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特許7499259αケトグルタル酸カルシウムを製造するためのプロセス
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-05
(45)【発行日】2024-06-13
(54)【発明の名称】αケトグルタル酸カルシウムを製造するためのプロセス
(51)【国際特許分類】
   C07C 51/41 20060101AFI20240606BHJP
   C07C 59/347 20060101ALI20240606BHJP
【FI】
C07C51/41
C07C59/347
【請求項の数】 22
(21)【出願番号】P 2021540377
(86)(22)【出願日】2019-09-23
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-11
(86)【国際出願番号】 US2019052498
(87)【国際公開番号】W WO2020068705
(87)【国際公開日】2020-04-02
【審査請求日】2022-09-26
(31)【優先権主張番号】62/736,320
(32)【優先日】2018-09-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】521124076
【氏名又は名称】ポンス デ レオン ヘルス デジグネイテッド アクティビティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【弁理士】
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【弁理士】
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【弁理士】
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100208580
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 玲奈
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】ペレイラ,デイビッド ユージーン
(72)【発明者】
【氏名】デオ,ケシャフ
【審査官】宮田 透
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第02841616(US,A)
【文献】中国特許出願公開第102976927(CN,A)
【文献】ポーランド国特許発明第231635(PL,B1)
【文献】特開2010-095516(JP,A)
【文献】特開2014-055273(JP,A)
【文献】特表2007-536288(JP,A)
【文献】特表2008-502679(JP,A)
【文献】米国特許第04632921(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07C
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
a)αケトグルタル酸を、水及びアルカリ金属塩と混合させることによって、αケトグルタル酸のビス塩を形成させる工程であって、前記アルカリ金属塩は、リチウム、ナトリウム、及びカリウムの重炭酸塩、並びにリチウム、ナトリウム、及びカリウムの炭酸塩、並びにそれらの組合せから成る群から選択される、工程;ならびに
b)αケトグルタル酸の前記ビス塩をカルシウム塩と接触させ、これにより、αケトグルタル酸カルシウムを形成させる工程
を含む、αケトグルタル酸カルシウムを製造するための方法。
【請求項2】
a)前記αケトグルタル酸を、水及び前記アルカリ金属塩と混合させることによって、5.0~11.9の範囲のpHを有する溶液を形成させる、ことを特徴とする、請求項1に記載のαケトグルタル酸カルシウムを製造するための方法。
【請求項3】
前記αケトグルタル酸は水と混合される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記アルカリ金属塩は水と混合される、請求項1または3に記載の方法。
【請求項5】
前記アルカリ金属塩は、重炭酸のリチウム、ナトリウム、およびカリウム塩、ならびにそれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記アルカリ金属塩は、重炭酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、またはそれらの混合物である、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記アルカリ金属塩は重炭酸ナトリウムである、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記重炭酸ナトリウムと水の混合物は、1当量の水あたり0.2~0.3当量の重炭酸ナトリウムを含有する、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記アルカリ金属塩は炭酸ナトリウムである、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記炭酸ナトリウムと水の混合物は、1当量の水あたり0.05~0.2当量の炭酸ナトリウムを含有する、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記アルカリ金属塩は前記αケトグルタル酸に添加され、任意であらかじめ決められた期間後に、少なくとも6.5のpHを有する混合物を形成する、請求項1~10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記αケトグルタル酸は、1当量の重炭酸ナトリウムあたり、0.7~0.9当量である、請求項7に記載の方法。
【請求項13】
前記αケトグルタル酸は、1当量の炭酸ナトリウムあたり1.0~2.8当量である、請求項9に記載の方法。
【請求項14】
前記カルシウム塩はギ酸カルシウム、酢酸カルシウム、および塩化カルシウムからなる群より選択される、請求項1~13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記カルシウム塩は塩化カルシウムである、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記カルシウム塩は水と混合される、請求項1~15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記カルシウム塩は1当量のαケトグルタル酸あたり0.5~2当量である、請求項1~16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記αケトグルタル酸の前記ビスアルカリ金属塩は、40℃~90℃の前記カルシウム塩と水の混合物と接触させられる、請求項1~17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
前記αケトグルタル酸カルシウムを乾燥させる工程をさらに含む、請求項1~18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
前記αケトグルタル酸カルシウムを20%~5%の含水量まで乾燥させる工程をさらに含む、請求項1~18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項21】
前記αケトグルタル酸カルシウムを乾燥させる工程をさらに含み、前記乾燥αケトグルタル酸カルシウムは50%未満のαケトグルタル酸カルシウム二水和物である、請求項1~20のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
前記αケトグルタル酸カルシウムを乾燥させる工程をさらに含み、前記乾燥αケトグルタル酸カルシウムは少なくとも50%のαケトグルタル酸カルシウム一水和物である、請求項1~21のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、35U.S.C.§119(e)の下、2018年9月25日に出願された米国仮出願番号62/736,320号(その開示内容はその全体が参照により本明細書に組み込まれる)の恩典を主張する。
【0002】
技術分野
本明細書で記載される発明はαケトグルタル酸のカルシウム塩を調製するための方法およびプロセスに関する。
【背景技術】
【0003】
αケトグルタル酸は重要な生体分子であり、クレブス回路における鍵となる中間体、窒素トランスポーター、および分子酸化における共物質(co-substance)である。αケトグルタル酸アニオンは、主に好気性生物において、代謝で、重要な役割を果たす。αケトグルタル酸のカルシウム塩(Ca-AKG)は重要なαケトグルタル酸アニオン源である。
【0004】
αケトグルタル酸アニオン(式2、式1として表されるその酸2-オキソペンタン二酸、2-ケトグルタル酸、2-オキソグルタル酸、またはオキソグルタル酸の名称を介しても知られている)は真核生物のクレブス回路における中間体であり、そのような生物においてイソクエン酸(クレブス回路過程において)またはL-グルタミン酸(アラニントランスアミナーゼを介して)から生合成される。αケトグルタレートおよびその対応する酸はどちらも、発酵培養からの調製(例えば、US2,776,926号を参照されたい)または密接に関連する化合物からの化学合成のいずれかを介して、市販されている。
【0005】
【化1】
クレブス回路を介するエネルギー生成におけるその役割と一致して、αケトグルタレートは細胞における生体エネルギー論の重要な制御因子となり、ATPシンターゼサブユニットβの阻害剤およびキナーゼmTORの間接阻害剤、ミトコンドリア電子伝達系の部分的阻害の結果として関与する。
【0006】
αケトグルタル酸からのCa-AKGの合成のための公知の方法は、最終生成物の実質的な精製を必要とし、これにより、全過程の時間およびコストが増加する。したがって、不純物の形成が低減された、αケトグルタル酸からのCa-AKGの合成のための新規方法の発見が必要である。
【発明の概要】
【0007】
本明細書では、ある一定の実施形態において、αケトグルタル酸カルシウムを製造するための方法が開示され、方法はa)αケトグルタル酸をアルカリ金属塩および水と接触させ、これにより、αケトグルタル酸の対応するビス塩を形成させること;ならびにb)αケトグルタル酸のビス塩をカルシウム塩と接触させ、これにより、αケトグルタル酸カルシウムを形成させることを含む。例示的に、アルカリ金属塩は酸のアルカリ金属塩であり、アルカリ金属塩の共役酸は、約4~約12の少なくとも1つのpKaを有する。例示的に、アルカリ金属塩と水の混合物は、約5.0~約11.9の範囲のpHを有する。
【発明を実施するための形態】
【0008】
別に規定されない限り、本明細書で使用される全ての技術および科学用語は、この開示が関連する技術分野における当業者により普通に理解されるものと同じ意味を有する。本明細書で記載されるものと類似の、または等価な方法および材料が、本明細書で記載される発明の実施または試験において使用され得るが、好適な方法および材料が以下で記載される。矛盾する場合、定義を含む特許明細書が管理する。加えて、材料、方法、および実施例は例示にすぎず、制限することを意図しない。
【0009】
「薬学的に許容される」という句は、本明細書では、しっかりした医学的判断の範囲内にあり、人間および動物の組織と接触させて使用するのに好適で、許容されない毒性、刺激作用、アレルギー応答、または他の問題もしくは合併症がなく、合理的な利点/リスク比に見合っている化合物、材料、組成物、および/または剤形を示すために採用される。
【0010】
本明細書では、「αケトグルタレート」または「AKG」は、αケトグルタル酸(ketoglutaratic acid)の誘導体(例えば、MacKenzie, et al. (2007) Mol Cell Biol 27(9):3282- 3289)において明記される誘導体)、αケトグルタレートの類似体(例えば、ホスホネート類似体(例えば、Bunik, et al. (2005) Biochemistry 44(31):10552-61において列挙されるもの)、αケトグルタレートのエステル(例えば、αケトグルタル酸ジメチルおよびαケトグルタル酸オクチル)、および様々な種特異的類似体、例えば、ヒトαケトグルタレート、ブタαケトグルタレート、マウスαケトグルタレート、ウシαケトグルタレート、などを含む。
【0011】
αケトグルタレート(AKG)
αケトグルタル酸カルシウムを製造するプロセスが本明細書で記載される。
【0012】
ある一定の態様では、本開示は、FDA承認または安全食品認定(GRAS)なしで人の飲食に使用可能である化合物(例えばαケトグルタル酸塩)を含む組成物を提供する。そのような化合物は、a)FDA SCOGSデータベース中に存在し、米国食品医薬品局により一般に安全と認められている;またはb)伝統的な食事中に存在する植物(例えば果実、野菜、ハーブ)由来であり、そのため、飲食にとって安全であると科学界により認められているので、そのように分類することができる。いくつかの実施形態ではGRAS化合物は、FDA承認なしで人の飲食に使用可能である化合物である。
【0013】
いくつかの実施形態では、αケトグルタレートは、一リチウム塩、二リチウム塩、一ナトリウム塩、二ナトリウム塩、一カリウム塩、二カリウム塩、またはリチウム、ナトリウム、もしくはカリウムの混合塩、カルシウム塩、または亜鉛塩として提供される。いくつかの実施形態では、αケトグルタレートは、カルシウム塩として提供される。さらなる実施形態では、αケトグルタル酸のカルシウム塩は、無水塩、一水和物、または二水和物として提供される。さらに追加的な実施形態では、αケトグルタレートは、米国FDAオレンジブックに記載されている他のカチオンとの一もしくは二価塩として提供される。そのようなカチオンとしては、カルシウム、ジオラミン、リチウム、リジン、マグネシウム、メグルミン、オラミン、トロメタミン、および亜鉛が挙げられる。
【0014】
αケトグルタル酸カルシウム(Ca-AKG)を調製するためのプロセス
発明の1つの例示的な実施形態では、αケトグルタル酸カルシウムを製造するための方法が本明細書で記載され、方法は
a)αケトグルタル酸を酸のアルカリ金属塩および水と接触させ、これにより、αケトグルタル酸のビス塩を形成させること;ならびに
b)αケトグルタル酸のビス塩をカルシウム塩および水と接触させ、これにより、αケトグルタル酸カルシウムを形成させること
を含み、アルカリ金属塩の共役酸は約4~約12のpKaを有する。
【0015】
別の実施形態では、αケトグルタル酸カルシウムを製造するための方法が本明細書で記載され、方法は、
a)αケトグルタル酸を酸のアルカリ金属塩および水と接触させ、約5~約11.9の範囲のpHを有する溶液を形成させ、これにより、αケトグルタル酸のビス塩を形成させること;ならびに
b)αケトグルタル酸のビス塩をカルシウム塩および水と接触させ、これにより、αケトグルタル酸カルシウムを形成させること
を含む。
【0016】
発明のいくつかの例示的な実施形態は下記の列挙された節により記載される:
1.αケトグルタル酸カルシウムを製造するための方法であって、方法は
a)αケトグルタル酸を酸のアルカリ金属塩と接触させ、アルカリ金属塩の共役酸は、約4~約12の少なくとも1つのpKaを有し、これにより、αケトグルタル酸のビス塩を形成させること;ならびに
b)αケトグルタル酸のビス塩をカルシウム塩と接触させ、これにより、αケトグルタル酸カルシウムを形成させること
を含む。
【0017】
2.共役酸は、約5~約12の少なくとも1つのpKaを有する、節1の方法。
【0018】
3.共役酸は、約5.5~約12の少なくとも1つのpKaを有する、節1の方法。
【0019】
4.共役酸は、約5.5~約11.5の少なくとも1つのpKaを有する、節1の方法。
【0020】
5.共役酸は、約6~約11.5の少なくとも1つのpKaを有する、節1の方法。
【0021】
6.共役酸は、約6~約11の少なくとも1つのpKaを有する、節1の方法。
【0022】
7.αケトグルタル酸カルシウムを製造するための方法であって、
a)αケトグルタル酸を酸のアルカリ金属塩および水と接触させ、約5~約11.9の範囲のpHを有する溶液を形成させ、これにより、αケトグルタル酸のビス塩を形成させること;ならびに
b)αケトグルタル酸のビス塩をカルシウム塩および水と接触させ、これにより、αケトグルタル酸カルシウムを形成させること
を含む、方法。
【0023】
8.pHは約5.3~約11.6の範囲にある、節7の方法。
【0024】
9.αケトグルタル酸は水と混合される、前記節のいずれか一つの方法。
【0025】
10.αケトグルタル酸と水の混合物は、1当量(weight equivalent)の水あたり約0.05~約0.5当量のαケトグルタル酸から調製される、またはこれを含む、前記節のいずれか一つの方法。
【0026】
11.アルカリ金属塩は水と混合される、前記節のいずれか一つの方法。
【0027】
12.アルカリ金属塩と水の混合物は、約5~約11.9の範囲のpHを有する、節11の方法。
【0028】
13.アルカリ金属塩と水の混合物は、約5.2~約11.6の範囲のpHを有する、節11の方法。
【0029】
14.アルカリ金属塩と水の混合物は、約5.3~約11.5の範囲のpHを有する、節11の方法。
【0030】
15.アルカリ金属塩と水の混合物は、約5.3~約8.4の範囲のpHを有する、節11の方法。
【0031】
16.アルカリ金属塩と水の混合物は、1当量の水あたり約0.1~約0.35当量のアルカリ金属塩から調製される、またはこれを含む、前記節のいずれか一つの方法。
【0032】
17.アルカリ金属塩は、重炭酸および炭酸のリチウム、ナトリウム、およびカリウム塩、ならびにそれらの組み合わせからなる群より選択される、前記節のいずれか一つの方法。
【0033】
18.アルカリ金属塩は重炭酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、またはそれらの混合物を含む、前記節のいずれか一つの方法。
【0034】
19.アルカリ金属塩は重炭酸ナトリウムを含む、前記節のいずれか一つの方法。
【0035】
20.重炭酸ナトリウムおよび水の混合物は1当量の水あたり約0.2~約0.3当量の重炭酸ナトリウムを含有する、前記節のいずれか一つの方法。
【0036】
21.重炭酸ナトリウムおよび水の混合物は1当量の水あたり約0.23~約0.28当量の重炭酸ナトリウムを含有する、節20の方法。
【0037】
22.アルカリ金属塩は炭酸ナトリウムを含む、前記節のいずれか一つの方法。
【0038】
23.炭酸ナトリウムと水の混合物は1当量の水あたり約0.05~約0.2当量の炭酸ナトリウムを含有する、節22の方法。
【0039】
24.炭酸ナトリウムと水の混合物は1当量の水あたり約0.1~約0.2当量の炭酸ナトリウムを含有する、節22の方法。
【0040】
25.アルカリ金属塩はαケトグルタル酸に添加され、任意であらかじめ決められた期間後に、少なくとも約6.5のpHを有する混合物を形成する、前記節のいずれか一つの方法。
【0041】
26.アルカリ金属塩はαケトグルタル酸に添加され、任意であらかじめ決められた期間後に、少なくとも約7.0のpHを有する混合物を形成する、節25の方法。
【0042】
27.アルカリ金属塩はαケトグルタル酸に添加され、任意であらかじめ決められた期間後に、少なくとも約7.5のpHを有する混合物を形成する、節25の方法。
【0043】
28.アルカリ金属塩はαケトグルタル酸に添加され、任意であらかじめ決められた期間後に、少なくとも約8のpHを有する混合物を形成する、節25の方法。
【0044】
29.アルカリ金属塩はαケトグルタル酸に添加され、任意であらかじめ決められた期間後に、少なくとも約8.5のpHを有する混合物を形成する、節25の方法。
【0045】
30.アルカリ金属塩はαケトグルタル酸に添加され、任意であらかじめ決められた期間後に、約6.5~約9のpHを有する混合物を形成する、節25の方法。
【0046】
31.アルカリ金属塩はαケトグルタル酸に添加され、任意であらかじめ決められた期間後に、約6.5~約8.5のpHを有する混合物を形成する、節25の方法。
【0047】
32.αケトグルタル酸は1当量のアルカリ金属塩あたり、約0.5~約3当量である、前記節のいずれか一つの方法。
【0048】
33.αケトグルタル酸は、1当量の重炭酸ナトリウムあたり、約0.7~約0.9当量である、節32の方法。
【0049】
34.αケトグルタル酸は、1当量の重炭酸ナトリウムあたり、約0.74~約0.88当量である、節32の方法。
【0050】
35.αケトグルタル酸は1当量の炭酸ナトリウムあたり約1.0~約2.8当量である、前記節のいずれか一つの方法。
【0051】
36.αケトグルタル酸は1当量の炭酸ナトリウムあたり約1.1~約2.8当量である、節35の方法。
【0052】
37.αケトグルタル酸は1当量の炭酸ナトリウムあたり約1.1~約2.5当量である、節35の方法。
【0053】
38.αケトグルタル酸は1当量の炭酸ナトリウムあたり約1.1~約1.2当量である、節35の方法。
【0054】
39.αケトグルタル酸は約50℃以下の重炭酸ナトリウムおよび水の混合物と接触させられる、前記節のいずれか一つの方法。
【0055】
40.αケトグルタル酸は約40℃以下の重炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる、節39の方法。
【0056】
41.αケトグルタル酸は約35℃以下の重炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる、節39の方法。
【0057】
42.αケトグルタル酸は約30℃以下の重炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる、節39の方法。
【0058】
43.αケトグルタル酸は約25℃以下の重炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる、節39の方法。
【0059】
44.αケトグルタル酸は約10℃~約50℃の重炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる、節39の方法。
【0060】
45.αケトグルタル酸は約10℃~約40℃の重炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる、節39の方法。
【0061】
46.αケトグルタル酸は約10℃~約35℃の重炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる、節39の方法。
【0062】
47.αケトグルタル酸は約10℃~約30℃の重炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる、節39の方法。
【0063】
48.αケトグルタル酸は約10℃~約25℃の重炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる、節39の方法。
【0064】
49.αケトグルタル酸および重炭酸ナトリウムと水の混合物は少なくとも約30分間攪拌される、前記節のいずれか一つの方法。
【0065】
50.αケトグルタル酸および重炭酸ナトリウムと水の混合物は少なくとも約1時間攪拌される、節49の方法。
【0066】
51.αケトグルタル酸および重炭酸ナトリウムと水の混合物は少なくとも約2時間攪拌される、節49の方法。
【0067】
52.αケトグルタル酸および重炭酸ナトリウムと水の混合物は少なくとも約3時間攪拌される、節49の方法。
【0068】
53.αケトグルタル酸および重炭酸ナトリウムと水の混合物は少なくとも約4時間攪拌される、節49の方法。
【0069】
54.αケトグルタル酸および重炭酸ナトリウムと水の混合物は約30分~約6時間以下の間攪拌される、節49の方法。
【0070】
55.αケトグルタル酸および重炭酸ナトリウムと水の混合物は約1時間~約6時間以下の間攪拌される、節49の方法。
【0071】
56.αケトグルタル酸および重炭酸ナトリウムと水の混合物は約2時間~約6時間以下の間攪拌される、節49の方法。
【0072】
57.カルシウム塩はギ酸カルシウム、酢酸カルシウム、および塩化カルシウムからなる群より選択される、前記節のいずれか一つの方法。
【0073】
58.カルシウム塩は塩化カルシウムである、節57の方法。
【0074】
59.カルシウム塩は水と混合される、前記節のいずれか一つの方法。
【0075】
60.カルシウム塩と水の混合物は、1当量の水あたり約0.1~約1当量のカルシウム塩から調製される、またはこれを含む、節59の方法。
【0076】
61.塩化カルシウムと水の混合物は1当量の水あたり約0.1~約0.6当量の塩化カルシウムを含有する、節59の方法。
【0077】
62.塩化カルシウムと水の混合物は1当量の水あたり約0.2~約0.5当量の塩化カルシウムを含有する、節59の方法。
【0078】
63.塩化カルシウムと水の混合物は1当量の水あたり約0.23~約0.4当量の塩化カルシウムを含有する、節59の方法。
【0079】
64.塩化カルシウムと水の混合物は1当量の水あたり約0.2~約0.5当量の塩化カルシウムを含有する、節59の方法。
【0080】
65.カルシウム塩は1当量のαケトグルタル酸あたり0.5~2当量である、前記節のいずれか一つの方法。
【0081】
66.カルシウム塩は1当量のαケトグルタル酸あたり0.75~2当量である、節64の方法。
【0082】
67.塩化カルシウムは1当量のαケトグルタル酸あたり約0.75~約1.35当量である、節64の方法。
【0083】
68.塩化カルシウムは1当量のαケトグルタル酸あたり約0.9~約1.1当量である、節64の方法。
【0084】
69.αケトグルタル酸のビス塩、例えばαケトグルタル酸二ナトリウムは、約40℃~約90℃のカルシウム塩と水の混合物と接触させられる、前記節のいずれか一つの方法。
【0085】
70.αケトグルタル酸のビスアルカリ金属塩、例えばαケトグルタル酸二ナトリウムおよびカルシウム塩と水の混合物は約65℃~約75℃で攪拌される、節69の方法。
【0086】
71.αケトグルタル酸のビスアルカリ金属塩、例えばαケトグルタル酸二ナトリウムおよびカルシウム塩と水の混合物は少なくとも約30分間攪拌される、前記節のいずれか一つの方法。
【0087】
72.αケトグルタル酸のビスアルカリ金属塩、例えばαケトグルタル酸二ナトリウムおよびカルシウム塩と水の混合物は少なくとも約1時間攪拌される、節71の方法。
【0088】
73.αケトグルタル酸のビスアルカリ金属塩、例えばαケトグルタル酸二ナトリウムおよびカルシウム塩と水の混合物は少なくとも約2時間攪拌される、節71の方法。
【0089】
74.αケトグルタル酸のビスアルカリ金属塩、例えばαケトグルタル酸二ナトリウムおよびカルシウム塩と水の混合物は少なくとも約4時間攪拌される、節71の方法。
【0090】
75.αケトグルタル酸のビスアルカリ金属塩、例えばαケトグルタル酸二ナトリウムおよびカルシウム塩と水の混合物は少なくとも約5時間攪拌される、節71の方法。
【0091】
76.αケトグルタル酸のビスアルカリ金属塩、例えばαケトグルタル酸二ナトリウムおよびカルシウム塩と水の混合物は約30分~約5時間以下の間攪拌される、節71の方法。
【0092】
77.αケトグルタル酸のビスアルカリ金属塩、例えばαケトグルタル酸二ナトリウムおよびカルシウム塩と水の混合物は約1時間~約5時間以下の間攪拌される、節71の方法。
【0093】
78.αケトグルタル酸のビスアルカリ金属塩、例えばαケトグルタル酸二ナトリウムおよびカルシウム塩と水の混合物は約2時間~約5時間以下の間攪拌される、節71の方法。
【0094】
79.αケトグルタル酸カルシウムを乾燥させることをさらに含む、前記節のいずれか一つの方法。
【0095】
80.αケトグルタル酸カルシウムを約20%~約5%の含水量まで乾燥させることをさらに含む、前記節のいずれか一つの方法。
【0096】
81.αケトグルタル酸カルシウムを約15%~約5%の含水量まで乾燥させることを含む、節80の方法。
【0097】
82.αケトグルタル酸カルシウムを約15%~約8%の含水量まで乾燥させることを含む、節80の方法。
【0098】
83.αケトグルタル酸カルシウムを約12%~約8%の含水量まで乾燥させることを含む、節80の方法。
【0099】
84.αケトグルタル酸カルシウムを約10%~約8%の含水量まで乾燥させることを含む、節80の方法。
【0100】
85.αケトグルタル酸カルシウムを乾燥させることをさらに含み、乾燥αケトグルタル酸カルシウムは50%未満のαケトグルタル酸カルシウム二水和物である、前記節のいずれか一つの方法。
【0101】
86.αケトグルタル酸カルシウムを乾燥させることをさらに含み、乾燥αケトグルタル酸カルシウムは少なくとも50%のαケトグルタル酸カルシウム一水和物である、前記節のいずれか一つの方法。
【0102】
87.αケトグルタル酸カルシウムを製造するための方法であって、
a)αケトグルタル酸を重炭酸ナトリウムと水の溶液と接触させ、これにより、αケトグルタル酸二ナトリウムを形成させること;ならびに
b)αケトグルタル酸二ナトリウムを塩化カルシウムと水の溶液と接触させ、これにより、αケトグルタル酸カルシウムを形成させること
を含み;
重炭酸ナトリウムの溶液は1当量の水あたり約0.27当量の重炭酸ナトリウムから調製され;
αケトグルタル酸は1当量の重炭酸ナトリウムあたり約0.74当量であり;
αケトグルタル酸は、約10℃~約35℃、または約10℃~約25℃の重炭酸ナトリウムと水の溶液と接触させられ;
αケトグルタル酸および重炭酸ナトリウムと水の溶液は約2時間、約10℃~約35℃、または約10℃~約25℃で攪拌され;
塩化カルシウムの溶液は1当量の水あたり約0.2~約0.5当量の塩化カルシウムから調製され;
塩化カルシウムは1当量のαケトグルタル酸あたり約0.95当量であり;
αケトグルタル酸二ナトリウムおよび塩化カルシウムの溶液は約4時間、65℃~70℃で攪拌される、方法。
【0103】
88.αケトグルタル酸カルシウムを製造するための方法であって、
a)αケトグルタル酸を炭酸ナトリウムと水の溶液と接触させ、これにより、αケトグルタル酸二ナトリウムを形成させること;ならびに
b)αケトグルタル酸二ナトリウムを塩化カルシウムと水の溶液と接触させ、これにより、αケトグルタル酸カルシウムを形成させること
を含み;
炭酸ナトリウムの溶液は1当量の水あたり約0.18当量の炭酸ナトリウムから調製され;
αケトグルタル酸は1当量の炭酸ナトリウムあたり約1.14当量であり;
αケトグルタル酸は、約10℃~約35℃、または約10℃~約25℃の炭酸ナトリウムと水の溶液と接触させられ;
αケトグルタル酸および炭酸ナトリウムと水の溶液は2時間、約10℃~約35℃、または約10℃~約25℃で攪拌され;
塩化カルシウムの溶液は1当量の水あたり約0.2~約0.5当量の塩化カルシウムから調製され;
塩化カルシウムは1当量のαケトグルタル酸あたり約0.95当量であり;
αケトグルタル酸二ナトリウムおよびカルシウム塩と水の溶液は約4時間、65℃~70℃で攪拌される、方法。
【0104】
本明細書で記載される成分、反応物、試薬、溶媒、などの全ての当量は、対応するモル当量(mole equivalent)を記述し、その各々は、そのような成分、反応物、試薬、溶媒、などの分子量から得られることが理解されるべきである。加えて、ある一定の当量、例えば、水に対する特定のアルカリ金属塩の当量は、特定のアルカリ金属塩と別のアルカリ金属塩の異なる分子量を考慮することにより、水に対する別のアルカリ金属塩の対応する当量に変換することができることが理解されるべきである。水に対するαケトグルタル酸の特定の当量、またはアルカリ金属塩に対するαケトグルタル酸の当量、または水に対するカルシウム塩の当量、またはαケトグルタル酸に対するカルシウム塩の当量と別のものの間での同じ変換が、それぞれ、各場合における異なる分子量を考慮することにより可能であることもまた理解されるべきである。
【0105】
例えば、本明細書で記載される酸のアルカリ金属塩の全ての当量はまた、モル当量、例えば、モル比またはモル濃度として表され得ることが理解されるべきである。例示的に、水混合物が、1当量の水あたり約0.1~約0.35当量の重炭酸ナトリウムを含有する場合、1mLの水あたり、約1.2~約4.2ミリモル当量の重炭酸ナトリウム、またはナトリウムイオン、あるいは約1.2~約4.2ミリモルのナトリウムイオン濃度範囲に対応する。同じ範囲のミリモル当量、またはミリモル濃度は、酸の他のアルカリ金属塩またはそれらの混合物、例えば、本明細書で記載される重炭酸リチウム、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、炭酸カリウム、などと共に使用することができることが、さらに理解されるべきである。酸の他のアルカリ金属塩、例えば、本明細書で記載される重炭酸リチウム、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、炭酸カリウム、などと共に使用される同じ範囲のミリモル当量、またはミリモル濃度は、対応する当量として表され得ることが、さらに理解されるべきである。
【0106】
例示的に、本明細書で記載される方法は、αケトグルタル酸を重炭酸カリウムの水混合物と接触させることを含み、水混合物は、1mLの水あたり約1.2~約4.2ミリモル当量の重炭酸カリウム、またはカリウムイオン、あるいは約1.2~約4.2ミリモルのカリウムイオン濃度範囲を含有する。当量で表されると、本明細書で記載される方法は、αケトグルタル酸を重炭酸カリウムの水混合物と接触させることを含み、水混合物は1当量の水あたり約0.12~約0.42当量の重炭酸カリウムを含有する。
【0107】
例示的に、本明細書で記載される方法は、αケトグルタル酸を炭酸ナトリウムまたは炭酸カリウムの水混合物と接触させることを含み、水混合物は1mLの水あたり約1.2~約4.2ミリモル当量のナトリウムまたはカリウムイオン、あるいは約1.2~約4.2ミリモルのナトリウムまたはカリウムイオン濃度範囲を含有する。炭酸ナトリウムは2つのナトリウムイオンを含み、よって、当量で表されると、本明細書で記載される方法は、αケトグルタル酸を炭酸ナトリウムの水混合物と接触させることを含み、水混合物は1当量の水あたり約0.06~約0.22当量の炭酸ナトリウムを含有することが理解されるべきである。炭酸カリウムは2つのカリウムイオンを含み、よって、当量で表されると、本明細書で記載される方法は、αケトグルタル酸を炭酸カリウムの水混合物と接触させることを含み、水混合物は1当量の水あたり約0.08~約0.29当量の炭酸カリウムを含有することもまた理解されるべきである。
【0108】
アルカリ金属塩
いくつかの実施形態では、アルカリ金属塩は、重炭酸リチウム、炭酸リチウム、重炭酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、および炭酸カリウム、ならびにそれらの組み合わせから選択される。いくつかの実施形態では、アルカリ金属塩は重炭酸ナトリウムを含む。いくつかの実施形態では、アルカリ金属塩は炭酸ナトリウムを含む。いくつかの実施形態では、アルカリ金属塩は重炭酸ナトリウムである。いくつかの実施形態では、アルカリ金属塩は炭酸ナトリウムである。
【0109】
アルカリ金属塩対水の比
いくつかの実施形態では、アルカリ金属塩および水は混合物として添加される。いくつかの実施形態では、アルカリ金属塩と水の混合物は1当量の水あたり0.1~0.35当量のアルカリ金属塩を含有する。
【0110】
いくつかの実施形態では、重炭酸ナトリウムおよび水は混合物として添加される。いくつかの実施形態では、重炭酸ナトリウムと水の混合物は1当量の水あたり0.1~0.3当量の重炭酸ナトリウムを含有する。いくつかの実施形態では、重炭酸ナトリウムと水の混合物は1当量の水あたり0.1~0.25当量の重炭酸ナトリウムを含有する。いくつかの実施形態では、重炭酸ナトリウムと水の混合物は1当量の水あたり0.15~0.3当量の重炭酸ナトリウムを含有する。いくつかの実施形態では、重炭酸ナトリウムと水の混合物は1当量の水あたり0.15~0.25当量の重炭酸ナトリウムを含有する。いくつかの実施形態では、重炭酸ナトリウムと水の混合物は1当量の水あたり0.2~0.3当量の重炭酸ナトリウムを含有する。いくつかの実施形態では、重炭酸ナトリウムと水の混合物は1当量の水あたり0.2~0.25当量の重炭酸ナトリウムを含有する。いくつかの実施形態では、重炭酸ナトリウムと水の混合物は1当量の水あたり0.15当量の重炭酸ナトリウムを含有する。いくつかの実施形態では、重炭酸ナトリウムと水の混合物は1当量の水あたり0.16当量の重炭酸ナトリウムを含有する。いくつかの実施形態では、重炭酸ナトリウムと水の混合物は1当量の水あたり0.17当量の重炭酸ナトリウムを含有する。いくつかの実施形態では、重炭酸ナトリウムと水の混合物は1当量の水あたり0.18当量の重炭酸ナトリウムを含有する。いくつかの実施形態では、重炭酸ナトリウムと水の混合物は1当量の水あたり0.19当量の重炭酸ナトリウムを含有する。いくつかの実施形態では、重炭酸ナトリウムと水の混合物は1当量の水あたり0.2当量の重炭酸ナトリウムを含有する。いくつかの実施形態では、重炭酸ナトリウムと水の混合物は1当量の水あたり0.21当量の重炭酸ナトリウムを含有する。いくつかの実施形態では、重炭酸ナトリウムと水の混合物は1当量の水あたり0.22当量の重炭酸ナトリウムを含有する。いくつかの実施形態では、重炭酸ナトリウムと水の混合物は1当量の水あたり0.23当量の重炭酸ナトリウムを含有する。いくつかの実施形態では、重炭酸ナトリウムと水の混合物は1当量の水あたり0.24当量の重炭酸ナトリウムを含有する。いくつかの実施形態では、重炭酸ナトリウムと水の混合物は1当量の水あたり0.25当量の重炭酸ナトリウムを含有する。いくつかの実施形態では、重炭酸ナトリウムと水の混合物は1当量の水あたり0.26当量の重炭酸ナトリウムを含有する。いくつかの実施形態では、重炭酸ナトリウムと水の混合物は1当量の水あたり0.27当量の重炭酸ナトリウムを含有する。いくつかの実施形態では、重炭酸ナトリウムと水の混合物は1当量の水あたり0.28当量の重炭酸ナトリウムを含有する。いくつかの実施形態では、重炭酸ナトリウムと水の混合物は1当量の水あたり0.29当量の重炭酸ナトリウムを含有する。いくつかの実施形態では、重炭酸ナトリウムと水の混合物は1当量の水あたり0.3当量の重炭酸ナトリウムを含有する。いくつかの実施形態では、重炭酸ナトリウムと水の混合物は1当量の水あたり0.31当量の重炭酸ナトリウムを含有する。いくつかの実施形態では、重炭酸ナトリウムと水の混合物は1当量の水あたり0.32当量の重炭酸ナトリウムを含有する。いくつかの実施形態では、重炭酸ナトリウムと水の混合物は1当量の水あたり0.33当量の重炭酸ナトリウムを含有する。いくつかの実施形態では、重炭酸ナトリウムと水の混合物は1当量の水あたり0.34当量の重炭酸ナトリウムを含有する。いくつかの実施形態では、重炭酸ナトリウムと水の混合物は1当量の水あたり0.35当量の重炭酸ナトリウムを含有する。
【0111】
いくつかの実施形態では、炭酸ナトリウムおよび水は混合物として添加される。いくつかの実施形態では、炭酸ナトリウムと水の混合物は1当量の水あたり約0.05~約0.35当量の炭酸ナトリウムを含有する。いくつかの実施形態では、炭酸ナトリウムと水の混合物は1当量の水あたり約0.05~約0.2当量の炭酸ナトリウムを含有する。いくつかの実施形態では、炭酸ナトリウムと水の混合物は1当量の水あたり0.1~0.35当量の炭酸ナトリウムを含有する。いくつかの実施形態では、炭酸ナトリウムと水の混合物は1当量の水あたり0.1~0.3当量の炭酸ナトリウムを含有する。いくつかの実施形態では、炭酸ナトリウムと水の混合物は1当量の水あたり0.1~0.25当量の炭酸ナトリウムを含有する。いくつかの実施形態では、炭酸ナトリウムと水の混合物は1当量の水あたり0.15~0.3当量の炭酸ナトリウムを含有する。いくつかの実施形態では、炭酸ナトリウムと水の混合物は1当量の水あたり0.15~0.25当量の炭酸ナトリウムを含有する。いくつかの実施形態では、炭酸ナトリウムと水の混合物は1当量の水あたり0.2~0.3当量の炭酸ナトリウムを含有する。いくつかの実施形態では、炭酸ナトリウムと水の混合物は1当量の水あたり0.2~0.25当量の炭酸ナトリウムを含有する。いくつかの実施形態では、炭酸ナトリウムと水の混合物は、1当量の水あたり0.15当量の炭酸ナトリウムを含有する。いくつかの実施形態では、炭酸ナトリウムと水の混合物は、1当量の水あたり0.16当量の炭酸ナトリウムを含有する。いくつかの実施形態では、炭酸ナトリウムと水の混合物は、1当量の水あたり0.17当量の炭酸ナトリウムを含有する。いくつかの実施形態では、炭酸ナトリウムと水の混合物は、1当量の水あたり0.18当量の炭酸ナトリウムを含有する。いくつかの実施形態では、炭酸ナトリウムと水の混合物は、1当量の水あたり0.19当量の炭酸ナトリウムを含有する。いくつかの実施形態では、炭酸ナトリウムと水の混合物は、1当量の水あたり0.2当量の炭酸ナトリウムを含有する。いくつかの実施形態では、炭酸ナトリウムと水の混合物は、1当量の水あたり0.21当量の炭酸ナトリウムを含有する。いくつかの実施形態では、炭酸ナトリウムと水の混合物は、1当量の水あたり0.22当量の炭酸ナトリウムを含有する。いくつかの実施形態では、炭酸ナトリウムと水の混合物は、1当量の水あたり0.23当量の炭酸ナトリウムを含有する。いくつかの実施形態では、炭酸ナトリウムと水の混合物は、1当量の水あたり0.24当量の炭酸ナトリウムを含有する。いくつかの実施形態では、炭酸ナトリウムと水の混合物は、1当量の水あたり0.25当量の炭酸ナトリウムを含有する。
【0112】
αケトグルタル酸対アルカリ金属塩の比
いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1当量のアルカリ金属塩あたり約0.5~約3当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1当量のアルカリ金属塩あたり0.5~0.9当量である。
【0113】
いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1当量の重炭酸ナトリウムあたり0.5~0.9当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1当量の重炭酸ナトリウムあたり0.6~0.9当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1当量の重炭酸ナトリウムあたり0.7~0.9当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1当量の重炭酸ナトリウムあたり0.5~0.8当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1当量の重炭酸ナトリウムあたり0.6~0.8当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1当量の重炭酸ナトリウムあたり0.7~0.8当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1当量の重炭酸ナトリウムあたり0.7当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1当量の重炭酸ナトリウムあたり0.71当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1当量の重炭酸ナトリウムあたり0.72当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1当量の重炭酸ナトリウムあたり0.73当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1当量の重炭酸ナトリウムあたり0.74当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1当量の重炭酸ナトリウムあたり0.75当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1当量の重炭酸ナトリウムあたり0.76当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1当量の重炭酸ナトリウムあたり0.77当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1当量の重炭酸ナトリウムあたり0.78当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1当量の重炭酸ナトリウムあたり0.79当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1当量の重炭酸ナトリウムあたり0.8当量である。
【0114】
いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1モル当量の重炭酸ナトリウムあたり0.33~0.5モル当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1モル当量の重炭酸ナトリウムあたり0.33~0.45モル当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1モル当量の重炭酸ナトリウムあたり0.35~0.45モル当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1モル当量の重炭酸ナトリウムあたり0.36~0.45モル当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1モル当量の重炭酸ナトリウムあたり0.37~0.45モル当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1モル当量の重炭酸ナトリウムあたり0.38~0.45モル当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1モル当量の重炭酸ナトリウムあたり0.39~0.45モル当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1モル当量の重炭酸ナトリウムあたり0.4~0.45モル当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1モル当量の重炭酸ナトリウムあたり0.35~0.44モル当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1モル当量の重炭酸ナトリウムあたり0.36~0.44モル当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1モル当量の重炭酸ナトリウムあたり0.37~0.44モル当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1モル当量の重炭酸ナトリウムあたり0.38~0.44モル当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1モル当量の重炭酸ナトリウムあたり0.39~0.44モル当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1モル当量の重炭酸ナトリウムあたり0.4~0.44モル当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1モル当量の重炭酸ナトリウムあたり0.35~0.43モル当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1モル当量の重炭酸ナトリウムあたり0.36~0.43モル当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1モル当量の重炭酸ナトリウムあたり0.37~0.43モル当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1モル当量の重炭酸ナトリウムあたり0.38~0.43モル当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1モル当量の重炭酸ナトリウムあたり0.39~0.43モル当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1モル当量の重炭酸ナトリウムあたり0.4~0.43モル当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1モル当量の重炭酸ナトリウムあたり0.35モル当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1モル当量の重炭酸ナトリウムあたり0.36モル当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1モル当量の重炭酸ナトリウムあたり0.37モル当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1モル当量の重炭酸ナトリウムあたり0.38モル当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1モル当量の重炭酸ナトリウムあたり0.39モル当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1モル当量の重炭酸ナトリウムあたり0.4モル当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1モル当量の重炭酸ナトリウムあたり0.41モル当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1モル当量の重炭酸ナトリウムあたり0.42モル当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1モル当量の重炭酸ナトリウムあたり0.43モル当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1モル当量の重炭酸ナトリウムあたり0.44モル当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1モル当量の重炭酸ナトリウムあたり0.45モル当量である。
【0115】
いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1当量のアルカリ金属塩あたり1~2.8当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1当量の炭酸ナトリウムあたり1~2.8当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1当量の炭酸ナトリウムあたり0.9~1.4当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1当量の炭酸ナトリウムあたり1~1.4当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1当量の炭酸ナトリウムあたり1.1~1.4当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1当量の炭酸ナトリウムあたり0.9~1.3当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1当量の炭酸ナトリウムあたり1~1.3当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1当量の炭酸ナトリウムあたり1.1~1.3当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1当量の炭酸ナトリウムあたり0.9~1.2当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1当量の炭酸ナトリウムあたり1~1.2当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1当量の炭酸ナトリウムあたり1.1~1.2当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1当量の炭酸ナトリウムあたり1.05当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1当量の炭酸ナトリウムあたり1.06当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1当量の炭酸ナトリウムあたり1.07当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1当量の炭酸ナトリウムあたり1.08当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1当量の炭酸ナトリウムあたり1.09当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1当量の炭酸ナトリウムあたり1.1当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1当量の炭酸ナトリウムあたり1.11当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1当量の炭酸ナトリウムあたり1.12当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1当量の炭酸ナトリウムあたり1.13当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1当量の炭酸ナトリウムあたり1.14当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1当量の炭酸ナトリウムあたり1.15当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1当量の炭酸ナトリウムあたり1.16当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1当量の炭酸ナトリウムあたり1.17当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1当量の炭酸ナトリウムあたり1.18当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1当量の炭酸ナトリウムあたり1.19当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1当量の炭酸ナトリウムあたり1.20当量である。
【0116】
いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1モル当量の炭酸ナトリウムあたり0.5~1モル当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1モル当量の炭酸ナトリウムあたり0.6~1モル当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1モル当量の炭酸ナトリウムあたり0.7~1モル当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1モル当量の炭酸ナトリウムあたり0.8~1モル当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1モル当量の炭酸ナトリウムあたり0.5~0.9モル当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1モル当量の炭酸ナトリウムあたり0.6~0.9モル当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1モル当量の炭酸ナトリウムあたり0.7~0.9モル当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1モル当量の炭酸ナトリウムあたり0.8~0.9モル当量である。
【0117】
いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1モル当量の炭酸ナトリウムあたり0.75モル当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1モル当量の炭酸ナトリウムあたり0.76モル当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1モル当量の炭酸ナトリウムあたり0.77モル当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1モル当量の炭酸ナトリウムあたり0.78モル当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1モル当量の炭酸ナトリウムあたり0.79モル当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1モル当量の炭酸ナトリウムあたり0.8モル当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1モル当量の炭酸ナトリウムあたり0.81モル当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1モル当量の炭酸ナトリウムあたり0.82モル当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1モル当量の炭酸ナトリウムあたり0.83モル当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1モル当量の炭酸ナトリウムあたり0.84モル当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1モル当量の炭酸ナトリウムあたり0.85モル当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1モル当量の炭酸ナトリウムあたり0.86モル当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1モル当量の炭酸ナトリウムあたり0.87モル当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1モル当量の炭酸ナトリウムあたり0.88モル当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1モル当量の炭酸ナトリウムあたり0.89モル当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1モル当量の炭酸ナトリウムあたり0.9モル当量である。
【0118】
アルカリ金属塩とαケトグルタル酸の接触温度
いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は、約50℃以下、約40℃以下、約35℃以下、約30℃以下、または約25℃以下のアルカリ金属塩と接触させられる。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は、約10℃~約50℃、約10℃~約40℃、約10℃~約35℃、約10℃~約30℃、約10℃~約25℃の範囲のアルカリ金属塩と接触させられる。
【0119】
いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は10℃~50℃の重炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は10℃~40℃の重炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は10℃~35℃の重炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は10℃~30℃の重炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は10℃~25℃の重炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は15℃~50℃の重炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は15℃~40℃の重炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は15℃~30℃の重炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は20℃~50℃の重炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は20℃~40℃の重炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は20℃~35℃の重炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は20℃~30℃の重炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は20℃~25℃の重炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は25℃~50℃の重炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は25℃~40℃の重炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は25℃~35℃の重炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は25℃~30℃の重炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は20℃の重炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は21℃の重炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は22℃の重炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は23℃の重炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は24℃の重炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は25℃の重炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は26℃の重炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は27℃の重炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は28℃の重炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は29℃の重炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は30℃の重炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる。
【0120】
いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は10℃~50℃の炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は10℃~40℃の炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は10℃~35℃の炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は10℃~30℃の炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は10℃~25℃の炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は15℃~50℃の炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は15℃~40℃の炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は15℃~30℃の炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は20℃~50℃の炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は20℃~40℃の炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は20℃~35℃の炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は20℃~30℃の炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は20℃~25℃の炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は25℃~50℃の炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は25℃~40℃の炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は25℃~35℃の炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は25℃~30℃の炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は20℃の炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は21℃の炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は22℃の炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は23℃の炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は24℃の炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は25℃の炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は26℃の炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は27℃の炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は28℃の炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は29℃の炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は30℃の炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる。
【0121】
αケトグルタル酸のアルカリ金属塩との接触時間
いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸およびアルカリ金属塩と水の混合物は少なくとも30分、少なくとも約1時間、少なくとも約2時間、少なくとも約3時間、または少なくとも約4時間、攪拌される。
【0122】
いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸および重炭酸ナトリウムと水の混合物は30分間攪拌される。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸および重炭酸ナトリウムと水の混合物は1時間攪拌される。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸および重炭酸ナトリウムと水の混合物は2時間攪拌される。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸および重炭酸ナトリウムと水の混合物は3時間攪拌される。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸および重炭酸ナトリウムと水の混合物は4時間攪拌される。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸および重炭酸ナトリウムと水の混合物は6時間攪拌される。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸および重炭酸ナトリウムと水の混合物は8時間攪拌される。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸および重炭酸ナトリウムと水の混合物は10時間攪拌される。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸および重炭酸ナトリウムと水の混合物は12時間攪拌される。
【0123】
いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸および炭酸ナトリウムと水の混合物は30分間攪拌される。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸および炭酸ナトリウムと水の混合物は1時間攪拌される。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸および炭酸ナトリウムと水の混合物は2時間攪拌される。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸および炭酸ナトリウムと水の混合物は3時間攪拌される。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸および炭酸ナトリウムと水の混合物は4時間攪拌される。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸および炭酸ナトリウムと水の混合物は6時間攪拌される。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸および炭酸ナトリウムと水の混合物は8時間攪拌される。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸および炭酸ナトリウムと水の混合物は10時間攪拌される。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸および炭酸ナトリウムと水の混合物は12時間攪拌される。
【0124】
αケトグルタル酸のアルカリ金属塩との攪拌温度
いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は約50℃以下、約40℃以下、約35℃以下、約30℃以下、または約25℃以下でアルカリ金属塩と攪拌される。
【0125】
いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸および重炭酸ナトリウムと水の混合物は10℃~50℃で攪拌される。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸および重炭酸ナトリウムと水の混合物は10℃~40℃で攪拌される。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は10℃~35℃の重炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は10℃~30℃の重炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は10℃~25℃の重炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸および重炭酸ナトリウムと水の混合物は15℃~50℃で攪拌される。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸および重炭酸ナトリウムと水の混合物は15℃~40℃で攪拌される。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸および重炭酸ナトリウムと水の混合物は15℃~30℃で攪拌される。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は20℃~50℃の重炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は20℃~40℃の重炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は20℃~35℃の重炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は20℃~30℃の重炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は20℃~25℃の重炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は25℃~50℃の重炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は25℃~40℃の重炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は25℃~35℃の重炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は25℃~30℃の重炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸および重炭酸ナトリウムと水の混合物は20℃で攪拌される。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸および重炭酸ナトリウムと水の混合物は21℃で攪拌される。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸および重炭酸ナトリウムと水の混合物は22℃で攪拌される。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸および重炭酸ナトリウムと水の混合物は23℃で攪拌される。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸および重炭酸ナトリウムと水の混合物は24℃で攪拌される。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸および重炭酸ナトリウムと水の混合物は25℃で攪拌される。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸および重炭酸ナトリウムと水の混合物は26℃で攪拌される。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸および重炭酸ナトリウムと水の混合物は27℃で攪拌される。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸および重炭酸ナトリウムと水の混合物は28℃で攪拌される。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸および重炭酸ナトリウムと水の混合物は29℃で攪拌される。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸および重炭酸ナトリウムと水の混合物は30℃で攪拌される。
【0126】
いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸および炭酸ナトリウムと水の混合物は10℃~50℃で攪拌される。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸および炭酸ナトリウムと水の混合物は10℃~40℃で攪拌される。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は10℃~35℃の炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は10℃~30℃の炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は10℃~25℃の炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸および炭酸ナトリウムと水の混合物は15℃~50℃で攪拌される。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸および炭酸ナトリウムと水の混合物は15℃~40℃で攪拌される。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸および炭酸ナトリウムと水の混合物は15℃~30℃で攪拌される。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は20℃~50℃の炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は20℃~40℃の炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は20℃~35℃の炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は20℃~30℃の炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は20℃~25℃の炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は25℃~50℃の炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は25℃~40℃の炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は25℃~35℃の炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は25℃~30℃の炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させられる。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸および炭酸ナトリウムと水の混合物は20℃で攪拌される。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸および炭酸ナトリウムと水の混合物は21℃で攪拌される。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸および炭酸ナトリウムと水の混合物は22℃で攪拌される。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸および炭酸ナトリウムと水の混合物は23℃で攪拌される。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸および炭酸ナトリウムと水の混合物は24℃で攪拌される。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸および炭酸ナトリウムと水の混合物は25℃で攪拌される。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸および炭酸ナトリウムと水の混合物は26℃で攪拌される。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸および炭酸ナトリウムと水の混合物は27℃で攪拌される。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸および炭酸ナトリウムと水の混合物は28℃で攪拌される。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸および炭酸ナトリウムと水の混合物は29℃で攪拌される。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸および炭酸ナトリウムと水の混合物は30℃で攪拌される。
【0127】
pH
いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸およびアルカリ金属塩と水の混合物は、反応pHが少なくとも約6、少なくとも約6.5、少なくとも約7、少なくとも約7.5、少なくとも約8、少なくとも約8.5、少なくとも約9、または約6.5~約9の範囲となるまで攪拌される。
【0128】
いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸および重炭酸ナトリウムと水の混合物は、反応pHが6~10となるまで攪拌される。いくつかの実施形態では、pHは7~9である。いくつかの実施形態では、pHは7~8である。いくつかの実施形態では、pHは7.4±0.4である。いくつかの実施形態では、pHは7.1である。いくつかの実施形態では、pHは7.2である。いくつかの実施形態では、pHは7.3である。いくつかの実施形態では、pHは7.4である。いくつかの実施形態では、pHは7.5である。いくつかの実施形態では、pHは7.6である。いくつかの実施形態では、pHは7.7である。いくつかの実施形態では、pHは7.8である。いくつかの実施形態では、pHは7.9である。いくつかの実施形態では、pHは8である。
【0129】
いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸および炭酸ナトリウムと水の混合物は、反応pHが6~10となるまで攪拌される。いくつかの実施形態では、pHは7~9である。いくつかの実施形態では、pHは7~8である。いくつかの実施形態では、pHは7.4±0.4である。いくつかの実施形態では、pHは7.1である。いくつかの実施形態では、pHは7.2である。いくつかの実施形態では、pHは7.3である。いくつかの実施形態では、pHは7.4である。いくつかの実施形態では、pHは7.5である。いくつかの実施形態では、pHは7.6である。いくつかの実施形態では、pHは7.7である。いくつかの実施形態では、pHは7.8である。いくつかの実施形態では、pHは7.9である。いくつかの実施形態では、pHは8である。
【0130】
カルシウム塩
いくつかの実施形態では、カルシウム塩は市販のカルシウム塩、例えば、限定はされないが、ギ酸カルシウム、酢酸カルシウム、塩化カルシウム、など、およびそれらの混合物から選択される。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は酢酸カルシウムおよび塩化カルシウムからなる群より選択される。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は酢酸カルシウムである。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は塩化カルシウムである。
【0131】
カルシウム塩対水の比
いくつかの実施形態では、カルシウム塩および水は混合物として添加される。いくつかの実施形態では、カルシウム塩と水の混合物は1当量の水あたり0.1~1当量のカルシウム塩を含有する。いくつかの実施形態では、カルシウム塩と水の混合物は1当量の水あたり0.1~0.8当量のカルシウム塩を含有する。いくつかの実施形態では、カルシウム塩と水の混合物は1当量の水あたり0.1~0.6当量のカルシウム塩を含有する。いくつかの実施形態では、カルシウム塩と水の混合物は1当量の水あたり0.1~0.5当量のカルシウム塩を含有する。いくつかの実施形態では、カルシウム塩と水の混合物は1当量の水あたり0.3~1当量のカルシウム塩を含有する。いくつかの実施形態では、カルシウム塩と水の混合物は1当量の水あたり0.3~0.8当量のカルシウム塩を含有する。いくつかの実施形態では、カルシウム塩と水の混合物は1当量の水あたり0.3~0.6当量のカルシウム塩を含有する。いくつかの実施形態では、カルシウム塩と水の混合物は1当量の水あたり0.3~0.5当量のカルシウム塩を含有する。いくつかの実施形態では、カルシウム塩と水の混合物は1当量の水あたり0.3当量のカルシウム塩を含有する。いくつかの実施形態では、カルシウム塩と水の混合物は1当量の水あたり0.32当量のカルシウム塩を含有する。いくつかの実施形態では、カルシウム塩と水の混合物は1当量の水あたり0.34当量のカルシウム塩を含有する。いくつかの実施形態では、カルシウム塩と水の混合物は1当量の水あたり0.36当量のカルシウム塩を含有する。いくつかの実施形態では、カルシウム塩と水の混合物は1当量の水あたり0.38当量のカルシウム塩を含有する。いくつかの実施形態では、カルシウム塩と水の混合物は1当量の水あたり0.4当量のカルシウム塩を含有する。いくつかの実施形態では、カルシウム塩と水の混合物は1当量の水あたり0.42当量のカルシウム塩を含有する。いくつかの実施形態では、カルシウム塩と水の混合物は1当量の水あたり0.44当量のカルシウム塩を含有する。いくつかの実施形態では、カルシウム塩と水の混合物は1当量の水あたり0.46当量のカルシウム塩を含有する。いくつかの実施形態では、カルシウム塩と水の混合物は1当量の水あたり0.48当量のカルシウム塩を含有する。いくつかの実施形態では、カルシウム塩と水の混合物は1当量の水あたり0.5当量のカルシウム塩を含有する。
【0132】
カルシウム塩対αケトグルタル酸の比
いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1当量のαケトグルタル酸あたり0.5~2当量である。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1当量のαケトグルタル酸あたり0.6~1.7当量である。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1当量のαケトグルタル酸あたり0.7~1.4当量である。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1当量のαケトグルタル酸あたり0.8~1.2当量である。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1当量のαケトグルタル酸あたり0.9~1.1当量である。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1当量のαケトグルタル酸あたり0.8当量である。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1当量のαケトグルタル酸あたり0.85当量である。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1当量のαケトグルタル酸あたり0.86当量である。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1当量のαケトグルタル酸あたり0.87当量である。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1当量のαケトグルタル酸あたり0.88当量である。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1当量のαケトグルタル酸あたり0.89当量である。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1当量のαケトグルタル酸あたり0.9当量である。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1当量のαケトグルタル酸あたり0.91当量である。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1当量のαケトグルタル酸あたり0.92当量である。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1当量のαケトグルタル酸あたり0.93当量である。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1当量のαケトグルタル酸あたり0.94当量である。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1当量のαケトグルタル酸あたり0.95当量である。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1当量のαケトグルタル酸あたり0.96当量である。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1当量のαケトグルタル酸あたり0.97当量である。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1当量のαケトグルタル酸あたり0.98当量である。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1当量のαケトグルタル酸あたり0.99当量である。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1当量のαケトグルタル酸あたり1当量である。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1当量のαケトグルタル酸あたり1.01当量である。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1当量のαケトグルタル酸あたり1.02当量である。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1当量のαケトグルタル酸あたり1.03当量である。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1当量のαケトグルタル酸あたり1.04当量である。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1当量のαケトグルタル酸あたり1.05当量である。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1当量のαケトグルタル酸あたり1.06当量である。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1当量のαケトグルタル酸あたり1.07当量である。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1当量のαケトグルタル酸あたり1.08当量である。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1当量のαケトグルタル酸あたり1.09当量である。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1当量のαケトグルタル酸あたり1.1当量である。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1当量のαケトグルタル酸あたり1.2当量である。
【0133】
いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1モル当量のαケトグルタル酸あたり1~3モル当量である。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1モル当量のαケトグルタル酸あたり1~2モル当量である。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1モル当量のαケトグルタル酸あたり1~1.75モル当量である。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1モル当量のαケトグルタル酸あたり1~1.5モル当量である。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1モル当量のαケトグルタル酸あたり1.1~1.75モル当量である。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1モル当量のαケトグルタル酸あたり1.1~1.5モル当量である。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1モル当量のαケトグルタル酸あたり1.1~1.3モル当量である。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1モル当量のαケトグルタル酸あたり1.2~1.75モル当量である。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1モル当量のαケトグルタル酸あたり1.2~1.5モル当量である。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1モル当量のαケトグルタル酸あたり1.2~1.3モル当量である。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1モル当量のαケトグルタル酸あたり1モル当量である。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1モル当量のαケトグルタル酸あたり1.1モル当量である。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1モル当量のαケトグルタル酸あたり1.15モル当量である。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1モル当量のαケトグルタル酸あたり1.16モル当量である。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1モル当量のαケトグルタル酸あたり1.17モル当量である。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1モル当量のαケトグルタル酸あたり1.18モル当量である。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1モル当量のαケトグルタル酸あたり1.19モル当量である。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1モル当量のαケトグルタル酸あたり1.2モル当量である。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1モル当量のαケトグルタル酸あたり1.21モル当量である。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1モル当量のαケトグルタル酸あたり1.22モル当量である。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1モル当量のαケトグルタル酸あたり1.23モル当量である。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1モル当量のαケトグルタル酸あたり1.24モル当量である。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1モル当量のαケトグルタル酸あたり1.25モル当量である。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1モル当量のαケトグルタル酸あたり1.26モル当量である。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1モル当量のαケトグルタル酸あたり1.27モル当量である。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1モル当量のαケトグルタル酸あたり1.28モル当量である。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1モル当量のαケトグルタル酸あたり1.29モル当量である。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1モル当量のαケトグルタル酸あたり1.3モル当量である。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1モル当量のαケトグルタル酸あたり1.31モル当量である。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1モル当量のαケトグルタル酸あたり1.32モル当量である。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1モル当量のαケトグルタル酸あたり1.33モル当量である。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1モル当量のαケトグルタル酸あたり1.34モル当量である。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1モル当量のαケトグルタル酸あたり1.35モル当量である。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1モル当量のαケトグルタル酸あたり1.36モル当量である。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1モル当量のαケトグルタル酸あたり1.37モル当量である。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1モル当量のαケトグルタル酸あたり1.38モル当量である。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1モル当量のαケトグルタル酸あたり1.39モル当量である。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1モル当量のαケトグルタル酸あたり1.4モル当量である。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1モル当量のαケトグルタル酸あたり1.41モル当量である。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1モル当量のαケトグルタル酸あたり1.42モル当量である。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1モル当量のαケトグルタル酸あたり1.43モル当量である。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1モル当量のαケトグルタル酸あたり1.44モル当量である。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1モル当量のαケトグルタル酸あたり1.45モル当量である。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1モル当量のαケトグルタル酸あたり1.5モル当量である。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1モル当量のαケトグルタル酸あたり1.6モル当量である。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1モル当量のαケトグルタル酸あたり1.7モル当量である。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1モル当量のαケトグルタル酸あたり1.8モル当量である。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1モル当量のαケトグルタル酸あたり1.9モル当量である。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は1モル当量のαケトグルタル酸あたり2モル当量である。
【0134】
AKGのビス塩のカルシウム塩との接触温度
いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は、カルシウム塩と、約40℃以上、約90℃以下、あるいは約40℃~約90℃、または約65℃~約75℃の範囲で接触させられる。
【0135】
いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸二ナトリウムおよびカルシウム塩と水の混合物は40℃~90℃で攪拌される。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸二ナトリウムおよびカルシウム塩と水の混合物は50℃~80℃で攪拌される。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸二ナトリウムおよびカルシウム塩と水の混合物は60℃~75℃で攪拌される。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸二ナトリウムおよびカルシウム塩と水の混合物は65℃~70℃で攪拌される。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸二ナトリウムおよびカルシウム塩と水の混合物は60℃で攪拌される。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸二ナトリウムおよびカルシウム塩と水の混合物は61℃で攪拌される。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸二ナトリウムおよびカルシウム塩と水の混合物は62℃で攪拌される。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸二ナトリウムおよびカルシウム塩と水の混合物は63℃で攪拌される。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸二ナトリウムおよびカルシウム塩と水の混合物は64℃で攪拌される。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸二ナトリウムおよびカルシウム塩と水の混合物は65℃で攪拌される。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸二ナトリウムおよびカルシウム塩と水の混合物は66℃で攪拌される。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸二ナトリウムおよびカルシウム塩と水の混合物は67℃で攪拌される。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸二ナトリウムおよびカルシウム塩と水の混合物は68℃で攪拌される。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸二ナトリウムおよびカルシウム塩と水の混合物は69℃で攪拌される。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸二ナトリウムおよびカルシウム塩と水の混合物は70℃で攪拌される。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸二ナトリウムおよびカルシウム塩と水の混合物は71℃で攪拌される。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸二ナトリウムおよびカルシウム塩と水の混合物は72℃で攪拌される。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸二ナトリウムおよびカルシウム塩と水の混合物は73℃で攪拌される。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸二ナトリウムおよびカルシウム塩と水の混合物は74℃で攪拌される。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸二ナトリウムおよびカルシウム塩と水の混合物は75℃で攪拌される。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸二ナトリウムおよびカルシウム塩と水の混合物は76℃で攪拌される。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸二ナトリウムおよびカルシウム塩と水の混合物は78℃で攪拌される。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸二ナトリウムおよびカルシウム塩と水の混合物は80℃で攪拌される。
【0136】
AKG二ナトリウムのCa塩との接触時間
いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸のビスアルカリ金属塩およびカルシウム塩と水の混合物は少なくとも30分、少なくとも約1時間、少なくとも約2時間、少なくとも約3時間、または少なくとも約4時間、攪拌される。
【0137】
いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸二ナトリウムおよびカルシウム塩と水の混合物は30分~24時間攪拌される。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸二ナトリウムおよびカルシウム塩と水の混合物は1時間~12時間攪拌される。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸二ナトリウムおよびカルシウム塩と水の混合物は4時間~9時間攪拌される。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸二ナトリウムおよびカルシウム塩と水の混合物は5時間~6時間攪拌される。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸二ナトリウムおよびカルシウム塩と水の混合物は4時間攪拌される。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸二ナトリウムおよびカルシウム塩と水の混合物は5時間攪拌される。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸二ナトリウムおよびカルシウム塩と水の混合物は6時間攪拌される。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸二ナトリウムおよびカルシウム塩と水の混合物は8時間攪拌される。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸二ナトリウムおよびカルシウム塩と水の混合物は10時間攪拌される。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸二ナトリウムおよびカルシウム塩と水の混合物は12時間攪拌される。
【0138】
濾過、洗浄、および乾燥の追加の工程
いくつかの実施形態では、プロセスは、αケトグルタル酸カルシウムを分離することをさらに含む。いくつかの実施形態では、分離されたαケトグルタル酸カルシウムは水で洗浄される。いくつかの実施形態では、分離されたαケトグルタル酸カルシウムは真空源に曝露される。いくつかの実施形態では、分離されたαケトグルタル酸カルシウムは熱源に曝露される。いくつかの実施形態では、熱源は熱気ストリーム、オーブン、またはIRランプを含む。
【0139】
乾燥温度
いくつかの実施形態では、分離されたαケトグルタル酸カルシウムは少なくとも30℃~少なくとも150℃の温度まで加熱される。いくつかの実施形態では、分離されたαケトグルタル酸カルシウムは少なくとも50℃~少なくとも150℃の温度まで加熱される。いくつかの実施形態では、分離されたαケトグルタル酸カルシウムは少なくとも60℃~少なくとも100℃の温度まで加熱される。いくつかの実施形態では、分離されたαケトグルタル酸カルシウムは少なくとも70℃~少なくとも90℃の温度まで加熱される。いくつかの実施形態では、分離されたαケトグルタル酸カルシウムは少なくとも80℃~少なくとも85℃の温度まで加熱される。いくつかの実施形態では、分離されたαケトグルタル酸カルシウムは少なくとも50℃~少なくとも60℃の温度まで加熱される。いくつかの実施形態では、分離されたαケトグルタル酸カルシウムは少なくとも50℃の温度まで加熱される。いくつかの実施形態では、分離されたαケトグルタル酸カルシウムは少なくとも60℃の温度まで加熱される。いくつかの実施形態では、分離されたαケトグルタル酸カルシウムは少なくとも70℃の温度まで加熱される。いくつかの実施形態では、分離されたαケトグルタル酸カルシウムは少なくとも80℃の温度まで加熱される。いくつかの実施形態では、分離されたαケトグルタル酸カルシウムは少なくとも90℃の温度まで加熱される。いくつかの実施形態では、分離されたαケトグルタル酸カルシウムは少なくとも100℃の温度まで加熱される。
【0140】
乾燥時間
いくつかの実施形態では、分離されたαケトグルタル酸カルシウムは熱源に1~18時間曝露される。いくつかの実施形態では、分離されたαケトグルタル酸カルシウムは熱源に2~15時間曝露される。いくつかの実施形態では、分離されたαケトグルタル酸カルシウムは熱源に3~15時間曝露される。いくつかの実施形態では、分離されたαケトグルタル酸カルシウムは熱源に4~12時間曝露される。いくつかの実施形態では、分離されたαケトグルタル酸カルシウムは熱源に5~10時間曝露される。いくつかの実施形態では、分離されたαケトグルタル酸カルシウムは熱源に6~8時間曝露される。いくつかの実施形態では、分離されたαケトグルタル酸カルシウムは熱源に2時間曝露される。いくつかの実施形態では、分離されたαケトグルタル酸カルシウムは熱源に4時間曝露される。いくつかの実施形態では、分離されたαケトグルタル酸カルシウムは熱源に6時間曝露される。いくつかの実施形態では、分離されたαケトグルタル酸カルシウムは熱源に8時間曝露される。いくつかの実施形態では、分離されたαケトグルタル酸カルシウムは熱源に10時間曝露される。いくつかの実施形態では、分離されたαケトグルタル酸カルシウムは熱源に12時間曝露される。
【0141】
別の態様では、αケトグルタル酸カルシウムを製造する方法が本明細書で記載され、方法は、
a)αケトグルタル酸を重炭酸ナトリウムと水の混合物と接触させ、これにより、αケトグルタル酸二ナトリウムを形成させる工程;ならびに
b)カルシウム塩と水の混合物をαケトグルタル酸二ナトリウムと接触させ、これにより、αケトグルタル酸カルシウムを形成させる工程
を含み;
重炭酸ナトリウムと水の混合物は1当量の水あたり0.27当量の重炭酸ナトリウムを含有し;
αケトグルタル酸は1当量の重炭酸ナトリウムあたり0.74当量であり;
αケトグルタル酸は、約10℃~約35℃、または約10℃~約25℃の重炭酸ナトリウムと水の溶液と接触させられ;
αケトグルタル酸および重炭酸ナトリウムと水の溶液は約2時間、約10℃~約35℃、または約10℃~約25℃で攪拌され;
カルシウム塩は塩化カルシウムであり;
カルシウム塩と水の混合物は1当量の水あたり0.2~約0.5当量のカルシウム塩を含有し;
カルシウム塩は1当量のαケトグルタル酸あたり0.95当量であり;
αケトグルタル酸二ナトリウムおよびカルシウム塩と水の混合物は65℃~70℃で攪拌され;ならびに
αケトグルタル酸二ナトリウムおよびカルシウム塩と水の混合物は4時間攪拌される。
【0142】
別の態様では、αケトグルタル酸カルシウムを製造する方法が本明細書で記載され、方法は、
a)αケトグルタル酸を炭酸ナトリウムと水の合物と接触させ、これにより、αケトグルタル酸二ナトリウムを形成させる工程;ならびに
b)カルシウム塩と水の混合物をαケトグルタル酸二ナトリウムと接触させ、これにより、αケトグルタル酸カルシウムを形成させる工程
を含み;
炭酸ナトリウムと水の混合物は1当量の水あたり0.18当量の炭酸ナトリウムを含有し;
αケトグルタル酸は1当量の炭酸ナトリウムあたり1.14当量であり;
αケトグルタル酸は、約10℃~約35℃、または約10℃~約25℃の炭酸ナトリウムと水の溶液と接触させられ;
αケトグルタル酸および炭酸ナトリウムと水の溶液は2時間、約10℃~約35℃、または約10℃~約25℃で攪拌され;
カルシウム塩は塩化カルシウムであり;
カルシウム塩と水の混合物は1当量の水あたり0.2~約0.5当量のカルシウム塩を含有し;
カルシウム塩は1当量のαケトグルタル酸あたり0.95当量であり;
αケトグルタル酸二ナトリウムおよびカルシウム塩と水の混合物は65℃~70℃で攪拌され;ならびに
αケトグルタル酸二ナトリウムおよびカルシウム塩と水の混合物は4時間攪拌される。
【0143】
いくつかの実施形態では、本明細書で記載される方法は水酸化ナトリウムを使用してCa-AKGを製造するプロセス中に形成される不純物の形成を低減させる。いくつかの実施形態では、不純物はシュウ酸カルシウムおよびコハク酸カルシウムである。いくつかの実施形態では、不純物はシュウ酸カルシウムである。いくつかの実施形態では、不純物はコハク酸カルシウムである。いくつかの実施形態では、不純物は未同定不純物である。いくつかの実施形態では、不純物は未知の不純物である。
【0144】
別の態様では、αケトグルタル酸二リチウムを製造する方法が本明細書で記載され、方法は、αケトグルタル酸とメタノールの混合物を水酸化リチウムと接触させ、これにより、αケトグルタル酸二リチウムを形成させることを含む。
【0145】
いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸とメタノールの混合物は1当量のメタノールあたり0.25~0.35当量のαケトグルタル酸を含有する。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸とメタノールの混合物は1当量のメタノールあたり0.32当量のαケトグルタル酸を含有する。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1当量の水酸化リチウムあたり1.6~1.7当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1当量の水酸化リチウムあたり1.66当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸とメタノールの混合物および水酸化リチウムは、2~3時間攪拌される。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸とメタノールの混合物および水酸化リチウムは50℃~55℃で攪拌される。
【0146】
別の態様では、αケトグルタル酸二カリウムを製造する方法が本明細書で記載され、方法は、αケトグルタル酸とメタノールの混合物を水酸化カリウムと接触させ、これにより、αケトグルタル酸二カリウムを形成させることを含む。
【0147】
いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸とメタノールの混合物は1当量のメタノールあたり0.25~0.35当量のαケトグルタル酸を含有する。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸とメタノールの混合物は1当量のメタノールあたり0.32当量のαケトグルタル酸を含有する。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1当量の水酸化カリウムあたり1.3~1.4当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1当量の水酸化カリウムあたり1.33当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸とメタノールの混合物および水酸化カリウムは、2~3時間攪拌される。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸とメタノールの混合物および水酸化カリウムは25℃~35℃で攪拌される。
【0148】
別の態様では、αケトグルタル酸亜鉛を製造する方法が本明細書で記載され、方法は、
a)αケトグルタル酸と水の混合物を塩基と接触させ、これにより、αケトグルタル酸二ナトリウムを形成させる工程;ならびに
b)αケトグルタル酸二ナトリウムを亜鉛塩と水の混合物と接触させ、これにより、αケトグルタル酸亜鉛を形成させる工程
を含む。
【0149】
いくつかの実施形態では、塩基は水酸化ナトリウムである。いくつかの実施形態では、塩基は重炭酸ナトリウムである。いくつかの実施形態では、塩基は炭酸ナトリウムである。
【0150】
いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸と水の混合物は1当量の水あたり0.45~0.55当量のαケトグルタル酸を含有する。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸と水の混合物は1当量の水あたり0.5当量のαケトグルタル酸を含有する。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1当量の水酸化ナトリウムあたり1.6~1.7当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は1当量の水酸化ナトリウムあたり1.67当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸は水酸化ナトリウムと25℃~35℃で接触させられる。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸および水酸化ナトリウムは、2~3時間攪拌される。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸および水酸化ナトリウムは25℃~35℃で攪拌される。いくつかの実施形態では、亜鉛塩は塩化亜鉛である。いくつかの実施形態では、亜鉛塩と水の混合物は1当量の水あたり0.25~0.35当量の亜鉛塩を含有する。いくつかの実施形態では、亜鉛塩と水の混合物は1当量の水あたり0.3当量の亜鉛塩を含有する。いくつかの実施形態では、亜鉛塩は1当量のαケトグルタル酸あたり1.2当量である。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸二ナトリウムおよび亜鉛塩と水の混合物は80℃~85℃で攪拌される。いくつかの実施形態では、αケトグルタル酸二ナトリウムおよび亜鉛塩と水の混合物は4~5時間攪拌される。
【0151】
参照による引用
この明細書で言及される全ての刊行物、特許、および特許出願は、各個々の刊行物、特許、および特許出願が特定的に、かつ個々に、参照により組み込まれることが示されたのと同じ程度まで、本明細書で、参照により組み込まれる。
【0152】
実施例
下記実施例は例示目的のためにのみ提供され、本開示の完全な例示であることが意図され、本明細書で提供される特許請求の範囲を制限することは意図されない。
【0153】
αケトグルタル酸のカルシウム塩への変換は以前に報告されている。しかしながら、そのプロセスでは、αケトグルタル酸は、スキーム1で示されるように、水酸化ナトリウムを使用して、αケトグルタル酸二ナトリウム塩に変換される。
【化2】
スキーム1
それらの条件下でのCa-AKGの調製では、不純物の形成に至ることが本明細書で発見されている。インプロセス材料は精製することができるが、約90.3-97.4%までである(実施例1-7を参照されたい)。その上、変換収率は55-83wt/wt%の範囲にすぎなかった。
【0154】
Ca-AKGまたはその水和物の2%HClの溶液を用いた処理は、不純物をさらに低減させ、純度を99.22%まで上昇させることができることが発見されている。しかしながら、収率の同時減少もまた、観察されている。
【0155】
不純物は、αケトグルタル酸のαケトグルタル酸二ナトリウム塩への変換中に形成されたことが本明細書で発見されている。例えば、実施例7のインプロセスHPLC試料は、Ca-AKGがおよそ85%純粋であったことを示した。
【0156】
驚いたことに、αケトグルタル酸のアルカリ金属塩を用いた処理は、αケトグルタル酸のビス塩を提供しただけではなく、より重要なことには、単離されたCa-AKGにおいて見出される不純物の形成を著しく低減させたことが本明細書で見出された。実施例8およびスキーム2を参照されたい。重炭酸ナトリウムなどのアルカリ金属塩を使用した場合、インプロセスHPLC試料は99%を超える純度を有し、無視できる不純物形成を指示し、表示した。単離、乾燥させると、Ca-AKG(実施例11)は99.3%の純度を有し、唯一の最大未知不純物(SUI)は0.46%しか測定されなかった。
【化3】
スキーム2
【0157】
重要なことには、プロセスは完全にスケーラブルであり、例示的には、50kgバッチで繰り返されたことが発見された(実施例9)。実施例8および実施例9の分析結果は同様であり、反応の拡大縮小により不純物の増加は引き起こされないことを示す。
【0158】
加えて、驚いたことに、50kgバッチを用いて得られた収率は、実際には、500gバッチと比較して増加したことが見出された(81.2から94.2%)。本明細書で記載される方法およびプロセスにより、追加の精製なしで改善された単離が得られ、プラント単位操作の減少という結果となり、よって、製品損失(収率の減少)および追加コストが回避される。
【0159】
同等な結果が炭酸ナトリウムなどの別のアルカリ金属塩について観察される。αケトグルタル酸の炭酸ナトリウムを用いた処理もまた、単離されたCa-AKGにおいて見出される不純物の形成を著しく低減させたことが見出された(実施例10を参照されたい)。スキーム3を参照されたい。
【化4】
スキーム3
【0160】
実施例1.NaOHを使用したCa-AKGの合成(250gスケール)。水酸化ナトリウム(150g、3.76mol)を1000mLの水に溶解させた。αケトグルタル酸(250.0g、1.71mol)を25-35℃で添加した。溶液を2-3時間、25-35℃で攪拌した。1000mLの水に溶解させた塩化カルシウム(569g、5.13mol、3.0eq)を反応塊に25-35℃で添加した。反応塊を65-70℃で4-5時間攪拌した。得られた沈殿物を収集し、500mLの水で洗浄した。固体を80-90℃で6時間乾燥させ、265gを得た(77%収率)。
【0161】
実施例2.NaOHを使用したCa-AKGの合成(50gスケール)。水酸化ナトリウム(30g、0.75mol、2.2eq)を200mLの水に溶解させた。αケトグルタル酸(50.0g、0.342mol)を25-35℃で添加した。溶液を2-3時間、25-35℃で攪拌した。200mLの水に溶解させた塩化カルシウム(113g、1.026mol、3.0eq)を反応塊に60-70℃で添加した。反応塊を60-70℃で4-5時間攪拌した。得られた沈殿物を収集し、100mLの水で洗浄した。固体を70-80℃で6-8時間乾燥させ、53.8gを得た(78%収率)。
【0162】
実施例3.CaCl(1equiv)の逆添加を用いた、NaOHを使用したCa-AKGの合成(50gスケール)。水酸化ナトリウム(30g、0.75mol、2.2eq)を200mLの水に溶解させた。αケトグルタル酸(50.0g、0.342mol)を25-35℃で添加した。溶液を2-3時間、25-35℃で攪拌した。反応塊を200mLの水に溶解させた塩化カルシウム(38g、0.342mol、1.0eq)の溶液に25-35℃で添加した。反応塊を65-70℃で4-5時間攪拌した。得られた沈殿物を収集し、100mLの水で洗浄した。固体を70-80℃で6-8時間乾燥させ、37.9gを得た(55%収率)。
【0163】
実施例4.CaCl(2equiv)の逆添加を用いた、NaOHを使用したCa-AKGの合成(50gスケール)。水酸化ナトリウム(30g、0.75mol、2.2eq)を200mLの水に溶解させた。αケトグルタル酸(50.0g、0.342mol)を25-35℃で添加した。溶液を2-3時間、25-35℃で攪拌した。反応塊を200mLの水に溶解させた塩化カルシウム(76g、0.684mmol、2.0eq)の溶液に25-35℃で添加した。反応塊を65-70℃で4-5時間攪拌した。得られた沈殿物を収集し、100mLの水で洗浄した。固体を70-80℃で6-8時間乾燥させ、55.89gを得た(81%収率)。
【0164】
実施例5.CaCl(1.3equiv)の逆添加を用いた、NaOHを使用したCa-AKGの合成(100gスケール)。水酸化ナトリウム(60g、1.5mol、2.2eq)を200mLの水に溶解させた。αケトグルタル酸(100.0g、0.684mol)を25-35℃で添加した。溶液を2-3時間、25-35℃で攪拌した。反応塊を200mLの水に溶解させた塩化カルシウム(100g、0.903mol、1.32eq)の溶液に25-35℃で添加した。反応塊を65-70℃で4-5時間攪拌した。得られた沈殿物を収集し、100mLの水で洗浄した。固体を70-80℃で6-8時間乾燥させ、103.5gを得た(75%収率)。
【0165】
実施例6.CaCl(1.3equiv)の逆添加を用いた、NaOHを使用したCa-AKGの合成(500gスケール)。水酸化ナトリウム(300g、7.53mol)を1000mLの水に溶解させた。αケトグルタル酸(500.0g、3.4mmol)を15-20℃で添加した。溶液を2-3時間、15-20℃で攪拌した。反応塊を1000mLの水に溶解させた塩化カルシウム(500g、4.5mol、1.32eq)の溶液に室温で添加した。反応塊を80-85℃で4-5時間攪拌した。得られた沈殿物を収集し、500mLの水で洗浄した。固体を80-85℃で6-8時間乾燥させ、579.5gを得た(84%収率)。
【0166】
実施例7.HCl洗浄を用いた、NaOHを使用したCa-AKGの合成(100gスケール)。水酸化ナトリウム(60g、1.50mol)を200mLの水に溶解させた。αケトグルタル酸(100.0g、0.684mol)を15-20℃で添加した。溶液を2-3時間15-20℃で攪拌した。反応塊を200mLの水に溶解させた塩化カルシウム(100g、0.903mol、1.32eq)の溶液に室温で添加した。反応塊を80-85℃で4-5時間攪拌した。得られた沈殿物を収集し、100mLの水で洗浄した。ウェットスラリーを2%HCl溶液(200mL)に投入し、反応塊を80-85℃で1-2時間攪拌した。得られた沈殿物を収集し、100mLの水で洗浄した。固体を80-85℃で6-8時間乾燥させ、103.5gを得た(75%収率)。
【0167】
実施例8.NaHCOを使用したCa-AKGの合成(500gスケール)。重炭酸ナトリウム(690g、8.21mol)を3000mLの水中で懸濁させた。αケトグルタル酸(500.0g、3.4mol)を15-20℃で添加した。溶液を2時間15-20℃で攪拌した。反応塊を1000mLの水に溶解させた塩化カルシウム(500g、4.5mol、1.32eq)の溶液に室温で添加した。反応塊を65-70℃で4-5時間攪拌した。得られた沈殿物を収集し、500mLの水で洗浄した。固体を80-85℃で6-8時間乾燥させ、558.9gを得た(81%収率)。
【0168】
実施例9.NaHCOを使用したCa-AKGの合成(50kgスケール)。αケトグルタル酸(50kg)を250Lの水に25-35℃で投入した。重炭酸ナトリウム(69kg)を反応塊に25-35℃で徐々に添加した。反応塊を、反応pHが(7.4±0.4)となるまで攪拌した。反応塊を、塩化カルシウム(50kg)を含む125Lの水の溶液に25-35℃で添加した。反応塊を65-70℃で4時間加熱し、次いで、45-50℃まで冷却した。沈殿物を濾過により収集し、得られた濾過ケーキを50Lの水で洗浄した。ケーキを150Lの水と合わせ、反応塊を65-70℃で1時間加熱し、次いで、45-50℃まで冷却した。固体を濾過により収集し、濾過ケーキを50Lの水で洗浄した。ケーキを50-60℃で真空下にて、含水量が8.5-10.0%となるまで乾燥させ、65kgのαケトグルタル酸カルシウムを得た。
【0169】
実施例10.NaCOを使用したCa-AKGの合成(25gスケール)。炭酸ナトリウム(22.0g、0.205mol)を125mLの水中で懸濁させた。αケトグルタル酸(25.0g、0.171mol)を25-30℃で添加した。溶液を2時間、25-35℃で攪拌した。反応塊を100mLの水に溶解させた塩化カルシウム(23.7g、0.213mol)の溶液に、室温で添加した。反応塊を65-70℃で4-5時間攪拌した。得られた沈殿物を収集し、25mLの水で洗浄した。ウェットスラリーを100mLの水に投入し、反応塊を65-70℃で1-2時間攪拌した。得られた沈殿物を収集し、25mLの水で洗浄した。ウェットスラリーを2%HCl溶液(100mL)に投入し、反応塊を65-70℃で1-2時間攪拌した。得られた沈殿物を収集し、25mLの水で洗浄した。固体を100mLの水に添加し、反応塊を65-70℃で1-2時間攪拌した。得られた沈殿物を収集し、25mLの水で洗浄した。固体を50-60℃で5-6時間乾燥させ、28.0gを得た(収率=81.1%)。
【0170】
実施例11.NaHCOを使用したCa-AKGの合成(500kgスケール)。αケトグルタル酸(499.8kg、3421mol)を2500Lの水に25-35℃で溶解した。重炭酸ナトリウム(675kg、8035mol)を反応塊に2-4時間にわたり25-35℃で添加した。溶液を2時間25-35℃で攪拌した。反応塊を1500mLの水に溶解させた塩化カルシウム(475kg、4280mol)の溶液に25-35℃で添加した。反応塊を65-70℃で4時間攪拌した。反応塊を45-55℃まで冷却し、次いで、沈殿物をかくはんヌッチェフィルタードライヤー中で収集した。沈殿物を2500Lの水中で2時間、45-55℃で攪拌し、次いで濾過した。固体を1000Lの水で洗浄した。固体を50-60℃で乾燥させ、651.78kgのαケトグルタル酸カルシウム一水和物を得た。
【0171】
実施例12.不純物データの比較。実施例7、8、10、および11についての不純物データの比較を下記表1に示す。
【表1】
【0172】
HPLCによる関連化合物:
緩衝液の調製:約2.72gのリン酸二水素カリウムを量り、1000mL水中に入れ、溶解、混合させる。2.0mLのオルトリン酸を緩衝溶液に添加し、混合する。0.45uまたはより微細な多孔度のメンブランフィルタに通して濾過する。
【0173】
移動相A:緩衝液およびメタノール(95:05)v/vを使用する。
【0174】
移動相B:緩衝液およびメタノール(50:50)v/vを使用する。
【0175】
希塩酸の調製:0.8mLの塩酸を約50mLの冷却水を含む100mLメスフラスコに入れ、水で一定体積まで希釈し、混合する。
【0176】
ブランク溶液の調製:精密に5mLの希HCIを20mLメスフラスコに入れ、希釈剤を用いてしるしに合わせる。
【0177】
Ca-コハク酸原液の調製:約5.0mgのCa-コハク酸を精密に量り、25mLメスフラスコに入れ、10mLの水を添加し、超音波処理し、混合し、5mLの希HCIを添加し、超音波処理して溶解させる。体積を、希釈剤を用いてしるしに合わせ、混合する。
【0178】
Ca-シュウ酸原液の調製:約5.0mgのCa-シュウ酸を精密に量り、25mLメスフラスコに入れ、10mLの水を添加し、超音波処理し、混合し、5mLの希HCIを添加し、超音波処理して溶解させる。体積を、希釈剤を用いてしるしに合わせ、混合する。
【0179】
COF原液の調製:約5.0mgのCOFを精密に量り、25mLメスフラスコに入れ、10mLの水を添加し、超音波処理し、混合し、5mLの希HCIを添加し、超音波処理して溶解させる。体積を、希釈剤を用いてしるしに合わせ、混合する。
【0180】
システム適合性溶液の調製:精密に各々5mLのCa-コハク酸、Ca-シュウ酸およびCOF原液を20mLメスフラスコに入れ、希釈剤を補い、混合する。
【0181】
標準溶液の調製:精密に各々2.5mLのCa-コハク酸、Ca-シュウ酸およびCOF原液を20mLメスフラスコに入れ、希釈剤を補い、混合する。
【0182】
試料溶液の調製:約100.0mgの試験試料を精密に量り、20mLメスフラスコに入れ、10mLの水を添加し、超音波処理し、混合し、5mLの希HCIを添加し、超音波処理して溶解させる。体積を、希釈剤を用いてしるしに合わせ、混合する。
【0183】
手順:ブランク溶液(二度)をクロマトグラフに注入し、クロマトグラムを記録する。公知の不純物(あれば)からの平均ブランクピーク面積を無視する。
【0184】
注入順は下記の通りである:
【0185】
システム適合性の評価:システム適合性溶液を6回クロマトグラフに注入し、クロマトグラムを記録する。
【0186】
標準溶液(二度)、試料溶液をクロマトグラフに注入し、クロマトグラムを記録する。試料クロマトグラムからのブランクピークを無視し、結果を計算する。
【0187】
計算:未知および総不純物計算のためにCOF標準平均面積および濃度を使用する
Ru=試料溶液からの各不純物ピークのピーク応答(公知/個々の未知/COFピークを除く全ての合計)。
Rs=標準溶液からの対応する標準の平均面積ピーク応答。
Cu=試料溶液の濃度。
Cs=標準溶液中の対応する標準の濃度。
P=対応する標準力価
【0188】
HPLCによるアッセイ:(%w/w、そのようなものとして)
緩衝液および希塩酸を上記のように調製した。
【0189】
移動相:緩衝液およびメタノール(95:05)v/vを使用する。
【0190】
ブランク溶液の調製:1mLの希HCIを10mLメスフラスコに入れ、希釈剤を用いてしるしに合わせ、混合する。
【0191】
標準溶液の調製:約100.0mgの標準を精密に量り、100mLメスフラスコに入れ、30mLの希釈剤を添加し、超音波処理し、混合し、10mLの希HCIを添加し、超音波処理して溶解させる。体積を、希釈剤を用いてしるしに合わせ、混合する。
【0192】
試料溶液の調製:約100.0mgの試験試料を精密に量り、100mLメスフラスコに入れ、30mLの希釈剤を添加し、超音波処理し、混合し、10mLの希HCIを添加し、超音波処理して溶解させる。体積を、希釈剤を用いてしるしに合わせ、混合する。
【0193】
ブランクの評価:ブランク溶液をクロマトグラフに注入し、クロマトグラムを記録する。ピークは分析物の保持時間で観察されてはならない。
【0194】
システム適合性の評価:標準溶液を5回、クロマトグラフに注入し、クロマトグラムを記録する。
【0195】
手順:試料溶液を二度クロマトグラフに注入し、クロマトグラムを記録する。
【0196】
注入順は下記の通りである:
AT=試料溶液におけるCOFピークの平均面積
AS=標準溶液におけるCOFピークの平均面積
CS=標準溶液の濃度
CT=試料溶液の濃度
P=COF標準の力価
【0197】
αケトグルタル酸カルシウム一水和物参照標準を、実施例12に記載されるように調製した。分析結果を表2、表3、表4、および表5に提示する。
【0198】
実施例13.αケトグルタル酸カルシウム一水和物参照標準の合成
重炭酸ナトリウム(552g、6.57mol)を2000mLの水に溶解させた。αケトグルタル酸(400g、2.73mol)を15-20℃で添加した。溶液を2時間15-20℃で攪拌した。反応塊を800mLの水に溶解させた塩化カルシウム(400g、3.61mol)の溶液に室温で添加した。反応塊を65-70℃で4-5時間攪拌した。得られた沈殿物を収集し、400mLの水で洗浄した。ウェットスラリーを1200mLの水に投入し、65-70℃で1時間加熱した。反応混合物を40-45℃まで冷却した。反応混合物を濾過し、400mLの水で洗浄した。固体を50-60℃で10時間乾燥させ、501gを得た(収率:1.25w/w)。
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
【0199】
実施例15.AKGの二リチウム塩(Li-AKG)の合成。αケトグルタル酸(10.0g、0.068mol)を40mLのメタノールに溶解した。水酸化リチウム(6.0g、0.142mol)を溶液に添加した。溶液を2.0-3.0時間50-55℃で攪拌した。得られた沈殿物を単離し、ケーキを10mLのメタノールで洗浄した。固体を75-80℃で5-6時間乾燥させ、7.56gを得た(70%収率)。
【0200】
実施例16.AKGの二カリウム塩(K-AKG)の合成。αケトグルタル酸(10.0g、0.068mol)を40mLのメタノールに溶解し、周囲温度で透明溶液となるまで攪拌した。水酸化カリウム(7.54g、0.134mol)を溶液に添加した。溶液を2.0-3.0時間25-35℃で攪拌した。得られた沈殿物を単離し、ケーキを10mLのメタノールで洗浄した。固体を75-85℃で5-6時間乾燥させ、7.8gを得た(52%収率)。
【0201】
実施例17.AKGの亜鉛塩(Zn-AKG)の合成。αケトグルタル酸(10.0g、0.068mol)を20mLの水に溶解させた。水酸化ナトリウム(6.0g、0.149mol)をαケトグルタル酸溶液に投入した。溶液を2.5-3.0時間、25-35℃で攪拌した。塩化亜鉛溶液(12.0g、0.088mol、1.32eq.を40mLの水に溶解した)を反応塊に投入した。塩化亜鉛溶液を完全に添加した後、反応塊を80-85℃で4-5時間攪拌した。得られた沈殿物を収集し、10mLの水で洗浄した。固体を80-85℃で6-8時間乾燥させ、10.2gを得た(73%収率)。
【0202】
本開示の好ましい実施形態について本明細書で示し、記載してきたが、そのような実施形態はほんの一例として提供されているにすぎないことは、当業者には明らかであろう。多くの変化、変更および置換については、発明から逸脱せずに、今や当業者であれば思いつくであろう。発明の実施において、本明細書で記載される本開示の実施形態に対する様々な代替が採用され得ることが理解されるべきである。下記特許請求の範囲は、本開示の範囲を規定すること、ならびに、これらの特許請求の範囲内の方法および構造ならびにそれらの等価物はそれらにより包含されることが意図される。