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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-06
(45)【発行日】2024-06-14
(54)【発明の名称】導波管分配器、導波管合成器及び増幅器
(51)【国際特許分類】
   H01P 5/12 20060101AFI20240607BHJP
   H01P 1/02 20060101ALI20240607BHJP
   H03F 3/68 20060101ALI20240607BHJP
   H03F 3/24 20060101ALI20240607BHJP
   H03F 3/60 20060101ALI20240607BHJP
   H01P 5/22 20060101ALN20240607BHJP
【FI】
H01P5/12 B
H01P1/02 C
H03F3/68 220
H03F3/24
H03F3/60
H01P5/22 B
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2020101984
(22)【出願日】2020-06-12
(65)【公開番号】P2021197604
(43)【公開日】2021-12-27
【審査請求日】2023-03-14
(73)【特許権者】
【識別番号】591036457
【氏名又は名称】三菱電機エンジニアリング株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003166
【氏名又は名称】弁理士法人山王内外特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】辻 勘助
【審査官】赤穂 美香
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第02585173(US,A)
【文献】特表2017-531348(JP,A)
【文献】特開平02-140001(JP,A)
【文献】特開昭61-018204(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0047893(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01P 5/12
H01P 1/02
H03F 3/68
H03F 3/24
H03F 3/60
H01P 5/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1分配器入力部、第1分配器出力部及び第2分配器出力部を有する第1導波管分配器と、
第2分配器入力部及び複数個の第3分配器出力部を有し、かつ、前記第2分配器入力部が前記第1分配器出力部と電気的に接続され、複数個の前記第3分配器出力部が一列に配置されて1本の直線状の導波管により前記第2分配器入力部と電気的に接続されている直列型の第2導波管分配器と、
第3分配器入力部及び複数個の第4分配器出力部を有し、かつ、前記第3分配器入力部が前記第2分配器出力部と電気的に接続され、複数個の第4分配器出力部が一列に配置されて1本の直線状の導波管により前記第3分配器入力部と電気的に接続されている直列型の第3導波管分配器と、
を備える導波管分配器。
【請求項2】
前記第2分配器入力部は、第1分配器ツイスト導波管により前記第1分配器出力部と電気的に接続されており、
前記第3分配器入力部は、第2分配器ツイスト導波管により前記第2分配器出力部と電気的に接続されている
ことを特徴とする請求項1記載の導波管分配器。
【請求項3】
複数個の前記第3分配器出力部の配列方向は、複数個の前記第4分配器出力部の配列方向に対して平行であり、
個々の前記第3分配器出力部は、対応する前記第4分配器出力部と対向配置されている
ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の導波管分配器。
【請求項4】
第1合成器出力部、第1合成器入力部及び第2合成器入力部を有する第1導波管合成器と、
第2合成器出力部及び複数個の第3合成器入力部を有し、かつ、前記第2合成器出力部が前記第1合成器入力部と電気的に接続され、複数個の前記第3合成器入力部が一列に配置されて1本の直線状の導波管により前記第2合成器出力部と電気的に接続されている直列型の第2導波管合成器と、
