IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 維沃移動通信有限公司の特許一覧

<>
  • 特許-スクリーンアセンブリ及び電子機器 図1
  • 特許-スクリーンアセンブリ及び電子機器 図2
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-05
(45)【発行日】2024-06-13
(54)【発明の名称】スクリーンアセンブリ及び電子機器
(51)【国際特許分類】
   H04M 1/02 20060101AFI20240606BHJP
【FI】
H04M1/02 C
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2022572617
(86)(22)【出願日】2021-05-18
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-28
(86)【国際出願番号】 CN2021094404
(87)【国際公開番号】W WO2021238725
(87)【国際公開日】2021-12-02
【審査請求日】2022-11-25
(31)【優先権主張番号】202010448010.7
(32)【優先日】2020-05-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100102532
【弁理士】
【氏名又は名称】好宮 幹夫
(74)【代理人】
【識別番号】100194881
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 俊弘
(74)【代理人】
【識別番号】100215142
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 徹
(72)【発明者】
【氏名】朱 伝義
(72)【発明者】
【氏名】梁 雷
【審査官】石井 則之
(56)【参考文献】
【文献】特表2012-502373(JP,A)
【文献】特開2012-14460(JP,A)
【文献】国際公開第2018/069978(WO,A1)
【文献】欧州特許出願公開第02720446(EP,A2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04M1/02-1/23
H05K5/00-5/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
スクリーンアセンブリであって、
別体に設置される第一のスクリーンと第二のスクリーンと、
前記第一のスクリーンに設置される第一のスライドレールと、前記第二のスクリーンに設置される第二のスライドレールと、
極性が逆であり、前記第一のスライドレールに当接する第一の磁気アセンブリと前記第二のスライドレールに当接する第二の磁気アセンブリと、
第一の駆動装置と第二の駆動装置であって、前記第一の駆動装置は、前記第一のスライドレールに沿って回転されるように前記第一の磁気アセンブリを駆動し、前記第二の駆動装置は、前記第二のスライドレールに沿って回転されるように前記第二の磁気アセンブリを駆動し、これにより、前記第一のスクリーンと前記第二のスクリーンとの間の折り畳み角度は、第一の角度から第二の角度に変換される第一の駆動装置と第二の駆動装置とを含み、
前記第一の磁気アセンブリと前記第二の磁気アセンブリは、いずれも強力な磁石であり、
前記第一のスライドレールの前記第一の磁気アセンブリに近づく第一の表面は、円弧又は多角形を呈し、前記第二のスライドレールの前記第二の磁気アセンブリに近づく第一の表面は、円弧又は多角形を呈し、
前記第一の駆動装置は、第一の回転軸と、第一のリンクとを含み、前記第一のリンクの第一の端は、前記第一の回転軸に固定接続され、前記第一のリンクの第二の端は、前記第一の磁気アセンブリに固定接続され、前記第二の駆動装置は、前記第一の駆動装置の構造と同じである、スクリーンアセンブリ。
【請求項2】
前記第一のスライドレールは、第一の端部と第二の端部を有し、前記第一のスライドレールの第一の端部は、前記第一のスクリーンに接続され、
前記第二のスライドレールは、第一の端部と第二の端部を有し、前記第二のスライドレールの第一の端部は、前記第二のスクリーンに接続される、請求項1に記載のスクリーンアセンブリ。
