(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-04
(45)【発行日】2024-06-12
(54)【発明の名称】リソース処理方法、装置及び媒体
(51)【国際特許分類】
H04W 72/40 20230101AFI20240605BHJP
H04W 92/18 20090101ALI20240605BHJP
H04W 72/25 20230101ALI20240605BHJP
H04W 72/0446 20230101ALI20240605BHJP
H04W 72/0453 20230101ALI20240605BHJP
【FI】
H04W72/40
H04W92/18
H04W72/25
H04W72/0446
H04W72/0453
(21)【出願番号】P 2023513573
(86)(22)【出願日】2021-07-28
(86)【国際出願番号】 CN2021108986
(87)【国際公開番号】W WO2022042190
(87)【国際公開日】2022-03-03
【審査請求日】2023-03-29
(31)【優先権主張番号】202010890881.4
(32)【優先日】2020-08-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202011358002.X
(32)【優先日】2020-11-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202110709748.9
(32)【優先日】2021-06-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ホ,ホォンリ
(72)【発明者】
【氏名】リ,シュエルゥ
(72)【発明者】
【氏名】ペン,ラン
【審査官】伊藤 嘉彦
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2020/064553(WO,A1)
【文献】国際公開第2020/054041(WO,A1)
【文献】特表2017-506842(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00 - 99/00
H04B 7/24 - 7/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
リソース処理方法であって、
第1のデバイスによって、第1のリソースに対応するビーコン指示リソース上でビーコン・メッセージを送信することであって、前記ビーコン・メッセージは、前記第1のリソースが第1のユーザ・グループ内のデバイスによって使用され、かつ別のユーザ・グループが前記第1のリソースの全部若しくは一部を使用できないことを示すために使用される、ことか、又は
前記第1のデバイスによって、前記第1のリソースに対応する前記ビーコン指示リソース上での前記ビーコン・メッセージの送信をスキップし、その結果、別のユーザ・グループ内のデバイスは、前記第1のリソースが前記第1のユーザ・グループ内の前記デバイスによって使用されず、かつ前記第1のリソースの全部若しくは一部が前記別のユーザ・グループ内の前記デバイスによって一時的に使用され得ると決定すること、を含み、
前記第1のデバイスは、前記第1のユーザ・グループに属し、第1のリソースは、第1のリソース・プールに属し、第1のリソース・プールは、サイドリンクSL通信のために前記第1のユーザ・グループに配分される複数の周期的リソースを含み、各リソースは、1つのビーコン指示リソースに対応
し、
前記ビーコン・メッセージは、前記第1のリソース・プールの設定情報を搬送し、前記設定情報は、第2のリソース内にあり、かつ前記第2のリソースが第1の条件を満たすときに前記別のユーザ・グループによって使用され得るリソースのリソース情報を示すために使用され、前記リソース情報は、ターゲット・リソース・ユニット・セット及び/又はターゲット・ユーザ・グループ・セットを含み、
前記第2のリソースは、前記第1のリソース・プールに属し、前記第2のリソースに対応する時間領域ロケーションは、前記第1のリソースに対応する時間領域ロケーションの後であり、前記第1の条件は、前記第1のデバイスが前記第2のリソースに対応するビーコン指示リソース上でのビーコン・メッセージの送信をスキップすることであり、
前記ターゲット・リソース・ユニット・セットは、前記第2のリソース内の少なくとも1つのリソース・ユニットを含み、
前記ターゲット・ユーザ・グループ・セットは、少なくとも1つのユーザ・グループの識別子を含み、前記ユーザ・グループの前記識別子は、前記ターゲット・リソース・ユニット・セット内のリソースを使用することが可能なユーザ・グループの識別子である、方法。
【請求項2】
前記ターゲット・リソース・ユニット・セットは、リソース解放持続時間セット及び/又はリソース解放周波数領域セットを含み、
前記リソース解放持続時間セットは、少なくとも1つの時間ユニット数を含み、第1の時間ユニット数は、前記第2のリソース内にあり、かつ前記別のユーザ・グループ内の前記デバイスによって使用され得るリソースに含まれる時間ユニット数を示すために使用され、前記第1の時間ユニット数は、前記少なくとも1つの時間ユニット数に属するか、又は
前記リソース解放持続時間セットは、少なくとも1つの時間ユニット比率を含み、第1の時間ユニット比率は、前記第2のリソース内にあり、かつ前記別のユーザ・グループ内の前記デバイスによって使用され得る前記リソースに含まれる時間ユニット数の、前記第2のリソースに含まれる時間ユニット総数に対する比を示し、前記第1の時間ユニット比率は、前記少なくとも1つの時間ユニット比率に属し、
前記リソース解放周波数領域セットは、前記第2のリソース内の少なくとも1つの周波数領域リソースに対応する指示情報を含み、前記指示情報は、前記別のユーザ・グループ内の前記デバイスによって使用され得る周波数領域リソースを示す、請求項
1に記載の方法。
【請求項3】
前記ビーコン・メッセージは、Zadeoff-Chu系列によって搬送され、前記Zadeoff-Chu系列のルート・インデックスは、前記第1のユーザ・グループの識別子及び前記Zadeoff-Chu系列の長さに基づいて決定される、請求項2
に記載の方法。
【請求項4】
前記Zadeoff-Chu系列は、前記ルート・インデックスと、サイクリック・シフト・パラメータ・セット内にあり、かつ前記設定情報に対応するサイクリック・シフト・パラメータとに基づいて生成され、前記サイクリック・シフト・パラメータ・セットは、複数の設定情報に対応するサイクリック・シフト・パラメータを含むか、又は
前記Zadeoff-Chu系列は、系列セット内にあり、かつ設定情報に対応するターゲット系列であり、前記系列セットは、前記複数の設定情報に対応する系列を含み、前記複数の設定情報において、各設定情報に対応する系列は、前記ルート・インデックス及び各設定情報に対応するサイクリック・シフト・パラメータに基づいて決定される、請求項
3に記載の方法。
【請求項5】
第1のデバイスによって、第1のリソースに対応するビーコン指示リソース上でビーコン・メッセージを送信することは、
前記第1のデバイスによって、前記第1のユーザ・グループが前記第1のリソースを使用すると決定することをさらに含み、
前記第1のデバイスによって、前記第1のリソースに対応する前記ビーコン指示リソース上での前記ビーコン・メッセージの送信をスキップすることは、
前記第1のデバイスによって、前記第1のユーザ・グループが前記第1のリソースの使用をスキップすると決定することをさらに含む、請求項1~
4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記第1のデバイスによって、前記第1のユーザ・グループが前記第1のリソースを使用すると決定することは、
前記第1のデバイスによって、前記第1のリソースが第2のデバイスによって使用されると決定することを含み、前記第2のデバイスは、前記第1のユーザ・グループに属する、請求項
5に記載の方法。
【請求項7】
リソース処理方法であって、
第3のデバイスは、第1のリソースに対応するビーコン指示リソース上で第1のビーコン・メッセージを検出することであって、前記第1のリソースは、第1のリソース・プールに属し、前記第1のリソース・プールは、サイドリンクSL通信のために第1のユーザ・グループに配分される複数の周期的リソースを含み、各リソースは、1つのビーコン指示リソースに対応し、前記第3のデバイスは、第2のユーザ・グループに属し、前記第1のビーコン・メッセージは、前記第1のリソースが前記第1のユーザ・グループ内のデバイスによって使用され、前記第1のユーザ・グループを除く別のユーザ・グループが前記第1のリソースの全部若しくは一部を使用できないことを示すために使用される、ことと、
前記第3のデバイスが前記第1のビーコン・メッセージを検出する場合、前記第1のリソースが前記第1のユーザ・グループ内の前記デバイスによって使用され、かつ前記第2のユーザ・グループが前記第1のリソースを使用できないと決定することか、又は
前記第3のデバイスが前記第1のビーコン・メッセージを検出しない場合、前記第1のリソースが前記第1のユーザ・グループ内の前記デバイスによって使用されず、かつ前記第1のリソースの全部若しくは一部が前記別のユーザ・グループによって一時的に使用され得ると決定することと、を含
み、
前記第1のビーコン・メッセージは、前記第1のリソース・プールの設定情報を搬送し、前記設定情報は、第2のリソース内にあり、かつ前記第2のリソースが第1の条件を満たすときに前記別のユーザ・グループによって使用され得るリソースのリソース情報を示すために使用され、前記リソース情報は、ターゲット・リソース・ユニット・セット及び/又はターゲット・ユーザ・グループ・セットを含み、
前記第2のリソースは、前記第1のリソース・プールに属し、前記第2のリソースに対応する期間の時間領域ロケーションは、前記第1のリソースに対応する期間の時間領域ロケーションの後であり、前記第1の条件は、第1のデバイスが前記第2のリソースに対応するビーコン指示リソース上での前記第1のビーコン・メッセージの送信をスキップすることであり、
前記ターゲット・リソース・ユニット・セットは、前記第2のリソース内の少なくとも1つのリソース・ユニットを含み、
前記ターゲット・ユーザ・グループ・セットは、少なくとも1つのユーザ・グループの識別子を含み、前記ユーザ・グループの前記識別子は、前記ターゲット・リソース・ユニット・セット内のリソースを使用することが可能なユーザ・グループの識別子である、方法。
【請求項8】
前記第3のデバイスが前記第1のビーコン・メッセージを検出しない場合、前記第1のリソースが前記第1のユーザ・グループ内の前記デバイスによって使用されず、かつ前記第1のリソースの全部又は一部が前記別のユーザ・グループによって一時的に使用され得ると決定した後に、
前記第3のデバイスによって、前記第1のリソースを使用することをさらに含む、請求項
7に記載の方法。
【請求項9】
前記ターゲット・リソース・ユニット・セットは、リソース解放持続時間セット及び/又はリソース解放周波数領域セットを含み、
前記リソース解放持続時間セットは、少なくとも1つの時間ユニット数を含み、第1の時間ユニット数は、前記第2のリソース内にあり、かつ前記別のユーザ・グループ内のデバイスによって使用され得るリソースに含まれる時間ユニット数を示すために使用され、前記第1の時間ユニット数は、前記少なくとも1つの時間ユニット数に属するか、又は
前記リソース解放持続時間セットは、少なくとも1つの時間ユニット比率を含み、第1の時間ユニット比率は、前記第2のリソース内にあり、かつ前記別のユーザ・グループ内の前記デバイスによって使用され得る時間ユニットの、前記第2のリソースに含まれる時間ユニット総数に対する比を示し、前記第1の時間ユニット比率は、前記少なくとも1つの時間ユニット比率に属し、
前記リソース解放周波数領域セットは、前記第2のリソース内の少なくとも1つの周波数領域リソースに対応する指示情報を含み、前記指示情報は、前記別のユーザ・グループ内の前記デバイスによって使用され得る周波数領域リソースを示す、請求項
7に記載の方法。
【請求項10】
前記第1のビーコン・メッセージは、Zadeoff-Chu系列によって搬送され、前記Zadeoff-Chu系列のルート・インデックスは、前記第1のユーザ・グループの識別子及び前記Zadeoff-Chu系列の長さに基づいて決定される、請求項
9に記載の方法。
【請求項11】
前記Zadeoff-Chu系列は、前記ルート・インデックスと、サイクリック・シフト・パラメータ・セット内にあり、かつ前記設定情報に対応するサイクリック・シフト・パラメータとに基づいて生成され、前記サイクリック・シフト・パラメータ・セットは、複数の設定情報に対応するサイクリック・シフト・パラメータを含むか、又は
前記Zadeoff-Chu系列は、系列セット内にあり、かつ設定情報に対応するターゲット系列であり、前記系列セットは、前記複数の設定情報に対応する系列を含み、前記複数の設定情報において、各設定情報に対応する系列は、前記ルート・インデックス及び各設定情報に対応するサイクリック・シフト・パラメータに基づいて決定される、請求項
10に記載の方法。
【請求項12】
前記第3のデバイスによって、第2のリソースに対応する第2のビーコン指示リソース上で第2のビーコン・メッセージを検出することと、
前記第3のデバイスが前記第2のビーコン・メッセージを検出せず、前記第1のビーコン・メッセージで搬送される設定情報によって示されるリソース情報に含まれるターゲット・ユーザ・グループ・セットが前記第2のユーザ・グループの識別子を含む場合、前記第3のデバイスによって、前記第2のリソースの全部若しくは一部を使用することか、又は
前記第3のデバイスが前記第2のビーコン・メッセージを検出しない場合、前記第3のデバイスによって、前記第2のリソースの全部若しくは一部を使用することと、をさらに含む、請求項
7に記載の方法。
【請求項13】
メモリと、プロセッサと、を含む通信装置であって、前記メモリは、コンピュータ・プログラム命令を記憶するように構成されており、前記プロセッサが前記コンピュータ・プログラム命令を実行するときに、前記通信装置は、請求項1~
12のいずれか一項に記載のリソース処理方法を実行することが可能となる、通信装置。
【請求項14】
コンピュータ命令を含むコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ命令がコンピュータ上で動作されるときに、前記コンピュータが、請求項1~
12のいずれか一項に記載の方法を実行することが可能となる、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項15】
プロセッサを含むチップであって、前記プロセッサが命令を実行するときに、前記プロセッサは、請求項1~
12のいずれか一項に記載の方法を実行する、チップ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この出願は、2020年8月29日に中国国家知識産権局に出願され、かつ「INFORMATION SENDING AND RECEIVING METHOD」と題された中国特許出願第202010890881.4号に対する優先権を主張し、この特許出願は、全体として参照により本明細書に組み込まれ、この出願は、2020年11月27日に中国国家知識産権局に出願され、かつ「RESOURCE PROCESSING METHOD, APPARATUS, AND MEDIUM」と題された中国特許出願第202011358002.X号に対する優先権を主張し、この特許出願は、全体として参照により本明細書に組み込まれ、この出願は、2021年6月25日に中国国家知識産権局に出願され、かつ「RESOURCE PROCESSING METHOD, APPARATUS, AND MEDIUM」と題された中国特許出願第202110709748.9号に対する優先権を主張し、この特許出願は、全体として参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
この出願は、通信技術の分野に関係し、特に、リソース処理方法、装置及び媒体に関係する。
【背景技術】
【0003】
サイドリンク(sidelink、SL)は、ロング・ターム・エボリューション(long term evolution、LTE)システム及び第5世代(the fifth generation、5G)移動通信ニュー・ラジオ(new radio、NR)システムであり、かつ基地局なしでデバイス間(device to device、D2D)直接通信を可能にする重要な技術である。デバイス間の伝送は基地局によって転送される必要がないので、SLは、より短い遅延、より高い空間多重化効率、及びより低いコアネットワーク負荷を実装することができる。SLは、ビークル・ツー・エブリシング(vehicle to everything、V2X)、スマート・ホーム、スマート工場など、ローカル通信要件の高いシナリオにおいて重要な役割を果たす。
【0004】
現在、NR SLにおけるSL端末(user equipment、UE)間のリソース配分モードは主にモード1(mode 1)とモード2(mode 2)の2つがある。モード1では、伝送リソースはUEのための基地局によって主にスケジューリングされる。モード2では、伝送リソースは端末によって自動的にスケジューリングされる。
【0005】
モード1:基地局のカバレッジ内のSL UEの場合、SL UEの伝送リソースは、基地局によって中央でスケジューリングされてもよい。基地局は、動的グラント(dynamic grant)又は設定されたグラント(configured grant)方式で、SL UEの伝送リソースをスケジューリングしてもよい。設定されたグラントは、設定されたグラント・タイプ1(configured grant type 1)又は設定されたグラント・タイプ2(configured grant type 2)を含む。
【0006】
モード2:各SL UEは、センシング選択(sensing-selection)メカニズムを使用して、リソースを占有する。各SL UEは、別の受信したSLメッセージ内のシステム制御情報(system control information、SCI )1又はSCI2をデコードし、リソース予約情報を学習し、SCIで搬送されたリソース予約情報(例えば、周期的予約及びワンタイム予約)、示されたサービス・プライオリティ、及びSCIの受信信号受信電力(reference signal received power、RSRP)に基づいて、利用可能な時間周波数リソース・ロケーションを決定し、次いで、利用可能なリソースからデータを送信するためのリソースをランダムに選択する。
【0007】
SL伝送シナリオにおけるリソース配分方式として、グループ・ベースのリソース配分ソリューションが導入されてもよい。一般に、SLにおけるグループは、ユーザ・グループ(UEグループ)とも呼ばれてもよい。1つのUEグループは、1つ以上のSL UEを含んでもよい。SLリソースがUEグループに配分され、その結果、UEグループ内のSL UEは、SLリソースを取得することができる。SL通信のクオリティ・オブ・サービス(quality of service、QoS)を確保するという制約の下で、各グループがSLリソースを占有する方法、又は各グループに対してSLリソースを配分する方法は、解決すべき緊急の問題である。
【発明の概要】
【0008】
この出願は、データ遅延を低減し、チャネル・リソース利用を改善し、チャネル・リソースの無駄を低減するためのリソース処理方法、装置、及び媒体を提供する。
【0009】
第1の態様によれば、この出願は、リソース処理方法であって、第1のデバイスが、第1のリソースに対応するビーコン指示リソース上でビーコン・メッセージを送信し、ビーコン・メッセージは、第1のリソースが第1のユーザ・グループ内のデバイスによって使用され、かつ別のユーザ・グループが第1のリソースの全部若しくは一部を使用できないことを示すために使用される、ことか、又は第1のデバイスが、第1のリソースに対応するビーコン指示リソース上でのビーコン・メッセージの送信をスキップし、その結果、別のユーザ・グループ内のデバイスは、第1のリソースが第1のユーザ・グループ内のデバイスによって使用されず、かつ第1のリソースの全部若しくは一部が別のユーザ・グループ内のデバイスによって一時的に使用され得ると決定すること、を含み、第1のデバイスは、第1のユーザ・グループに属し、第1のリソースは、第1のリソース・プールに属し、第1のリソース・プールは、サイドリンクSL通信のために第1のユーザ・グループに配分される複数の周期的リソースを含み、各リソースは、1つのビーコン指示リソースに対応する、方法を提供する。
【0010】
前述の技術的解決策では、第1のリソース・プール内のリソースは、SL通信のために第1のユーザ・グループに配分される複数の周期的リソースである。対応するビーコン指示リソースは、各周期的ソースに対して設定されてもよい。第1のデバイスは、第1のリソースに対応するビーコン指示リソース上でビーコン・メッセージを送信して、第1のリソースが第1のユーザ・グループによって使用されることを別のユーザ・グループに示すことができる。別のユーザ・グループは、ビーコン・メッセージを検出することによって、第1のリソースが第1のユーザ・グループによって使用されると決定することができる。第1のデバイスは、第1のリソースに対応するビーコン指示リソース上でのビーコン・メッセージの送信をスキップし、その結果、ビーコン・メッセージを検出しないことによって、第1のリソースが第1のユーザ・グループによって使用されないと別のユーザ・グループが決定することができる。第1のデバイスは、第1のユーザ・グループが第1のリソースの使用をスキップするときに、別のユーザ・グループが一時的に第1のリソースを占有することを可能にするために、ビーコン・メッセージにおいて第1のリソースの使用法を示してもよい。これは、第1のユーザ・グループの周期的なリソース利用を改善し、チャネル・リソースの無駄を低減することができる。
【0011】
可能な設計では、ビーコン・メッセージは、第1のリソース・プールの設定情報を搬送し、設定情報は、第2のリソース内にあり、かつ第2のリソースが第1の条件を満たすときに別のユーザ・グループによって使用され得るリソースのリソース情報を示すために使用され、リソース情報は、ターゲット・リソース・ユニット・セットの指示情報及び/又はターゲット・ユーザ・グループ・セットの指示情報を含み、第2のリソースは、第1のリソース・プールに属し、第2のリソースに対応する期間の時間領域ロケーションは、第1のリソースに対応する期間の時間領域ロケーションの後であり、第1の条件は、第1のデバイスが第2のリソースに対応するビーコン指示リソース上でのビーコン・メッセージの送信をスキップすることであり、ターゲット・リソース・ユニット・セットは、第2のリソース内の少なくとも1つのリソース・ユニットを含み、ターゲット・ユーザ・グループ・セットは、少なくとも1つのユーザ・グループの識別子を含み、ユーザ・グループの識別子は、ターゲット・リソース・ユニット・セット内のリソースを使用することが可能なユーザ・グループの識別子である。
【0012】
前述の技術的解決策では、ビーコン・メッセージは、第1のリソース・プールの設定情報を搬送することができ、設定情報は、第1のリソース・プール内の第2のリソース内にあり、かつ別のユーザ・グループによって使用され得るリソースのリソース情報を示すことができる。第2のリソースはまた、第1のリソース・プール内のリソースであり、第2のリソースに対応する期間の時間領域ロケーションは、第1のリソースに対応する期間の時間領域ロケーションの後にある。リソース情報は、リソース・ユニット・セットにおいてリソースを含むことができ、その結果、別のユーザ・グループは、第2のリソースで一時的に使用され得るリソースのステータスを学習することができる。代替的には、リソース情報は、ユーザ・グループ識別子セットを含むことができ、その結果、別のユーザ・グループは、第2のリソースを一時的に使用できるユーザ・グループのステータスを学習することができる。すなわち、現在の第1のリソースが解放されないことを示すことに加えて、第1のデバイスによって送信されるビーコン・メッセージは、第1のユーザ・グループが占有され、かつ、ユーザ・グループが一時的に占有を実行することができる後に解放されるリソース内のリソース・ユニットなどの情報を示すために使用されてもよい。
【0013】
可能な設計では、ターゲット・リソース・ユニット・セットは、リソース解放持続時間セット及び/又はリソース解放周波数領域セットを含み、リソース解放持続時間セットは、少なくとも1つの時間ユニット数を含み、第1の時間ユニット数は、第2のリソース内にあり、かつ別のユーザ・グループ内のデバイスによって使用され得るリソースに含まれる時間ユニット数を示すために使用され、第1の時間ユニット数は、少なくとも1つの時間ユニット数に属するか、又はリソース解放持続時間セットは、少なくとも1つの時間ユニット比率を含み、第1の時間ユニット比率は、第2のリソース内にあり、かつ別のユーザ・グループ内のデバイスによって使用され得るリソースに含まれる時間ユニットの、第2のリソースに含まれる時間ユニット総数に対する比を示し、リソース解放周波数領域セットは、第2のリソース内の少なくとも1つの周波数領域リソースに対応する指示情報を含み、指示情報は、別のユーザ・グループ内のデバイスによって使用され得る周波数領域リソースを示す。
【0014】
前述の技術的解決策では、ターゲット・リソース・ユニット・セットは、リソース解放持続時間セットを含むことができ、リソース解放持続時間セットは、第2のリソース内にあり、かつ別のユーザ・グループ内のデバイスによって使用され得る時間ユニット数を含むか、又は、第2のリソース内にあり、かつ別のユーザ・グループ内のデバイスによって使用され得る時間ユニットの第2のリソースに対する比率を示し、その結果、別のユーザ・グループは、第2のリソースを使用できる。ターゲット・リソース・ユニット・セットは、リソース解放周波数領域セットを含むことができ、リソース解放周波数領域セットは、第2のリソース内にあり、かつ別のユーザ・グループによって使用され得る周波数領域リソースのステータスを含み、その結果、別のユーザ・グループは、第2のリソース内の周波数領域リソースを使用する。このような設計は、第1のユーザ・グループによって解放されたSL通信リソースを、別のユーザ・グループによって使用することの柔軟性と利用を改善し、チャネル・リソースの無駄を低減することができる。
【0015】
可能な設計では、ビーコン・メッセージは、Zadeoff-Chu系列によって搬送され、Zadeoff-Chu系列のルート・インデックスは、第1のユーザ・グループの識別子及びZadeoff-Chu系列の長さに基づいて決定される。
【0016】
前述の技術的解決策では、異なるユーザ・グループは、Zadeoff-Chu系列のルート・インデックスに基づいて区別され得る。ビーコン・メッセージは、Zadeoff-Chu系列によって搬送され得、ビーコン・メッセージを搬送するZadeoff-Chu系列のルート・インデックスは、第1のユーザ・グループの識別子及び系列長さに基づいて決定される。これは、第1のユーザ・グループによって使用されるZadeoff-Chu系列のルート・インデックスが、別のユーザ・グループに対応するZadeoff-Chu系列のルート・インデックスと同じであるケースを回避し、複数のユーザ・グループに対応するビーコン・メッセージによって引き起こされる混乱を回避することができる。
【0017】