第3合成器出力部及び複数個の第4合成器入力部を有し、かつ、前記第3合成器出力部が前記第2合成器入力部と電気的に接続され、複数個の前記第4合成器入力部が一列に配置されて1本の直線状の導波管により前記第3合成器出力部と電気的に接続されている直列型の第3導波管合成器と、
を備える導波管合成器。
【請求項5】
前記第2合成器出力部は、第1合成器ツイスト導波管により前記第1合成器入力部と電気的に接続されており、
前記第3合成器出力部は、第2合成器ツイスト導波管により前記第2合成器出力部と電気的に接続されている
ことを特徴とする請求項4記載の導波管合成器。
【請求項6】
複数個の前記第3合成器入力部の配列方向は、複数個の前記第4合成器入力部の配列方向に対して平行であり、
個々の前記第3合成器入力部は、対応する前記第4合成器入力部と対向配置されている
ことを特徴とする請求項4又は請求項5記載の導波管合成器。
【請求項7】
請求項3記載の導波管分配器と、
請求項6記載の導波管合成器と、
個々の前記第3分配器出力部と対応する前記第4合成器入力部との間に電気的に接続されている第1増幅器と、
個々の前記第4分配器出力部と対応する前記第3合成器入力部との間に電気的に接続されている第2増幅器と、
を備える増幅器。
【請求項8】
個々の前記第1増幅器は、対応する前記第3分配器出力部と対応する前記第4分配器出力部との間に空間的に配置されており、かつ、対応する前記第3合成器入力部と対応する前記第4合成器入力部との間に空間的に配置されており、
個々の前記第2増幅器は、対応する前記第3分配器出力部と対応する前記第4分配器出力部との間に空間的に配置されており、かつ、対応する前記第3合成器入力部と対応する前記第4合成器入力部との間に空間的に配置されている
ことを特徴とする請求項7記載の増幅器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、導波管分配器、導波管合成器及び増幅器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ブランチラインカプラを用いた電力分配器が開発されている。より具体的には、導波管を用いた電力分配器(以下「導波管分配器」という。)が開発されている。導波管分配器は、例えば、無線通信装置における高周波電力の分配に用いられる。また、従来、ブランチラインカプラを用いた電力合成器が開発されている。より具体的には、導波管を用いた電力合成器(以下「導波管合成器」という。)が開発されている。導波管合成器は、例えば、無線通信装置における高周波電力の合成に用いられる。また、従来、導波管分配器及び導波管合成器を用いた増幅器が開発されている。かかる増幅器は、例えば、無線通信装置における高周波電力の増幅に用いられる。特許文献1には、かかる増幅器が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】国際公開第2016/163136号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
通常、導波管分配器は、電力入力用の1個のポート(以下「入力ポート」という。)を有するものであり、かつ、電力出力用のN個のポート(以下「出力ポート」という。)を有するものである。ここで、Nは、2以上の整数である。Nは、導波管分配器における分配数に対応するものである。他方、導波管合成器は、電力入力用のM個のポート(以下「入力ポート」という。)を有するものであり、かつ、電力出力用の1個のポート(以下「出力ポート」という。)を有するものである。ここで、Mは、2以上の整数である。Mは、導波管合成器における合成数に対応するものである。
【0005】
特許文献1記載の増幅器において、導波管分配器及び導波管合成器の各々は、いわゆる「直列型」である。直列型の導波管分配器においては、N個の出力ポートが一列に配置されており、かつ、1本の直線状の導波管によりN個の出力ポートが1個の入力ポートと電気的に接続されている。また、直列型の導波管合成器においては、M個の入力ポートが一列に配置されており、かつ、1本の直線状の導波管によりM個の入力ポートが1個の出力ポートと電気的に接続されている。
【0006】
ここで、直列型の導波管分配器においては、以下のような問題があった。すなわち、分配数(N)が増加するにつれて、N個の出力ポートのうちの第1の出力ポートに対応するブランチラインカプラにおける分配比の値が次第に低下する。これにより、かかるブランチラインカプラにおける個々のブランチラインの幅が小さくなる。この結果、導波管分配器の製造が難しくなる問題があった。同様に、直列型の導波管合成器においては、以下のような問題があった。すなわち、合成数(M)が増加するにつれて、M個の入力ポートのうちの第1の入力ポートに対応するブランチラインカプラにおける合成比の値が次第に低下する。これにより、かかるブランチラインカプラにおける個々のブランチラインの幅が小さくなる。これにより、導波管合成器の製造が難しくなる問題があった。
