(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-05
(45)【発行日】2024-06-13
(54)【発明の名称】過去注文品の検索サーバー
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0601 20230101AFI20240606BHJP
【FI】
G06Q30/0601 332
(21)【出願番号】P 2021092937
(22)【出願日】2021-06-02
【審査請求日】2023-01-13
(73)【特許権者】
【識別番号】519169487
【氏名又は名称】株式会社ハヤシ
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】林 秀光
【審査官】松田 岳士
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-284897(JP,A)
【文献】特開2015-130054(JP,A)
【文献】特開2004-005555(JP,A)
【文献】特開2002-197328(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
過去に注文を受けた商品、及び該商品の関連情報を記憶する注文商品関連情報データベースと、
前記商品の関連情報についての検索条件をユーザ端末から通信網を介して受信した際に、当該ユーザに関する前記注文商品関連情報データベースから、該検索条件に合致した関連情報を有する商品を検索する検索部と、
前記検索部の検索結果を、前記ユーザ端末に送信する送信部を備え
、
前記注文商品関連情報データベースは、前記関連情報として施工現場名を記憶しており、前記送信部は、前記ユーザに関する前記注文商品関連情報データベースから読み取られた前記施工現場名を前記ユーザ端末に送信し、前記検索部は、前記ユーザによって選択された前記施工現場名の情報を有する商品を検索する過去注文品の検索サーバー。
【請求項2】
前記関連情報には、該商品の注文日を含み、
過去n(ただし、nは1以上の整数)日間に注文した商品を検索することが前記検索条件とされている際には、前記検索部は、前記注文商品関連情報データベースから前記過去n日間に注文した商品を前記注文日に基づいて検索する請求項1に記載の過去注文品の検索サーバー。
【請求項3】
前記検索部は、前記検索結果のなかに、注文日が異なる同一の商品が複数ある場合にはその注文回数を計算し、
前記送信部は、前記注文回数を前記検索結果とともに前記ユーザ端末に送信する請求項2に記載の過去注文品の検索サーバー。
【請求項4】
前記注文商品関連情報データベースは、前記関連情報としての商品の注文日を記憶する第1データベースと、
前記施工現場
名を記憶する第2データベースを含み、
前記第1データベース及び前記第2データベースには、前記第1データベースで記憶された商品と前記第2データベースで記憶された前記施工現場
名とを紐付ける紐付け情報が記憶され、
特定の施工現場で使用する商品を検索することが前記検索条件とされている際には、前記検索部は、前記第1データベース及び前記第2データベースから、前記紐付け情報に基づいて該特定の施工現場のために注文された商品を検索する請求項2に記載の過去注文品の検索サーバー。
【請求項5】
前記検索部は、前記検索結果のなかに同一の商品が複数ある場合には、同一商品毎にその合計数量を計算し、
前記送信部は、前記合計数量を前記検索結果とともに、前記ユーザ端末に送信する請求項1乃至請求項4のうちいずれか1項に記載の過去注文品の検索サーバー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、過去注文品の検索サーバーに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、建材資材受注システムは、特許文献1が公知である。この建材資材受注システムでは、建築業者のICT端末と販売業者のICT端末をインターネットを介して接続する。そして、建築業者のICT端末から、WEBの商品カタログページにログインして、建築業者が販売業者とチャットで打ち合わせする商品を選択決定するようにしている。
【0003】
