(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-05
(45)【発行日】2024-06-13
(54)【発明の名称】インテリジェント照明制御レーダ検知システム
(51)【国際特許分類】
H05B 47/12 20200101AFI20240606BHJP
G01S 13/56 20060101ALI20240606BHJP
G01S 13/08 20060101ALI20240606BHJP
【FI】
H05B47/12
G01S13/56
G01S13/08
(21)【出願番号】P 2021564412
(86)(22)【出願日】2020-05-01
(86)【国際出願番号】 US2020031033
(87)【国際公開番号】W WO2020223635
(87)【国際公開日】2020-11-05
【審査請求日】2023-03-17
(32)【優先日】2019-05-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2019-07-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】520268997
【氏名又は名称】サバント システムズ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Savant Systems,Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】100087642
【氏名又は名称】古谷 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100082946
【氏名又は名称】大西 昭広
(74)【代理人】
【識別番号】100195693
【氏名又は名称】細井 玲
(72)【発明者】
【氏名】ラーク,ジュニア,ウィリアム
(72)【発明者】
【氏名】ペニーコーク,ニコラス,デイヴィッド
【審査官】谷口 東虎
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2016/0227628(US,A1)
【文献】国際公開第2016/081405(WO,A2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05B 47/12
G01S 13/56
G01S 13/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
照明制御システムであって、
照明制御モジュールであって、前記照明制御モジュールに電気接続された照明器具の照明回路に対する或る量の電気エネルギーの伝達をもたらすように構成された、照明制御モジュールと、
前記照明制御モジュール内に配置されたセンサシステムであって、前記センサシステムは、一次センサ及び少なくとも1つの補助センサを含み、
前記一次センサ及び前記少なくとも1つの補助センサが異なるタイプからなる、センサシステムと、
前記センサシステムに通信可能に結合され、前記照明回路に対する或る量の電気エネルギーの伝達を制御するように構成されたコントローラシステムとを含み、
前記センサシステムの前記一次センサは、連続的に活性状態を維持するように構成され、前記コントローラシステムは、
前記一次センサからの一次センサ信号を分析するように構成され、前記コントローラシステムは、1つ又は複数の一次センサ信号が所定の閾値未満であること
及び対象の存在を検出できないことに応答して、前記少なくとも1つの補助センサから得られた1つ又は複数の補助センサ信号を選択的に分析するように構成され、
前記所定の閾値は、前記1つ又は複数の一次センサ信号に基づいて所定の距離を上回ると判断される、検出される対象の距離に依存し、前記コントローラシステムは、1つ又は複数の一次センサ信号および1つ又は複数の補助センサ信号の分析に応答して前記照明回路に対する或る量の電気エネルギーの伝達を変更するように更に構成されている、照明制御システム。
【請求項2】
前記コントローラシステムは、前記一次センサ及び前記少なくとも1つの補助センサからのセンサ信号を分析することに基づいて、複数の照明シーンから照明シーンを選択するように構成されている、請求項1に記載の照明制御システム。
【請求項3】
前記コントローラシステムは、前記一次センサ及び前記少なくとも1つの補助センサからのセンサ信号を分析することに基づいて、光スイッチモジュールの照明設定を変更するように構成されている、請求項1
又は2に記載の照明制御システム。
【請求項4】
前記所定の閾値は、
前記一次センサの複数の一次センサ信号の、所定のばらつき範囲を上回ると判断されるばらつきに依存する、請求項1
~3の何れか1項に記載の照明制御システム。
【請求項5】
前記少なくとも1つの補助センサは、前記一次センサによる検出に応答して活性化するように構成される、請求項1
~4の何れか1項に記載の照明制御システム。
【請求項6】
前記少なくとも1つの補助センサは、前記コントローラシステムにより選択的に活性化されるまで、不活性の状態を維持するように構成される、請求項1
~5の何れか1項に記載の照明制御システム。
【請求項7】
前記一次センサ及び前記少なくとも1つの補助センサは、レーダセンサシステム、飛行時間型センサシステム、慣性計測装置センサシステム、及びマイクロホンセンサシステムからなるグループから選択される、請求項1
~6の何れか1項に記載の照明制御システム。
【請求項8】
前記一次センサがレーダシステムであり、前記少なくとも1つの補助センサが、飛行時間型センサシステム、慣性計測装置センサシステム、及びマイクロホンセンサシステムからなるグループから選択される、請求項1
~6の何れか1項に記載の照明制御システム。
【請求項9】
前記レーダシステムが、パルスレーダである、請求項
8に記載の照明制御システム。
【請求項10】
前記少なくとも1つの補助センサが、9軸慣性計測装置センサを含む、請求項
8に記載の照明制御システム。
【請求項11】
前記9軸慣性計測装置センサが、3軸加速度計、3軸ジャイロスコープ、及び3軸磁気探知機を含む、請求項
10に記載の照明制御システム。
【請求項12】
前記少なくとも1つの補助センサが、マイクロホンを含む、請求項
8に記載の照明制御システム。
【請求項13】
前記照明制御モジュールが、照明スイッチアクチュエータを含む、請求項1
~12の何れか1項に記載の照明制御システム。
【請求項14】
前記照明制御モジュールが、照明スイッチアクチュエータを含み、前記照明スイッチアクチュエータがコンタクト部品、及び前記照明スイッチアクチュエータ内に収容された触知性ディスプレイを含む、請求項1
~12の何れか1項に記載の照明制御システム。
【請求項15】
前記照明スイッチアクチュエータは、前記照明スイッチアクチュエータの操作面の動きにより電流路を接続するために、前記コンタクト部品を第1の位置から第2の位置へ移動させるように構成され、前記触知性ディスプレイは、前記操作面と同時に移動するように構成され、前記触知性ディスプレイは、前記操作面上の1つ又は複数の動きに応答して照明設定を切り替えるように構成され、前記触知性ディスプレイは、前記照明設定の変更に応答して、別個のアイコンを個別的に表示するように構成されている、請求項
14に記載の照明制御システム。
【請求項16】
前記コントローラシステムは、前記照明制御システムのスイッチハウジングの前方にアクティビティを表すように求められたデータを分析し、スイッチハウジングの後方にアクティビティを表すように求められたデータを除外するように構成される、請求項1
~15の何れか1項に記載の照明制御システム。
【請求項17】
前記コントローラシステムは、前記一次センサ及び前記少なくとも1つの補助センサからのセンサ信号を分析することに基づいて、
前記対象の存在を判断するように構成される、請求項1
~16の何れか1項に記載の照明制御システム。
【請求項18】
前記コントローラ
システムは、
前記対象の存在を判断することに応答して、前記照明器具の照明を制御するように構成される、請求項
17に記載の照明制御システム。
【請求項19】
前記コントローラシステムは、
前記対象が前記照明制御システムから離れるように及び前記照明制御システムの方へ移動していることを、1つ又は複数の一次センサ信号から判断することに応答して、補助センサ信号を選択的に分析するように構成される、請求項1
~15の何れか1項に記載の照明制御システム。
【請求項20】
前記コントローラシステムは、前記一次センサ及び前記少なくとも1つの補助センサからのセンサ信号を分析することに基づいて、部屋内の対象の数を求めるように構成される、請求項1
~15の何れか1項に記載の照明制御システム。
【請求項21】
前記コントローラシステムは、前記一次センサ及び前記少なくとも1つの補助センサからのセンサ信号を分析することに基づいて、部屋内の対象の動きを追跡するように構成される、請求項1
~15の何れか1項に記載の照明制御システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は概して、照明制御システムの分野に関する。
【背景技術】
【0002】
家庭用照明制御デバイスをカスタマイズする及び自動化することは、個々の器具に混乱を引き起こす程にマッピングされた照明スイッチでいっぱいになっている体裁の悪い照明スイッチの設備によって具現化されることが多い。また、自動化された家庭用照明制御システムは、取り付け及び/又は操作に関して熟練した又は特殊技能を持つ技術者を必要とする大型の複雑で高価な中央ハブも含む可能性がある。これらの状況の何れかへ導入されたスマート電球および/またはワイファイ(Wi-Fi)使用可能電球、又は類似したものでさえも、それが関連付けられた照明スイッチ及び/又は照明器具自体によって不都合なほどに制限され得る。例えば、スマート電球と関連付けられた照明スイッチがスイッチオフされた場合、スマート電球は動作不可能になる。照明制御デバイスの構成要素および接続が拡張するにつれて、システムに変更を実施すること及びシステムの動作を制御することも変化する可能性がある。
