(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-05
(45)【発行日】2024-06-13
(54)【発明の名称】職責別作業実績管理装置、職責別作業実績管理方法および職責別作業実績管理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/06 20230101AFI20240606BHJP
G06Q 50/04 20120101ALI20240606BHJP
【FI】
G06Q10/06
G06Q50/04
(21)【出願番号】P 2020216462
(22)【出願日】2020-12-25
【審査請求日】2023-07-20
(73)【特許権者】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】金井 徹也
(72)【発明者】
【氏名】上野 剛光
【審査官】後藤 昂彦
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-215826(JP,A)
【文献】特開2011-128886(JP,A)
【文献】特開2009-288828(JP,A)
【文献】長坂 悦敬,Excelで学ぶ原価計算,株式会社オーム社,2009年11月30日,第202-212頁
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
記憶部と制御部とを備えた職責別作業実績管理装置であって、
前記記憶部は、
作業員の職種に応じた賃率区分、および、時間あたりの賃率を設定した作業時間賃率マスタを記憶する作業時間賃率記憶手段、
を備え、
前記制御部は、
製造実績入力時に、前記賃率区分毎の作業時間および作業人員数を入力可能とした製造実績入力画面を表示させる製造実績入力画面表示手段と、
前記製造実績入力画面に対して前記賃率区分毎の作業時間および作業人員数が入力された場合、前記賃率区分毎の総作業時間を含む作業実績データを取得する作業実績取得手段と、
前記作業時間賃率マスタ、および、前記作業実績データに基づいて、前記賃率区分毎の直接労務費を取得する直接労務費取得手段と、
を備えたことを特徴とする職責別作業実績管理装置。
【請求項2】
記憶部と制御部とを備えた職責別作業実績管理装置で実行される職責別作業実績管理方法であって、
前記記憶部は、
作業員の職種に応じた賃率区分、および、時間あたりの賃率を設定した作業時間賃率マスタを記憶する作業時間賃率記憶手段、
を備え、
前記制御部で実行される、
製造実績入力時に、前記賃率区分毎の作業時間および作業人員数を入力可能とした製造実績入力画面を表示させる製造実績入力画面表示ステップと、
前記製造実績入力画面に対して前記賃率区分毎の作業時間および作業人員数が入力された場合、前記賃率区分毎の総作業時間を含む作業実績データを取得する作業実績取得ステップと、
前記作業時間賃率マスタ、および、前記作業実績データに基づいて、前記賃率区分毎の直接労務費を取得する直接労務費取得ステップと、
を含むことを特徴とする職責別作業実績管理方法。
【請求項3】
記憶部と制御部とを備えた職責別作業実績管理装置に実行させるための職責別作業実績管理プログラムであって、
前記記憶部は、
作業員の職種に応じた賃率区分、および、時間あたりの賃率を設定した作業時間賃率マスタを記憶する作業時間賃率記憶手段、
を備え、
前記制御部で実行させるための、
製造実績入力時に、前記賃率区分毎の作業時間および作業人員数を入力可能とした製造実績入力画面を表示させる製造実績入力画面表示ステップと、
前記製造実績入力画面に対して前記賃率区分毎の作業時間および作業人員数が入力された場合、前記賃率区分毎の総作業時間を含む作業実績データを取得する作業実績取得ステップと、
前記作業時間賃率マスタ、および、前記作業実績データに基づいて、前記賃率区分毎の直接労務費を取得する直接労務費取得ステップと、
を含むことを特徴とする職責別作業実績管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、職責別作業実績管理装置、職責別作業実績管理方法および職責別作業実績管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、空間要素、単位要素、時間要素という三種類のデータの数値を乗算することによって標準直接作業時間を取得し、標準直接作業時間と標準賃率とを乗算したものを標準直接労務費として取得する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、原価計算にて労務費を厳密に管理する業界、例えば食品業界では、精度の高い直接労務費の計算ができることが求められている。しかしながら、従来技術においては、製造実績入力と異なる別画面の作業実績入力から、賃率の区分毎(社員区分毎)の入力を複数回実施する必要があるため、特許文献1のような技術を用いても、管理者などのユーザの入力負荷が高く、かつ入力ミスも誘発する状態となっており、結果として精度の高い直接労務費の計算ができていないという問題点があった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、簡易に精度の高い直接労務費の計算を行うことができる職責別作業実績管理装置、職責別作業実績管理方法および職責別作業実績管理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る職責別作業実績管理装置は、記憶部と制御部とを備えた職責別作業実績管理装置であって、前記記憶部は、作業員の職種に応じた賃率区分、および、時間あたりの賃率を設定した作業時間賃率マスタを記憶する作業時間賃率記憶手段、を備え、前記制御部は、製造実績入力時に、前記賃率区分毎の作業時間および作業人員数を入力可能とした製造実績入力画面を表示させる製造実績入力画面表示手段と、前記製造実績入力画面に対して前記賃率区分毎の作業時間および作業人員数が入力された場合、前記賃率区分毎の総作業時間を含む作業実績データを取得する作業実績取得手段と、前記作業時間賃率マスタ、および、前記作業実績データに基づいて、前記賃率区分毎の直接労務費を取得する直接労務費取得手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