この後、建築業者と販売業者は、図面、写真、文書等を共有してチャットにより、販売業者の提示する見積を確認して、商品の購入を決定するようにしている。このシステムは、建築業者が、販売業者とチャットを通して新規の商品の購入を行えるので便利である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、建築業者は、新規の施工現場において、過去の施工現場で使用した商品と同様の商品を使用して施工を行う場合がある。例えばハウスメーカーの下請け工事業者等が、同一仕様の戸建て住宅の施工を請け負うようなケースである。この場合、前記過去の施工現場で使用した商品と同じものを注文することとなる。
【0006】
ところが、上記のシステムを使用して注文する場合には、過去に使用した商品の特定、及び数量等の把握がし難い問題がある。
本発明の目的は、上記課題を解決して、過去に注文した商品の把握をし易くできる過去注文品の検索サーバーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記問題点を解決するために、本発明の過去注文品の検索サーバーは、過去に注文を受けた商品、及び該商品の関連情報を記憶する注文商品関連情報データベースと、前記商品の関連情報についての検索条件をユーザ端末から通信網を介して受信した際に、当該ユーザに関する前記注文商品関連情報データベースから、該検索条件に合致した関連情報を有する商品を検索する検索部と、前記検索部の検索結果を、前記ユーザ端末に送信する送信部を備える。
【0008】
また、過去注文品の検索サーバーは、前記関連情報には、該商品の注文日を含み、過去n(ただし、nは1以上の整数)日間に注文した商品を検索することが前記検索条件とされている際には、前記検索部は、前記注文商品関連情報データベースから前記過去n日間に注文した商品を前記注文日に基づいて検索してもよい。
【0009】
また、過去注文品の検索サーバーでは、前記検索部は、前記検索結果のなかに注文日が異なる同一の商品が複数ある場合にはその注文回数を計算し、前記送信部は、前記注文回数を前記検索結果とともに前記ユーザ端末に送信してもよい。
【0010】
また、過去注文品の検索サーバーでは、前記注文商品関連情報データベースは、前記関連情報としての商品の注文日を記憶する第1データベースと、施工現場を記憶する第2データベースを含み、前記第1データベース及び前記第2データベースには、前記第1データベースで記憶された商品と前記第2データベースで記憶された前記施工現場とを紐付ける紐付け情報が記憶され、特定の施工現場で使用する商品を検索することが前記検索条件とされている際には、前記検索部は、前記第1データベース及び前記第2データベースから、前記紐付け情報に基づいて該特定の施工現場のために注文された商品を検索してもよい。
【0011】
また、前記検索部は、前記検索結果のなかに同一の商品が複数ある場合には、同一商品毎にその合計数量を計算し、前記送信部は、前記合計数量を前記検索結果とともに、前記ユーザ端末に送信してもよい。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、過去に注文した商品の把握をし易くできて、新規の施工現場で使用する商品を購入(注文)する際の参考にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】一実施形態の過去注文品の検索サーバーの構成を示す略体図。
【
図2】過去注文品の検索サーバーにログインする際のログイン画面の画面表示例を示す説明図。
【
図3】過去注文品の検索サーバーにログインした際のメインメニュー画面の画面表示例を示す説明図。
【
図6】(a)~(c)は検索結果の画面表示例の説明図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明を具体化した実施形態の過去注文品の検索サーバー10を
図1~
図6を参照して説明する。
図1は、本発明の過去注文品の検索サーバー10を通信網としてのインターネット80に接続した構成を示す図である。インターネット80には、検索サーバー10以外に会員端末90が接続される。なお、
図1では、説明の便宜上、会員端末90は、1台のみ図示されているが、相互に異なる会員端末がインターネット80を介して、検索サーバー10に接続することが可能である。会員端末90、インターネット80及び検索サーバー10により、過去注文管理システムが構成される。会員端末90は、ユーザ端末に相当する。