【0007】
本開示は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、分配数の増加に対して製造が容易な導波管分配器を提供することを目的とする。また、合成数の増加に対して製造が容易な導波管合成器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示に係る導波管分配器は、第1分配器入力部、第1分配器出力部及び第2分配器出力部を有する第1導波管分配器と、第2分配器入力部及び複数個の第3分配器出力部を有し、かつ、第2分配器入力部が第1分配器出力部と電気的に接続され、複数個の前記第3分配器出力部が一列に配置されて1本の直線状の導波管により前記第2分配器入力部と電気的に接続されている直列型の第2導波管分配器と、第3分配器入力部及び複数個の第4分配器出力部を有し、かつ、第3分配器入力部が第2分配器出力部と電気的に接続され、複数個の第4分配器出力部が一列に配置されて1本の直線状の導波管により前記第3分配器入力部と電気的に接続されている直列型の第3導波管分配器と、を備えるものである。
【0009】
本開示に係る導波管合成器は、第1合成器出力部、第1合成器入力部及び第2合成器入力部を有する第1導波管合成器と、第2合成器出力部及び複数個の第3合成器入力部を有し、かつ、第2合成器出力部が第1合成器入力部と電気的に接続され、複数個の前記第3合成器入力部が一列に配置されて1本の直線状の導波管により前記第2合成器出力部と電気的に接続されている直列型の第2導波管合成器と、第3合成器出力部及び複数個の第4合成器入力部を有し、かつ、第3合成器出力部が第2合成器入力部と電気的に接続され、複数個の前記第4合成器入力部が一列に配置されて1本の直線状の導波管により前記第3合成器出力部と電気的に接続されている直列型の第3導波管合成器と、を備えるものである。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、上記のように構成したので、分配数の増加に対して製造が容易な導波管分配器を得ることができる。また、合成数の増加に対して製造が容易な導波管合成器を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】実施の形態1に係る導波管分配器の要部を示す斜視図である。
図2】実施の形態1に係る導波管分配器のうちの第1導波管分配器の要部を示す斜視図である。
図3】実施の形態1に係る導波管分配器のうちの第2導波管分配器の要部を示す斜視図である。
図4】実施の形態1に係る導波管分配器のうちの第3導波管分配器の要部を示す斜視図である。
図5】実施の形態1に係る導波管分配器における個々のブランチラインカプラにおける複数本のブランチラインの各々の幅を示す説明図である。
図6】実施の形態1に係る導波管分配器のうちの第1ツイスト導波管の要部を示す斜視図である。
図7】実施の形態1に係る導波管分配器のうちの第2ツイスト導波管の要部を示す斜視図である。
図8】実施の形態1に係る導波管分配器のうちの第3ツイスト導波管の要部を示す斜視図である。
図9】実施の形態1に係る導波管分配器に対応する等価回路を示す回路図である。
図10】第1の比較用の導波管分配器の要部を示す斜視図である。
図11】第1の比較用の導波管分配器に対応する等価回路を示す回路図である。
図12】第2の比較用の導波管分配器の要部を示す斜視図である。
図13】第2の比較用の導波管分配器に対応する等価回路を示す回路図である。
図14】実施の形態2に係る導波管合成器の要部を示す斜視図である。
図15】実施の形態2に係る導波管合成器のうちの第1導波管合成器の要部を示す斜視図である。
図16】実施の形態2に係る導波管合成器のうちの第2導波管合成器の要部を示す斜視図である。
図17】実施の形態2に係る導波管合成器のうちの第3導波管合成器の要部を示す斜視図である。
図18】実施の形態2に係る導波管合成器のうちの第1ツイスト導波管の要部を示す斜視図である。
図19】実施の形態2に係る導波管合成器のうちの第2ツイスト導波管の要部を示す斜視図である。
図20】実施の形態2に係る導波管合成器のうちの第3ツイスト導波管の要部を示す斜視図である。
図21】実施の形態2に係る導波管合成器に対応する等価回路を示す回路図である。