可能な設計では、Zadeoff-Chu系列は、ルート・インデックスと、サイクリック・シフト・パラメータ・セット内にあり、かつ設定情報に対応するサイクリック・シフト・パラメータとに基づいて生成され、サイクリック・シフト・パラメータ・セットは、複数の設定情報に対応するサイクリック・シフト・パラメータを含むか、又はZadeoff-Chu系列は、系列セット内にあり、かつ設定情報に対応するターゲット系列であり、系列セットは、複数の設定情報に対応する系列を含み、複数の設定情報において、各設定情報に対応する系列は、ルート・インデックス及び各設定情報に対応するサイクリック・シフト・パラメータに基づいて決定される。
【0018】
前述の技術的解決策では、生成されたZadeoff-Chu系列は、ビーコン・メッセージで搬送される設定情報を搬送することができる。第1のデバイスによって送信されるビーコン・メッセージを搬送するZadeoff-Chu系列は、系列ルート・インデックスと設定情報のサイクリック・シフト・パラメータに基づいて生成され得る。例えば、第1のデバイスは、設定情報に基づいてサイクリック・シフト・パラメータを決定し、ルート・インデックスに対応するルート系列上でサイクリック・シフトを実行して、Zadeoff-Chu系列を生成してもよい。代替的には、ビーコン・メッセージを伴うZadeoff-Chu系列は、系列セット内の設定情報に対応する系列であってもよい。各系列は、ルート・インデックス及び各設定情報に対応するサイクリック・シフト・パラメータに基づいて決定される。
【0019】
可能な設計では、第1のリソースに対応するビーコン指示リソースは、少なくとも1つの他のユーザ・グループに対応するリソース・プール内のリソースに直交する。
【0020】
前述の技術的解決策では、第1のユーザ・グループのリソース・プール内のリソースは、周期的である。各リソースは、対応するビーコン指示リソースを有する。第1のデバイスは、各リソースに対応するビーコン指示リソース上でビーコン・メッセージを送信することができ、別のユーザ・グループが特定のロケーション(例えば、ビーコン指示リソース上)でビーコン・メッセージを検出するのを助けるようにする。これは、ビーコン・メッセージ検出中に生成されるオーバヘッドを低減する。追加的に、第1のリソース・プール内の各リソースに対応するビーコン指示リソースは、別のユーザ・グループに対応するリソース・プール内のリソースに直交し、別のユーザ・グループに対応するリソース・プール内のリソースと干渉しない。
【0021】
可能な設計では、第1のデバイスが、第1のリソースに対応するビーコン指示リソース上でビーコン・メッセージを送信することは、第1のデバイスが、第1のユーザ・グループが第1のリソースを使用すると決定することをさらに含み、第1のデバイスが、第1のリソースに対応するビーコン指示リソース上でのビーコン・メッセージの送信をスキップすることは、第1のデバイスが、第1のユーザ・グループが第1のリソースの使用をスキップすると決定することをさらに含む。
【0022】
前述の技術的解決策では、第1のユーザ・グループが第1のリソースを使用すると決定するときに、第1のデバイスが、第1のリソースに対応するビーコン指示リソース上でビーコン・メッセージを送信することができるか、又は第1のユーザ・グループが第1のリソースの使用をスキップすると決定するときに、第1のデバイスが、ビーコン・メッセージの送信をスキップする。
【0023】
可能な設計では、第1のデバイスが、第1のユーザ・グループが第1のリソースを使用すると決定することは、第1のデバイスが、第1のリソースが第2のデバイスによって使用されると決定することを含み、第2のデバイスは、第1のユーザ・グループに属する。
【0024】
前述の技術的解決策では、第1のユーザ・グループ内のデバイスが第1のリソースを使用するかどうかを決定することによって、第1のユーザ・グループが第1のリソースを使用するかどうかを決定することができる。例えば、第1のユーザ・グループ内の第2のデバイスが第1のリソースを使用すると第1のデバイスが決定する場合、第1のデバイスは、第1のユーザ・グループが第1のリソースを使用すると決定することができる。
【0025】
第2の態様によれば、この出願は、リソース処理方法であって、第3のデバイスが、第1のリソースに対応するビーコン指示リソース上で第1のビーコン・メッセージを検出することであって、第1のリソースは、第1のリソース・プールに属し、第1のリソース・プールは、サイドリンクSL通信のために第1のユーザ・グループに配分される複数の周期的リソースを含み、各リソースは、1つのビーコン指示リソースに対応し、第3のデバイスは、第2のユーザ・グループに属し、第1のビーコン・メッセージは、第1のリソースが第1のユーザ・グループ内のデバイスによって使用され、第1のユーザ・グループを除く別のユーザ・グループが第1のリソースの全部若しくは一部を使用できないことを示すために使用される、ことと、第3のデバイスが第1のビーコン・メッセージを検出する場合、第3のデバイスが、第1のリソースが第1のユーザ・グループ内のデバイスによって使用され、かつ第2のユーザ・グループが第1のリソースを使用できないと決定することか、又は第3のデバイスが第1のビーコン・メッセージを検出しない場合、第3のデバイスが、第1のリソースが第1のユーザ・グループ内のデバイスによって使用されず、かつ第1のリソースの全部若しくは一部が別のユーザ・グループによって一時的に使用され得ると決定することと、を含む、方法を提供する。
【0026】
前述の技術的解決策では、第3のデバイスは、第1のリソースに対応する第1のビーコン指示リソース上で第1のビーコン・メッセージを検出することができる。第3のデバイスが第1のビーコン・メッセージを検出する場合、第1のリソースが第1のユーザ・グループ内のデバイスによって使用され、かつ第3のデバイスが第1のユーザ・グループにおける第1のリソースを使用できないと第3のデバイスが決定することができる。第3のデバイスが第1のビーコン・メッセージを検出しない場合、第1のリソースが第1のユーザ・グループ内のデバイスによって使用されない、言い換えれば、第1のリソースが第1のデバイス・グループによって一時的に解放されたと第3のデバイスが決定することができ、別のユーザ・グループ内のデバイスは、第1のユーザ・グループによって一時的に解放された第1のリソースの全部又は一部を使用できる。
【0027】
可能な設計では、第3のデバイスが第1のビーコン・メッセージを検出しない場合、第1のリソースが第1のユーザ・グループ内のデバイスによって使用されず、かつ第1のリソースの全部又は一部が別のユーザ・グループによって一時的に使用され得ると決定した後に、方法は、第3のデバイスが、第1のリソースを使用することをさらに含む。
【0028】
前述の技術的解決策では、第1のビーコン・メッセージを検出しないことにより、第1のユーザ・グループ内のデバイスが、SL通信のために第1のユーザ・グループに配分された第1のリソースの使用をスキップすることを第3のデバイスが決定する場合、第3のデバイスは、第1のリソース上でデータを伝送することができる。これは、第1のリソースの無駄を回避する。例えば、第3のデバイスは、第1のユーザ・グループに配分された第1のリソース上の非周期的サービスのデータを一時的に伝送することができる。これは、SL通信サービス品質を改善する。
【0029】
可能な設計では、第1のビーコン・メッセージは、第1のリソース・プールの設定情報を搬送し、設定情報は、第2のリソース内にあり、かつ第2のリソースが第1の条件を満たすときに別のユーザ・グループによって使用され得るリソースのリソース情報を示すために使用され、リソース情報は、ターゲット・リソース・ユニット・セットの指示情報及び/又はターゲット・ユーザ・グループ・セットの指示情報を含み、第2のリソースは、第1のリソース・プールに属し、第2のリソースに対応する期間の時間領域ロケーションは、第1のリソースに対応する期間の時間領域ロケーションの後であり、第1の条件は、第1のデバイスが第2のリソースに対応するビーコン指示リソース上での第1のビーコン・メッセージの送信をスキップすることであり、ターゲット・リソース・ユニット・セットは、第2のリソース内の少なくとも1つのリソース・ユニットを含み、ターゲット・ユーザ・グループ・セットは、少なくとも1つのユーザ・グループの識別子を含み、ユーザ・グループの識別子は、ターゲット・リソース・ユニット・セット内のリソースを使用することが可能なユーザ・グループの識別子である。
【0030】
前述の技術的解決策では、第1のビーコン・メッセージは、第1のリソース・プールの設定情報を搬送することができ、設定情報は、第1のリソース・プール内の第2のリソース内にあり、かつ別のユーザ・グループによって使用され得るリソースのリソース情報を示すことができる。第2のリソースはまた、第1のリソース・プール内のリソースであり、第2のリソースに対応する期間の時間領域ロケーションは、第1のリソースに対応する期間の時間領域ロケーションの後にある。リソース情報は、リソース・ユニット・セットにおいてリソースを含むことができ、その結果、別のユーザ・グループは、第2のリソースで一時的に使用され得るリソースのステータスを学習することができる。代替的には、リソース情報は、ユーザ・グループ識別子セットを含むことができ、その結果、別のユーザ・グループは、第2のリソースを一時的に使用できるユーザ・グループのステータスを学習することができる。すなわち、現在の第1のリソースが解放されないことを示すことに加えて、第1のユーザ・グループによって送信される第1のビーコン・メッセージは、第1のユーザ・グループが占有され、かつユーザが一時的に占有を実行することができる後に解放されるリソース内のリソース・ユニットを示すために使用されてもよい。
【0031】
可能な設計において、ターゲット・リソース・ユニット・セットは、リソース解放持続時間セット及び/又はリソース解放周波数領域セットを含み、リソース解放持続時間セットは、少なくとも1つの時間ユニット数を含み、第1の時間ユニット数は、第2のリソース内にあり、かつ別のユーザ・グループ内のデバイスによって使用され得るリソースに含まれる時間ユニット数を示すために使用され、第1の時間ユニット数は、少なくとも1つの時間ユニット数に属するか、又はリソース解放持続時間セットは、少なくとも1つの時間ユニット比率を含み、第1の時間ユニット比率は、第2のリソース内にあり、かつ別のユーザ・グループ内のデバイスによって使用され得る時間ユニットの、第2のリソースに含まれる時間ユニット総数に対する比を示し、第1の時間ユニット比率は、少なくとも1つの時間ユニット比率に属し、リソース解放周波数領域セットは、第2のリソース内の少なくとも1つの周波数領域リソースに対応する指示情報を含み、指示情報は、別のユーザ・グループ内のデバイスによって使用され得る周波数領域リソースを示す。
【0032】
前述の技術的解決策では、ターゲット・リソース・ユニット・セットは、リソース解放持続時間セットを含むことができ、リソース解放持続時間セットは、第2のリソース内にあり、かつ別のユーザ・グループ内のデバイスによって使用され得る時間ユニット数を含むか、又は、第2のリソース内にあり、かつ別のユーザ・グループ内のデバイスによって使用され得る時間ユニットの第2のリソースに対する比率を示し、その結果、別のユーザ・グループは、第2のリソースを使用できる。ターゲット・リソース・ユニット・セットは、リソース解放周波数領域セットを含むことができ、リソース解放周波数領域セットは、第2のリソース内にあり、かつ別のユーザ・グループによって使用され得る周波数領域リソースのステータスを含み、その結果、別のユーザ・グループは、第2のリソース内の周波数領域リソースを使用する。このような設計は、第1のユーザ・グループによって解放されたSL通信リソースを、別のユーザ・グループによって使用することの柔軟性と利用を改善し、チャネル・リソースの無駄を低減することができる。
【0033】
可能な設計では、第1のビーコン・メッセージは、Zadeoff-Chu系列によって搬送され、Zadeoff-Chu系列のルート・インデックスは、第1のユーザ・グループの識別子及びZadeoff-Chu系列の長さに基づいて決定される。
【0034】
前述の技術的解決策では、異なるユーザ・グループは、Zadeoff-Chu系列のルート・インデックスに基づいて区別され得る。ビーコン・メッセージは、Zadeoff-Chu系列によって搬送されてもよく、ビーコン・メッセージを搬送するZadeoff-Chu系列のルート・インデックスは、第1のユーザ・グループの識別子及び系列長さに基づいて決定される。このような設計は、検出された第1のビーコン・メッセージが属するユーザ・グループを第3のデバイスが決定又はマッチングするのを助けることができる。これはまた、第1のユーザ・グループによって使用されるZadeoff-Chu系列のルート・インデックスが、別のユーザ・グループに対応するZadeoff-Chu系列のルート・インデックスと同じであるケースを回避し、複数のユーザ・グループに対応するビーコン・メッセージによって引き起こされる混乱を回避することができる。
【0035】
可能な設計では、Zadeoff-Chu系列は、ルート・インデックスと、サイクリック・シフト・パラメータ・セット内にあり、かつ設定情報に対応するサイクリック・シフト・パラメータとに基づいて生成され、サイクリック・シフト・パラメータ・セットは、複数の設定情報に対応するサイクリック・シフト・パラメータを含むか、又はZadeoff-Chu系列は、系列セット内にあり、かつ設定情報に対応するターゲット系列であり、系列セットは、複数の設定情報に対応する系列を含み、複数の設定情報において、各設定情報に対応する系列は、ルート・インデックス及び各設定情報に対応するサイクリック・シフト・パラメータに基づいて決定される。
【0036】
前述の技術的解決策では、Zadeoff-Chu系列は、ビーコン・メッセージを搬送し、異なる設定情報は、異なるサイクリック・シフト・パラメータに対応し、Zadeoff-Chu系列は異なるか、又は異なる設定情報は、異なるZadeoff-Chu系列に対応する。
【0037】
可能な設計において、方法は、第3のデバイスが、第2のリソースに対応する第2のビーコン指示リソース上で第2のビーコン・メッセージを検出することと、第3のデバイスが第2のビーコン・メッセージを検出せず、第1のビーコン・メッセージで搬送される設定情報によって示されるリソース情報に含まれるターゲット・ユーザ・グループ・セットが第2のユーザ・グループの識別子を含む場合、第3のデバイスが、第2のリソースの全部若しくは一部を使用することか、又は第3のデバイスが第2のビーコン・メッセージを検出しない場合、第3のデバイスが、第2のリソースの全部若しくは一部を使用することと、をさらに含む。
【0038】
前述の技術的解決策では、第1のビーコン・メッセージを検出した後に、第3のデバイスは、ビーコン・メッセージの検出を継続することができる。第2のビーコン・メッセージが第2のリソースに対応する第2のビーコン指示リソース上で検出されないと第3のデバイスが決定する場合、第3のデバイスは、第2のリソースを使用できる。これは、SL通信リソース利用を改善し、第1のユーザ・グループ内のいずれのデバイスも第2のリソースを使用しないために生じるチャネル・リソースの無駄を回避する。代替的には、第3のデバイスによって検出される第1のビーコン・メッセージ内のリソース解放設定情報は、ユーザ・グループ・セットを含んでもよい。第3のデバイスが属する第2のユーザ・グループの識別子が、第1のビーコン・メッセージ内のユーザ・グループ内にあるときに、第3のデバイスは、第2のリソースを使用できる。第1のユーザ・グループ内のデバイスは、ビーコン・メッセージで搬送される解放設定情報によって示され、かつターゲット・ユーザ・グループ・セットを含むリソース情報を使用して、特定のユーザ・グループ内のデバイスが、第1のユーザ・グループによって一時的に解放された第2のリソースを使用することを示すことができる。これは、SL通信リソースを使用する柔軟性を改善する。
【0039】
可能な設計では、第3のデバイスが、第2のリソースを使用することは、第3のデバイスが、第2のリソースの全部又は一部を使用してデータを伝送することか、又は設定情報によって示されるリソース情報がターゲット・リソース・ユニット・セットを含み、かつターゲット・リソース・ユニット・セットがリソース解放持続時間セットを含む場合、第3のデバイスが、第2のリソース内のターゲット時間ユニットを使用することであって、ターゲット時間ユニットは、リソース解放持続時間セットおける任意の時間ユニット数に対応する時間ユニットであるか、若しくはターゲット時間ユニットは、リソース解放持続時間セットにおける任意の時間ユニット比率に対応する時間ユニットである、こと、及び/又は設定情報によって示されるリソース情報がターゲット・リソース・ユニット・セットを含み、かつターゲット・リソース・ユニット・セットがリソース周波数セットを含む場合、第3のデバイスが、第2のリソース内のターゲット周波数領域リソースを使用することであって、ターゲット周波数領域リソースは、リソース解放周波数領域セット内の指示情報に対応する少なくとも1つの周波数領域リソースである、ことを含む。
【0040】
前述の技術的解決策では、第3のデバイスが第2のリソースを使用するときに、第3のデバイスは、第2のリソース内の任意のリソースを直接使用できる。代替的には、第3のデバイスは、第1のビーコン・メッセージで搬送される設定情報によって示されるリソース情報に基づいて、第2のリソースを使用できる。例えば、第3のデバイスは、第1のビーコン・メッセージで搬送された設定情報によって示されるリソース情報に含まれるリソース解放持続時間セット内の任意の時間ユニット数に対応する時間ユニット又は任意の時間ユニットの比率を使用できる。代替的には、第3のデバイスは、設定情報によって示されるリソース情報に含まれる周波数解放周波数領域セット内の任意の指示情報に対応する周波数領域リソースを使用できる。第1のビーコン・メッセージで搬送された設定情報によって示されるリソース情報が使用され、その結果、第3のデバイスは第2のリソースを使用する。これは、第3のデバイスによるSL通信リソースを使用する柔軟性を改善し、リソース利用を改善するだけではなく、チャネル・リソースの無駄を低減する。
【0041】
可能な設計では、第3のデバイスが第1のビーコン・メッセージを検出した後に、方法は、第3のデバイスが第1のビーコン・メッセージを記憶することをさらに含む。
【0042】
前述の技術的解決策では、第1のビーコン・メッセージを検出した後に、第3のデバイスは、第1のビーコン・メッセージを記憶することができ、その結果、第1のユーザ・グループが第2のリソースを一時的に解放すると決定するときに、第3のデバイスは、第1のビーコン・メッセージで搬送される設定情報に基づいて、第2のリソースを使用できるかどうか、及び/又は第2のリソース内のリソース・ユニットを使用できるかどうかを決定する。
【0043】
可能な設計では、1つのビーコン指示リソースは、少なくとも1つの他のユーザ・グループに対応するリソース・プール内のリソースに直交する。
【0044】
前述の技術的解決策では、第1のユーザ・グループの第1のリソース・プール内の周期的リソースに対応するビーコン指示リソースは、別のユーザ・グループに対応するリソース・プール内のリソースに直交する。これは、第3のデバイスが、第3のデバイスが属する第2のユーザ・グループに配分されたSLリソースに直交するリソースにおいて、別のユーザ・グループによって送信されたビーコン・メッセージを検出するのを助け、ビーコン・メッセージ検出中に生成されるオーバヘッドを低減し、第3のデバイスが属する第2のユーザ・グループ内のデバイスによる第2のユーザ・グループのリソース・プール内のリソースの使用に影響を与えない。
【0045】
第3の態様によれば、この出願の実施形態は、第2のデバイスによって第1のリソースが使用されるかどうかを第1のデバイスが決定することを含む、リソース処理方法を提供する。第1のデバイスと第2のデバイスは、第1のユーザ・グループに属する。第1のリソースは、サイドリンクSL通信のために第1のユーザ・グループに配分されたリソースである。次いで、第1のリソースが第2のデバイスによって使用されると第1のデバイスが決定するときに、第1のデバイスは、ビーコン・メッセージを送信し、ビーコン・メッセージは第1のリソースが使用されることを示すために使用される。
【0046】
前述の技術的解決策では、第1のデバイスと第2のデバイスの両方が第1のユーザ・グループに属し、第1のリソースは、第1のユーザ・グループに配分されたSL通信リソースである。代替的には、第1のデバイスと第2のデバイスは、同じデバイスであってもよい。代替的には、第1のデバイスと第2のデバイスは、異なるデバイスであってもよい。第1のデバイスは、第1のリソースが第2のデバイスによって使用されることを決定し、次いで、第1のデバイスは、第1のユーザ・グループ内の任意のデバイスが第1のリソースを使用すると決定した後に、ビーコン・メッセージを送信する。ビーコン・メッセージは、第1のリソースが使用されることを示すために使用される。別のユーザ・グループは、ビーコン・メッセージを検出することによって、第1のリソースが使用されると決定してもよいし、別のユーザ・グループはまた、ビーコン・メッセージを検出しないことによって、第1のリソースが使用されないことを決定してもよい。別のユーザ・グループは、第1のユーザ・グループ内のデバイスによって使用されない第1のリソースを使用する。第1のデバイスは、ビーコン・メッセージを使用して第1のリソースの使用法を示す。これは、リソース利用を改善し、チャネル・リソースの無駄を低減する。
【0047】
可能な設計では、ビーコン・メッセージは、リソース解放設定情報を搬送し、リソース解放設定情報は、第2のリソースが別のユーザ・グループのデバイスによって使用され得ることを示すために使用され、第2のリソースは、SL通信のために第1のユーザ・グループに配分されたリソースであり、第2のリソースの時間領域ロケーションは、第1のリソースの時間領域ロケーションの後である。
【0048】
前述の技術的解決策では、ビーコン・メッセージは、リソース解放設定情報を搬送することができる。リソース解放設定情報は、第1のユーザ・グループの第2のリソースが別のユーザ・グループ内のデバイスによって使用され得ることを示すことができる。第2のリソースの時間領域ロケーションは、第1のリソースの時間領域ロケーションの後である。ビーコン・メッセージは、第1のリソースが第1のユーザ・グループ内のデバイスによって使用されることを示すだけでなく、リソース解放設定情報を使用して、第1のユーザ・グループの第2のリソースが別のユーザ・グループ内のデバイスによって使用され得ることを示すことができる。これは、SL通信リソース利用を改善し、チャネル・リソースの無駄をさらに低減する。
【0049】
可能な設計において、リソース解放設定情報は、リソース解放持続時間セット、リソース解放周波数領域セット、及びユーザ・グループ・セットのうちの少なくとも1つを含み、リソース解放持続時間セットは、少なくとも1つの時間ユニット数を含み、第1の時間ユニット数は、第2のリソース内にあり、かつ別のユーザ・グループ内のデバイスによって使用され得るリソースに含まれる時間ユニット数を示すために使用され、第1の時間ユニット数は、少なくとも1つの時間ユニット数に属するか、又はリソース解放周波数領域セットは、第2のリソース内の少なくとも1つのサブチャネル・リソースの指示情報を含み、少なくとも1つのサブチャネル・リソースは、別のユーザ・グループ内のデバイスによって使用され得、ユーザ・グループ・セットは、少なくとも1つのユーザ・グループの識別子を含み、少なくとも1つのユーザ・グループは、第2のリソースを使用可能である。
【0050】
前述の技術的解決策では、第1のデバイスは、ビーコン・メッセージで搬送されるリソース解放設定情報を使用して、第2のリソースに含まれ、かつ別のユーザ・グループ内のデバイスにより使用され得る時間ユニット数、又は別のユーザ・グループ内のデバイスによって使用され得るサブチャネル・リソース、若しくは第2のリソースを使用できるユーザ・グループを示すことができる。これは、別のユーザ・グループが第2のリソースを使用するのを助け、SL通信リソースを使用する柔軟性を改善し、リソース利用をさらに改善するだけでなく、チャネル・リソースの無駄をさらに低減する。
【0051】
可能な設計において、ビーコン・メッセージを送信することは、第1のデバイスによって、第1のリソース内の最初の時間ユニットにおいてビーコン・メッセージを送信することか、又は第1のデバイスによって、ターゲット・リソース上でビーコン・メッセージを送信することであって、ターゲット・リソースは、時間領域ロケーションが第1のリソースの時間領域ロケーションの前にあり、かつ任意のユーザ・グループのリソースに直交するリソースである、ことを含む。
【0052】
前述の技術的解決策では、第1のデバイスは、第1のリソース内の最初の時間ユニットでビーコン・メッセージを送信するか、又はターゲット・リソース上でビーコン・メッセージを送信する。これは、別のユーザ・グループが、最初の時間ユニットにおいて、又はターゲット・リソース上でビーコン・メッセージを検出するのを助け、別のユーザ・グループによってビーコン・メッセージを検出するオーバヘッドを低減する。
【0053】
可能な設計では、ターゲット・リソースは、物理サイドリンク共有チャネルである。
【0054】
前述の技術的解決策では、第1のデバイスは、物理サイドリンク共有チャネル上でビーコン・メッセージを送信することができる。これは、別のユーザ・グループが物理サイドリンク共有チャネル上のビーコン・メッセージを検出するのを助け、ビーコン・メッセージ検出中に生成されるオーバヘッドを低減する。
【0055】
第4の態様によれば、この出願の実施形態は、リソース処理方法であって、第3のデバイスが、第1のビーコン・メッセージを検出することであって、第1のビーコン・メッセージは、第1のリソースが使用されることを示すために使用され、第1のリソースは、サイドリンクSL通信のために第1のユーザ・グループに配分されたリソースである、ことを含む、方法を提供する。第3のデバイスが第1のビーコン・メッセージを検出する場合、第1のリソースが使用されると第3のデバイスが決定する。第3のデバイスが第1のビーコン・メッセージを検出しない場合、第1のリソースが使用されないと第3のデバイスが決定する。
【0056】
前述の技術的解決策では、第3のデバイスは、第1のリソースが使用されるかどうかを示すために使用される第1のビーコン・メッセージを検出することができ、第1のリソースは、第1のユーザ・グループのSL通信リソースである。第3のデバイスが第1のビーコン・メッセージを検出する場合、第1のリソースが第1のユーザ・グループ内のデバイスによって使用され、かつ第3のデバイスが第1のユーザ・グループの第1のリソースを使用できないと第3のデバイスが決定することができる。第3のデバイスが第1のビーコン・メッセージを検出しない場合、第1のリソースが第1のユーザ・グループ内のデバイスによって使用されず、かつ第3のデバイスが第1のユーザ・グループの第1のリソースを使用できると第3のデバイスが決定することができる。したがって、第3のデバイスは、ビーコン・メッセージに基づいて第1のリソースの使用法を決定して、第1のリソースが第3のデバイスによって使用され得るかどうかを決定することができる。これは、第1のリソースが使用されないと決定されるときに、第1のリソースを使用するのを助け、リソース利用を改善し、チャネル・リソースの無駄を低減する。
【0057】