【請求項3】
前記スクリーンアセンブリには、第一の制御基板と第二の制御基板が設置され、
前記第一の磁気アセンブリには、前記第一の制御基板に電気的に接続される第一のコイルが巻回され、
前記第二の磁気アセンブリには、前記第二の制御基板に電気的に接続される第二のコイルが巻回される、請求項1に記載のスクリーンアセンブリ。
【請求項4】
前記第一の回転軸は、ダンピング効果を有する回転軸である、請求項に記載のスクリーンアセンブリ。
【請求項5】
請求項1からのいずれか1項に記載のスクリーンアセンブリを含む電子機器であって、第一のケースと、第二のケースとをさらに含み、
前記第一のスクリーンは、第一のケースに設置され、前記第二のスクリーンは、第二のケースに設置される、電子機器。
【請求項6】
前記第一のスライドレールは、第一の端部と第二の端部を有し、前記第一のスライドレールの第一の端部は、前記第一のスクリーンの第一の表面に接続され、前記第一のスライドレールの第二の端部は、前記第一のケースの第一の表面に接続され、
前記第二のスライドレールは、第一の端部と第二の端部を有し、前記第二のスライドレールの第一の端部は、前記第二のスクリーンの第一の表面に接続され、前記第二のスライドレールの第二の端部は、前記第二のケースの第一の表面に接続される、請求項に記載の電子機器。
【請求項7】
前記第一のケースの側壁は、前記第一のスライドレールを構成し、前記第二のケースの側壁は、前記第二のスライドレールを構成する、請求項に記載の電子機器。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本出願は、2020年05月25日に中国で提出された中国特許出願番号が202010448010.7の優先権を主張しており、同出願の内容のすべては、ここに参照として取り込まれる。
【技術分野】
【0002】
本出願は、電子機器技術分野に関し、より具体的には、本出願は、スクリーンアセンブリ及び電子機器に関する。
【背景技術】
【0003】
表示技術の発展に伴い、折り畳みスクリーンは、電子機器にますます多く応用されている。電子機器において、一般的には、ディスプレイとディスプレイを支持構造によって組み合わせ、支持構造を利用してディスプレイの折り畳みと展開を実現することによって、電子機器における折り畳みスクリーンを構成する。
【0004】
従来の技術において、支持構造は、一般的にはヒンジであり、ユーザは、ディスプレイの折り畳み角度を変えるために、ディスプレイを手動で制御する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本出願の一つの目的は、ユーザが表示画面の折り畳み角度を手動でしか制御できないという従来の技術における技術問題を解決するためのスクリーンアセンブリの新たな技術案を提供した。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記技術問題を解決するために、本出願は、以下のように実現される。
【0007】
第一の態様によれば、スクリーンアセンブリを提供する。前記スクリーンアセンブリは、
別体に設置される第一のスクリーンと第二のスクリーンと、
前記第一のスクリーンに設置される第一のスライドレールと、前記第二のスクリーンに設置される第二のスライドレールと、
極性が逆であり、前記第一のスライドレールに当接する第一の磁気アセンブリと前記第二のスライドレールに当接する第二の磁気アセンブリと、
第一の駆動装置と第二の駆動装置であって、前記第一の駆動装置は、前記第一のスライドレールに沿って回転されるように前記第一の磁気アセンブリを駆動し、前記第二の駆動装置は、前記第二のスライドレールに沿って回転されるように前記第二の磁気アセンブリを駆動し、前記第一のスクリーンと前記第二のスクリーンとの間の折り畳み角度は、第一の角度から第二の角度に変換される第一の駆動装置と第二の駆動装置とを含む。
【0008】
第二の態様によれば、電子機器を提供する。前記電子機器は、上記に記載のスクリーンアセンブリを含み、
前記電子機器は、第一のケースと、第二のケースとをさらに含み、
前記第一のスクリーンは、前記第一のケースに設置され、前記第二のスクリーンは、前記第二のケースに設置される。
【発明の効果】
【0009】