【0003】
概要
本発明者は、照明制御システムを知的(インテリジェント)に制御するためにアクティビティ(活動)及び状態を検出するための装置、システム及び方法が、本明細書に開示された様々な実施形態により提供されることを認識している。
【0004】
様々な実施形態は、部屋内で1つ又は複数の対象(例えば、人間)の動きを追跡するために、及びどれぐらいの数の対象が部屋内にいるのかを求めるために、部屋の占有率のような情報を分析するように実現され得る照明制御システムを提供する。照明制御システムは、照明制御モジュールを含むことができ、照明制御モジュールは、照明制御モジュールに電気接続された照明器具の照明回路に或る量の電気エネルギーの伝送をもたらすように構成される。照明制御システムは、照明制御モジュールに配置されたセンサシステムを含むことができる。センサシステムは、一次センサ及び少なくとも1つの補助センサを含むことができる。センサシステムは、「能動的」センサ(即ち、或る種のエネルギーを伝達し且つ受け取ったエネルギーにおける、対象の存在または動きにより生じた変化を検出するセンサ)、及び「受動的」センサ(即ち、対象により放出された或る種のエネルギー又は物質を検出する、又は対象により生じる、何らかの自然放出の変化または放出されたエネルギー場の変化を検出するセンサ)を含む複数のセンサタイプを含むことができる。特に、一次センサ及び補助センサは、相互干渉せずに協調的に使用され得る、付勢(例えば、機械的、電磁的および電気化学的/光化学的)の異なるクラスに基づいた異なるタイプからなる。
【0005】
照明制御システムは、センサシステムに通信可能に結合され、照明回路に対する或る量の電気エネルギーの伝達を制御するように構成されたコントローラシステムを含むことができる。センサシステムの一次センサは、連続的に監視するように構成され得る。コントローラシステムは、一次センサからの1つ又は複数の一次センサ信号を分析するように構成され得る。コントローラシステムは、所定の閾値未満である一次センサからの一次センサ信号(即ち、対象の存在を検出することができない)に応答して、補助センサから得られた1つ又は複数の補助センサ信号を選択的に分析するように構成され得る。このように、多数の異なるセンサタイプからの信号および感度は、対象の存在をより正確に検出するように統合され得る。コントローラシステムは、1つ又は複数の一次センサ信号および1つ又は複数の補助センサ信号の1つ又は複数を分析することに応答して、照明回路に対する或る量の電気エネルギーの伝達を変更するように更に構成され得る。
【0006】
1つ又は複数の実施形態において、コントローラシステムは、一次センサ及び補助センサからのセンサ信号を分析することに基づいて、複数の照明シーンから照明シーンを選択するように構成され得る。コントローラシステムは、一次センサ及び補助センサからのセンサ信号を分析することに基づいて、照明スイッチモジュールの照明設定を変更するように構成され得る。
【0007】
1つ又は複数の実施形態において、所定の閾値は、一次センサ信号に基づいて距離閾値を上回っていると判断されている、検出された物体(例えば、人間の対象)の距離に依存することができる。所定の閾値は、所定のばらつき範囲を上回っている一次センサの複数の一次センサ信号のばらつき(変動)に依存することができる。
【0008】
1つ又は複数の実施形態において、補助センサは、コントローラシステムにより選択的に活性化されるまで、不活性の状態を維持するように構成され得る。補助センサは、一次センサによる検出に応答して、活性化されるように構成され得る。
【0009】
1つ又は複数の実施形態において、照明制御システムは、レーダシステムに結合された照明スイッチモジュールを含むことができる。照明制御モジュールは、照明スイッチアクチュエータを含むことができる。
【0010】
認識されるべきは、上記の概念およびより詳細に後述される追加の概念の組み合わせ(係る概念を提供することは、相互に一貫性がないわけではない)は、本明細書で開示される発明の内容の一部であるように意図されている。特に、本開示の最後にある請求項の組み合わせは、本明細書で開示される発明の内容の一部であるように意図されている。また、認識されるべきは、参照により組み込まれる何らかの開示にも出現する場合がある本明細書で明確に使用される用語は、本明細書で開示される実施形態と最も一致する意味を与えられるべきである。
【0011】
図面は主に、例示の目的のためであり、本明細書で説明される発明の内容の範囲を制限することは意図されていない。図面は、必ずしも一律の縮尺に従っておらず、場合によっては、本明細書で開示される発明の内容の様々な態様が、種々の特徴要素の理解を容易にするために図面において誇張して又は拡大されて示される場合がある。図面において、同様の参照符号は概して、同様の特徴要素(例えば、機能的に類似した要素および/または構造的に類似した要素)を指す。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1A】照明制御デバイスの部分的分解斜視図である。
【
図1B】
図1Aの照明制御デバイスの完全な分解斜視図である。
【
図2A】壁に取り付けられた
図1Aの照明制御デバイスを示す図である。
【
図2B】複数のスイッチの照明制御デバイスを示す図である。
【
図2C】複数のスイッチの照明制御デバイスを示す図である。
【
図3A】様々な照明設定を通じて移行する照明制御デバイス及び照明制御デバイスにより制御される照明器具を備える部屋を示す図である。
【
図3B】様々な照明設定を通じて移行する照明制御デバイス及び照明制御デバイスにより制御される照明器具を備える部屋を示す図である。
【
図3C】様々な照明設定を通じて移行する照明制御デバイス及び照明制御デバイスにより制御される照明器具を備える部屋を示す図である。
【
図3D】様々な照明設定を通じて移行する照明制御デバイス及び照明制御デバイスにより制御される照明器具を備える部屋を示す図である。
【
図3E】様々な照明設定を通じて移行する照明制御デバイス及び照明制御デバイスにより制御される照明器具を備える部屋を示す図である。
【
図3F】様々な照明設定を通じて移行する照明制御デバイス及び照明制御デバイスにより制御される照明器具を備える部屋を示す図である。
【
図4】照明制御デバイスを制御するためのシステムの動作に関する流れ図である。
【
図5】照明制御デバイスを遠隔で動作させるためのシステムに関する流れ図である。
【
図6】照明制御デバイスの動作を遠隔で構成するためのシステムに関する流れ図である。
【
図7A】コントローラシステムに通信可能に結合されたセンサシステムの一次センサ及び補助センサから得られたセンサ信号の分析のためのセンサ統合体の一実施形態を示す流れ図である。
【
図7B】コントローラシステムに通信可能に結合されたセンサシステムの一次センサ及び補助センサから得られたセンサ信号の分析のためのセンサ統合体の一実施形態を示す流れ図である。
【
図9A】センサシステムの様々な実施形態を示す図である。
【
図9B】センサシステムの様々な実施形態を示す図である。
【
図9C】センサシステムの様々な実施形態を示す図である。
【
図10A】レーダシステムの様々な実施形態を示す図である。
【
図10B】レーダシステムの様々な実施形態を示す図である。
【
図10C】レーダシステムの様々な実施形態を示す図である。
【
図10D】レーダシステムの様々な実施形態を示す図である。
【
図11】1つ又は複数の部屋内の複数のアンテナ送信器および受信器を含む照明制御システムの一実施形態を示す図である。
【0013】
本明細書で開示される本発明の内容の特徴および利点は、図面と関連して解釈される場合に、以下に記載された詳細な説明から、より明らかになるであろう。
【0014】
詳細な説明
照明制御デバイスの本発明のシステム、方法および構成要素に関連する様々な概念のより詳細な説明およびそれらの例示的な実施形態が以下に続く。
【0015】
図1Aは、照明制御デバイス100の部分的分解斜視図である。照明制御デバイス100は、照明スイッチアクチュエータ106を含むスイッチモジュール102、及び照明スイッチアクチュエータ106内に収容された触知性ディスプレイ104を含む。また、照明制御デバイス100は、壁プレートカバー108も含み、当該壁プレートカバー108は、それを貫通して広がるスイッチモジュール開口110を含む。また、照明制御デバイス100は、複数ピンソケット114を介してスイッチモジュール102に結合するように構成されたベースモジュール112も含む。ベースモジュール112は、連結壁用電気ボックス内に受容されるような大きさになっており且つ受容されるように構成され、実質的にそれに対応する体積を有する。ベースモジュール112は、接続タブ116及び接続タブ116の固締具穴118を介して、壁用電気ボックスに結合されるように構成される。
【0016】
照明スイッチアクチュエータ106は、本明細書で更に説明されるように、ガラスから構成され得る外側操作面122を含む。例えば、操作面122は、例えば湾曲した最下部120を押すことにより動かすことができ、それにより照明スイッチアクチュエータ106が枢動する。照明スイッチアクチュエータ106及び操作面122の枢動により、スイッチアクチュエータ106のコンタクト部品(
図2に示される)が第1の位置から第2の位置へ移動する。コンタクト部品の移動は、例えば2つの電気コンタクトが接続されることを可能にすることにより、又はコンタクト部品を電気コンタクトと接続することにより、電流路の接続を生じる。電流路の接続により、ベースモジュール112に接続された電源により供給される電気エネルギーが、本明細書で更に詳細に説明されるように、触知性ディスプレイ104を付勢または活性化することを可能にする。触知性ディスプレイ104は、操作面122の少なくとも一部と及びアクチュエータ106と同時に動くように、スイッチモジュール内に構成される。活性化または付勢される場合、触知性ディスプレイ104により、ユーザが、所定の照明設定を定める又は選択することが可能になり、この場合、当該照明設定は、1つ又は複数の照明器具に供給される電圧または電力を変更する。照明器具に供給される電力の変更は、各器具に供給される複数の異なる電圧を含むことができ、以下に限定されないが、場所、光強度、光の色、電球のタイプ、光のタイプ、周囲光レベル、時刻、アクティビティ(活動)の種類、部屋の温度、騒音レベル、エネルギーコスト、ユーザの近接性、ユーザの身元、又は指定または検出され得る様々な他のパラメータを含む様々なパラメータに基づくことができる。更に、照明制御デバイス100は、部屋の中の又は家の中でさえの光源の全てに接続されることができ、ユニット又は部屋に位置する1つ又は複数の他の照明制御デバイス100と協働して動作するように構成され、同じ又は異なる照明器具に接続され得る。
【0017】
図1Bは、
図1Aの照明制御デバイス100の完全な分解組立図である。
図1Bに示されるように、触知性ディスプレイ104は、外側操作面122と照明スイッチアクチュエータ106との間に配置される。操作面122は、触知性ディスプレイ104からの光、及び/又はセンサ127用の妨害のない見通し経路または他の光(例えば、操作面122を通過して操作を示す光パイプ126からの光)を許容する耐衝撃性ガラス材料から構成され得る。触知性ディスプレイ104は、プリント基板129上に配置された1つ又は複数のモジュール又はプロセッサを介して制御される、ポリマーベースの静電容量式タッチ層124及び発光ダイオードパネル125から構成される。触知性ディスプレイ104は、操作面122の下の照明スイッチアクチュエータ106の凹部131内に収容される。照明スイッチアクチュエータ106は、ハウジングカバー133及びハウジング基部(ベース)135を含む熱可塑性ハウジングとして形成され得る。照明スイッチアクチュエータのハウジングカバー133は、ピン136を介してハウジング基部135に枢動するように接続され、ハウジングカバー133は、トーションバネ137を介してハウジング基部135に対してバイアスを掛けられている。特定の実施形態において、照明スイッチアクチュエータのハウジングカバー133は、摺動する或いは平行移動または回転するように構成され得る。外側操作面122は、スイッチアクチュエータのハウジングカバー133でバイアスを掛けられており、照明スイッチアクチュエータ106のカバー部品133内に収容される触知性ディスプレイ104と協調して当該ハウジングカバー133と同時に動く。照明スイッチアクチュエータ106は、一次プリント回路基板150上の回路を閉じる又は開くための位置の間で移動可能なスイッチピン128を含み、当該基板はスイッチコントローラ又はプロセッサも収容する。特定の実施形態において、照明スイッチアクチュエータ106は、一次プリント回路基板150及び二次プリント回路基板138を含む、回路基板スタックを含む場合がある。照明スイッチアクチュエータ106は、(例えば、照明スイッチアクチュエータ106が壁プレートカバー108の開口110を通り抜ける際)ベースモジュール112に結合するためのラッチ136を含むことができ、そのラッチにより、照明スイッチアクチュエータ106が所定位置にクリック止めされる。ハウジング基部135は、ベースモジュール112の複数ピンソケット114に係合するように構成された複数ピンコネクタ又はプラグ134を含む。
【0018】
照明制御デバイス100は、壁用電気ボックスに取り付けられるように構成された取り付け枠142を含む。取り付け枠142は、他のモジュール(例えば、ベースモジュール112及びスイッチモジュール102)の取り付け用の一様な表面を形成する。ひとたびベースモジュールが取り付け枠142を介して壁用電気ボックスに接続されたならば、壁プレートカバー108が取り付け枠142に結合されることができ、照明スイッチアクチュエータ106がスイッチモジュールの開口110を介して挿入され得る。特定の実施形態において、壁プレートカバーは、取り付け枠142及び/又はベースモジュールのタブ116に磁石により結合され得る。磁石は、壁プレートカバー108の一部の開口内に引っ込めて取り付けられ得る。前述のように、ベースモジュール112は、接続タブ116を介して取り付け枠142に結合されるように構成される。ベースモジュール112は更に、電源(例えば、ブレーカから壁用電気ボックスに到来する電線)に、及び電気ボックスに配線される1つ又は複数の照明器具に電気結合されるように構成される。従って、ベースモジュール112は、電源と照明スイッチアクチュエータ106と1つ又は複数の照明器具との間のインターフェースを提供する。ベースモジュールは、電源により供給され、且つ照明スイッチアクチュエータ106又は触知性ディスプレイ104を介して特定された照明設定選択に従って1つ又は複数の照明器具に経路指定される電力を管理するためのプロセッサ140及び回路基板141を含む。
【0019】
プリント回路基板138上の1つ又は複数のプロセッサ130及びベースモジュールのプロセッサ140は、携帯電話、タブレット、ノート型パソコン、別の可搬式コンピューティングデバイス、1つ又は複数の他の照明制御デバイス100、又は或る場所で動作する他の電子デバイスのような、1つ又は複数の遠隔電子デバイスと通信するための無線リンクを含むことができる。1つ又は複数の実施形態において、無線リンクは、以下に限定されないが、スマート電球、サーモスタット、ガレージドアオープナー、ドアロック、リモコン装置、テレビ、防犯装置、防犯カメラ、煙探知機、家庭用ゲーム機、ロボットシステム、又は他の通信可能検出デバイス及び/又は駆動デバイス又は電化製品を含む1つ又は複数のデバイスとの通信を可能にする。無線リンクは、ブルートゥース(BLUETOOTH)クラス、ワイファイ、BLEとしても知られるBluetooth-Low-Energy(BLEとBTクラシックは、ブランディングだけを共有する完全に異なるプロトコルである)、802.15.4、ワイマックス(WiMAX)、赤外チャネル又は衛星帯を含むことができる。また、無線リンクは、以下に限定されないが、1G、2G、3G又は4Gとして認定される規格を含む、携帯電話間で通信するために使用される任意のセルラーネットワーク規格も含むことができる。ネットワーク規格は、国際電気通信連合により維持される仕様のような、仕様または規格を満たすことによる移動体通信規格の1つ又は複数の世代として認定され得る。3G規格は例えば、世界共通の次世代携帯電話システム(IMT-2000)仕様に対応することができ、4G規格は、第4世代移動通信システム(IMT-Advanced)仕様に対応することができる。セルラーネットワーク規格の例は、AMPS、GSM、GPRS、UMTS、LTE、LTE Advanced、モバイルワイマックス(Mobile WiMAX)、及びWiMAX-Advancedを含む。セルラーネットワーク規格は、様々なチャネルアクセス方式(例えば、FDMA、TDMA、CDMA又はSDMA)を使用することができる。幾つかの実施形態において、異なるタイプのデータは、異なるリンク及び規格を介して伝送され得る。他の実施形態において、同じタイプのデータは、異なるリンク及び規格を介して伝送され得る。
【0020】
図2Aは、壁200に取り付けられた
図1Aの照明制御デバイス100を示す。
図2Aに示されたように、ベースモジュール112は、壁プレートカバー108に鑑みて照明制御デバイス100の取り付け時に見ることができない。壁プレートカバー108がベースモジュール112に付着するので、壁プレートカバー108は、壁200に浮遊しているように見える。照明制御デバイス100は、外側操作面122及び触知性ディスプレイ104と相互作用するユーザ103により、活性化され得る。
【0021】
図2B及び
図2Cは、複数の照明制御デバイスからなる複数のスイッチ構成を示す。
図2B及び
図2Cはそれぞれ、2つのスイッチの実施形態および3つのスイッチの実施形態を示し、この場合、照明制御デバイス202と203はそれぞれ、照明スイッチアクチュエータ106、並びに補助スイッチ204と208、並びに2つ及び3つのベースモジュール112をそれぞれ含む。
【0022】
図3A~
図3Fは、様々な照明設定を通じて移行する照明制御デバイス及び照明制御デバイスにより制御される照明器具を備える部屋を示す。
【0023】
図3Aにおいて、照明制御デバイス300は、壁プレート308の背後に配置されたベースモジュールに接続される。照明制御デバイス300は、
図1A~
図2Cに関連して説明された照明スイッチアクチュエータに類似するように動作可能な、動的照明スイッチアクチュエータ306、及び補助照明スイッチアクチュエータを含む。
図3Aに示されるように、照明スイッチアクチュエータ306の照らされていない外側操作面322は、イナクティブであり、付勢されない。ユーザ103が照明スイッチアクチュエータ306の操作面322を動かすことに応答して、照明スイッチアクチュエータ306は、
図3Bに示されるように、付勢され始める。照明スイッチアクチュエータ306の付勢または活性化は、電源ランプ表示器305により、及び最大照明設定アイコン351により知らされる。アイコン351が完全に点灯されている(
図3Bに示されるように部分的に点灯されているのではなく)
図3Cに示されるように、照明スイッチアクチュエータ306は、完全に付勢されている。この特定の構成において、一次光源309と310は全出力で示される。
図3Dは、照明設定間の移行を示す。
図3Dに示されるように、この移行は、触知性ディスプレイ304を横切った及び操作面322に沿ったユーザ103のスワイプジェスチャ312の完了により、容易にされる。ユーザがジェスチャ312を完了すると、アイコン351は、触知性ディスプレイが
図3Eに示された新たな照明設定に切り替わる際、触知性ディスプレイ304からスワイプされる。
図3Eに示された新たな照明設定は、ディナーアイコン352により表される又は識別される。