前述の技術的解決策では、第1のユーザ・グループ内のデバイスのいずれも第1のリソースを使用しないと決定した後に、第3のデバイスは、第1のリソース上でデータを伝送することができる。これは、第1のユーザ・グループ内のデバイスのいずれも第1のリソースを使用しないことによる第1のリソースの無駄を回避する。追加的に、SL通信シナリオでは、第3のデバイスが第1のユーザ・グループの第1のリソース上で非周期的サービスのデータを伝送することができる。これは、SL通信のクオリティ・オブ・サービスを改善する。
【0058】
可能な設計では、第1のビーコン・メッセージは、リソース解放設定情報を搬送し、リソース解放設定情報は、第2のリソースを使用するように別のユーザ・グループに示すために使用され、第2のリソースは、SL通信のために第1のユーザ・グループに配分されたリソースであり、第2のリソースの時間領域ロケーションは、第1のリソースの時間領域ロケーションの後である。
【0059】
前述の技術的解決策では、第1のビーコン・メッセージは、リソース解放設定情報を搬送することができる。リソース解放設定情報は、第1のユーザ・グループの第2のリソースが別のユーザ・グループ内のデバイスによって使用され得ることを示すことができる。第2のリソースの時間領域ロケーションは、第1のリソースの時間領域ロケーションの後である。第1のビーコン・メッセージは、第1のリソースが第1のユーザ・グループ内のデバイスによって使用されることを示すだけでなく、リソース解放設定情報を使用して、第1のユーザ・グループの第2のリソースが別のユーザ・グループ内のデバイスによって使用され得ることを示すことができる。これは、SL通信リソース利用を改善し、チャネル・リソースの無駄をさらに低減する。
【0060】
可能な設計において、リソース解放設定情報は、リソース解放持続時間セット、リソース解放周波数領域セット、及びユーザ・グループ・セットのうちの少なくとも1つを含み、リソース解放持続時間セットは、少なくとも1つの時間ユニット数を含み、第1の時間ユニット数は、第2のリソース内にあり、かつ別のユーザ・グループ内のデバイスによって使用され得るリソースに含まれる時間ユニット数を示すために使用され、第1の時間ユニット数は、少なくとも1つの時間ユニット数に属するか、又はリソース解放周波数領域セットは、第2のリソース内の少なくとも1つのサブチャネル・リソースの指示情報を含み、少なくとも1つのサブチャネル・リソースは、別のユーザ・グループ内のデバイスによって使用され得、ユーザ・グループ・セットは、少なくとも1つのユーザ・グループの識別子を含み、少なくとも1つのユーザ・グループは、第2のリソースを使用可能である。
【0061】
前述の技術的解決策では、第1のビーコン・メッセージで搬送されるリソース解放設定情報は、第2のリソースに含まれ、かつ別のユーザ・グループ内のデバイスによって使用され得る時間ユニット数を示すか、又はサブチャネル・リソースの指示情報、若しくは第2のリソースを使用できるユーザ・グループを示すことができる。第3のデバイスは、リソース解放設定情報に基づいて第2のリソースを使用できる。これは、SL通信リソースを使用する柔軟性を改善し、リソース利用を改善し、チャネル・リソースの無駄を低減する。
【0062】
可能な設計では、第3のデバイスが、第2のビーコン・メッセージを検出し、第2のビーコン・メッセージは、第2のリソースが使用されることを示すために使用される。第3のデバイスが第2のビーコン・メッセージを検出せず、第1のビーコン・メッセージ内のリソース解放設定情報に含まれるユーザ・グループ・セットが第2のユーザ・グループの識別子を含み、第3のデバイスが第2のユーザ・グループに属する場合、第3のデバイスが、第2のリソースを使用する。代替的には、第3のデバイスが第2のビーコン・メッセージを検出しない場合、第3のデバイスが、第2のリソースを使用する。
【0063】
前述の技術的解決策では、第1のビーコン・メッセージを検出した後に、第3のデバイスは、ビーコン・メッセージの検出を継続することができる。第2のリソースが使用されることを示すために使用された第2のビーコン・メッセージが検出されないと第3のデバイスが決定する場合、第3のデバイスは、第2のリソースを使用できる。これは、SL通信リソース利用を改善し、第1のユーザ・グループ内のいずれのデバイスも第2のリソースを使用しないために生じるチャネル・リソースの無駄を回避する。代替的には、第3のデバイスによって検出される第1のビーコン・メッセージ内のリソース解放設定情報は、ユーザ・グループ・セットを含んでもよく、第3のデバイスが属する第2のユーザ・グループの識別子は、第1のビーコン・メッセージ内のユーザ・グループ・セット内にある。第1のユーザ・グループ内のデバイスは、ビーコン・メッセージで搬送されたリソース解放設定情報にユーザ・グループ・セットを含み、第2リソースを使用するようにユーザ・グループ・セット内の識別子に対応するユーザ・グループ内のデバイスを示す。これは、SL通信リソースを使用する柔軟性を改善する。ユーザ・グループ・セット内の識別子に対応するユーザ・グループは、第1のユーザ・グループ内のデバイスによって使用されない第2のリソース上で非周期的なデータを送信することができる。これは、SL通信リソース利用を改善する。
【0064】
可能な設計では、第3のデバイスが第1のビーコン・メッセージを検出した後に、方法は、第3のデバイスが第1のビーコン・メッセージを記憶することをさらに含む。
【0065】
前述の技術的解決策では、第1のビーコン・メッセージを検出した後に、第3のデバイスは、第1のビーコン・メッセージを記憶することができ、その結果、第1のユーザ・グループが第2のリソースの使用をスキップすることを決定するときに、第3のデバイスは、第1のビーコン・メッセージで搬送されたリソース解放設定情報に基づいて第2のリソースを使用する。
【0066】
可能な設計では、第3のデバイスが、第2のリソースを使用することは、第3のデバイスが、第2のリソースの任意のリソースを使用してデータを伝送することか、第1のビーコン・メッセージで搬送されるリソース解放設定情報がリソース解放持続時間セットを含む場合、第3のデバイスが、第2のリソース内のターゲット時間ユニットを使用することであって、ターゲット時間ユニットは、リソース解放持続時間における任意の時間ユニット数に対応する時間ユニットである、ことか、又は第1のビーコン・メッセージで搬送されるリソース解放設定情報がリソース周波数セットを含む場合、第3のデバイスが、第2のリソース内のターゲット・サブチャネルを使用することであって、ターゲット・サブチャネルは、リソース解放周波数領域セット内の指示情報に対応する少なくとも1つのサブチャネル・リソースのうちの任意の1つである、ことを含む。
【0067】
前述の技術的解決策では、第3のデバイスが第2のリソースを使用するときに、第3のデバイスは、第2のリソース内の任意のリソースを直接使用できる。代替的には、第3のデバイスは、第1のビーコン・メッセージで搬送されたリソース解放設定情報に基づいて第2のリソースを使用する。例えば、第3のデバイスは、第1のビーコン・メッセージで搬送されたリソース解放設定情報内のリソース解放持続時間セット内の任意の時間ユニット数に対応する時間ユニットを使用する。代替的には、第3のデバイスは、リソース解放設定情報内のリソース周波数セット内の任意のサブチャネルを使用してもよい。第1のビーコン・メッセージで搬送されるリソース解放設定情報は、第2のリソースを使用するように第3のデバイスに示すために使用される。これは、第3のデバイスによるSL通信リソースを使用する柔軟性を改善し、リソース利用を改善するだけではなく、チャネル・リソースの無駄を低減する。
【0068】
可能な設計では、第3のデバイスが、第2のリソースを使用することは、第3のデバイスが、第2のリソースを使用するように第2のユーザ・グループ内の第4のデバイスに通知することを含み、第4のデバイスは、第3のデバイス以外の第2のユーザ・グループ内の任意のデバイスである。
【0069】
前述の技術的解決策では、第2のリソースを使用する場合、第3のデバイスは、第2のリソースを使用するように第2のユーザ・グループ内の別のデバイスに示すことができ、第2のユーザ・グループ内の別のデバイスは、ビーコン・メッセージを検出する必要がない。これは、第2のユーザ・グループ内のデバイスによってビーコン・メッセージを検出するオーバヘッドをさらに低減する。
【0070】
可能な設計では、第3のデバイスが、第1のビーコン・メッセージを検出することは、第3のデバイスが、第1のリソース内の最初の時間ユニットにおいて第1のビーコン・メッセージを検出することか、又は第3のデバイスが、ターゲット・リソース上で第1のビーコン・メッセージを検出することであって、ターゲット・リソースは、時間領域ロケーションが第1のリソースの時間領域ロケーションの前にあり、かつ任意のユーザ・グループのリソースに直交するリソースである、ことを含む。
【0071】
前述の技術的解決策では、第3のデバイスは、第1のリソース内の最初の時間ユニットにおいて、又はターゲット・リソース上で第1のビーコンを検出することができる。これは、ビーコン・メッセージ検出により生じるオーバヘッドを低減することができる。
【0072】
可能な設計では、ターゲット・リソースは、物理サイドリンク共有チャネルである。
【0073】
前述の技術的解決策では、第3のデバイスは、物理サイドリンク共有チャネル上でビーコン・メッセージを検出することができる。これは、ビーコン・メッセージ検出中に生成されるオーバヘッドを低減する。
【0074】
可能なデバイス設計では、ターゲット・リソースは、物理サイドリンク共有チャネル上の任意のリソース要素である。
【0075】
第5の態様によれば、この出願の実施形態は、通信装置を提供する。通信装置は、第1のデバイス又は第1のデバイス内のチップ若しくはシステム・オン・チップであってもよい。通信装置は、プロセッサ及びトランシーバを含む。トランシーバは、プロセッサの制御下でビーコン・メッセージを受信又は送信してもよい。プロセッサは、第1の態様、第2の態様、第3の態様、又は第4の態様の任意の設計の方法を実行してもよい。
【0076】
第6の態様によれば、この出願の実施形態は、通信装置を提供する。通信装置は、第3のデバイス又は第3のデバイス内のチップ若しくはシステム・オン・チップであってもよい。通信装置は、プロセッサ及びトランシーバを含む。トランシーバは、プロセッサの制御下でビーコン・メッセージを受信又は送信してもよい。プロセッサは、第1の態様、第2の態様、第3の態様、又は第4の態様の任意の設計の方法を実行してもよい。
【0077】
第7の態様によれば、この出願の実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体は、プログラム命令を記憶し、プログラム命令がコンピュータ上で動作されるときに、コンピュータは、第1の態様、第2の態様、第3の態様、又は第4の態様の任意の設計の方法を実行することが可能となる。例えば、コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータがアクセス可能な任意の使用可能な媒体であってもよい。例として、限定ではない。コンピュータ可読媒体は、非一時的なコンピュータ可読媒体、ランダム・アクセス・メモリ(random-access memory、RAM)、リード・オンリー・メモリ(read-only memory、ROM)、電気的に消去可能なプログラマブル・リード・オンリー・メモリ(electrically EPROM、EEPROM)、CD-ROM若しくは別の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶媒体若しくは他の磁気記憶デバイス、又は命令若しくはデータ構造の形態で予期されるプログラムコードを搬送又は記憶するために使用され得、かつコンピュータによってアクセスされ得る任意の他の媒体を含んでもよい。
【0078】
第8の態様によれば、命令を含むコンピュータ・プログラム製品が提供される。コンピュータ・プログラム製品がコンピュータ上で動作するときに、コンピュータは、第1の態様、第2の態様、第3の態様、又は第4の態様の任意の設計の方法が可能となる。
【0079】
第9の態様によれば、チップが提供される。チップは、プロセッサを含み、プロセッサが命令を実行するときに、プロセッサは、第1の態様、第2の態様、第3の態様、又は第4の態様の任意の設計の方法を実行するように構成されている。命令は、チップ内部のメモリからであってもよいし、チップ外部のメモリからであってもよい。オプションで、チップは、入力/出力回路をさらに含む。
【0080】
第10の態様によれば、通信システムが提供される。通信システムは、第1のデバイスと第3のデバイスとを含む。第1のデバイスが、第1の態様の任意の設計におけるリソース処理方法を実行するように構成されており、第3のデバイスが、第2の態様の任意の設計におけるリソース処理方法を実行するように構成されているか、又は第1のデバイスが、第2の態様の任意の設計におけるリソース処理方法を実行するように構成されており、第3のデバイスが、第2の態様の任意の設計におけるリソース処理方法を実行するように構成されている。
【0081】
第5の態様~第10の態様の任意の設計によってもたらされる技術的効果については、前述の対応する方法によってもたらされる技術的効果を参照のこと。詳細は、ここでは再度説明されない。
【図面の簡単な説明】
【0082】
【
図1】この出願の一実施形態による、端末の構造の概略図である。
【
図2】この出願の一実施形態による、アプリケーション・シナリオの概略図である。
【
図3】この出願の一実施形態による、アプリケーション・シナリオの概略図である。
【
図4】この出願の一実施形態による、アプリケーション・シナリオの概略図である。
【
図5】この出願の一実施形態による、ユーザ・インターフェースの概略図である。
【
図6】この出願の一実施形態による、ユーザ・インターフェースの概略図である。
【
図7】この出願の一実施形態による、ユーザ・グループのリソースの概略図である。
【
図8】この出願の一実施形態による、ユーザ・グループのリソースの概略図である。
【
図9】この出願の一実施形態による、ユーザ・グループのリソースの概略図である。
【
図10】この出願の一実施形態による、リソース処理方法の概略フローチャートである。
【
図11(a)】この出願の一実施形態による、別のリソース処理方法の概略フローチャートである。
【
図11(b)】この出願の一実施形態による、別のリソース処理方法の概略フローチャートである。
【
図12】この出願の一実施形態による、ビーコン・メッセージを送信する概略図である。
【
図13】この出願の一実施形態による、ビーコン・メッセージを送信する別の概略図である。
【
図14】この出願の一実施形態による、ビーコン・メッセージを送信するさらに別の概略図である。
【
図15】この出願の一実施形態による、リソース占有プロセスの概略図である。
【
図16】この出願の一実施形態による、別のリソース占有プロセスの概略図である。
【
図17】この出願の一実施形態による、ユーザ・グループのリソースの概略図である。
【
図18】この出願の一実施形態による通信装置の構造の概略図である。
【
図19】この出願の一実施形態による、通信装置の構造の概略図である。
【
図20】この出願の一実施形態による、チップの構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0083】
この出願の説明では、別段の定めがない限り、「/」は「又は」を意味する。例えば、A/Bは、A又はBを表してもよい。本明細書における「及び/又は」の用語は、関連するオブジェクト間の関連関係のみを説明し、3つの関係があり得ることを示す。例えば、A及び/又はBは、Aのみが存在し、A及びBの両方が存在し、Bのみが存在するという3つのケースを表してもよい。追加的に、「少なくとも1つ」とは、1つ以上を意味し、「複数の」とは、2つ以上を意味する。「第1」、「第2」などの用語は、数及び実行系列を制限するものではなく、「第1」、「第2」などの用語は、明確な差異を指示するものではない。
【0084】
この出願において、「例えば」又は「など」の語は、例、例示又は説明を与えることを表すために使用されることに留意されたい。この出願において、「例」又は「例えば」として説明される実施形態又は設計は、他の実施形態又は設計よりも好ましいものとして、又はより多くの利点を有するものとして解釈されるべきではない。正確には、「例」、「例えば」などの語の使用は、関係する概念を特定の方法で提示することを意図している。
【0085】
現在、NR SLにおけるSL UE間のリソース配分モードは主にモード1(mode 1)とモード2(mode 2)の2つがある。モード1では、伝送リソースはUEのための基地局によって主にスケジューリングされる。モード2では、伝送リソースは端末によって自動的にスケジューリングされる。
【0086】
モード1:基地局のカバレッジ内のSL UEの場合、SL UEの伝送リソースは、基地局によって中央でスケジューリングされてもよい。基地局は、動的グラント(dynamic grant)又は設定されたグラント(configured grant)方式で、SL UEに対して伝送リソースをスケジューリングしてもよい。設定されたグラントは、設定されたグラント・タイプ1(configured grant type 1)又は設定されたグラント・タイプ2(configured grant type 2)を含む。
【0087】
モード2:各SL UEは、センシング選択(sensing-selection)メカニズムを使用して、リソースを占有する。各SL UEは、別の受信したSLメッセージ内のSCI 1又はSCI 2をデコードし、リソース予約情報を学習し、SCIで搬送されたリソース予約情報(例えば、周期的予約及びワンタイム予約)、示されたサービス・プライオリティ、及びSCIのRSRPに基づいて、利用可能な時間周波数リソース・ロケーションを決定し、次いで、利用可能なリソースからデータを送信するためのリソースをランダムに選択する。
【0088】
SL伝送シナリオにおけるリソース配分方式として、グループ・ベースのリソース配分ソリューションが導入されてもよい。一般に、SLにおけるグループは、ユーザ・グループとも呼ばれてもよい。1つのUEグループは、1つ以上のSL UEを含んでもよい。SLリソースがUEグループに配分され、その結果、UEグループ内のSL UEがSLリソースを取得することができるか、又はUEグループ内の1つ以上のSL UEが、SLリソースを占有するUEグループ全体を置き換え、その結果、別のUEグループ内の別のSL UEがSLリソースを取得することができる。QoSを確保するという制約の下で、各グループがSLリソースを占有する方法、又は各グループに対してSLリソースを配分する方法は、解決すべき緊急の問題である。
【0089】
ソリューションは、NR-U又は第6世代の無線フィデリティ(wireless fidelity、Wi-Fi)におけるリソース競合メカニズム、例えば、NR-Uにおけるリスン・ビフォア・トーク(listen before talk、LBT)メカニズム、及び第6世代のWi-Fiにおけるキャリア・センス・マルチプル・アクセス(carrier sense multiple access、CSMA)メカニズムを使用することである。NR-Uにおける基地局及び基地局のカバレッジ内のUEは、1つのUEグループとみなされてもよく、各グループは、LBTメカニズムを使用してリソースを占有する。第6世代のWi-Fiでは、ベーシック・サービス・セット(basic service set、BSS)がUEグループとみなされてもよい。BSSは通常、アクセス・ポイント(Access point、AP)及び各局(Station、STA)を含み、各BSSは、チャネル選択及びCSMAメカニズムを使用してリソースを占有する。
【0090】
しかし、NR-U及び第6世代のWi-Fiの各UEグループによって占有されるチャネル・リソースは、非直交分割を通して取得される。すなわち、複数のUEグループが同じチャネル・リソースを占有する機会を有する。したがって、各UEグループは、データを伝送するためのリソースを占有するために、LBTメカニズム又はCSMAメカニズムを使用して、チャネル・リソース使用機会を競う必要がある。同じチャネル・リソースを占有するための機会を有する少数のUEグループが存在する場合、各UEグループは、データを伝送するために、LBTメカニズム及びCSMAメカニズムを使用して、チャネル・リソースの占有に成功することができる。しかし、同じチャネル・リソースを占有するための機会を有する多数のUEグループが存在する場合、チャネル・リソースに対する厳しい競合が容易に発生し、各UEグループがリソースの占有に成功する機会が低減されることをもたらす。
【0091】
いくつかの典型的なSL伝送シナリオでは、SLチャネル・リソース上で伝送されるデータ・サービスは、明らかな周期的特性を有し、遅延に関して高い要求を有する。LBTメカニズム及びCSMAメカニズムが、SLチャネル・リソースが伝送に使用されるシナリオに適用される場合、周期的なデータ伝送及び遅延QoSを確保することは困難である。
【0092】
これに基づいて、この出願の実施形態は、チャネル・リソース利用を改善し、チャネル・リソースの無駄を回避するためのリソース処理方法及び装置を提供する。方法及び装置は、同じ発明概念に基づく。方法及び装置は、同様の問題解決の原理を有するので、装置及び方法の実装については、互いに参照し、繰り返しの説明は提供されない。
【0093】
この出願の実施形態における端末は、サイドリンク端末(sidelink user equipment、SL UE)であってもよいし、SL通信能力を有するUEであってもよい。SL UEは、1対1の通信、1対多の通信、又は多対1の通信を実行してもよい。これは、本発明の実施形態で限定されない。例えば、SL UEは、携帯電話、タブレット・コンピュータ、ノートブック・コンピュータ、仮想現実デバイス、拡張現実デバイス、ハイブリッド現実デバイス、インテリジェント・ウェアラブル・デバイス、ルータ、サーバなどの端末であってもよい。代替的には、SL UEは、SL通信能力及びプロセッサを有する端末、例えば、車両、スマート・ホーム・デバイス(テレビ、スマート・ステレオ、スマート冷蔵庫、スマート電子レンジ、スマート照明デバイスなど)、ロボット、中央制御デバイス、センサ・デバイス、又は測定デバイスであってもよい。
【0094】
図1は、端末の構造の概略図である。端末100は、プロセッサ110、外部メモリ・インターフェース120、内部メモリ121、ユニバーサル・シリアル・バス(universal serial bus、USB)インターフェース130、充電管理モジュール140、電力管理モジュール141、バッテリ142、アンテナ1、アンテナ2、移動通信モジュール150、無線通信モジュール160、オーディオ・モジュール170、スピーカー170A、受信機170B、マイクロホン170C、ヘッドセット・ジャック170D、センサ・モジュール180、ボタン190、モータ191、インジケータ192、カメラ193、ディスプレイ194、加入者アイデンティティ・モジュール(subscriber identification module、SIM)カード・インターフェース195などを含んでもよい。センサ・モジュール180は、圧力センサ180A、ジャイロ・センサ180B、気圧センサ180C、磁気センサ180D、加速度センサ180E、距離センサ180F、光学近接センサ180G、指紋センサ180H、温度センサ180J、タッチ・センサ180K、周辺光センサ180L、骨伝導センサ180Mなどを含んでもよい。
【0095】
プロセッサ110は、1つ以上の処理ユニットを含んでもよい。例えば、プロセッサ110は、アプリケーション・プロセッサ(application processor、AP)、モデム・プロセッサ、グラフィック処理ユニット(graphics processing unit、GPU)、画像信号プロセッサ(image signal processor、ISP)、コントローラ、メモリ、ビデオ・コーデック、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、ベースバンド・プロセッサ、及び/又はニューラル・ネットワーク処理ユニット(neural-network processing unit、NPU)を含んでもよい。
【0096】
無線通信モジュール160は、少なくとも1つの通信プロセッサ・モジュールを統合する1つ以上のコンポーネントであってもよい。無線通信モジュール160は、SL通信モジュール161を含んでもよく、端末100に適用されるSL通信ソリューションを提供してもよい。無線通信モジュール160はまた、無線ローカル・エリア・ネットワーク(wireless local area networks、WLAN) (例えば、Wi-Fiネットワークなど)、ブルートゥース(Bluetooth、BT)、グローバル・ナビゲーション衛星システム(global navigation satellite system、GNSS)、周波数変調(frequency modulation、FM)、近接場通信(near field communication、NFC)、赤外線(infrared、IR)技術などの無線通信を含むソリューションを提供してもよい。
【0097】
一例では、端末のアプリケーション層は、一連のアプリケーション・パッケージを含んでもよい。アプリケーション・パッケージは、プリセットされたアプリケーション・パッケージ、例えば、ギャラリー、カレンダー、電話、マップ、ナビゲーション、ミュージック、ビデオ、又はメッセージであってもよいし、サードパーティ・アプリケーション・パッケージ、例えば、WeChat、又はWeiboであってもよい。代替的には、アプリケーション・パッケージは、SL通信アプリケーションのプログラム・パッケージであってもよく(又は別の名前を使用してもよい)、プリセットされた方式でアプリケーション層に追加されてもよいし、ダウンロード又はインポート方式でアプリケーション層に追加されてもよい。SL通信アプリケーションは、端末によるSL通信を可能にする機能を提供してもよいし、SL UEをグループ化する機能も提供してもよい。ユーザがSL通信アプリケーションに触れて開始した後に、タッチ・センサ180Kは、収集された信号をプロセッサ110に送信し、プロセッサ110は、アプリケーション層においてSL通信アプリケーションを呼び出してもよい。
【0098】
この出願の実施形態で提供されるリソース処理方法は、ユーザ・グループに適用されてもよい。UEグループ内のSL Ueは、グループ・ヘッド(group head、GH)及びグループ・メンバ(group member、GM)に分類されてもよい。GHは、UEグループによって占有されるリソースを配分及びスケジューリングする。GHは、UEグループにおいてスケジューリング命令、ブロードキャスト・メッセージ、電力情報、及びグループ内情報をさらに送信してもよい。
【0099】
異なるユーザ・グループにおけるGHは、グループ間の複数のユーザ・グループにおけるGHとGMのリソース競合オーバヘッドと干渉を低減するように、リソースを争うことがある。異なるアプリケーション・シナリオでは、GHは、異なるリソース配分とスケジューリング能力を有してもよい。例えば、プラトゥーニング(platooning)走行シナリオでは、GHは、強いリソース配分とスケジューリング能力を有してもよい。競合を通してリソースを取得した後に、GHは、配分方式でユーザ・グループ内のGMにリソースを配分してもよい。これにより、グループ内のGMの競合オーバヘッドを低減することができる。マルチ車両フリー・キュー・シナリオでは、GHは、弱いリソース配分とスケジューリング能力を有してもよい。競合を通してリソースを取得した後に、ユーザ・グループ内のGH及び各GMは、競合方式で、競合を通じてGHによって以前に取得されたリソースを占有してもよい。代替的には、GHは、UEグループ内の任意のSL UEであってもよい。一般に、プラトゥーニング走行シナリオにおけるSL UEは、プラトゥーン内を走行してもよく、SL UEは、同じベンダーによって生産された車両である。マルチ車両プラトゥーン・シナリオにおけるSL UEは、自発的なプラトゥーニング又は一時的なプラトゥーニングを実行してもよく、SL UEは、異なるベンダーによって生成されてもよい。