本出願の実施例では、第一のスクリーンと第二のスクリーンには、それぞれ第一の駆動装置及び第一の磁気アセンブリ、第二の駆動装置及び第二の磁気アセンブリが設置され、ここで、第一の駆動装置と第二の駆動装置は、それぞれ第一の磁気アセンブリと第二の磁気アセンブリを回転させるように駆動することができ、さらに第一のスクリーンと第二のスクリーンを回転させることができ、第一のスクリーンと第二のスクリーンとの間の折り畳み角度を調整する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本出願の電子機器の構造概略図のその一である。
図2】本出願の電子機器の構造概略図のその二である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下は、本出願の実施例における図面を結び付けながら、本出願の実施例における技術案を明瞭且つ完全に記述し、明らかに、記述された実施例は、本出願の一部の実施例であり、すべての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を払わない前提で得られたすべての他の実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【0012】
本出願の明細書と特許請求の範囲における用語である「第一」、「第二」などは、類似している対象を区別するために用いられ、特定の順序又は前後手順を記述するためのものではない。理解すべきこととして、このように使用されるデータは、適切な場合に交換可能であり、それにより本出願の実施例は、ここで図示又は記述されたもの以外の順序で実施されることが可能である。なお、明細書及び請求項における「及び/又は」は、接続される対象の少なくとも一つを表し、文字である「/」は、一般的には前後関連対象が「又は」の関係であることを表す。
【0013】
以下では、図面を結び付けながら、具体的な実施例によって本出願の実施例による電子機器を詳細に説明する。
【0014】
本出願の実施例は、スクリーンアセンブリを提供する。図1から図2を参照すると、前記スクリーンアセンブリは、以下のものを含む。
【0015】
別体に設置される第一のスクリーン12と第二のスクリーン22であって、例えば、第一のスクリーン12と第二のスクリーン22は、別々に設置され、ここで、第一のスクリーン12と第二のスクリーン22は、完全な画面をそれぞれ呈してもよく、又は第一のスクリーン12と第二のスクリーン22とは、継ぎ合わされて完全な画面を共に表示してもよい。
【0016】
第一のスライドレール15と第二のスライドレール25であって、前記第一のスクリーン12には、第一のスライドレール15が設置され、前記第二のスクリーン22には、第二のスライドレール25が設置される。例えば、第一のスライドレール15は、第一のスクリーンに固定設置され、第二のスライドレール25は、第二のスクリーン22に固定される。
【0017】
極性が逆である第一の磁気アセンブリ13と第二の磁気アセンブリ23である。
【0018】
例えば、第一の磁気アセンブリ13は、第二の磁気アセンブリ23と対向して設置され、且つ第一の磁気アセンブリ13と第二の磁気アセンブリ23との対向面の極性が逆であるため、第一の磁気アセンブリ13と第二の磁気アセンブリ23には、互いに引き合う作用力がある。第一の磁気アセンブリ13と第二の磁気アセンブリ23に互いに引き合う作用力があるため、第一のスクリーン12と第二のスクリーン22が別体構造を呈するが、第一のスクリーン12と第二のスクリーン22は、常に接触することができる。
【0019】
前記第一の磁気アセンブリ13は、前記第一のスライドレール15に当接し、前記第二の磁気アセンブリ23は、前記第二のスライドレール25に当接する。例えば、第一の磁気アセンブリ13は、第一のスライドレール15に設置され、第一の磁気アセンブリ13は、第一の駆動装置14による駆動作用で、第一の位置Aから第二の位置Bに回転され、第一の磁気アセンブリ13は、第一のスライドレール15に当接する。第二の磁気アセンブリ23は、第二のスライドレール25に設置され、第二の磁気アセンブリ23は、第二の駆動装置24による駆動作用で、第一の位置Aから第二の位置Bに回転され、第二の磁気アセンブリ23は、第二のスライドレール25に当接する。
【0020】