【0015】
会員端末90は、インターネット80を介して検索サーバー10を使用する販売店から商品としての建築部品を購入(注文)するための会員登録した者又は会員登録を希望する者が使用するコンピュータである。会員端末90は、インターネット80に接続可能な汎用のパーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末等の携帯端末が使用可能である。
【0016】
会員端末90には、インターネット80のwwwを用いて処理を行うため、webブラウザがインストールされている。会員端末90には、当該ブラウザの情報を画面表示できるようなモニタ及び、当該モニタの表示画面を通じて情報の入力を行うキーボード、マウスなどの入力装置を有する。会員としては、限定はしないが、例えば、購入した建築部品を用いて建築を行う者、すなわち、工務店、建設業社、大工、或いは、日曜大工のために建築部品を使用する一般の消費者であってもよい。
【0017】
検索サーバー10は、建築物を建築するために必要とされる様々な建築部品を、二次の販売店、工務店等に販売する販売者(管理者)が管理する検索サーバー10である。検索サーバー10は、通信部15、会員情報データベース20、注文データベース30、施工記録データベース40、演算処理部50を備える。注文データベース30は、商品関連情報データベース及び第1データベースに相当する。施工記録データベース40は、商品関連情報データベース及び第2データベースに相当する。通信部15は送信部に相当する。
【0018】
通信部15は、インターネット80を介して、会員端末90と通信を行う。
(会員情報データベース20)
会員情報データベース20は、会員の情報を管理するためのデータベースである。会員情報データベース20は、会員の氏名、住所、商品の送付先、支払い形態などの一般的な会員に関する情報である会員情報22、当該会員がシステムにログインするための会員ID及びパスワード24、及びその他の情報を管理する。
【0019】
(注文データベース30)
注文データベース30は、過去に会員が購入(注文)した商品についての取引情報及び購入履歴が、注文がある毎に管理者が有する図示しない入力装置、或いは端末を介して格納するデータベースである。すなわち、注文データベース30は、注文毎に、注文ID32、注文日33、当該取引において注文された商品の明細39(商品名34、その数量35、その単価36等)を少なくとも有する。さらに、注文データベース30には注文毎に施工現場ID37、会員ID38及び前記明細39が記録されている。各注文ID、商品名、数量、単価等の情報が、取引情報に相当する。注文日は、商品の関連情報に相当する。また、施工現場ID37は、紐付け情報に相当する。
【0020】
購入履歴は、注文毎に、前記取引情報に関する商品の購入(注文)があった情報である。注文データベース30を構成する取引情報及び購入履歴は、注文毎に後述する施工記録データベース40に記録される施工現場ID43と注文データベース30の施工現場ID37により関連付けられている。
【0021】
(施工記録データベース40)
施工記録データベース40は、注文を受けた商品がどの施工現場の工事にどのように用いられたかの施工記録を管理するためのデータベースである。施工記録データベース40が管理する情報としては、会員ID41(すなわち、会員ID38と同じ)、施工現場名42、施工現場ID43がある。また、施工記録データベース40が管理する他の情報としては、当該建築主の建築場所の地図または位置情報44、当該建築に係るコメント45及び当該建築に関係した画像46等がある。
【0022】
会員ID41は、会員端末90から検索サーバー10にログインされた際に、演算処理部50によりログインが認められた会員IDが自動的に記載される。
施工現場ID43は、当該施工現場に関係して、販売者と会員との間の購入(注文)毎に施工記録データベース40に演算処理部50が採番することにより記録される。また、前記採番された施工現場IDは、作成される前記注文データベース30に施工現場ID37として演算処理部50により記録される。
【0023】
地図または位置情報44、コメント45、及び画像46は、会員が会員端末90の入力装置(図示しない)を操作することにより、会員端末90からインターネット80を介して、送信されて施工記録データベース40に記録される。
