(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-05
(45)【発行日】2024-06-13
(54)【発明の名称】端末
(51)【国際特許分類】
H04W 72/23 20230101AFI20240606BHJP
H04W 72/0453 20230101ALI20240606BHJP
H04W 56/00 20090101ALI20240606BHJP
H04W 48/10 20090101ALI20240606BHJP
【FI】
H04W72/23
H04W72/0453
H04W56/00 130
H04W48/10
(21)【出願番号】P 2023099607
(22)【出願日】2023-06-16
(62)【分割の表示】P 2021530360の分割
【原出願日】2019-07-05
【審査請求日】2023-06-16
(73)【特許権者】
【識別番号】392026693
【氏名又は名称】株式会社NTTドコモ
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100169797
【氏名又は名称】橋本 浩幸
(72)【発明者】
【氏名】原田 浩樹
(72)【発明者】
【氏名】永田 聡
(72)【発明者】
【氏名】武田 大樹
(72)【発明者】
【氏名】ワン ジン
【審査官】石田 信行
(56)【参考文献】
【文献】LG Electronics,RMSI delivery and CORESET configuration,3GPP TSG RAN WG1 adhoc_NR_AH_1801 R1-1800351,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_AH/NR_AH_1801/Docs/R1-1800351.zip>,2018年01月13日
【文献】Qualcomm Incorporated,Remaining system information delivery consideration,3GPP TSG RAN WG1 adhoc_NR_AH_1801 R1-1800848,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_AH/NR_AH_1801/Docs/R1-1800848.zip>,2018年01月13日
【文献】LG Electronics,RMSI delivery and CORESET configuration,3GPP TSG RAN WG1 #93 R1-1806602,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_93/Docs/R1-1806602.zip>,2018年05月12日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00 ー 99/00
H04B 7/24 ー 7/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一つまたは複数の周波数レンジを含む周波数帯域と異なる異周波数帯域において、同期信号ブロックを受信する受信部と、
前記同期信号ブロックのサブキャリア間隔と同一のサブキャリア間隔である特定の下り制御チャネルのサブキャリア間隔に対して、特定の制御リソースセットの多重化パターンのみを適用する制御部と、
前記受信部は、前記制御リソースセットに基づいてシステム情報を受信する、端末。
【請求項2】
前記制御部は、前記異周波数帯域を用いる場合、前記システム情報用のサブキャリア間隔を示す情報要素が前記周波数帯域とは異なる他の目的で使用されると想定する請求項1に記載の端末。
【請求項3】
前記特定の多重化パターンは、前記周波数帯域の場合よりも制限された多重化パターンである請求項1に記載の端末。
【請求項4】
一つまたは複数の周波数レンジを含む周波数帯域と異なる異周波数帯域において、同期信号ブロックを受信するステップと、
前記同期信号ブロックのサブキャリア間隔と同一のサブキャリア間隔である特定の下り制御チャネルに対して、特定の制御リソースセットの多重化パターンのみを適用するステップと、
前記制御リソースセットに基づいてシステム情報を受信するステップと
を有する
端末の通信方法。
【請求項5】
一つまたは複数の周波数レンジを含む周波数帯域と異なる異周波数帯域において、同期信号ブロックを送信する送信部と、
前記同期信号ブロックのサブキャリア間隔と同一のサブキャリア間隔である特定の制御リソースセットに対して、特定の多重化パターンのみを適用する制御部とを備え、
前記送信部は、前記制御リソースセットに基づいてシステム情報を送信する、無線基地局。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信を実行する端末、特に、システム情報を取得する端末に関する。
【背景技術】
【0002】
3rd Generation Partnership Project(3GPP)は、Long Term Evolution(LTE)を仕様化し、LTEのさらなる高速化を目的としてLTE-Advanced(以下、LTE-Advancedを含めてLTEという)、さらに、5th generation mobile communication system(5G、New Radio(NR)またはNext Generation(NG)とも呼ばれる)の仕様化も進められている。
【0003】
3GPPのRelease 15及びRelease 16(NR)では、FR1(410 MHz~7.125 GHz)及びFR2,(24.25 GHz~52.6 GHz)を含む帯域の動作が仕様化されている。また、Release 16以降の仕様では、52.6GHzを超える帯域での動作も検討されている(非特許文献1参照)。Study Item(SI)での目標周波数範囲は52.6GHz~114.25GHzである。
【0004】
このようにキャリア周波数が非常に高い場合、位相雑音及び伝搬損失の増大が問題となる。また、ピーク対平均電力比(PAPR)及びパワーアンプの非線形性に対してより敏感となる。
【0005】
このような問題を考慮すると、52.6GHzを超えるような高周波数帯域など、FR1/FR2と異なる異周波数帯域を用いる場合、同期信号(SS:Synchronization Signal)、及び下り物理報知チャネル(PBCH:Physical Broadcast CHannel)から構成されるSSB(SS/PBCH Block)の初期アクセス用の送信周期(Periodicity)、及びPDCCH(Physical Downlink Control Channel)、具体的には、システム情報ブロック(SIB)復号化のためのType 0 PDCCHのモニタリング機会(MO)の周期を変更することが考えられる。
【0006】
また、Type0-PDCCH CSS(Common Search Space:共通検索スペース) set用のCORESET(control resource sets:制御リソースセット)(CORESET#0と呼ばれてもよい)の帯域幅(リソースブロック(RB)数)及びシンボル数を変更すること、さらに、SSBとType 0PDCCHのMOとの関連付けルールを変更することも考えられる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0007】
【文献】3GPP TR 38.807 V0.1.0, 3rd Generation Partnership Project; T echnical Specification Group Radio Access Network; Study on requirements for NR beyond 52.6 GHz (Release 16)、3GPP、2019年3月
【発明の概要】
【0008】
しかしながら、上述したようなFR1/FR2と異なる異周波数帯域を用いる場合、さらに、次のような問題が想定される。
【0009】
具体的には、特に、NRのスタンドアローン(SA)運用をサポートする場合、3GPPのRelease 15などで規定されている既存の設定を異周波数帯域にそのまま適用することは適切でない場合があり得る。例えば、Discrete Fourier Transform - Spread OFDM(DFT-S-OFDM)が用いられる場合、Type0-PDCCH CSS用CORESET(CORESET#0)のシンボル数は十分でない可能性がある。
【0010】
そこで、本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、FR1/FR2と異なる異周波数帯域を用いる場合でも、システム情報の取得に用いられる適切な制御リソースセットまたは共通検索スペースを適用し得る端末の提供を目的とする。
【0011】
本開示の一態様は、一つまたは複数の周波数レンジ(FR1, FR2)を含む周波数帯域と異なる異周波数帯域(例えば、FR4)を用いる場合、前記周波数帯域を用いる場合よりも多い数のシンボルを制御リソースセットに適用する制御部(制御部270)と、前記制御リソースセットを用いてシステム情報を受信する受信部(制御信号・参照信号処理部240)とを備える端末(UE200)である。
【0012】
本開示の一態様は、一つまたは複数の周波数レンジ(FR1, FR2)を含む周波数帯域と異なる異周波数帯域(例えば、FR4)を用いる場合、前記周波数帯域を用いる場合よりも少ない数または大きい数のリソースブロックを制御リソースセットに適用する制御部(制御部270)と、前記制御リソースセットを用いてシステム情報を受信する受信部(制御信号・参照信号処理部240)とを備える端末(UE200)である。
【0013】
本開示の一態様は、一つまたは複数の周波数レンジを含む周波数帯域(FR1, FR2)と異なる異周波数帯域(例えば、FR4)を用いる場合、前記周波数帯域を用いる場合よりも広い下り制御チャネルのモニタリング機会の間隔を適用する制御部(制御部270)と、前記モニタリング機会において前記下り制御チャネルを受信する受信部(制御信号・参照信号処理部240)とを備える端末(UE200)である。
【0014】
本開示の一態様は、一つまたは複数の周波数レンジを含む周波数帯域(FR1, FR2)と異なる異周波数帯域(例えば、FR4)を用いる場合、前記周波数帯域を用いる場合よりも制限された制御リソースセットの多重化パターンを適用する制御部(制御部270)と、前記制御リソースセットを用いてシステム情報を受信する受信部(制御信号・参照信号処理部240)とを備える端末(UE200)である。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】
