガラスクロスなどの熱や化学的に安定した材料で構成されたものであることが望ましい。なお、図8に示す例では、カバープレート83及びフィルタ82は第1槽間91内に配置されているが、図9に示すように、カバープレート83及びフィルタ82は内槽3内に配置されていてもよい。この場合、内槽3内において配管Pに当該配管Pの外壁から半径方向に突出するカバープレート83が固定され、カバープレート83の外縁と筒体81の下端とがフィルタ82で接続される。
【0049】
上記の支持構造S3を備える三重殻タンク1では、内槽3に低温液化ガスが収容されると、内槽3の空載時を基準として、第1槽間91の槽間距離及び第2槽間92の槽間距離は変化する。ここで、第2槽間92の槽間距離が変化しても、その変化が第1伸縮管61の伸縮によって吸収され、中間槽4と配管Pとの接合部65、及び外槽5と配管Pとの接合部66に生じる応力が低減される。また、配管Pが内槽3と接合されていないため、第1槽間91の槽間距離が変化しても、中間槽4と配管Pとの接合部65、及び、外槽5と配管Pとの接合部66に生じる応力が低減される。そのうえ、連通管21を省略することができる。
【0050】
〔総括〕
以上に説明したように、第1例及び第2例に係る配管Pの支持構造S1,S2を備えた本実施形態に係る三重殻タンク1は、
外槽5と、
外槽5内に配置された中間槽4と、
中間槽4内に配置され、内部に液化ガスが貯蔵される内槽3と、
外槽5、中間槽4、及び内槽3を貫通する配管Pとを備え、
配管Pと外槽5とが第1伸縮管61を介して連結され、配管Pと内槽3及び中間槽4のうち一方とが第2伸縮管62/68を介して連結され、配管Pと内槽3及び中間槽4のうち他方とが接合されている(又は、配管Pが内槽3及び中間槽4のうち他方に挿通されている)ことを特徴としている。
【0051】
上記構成の三重殻タンク1によれば、内槽3に低温の液化ガスが収容されることにより内槽3、中間槽4、及び外槽5の槽間の距離が槽の熱収縮に起因して変化した場合に、伸縮管61,62,68の伸縮によって槽間の距離が変化が吸収され、各槽と配管Pとの接合部73,65,66に生じる応力が軽減される。よって、上記構成の三重殻タンク1が備える配管Pの支持構造S1,S2は、内槽3、中間槽4、及び外槽5からなる三重殻を備える三重殻タンク1において三重殻を貫通する配管Pの支持に好適である。
【0052】
第1例に係る配管Pの支持構造S1を備えた三重殻タンク1では、中間槽4は配管Pが挿通される中間槽挿通孔44を有し、中間槽挿通孔44の縁から外方へ向けて突出するように第2伸縮管62の基端部が中間槽4と接合され、第2伸縮管62の先端部が配管Pと接合されている。この配管Pの支持構造S1を備えた三重殻タンク1では、第2伸縮管62が第2槽間92に配置されることから、第2伸縮管62が内槽3内や第1槽間91に配置される場合と比較して施工が容易であり、第2伸縮管62の耐冷熱性の度合も小さくてよい。
【0053】
第1例に係る配管Pの支持構造S1を備えた三重殻タンク1において、中間槽4と外槽5との第2槽間92に粒状断熱材が充填され、第2伸縮管62の周囲への粒状断熱材の移動を阻害する防粒堤67が第2伸縮管62の周りに配置されてもよい。ここで、防粒堤67と配管Pとの配管Pの半径方向の間隙に繊維状断熱材72が充填されていてよい。また、防粒堤67は、第2伸縮管62を包囲する筒状部材であって、筒状部材の第1端部と中間槽4とが接合され、筒状部材の第2端部と配管Pとが接合されていてよい。
【0054】
また、第1例に係る配管Pの支持構造S1を備えた三重殻タンク1では、中間槽4は配管Pが挿通される中間槽挿通孔44を有し、中間槽挿通孔44の縁から内方へ向けて突出するように第2伸縮管62の基端部が中間槽4と接合され、第2伸縮管62の先端部が配管Pと接合されている。この配管Pの支持構造S1を備えた三重殻タンク1では、内槽3と中間槽4の第1槽間91に粒状断熱材が充填されており、第2伸縮管62の周囲への粒状断熱材の移動を阻害する防粒堤67が第2伸縮管62の周りに配置されている。ここで、防粒堤67と配管Pとの配管Pの半径方向の間隙に繊維状断熱材72が充填されていてよい。また、防粒堤67は、第2伸縮管62を包囲する筒状部材であって、筒状部材の第1端部と中間槽4とが接合され、筒状部材の第2端部と配管Pとが接合されていてよい。
【0055】
