IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ダータン ゴーハイ インテリジェント アンド コネクティッド テクノロジー (チョンチン) カンパニー リミテッドの特許一覧

<>
  • 特許-リソース選択方法、装置及び端末機器 図1
  • 特許-リソース選択方法、装置及び端末機器 図2
  • 特許-リソース選択方法、装置及び端末機器 図3
  • 特許-リソース選択方法、装置及び端末機器 図4
  • 特許-リソース選択方法、装置及び端末機器 図5
  • 特許-リソース選択方法、装置及び端末機器 図6
  • 特許-リソース選択方法、装置及び端末機器 図7
  • 特許-リソース選択方法、装置及び端末機器 図8
  • 特許-リソース選択方法、装置及び端末機器 図9
  • 特許-リソース選択方法、装置及び端末機器 図10
  • 特許-リソース選択方法、装置及び端末機器 図11
  • 特許-リソース選択方法、装置及び端末機器 図12
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-05
(45)【発行日】2024-06-13
(54)【発明の名称】リソース選択方法、装置及び端末機器
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/40 20230101AFI20240606BHJP
   H04W 72/0446 20230101ALI20240606BHJP
   H04W 72/20 20230101ALI20240606BHJP
   H04W 72/54 20230101ALI20240606BHJP
【FI】
H04W72/40
H04W72/0446
H04W72/20
H04W72/54 110
【請求項の数】 23
(21)【出願番号】P 2023524697
(86)(22)【出願日】2021-10-22
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-09
(86)【国際出願番号】 CN2021125900
(87)【国際公開番号】W WO2022083767
(87)【国際公開日】2022-04-28
【審査請求日】2023-04-25
(31)【優先権主張番号】202011149076.2
(32)【優先日】2020-10-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】322001587
【氏名又は名称】中信科智聯科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】CICT Connected and Intelligent Technologies Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】Office 505, 5th Floor, Building 2, No. 299, Scientific Research Avenue, Zengjia Town, High-tech Industrial Development Zone, Jiulongpo District, Chongqing, China
(74)【代理人】
【識別番号】100166729
【弁理士】
【氏名又は名称】武田 幸子
(72)【発明者】
【氏名】シェン ティアンジュン
(72)【発明者】
【氏名】趙 鋭
(72)【発明者】
【氏名】王 亞坤
(72)【発明者】
【氏名】リー チェンシン
【審査官】伊東 和重
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2020/011336(WO,A1)
【文献】Spreadtrum Communications,Discussion on feasibility and benefit of mode 2 enhancements[online],3GPP TSG RAN WG1 #102-e,3GPP,2020年08月28日,R1- 2006268,[検索日 2024.01.23],インターネット:<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_102-e/Docs/R1-2006268.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24-7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
V2X物理サイドリンクシステムの協調UEに適用されるリソース選択方法であって、
物理サイドリンクリソース協調情報の内容を決定するステップと、
前記物理サイドリンクリソース協調情報を送信するステップと、を含み、
物理サイドリンクリソース協調情報の内容を決定するステップは、
協調リソースを選択するためのリソース指示ウィンドウを決定するステップと、
前記協調リソースのタイプを決定するステップと、
前記協調リソースのタイプに基づいて、前記リソース指示ウィンドウ内に前記物理サイドリンクリソース協調情報の協調リソースを決定するステップと、を含む
リソース選択方法。
【請求項2】
協調リソースを選択するためのリソース指示ウィンドウを決定するステップは、
協調UEがUE間の協調トリガ条件を満たした後、又は、受信した物理サイドリンクリソース協調要求情報におけるリソース協調のターゲットリソース選択ウィンドウ指示情報がターゲットリソース選択ウィンドウの終了時間のみを含む場合、予め設定されたルールに基づいて前記リソース指示ウィンドウを決定するステップ、
又は、
受信した被協調UEの送信した物理サイドリンクリソース協調要求情報におけるリソース協調のターゲットリソース選択ウィンドウ指示情報のターゲットリソース選択ウィンドウの開始時間及び終了時間に基づいて、前記リソース指示ウィンドウを決定するステップ、を含む
請求項に記載の方法。
【請求項3】
上位層構成又は事前構成と、
受信した物理サイドリンクリソース協調要求情報における協調情報タイプ指示情報と、
UE間の協調トリガ条件と、のうちのいずれか1つに基づいて前記協調リソースのタイプを決定する
請求項に記載の方法。
【請求項4】
前記物理サイドリンクリソース協調情報は、
利用可能な時間周波数リソースの指示情報と、
利用可能な時間領域リソースの指示情報と、
利用不可能な時間周波数リソースの指示情報と、
利用不可能な時間領域リソースの指示情報と、
スケジューリングされる時間周波数リソースの指示情報と、のうちのいずれか1つを含む
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記物理サイドリンクリソース協調情報は、さらに、
協調リソースタイプの指示フィルドと、
1つ又は複数のターゲット被協調UEの識別子情報と、
基準信号受信電力RSRP閾値パラメータと、
送信されるべき複数のサービスデータパケットのうちの少なくとも一部のサービスデータパケットの優先度と、
各リソースの占有するサブチャンネルの数と、
スケジューリング情報タイプの指示フィルドと、
協調UEサービスの周期と、
協調UEサービスリソースの継続的な占有回数のカウンターCounter値と、
ターゲットサービスパケットの再送回数と、のうちの少なくとも1つを含む
請求項に記載の方法。
【請求項6】
前記物理サイドリンクリソース協調情報の優先度は、
被協調UEの送信するべきサービスパケットの優先度と、
上位層構成又は事前構成の優先度と、
プリセット優先度であって、前記プリセット優先度は、第1差分値と0のうちのより大きい一方であり、ここで、前記第1差分値は、送信されるべきサービスデータパケットの優先度と、プリセット値との差分値であり、前記プリセット値は、上位層により構成されるものである、プリセット優先度と、
物理サイドリンクリソース協調要求情報の優先度と、のうちのいずれか1つである
請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記物理サイドリンクリソース協調情報は、
第2段階物理サイドリンク制御情報2nd-stage SCIと、
無線リソース制御RRCシグナリングと、
リンクアクセス制御層制御ユニットMAC CEと、のうちのいずれか1つに搬送される
請求項1に記載の方法。
【請求項8】
2nd-stage SCIが前記物理サイドリンクリソース協調情報を搬送する場合、
第1段階物理サイドリンク制御情報1st-stage SCIにおける前記2nd-stage SCIのフォーマットを指示するためのビットは、「10」又は「11」である
請求項に記載の方法。
【請求項9】
前記物理サイドリンクリソース協調情報を送信するステップは、
物理サイドリンクリソース協調要求情報を受信した後の第2プリセット時間帯内に前記物理サイドリンクリソース協調情報を送信するステップを含み、
前記第2プリセット時間帯は、
上位層構成又は事前構成と、
前記物理サイドリンクリソース協調要求情報によって指示される、前記物理サイドリンクリソース協調情報を受信する最も遅い時間と、
協調リソースを選択するためのリソース指示ウィンドウのリーディングエッジ時間と、のうちのいずれか1つにより決定される
請求項1に記載の方法。
【請求項10】
V2X物理サイドリンクシステムの協調UEに適用されるリソース選択方法であって、
物理サイドリンクリソース協調情報の内容を決定するステップと、
前記物理サイドリンクリソース協調情報を送信するステップと、を含み、
物理サイドリンクリソース協調情報の内容を決定するステップは、
協調リソースを選択するためのリソース指示ウィンドウを決定するステップと、
前記協調リソースのタイプを決定するステップと、
前記協調リソースを決定するためのアプリオリ情報を取得するステップと、
リソース感知ウィンドウの終了時間を決定するステップと、
前記アプリオリ情報、前記協調リソースのタイプ及び前記リソース感知ウィンドウに基づいて、前記リソース指示ウィンドウ内に前記物理サイドリンクリソース協調情報の協調リソースを決定するステップと、を含む、リソース選択方法。
【請求項11】
協調リソースを選択するためのリソース指示ウィンドウを決定するステップは、
協調UEがUE間の協調トリガ条件を満たした後、又は、受信した物理サイドリンクリソース協調要求情報におけるリソース協調のターゲットリソース選択ウィンドウ指示情報がターゲットリソース選択ウィンドウの終了時間のみを含む場合、予め設定されたルールに基づいて前記リソース指示ウィンドウを決定するステップ、
又は、
受信した被協調UEの送信した物理サイドリンクリソース協調要求情報におけるリソース協調のターゲットリソース選択ウィンドウ指示情報のターゲットリソース選択ウィンドウの開始時間及び終了時間に基づいて、前記リソース指示ウィンドウを決定するステップ、を含む
請求項10に記載の方法。
【請求項12】
上位層構成又は事前構成と、
受信した物理サイドリンクリソース協調要求情報における協調情報タイプ指示情報と、
UE間の協調トリガ条件と、のうちのいずれか1つに基づいて前記協調リソースのタイプを決定する