図1は、無線通信システム10の全体概略構成図である。
【
図2】
図2は、無線通信システム10において用いられる周波数レンジを示す図であ る。
【
図3A】
図3Aは、無線通信システム10において用いられる無線フレーム、サブフ レーム及びスロットの構成例を示す図である。
【
図3B】
図3Bは、無線通信システム10において用いられる制御リソースセット( CORESET)の構成例を示す図である。
【
図4】
図4は、データ用に120kHz SCS、SSB用に240kHz SCSが用いられる場合にお ける多重化パターン(Multiplexing pattern=1)の例(その1)を示す図である。
【
図5】
図5は、データ用に120kHz SCS、SSB用に240kHz SCSが用いられる場合にお ける多重化パターン(Multiplexing pattern=1)の例(その2)を示す図である。
【
図6】
図6は、データ用に120kHz SCS、SSB用に240kHz SCSが用いられる場合にお ける多重化パターン(Multiplexing pattern=2)の例を示す図である。
【
図7】
図7は、データ用に120kHz SCS、SSB用に120kHz SCSが用いられる場合にお ける多重化パターン(Multiplexing pattern=3)の例を示す図である。
【
図8】
図8は、UE200の機能ブロック構成図である。
【
図9】
図9は、動作例3の例1に対応するType 0 PDCCHの配置例を示す図である。
【
図10】
図10は、動作例4の例3に対応するSSB及びType 0 PDCCHの配置例を示 す図である。
【
図11】
図11は、UE200のハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、実施形態を図面に基づいて説明する。なお、同一の機能や構成には、同一または類似の符号を付して、その説明を適宜省略する。
【0017】
(1)無線通信システムの全体概略構成
図1は、本実施形態に係る無線通信システム10の全体概略構成図である。無線通信システム10は、5G New Radio(NR)に従った無線通信システムであり、Next Generation-Radio Access Network 20(以下、NG-RAN20、及び端末200(以下、UE200、User Equipment)を含む。
【0018】
NG-RAN20は、無線基地局100(以下、gNB100)を含む。なお、gNB及びUEの数を含む無線通信システム10の具体的な構成は、
図1に示した例に限定されない。
【0019】
NG-RAN20は、実際には複数のNG-RAN Node、具体的には、gNB(またはng-eNB)を含み、5Gに従ったコアネットワーク(5GC、不図示)と接続される。なお、NG-RAN20及び5GCは、単に「ネットワーク」と表現されてもよい。
【0020】
gNB100は、5Gに従った無線基地局であり、UE200と5Gに従った無線通信を実行する。gNB100及びUE200は、複数のアンテナ素子から送信される無線信号を制御することによって、より指向性の高いビームを生成するMassive MIMO(Multiple-Input Multiple-Output)、複数のコンポーネントキャリア(CC)を束ねて用いるキャリアアグリゲーション(CA)、及びUEと2つのNG-RAN Nodeそれぞれとの間において同時に通信を行うデュアルコネクティビティ(DC)などに対応することができる。
【0021】
また、無線通信システム10は、複数の周波数レンジ(FR)に対応する。
図2は、無線通信システム10において用いられる周波数レンジを示す。
【0022】
図2に示すように、無線通信システム10は、FR1及びFR2に対応する。各FRの周波数帯は、次のとおりである。
【0023】
・FR1:410 MHz~7.125 GHz
・FR2:24.25 GHz~52.6 GHz
FR1では、15, 30または60kHzのSub-Carrier Spacing(SCS)が用いられ、5~100MHzの帯域幅(BW)が用いられる。FR2は、FR1よりも高周波数であり、60,または120kHz(240kHzが含まれてもよい)のSCSが用いられ、50~400MHzの帯域幅(BW)が用いられる。
【0024】
なお、SCSは、numerologyと解釈されてもよい。numerologyは、3GPP TS38.300において定義されており、周波数ドメインにおける一つのサブキャリアスペーシングと対応する。
【0025】
さらに、無線通信システム10は、FR2の周波数帯域よりも高周波数帯域にも対応する。具体的には、無線通信システム10は、52.6GHzを超え、114.25GHzまでの周波数帯域に対応する。ここでは、このような高周波数帯域を、便宜上「FR4」と呼ぶ。FR4は、いわゆるEHF(extremely high frequency、ミリ波とも呼ばれる)に属する。なお、FR4は仮称であり、別の名称で呼ばれても構わない。
【0026】
また、FR4は、さらに区分されても構わない。例えば、FR4は、70GHz以下の周波数レンジと、70GHz以上の周波数レンジとに区分されてもよい。或いは、FR4は、さらに多くの周波数レンジに区分されてもよいし、70GHz以外の周波数において区分されてもよい。
【0027】
また、ここでは、FR2とFR1との間の周波数帯は、便宜上「FR3」と呼ぶ。FR3は、7.125 GHzを超え、24.25 GHz未満の周波数帯である。
【0028】
本実施形態では、FR3及びFR4は、FR1及びFR2を含む周波数帯域と異なっており、異周波数帯域と呼ぶ。
【0029】
特に、FR4のような高周波数帯域では、上述したように、キャリア間の位相雑音の増大が問題となる。このため、より大きな(広い)SCS、またはシングルキャリア波形の適用が必要となり得る。
【0030】
また、伝搬損失が大きくなるため、より狭いビーム(すなわち、より多数のビーム)が必要となり得る。さらに、PAPR及びパワーアンプの非線形性に対してより敏感となるため、より大きな(広い)SCS(及び/または、より少ない数のFFTポイント)、PAPR低減メカニズム、またはシングルキャリア波形が必要となり得る。
【0031】
このような問題を解決するため、本実施形態では、52.6GHzを超える帯域を用いる場合、より大きなSub-Carrier Spacing(SCS)を有するCyclic Prefix-Orthogonal Frequency Division Multiplexing(CP-OFDM)/Discrete Fourier Transform - Spread(DFT-S-OFDM)を適用しえる。
【0032】
しかしながら、SCSが大きい程、シンボル/CP(Cyclic Prefix)期間及びスロット期間が短くなる(14シンボル/スロットの構成が維持される場合)。
【0033】
図3Aは、無線通信システム10において用いられる無線フレーム、サブフレーム及びスロットの構成例を示す。また、表1は、SCSとシンボル期間との関係を示す。
【0034】
【0035】
表1に示すように、14シンボル/スロットの構成が維持される場合、SCSが大きく(広く)なる程、シンボル期間(及びスロット期間)は短くなる。
【0036】
本実施形態では、このようにSCSを大きくした場合でも、UE200のコスト増、複雑化及び消費電力の増大を抑制し得るメカニズムが提供される。
【0037】
また、
図3Bは、無線通信システム10において用いられる制御リソースセット(CORESET)の構成例を示す。
【0038】
図3Bに示すように、CORESETは、アクティブなBWP(Bandwidth part)内に配置される。CORESETは、周波数方向(周波数領域と呼んでもよい)においては、複数のリソースブロック(RB)によって構成され、時間方向(時間領域と呼んでもよい)においては、スロット内の1つ、または複数(具体的には、2つまたは3つ)のシンボル(OFDMシンボル)によって構成される。また、CORESETには、Type0-PDCCH CSS用のCORESET#0も含まれる。
なお、CORESETは、制御リソースセット以外の用語、例えば、単にリソースセットなどと呼ばれてもよいし、時間・周波数リソース、MIBによって提供されるリソースセットなどと呼ばれてもよい。また、CORESET#0は、第1制御リソースセット、初期制御リソースセットなどと呼ばれてもよい。
【0039】
また、1つまたは複数の共通検索スペース(CSS:Common Search Space)が設定されてよく、各共通検索スペースには対応するCORESETが紐づけられてよい。
【0040】
CORESETは、以下のパラメータを含んでよい。
【0041】
・リソースエレメント: 周波数領域の1つのサブキャリアと、時間領域の1つのOFDMシンボルによって構成されるリソースグリッドの最小単位である。
【0042】
・リソースエレメントグループ(REG): 1つのリソースブロック(周波数領域では12のリソースエレメント)と、時間領域では1つのOFDMシンボルとによって構成される。
【0043】
・REGバンドル: 複数のREGによって構成される。
【0044】
・制御チャネルエレメント(CCE): 複数のREGによって構成される。CCE内のREGバンドルの数は様々でよい。
【0045】
・アグリゲーションレベル: PDCCHに対して割り当てられているCCEの数を示す。
【0046】
また、周波数領域及び時間領域のパラメータ(NRB^CORESET, Nsymb^CORESET)は、無線リソース制御レイヤ(RRC)のシグナリングによって指定可能である。
【0047】
また、検索スペース(サーチスペースと呼んでもよい)には、「UE固有検索スペース」と、「共通検索スペース」(CSS)の2種類がある。
【0048】
共通検索スペースは、全ての端末(UE)が、当該全ての端末のための信号(例えば、System Information Block(SIB)用のPDCCH)、または専用のチャネルが確立される前(例えば、ランダムアクセス手順実行中)に全てのUEに適用されるシグナリングメッセージを検索するために必要なサーチスペースと解釈してもよい。
【0049】
また、Type0-PDCCH CSSとは、SIメッセージ(SIB)の取得、具体的には、SIメッセージの復号化のためのPDCCHを送信する専用のPDCCH検索スペースのサブセットである。