【0024】
演算処理部50は、検索サーバー10の全体的な演算処理を行う。具体的には、演算処理部50は、システムプログラム、webデータ、後述する注文管理プログラムを実行する。
【0025】
(実施形態の作用)
次に、検索サーバー10の動作について説明する。本実施形態の検索サーバー10には、過去に会員登録がされて会員情報データベース20、注文データベース30及び施工記録データベース40が作成されているものとして説明する。なお、会員の登録の処理動作は、本発明の開示目的ではないため、説明を省略する。
【0026】
図4は、インターネット80を介して会員端末90からアクセスされた際の検索サーバー10の演算処理部50による処理動作の概要を説明するフローチャートである。
会員は会員端末90を操作して所定のアクセス先(URL)にアクセスし、ログインのためのwebページをモニタの表示画面に表示させてログインを行う。
図2は、モニタのログイン画面91の表示例を示す。ログイン画面91は会員ID及びパスワードの入力を会員に求めるための入力欄92、93が設けられている。会員が自分の会員IDとパスワードを当該入力欄92、93にそれぞれ入力したのち、ログインボタン94を操作すると、これらの情報が検索サーバー10に送られる。検索サーバー10の演算処理部50は、送られた会員IDとパスワードの情報を会員情報データベース20のID、パスワード24と比較し、一致していると当該会員にログインを認める。
【0027】
ログインが完了すると、検索サーバー10から送出された表示データによって、当該会員の会員端末90のモニタには
図3に示すメインメニュー画面96が表示される。
図3に示すように、メインメニュー画面96では、検索のためのラジオボタンと、並び替えのためのラジオボタンが配置されている。具体的には、検索のためのラジオボタンは、過去1ヵ月ボタン97a、過去3ヵ月ボタン97b、過去6ヵ月ボタン97c、過去12ヵ月ボタン97d、現場指定ボタン98aを含む。
【0028】
ここで、「1ヵ月」は、請求項2において、n=30とした場合である。「3ヵ月」は、請求項2において、n=90とした場合である。「6ヵ月」は、請求項2において、n=180とした場合である。「12ヵ月」は、請求項2において、n=360とした場合である。このように、本実施形態では、n日を月換算で表示するようにしている。
【0029】
現場指定ボタン98aに隣接して、プルダウンメニュー98bが設けられている。現場指定ボタン98aが選択操作された後、プルダウンメニュー98bが操作されると、施工記録データベース40に記載された、単数または複数の施工現場がリストアップされて、表示される。
【0030】
なお、前記単数または複数の施工現場名は、演算処理部50が当該会員のログインを認めた際、当該会員に関連する施工記録データベース40から施工現場名を読み取る。その後、読み取られた施工現場名は、通信部15、インターネット80を介して会員端末90に送信されて、プルダウンメニュー98bにリストアップされる。このリストアップの順は、施工記録データベース40の「入力日」順、或いは施工現場名の「アイウエオ」順等による。
【0031】
また、並び替えのためのラジオボタンは、注文回数ボタン99a、注文数量ボタン99b、商品コードボタン99c、及び日付ボタン99dを含む。並び替えのためのラジオボタンのいずれか1つか操作されている場合、後述する検索ボタン100が操作されると、当該並び替えのボタンに従った並び替え指令が、会員端末90から検索サーバー10へ送信される。また、メインメニュー画面96には、検索ボタン100が配置される。
【0032】
会員が、検索のためのラジオボタンのいずれか1つのボタン及び並び替えのためのラジオボタンのいずれか1つのボタンを選択した後、検索ボタン100を操作すると、検索サーバー10は、
図4に示す処理が開始されるようになっている。
【0033】
(フローチャート)
以下、
図4のフローチャートに従って説明する。
(S10)
検索ボタン100が操作されると、S10で検索サーバー10の演算処理部50は、検索条件及び前記並び替え指令を会員端末90からインターネット80、通信部15を介して受信する。
【0034】