第一の駆動装置14と第二の駆動装置24であって、前記第一の駆動装置14は、第一の磁気アセンブリ13に接続され、前記第一の駆動装置14は、第一のスライドレール15に沿って回転されるように前記第一の磁気アセンブリ13を駆動し、前記第二の駆動装置24は、第二の磁気アセンブリ23に接続され、前記第二の駆動装置24は、第二のスライドレール25に沿って回転されるように前記第二の磁気アセンブリ23を駆動し、前記第一のスクリーン12と第二のスクリーン22との間の折り畳み角度は、第一の角度から第二の角度に変換される。
【0021】
図1から図2を参照すると、本例の第一の駆動装置14は、第一のスライドレール15に沿って第一の位置Aから第二の位置Bに回転されるように前記第一の磁気アセンブリ13を駆動し、前記第二の駆動装置24も、第二のスライドレール25に沿って第一の位置Aから第二の位置Bに回転されるように前記第二の磁気アセンブリ23を駆動し、例えば、図1を参照すると、第一の磁気アセンブリ13と第二の磁気アセンブリ23がいずれも第一の位置Aに位置する場合、前記第一のスクリーン12と第二のスクリーン22は、同一の平面にあり、前記第一のスクリーン12と第二のスクリーン22は、比較的に大きい表示画面を構成し、前記第一のスクリーン12と第二のスクリーン22との間の角度は、180°である。
【0022】
図2を参照すると、前記第一の磁気アセンブリ13と第二の磁気アセンブリ23がいずれも第二の位置Bに位置する場合、前記第一のスクリーン12と第二のスクリーン22との間の角度は、鋭角であり、
第一のスクリーン12において、前記第一の位置Aと前記第一のスクリーン12の第一の表面との距離は、第一の距離であり、前記第二の位置Bと前記第一のスクリーン12の第一の表面との距離は、第二の距離であり、ここで、第一の距離は、前記第二の距離よりも大きい。
【0023】
前記第一のスクリーン12の第一の表面が以下のように定義される。前記第一のスクリーン12は、表示面と、前記表示面の反対側に配置され、且つ向きが逆である非表示面を有し、ここで、本例の非表示面は、前記第一のスクリーン12の第一の表面である。
【0024】
本出願の実施例では、第一のスクリーンと第二のスクリーンには、それぞれ第一の駆動装置及び第一の磁気アセンブリ、第二の駆動装置及び第二の磁気アセンブリが設置され、ここで、第一の駆動装置と第二の駆動装置は、それぞれ第一の磁気アセンブリと第二の磁気アセンブリを回転させるように駆動することができ、さらに第一のスクリーンと第二のスクリーンを回転させることができ、第一のスクリーンと第二のスクリーンとの間の折り畳み角度を調整する。
【0025】
選択的に、本例のスクリーンアセンブリは、電子機器に応用され、前記第一の駆動装置と第二の駆動装置は、もともと前記電子機器に設置され、電子機器の他の機能モジュールを駆動するための駆動装置であってもよい。例えば、前記電子機器は、携帯電話であり、携帯電話の内部には、携帯電話を駆動して振動するために、もともと振動モータが設置される。本例は、もともと電子機器に設置される駆動装置を第一の駆動装置と第二の駆動装置として利用し、電子機器内部の空間を節約することができる。
【0026】
選択的に、図1図2を参照すると、前記第一のスライドレール15は、第一の端部と第二の端部を有し、前記第一のスライドレール15の第一の端部は、前記第一のスクリーン12に接続され、
前記第二のスライドレール25は、第一の端部と第二の端部を有し、前記第二のスライドレール25の第一の端部は、前記第二のスクリーン22に接続される。
【0027】
具体的には、前記第一のスライドレール15の第一の端部は、前記第一のスクリーン12の第一の表面に接続され、前記第一のスライドレール15の第二の端部は、前記第一のスクリーン12の第一の表面から離れて設置される。
【0028】
前記第二のスライドレール25の第一の端部は、前記第二のスクリーン22の第一の表面に接続され、前記第二のスライドレール25の第二の端部は、前記第二のスクリーン22の第一の表面から離れて設置される。
【0029】