【0050】
UE200は、Type0-PDCCH CSSの制御リソースセット(CORESET#0)が存在すると判定した場合、Type 0 PDCCHの制御リソースセットの連続するリソースブロック数と連続するシンボル数とを決定する。
【0051】
具体的には、3GPP TS38.213 v15/13章(つまり、3GPPのRelease 15)に記載されているTable 13-1~13-10に示されているように、Master Information Block(MIB)に含まれるpdcch-ConfigSIB1の4つの最上位ビット(controlResourceSetZero)からCORESET#0の連続するリソースブロック数及び連続するシンボル数などを決定し、Master Information Block(MIB)に含まれるpdcch-ConfigSIB1の4つの最下位ビット(searchSpaceZero)からPDCCH(Type 0 PDCCHを含む)のモニタリング機会(MO)の周期やタイミングなどを決定する。
【0052】
以下、FR2を用いる場合におけるType 0 PDCCH用の制御リソースセット(以下、"controlResourceSetZero"とも表記する)、及びType0-PDCCH CSS(以下、"searchSpaceZero"とも表記する)の設定例について説明する。
【0053】
例えば、データ用に120kHz SCS、SSB用に240kHz SCSが用いられる場合、表1及び表2利用できる。表1及び表2は、3GPP TS38.213のTable 13-10及び13-12の再掲である。
【0054】
【0055】
【0056】
図4は、データ用に120kHz SCS、SSB用に240kHz SCSが用いられる場合における多重化パターン(Multiplexing pattern=1)の例(その1)を示す。
図4に示す例は、CORESET#0のシンボル数(N
symb^CORESET)が「1」となるようなcontrolResourceSetZeroのインデックス(例えば「0」)が選択(表1参照)され、スロットあたりのサーチスペースセット数が「2」かつSSBとType0-PDCCHが同じスロット内に存在し得ると想定されるようなsearchSpaceZeroのインデックス(例えば「6」)が選択(表2参照)された場合を示す。
【0057】
表1に示すように、controlResourceSetZeroのインデックスが「0」の場合、多重化パターン(Multiplexing pattern)として「1」が選択される。また、表2に示すように、Multiplexing pattern=1の場合のsearchSpaceZeroのインデックスが「6」の場合、スロット(14シンボル)内の共通検索スペースの数は「2」である。なお、表2の「O」は、Type
0 PDCCHの送信基準位置からのオフセット量を示す。
【0058】
図4に示す例では、スロット内に、2つのPDCCH MO及び2つのSSB(SS/PBCH Block)が、時分割で配置(多重)されている。
【0059】
図5は、データ用に120kHz SCS、SSB用に240kHz SCSが用いられる場合における多重化パターン(Multiplexing pattern=1)の例(その2)を示す。
図5に示す例は、N
symb^CORESETが「2」となるようなcontrolResourceSetZeroのインデックス(例えば「2」)が選択(表1参照)され、スロットあたりのサーチスペースセット数が「1」かつSSBとType 0 PDCCHが異なるスロットに存在し得ると想定されるようなsearchSpaceZeroのインデックス(例えば「4」)が選択(表2参照)された場合を示す。
【0060】
図5に示す例では、スロット内に、2つのSSBが時分割して配置されるとともに、異なるスロットにおいてスロットあたり1つのPDCCH MOが、時分割で配置(多重)されている。
【0061】
また、表2に代えて、表3も利用できる。表3は、表1において、Multiplexing pattern=2が選択された場合に利用される。表3は、3GPP TS38.213のTable 13-14の再掲である。
【0062】
【0063】
図6は、データ用に120kHz SCS、SSB用に240kHz SCSが用いられる場合における多重化パターン(Multiplexing pattern=2)の例を示す。
図6に示す例は、Multiplexing pattern=2となるようなcontrolResourceSetZeroのインデックス(例えば「6」)が選択(表1参照)され、searchSpaceZeroのインデックスに「0」が選択(表3参照)された場合を示す。
【0064】
図6に示す例では、スロット内に、4つのSSBが連続して時分割で配置(多重)されるとともに、4つのType 0 PDCCHのMOがSSBと異なる周波数リソースに時分割で配置(多重)されている。
【0065】
さらに、データ用に120kHz SCS、SSB用に120kHz SCSが用いられる場合、表4及び表5を利用できる。表4及び表5は、3GPP TS38.213のTable 13-8及び13-15の再掲である。
【0066】
【0067】
【0068】
図7は、データ用に120kHz SCS、SSB用に120kHz SCSが用いられる場合における多重化パターン(Multiplexing pattern=3)の例を示す。
図7に示す例は、Multiplexing pattern=3となるようなcontrolResourceSetZeroのインデックス(例えば「4」)が選択(表4参照)され、searchSpaceZeroのインデックスに「0」が選択(表5参照)された場合を示す。
【0069】
図7に示す例では、スロット内に、2つのSSBが連続して時分割で配置(多重)されるとともに、対応する2つのType 0 PDCCHのMOがそれぞれ対応するSSBと周波数分割で配置(多重)されている。
【0070】
本実施形態では、FR3またはFR4を用いる場合、位相雑音及び伝搬損失の増大、ピーク対平均電力比(PAPR)及びパワーアンプの非線形性に対してより敏感になることを考慮し、上述したsearchSpaceZero及び/またはcontrolResourceSetZeroの設定を変更し得る。具体的には、SSBのperiodicity(初期アクセス用)、及びType 0 PDCCHのMOのperiodicityを変更し得る。
【0071】
或いは、CORESET#0の帯域幅(RB)及びシンボル数を変更し得る。さらに、SSBとType 0
PDCCH MOとの関連付けルールを変更し得る。
【0072】
(2)無線通信システムの機能ブロック構成
次に、無線通信システム10の機能ブロック構成について説明する。具体的には、UE200の機能ブロック構成について説明する。
【0073】
図8は、UE200の機能ブロック構成図である。
図8に示すように、UE200は、無線信号送受信部210、アンプ部220、変復調部230、制御信号・参照信号処理部240、符号化/復号部250、データ送受信部260及び制御部270を備える。
【0074】
無線信号送受信部210は、NRに従った無線信号を送受信する。無線信号送受信部210は、Massive MIMO、複数のCCを束ねて用いるCA、及びUEと2つのNG-RAN Nodeそれぞれとの間において同時に通信を行うDCなどに対応する。
【0075】
無線信号送受信部210は、FR1またFR2を用いる場合よりもシンボル数が多くなったスロットを用いて無線信号を送受信できる。なお、シンボル数とは、具体的には、
図3に示すスロットを構成するOFDMシンボルの数である。
【0076】
例えば、無線信号送受信部210は、28シンボル/スロット構成のスロットを用いて無線信号を送受信することができる。
【0077】
アンプ部220は、PA (Power Amplifier)/LNA (Low Noise Amplifier)などによって構成される。アンプ部220は、変復調部230から出力された信号を所定の電力レベルに増幅する。また、アンプ部220は、無線信号送受信部210から出力されたRF信号を増幅する。
【0078】
変復調部230は、所定の通信先(gNB100または他のgNB)毎に、データ変調/復調、送信電力設定及びリソースブロック割当などを実行する。
【0079】
本実施形態では、本Cyclic Prefix-Orthogonal Frequency Division Multiplexing(CP-OFDM)/Discrete Fourier Transform - Spread OFDM(DFT-S-OFDM)を適用し得る。また、本実施形態では、DFT-S-OFDMは、上りリンク(UL)だけでなく、下りリンク(DL)にも用い得る。
【0080】
制御信号・参照信号処理部240は、UE200が送受信する各種の制御信号に関する処理、及びUE200が送受信する各種の参照信号に関する処理を実行する。
【0081】
具体的には、制御信号・参照信号処理部240は、gNB100から所定の制御チャネルを介して送信される各種の制御信号、例えば、無線リソース制御レイヤ(RRC)の制御信号を受信する。また、制御信号・参照信号処理部240は、gNB100に向けて、所定の制御チャネルを介して各種の制御信号を送信する。
【0082】
また、制御信号・参照信号処理部240は、Demodulation reference signal(DMRS)、及びPhase Tracking Reference Signal (PTRS)などの参照信号(RS)を用いた処理を実行する。
【0083】
DMRSは、データ復調に用いるフェージングチャネルを推定するための端末個別の基地局~端末間において既知の参照信号(パイロット信号)である。PTRSは、高い周波数帯で課題となる位相雑音の推定を目的した端末個別の参照信号である。
【0084】
なお、参照信号には、DMRS及びPTRS以外に、Channel State Information-Reference Signal(CSI-RS)及びSounding Reference Signal(SRS)も含まれる。
【0085】
また、チャネルには、制御チャネルとデータチャネルとが含まれる。制御チャネルには、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)、PUCCH(Physical Uplink Control Channel)、RACH(Random Access Channel、Random Access Radio Network Temporary Identifier(RA-RNTI)を含むDownlink Control Information (DCI))、及びPhysical Broadcast