図22】実施の形態3に係る増幅器の要部を示す斜視図である。
図23】実施の形態3に係る増幅器の要部を示す側面図である。
図24】実施の形態3に係る増幅器の要部を示す平面図である。
図25】実施の形態3に係る増幅器の要部を示す正面図である。
図26】実施の形態3に係る増幅器に対応する等価回路を示す回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る導波管分配器の要部を示す斜視図である。図2は、実施の形態1に係る導波管分配器のうちの第1導波管分配器の要部を示す斜視図である。図3は、実施の形態1に係る導波管分配器のうちの第2導波管分配器の要部を示す斜視図である。図4は、実施の形態1に係る導波管分配器のうちの第3導波管分配器の要部を示す斜視図である。図5は、実施の形態1に係る導波管分配器における個々のブランチラインカプラにおける複数本のブランチラインの各々の幅を示す説明図である。図6は、実施の形態1に係る導波管分配器のうちの第1ツイスト導波管の要部を示す斜視図である。図7は、実施の形態1に係る導波管分配器のうちの第2ツイスト導波管の要部を示す斜視図である。図8は、実施の形態1に係る導波管分配器のうちの第3ツイスト導波管の要部を示す斜視図である。図9は、実施の形態1に係る導波管分配器に対応する等価回路を示す回路図である。図1図9を参照して、実施の形態1に係る導波管分配器について説明する。
【0013】
図1に示す如く、導波管分配器1は、1個の入力ポートP1を有するものであり、かつ、N個の出力ポートP2を有するものである。N個の出力ポートP2は、n個の出力ポート(以下「第1出力ポート」という。)P2_1_1~P2_1_nを含むものであり、かつ、n個の出力ポート(以下「第2出力ポート」という。)P2_2_1~P2_2_nを含むものである。ここで、nは、Nに対する2分の1の値である。図1図9に示す例においては、n=4であり、かつ、N=8である。すなわち、導波管分配器1における出力ポートP2の個数(N)が8である。換言すれば、導波管分配器1における分配数(N)が8である。以下、n=4であり、かつ、N=8である場合の例を中心に説明する。
【0014】
図1に示す如く、導波管分配器1は、導波管分配器(以下「第1導波管分配器」という。)2_1に対応する部位を含むものである。図2に示す如く、第1導波管分配器2_1は、電力が入力される部位(以下「第1入力部」又は「第1分配器入力部」という。)11を有するものである。また、第1導波管分配器2_1は、電力が出力される部位(以下「第1出力部」又は「第1分配器出力部」という。)12を有するものである。また、第1導波管分配器2_1は、電力が出力される部位(以下「第2出力部」又は「第2分配器出力部」という。)13を有するものである。
【0015】
すなわち、第1導波管分配器2_1における分配数は、2である。図1及び図2に示す如く、第1導波管分配器2_1は、ブランチラインカプラC_1を用いたものである。ブランチラインカプラC_1は、複数本のブランチラインを有するものである。より具体的には、ブランチラインカプラC_1は、3本のブランチラインを有するものである。
【0016】
図1に示す如く、導波管分配器1は、導波管分配器(以下「第2導波管分配器」という。)2_2に対応する部位を含むものである。図3に示す如く、第2導波管分配器2_2は、電力が入力される部位(以下「第2入力部」又は「第2分配器入力部」という。)14を有するものである。また、第2導波管分配器2_2は、電力が出力される複数個の部位(以下「第3出力部」又は「第3分配器出力部」という。)15を有するものである。より具体的には、第2導波管分配器2_2は、n個の第3出力部15_1~15_nを有するものである。n個の第3出力部15_1~15_nは、n個の第1出力ポートP2_1_1~P2_1_nにそれぞれ対応するものである。
【0017】
すなわち、第2導波管分配器2_2における分配数は、nである。図1及び図3に示す如く、第2導波管分配器2_2は、直列型である。n個の第3出力部15_1~15_nは、一列に配置されている。n個の第3出力部15_1~15_nは、1本の直線状の導波管W_1により第2入力部14と電気的に接続されている。
【0018】
n個の第3出力部15_1~15_nのうちの第nの第3出力部15_nを除くn-1個の第3出力部15_1~15_n-1について、n-1個の第3出力部15_1~15_n-1と導波管W_1との間には、n-1個のブランチラインカプラC_2_1~C_2_n-1がそれぞれ設けられている。個々のブランチラインカプラC_2は、複数本のブランチラインを有するものである。より具体的には、個々のブランチラインカプラC_2は、3本のブランチラインを有するものである。