【0100】
この出願の実施形態では、異なるシナリオ、例えば、V2X、スマート・ホーム、スマート工場などのSLシナリオで異なるグループ化方法が使用されてもよい。
【0101】
V2Xシナリオが一例として使用され、各車両プラトゥーンが1つのUEグループとして使用されてもよい。各UEグループ内の車両は、グループ内SL通信と呼ばれ得るSLを介して互いに通信してもよい。異なるUEグループ内の車両はまた、SLを介して互いに通信してもよく、これは、グループ間SL通信と呼ばれてもよい。
【0102】
図2は、2つの車両プラトゥーン、すなわち、2つのUEグループを示す。一方のUEグループは、3台の車両を含む。他方のUEグループは、2台の車両を含む。同じUEグループでは、2台の車両が制御命令、メッセージ(msg)、又はデータ(data)をSLを介して伝送してもよい。制御命令、メッセージ、又はデータはまた、SLを介して異なるUEグループ間で伝送されてもよい。V2Xでは、UEグループが基地局のカバレッジ内にある場合、UEグループ内の車両も基地局への通信接続を確立してもよい。
【0103】
V2Xアプリケーション・シナリオでは、各UEグループ内の車両はまた、高度道路交通システム(intelligent traffic system、ITS)におけるインテリジェント道路標識、交通信号などのITS路側無線機器と通信して、車両のデータ又は情報をITSに報告してもよいし、車両は、ITSにメッセージ又はデータ要求を送信してもよく、ITSが、交通データ、例えば、交通渋滞、事故警報、道路建設、交通信号、又は標識指示を車両に配信する。
【0104】
V2Xにおける各UEグループは、免許不要スペクトル・リソースを使用してSL通信を実行してもよい。例えば、車両のインターネット(Intelligent Connected Vehicles)の直接リンク通信における5905MHz~5924MHzの周波数帯の使用に関する管理規則(トライアル)に従って、V2X直接リンク通信のワーキング周波数帯として5905MHz~5924MHzの周波数帯が計画されている。V2Xにおける各UEグループは、5905MHz~5924MHzの周波数帯でSL通信を実行することができる。
【0105】
V2Xにおける各UEグループは、免許要スペクトル・リソースを使用してSL通信を実行してもよい。例えば、オペレータはまた、V2Xに免許要スペクトルを配分してもよく、V2Xにおける各UEグループはまた、オペレータによって配分された免許要スペクトル・リソースを使用してSL通信を実行してもよい。
【0106】
スマートフォン・シナリオが、一例として使用される。SL UEデバイスは、機能に基づいてグループ化されてもよい。UEグループ内のSL UEデバイスは、同じ機能を有する。例えば、ビデオ再生機能を有するUEが1つのグループにグループ化され、オーディオ再生機能を有するUEが1つのグループにグループ化されてもよい。
【0107】
図3は、スマート・ホーム・シナリオを示す。SL UEは、テレビ、コンピュータ、携帯電話、投影デバイス、又はステレオであってもよい。UEグループ1は、テレビジョン、投影デバイス、コンピュータ、携帯電話などのビデオ再生機能を有するUEを含む。UEグループ2は、オーディオ再生機能を有するUE、例えば、ステレオ、携帯電話、又はオーディオ再生機能を有するスマート・ホーム・デバイス(例えば、スマート冷蔵庫宇)を含む。多機能UEがスマート・ホーム・シナリオに含まれる場合、UEは、異なるグループに同時に含まれてもよい。
【0108】
スマート工場シナリオが、一例として使用される。スマート工場は、通常、複数の製造ライン、機械アーム、及び機械アーム制御デバイスを含む。スマート工場内の機械アームは、SL UEであってもよいし、同じ製造ライン・コントローラによって制御されるSL UEは、UEグループを形成してもよいし、同じ機械コントローラによって制御されるSL UEは、UEグループを形成してもよい。
【0109】
図4は、スマート工場シナリオを示す。スマート工場は、2つの製造ライン、すなわち、製造ラインA及び製造ラインBを含む。製造ライン・コントローラ1は、製造ラインA上の複数の機械アーム(ロボット・ハンド、ロボット・アーム、又はロボットとも呼ばれてもよい)を制御してもよく、製造ライン・コントローラ2は、製造ラインB上の複数の機械アームを制御する。機械アームは、製造ライン上の要素及びコンポーネントの追加、分解、移動などの動作を実行してもよく、製造ライン上の食品及び物品の灌流、コーティング、充填などの動作も実行してもよい。同じ製造ライン上の機械アームは、同じ又は異なる動作を実行することができる。例えば、製造ラインの上流機械アームは、要素測定動作を実行し、要素測定データを下流機械アームに通知し、下流機械アームは、要素に対する分類動作を実行する。
【0110】
可能な実装では、ユーザはSL UEを手動でグループ化する。ユーザは、SL UE制御端末を使用してグループ化を実行してもよい。制御端末は、
図1に示すハードウェア構造を有する端末を有する。例えば、プロセッサ110は、無線通信モジュール160を制御して、現在の環境におけるSL UEを探索してもよい。例えば、SL UEは、SLネットワーキング・シグナリングを使用して探索される。無線通信モジュール160は、プロセッサ110から送信予定の信号を受信し、アンテナ2を介して信号を電磁波に変換し、電磁波を放射する。無線通信モジュール160は、アンテナ2を介して電磁波を受信し、電磁波信号に対して周波数変調及びフィルタ処理を実行し、処理した信号をプロセッサ110に送信する。
【0111】
プロセッサ110は、無線通信モジュール160によって送信された信号を変調及び復調して、現在の環境におけるSL UEの識別子を決定する。プロセッサ110は、GPUを使用して、ファイルを表示するための制御、画像を表示するための制御などを呼び出して、選択のためにSL UEの識別子を含む表示インターフェースを生成し、表示インターフェースをディスプレイ194上に表示する。
【0112】
図5に示すように、ユーザがUEグループをセット・アップするために提供される表示インターフェースは、全ての見つかったSL UE、例えば、テレビ、冷蔵庫、ヘッドセット、携帯電話1、携帯電話2、及び携帯電話3の識別子(又は名前)を含む。ユーザは、表示インターフェース内のデバイスを選択して、ユーザ・グループ1をセット・アップする。タッチ・センサ180Kは、収集信号をプロセッサ110に送信し、プロセッサ110は、タッチ・センサ180Kによって送信された収集信号に基づいて、ユーザによって選択されたSL UEがテレビ、携帯電話1、及びヘッドセットであると決定する。
【0113】
例えば、端末は、UEグループにおいてデータ伝送端SL UE及びデータ受信端SL UEを有する表示インターフェースを提供してもよい。
図6に示すように、表示インターフェースは、伝送端、受信端、データ・タイプなどの複数の表示アイテムを含んでもよい。伝送端、受信端、データ・タイプはデフォルト設定であってもよい。デフォルト設定は、ユーザによってセット・アップされたUEグループ内の各UEの機能情報、端末タイプなどの情報に基づいて決定されてもよい。
【0114】
表示インターフェースは、修正ボタン(例えば、図中の三角形)をさらに含んでもよい。修正ボタンがトリガされた後に、ユーザが修正するために、表示項目内の全てのオプションが表示される。
図6に示すように、ユーザは、受信端の表示項目の下の「ヘッドセット」の隣の修正ボタンをタップして、全てのオプション「ヘッドセット」、「テレビ」、及び選択ボタンの表示をトリガし、その結果、ユーザが受信端デバイスを修正することができる。
【0115】
別の可能な実装では、SL UEによってUEグループが自動的にセット・アップされてもよい。すなわち、ユーザは、UEグループ・セット・アップ・プロセスに参加する必要がなくてもよい。例えば、同じベンダー又は異なるベンダーによって製造されたSL UEは、デバイスが電源投入された後に自動的に接続されて、UEグループを形成してもよい。例えば、SL UEが電源投入された後に、UEグループは、プリセットされたプロトコル又は独自プロトコルに従ってセット・アップされる。例えば、電源投入された後、拡張現実表示デバイス及び制御デバイスは、自動的にUEグループを形成してもよい。別の例では、電源投入された後に、スマートフォン及びスマート・ヘッドセットが自動的にUEグループを形成する。
【0116】
この出願の実施形態では、データを伝送するために各UEグループによって使用されるSLリソースは、免許要スペクトル・リソースであってもよいし、免許不要スペクトル・リソースであってもよい。SLリソースが免許要スペクトル・リソースである場合、オペレータは、リソースを管理及び配分してもよい。リソースのソース又は所有は、この出願の実施態様で特に限定されない。
【0117】
SL通信シナリオでは、各UEグループ内のSL UEの伝送要求は、ほとんどが周期的データ伝送である。多数のUEグループがあるときに、LBTメカニズム、CSMAメカニズム、又は知覚選択メカニズムを使用して、チャネル・リソースに対する厳しい競合が容易に発生する。その結果、UEグループによるリソースの占有に成功する機会が低減され、SL UEは、周期的にデータを伝送することに影響を受け、データ伝送には長い遅延が発生する。
【0118】
各UEグループ内のSL UEが周期的にデータを伝送できることを確保するために、UEグループ内のGHは、対話ネゴシエーション方式で、各UEグループによって使用されるリソースを決定するか、又は基地局の配分方式で、各UEグループによって使用されるリソースを決定してもよい。例えば、基地局は、各UEグループ内のGHにリソース設定命令を送信し、リソース設定命令は、リソース時間周波数情報及び期間を含んでもよい。基地局は、GHにリソース設定命令を送信し、UEグループの時間周波数リソースの半永続スケジューリングを実装する。UEグループは、リソース設定命令内の時間周波数情報に対応するリソースを周期的に使用してもよい。追加的に、UEグループに対する非周期的サービスがある。したがって、UEグループに配分される周期的リソースは冗長である。UEグループは、半永続的ケジューリング期間において、リソース設定命令に対応する時間周波数リソースを占有してもよい。これにより、各UEグループ内のSL UEによって周期的にデータを伝送する要件を確保する。。しかしながら、非周期的サービスのデータ量が過度に小さく、冗長リソースがUEグループのリソースにおいて過度に大きいとき、又はデータを周期的に伝送するためのSL UEの要件が低減されるときに、又は多数のリソースが大きなデータ伝送要件を有さないUEグループに配分されるときに、この半永続的スケジューリング方式は、リソースの無駄を引き起こす。
【0119】
この出願の実施形態で提供されるリソース処理方法は、データ遅延を低減し、チャネル・リソース利用をさらに改善し、チャネル・リソースの無駄を低減することができる。この出願の実施形態で提供されるリソース処理方法は、周期的データ伝送シナリオに適用可能であるばかりでなく、非周期的サービスのデータ量が動的に変化するシナリオにも適用可能である。以下、この出願で提供されるリソース処理方法について、特定の例を参照して説明する。
【0120】
この出願の実施形態で提供されるリソース処理方法は、複数のUEグループのシナリオに適用されてもよい。UEグループに配分された周期的なリソースは直交しており、リソースの重複(例えば、時間領域リソースの重複や周波数領域リソースの重複)は発生しない。各UEグループは、配分されたリソースを使用してデータを伝送する。
【0121】
図7は、3つのUEグループに配分されたSLリソースでもある、3つのUEグループによって占有されたリソースの一例を示す。UEグループ1及びUEグループ2によって占有される時間領域リソースは直交し、UEグループ2及びUEグループ3によって占有される時間領域リソースも直交し、UEグループ1及びUEグループ3によって占有される時間領域リソースも直交する。
【0122】
図8は、3つのUEグループによって占有されるリソースの別の例を示す。UEグループ1、UEグループ2、及びUEグループ3は、各々、同じ時間領域リソース内の異なる周波数領域リソースを占有し、UEグループによって占有される周波数領域リソースは直交し、周波数領域リソースの重複はない。
【0123】
図9は、3つのUEグループによって占有されるリソースのさらに別の例を示す。異なる時間領域リソース内のUEグループ1によって占有される周波数領域リソースは、固定されない。例えば、UEグループ1は、第1の周波数領域リソース及び第3の周波数領域リソースである期間1において2つの周波数領域リソースを占有する。UEグループ1は、期間2において、第1の周波数領域リソース、第2の周波数領域リソース、及び第3の周波数領域リソースの3つの周波数領域リソースを占有する。異なる時間領域リソースにおけるUEグループ3によって占有される周波数領域リソースは、第4の周波数領域リソースである。UEグループ2は、周期的に時間領域リソース及び周波数領域リソースを占有する。例えば、UEグループ2は、期間1及び期間3において第2の周波数領域リソースを占有する。この場合、3つのUEグループは、1つの期間として4つの期間を使用して、周期的にリソースを占有する。
【0124】
さらに別の例では、各UEグループに配分される周期的リソースは、固定時間間隔を有する時間領域リソース及び/又は周波数領域リソースであってもよい。各UEグループは対応するリソース・プールを有する。リソース・プール内のリソースは、SL通信のためにUEグループに配分された周期的リソースである。言い換えれば、リソース・プールは、固定時間間隔を有する時間領域リソース及び/又は周波数領域リソースを含む。
【0125】
図7は、4つの期間において3つのUEグループに配分されたリソースの例を示す。UEグループ1に対応するリソース・プールは、1つの期間の時間間隔を有する周期的リソースを含んでもよい。UEグループ2に対応するリソース・プールは、3つの期間の時間間隔を有する周期的リソースを含んでもよい。UEグループ3に対応するリソース・プールは、3つの期間の時間間隔を有する周期的リソースを含んでもよい。
【0126】
図8は、4つの期間において3つのUEグループに配分されたリソースのステータスの別の例を示す。UEグループ1に対応するリソース・プールは、各期間に複数の周波数領域リソースを含んでもよい。UEグループ2に対応するリソース・プールは、各期間に1つの周波数領域リソースを含んでもよい。UEグループ3に対応するリソース・プールは、各期間に1つの周波数領域リソースを含んでもよい。
【0127】
図9は、4つの期間の期間において3つのUEグループに配分されたリソースのステータスのさらに別の例を示す。UEグループ1に対応するリソース・プールは、各期間において、期間1及び期間3において第1及び第3の周波数領域リソースを含み、期間2及び期間4において第1、第2及び第3の周波数領域リソースを含むか、2つの期間が1つの期間として考えられてもよい。このケースでは、UEグループ1に対応するリソース・プールは、各期間において、期間1において第1及び第3の周波数領域リソースを含み、期間2において第1、第2及び第3の周波数領域リソースを含んでもよい。
【0128】
まず、この出願の実施形態は、リソース処理方法を提供し、ビーコン(beacon)メッセージが、リソース解放を示すために使用される。
図10は、リソース処理方法を実装するための第1のデバイスと第2のデバイスとの間の対話の概略図である。本方法は、以下のステップを含む。
【0129】
ステップS101:第1のデバイスは、第1のデバイスが属するユーザ・グループに属する時間周波数リソース上でデータを伝送しないと決定する。
【0130】
説明を容易にするために、第1のデバイスが属するユーザ・グループは、第1のUEグループとして示される。第1のデバイスが属するユーザ・グループに属する時間周波数リソースは、第1のUEグループに配分された時間周波数リソースである。第1のUEグループは、第1のUEグループに属する時間周波数リソースを取り計らい、例えば、時間周波数リソースを使用するか、使用しないか、又は解放してもよい。
【0131】
例えば、第1のデバイスは、第1のUEグループ内のGHであってもよい。
【0132】
別の例として、第1のデバイスは、代替的には、第1のUEグループ内の任意のSL UEであってもよい。
【0133】
ステップS102:第1のデバイスは、ビーコン(beacon)メッセージをSLチャネル上で送信し、ビーコン(beacon)メッセージは、リソースが一時的に解放されたことを示すために使用される。
【0134】
ステップS103:第2のデバイスは、SLチャネル上にビーコン(beacon)メッセージがあるかどうかを検出する。ビーコン(beacon)メッセージがある場合、ステップS104が実行され、ビーコン(beacon)メッセージがない場合、ステップS105が実行される。
【0135】
例えば、第2のデバイスは、第2のUEグループ内にあり、かつデータ伝送のために一時的に解放されたリソースを占有する必要があるSL UEであってもよい。
【0136】
別の例では、第2のデバイスは、代替的に、第2のUEグループ内のGHであってもよい。
【0137】
オプションで、第2のUEグループは、データ伝送のために一時的に解放されたリソースを占有する必要があるUEグループである。
【0138】
ステップS104:第2のデバイスは、ユーザ・グループが一時的にリソースを解放すると決定する。
【0139】
可能な実装では、UEグループがリソースを一時的に解放すると決定するときに、第2のデバイスは第2のUEグループ内のSL UEに、SL UEがデータを伝送するために一時的に解放された時間周波数リソースを占有することができることを通知する。
【0140】
ステップS105:第2のデバイスは、どのユーザ・グループも一時的にリソースを解放しないと決定する。
【0141】
この出願の実施形態は、ビーコン・メッセージを使用してリソース占有を示すためのリソース処理方法をさらに提供する。
図11(a)は、リソース処理方法を実装するための第3のデバイスと第4のデバイスとの間の対話の概略図である。本方法は、以下のステップを含む。
【0142】
ステップS201:第3のデバイスは、第3のデバイスが属するユーザ・グループに属する時間周波数リソース上でデータを伝送すると決定する。
【0143】
特定の実装中、第3のデバイスが属するユーザ・グループは、第3のUEグループに配分された時間周波数リソースを使用する。第3のUEグループは、第3のUEグループに属する時間周波数リソースを取り計らい、例えば、時間周波数リソースを使用するか、使用しないか、又は解放してもよい。第3のUEグループの時間周波数リソースは、グループ内データ伝送を実行するために第3のUEグループ内のSL UEによって使用されるか、又はグループ外部のデバイスにデータを伝送するために使用される。
【0144】
例えば、第3のデバイスは、第3のUEグループ内のGHであってもよい。GHは、データを伝送するために第3のUEグループの時間周波数リソースを占有する必要があるか、又はGHは、第3のUEグループ内のSL UEがデータを伝送するために第3のUEグループの時間周波数リソースを占有する必要があると決定する。
【0145】
別の例では、第3のデバイスは、代替的には、第3のUEグループ内にあり、かつデータ伝送のために第3のUEグループの時間周波数リソースを占有する必要がある任意のSL UEであってもよい。
【0146】
ステップS202:第3のデバイスは、SLチャネル上でビーコン(beacon)メッセージを送信し、ビーコン(beacon)メッセージは、第3のデバイスが属するユーザ・グループ内のデバイスが、第3のデバイスが属するユーザ・グループに属する時間周波数リソースを使用することを示すために使用される。
【0147】
第3のUEグループのSL UEは、第3のデバイスが属するユーザ・グループに属する全ての時間周波数リソースを使用してもよい。第3のUEグループのSL UEはまた、第3のデバイスが属するユーザ・グループに属する時間周波数リソースの一部を使用してもよい。
【0148】
ステップS201では、第3のデバイスは、第3のデバイスが属するユーザ・グループに属する時間周波数リソースが第1のリソースとして示されてもよいと決定する。第2のリソースもまた、第3のデバイスが属するユーザ・グループに属し、第2のリソースの時間領域ロケーションは、第1のリソースの時間領域ロケーションの後である。第3のUEグループの時間周波数リソース内の第2のリソースは、別のUEグループ内のデバイスによって使用されるために一時的に解放されてもよい。第3のUEグループの時間周波数リソース内の一時的に解放された第2のリソースは、ビーコン・メッセージで搬送されてもよい。
【0149】
第3のUEグループ内のSL UEによって送信されるビーコン・メッセージは、第3のUEグループに属する第1のリソースが解放されないことを直接示すものであると理解されたい。したがって、ビーコン・メッセージで搬送されるリソース解放設定情報は、第3のUEグループが、時間周波数ロケーションにおいて第1のリソースの後である第2のリソースを使用するように第3のデバイスが属するユーザ・グループ内のデバイスに示すために使用されるビーコン・メッセージを第3のUEグループが送信しないときに効力を生じる。ここで、効力を生じるという意味は、別のユーザ・グループ内のデバイスが、第3のUEグループに属する第1のリソースが解放されないことを示すために使用されるビーコン・メッセージで搬送されるリソース解放設定情報に基づいて、第2のリソースを使用すると決定してもよいことを意味してもよい。
【0150】
可能な実装では、第3のデバイスによって送信されるビーコン・メッセージは、リソース解放設定情報を搬送する。例えば、第3のデバイスは、データを送信するために配分された時間周波数リソースの一部を占有すると決定し、データ送信に使用されない他の時間周波数リソースに関する情報は、ビーコン・メッセージで搬送されてもよい。
【0151】
例示的な説明では、第3のデバイスによって送信されたビーコン・メッセージで搬送されたリソース解放設定情報は、リソース解放持続時間セットを含む。
【0152】
第3のUEグループの時間周波数リソースは、複数の時間ユニットを含んでもよい。ある時間期間のリソースは、複数の時間ユニットを使用して表されてもよい。例えば、リソースの持続時間は、.25時間ユニットである。
【0153】
リソース解放持続時間セットは、少なくとも1つのリソース解放持続時間(時間ユニットの数)を含めてもよい。リソース解放持続時間は、値によって表されてもよく、リソース解放持続時間は、予め決定された時間方向における時間ユニット・リソース数(値)である。
【0154】
例えば、予め決定された時間方向は、時間領域方向と同じである。UEグループ内のSL UEは、UEグループの時間周波数リソース内の後者のリソースを使用し、UEグループの時間周波数リソース内の前者のリソースを解放してもよく、その結果、別のUEグループ内のSL UEが前者のリソースを使用することができる。例えば、リソース解放持続時間は、0.25、1、1.5、4などの値であり、これらは、それぞれ、一時的に解放される第3のUEグループの時間周波数リソースの始めにおける0.25時間ユニット、1時間ユニット、1.5時間ユニット、及び4時間ユニットを表す。
【0155】
別の例では、予め決定された時間方向は、時間領域方向と反対である。UEグループ内のSL UEは、UEグループの時間周波数リソース内の前者のリソースを使用し、UEグループの時間周波数リソース内の後者のリソースを解放してもよく、その結果、別のUEグループ内のSL UEが後者のリソースを使用することができる。例えば、リソース解放持続時間は、0.25、1、1.5、4などの値であり、これらは、それぞれ、一時的に解放される第3のUEグループの時間周波数リソース内の最後の0.25時間ユニット、1時間ユニット、1.5時間ユニット、及び4時間ユニットを表す。
【0156】
別の例示的な説明では、第3のデバイスによって送信されたビーコン・メッセージで搬送されたリソース解放設定情報は、UEグループ・セットを含む。
【0157】
ビーコン・メッセージ内の第3のデバイスによって搬送されるリソース解放設定情報は、UEグループ・セットを含み、UEグループ・セットは、1つ以上のUEグループの識別子を含む。第3のデバイスは、使用のために1つ以上の指定されたUEグループに対してデータ伝送に使用されない時間周波数リソースを提供し、1つ以上の指定されたUEグループの識別子をUEグループ・セットに追加してもよい。
【0158】
例えば、UEグループの識別子は、同じSLチャネルを使用する複数のUEグループによって合意された番号であり、各UEグループは、例えば、1、2、3、4、5、a、b、c、d、e、又はfであるユニークな対応する番号を有する。
【0159】
別の例では、UEグループの識別子は、同じSLチャネルを使用する複数のUEグループ内のGHの識別子である。
【0160】
UEグループの識別子は、予め決定されてもよい。例えば、各UEグループ内のGHは、UEグループの識別子を別のUEグループ内のGHに通知し、その結果、各UEグループ内のGHは、同じSLチャネルを使用する複数のUEグループの識別子を学習することができる。別の例では、各UEグループの識別子は、基地局によって配分されてもよい。追加的に、基地局は、同じSLチャネルを使用するUEグループの識別子を各UEグループのGHに通知する。
【0161】
例えば、時間周波数リソースが各UEグループに配分される場合、各UEグループは、リソースが解放された後に、グループのリソースが1つ以上のUEグループによって使用されると決定し、グループの一時的に解放されたリソースを使用できるUEグループに通知してもよい。例えば、第4のUEグループ及び第5のUEグループが、第3のUEグループによって一時的に解放されたリソースの全部又は一部を使用すると第3のUEグループが指定する場合、第4のUEグループ及び第5のUEグループを除く別のUEグループは、第3のUEグループによって一時的に解放されたリソースの全部又は一部を使用できない。
【0162】
さらに別の例示的な説明では、第3のデバイスによって送信されたビーコン・メッセージで搬送されたリソース解放設定情報は、リソース解放周波数セットを含む。
【0163】
第3のUEグループの時間周波数リソースは、複数の周波数リソースを含んでもよく、周波数リソースは、SLチャネルのサブチャネル(sub-channel)リソースとして実装されてもよい。第3のUEグループの時間周波数リソースでは、データを伝送するために伝送ペアによって占有されない1つ以上の周波数がある。第3のUEグループは、別のUEグループ内のSL UEによって使用するために、これらの周波数リソースを一時的に解放できる。
【0164】
ビーコン・メッセージで搬送されるリソース解放設定情報は、リソース解放周波数セットであってもよい。リソース解放周波数セットは、少なくとも1つのサブチャネル・リソースの指示情報を含む。
【0165】