Channel(PBCH)などが含まれる。
【0086】
また、データチャネルには、PDSCH(Physical Downlink Shared Channel)、及びPUSCH(Physical Downlink Shared Channel)などが含まれる。データとは、データチャネルを介して送信されるデータを意味する。
【0087】
また、本実施形態では、制御信号・参照信号処理部240は、CORESET(CORESET#0を含む)を用いてシステム情報(SI)を受信する受信部を構成する。また、制御信号・参照信号処理部240は、PDCCHのMO(モニタリング機会)においてPDCCH(下り制御チャネル)を受信する受信部を構成する。
【0088】
具体的には、制御信号・参照信号処理部240は、CORESET(
図3B参照)及びサーチスペースの構成情報を取得し、SIBをスケジューリングするPDCCHが含まれる検索スペースを判定する。
【0089】
より具体的には、制御信号・参照信号処理部240は、controlResourceSetZero及びsearchSpaceZeroを取得し、SIBをスケジューリングするType 0 PDCCHが含まれるType0-PDCCH CSSを判定する。制御信号・参照信号処理部240は、判定したType0-PDCCH CSSに基づいて、Type 0 PDCCH MO(
図4~7参照)においてPDCCHを介したSIBの受信を試みる。
【0090】
符号化/復号部250は、所定の通信先(gNB100または他のgNB)毎に、データの分割/連結及びチャネルコーディング/復号などを実行する。
【0091】
具体的には、符号化/復号部250は、データ送受信部260から出力されたデータを所定のサイズに分割し、分割されたデータに対してチャネルコーディングを実行する。また、符号化/復号部250は、変復調部230から出力されたデータを復号し、復号したデータを連結する。
【0092】
データ送受信部260は、Protocol Data Unit (PDU)ならびにService Data Unit (SDU)の送受信を実行する。具体的には、データ送受信部260は、複数のレイヤ(媒体アクセス制御レイヤ(MAC)、無線リンク制御レイヤ(RLC)、及びパケット・データ・コンバージェンス・プロトコル・レイヤ(PDCP)など)におけるPDU/SDUの組み立て/分解などを実行する。また、データ送受信部260は、ハイブリッドARQ(Hybrid automatic repeat request)に基づいて、データの誤り訂正及び再送制御を実行する。
【0093】
制御部270は、UE200を構成する各機能ブロックを制御する。以下、制御部270の機能の概要について説明する。なお、制御部270によって実行されるUE200の動作の詳細については、後述する。
【0094】
制御部270は、一つまたは複数の周波数レンジ(例えば、FR1, FR2)を含む周波数帯域と異なる異周波数帯域(例えば、FR3, FR4)を用いる場合、当該周波数帯域を用いる場合よりも多い数のシンボルをCORESET(制御リソースセット)に適用することができる。つまり、制御部270は、特に、FR4のような高周波数帯域を用いる場合、CORESET#0に、より多くのシンボル数(Nsymb^CORESET)を用い得る。
【0095】
また、制御部270は、当該異周波数帯域を用いる場合、当該周波数帯域を用いる場合よりも少ない数または大きい数のリソースブロックをCORESETに適用することができる。つまり、制御部270は、特に、FR4のような高周波数帯域を用いる場合、CORESET#0に、より少ない数または大きい数のリソースブロック(NRB^CORESET)を用い得る。
【0096】
さらに、制御部270は、当該異周波数帯域を用いる場合、当該周波数帯域を用いる場合よりも広いPDCCH(下り制御チャネル)のMO(モニタリング機会)の間隔を適用することもできる。つまり、制御部270は、特に、FR4のような高周波数帯域を用いる場合、より広いType 0 PDCCH MOの間隔(periodicityと表現されてもよい)を用い得る。
【0097】
また、制御部270は、当該異周波数帯域を用いる場合、当該周波数帯域を用いる場合よりも制限されたSSBとCORESET(制御リソースセット)の多重化パターンを適用することもできる。つまり、制御部270は、特に、FR4のような高周波数帯域を用いる場合、CORESET#0用のMultiplexing pattern(表2など参照)の数、或いは内容を制限し得る。
【0098】
(3)無線通信システムの動作
次に、無線通信システム10の動作について説明する。具体的には、UE200によるCORESETを用いたPDCCHを介した情報の受信動作について説明する。
【0099】
(3.1)高周波数帯域を用いる場合における問題
FR4のような高周波数帯域において、NRのスタンドアローン(SA)運用をサポートする場合、当該高周波数帯域(または周波数レンジ。周波数レンジは高周波数帯域に含まれる)用のcontrolResourceSetZero及びsearchSpaceZeroの設定(configuration)を適用することが好ましいと考えられる。
【0100】
しかしながら、以下のような観点から、(少なくとも一部の)既存の設定(3GPP Release 15)を再利用することは不適切と想定される。
【0101】
・例えば、DFT-S-OFDMを用いて送信されるPDCCHの場合、CORESET#0のシンボル数(Nsymb^CORESET)は十分ではないかもしれない。
【0102】
・SCSが非常に大きい場合、CORESET#0用のRBが大き過ぎる(或いは小さ過ぎる)かもしれない(初期のアクティブDL BWPの帯域幅が広すぎる(或いは狭すぎる)可能性がある)。
【0103】
・大きなSCSのために非常に短いシンボル期間を仮定すると、CP期間内のビーム切り替えができず、異なるビームに対するType 0 PDCCH MOは、ビーム切り替えギャップによって分離される必要があるかもしれない。
【0104】
・多数の狭いビームが必要であると仮定すると、SSB、及びRemaining Minimum System Information (RMSI) PDCCH/PDSCHのTDMによる送信は、大きなビーム掃引オーバーヘッド(すなわち、スケジューリング遅延)を引き起こし得る。
【0105】
・Multiplexing pattern 2, 3の場合、3GPP TS38.213において規定されている表(表3,5参照)に従って使用できるインデックスは1つのみであるため、searchSpaceZeroの設定には、実際には役に立っていない。
【0106】
(3.2)動作例
上述した高周波数帯域を用いる場合における問題を解消するため、UE200は、以下に説明する内容に沿って動作することができる。
【0107】
つまり、FR4のような高周波数帯域用の新たなcontrolResourceSetZero及びsearchSpaceZeroの設定を規定することによって、UE200は、オーバーヘッドを抑制しつつ有用な設定を適用し得る。
【0108】
以下では、次の動作例について説明する。
【0109】
(i) 新規なCORESET#0用のNsymb^CORESETの値を定義する
(ii) 新規なCORESET#0用のNRB^CORESETの値を定義する
(iii) 「ビーム切り替えギャップ」を考慮した新規なType 0 PDCCH MOの設定を定義する
(iv) 限定されたSSBとCORESETとのMultiplexing patternのみをサポートする
(v) 幾つかのMaster Information Block(MIB)のビット(例えば、4ビットのsearchSpaceZeroの設定)の割当を変更する
なお、UE200は、上述した動作例の少なくとも何れか1つを適用してもよいし、複数の動作例を同時に適用してもよい。
【0110】
(3.2.1)動作例1
上述したように、3GPP Release 15(以下、単にRelease 15)では、FR1またはFR2を用いる場合、CORESET#0用のシンボル数(Nsymb^CORESET)は、「1」または「2」(表1,4参照)である(SSB及びPDCCHのSCSが狭い場合には「3」を設定可能な場合もあり)。
【0111】
本動作例では、CORESET#0用のNsymb^CORESETとして、より多くのシンボル数、例えば、「3」を超える値(Nsymb^CORESET>3)をサポートする。なお、Nsymb^CORESET>3は例示であり、FR1, FR2のような既存の周波数帯域を用いる場合よりも、FR4のような高周波数帯域を用いる場合におけるNsymb^CORESETが大きければよい。
【0112】
また、当該高周波数帯域では、Release 15において規定される小さい値、「1」、「1」と「2」、或いは「1」、「2」、「3」はサポートされなくてもよい。
【0113】
Nsymb^CORESETの設定は、MIBによって通知されるDLの波形設定(例えば、CP-OFDMまたはDFT-S-OFDM)に依存してもよいし、周波数帯毎に仕様として規定されてもよい。或いは、MIBによって通知、または周波数帯毎に仕様として規定されるDLのSCSに依存してもよい。
【0114】
また、"dmrs-TypeA-position"ビットの使用方法が変更されてもよい。dmrs-TypeA-positionは、MIBに含まれるフィールドの1つであり、DL及びULの(最初の)DM-RSの位置を示す。具体的には、FR1, FR2における候補ポジション(#2または#3)が変更され、異なる候補ポジションが規定されてよい。或いは、当該dmrs-TypeA-positionは、FR4のような高周波数帯域を用いる場合、他の異なる目的で利用されてもよいし、予約されてもよい。
【0115】
(3.2.2)動作例2
上述したように、Release 15では、FR1またはFR2を用いる場合、CORESET#0用のRB数(NRB^CORESET)は、「24」または「48」(表1,4参照)である(PDCCHのSCSが狭い場合には「96」が設定可能な場合もあり)。
【0116】