上記のように第2伸縮管62の周囲に防粒堤67が設けられると、第2伸縮管62の伸縮部64に粒状断熱材が詰まったり圧接したりすることが回避され、第2伸縮管62の伸縮や剪断変形が阻害されない。
【0056】
また、第2例に係る配管Pの支持構造S2を備えた三重殻タンク1では、内槽3は配管Pが挿通される内槽挿通孔34を有し、内槽挿通孔34の縁から内方へ向けて突出するように第2伸縮管68の基端部と内槽3とが接合され、第2伸縮管68の先端部と配管Pとが接合されている。この第2例に係る配管Pの支持構造S2を備えた三重殻タンク1では、第2伸縮管68が内槽3の内方へ突出していることから、第2伸縮管68に関し設置空間の制約が少なく、設計及び施工の自由度が高い。
【0057】
また、第3例に係る配管Pの支持構造S3を備えた本実施形態に係る三重殻タンク1は、
外槽5と、
外槽5内に配置された中間槽4と、
中間槽4内に配置され、内槽挿通孔34を有し、内部に液化ガスが貯蔵される内槽3と、
外槽5、中間槽4、及び内槽3を貫通する配管Pとを備え、
配管Pと外槽5とが第1伸縮管61を介して連結され、配管Pと中間槽4とが接合され、配管Pが内槽挿通孔34に遊挿され、内槽挿通孔34と配管Pとの間隙を通じて内槽3の内部と内槽3と中間槽4の第1槽間91とが連通されていることを特徴としている。
【0058】
上記構成の三重殻タンク1によれば、内槽3に低温の液化ガスが収容されることにより内槽3、中間槽4、及び外槽5の槽間の距離が熱収縮に起因して変化した場合に、第1伸縮管61の伸縮によって槽間距離の変化が吸収され、中間槽4及び外槽5と配管Pとの接合部65,66に生じる応力が軽減される。よって、上記構成の三重殻タンク1が備える配管Pの支持構造S3は、内槽3、中間槽4、及び外槽5からなる三重殻を備える三重殻タンク1において三重殻を貫通する配管Pの支持に好適である。そのうえ、配管Pが遊挿された内槽挿通孔34を通じて内槽3内と第1槽間91とが連通されるので、連通管21を省略することができる。
【0059】
上記の第3例に係る配管Pの支持構造S3を備えた三重殻タンク1は、内槽挿通孔34の縁に固定されて配管Pが遊挿された筒体81と、第1槽間91又は内槽3内に筒体81から離れて配置され、配管Pの外壁から半径方向に突出するフランジ状のカバープレート83と、筒体81とカバープレート83の間隙を通気可能に塞ぐ伸縮可能なフィルタ82とを、更に備えていてよい。
【0060】
上記構成の三重殻タンク1によれば、内槽挿通孔34と配管Pとの間において、気体の通過が許容され、且つ、保冷材や粉塵などの固体の通過が阻止される。これにより、内槽挿通孔34を通じて内槽3内の気体が第1槽間91へ移動できるので、別途の連通管21を省略することができる。また、内槽3から内槽挿通孔34を通って第1槽間91へ抜ける気体の流れが直接に中間槽4に衝突することを防止できる。
【0061】
以上に本開示の好適な実施の形態を説明したが、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で、上記実施形態の具体的な構造及び/又は機能の詳細を変更したものも本開示に含まれ得る。上記の構成は、例えば、以下のように変更することができる。
【0062】
例えば、上記実施形態において、内槽3、中間槽4、及び外槽5は、円筒状の平底タンクであるが、円筒状に限られず、略多角形筒状の平底タンクであってもよい。
【0063】
例えば、上記実施形態において、連通管21は省略されてもよい。換言すれば、内槽3、中間槽4、及び外槽5のそれぞれが気密性を有してもよい。
【0064】
例えば、上記実施形態において、三重殻タンク1は陸上に設置されているが、三重殻タンク1の配管Pの支持構造S1-S3は船舶に搭載された三重殻タンクに適用されてもよい。
【符号の説明】
【0065】
1 :三重殻タンク
3 :内槽
4 :中間槽
5 :外槽
22 :BOG配管
25 :払出配管
34 :内槽挿通孔
44 :中間槽挿通孔
54 :外槽挿通孔
61 :第1伸縮管
62 :第2伸縮管
67 :防粒堤
68 :第2伸縮管
69,70,72,75 :繊維状断熱材
65,66,73 :接合部
91,92 :槽間
93 :断熱材
P :配管
S1-S3 :支持構造
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9