例えば、サブチャネル・リソースの指示情報は、複数のサブチャネル・リソースを示してもよい。指示情報は、サブチャネルの開始ロケーション及びサブチャネル数を含んでもよい。例えば、指示情報は、(20,4)であり、20は、サブチャネルの開始ロケーションが20MHzであることを表し、4は、プリセットされた周波数間隔に基づいて20MHzから開始される連続するサブチャネル数を表す。プリセットされた周波数間隔が1MHzであると仮定すると、4つの連続するサブチャネルは、それぞれ20MHz~21MHz、21MHz~22MHz、22MHz~23MHz、23MHz~24MHzである。各UEグループ内のSL UEは、プリセットされた周波数間隔を事前に学習してもよい。リソース解放周波数セットはまた、複数の指示情報を含んでもよく、複数の指示情報は、異なる開始ロケーションを有する複数のサブチャネルを示してもよい。
【0166】
別の例では、サブチャネル・リソースの指示情報は、サブチャネル・リソースと1対1で対応する。サブチャネル・リソースの指示情報は、サブチャネル・リソースの番号であってもよい。リソース解放サブチャネル・セットは、1つ以上のサブチャネル番号を含んでもよく、サブチャネル番号は、1つのサブチャネルを示してもよく、サブチャネル番号は、サブチャネルと1対1の対応関係にある。追加的に、各UEグループ内のSL UEは、サブチャネル番号とサブチャネルの対応関係を事前に学習してもよい。同様に、リソース解放周波数セットは、1つ以上の周波数を含んでもよい。リソース解放周波数セットはまた、1つ以上の周波数番号を含んでもよく、周波数番号は、1つの周波数を示してもよく、周波数番号は、周波数と1対1の対応関係にある。追加的に、各UEグループ内のSL UEは、周波数番号と周波数の対応関係を学習してもよい。
【0167】
第3のデバイスによって送信されるビーコン・メッセージで搬送されるリソース解放設定情報は、リソース解放持続時間セット、UEグループ・セット、及びリソース解放周波数セットのうちの少なくとも2つのタイプの情報を含んでもよい。
【0168】
例えば、ビーコン・メッセージで搬送されるリソース解放設定情報は、リソース解放持続時間セット及びUEグループ・セットであってもよい。ビーコン・メッセージで搬送されるリソース解放持続時間セットは、少なくとも1つのリソース解放持続時間を含んでもよい。UEグループ・セットは、少なくとも1つのUEグループの識別子を含んでもよい。UEグループ・セット内のUEグループの識別子に対応するUEグループは、リソース解放持続時間セット内の、リソース解放持続時間セット内の任意のリソース解放持続時間の順番に対応するリソースを占有してもよい。
【0169】
例えば、UEグループ・セットに含まれるUEグループの識別子に対応するUEグループは、UEグループ・セット内のUEグループの識別子の順番に基づいて、リソース解放持続時間セット内の同じ順番に対応するリソースを使用してもよい。UEグループ・セットは{u1,u2,u3}であり、リソース解放持続時間セットは{t1,t2,t3}であると仮定する。リソース解放持続時間セット内の任意の値は、時間ユニット数を表す。例えば、t1が5であることは、最初の5つの時間ユニットを表し、t2が7であることは、最初の7つの時間ユニットを表し、t3が9であることは、最初の9つの時間ユニットを表す。リソース解放持続時間セットの第1の順番に対応するリソースは、時間ユニット1~5であり、第2の順番に対応するリソースは、時間ユニット6~7であり、第3の順番に対応するリソースは、時間ユニット8~9である。UEグループ1の識別子はu1であり、UEグループ・セット内の識別子u1の順番は1であり、UEグループ1内のデバイスは、リソース解放持続時間セットの第1の順番に対応するリソースを占有してもよい。UEグループ2の識別子はu2であり、UEグループ・セット内の識別子u2の順番は2であり、UEグループ2内のデバイスは、リソース解放持続時間セットの第2の順番に対応するリソースを占有してもよい。UEグループ3の識別子はu3であり、UEグループ・セット内の識別子u3の順番は3であり、UEグループ3内のデバイスは、リソース解放持続時間セットの第3の順番に対応するリソースを占有してもよい。
【0170】
別の例では、ビーコン・メッセージで搬送されるリソース解放設定情報は、リソース解放周波数セット及びUEグループ・セットであってもよい。ビーコン・メッセージで搬送されるリソース解放周波数セットは、少なくとも1つの周波数を含んでもよい。UEグループ・セットは、少なくとも1つのUEグループの識別子を含んでもよい。UEグループ・セット内のUEグループの識別子に対応するUEグループは、リソース解放周波数セット内の、リソース解放周波数セット内の任意の周波数の順番に対応するリソースを占有してもよい。
【0171】
例えば、UEグループ・セットに含まれるUEグループの識別子に対応するUEグループは、UEグループ・セット内のUEグループの識別子の順番に基づいて、リソース解放周波数セット内の同じ順番に対応する周波数を使用してもよい。UEグループ・セットは{u1,u2,u3}であり、リソース解放周波数セットは{p1, p2, p3}である。UEグループ2の識別子はu2であり、UEグループ・セット内の識別子u2の順番は2であり、UEグループ2内のデバイスは、リソース解放周波数セットの順番2に対応するリソース、すなわち、p2に対応するリソースを占有してもよい。
【0172】
別の例では、ビーコン・メッセージで搬送されるリソース解放設定情報は、リソース解放持続時間セット及びリソース解放周波数セットであってもよい。ビーコン・メッセージで搬送されるリソース解放持続時間セットは、少なくとも1つのリソース解放持続時間を含んでもよい。ビーコン・メッセージで搬送されるリソース解放周波数セットは、少なくとも1つの周波数を含んでもよい。別のUEグループ内のSL UEは、リソース解放周波数セット内の任意の周波数に対応するリソースを占有し、SL UEがその周波数に対応するリソースを占有する持続時間は、リソース解放持続時間セット内の任意のリソース解放持続時間である。言い換えれば、SL UEが周波数に対応するリソースを占有する持続時間は、特定の持続時間制限を満たす必要がある。周波数に対応するリソースをSL UEが占有する持続時間は、リソース解放持続時間セット内の任意のリソース解放持続時間であるべきであり、リソース解放持続時間セットから外れる持続時間とすることができない。
【0173】
さらに、リソース解放持続時間セット内のリソース解放持続時間とリソース解放周波数セット内の周波数に対応関係があってもよく、その対応関係は、ビーコン・メッセージで搬送される。
【0174】
可能な実装では、リソース解放持続時間セット内のリソース解放持続時間とリソース解放周波数セット内の周波数の対応関係はインデックス情報である。ビーコン・メッセージは、リソース解放周波数セット内の各周波数のインデックス情報と、リソース解放持続時間セット内の各リソース解放持続時間をさらに搬送してもよい。別のUEグループ内のSL UEは、ビーコン・メッセージで搬送されたインデックス情報に基づいて、各リソース解放持続時間に対応する周波数を決定してもよい。
【0175】
例えば、リソース解放持続時間セットは{t1,t2,t3}であり、リソース解放周波数セットは{p1,p2,p3}であり、t1及びt2に対応する時間周波数リソース内の周波数p1に対応するリソースは解放され、周波数p2及びp3に対応するリソースは解放されない。t3に対応する時間周波数リソース内の周波数p2及びp3に対応するリソースは、解放され、p1に対応するリソースは解放されず、リソース解放持続時間セット内の各リソース解放持続時間のインデックス情報及びリソース解放周波数セット内の各周波数は、{11,12,23,33}であってもよい。一時的に解放される時間周波数リソース数は、インデックス情報内の要素数に基づいて決定されてもよく、各要素は、2文字を含み、第1の文字は、リソース解放持続時間セット内の持続時間リソースの要素順番であり、第2の文字は、リソース解放周波数セット内の周波数リソースの要素順番であり、各要素文字は、1つの時間周波数リソースを一意に指し示してもよい。インデックス情報は、代替的に、別の形態でセットされてもよいと留意されたい。インデックス情報の形態は、この出願で特に限定されない。
【0176】
可能な実装では、第3のデバイスによって送信されるビーコン・メッセージで搬送されるリソース解放設定情報は、予め設定されていてもよく、毎回送信されるビーコン・メッセージで搬送されるリソース解放設定情報は同じである。
【0177】
可能な実装では、第3のデバイスによって送信されるビーコン・メッセージで搬送されるリソース解放設定情報は、第3のUEグループ内のSL UEが配分された時間周波数リソースを使用すると第3のデバイスを決定した後に、第3のUEグループ内の各伝送ペアによって使用される時間周波数リソースのステータスに基づいて決定されてもよい。
【0178】
可能な実装では、第3のデバイスによって送信されるビーコン・メッセージは系列形態である。
【0179】
特定の実装中、第3のデバイスは、ビーコン・メッセージを生成するために、プリセットされたルート系列上でサイクリック・シフトを実行してもよい。
【0180】
一例では、プリセットされたルート系列は、Zadoff-Chu系列であってもよい。ルート系列上でコード分割多重化を実行するときに、第3のデバイスは、サイクリック・シフト(cyclic shift)方式を使用してもよい。Zadoff-Chu系列は良好な自己相関を有する。Zadoff-Chu系列を周期的に任意のビットで移動させた後に取得される系列は、互いに無関係である。追加的に、任意のChu系列の振幅が一定であるため、SLチャネル内の各周波数のビーコン・メッセージは同じ振幅を有してもよく、別のUEグループは、ビーコン・メッセージを検出する可能性が高い。
【0181】
一例では、プリセットされたルート系列は、Zadeoff-Chu系列であってもよい。ルート系列上でコード分割多重化を実行するときに、第3のデバイスは、サイクリック・シフト(cyclic shift)方式を使用してもよい。Zadeoff-Chu系列は良好な自己相関を有する。Zadeoff-Chu系列を周期的に任意のビットで移動させた後に取得される系列は、互いに無関係である。追加的に、任意のChu系列の振幅が一定であるため、SLチャネル内の各周波数のビーコン・メッセージは同じ振幅を有してもよく、別のUEグループは、ビーコン・メッセージを検出する可能性が高い。
【0182】
可能な実装では、第3のデバイスは、サイクリック・シフト方式で、ビーコン・メッセージにリソース解放設定情報を含む。
【0183】
可能な実装では、ステップS201を実行するときに、第3のデバイスは、SLチャネル上の第1のロケーションにおいてビーコン・メッセージを送信してもよい。第1のロケーションは、予め決定された時間領域ロケーション及び/又は周波数領域ロケーションであってもよい。
【0184】
例えば、第3のデバイスがSLチャネル上でビーコン・メッセージを送信するときに、第3のデバイスは、第3のUEグループの時間周波数リソース上でビーコン・メッセージを送信してもよい。例えば、第3のデバイスは、第3のUEグループの時間周波数リソース内の最初の時間ユニット内の任意の時間領域ロケーションにおいて、ビーコン・メッセージを送信してもよい。すなわち、第1のロケーションは、第3のユーザ・グループ(UEグループ)の時間周波数リソース内の最初の時間ユニット内の任意の時間領域ロケーションである。
図12に示すように、第3のデバイスは、第3のUEグループの時間周波数リソース内の最初の時間ユニット内の任意の時間領域ロケーションにおいて、ビーコン・メッセージを送信する。
【0185】
SLチャネル上の各UEグループの時間周波数リソースの前に、プリセットされた時間周波数ロケーション範囲がさらにセットされる場合、プリセットされた時間周波数ロケーション範囲は、任意のUEグループによって送信されるビーコン・メッセージを伝送するために使用されてもよく、プリセットされた時間周波数ロケーション範囲内のリソースは、任意のUEグループに属さない。代替的には、プリセットされた時間周波数ロケーション範囲は、任意のUEグループの時間周波数リソースにおける最初の時間ユニットにおける時間周波数リソース、及び最後の時間ユニットにおける時間周波数リソースと交差しなくてもよい。
【0186】
例えば、第3のデバイスがSLチャネル上でビーコン・メッセージを送信するときに、第3のデバイスはまた、第3のUEグループの時間周波数リソース内の最初の時間ユニットに最も近く、かつその前であるプリセットされた時間周波数ロケーション範囲内の任意の時間領域ロケーションにおいて、ビーコン・メッセージを送信してもよい。
図13に示すように、第3のデバイスは、第3のユーザ・グループ(UEグループ)の時間周波数リソース内の最初の時間ユニットの前であるプリセットされた時間周波数ロケーション範囲内の任意の時間領域ロケーションにおいて、ビーコン・メッセージを送信してもよい。すなわち、第1のロケーションは、第3のUEグループの時間周波数リソース内の最初の時間ユニットの前であるプリセットされた時間周波数ロケーション範囲内の任意の時間領域ロケーションである。
【0187】
別の例では、第3のデバイスは、第3のUEグループの時間周波数リソース内の最初の時間ユニットに最も近く、かつその前であるプリセットされた時間周波数ロケーション範囲内の物理サイドリンク共有チャネル(physical sidelink shared channel、PSSCH)上のプリセットされた数のリソース要素(resource element、RE)上でビーコン・メッセージを送信してもよく、プリセットされた数はゼロより大きい任意の値であってもよい。
【0188】
プリセットされた数のREの位置は、ビーコン・メッセージを搬送するサイクリック・シフトの周波数に基づいて決定され、RE間の間隔OffsetBeaconは、実際のアプリケーション・シナリオに基づいてセットされてもよい。ビーコン・メッセージの系列間隔及び長さは、PSSCHの復調参照信号(demodulation reference signal、DMRS)のロケーションに基づいてセットされてもよい。
【0189】
図14に示すように、第3のデバイスがビーコン・メッセージを送信する周波数領域ロケーションは、第3のユーザ・グループ(UEグループ)の時間周波数リソース内の最初の時間ユニットの前であるプリセットされた時間周波数ロケーション範囲内のPSSCH上の4つのREであってもよい。第3のデバイスは、ビーコン・メッセージを搬送するために4つのREを使用してもよい。
【0190】
可能な実装では、第3のデバイスがSLチャネル上の第1のロケーションでビーコン・メッセージを送信する前に、第3のデバイスは複数のUEグループ内のSL UEとのネゴシエーションを通して、ビーコン・メッセージが送信される第1のロケーションを決定してもよい。代替的には、第3のデバイスは、基地局から通知された設定情報を使用して、第1のロケーションを決定してもよい。第3のデバイスがビーコン・メッセージを送信する第1のロケーションはまた、他のユーザ端末、例えば、第3のUEグループをセット・アップするユーザ端末(例えば、第3のUEグループ内のグループ・ヘッドのユーザ)によって設定される。同じSLチャネル・リソースを使用する複数のUEグループ内のSL UEが同じベンダーからである場合、第3のデバイスがビーコン・メッセージを送信する第1のロケーションは、ベンダーによって設定されてもよい。
【0191】
可能な実装では、第3のUEグループ内の各伝送ペアに対して第3のUEグループの第1のリソース上でデータが伝送されない場合、第3のデバイスはSLチャネル上でビーコン・メッセージを送信しない。第3のデバイスは、第3のUEグループ内の任意のSL UEであってもよい。
【0192】
ステップS203:第4のデバイスは、SLチャネル上にビーコン(beacon)メッセージがあるかどうかを検出し、ビーコン(beacon)メッセージがある場合、ステップS204を実行し、ビーコン(beacon)メッセージがない場合、ステップS205を実行する。
【0193】
例えば、第4のデバイスは、第4のUEグループ内のGHであってもよい。
【0194】
別の例として、第4のデバイスは、代替的には、第4のUEグループ内の任意のSL UEであってもよい。
【0195】
オプションで、第4のUEグループ内のSL UEは、データを伝送するために第3のUEグループの時間周波数リソースを使用する必要があり、第4のデバイスは、第3のUEグループ内のSL UEがSLチャネルでビーコン信号を送信するかどうかを検出する。
【0196】
可能な実装では、第4のUEグループは、データ伝送、例えば、非周期的サービス・データ伝送又は周期的サービス・データ伝送のために一時的に解放されたリソースを占有する必要があるUEグループである。
【0197】
別の可能な実装では、第4のUEグループは、第3のUEグループの時間周波数リソース上でデータを伝送することができる特定のUEグループである。
【0198】
さらに別の可能な実装では、第4のUEグループは、第3のUEグループの時間周波数リソース上でデータを伝送する複数の指定されたUEグループのうちの1つである。
【0199】
さらに別の可能な実装では、第4のUEグループの識別子は、第3のUEグループによって歴史的に送信されたビーコン・メッセージで搬送されたリソース解放設定情報に含まれるUEグループ・セット内にあり、第4のUEグループは、第3のUEグループによって解放された時間周波数リソースの全部又は一部を使用して、データを伝送してもよい。
【0200】
第4のデバイスは、SLチャネル上で第2のロケーションにおいてビーコン・メッセージを検出し、第4のデバイスは、第3のデバイスがビーコン・メッセージを送信する所定の第1のロケーションに基づいて第2のロケーションを決定してもよい。
【0201】
第1のロケーションが予め決定された時間領域ロケーション及び/又は周波数領域ロケーションである場合、第4のデバイスは、第1のロケーションと同じ第2のロケーションにおいてビーコン・メッセージを検出する。
【0202】
第1のロケーションが、第3のUEグループの時間周波数リソース内の最初の時間ユニット内の任意の時間周波数ロケーションである場合、第4のデバイスは、第3のUEグループに配分された時間周波数リソース内の最初の時間ユニット内のビーコン・メッセージを検出する。すなわち、第2のロケーションは、第3のUEグループの時間周波数リソース内の最初の時間ユニット内の任意の時間周波数ロケーションである。
【0203】
第1のロケーションが、第3のUEグループの時間周波数リソース内の最初の時間ユニットに最も近く、かつその前であるプリセットされた時間周波数ロケーション範囲内の任意の時間周波数ロケーションである場合、第4のデバイスは、プリセットされた時間周波数ロケーション範囲内のビーコン・メッセージを検出する。つまり、第2のロケーションは、第3のUEグループの時間周波数リソースの最初の時間ユニットに最も近く、かつその前であるプリセットされた時間周波数ロケーション範囲内の任意の時間周波数ロケーションである。
【0204】
図13に示すように、第4のデバイスは、第3のUEグループの時間周波数リソース内の最初の時間ユニットの前であるプリセットされた時間周波数ロケーション範囲内のビーコン・メッセージを検出してもよい。第1のロケーションが、第3のUEグループの時間周波数リソース内の最初の時間ユニットに最も近く、かつその前であるプリセットされた時間周波数ロケーション範囲のPSSCH上のプリセットされた数のREのうちの1つである場合、第4のデバイスは、第3のUEグループの時間周波数リソース内のPSSCH上でビーコン・メッセージを検出するか、又は第3のUEグループの時間周波数リソース内のPSSCH上でREのプリセットされた数のビーコン・メッセージを検出する。すなわち、第2のロケーションは、第3のUEグループの時間周波数リソース内のPSSCH上の任意のRE又は周波数である。
【0205】
ステップS204:第4のデバイスは、ユーザ・グループがユーザ・グループの時間周波数リソースを使用すると決定する。
【0206】
第4のデバイスは、ビーコン・メッセージを検出し、第3のUEグループのSL UEが配分された時間周波数リソース上でデータを伝送すると決定してもよい。
【0207】
さらに、第4のデバイスは、検出されたビーコン・メッセージを記憶するか、又は、第4のデバイスは、検出されたビーコン・メッセージがリソース解放設定情報を搬送するかどうかを決定する。検出されたビーコン・メッセージがリソース解放設定情報を搬送していると決定する場合、第4のデバイスは、ビーコン・メッセージを記憶するか、又は、検出されたビーコン・メッセージがリソース解放設定情報を搬送していないと決定する場合、第4のデバイスは、ビーコン・メッセージを破棄する。
【0208】
ステップS205:第4のデバイスは、ユーザ・グループがユーザ・グループの時間周波数リソースの使用をスキップすると決定する。
【0209】
第4のデバイスがSLチャネル上でビーコン・メッセージを検出しない場合、第4のデバイスは、現在の時間周波数リソースが属するUEグループ内のSL UEが、時間周波数リソース上でデータを伝送しないか、又は時間周波数リソースを使用するが、互いに干渉しないと決定してもよい。
【0210】
ステップS206:第4のデバイスは、UEグループによって解放されたリソースを使用するかどうかを決定し、第4のデバイスがリソースを使用する場合、次にステップS207を実行し、第4のデバイスがリソースの使用をスキップする場合、次にステップS203を実行する。
【0211】
第4のデバイスは、現在の時間周波数リソースが属するUEグループによって歴史的に送信されたビーコン・メッセージに基づいて、UEグループによって解放されたリソースを使用するかどうかを決定してもよい。
【0212】
例えば、第4のデバイスが、これより前に、第3のUEグループ内のデバイスによって送信されたビーコン・メッセージを検出しない場合、第4のデバイスは、第3のUEグループによって解放された現在の時間周波数リソースを使用しないことを決定する。
【0213】
別の例として、第4のデバイスが、これより前に、第3のUEグループ内の任意のデバイスによって送信されたビーコン・メッセージを検出する場合、第4のデバイスは、第3のUEグループ内の任意のデバイスによって送信され、かつ最後に検出されたビーコン・メッセージがリソース解放設定情報を搬送するかどうかを決定してもよい。リソース解放設定情報が搬送される場合、第4のデバイスは、リソース解放設定情報に基づいて、第3のUEグループによって解放された現在の時間周波数リソースを使用してもよい。リソース解放設定情報が搬送されない場合、第4のデバイスは、第3のUEグループによって解放された現在の時間周波数リソースを直接使用してもよい。
【0214】
ステップS207:第4のデバイスは、UEグループによって解放されたリソースを使用する。
【0215】
例示的な説明では、第4のデバイスは、第3のUEグループ内の任意のデバイスによって送信され、かつ直近に検出されたビーコン・メッセージで搬送されるリソース解放設定情報が、リソース解放持続時間セットを含むと決定する。第4のデバイスは、リソース解放持続時間セットから、1つのリソース解放持続時間を選択してもよい。第4のデバイスは、選択されたリソース解放持続時間に対応するリソース上でデータを伝送するために、第4のUEグループにおいてデータを伝送する必要がある伝送ペアを通知してもよい。
【0216】
例示的な説明では、第4のデバイスは、第3のUEグループ内の任意のデバイスによって送信され、かつ直近に検出されたビーコン・メッセージで搬送されるリソース解放設定情報が、UEグループ・セットを含むと決定する。第4のデバイスは、現在のグループの識別子、すなわち、第4のUEグループの識別子がUEグループ・セット内にあるかどうかを決定してもよい。第4のUEグループの識別子がUEグループ・セット内にある場合、第4のデバイスは、第3のUEグループによって一時的に解放されたリソースがデータ伝送に使用されてもよいと決定してもよい。
【0217】
さらに別の例示的な説明では、第4のデバイスは、第3のUEグループ内の任意のデバイスによって送信され、かつ直近に検出されたビーコン・メッセージで搬送されるリソース解放設定情報が、リソース解放周波数セットを含むと決定する。第4のデバイスは、リソース解放周波数セットから周波数を選択してもよい。第4のデバイスは、選択された周波数に対応するリソース上でデータを伝送するために、第4のUEグループにおいてデータを伝送する必要がある伝送ペアを通知してもよい。
【0218】
第4のデバイスは、第3のUEグループ内の任意のデバイスによって送信され、かつ直近に検出されたビーコン・メッセージで搬送されたリソース解放設定情報が、以下の情報、すなわち、リソース解放持続時間セット、UEグループ・セット、及びリソース解放周波数セットのうちの少なくとも2つのタイプを含むと決定する。
【0219】
例えば、第4のデバイスは、第3のUEグループ内の任意のデバイスによって送信され、かつ直近に検出されたビーコン・メッセージで搬送されたリソース解放設定情報が、リソース解放周波数セット及びUEグループ・セットであると決定する。ビーコン・メッセージで搬送されるリソース解放周波数セットは、少なくとも1つの周波数を含んでもよい。第4のデバイスは、現在のグループの識別子、すなわち、第4のUEグループの識別子がUEグループ・セット内にあるかどうかを決定してもよい。第4のUEグループの識別子がUEグループ・セット内にあると決定する場合、第4のデバイスは、リソース解放周波数セットから周波数を選択してもよい。第4のデバイスは、選択された周波数に対応するリソース上でデータを伝送するために、第4のUEグループにおいてデータを伝送する必要がある伝送ペアを通知してもよい。
【0220】
別の例では、第4のデバイスは、第3のUEグループ内の任意のデバイスによって送信され、かつ直近に検出されたビーコン・メッセージで搬送されたリソース解放設定情報が、リソース解放持続時間セット及びUEグループ・セットを含むと決定する。ビーコン・メッセージで搬送される一時的に解放されたリソースが、リソース解放持続時間及びUEグループ・セットを含むと第4のデバイスが決定した後に、第4のデバイスは、第4のUEグループの識別子がUEグループ・セット内にあるかどうかを決定してもよい。第4のUEグループの識別子がUEグループ・セット内にある場合、第4のデバイスは、リソース解放持続時間セットから1つのリソース解放持続時間を選択してもよい。第4のデバイスは、選択されたリソース解放持続時間に対応するリソース上でデータを伝送するために、第4のUEグループにおいてデータを伝送する必要がある伝送ペアを通知してもよい。
【0221】
ステップS208:第4のデバイスは、SLチャネル上にビーコン(beacon)メッセージがあるかどうかの検出を継続する。
【0222】
現在の時間周波数リソースが解放されていないと第4のデバイスが決定する場合、又は、現在の時間周波数リソースにおいて解放されたリソースを使用できないと第4のデバイスが決定する場合、ステップS203~S207のプロセスが繰り返し実行されてもよい。
【0223】
実際のアプリケーション・シナリオでは、各UEグループの時間周波数リソースは、データ再伝送、非周期データ伝送などの要件を確保にするために、特定の冗長性を有することがある。UEグループの時間周波数リソースが実際の伝送要求に一致しないとき、例えば、UEグループに配分された時間周波数リソースが実際の伝送要件に対応する時間周波数リソースよりも大きいときに、UEグループの時間周波数リソースの一部はアイドル状態にあり、リソースの無駄を引き起こす。別の例では、UEグループに配分された時間周波数リソースが、実際の伝送に必要な時間周波数リソースよりも小さい場合、UEグループのデータの一部は、時間周波数リソースが不十分であるために伝送することができない。この出願のこの実施形態で提供されるリソース処理方法によれば、一時的なリソース解放メカニズムがSL伝送シナリオに導入される。これは、信号干渉を回避するだけでなく、チャネル・リソースを柔軟に解放し、解放されたチャネル・リソースを柔軟に使用して非周期的サービス・データを伝送し、遅延QoSを確保し、チャネル・リソース利用を改善することができる。