本動作例では、CORESET#0用のNRB^CORESETとして、より少ない数のRB数、例えば、「24」未満の値(NRB^CORESET<24)をサポートする。なお、NRB^CORESET<24は例示であり、FR1, FR2のような既存の周波数帯域を用いる場合よりも、FR4のような高周波数帯域を用いる場合におけるNRB^CORESETが小さければよい。
【0117】
また、当該高周波数帯域では、Release 15において規定される大きな値、「96」、「48」と「96」、或いは「24」、「48」、「96」はサポートされなくてもよい。これにより、SCSが広くなっている場合でも、SIBの受信処理に必要なサンプリングレートを抑制できる。
【0118】
一方、FR4のような高周波数帯域を用いる場合、CORESET#0用のRBが小さ過ぎる可能性もある。この場合、CORESET#0用のNRB^CORESETとして、より多い数のRB数、例えば、「96」を超える値(NRB^CORESET>96)をサポートしてもよい。これにより、SCSが広く、広い周波数領域をカバーできる場合に、一部の狭い周波数領域のみしか利用しないような状態を回避し得る。
【0119】
なお、NRB^CORESETの設定は、動作例1において説明したNsymb^CORESETと同様に、MIBによって通知されるDLの波形設定(例えば、CP-OFDMまたはDFT-S-OFDM)に依存してもよいし、周波数帯毎に仕様として規定されてもよい。或いは、MIBによって通知、または周波数帯毎に仕様として規定されるDLのSCSに依存してもよい。
【0120】
さらに、シングルキャリア波形がType 0 PDCCHに用いられる場合、Type 0 PDCCHの帯域幅は、予め仕様として規定されていてもよいし、MIBによって通知されてもよい。また、この場合、RB数など、RBに基づかなくてもよい。例えば、当該シングルキャリア波形の周波数帯域幅(MHzなど)を直接示してもよいし、符号分割多元接続(CDMA)のような場合は拡散率を用いて対応する周波数領域のリソース量を示すようにしてもよい。
【0121】
(3.2.3)動作例3
上述したように、Release 15では、FR1またはFR2を用いる場合、searchSpaceZeroにおいて、スロット毎に2つの検索スペースを配置することもできる(
図4など参照)。しかしながら、同一スロット内に位置する2番目のType 0 PDCCHの最初のシンボルは、少なくとも幾つかの設定では、同一スロット内の1番目のType 0 PDCCHの最後のシンボルと隣接して配置される。
【0122】
本動作例では、UE200におけるビーム切り替えギャップを考慮し、以下のような新規なType 0 PDCCH MOが設定される。
【0123】
・(例1): スロット当たり2つの共通検索スペースセット(CSSセット)が規定されるsearchSpaceZeroの場合、同一スロット内に位置する2番目のType 0 PDCCHの最初のシンボルは、同一スロット内の1番目のType 0 PDCCHの最後のシンボルと少なくとも1つのシンボルギャップによって分離される。
【0124】
・(例2): searchSpaceZeroでは、スロット当たり1つの共通検索スペースセットのみがサポートされる
このようなsearchSpaceZeroの設定を適用することによって、ビーム切り替えに必要な時間を確保でき、UE200は、より確実にType 0 PDCCHを検出できる。
【0125】
図9は、動作例3の例1に対応するType 0 PDCCHの配置例を示す。具体的には、
図9の左側は、Release 15に従ったType 0 PDCCHの配置例を示し、右側は、本動作例の例1に従ったType 0 PDCCHの配置例を示す。
【0126】
図9に示すように、時間領域において隣接するType 0 PDCCH間には、少なくとも1つのシンボルギャップが設けられる。なお、シンボルギャップの数は、1つに限定されず、2つ以上でも構わない。
【0127】
(3.2.4)動作例4
上述したように、Release 15では、FR2を用いる場合、Multiplexing pattern=2, 3がサポートされる(表3,5参照)。
【0128】
本動作例では、当該Multiplexing patternの適用を制限する。具体的には、以下のようにMultiplexing patternの適用を制限できる。
【0129】
・(例1): SSB及びCORESET#0のSCSに関係なく、Multiplexing pattern=3のみがサポートされる。
【0130】
・(例2): Multiplexing pattern=2, 3のみがサポートされる。
【0131】
なお、Multiplexing pattern=2, 3のみがサポートされる場合、そのうちどちらが適用されるか、については、MIBによって通知されるDLの波形設定(例えば、CP-OFDMまたはDFT-S-OFDM)に依存してもよいし、周波数帯毎に仕様として規定されてもよい。或いは、MIBによって通知、または周波数帯毎に仕様として規定されるDLのSCSに依存してもよいし、FR1/FR2と同様にcontrolResourceSetZeroのインデックスによって設定されてもよい。
【0132】
・(例3): Multiplexing pattern=2がサポートされる場合、SSBと、当該SSBと対応するType 0 PDCCHは、連続したシンボルにマッピングされる。一方、当該SSBと、当該SSBと異なるSSBとの間には、少なくとも1つのシンボルギャップが設けられる。
【0133】
図10は、動作例4の例3に対応するSSB及びType 0 PDCCHの配置例を示す。
図10に示すように、例えば、SSB(#0)と、SSB(#0)と対応するType 0 PDCCH(#0)は、連続したシンボルにマッピングされる。
【0134】
一方、SSB(#0)と、SSB(#1)、具体的には、Type 0 PDCCH(#1)との間には、少なくとも1つのシンボルギャップが設けられる。
【0135】
(3.2.5)動作例4’
上述したように、Release 15では、FR2を用いる場合、SSBのSCSと、Type 0 PDCCHのSCSとが異なる場合(特に、SSB SCS>PDCCH SCSの場合)、Multiplexing pattern=1, 2がサポートされる。一方、SSBのSCSと、Type 0 PDCCHのSCSとが同一の場合、Multiplexing pattern=1, 3がサポートされる。
【0136】
このようなSSB SCS及びPDCCH SCSの複数の組合せをサポートすることは、gNB100及びUE200の実装を複雑にし得る。
【0137】
そこで、本動作例では、SSB SCS及びPDCCH SCSの限定された組み合わせのみがサポートされる。具体的には、以下のようにSSB SCS及びPDCCH SCSの組み合わせを制限できる。
【0138】
・(例1): SSBとType 0 PDCCHとでは、同一のSCSのみがサポートされる。
【0139】
・(例2): SSBとType 0 PDCCHとでは、同一のSCS、及び{x, x/2} (x=SCS)の組み合わせのみがサポートされる。
【0140】
例えば、SSB用960kHz SCSと、PDCCH用480kHz SCSとの組み合わせがサポートされる。SSB用960kHz SCSと、PDCCH用240kHz SCSの組み合わせはサポートされない。
【0141】
(例3): SSBとType 0 PDCCHとでは、同一のSCS、及び{x/2, x} (x=SCS)の組み合わせのみがサポートされる。
【0142】
例えば、SSB用480kHz SCSと、PDCCH用960kHz SCSとの組み合わせがサポートされる。なお、例2は、SSBのビーム掃引オーバーヘッド(すなわち、スケジューリング遅延)低減に寄与し、例3は、PDCCH用に位相雑音に強いSCSを選択することを可能とする。
【0143】
(例4): 周波数帯毎に1つのSCSの組み合わせのみがサポートされる。
【0144】
(3.2.6)動作例5
上述したように、Multiplexing pattern 2, 3の場合、3GPP TS38.213において規定されている表(表3,5参照)に従って使用できるインデックスは1つのみであるため、searchSpaceZeroの設定には、実際には役に立っていない。
【0145】
そこで、本動作例では、幾つかのMIBのビット(例えば、4ビットのsearchSpaceZeroの設定)の割当を変更する。具体的には、以下のようにMIBのビットの割当を変更できる。
【0146】
・(例1): 当該4ビットのsearchSpaceZeroの設定が他の目的に使用される。
【0147】
例えば、一部のビットは、controlResourceSetZeroの設定、及び/またはDLの波形設定に使用される。
【0148】
・(例2): MIBから4ビットのsearchSpaceZeroの設定(及び他の幾つかのビットが含まれてもよい)が削除される。この結果、MIBサイズが、FR1またはFR2のMIBサイズより小さくなる。
【0149】
・(例3): 1ビットのdmrs-TypeA-positionがMIBから削除されるか、または他の目的で使用される(動作例1と同様)。
【0150】
・(例4): 1ビットの"subCarrierSpacingCommon"がMIBから削除されるか、または他の目的で使用される。
【0151】
subCarrierSpacingCommonは、SIB1及ブロードキャストされるSIメッセージ用のサブキャリアスペーシング(SCS)を示す。
【0152】
(4)作用・効果
上述した実施形態によれば、以下の作用効果が得られる。具体的には、UE200は、FR4のような高周波数帯域を用いる場合、FR1/FR2のような周波数帯域を用いる場合よりも多い数のNsymb^CORESETを用い得る。
【0153】
このため、FR1/FR2と異なる異周波数帯域を用いる場合でも、UE200は、適切なシステム情報の取得に用いられるCORESETを適用し得る。これにより、UE200は、当該異周波数帯域を用いる場合でも、オーバーヘッドを抑制しつつ、SIBの取得に有用な設定を適用し得る。
【0154】
また、UE200は、FR4のような高周波数帯域を用いる場合、FR1/FR2のような周波数帯域を用いる場合よりも少ない数または大きい数のNRB^CORESETを用い得る。これにより、UE200は、当該異周波数帯域を用いる場合でも、オーバーヘッドを抑制しつつ、SIBの取得に有用な設定を適用し得る。
【0155】
さらに、UE200は、FR4のような高周波数帯域を用いる場合、FR1/FR2のような周波数帯域を用いる場合よりも広いType 0 PDCCH MOを適用し得る。
【0156】
このため、FR1/FR2と異なる異周波数帯域を用いる場合でも、UE200は、適切なType 0 PDCCHの受信に用いられるCommon Search Space(CSS)を適用し得る。これにより、UE200は、当該異周波数帯域を用いる場合でも、オーバーヘッドを抑制しつつ、確実にType 0 PDCCHを受信し得る。
【0157】
また、UE200は、FR4のような高周波数帯域を用いる場合、FR1/FR2のような周波数帯域を用いる場合よりも制限されたCORESET#0の多重化パターンを適用し得る。これにより、UE200は、当該異周波数帯域を用いる場合でも、オーバーヘッドを抑制しつつ、SIBの取得に有用な設定を適用し得る。
【0158】
(5)その他の実施形態
以上、実施例に沿って本発明の内容を説明したが、本発明はこれらの記載に限定されるものではなく、種々の変形及び改良が可能であることは、当業者には自明である。
【0159】
例えば、上述した実施形態では、FR4のような高周波数帯域、つまり、52.6GHzを超える周波数帯域を例として説明したが、上述した動作例の少なくとも何れかは、FR3など、他の周波数レンジに適用されても構わない。
【0160】
さらに上述したように、FR4は、70GHz以下の周波数レンジと、70GHz以上の周波数レンジとに区分されてもよく、70GHz以上の周波数レンジに(提案1)~(提案3)が適用され、70GHz以下の周波数レンジに当該提案が部分的に適用されるなど、当該提案と、周波数レンジとの対応は、適宜変更されてもよい。
【0161】
また、上述した実施形態の説明に用いたブロック構成図(
図8)は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及びソフトウェアの少なくとも一方の任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現方法は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的または論理的に結合した1つの装置を用いて実現されてもよいし、物理的または論理的に分離した2つ以上の装置を直接的または間接的に(例えば、有線、無線などを用いて)接続し、これら複数の装置を用いて実現されてもよい。機能ブロックは、上記1つの装置または上記複数の装置にソフトウェアを組み合わせて実現されてもよい。
【0162】
機能には、判断、決定、判定、計算、算出、処理、導出、調査、探索、確認、受信、送信、出力、アクセス、解決、選択、選定、確立、比較、想定、期待、見做し、報知(broadcasting)、通知(notifying)、通信(communicating)、転送(forwarding)、構成(configuring)、再構成(reconfiguring)、割り当て(allocating、mapping)、割り振り(assigning)などがあるが、これらに限られない。例えば、送信を機能させる機能ブロック(構成部)は、送信部(transmitting unit)や送信機(transmitter)と呼称される。何れも、上述したとおり、実現方法は特に限定されない。
【0163】
さらに、上述したUE200は、本開示の無線通信方法の処理を行うコンピュータとして機能してもよい。
図11は、UE200のハードウェア構成の一例を示す図である。
図11に示すように、UE200は、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006及びバス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
【0164】
なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。当該装置のハードウェア構成は、図に示した各装置を1つまたは複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
【0165】
UE200の各機能ブロック(
図8参照)は、当該コンピュータ装置の何れかのハードウェア要素、または当該ハードウェア要素の組み合わせによって実現される。
【0166】
また、UE200における各機能は、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることによって、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信を制御したり、メモリ1002及びストレージ1003におけるデータの読み出し及び書き込みの少なくとも一方を制御したりすることによって実現される。
【0167】
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインタフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU)によって構成されてもよい。
【0168】
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール、データなどを、ストレージ1003及び通信装置1004の少なくとも一方からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施の形態において説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。さらに、上述の各種処理は、1つのプロセッサ1001によって実行されてもよいし、2つ以上のプロセッサ1001により同時または逐次に実行されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップによって実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されてもよい。
【0169】
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、Read Only Memory(ROM)、Erasable Programmable ROM(EPROM)、Electrically Erasable Programmable ROM(EEPROM)、Random Access Memory(RAM)などの少なくとも1つによって構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、本開示の一実施形態に係る方法を実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
【0170】
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、Compact Disc ROM(CD-ROM)などの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも1つによって構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。上述の記録媒体は、例えば、メモリ1002及びストレージ1003の少なくとも一方を含むデータベース、サーバその他の適切な媒体であってもよい。
【0171】
通信装置1004は、有線ネットワーク及び無線ネットワークの少なくとも一方を介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。
【0172】
通信装置1004は、例えば周波数分割複信(Frequency Division Duplex:FDD)及び時分割複信(Time Division Duplex:TDD)の少なくとも一方を実現するために、高周波スイッチ、デュプレクサ、フィルタ、周波数シンセサイザなどを含んで構成されてもよい。
【0173】
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプなど)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
【0174】
また、プロセッサ1001及びメモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバス1007で接続される。バス1007は、単一のバスを用いて構成されてもよいし、装置間ごとに異なるバスを用いて構成されてもよい。
【0175】
さらに、当該装置は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor: DSP)、Application Specific Integrated Circuit(ASIC)、Programmable Logic Device(PLD)、Field Programmable Gate Array(FPGA)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部または全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つを用いて実装されてもよい。
【0176】
また、情報の通知は、本開示において説明した態様/実施形態に限られず、他の方法を用いて行われてもよい。例えば、情報の通知は、物理レイヤシグナリング(例えば、Downlink Control Information(DCI)、Uplink Control Information(UCI)、上位レイヤシグナリング(例えば、RRCシグナリング、Medium Access Control(MAC)シグナリング、報知情報(Master Information Block(MIB)、System Information Block(SIB))、その他の信号またはこれらの組み合わせによって実施されてもよい。また、RRCシグナリングは、RRCメッセージと呼ばれてもよく、例えば、RRC接続セットアップ(RRC Connection Setup)メッセージ、RRC接続再構成(RRC Connection Reconfiguration)メッセージなどであってもよい。
【0177】
本開示において説明した各態様/実施形態は、Long Term Evolution(LTE)、LTE-Advanced(LTE-A)、SUPER 3G、IMT-Advanced、4th generation mobile communication system(4G)、5th generation mobile communication system(5G)、Future Radio Access(FRA)、New Radio(NR)、W-CDMA(登録商標)、GSM(登録商標)、CDMA2000、Ultra Mobile Broadband(UMB)、IEEE 802.11(Wi-Fi(登録商標))、IEEE 802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE 802.20、Ultra-WideBand(UWB)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切なシステムを利用するシステム及びこれらに基づいて拡張された次世代システムの少なくとも一つに適用されてもよい。また、複数のシステムが組み合わされて(例えば、LTE及びLTE-Aの少なくとも一方と5Gとの組み合わせなど)適用されてもよい。
【0178】
本開示において説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
【0179】
本開示において基地局によって行われるとした特定動作は、場合によってはその上位ノード(upper node)によって行われることもある。基地局を有する1つまたは複数のネットワークノード(network nodes)からなるネットワークにおいて、端末との通信のために行われる様々な動作は、基地局及び基地局以外の他のネットワークノード(例えば、MMEまたはS-GWなどが考えられるが、これらに限られない)の少なくとも1つによって行われ得ることは明らかである。上記において基地局以外の他のネットワークノードが1つである場合を例示したが、複数の他のネットワークノードの組み合わせ(例えば、MME及びS-GW)であってもよい。
【0180】
情報、信号(情報等)は、上位レイヤ(または下位レイヤ)から下位レイヤ(または上位レイヤ)へ出力され得る。複数のネットワークノードを介して入出力されてもよい。
【0181】
入出力された情報は、特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報は、上書き、更新、または追記され得る。出力された情報は削除されてもよい。入力された情報は他の装置へ送信されてもよい。
【0182】
判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:trueまたはfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
【0183】
本開示において説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
【0184】
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
【0185】
また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(Digital Subscriber Line:DSL)など)及び無線技術(赤外線、マイクロ波など)の少なくとも一方を使用してウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び無線技術の少なくとも一方は、伝送媒体の定義内に含まれる。
【0186】
本開示において説明した情報、信号などは、様々な異なる技術の何れかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、またはこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
【0187】
なお、本開示において説明した用語及び本開示の理解に必要な用語については、同一のまたは類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。例えば、チャネル及びシンボルの少なくとも一方は信号(シグナリング)であってもよい。また、信号はメッセージであってもよい。また、コンポーネントキャリア(Component Carrier:CC)は、キャリア周波数、セル、周波数キャリアなどと呼ばれてもよい。
【0188】
本開示において使用する「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。
【0189】
また、本開示において説明した情報、パラメータなどは、絶対値を用いて表されてもよいし、所定の値からの相対値を用いて表されてもよいし、対応する別の情報を用いて表されてもよい。例えば、無線リソースはインデックスによって指示されるものであってもよい。
【0190】
上述したパラメータに使用する名称はいかなる点においても限定的な名称ではない。さらに、これらのパラメータを使用する数式等は、本開示で明示的に開示したものと異なる場合もある。様々なチャネル(例えば、PUCCH、PDCCHなど)及び情報要素は、あらゆる好適な名称によって識別できるため、これらの様々なチャネル及び情報要素に割り当てている様々な名称は、いかなる点においても限定的な名称ではない。
【0191】
本開示においては、「基地局(Base Station:BS)」、「無線基地局」、「固定局(fixed station)」、「NodeB」、「eNodeB(eNB)」、「gNodeB(gNB)」、「アクセスポイント(access point)」、「送信ポイント(transmission point)」、「受信ポイント(reception point)、「送受信ポイント(transmission/reception point)」、「セル」、「セクタ」、「セルグループ」、「キャリア」、「コンポーネントキャリア」などの用語は、互換的に使用され得る。基地局は、マクロセル、スモールセル、フェムトセル、ピコセルなどの用語で呼ばれる場合もある。
【0192】
基地局は、1つまたは複数(例えば、3つ)のセル(セクタとも呼ばれる)を収容することができる。基地局が複数のセルを収容する場合、基地局のカバレッジエリア全体は複数のより小さいエリアに区分でき、各々のより小さいエリアは、基地局サブシステム(例えば、屋内用の小型基地局(Remote Radio Head:RRH)によって通信サービスを提供することもできる。
【0193】
「セル」または「セクタ」という用語は、このカバレッジにおいて通信サービスを行う基地局、及び基地局サブシステムの少なくとも一方のカバレッジエリアの一部または全体を指す。
【0194】
本開示においては、「移動局(Mobile Station:MS)」、「ユーザ端末(user terminal)」、「ユーザ装置(User Equipment:UE)」、「端末」などの用語は、互換的に使用され得る。
【0195】
移動局は、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、またはいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
【0196】
基地局及び移動局の少なくとも一方は、送信装置、受信装置、通信装置などと呼ばれてもよい。なお、基地局及び移動局の少なくとも一方は、移動体に搭載されたデバイス、移動体自体などであってもよい。当該移動体は、乗り物(例えば、車、飛行機など)であってもよいし、無人で動く移動体(例えば、ドローン、自動運転車など)であってもよいし、ロボット(有人型または無人型)であってもよい。なお、基地局及び移動局の少なくとも一方は、必ずしも通信動作時に移動しない装置も含む。例えば、基地局及び移動局の少なくとも一方は、センサなどのInternet of Things(IoT)機器であってもよい。
【0197】
また、本開示における基地局は、移動局(ユーザ端末、以下同)として読み替えてもよい。例えば、基地局及び移動局間の通信を、複数の移動局間の通信(例えば、Device-to-Device(D2D)、Vehicle-to-Everything(V2X)などと呼ばれてもよい)に置き換えた構成について、本開示の各態様/実施形態を適用してもよい。この場合、基地局が有する機能を移動局が有する構成としてもよい。また、「上り」及び「下り」などの文言は、端末間通信に対応する文言(例えば、「サイド(side)」)で読み替えられてもよい。例えば、上りチャネル、下りチャネルなどは、サイドチャネルで読み替えられてもよい。
【0198】
同様に、本開示における移動局は、基地局として読み替えてもよい。この場合、移動局が有する機能を基地局が有する構成としてもよい。
無線フレームは時間領域において1つまたは複数のフレームによって構成されてもよい。
時間領域において1つまたは複数の各フレームはサブフレームと呼ばれてもよい。
サブフレームはさらに時間領域において1つまたは複数のスロットによって構成されてもよい。サブフレームは、ニューメロロジー(numerology)に依存しない固定の時間長(例えば、1ms)であってもよい。
【0199】
ニューメロロジーは、ある信号またはチャネルの送信及び受信の少なくとも一方に適用される通信パラメータであってもよい。ニューメロロジーは、例えば、サブキャリア間隔(SubCarrier Spacing:SCS)、帯域幅、シンボル長、サイクリックプレフィックス長、送信時間間隔(Transmission Time Interval:TTI)、TTIあたりのシンボル数、無線フレーム構成、送受信機が周波数領域において行う特定のフィルタリング処理、送受信機が時間領域において行う特定のウィンドウイング処理などの少なくとも1つを示してもよい。
【0200】
スロットは、時間領域において1つまたは複数のシンボル(Orthogonal Frequency Division Multiplexing(OFDM))シンボル、Single Carrier Frequency Division Multiple Access(SC-FDMA)シンボルなど)で構成されてもよい。スロットは、ニューメロロジーに基づく時間単位であってもよい。
【0201】
スロットは、複数のミニスロットを含んでもよい。各ミニスロットは、時間領域において1つまたは複数のシンボルによって構成されてもよい。また、ミニスロットは、サブスロットと呼ばれてもよい。ミニスロットは、スロットよりも少ない数のシンボルによって構成されてもよい。ミニスロットより大きい時間単位で送信されるPDSCH(またはPUSCH)は、PDSCH(またはPUSCH)マッピングタイプAと呼ばれてもよい。ミニスロットを用いて送信されるPDSCH(またはPUSCH)は、PDSCH(またはPUSCH)マッピングタイプBと呼ばれてもよい。