また、本発明に係る職責別作業実績管理方法は、記憶部と制御部とを備えた職責別作業実績管理装置で実行される職責別作業実績管理方法であって、前記記憶部は、作業員の職種に応じた賃率区分、および、時間あたりの賃率を設定した作業時間賃率マスタを記憶する作業時間賃率記憶手段、を備え、前記制御部で実行される、製造実績入力時に、前記賃率区分毎の作業時間および作業人員数を入力可能とした製造実績入力画面を表示させる製造実績入力画面表示ステップと、前記製造実績入力画面に対して前記賃率区分毎の作業時間および作業人員数が入力された場合、前記賃率区分毎の総作業時間を含む作業実績データを取得する作業実績取得ステップと、前記作業時間賃率マスタ、および、前記作業実績データに基づいて、前記賃率区分毎の直接労務費を取得する直接労務費取得ステップと、を含むことを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係る職責別作業実績管理プログラムは、記憶部と制御部とを備えた職責別作業実績管理装置に実行させるための職責別作業実績管理プログラムであって、前記記憶部は、作業員の職種に応じた賃率区分、および、時間あたりの賃率を設定した作業時間賃率マスタを記憶する作業時間賃率記憶手段、を備え、前記制御部で実行させるための、製造実績入力時に、前記賃率区分毎の作業時間および作業人員数を入力可能とした製造実績入力画面を表示させる製造実績入力画面表示ステップと、前記製造実績入力画面に対して前記賃率区分毎の作業時間および作業人員数が入力された場合、前記賃率区分毎の総作業時間を含む作業実績データを取得する作業実績取得ステップと、前記作業時間賃率マスタ、および、前記作業実績データに基づいて、前記賃率区分毎の直接労務費を取得する直接労務費取得ステップと、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、簡易に精度の高い直接労務費の計算を行うことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、実施形態に係る職責別作業実績管理装置の構成の一例を示すブロック図での概要を示す模式図である。
【
図2】
図2は、作業時間賃率マスタテーブルの一例を示す図である。
【
図3】
図3は、従来の直接労務費の算出時における作業時間の登録方法の概要を示す図である。
【
図4】
図4は、製品受入情報テーブルの一例を示す図である。
【
図5】
図5は、払出情報テーブルの一例を示す図である。
【
図6】
図6は、作業時間テーブルの一例を示す図である。
【
図7】
図7は、本実施形態に係る職責別作業実績管理装置による直接労務費の算出時における作業時間の登録方法の概要を示す図である。
【
図8】
図8は、職責別作業実績管理装置が実行する職責別作業実績管理方法の概要を示すフローチャートである。
【
図9】
図9は、製造実績入力画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、本発明に係る職責別作業実績管理装置、職責別作業実績管理方法および職責別作業実績管理プログラムの実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態により本発明が限定されるものではない。
【0012】
[1.構成]
本実施形態に係る職責別作業実績管理装置の構成の一例について、
図1等を参照して説明する。
図1は、職責別作業実績管理装置の構成の一例を示すブロック図である。
【0013】
図1に示す職責別作業実績管理装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、職責別作業実績管理装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
【0014】
職責別作業実績管理装置100は、制御部102と、通信インターフェース部104と、記憶部106と、入出力インターフェース部108と、を備えている。職責別作業実績管理装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0015】
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、職責別作業実績管理装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と、通信回線と、を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、職責別作業実績管理装置100と、サーバ200と、を相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。なお、記憶部106に格納されるデータは、例えばサーバ200に格納されてもよい。
【0016】