【0224】
追加的に、第3のUEグループは、第3のUEグループに配分された時間周波数リソースの全部又は一部を一時的に解放する。第3のUEグループが、第3のUEグループが一時的に解放されたリソースを使用することを指定しない場合、第3のUEグループと同じSLチャネル・リソースを使用する複数のUEグループ内の別のUEグループは、競合方式で、第3のUEグループによって一時的に解放されたリソースを占有することができるかどうかを決定してもよい。また、別のUEグループは、ポーリング方式で、第3のUEグループによって一時的に解放されたリソースを占有することができるかどうかを決定してもよい。
【0225】
例えば、第3のデバイスによって送信されたビーコン・メッセージで搬送されるリソース解放設定情報がUEグループ・セットを含む場合、UEグループ・セット内のUEグループは、競合状態で、第3のUEグループによって解放されたリソースを占有してもよい。
【0226】
例えば、別のUEグループ内のSL UE (例えば、GH)は、ビーコン・メッセージを検出するために第2のロケーションの後のNシンボル内の一時的に解放されたリソースを争う。N個のシンボルは、M個のセンシング・スロット(sensing slot)を含んでもよい。
【0227】
この出願の実施形態は、ビーコン・メッセージを使用してリソース占有を示すためのリソース処理方法をさらに提供する。
図11(b)は、リソース処理方法を実装するための第1のデバイスと第2のデバイスとの間の対話の概略図である。本方法は、以下のステップを含む。
【0228】
ステップS301:デバイス1は、第1のリソースに対応するビーコン指示リソース上でビーコン(beacon)メッセージを送信し、ビーコン(beacon)メッセージは、第1のリソースがユーザ・グループ(UEグループ)1内のデバイスによって使用され、別のユーザ・グループが第1のリソースの全部又は一部を使用できないことを示すために使用され、デバイス1は、ユーザ・グループ(UEグループ1)に属し、第1のリソースは、第1のリソース・プールに属し、第1のリソース・プールは、サイドリンクSL通信のためにユーザ・グループ(UEグループ1)に配分される複数の周期的リソースを含み、各リソースは、1つのビーコン指示リソースに対応する。
【0229】
各UEグループは、対応するリソース・プールを有する。例えば、UEグループ1に対応する第1のリソース・プールは、SL通信のためにUEグループ1に属するリソース、例えば、周期的な時間周波数リソースを含んでもよい。UEグループ1は、UEグループ1に属する時間周波数リソースを取り計らい、例えば、時間周波数リソースを使用するか、使用しないか、又は解放してもよい。UEグループ1の時間周波数リソースは、グループ内データ伝送を実行するために第1のUEグループ内のSL UEによって使用されるか、又はグループ外部のデバイスにデータを伝送するために使用される。デバイス1は、UEグループ1内のGHであってもよい。GHは、データを伝送するためにUEグループ1の時間周波数リソースを占有する必要があるか、又はGHは、UEグループ1内のSL UEがデータを伝送するためにUEグループ1の時間周波数リソースを占有する必要があると決定する。代替的には、デバイス1は、第3のUEグループ内にあり、かつデータ伝送のためにUEグループ1の時間周波数リソースを占有する必要がある任意のSL UEであってもよい。
【0230】
この出願のこの実施形態では、デバイス1が、第1のリソースに対応するビーコン指示リソース上でのビーコン・メッセージの送信をスキップし、その結果、別のユーザ・グループ内のデバイスは、第1のリソースが第1のユーザ・グループ内のデバイスによって使用されず、かつ第1のリソースの全部若しくは一部が別のユーザ・グループ内のデバイスによって一時的に使用され得ると決定することができる。例えば、別のユーザ・グループ内のデバイスは、第1のリソースに対応するビーコン指示リソース上のビーコン・メッセージ上で検出を実行し、ビーコン・メッセージが検出されないときに、第1のリソースがUEグループ1によって一時的に解放され、第1のリソースの全部又は一部が別のユーザ・グループ内のデバイスによって一時的に使用してもよいと決定してもよい。
【0231】
UEグループ1が第1のリソースを使用すると決定するときに、デバイス1は、第1のリソースに対応するビーコン指示リソース上でビーコン・メッセージを送信してもよく、又はUEグループ1が第1のリソースの使用をスキップすると決定するときに、第1のデバイスは、第1のリソースに対応するビーコン指示リソース上でのビーコン・メッセージの使用をスキップしてもよい。例えば、デバイス1が、UEグループ1内の1つのデバイスが第1のリソースを使用すると決定する場合、デバイス1は、UEグループ1が第1のリソースを使用すると決定し、又はデバイス1が、UEグループ1内のいずれのデバイスも第1のリソースを使用しないと決定する場合、デバイス1は、UEグループ1が第1のリソースの使用をスキップすると決定する。
【0232】
可能な実装では、第1のリソースに対応するビーコン指示リソースは、少なくとも1つの他のユーザ・グループに対応するリソース・プール内のリソースに直交する。例えば、第1のユーザ・グループの第1のリソース・プール内のリソースに対応するビーコン指示リソースは、別のユーザ・グループに対応するリソース・プール内のリソースに直交する。デバイス1は、ビーコン・メッセージを送信するために別のユーザ・グループに対応するリソース・プール内のリソースを使用しなくてもよい。すなわち、別のユーザ・グループに属するリソースの使用をスキップしてもよい。オプションで、第1のリソースに対応するビーコン指示リソースは、第1のユーザ・グループの物理サイドリンク共有チャネルによって占有されるリソースに直交してもよい。
【0233】
可能な実装では、ビーコン・メッセージは第1のリソース・プールの設定情報を搬送してもよい。第1のリソース・プールの設定情報は、第2のリソースにあり、かつ第2のリソースが第1の条件を満たすときに別のユーザ・グループによって使用され得るリソースのリソース情報を示すために使用されてもよい。第2のリソースは、第1のリソース・プールに属し、第2のリソースに対応する期間の時間領域ロケーションは、第1のリソースに対応する期間の時間領域ロケーションの後であり、第1の条件は、デバイス1が第2のリソースに対応するビーコン指示リソース上でのビーコン・メッセージの送信をスキップすることである。
【0234】
ビーコン・メッセージで搬送される設定情報は、UEグループ1に対応する第1のリソース・プールの設定情報であってもよい。設定情報は、UEグループ1に対応するリソース・プール内で一時的に解放されたリソースのリソース情報を示すために使用されてもよい。一時的に解放されたリソースは、プリセットされた条件を満たす必要がある。例えば、デバイス1が、第2のリソースに対応するビーコン指示リソース内のビーコン・メッセージの送信をスキップする場合、第2のリソースは、UEグループ1によって一時的に解放されたリソースとして使用されてもよい。別のユーザ・グループは、第2のリソースに対応するビーコン指示リソース内にビーコン・メッセージを検出しないことによって、第2のリソースが一時的に解放されると決定してもよい。
【0235】
この出願のこの実施形態では、例えば、第1のリソースが第1の期間に対応し、第2のリソースが第2の期間に対応する場合、第2の期間の時間領域ロケーションは、第1の期間の時間領域ロケーションの後である。デバイス1が、第2のリソースに対応するビーコン指示リソース内のビーコン・メッセージの送信をスキップするという条件を第2のリソースが満たすので、第2のリソースは、UEグループ1によって一時的に解放されたリソースとして使用されてもよい。第1のリソースに対応するビーコン指示リソース内のデバイス1によって送信されたビーコン・メッセージで搬送される設定情報は、時間領域ロケーションが第1のリソースに対応する期間の時間領域ロケーションの後である一時的に解放されたリソースのリソース情報を示すために使用されてもよく、例えば、第2のリソースのリソース情報を示してもよい。
【0236】
UEグループ1内のSL UEは、UEグループ1に属する第1のリソースが解放されないことを直接示すためにビーコン・メッセージを送信し、第2のリソースが条件を満たすときに、ビーコン・メッセージで搬送される設定情報が効力を生じ、条件は、第2のリソースの時間周波数ロケーションが第1のリソースの時間周波数ロケーションの後であることであり、UEグループ1は、第2のリソースを使用するようにUEグループ1内のデバイスに指示するために使用されるビーコン・メッセージの送信をスキップすると理解されたい。ここで、効力を生じるという意味は、別のユーザ・グループ内のデバイスが、UEグループ1の第1のリソースが解放されないことを示すために使用されるビーコン・メッセージで搬送される設定情報に基づいて、第2のリソースを使用すると決定してもよいことを意味してもよい。
【0237】
デバイス1によって送信されるビーコン・メッセージで搬送される設定情報によって示されるリソース情報は、ターゲット・リソース・ユニット・セット及び/又はターゲット・ユーザ・グループ・セットを含んでもよい。ターゲット・リソース・ユニット・セットは、第2のリソース内の少なくとも1つのリソース・ユニットを含んでもよい。ターゲット・ユーザ・グループ・セットは、少なくとも1つのユーザ・グループの識別子を含んでもよく、ユーザ・グループの識別子は、ターゲット・リソース・ユニット・セット内のリソースを使用できるユーザ・グループの識別子である。
【0238】
可能な設計では、ターゲット・リソース・ユニット・セットは、リソース解放持続時間セットを含むか、ターゲット・リソース・ユニット・セットは、リソース解放周波数領域セットを含むか、又はターゲット・リソース・ユニット・セットは、リソース解放持続時間セット及びリソース解放周波数領域セットを含んでもよい。
【0239】
例えば、リソース解放持続時間セットは、少なくとも1つの時間ユニット数を含んでもよく、第1の時間ユニット数は、第2のリソース内にあり、かつ別のユーザ・グループ内のデバイスによって使用され得るリソースに含まれる時間ユニット数を示すために使用され、第1の時間ユニット数は、少なくとも1つの時間ユニット数に属する。この出願のこの実施形態では、時間ユニットは、無線フレーム、サブフレーム、スロット、及びシンボルを含むが、これらに限定されない。
【0240】
第1のリソース・プールに含まれる各周期的時間周波数リソースは、複数の時間ユニットを含んでもよい。ある時間期間のリソースは、複数の時間ユニットを使用して表されてもよい。例えば、リソースの持続時間は、.25時間ユニットである。
【0241】
リソース解放持続時間セットは、少なくとも1つのリソース解放持続時間(時間ユニットの数)を含めてもよい。例えば、リソース解放持続時間は、値によって表されてもよく、リソース解放持続時間は、予め決定された時間方向における時間ユニット・リソース数(値)である。リソース解放持続時間セットは{t1,t2,t3}である。リソース解放持続時間セットは、リソース持続時間t1、t2、t3を含む。リソース解放持続時間セット内の任意の値は、時間ユニット数を表す。例えば、t1が5であることは、最初の5つの時間ユニットを表し、t2が7であることは、最初の7つの時間ユニットを表し、t3が9であることは、最初の9つの時間ユニットを表す。
【0242】
別の例では、リソース解放持続時間は、値によって表れてもよい。リソース解放持続時間セットにおける第1のリソース解放持続時間は、数が予め決定された時間方向における第1のリソース解放持続時間である時間ユニット・リソースであってもよい。2つの隣接するリソース解放持続時間では、後者のリソース解放持続時間は、予め決定された時間方向において前者のリソース解放持続時間に対応する数のリソースの後の後者のリソース解放持続時間に対応する時間ユニットである。リソース解放持続時間セットは{t4,t5,t6}である。リソース解放持続時間セットは、リソース持続時間t4、t5、t6を含む。リソース解放持続時間セット内の任意の値は、時間ユニット数を表す。例えば、t4が3であることによって表されるリソースは、時間ユニット1~時間ユニット3である。t5が2であることは、時間ユニット1~時間ユニット3の後の2つの時間ユニット、すなわち、時間ユニット4~時間ユニット5を表す。t6が4であることは、時間ユニット4~時間ユニット5の後の4つの時間ユニット、すなわち時間ユニット6~時間ユニット9を表す。
【0243】
別の例では、リソース解放持続時間セットは、少なくとも1つの時間ユニット比を含んでもよく、時間ユニット比率は、第2のリソース内にあり、かつ別のユーザ・グループ内のデバイスによって使用され得るリソースに含まれる時間ユニットの、第2のリソース内の時間ユニット総数に対する比を示す。
【0244】
時間ユニット比率aは、m個の時間ユニットの、1つの周期的リソースに含まれる全てのn個の時間ユニットに対する比を表してもよい。リソース解放持続時間セットは、少なくとも1つの時間ユニット比率aを含んでもよい。別のユーザ・グループ内のデバイスは、時間ユニット比率a及び周期的リソース内の全てのn個の時間ユニットに基づいて、時間ユニット比率aに対応するm個の時間ユニットがあると決定してもよい。
【0245】
例えば、時間ユニット比率に対応する時間ユニット数は、所定の時間方向における時間ユニット・リソース数であってもよい。リソース解放持続時間セットは{a1,a2,a3}である。リソース解放持続時間セットは、時間ユニット比率a1、a2、a3を含む。例えば、a1はm1個の時間ユニットに対応し、m1は最初のm1個の時間ユニットを表し、a2はm2個の時間ユニットに対応し、m2は最初のm2個の時間ユニットを表し、a3はm3個の時間ユニットに対応し、m3は最初のm3個の時間ユニットを表す。
【0246】
別の例では、リソース解放持続時間セット内の第1の時間ユニット比率に対応する時間ユニット数は、予め決定された時間方向における時間ユニット・リソース数である。2つの隣接する時間ユニット比率では、後者の時間ユニット比率に対応する時間ユニット数は、予め決定された時間方向における前者の時間ユニット比率に対応する時間ユニット数の後の後者の時間ユニット比率に対応する時間ユニット数に等しい時間ユニット・リソース数である。リソース解放持続時間セットは{a4,a5,a6}であり、リソース解放持続時間セットは、時間ユニット比率a4、a5、及びa6を含む。a4は、m4個の時間ユニットに対応し、表されるリソースは、時間ユニット1~時間ユニット4であり、a5は、m5個の時間ユニットに対応し、表されるリソースは、時間ユニット1~時間ユニット4の後のm5個の時間ユニット、すなわち、時間ユニットm4+1~時間ユニットm4+m5ユニットであり、a6は、m6個の時間ユニットに対応し、表されるリソースは、時間ユニットm4+1~時間ユニットm4+m5の後のm6個の時間ユニット、すなわち、時間ユニットm4+m5+1~時間ユニットm4+m5+m6である。
【0247】
リソース解放周波数領域セットは、第2のリソース内の少なくとも1つの周波数領域リソースに対応する指示情報を含み、指示情報は、別のユーザ・グループ内のデバイスによって使用され得る周波数領域リソースを示す。例えば、周波数領域リソースはチャネル・リソースであってもよい。周波数領域リソースに対応する指示情報は、チャネル・リソースを示してもよいし、又はチャネル・リソースを表してもよい。オプションで、チャネル・リソースは、前述の実施形態におけるサブチャネル・リソースであってもよい。
【0248】
可能な実装では、周波数領域リソースに対応する指示情報は、値によって表されてもよい。例えば、周波数領域リソースに対応する指示情報によって示されるリソースは、プリセットされた周波数領域方向におけるチャネル・リソース数(値)であってもよい。リソース解放持続時間セットは{p1,p2,p3}である。リソース解放周波数領域セットは、リソース解放持続時間p1、p2、及びp3を含む。リソース解放周波数領域セット内の値は、チャネル・リソース数を表す。例えば、p1が5であることは、最初の5つのチャネル・リソースを表し、p2が7であることは、最初の7つのチャネル・リソースを表し、p3が9であることは、最初の9つのチャネル・リソースを表す。
【0249】
別の例では、周波数領域リソースに対応する指示情報は、値によって表されてもよく、リソース解放周波数領域セット内の最初の指示情報によって示されるリソースは、数がプリセットされた周波数領域方向における最初の指示情報であるチャネル・リソースであってもよい。2つの隣接する指示情報では、後者の指示情報によって示されるリソースは、数がプリセットされた周波数領域方向における前者の指示情報によって示される最後の指示情報であるチャネル・リソースである。リソース解放周波数領域セットは{p4,p5,p6}であり、リソース解放持続時間セットはリソース解放持続時間p4、p5、及びp6を含むと仮定する。リソース解放持続時間セット内の任意の値は、チャネル・リソース数を表す。例えば、p4が3であることによって表されるリソースは、チャネル・リソース3に対するチャネル・リソース1である。p5が2であることは、チャネル・リソース1~チャネル・リソース3の後の2つのチャネル・リソース、すなわち、チャネル・リソース4~チャネル・リソース5である。p6が4であることは、チャネル・リソース4~チャネル・リソース5の後の4つのチャネル・リソース、すなわち、チャネル・リソース6~チャネル・リソース9である。
【0250】
別の可能な実装では、周波数領域リソースに対応する指示情報は、解放されたチャネル・リソースの番号、又は複数のチャネル・リソースの予め決定された順番の解放されたチャネル・リソースの順番であってもよい。
【0251】
可能な実装では、デバイス1によって送信されるビーコン・メッセージで搬送される設定情報によって示されるリソース情報は、リソース解放持続時間セット、UEグループ・セット、リソース解放周波数領域セットのうちの少なくとも2つのタイプの情報を含んでもよい。
【0252】
例えば、ビーコン・メッセージで搬送される設定情報によって示されるリソースは、リソース解放持続時間セット及びUEグループ・セットを含んでもよい。リソース解放持続時間セットは、少なくとも1つのリソース解放持続時間又は時間ユニット比率を含んでもよい。UEグループ・セットは、少なくとも1つのUEグループの識別子を含んでもよい。
【0253】
UEグループの識別子がUEグループ・セット内にあるUEグループは、UEグループ・セット内のUEグループの識別子の順番に基づいて、同じ順番でリソース解放持続時間に対応するリソース、又はリソース解放持続時間集合内の同じ順番で時間ユニット比率に対応するリソースを占有してもよい。
【0254】
例えば、リソース解放持続時間セットは、少なくとも1つのリソース解放持続時間を含む。UEグループ・セットに含まれるUEグループの識別子に対応するUEグループは、UEグループ・セット内のUEグループの識別子の順番に基づいて、リソース解放持続時間セット内の同じ順番でリソースを使用してもよい。UEグループ・セットは{u1,u2,u3}であり、リソース解放持続時間セットは{t4,t5,t6}であり、リソース解放持続時間セットはリソース解放持続時間t4,t5,及びt6を含む。リソース解放持続時間セット内の任意の値は、時間ユニット数を表す。例えば、t4が3であることによって表されるリソースは、時間ユニット1~時間ユニット3である。t5が2であることは、時間ユニット1~時間ユニット3の後の2つの時間ユニット、すなわち、時間ユニット4~時間ユニット5を表す。t6が4であることは、時間ユニット4~時間ユニット5の後の4つの時間ユニット、すなわち時間ユニット6~時間ユニット9を表す。リソース解放持続時間セットの第1の順番に対応するリソースは、時間ユニット1~時間ユニット3であり、第2の順番に対応するリソースは、時間ユニット4~時間ユニット5であり、第3の順番に対応するリソースは、時間ユニット6~時間ユニット9である。UEグループn1の識別子はun1であり、UEグループ・セット内の識別子un1の順番は1であり、UEグループn1内のデバイスは、リソース解放持続時間セット内の第1の順番に対応するリソース、すなわち、時間ユニット1~時間ユニット3を占有してもよい。UEグループn2の識別子はun2であり、UEグループ・セット内の識別子un2の順番は2であり、UEグループ2内のデバイスは、リソース解放持続時間セット内の第2の順番に対応するリソース、すなわち、時間ユニット4~時間ユニット5を占有してもよい。UEグループn3の識別子はun3であり、UEグループ・セット内の識別子un3の順番は3であり、UEグループn3内のデバイスは、リソース解放持続時間セット内の第3の順番に対応するリソース、すなわち、時間ユニット6~時間ユニット9を占有してもよい。
【0255】
別の例では、ビーコン・メッセージで搬送される設定情報によって示されるリソース情報は、リソース解放周波数領域セット及びUEグループ・セットを含んでもよい。リソース解放周波数領域セットは、少なくとも1つの周波数領域リソースの指示情報を含んでもよい。UEグループ・セットは、少なくとも1つのUEグループの識別子を含んでもよい。
【0256】
UEグループの識別子がUEグループ・セット内にあるUEグループは、UEグループ・セット内のUEグループの識別子の順番に基づいて、リソース解放周波数領域セット内のリソース周波数領域の指示情報に対応するのと同じ順番でリソースを占有してもよい。例えば、UEグループ・セットは{un1,un2,un3}であり、リソース解放周波数領域セットは{p1,p2,p3}である。UEグループn2の識別子はun2であり、UEグループ・セット内の識別子un2の順番は2であり、UEグループn2内のデバイスは、p2に対応するリソース、すなわち、リソース解放周波数領域セット内のp2に対応するリソースを占有してもよい。
【0257】
さらに別の例では、ビーコン・メッセージで搬送される設定情報によって示されるリソース情報は、リソース解放持続時間セット及びリソース解放周波数領域セットを含んでもよい。ビーコン・メッセージで搬送されたリソース解放持続時間セットは、少なくとも1つのリソース解放持続時間又はリソース比率を含んでもよい。ビーコン・メッセージで搬送されるリソース解放周波数領域セットは、少なくとも1つの周波数領域リソースの指示情報を含んでもよい。別のUEグループ内のSL UEは、リソース解放周波数領域セット内の任意の指示情報に対応するリソースを占有してもよく、SL UEが指示情報に対応するリソースを占有する持続時間は、リソース解放持続時間セット内のリソース解放持続時間に対応するリソース又は時間ユニット比率に対応するリソースである。言い換えれば、SL UEが周波数に対応するリソースを占有する持続時間は、特定の持続時間制限を満たす必要がある。周波数に対応するリソースをSL UEが占有する持続時間は、リソース解放持続時間セット内の任意のリソース解放持続時間であるべきであり、リソース解放持続時間セットから外れる持続時間とすることができない。
【0258】
可能な実装では、リソース解放持続時間セット内のリソース解放持続時間又はリソース時間ユニット比率と、リソース解放周波数領域セット内の周波数との間の対応関係がインデックス情報である。例えば、リソース解放持続時間セットは、少なくとも1つのリソース解放持続時間を含む。ビーコン・メッセージは、リソース解放周波数領域セット内の各指示情報のインデックス情報と、リソース解放持続時間セット内の各リソース解放持続時間をさらに搬送してもよい。別のUEグループ内のSL UEは、ビーコン・メッセージで搬送されたインデックス情報に基づいて、各リソース解放持続時間に対応する周波数を決定してもよい。
【0259】
リソース解放周波数領域セット内の各指示情報のインデックス情報と、リソース解放持続時間セット内の各リソース解放持続時間が{11,12,23,33}であってもよいと仮定される。一時的に解放される時間周波数リソースは、インデックス情報内の要素に基づいて決定されてもよく、各要素は、2文字を含み、第1の文字は、リソース解放持続時間セット内の持続時間リソースの要素順番であり、第2の文字は、リソース解放周波数領域セット内の周波数リソースの要素順番であり、各要素文字は、1つの時間周波数リソースを一意に指し示してもよい。例えば、リソース解放持続時間セットは{t4,t5,t6}である。リソース解放持続時間セットは、リソース持続時間t4、t5、t6を含む。リソース解放持続時間セット内の任意の値は、時間ユニット数を表す。例えば、t4が3であることによって表されるリソースは、時間ユニット1~時間ユニット3である。t5が2であることは、時間ユニット4~時間ユニット5を表す。t6が4であることは、時間ユニット6~時間ユニット9を表す。リソース解放周波数領域セットは{p1,p2,p3}である。リソース解放周波数領域セットは、指示情報p1、p2、及びp3を含み、リソース解放周波数領域セット内の任意の指示情報は、チャネル・リソース数を表す。インデックス情報内の要素「11」は、t4に対応する時間周波数リソース内の指示情報p1に対応する周波数領域リソース、すなわち、指示情報p1内の時間ユニット1~時間ユニット3に対応する周波数領域リソースが解放されることを表す。インデックス情報内の要素「12」は、t4に対応する時間周波数リソース内の指示情報p2に対応する周波数領域リソース、すなわち、指示情報p2内の時間ユニット1~時間ユニット3に対応する周波数領域リソースが解放されることを表す。インデックス情報内の要素「23」は、t5に対応する時間周波数リソース内の指示情報p3に対応する周波数領域リソース、すなわち、指示情報p3内の時間ユニット4~時間ユニット5に対応する周波数領域リソースが解放されることを表す。インデックス情報内の要素「33」は、t6に対応する時間周波数リソース内の指示情報p3に対応する周波数領域リソース、すなわち、指示情報p3内の時間ユニット6~時間ユニット9に対応するリソースが解放されることを表す。インデックス情報は、代替的に、別の形態でセットされてもよいと留意されたい。インデックス情報の形態は、この出願で特に限定されない。
【0260】
可能な実装では、デバイス1によって送信されたビーコン・メッセージで搬送される設定情報は、予め設定されていてもよく、毎回送信されるビーコン・メッセージで搬送される設定情報は同じである。
【0261】
可能な実装では、デバイス1によって送信されるビーコン・メッセージで搬送される設定情報は、UEグループ1内のSL UEが配分された時間周波数リソースを使用するとデバイス1を決定した後に、UEグループ1内の各伝送ペアによって使用される時間周波数リソースのステータスに基づいて決定されてもよい。
【0262】
可能な設計では、ビーコン・メッセージは、Zadeoff-Chu系列によって搬送され、Zadeoff-Chu系列のルート・インデックスは、UEグループ1の識別子及びZadeoff-Chu系列の長さに基づいて決定される。
【0263】
Zadeoff-Chu系列のルート・インデックスは、Zadeoff-Chu系列のルート系列識別子であってもよい。Zadeoff-Chu系列の異なるルート系列は、Zadeoff-Chu系列の異なるルート系列識別子に対応する。各ユーザ・グループのZadeoff-Chu系列は、異なるルート・インデックスを有する。
【0264】