過去1ヵ月ボタン97aが操作された場合、今日の日付から過去1ヵ月間に当該会員から販売者が注文を受けた商品の検索が検索条件となる。過去3ヵ月ボタン97bが操作された場合、今日の日付から過去3ヵ月間に当該会員から販売者が注文を受けた商品の検索が検索条件となる。過去6ヵ月ボタン97cが操作された場合、今日の日付から過去6ヵ月間に当該会員から販売者が注文を受けた商品の検索が検索条件となる。
【0035】
過去12ヵ月ボタン97dが操作された場合、今日の日付から過去12ヵ月間に当該会員から販売者が注文を受けた商品の検索が検索条件となる。現場指定ボタン98aが操作され、プルダウンメニュー98bから、特定の施工現場名が選択操作された場合、当該会員によって、過去に施工した特定の施工現場名(施工現場)が検索条件となる。
【0036】
(S20)
S20では、演算処理部50は、前述した検索条件を満たす商品を注文データベース30及び施工記録データベース40のうち、少なくとも注文データベース30から検索する。
【0037】
具体的には、演算処理部50は、過去1ヵ月ボタン97a、過去3ヵ月ボタン97b、過去6ヵ月ボタン97c、または、過去12ヵ月ボタン97dが操作された場合、これらの検索条件を満たす商品を注文データベース30から検索する。
【0038】
また、現場指定ボタン98aが操作され、プルダウンメニュー98bから特定の施工現場名(施工現場)が選択操作された場合、演算処理部50は注文データベース30及び施工記録データベース40から特定の施工現場名(施工現場)に関連する商品を検索する。
【0039】
(S30)
S30では、演算処理部50は、前記並び替え指令に従った順に商品を並べ替えた検索結果を通信部15及びインターネット80を介して会員端末90に送信し、このフローチャートを終了する。
【0040】
(表示例)
会員端末90では、前記並び替え指令に従った順に商品を並べ替えた検索結果を会員端末90のモニタの表示画面に表示する。以下、表示例1~表示例4を
図5、
図6(a)~
図6(c)を参照して説明する。
【0041】
(表示例1)
図5は、現場指定ボタン98aが操作され、プルダウンメニュー98bで特定の施工現場が選択された場合の検索条件と、日付ボタン99dの操作による並び替え指令が検索サーバー10に送信された場合の表示例1である。
【0042】
図5に示すように、会員端末90のモニタの表示画面110には、特定の施工現場を示す表示欄111と、表形式の行方向に、日付欄112、商品名欄113、数量欄114、単価欄115が並列表示される。
【0043】
日付欄112には、日付の古い順に、注文データベース30の注文日欄(
図1参照)に記載された注文日が表示される。
図1に示すように、前記注文日は、当該会員に係る施工記録データベース40の会員ID41、及び施工現場ID43に基づいて、注文データベース30から抽出される。
【0044】
また、
図5に示すように、注文日毎に、日付欄112、商品名欄113、数量欄114及び単価欄115には、注文データベース30から抽出した当該注文日に注文があった商品、その数量、その単価が表示される。
【0045】
また、
図5に示すように、表示画面110には地図ボタン116、コメントボタン117、画像ボタン118、及び明細ダウンロードボタン119、ログアウトボタン120及び検索終了ボタン122が設けられる。
【0046】
会員端末90の入力装置(図示しない)により地図ボタン116が操作されると、会員端末90から検索サーバー10に地図出力要求が送信される。検索サーバー10の演算処理部50が、前記地図出力要求を受信すると、表示画面110に表示されている特定の施工現場に係る施工記録データベース40の地図または位置情報44を読み出して、会員端末90に送信する。会員端末90は、地図または位置情報を受信すると、モニタに施工現場の地図または位置情報を表示する。位置情報には経度緯度の情報やマップコード等が記録されていて、これらの情報を元に会員端末90のブラウザによりモニタに施工現場の地図を表示する。
【0047】
また、会員端末90の入力装置(図示しない)によりコメントボタン117が操作されると、会員端末90から検索サーバー10にコメント出力要求が送信される。検索サーバー10の演算処理部50が、前記コメント出力要求を受信すると、表示画面110に表示されている特定の施工現場に係る施工記録データベース40のコメント45を読み出して、会員端末90に送信する。会員端末90は、コメントを受信すると、モニタにそのコメントを表示する。このコメントは、例えば、特定の施工現場における工事において、注意すべき事項等である。