【0019】
図1に示す如く、導波管分配器1は、導波管分配器(以下「第3導波管分配器」という。)2_3に対応する部位を含むものである。図4に示す如く、第3導波管分配器2_3は、電力が入力される部位(以下「第3入力部」又は「第3分配器入力部」という。)16を有するものである。また、第3導波管分配器2_3は、電力が出力される複数個の部位(以下「第4出力部」又は「第4分配器出力部」という。)17を有するものである。より具体的には、第3導波管分配器2_3は、n個の第4出力部17_1~17_nを有するものである。n個の第4出力部17_1~17_nは、n個の第2出力ポートP2_2_1~P2_2_nにそれぞれ対応するものである。
【0020】
すなわち、第3導波管分配器2_3における分配数は、nである。図1及び図4に示す如く、第3導波管分配器2_3は、直列型である。n個の第4出力部17_1~17_nは、一列に配置されている。n個の第4出力部17_1~17_nは、1本の直線状の導波管W_2により第3入力部16と電気的に接続されている。
【0021】
n個の第4出力部17_1~17_nのうちの第nの第4出力部17_nを除くn-1個の第4出力部17_1~17_n-1について、n-1個の第4出力部17_1~17_n-1と導波管W_2との間には、n-1個のブランチラインカプラC_3_1~C_3_n-1がそれぞれ設けられている。個々のブランチラインカプラC_3は、複数本のブランチラインを有するものである。より具体的には、個々のブランチラインカプラC_3は、3本のブランチラインを有するものである。
【0022】
図5は、導波管分配器1における個々のブランチラインカプラ(C_1、C_2又はC_3)における3本のブランチラインの各々の幅wを示している。個々のブランチラインの幅wは、対応するブランチラインカプラ(C_1、C_2又はC_3)における分配比の値に応じて異なるものである。
【0023】
図1に示す如く、導波管分配器1は、ツイスト導波管(以下「第1ツイスト導波管」又は「第1分配器ツイスト導波管」という。)3_1に対応する部位を含むものである。第1ツイスト導波管3_1により、第2導波管分配器2_2の第2入力部14が第1導波管分配器2_1の第1出力部12と電気的に接続されている。
【0024】
すなわち、図6に示す如く、第1ツイスト導波管3_1は、一端部(以下「第1端部」という。)21及び他端部(以下「第2端部」という。)22を有するものである。第1端部21は、第2導波管分配器2_2の第2入力部14と電気的に接続されている。他方、第2端部22は、第1導波管分配器2_1の第1出力部12と電気的に接続されている。これにより、第2入力部14が第1出力部12と電気的に接続されている。
【0025】
図1に示す如く、導波管分配器1は、ツイスト導波管(以下「第2ツイスト導波管」又は「第2分配器ツイスト導波管」という。)3_2に対応する部位を含むものである。第2ツイスト導波管3_2により、第3導波管分配器2_3の第3入力部16が第1導波管分配器2_1の第2出力部13と電気的に接続されている。
【0026】
すなわち、図7に示す如く、第2ツイスト導波管3_2は、一端部(以下「第1端部」という。)23及び他端部(以下「第2端部」という。)24を有するものである。第1端部23は、第3導波管分配器2_3の第3入力部16と電気的に接続されている。他方、第2端部24は、第1導波管分配器2_1の第2出力部13と電気的に接続されている。これにより、第3入力部16が第2出力部13と電気的に接続されている。
【0027】
図1に示す如く、導波管分配器1は、ツイスト導波管(以下「第3ツイスト導波管」又は「第3分配器ツイスト導波管」という。)3_3に対応する部位を含むものである。第3ツイスト導波管3_3により、第1導波管分配器2_1の第1入力部11が入力ポートP1と電気的に接続されている。
【0028】
すなわち、図8に示す如く、第3ツイスト導波管3_3は、一端部(以下「第1端部」という。)25及び他端部(以下「第2端部」という。)26を有するものである。第1端部25は、第1導波管分配器2_1の第1入力部11と電気的に接続されている。他方、第2端部26は、入力ポートP1に対応するものである。これにより、第1入力部11が入力ポートP1と電気的に接続されている。
【0029】