例えば、UEグループ1に対応するZadeoff-Chu系列のルート系列識別子は、NAをMLで割ることによって取得される余りであり、NAは、UEグループ1の識別子であり、MLは、Zadeoff-Chu系列の長さである。一般に、Zadeoff-Chu系列の長さは、予め設定されているか、又はデフォルト値である。各ユーザ・グループの識別子は、複数のユーザ・グループを含むシステムの上位層(物理層の上)によって設定されてもよい。各ユーザ・グループの識別子は、上位層を使用して設定される。これは、各ユーザ・グループの識別子が異なる場合、各ユーザ・グループに対応するZadeoff-Chu系列のルート系列識別子が異なる場合、及び各ユーザ・グループに対応するZadeoff-Chu系列のルート系列が異なる場合を回避することができる。代替的には、各ユーザ・グループの識別子は、各ユーザ・グループによってランダムに生成される。代替的には、各ユーザ・グループの識別子は、ネゴシエーションを通じて各ユーザ・グループによって決定される。代替的には、各ユーザ・グループの識別子は、MACアドレスに従って決定される。
【0265】
デバイス1は、リソース情報と設定情報の対応関係を予め記憶してもよい。例えば、デバイス1は、各リソース情報に対応するリソース情報及び設定情報を予め記憶してもよい。デバイス1は、第2のリソース内にあり、かつ別のユーザ・グループ、例えば、ターゲット・リソース・ユニット・セット及び/又はターゲット・ユーザ・グループ・セットによって使用され得るリソースのリソース情報を予め決定してもよい。次いで、デバイス1は、各リソース情報と設定情報の予め記憶された対応関係に基づいて、第2のリソース内にあり、かつ別のユーザ・グループによって使用され得るリソースのリソース情報に対応する設定情報を決定してもよい。デバイス1が属するユーザ・グループのルート・インデックスのサイクリック・シフト形態は、設定情報を表してもよい。異なるサイクリック・シフト形態は、異なる設定情報を表し、すなわち、異なるZadeoff-Chu系列は、異なる設定情報を表す。
【0266】
例えば、異なる設定情報は、異なるサイクリック・パラメータに対応する。Zadeoff-Chu系列は、ルート・インデックスと、周期的シフト・パラメータ・セット内にあり、かつ前記設定情報に対応する周期的シフト・パラメータとに基づいて生成されてもよく、サイクリック・シフト・パラメータ・セットは、複数の設定情報に対応するサイクリック・シフト・パラメータを含む。
【0267】
デバイス1は、サイクリック・シフト・パラメータを予め記憶してもよい。サイクリック・シフト・パラメータセット内の複数のサイクリック・シフト・パラメータは、各設定情報に対応するサイクリック・シフト・パラメータであるか、又はサイクリック・シフト・パラメータ・セットは、各設定情報とサイクリック・シフト・パラメータの対応関係を含む。デバイス1は、決定されたリソース情報に対応する設定情報に基づいてサイクリック・シフト・パラメータ・セットから、設定情報に対応するサイクリック・シフト・パラメータを決定してもよい。デバイス1は、第1のユーザ・グループのルート・インデックス及び決定されたサイクリック・シフト・パラメータに基づいてZadeoff-Chu系列を生成してもよい。生成されたZadeoff-Chu系列は、設定情報を表してもよい。別のユーザ・グループ内のデバイスは、受信されたZadeoff-Chu系列に基づいて対応する設定情報を決定してもよい。
【0268】
別の例では、異なる設定情報が異なるZadeoff-Chu系列に対応する。デバイス1は、系列セットを予め記憶してもよく、系列セットは、複数の設定情報に対応するZadeoff-Chu系列、又は各設定情報とZadeoff-Chu系列の対応関係を含む。複数の設定情報では、各設定情報に対応するZadeoff-Chu系列が、各設定情報に対応するルート・インデックス及びサイクリック・シフト・パラメータに基づいて決定される。デバイス1によって送信されたビーコン・メッセージを搬送するZadeoff-Chu系列は、第2リソース内にあり、別のユーザ・グループによって使用され得、かつデバイス1によって予め決定されるリソースのリソース情報に対応する設定情報に対応し、かつ系列セット内にあるターゲットZadeoff-Chu系列であってもよい。
【0269】
ステップS302:デバイス2は、第1のリソースに対応するビーコン指示リソース上で第1のビーコン(beacon)メッセージを検出し、第1のリソースは、第1のリソース・プールに属し、第1のリソース・プールは、サイドリンクSL通信のためにユーザ・グループUE グループ1に配分される複数の周期的リソースを含み、各リソースは、1つのビーコン指示リソースに対応し、デバイス2は、第2のユーザ・グループに属し、第1のビーコン(beacon)メッセージは、第1のリソースがユーザ・グループUEグループ1内のデバイスによって使用され、かつユーザ・グループUEグループ1を除く別のユーザ・グループが第1のリソースの全部又は一部を使用できないことを示すために使用される。第1のビーコン・メッセージが検出される場合、次にステップS303が実行され、第1のビーコン・メッセージが検出されない場合、次にステップS304が実行される。
【0270】
この出願のこの実施形態では、デバイス2はUEグループ2に属し、デバイス1が属するユーザ・グループとは異なる。
【0271】
ステップS303:デバイス2は、第1のリソースがユーザ・グループUEグループ1内のデバイスによって使用され、第2のユーザ・グループが第1のリソースを使用できないと決定する。
【0272】
デバイス2は、第1のビーコン・メッセージを検出する場合、第1のリソースがUEグループ1内のデバイスによって使用され、第2のユーザ・グループが第1のリソースを使用できないと決定する。
【0273】
可能な設計では、第1のビーコン・メッセージは、第1のリソース・プールの設定情報を搬送する。デバイス2は、検出された第1のビーコン・メッセージを記憶し、第1のビーコン・メッセージに第1のリソース・プールの設定情報を含め、第1のリソースの後にUEグループ1によって一時的に解放されたリソースを使用してもよい。
【0274】
第1のビーコン・メッセージは、第1のZadeoff-Chu系列によって搬送されてもよい。第1のZadeoff-Chu系列は、UE群の識別子と、プリセット又はデフォルトのZadeoff-Chu系列の長さに基づいて決定される。例えば、デバイス2は、識別、マッチングなどを通じて第1のZadeoff-Chu系列のルート・インデックスを決定し、次いで、ルート・インデックスに基づいて、第1のZadeoff-Chu系列が属するユーザ・グループを決定してもよい。デバイス2は、第1のZadeoff-Chu系列のサイクリック・シフト・パラメータを識別又はマッチングを通じて決定し、次いで、サイクリック・シフト・パラメータに基づいて、第1のビーコン・メッセージで搬送される設定情報(表された設定情報)及び対応するリソース情報を決定してもよい。別の例では、デバイス2は、第1のZadeoff-Chu系列のルート・インデックス及びサイクリック・シフト・パラメータを識別、マッチングなどを通じて決定し、次いで、ルート・インデックス及びサイクリック・シフト・パラメータに対応する決定されたユーザ・グループに基づいて、第1のビーコン・メッセージで搬送される設定情報(表された設定情報)及び対応するリソース情報を決定してもよい。
【0275】
各ユーザ・グループ内のデバイス(例えば、グループ・ヘッド)は、ルート・インデックスに対応するユーザ・グループの各サイクリック・シフトに対応する設定情報、及び対応するリソース情報を予め記憶してもよいし、各Zadeoff-Chu系列に対応する設定情報及びリソース情報を予め記憶してもよく、受信したビーコン・メッセージが属するユーザ・グループを決定するか、又は受信したビーコン・メッセージで搬送される設定情報によって示されるリソース情報を決定するようにする。
【0276】
ステップS304:デバイス2は、第1のリソースが、ユーザ・グループUEグループ1内のデバイスによって使用されず、第1のリソースの全部又は一部が別のユーザ・グループによって一時的に使用され得ると決定する。
【0277】
デバイス2が第1のビーコン・メッセージを検出しない場合、第1のリソースがUEグループ1内のデバイスによって使用されず、第1のリソースの全部又は一部が、別のユーザ・グループによって一時的に使用され得ると決定する。デバイス2が第1のリソース・プールの設定情報を予め記憶する場合、デバイス2は、第1のリソース・プールの設定情報に基づいて第1のリソースを使用してもよい。
【0278】
可能な実装では、デバイス2は、第2のリソースに対応するビーコン指示リソース上で第2のビーコン・メッセージを検出してもよい。第2のリソースは、第1のリソース・プール内のリソースであり、第2のリソースに対応する期間の時間領域ロケーションは、第1のリソースに対応する期間の時間領域ロケーションの後にある。第2のビーコン指示リソース内の第2のビーコン・メッセージを検出する場合、第2のリソースがUEグループ1によって使用され、かつ第2のリソースが別のユーザ・グループ内のデバイスによって使用され得ないと決定してもよい。言い換えれば、第2のリソースがUEグループ1によって一時的に解放されないとデバイス2が決定してもよい。
【0279】
デバイス2が第2のビーコン指示リソース内の第2のビーコン・メッセージを検出しない場合、第2のリソースがUEグループ1によって一時的に解放されたリソースであるとデバイス2が決定してもよい。デバイス2は、第1のリソース・プールの予め記憶された設定情報に基づいて第2のリソースを使用してもよい。例えば、第2のリソースは、第1のビーコン・メッセージで搬送される第1のリソース・プールの設定情報に基づいて使用される。
【0280】
第1のリソース・プールの設定情報は、一時的に解放されたリソースのリソース情報を示す。デバイス2は、第1のリソース・プールの予め記憶された設定情報に基づいて、第2のリソースのリソース情報を決定してもよい。リソース情報は、ターゲット・リソース・ユニット・セット及び/又はターゲット・ユーザ・グループ・セットを含んでもよい。
【0281】
例えば、デバイス2は、UEグループ2の識別子がターゲット・ユーザ・グループ・セット内にあると決定し、UEグループ2内のデバイスが第2のリソースの全部又は一部を使用し得ると決定してもよい。例えば、デバイス2は、ターゲット・リソース・ユニット・セットに対応するリソースを使用してもよい。
【0282】
例えば、ターゲット・リソース・ユニット・セットは、リソース解放持続時間セットを含むか、ターゲット・リソース・ユニット・セットは、リソース解放周波数領域セットを含むか、又はターゲット・リソース・ユニット・セットは、リソース解放持続時間セット及びリソース解放周波数領域セットを含んでもよい。
【0283】
例えば、リソース解放持続時間セットは、少なくとも1つの時間ユニット数を含んでもよく、第1の時間ユニット数は、第2のリソース内にあり、かつ別のユーザ・グループ内のデバイスによって使用され得るリソースに含まれる時間ユニット数を示すために使用され、第1の時間ユニット数は、少なくとも1つの時間ユニット数に属する。デバイス2は、UEグループ2内のデバイスが、少なくとも1つの時間ユニット数に対応するリソースを使用してもよいと決定する。
【0284】
別の例では、リソース解放持続時間セットは、少なくとも1つの時間ユニット比を含んでもよく、時間ユニット比率は、第2のリソース内にあり、かつ別のユーザ・グループ内のデバイスによって使用され得るリソースに含まれる時間ユニットの、第2のリソース内の時間ユニット総数に対する比を示す。デバイス2は、UEグループ2内のデバイスが、少なくとも1つの時間ユニット比率に対応するリソースを使用してもよいと決定する。
【0285】
リソース解放周波数領域セットは、第2のリソース内の少なくとも1つの周波数領域リソースに対応する指示情報を含んでもよく、指示情報は、別のユーザ・グループ内のデバイスによって使用され得る周波数領域リソースを示す。例えば、周波数領域リソースはチャネル・リソースであってもよい。周波数領域リソースに対応する指示情報は、チャネル・リソースを示してもよいし、又はチャネル・リソースを表してもよい。オプションで、チャネル・リソースは、前述の実施形態におけるサブチャネル・リソースであってもよい。UEグループ2内のデバイスが、リソース解放周波数領域セット内の少なくとも1つの指示情報に対応する周波数領域リソースを使用し得るとデバイス2が決定してもよい。
【0286】
前述の実施形態によれば、説明を容易にするために、競合方式で、UEグループ1によって一時的に解放されたリソースを占有する複数のUEグループは、第5のUEグループ及び第6のUEグループを含むと仮定される。
【0287】
この出願のこの実施形態は、リソース競合方式をさらに提供する。複数のUEグループは、競合態様で、第3のUEグループによって一時的に解放されたリソースを占有する。
【0288】
複数のUEグループ内の各UEグループ内のGHは、一時的に解放されたリソース内のプリセットされた数の連続したセンシング・スロット内でリソース占有信号(busy tone)を検出してもよい。全ての連続するセンシング・スロットは、第3のUEグループによって一時的に解放されたリソースの第1のセンシング・スロットから開始する。
【0289】
可能な実装では、各UEグループは、連続するセンシング・スロット内の特定の感知スロット内のビジー・トーンを検出してもよい。代替的には、指定されたセンシング・スロットの順番は、各UEグループ内のGHによって[1,M]からランダムに選択される任意の整数であってもよい。
【0290】
複数のUEグループ内のGHは、特定のスロット(slot)におけるビジー・トーンの検出を制御するためにバックオフ・カウンタを使用してもよい。例えば、GHにおけるバックオフ・カウンタの初期値は[1,M]の整数nである。UEグループ内のGHは、各センシング・スロットが終了した後にバックオフ・カウンタの値を1だけ減少させるように制御する。バックオフ・カウンタの値が1である場合、GHは、第3のUEグループによって一時的に解放されたリソースに対応するセンシング・スロット内の信号を検出し、検出された信号のエネルギーを決定する。GHによって検出された信号のエネルギーがプリセットされたエネルギー閾値(eref)以上である場合、検出された信号はビジー・トーンであり、第3のUEグループによって一時的に解放されたリソースが占有されていると決定される。GHによって検出された信号のエネルギーがeref未満である場合、検出された信号はビジー・トーンではなく、UEグループ1によって一時的に解放されたリソースは占有されていないと決定される。GHは、センシング・スロットが終了するまで、センシング・スロット内のビジー・トーンを連続的に送信する。
【0291】
図15に示すように、第5のUEグループ内のGHのバックオフ・カウンタの初期値は4であり、第6のUEグループ内のGHのバックオフ・カウンタの初期値は6である。第3のUEグループによって一時的に解放されたリソースのセンシング・スロットのスロット1から開始して、第5のUEグループ及び第6のUEグループ内のGHのバックオフ・カウンタのカウントは、各スロットが終了した後に1だけ減少する。
【0292】
第5のUEグループ内のGHのバックオフ・カウンタのカウントが1であるときに、信号検出もスロット4内で実行される。信号のエネルギーがeref以上であることが検出される場合、信号はビジー・トーンであり、一時的に解放されたリソースは別のUEグループによって占有されていると決定される。信号のエネルギーがeref未満であることを検出する場合、信号がビジー・トーンではなく、一時的に解放されたリソースが別のUEグループによって占有されないと第5のUEグループが決定する。第5のUEグループは、スロット5が開始した後、センシング・スロットが終了するまで、すなわちスロットMが終了するまで、ビジー・トーンを連続的に送信してもよい。
【0293】
第6のUEグループ内のGHのバックオフ・カウンタのカウントが1であるときに、信号検出もスロット6内で実行される。信号のエネルギーがeref以上であることが検出される場合、信号はビジー・トーンであり、一時的に解放されたリソースは別のUEグループによって占有されていると決定される。信号のエネルギーがeref未満であることが検出される場合、信号はビジー・トーンではない。スロット6内でビジー・トーンが検出されないと決定する場合、第6のUEグループ内のGHは、一時的に解放されたリソースが別のUEグループによって占有されていないと決定する。第6のUEグループ内のGHは、スロット7内のビジー・トーンをスロットMに連続的に送信してもよい。
【0294】
第5のUEグループが一時的に解放されたリソースを占有すると仮定する。第5のUEグループ内のGHは、スロット5~スロットMにおいてビジー・トーンを連続的に送信する。第6のUEグループは、スロット6において1つの信号を検出し、検出された信号のエネルギーがerefよりも大きいと決定してもよい。第6のUEグループは、信号がビジー・トーンであると決定し、第3のUEグループによって一時的に解放されたリソースが占有されていないと決定してもよい。
【0295】
別の可能な実装では、各UEグループは、連続するセンシング・スロット内の複数の特定のセンシング・スロットにおいてビジー・トーンを検出してもよい。
【0296】
複数のUEグループ内のGHは、複数の特定スロットにおけるビジー・トーンの検出を制御するために検出カウンタを使用してもよい。例えば、GHにおける検出カウンタの初期値は[1,M]の整数nである。UEグループ内のGHは、各センシング・スロットが終了した後に検出カウンタの値を1だけ減少させるように制御する。一時的に解放されたリソースに対応するセンシング・スロットでは、GHは、検出カウンタの値が0になるまで、第1のスロットにおいて信号の検出を開始する。すなわち、最初のn個のスロットにおいて信号を検出する。
【0297】
n番目のスロットが終了する前にGHが信号を検出する場合、GHは、検出された信号のエネルギーを決定する。GHによって検出された信号のエネルギーがプリセットされたエネルギー閾値(eref)以上である場合、検出された信号はビジー・トーンであり、第3のUEグループによって一時的に解放されたリソースが占有されていると決定される。GHによって検出された信号のエネルギーがeref未満である場合、検出された信号はビジー・トーンではなく、UEグループ1によって一時的に解放されたリソースは占有されていないと決定される。
【0298】
n番目のスロットが終了する前にGHがビジー・トーンを検出しない場合、GHは(n+1)番目のスロットにおいてビジー・トーンを送信することができる。
【0299】
図16に示すように、第5のUEグループ内のGHの検出カウンタの初期値は3である。第6のUEグループ内のGHの検出カウンタの初期値は4である。第5のUEグループ及び第6のUEグループ内のGHの検出カウンタのカウントは、各スロットが終了した後に1ずつ減少する。言い換えれば、第5のUEグループ内のGHは、第1のセンシング・スロット~第3のセンシング・スロットにおいてビジー・トーンを検出する。第6のUEグループ内のGHは、第1のセンシング・スロット~第4のセンシング・スロットにおいてビジー・トーンを検出する。
【0300】
第5のUEグループ内のGHの検出カウンタの初期値は3であり、第5のUEグループ内のGHはスロット1から開始する信号検出を実行する。第5のUEグループ内のGHがスロット1~3においてビジー・トーンを検出しない場合、第5のUEグループ内のGHは、検出カウンタのカウントが0であるとき、すなわち、スロット3が終了した後に一時的に解放されたリソースにおける信号を検出すること停止するか、又はスロット1~3のいずれか1つにおいてビジー・トーンを検出する場合、第5のUEグループ内のGHは、信号検出を停止する。
【0301】
信号のエネルギーがerefよりも大きいことを検出する場合、信号がビジー・トーンではなく、かつ一時的に解放されたリソースが別のUEグループによって占有されていると第5のUEグループ内のGHが決定する。信号のエネルギーがeref未満であることを第5のUEグループ内のGHが検出する場合、信号はビジー・トーンではない。
【0302】
検出カウンタのカウントが0であるときに、第5のUEグループ内のGHがビジー・トーンを依然として検出しないと仮定すると、GHは、スロット4においてビジー・トーンを送信する。第6のUEグループ内のGHの検出カウンタの初期値は4であり、第6のUEグループ内のGHはスロット1から開始する信号検出を実行する。第6のUEグループ内のGHは、スロット4において信号を検出し、信号のエネルギーがerefよりも大きいと決定する。第6のUEグループ内のGHは、信号がビジー・トーンであり、かつ一時的に解放されたリソースが占有されていると決定する。第6のUEグループは、一時的に解放されたリソースにおいて信号の検出を停止してもよい。
【0303】
可能な実装では、ビーコン・メッセージの第2のロケーションを検出した後に、競合方式で、第3のUEグループによって一時的に解放されたリソースを占有する複数のUEグループがPSSCHにおいてユーザによるブラインド検出のために使用されるリソース内の最初の時間ユニットの前のNシンボルにおける一時的に解放されたリソースを争う。
【0304】
例えば、第3のUEグループは、第3のUEグループに配分された時間周波数リソースの全て又は一部を一時的に解放する。第3のUEグループが、第3のUEグループによって一時的に解放されたリソースをUEグループが使用することを指定しない場合、別のUEグループは、ポーリング方式で、第3のUEグループによって解放されたリソースを占有してもよい。
【0305】
例えば、事前に設定されたポーリング順番に従って、第1のポーリング順番のUEグループ内のGHは、第3のUEグループによって一時的に解放されたリソースを占有するかどうかを決定し、第3のUEグループによって一時的に解放されたリソースを占有する必要がないと決定する場合、GHは第2の順番のUEグループ内のGHに通知し、第2の順番のUEグループ内のGHが第3のUEグループによって一時的に解放されたリソースを占有する必要があると確認する場合、第3の順番のUEグループ内のGHは通知されない。
【0306】
追加的に、この出願のこの実施形態では、データを伝送するために、同じSLチャネル・リソースを使用する各UEグループに特定の時間周波数リソースが配分される。各UEグループに対応する時間周波数リソースは、以下のリソース割り当て方法のうちのいずれかで配分されてもよく、別のリソース割り当て方法で配分されてもよい。
【0307】
この出願で提供されるリソース配分方法には、以下の2つの方法が含むが、これらに限定されない。
【0308】
方法1:各UEグループ内のGHは、リソースをセンシングし、占有する。
【0309】
可能な実装では、SLチャネル・リソースは、複数の同じ又は異なる周波数領域リソース・ブロックに分割されてもよく、周波数領域リソース・ブロックは直交する。各UEグループ内のGHは、信号検出又はエネルギー検出を通じた任意の周波数領域リソース・ブロックにおいて、別のUEグループによる周波数領域リソース・ブロックの占有のステータスを決定してもよい。
【0310】
可能な実装では、n番目の周波数領域リソース・ブロックを占有する必要があると決定した後に、UEグループ内のGHは、n番目の周波数領域リソース・ブロックの占有信号を送信してもよい。n番目の周波数領域リソース・ブロックの占有信号は、n番目の周波数領域リソース・ブロックの占有を示すために使用される。例えば、占有信号は、任意のデータであってもよい。別の例では、占有信号は、指定された信号である。
【0311】
UEグループ内のGHは、n番目の周波数リソース・ブロック上でエネルギー検出を実行してもよい。GHが信号を検出する場合、GHは、信号のエネルギーが占有信号エネルギー閾値以上であるかどうかを決定する。信号のエネルギーが占有信号エネルギー閾値よりも大きい場合、GHは、占有信号が検出され、n番目の周波数領域リソース・ブロックが占有されていると決定し、又は信号のエネルギーが占有信号エネルギー閾値未満である場合、検出された信号は占有信号ではなく、GHは、n番目の周波数領域リソース・ブロックが占有されていないと決定し、n番目の周波数領域リソース・ブロックの占有信号を送信する。
【0312】
オプションで、各GHが周波数領域リソース・ブロック又は時間領域リソース・ブロックを占有するときに、各GHによって占有されるブロック数は特定の制限を超えることができない。
【0313】
可能な実装では、SLチャネル・リソースは、複数の同じ又は異なる時間領域リソース・ブロックに分割されてもよく、時間領域リソース・ブロックは直交しており、各時間領域リソース・ブロックは複数の直交時間領域リソースを含んでもよい。各UEグループ内のGHは、信号検出又はエネルギー検出を通じた任意の時間領域リソースにおいて、別のUEグループによる時間領域リソースの占有のステータスを決定してもよい。
【0314】
可能な実装では、n番目の時間領域リソース・ブロック内の最初の時間領域リソースを決定した後に、UEグループ内のGHは最初の時間領域リソースの占有信号を送信してもよい。最初の時間領域リソースの占有信号を用いて、n番目の時間領域リソース・ブロック内の最初の時間領域リソースを占有することを示す。例えば、占有信号は、任意のデータであってもよい。別の例では、占有信号は、指定された信号である。
【0315】
UEグループ内のGHは、最初の時間領域上でエネルギー検出を実行してもよい。GHが信号を検出する場合、GHは、信号のエネルギーが占有信号エネルギー閾値以上であるかどうかを決定する。信号のエネルギーが占有信号エネルギー閾値よりも大きい場合、GHは、占有信号が検出され、n番目の時間領域リソース・ブロック内の最初の時間領域リソースが占有されていると決定するか、又は信号のエネルギーが占有信号エネルギー閾値未満である場合、検出された信号は占有信号ではなく、GHは、n番目の時間領域リソース・ブロック内の最初の時間領域リソースが占有されていないと決定し、最初の時間領域リソースの占有信号を送信してもよい。。
【0316】
さらに別の可能な実装では、
図17に示すように、SLチャネル・リソースは、複数の時間領域リソース・ブロックに分割されてもよく、各時間領域リソース・ブロックは、プリセットされた数のスロットを含む。2つの隣接する時間領域リソース・ブロック内の最初の時間領域ロケーション間の間隔は、Tである。言い換えれば、SLチャネル・リソース内の複数の時間領域リソース・ブロックは、周期的に分散される。1つの時間領域リソース・ブロック内のリソースを占有する必要があると決定した後に、UEグループ内のGHは、時間領域リソース・ブロック内の各スロットをリスンする。GHは、各スロット内に信号があるかどうかをリスンする。
【0317】
リスンを通じて信号を取得する場合、GHは、信号のエネルギーを決定する。信号のエネルギーが信号を伝送するためのエネルギー閾値以上である場合、GHは、時間領域リソース・ブロックが別のUEグループによって占有されていると決定するか、信号のエネルギーが信号を伝送するためのエネルギー閾値未満である場合、GHは、時間領域リソース・ブロックが別のUEグループによって占有されないと決定する。
【0318】
方法2:基地局は、各UEグループにリソース設定を通知する。
【0319】
各UEグループ内のGHは、基地局のカバレッジ内にある。基地局は、各UEグループの時間周波数リソースを設定してもよく、リソース設定命令は、各UEグループの時間周波数リソースに対応するリソース時間周波数情報を搬送する。
【0320】
リソース設定命令は、上位層シグナリング、例えば、無線リソース制御(radio resource control、RRC)上位層シグナリングとして実装されてもよく、下りリンク制御情報(downlink control information、DCI)であってもよく、媒体アクセス制御(media access control、MAC)の制御ユニットであってもよい。