例えば、図1を参照すると、第一の磁気アセンブリ13は、第一の駆動装置による駆動作用で、第一のスライドレール15の第一の位置Aに回転され、第二の磁気アセンブリ23は、第二の駆動装置による駆動作用で、第二のスライドレール25の第一の位置Aに回転され、この場合、前記第一のスクリーン12と第二のスクリーン22は、同一の平面にあるように回転され、前記第一のスクリーン12と第二のスクリーン22は、比較的に大きい表示画面を構成し、前記第一のスクリーン12と第二のスクリーン22との間の角度は、180°である。
【0030】
図2を参照すると、前記第一の磁気アセンブリ13は、第一の駆動装置14による駆動作用で、反時計回りに回転され、第一の磁気アセンブリ13は、第一のスライドレール15の第二の位置Bに回転される。第一の磁気アセンブリ13と第二の磁気アセンブリ23との間に互いに吸引力を持つため、第二の磁気アセンブリ23は、第二の駆動装置24による駆動作用で、時計回りに回転され、第二の磁気アセンブリ23は、第二のスライドレール25の第二の位置Bに回転される。第一の磁気アセンブリ13と第二の磁気アセンブリ23が回転される過程で、第一のスクリーン12と第二のスクリーン22は、互いに近づく方向に回転される。第一の磁気アセンブリ13が、第一のスライドレール15に当接し、且つ第一の磁気アセンブリ13が第一のスライドレールの第二の位置Bに固定され、第二の磁気アセンブリ23が、第二のスライドレール25に当接し、且つ第二の磁気アセンブリ23が第二のスライドレール25の第二の位置Bに固定される場合、前記第一のスクリーン12と第二のスクリーン22との間の角度は、鋭角である。
【0031】
前記第一のスライドレール15と第二のスライドレール25の略軌跡は、図1において矢印aで示す方向と一致しており、ここで、矢印aで示す方向は、スクリーンアセンブリの厚さ方向であり、即ち第一のスライドレール15と第二のスライドレール25の略軌跡は、スクリーンアセンブリの厚さ方向と一致を保っている。
【0032】
第一の駆動装置14と第二の駆動装置24による駆動作用で、前記第一の磁気アセンブリ13と第二の磁気アセンブリ23は、それぞれ第一のスライドレール15と第二のスライドレール25に沿って回転されることができる。本例の第一のスライドレール15と第二のスライドレール25は、ガイド作用を有し、第一の駆動装置と第二の駆動装置による第一の磁気アセンブリと第二の磁気アセンブリへの制御を容易にする。
【0033】
選択的に、図1から図2を参照すると、前記第一のスライドレール15の前記第一の磁気アセンブリ13に近づく第一の表面は、円弧又は多角形を呈し、前記第二のスライドレール25の前記第二の磁気アセンブリ23に近づく第一の表面は、円弧又は多角形を呈する。
【0034】
例えば、前記第一のスライドレール15と第二のスライドレール25の第一の表面が円弧を呈する場合、前記第一の磁気アセンブリ13と第二の磁気アセンブリ23は、それぞれ第一のスライドレール15と第二のスライドレール25の周りにスムーズに回転されることができる。
【0035】
又は前記第一のスライドレール15と第二のスライドレール25の第一の表面は、多角形を呈し、前記第一のスライドレール15と第二のスライドレール25の第一の表面は、エッジを有する。本例において、第一の駆動装置14が第一の磁気アセンブリ13を駆動することを例にして、第一の駆動装置14が第一の磁気アセンブリ13を回転させるように駆動し、さらに第一のスクリーン12を予め設定される角度に回転させる場合、第一の磁気アセンブリ13は、第一のスライドレール15に当接し、第一のスライドレール15の第一の表面がエッジを有するため、前記第一の磁気アセンブリ13は、前記エッジに当接し、本例では、第一の磁気アセンブリが第一のスライドレールから脱落することで第一のスクリーンと第二のスクリーンの折り畳み角度への影響を回避することができる。
【0036】
選択的に、前記第一の磁気アセンブリ13と第二の磁気アセンブリ23は、いずれも強力な磁石である。
【0037】
具体的には、強力な磁石の材質は、ネオジム鉄ボロンを採用してもよく、ネオジム鉄ボロンは、体積が小さく、重量が軽く、磁性が強い特徴を有し、それがスライドレールに設置されるには、内部空間をあまり必要としない。そして、その強い磁性は、第一のスクリーンと第二のスクリーンを回転させて、第一のスクリーンと第二のスクリーンとの間の折り畳み角度を調整することができる。
【0038】
選択的に、前記スクリーンアセンブリには、第一の制御基板と第二の制御基板が設置され、