【0048】
また、会員端末90の入力装置(図示しない)により画像ボタン118が操作されると、会員端末90から検索サーバー10に画像出力要求が送信される。検索サーバー10の演算処理部50が、前記画像出力要求を受信すると、表示画面110に表示されている特定の施工現場に係る施工記録データベース40の画像46を読み出して、会員端末90に送信する。会員端末90は、画像を受信すると、モニタにその画像を表示する。この画像は、例えば、当該工事における建築図面や施工図の電子データや工事現場の写真データ等である。
【0049】
また、会員端末90の入力装置(図示しない)により明細ダウンロードボタン119が操作されると、会員端末90から検索サーバー10に明細ダウンロード要求が送信される。検索サーバー10の演算処理部50が、前記明細ダウンロード要求を受信すると、表示画面110に表示されている特定の施工現場に係る注文データベース30の注文明細データをテキスト形式のファイルに変換して会員端末90に送信する。会員端末90では受信した当該ファイルをエクセル等のアプリケーションを使って閲覧や編集をすることができる。
【0050】
表示例1では、地図ボタン116、コメントボタン117、画像ボタン118、及び明細ダウンロードボタン119を操作することにより、会員は特定の施工現場における各種の記録を閲覧できる。この閲覧により得られた情報に基づいて、新たに注文する商品の必要度や参考例とすることが可能となる。
【0051】
図5に示すログアウトボタン120が操作されると、会員端末90のモニタは、
図2のログイン画面91に戻る。検索終了ボタン122が操作されると
図3のメインメニュー画面96を表示する。
【0052】
(表示例2)
図6(a)は、過去1ヵ月ボタン97aが選択された場合の検索条件と、商品コードボタン99cの操作による並び替え指令が検索サーバー10に送信された場合の表示例2である。
【0053】
検索サーバー10の演算処理部50は、前記検索条件及び並び替え指令を受信すると、今日の日付から過去1ヵ月間に当該会員から販売者が注文を受けた商品を注文データベース30から検索して、その検索結果である商品を抽出する。そして、演算処理部50は、前記抽出した商品の数量、及びその注文回数を演算(カウント)する。前記商品名とともに、その演算結果を送信する際に、会員端末90のモニタでは、商品コード順に商品が表示されるようにデータをセットして会員端末90に送信する。
【0054】
図6(a)に示すように、会員端末90のモニタの表示画面110には、表形式の行方向に、商品名欄113、数量欄114、回数欄121が並列表示される。
会員端末90のモニタは、受信した商品、商品の数量、及びその注文回数を商品コード順となるように、商品名欄113に商品を、数量欄114にはその商品の数量を、及び回数欄121には、その注文回数を表示する。
【0055】
この結果、
図6(a)に示すように、会員は、過去1ヵ月間に検索サーバー10は、注文があった商品を商品コード順にその商品の数量、注文回数を知ることができる。
(表示例3)
図6(b)は、過去1ヵ月ボタン97aが選択された場合の検索条件と、注文回数ボタン99aの操作による並び替え指令が検索サーバー10に送信された場合の表示例3である。
【0056】
検索サーバー10の演算処理部50は、前記検索条件及び並び替え指令を受信すると、今日の日付から過去1ヵ月間に当該会員から販売者が注文を受けた商品を注文データベース30から検索して、その検索結果である商品を抽出する。そして、演算処理部50は、前記抽出した商品の数量、及びその注文回数を演算する。前記商品名とともに、その演算結果を送信する際に、会員端末90のモニタでは、注文回数が多い順に商品が表示されるようにデータをセットして会員端末90に送信する。
【0057】
図6(b)に示すように、会員端末90のモニタの表示画面110には、表形式の行方向に、商品名欄113、数量欄114、回数欄121が並列表示される。会員端末90のモニタは、受信した商品、商品の数量、及び注文回数を注文回数が多い順となるように、商品名欄113に商品を、数量欄114にはその商品の数量を、及び回数欄121には、その注文回数を表示する。