入出力インターフェース部108には、入力装置112と、出力装置114と、が接続されている。出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、およびマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
【0017】
記憶部106には、各種のデータベース、テーブルおよびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。記憶部106は、作業時間賃率記憶部106a(本発明の作業時間賃率記憶手段に相当)を備える。
【0018】
作業時間賃率記憶部106aは、作業員の職種に応じた賃率区分、および、時間あたりの賃率を設定した作業時間賃率マスタを記憶するためのものである。
図2は、作業時間賃率マスタテーブルの一例を示す図である。
図2に示す作業時間賃率マスタT1には、作業員の職種に応じた賃率区分と、時間あたりの賃率とが設定されている。例えば、作業時間賃率マスタT1には、賃率区分として「賃率区分1」の場合、賃率区分名に「社員」、賃率が「2,000」と記載されている。
【0019】
制御部102は、職責別作業実績管理装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。制御部102は、製造実績入力画面表示部102aと作業実績取得部102bと直接労務費取得部102cとを備える。
【0020】
製造実績入力画面表示部102aは、管理者などのユーザが入力装置112を介して製造実績入力時に、賃率区分毎の作業時間および作業人員数を入力可能とした製造実績入力画面を表示させる。
【0021】
作業実績取得部102bは、製造実績入力画面に対して賃率区分毎の作業時間および作業人員数が入力された場合、賃率区分毎の総作業時間を含む作業実績データを取得する。
【0022】
直接労務費取得部102cは、作業時間賃率マスタ、および、作業実績データに基づいて、賃率区分毎の直接労務費を取得する。
【0023】
[2.従来の直接労務費の算出時における作業時間の登録方法]
次に、従来の直接労務費の算出時における作業時間の登録方法(以下、単に「従来方法」という)について説明する。
図3は、従来の直接労務費の算出時における作業時間の登録方法の概要を示す図である。
【0024】
図3に示すように、従来方法では、製造実績入力および作業実績入力の各々を別々に登録していた。このため、従来方法では、まず、管理者や使用者などのユーザが製造実績入力画面において、製品受入データおよび払出データの各々を個別に入力することによって直接材料費データを登録していた。具体的には、従来方法では、
図4に示す製品受入情報テーブルT2の各項目、および
図5に示す払出情報テーブルT3の各項目を入力していた。例えば、製品受入情報テーブルT2には、入力項目として、受入商品コード、受入商品名、構成パターン、受入倉庫および受入数が含まれる。この場合、
図4に示す製品受入情報テーブルT2には、ユーザが各項目に対して入力することによって、受入商品コードが「SEI001」、入商品名が「ショートケーキ」、構成パターンが「ケーキパターン」、受入倉庫が「○○工場」、および受入数が「100」と格納されている。また、払出情報テーブルT3には、入力項目として、払出商品コード、払出商品名、払出倉庫、所要数および払出数が含まれる。この場合、
図5に示す払出情報テーブルT3には、ユーザが各項目に対して入力することによって、払出商品コードが「GEN001」、払出商品名が「スポンジ」、払出倉庫が「○○倉庫」、所要数が「100」および払出数が「100」と格納されている。
【0025】
次に、従来方法では、ユーザが作業実績入力画面において、一人一人の作業実績データを個別に入力することによって直接労務費データを登録していた。具体的には、従来方法では、ユーザが作業実績入力画面において、
図6に示す作業時間を個別に入力していた。例えば、従来方法では、
図6に示す作業時間テーブルT4には、入力項目として、賃率区分、作業時間、作業人員および総時間が含まれる。この場合、
図6に示す作業時間テーブルT4には、ユーザが各項目に入力することによって、賃率区分が「社員」、作業時間が「5」、作業人員が「1」および総時間が「5」と格納されている。
【0026】
このように従来方法では、製造実績入力と異なる別画面の作業実績入力から、賃率の区分毎(社員区分毎)の入力を複数回実施する必要があるため、管理者などのユーザの入力負荷が高く、かつ入力ミスも誘発する状態となっていた。
【0027】
[3.直接労務費の算出時における作業時間の登録方法]
次に、本実施形態に係る職責別作業実績管理装置100による直接労務費の算出時における作業時間の登録方法(以下、単に「本実施方法」という)について説明する。
図7は、本実施形態に係る職責別作業実績管理装置100による直接労務費の算出時における作業時間の登録方法の概要を示す図である。
【0028】
図7に示すように、本実施方法では、ユーザが製造実績入力時に、職責別作業実績管理装置100が表示する賃率区分毎の作業時間および作業人員数を入力可能とした製造実績入力画面において作業実績毎に一度の入力で行うことができる。これにより、本実施方法では、ユーザが製造実績入力時に、一人一人でなく、賃率区分(賃率が同様の社員)毎の総時間を入力することで、材料費データ(製品受入データ、払出データ)および労務費データ(作業実績データ)を同時に発生させることができる。
【0029】
[4.職責別作業実績管理装置100が実行する職責別作業実績管理方法]