以下、平行又は略平行を総称して単に「平行」という。図1に示す如く、n個の第1出力ポートP2_1_1~P2_1_nが配列されている方向は、n個の第2出力ポートP2_2_1~P2_2_nが配列されている方向に対して平行である。個々の第1出力ポートP2_1は、対応する第2出力ポートP2_2と対向配置されている。換言すれば、n個の第3出力部15_1~15_nが配列されている方向は、n個の第4出力部17_1~17_nが配列されている方向に対して平行である。個々の第3出力部15は、対応する第4出力部17と対向配置されている。
【0030】
このようにして、導波管分配器1の要部が構成されている。図9は、導波管分配器1に対応する等価回路を示している。
【0031】
ここで、N=8であるとき、ブランチラインカプラC_1における分配比は、1:1である。また、ブランチラインカプラC_2_1における分配比は、1:3である。また、ブランチラインカプラC_2_2における分配比は、1:2である。また、ブランチラインカプラC_2_3における分配比は、1:1である。また、ブランチラインカプラC_3_1における分配比は、1:3である。また、ブランチラインカプラC_3_2における分配比は、1:2である。また、ブランチラインカプラC_3_3における分配比は、1:1である。
【0032】
すなわち、導波管分配器1においては、分配数(N)が8であるとき、個々の直列型の導波管分配器(2_2又は2_3)における第1の出力ポート(P2_1_1又はP2_2_1)に対応するブランチラインカプラ(C_1_1又はC_2_1)における分配比が1:3である。また、導波管分配器1においては、分配数(N)に対して、個々の直列型の導波管分配器(2_2又は2_3)における出力ポート(P2_1又はP2_2)の配列数(n)が2分の1である。
【0033】
また、導波管分配器1は、分配数(N)にかかわらず、3個の導波管分配器(2_1、2_2及び2_3)に対応する部位を含むものである。換言すれば、分配数(N)が増加することにより、導波管分配器1に含まれる導波管分配器(2_1、2_2及び2_3)の個数が増加しないものである。
【0034】
次に、図10及び図11を参照して、導波管分配器1に対する第1の比較用の導波管分配器1’について説明する。
【0035】
図10及び図11に示す如く、導波管分配器1’は、直列型である。導波管分配器1’における分配数(N)は、導波管分配器1における分配数(N)と同一である。すなわち、導波管分配器1’は、1個の入力ポートP1’を有するものであり、かつ、N個の出力ポートP2’_1~P2’_Nを有するものである。N個の出力ポートP2’_1~P2’_Nは、一列に配置されている。N個の出力ポートP2’_1~P2’_Nは、1本の直線状の導波管W’により1個の入力ポートP1’と電気的に接続されている。
【0036】
N個の出力ポートP2’_1~P2’_Nのうちの第Nの出力ポートP2’_Nを除くN-1個の出力ポートP2’_1~P2’_N-1について、N-1個の出力ポートP2’_1~P2’_N-1と導波管W’との間には、N-1個のブランチラインカプラC’_1~C’_N-1がそれぞれ設けられている。個々のブランチラインカプラC’は、複数本のブランチラインを有するものである。より具体的には、個々のブランチラインカプラC’は、3本のブランチラインを有するものである。個々のブランチラインの幅w’(不図示)は、対応するブランチラインカプラC’における分配比の値に応じて異なるものである。
【0037】
ここで、N=8であるとき、ブランチラインカプラC’_1における分配比は、1:7である。また、ブランチラインカプラC’_2における分配比は、1:6である。また、ブランチラインカプラC’_3における分配比は、1:5である。また、ブランチラインカプラC’_4における分配比は、1:4である。また、ブランチラインカプラC’_5における分配比は、1:3である。また、ブランチラインカプラC’_6における分配比は、1:2である。また、ブランチラインカプラC’_7における分配比は、1:1である。
【0038】
すなわち、導波管分配器1’においては、分配数(N)が8であるとき、第1の出力ポートP2’_1に対応するブランチラインカプラC’_1における分配比が1:7である。また、導波管分配器1’においては、分配数(N)に対して、出力ポートP2’の配列数(N)が同一である。
【0039】
次に、図12及び図13を参照して、導波管分配器1に対する第2の比較用の導波管分配器1”について説明する。
【0040】