図3に示された新たな照明設定は、電源が切られた照明器具309を有し、それによりランプ316及び壁取り付け用燭台318が部屋の照明シーンを変更するように明るくなっている。照明設定の変更は、選択された照明設定に基づいて、特定の照明器具に対する電力の配電の変更を生じる。照明スイッチアクチュエータ306は、複数の照明設定で予めプログラミングされることができ、又はユーザ103により指定されるように、特定の照明設定で構成され得る。
図3Fに示された更なるスワイプジェスチャ315又は異なるジェスチャを用いて、アイコン352により表された
図3Fの照明設定から更なる照明設定へ移行する。
【0024】
図4は、照明制御デバイスを制御するためのシステムの動作、より具体的には、本発明の様々な実施形態による、照明制御デバイス100又は300を制御するように構成されたプロセッサ130のような、制御システムの制御動作に関する流れ図を提供する。401において、照明スイッチアクチュエータ内に収容された触知性ディスプレイが、照明スイッチアクチュエータを動かすことにより、例えば照明スイッチアクチュエータの操作面を動かすことにより、活性化される。402において、ベースモジュールを介して照明スイッチアクチュエータに電気結合された照明器具は、照明スイッチアクチュエータの動きによりコンタクト部品が新たな位置へ移動し、それにより電源と照明器具(単数または複数)との間の電流路が閉じられることが可能になる又は閉じられると、電力供給される。照明スイッチアクチュエータ内に収容された触知性ディスプレイは、操作面と同時に動く。403において、照明設定選択要求が触知性ディスプレイを介して、例えば触知性ディスプレイでの特定の動き(単数または複数)により、受け取られる。照明設定選択要求は、複数の照明設定の中から照明設定(単数)を特定する。ユーザは、複数の照明設定にわたって切り替えるように何度もスワイプすることができる、又は特定の照明設定に対応する特定の動きを行うことがき、当該特定の動きには、以下に限定されないが、接続された照明器具の全ての照明強度をそれらの最大出力の半分にするために半分のスワイプとタップが含まれる。照明設定は、照明スイッチモジュールに接続された1つ又は複数の照明器具に対する異なる電力分配方式を特定する。404において、電力分配方式が特定される。405において、特定された電力分配方式が、例えば選択された照明設定に対応する電力分配方式に基づいて、光源の1つ、幾つか又は全てを調整するために、照明スイッチアクチュエータからの制御信号に応答するベースモジュールによって伝達される。電力分配方式またはプロファイルは、照明制御デバイスのメモリデバイスに格納され得る。特定の実施形態において、電力分配方式は、自然光からの周囲照明または接続されていない光源のような、他のパラメータを考慮するために調整され得る。特定の実施形態において、電力分配方式は、1つ又は複数の他のセンサパラメータに基づいて調整され得る。特定の実施形態において、照明設定は、時刻、検出されたパラメータ(例えば、明るさ、温度、騒音)、又は以下に限定されないが、本明細書で説明される任意の電子デバイスを含む他のデバイスの活性化に基づいた自動化により、調整され得る。
【0025】
図5は、照明制御デバイスを遠隔的に動作させるためのシステムの流れ図を示す。1つ又は複数の実施形態において、照明制御デバイス100又は300は、アクチュエータスイッチが活性化または付勢される場合に、遠隔デバイスから動作可能にすることができる。このような場合、遠隔デバイスは、照明制御デバイスと通信する及び照明制御デバイスを制御するためのデバイス上で動作する、システム500のような1つ又は複数のコンピュータプログラムアプリケーションを含むことができる。従って、501において、制御システム500は、モバイル電子デバイスと照明スイッチモジュールとの間に通信インターフェースを生成するための接続モジュールを起動する。接続モジュールにより、遠隔デバイスは、通信プロトコルを介して1つ又は複数の無線伝送を照明制御デバイスに送ることができる。502において、制御システム500により、遠隔デバイスは、照明設定の選択を容易にするためにモバイル電子デバイスのディスプレイデバイス上にアイコンの表示を生成する。503において、制御システム500は、ユーザが特定のアイコンを選択することに基づいて、照明設定選択を受け取る。504において、送信モジュールにより、選択された照明設定が、照明制御デバイスに伝達され、その結果、照明スイッチモジュール及び/又はベースモジュールが照明器具に伝達されるべき照明設定に対応する電力分配方式をもたらすことができる。照明制御デバイスの触知性ディスプレイは、モバイル電子デバイス上で選択され且つ触知性デバイス上で選択された照明設定に対応するアイコンを表示するために、照明設定の受け取りに呼応して更新され得る。
【0026】
図6は、照明制御デバイスの動作を遠隔的に構成するためのシステムの流れ図を示す。遠隔デバイスは、以下に限定されないが、携帯電話、モバイルコンピューティングデバイス、又は照明制御デバイスから遠隔位置にあるコンピューティングデバイスを含むデバイスを含むことができる。601において、モバイル電子デバイスは、照明スイッチモジュールとの通信インターフェースを生成する。602において、照明器具識別モジュールは、照明スイッチ制御モジュールに接続された1つ又は複数の照明器具と関連付けられたパラメータを特定するためのセンサベースプロトコルを起動する。603において、ディスプレイ選択モジュールにより、アイコンの表示が、モバイル電子デバイスのディスプレイデバイス上に表示される。604において、照明設定構成モジュールにより、ユーザが、特定されたパラメータ及び照明強度に関連したユーザ指定の入力に基づいて特定される照明器具用の電力分配方式またはプロファイルを作成することが可能になる。605において、記憶装置モジュールは、電力分配方式を格納するために及び特定の照明設定アイコンを電力分配方式と関連付けるために使用される。606において、送信モジュールが、電力分配方式および関連したアイコンを照明スイッチ制御モジュールに伝達する。
【0027】
図7A~
図7Bは、コントローラシステムに通信可能に結合されたセンサシステムの一次センサ及び補助センサから得られたセンサ信号を分析するためのセンサ統合体の一実施形態を示す流れ図である。例えば、
図7Aは、コントローラシステムに通信可能に結合されたセンサシステムの補助センサから得られた補助センサ信号の分析を示す。照明制御システムは、照明制御モジュール内に配置されたセンサシステムを含む。センサシステムは、一次センサ及び少なくとも1つの補助センサを含む。センサシステムは、「能動的」センサ(即ち、或る種のエネルギーを伝達し且つ受け取ったエネルギーにおける、対象の存在または動きにより生じた変化を検出するセンサ)、及び「受動的」センサ(即ち、対象により放出された或る種のエネルギー又は物質を検出する、又は対象により生じる、何らかの自然放出の変化または放出されたエネルギー場の変化を検出するセンサ)を含む複数のセンサタイプを含む。照明制御システムのコントローラシステムは、センサシステムに通信可能に結合され、照明制御モジュールに電気接続された照明器具の照明回路に対する電気エネルギーの伝送量を制御するように構成される。センサシステムの一次センサは、連続的に監視するように構成される。コントローラシステムは、一次センサからの1つ又は複数の一次センサ信号を分析するように構成される。コントローラシステムは、所定の閾値未満(即ち、対象の存在を検出できない)である一次センサからの一次センサ信号に応答して、補助センサから得られた1つ又は複数の補助センサ信号を選択的に分析するように構成される。このように、多数の異なるセンサタイプ及び感度からの信号は、対象の存在をより正確に検出するために統合され得る。コントローラシステムは更に、1つ又は複数の一次センサ信号および補助センサ信号の分析に応答して、照明回路に対する電気エネルギーの伝送量を変更するように構成される。
【0028】
1つ又は複数の実施形態において、コントローラシステムは、照明制御システムのスイッチハウジングの前方にアクティビティを表すように求められたデータを分析し、スイッチハウジングの後方(即ち、背後)にアクティビティを表すように求められたデータを除外するように構成される。コントローラシステムは、一次センサ及び補助センサからのセンサ信号を分析することに基づいて、対象の存在を判定するように構成される。コントローラは、対象の存在を判定することに応答して、照明器具の照明を制御するように構成される。コントローラシステムは、(1)一次センサ信号における高レベルの信頼性の欠如、又は(2)一次センサ信号における一貫性のない信頼性レベル(例えば、散発的に生じる高レベルの信頼性)及び大きなばらつき(例えば、対象が照明制御センサシステムから離れるように移動している及びそれに向かうように移動していることの両方を検出する)から一次センサ信号の不確実性に応答して、補助センサ信号を選択的に分析するように構成される。即ち、補助センサは、一次センサからの判定における不確実性を補正するために使用され得る。一実施形態において、一次センサ信号の低信頼性レベルの持続時間の終了は、一次センサ信号の再サンプリングをトリガすることができる。このように、一次センサ及び補助センサからの信号は、対象の存在をより正確に検出し且つ対象をより正確に追跡するように効果的に統合され得る。
【0029】
図7Bは、一次センサの確実性の欠如または対象の検出の欠如に起因して補助センサからのセンサ信号の分析に基づいて、コントローラシステムにより、部屋内の対象の検出および移動追跡を示す。1つ又は複数の実施形態において、コントローラシステムは、一次センサ及び補助センサからのセンサ信号を統合された方法で分析することに基づいて、部屋内の多数の対象を求めるように構成され、その結果、1つのタイプのセンサ(例えば、一次センサ)による対象の検出が、別のタイプのセンサ(例えば、補助センサ)により確認され得る。1つ又は複数の補助センサ(例えば、マイクロホン)が、対象の存在を判断するように音波を検出するために使用され得る。実例として、対象の存在は、(1)可聴音の振幅が閾値を上回って持続している時に、又は(2)可聴音の振幅のスパイク(例えば、ドアの開閉を示す)がセンサの統合として一次センサ(例えば、レーダ)検出と結合される時(即ち、何れか1つだけのセンサによる検出の不確実性を低減するためのモデルにおいて、異なるセンサ信号を組み合わせる)に、十分に判断され得る。