【0058】
この結果、
図6(b)に示すように、会員は、過去1ヵ月間に検索サーバー10が注文があった商品を注文回数が多い順に、その商品の数量、注文回数を知ることができる。
(表示例4)
図6(c)は、過去1ヵ月ボタン97aが選択された場合の検索条件と、注文数量ボタン99bの操作による並び替え指令が検索サーバー10に送信された場合の表示例4である。
【0059】
検索サーバー10の演算処理部50は、前記検索条件及び並び替え指令を受信すると、今日の日付から過去1ヵ月間に当該会員から販売者が注文を受けた商品を注文データベース30から検索して、その検索結果である商品を抽出する。そして、演算処理部50は、前記抽出した商品の数量、及びその注文回数を演算する。前記商品名とともに、その演算結果を送信する際に、会員端末90のモニタでは、注文数量が多い順に商品が表示されるようにデータをセットして会員端末90に送信する。
【0060】
図6(c)に示すように、会員端末90のモニタの表示画面110には、表形式の行方向に、商品名欄113、数量欄114、回数欄121が並列表示される。会員端末90のモニタは、受信した商品、商品の数量、及びその注文回数を注文数量が多い順となるように、商品名欄113に商品を、数量欄114にはその商品の数量を、及び回数欄121には、その注文回数を表示する。
【0061】
この結果、
図6(c)に示すように、会員は、過去1ヵ月間に検索サーバー10に注文があった商品を注文数量が多い順に、その商品の数量、注文回数を知ることができる。
なお、表示例2、表示例3及び表示例4は、過去1ヵ月ボタン97aが選択された場合の検索条件に従って商品を検索する例として説明した。
【0062】
ここで、過去3ヵ月ボタン97bが操作された場合、当該会員が今日の日付から過去3ヵ月間に購入(注文)した商品の検索を検索条件とする。また、過去6ヵ月ボタン97cが操作された場合、当該会員が今日の日付から過去6ヵ月間に購入(注文)した商品の検索を検索条件とする。過去12ヵ月ボタン97dが操作された場合、当該会員が今日の日付から過去12ヵ月間に購入(注文)した商品の検索を検索条件とする。
【0063】
このように過去3ヵ月ボタン97b、過去6ヵ月ボタン97c、または過去12ヵ月ボタン97dが選択された場合においても、前記検索条件に従って商品を注文データベース30から検索し、その検索結果を並び替え指令に応じて上記例と同様に表示される。
【0064】
本実施形態では、下記の特徴を有する。
(1)検索サーバー10は、過去に注文を受けた商品、及び該商品の関連情報を記憶する注文データベース30(注文商品関連情報データベース)を備える。検索サーバー10は、関連情報についての検索条件を会員端末90からインターネット80を介して受信した際、当該ユーザに関する注文データベース30から該検索条件に合致した関連情報を有する商品を検索する演算処理部50を備える。検索サーバー10は、演算処理部50の検索結果を、会員端末90に送信する通信部15を備える。
【0065】
上記構成により、過去に注文した商品の把握をし易くできて、新規の施工現場で使用する商品を購入(注文)する際の参考にすることができる。
(2)検索サーバー10の注文データベース30には、関連情報として商品の注文日を記憶する。演算処理部50(検索部)は、過去n(=30、90、180、360)日間に注文した商品を検索することが検索条件とされている際、注文データベース30から前記過去n日間に注文した商品を前記注文日に基づいて検索する。
【0066】
この結果、過去n(=30、90、180、360)日間に注文した商品の検索結果をえることができる。すなわち、過去の所定期間(30日、90日、180日、360日)に注文した商品を会員は知ることができ、新規の施工現場で使用する商品を購入(注文)する際の参考にすることができる。
【0067】
(3)検索サーバー10では、演算処理部50(検索部)は、検索結果のなかに注文日が異なる同一の商品が複数ある場合にはその注文回数を計算する。通信部15(送信部)は、同一商品の注文回数を検索結果とともに会員端末90(ユーザ端末)に送信する。
【0068】
この結果、過去に注文した商品の注文回数の把握をし易くできて、新規の施工現場で使用する商品を購入(注文)する際の参考にすることができる。