前記第一の磁気アセンブリ13には、第一のコイルが巻回され、前記第一のコイルは、前記第一の制御基板に電気的に接続され、
前記第二の磁気アセンブリ23には、第二のコイルが巻回され、前記第二のコイルは、前記制御基板に電気的に接続される。
【0039】
ここで、前記第一のコイルは、第一の導電コイルであり、前記第二のコイルは、第二の導電コイルである。
【0040】
具体的には、例えば、第一の磁気アセンブリ13に、第一の導電コイルが巻回されて第一の電磁石が構成され、前記第一の導電コイルは、第一の制御基板に電気的に接続される。第一の制御基板によって前記第一の導電コイルに入力された電流の大きさを調節して前記第一の電磁石の磁性を制御する。
【0041】
第二の磁気アセンブリ23に第二の導電コイルが巻回されて第二の電磁石が構成され、前記第二の導電コイルは、第二の制御基板に電気的に接続される。第二の制御基板によって前記第二の導電コイルに入力された電流の大きさを調節して前記第二の電磁石の磁性を制御する。
【0042】
ここで、前記第一の導電コイルと第二の導電コイルに流れる電流が大きければ大きいほど、第一の電磁石と第二の電磁石の磁性が強くなり、この場合、第一の電磁石と第二の電磁石との互いの吸引力は、大きくなる。本例の第一のスクリーンと第二のスクリーンが一定の角度に回転された後に、第一の磁気アセンブリと第二の磁気アセンブリとの互いの吸引力がより強いため、第一の磁気アセンブリと第二の磁気アセンブリの作用で、第一のスクリーンと第二のスクリーンとの間の吸着力は、より強くなり、第一の磁気アセンブリと第二の磁気アセンブリは、第一のスクリーンと第二のスクリーンを所定の位置に安定させることがより容易である。
【0043】
ここで、第一の電磁石と第二の電磁石とは互いに吸引力を持たせるように、第一の導電コイルと第二の導電コイルの巻回方向を決定し、又は第一の導電コイルと第二の導電コイルに流れる電流方向を決定する。
【0044】
選択的に、前記第一の駆動装置14は、第一の回転軸16と、第一のリンク17とを含み、前記第一の回転軸16は、第一の駆動装置14に回転接続され、前記第一のリンク17の第一の端は、前記第一の回転軸16に固定接続され、前記第一のリンク17の第二の端は、前記第一の磁気アセンブリ13に固定接続され、前記第二の駆動装置24は、第一の駆動装置14の構造と同じである。
【0045】
例えば、前記第一の回転軸16は、第一の駆動装置14に設置され、前記第一の駆動装置14が作動状態にある場合、前記第一の駆動装置14は、前記第一の回転軸16を回転させることができる。前記第一の回転軸16と第一のリンク17の作用で、第一の回転軸16は、第一の磁気アセンブリ13を回転させることができる。第一の磁気アセンブリ13と第二の磁気アセンブリ23との間に互いに吸引力を持ってあり、第一の磁気アセンブリ13は、一定の角度回転され、前記第二の駆動装置24も、前記第二の磁気アセンブリ23を一定の角度回転させ、第一の磁気アセンブリ13と第二の磁気アセンブリ23の、第一のスライドレール15と第二のスライドレール25との間での位置関係を変えることによって、第一のスクリーン12と第二のスクリーン22との間の角度を調整する。
【0046】
前記第二の駆動装置24は、第二の回転軸26と、第二のリンク27とを含み、前記第二の回転軸26は、第二の駆動装置24に回転接続され、前記第二のリンク27の第一の端は、前記第二の回転軸26に固定接続され、前記第二のリンク27の第二の端は、前記第二の磁気アセンブリ23に固定接続される。
【0047】
本例では、前記第一の磁気アセンブリと第二の磁気アセンブリを回転させるように駆動する構造は、簡単である。第一の磁気アセンブリは、第二の磁気アセンブリの極性と異なり、第一の磁気アセンブリと第二の磁気アセンブリとの間に互いに吸引力を持つ。第一のスクリーンのエッジと第二のスクリーンのエッジは、第一の磁気アセンブリと第二の磁気アセンブリとの互いの吸引力により、密着して接合されることができる。そのため、第一の磁気アセンブリと第二の磁気アセンブリの、第一のスライドレールと第二のスライドレールとの間での位置を調整すれば、第一のスクリーンと第二のスクリーンとの間の折り畳み角度を調整することができる。
【0048】
選択的に、前記第一の回転軸16は、ダンピング回転軸である。
【0049】