【0030】
図8は、本明細書で説明される特定の照明制御動作を実行するように構成された照明制御システム800の略図である。照明制御システム800は、本明細書で説明されるようなエアギャップシステムを含む照明制御システムで実現され得る照明制御システム構成要素を示す。照明制御システム800は、ベース照明制御モジュール812(ベースモジュール112に類似するように構成され得る)及びスイッチモジュール又はスイッチコントローラ802(スイッチモジュール102に類似するように構成され得る)へ分離されて示される。本明細書で説明されるように、スイッチモジュール802は、本明細書で説明された触知性ディスプレイ104及び照明スイッチアクチュエータ106のような、グラフィカルユーザインターフェースモジュール852を介して動作可能な触知性インターフェース、及びスイッチアクチュエータを含むことができる。スイッチモジュール802は、マイクロコントローラ840にコマンドを送信し且つマイクロコントローラ840からの入力を受け取るように構成され得るプロセッサ850を収容し、当該マイクロコントローラ840は、変圧器818、電源アイソレータ及びAC-DC変換器814(フライバックコンバータを含むことができる)、MOSFETに基づいた調光器813、及び電圧および電流センサ816を制御する。幾つかの実施形態において、ベース照明制御モジュール812は、TRIACベースの調光器を含むことができる。電源アイソレータ814は、ベース照明制御モジュール812及びスイッチモジュール802において、アナログAC電流を低電力成分またはDCデジタル成分から分離する。電源アイソレータ814は、電力モジュール853を介してスイッチ制御モジュール802に電力入力を供給することができる。電力モジュール853は、スイッチコントローラモジュール802内の1つ又は複数のモジュールに電力を送ることを含む、ベースモジュール812からスイッチコントローラモジュール802への電力の流れを調整するように構成された電力回路を含む。また、スイッチモジュール802は、通信モジュールも収容し、当該通信モジュールは、1つ又は複数のアンテナ、又は他の無線通信モジュールを含むことができる。また、スイッチモジュール802は、センサモジュールも収容し、当該センサモジュールは、光センサ、カメラ、マイクロホン、温度計、湿度センサ、及び大気質センサのような、1つ又は複数のセンサを含むことができる。プロセッサ850は、スイッチモジュール802内の1つ又は複数のモジュールと通信可能に結合されて、これらモジュールの動作を制御し及びこれらモジュールからの入力を受け取り、例えば、ベース照明制御モジュール812に接続された照明器具824の照明回路に対する電気エネルギーの流れの調整を制御する。
【0031】
ベース照明制御モジュール812は、モジュール812内の様々な電気部品容器を接地させるための接地端子830を含む。ベース照明制御モジュール812は、中性線に接続するための中性端子828、ライン端子826、及び負荷端子822を含む。
図8に示されるように、電圧および電流センサ(単数または複数)は、照明回路(750)に接続された1つ又は複数の照明器具824に電力を送るラインに沿って電圧または電流の変化を検出するために負荷ラインに結合される。また、ベース照明制御モジュール812は、プロセッサ850に通信可能に結合されたコントローラ840も含む。また、ベース照明制御モジュール812は、ベース照明制御モジュール812の状態(ステータス)に関する情報を示すためのLED表示器ライト842及び841も含む。例えば、幾つかの実施形態において、LED表示器ライト841は、中性線が接続される場合に表示することができるが、LED表示器ライト842は三方向接続が接続される場合に表示することができる。
【0032】
図9A~
図9Cは、センサシステムの様々な実施形態を示す。前述のように、照明制御システム800のような照明制御システムは、ベース照明制御モジュール812のような、照明制御モジュールに配置されたセンサシステムを含む。センサシステムは、一次センサ及び少なくとも1つの補助センサを含む。センサシステムは、複数のセンサタイプを含む。1つ又は複数の実施形態において、複数のセンサタイプは、レーダセンサシステム、飛行時間型(ToF)センサシステム、慣性計測装置(IMU)センサシステム、及びマイクロホン(MIC)センサシステムからなるグループから選択される。センサは、移動しないこと、座っているか立っているか、足音、落下(転倒)検知、騒動/遊び、会話(スピーチ)及び/又は音楽を判断するために協調して使用される。特に、一次センサ及び補助センサは、相互干渉せずに協調的に使用され得る、付勢(例えば、機械的、電磁的および電気化学的/光化学的)の異なるクラスに基づいた異なるタイプからなる。例えば、レーダ(能動マイクロ波周波数レンジ励起)は、或る人が部屋に存在するか否か、それらの人が静止しているか又は動いているか否か、及び騒音を出す又は静かなアクティビティであるか否かを判断するために、マイクロホン(受動可聴周波数振動励起)又はIMU(受動ジャイロ機械的励起)と協調して使用される。他の実施形態において、一次センサは、レーダセンサシステムであり、補助センサは、ToFセンサシステム(光周波数レンジ励起)、IMUセンサシステム、MICセンサシステム及び熱センサ(例えば、受動型赤外線(PIR)又は温度カメラ(熱/赤外線周波数励起))からなるグループから選択される。
【0033】
1つ又は複数の実施形態において、レーダシステムは、占有率、対象の範囲を検出するために、呼吸の測定値を取るために、心拍検出のために、対象の進む方法を求めるために、及び/又は対象の進む速度を求めるために利用される。レーダシステムは、パルスレーダであることができる。パルスレーダは、動く物体と静止した物体を区別するように実現される。
【0034】
1つ又は複数の実施形態において、補助センサは、9軸IMUセンサを含む。9軸IMUセンサは、3軸加速度計、3軸ジャイロスコープ、及び3軸磁気探知機を含むことができる。9軸IMUセンサは、最初の取り付け位置および方向付けに対する照明制御モジュールの動きを検出するように実現され得る。9軸IMUセンサは、照明制御モジュールにおける非常に小さい動きを生じるのに振幅において十分に大きい多数の周波数レンジにわたる振動を検出することができる。
【0035】
1つ又は複数の実施形態において、補助センサは、マイクロホン(MIC)を含む。マイクロホンは、周囲騒音レベルを検出するように、会話を検出するように、音楽が流れていることを検出するように、足音を検出するように、電化製品の動作を検出するように、及び照明制御モジュールに対する騒音源の方向を求めるように実現され得る。マイクロホンにより検出される標準的な音声周波数記録は、スピーチ、音楽、又は他のパラメータを検出するためにアルゴリズム的に分析され得る。足音は、生の可聴音電力出力を分析し且つ人間の足取りに類似するリズミカルなピークを探すことにより検出され得る。複数のマイクロホン及びアルゴリズムを用いて、騒音または一組の騒音が照明制御デバイスに対して何処から来たかを計算し、スイッチの右から左までの測定角度として表すことができる。
【0036】
1つ又は複数の実施形態において、IMUは、1つ又は複数のマイクロホンと協調して使用され得る。例えば、IMUは、部屋の機械的振動(例えば、床と壁により伝えられる)のレベルと周波数を測定するために使用されることができ、マイクロホン(単数または複数)(例えば、空気を介した音波振動)は、歩行、ランニング、跳躍(ジャンピング)のような大きな衝撃(衝突)事象、或いは叫び又は歌唱のような可聴音事象を測定するために使用され得る。組み合わされた検出は、関連した部屋のアクティビティのレベルを測定することができる。例えば、騒々しいリズミカルな可聴音のピーク及び上昇した暗騒音レベルが付随する高レベルの適度に早い(中域周波数帯域)振動は、「ダンスパーティ」又は「遊びの時間」を意味することができる。
【0037】
1つ又は複数の実施形態において、補助センサは、CO2センサのようなガスセンサを含むことができる。CO2センサは、測定された基準値からのCO2濃度の上昇に基づいて、部屋または家の中の人の数を概算するために使用され得る。例えば、人の数を概算するために及び/又はアクティビティのレベルを予測するためにCO2濃度の上昇率を測定する(CO2濃度の非常に早い上昇は、一度に多くの人が入っていること、少数の人が現在、激しいアクティビティを行っていること、又は双方を意味することができる)。
【0038】
また、様々な実施形態は、照明スイッチモジュール及び照明スイッチモジュールに結合されたレーダシステムを含む照明制御システムも提供する。1つ又は複数の実施形態において、レーダシステムは、シングルエンド楕円形パッチアンテナを含むことができる。照明制御システムは、レーダベースの占有率およびアクティビティ検出システムを支援(サポート)するために照明スイッチ壁用ボックスおよび電力線を利用することができ、居住環境および商業的環境で実施され得る。
【0039】
1つ又は複数の実施形態において、レーダシステムは、例えば
図9A~
図9Cに示されたような1つ又は複数のアンテナを含む。レーダシステム用のアンテナは、特定の実施形態においてスイッチの前面の真後ろに配置される(即ち、参照により本明細書に全体として組み込まれる米国特許第9839099号に示された操作面(actuation surface)および/または触知性ディスプレイインターフェース(tactile display interface))。スイッチの前面の真後ろにレーダアンテナを配置することにより、アンテナは、壁用ボックスの外側に配置されることが可能になる(
図1Bに関連して説明された)。
【0040】
図10A~
図10Dは、レーダシステムの様々な実施形態を示す。1つ又は複数の実施形態において、レーダシステムは、アンテナ及びレーダチップを含む。アンテナ(単数または複数)及びレーダチップは、1つ又は複数の他のプロセッサに通信可能に結合され得る。レーダシステムは、光スイッチモジュールの内側に及び壁用ボックスの前面に配置されたアンテナを含む。また、レーダアンテナは、無線周波数(RF)エネルギーの吸収を最小限にするために及び増加した性能(例えば、レンジ、追跡精度)のためのより大きな表面積を利用するために、壁プレートへ一体化され得る。壁プレートへ一体化されたレーダアンテナは、例えば、アンテナに電力供給するために壁プレートを取り付ける際に又は同軸接続のようなケーブルを介して、光スイッチモジュールに電気接続され得る。壁プレートへ一体化されたアンテナに対する接続は、壁プレートを取り付ける際またはスイッチモジュールを入れ子にする際にスイッチモジュールに係合するバネコンタクトを介して容易にされる。壁プレートへ一体化されたアンテナに対する接続は、スイッチモジュールが壁プレートの取り付け時またはスイッチモジュールを入れ子にする時に挿入される際に係合する摺動コンタクト(単数または複数)を介して容易にされる。
【0041】
1つ又は複数の実施形態において、照明制御システムは、壁用ボックスへ一体化されたレーダアンテナを含む。レーダアンテナは、制御された間隔でもって壁用ボックスの1つ又は複数の側壁に沿って配置され、「旧作」のボックスとの組み立て又は後付けできる際に設置され得る。レーダアンテナは、絶縁された送信パッチ及び受信パッチで構成され得る。レーダアンテナは、ディスプレイインターフェースを包囲する絶縁された送信パッチ及び受信パッチと共にスイッチモジュール内に構成され得る。照明制御システムは、鋼鉄のような高密度物質から電波閉塞を避けるように、壁用ボックスおよびトリムプレート又は壁プレートから突出するスイッチモジュール内にレーダアンテナを含むことができる。
【0042】
1つ又は複数の実施形態において、照明制御システムは、分離検出/吸収されたRFエネルギーの劇的な(例えば、階段関数)変化を読み取ることにより、スイッチモジュールとの接触を検出するように構成され得る。照明制御システムは、
図10Cに示されたように、動きの異なる速度に同調された複数(例えば、2つ)のTx-Rx対(即ち、送信器-受信器の対)を含むことができる。Tx-Rx対(ディスプレイの上に位置する)は、呼吸測定結果に同調され得る。Tx-Rx対(湾曲した最下部またはキックにおいて/近くでディスプレイの背後に位置する)は、ユーザが生体認証の読み取りのために存在を確認するためにスイッチモジュール上にユーザの指を置いて準備が整った際に、RFを吸収するために使用され得る。照明制御システムは、動きの方向および動く人の数を読み取るためにスイッチモジュール内に複数のアンテナ送信器および受信器を含むことができる。照明制御システムは更に、
図10Bに示されるように、動きの方向および動く人の数を読み取るために同じ接続ボックス内の複数のスイッチモジュール内に複数のアンテナ送信器および受信器を含むことができる。アンテナ送信器および受信器を有するスイッチは、
図10Dに示されるように、異なる位置からの或る領域の有効範囲を提供し且つ三角測量を用いたより正確な距離測定を可能にするように、数フィート離れて配置され得る。
【0043】
1つ又は複数の実施形態において、照明スイッチモジュールは、単体モジュールである。他の実施形態において、照明スイッチモジュールは、モジュールのアセンブリである。例えば、モジュールのアセンブリは、照明スイッチモジュール(例えば、本明細書に組み込まれる米国仮特許出願第62/880404号の
図3A~
図3Gに示されたような)、及び当該照明スイッチモジュールに結合するように構成された照明スイッチベースモジュール(例えば、照明スイッチモジュール及びベースモジュールの分解組立図である、米国仮特許出願第62/880404号の
図3H~
図3K及び
図4に示されたような)を含むことができる。照明スイッチベースモジュールは、照明スイッチモジュールの少なくとも一部を受容するように構成されたウエルを形成するベースハウジングを含むことができる。照明スイッチモジュールは、照明スイッチアクチュエータ、アクチュエータ回路基板、及び触知性ディスプレイを含む。照明スイッチモジュール及び照明スイッチベースモジュールは、照明スイッチモジュールが例えば
図3A(参照により本明細書に全体として組み込まれる米国特許第9838008号も参照)に示されたように照明スイッチベースモジュール内に入れ子にされた際に、互いに電気結合され得る。照明スイッチアクチュエータは、照明スイッチアクチュエータの操作面の動きにより電流路を接続するために、コンタクト部品を第1の位置から第2の位置に移動させるように構成される。触知性ディスプレイは、操作面と同時に動き、操作面上での1つ又は複数の動きに応答して、照明設定を切り替えるように構成される。触知性ディスプレイは更に、照明設定の変更に応答して、異なるアイコンを別個に表示するように構成される。
【0044】
図11は、動きの方向および動く人の数を読み取るために1つ又は複数の部屋内に複数のアンテナ送信器および受信器を含む照明制御システムの一実施形態を示す。1つ又は複数の実施形態において、照明制御システムは、スイッチが直面している領域を読み出すために及び背面アクティビティを無視するように前方へのレーダアンテナの放射パターンを意図的に閉じ込めて同調させるように、金属壁プレート、取り付け枠、及び/又は金属の壁用ボックスを利用するように構成される。照明制御システムは更に、放射パターンを前方へ集束させるために接地された平面(壁プレート、取り付け枠、壁用ボックス)を使用するように構成される。
【0045】
1つ又は複数の実施形態において、照明制御システムのレーダシステムは、環境に依存する動的アンテナ性能のために構成される。例えば、アンテナは、金属要素が利用可能である場合に、金属要素に接続され得る。外部金属要素は、アンテナを強化する又は集束させる(サードパーティの構成要素または周辺構成要素でさえも)ために実施され得る。レーダシステムは、接地面に対する機械的接続を電気的に検出するように構成される。接地面検出(レーダ/アンテナシステム用の接地面の一般的な形態および厚さを理解する)は、適宜にアンテナを特徴付けて一体化するように実施され得る。ユーザ又は据付者は、レーダ/アンテナシステムが適宜に特徴付けられて一体化され得るように、接地面のフォームを手動で入力することができる。実施形態は、レーダ/アンテナシステムが適宜に特徴付けられて一体化され得るように、接地面フォームを識別するためにコンピュータビジョンを使用することができる。
【0046】
様々な実施形態は、照明制御システムを動作させる方法を提供する。1つ又は複数の実施形態において、照明制御システムは、
図11に示されるように及び以下のように、1つ又は複数のスイッチを用いて人を検出するために使用される。
【0047】
一人の人の単一スイッチ及び複数スイッチ検出
シナリオ1:例えば、家、事務所または構造物の部屋内の単一の検出スイッチS1。検出スイッチS1から一人の人P1までの距離は、追跡されてわかっている。追跡される人P1は、スイッチS1の視野(FoV)のどこかで半径D1の円上に位置する。即ち、
D1は、人Pまでの距離範囲。
【0048】
シナリオ2:同じ連結ボックス内の複数のスイッチ。検出スイッチに対する人P2の二次元(例えば、X-Y)位置はわかっており、この場合、同じ連結ボックス内の複数のスイッチは信頼性を増加させ、高い信頼性の三角測量に対して最小限度の3つのスイッチを用いる。人P2までの距離範囲は、各検出スイッチから計算され、スイッチ間の距離はわかっている(例えば、標準的な連結ボックスの寸法に基づいた一定量)。これらの値から、X-Y位置が計算され得る。即ち、
D2は、スイッチS2から人P2までの距離範囲;
D3は、スイッチS3から人P2までの距離範囲;
D4は、スイッチS2とスイッチS3との間の既知の一定距離。
【0049】
シナリオ3:複数の連結ボックス内の複数のスイッチ。この構成はシナリオ2と同じ能力を可能にするが、他の連結ボックス内の他の検出スイッチの位置と方向付けを推定することの追加の利益を有する。即ち、
D5は、スイッチS4から人P3までの距離範囲;
D6は、スイッチS5から人P3までの距離範囲;
D7は、スイッチS4とスイッチS5との間の既知の一定距離;
D8は、スイッチS6から人P3までの距離範囲。
【0050】
1つ又は複数の実施形態において、照明制御システムは、トリップワイヤのようなスイッチの側面により、通過する占有者の動きをピックアップする、ディスプレイの側面に位置する側面レーダアンテナを含む。例えば、スイッチがドアの隣に位置する場合、レーダアンテナは、ドアが開いたこと及び/又はだれかが出入り口の中に入る及び出入り口の外に出ることを検出することができる。照明制御システムは、家内の全てのスイッチにわたって分散される低レベルレーダ技術(騒音/信頼性のない)を利用して、占有者を確認するために信頼区間を利用することができる。
【0051】
様々な実施形態は、照明制御システムを動作させる方法を提供する。1つ又は複数の実施形態において、照明制御システムは、人間/ペットの動きに加えて、基本的なアクティビティを理解するために各部屋内のレーダを特徴付ける/学習させるために使用される。これらアクティビティは、ドアを開けること、窓を開けること、周期的に振動している送風機の運転、ロボット掃除機の清掃、及び一貫してパターンを反射する静止した壁または固定された物体を含むことができる。レーダシステムは、レーダシステムにより特徴付けるために、センサデータ(例えば、米国仮特許出願第62/880404号の
図6A及び
図6Bに示されるように)を提供することができる。
【0052】
様々な実施形態は、照明スイッチモジュール及び照明スイッチモジュールに結合されたレーダシステムを含む照明制御システムを提供する。
【0053】