(4)検索サーバー10では、注文商品関連情報データベースは、関連情報としての商品の注文日を記憶する注文データベース30(第1データベース)と、施工現場を記憶する施工記録データベース40(第2データベース)を含む。注文データベース30及び施工記録データベース40には、注文データベース30で記憶された商品と施工記録データベース40で記憶された施工現場とを紐付ける施工現場ID(紐付け情報)が記憶される。演算処理部50は、特定の施工現場で使用する商品を検索することが検索条件とされている際には、注文データベース30及び施工記録データベース40から、施工現場IDに基づいて該特定の施工現場のために注文された商品を検索する。
【0069】
この結果、過去の特定の施工現場で使用した商品の把握をし易くできて、新規の施工現場で使用する商品を購入(注文)する際の参考にすることができる。
(5)検索サーバー10では、演算処理部50(検索部)は、検索結果のなかに同一の商品が複数ある場合には、同一商品毎にその合計数量を計算する。通信部15(送信部)は、その合計数量を検索結果とともに、会員端末90(ユーザ端末)に送信する。
【0070】
この結果、過去に注文した商品の合計数量の把握をし易くできて、新規の施工現場で使用する商品を購入(注文)する際の参考にすることができる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。
【0071】
本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・前記実施形態では、過去1ヵ月ボタン97a、過去3ヵ月ボタン97b、過去6ヵ月ボタン97c、過去12ヵ月ボタン97dを設けた。すなわち、nを30、90、180、360とした。nはこの数値に限定するものではなく、1以上の整数の値のボタンを設けてもよい。
【0072】
・過去1ヵ月ボタン97a、過去3ヵ月ボタン97b、過去6ヵ月ボタン97c、過去12ヵ月ボタン97dの表示を月換算ではなく、年換算で表現してもよい。或いは、30日ボタン、90日ボタン、180日ボタン、360日ボタン等のように表示してもよい、
・前記実施形態では、指定された期間内に同一商品の注文が2回以上ある場合には、当該商品の合計数量と注文回数の両方を計算するようにした。これに代えて、いずれか一方のみを計算した結果を会員端末のモニタ画面に表示するようにしてもよい。
【0073】
・前記実施形態では、紐付け情報を、施工現場IDとしたが、これに限定されない。紐付け情報として、会員ID、或いは注文ID等の他の情報としてもよい。
・前記実施形態では、検索の期間をラジオボタンで指定する方式としたが、〇年〇月〇日~〇年〇月〇日のように、開始日と終了日を指定することで任意の期間を指定してもよい。
【0074】
・前記実施形態では、検索条件で施工現場が指定された場合、表示例1にある態様で結果を表示するようになっているが、表示例2乃至表示例4のような態様で表示してもよい。
【符号の説明】
【0075】
10…検索サーバー
15…通信部(送信部)
20…会員情報データベース
22…会員情報
24…ID及びパスワード
30…注文データベース(注文商品関連情報データベース、第1データベース)
32…注文ID
33…注文日
34…商品名
35…数量
36…単価
37…施工現場ID
38…会員ID
39…明細
40…施工記録データベース(注文商品関連情報データベース、第2データベース)
41…会員ID
42…施工現場名
43…注文IDリスト
44…地図または位置情報
45…コメント
46…画像
50…演算処理部
80…インターネット
90…会員端末(ユーザ端末)
91…ログイン画面
92…入力欄
93…入力欄
94…ログインボタン
96…メインメニュー画面
97a…過去1ヵ月ボタン
97b…過去3ヵ月ボタン
97c…過去6ヵ月ボタン
97d…過去12ヵ月ボタン
98a…現場指定ボタン
98b…プルダウンメニュー
99a…注文回数ボタン
99b…注文数量ボタン
99c…商品コードボタン
99d…日付ボタン
100…検索ボタン
110…表示画面
111…表示欄
112…日付欄
113…商品名欄
114…数量欄
115…単価欄
116…地図ボタン
117…コメントボタン
118…画像ボタン
119…明細ダウンロードボタン
120…ログアウトボタン
121…回数欄
122…検索終了ボタン