本例の第一の駆動装置と第二の駆動装置は、第一の磁気アセンブリと第二の磁気アセンブリを回転させるように駆動し、第一のスクリーンと第二のスクリーンとの間の折り畳み角度を調整し、且つ第一の磁気アセンブリと第二の磁気アセンブリを第一のスライドレールと第二のスライドレールにそれぞれ安定させ、さらに第一のスクリーンと第二のスクリーンとの間の折り畳み角度を安定させることができる。選択的に、前記第二の回転軸26は、ダンピング回転軸でもある。
【0050】
本出願の別の側面によれば、電子機器を提供する。図1図2を参照すると、前記電子機器は、上記に記載のスクリーンアセンブリを含み、
前記電子機器は、第一のケース11と、第二のケース21とをさらに含み、
前記第一のスクリーン12は、第一のケース11に設置され、前記第二のスクリーン22は、第二のケース21に設置される。
【0051】
本例では、電子機器は、第一のケース11と第二のケース21が別体に設置され、例えば、第一のケース11と第二のケース21の両方は、それぞれ独立して設置され、第一のケース11と第二のケース21は、別々に使用されてもよく、第一のケース11と第二のケース21は、組み合わせて前記電子機器のケースを構成してもよい。
【0052】
第一のスクリーン12が第一のケース11に設置される場合、第一の駆動装置14は、第一のケース11の内部に設置され、第二のスクリーン22は、第二のケース21に設置され、第二の駆動装置24は、第二のケース21の内部に設置される。
【0053】
本例の第一の駆動装置と第二の駆動装置は、それぞれ第一の磁気アセンブリと第二の磁気アセンブリを回転させるように駆動することができ、さらに第一のスクリーンと第二のスクリーンを回転させることができ、第一のスクリーンと第二のスクリーンとの間の折り畳み角度を調整する。本例の電子機器は、スマートフォン、タブレットパソコン又はウェアラブル電子機器などであってもよい。
【0054】
選択的に、前記第一のスライドレール15は、第一の端部と第二の端部を有し、前記第一のスライドレール15の第一の端部は、前記第一のスクリーン12の第一の表面に接続され、前記第一のスライドレール15の第二の端部は、前記第一のケース11の第一の表面に接続される。
【0055】
前記第二のスライドレール25は、第一の端部と第二の端部を有し、前記第二のスライドレール25の第一の端部は、前記第二のスクリーン22の第一の表面に接続され、前記第二のスライドレール25の第二の端部は、前記第二のケース21の第一の表面に接続される。
【0056】
ここで、前記第一のスクリーン12の第一の表面は、以下のように定義される。前記第一のスクリーン12は、表示面と、前記表示面の反対側に配置され、且つ向きが逆である非表示面を有し、ここで、本例の非表示面は、前記第一のスクリーン12の第一の表面である。
【0057】
前記第一のケース11の第一の表面は、以下のように定義される。前記第一のケースの第一の表面が、前記第一のスクリーン12の非表示面に対向して設置される表面である。
【0058】
前記第一の磁気アセンブリ13は、第一のスライドレール15に当接し、前記第二の磁気アセンブリ23は、第二のスライドレール25に当接する。
【0059】
前記第一の駆動装置14は、前記第一のスライドレール15に沿って回転されるように前記第一の磁気アセンブリ13を駆動し、前記第二の駆動装置14は、前記第二のスライドレール25に沿って回転されるように前記第二の磁気アセンブリ23を駆動する。
【0060】
第一の駆動装置14と第二の駆動装置24による駆動作用で、前記第一の磁気アセンブリ13と第二の磁気アセンブリ23は、それぞれ第一のスライドレール15と第二のスライドレール25に沿って回転されることができる。本例の第一のスライドレール15と第二のスライドレール25は、ガイド作用を有し、第一の駆動装置と第二の駆動装置による第一の磁気アセンブリと第二の磁気アセンブリへの制御を容易にする。
【0061】
選択的に、前記第一のケース11の側壁は、前記第一のスライドレールを構成し、前記第二のケース21の側壁は、前記第二のスライドレールを構成する。
【0062】