請求項10に記載の方法。
【請求項13】
事前構成又は上位層構成と、
現在受信した物理サイドリンクリソース協調要求情報と、
感知した被協調UEの送信したサービスデータと、のうちのいずれか1つに基づいて前記協調リソースを決定するためのアプリオリ情報を取得する
請求項10に記載の方法。
【請求項14】
前記アプリオリ情報は、
協調リソースの占有するサブチャンネルの数と、
協調リソースの占有する周期と、
協調リソースの継続的な占有回数のカウンターCounter値と、
ターゲットサービスパケットの優先度と、
ターゲットサービスパケットの再送回数と、
RSRP閾値構成パラメータと、
サービスパケットの優先度閾値と、のうちの少なくとも1つを含む
請求項10又は13に記載の方法。
【請求項15】
前記リソース感知ウィンドウの終了時間は、
協調UEがUE間の協調トリガ条件を満たす時点と、
受信した物理サイドリンクリソース協調要求情報のうちの、リソース協調のターゲットリソース選択ウィンドウの開始時間の前の第1プリセット時間帯に対応する時点と、のうちのいずれか1つである
請求項10に記載の方法。
【請求項16】
前記物理サイドリンクリソース協調情報は、
利用可能な時間周波数リソースの指示情報と、
利用可能な時間領域リソースの指示情報と、
利用不可能な時間周波数リソースの指示情報と、
利用不可能な時間領域リソースの指示情報と、
スケジューリングされる時間周波数リソースの指示情報と、のうちのいずれか1つを含む
請求項10に記載の方法。
【請求項17】
前記物理サイドリンクリソース協調情報は、さらに、
協調リソースタイプの指示フィルドと、
1つ又は複数のターゲット被協調UEの識別子情報と、
基準信号受信電力RSRP閾値パラメータと、
送信されるべき複数のサービスデータパケットのうちの少なくとも一部のサービスデータパケットの優先度と、
各リソースの占有するサブチャンネルの数と、
スケジューリング情報タイプの指示フィルドと、
協調UEサービスの周期と、
協調UEサービスリソースの継続的な占有回数のカウンターCounter値と、
ターゲットサービスパケットの再送回数と、のうちの少なくとも1つを含む
請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記物理サイドリンクリソース協調情報の優先度は、
被協調UEの送信するべきサービスパケットの優先度と、
上位層構成又は事前構成の優先度と、
プリセット優先度であって、前記プリセット優先度は、第1差分値と0のうちのより大きい一方であり、ここで、前記第1差分値は、送信されるべきサービスデータパケットの優先度と、プリセット値との差分値であり、前記プリセット値は、上位層により構成されるものである、プリセット優先度と、
物理サイドリンクリソース協調要求情報の優先度と、のうちのいずれか1つである
請求項10に記載の方法。
【請求項19】
前記物理サイドリンクリソース協調情報は、
第2段階物理サイドリンク制御情報2nd-stage SCIと、
無線リソース制御RRCシグナリングと、
リンクアクセス制御層制御ユニットMAC CEと、のうちのいずれか1つに搬送される
請求項10に記載の方法。
【請求項20】
2nd-stage SCIが前記物理サイドリンクリソース協調情報を搬送する場合、
第1段階物理サイドリンク制御情報1st-stage SCIにおける前記2nd-stage SCIのフォーマットを指示するためのビットは、「10」又は「11」である
請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記物理サイドリンクリソース協調情報を送信するステップは、
物理サイドリンクリソース協調要求情報を受信した後の第2プリセット時間帯内に前記物理サイドリンクリソース協調情報を送信するステップを含み、
前記第2プリセット時間帯は、
上位層構成又は事前構成と、
前記物理サイドリンクリソース協調要求情報によって指示される、前記物理サイドリンクリソース協調情報を受信する最も遅い時間と、
協調リソースを選択するためのリソース指示ウィンドウのリーディングエッジ時間と、のうちのいずれか1つにより決定される
請求項10に記載の方法。
【請求項22】
V2X物理サイドリンクシステムの協調UEに適用されるリソース選択装置であって、
物理サイドリンクリソース協調情報の内容を決定するために用いられる決定モジュールと、
前記物理サイドリンクリソース協調情報を送信するために用いられる送信モジュールと、を含み、
前記決定モジュールは、
協調リソースを選択するためのリソース指示ウィンドウを決定するために用いられる第1決定サブモジュールと、
前記協調リソースのタイプを決定するために用いられる第2決定サブモジュールと、
前記協調リソースのタイプに基づいて、前記リソース指示ウィンドウ内に前記物理サイドリンクリソース協調情報の協調リソースを決定するために用いられる第3決定サブモジュールと、を含む
リソース選択装置。
【請求項23】
V2X物理サイドリンクシステムの協調UEに適用されるリソース選択装置であって、
物理サイドリンクリソース協調情報の内容を決定するために用いられる決定モジュールと、
前記物理サイドリンクリソース協調情報を送信するために用いられる送信モジュールと、を含み、
前記決定モジュールは、
協調リソースを選択するためのリソース指示ウィンドウを決定するために用いられる第1決定サブモジュールと、
前記協調リソースのタイプを決定するために用いられる第2決定サブモジュールと、
前記協調リソースを決定するためのアプリオリ情報を取得するために用いられる取得サブモジュールと、
リソース感知ウィンドウの終了時間を決定するために用いられる第3決定サブモジュールと、
前記アプリオリ情報、前記協調リソースのタイプ及び前記リソース感知ウィンドウに基づいて、前記リソース指示ウィンドウ内に前記物理サイドリンクリソース協調情報の協調リソースを決定するために用いられる第4決定サブモジュールと、を含む
リソース選択装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本開示は、2020年10月23日に中国に提出された公開番号が202011149076.2である中国特許に基づく優先権を主張し、その全ての内容を援用としてここに取り込まれる。
本開示は、通信技術分野に関し、特に、リソース選択方法、装置及び端末機器に関する。
【背景技術】
【0002】
バージョン16(Release16、Rel-16)新無線(New Radio、NR)-車用無線通信技術(Vehicle to X、V2X)モード(Mode)2のリソース割り当てメカニズムにおいて、ユーザ機器(User Equipment、UE)のリソース選択過程は、以下のとおりである。
【0003】
A)UEは、自体の感知結果に基づき、リソース選択ウィンドウ内に予約され且つ受信した物理サイドリンク共有チャンネル(Physical Sidelink Shared Channel、PSSCH)の基準信号受信電力(Reference Signal Receiving Power、RSRP)がRSRP閾値より大きいリソースを、リソース選択ウィンドウから排除し、ここで、RSRP閾値は、受信されたサービスデータパケットの優先度、及び、送信されるべきサービスデータパケットの優先度に基づいて決定されるものである。
【0004】
B)リソースの排除後、利用可能なリソースの割合を判断する。利用可能なリソースの割合がリソース選択ウィンドウ内のリソース総数のX%より小さい場合、RSRP閾値を3dBだけ向上させ、利用可能なリソースの割合がX%以上になるまでステップA)におけるリソース排除過程を繰り返す。
【0005】
C)UEは、利用可能なリソースから伝送に必要なリソースをランダムに選択する。
【0006】
しかしながら、上記リソース割り当てメカニズムに半複信、隠れ節点等の問題が存在し、これらの問題を解決するために、当業者は、ユーザ機器間の協調(Inter-UE Coordination)メカニズムを採用してリソースの割り当てを行うことを提案するが、Inter-UE Coordinationメカニズムには、協調情報オーバーヘッドが大きすぎ、協調情報の時効性が悪く、及び、協調情報の不確実なオーバーヘッドにより協調情報の搬送方式が不確実であるという問題が存在している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本開示は、協調情報オーバーヘッドが大きく、時効性が悪く、及び、協調情報の搬送方式が不確実であるという問題を解決するために、リソース選択方法、装置及び端末機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1態様において、本開示の実施例は、V2X物理サイドリンクシステムの協調UEに適用されるリソース選択方法を提供し、当該方法は、
物理サイドリンクリソース協調情報の内容を決定するステップと、
前記物理サイドリンクリソース協調情報を送信するステップと、を含む。
【0009】
第2態様において、本開示の実施例は、端末機器を提供し、当該端末機器は、送受信機、メモリ、プロセッサ及びメモリに記憶されてプロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを含み、前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行する時、第1態様に記載するリソース選択方法のステップを実現する。
【0010】
第3態様において、本開示の実施例は、V2X物理サイドリンクシステムの協調UEに適用されるリソース選択装置を提供し、当該装置は、
物理サイドリンクリソース協調情報の内容を決定するために用いられる決定モジュールと、
前記物理サイドリンクリソース協調情報を送信するために用いられる送信モジュールと、を含む。
【0011】
第4態様において、本開示の実施例は、コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読記憶媒体を提供し、該コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、第1態様に記載するリソース選択方法のステップを実現する。
【発明の効果】
【0012】
本開示の上記技術的解決手段による有益な効果は、以下のとおりである。
【0013】
本開示の解決手段において、V2X物理サイドリンクシステムの協調UEは、まず物理サイドリンクリソース協調情報の内容を決定し、続いて、該物理サイドリンク協調情報を送信することにより、協調情報に対する時間的制限を実現し、協調情報の時効性を確保し、協調情報のオーバーヘッドを低減させ、協調情報のオーバーヘッドを大きすぎなくし、協調情報のオーバーヘッドを相対的に固定させ、協調情報の搬送方式の決定を容易にする。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本開示の実施例のリソース選択方法のフローチャートである。
図2】本開示の実施例のリソース指示ウィンドウの決定の模式図である。
図3】本開示の実施例のリソース指示ウィンドウ内のタイムスロットビットマップである。
図4】本開示の実施例のリソース指示ウィンドウ内のタイムスロットインデックス図である。
図5】本開示の実施例のリソース指示ウィンドウ内の時間周波数リソース図である。
図6】本開示の実施例のリソース指示ウィンドウ内の時間周波数リソースのインデックス番号図である。
図7】本開示の実施例のリソース指示ウィンドウ内の時間領域-周波数領域2次元座標図である。
図8】本開示の実施例の協調UEが時間領域リソースを送信する模式図である。
図9】本開示の実施例の協調UEの時間周波数リソース指示ウィンドウの模式図である。
図10】本開示の実施例の協調UEが協調情報を送信する最大遅延の模式図である。
図11】本開示の実施例のリソース選択装置の構造模式図である。
図12】本開示の実施例の端末機器の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本開示が解決しようとする技術的問題、技術的解決手段及び利点をより明確にするために、以下は図面及び具体的な実施例を参照して詳細に説明する。以下の説明において、具体的な構成や構成要素等の詳細は、本開示の理解を容易にするために記載されたものである。したがって、本開示の範囲および精神から逸脱することなく、本明細書に記載の実施形態の様々な変更および修正を行うことができることは、当業者には明らかであろう。なお、既知の機能や構成については、明確かつ簡潔にするために省略する。
【0016】
明細書全体を通して「1つの実施例」又は「一実施例」への言及は、その実施例に関連する特定の特徴、構造、又は特性が本開示の少なくとも1つの実施例に含まれることを意味することを理解されたい。したがって、本明細書全体の様々な場所で出現する「1つの実施例において」又は「一実施例において」は、必ずしも同じ実施例であるとは限らない。さらに、これらの特定の特徴、構造、又は特性は、1つ又は複数の実施例において任意の適切な方法で組み合わせることができる。
【0017】
本開示の様々な実施形態において、以下の各過程の番号の大小は、実行の順序を意味するものではなく、各過程の実行順序は、その機能および内部ロジックによって決定されるべきであり、本開示の実施形態の実施過程に対していかなる限定を構成しない。
【0018】
また、本明細書における用語「システム」及び「ネットワーク」は、本明細書において常に交換可能に使用される。
【0019】
本開示の実施例において、理解すべきことは、「Aに対応するB」は、BがAに関連することを示し、Aに基づいてBを決定することができる。また、Aに基づいてBを決定することは、Aのみに基づいてBを決定することを意味せず、A及び/又は他の情報に基づいてBを決定することもできることを理解すべきである。
【0020】
本開示の実施例において、ユーザ端末機器は、搬送電話(又はセルフォン)であってもよく、又は他の無線信号を送信又は受信することができる装置であってもよく、ユーザ機器、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、無線モデム、無線通信装置、ハンドヘルド装置、ラップトップコンピュータ、コードレス電話、無線ローカル回路(WLL)局、移動信号をWiFi(登録商標)信号に変換することができるCPE(Customer Premise Equipment、クライアント端末)又は移動スマートホットスポット、スマート家電、又は他の人の操作を介さずに自発的に移動通信ネットワークと通信することができる機器等を含む。
【0021】
図1に示すように、本開示の実施例は、リソース選択方法を提供し、該リソース選択方法は、自動車ツー外界の情報交換(Vehicle to everything、V2X)物理サイドリンク(sidelink)システムの協調ユーザ機器(User Equipment、UE)に適用され、該方法は、ステップ101~ステップ102を含む。
【0022】
ステップ101において、物理サイドリンクリソース協調情報の内容を決定する。
【0023】
ここで、協調UEが被協調UEから送信される物理サイドリンクリソース協調要求情報を受信すると、協調UEは、物理サイドリンクリソース協調要求情報の内容に基づいて物理サイドリンクリソース協調情報の内容を決定することができ、協調UEは、予め設定された条件に基づいてUE間の協調をトリガする場合、協調UEは、予め設定されたルールに基づいて物理サイドリンクリソース協調情報の内容を決定することができる。
【0024】
ステップ102において、前記物理サイドリンクリソース協調情報を送信する。
【0025】
物理サイドリンクリソース協調情報をターゲット被協調UEに送信することにより、ターゲット被協調UEは、該物理サイドリンクリソース協調情報の内容に基づいて、送信されるべきサービスパケットを伝送するためのリソースを決定することができる。
【0026】
本開示の実施例のリソース選択方法において、協調UEは、まず物理サイドリンクリソース協調情報を決定し、続いて、該物理サイドリンクリソース協調情報を送信することにより、物理サイドリンクリソース協調情報に対する時間的制限を実現し、物理サイドリンクリソース協調情報のオーバーヘッドを大きすぎなくし、物理サイドリンクリソース協調情報の時効性もより良好にし、また、さらに物理サイドリンクリソース協調情報のオーバーヘッドを相対的に確実にし、物理サイドリンクリソース協調情報の搬送方式の決定を容易にする。
【0027】
1つの選択可能な実施例として、物理サイドリンクリソース協調情報の内容を決定するステップは、
協調リソースを選択するためのリソース指示ウィンドウを決定するステップと、
前記協調リソースのタイプを決定するステップと、
前記協調リソースのタイプに基づいて、前記リソース指示ウィンドウ内に前記物理サイドリンクリソース協調情報の協調リソースを決定するステップと、を含む。
【0028】
ここで、該選択可能な実施例では、該リソース指示ウィンドウを決定することは、具体的に、該リソース指示ウィンドウの開始時間及び終了時間を決定することであってもよく、該開始時間及び該終了時間は、UE間の協調をトリガする条件に応じて、異なる方式を採用して決定されてもよく、該協調リソースのタイプを決定することは、具体的に、被協調UEに送信される協調リソースのタイプを決定することであり、例えば、利用可能な時間領域リソースのタイプ、利用可能な時間周波数リソースのタイプ、利用不可能な時間領域リソースのタイプ、利用不可能な時間周波数リソースのタイプ、スケジューリングされる時間周波数リソース等であってもよく、該協調リソースのタイプに基づいて、該リソース指示ウィンドウ内に該協調リソースを決定することは、具体的に、該リソース指示ウィンドウ内に該協調リソースタイプに対応するリソースを決定することであってよい。
【0029】
別の選択可能な実施例として、物理サイドリンクリソース協調情報の内容を決定するステップは、
協調リソースを選択するためのリソース指示ウィンドウを決定するステップと、
前記協調リソースのタイプを決定するステップと、
前記協調リソースを決定するためのアプリオリ情報を取得するステップと、
リソース感知ウィンドウの終了時間を決定するステップと、
前記アプリオリ情報、前記協調リソースのタイプ及び前記リソース感知ウィンドウに基づいて、前記リソース指示ウィンドウ内に前記物理サイドリンクリソース協調情報の協調リソースを決定するステップと、を含む。
【0030】
同様に、該選択可能な実施例では、該リソース指示ウィンドウを決定することは、具体的に、該リソース指示ウィンドウの開始時間及び終了時間を決定することであってもよく、該開始時間及び該終了時間は、UE間の協調をトリガする条件に応じて、異なる方式を採用して決定されてもよく、該協調リソースのタイプを決定することは、具体的に、被協調UEに送信される協調リソースのタイプを決定することであり、例えば、利用可能な時間領域リソースのタイプ、利用可能な時間周波数リソースのタイプ、利用不可能な時間領域リソースのタイプ、利用不可能な時間周波数リソースのタイプ、スケジューリングされる時間周波数リソース等であってもよい。
【0031】
また、該アプリオリ情報は、協調UEが協調感知を行うための基本パラメータであってもよく、該リソース感知ウィンドウは、協調UEが周期的に感知するリソースウィンドウであり、ここで、該リソース感知ウィンドウの開始時間は、第3世代移動通信技術(The 3rd Generation Mobile Communications、3GPP(登録商標))R16の規定に従って決定されてもよい。
【0032】
該選択可能な実施例では、該協調リソースを決定する過程において、該リソース感知ウィンドウを該リソース指示ウィンドウに「平行移動」することができ、ここで、「平行移動」は、時間領域での平行移動と理解することができ、つまり、該リソース感知ウィンドウの開始時間及び終了時間それぞれにN個のタイムスロットを加え、それによって、平行移動後の該リソース感知ウィンドウは、該リソース指示ウィンドウ内に位置することになり、該協調リソースを具体的に決定する際に、協調UEの感知した該リソース感知ウィンドウ内のリソースの状況、該アプリオリ条件及び該協調リソースのタイプに基づいて、該リソース指示ウィンドウ内のリソースを排除して最終的に該協調リソースを取得する。
【0033】
以下、具体な実例を参照して上記2つの選択可能な実施例の該協調リソースを決定する過程を説明する。
【0034】
状況一において、協調リソースのタイプが、利用不可能な時間領域リソースである。
【0035】
協調UEは、リソース指示ウィンドウ内で自体の送信タイムスロットの全部又は一部を選択して指示する必要があり、また同時に、感知ウィンドウ内の感知結果に基づいて他のUEの送信タイムスロットの全部又は一部を選択して指示してもよく、指示されるリソースを、最終的に決定される物理サイドリンクリソース協調情報の協調リソースとする。
【0036】
状況二において、協調リソースのタイプが利用可能な時間周波数リソースである。
【0037】
協調UEは、リソース感知ウィンドウ内の感知結果に基づいて、リソース指示ウィンドウ内で被協調UEの送信パラメータに基づいて3GPP R16に規定されたリソース排除及びリソース選択過程を行う必要があり、
リソース排除及びリソース選択過程の後に選択されるリソースを指示して該物理サイドリンクリソース協調情報の協調リソースとし、又は、リソース排除の後に条件を満たす残りのリソースを指示して、指示されるリソースを該物理サイドリンクリソース協調情報の協調リソースとしてもよい。
【0038】
状況三において、協調リソースのタイプが利用不可能な時間周波数リソースである。
【0039】
協調UEは、リソース感知ウィンドウ内の感知結果に基づいて、優先度が高すぎるリソース/サブチャンネル、又は、検出されるRSRP値が高すぎるリソース/サブチャンネルを指示し、指示されるリソースを該物理サイドリンクリソース協調情報の協調リソースとする。
【0040】
状況四において、協調リソースのタイプがスケジューリングされる時間周波数リソース(被協調UEがサービス伝送を行うために用いられる、スケジューリングされるリソース)である。
【0041】
協調UEは、リソース感知ウィンドウ内の感知結果に基づいて、リソース指示ウィンドウ内で被協調UEの送信パラメータに基づいて3GPP R16に規定されたリソース排除及びリソース選択過程を行う必要があり、リソース排除及びリソース選択の後に選択されるリソースを指示して、指示されるリソースを該物理サイドリンクリソース協調情報の協調リソースとする。
【0042】
ここで、図8を参照しながら、協調UEがUE間の協調トリガ条件を満たすことに基づいてUE間の協調をトリガし、物理サイドリンクリソースに時間領域リソース指示情報が含まれる状況について説明する。
【0043】
図8に示すように、協調UEは、m1’時点に予め設定されたUE間の協調トリガ条件を満たし、周期的なサービスを送信しようとし、協調UEは、事前構成の方式に従って協調情報を送信し、自体の次回送信時点を被協調UEに送信し、協調UEは、自体がm1’時点プラス50、m1’時点プラス54、m1’時点プラス55というタイムスロット(slot)に位置する際に、次のサービスの送信を行う必要があると発見すると、協調UEは、協調情報シグナリングにおいて条件トリガ時間に対するこの3つの時点のオフセット(50,54,55)を記入し、条件トリガ時点m1’の絶対的時間を記入し、同時に協調UEシグナリングタイプを記入する。対応するビットは、「00」であり、「使用が推奨されない時間領域リソース」を示し、被協調UEは、情報を受信した後、協調情報に基づいてm1’+50、m1’+54、m1’+55のタイムスロットリソースを排除する。
【0044】
1つの具体な実施例として、協調リソースを選択するためのリソース指示ウィンドウを決定するステップは、
協調UEがUE間の協調トリガ条件を満たした後、又は、受信した物理サイドリンクリソース協調要求情報におけるリソース協調のターゲットリソース選択ウィンドウ指示情報がターゲットリソース選択ウィンドウの終了時間のみを含む場合、予め設定されたルールに基づいて前記リソース指示ウィンドウを決定するステップ、
又は、
受信した被協調UEの送信した物理サイドリンクリソース協調要求情報におけるリソース協調のターゲットリソース選択ウィンドウ指示情報のターゲットリソース選択ウィンドウの開始時間及び終了時間に基づいて、前記リソース指示ウィンドウを決定するステップ、を含む。
【0045】
つまり、本開示の実施例は、UE間の協調をトリガする事件に基づいて協調リソースを選択するためのリソースを決定することができる。図2に示すように、具体的に以下の状況を含む。
【0046】
状況一において、UE間の協調は、協調UEが予め設定されたUE間の協調トリガ条件を満たすことに基づいてトリガされ、協調UEは、予め設定されたルールに基づいて該リソース指示ウィンドウの開始時間及び終了時間を決定する。
【0047】
具体的には、リソース指示ウィンドウの開始時間は、
協調UEが、予め設定されたUE間の協調トリガ条件を満たす第1時間m1’と、
第1時間+第8プリセット時間帯に対応する時間と、
協調UEが予め設定されたUE間の協調トリガ条件に対する処理を完了させる第2時間n’と、
協調UEが、物理サイドリンクリソース協調情報を送信する第3時間と、
協調UEが、物理サイドリンクリソース協調情報を送信する最も遅い時間であって、図2に示すように、協調情報の送信は、一定の時限を満たさなければならず、協調要求情報を受信した後且つ1つの最大遅延(n’+T2’)の前に送信すれば、リソース指示のウィンドウ開始時点は、その時点(n’+T2’)の後にある、最も遅い時間と、
協調UEが、物理サイドリンクリソース協調情報を送信する最も遅い時間+第3プリセット時間に対応する時間と、
協調UEの、物理サイドリンクリソース協調情報を送信するリソースを選択するためのウィンドウの開始時間であって、図2に示すように、要求シグナリングを受信する時間がm1’であれば、リーディングエッジは、次回のリソース選択を行う選択ウィンドウのリーディングエッジn’+T1’より小さくするべきではない、開始時間と、のうちのいずれか1つであってもよいか、又は、そのいずれか1つ時点の後のものであってもよい。
リソース指示ウィンドウの終了時間が、決定されるリソース指示ウィンドウの開始時間の後の第2プリセット時間帯に対応する時点より早くなくてもよく、つまり、リソース指示ウィンドウのトレーリングエッジ時間は、リソース指示ウィンドウの開始時間+第4プリセット時間帯に対応する時点、又は、該時点の前にあり、ここで、該第4プリセット時間帯は、上位層により構成され又は事前に構成されるものであってもよい。
【0048】
状況二において、UE間の協調は、協調UEが物理サイドリンクリソース協調要求情報を受信することに基づいてトリガされ、且つ、物理サイドリンクリソース協調要求情報には、ターゲットリソース選択ウィンドウの終了時間のみが含まれる。
【0049】
具体的には、リソース指示ウィンドウの開始時間は、
協調UEが、物理サイドリンクリソース協調要求情報を受信する第4時間m1’と、
第4時間+第5プリセット時間に対応する時間と、
協調UEが、物理サイドリンクリソース協調要求情報に対する処理を完了させる第5時間n’と、
協調UEが、物理サイドリンクリソース協調情報を送信するリソースを選択するためのウィンドウの開始時間であって、図2に示すように、要求シグナリングを受信する時間がm1’であれば、リーディングエッジは、次回のリソース選択を行う選択ウィンドウのリーディングエッジn’+T1’より小さくするべきではない、開始時間と、
協調UEが、物理サイドリンクリソース協調情報を送信する第3時間と、
協調UEが、物理サイドリンクリソース協調情報を送信する最も遅い時間であって、図2に示すように、協調情報送信は、一定の時限を満たさなければならず、協調要求情報を受信した後且つ1つの最大遅延(n’+T2’)の前に送信すれば、リソース指示のウィンドウ開始時点は、その時点(n’+T2’)の後にある、最も遅い時間と、
のうちのいずれか1つであってもよいか、又は、そのいずれか1つ時点の後のものであってもよく、
リソース指示ウィンドウの開始時間は、
物理サイドリンクリソース協調要求情報におけるターゲットリソース選択ウィンドウの開始時間m2と、
物理サイドリンクリソース協調要求情報によって指示される、被協調UEが物理サイドリンクリソース協調情報を受信する最も遅い時間と、
物理サイドリンクリソース協調情報を受信する最も遅い時間-第6プリセット時間帯に対応する時間と、
物理サイドリンクリソース協調要求情報におけるターゲットリソース選択ウィンドウの終了時間-第7プリセット時間帯と、
のうちのいずれか1つであってもよいか、又は、そのいずれか1つ時点の前のものであってもよく、
該第7プリセット時間帯は、上位層により構成され又は事前に構成されてもよく、物理サイドリンクリソース協調要求情報によって指示される最小のウィンドウ長であってもよく、図2に示すように、協調要求情報にターゲットリソース選択ウィンドウの開始時点m2+Tlength及びウィンドウ長の最小値Tlengthの情報が付帯される場合、リソース指示ウィンドウのリーディングエッジは、リソース指示ウィンドウの終了時点-ウィンドウ長より遅くするべきではない。
【0050】
状況三において、UE間の協調は、協調UEが物理サイドリンクリソース協調要求情報を受信することに基づいてトリガされ、物理サイドリンクリソース協調要求情報には、ターゲットリソース選択ウィンドウの開始時間及び終了時間が含まれる。
【0051】
このような場合、物理サイドリンクリソース協調要求情報におけるターゲットリソース選択ウィンドウの開始時間及び終了時間に基づいて、リソース指示ウィンドウの開始時間及び終了時間を決定することができる。
【0052】
1つの具体な実施例として、該協調リソースのタイプは、
上位層構成又は事前構成と、
受信した物理サイドリンクリソース協調要求情報における協調情報タイプ指示情報と、
UE間の協調トリガ条件と、のうちのいずれか1つに基づいて決定されてもよい。
【0053】
換言すれば、UE間の協調は、協調UEが予め設定されたUE間の協調トリガ条件を満たすことに基づいてトリガされる場合、つまり、物理サイドリンクリソース協調情報は、協調UEが被協調UEに能動的に配信するものである場合、協調リソースのタイプは、上位層により構成されるもの又は事前に構成されるものであってもよく、UE間の協調トリガ条件に基づいて決定されるものであってもよい。UE間の協調は、被協調UEから送信される物理サイドリンクリソース協調要求情報を受信することに基づいてトリガされる場合、該協調要求情報に被協調UEの所望の協調リソースタイプが含まれ、即ち、協調情報タイプの指示情報が含まれる場合、協調情報タイプの指示情報に基づいて該協調リソースのタイプを決定する。当然のことながら、このような場合、協調UEは、上位層構成又は事前構成に基づいて協調リソースのタイプを決定してもよい。一方、該協調要求情報に協調情報タイプの指示情報が含まれない場合、協調リソースのタイプは、上位層により構成され又は事前に構成されてもよい。
【0054】
ここで、協調リソースのタイプは、
利用可能な時間周波数リソースと、
利用可能な時間領域リソースと、
利用不可能な時間周波数リソースと、
利用可能な時間領域リソースと、
スケジューリングされる時間周波数リソースであって、被協調UEがサービス伝送を行うために用いられる、スケジューリングされる時間周波数リソースと、のうちのいずれか1つであってもよい。
【0055】
1つの具体な実施例として、
事前構成又は上位層構成と、
現在受信した物理サイドリンクリソース協調要求情報と、
感知した被協調UEの送信したサービスデータと、のうちのいずれか1つに基づいて前記協調リソースを決定するためのアプリオリ情報を取得する。
【0056】
換言すれば、UE間の協調は、協調UEが予め設定されたUE間の協調トリガ条件を満たすことに基づいてトリガされる場合、即ち、物理サイドリンクリソース協調情報は、協調UEが被協調UEに能動的に配信するものである場合、該アプリオリ情報は、上位層により構成されるもの又は事前に構成されるものであってもよく、感知した被協調UEの前に送信したサービスデータに基づいて決定されるものであってもよい。UE間の協調は、被協調UEから送信される物理サイドリンクリソース協調要求情報を受信することに基づいてトリガされる場合、該協調要求情報に該アプリオリ情報に対応する指示情報、例えば、被協調UEサービスパケット送信パラメータ、RSRP閾値指示情報等が含まれる場合、該アプリオリ情報に対応する指示情報に基づいて該アプリオリ情報を決定してもよく、当然のことながら、上位層構成又は事前構成に基づいて該アプリオリ情報を決定してもよい。一方、該協調要求情報に該アプリオリ情報に対応する指示情報が含まれない場合、該アプリオリ情報は、上位層により構成され又は事前に構成されてもよい。
【0057】
1つの具体な実施例として、前記アプリオリ情報は、
協調リソースの占有するサブチャンネルの数と、
協調リソースの占有する周期と、
協調リソースの継続的な占有回数のカウンターCounter値と、
ターゲットサービスパケットの優先度と、
ターゲットサービスパケットの再送回数と、
RSRP閾値構成パラメータと、
サービスパケットの優先度閾値と、のうちの少なくとも1つを含む。
【0058】
ここで、協調リソースの占有するサブチャンネルの数、協調リソースの占有する周期、協調リソースの継続的な占有回数のカウンターCounter値、ターゲットサービスパケットの優先度及びターゲットサービスパケットの再送回数は、リソース感知及び排除の過程において利用可能な時間周波数リソースを決定するために用いられる。RSRP閾値構成パラメータ及びサービスパケットの優先度閾値は、利用不可能な時間周波数リソースを決定するために用いられ、ここで、利用不可能な時間周波数リソースは、タイムスロット及びサブチャンネルの2次元ビットマップbitmapの方式で指示することができる。具体的には、RSRP閾値構成パラメータは、利用不可能な時間周波数リソースを判断するために用いられ得、サービスパケットの優先度閾値は、サービスパケット優先度が該サービスパケットの優先度閾値より低い場合、該サービスパケット伝送の占有するリソースを排除することに用いられ得、ここで、優先度値が低いほど、優先度が高くなり、つまり、優先度値が「0」である優先度は、最高の優先度である。
【0059】
1つの具体な実施例として、前記リソース感知ウィンドウの終了時間は、
協調UEがUE間の協調トリガ条件を満たす時点と、
受信した物理サイドリンクリソース協調要求情報のうちの、リソース協調のターゲットリソース選択ウィンドウの開始時間の前の第1プリセット時間帯に対応する時点と、のうちのいずれか1つである。
【0060】
UE間の協調は、協調UEがUE間の協調トリガ条件を満たすことに基づいてトリガされる場合、該リソース感知ウィンドウの終了時間は、協調UEがUE間の協調トリガ条件を満たす時点であってもよく、UE間の協調は、物理サイドリンクリソース協調要求情報を受信することに基づいてトリガされる場合、該リソース感知ウィンドウの終了時間は、受信した物理サイドリンクリソース協調要求情報のうちの、リソース協調のターゲットリソース選択ウィンドウの開始時間の前の第1プリセット時間帯に対応する時点であってもよいことが理解される。
【0061】
また、該リソース感知ウィンドウの開始時間は、3GPP R16の規定に従って決定されてもよい。
【0062】
1つの選択可能な実施例として、前記物理サイドリンクリソース協調情報は、
利用可能な時間周波数リソースの指示情報と、
利用可能な時間領域リソースの指示情報と、
利用不可能な時間周波数リソースの指示情報と、
利用不可能な時間領域リソースの指示情報と、
スケジューリングされる時間周波数リソースの指示情報と、のうちのいずれか1つを含む。
【0063】
本選択可能な実施例では、物理サイドリンクリソース協調情報に上記いずれか1つの指示情報を設定することにより、被協調UEは、該指示情報に基づいてリソース選択ウィンドウ内にリソース選択を行うことができ、例えば、該指示情報が利用不可能なリソースである場合、リソース選択を行う時にリソース選択ウィンドウから、協調情報におけるこれらのリソースを除去する。
【0064】
該協調情報における指示情報によって指示されるものが時間領域リソースである場合、該時間領域リソースは、
リソースの絶対的時間と、
リソースの絶対的時間が協調要求情報の送信時間に対するオフセット時間である第1オフセット時間と、
リソースの絶対的時間が協調要求情報によって指示される第1プリセット時間に対するオフセットである第2オフセット時間と、
リソースの絶対的時間が協調要求情報における第2プリセット時間に対するオフセットである第3オフセット時間と、
タイムスロットビットマップであって、該タイムスロットビットマップについて、図3に示すように、該タイムスロットビットマップにおける利用可能な時間領域リソースは、「1」に対応するタイムスロットである、タイムスロットビットマップと、
リソース指示ウィンドウの開始時間及び終了時間のうちの少なくとも1つ、及び、前記タイムスロットビットマップ(つまり、該時間領域リソースは、該タイムスロットビットマップに加えて、リソース指示ウィンドウの開始時間及び終了時間をさらに含んでもよく、ここで、リソース指示ウィンドウの開始時間及び終了時間は、上記いずれか1つの方式で表してもよい)と、
タイムスロットインデックスであって、該タイムスロットインデックスは、図4に示すように、タイムスロットインデックス番号の「5」、「9」、「13」に対応するタイムスロットが該協調情報における指示情報に対応する、タイムスロットインデックスと、
リソース指示ウィンドウのリーディングエッジ時間及びトレーリングエッジ時間のうちの少なくとも1つ、及び、前記タイムスロットインデックス(該時間領域リソースは、該タイムスロットインデックスに加えて、リソース指示ウィンドウの開始時間及び終了時間をさらに含んでもよく、ここで、リソース指示ウィンドウの開始時間及び終了時間は、上記いずれか1つの方式で表してもよい)と、
のうちの少なくとも1つを含む。
【0065】
一方、該協調情報に時間周波数リソース指示情報が含まれる場合、該時間周波数リソースは、
リソース図であって、該リソース図は、図5に示すように、「1」に対応するリソースは、利用可能なリソースであってもよく、被協調UEは、該リソース図に基づいてリソース選択ウィンドウ内にリソース選択を行ってもよく、ここで、周波数領域粒度は、リソースのサイズ又はサブチャンネルの数であってもよく、時間領域粒度は、タイムスロットであってもよい、リソース図と、
リソース指示ウィンドウのリーディングエッジ時間及びトレーリングエッジ時間のうちの少なくとも1つ、及び、前記リソース図(つまり、該時間周波数リソースが該リソース図に加えて、リソース指示ウィンドウの開始時間及び終了時間をさらに含んでもよく、ここで、リソース指示ウィンドウの開始時間及び終了時間は、上記いずれか1つの方式で表してもよい)と、
時間周波数リソースインデックス番号であって、図6に示すように、該時間周波数リソースインデックス番号は、ある順番でリソースを配列した後に生成する番号であってもよく、ここで、各リソースに1つのインデックス番号を指定し、インデックス番号の「12」、「32」、「58」及び「87」に対応するリソースは、時間周波数リソース指示情報に対応するリソースであってもよく、ここで、各インデックスの粒度周波数領域は、サブチャンネルであってもよく、リソースブロックのサイズであってもよく、時間領域粒度はタイムスロット粒度である、時間周波数リソースインデックス番号と、
前記リソース指示ウィンドウのリーディングエッジ時間、前記リソース指示ウィンドウのトレーリングエッジ時間、リソース指示ウィンドウの行の長さ、リソース指示ウィンドウの列の長さのうちの少なくとも1つ、及び、前記時間周波数リソースインデックス番号(つまり、該時間周波数リソースが該時間周波数リソースインデックス番号に加えて、リソース指示ウィンドウの開始時間、終了時間、行の長さ及び列の長さのうちの少なくとも1つをさらに含んでもよく、ここで、リソース指示ウィンドウの開始時間及び終了時間は、上記いずれか1つの方式で表してもよい)と、
時間領域-周波数領域2次元座標対であって、該時間領域-周波数領域2次元座標対は、図7に示すように、図7における「斜線」で識別されたブロックに対応するリソースは、時間周波数リソース指示情報に対応するリソースであってもよく、ここで、周波数領域座標粒度は、サブチャンネルの数又はリソースブロックのサイズであり、時間領域座標粒度は、タイムスロットである、時間領域-周波数領域2次元座標対と、
前記リソース指示ウィンドウのリーディングエッジ時間、前記リソース指示ウィンドウのトレーリングエッジ時間、前記リソース指示ウィンドウの行の長さ、前記リソース指示ウィンドウの列の長さのうちの少なくとも1つ、及び、前記時間領域-周波数領域2次元座標対(つまり、該時間周波数リソースが該時間領域-周波数領域2次元座標対に加えて、リソース指示ウィンドウの開始時間、終了時間、行の長さ及び列の長さのうちの少なくとも1つをさらに含んでもよく、ここで、リソース指示ウィンドウの開始時間及び終了時間は、上記いずれか1つの方式で表してもよい)と、
のうちの少なくとも1つを含む。
【0066】
以下、図8及び図9を参照しながらUE間のリソース選択及び決定を説明する。
【0067】
被協調UEは、協調要求情報を送信し、そのうち、ターゲットリソース選択ウィンドウ終了時間及びリソース占有サブチャンネルの数及び最小ウィンドウ長が含まれ、同時に「使用が推奨される時間周波数リソース」である協調UEタイプが含まれ、協調UEは、協調要求シグナリングを受信した後、リソース指示ウィンドウを決定する必要があり、リソース指示ウィンドウの終了時間は、協調要求情報によって取得され、ターゲットリソース選択ウィンドウの終了時間と同様に、開始時間は、トレーリングエッジ-最小ウィンドウ長の前にあるという条件を満たす必要があり、それと同時に開始時間は、n’(図2に示す)の後で協調情報送信のリソース選択を行う時に、協調情報の最遅送信時間n’+T2’(図2に示す)の後にあるという条件を満たす必要があり、これらの条件を満たした後、UEは、自分でウィンドウ開始時間の決定を実現し、ウィンドウ開始時間及び終了時間の決定を実現した後、協調UEは、自体の感知結果に基づいてこのウィンドウ内にリソース排除過程を行い、残りのリソースを排除したインデックス番号の22、23、24、…71、78、84等のリソース(リソース粒度)(図9に示す)を協調情報に記入し、それと同時に、自体のサービス優先度、RSRP閾値上昇回数のいずれも、協調情報シグナリングに記入し、被協調UEは、リソースの占有するサブチャンネルの数及びサブチャンネル分布を知っているため、リソースリスト周波数領域の行数を知ることができ、リソースウィンドウ終了時間を知っているため、インデックスの開始点位置を知ることができ、被協調UEは、協調情報に付帯される全てのインデックスで指示されるリソース位置を知ることができ、それによって、これらの情報を使用して後続のリソース選択過程を行う。
【0068】
1つの選択可能な実施例として、前記物理サイドリンクリソース協調情報は、さらに、
協調リソースタイプの指示フィルドと、
1つ又は複数のターゲット被協調UEの識別子情報と、
基準信号受信電力RSRP閾値パラメータと、
送信されるべき複数のサービスデータパケットのうちの少なくとも一部のサービスデータパケットの優先度と、
各リソースの占有するサブチャンネルの数と、
スケジューリング情報タイプの指示フィルドと、
協調UEサービスの周期と、
協調UEサービスリソースの継続的な占有回数のカウンターCounter値と、
ターゲットサービスパケットの再送回数と、のうちの少なくとも1つを含む。
【0069】
以下、物理サイドリンクリソース協調情報に含まれる上記内容及びその作用を1つずつ説明する。
【0070】
協調リソースタイプの指示フィルドは、送信される協調情報が、使用の推奨されるリソースであるか、使用の推奨されないリソースであるか、使用の推奨される時間領域リソース又は時間周波数リソースであるかを示すために用いられるものであり、つまり、協調リソースタイプの指示フィルドは、利用可能な時間領域リソース、利用不可能な時間領域リソース、利用可能な時間周波数リソース、利用不可能な時間周波数リソースであってもよい。
【0071】
1つ又は複数のターゲット被協調UEの識別子情報は、該物理サイドリンクリソース協調情報を受信する必要がある被協調UEのIDを示すものである。他のUEは、該協調情報を受信した後、まず自体のIDが協調されるIDに合致するか否かを判断し、それにより、自身が有効な被協調UEであるか否かを判断し、有効な被協調UEである場合、協調情報をデコードして使用する。
【0072】
基準信号受信電力RSRP閾値パラメータについて、該パラメータは、協調UE自体がリソース排除を行う時にRSRP閾値を調整するためのパラメータである。該RSRP閾値パラメータは、協調UEによる協調情報のリソース排除過程の決定を、被協調UEに通知するために用いられ、それによって、被協調UEは、協調情報を使用する時に該協調情報を採用するか否かを決定し、具体的には、該RSRP閾値パラメータは、調整後のRSRP閾値であってもよく、RSRP閾値の調整回数等であってもよい。
【0073】
送信されるべき複数のサービスデータパケットのうちの少なくとも一部のサービスデータパケットの優先度について、該パラメータは、協調UEの各サービスパケットの処理順番を被協調UEに通知するために用いられてもよい。
【0074】
各リソースの占有するサブチャンネルの数について、被協調UEは、該各リソースの占有するサブチャンネルの数に基づいて物理サイドリンクリソース協調情報における協調リソースに対応するサブチャンネルを決定することができる。
【0075】
スケジューリング情報タイプの指示フィルドは、物理サイドリンクリソース協調情報が、協調UEから被協調UEに、採用の推奨される協調情報であるか、又は、協調UEから被協調UEに、採用が強制される協調情報であることを示すために用いられる。
【0076】
協調UEサービスの周期、協調UEサービスリソースの継続的な占有回数のカウンターCounter値、ターゲットサービスパケットの再送回数は、被協調UEが、上記3つのパラメータのうちの少なくとも1つのパラメータに基づいて、協調UEがサービスパケットを将来送信するタイムスロットを決定するために用いられ、それによって、被協調UEがリソース選択を行う時にこれらのタイムスロットを排除し、半複信問題による協調UEが正確にデコードできない問題を回避する。
【0077】
1つの選択可能な実施例として、該物理サイドリンクリソース協調情報の優先度は、
被協調UEの送信するべきサービスパケットの優先度と、
上位層構成又は事前構成の優先度と、
プリセット優先度であって、前記プリセット優先度は、第1差分値と0のうちのより大きい一方であり、ここで、前記第1差分値は、送信されるべきサービスパケットの優先度と、プリセット値との差分値であり、前記プリセット値は、上位層により構成されるものである、プリセット優先度と、
物理サイドリンクリソース協調要求情報の優先度と、のうちのいずれか1つである。
【0078】
なお、現在の1st-stage SCIのデザインに基づき、1st-stage SCIにおいて、3bitを用いて優先度情報を示すことができ、該優先度情報は、該物理サイドリンクリソース協調情報の優先度情報として理解できるため、上記物理サイドリンクリソース協調要求情報における送信されるべきサービスパケットの優先度、上位層構成の優先度、事前構成の優先度、プリセット優先度及び協調要求情報のうちの1つに基づいて、第1段階物理サイドリンク制御情報(1st-stage Sidelink Control Information、1st-stage SCI)における優先度情報を記入することができる。
【0079】
具体的には、被協調UEの送信するべきサービスパケット優先度は、現在被協調UE物理層に到着している、送信されるべきサービスパケットの優先度であり、即ち、被協調UEが協調UEに要求するリソースを介して伝送されるサービスパケットである。上位層構成の優先度は、協調UEの物理層が受信した上位層から配信された該協調情報の優先度であり、プリセット優先度は、送信されるべきサービスパケットと上位層により構成されるプリセット値との第1差分値と、0との比較に基づいて決定される優先度であり、ここで、該選択可能な実施例では、「0」で表される優先度は、最高優先度であり、該第1差分値を「0」と比較することは、該第1差分値が負数である等のプリセットルールを満たさない状況の発生を回避するためである。換言すれば、該プリセット優先度は、該協調情報の優先度が、該被協調UEの送信するべきサービスパケットの優先度より高いことを確保するプリセット値である。
【0080】
1つの選択可能な実施例として、該物理サイドリンクリソース協調情報は、
第2段階物理サイドリンク制御情報2nd-stage SCIと、
無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)シグナリングと、
リンクアクセス制御層制御ユニット(Media Access Control Control Unit、MAC CE)と、のうちのいずれか1つに搬送される。
つまり、本選択可能な実施例では、該協調情報は、2nd-stage SCI、RRCシグナリング又はMAC CEに搬送されて伝送され得る。
【0081】
1つの選択可能な実施例として、2nd-stage SCIが該協調情報を搬送する場合、
第1段階物理サイドリンク制御情報1st-stage SCIにおいて、該2nd-stage SCIのフォーマットを指示するビットは、「10」又は「11」である。
【0082】
具体的には、1st-stage SCIにおいて、2bit情報を用いて2nd-stage SCIのフォーマット(format)を指示し、現在「00」及び「01」は、それぞれ、従来の「SCI format-A」及び「SCI format-B」を示すために用いられるため、本選択可能な実施例において、新たな2nd-stage SCI formatを定義して該協調情報を伝送するために用いられ得る。ここで、現在の1st-stage SCIのデザインに基づき、2bitを用いて2nd-stage SCIのフォーマットを示すため、「10」又は「11」を用いて該協調情報を搬送するための新たな2nd-stage SCIフォーマットを示すことができる。
【0083】
1つの選択可能な実施例として、ステップ102、前記物理サイドリンクリソース協調情報を送信するステップは、
前記物理サイドリンクリソース協調要求情報を受信した後の第2プリセット時間帯内に前記物理サイドリンクリソース協調情報を送信するステップを含み、
前記第2プリセット時間帯は、
上位層構成又は事前構成と、
前記物理サイドリンクリソース協調要求情報によって指示される、前記物理サイドリンクリソース協調情報を受信する最も遅い時間と、
協調リソースを選択するためのリソース指示ウィンドウのリーディングエッジ時間と、のうちのいずれか1つにより決定される。
【0084】
本選択可能な実施例において、物理サイドリンクリソース協調情報の送信時間を制限することにより、協調情報におけるリソースの時効性を効果的に確保することができ、ここで、協調情報を送信する時間はあまり後にはならず、そうでなければ受信した協調情報の時間は、協調情報に指示されるリソースの時間を超え、協調情報に指示される有効なリソースが少なくなり又は無効になることを引き起こす。例えば、協調UEがm1’時点に、協調要求情報を受信し、又は、協調UEが協調情報を送信することをトリガする予め設定された条件を満たすと仮定する場合、m1’+Tの前に協調情報シグナリングの送信を完了させる必要があり、Tは、協調シグナリングを送信する最大遅延である。
【0085】
図10に示すように、被協調UEは、m1時点に物理サイドリンクリソース協調要求情報を送信し、協調UEは、m1’時点に協調要求情報を受信した後、協調情報シグナリング内容を用意しており、協調要求情報には、被協調UEの協調情報の最も遅い受信時間が含まれ、それは、m1+20slotであり、協調UEは、m1プラス20というslotの前に協調情報を送信するリソースを選択する必要があり、協調UEがm1プラス16というslotの時点を選択して協調情報を送信する場合、被協調UEは、情報を受信した後に協調情報に基づいてリソース排除を行う。
【0086】
以下、具体な実施例を参照しながら協調UEと被協調UEとの間にリソース選択を行うインタラクションを説明する。
【0087】
実例一
(A)協調UEは、被協調UEから送信される協調要求情報を受信し、協調要求情報には、
リソース協調における周波数領域リソースのサイズ(サブチャンネルの数)と、
リソース協調におけるターゲットサービス優先度と、
リソース協調におけるターゲット再送回数と、
リソース選択ウィンドウのリーディングエッジ及びトレーリングエッジと、
利用可能な時間周波数リソースを要求する指示と、の協調感知のために用いられる基本パラメータが含まれる。
【0088】
(B)協調UEは、協調要求情報により協調感知基本パラメータ及び指示内容(利用可能な時間周波数リソース)を決定し、それと同時に、協調要求情報内容により指示ウィンドウを決定する。協調要求情報を受信する時間をリソース感知ウィンドウの終了時間とし、3GPP R16規格の方式に従ってリソース感知ウィンドウのリーディングエッジを構成し、リソース指示ウィンドウにおいてリソース排除過程を行って、排除した後にこの優先度サービスの残りの割合を満たすリソースを記録して協調情報に記入し、具体的にリソースインデックスの形で表してもよい。
【0089】
シグナリングには、指示されるリソースのインデックス、被協調UEのIDが含まれる。
【0090】
(C)協調UEが協調情報を送信する最遅時間は、リソース指示ウィンドウの開始時間の前の10個のタイムスロットslotであり、協調情報は、この時間の前に送信され、協調情報は、RRCにより搬送される。
【0091】
実例二
(A)協調UEは、マルチキャスト源であり、マルチキャスト送信を行い、NACK(否定応答)の受信回数は、プリセット回数を超えるという条件で協調過程をトリガし、協調UEは、マルチキャストサービスを再送するために協調情報送信を行い、協調UEは、まず、
マルチキャストサービスのリソースのサイズとしてのリソース協調における周波数領域リソースのサイズ(サブチャンネルの数)と、
マルチキャストサービス優先度としてのリソース協調におけるターゲットサービス優先度と、
トリガ条件に基づいて利用可能な時間周波数域リソースとして確認される協調リソースタイプと、
協調UE自体により決定される、リソース指示ウィンドウの開始時間及び終了時間(開始時間は、トリガ協調時点+20slotであり、終了時間は、リーディングエッジ+100slotである)と、
リソース指示ウィンドウのリーディングエッジ-10slotとしてのリソース感知ウィンドウの終了時間(リーディングエッジは、3GPP R16の定義方式に従って決定される)と、の協調感知のために用いられる基本パラメータを決定する。
【0092】
(B)協調UEは、感知ウィンドウにおいて感知して、リソース指示ウィンドウにおいてマルチキャストサービス優先度に従ってリソース排除及びリソース選択過程を行い、選択される時間周波数リソースを記録し、ビットマップの方式で指示する。
【0093】
(C)協調UEから送信されるシグナリングには、
マルチキャストサービスのリソースのサイズとしてのリソース協調における周波数領域リソースのサイズ(サブチャンネルの数)と、
マルチキャストサービス優先度としてのリソース協調におけるターゲットサービス優先度と、
利用可能な時間周波数域リソースとしての協調リソースタイプと、
リソース指示ウィンドウの開始時間及び終了時間及びウィンドウにおいて指示されるリソース、が含まれる。
【0094】
(D)協調UEが協調情報を送信する最遅時間は、リソース指示ウィンドウの開始時間の前の10個のタイムスロットslotであり、協調情報は、この時間の前に送信され、協調シグナリングは、2nd-stage SCIにより搬送される。
【0095】
実例三
(A)被協調UEは、物理サイドリンク協調要求情報を送信し、協調UEは、
リソース協調における周波数領域リソースのサイズ(サブチャンネルの数)と、
リソース協調におけるターゲットサービス優先度と、
RSRP閾値と、
協調要求情報における、協調情報のタイプが利用不可能な時間周波数リソースであるとの要求と、
協調要求情報にリソース指示ウィンドウの終了時間が含まれることと、
協調要求情報に協調情報の最も遅い送信時間が含まれることと、の協調感知パラメータを協調要求情報から解析する
【0096】
(B)協調UEは、リソース感知ウィンドウの終了時間及びリソース指示ウィンドウの開始時間を決定する必要があり、協調UEは、協調要求情報を受信する時点をリソース感知ウィンドウの終了時間とし、協調情報の最も遅い送信時間+5個のタイムスロットは、リソース感知ウィンドウの開始時間であり、リソース感知ウィンドウ及びリソース指示ウィンドウを決定する。
【0097】
(C)協調UEは、リソース感知ウィンドウ内に感知することにより、リソース指示ウィンドウ内にリソース排除過程を行い、サービス優先度によりリソースの排除割合を決定し、測定されるRSRP値がRSRP閾値を超えるリソースを記録して2次元座標によって指示して協調情報に記入する。
【0098】
協調情報における内容には、
リソース指示ウィンドウの開始時間と、
全てのリソース指示ウィンドウ内の利用不可能なリソースの2次元座標と、が含まれる。
【0099】
実例四
(A)被協調UEは、物理サイドリンク協調要求情報を送信する。
【0100】
(B)協調UEは、協調要求情報において協調情報のタイプが利用不可能な時間領域リソースであると要求することを決定し、協調要求情報には、リソース指示ウィンドウの開始時間及び終了時間が含まれる。
【0101】
(C)協調UEは、リソース指示ウィンドウにおける自体の送信タイムスロットを協調情報に記入して、ビットマップによって表示され、ここで、シグナリングにおける内容には、タイムスロットを指示するビットマップが含まれる。
【0102】
図11に示すように、本開示の実施例は、さらに、V2X物理サイドリンクシステムの協調UEに適用されるリソース選択装置であって、
物理サイドリンクリソース協調情報の内容を決定するために用いられる決定モジュール1101と、
前記物理サイドリンクリソース協調情報を送信するために用いられる送信モジュール1102と、を含むリソース選択装置を提供する。
【0103】
本開示の実施例のリソース選択装置において、決定モジュール801は、
協調リソースを選択するためのリソース指示ウィンドウを決定するために用いられる第1決定サブモジュールと、
前記協調リソースのタイプを決定するために用いられる第2決定サブモジュールと、
前記協調リソースのタイプに基づいて、前記リソース指示ウィンドウ内に前記物理サイドリンクリソース協調情報の協調リソースを決定するために用いられる第3決定サブモジュールと、を含む。
【0104】
本開示の実施例のリソース選択装置において、決定モジュール1101は、
協調リソースを選択するためのリソース指示ウィンドウを決定するために用いられる第1決定サブモジュールと、
前記協調リソースのタイプを決定するために用いられる第2決定サブモジュールと、
前記協調リソースを決定するためのアプリオリ情報を取得するために用いられる取得サブモジュールと、
リソース感知ウィンドウの終了時間を決定するために用いられる第3決定サブモジュールと、
前記アプリオリ情報、前記協調リソースのタイプ及び前記リソース感知ウィンドウに基づいて、前記リソース指示ウィンドウ内に前記物理サイドリンクリソース協調情報の協調リソースを決定するために用いられる第4決定サブモジュールと、を含む。
【0105】
本開示の実施例のリソース選択装置において、第1決定サブモジュールは、具体的に、
協調UEがUE間の協調トリガ条件を満たした後、又は、受信した物理サイドリンクリソース協調要求情報におけるリソース協調のターゲットリソース選択ウィンドウ指示情報がターゲットリソース選択ウィンドウの終了時間のみを含む場合、予め設定されたルールに基づいて前記リソース指示ウィンドウを決定すること、
又は、
受信した被協調UEの送信した物理サイドリンクリソース協調要求情報におけるリソース協調のターゲットリソース選択ウィンドウ指示情報のターゲットリソース選択ウィンドウの開始時間及び終了時間に基づいて、前記リソース指示ウィンドウを決定すること、を実行するために用いられる。
【0106】
本開示の実施例のリソース選択装置において、第2決定サブモジュールは、具体的に、
上位層構成又は事前構成と、
受信した物理サイドリンクリソース協調要求情報における協調情報タイプ指示情報と、
UE間の協調トリガ条件と、のうちのいずれか1つに基づいて前記協調リソースのタイプを決定するために用いられる。
【0107】
本開示の実施例のリソース選択装置において、取得サブモジュールは、具体的に、
事前構成又は上位層構成と、
現在受信した物理サイドリンクリソース協調要求情報と、
感知した被協調UEの送信したサービスデータと、のうちのいずれか1つに基づいて前記協調リソースを決定するためのアプリオリ情報を取得するために用いられる。
【0108】
本開示の実施例のリソース選択装置において、前記アプリオリ情報は、
協調リソースの占有するサブチャンネルの数と、
協調リソースの占有する周期と、
協調リソースの継続的な占有回数のカウンターCounter値と、
ターゲットサービスパケットの優先度と、
ターゲットサービスパケットの再送回数と、
RSRP閾値構成パラメータと、
サービスパケットの優先度閾値と、のうちの少なくとも1つを含む。
【0109】
本開示の実施例のリソース選択装置において、前記リソース感知ウィンドウの終了時間は、
協調UEがUE間の協調トリガ条件を満たす時点と、
受信した物理サイドリンクリソース協調要求情報のうちの、リソース協調のターゲットリソース選択ウィンドウの開始時間の前の第1プリセット時間帯に対応する時点と、のうちのいずれか1つである。
【0110】
本開示の実施例のリソース選択装置において、前記物理サイドリンクリソース協調情報は、
利用可能な時間周波数リソースの指示情報と、
利用可能な時間領域リソースの指示情報と、
利用不可能な時間周波数リソースの指示情報と、
利用不可能な時間領域リソースの指示情報と、
スケジューリングされる時間周波数リソースの指示情報と、のうちのいずれか1つを含む。
【0111】
本開示の実施例のリソース選択装置において、前記物理サイドリンクリソース協調情報は、さらに、
協調リソースタイプの指示フィルドと、
1つ又は複数のターゲット被協調UEの識別子情報と、
基準信号受信電力RSRP閾値パラメータと、
送信されるべき複数のサービスデータパケットのうちの少なくとも一部のサービスデータパケットの優先度と、
各リソースの占有するサブチャンネルの数と、
スケジューリング情報タイプの指示フィルドと、
協調UEサービスの周期と、
協調UEサービスリソースの継続的な占有回数のカウンターCounter値と、
ターゲットサービスパケットの再送回数と、のうちの少なくとも1つを含む。
【0112】
本開示の実施例のリソース選択装置において、前記物理サイドリンクリソース協調情報の優先度は、
被協調UEの送信するべきサービスパケットの優先度と、
上位層構成又は事前構成の優先度と、
プリセット優先度であって、前記プリセット優先度は、第1差分値と0のうちのより大きい一方であり、ここで、前記第1差分値は、送信されるべきサービスデータパケットの優先度と、プリセット値との差分値であり、前記プリセット値は、上位層により構成されるものである、プリセット優先度と、
物理サイドリンクリソース協調要求情報の優先度と、のうちのいずれか1つである。
【0113】
本開示の実施例のリソース選択装置において、前記物理サイドリンクリソース協調情報は、
第2段階物理サイドリンク制御情報2nd-stage SCIと、
無線リソース制御RRCシグナリングと、
リンクアクセス制御層制御ユニットMAC CEと、のうちのいずれか1つに搬送される。
【0114】
本開示の実施例のリソース選択装置において、2nd-stage SCIが前記物理サイドリンクリソース協調情報を搬送する場合、
第1段階物理サイドリンク制御情報1st-stage SCIにおける前記2nd-stage SCIのフォーマットを指示するためのビットは、「10」又は「11」である。
【0115】
本開示の実施例のリソース選択装置において、送信モジュール802は、具体的に、
前記物理サイドリンクリソース協調要求情報を受信した後の第2プリセット時間帯内に前記物理サイドリンクリソース協調情報を送信することを実行するために用いられ、
前記第2プリセット時間帯は、
上位層構成又は事前構成と、
前記物理サイドリンクリソース協調要求情報によって指示される、前記物理サイドリンクリソース協調情報を受信する最も遅い時間と、
協調リソースを選択するためのリソース指示ウィンドウのリーディングエッジ時間と、のうちのいずれか1つにより決定される。
【0116】
本開示の実施例のリソース選択装置1100は、上記方法実施例に対応する装置であり、上記方法実施例における全ての実現手段は、いずれも、該装置の実施例に適用可能であり、同一の技術効果を達成することができる。重複を避けるため、ここで説明を省略する。
【0117】
図12に示すように、本開示の実施例は、さらに、電子機器を提供し、プロセッサ1200、及び、バスインターフェースを介してプロセッサ1200に接続されるメモリ1220を含み、メモリ1220は、プロセッサ1200が操作を実行する時に使用されるプログラム及びデータを記憶するために用いられ、プロセッサ900は、メモリ1220に記憶されているプログラム及びデータを呼び出して実行する。
【0118】
ここで、送受信機1210は、バスインターフェースに接続され、プロセッサ1200の制御でデータを受信及び送信するために用いられ、プロセッサ1200は、メモリ1220におけるプログラムを読み出して、
物理サイドリンクリソース協調情報の内容を決定するステップと、
送受信機1210が前記物理サイドリンクリソース協調情報を送信するように制御するステップと、を実行するために用いられる。
【0119】
ここで、図12において、バスアーキテクチャは、任意の数の相互接続されたバス及びブリッジを含むことができ、具体的にプロセッサ1200に代表される1つ又は複数のプロセッサ及びメモリ1220に代表されるメモリの様々な回路が接続される。バスアーキテクチャは、さらに、周辺装置、レギュレータ及び電力管理回路などの様々な他の回路を連結することができ、これらはいずれも当業者に周知であるため、ここではこれ以上説明しない。バスインターフェースは、インターフェースを提供する。送受信機1210は、送信機及び送受信機を含み、伝送媒体で様々な他の装置と通信するためのユニットを提供する複数の素子であってもよい。異なる端末に対し、ユーザインターフェース1230は、さらに、必要となる機器に外接、内接され得るインターフェースであってもよく、接続される機器は、キーパッド、ディスプレイ、スピーカ、マイク、ジョイスティックなどを含むがこれらに限定されない。プロセッサ900は、バスアーキテクチャの管理及び一般な処理を担当し、メモリ1220は、プロセッサ1200が操作を実行時に使用されるデータを記憶することができる。
【0120】
選択的に、プロセッサ1200は、物理サイドリンクリソース協調情報の内容を決定するために用いられる時、具体的に、
協調リソースを選択するためのリソース指示ウィンドウを決定するステップと、
前記協調リソースのタイプを決定するステップと、
前記協調リソースのタイプに基づいて、前記リソース指示ウィンドウ内に前記物理サイドリンクリソース協調情報の協調リソースを決定するステップと、を実行するために用いられる。
【0121】
選択的に、プロセッサ1200は、物理サイドリンクリソース協調情報の内容を決定するために用いられる時、具体的に、
協調リソースを選択するためのリソース指示ウィンドウを決定するステップと、
前記協調リソースのタイプを決定するステップと、
前記協調リソースを決定するためのアプリオリ情報を取得するステップと、
リソース感知ウィンドウの終了時間を決定するステップと、
前記アプリオリ情報、前記協調リソースのタイプ及び前記リソース感知ウィンドウに基づいて、前記リソース指示ウィンドウ内に前記物理サイドリンクリソース協調情報の協調リソースを決定するステップと、を実行するために用いられる。
【0122】
選択的に、プロセッサ1200は、協調リソースを選択するためのリソース指示ウィンドウを決定するために用いられる時、具体的に、
協調UEがUE間の協調トリガ条件を満たした後、又は、受信した物理サイドリンクリソース協調要求情報におけるリソース協調のターゲットリソース選択ウィンドウ指示情報がターゲットリソース選択ウィンドウの終了時間のみを含む場合、予め設定されたルールに基づいて前記リソース指示ウィンドウを決定するステップ、
又は、
受信した被協調UEの送信した物理サイドリンクリソース協調要求情報におけるリソース協調のターゲットリソース選択ウィンドウ指示情報のターゲットリソース選択ウィンドウの開始時間及び終了時間に基づいて、前記リソース指示ウィンドウを決定するステップ、を実行するために用いられる。
【0123】
選択的に、プロセッサ1200は、前記協調リソースのタイプを決定するために用いられる時、具体的に、
上位層構成又は事前構成と、
受信した物理サイドリンクリソース協調要求情報における協調情報タイプ指示情報と、
UE間の協調トリガ条件と、のうちのいずれか1つに基づいて前記協調リソースのタイプを決定するために用いられる。
【0124】
選択的に、プロセッサ1200は、前記協調リソースを決定するためのアプリオリ情報を取得するために用いられる時、具体的に、
事前構成又は上位層構成と、
現在受信した物理サイドリンクリソース協調要求情報と、
感知した被協調UEの送信したサービスデータと、のうちのいずれか1つに基づいて前記協調リソースを決定するためのアプリオリ情報を取得するために用いられる。
【0125】
選択的に、プロセッサ1200が決定する前記アプリオリ情報は、
協調リソースの占有するサブチャンネルの数と、
協調リソースの占有する周期と、
協調リソースの継続的な占有回数のカウンターCounter値と、
ターゲットサービスパケットの優先度と、
ターゲットサービスパケットの再送回数と、
RSRP閾値構成パラメータと、
サービスパケットの優先度閾値と、のうちの少なくとも1つを含む。
【0126】
選択的に、プロセッサ1200が決定する前記リソース感知ウィンドウの終了時間は、
協調UEがUE間の協調トリガ条件を満たす時点と、
受信した物理サイドリンクリソース協調要求情報のうちの、リソース協調のターゲットリソース選択ウィンドウの開始時間の前の第1プリセット時間帯に対応する時点と、のうちのいずれか1つである。
【0127】
選択的に、前記プロセッサ1200が決定する前記物理サイドリンクリソース協調情報は、
利用可能な時間周波数リソースの指示情報と、
利用可能な時間領域リソースの指示情報と、
利用不可能な時間周波数リソースの指示情報と、
利用不可能な時間領域リソースの指示情報と、
スケジューリングされる時間周波数リソースの指示情報と、のうちのいずれか1つを含む。
【0128】
さらに、前記プロセッサ1200が決定する前記物理サイドリンクリソース協調情報は、さらに、
協調リソースタイプの指示フィルドと、
1つ又は複数のターゲット被協調UEの識別子情報と、
基準信号受信電力RSRP閾値パラメータと、
送信されるべき複数のサービスデータパケットのうちの少なくとも一部のサービスデータパケットの優先度と、
各リソースの占有するサブチャンネルの数と、
スケジューリング情報タイプの指示フィルドと、
協調UEサービスの周期と、
協調UEサービスリソースの継続的な占有回数のカウンターCounter値と、
ターゲットサービスパケットの再送回数と、のうちの少なくとも1つを含む。
【0129】
選択的に、前記プロセッサ1200が決定する前記物理サイドリンクリソース協調情報の優先度は、
被協調UEの送信するべきサービスパケットの優先度と、
上位層構成又は事前構成の優先度と、
プリセット優先度であって、前記プリセット優先度は、第1差分値と0のうちのより大きい一方であり、ここで、前記第1差分値は、送信されるべきサービスデータパケットの優先度と、プリセット値との差分値であり、前記プリセット値は、上位層により構成されるものである、プリセット優先度と、
物理サイドリンクリソース協調要求情報の優先度と、のうちのいずれか1つである。
【0130】
選択的に、前記送受信機1210が送信する前記物理サイドリンクリソース協調情報は、
第2段階物理サイドリンク制御情報2nd-stage SCIと、
無線リソース制御RRCシグナリングと、
リンクアクセス制御層制御ユニットMAC CEと、のうちのいずれか1つに搬送される。
【0131】
選択的に、2nd-stage SCIが、前記送受信機1210が送信する前記物理サイドリンクリソース協調情報を搬送する場合、
第1段階物理サイドリンク制御情報1st-stage SCIにおける前記2nd-stage SCIのフォーマットを指示するためのビットは、「10」又は「11」である。
【0132】
選択的に、前記送受信機1210は、前記物理サイドリンクリソース協調情報を送信するために用いられる時、具体的に、
前記物理サイドリンクリソース協調要求情報を受信した後の第2プリセット時間帯内に前記物理サイドリンクリソース協調情報を送信するために用いられ、
前記第2プリセット時間帯は、
上位層構成又は事前構成と、
前記物理サイドリンクリソース協調要求情報によって指示される、前記物理サイドリンクリソース協調情報を受信する最も遅い時間と、
協調リソースを選択するためのリソース指示ウィンドウのリーディングエッジ時間と、のうちのいずれか1つにより決定される。
【0133】
本開示の実施例は、上記方法実施例に対応するものであり、上記方法実施例における全ての実現手段は、いずれも、該端末の実施例に適用することができ、同一の技術効果を達成することができる。
【0134】
当業者であれば理解されるように、上記実施例を実現する全部又は一部のステップは、ハードウェアによって完成することができ、またコンピュータプログラムによって関連するハードウェアを指示して完成することができ、前記コンピュータプログラムは、上記方法の一部又は全部のステップを実行するコマンドを含み、該コンピュータプログラムは、可読記憶媒体に記憶することができ、記憶媒体は、はいかなる形式の記憶媒体であってもよい。つまり、本開示の実施例は、さらに、コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータスケール記憶媒体を提供し、該コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時に上記に記載するリソース選択方法のステップを実現する。
【0135】
なお、本開示の装置及び方法において、各部材又は各ステップは分解及び/又は再組み合わせ可能であることは明らかである。これらの分解及び/又は再結合は本開示の等価解決手段と見なすべきである。また、上述した一連の処理を実行するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理は勿論、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。当業者にとって、本開示の方法及び装置の全部又はいずれかのステップ又は部材を理解することができ、いずれかの計算装置(プロセッサ、記憶媒体等を含む)又は計算装置のネットワークにおいて、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア又はそれらの組み合わせで実現することができ、これは当業者が本開示の説明を読んだ場合にそれらの基本的なプログラミング技術を用いて実現することができる。
【0136】
したがって、本開示の目的は、任意の演算装置上でプログラムまたはプログラム群を実行することによっても達成される。前記演算手段は、周知の汎用手段であってよい。したがって、本開示の目的は、上記方法または装置を実現するプログラムコードを含むプログラム製品を提供することのみによっても達成される。すなわち、このようなプログラム製品もまた本開示を構成し、そのようなプログラム製品を記憶した記憶媒体もまた本開示を構成する。勿論、この記憶媒体は、周知の記憶媒体であってもよいし、将来開発されるいかなる記憶媒体であってもよい。なお、本開示の装置及び方法において、各部材又は各ステップは分解及び/又は再組み合わせ可能であることは明らかである。これらの分解及び/又は再結合は本開示の等価解決手段と見なすべきである。また、上述した一連の処理を実行するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理は勿論、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。また、明細書中において説明した一連の処理はハードウェア、またはソフトウェア、あるいは両者の複合構成によって実行することが可能である。
【0137】
以上は本開示の好ましい実施形態であり、なお、本技術分野の当業者にとっては、本開示の前記原理から逸脱しない前提で、いくつかの改良及び修飾を行うことができ、これらの改良及び修飾も本開示の保護範囲と見なされるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12