【0202】
無線フレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット及びシンボルは、何れも信号を伝送する際の時間単位を表す。無線フレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット及びシンボルは、それぞれに対応する別の呼称が用いられてもよい。
【0203】
例えば、1サブフレームは送信時間間隔(TTI)と呼ばれてもよいし、複数の連続したサブフレームがTTIと呼ばれてよいし、1スロットまたは1ミニスロットがTTIと呼ばれてもよい。つまり、サブフレーム及びTTIの少なくとも一方は、既存のLTEにおけるサブフレーム(1ms)であってもよいし、1msより短い期間(例えば、1-13シンボル)であってもよいし、1msより長い期間であってもよい。なお、TTIを表す単位は、サブフレームではなくスロット、ミニスロットなどと呼ばれてもよい。
【0204】
ここで、TTIは、例えば、無線通信におけるスケジューリングの最小時間単位のことをいう。例えば、LTEシステムでは、基地局が各ユーザ端末に対して、無線リソース(各ユーザ端末において使用することが可能な周波数帯域幅、送信電力など)を、TTI単位で割り当てるスケジューリングを行う。なお、TTIの定義はこれに限られない。
【0205】
TTIは、チャネル符号化されたデータパケット(トランスポートブロック)、コードブロック、コードワードなどの送信時間単位であってもよいし、スケジューリング、リンクアダプテーションなどの処理単位となってもよい。なお、TTIが与えられたとき、実際にトランスポートブロック、コードブロック、コードワードなどがマッピングされる時間区間(例えば、シンボル数)は、当該TTIよりも短くてもよい。
【0206】
なお、1スロットまたは1ミニスロットがTTIと呼ばれる場合、1以上のTTI(すなわち、1以上のスロットまたは1以上のミニスロット)が、スケジューリングの最小時間単位となってもよい。また、当該スケジューリングの最小時間単位を構成するスロット数(ミニスロット数)は制御されてもよい。
【0207】
1msの時間長を有するTTIは、通常TTI(LTE Rel.8-12におけるTTI)、ノーマルTTI、ロングTTI、通常サブフレーム、ノーマルサブフレーム、ロングサブフレーム、スロットなどと呼ばれてもよい。通常TTIより短いTTIは、短縮TTI、ショートTTI、部分TTI(partialまたはfractional TTI)、短縮サブフレーム、ショートサブフレーム、ミニスロット、サブスロット、スロットなどと呼ばれてもよい。
【0208】
なお、ロングTTI(例えば、通常TTI、サブフレームなど)は、1msを超える時間長を有するTTIで読み替えてもよいし、ショートTTI(例えば、短縮TTIなど)は、ロングTTIのTTI長未満かつ1ms以上のTTI長を有するTTIで読み替えてもよい。
【0209】
リソースブロック(RB)は、時間領域及び周波数領域のリソース割当単位であり、周波数領域において、1つまたは複数個の連続した副搬送波(subcarrier)を含んでもよい。
RBに含まれるサブキャリアの数は、ニューメロロジーに関わらず同じであってもよく、例えば12であってもよい。RBに含まれるサブキャリアの数は、ニューメロロジーに基づいて決定されてもよい。
【0210】
また、RBの時間領域は、1つまたは複数個のシンボルを含んでもよく、1スロット、1ミニスロット、1サブフレーム、または1TTIの長さであってもよい。1TTI、1サブフレームなどは、それぞれ1つまたは複数のリソースブロックで構成されてもよい。
【0211】
なお、1つまたは複数のRBは、物理リソースブロック(Physical RB:PRB)、サブキャリアグループ(Sub-Carrier Group:SCG)、リソースエレメントグループ(Resource Element Group:REG)、PRBペア、RBペアなどと呼ばれてもよい。
【0212】
また、リソースブロックは、1つまたは複数のリソースエレメント(Resource Element:RE)によって構成されてもよい。例えば、1REは、1サブキャリア及び1シンボルの無線リソース領域であってもよい。
【0213】
帯域幅部分(Bandwidth Part:BWP)(部分帯域幅などと呼ばれてもよい)は、あるキャリアにおいて、あるニューメロロジー用の連続する共通RB(common resource blocks)のサブセットのことを表してもよい。ここで、共通RBは、当該キャリアの共通参照ポイントを基準としたRBのインデックスによって特定されてもよい。PRBは、あるBWPで定義され、当該BWP内で番号付けされてもよい。
【0214】
BWPには、UL用のBWP(UL BWP)と、DL用のBWP(DL BWP)とが含まれてもよい。UEに対して、1キャリア内に1つまたは複数のBWPが設定されてもよい。
【0215】
設定されたBWPの少なくとも1つがアクティブであってもよく、UEは、アクティブなBWPの外で所定の信号/チャネルを送受信することを想定しなくてもよい。なお、本開示における「セル」、「キャリア」などは、「BWP」で読み替えられてもよい。
【0216】
上述した無線フレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット及びシンボルなどの構造は例示に過ぎない。例えば、無線フレームに含まれるサブフレームの数、サブフレームまたは無線フレームあたりのスロットの数、スロット内に含まれるミニスロットの数、スロットまたはミニスロットに含まれるシンボル及びRBの数、RBに含まれるサブキャリアの数、並びにTTI内のシンボル数、シンボル長、サイクリックプレフィックス(Cyclic Prefix:CP)長などの構成は、様々に変更することができる。
【0217】
「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、またはこれらのあらゆる変形は、2またはそれ以上の要素間の直接的または間接的なあらゆる接続または結合を意味し、互いに「接続」または「結合」された2つの要素間に1またはそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合または接続は、物理的なものであっても、論理的なものであっても、或いはこれらの組み合わせであってもよい。例えば、「接続」は「アクセス」で読み替えられてもよい。本開示で使用する場合、2つの要素は、1またはそれ以上の電線、ケーブル及びプリント電気接続の少なくとも一つを用いて、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域及び光(可視及び不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどを用いて、互いに「接続」または「結合」されると考えることができる。
【0218】
参照信号は、Reference Signal(RS)と略称することもでき、適用される標準によってパイロット(Pilot)と呼ばれてもよい。
【0219】
本開示において使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
【0220】
上記の各装置の構成における「手段」を、「部」、「回路」、「デバイス」等に置き換えてもよい。
【0221】
本開示において使用する「第1」、「第2」などの呼称を使用した要素へのいかなる参照も、それらの要素の量または順序を全般的に限定しない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本開示において使用され得る。したがって、第1及び第2の要素への参照は、2つの要素のみがそこで採用され得ること、または何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。
【0222】
本開示において、「含む(include)」、「含んでいる(including)」及びそれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本開示において使用されている用語「または(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
【0223】
本開示において、例えば、英語でのa, an及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。
【0224】
本開示で使用する「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up、search、inquiry)(例えば、テーブル、データベース又は別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などした事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。また、「判断(決定)」は、「想定する(assuming)」、「期待する(expecting)」、「みなす(considering)」などで読み替えられてもよい。
【0225】
本開示において、「AとBが異なる」という用語は、「AとBが互いに異なる」ことを意味してもよい。なお、当該用語は、「AとBがそれぞれCと異なる」ことを意味してもよい。
「離れる」、「結合される」などの用語も、「異なる」と同様に解釈されてもよい。
【0226】
以上、本開示について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示が本開示中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本開示は、請求の範囲の記載により定まる本開示の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本開示の記載は、例示説明を目的とするものであり、本開示に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
【符号の説明】
【0227】
10 無線通信システム
20 NG-RAN
100 gNB
200 UE
210 無線信号送受信部
220 アンプ部
230 変復調部
240 制御信号・参照信号処理部
250 符号化/復号部
260 データ送受信部
270 制御部
1001 プロセッサ
1002 メモリ
1003 ストレージ
1004 通信装置
1005 入力装置
1006 出力装置
1007 バス