【0321】
基地局は、各GHにリソース設定命令を送信してもよく、各UEグループの時間周波数リソースの半永続スケジューリングを実装する。リソース設定命令は、時間周波数情報及び期間を含んでもよい。この期間は、半永続スケジューリング期間であってもよい。UEグループは、リソース設定命令に対応するリソースを周期的に使用してもよい。UEグループは、半永続スケジューリング期間におけるリソース設定命令において、対応する時間周波数リソースを占有し得る。基地局は、SLチャネル・リソース上で半永続スケジューリングを実行して、SLシナリオにおける周期的データ又は周期的サービスのQoSをより確実にする。
【0322】
可能な実装では、UEグループがデータを伝送するために時間周波数リソースを必要とすると決定した後に、GHは基地局にリソース要求を送信し、リソース要求は、GHの識別子、UEグループの識別子、及びUEグループのサービス・データ特性(平均スループット要件、遅延要件、及び周期的サービス・データパケット期間)を含んでもよい。基地局は、GHの識別子に対応するデバイスに、UEグループに配分された時間周波数リソースに関する情報を送信する。例えば、基地局は、リソース要求において、GHの識別子に対応するデバイスにリソース設定指示を送信し、リソース設定指示は、UEグループの識別子及びリソース時間周波数情報を含む。リソース時間周波数情報は、SLチャネルにおいて、時間周波数リソース・ビットマップ(bitmap)、期間、その期間における期間領域開始ロケーション(onset)、その期間における時間領域終了ロケーション(offset)などを含んでもよい。
【0323】
GHは、リソース時間周波数情報内の周波数領域リソース・ビットマップに基づいて、UEグループに配分された周波数領域リソースを決定してもよい。周波数領域リソースは、複数のサブチャネルに分割されてもよい。周波数領域リソース・ビットマップはn文字を含み、nは、SLチャネル内のサブチャネル総数である。i番目の文字が1である場合、i番目の文字に対応するサブチャネルが利用可能なサブチャネルであることを示し、i番目の文字が0である場合、i番目の文字に対応するサブチャネルが利用不可能なサブチャネルであることを示す。サブチャネルのビットマップの各ビットは、SLチャネル内のサブチャネルと1対1の対応関係を有する。例えば、第1のビットはチャネル番号が1であるサブチャネルに対応するか、又は第1のビットは対応するサブチャネル周波数範囲がf1~f2であるサブチャネルに対応する。
【0324】
例えば、サブチャネルのビットマップは7文字、例えば、0101010を含む。GHは、UEグループが3つのサブチャネルを使用してもよく、3つのサブチャネルがビットマップの第2のビット、第4のビット、及び第6のビットに対応するサブチャネルとして配分されると決定することができる。
【0325】
GHは、リソース時間周波数情報内の時間領域リソース・ビットマップに基づいて、UEグループに配分された時間領域リソースを決定してもよい。時間領域リソースは、複数の時間領域リソース・ブロックに分割されてもよい。時間領域リソース・ビットマップはn文字を含み、nは、SLチャネル内の時間領域リソース・ブロック総数である。i番目の文字が1である場合、i番目の文字に対応する時間領域リソース・ブロックが利用可能な時間領域リソース・ブロックであることを示し、i番目の文字が0である場合、i番目の文字に対応する時間領域リソース・ブロックが利用不可能な時間領域リソース・ブロックであることを示す。サブチャネルのビットマップの各ビットは、SLチャネル内の時間領域リソース・ブロックと1対1の対応関係を有する。例えば、1番目のビットは、リソース・ブロック番号が1である時間領域リソース・ブロックに対応し、1番目のビットは、時間領域範囲がt1~t2である時間領域リソース・ブロックに対応する時間領域リソース・ブロックである。
【0326】
例えば、時間領域リソース・ビットマップは、9文字、例えば、010101011を含む。GHは、UEグループが5つの時間領域リソース・ブロックを使用してもよく、5つの時間領域リソース・ブロックが、ビットマップの第2のビット、第4のビット、第6のビット、第8のビット、及び第9のビットに対応する時間領域リソース・ブロックとして配分されることを決定してもよい。
【0327】
GHは、リソース時間周波数情報内の期間、その期間における時間領域開始ロケーション(onset)、その期間における時間領域終了ロケーション(offset)などに基づいて、UEグループに配分された時間領域リソースを決定してもよい。時間領域リソースは、複数の時間領域リソース・ブロックに分割されてもよい。リソース時間周波数情報内の期間の値は、期間内の時間領域リソース・ブロック数を表す。例えば、時間周波数リソース設定情報内の期間が9である場合、期間内に9個の時間領域リソース・ブロックがあることを示す。実際のアプリケーションでは、期間内の時間領域リソース・ブロックは連続している。
【0328】
期間内の時間領域開始ロケーション(onset)の値は、その期間内の全ての時間領域リソース・ブロック内のUEグループに配分された時間領域リソース・ブロック内の最初の時間領域リソース・ブロックの順番を表す。例えば、期間内の時間領域開始ロケーションが2である場合、UEグループに配分された時間領域リソース・ブロック内の最初の時間領域リソース・ブロックが、その期間内の全ての時間領域リソース・ブロック内の第2の時間領域リソース・ブロックであることを示す。
【0329】
期間内の時間領域終了ロケーション(offset)の値は、その期間内の全ての時間領域リソース・ブロック内のUEグループに配分された時間領域リソース・ブロック内の最後の時間領域リソース・ブロックの順番を表す。例えば、期間内の時間領域終了ロケーションが5の場合、UEグループに配分された時間領域リソース・ブロック内の最後の時間領域リソース・ブロックが、その期間内の全ての時間領域リソース・ブロック内の第5の時間領域リソース・ブロックであることを示す。
【0330】
例えば、リソース時間周波数情報内の期間、その期間内の時間領域開始ロケーション、及びその期間内の時間領域終了ロケーションは(10,3,6)である。GHは、UEグループによって使用され得る時間領域リソース・ブロックが、各期間において第3~第6の時間領域リソース・ブロックであると決定してもよい。
【0331】
オプションで、基地局からリソースを要求するときに、GHは、基地局に対して、GHが属するユーザ・グループによって推奨されるリソースに対応する時間周波数リソース情報を示してもよい。例えば、UEグループがデータを伝送するために時間周波数リソースを必要とすると決定した後に、GHは、基地局に対して、推奨された時間周波数リソースの情報を搬送するリソース要求を送信して、基地局から、時間周波数リソースの情報に対応する時間周波数リソースを要求する。
【0332】
UEグループによって使用され得る時間周波数リソースを決定した後に、GHは、データを送信するために対応する時間周波数リソースを占有するようにUEグループ内の各伝送ペアを示てもよく、又はGHは、利用可能な時間周波数リソースを配分し、次いで、データ伝送中に使用される時間周波数リソースの各伝送ペアに通知する。
【0333】
GHは、GM間で伝送されるデータのデータ・タイプ、伝送されるデータのデータ量、及び遅延要件などの情報に基づいて、各GMにリソースを配分してもよく、又はGHは、UEグループ内のGMによって報告される時間周波数リソース情報に基づいて、各GMにリソースをさらに配分してもよい。GHがリソースを配分する前に、各GMは、GHに対して、使用されることが期待されるリソースの時間周波数リソース情報を報告してもよく、又は伝送ペア報告書内の任意のUEは、GHに対して、使用されることが期待されるリソースの時間周波数リソース情報に報告する。
【0334】
例えば、GH及びGMは、SL無線通信ソリューションを使用してUEグループをセットするためにデータを交換してもよい。UEグループがセット・アップされた後に、GH及びGMは、SL通信ソリューションを使用してデータを交換してもよい。例えば、GHは、SL通信を通じてUEグループ内のGMに時間周波数リソース情報を送信する。
【0335】
UEグループの利用可能な時間周波数リソースを決定した後に、GHは、UEグループの各GMに利用可能な時間周波数リソースを争うように通知してもよい。例えば、UEグループでは、各伝送ペアは、センシング選択メカニズムを使用して、UEグループの時間周波数リソースを占有してもよい。各伝送ペアは、リソース予約情報を学習するために、別の伝送ペアによって送信された受信SLメッセージで搬送されたSCI1又はSCI2をデコードしてもよい。各伝送ペアは、SCIで搬送されるリソース予約情報、示されたサービス・プライオリティ、及びSCIのRSRPに基づいて、利用可能な時間周波数リソース・ロケーションを決定し、次いで、利用可能なリソースから、データを送信するためのリソースをランダムに選択する。
【0336】
前述したものは、主に、デバイス間の対話の観点から、この出願の実施形態で提供される解決策を説明している。前述の機能を実装するために、各デバイスは、各機能を実行するための対応するハードウェア構造、ソフトウェアモジュール、又はハードウェア構造とソフトウェアモジュールの組み合わせを含むことが理解されよう。当業者は、この明細書に開示された実施形態に説明された例のユニット及びアルゴリズム・ステップを参照して、この出願がハードウェア又はハードウェアとコンピュータ・ソフトウェアとの組み合わせによって実装され得ることを容易に認識すべきである。機能がハードウェアによって行われるか、コンピュータ・ソフトウェアによって駆動されるハードウェアによって行われるかは、特定の用途と技術的解決策の設計上の制約に依存する。当業者であれば、特定のアプリケーションごとに、説明された機能を実装するために異なる方法を使用してもよいが、その実装がこの出願の範囲を超えると考えられるべきでない。
【0337】
この出願の実施形態では、端末及びネットワーク・デバイスの機能モジュールは、前述の方法の例に基づいて、分割を通して取得されてもよい。例えば、各機能モジュールが、対応する各機能に基づいて、分割を通して取得されてもよいし、2つ以上の機能が、1つの処理モジュールに統合されてもよい。一体化されたユニットは、ハードウェアの形態で実装されてもよいし、ソフトウェア機能ユニットの形態で実装されてもよい。この出願の実施態様では、モジュールへの分割は一例であり、論理機能分割に過ぎないことに留意されたい。実際の実装の際、別の分割方式が使用されてもよい。以下、各機能モジュールが、対応する各機能に基づいて、分割を通して取得される一例が説明のために使用される。
【0338】
図18は、この出願の一実施形態による、通信装置の構造の概略図である。
図18に示すように、通信装置900は、プロセッサ1801及びトランシーバ1802を含む。
【0339】
プロセッサ1801は、第1のリソースが第1のユーザ・グループによって使用されるかどうかを決定するように構成されている。
【0340】
トランシーバ1802は、第1のデバイスが、第1のリソースに対応するビーコン指示リソース上でビーコン・メッセージを送信することであって、ビーコン・メッセージは、第1のリソースが第1のユーザ・グループ内のデバイスによって使用され、かつ別のユーザ・グループが第1のリソースの全部若しくは一部を使用できないことを示すために使用されるか、ことか、又は第1のリソースに対応するビーコン指示リソース上でのビーコン・メッセージの送信をスキップし、その結果、別のユーザ・グループ内のデバイスは、第1のリソースが第1のユーザ・グループ内のデバイスによって使用されず、かつ第1のリソースの全部若しくは一部が別のユーザ・グループ内のデバイスによって一時的に使用され得、通信装置は、第1のユーザ・グループに属し、第1のリソースは、第1のリソース・プールに属し、第1のリソース・プールは、サイドリンクSL通信のために第1のユーザ・グループに配分される複数の周期的リソースを含み、各リソースは、1つのビーコン指示リソースに対応する、ことと、を行うように構成されている。
【0341】
可能な設計では、ビーコン・メッセージは、第1のリソース・プールの設定情報を搬送し、設定情報は、第2のリソース内にあり、かつ第2のリソースが第1の条件を満たすときに別のユーザ・グループによって使用され得るリソースのリソース情報を示すために使用され、リソース情報は、ターゲット・リソース・ユニット・セットの指示情報及び/又はターゲット・ユーザ・グループ・セットの指示情報を含み、第2のリソースは、第1のリソース・プールに属し、第2のリソースに対応する期間の時間領域ロケーションは、第1のリソースに対応する期間の時間領域ロケーションの後であり、第1の条件は、第1のデバイスが第2のリソースに対応するビーコン指示リソース上でのビーコン・メッセージの送信をスキップすることであり、ターゲット・リソース・ユニット・セットは、第2のリソース内の少なくとも1つのリソース・ユニットを含み、ターゲット・ユーザ・グループ・セットは、少なくとも1つのユーザ・グループの識別子を含み、ユーザ・グループの識別子は、ターゲット・リソース・ユニット・セット内のリソースを使用することが可能なユーザ・グループの識別子である。
【0342】
可能な設計において、ターゲット・リソース・ユニット・セットは、リソース解放持続時間セット及び/又はリソース解放周波数領域セットを含み、リソース解放持続時間セットは、少なくとも1つの時間ユニット数を含み、第1の時間ユニット数は、第2のリソース内にあり、かつ別のユーザ・グループ内のデバイスによって使用され得るリソースに含まれる時間ユニット数を示すために使用され、第1の時間ユニット数は、少なくとも1つの時間ユニット数に属するか、又はリソース解放持続時間セットは、少なくとも1つの時間ユニット比率を含み、第1の時間ユニット比率は、第2のリソース内にあり、かつ別のユーザ・グループ内のデバイスによって使用され得るリソースに含まれる時間ユニットの第2のリソースに含まれる時間ユニット総数に対する比率を示し、第1の時間ユニット比率は、少なくとも1つの時間ユニット比率に属し、リソース解放周波数領域セットは、第2のリソース内の少なくとも1つの周波数領域リソースに対応する指示情報を含み、指示情報は、別のユーザ・グループ内のデバイスによって使用され得る周波数領域リソースを示す。
【0343】
可能な設計では、ビーコン・メッセージは、Zadeoff-Chu系列によって搬送され、Zadeoff-Chu系列のルート・インデックスは、第1のユーザ・グループの識別子及びZadeoff-Chu系列の長さに基づいて決定される。
【0344】
可能な設計では、プロセッサ1801は、第1のユーザ・グループの識別子に基づいて、Zadeoff-Chu系列のルート・インデックスを決定するようにさらに構成されている。
【0345】
可能な設計では、Zadeoff-Chu系列は、ルート・インデックスと、サイクリック・シフト・パラメータ・セット内にあり、かつ設定情報に対応するサイクリック・シフト・パラメータとに基づいて生成され、サイクリック・シフト・パラメータ・セットは、複数の設定情報に対応するサイクリック・シフト・パラメータを含むか、又はZadeoff-Chu系列は、系列セット内にあり、かつ設定情報に対応するターゲット系列であり、系列セットは、複数の設定情報に対応する系列を含み、複数の設定情報において、各設定情報に対応する系列は、ルート・インデックス及び各設定情報に対応するサイクリック・シフト・パラメータに基づいて決定される。
【0346】
可能な設計では、第1のリソースに対応するビーコン指示リソースは、少なくとも1つの他のユーザ・グループに対応するリソース・プール内のリソースに直交する。
【0347】
可能な設計では、プロセッサ1801は、トランシーバ1802が第1のリソースに対応するビーコン指示リソース上でビーコン・メッセージを送信する前に、第1のユーザ・グループが第1のリソースを使用すると決定するようにさらに構成されている。プロセッサ1801は、トランシーバ1802が第1のリソースに対応するビーコン指示リソース上でのビーコン・メッセージの送信をスキップする前に、第1のユーザ・グループが第1のリソースの使用をスキップすると決定するようにさらに構成されている。
【0348】
可能な設計では、第1のリソースを使用するために第1のユーザ・グループによって実行される動作を決定するときに、プロセッサ1801は、第1のリソースが第2のデバイスによって使用されることを決定し、第2のデバイスは、第1のユーザ・グループに属する。
【0349】
図19は、この出願の一実施形態による、通信装置の構造の概略図である。
図19に示すように、通信装置900は、プロセッサ1901及びトランシーバ1902を含む。
【0350】
トランシーバ1902は、第1のリソースに対応するビーコン指示リソース上で第1のビーコン・メッセージを検出するように構成されており、第1のリソースは、第1のリソース・プールに属し、第1のリソース・プールは、サイドリンクSL通信のために第1のユーザ・グループに配分される複数の周期的リソースを含み、各リソースは、1つのビーコン指示リソースに対応し、第3のデバイスは、第2のユーザ・グループに属し、第1のビーコン・メッセージは、第1のリソースが第1のユーザ・グループ内のデバイスによって使用され、第1のユーザ・グループを除く別のユーザ・グループが第1のリソースの全部若しくは一部を使用できないことを示すために使用される。
【0351】
プロセッサ1901は、第1のビーコン・メッセージが検出される場合、第1のリソースが第1のユーザ・グループ内のデバイスによって使用され、第2のユーザ・グループが第1のリソースを使用できないと決定するように構成されるか、又は第1のビーコン・メッセージが検出されない場合、第1のリソースが第1のユーザ・グループ内のデバイスによって使用されず、第1のリソースの全部又は一部が別のユーザ・グループによって一時的に使用され得ると決定するように構成されている。
【0352】
可能な設計では、プロセッサ1901は、第1のビーコン・メッセージが検出されない場合、第1のリソースが第1のユーザ・グループ内のデバイスによって使用されず、第1のリソースの全部又は一部が別のユーザ・グループによって一時的に使用され得ることを決定するようにさらに構成されている。
【0353】
可能な設計では、第1のビーコン・メッセージは、第1のリソース・プールの設定情報を搬送し、設定情報は、第2のリソース内にあり、かつ第2のリソースが第1の条件を満たすときに別のユーザ・グループによって使用され得るリソースのリソース情報を示すために使用され、リソース情報は、ターゲット・リソース・ユニット・セットの指示情報及び/又はターゲット・ユーザ・グループ・セットの指示情報を含み、第2のリソースは、第1のリソース・プールに属し、第2のリソースに対応する期間の時間領域ロケーションは、第1のリソースに対応する期間の時間領域ロケーションの後であり、第1の条件は、第1のデバイスが第2のリソースに対応するビーコン指示リソース上での第1のビーコン・メッセージの送信をスキップすることであり、ターゲット・リソース・ユニット・セットは、第2のリソース内の少なくとも1つのリソース・ユニットを含み、ターゲット・ユーザ・グループ・セットは、少なくとも1つのユーザ・グループの識別子を含み、ユーザ・グループの識別子は、ターゲット・リソース・ユニット・セット内のリソースを使用することが可能なユーザ・グループの識別子である。
【0354】
可能な設計において、ターゲット・リソース・ユニット・セットは、リソース解放持続時間セット及び/又はリソース解放周波数領域セットを含み、リソース解放持続時間セットは、少なくとも1つの時間ユニット数を含み、第1の時間ユニット数は、第2のリソース内にあり、かつ別のユーザ・グループ内のデバイスによって使用され得るリソースに含まれる時間ユニット数を示すために使用され、第1の時間ユニット数は、少なくとも1つの時間ユニット数に属するか、又はリソース解放持続時間セットは、少なくとも1つの時間ユニット比率を含み、第1の時間ユニット比率は、第2のリソース内にあり、かつ別のユーザ・グループ内のデバイスによって使用され得る時間ユニットの第2のリソースに含まれる時間ユニット総数に対する比率を示し、第1の時間ユニット比率は、少なくとも1つの時間ユニット比率に属し、リソース解放周波数領域セットは、第2のリソース内の少なくとも1つの周波数領域リソースに対応する指示情報を含み、指示情報は、別のユーザ・グループ内のデバイスによって使用され得る周波数領域リソースを示す。
【0355】
可能な設計では、第1のビーコン・メッセージは、Zadeoff-Chu系列によって搬送され、Zadeoff-Chu系列のルート・インデックスは、第1のユーザ・グループの識別子及びZadeoff-Chu系列の長さに基づいて決定される。
【0356】
可能な設計では、Zadeoff-Chu系列は、ルート・インデックスと、サイクリック・シフト・パラメータ・セット内にあり、かつ設定情報に対応するサイクリック・シフト・パラメータとに基づいて生成され、サイクリック・シフト・パラメータ・セットは、複数の設定情報に対応するサイクリック・シフト・パラメータを含むか、又はZadeoff-Chu系列は、系列セット内にあり、かつ設定情報に対応するターゲット系列であり、系列セットは、複数の設定情報に対応する系列を含み、複数の設定情報において、各設定情報に対応する系列は、ルート・インデックス及び各設定情報に対応するサイクリック・シフト・パラメータに基づいて決定される。
【0357】
可能な設計では、トランシーバ1902は、第2のリソースに対応する第2のビーコン指示リソース上で第2のビーコン・メッセージを検出するようにさらに構成されている。
【0358】
プロセッサ1901は、第2のビーコン・メッセージが検出されず、第1のビーコン・メッセージで搬送される設定情報によって示されるリソース情報に含まれるターゲット・ユーザ・グループ・セットが、第2のユーザ・グループの識別子を含む場合、第2のリソースの全部又は一部を使用するように、又は第2のビーコン・メッセージが検出されない場合、第2のリソースの全部又は一部を使用するようにさらに構成されている。
【0359】
可能な設計では、プロセッサ1901は、第1のビーコン・メッセージが検出された後に、第1のビーコン・メッセージを記憶するようにさらに構成されている。
【0360】
可能な設計では、プロセッサ1901は、第2のリソースの全部又は一部を使用してデータを伝送することか、又は設定情報によって示されるリソース情報がターゲット・リソース・ユニット・セットを含み、かつターゲット・リソース・ユニット・セットがリソース解放持続時間セットを含む場合、第2のリソース内のターゲット時間ユニットを使用することであって、ターゲット時間ユニットは、リソース解放持続時間セットおける任意の時間ユニット数に対応する時間ユニットであるか、若しくはターゲット時間ユニットは、リソース解放持続時間セット内の任意の時間ユニット比率に対応する時間ユニットである、こと、及び/又は設定情報によって示されるリソース情報がターゲット・リソース・ユニット・セットを含み、かつターゲット・リソース・ユニット・セットがリソース周波数セットを含む場合、第2のリソース内のターゲット周波数領域リソースを使用することであって、ターゲット周波数領域リソースは、リソース解放周波数領域セット内の指示情報に対応する少なくとも1つの周波数領域リソースである、ことを行うようにさらに構成されている。
【0361】
可能な設計では、1つのビーコン指示リソースは、少なくとも1つの別のユーザ・グループに対応するリソース・プール内のリソースに直交する。
【0362】
この出願の一実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータ命令を記憶する。コンピュータ可読記憶媒体が通信装置上で動作されるときに、通信装置は、前述の実施形態で提供されるリソース処理方法の全部又は一部のステップを実行することが可能となる。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよいし、1つのコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に伝送されてもよい。たとえば、コンピュータ命令は、ウェブサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータ・センタから、有線(たとえば、同軸ケーブル、光ファイバ、又はデジタル加入者線(digital subscriber line、DSL))又は無線(たとえば、赤外線、ラジオ、又はマイクロ波)方式で、別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータ・センタに伝送されてもよい。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータがアクセス可能な任意の使用可能な媒体、又は1つ以上の使用可能な媒体を統合するデータ記憶デバイス、例えば、サーバ若しくはデータ・センタであってもよい。使用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピー・ディスク、ハード・ディスク、若しくは磁気テープ)、光媒体、又は半導体媒体(例えば、ソリッド・ステート・ドライブ(solid state disk、SSD))などであってもよい。
【0363】
この出願の一実施形態は、コンピュータ命令を含むコンピュータ・プログラム製品をさらに提供する。コンピュータ・プログラム製品が通信装置上で動作されるときに、通信装置は、前述の実施形態で提供されるリソース処理方法の全部又は一部のステップを実行することが可能となる
【0364】
図20は、この出願の一実施形態による、チップの構造の概略図である。
図20に示すチップは、汎用プロセッサであってもよいし、専用プロセッサであってもよい。チップは、プロセッサ2001を含む。プロセッサ2001は、前述の実施形態で提供されたリソース処理方法の全部又は一部のステップを実行する際に通信装置をサポートするように構成されている。
【0365】
オプションで、チップは、トランシーバ2002をさらに含む。トランシーバ2002は、プロセッサ2001の制御を受け入れるように構成されており、前述の実施形態で提供されるリソース処理方法のいくつかのステップを実行する際に通信装置をサポートするように構成されている。
【0366】
オプションで、チップは、記憶媒体2003をさらに含む。
【0367】
図20に示すチップは、1つ以上のフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(field programmable gate array、FPGA)、プログラマブル・ロジック・デバイス(programmable logic device、PLD)、コントローラ、ステート・マシン、ゲート・ロジック、ディスクリート・ハードウェア・コンポーネント、任意の他の適切な回路、又はこの出願で説明される様々な機能を実行することができる回路の任意の組み合わせである回路又はコンポーネントを使用して実装されてもよい。
【0368】
この出願は、本明細書の実施形態を参照して説明されているが、当業者は、添付の図面、開示された内容、及び添付の特許請求の範囲を参照することによって、開示された実施形態の別の変形を理解及び実装してもよい。特許請求の範囲では、「含む」(comprising)は、別の構成要素又は別のステップを除外せず、「a」又は「one」は、複数の意味を除外しない。単一のプロセッサ又は他のユニットは、特許請求の範囲において列挙されるいくつかの機能を実装してもよい。いくつかの測定が、互いに異なる従属請求項に記録されるが、これは、これらの測定が組み合わされてより良い効果を生み出すことができないことを意味しない。