次に、職責別作業実績管理装置100が実行する職責別作業実績管理方法について説明する。
図8は、職責別作業実績管理装置100が実行する職責別作業実績管理方法の概要を示すフローチャートである。
【0030】
図8に示すように、まず、製造実績入力画面表示部102aは、賃率区分毎の作業時間および作業人員数を入力可能とした製造実績入力画面を出力装置114に表示させる(ステップS101)。
図9は、製造実績入力画面の一例を示す図である。
図9に示すように、製造実績入力画面U1には、受入情報の入力を受け付ける受入情報入力領域R1と、作業情報の入力を受け付ける作業情報入力領域R2と、払出情報の入力を受け付ける払出情報領域R3と、が含まれる。ユーザは、入力装置112を介して、受入情報入力領域R1、作業情報入力領域R2および払出情報領域R3の各々の項目に対して、各種情報を入力する。例えば、ユーザは、入力装置112を介して、受入情報入力領域R1において、商品、商品名、受入倉庫および受入数の入力を行う。同様に、ユーザは、入力装置112を介して、作業情報入力領域R2および払出情報領域R3の各々の項目に対して、各種情報を入力する。
【0031】
そして、入力装置112を介して所定時間内に賃率区分毎の作業時間および作業人員数が入力されていない場合(ステップS102:No)、職責別作業実績管理装置100は、本処理を終了する。
【0032】
一方、入力装置112を介して所定時間(例えば5分)内に賃率区分毎の作業時間および作業人員数が入力された場合(ステップS102:Yes)、職責別作業実績管理装置100は、処理をステップS103に移行させる。
【0033】
そして、作業実績取得部102bは、賃率区分毎の総作業時間を含む作業実績データを取得する(ステップS103)。
【0034】
そして、直接労務費取得部102cは、作業時間賃率記憶部106aが記憶する作業員の職種に応じた賃率区分、および、時間あたりの賃率を設定した作業時間賃率マスタ、および作業実績取得部102bが取得した作業実績データに基づいて、賃率区分毎の直接労務費を取得し(ステップS104)、処理を終了する。
【0035】
以上説明した一実施形態によれば、簡易に精度の高い直接労務費の計算を行うことができる。
【0036】
[5.国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)への貢献]
本実施形態により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標8及び9に貢献することが可能となる。
【0037】
また、本実施形態により、廃棄ロス削減や、ペーパレス・電子化を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標12、13及び15に貢献することが可能となる。
【0038】
また、本実施形態により、統制、ガバナンス強化に寄与することができるので、SDGsの目標16に貢献することが可能となる。
【0039】
[6.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0040】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0041】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0042】
また、職責別作業実績管理装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0043】
例えば、職責別作業実績管理装置100が備える処理機能、特に制御部にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。なお、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて職責別作業実績管理装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0044】
また、このコンピュータプログラムは、職責別作業実績管理装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0045】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0046】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0047】
記憶部に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0048】
また、職責別作業実績管理装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、職責別作業実績管理装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0049】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0050】
本発明は、食品業界等の原価計算にて労務費を厳密に管理する業界において有用である。
【符号の説明】
【0051】
100 職責別作業実績管理装置
102 制御部
102a 製造実績入力画面表示部
102b 作業実績取得部
102c 直接労務費取得部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 作業時間賃率記憶部
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク