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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-06
(45)【発行日】2024-06-14
(54)【発明の名称】ワークフローシステム及び処理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/06 20230101AFI20240607BHJP
   G06Q 10/10 20230101ALI20240607BHJP
【FI】
G06Q10/06
G06Q10/10 310
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2020072825
(22)【出願日】2020-04-15
(65)【公開番号】P2021170212
(43)【公開日】2021-10-28
【審査請求日】2023-01-19
(73)【特許権者】
【識別番号】591036457
【氏名又は名称】三菱電機エンジニアリング株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003166
【氏名又は名称】弁理士法人山王内外特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】岩本 周三
【審査官】庄司 琴美
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-115707(JP,A)
【文献】特開2008-009657(JP,A)
【文献】特開2008-027339(JP,A)
【文献】特開2013-222391(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワークフローを管理するサーバ装置と、前記ワークフローにより定められた依頼通知を前記サーバ装置から受ける複数のクライアント装置とを備えたワークフローシステムであって、
前記サーバ装置は、
前記ワークフローに従って、前記依頼通知を送信すべき前記クライアント装置に送信するサーバ通知送信部と、
前記サーバ通知送信部が前記依頼通知を送信した前記クライアント装置を使用するユーザが、前記依頼通知に対応する作業を完了したことを示す完了情報を取得する完了取得部と、
前記ユーザが前記作業を開始したことを示す開始情報を取得する開始取得部と、
前記完了取得部が取得した前記完了情報、及び前記開始取得部が取得した前記開始情報を、前記ユーザを示すユーザ情報に対応付けて前記ワークフローを管理するワークフロー管理部と、
前記ワークフロー管理部が管理する前記ワークフローを示すワークフロー情報を出力するワークフロー出力部と、
を有し、
前記クライアント装置は、
前記依頼通知を前記サーバ装置から受信するクライアント通知受信部と、
前記サーバ装置が管理する前記ワークフローを示す前記ワークフロー情報を取得するワークフロー取得部と、
前記クライアント通知受信部が受信した前記依頼通知の内容を示す通知画像を生成する通知画像生成部と、
前記ワークフロー取得部が取得した前記ワークフロー情報に含まれる前記完了情報及び前記開始情報と前記ユーザ情報とを対応付けたワークフロー画像を生成するワークフロー画像生成部と、
前記通知画像生成部が生成した前記通知画像、及び前記ワークフロー画像生成部が生成した前記ワークフロー画像を、表示画像情報として出力する表示出力部と、
を有する
ことを特徴するワークフローシステム。
【請求項2】
前記クライアント装置は、
前記クライアント通知受信部が受信した前記依頼通知に対応する前記作業を前記ユーザが完了したか否か、及び前記作業を前記ユーザが開始したか否かを監視するクライアント作業監視部と、
前記クライアント作業監視部が監視した監視結果が前記作業の完了を示すものである場合に、前記ユーザが前記作業を完了したことを示す完了通知を前記サーバ装置に送信し、また、前記監視結果が前記作業の開始を示すものである場合に、前記ユーザが前記作業を開始したことを示す開始通知を前記サーバ装置に送信するクライアント通知送信部と
を有し、
前記サーバ装置は、
前記完了通知及び前記開始通知を前記クライアント装置から受信するサーバ通知受信部
を有し、
前記完了取得部は、前記サーバ通知受信部が受信した前記完了通知に基づいて前記完了情報を生成することにより、前記完了情報を取得し、
前記開始取得部は、前記サーバ通知受信部が受信した前記開始通知に基づいて前記開始情報を生成することにより、前記開始情報を取得する
ことを特徴する請求項1記載のワークフローシステム。
【請求項3】
前記サーバ装置は、
前記サーバ通知送信部が送信した前記依頼通知に対応する前記作業を前記ユーザが完了したか否か、及び前記作業を前記ユーザが開始したか否かを監視するサーバ作業監視部
を有し、
前記完了取得部は、前記サーバ作業監視部が監視した監視結果が前記作業の完了を示すものである場合に、前記監視結果に基づいて前記完了情報を生成することにより、前記完了情報を取得し、
前記開始取得部は、前記サーバ作業監視部が監視した前記監視結果が前記作業の開始を示すものである場合に、前記監視結果に基づいて前記開始情報を生成することにより、前記開始情報を取得する
ことを特徴する請求項1記載のワークフローシステム。
【請求項4】
前記クライアント装置は、
前記クライアント装置を使用する前記ユーザによる操作を示す操作情報を取得する操作取得部と、
前記操作取得部が取得する前記操作情報が示す操作が、前記サーバ装置が管理する前記ワークフローを示す前記ワークフロー情報のうちの前記開始情報を削除するための操作であった場合に、前記サーバ装置に前記開始情報の削除を依頼する削除通知を前記サーバ装置に送信するクライアント通知送信部と
を有し、
前記サーバ装置は、
前記削除通知を前記クライアント装置から受信するサーバ通知受信部
を有し、
前記ワークフロー管理部は、前記サーバ通知受信部が受信した前記削除通知に基づいて、前記クライアント装置を使用する前記ユーザを示すユーザ情報に対応付けられた前記開始情報を削除すること
ことを特徴する請求項1記載のワークフローシステム。
【請求項5】
ワークフローを管理するサーバ装置と、前記ワークフローにより定められた依頼通知を前記サーバ装置から受ける複数のクライアント装置とを備えたワークフローシステムであって、
前記サーバ装置は、
前記ワークフローに従って、前記依頼通知を送信すべき前記クライアント装置に送信するサーバ通知送信部
を有し、
前記クライアント装置は、
前記依頼通知を前記サーバ装置から受信するクライアント通知受信部と、
前記クライアント通知受信部が受信した前記依頼通知の内容を示す通知画像を、表示装置にポップアップ表示させるためのポップアップ画像として生成する通知画像生成部と、
前記通知画像生成部が生成した前記通知画像を表示画像情報として出力する表示出力部と、
を有する
ことを特徴するワークフローシステム。
【請求項6】
前記表示出力部は、前記通知画像生成部が生成した前記通知画像を前記表示画像情報として出力する際に、前記通知画像が前記表示装置における表示画面の最前面にポップアップ表示されるように、前記表示画像情報を出力する
ことを特徴とする請求項5記載のワークフローシステム。
【請求項7】
前記表示出力部は、予め定められた時点において前記依頼通知に対応する作業が行われていない場合に、前記通知画像生成部が生成した前記通知画像を前記表示画像情報として再出力する
ことを特徴とする請求項5記載のワークフローシステム。
【請求項8】
前記クライアント装置は、
前記表示出力部が、前記通知画像を前記表示画像情報として再出力する時点を決定する再出力時点決定部
を有し、
前記表示出力部は、前記再出力時点決定部が決定した時点を予め定められた時点として、当該時点において前記依頼通知に対応する前記作業が行われていない場合に、前記通知画像を前記表示画像情報として再出力する
ことを特徴とする請求項7記載のワークフローシステム。
【請求項9】
前記通知画像生成部は、前記表示出力部が前記表示画像情報を再出力する際の前記通知画像について、前記クライアント通知受信部が前記依頼通知を受信したときに前記通知画像生成部が生成した前記通知画像とは、互いに異なる態様の前記通知画像を生成すること
ことを特徴とする請求項7記載のワークフローシステム。
【請求項10】
前記クライアント装置は、
前記クライアント通知受信部が受信した前記依頼通知に対応する前記作業を、前記クライアント装置を使用するユーザが開始したか否かを監視するクライアント作業監視部
を有し、
前記通知画像生成部は、前記表示出力部が前記表示画像情報を再出力する際の前記通知画像について、前記クライアント作業監視部が監視した監視結果が、前記作業の開始前である場合と、前記作業の開始後である場合とにおいて、互いに異なる態様の前記通知画像を生成すること
ことを特徴とする請求項7記載のワークフローシステム。
【請求項11】
前記サーバ装置は、
前記サーバ通知送信部が前記依頼通知を送信した前記クライアント装置を使用するユーザが、前記依頼通知に対応する前記作業を開始したか否かを監視するサーバ作業監視部
を有し、
前記サーバ通知送信部は、前記サーバ作業監視部が監視した監視結果が、前記作業の開始を示すものであったとき、前記クライアント装置に前記作業の開始を示す開始通知を送信し、
前記クライアント通知受信部は、前記サーバ装置から前記開始通知を受信し、
前記通知画像生成部は、前記表示出力部が前記表示画像情報を再出力する際の前記通知画像について、前記クライアント通知受信部が、前記開始通知を受信する前である場合と、受信した後である場合とにおいて、互いに異なる態様の前記通知画像を生成すること
ことを特徴とする請求項7記載のワークフローシステム。
【請求項12】
前記クライアント装置は、
前記クライアント通知受信部が受信した前記依頼通知に対応する前記作業を、前記クライアント装置を使用するユーザが完了したか否かを監視するクライアント作業監視部
を有し、
前記表示出力部は、前記クライアント作業監視部が監視した監視結果が、前記作業の完了を示すものであったとき以降において、前記通知画像を前記表示画像情報として再出力しない
ことを特徴とする請求項7記載のワークフローシステム。
【請求項13】
前記サーバ装置は、
前記サーバ通知送信部が前記依頼通知を送信した前記クライアント装置を使用するユーザが、前記依頼通知に対応する前記作業を完了したか否かを監視するサーバ作業監視部
を有し、
前記サーバ通知送信部は、前記サーバ作業監視部が監視した監視結果が、前記作業の完了を示すものであったとき、前記クライアント装置に前記作業の完了を示す完了通知を送信し、
前記クライアント通知受信部は、前記サーバ装置から前記完了通知を受信し、
前記表示出力部は、前記クライアント通知受信部が前記完了通知を受信した以降において、前記通知画像を前記表示画像情報として再出力しない
ことを特徴とする請求項7記載のワークフローシステム。
【請求項14】
前記クライアント装置は、
前記クライアント装置を使用するユーザによる操作を示す操作情報を取得する操作取得部
を有し、
前記表示出力部は、前記通知画像を前記表示画像情報として出力してから、前記操作取得部が表示装置にポップアップ表示された前記ポップアップ画像の表示を止めさせるための前記操作を示す前記操作情報を取得するまでの間、前記通知画像を前記表示画像情報として出力し続けること
ことを特徴とする請求項5記載のワークフローシステム。
【請求項15】
前記サーバ通知送信部は、予め定められた時点まで前記依頼通知を前記クライアント装置に送信しない
ことを特徴とする請求項5記載のワークフローシステム。
【請求項16】
前記サーバ装置は、
前記サーバ通知送信部が前記依頼通知を送信した前記クライアント装置を使用するユーザが、前記依頼通知に対応する作業を完了したことを示す完了情報を取得する完了取得部と、
前記ユーザが前記作業を開始したことを示す開始情報を取得する開始取得部と、
前記完了取得部が取得した前記完了情報、及び前記開始取得部が取得した前記開始情報を、前記ユーザを示すユーザ情報に対応付けて前記ワークフローを管理するワークフロー管理部と、
前記ワークフロー管理部が管理する前記ワークフローを示すワークフロー情報を出力するワークフロー出力部と、
を有し、
前記クライアント装置は、
前記サーバ装置が管理する前記ワークフローを示す前記ワークフロー情報を取得するワークフロー取得部と、
前記ワークフロー取得部が取得した前記ワークフロー情報に含まれる前記完了情報及び前記開始情報と前記ユーザ情報とを対応付けたワークフロー画像を生成するワークフロー画像生成部と、
を有し、
前記表示出力部は、前記通知画像生成部が生成した前記通知画像、及び前記ワークフロー画像生成部が生成した前記ワークフロー画像を、表示画像情報として出力する
ことを特徴する請求項5記載のワークフローシステム。
【請求項17】
ワークフローを管理するサーバ装置と、前記ワークフローにより定められた依頼通知を前記サーバ装置から受ける複数のクライアント装置とを備えたワークフローシステムの処理方法であって、
前記サーバ装置が有するサーバ通知送信部が、前記ワークフローに従って、前記依頼通知を送信すべき前記クライアント装置に送信するサーバ通知送信ステップと、
前記サーバ装置が有する完了取得部が、前記サーバ通知送信部が前記依頼通知を送信した前記クライアント装置を使用するユーザが前記依頼通知に対応する作業を完了したことを示す完了情報を取得する完了取得ステップと、
前記サーバ装置が有する開始取得部が、前記ユーザが前記作業を開始したことを示す開始情報を取得する開始取得ステップと、
前記サーバ装置が有するワークフロー管理部が、前記完了取得部が取得した前記完了情報、及び前記開始取得部が取得した前記開始情報を、前記ユーザを示すユーザ情報に対応付けて前記ワークフローを管理するワークフロー管理ステップと、
前記サーバ装置が有するワークフロー出力部が、前記ワークフロー管理部が管理する前記ワークフローを示すワークフロー情報を出力するワークフロー出力ステップと、
前記クライアント装置が有するクライアント通知受信部が、前記クライアント装置が有する前記クライアント通知受信部が、前記依頼通知を前記サーバ装置から受信するクライアント通知受信ステップと、
前記クライアント装置が有するワークフロー取得部が、前記サーバ装置が管理する前記ワークフローを示す前記ワークフロー情報を取得するワークフロー取得ステップと、
前記クライアント装置が有する通知画像生成部が、前記クライアント通知受信部が受信した前記依頼通知の内容を示す通知画像を生成する通知画像生成ステップと、
前記クライアント装置が有するワークフロー画像生成部が、前記ワークフロー取得部が取得した前記ワークフロー情報に含まれる前記完了情報及び前記開始情報と前記ユーザ情報とを対応付けたワークフロー画像を生成するワークフロー画像生成ステップと、
前記クライアント装置が有する表示出力部が、前記通知画像生成部が生成した前記通知画像、及び前記ワークフロー画像生成部が生成した前記ワークフロー画像を、表示画像情報として出力する表示画像出力ステップと、
を備えた
ことを特徴する処理方法。
【請求項18】
ワークフローを管理するサーバ装置と、前記ワークフローにより定められた依頼通知を前記サーバ装置から受ける複数のクライアント装置とを備えたワークフローシステムの処理方法であって、
前記サーバ装置が有するサーバ通知送信部が、前記ワークフローに従って、前記依頼通知を送信すべき前記クライアント装置に送信するサーバ通知送信ステップと、
前記クライアント装置が有するクライアント通知受信部が、前記依頼通知を前記サーバ装置から受信するクライアント通知受信ステップと、
前記クライアント装置が有する通知画像生成部が、前記クライアント通知受信部が受信した前記依頼通知の内容を示す通知画像を、表示装置にポップアップ表示させるためのポップアップ画像として生成する通知画像生成ステップと、
前記クライアント装置が有する表示出力部が、前記通知画像生成部が生成した前記通知画像を表示画像情報として出力する表示画像出力ステップと、
を備えた
ことを特徴する処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ワークフローシステム及び処理方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ワークフローを管理するサーバ装置と、ワークフローにより定められた依頼通知をサーバ装置から受ける複数のクライアント装置とを備えたワークフローシステムがある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2014-49104号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のワークフローシステムは、サーバ装置が管理するワークフローにおける作業の進捗についての十分な提示を、ワークフローに関わるユーザに対して行うものでない。そのため、従来のワークフローシステムには、ワークフローにおける作業を行うべきユーザが依頼通知を見落としてしまい、行うべき作業を当該ユーザ自身が把握できない場合、又は、ワークフローにおける作業を行うべきユーザにおいて当該作業がどのような状態となっているのかをワークフローに関わる他のユーザが把握できない場合等、ワークフローを停滞させてしまうことがあるという問題点があった。
【0005】
本開示は、上述の問題点を解決するためのものであり、サーバ装置が管理するワークフローに関わるユーザに対して、ワークフローにおける作業の進捗状況を適切に提示可能なワークフローシステムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係るワークフローシステムは、ワークフローを管理するサーバ装置と、ワークフローにより定められた依頼通知をサーバ装置から受ける複数のクライアント装置とを備えたワークフローシステムであって、サーバ装置は、ワークフローに従って、依頼通知を送信すべきクライアント装置に送信するサーバ通知送信部と、サーバ通知送信部が依頼通知を送信したクライアント装置を使用するユーザが、依頼通知に対応する作業を完了したことを示す完了情報を取得する完了取得部と、ユーザが作業を開始したことを示す開始情報を取得する開始取得部と、完了取得部が取得した完了情報、及び開始取得部が取得した開始情報を、ユーザを示すユーザ情報に対応付けてワークフローを管理するワークフロー管理部と、ワークフロー管理部が管理するワークフローを示すワークフロー情報を出力するワークフロー出力部と、を有し、クライアント装置は、依頼通知をサーバ装置から受信するクライアント通知受信部と、サーバ装置が管理するワークフローを示すワークフロー情報を取得するワークフロー取得部と、クライアント通知受信部が受信した依頼通知の内容を示す通知画像を生成する通知画像生成部と、ワークフロー取得部が取得したワークフロー情報に含まれる完了情報及び開始情報とユーザ情報とを対応付けたワークフロー画像を生成するワークフロー画像生成部と、通知画像生成部が生成した通知画像、及びワークフロー画像生成部が生成したワークフロー画像を、表示画像情報として出力する表示出力部と、を有するものである。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、サーバ装置が管理するワークフローに関わるユーザに対して、ワークフローにおける作業の進捗状況を適切に提示することができる。結果として、本開示によれば、ワークフローが停滞することを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施の形態1に係るワークフローシステムの要部の構成の一例を示すブロック図である。
図2図2は、実施の形態1に係るワークフローシステムが備えるサーバ装置の要部の構成の一例を示すブロック図である。
図3図3は、実施の形態1に係るワークフロー管理部が管理するワークフローを示すワークフロー情報の一例を示す説明図である。
図4図4は、実施の形態1に係るワークフローシステムが備えるクライアント装置の要部の構成の一例を示すブロック図である。
図5図5A及び図5Bは、実施の形態1に係るサーバ装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
図6図6A及び図6Bは、実施の形態1に係るクライアント装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
図7図7は、実施の形態1に係るサーバ装置の処理の一例を説明するフローチャートである。
図8図8は、実施の形態1に係るクライアント装置の処理の一例を説明するフローチャートである。
図9図9は、実施の形態2に係るワークフローシステムの要部の構成の一例を示すブロック図である。
図10図10は、実施の形態2に係るワークフローシステムが備えるサーバ装置100aの要部の構成の一例を示すブロック図である。
図11図11は、実施の形態2に係るワークフローシステムが備えるクライアント装置200aの要部の構成の一例を示すブロック図である。
図12図12A図12B図12C図12D、及び図12Eは、実施の形態2に係るクライアント装置が表示装置にポップアップ表示させる通知画像の一例を示す説明図である。
図13図13は、実施の形態2に係るサーバ装置の処理の一例を説明するフローチャートである。
図14図14は、実施の形態2に係るクライアント装置の処理の一例を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0010】
実施の形態1.
【0011】
図1から図8を参照して、実施の形態1に係るワークフローシステム1について説明する。
図1を参照して、実施の形態1に係るワークフローシステム1の要部の構成について説明する。
図1は、実施の形態1に係るワークフローシステム1の要部の構成の一例を示すブロック図である。
ワークフローシステム1は、サーバ装置100、複数のクライアント装置200-1,・・・,200-N(Nは2以上の自然数)、記憶装置2、及びネットワーク3を備える。
以下の説明において、クライアント装置200-1,・・・,200-Nを使用するユーザを単に「ユーザ」という。
【0012】
サーバ装置100は、ワークフローを管理する。
具体的には、例えば、サーバ装置100は、ワークフローを示すワークフロー情報の生成、更新、又は削除等を行うことによりワークフローを管理する。
ワークフロー情報とは、ワークフローにおける一連の作業のそれぞれを行うユーザを示すユーザ情報と、ユーザが行う作業を示す作業情報であってユーザ情報に対応付けられた作業情報と、当該作業の進捗状況を示す進捗情報とを少なくとも含む情報である。例えば、サーバ装置100が行うワークフローの管理とは、ユーザ情報及び作業情報の登録、編集、又は削除等、及び、進捗情報の生成、更新、又は削除等である。
サーバ装置100の詳細については後述する。
【0013】
複数のクライアント装置200-1,・・・,200-Nのそれぞれは、ワークフローにより定められた依頼通知をサーバ装置100から受ける。
複数のクライアント装置200-1,・・・,200-Nのそれぞれは、サーバ装置100から受けた依頼通知の内容を示す通知画像を生成して、生成した通知画像を表示画像情報として不図示の表示装置に出力する。すなわち、複数のクライアント装置200-1,・・・,200-Nのそれぞれは、依頼通知の内容を表示装置に表示させる。
クライアント装置200-1,・・・,200-Nは、いずれも同様の構成であるため、以下の説明において、クライアント装置200-1,・・・,200-Nのうちの任意の1つについては、クライアント装置200と表記して説明する。
【0014】
記憶装置2は、サーバ装置100が管理するワークフローを示すワークフロー情報を記憶する記憶媒体を有する装置である。
記憶装置2は、シリアルバス又はパラレルバス等の通信線路を介して、サーバ装置100と直接接続されている。
サーバ装置100は、記憶装置2からワークフロー情報を読み出すことにより、ワークフロー情報を記憶装置2から取得する。また、サーバ装置100は、サーバ装置100が管理するワークフローを示すワークフロー情報を記憶装置2に書き込むことにより、ワークフロー情報を記憶装置2に記憶させる。
【0015】
ネットワーク3は、LAN(Local Area Network)又は無線LAN等の通信ネットワークである。ネットワーク3には、サーバ装置100、及び、複数のクライアント装置200-1,・・・,200-Nのそれぞれがノードとして接続されている。すなわち、サーバ装置100と、複数のクライアント装置200-1,・・・,200-Nのそれぞれとは、ネットワーク3を介して、依頼通知等の通知の送受信を行う。また、サーバ装置100は、サーバ装置100が管理するワークフローを示すワークフロー情報を出力し、複数のクライアント装置200-1,・・・,200-Nのそれぞれは、ネットワーク3を介して、サーバ装置100が出力するワークフロー情報を取得する。
【0016】
ネットワーク3は、サーバ装置100、及び、複数のクライアント装置200-1,・・・,200-Nに加えて、図1には図示していないが、記憶装置2がノードとして接続されていてもよい。
記憶装置2がノードとしてネットワーク3に接続されている場合、例えば、サーバ装置100は、ネットワーク3を介して記憶装置2からワークフロー情報を読み出すことにより、ワークフロー情報を記憶装置2から取得する。また、当該場合、例えば、サーバ装置100は、サーバ装置100が管理するワークフローを示すワークフロー情報を、ネットワーク3を介して記憶装置2に書き込むことにより、記憶装置2にワークフロー情報を記憶させる。
また、当該場合、例えば、複数のクライアント装置200-1,・・・,200-Nのそれぞれは、サーバ装置100が管理するワークフローを示すワークフロー情報を、ネットワーク3を介してサーバ装置100から取得してもよく、サーバ装置100がネットワーク3を介して記憶装置2に記憶されたワークフロー情報を、ネットワーク3を介して記憶装置2から読み出すことにより、ワークフロー情報を記憶装置2から取得してもよい。
【0017】
図2を参照して、実施の形態1に係るワークフローシステム1が備えるサーバ装置100の要部の構成について説明する。
図2は、実施の形態1に係るワークフローシステム1が備えるサーバ装置100の要部の構成の一例を示すブロック図である。
サーバ装置100は、サーバ通知送信部110、サーバ通知受信部120、完了取得部130、開始取得部140、サーバ作業監視部150、ワークフロー管理部160、及びワークフロー出力部170を備える。
【0018】
サーバ通知送信部110は、ワークフロー情報が示すワークフローに従って、依頼通知を送信すべきクライアント装置200に送信する。
依頼通知は、例えば、ワークフロー情報が示すワークフローが、複数のユーザに対して、順次、ユーザに対応する作業を依頼するように設定されたものである場合、ユーザが、当該ユーザに対応する作業を完了した際に、当該ユーザの直後に作業を行うユーザが使用するクライアント装置200に対して送信される通知である。
また、依頼通知は、例えば、ワークフロー情報が示すワークフローが、複数のユーザに対して、同時に、当該複数のユーザのそれぞれに対応する作業を依頼するように設定されたものである場合、当該複数のユーザのそれぞれに対応する作業を依頼する際に、当該複数のユーザのそれぞれが使用するクライアント装置200に対して送信される通知である。サーバ通知送信部110は、例えば、依頼通知を電子メールとしてユーザに送信する。電子メールには、例えば、依頼通知に対する作業の内容を示す情報、又は、作業を行う際に確認すべき電子書類へのリンク情報等が含まれている。
【0019】
サーバ通知受信部120は、完了通知及び開始通知をクライアント装置200から受信する。
完了通知とは、サーバ通知送信部110が送信した依頼通知に対応する作業を、依頼通知を受信したクライアント装置200を使用するユーザが完了した際に、クライアント装置200から送信させる通知である。
開始通知とは、サーバ通知送信部110が送信した依頼通知に対応する作業を、依頼通知を受信したクライアント装置200を使用するユーザが開始した際に、クライアント装置200から送信させる通知である。
【0020】
サーバ作業監視部150は、サーバ通知送信部110が依頼通知を送信したクライアント装置200を使用するユーザが、依頼通知に対応する作業を、完了したか否か、及び開始したか否かを監視する。
【0021】
完了取得部130は、サーバ通知送信部110が依頼通知を送信したクライアント装置200を使用するユーザが、依頼通知に対応する作業を完了したことを示す完了情報を取得する。
具体的には、例えば、完了取得部130は、サーバ通知受信部120が受信した完了通知に基づいて完了情報を生成することにより、完了情報を取得する。
例えば、完了取得部130は、サーバ作業監視部150が監視した監視結果が作業の完了を示すものである場合に、監視結果に基づいて完了情報を生成することにより、完了情報を取得してもよい。
完了情報は、例えば、サーバ通知送信部110が依頼通知を送信したクライアント装置200を使用するユーザが、依頼通知に対応する作業を完了した日付又は日時等を示す情報である。
【0022】
開始取得部140は、サーバ通知送信部110が依頼通知を送信したクライアント装置200を使用するユーザが作業を開始したことを示す開始情報を取得する。
具体的には、例えば、開始取得部140は、サーバ通知受信部120が受信した開始通知に基づいて開始情報を生成することにより、開始情報を取得する。
例えば、開始取得部140は、サーバ作業監視部150が監視した監視結果が作業の開始を示すものである場合に、監視結果に基づいて開始情報を生成することにより、開始情報を取得してもよい。
開始情報は、例えば、サーバ通知送信部110が依頼通知を送信したクライアント装置200を使用するユーザが、依頼通知に対応する作業を開始した日付又は日時等を示す情報である。
【0023】
ワークフロー管理部160は、完了取得部130が取得した完了情報、及び開始取得部140が取得した開始情報を、ユーザを示すユーザ情報に対応付けてワークフローを管理する。
【0024】
図3を参照して、実施の形態1に係るワークフロー管理部160が管理するワークフローを示すワークフロー情報について説明する。
図3は、実施の形態1に係るワークフロー管理部160が管理するワークフローを示すワークフロー情報の一例を示す説明図である。
図3は、ワークフロー情報が示すワークフローが、複数のユーザに対して、順次、ユーザに対応する作業を依頼するように設定されたものである場合を示している。具体的には、図3は、ワークフロー情報が示すワークフローに従って、サーバ通知送信部110が、ユーザである「Bさん」が使用するクライアント装置200に、依頼通知を送信し、「Bさん」が依頼通知に対応する作業を開始した状態のワークフロー情報を示している。
【0025】
ワークフロー出力部170は、ワークフロー管理部160が管理するワークフローを示すワークフロー情報を出力する。具体的には、例えば、ワークフロー出力部170は、クライアント装置200からの要求に応じて、ネットワーク3を介して、ワークフロー情報をクライアント装置200に出力する。
クライアント装置200からの要求は、例えば、クライアント装置200がワークフロー情報の出力を要求する要求通知を、ネットワーク3を介してサーバ装置100に送信し、サーバ通知受信部120が当該要求通知を受信する。ワークフロー出力部170は、サーバ通知受信部120が受信した当該要求通知に基づいて、当該要求通知を送信したクライアント装置200にワークフロー情報を出力する。
【0026】
図4を参照して、実施の形態1に係るワークフローシステム1が備えるクライアント装置200の要部の構成について説明する。
図4は、実施の形態1に係るワークフローシステム1が備えるクライアント装置200の要部の構成の一例を示すブロック図である。
クライアント装置200は、クライアント通知受信部210、通知画像生成部220、表示出力部230、操作取得部240、クライアント作業監視部250、クライアント通知送信部260、ワークフロー取得部270、及びワークフロー画像生成部280を備える。
【0027】
クライアント通知受信部210は、依頼通知をサーバ装置100から受信する。具体的には、例えば、クライアント通知受信部210は、サーバ装置100が備えるサーバ通知送信部110が送信する依頼通知を、ネットワーク3を介してサーバ装置100から受信する。例えば、クライアント通知受信部210は、上述のように、サーバ装置100からの依頼通知を電子メールとして受信する。
【0028】
通知画像生成部220は、クライアント通知受信部210が受信した依頼通知の内容を示す通知画像を生成する。
具体的には、例えば、通知画像生成部220は、サーバ装置100から電子メールとして受信した依頼通知を、ユーザによる操作に基づいて選択する。通知画像生成部220は、選択した電子メールに含まれる依頼通知に対する作業の内容を示す情報、又は、作業を行う際に確認すべき電子書類へのリンク情報等のテキスト情報を、表示装置に表示可能な画像に変換することにより、通知画像を生成する。
操作取得部240は、ユーザによる操作を示す操作情報を取得する。
すなわち、通知画像生成部220は、操作取得部240が取得する操作情報が示すユーザによる操作に基づいて電子メールとして受信した依頼通知を選択する。
【0029】
表示出力部230は、通知画像生成部220が生成した通知画像を表示画像情報として出力する。具体的には、例えば、表示出力部230は、通知画像を表示画像情報として不図示の表示装置に出力する。
ユーザは、表示装置に表示された通知画像を見ることにより、依頼通知に対応する作業の内容を認識することができる。
【0030】
クライアント作業監視部250は、クライアント通知受信部210が受信した依頼通知に対応する作業をユーザが開始したか否かを監視する。
例えば、クライアント作業監視部250は、ユーザが依頼通知の内容を示す通知画像を表示させたことを、依頼通知に対応する作業を開始したと判定する。また、例えば、クライアント作業監視部250は、ユーザが、依頼通知である電子メールに含まれる作業を行う際に確認すべき電子書類へのリンク情報を選択し、ユーザが、リンク情報が示すリンク先の電子書類を開いたことを依頼通知に対応する作業を開始したと判定してもよい。クライアント作業監視部250が、依頼通知に対応する作業をユーザが開始したと判定する条件は、上述のものに限定されるものではない。例えば、ユーザが、不図示の操作入力装置を用いて作業の開始を示す操作を行い、操作取得部240が当該操作を示す操作情報を取得することにより、クライアント作業監視部250は、操作取得部240が取得した当該操作情報に基づいて、ユーザが依頼通知に対応する作業を開始したと判定してもよい。
【0031】
また、クライアント作業監視部250は、クライアント通知受信部210が受信した依頼通知に対応する作業をユーザが完了したか否かを監視する。
例えば、クライアント作業監視部250は、ユーザが依頼通知の内容を示す通知画像を表示させてから予め定められた期間より長く、表示出力部230が当該通知画像を出力して表示装置に当該通知画像を表示させていた場合に、依頼通知に対応する作業を完了したと判定する。また、例えば、クライアント作業監視部250は、ユーザが、依頼通知である電子メールに含まれる作業を行う際に確認すべき電子書類へのリンク情報を選択し、ユーザが、リンク情報が示すリンク先の電子書類を開き、開いた電子書類を閉じたことを依頼通知に対応する作業を完了したと判定してもよい。クライアント作業監視部250が、依頼通知に対応する作業をユーザが完了したと判定する条件は、上述のものに限定されるものではない。例えば、ユーザが、不図示の操作入力装置を用いて作業の完了を示す操作を行い、操作取得部240が当該操作を示す操作情報を取得することにより、クライアント作業監視部250は、操作取得部240が取得した当該操作情報に基づいて、ユーザが依頼通知に対応する作業を完了したと判定してもよい。
【0032】
クライアント通知送信部260は、クライアント作業監視部250が監視した監視結果が作業の完了を示すものである場合に、ユーザが作業を完了したことを示す完了通知をサーバ装置100に送信し、また、監視結果が作業の開始を示すものである場合に、ユーザが作業を開始したことを示す開始通知をサーバ装置100に送信する。
サーバ装置100は、完了通知及び開始通知を受信し、受信した完了通知に基づいて完了情報を、また、受信した開始通知に基づいて開始情報を生成し、生成した完了情報及び開始情報をユーザ情報と対応付けてワークフローを管理することができる。
【0033】
なお、サーバ装置100がサーバ作業監視部150を備える場合、クライアント作業監視部250は、クライアント装置200において必須の構成ではない。
また、クライアント装置200がクライアント作業監視部250を備える場合、サーバ作業監視部150は、サーバ装置100において必須の構成ではない。
【0034】
ワークフロー取得部270は、サーバ装置100が管理するワークフローを示すワークフロー情報を取得する。
具体的には、例えば、ユーザは、不図示の操作入力装置を用いてワークフロー情報を表示させる操作を行う。操作取得部240は、当該操作を示す操作情報を取得する。クライアント通知送信部260は、操作取得部240が取得した当該操作情報に基づいて、ワークフロー情報を要求する要求通知を、クライアント通知送信部260に送信させる。サーバ装置100は、当該要求通知を受信して、当該要求通知を送信したクライアント装置200に、ネットワーク3を介してワークフロー情報を出力し、ワークフロー取得部270は、サーバ装置100が出力したワークフロー情報を取得する。
【0035】
ワークフロー画像生成部280は、ワークフロー取得部270が取得したワークフロー情報に含まれる完了情報及び開始情報とユーザ情報とを対応付けたワークフロー画像を生成する。
例えば、ワークフロー取得部270が取得したワークフロー情報が、図3に一例として示すワークフロー情報である場合、ワークフロー画像生成部280は、例えば、図3に示すようなワークフロー情報を示す表をワークフロー画像として生成する。
【0036】
表示出力部230は、通知画像生成部220が生成した通知画像に加えて、ワークフロー画像生成部280が生成したワークフロー画像を、表示画像情報として不図示の表示装置に出力する。
以上のように構成することにより、ワークフローシステム1は、サーバ装置100が管理するワークフローに関わるユーザに対して、ワークフローにおける作業の進捗状況を適切に提示することができる。
【0037】
例えば、ワークフローに関わるユーザは、表示装置に表示されるワークフロー画像を見てワークフローにおける作業の進捗状況を確認することにより、例えば、作業を行うべきユーザのうち、作業を開始していないユーザに対しては作業の開始を促し、作業を開始しているユーザに対しては作業時間の見積もり又は終了時期の見積もり等を確認するなど、きめ細かなワークフローの進捗管理を行うことができる。結果として、ユーザは、ワークフローシステム1により、円滑なコミュニケーションを図りつつ、ワークフローが停滞することを抑制することができる。
【0038】
ワークフローシステム1は、ユーザの操作により、サーバ装置100が管理するワークフローを示すワークフロー情報のうちの開始情報を削除可能なものであってもよい。
具体的には、例えば、ユーザは、操作入力装置を用いて、サーバ装置100が管理するワークフローを示すワークフロー情報のうちの開始情報をサーバ装置100に削除させる操作を行う。
操作取得部240は、操作入力装置から当該操作を示す操作情報を取得する。
クライアント通知送信部260は、操作取得部240が取得する操作情報が示す操作が、サーバ装置100が管理するワークフローを示すワークフロー情報のうちの開始情報を削除するための操作であった場合に、サーバ装置100に開始情報の削除を依頼する削除通知をサーバ装置100に送信する。
【0039】
サーバ装置100は、削除通知をクライアント装置200から受信し、受信した削除通知に基づいて開始情報を削除する。
具体的には、例えば、サーバ通知受信部120は、クライアント装置200が送信した削除通知を、ネットワーク3を介してクライアント装置200から受信する。
ワークフロー管理部160は、サーバ通知受信部120が受信した削除通知に基づいて、クライアント装置200を使用するユーザを示すユーザ情報に対応付けられた開始情報を削除する。
【0040】
以上のように構成することにより、作業を行うべきユーザは、意図的に、行うべき作業を未だ開始していないように他のユーザに示すことができる。例えば、あるユーザが既に作業を開始していることを、他のユーザがワークフロー画像を見ることによりワークフローの進捗情報を確認した場合、当該他のユーザは、長い期間を空けることなく作業を行うべきユーザが当該作業を完了するであろうと感じる。
しかしながら、作業を行うべきユーザが多忙につき直ぐに当該作業を行うことができない場合等、作業を完了するまでに長い期間を要する場合がある。このような場合、作業を行うべきユーザは、開始した処理を速やかに完了しなければならいと感じる等の精神的なストレスを感じてしまうことがある。また、他のユーザは、作業を行うべきユーザが速やかに作業を完了しないことに対して不快に感じる等の精神的なストレスを感じてしまうことがある。
作業を行うべきユーザは、意図的に、行うべき作業を未だ開始していないように他のユーザに示すことにより、自身が感じるストレスを軽減できるばかりか、他のユーザが感じるストレスをも軽減できる。
【0041】
図5A及び図5Bを参照して、実施の形態1に係るサーバ装置100の要部のハードウェア構成について説明する。
図5A及び図5Bは、実施の形態1に係るサーバ装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0042】
図5Aに示す如く、サーバ装置100は、コンピュータにより構成されており、当該コンピュータはプロセッサ501及びメモリ502を有している。メモリ502には、当該コンピュータを、サーバ通知送信部110、サーバ通知受信部120、完了取得部130、開始取得部140、サーバ作業監視部150、ワークフロー管理部160、及びワークフロー出力部170として機能させるためのプログラムが記憶されている。メモリ502に記憶されているプログラムをプロセッサ501が読み出して実行することにより、サーバ通知送信部110、サーバ通知受信部120、完了取得部130、開始取得部140、サーバ作業監視部150、ワークフロー管理部160、及びワークフロー出力部170の機能が実現される。
【0043】
また、図5Bに示す如く、サーバ装置100は、処理回路503により構成されても良い。この場合、サーバ通知送信部110、サーバ通知受信部120、完了取得部130、開始取得部140、サーバ作業監視部150、ワークフロー管理部160、及びワークフロー出力部170の機能が処理回路503により実現されても良い。
【0044】
また、サーバ装置100は、プロセッサ501、メモリ502、及び処理回路503により構成されても良い(不図示)。この場合、サーバ通知送信部110、サーバ通知受信部120、完了取得部130、開始取得部140、サーバ作業監視部150、ワークフロー管理部160、及びワークフロー出力部170の機能のうちの一部の機能がプロセッサ501及びメモリ502により実現されて、残余の機能が処理回路503により実現されるものであっても良い。
【0045】
プロセッサ501は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ又はDSP(Digital Signal Processor)を用いたものである。
【0046】
メモリ502は、例えば、半導体メモリ又は磁気ディスクを用いたものである。より具体的には、メモリ502は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、SSD(Solid State Drive)、又は、HDD(Hard Disk Drive)などを用いたものである。
【0047】
処理回路503は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、SoC(System-on-a-Chip)又はシステムLSI(Large-Scale Integration)を用いたものである。
【0048】
図6A及び図6Bを参照して、実施の形態1に係るクライアント装置200の要部のハードウェア構成について説明する。
図6A及び図6Bは、実施の形態1に係るクライアント装置200のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0049】
図6Aに示す如く、クライアント装置200は、コンピュータにより構成されており、当該コンピュータはプロセッサ601及びメモリ602を有している。メモリ602には、当該コンピュータを、クライアント通知受信部210、通知画像生成部220、表示出力部230、操作取得部240、クライアント作業監視部250、クライアント通知送信部260、ワークフロー取得部270、及びワークフロー画像生成部280として機能させるためのプログラムが記憶されている。メモリ602に記憶されているプログラムをプロセッサ601が読み出して実行することにより、クライアント通知受信部210、通知画像生成部220、表示出力部230、操作取得部240、クライアント作業監視部250、クライアント通知送信部260、ワークフロー取得部270、及びワークフロー画像生成部280の機能が実現される。
【0050】
また、図6Bに示す如く、クライアント装置200は、処理回路603により構成されても良い。この場合、クライアント通知受信部210、通知画像生成部220、表示出力部230、操作取得部240、クライアント作業監視部250、クライアント通知送信部260、ワークフロー取得部270、及びワークフロー画像生成部280の機能が処理回路603により実現されても良い。
【0051】
また、クライアント装置200は、プロセッサ601、メモリ602、及び処理回路603により構成されても良い(不図示)。この場合、クライアント通知受信部210、通知画像生成部220、表示出力部230、操作取得部240、クライアント作業監視部250、クライアント通知送信部260、ワークフロー取得部270、及びワークフロー画像生成部280の機能のうちの一部の機能がプロセッサ601及びメモリ602により実現されて、残余の機能が処理回路603により実現されるものであっても良い。
【0052】
なお、図6A又は図6Bに示すプロセッサ601、メモリ602、及び処理回路603は、図5A又は図5Bに示すプロセッサ501、メモリ502、及び処理回路503と同様のものであるため、プロセッサ601、メモリ602、及び処理回路603についての説明を省略する。
【0053】
図7を参照して、実施の形態1に係るサーバ装置100の動作について説明する。
図7は、実施の形態1に係るサーバ装置100の処理の一例を説明するフローチャートである。
サーバ装置100は、図7に示すフローチャートの処理を繰り返し実行する。
なお、図7に示すフローチャートにおいて、サーバ装置100は、予めワークフローを示すワークフロー情報を取得しているものとして説明する。また、図7に示すフローチャートにおいて、サーバ装置100は、クライアント装置200が送信した完了通知及び開始通知を受信し、完了通知に基づいて完了情報を、また、開始通知に基づいて開始情報をそれぞれ生成するものとして説明する。
【0054】
まず、ステップST701にて、サーバ通知送信部110は、ワークフロー情報が示すワークフローに従って、依頼通知を送信すべきクライアント装置200の有無を判定する。
ステップST701にて、サーバ通知送信部110が、依頼通知を送信すべきクライアント装置200があると判定した場合、ステップST702にて、サーバ通知送信部110は、ワークフロー情報が示すワークフローに従って、依頼通知を送信すべきクライアント装置200に依頼通知を送信する。ステップST702の後、サーバ装置100は、当該フローチャートの処理を終了し、サーバ装置100は、ステップST701の処理に戻って当該フローチャートの処理を繰り返し実行する。
【0055】
ステップST701にて、サーバ通知送信部110が、依頼通知を送信すべきクライアント装置200がないと判定した場合、ステップST711にて、サーバ通知受信部120は、クライアント装置200からの通知の有無を判定する。
ステップST711にて、サーバ通知受信部120が、クライアント装置200からの通知がないと判定した場合、サーバ装置100は、当該フローチャートの処理を終了し、サーバ装置100は、ステップST701の処理に戻って当該フローチャートの処理を繰り返し実行する。
【0056】
ステップST711にて、サーバ通知受信部120が、クライアント装置200からの通知があると判定した場合、ステップST721にて、サーバ通知受信部120は、クライアント装置200からの通知が開始通知であるか否かを判定する。
ステップST721にて、サーバ通知受信部120が、クライアント装置200からの通知が開始通知であると判定した場合、ステップST722にて、開始取得部140は、開始通知に基づいて開始情報を生成することにより、開始情報を取得する。
ステップST722の後、ステップST723にて、ワークフロー管理部160は、開始情報をユーザ情報に対応付けてワークフローを管理する。ステップST723の後、サーバ装置100は、当該フローチャートの処理を終了し、サーバ装置100は、ステップST701の処理に戻って当該フローチャートの処理を繰り返し実行する。
【0057】
ステップST721にて、サーバ通知受信部120が、クライアント装置200からの通知が開始通知でないと判定した場合、ステップST731にて、サーバ通知受信部120は、クライアント装置200からの通知が完了通知であるか否かを判定する。
ステップST731にて、サーバ通知受信部120が、クライアント装置200からの通知が完了通知であると判定した場合、ステップST732にて、完了取得部130は、完了通知に基づいて完了情報を生成することにより、完了情報を取得する。
ステップST732の後、ステップST733にて、ワークフロー管理部160は、完了情報をユーザ情報に対応付けてワークフローを管理する。ステップST733の後、サーバ装置100は、当該フローチャートの処理を終了し、サーバ装置100は、ステップST701の処理に戻って当該フローチャートの処理を繰り返し実行する。
【0058】
ステップST731にて、サーバ通知受信部120が、クライアント装置200からの通知が完了通知でないと判定した場合、ステップST741にて、サーバ通知受信部120は、クライアント装置200からの通知が要求通知であるか否かを判定する。
ステップST741にて、サーバ通知受信部120が、クライアント装置200からの通知が要求通知であると判定した場合、ステップST742にて、ワークフロー出力部170は、要求通知に基づいてワークフロー情報を出力する。
ステップST742の後、サーバ装置100は、当該フローチャートの処理を終了し、サーバ装置100は、ステップST701の処理に戻って当該フローチャートの処理を繰り返し実行する。
【0059】
ステップST741にて、サーバ通知受信部120が、クライアント装置200からの通知が要求通知でないと判定した場合、ステップST751にて、サーバ通知受信部120は、クライアント装置200からの通知が削除通知であるか否かを判定する。
ステップST751にて、サーバ通知受信部120が、クライアント装置200からの通知が削除通知であると判定した場合、ステップST752にて、ワークフロー管理部160は、削除通知に基づいて開始情報を削除する。
ステップST752の後、サーバ装置100は、当該フローチャートの処理を終了し、サーバ装置100は、ステップST701の処理に戻って当該フローチャートの処理を繰り返し実行する。
ステップST751にて、サーバ通知受信部120が、クライアント装置200からの通知が削除通知でないと判定した場合、サーバ装置100は、当該フローチャートの処理を終了し、サーバ装置100は、ステップST701の処理に戻って当該フローチャートの処理を繰り返し実行する。
【0060】
図8を参照して、実施の形態1に係るクライアント装置200の動作について説明する。
図8は、実施の形態1に係るクライアント装置200の処理の一例を説明するフローチャートである。
クライアント装置200は、図8に示すフローチャートの処理を繰り返し実行する。
なお、図8に示すフローチャートにおいて、クライアント装置200は、クライアント作業監視部250を備えるものとして説明する。
【0061】
まず、ステップST801にて、クライアント通知受信部210は、依頼通知の有無を判定する。
ステップST801にて、クライアント通知受信部210が、依頼通知があると判定した場合、ステップST802にて、通知画像生成部220は、依頼通知の内容を示す通知画像を生成する。
ステップST802の後、ステップST803にて、表示出力部230は、通知画像を表示画像情報として出力する。ステップST803の後、クライアント装置200は、当該フローチャートの処理を終了し、クライアント装置200は、ステップST801の処理に戻って当該フローチャートの処理を繰り返し実行する。
【0062】
ステップST801にて、クライアント通知受信部210が、依頼通知がないと判定した場合、ステップST811にて、クライアント作業監視部250は、ユーザが作業を開始したか否かを判定する。
ステップST811にて、クライアント作業監視部250が、ユーザが作業を開始したと判定した場合、ステップST812にて、クライアント通知送信部260は、サーバ装置100に開始通知を送信する。ステップST812の後、クライアント装置200は、当該フローチャートの処理を終了し、クライアント装置200は、ステップST801の処理に戻って当該フローチャートの処理を繰り返し実行する。
【0063】
ステップST811にて、クライアント作業監視部250が、ユーザが作業を開始していなと判定した場合、ステップST821にて、クライアント作業監視部250は、ユーザが作業を完了したか否かを判定する。
ステップST811にて、クライアント作業監視部250が、ユーザが作業を完了したと判定した場合、ステップST822にて、クライアント通知送信部260は、サーバ装置100に完了通知を送信する。ステップST822の後、クライアント装置200は、当該フローチャートの処理を終了し、クライアント装置200は、ステップST801の処理に戻って当該フローチャートの処理を繰り返し実行する。
【0064】
ステップST821にて、クライアント作業監視部250が、ユーザが作業を完了していないと判定した場合、ステップST831にて、操作取得部240は、操作情報を取得したか否かを判定する。
ステップST831にて、操作取得部240が、操作情報を取得していないと判定した場合、クライアント装置200は、当該フローチャートの処理を終了し、クライアント装置200は、ステップST801の処理に戻って当該フローチャートの処理を繰り返し実行する。
【0065】
ステップST831にて、操作取得部240が、操作情報を取得したと判定した場合、ステップST841にて、ワークフロー取得部270は、操作情報が示す操作がワークフロー情報を取得するための操作であるか否かを判定する。
ステップST841にて、ワークフロー取得部270が、操作情報が示す操作がワークフロー情報を取得するための操作であると判定した場合、ステップST842にて、ワークフロー取得部270は、要求通知をクライアント通知送信部260に送信させて、ワークフロー情報を取得する。
ステップST842の後、ステップST843にて、ワークフロー画像生成部280は、ワークフロー情報に含まれる完了情報及び開始情報とユーザ情報とを対応付けたワークフロー画像を生成する。
ステップST843の後、ステップST844にて、表示出力部230は、ワークフロー画像を表示画像情報として出力する。ステップST844の後、クライアント装置200は、当該フローチャートの処理を終了し、クライアント装置200は、ステップST801の処理に戻って当該フローチャートの処理を繰り返し実行する。
【0066】
ステップST841にて、ワークフロー取得部270が、操作情報が示す操作がワークフロー情報を取得するための操作でないと判定した場合、ステップST851にて、クライアント通知送信部260は、操作情報が示す操作が開始情報を削除するための操作であるか否かを判定する。
ステップST851にて、クライアント通知送信部260が、操作情報が示す操作が開始情報を削除するための操作であると判定した場合、ステップST852にて、クライアント通知送信部260は、サーバ装置100に削除通知を送信する。ステップST852の後、クライアント装置200は、当該フローチャートの処理を終了し、クライアント装置200は、ステップST801の処理に戻って当該フローチャートの処理を繰り返し実行する。
ステップST851にて、クライアント通知送信部260が、操作情報が示す操作が開始情報を削除するための操作でないと判定した場合、クライアント装置200は、当該フローチャートの処理を終了し、クライアント装置200は、ステップST801の処理に戻って当該フローチャートの処理を繰り返し実行する。
【0067】
以上のように、ワークフローシステム1は、ワークフローを管理するサーバ装置100と、ワークフローにより定められた依頼通知をサーバ装置100から受ける複数のクライアント装置200-1,・・・,200-Nとを備えたワークフローシステム1であって、サーバ装置100は、ワークフローに従って、依頼通知を送信すべきクライアント装置200に送信するサーバ通知送信部110と、サーバ通知送信部110が依頼通知を送信したクライアント装置200を使用するユーザが、依頼通知に対応する作業を完了したことを示す完了情報を取得する完了取得部130と、ユーザが作業を開始したことを示す開始情報を取得する開始取得部140と、完了取得部130が取得した完了情報、及び開始取得部140が取得した開始情報を、ユーザを示すユーザ情報に対応付けてワークフローを管理するワークフロー管理部160と、ワークフロー管理部160が管理するワークフローを示すワークフロー情報を出力するワークフロー出力部170と、を有し、クライアント装置200は、依頼通知をサーバ装置100から受信するクライアント通知受信部210と、サーバ装置100が管理するワークフローを示すワークフロー情報を取得するワークフロー取得部270と、クライアント通知受信部210が受信した依頼通知の内容を示す通知画像を生成する通知画像生成部220と、ワークフロー取得部270が取得したワークフロー情報に含まれる完了情報及び開始情報とユーザ情報とを対応付けたワークフロー画像を生成するワークフロー画像生成部280と、通知画像生成部220が生成した通知画像、及びワークフロー画像生成部280が生成したワークフロー画像を、表示画像情報として出力する表示出力部230とを有する。
【0068】
このように構成することにより、ワークフローシステム1は、サーバ装置100が管理するワークフローに関わるユーザに対して、ワークフローにおける作業の進捗状況を適切に提示することができる。
そのため、ワークフローに関わるユーザは、きめ細かなワークフローの進捗管理を行うことができる。結果として、ユーザは、ワークフローシステム1により、円滑なコミュニケーションを図りつつ、ワークフローが停滞することを抑制することができる。
【0069】
また、以上のように、ワークフローシステム1は、上述の構成に加えて、クライアント装置200は、クライアント通知受信部210が受信した依頼通知に対応する作業をユーザが完了したか否か、及び作業をユーザが開始したか否かを監視するクライアント作業監視部250と、クライアント作業監視部250が監視した監視結果が作業の完了を示すものである場合に、ユーザが作業を完了したことを示す完了通知をサーバ装置100に送信し、また、監視結果が作業の開始を示すものである場合に、ユーザが作業を開始したことを示す開始通知をサーバ装置100に送信するクライアント通知送信部260とを有し、サーバ装置100は、完了通知及び開始通知をクライアント装置200から受信するサーバ通知受信部120を有し、完了取得部130は、サーバ通知受信部120が受信した完了通知に基づいて完了情報を生成することにより、完了情報を取得し、開始取得部140は、サーバ通知受信部120が受信した開始通知に基づいて開始情報を生成することにより、開始情報を取得するように構成した。
【0070】
このように構成することにより、ワークフローシステム1は、サーバ装置100が管理するワークフローに関わるユーザに対して、ワークフローにおける作業の進捗状況を適切に提示することができる。
そのため、ワークフローに関わるユーザは、きめ細かなワークフローの進捗管理を行うことができる。結果として、ユーザは、ワークフローシステム1により、円滑なコミュニケーションを図りつつ、ワークフローが停滞することを抑制することができる。
【0071】
また、以上のように、ワークフローシステム1は、上述の構成に加えて、サーバ装置100は、サーバ通知送信部110が送信した依頼通知に対応する作業をユーザが完了したか否か、及び作業をユーザが開始したか否かを監視するサーバ作業監視部150を有し、完了取得部130は、サーバ作業監視部150が監視した監視結果が作業の完了を示すものである場合に、監視結果に基づいて完了情報を生成することにより、完了情報を取得し、開始取得部140は、サーバ作業監視部150が監視した監視結果が作業の開始を示すものである場合に、監視結果に基づいて開始情報を生成することにより、開始情報を取得するように構成した。
【0072】
このように構成することにより、ワークフローシステム1は、サーバ装置100が管理するワークフローに関わるユーザに対して、ワークフローにおける作業の進捗状況を適切に提示することができる。
そのため、ワークフローに関わるユーザは、きめ細かなワークフローの進捗管理を行うことができる。結果として、ユーザは、ワークフローシステム1により、円滑なコミュニケーションを図りつつ、ワークフローが停滞することを抑制することができる。
【0073】
また、以上のように、ワークフローシステム1は、上述の構成に加えて、クライアント装置200は、クライアント装置200を使用するユーザによる操作を示す操作情報を取得する操作取得部240と、操作取得部240が取得する操作情報が示す操作が、サーバ装置100が管理するワークフローを示すワークフロー情報のうちの開始情報を削除するための操作であった場合に、サーバ装置100に開始情報の削除を依頼する削除通知をサーバ装置100に送信するクライアント通知送信部260とを有し、サーバ装置100は、削除通知をクライアント装置200から受信するサーバ通知受信部120を有し、ワークフロー管理部160は、サーバ通知受信部120が受信した削除通知に基づいて、クライアント装置200を使用するユーザを示すユーザ情報に対応付けられた開始情報を削除するように構成した。
【0074】
このように構成することにより、作業を行うべきユーザは、意図的に、行うべき作業を未だ開始していないように他のユーザに示すことができる。結果として、作業を行うべきユーザは、意図的に、行うべき作業を未だ開始していないように他のユーザに示すことにより、自身が感じるストレスを軽減できるばかりか、他のユーザが感じるストレスをも軽減できる。
【0075】
実施の形態2.
図9から図14を参照して、実施の形態2に係るワークフローシステム1aについて説明する。
図9を参照して、実施の形態2に係るワークフローシステム1aの要部の構成について説明する。
図9は、実施の形態2に係るワークフローシステム1aの要部の構成の一例を示すブロック図である。
ワークフローシステム1aは、サーバ装置100a、複数のクライアント装置200a-1,・・・,200a-N、記憶装置2、及びネットワーク3を備える。
以下の説明において、クライアント装置200a-1,・・・,200a-Nを使用するユーザを単に「ユーザ」という。また、クライアント装置200a-1,・・・,200a-Nは、いずれも同様の構成であるため、以下の説明において、クライアント装置200a-1,・・・,200a-Nのうちの任意の1つについては、クライアント装置200aと表記して説明する。
【0076】
実施の形態2に係るワークフローシステム1aは、実施の形態1に係るワークフローシステム1が備えるサーバ装置100及び複数のクライアント装置200-1,・・・,200-Nが、サーバ装置100a及び複数のクライアント装置200a-1,・・・,200a-Nに変更されたものである。ワークフローシステム1aが、実施の形態1に係るワークフローシステム1と同様に備える記憶装置2及びネットワーク3の説明については省略する。
【0077】
サーバ装置100aは、ワークフローを管理する。
複数のクライアント装置200a-1,・・・,200a-Nのそれぞれは、ワークフローにより定められた依頼通知をサーバ装置100aから受ける。
【0078】
図10を参照して、実施の形態2に係るワークフローシステム1aが備えるサーバ装置100aの要部の構成について説明する。
図10は、実施の形態2に係るワークフローシステム1aが備えるサーバ装置100aの要部の構成の一例を示すブロック図である。
サーバ装置100aは、サーバ通知送信部110a、サーバ通知受信部120、完了取得部130、開始取得部140、サーバ作業監視部150、ワークフロー管理部160、及びワークフロー出力部170を備える。
サーバ装置100aは、実施の形態1に係るサーバ装置100が備えるサーバ通知送信部110が、サーバ通知送信部110aに変更されたものである。サーバ装置100aが、実施の形態1に係るサーバ装置100と同様に備えるサーバ通知受信部120、完了取得部130、開始取得部140、サーバ作業監視部150、ワークフロー管理部160、及びワークフロー出力部170の説明については省略する。
【0079】
サーバ通知送信部110aは、実施の形態1に係るサーバ装置100が備えるサーバ通知送信部110と同様に、ワークフローに従って依頼通知を送信すべきクライアント装置200aに送信する。
なお、実施の形態1に係るサーバ装置100が備えるサーバ通知送信部110は、一例として、依頼通知を電子メールとして送信するものであったが、サーバ通知送信部110aは、サーバ装置100aとクライアント装置200aとで予め定められたデータ形式の依頼通知を行う。
【0080】
サーバ通知送信部110aは、依頼通知を送信することに加えて、サーバ作業監視部150が監視した監視結果が、作業の開始を示すものであったとき、クライアント装置200aに作業の開始を示す開始通知を送信し、当該監視結果が、作業の完了を示すものであったとき、クライアント装置200aに作業の完了を示す完了通知を送信する。
【0081】
すなわち、サーバ作業監視部150は、クライアント装置200aを使用するユーザが、サーバ通知送信部110aが送信した依頼通知に対応する作業を開始したか否かを判定し、サーバ作業監視部150が、ユーザが依頼通知に対応する作業を開始したと判定した場合、サーバ通知送信部110aは、クライアント装置200aに開始通知を送信する。また、サーバ作業監視部150は、クライアント装置200aを使用するユーザが、サーバ通知送信部110aが送信した依頼通知に対応する作業を完了したか否かを判定し、サーバ作業監視部150が、ユーザが依頼通知に対応する作業を完了したと判定した場合、サーバ通知送信部110aは、クライアント装置200aに完了通知を送信する。
【0082】
また、サーバ通知送信部110aは、予め定められた時点まで依頼通知をクライアント装置200aに送信しないようにしてもよい。
以上のように構成することにより、ワークフローシステム1aは、例えば、ユーザが行うべき作業が当該作業を完了する必要がある期限まで十分な期間がある場合、又は、他の要因により作業を行うことができない場合等において、依頼通知を送信する時期として相応しくない時期に依頼通知を送信することを制限することができる。
【0083】
図11を参照して、実施の形態2に係るワークフローシステム1aが備えるクライアント装置200aの要部の構成について説明する。
図11は、実施の形態2に係るワークフローシステム1aが備えるクライアント装置200aの要部の構成の一例を示すブロック図である。
クライアント装置200aは、クライアント通知受信部210a、通知画像生成部220a、表示出力部230a、操作取得部240、クライアント作業監視部250、クライアント通知送信部260、ワークフロー取得部270、ワークフロー画像生成部280、及び再出力時点決定部290aを備える。
クライアント装置200aは、実施の形態1に係るクライアント装置200が備えるクライアント通知受信部210、通知画像生成部220、及び表示出力部230が、クライアント通知受信部210a、通知画像生成部220a、及び表示出力部230aに変更され、実施の形態1に係るクライアント装置200に再出力時点決定部290aを追加されたものである。クライアント装置200aが、実施の形態1に係るクライアント装置200と同様に備える操作取得部240、クライアント作業監視部250、クライアント通知送信部260、ワークフロー取得部270、及びワークフロー画像生成部280の説明については省略する。
【0084】
なお、サーバ装置100aがサーバ作業監視部150を備える場合、クライアント作業監視部250は、クライアント装置200aにおいて必須の構成ではない。
また、クライアント装置200aがクライアント作業監視部250を備える場合、サーバ作業監視部150は、サーバ装置100aにおいて必須の構成ではない。
【0085】
クライアント通知受信部210aは、実施の形態1に係るクライアント装置200が備えるクライアント通知受信部210と同様に、依頼通知をサーバ装置100aから受信する。クライアント通知受信部210aは、依頼通知を受信することに加えて、サーバ装置100aから開始通知及び完了通知を受信する。
なお、クライアント装置200aがクライアント作業監視部250を備える場合、クライアント通知受信部210aは、開始通知及び完了通知を受信するものでなくてもよい。すなわち、当該場合、クライアント通知受信部210aは、実施の形態1に係るクライアント装置200が備えるクライアント通知受信部210と同様のものであってもよい。
【0086】
通知画像生成部220aは、クライアント通知受信部210aが受信した依頼通知の内容を示す通知画像を、不図示の表示装置にポップアップ表示させるためのポップアップ画像として生成する。
【0087】
表示出力部230aは、通知画像生成部220aが生成した通知画像を表示画像情報として出力する。
具体的には、表示出力部230aは、通知画像生成部220aが生成した通知画像を表示装置にポップアップ表示させるように、表示画像情報を出力する。
より具体的には、例えば、表示出力部230aは、通知画像生成部220aが生成した通知画像を表示画像情報として出力する際に、通知画像が表示装置における表示画面の最前面にポップアップ表示されるように、表示画像情報を出力する。
【0088】
以上のように構成することにより、ワークフローシステム1aは、クライアント装置200aを使用するユーザに対して、ワークフローにおける作業の進捗状況を適切に提示することができる。具体的には、ユーザは、ワークフローシステム1aが依頼通知の内容を示す通知画像をポップアップ表示することにより、自身が作業を行うべき状況であることを見落とすことなく認識することができる。
したがって、ユーザは、自身が行うべき作業を見落とすことなく当該作業を行うことができる。結果として、ワークフローシステム1aは、ワークフローが停滞することを抑制することができる。
【0089】
また、表示出力部230aは、予め定められた時点において依頼通知に対応する作業が行われていない場合に、通知画像生成部220aが生成した通知画像を表示画像情報として再出力してもよい。
以上のように構成することにより、ワークフローシステム1aは、クライアント装置200aを使用するユーザに対して、ワークフローにおける作業の進捗状況を適切に提示することができる。具体的には、ユーザが、クライアント装置200aが受信した依頼通知を見落とした場合、又は、ユーザが、作業を行うべき状況であることを認識したが作業を行うことを忘れてしまっていた場合等であっても、ワークフローシステム1aが依頼通知の内容を示す通知画像を再出力して、再度、ポップアップ表示することにより、ユーザは、自身が行うべき作業を見落とすことなく当該作業を行うことができる。結果として、ワークフローシステム1aは、ワークフローが停滞することを抑制することができる。
【0090】
通知画像生成部220aは、表示出力部230aが表示画像情報を再出力する際の通知画像について、クライアント通知受信部210aが依頼通知を受信したときに通知画像生成部220aが生成した通知画像とは、互いに異なる態様の通知画像を生成してもよい。
ここでいう異なる態様とは、通知画像の大きさ、背景色、文字色、文字サイズ、依頼通知の内容を示す文字列若しくは文章、又は、依頼通知の内容を示すイラスト画像等が、異なるものである。
例えば、表示出力部230aが通知画像を出力する時期が作業を完了させる必要がある期限に近いほど、又は、表示出力部230aが通知画像を再出力する回数が多くなるほど、通知画像生成部220aは、通知画像の大きさ及び文字サイズを大きくした通知画像等を生成する。
【0091】
以上のように構成することにより、ワークフローシステム1aは、クライアント装置200aを使用するユーザに対して、ワークフローにおける作業の進捗状況を適切に提示することができる。具体的には、ワークフローシステム1aは、依頼通知の内容を示す通知画像を再出力する際に、依頼通知を受信したときに表示装置に表示させた通知画像とは異なる態様の通知画像を表示装置に表示させることができるため、ユーザは、自身が行うべき作業を速やかに行わなければならない状況であることを認識することができる。結果として、ワークフローシステム1aは、ワークフローが停滞することを抑制することができる。
【0092】
また、通知画像生成部220aは、表示出力部230aが表示画像情報を再出力する際の通知画像について、クライアント作業監視部250が監視した監視結果が、作業の開始前である場合と、作業の開始後である場合とにおいて、互いに異なる態様の通知画像を生成してもよい。
また、通知画像生成部220aは、表示出力部230aが表示画像情報を再出力する際の通知画像について、クライアント通知受信部210aが、開始通知を受信する前である場合と、受信した後である場合とにおいて、互いに異なる態様の通知画像を生成してもよい。
以上のように構成することにより、ワークフローシステム1aは、クライアント装置200aを使用するユーザに対して、ワークフローにおける作業が新たな依頼通知により依頼された作業であるのか、既に作業を開始している作業であるのかを認識させることができる。
【0093】
表示出力部230aは、クライアント作業監視部250が監視した監視結果が、作業の完了を示すものであったとき以降において、通知画像を表示画像情報として再出力しないようにしてもよい。
また、表示出力部230aは、クライアント通知受信部210aが完了通知を受信した以降において、通知画像を表示画像情報として再出力しないようにしてもよい。
【0094】
また、表示出力部230aは、通知画像を表示画像情報として出力してから、操作取得部240が表示装置にポップアップ表示されたポップアップ画像の表示を止めさせるための操作を示す操作情報を取得するまでの間、通知画像を表示画像情報として出力し続けるようにしてもよい。
以上のように構成することにより、ワークフローシステム1aは、クライアント装置200aを使用するユーザに対して、行うべき作業があることを確実に認識させることができる。
【0095】
図12A図12B図12C図12D、及び図12Eは、実施の形態2に係るクライアント装置200aが表示装置にポップアップ表示させる通知画像の一例を示す説明図である。
図12Aは、例えば、クライアント装置200aがサーバ装置100aから依頼通知を受信した際に、クライアント装置200aが表示装置にポップアップ表示させる通知画像の一例である。
図12Bは、例えば、ユーザが作業を開始する前に、クライアント装置200aが表示装置に、再度、ポップアップ表示させる通知画像の一例である。
図12Cは、例えば、ユーザが作業を開始した後に、クライアント装置200aが表示装置に、再度、ポップアップ表示させる通知画像の一例である。
図12Dは、例えば、ユーザが作業を完了していないワークフローが2つある場合において、クライアント装置200aが表示装置にポップアップ表示させる通知画像の一例である。
図12Eは、例えば、クライアント装置200aが表示装置にポップアップ表示させる通知画像の一例であって、クライアント装置200aに通知画像を再出力させる時期をユーザが設定できるようにした通知画像の一例である。
【0096】
例えば、図12Eに示す通知画像が表示装置にポップアップ表示された場合、ユーザは、次回、通知画像が表示装置にポップアップ表示させたい時期を設定し、設定後にポップアップ表示を非表示するために「閉じる」ボタンをクリックする。
ユーザが設定する時期は、例えば、15分後、30分後、1時間後、3時間後、又は24時間後等である。ユーザが設定する時期は、所定の時間経過後に限定されるものではなく、例えば、本日の午後3時、又は、明日の午前9時等の時刻であってもよい。
例えば、操作取得部240は、ユーザの操作に基づいて、ユーザが設定した時期を示す情報を取得する。
【0097】
再出力時点決定部290aは、表示出力部230aが、通知画像を表示画像情報として再出力する時点を決定する。
具体的には、例えば、再出力時点決定部290aは、操作取得部240が取得した上述の時期を示す情報に基づいて、表示出力部230aが、通知画像を表示画像情報として再出力する時点を決定する。
表示出力部230aは、再出力時点決定部290aが決定した時点を予め定められた時点として、当該時点において依頼通知に対応する作業が行われていない場合に、通知画像を表示画像情報として再出力する。
以上のように構成することにより、ワークフローシステム1aは、ユーザの意図した時点に、通知画像を表示画像情報として再出力することができる。
【0098】
サーバ装置100aの要部のハードウェア構成は、実施の形態1にて図5A及び図5Bを参照して説明したものと同様であるため、図示及び説明を省略する。すなわち、サーバ通知送信部110a、サーバ通知受信部120、完了取得部130、開始取得部140、サーバ作業監視部150、ワークフロー管理部160、及びワークフロー出力部170の各々の機能は、プロセッサ501及びメモリ502により実現されるものであっても良く、又は処理回路503により実現されるものであっても良い。
【0099】
また、クライアント装置200aの要部のハードウェア構成は、実施の形態1にて図6A及び図6Bを参照して説明したものと同様であるため、図示及び説明を省略する。すなわち、クライアント通知受信部210a、通知画像生成部220a、表示出力部230a、操作取得部240、クライアント作業監視部250、クライアント通知送信部260、ワークフロー取得部270、ワークフロー画像生成部280、及び再出力時点決定部290aの各々の機能は、プロセッサ601及びメモリ602により実現されるものであっても良く、又は処理回路603により実現されるものであっても良い。
【0100】
図13を参照して、実施の形態2に係るサーバ装置100aの動作について説明する。
図13は、実施の形態2に係るサーバ装置100aの処理の一例を説明するフローチャートである。
なお、図13に示すフローチャートは、実施の形態2に係るサーバ装置100aの処理のうち、図7に示すフローチャートを用いて説明した実施の形態1に係るサーバ装置100の処理と同様の処理については、記載を省略している。また、図13に示すフローチャートにおいて、サーバ装置100aは、予めワークフローを示すワークフロー情報を取得しているものとして説明する。また、図13に示すフローチャートにおいて、サーバ装置100aは、サーバ作業監視部150を備え、サーバ通知送信部110aがクライアント装置200aに完了通知及び開始通知を送信するものとして説明する。
サーバ装置100aは、図13に示すフローチャートの処理を繰り返し実行する。
【0101】
まず、ステップST1301にて、サーバ通知送信部110aは、ワークフロー情報が示すワークフローに従って、依頼通知を送信すべきクライアント装置200aの有無を判定する。
ステップST1301にて、サーバ通知送信部110aが、依頼通知を送信すべきクライアント装置200aがあると判定した場合、ステップST1302にて、サーバ通知送信部110aは、ワークフロー情報が示すワークフローに従って、依頼通知を送信すべきクライアント装置200aに依頼通知を送信する。ステップST1302の後、サーバ装置100aは、当該フローチャートの処理を終了し、サーバ装置100aは、ステップST1301の処理に戻って当該フローチャートの処理を繰り返し実行する。
【0102】
ステップST1301にて、サーバ通知送信部110aが、依頼通知を送信すべきクライアント装置200aがないと判定した場合、ステップST1311にて、サーバ作業監視部150は、ユーザが依頼通知に対応する作業を開始したか否かを判定する。
ステップST1311にて、サーバ作業監視部150が、ユーザが依頼通知に対応する作業を開始したと判定した場合、ステップST1312にて、サーバ通知送信部110aは、クライアント装置200aに開始通知を送信する。ステップST1312の後、サーバ装置100aは、当該フローチャートの処理を終了し、サーバ装置100aは、ステップST1301の処理に戻って当該フローチャートの処理を繰り返し実行する。
【0103】
ステップST1311にて、サーバ作業監視部150が、ユーザが依頼通知に対応する作業を開始していないと判定した場合、ステップST1321にて、サーバ作業監視部150は、ユーザが依頼通知に対応する作業を完了したか否かを判定する。
ステップST1321にて、サーバ作業監視部150が、ユーザが依頼通知に対応する作業を完了したと判定した場合、ステップST1322にて、サーバ通知送信部110aは、クライアント装置200aに完了通知を送信する。ステップST1322の後、サーバ装置100aは、当該フローチャートの処理を終了し、サーバ装置100aは、ステップST1301の処理に戻って当該フローチャートの処理を繰り返し実行する。
【0104】
ステップST1321にて、サーバ作業監視部150が、ユーザが依頼通知に対応する作業を完了していないと判定した場合、サーバ装置100aは、当該フローチャートの処理を終了し、サーバ装置100aは、ステップST1301の処理に戻って当該フローチャートの処理を繰り返し実行する。
【0105】
図14を参照して、実施の形態2に係るクライアント装置200aの動作について説明する。
図14は、実施の形態2に係るクライアント装置200aの処理の一例を説明するフローチャートである。
クライアント装置200aは、図14に示すフローチャートの処理を繰り返し実行する。
なお、図14に示すフローチャートにおいて、サーバ装置100aは、サーバ作業監視部150を備え、サーバ通知送信部110aがクライアント装置200aに完了通知及び開始通知を送信し、クライアント装置200aは、クライアント作業監視部250を備えていないものとして説明する。
【0106】
まず、ステップST1401にて、クライアント通知受信部210aは、依頼通知の有無を判定する。
ステップST1401にて、クライアント通知受信部210aが、依頼通知があると判定した場合、ステップST1402にて、通知画像生成部220aは、依頼通知の内容を示す通知画像をポップアップ画像として生成する。
ステップST1402の後、ステップST1403にて、表示出力部230aは、通知画像を表示画像情報として出力する。
ステップST1403の後、ステップST1404にて、表示出力部230aは、操作取得部240がポップアップ画像の表示を止めさせるための操作を示す操作情報を取得したか否か判定する。
ステップST1404にて、表示出力部230aが、操作取得部240がポップアップ画像の表示を止めさせるための操作を示す操作情報を取得したと判定するまで、表示出力部230aは、ステップST1404の処理を繰り返し実行する。
【0107】
ステップST1404にて、表示出力部230aが、操作取得部240がポップアップ画像の表示を止めさせるための操作を示す操作情報を取得したと判定した場合、ステップST1405にて、表示出力部230aは、通知画像の出力を停止する。
ステップST1405の後、ステップST1406にて、再出力時点決定部290aは、表示出力部230aが、通知画像を表示画像情報として再出力する時点を決定する。
ステップST1406の後、クライアント装置200aは、当該フローチャートの処理を終了し、クライアント装置200aは、ステップST1401の処理に戻って当該フローチャートの処理を繰り返し実行する。
【0108】
ステップST1401にて、クライアント通知受信部210aが、依頼通知がないと判定した場合、ステップST1411にて、クライアント通知受信部210aは、開始通知又は完了通知があれば受信する。
ステップST1411の後、ステップST1412にて、表示出力部230aは、再出力する時点に到達したか否かを判定する。
ステップST1412にて、表示出力部230aが、再出力する時点に到達していないと判定した場合、クライアント装置200aは、当該フローチャートの処理を終了し、クライアント装置200aは、ステップST1401の処理に戻って当該フローチャートの処理を繰り返し実行する。
ステップST1412にて、表示出力部230aが、再出力する時点に到達したと判定した場合、ステップST1421にて、表示出力部230aは、クライアント通知受信部210aが完了通知を既に受信したか否かを判定する。
ステップST1421にて、表示出力部230aが、クライアント通知受信部210aが完了通知を既に受信したと判定した場合、ステップST1431にて、表示出力部230aは、以降において、通知画像を再出力しないようにする。
ステップST1421にて、表示出力部230aが、クライアント通知受信部210aが完了通知を未だ受信していないと判定した場合、ステップST1422にて、表示出力部230aは、通知画像生成部220aに、再出力するための通知画像を生成させる。
ステップST1422の後、ステップST1423にて、表示出力部230aは、通知画像を表示画像情報として再出力する。
ステップST1423の後、クライアント装置200aは、上述のステップST1404の処理を実行する。
【0109】
以上のように、ワークフローシステム1aは、ワークフローを管理するサーバ装置100aと、ワークフローにより定められた依頼通知をサーバ装置100aから受ける複数のクライアント装置200aとを備えたワークフローシステム1aであって、サーバ装置100aは、ワークフローに従って、依頼通知を送信すべきクライアント装置200aに送信するサーバ通知送信部110aを有し、クライアント装置200aは、依頼通知をサーバ装置100aから受信するクライアント通知受信部210aと、クライアント通知受信部210aが受信した依頼通知の内容を示す通知画像を、表示装置にポップアップ表示させるためのポップアップ画像として生成する通知画像生成部220aと、通知画像生成部220aが生成した通知画像を表示画像情報として出力する表示出力部230aと、を有する。
【0110】
このように構成することにより、ワークフローシステム1aは、クライアント装置200aを使用するユーザに対して、ワークフローにおける作業の進捗状況を適切に提示することができる。具体的には、ユーザは、ワークフローシステム1aが依頼通知の内容を示す通知画像をポップアップ表示することにより、自身が作業を行うべき状況であることを見落とすことなく認識することができる。したがって、ユーザは、自身が行うべき作業を見落とすことなく当該作業を行うことができる。結果として、ワークフローシステム1aは、ワークフローが停滞することを抑制することができる。
【0111】
また、以上のように、ワークフローシステム1aは、上述の構成において、表示出力部230aは、通知画像生成部220aが生成した通知画像を表示画像情報として出力する際に、通知画像が表示装置における表示画面の最前面にポップアップ表示されるように、表示画像情報を出力するように構成した。
このように構成することにより、ワークフローシステム1aは、ユーザに対して自身が作業を行うべき状況であることをより確実に認識させることができる。したがって、ユーザは、自身が行うべき作業を見落とすことなく当該作業を行うことができる。結果として、ワークフローシステム1aは、ワークフローが停滞することを抑制することができる。
【0112】
また、以上のように、ワークフローシステム1aは、上述の構成において、表示出力部230aは、予め定められた時点において依頼通知に対応する作業が行われていない場合に、通知画像生成部220aが生成した通知画像を表示画像情報として再出力するように構成した。
このように構成することにより、ワークフローシステム1aは、クライアント装置200aを使用するユーザに対して、ワークフローにおける作業の進捗状況を適切に提示することができる。具体的には、ユーザが、クライアント装置200aが受信した依頼通知を見落とした場合、又は、ユーザが、作業を行うべき状況であることを認識したが作業を行うことを忘れてしまっていた場合であっても、ワークフローシステム1aが依頼通知の内容を示す通知画像を再出力して、再度、ポップアップ表示することにより、ユーザは、自身が行うべき作業を見落とすことなく当該作業を行うことができる。結果として、ワークフローシステム1aは、ワークフローが停滞することを抑制することができる。
【0113】
また、以上のように、ワークフローシステム1aは、上述の構成に加えて、クライアント装置200aは、表示出力部230aが、通知画像を表示画像情報として再出力する時点を決定する再出力時点決定部290aを有し、表示出力部230aは、再出力時点決定部290aが決定した時点を予め定められた時点として、当該時点において依頼通知に対応する作業が行われていない場合に、通知画像を表示画像情報として再出力するように構成した。
このように構成することにより、ワークフローシステム1aは、ユーザの意図した時点に、通知画像を表示画像情報として再出力することができる。
【0114】
また、以上のように、ワークフローシステム1aは、上述の構成において、通知画像生成部220aは、表示出力部230aが表示画像情報を再出力する際の通知画像について、クライアント通知受信部210aが依頼通知を受信したときに通知画像生成部220aが生成した通知画像とは、互いに異なる態様の通知画像を生成するように構成した。
このように構成することにより、ワークフローシステム1aは、クライアント装置200aを使用するユーザに対して、ワークフローにおける作業の進捗状況を適切に提示することができる。具体的には、ワークフローシステム1aは、依頼通知の内容を示す通知画像を再出力する際に、依頼通知を受信したときに表示装置に表示させた通知画像とは異なる態様の通知画像を表示装置に表示させることができるため、ユーザは、自身が行うべき作業を速やかに行わなければならない状況であることを認識することができる。結果として、ワークフローシステム1aは、ワークフローが停滞することを抑制することができる。
【0115】
また、以上のように、ワークフローシステム1aは、上述の構成に加えて、クライアント装置200aは、クライアント通知受信部210aが受信した依頼通知に対応する作業を、クライアント装置200aを使用するユーザが開始したか否かを監視するクライアント作業監視部250を有し、通知画像生成部220aは、表示出力部230aが表示画像情報を再出力する際の通知画像について、クライアント作業監視部250が監視した監視結果が、作業の開始前である場合と、作業の開始後である場合とにおいて、互いに異なる態様の通知画像を生成するように構成した。
このように構成することにより、ワークフローシステム1aは、クライアント装置200aを使用するユーザに対して、ワークフローにおける作業が新たな依頼通知により依頼された作業であるのか、既に作業を開始している作業であるのかを認識させることができる。
【0116】
また、以上のように、ワークフローシステム1aは、上述の構成に加えて、サーバ装置100aは、サーバ通知送信部110aが依頼通知を送信したクライアント装置200aを使用するユーザが、依頼通知に対応する作業を完了したか否かを監視するサーバ作業監視部150を有し、サーバ通知送信部110aは、サーバ作業監視部150が監視した監視結果が、作業の開始を示すものであったとき、クライアント装置200aに作業の開始を示す開始通知を送信し、クライアント通知受信部210aは、サーバ装置100aから開始通知を受信し、通知画像生成部220aは、表示出力部230aが表示画像情報を再出力する際の通知画像について、クライアント通知受信部210aが、開始通知を受信する前である場合と、受信した後である場合とにおいて、互いに異なる態様の通知画像を生成するように構成した。
このように構成することにより、ワークフローシステム1aは、クライアント装置200aを使用するユーザに対して、ワークフローにおける作業が新たな依頼通知により依頼された作業であるのか、既に作業を開始している作業であるのかを認識させることができる。
【0117】
また、以上のように、ワークフローシステム1aは、上述の構成に加えて、クライアント装置200aは、クライアント通知受信部210aが受信した依頼通知に対応する作業を、クライアント装置200aを使用するユーザが完了したか否かを監視するクライアント作業監視部250を有し、表示出力部230aは、クライアント作業監視部250が監視した監視結果が、作業の完了を示すものであったとき以降において、通知画像を表示画像情報として再出力しないように構成した。
このように構成することにより、ワークフローシステム1aは、既に作業が完了した依頼通知の通知画像が再出力されてしまうことを制限することができる。
【0118】
また、以上のように、ワークフローシステム1aは、上述の構成に加えて、サーバ装置100aは、サーバ通知送信部110aが依頼通知を送信したクライアント装置200aを使用するユーザが、依頼通知に対応する作業を完了したか否かを監視するサーバ作業監視部150を有し、サーバ通知送信部110aは、サーバ作業監視部150が監視した監視結果が、作業の完了を示すものであったとき、クライアント装置200aに作業の完了を示す完了通知を送信し、クライアント通知受信部210aは、サーバ装置100aから完了通知を受信し、表示出力部230aは、クライアント通知受信部210aが完了通知を受信した以降において、通知画像を表示画像情報として再出力しないように構成した。
このように構成することにより、ワークフローシステム1aは、既に作業が完了した依頼通知の通知画像が再出力されてしまうことを制限することができる。
【0119】
また、以上のように、ワークフローシステム1aは、上述の構成に加えて、クライアント装置200aは、クライアント装置200aを使用するユーザによる操作を示す操作情報を取得する操作取得部240を有し、表示出力部230aは、通知画像を表示画像情報として出力してから、操作取得部240が表示装置にポップアップ表示されたポップアップ画像の表示を止めさせるための操作を示す操作情報を取得するまでの間、通知画像を表示画像情報として出力し続けるように構成した。
このように構成することにより、ワークフローシステム1aは、クライアント装置200aを使用するユーザに対して、行うべき作業があることを確実に認識させることができる。
【0120】
また、以上のように、ワークフローシステム1aは、上述の構成において、サーバ通知送信部110aは、予め定められた時点まで依頼通知をクライアント装置200aに送信しないように構成した。
このように構成することにより、ワークフローシステム1aは、例えば、ユーザが行うべき作業が当該作業を完了する必要がある期限まで十分な期間がある場合、又は、他の要因により作業を行うことができない場合等において、依頼通知を送信する時期として相応しくない時期に依頼通知を送信することを制限することができる。
【0121】
また、以上のように、ワークフローシステム1aは、上述の構成に加えて、サーバ装置100aは、サーバ通知送信部110aが依頼通知を送信したクライアント装置200aを使用するユーザが、依頼通知に対応する作業を完了したことを示す完了情報を取得する完了取得部130と、ユーザが作業を開始したことを示す開始情報を取得する開始取得部140と、完了取得部130が取得した完了情報、及び開始取得部140が取得した開始情報を、ユーザを示すユーザ情報に対応付けてワークフローを管理するワークフロー管理部160と、ワークフロー管理部160が管理するワークフローを示すワークフロー情報を出力するワークフロー出力部170と、を有し、クライアント装置200aは、サーバ装置100aが管理するワークフローを示すワークフロー情報を取得するワークフロー取得部270と、ワークフロー取得部270が取得したワークフロー情報に含まれる完了情報及び開始情報とユーザ情報とを対応付けたワークフロー画像を生成するワークフロー画像生成部280と、を有し、表示出力部230aは、通知画像生成部220aが生成した通知画像、及びワークフロー画像生成部280が生成したワークフロー画像を、表示画像情報として出力するように構成した。
このように構成することにより、ワークフローシステム1aは、サーバ装置100aが管理するワークフローに関わるユーザに対して、ワークフローにおける作業の進捗状況を適切に提示するすることができる。
そのため、ワークフローに関わるユーザは、きめ細かなワークフローの進捗管理を行うことができる。結果として、ユーザは、ワークフローシステム1aにより、円滑なコミュニケーションを図りつつ、ワークフローが停滞することを抑制することができる。
【0122】
なお、本開示は、その開示の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略ができる。
【符号の説明】
【0123】
1,1a ワークフローシステム、2 記憶装置、3 ネットワーク、100,100a サーバ装置、110,110a サーバ通知送信部、120 サーバ通知受信部、130 完了取得部、140 開始取得部、150 サーバ作業監視部、160 ワークフロー管理部、170 ワークフロー出力部、200,200-1,200-N,200a,200a-1,200a-N クライアント装置、210,210a クライアント通知受信部、220,220a 通知画像生成部、230,230a 表示出力部、240 操作取得部、250 クライアント作業監視部、260 クライアント通知送信部、270 ワークフロー取得部、280 ワークフロー画像生成部、290a 再出力時点決定部、501,601 プロセッサ、502,602 メモリ、503,603 処理回路。
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