1つ又は複数の実施形態において、レーダ及びディスプレイは、スイッチモジュール上に配置される(例えば、米国特許第9839099号に示されたように、レーダがディスプレイへ一体化される)。レーダは、絶縁された送信パッチ及び受信パッチを有する、スイッチ内のレーダアンテナで実現され得る。ディスプレイ(米国仮特許出願第62/880404号の付録Aの一例として示されるように)は、異なるモードで動作可能な動的ディスプレイである。例えば、動的ディスプレイにより、レーダは、ディスプレイの切り替え構成要素がオフである時にだけアクティブであることを可能にする。実例として、ディスプレイは、干渉を防止するために、レーダの周波数帯域から十分に離れた周波数帯域内で動作するように構成される。ディスプレイは、ディスプレイの構成要素が送信器と受信器との間の放射線を飽和させることを防止するために、ディスプレイの回りにサンドイッチされたRF阻止材料を含むことができる。
【0054】
1つ又は複数の実施形態において、ディスプレイは、RFエネルギーの吸収を最小限にするためにスイッチモジュール内で引っ込められ得る。別の実施形態において、ディスプレイは、RFエネルギーの吸収を最小限にするために、後方配置(された)ディスプレイであることができる。ディスプレイは、ディスプレイとガラスとの間にオイルを有する後方配置ディスプレイであることができ、当該オイルは、ディスプレイが前面ガラスに近づいて見えるようにするためのレンズの役割を果たす。低い導体塊のディスプレイ技術(例えば、e-ink、LEDマトリクス、TN-LCD)は、RFエネルギーの吸収を最小限にするためにレーダアンテナの近くに利用され得る。
【0055】
1つ又は複数の実施形態において、スイッチは、RFエネルギーの吸収を最小限にするために、ディスプレイの上に及び/又はディスプレイの下に、絶縁された送信器-受信器のパッチの対を含む。平面上のTx-Rx対は、RFエネルギーの吸収を最小限にするためにディスプレイから離れるように傾斜している。平面上のTx-Rx対は、RFエネルギーの吸収を最小限にするために「キック」においてディスプレイから離れるように傾斜している場合がある。
【0056】
様々な実施形態は、自動照明調節用の照明制御システム装置を提供し、当該装置は、前述の実施形態の1つ又は複数に従って動作するように構成された照明制御システムを含む。照明制御システムは、米国仮特許出願第62/880404号で例示された実施形態に示された及び説明された1つ又は複数の特長を含むことができる。
【0057】
様々な実施形態は、前述されたような1つ又は複数のセンサを含む照明制御システム装置を提供し、1つ又は複数の他のセンサは、例えば、
図9A~
図9Bのセンサ統合体に示されたように、1つ又は複数のレーダ、飛行時間型(ToF)センサ、慣性計測装置(IMU)センサ、マイクロホン(MIC)、温度/湿度(TEMP/HUMID)センサの組み合わせを含む。
【0058】
1つ又は複数の実施形態において、センサ統合体は、動き並びに多数の成人、子供たち、及び/又はペットを追跡する(占有率に加えて)ために照明スイッチシステムに設けられる。センサ統合体は、見えない場所および感覚的予想を補完する及び埋めることができる(例えばIMU及びマイクロホンで検出)。センサは、占有率(例えば、存在、人の数、空間内の場所、予想、真の空室、距離測定)を検出するために利用されることができる(TOF及びレーダはそれぞれ、短い距離および長い距離に関して互いに補完することができる)。センサは、アクティビティ(例えば、移動しないこと、座っているか立っているか、足音、落下(転倒)検知、及び/又は騒動/遊び)を検出するために利用され得る。センサは、健康状態(例えば、呼吸、心拍(HR)、睡眠、運動性、日課、及び足取り)を検出するために利用され得る。
【0059】
1つ又は複数の実施形態において、マイクロホン(MIC)及び飛行時間型(ToF)センサが利用され得る。到着の角度は、2つのマイクロホンセンサを用いて求められることができ、ToFセンサは、2つのマイクロホンから測定値を求めることに向けるために使用される精密なトリップワイヤとして使用され得る。
【0060】
1つ又は複数の実施形態において、センサ統合体は、部屋内の人の数を予測するためにCO2センサ及び占有率センサ(単数または複数)を含むことができる。CO2の上昇速度は、人の数および/またはアクティビティのレベルを予測するために使用され得る。
【0061】
1つ又は複数の実施形態において、レーダは、例えば、占有率、測距、呼吸測定値、心拍検出、移動の方向と速度を検出するために使用され得る。アンテナの構成は、スイッチの前方の視野(FoV)に焦点を合わせる(壁の背後のアクティビティを無視する)。IMUは、足音、落下(転倒)検知、及び騒動/遊びを検出するために利用され得る。マイクロホン(MIC)センサは、周囲騒音レベル、会話の検知、音楽の検知、足音、電化製品の動作を検出するために使用され得る。また、レーダは、占有率および空室の強化された精密さ、及び検出のためにも使用され得る。それにより得られた情報は、照明およびHVAC制御を介して、調整空気および/またはエネルギー保存を制御するために使用され得る。エネルギー保存は、予測経路照明(参照により本明細書に全体として組み込まれる国際特許出願第WO2018/009785号に説明されるような)を設定するために利用され得る。
【0062】
1つ又は複数の実施形態において、本明細書で説明されたレーダ検出システムにより得られた情報は、大勢の人々の接近のタイプ(個人、男女、親と子供、人とペット、及び大群衆)により影響を及ぼされるシーン予測に使用され得る。本明細書で説明されたレーダ検出システムにより得られた情報は、例えば、正確なセキュリティ位置決めデバイスのために、及び入り口点(ドア及び窓)の痕跡を標識付けするための動的パターン認識のためにレーダを有するスイッチを用いて、安全性とセキュリティに利用され得る。本明細書で説明されたレーダ検出システムにより得られた情報は、例えば、睡眠の質を評価するために動き、パターン及びアクティビティを監視するために、健康管理に利用され得る。本明細書で説明されたレーダ検出システムにより得られた情報は、例えば、アクティビティの仮定の肯定命題、複数の静的データ収集源(スイッチ)からの強化されたイベント痕跡、制御された(例えば、研究室)設定(スイッチ、ドア、及び動かない窓)の設備に関する安定性の活用、及びどれぐらいの頻度でドアが開閉するかを知ることによる社会的開放性の理解のために、データ収集および信頼性評価に利用され得る。
【0063】
認識されるべきは、上述の概念、及びより詳細に後述される(提供される係る概念は相互に矛盾していない)及び付録Aで説明される追加の概念の全ての組み合わせは、本明細書で説明される発明の内容の一部であるように企図される。特に、本開示の内容の全ての組み合わせは、本明細書で開示される発明の内容の一部であるように企図される。また、認識されるべきは、参照により組み込まれるあらゆる開示にも現われ得る、本明細書で明確に利用される用語は、本明細書で開示される特定の概念と最も一致する意味を与えるべきである。
【0064】
本明細書で説明される主題および動作の実施形態は、デジタル電子回路によって、又は本明細書で開示された構造体およびそれらの構造的等価物を含むコンピュータソフトウェア、ファームウェア又はハードウェアを介して、又はそれらの1つ又は複数からなる組み合わせにおいて、実現され得る。本明細書で説明された主題の実施形態は、データ処理装置により又はデータ処理装置の動作を制御するように実行するためにコンピュータ記憶媒体に符号化された1つ又は複数のコンピュータプログラム(即ち、コンピュータプログラム命令の1つ又は複数のモジュール)として実現され得る。
【0065】
コンピュータ記憶媒体は、コンピュータ可読記憶デバイス、コンピュータ可読記憶回路基板、ランダム又はシリアルアクセスメモリアレイ又はデバイス、又はそれらの1つ又は複数からなる組み合わせであることができ、又はそれらに含まれ得る。更に、コンピュータ記憶媒体は、伝播信号ではないが、コンピュータ記憶媒体は、人工的に生成された伝播信号に符号化されるコンピュータプログラム命令の供給源または宛先であることができる。また、コンピュータ記憶媒体は、1つ又は複数の別個の物理的構成要素または媒体(例えば、複数のCD、ディスク、又は他の記憶デバイス)であることもでき、又はそれらに含まれ得る。
【0066】
本明細書で説明される動作は、1つ又は複数のコンピュータ可読記憶デバイスに格納された又は他の供給源から受け取ったデータで、データ処理装置により実行される動作として実現され得る。
【0067】
用語「データ処理装置」は、一例として、プログラム可能プロセッサ、コンピュータ、チップ上のシステム又は複数のチップ上の複数のシステム、又は上記の組み合わせを含む、データを処理するための全ての種類の装置、デバイス及び機械(マシン)を包含する。装置は、特殊用途論理回路(例えば、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)又はASIC(特定用途向け集積回路))を含むことができる。また、装置は、ハードウェアに加えて、問題になっているコンピュータプログラム用の実行環境を生成するコード(例えば、プロセッサファームウェア、プロトコルスタック、データベース管理システム、オペレーティングシステム、クロスプラットフォームのランタイム環境、バーチャルマシン、又はそれらの1つ又は複数からなる組み合わせを構成するコード)も含むことができる。装置および実行環境は、ウェブサービス、分散コンピューティング及びグリッドコンピューティングのインフラストラクチャーのような、様々な異なるコンピューティングモデルのインフラストラクチャーを実現することができる。
【0068】