本例の第一の磁気アセンブリ13は、第一のケース11の側壁に設置され、第一の磁気アセンブリ13を第一のケース11の側壁の周りに回転させ、さらに第一のスクリーン12を回転させ、第一のスクリーン12が予め設定される角度に回転される場合、前記第一の磁気アセンブリ13は、第一のケース11の側壁に当接し、第一の磁気アセンブリ13を第一のケース11の側壁に安定させることができる。第二の磁気アセンブリ23は、第二のケース21の側壁に設置され、第二の磁気アセンブリ23を、第二のケース21の側壁の周りに回転させ、さらに第二のスクリーン22を回転させ、第二のスクリーン22が予め設定される角度に回転される場合、前記第二の磁気アセンブリ23は、第二のケース21の側壁に当接する。
【0063】
本例の第一のケースの側壁は、前記第一のスライドレールを構成し、前記第二のケースの側壁は、前記第二のスライドレールを構成し、電子機器に第一のスライドレールと第二のスライドレールを追加設置することを回避し、電子機器の内部空間を節約した。
【0064】
選択的に、前記電子機器は、第一のスクリーン12又は第二のスクリーン22に設置される角度センサをさらに含む。本例の角度センサは、第一のスクリーン12又は第二のスクリーン22に設置され、角度センサは、第一のスクリーン12と第二のスクリーン22との間の折り畳み角度をリアルタイムに記録する。前記角度センサは、電子機器に設置される制御基板に電気的に接続され、前記角度センサにより記録された折り畳み角度は、第一のスクリーン又は第二のスクリーンによって表示されてもよい。選択的に、前記角度センサは、ホールセンサであってもよい。前記ホールセンサは、第一の磁気アセンブリと第二の磁気アセンブリとの間の磁界強度を感知することで第一のスクリーンと第二のスクリーンとの間の折り畳み角度を決定する。ここで、ホールセンサが磁感強度によって折り畳み角度を計算することは、すでに従来の技術となっているが、本実施例は、ここでこれ以上説明しない。
【0065】
選択的に、前記角度センサは、回転軸又は駆動装置の可動子にさらに設置されてもよく、前記角度センサは、前記回転軸又は駆動装置の可動子の回転数などによって前記第一のスクリーンと第二のスクリーンとの間の折り畳み角度を決定する。
【0066】
選択的に、前記第一の磁気アセンブリ13と第二の磁気アセンブリ23は、前記電子機器に鏡面対称にそれぞれ配置される。
【0067】
第一の駆動装置14は、第一のスライドレール15の周りに第一の位置Aから第二の位置Bに回転されるように前記第一の磁気アセンブリ13を駆動し、前記第二の駆動装置24も、第二のスライドレール25の周りに第一の位置Aから第二の位置Bに回転されるように前記第二の磁気アセンブリ23を駆動し、第一の磁気アセンブリと第二の磁気アセンブリの極性は、逆であり、両方間に互いに吸引力があり、第一の磁気アセンブリと第二の磁気アセンブリが回転されている過程において、第一の磁気アセンブリと第二の磁気アセンブリは、常にある平面に関して鏡面対称に分布されている。
【0068】
説明すべきこととして、本明細書では、用語である「包括」、「包含」又はその他の任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、それによって一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストアップされていない他の要素も含み、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、文章である「一つの......を含む」で限定される要素は、この要素を含むプロセス、方法、物品又は装置に別の同じ要素がさらに存在することが除外されない。
【0069】
以上は、図面を結び付けながら、本出願の実施例を記述したが、本出願は、上記の具体的な実施の形態に限らない。上記の具体的な実施の形態は、例示的なものに過ぎず、制限性のあるものではない。当業者は、本出願の示唆で、本出願の趣旨と請求項が保護する範囲から逸脱しない限り、多くの形式を形成することもでき、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【符号の説明】
【0070】
11-第一のケース、12-第一のスクリーン、13-第一の磁気アセンブリ、14-第一の駆動装置、15-第一のスライドレール、16-第一の回転軸、17-第一のリンク、21-第二のケース、22-第二のスクリーン、23-第二の磁気アセンブリ、24-第二の駆動装置、25-第二のスライドレール、26-第二の回転軸、27-第二のリンク。
図1
図2