コンピュータプログラム(プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、スクリプト、又はコードとしても知られる)は、任意の形態のプログラミング言語で書かれることができ、係るプログラミング言語には、コンパイルされた又は解釈された言語、宣言型言語または手続き型言語が含まれ、それは、スタンドアロンプログラムとして、又はモジュール、コンポーネント、サブルーチン、オブジェクト、又はコンピューティング環境で使用するのに適した他のユニットとして含まれる、任意の形態で配置され得る。コンピュータプログラムは、必ずしもでないが、ファイルシステムのファイルに対応する場合がある。プログラムは、問題になっているプログラムに捧げられた単一のファイルに又は複数の協調的なファイル(例えば、1つ又は複数のモジュール、サブプログラム又はコードの一部を格納するファイル)に、他のプログラム又はデータ(例えば、マークアップ言語のドキュメントに格納された1つ又は複数のスクリプト)を保持するファイルの一部に格納され得る。コンピュータプログラムは、1つのサイトに位置する1つのコンピュータ、又は複数のサイトにわたって分散されて通信ネットワークにより相互接続された複数のコンピュータで実行されるように配置され得る。
【0069】
本明細書で説明されるプロセス及び論理の流れは、入力データを操作して出力を生成することによりアクションを行うために、1つ又は複数のコンピュータプログラムを実行する1つ又は複数のプログラム可能プロセッサにより実行され得る。また、プロセス及び論理の流れは、特殊用途論理回路(例えば、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)又はASIC(特定用途向け集積回路))により実行されることもでき、装置も当該特殊用途論理回路として実現され得る。
【0070】
コンピュータプログラムの実行に適したプロセッサは、一例として、汎用および特殊用途マイクロプロセッサ、及び任意の種類のデジタルコンピュータの任意の1つ又は複数のプロセッサを含む。一般に、プロセッサは、読み出し専用メモリ又はランダムアクセスメモリ或いは双方から命令およびデータを受け取る。コンピュータの本質的要素は、命令に従ってアクションを実行するためのプロセッサ、及び命令およびデータを格納するための1つ又は複数のメモリデバイスである。一般に、コンピュータは、データを格納するための1つ又は複数の大容量記憶デバイス(例えば、磁気ディスク、光磁気ディスク又は光ディスク)も含み、当該大容量記憶デバイスからデータを受け取る、又は当該大容量記憶デバイスにデータを転送する或いは双方のために関連して動作するように結合される。しかしながら、コンピュータは係るデバイスを有する必要がない。更に、コンピュータは、別のデバイス(例えば、ほんの数例を挙げると、携帯電話、携帯型情報端末(PDA)、携帯型オーディオプレーヤ又はビデオプレーヤ、家庭用ゲーム機、全地球測位システム(GPS)受信器、又は携帯記憶デバイス(例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB)フラッシュデバイス))に埋め込まれ得る。コンピュータプログラム命令およびデータを格納するのに適したデバイスは、一例として、半導体メモリデバイス(例えば、EPROM、EEPROM及びフラッシュメモリデバイス)、磁気ディスク(例えば、内蔵ハードディスク又はリムーバブルディスク)、光磁気ディスク、並びにCD-ROM及びDVD-ROMディスクを含む、全ての形態の不揮発性メモリ、媒体およびメモリデバイスを含む。プロセッサ及びメモリは、特殊用途論理回路により補完され得る、又は当該特殊用途論理回路に組み込まれ得る。
【0071】
ユーザとの対話を提供するために、本明細書で説明された内容の実施形態は、ユーザに情報を表示するためのディスプレイ装置(例えば、CRT(陰極線管)又はLCD(液晶ディスプレイ)モニタ)、及びユーザがコンピュータに入力を供給することができるキーボード及びポインティングデバイス(例えば、マウス又はトラックボール)を有するコンピュータで実施され得る。他の種類のデバイスを用いて、同様にユーザとの対話を提供することができ、例えば、ユーザに提供されるフィードバックは、任意の形態の知覚的フィードバック(例えば、視覚的フィードバック、聴覚的フィードバック又は触知性フィードバック)であることができ、ユーザからの入力は、音響入力、音声入力または触知性入力を含む任意の形態で受け取られ得る。更に、コンピュータは、ユーザにより使用されるデバイスにドキュメントを送り及び当該デバイスからドキュメントを受け取ることにより、例えばウェブブラウザから受け取った要求に応答して、ユーザのユーザデバイス上のウェブブラウザにウェブページを送ることにより、ユーザと相互作用することができる。
【0072】
本明細書で説明された内容の実施形態は、コンピューティングシステムで実施されることができ、当該コンピューティングシステムは、例えばデータサーバとしてのバックエンドコンポーネントを含む、又はミドルウェアコンポーネント(例えば、アプリケーションサーバ)を含む、又はフロントエンドコンポーネント(例えば、ユーザが本明細書で説明された内容の一実施形態と相互作用することができるグラフィカルディスプレイ又はウェブブラウザを有するユーザコンピュータ)を含む、又は1つ又は複数の係るバックエンドコンポーネント、ミドルウェアコンポーネント、又はフロントエンドコンポーネントの任意の組み合わせを含む。システムのコンポーネントは、デジタルデータ通信(例えば、通信ネットワーク)の任意の形態または媒体により、相互接続され得る。通信ネットワークの例は、ローカルエリアネットワーク(「LAN」)、広域ネットワーク(「WAN」)、インターネットワーク(例えば、「インターネット」)、及びピアツーピアネットワーク(例えば、アドホックピアツーピアネットワーク)を含む。
【0073】
コンピューティングシステムは、ユーザ及びサーバを含むことができる。ユーザ及びサーバは一般に、互いから遠く離れており、概して通信ネットワークを介して相互作用する。ユーザとサーバの関係は、個々のコンピュータ上で動作しており且つ互いにユーザとサーバの関係を有するコンピュータプログラムによって生じる。幾つかの実施形態において、サーバは、データ(例えば、HTMLページ)をユーザデバイス(例えば、データを表示する及びユーザデバイスと相互作用するユーザからのユーザ入力を受け取るために)に送る。ユーザデバイスで生成されたデータ(例えば、ユーザ対話の結果)は、サーバにおいて、ユーザデバイスから受け取られ得る。
【0074】
本明細書は多くの特定の実施形態の細部を含むが、これらは、あらゆる発明または特許請求の範囲に記載され得る発明の範囲の制限として解釈されるべきではなく、むしろ特定の発明の特定の実施形態に特有である特徴の説明として解釈されるべきである。また、別個の実施形態に関連して本明細書で説明される特定の特徴は、単一の実施形態の組み合わせでも実施され得る。逆に言うと、単一の実施形態に関連して説明される様々な特徴は、複数の実施形態において別々に、又は任意の適切な副組み合わせでも実施され得る。更に、特徴が特定の組み合わせで作用するように上述され得るが、そのようなものとして最初に主張されたとしても、主張された組み合わせからの1つ又は複数の特徴は、場合によっては、当該組み合わせから削除されることができ、主張された組み合わせは、副組み合わせ又は副組み合わせの変化形に向けられ得る。
【0075】
本開示のために、用語「結合される」は、2つの部材の直接的な連結または互いに対する間接的な連結を意味する。係る連結は、本質的に固定されている又は可動であることができる。係る連結は、2つの部材で又は単一の一体型本体として互いと一体的に形成される2つの部材と任意の追加の中間部材で、又は2つの部材で又は2つの部材と互いに取り付けられる任意の追加の中間部材で達成されることができる。係る連結は、本質的に永久的であることができ、或いは本質的に着脱可能または取り外し可能であることができる。
【0076】
注目すべきは、様々な要素の方向付けは、他の例示的な実施形態に従って異なることができ、その係る変形態様は、本開示により包含されることが意図されている。認識されるように、開示された実施形態の特徴は、他の開示された実施形態へ組み込まれることができる。
【0077】
本発明の様々な実施形態が本明細書において説明され及び図示されたが、当業者ならば、本明細書で説明された機能を実行する、及び/又は結果および/または1つ又は複数の利点を得るための様々な他の手段および/または構造を容易に構想するであろう。係る変形態様および/または変更態様のそれぞれは、本明細書で説明される本発明の実施形態の範囲内にあるとみなされる。より具体的には、当業者ならば容易に認識されるように、本明細書で説明された全てのパラメータ、寸法、材料および構成は例示であることが意図され、実際のパラメータ、寸法、材料および/または構成は、特定の用途、又は本発明の教示(単数または複数)が使用される応用形態に依存する。当業者ならば、認識するように又はただの日常の実験を用いて確認することができるように、本明細書で説明された本発明の特定の実施形態に対する多くの等価物が存在する。従って、理解されるべきは、上記の実施形態は、単なる例示のために提供されており、添付の特許請求の範囲およびその等価物の範囲内にあり、本発明の実施形態は、特に説明され及び請求項に記載された以外に実施され得る。本開示の本発明の実施形態は、本明細書で説明されたそれぞれの個別的な特徴、システム、品物、材料、キット、及び/又は方法に向けられる。更に、2つ以上の係る特徴、システム、品物、材料、キット及び/又は方法の任意の組み合わせは、係る特徴、システム、品物、材料、キット及び/又は方法が相互に矛盾しない場合、本開示の発明の範囲内に含まれる。
【0078】
また、本明細書で説明された技術は、少なくとも1つの例が提供される方法として具現化されることができる。方法の一部として実行される動作は、任意の適切な方法で順序付けられ得る。従って、示されたものと異なる順序で動作が実行される実施形態が考案されることができ、それは、例示的な実施形態において逐次の動作として示されていたとしても、幾つかの動作を同時に実行することを含むことができる。
【0079】
特許請求の範囲は、その影響に記述がない限り、記載された順序または要素に制限されるように判断されるべきでない。理解されるべきは、形態および細部における様々な変更が、添付の特許請求の範囲の思想および範囲から逸脱せずに、当業者により行われ得る。以下の特許請求の範囲およびその等価物の思想および範囲内に入る全ての実施形態が、特許請求の範囲に記載される。