図12及び図13に示す如く、導波管分配器1”は、いわゆる「トーナメント型」である。導波管分配器1”における分配数(N)は、導波管分配器1における分配数(N)と同一である。すなわち、導波管分配器1”は、1個の入力ポートP1”を有するものであり、かつ、N個の出力ポートP2”_1~P2”_Nを有するものである。ここで、導波管分配器1”は、N-1個の導波管分配器2”_1~2”_N-1に対応する部位を含むものである。個々の導波管分配器2”における分配数は、2である。N-1個の導波管分配器2”_1~2”_N-1は、トーナメント状に組み合わされている。
【0041】
N-1個の導波管分配器2”_1~2”_N-1は、N-1個のブランチラインカプラC”_1~C”_N-1をそれぞれ用いたものである。ここで、個々のブランチラインカプラC”における分配比は、1:1である。
【0042】
すなわち、導波管分配器1”は、分配数(N)に応じて異なる個数(N-1)の導波管分配器2”に対応する部位を含むものである。換言すれば、分配数(N)が増加することにより、導波管分配器1”に含まれる導波管分配器2”の個数(N-1)が増加するものである。
【0043】
次に、導波管分配器1’の課題について説明するとともに、導波管分配器1’に対する導波管分配器1の効果について説明する。より具体的には、第1の効果、第2の効果及び第3の効果について説明する。
【0044】
〈第1の効果〉
以下、ブランチラインカプラC_1における個々のブランチラインの幅w、個々のブランチラインカプラC_2における個々のブランチラインの幅w、個々のブランチラインカプラC_3における個々のブランチラインの幅w、又は個々のブランチラインカプラC’における個々のブランチラインの幅w’を総称して「ブランチライン幅」という。
【0045】
以下、第1の第1出力ポートP2_1_1に対応するブランチラインカプラC_1_1におけるブランチライン幅、第1の第2出力ポートP2_2_1に対応するブランチラインカプラC_2_1におけるブランチライン幅、又は第1の出力ポートP2’_1に対応するブランチラインカプラC’_1におけるブランチライン幅を総称して「第1ブランチライン幅」という。
【0046】
以下、第1の第1出力ポートP2_1_1に対応するブランチラインカプラC_1_1における分配比、第1の第2出力ポートP2_2_1に対応するブランチラインカプラC_2_1における分配比、又は第1の出力ポートP2’_1に対応するブランチラインカプラC’_1における分配比を総称して「第1分配比」という。
【0047】
上記のとおり、ブランチライン幅は、対応するブランチラインカプラにおける分配比の値に応じて異なるものである。より具体的には、対応するブランチラインカプラにおける分配比の値が小さいほど、ブランチライン幅が小さくなるものである。換言すれば、対応するブランチラインカプラにおける分配比の値が大きいほど、ブランチライン幅が大きくなるものである。
【0048】
ここで、上記のとおり、N=8であるとき、導波管分配器1における第1分配比は、1:3である。また、N=8であるとき、導波管分配器1’における第1分配比は、1:7である。すなわち、導波管分配器1における第1分配比の値は、導波管分配器1’における第1分配比の値に比して大きい。換言すれば、導波管分配器1’における第1分配比の値は、導波管分配器1における第1分配比の値に比して小さい。
【0049】
このため、導波管分配器1における第1ブランチライン幅は、導波管分配器1’における第1ブランチライン幅に比して大きい。換言すれば、導波管分配器1’における第1ブランチライン幅は、導波管分配器1における第1ブランチライン幅に比して小さい。
【0050】
導波管分配器1’においては、第1ブランチライン幅が小さいことにより、導波管分配器1’の製造が困難であるという問題があった。これに対して、導波管分配器1においては、第1ブランチライン幅が大きい。これにより、導波管分配器1の製造を容易にすることができる。
【0051】
例えば、1:3の分配比に対応するブランチライン幅は、1:7の分配比に対応するブランチライン幅に対して約1.8倍である。すなわち、N=8であるとき、導波管分配器1における第1ブランチライン幅は、導波管分配器1’における第1ブランチライン幅に対して約1.8倍である。これにより、導波管分配器1の製造を容易にすることができる。
【0052】
〈第2の効果〉
以下、入力ポートP1に入力される電力、又は入力ポートP1’に入力される電力を総称して「入力電力」という。また、入力電力に「Pin」の符号を用いる。また、ブランチラインカプラC_1における分配比誤差、個々のブランチラインカプラC_2における分配比誤差、個々のブランチラインカプラC_3における分配比誤差、又は個々のブランチラインカプラC’における分配比誤差に「ε」の符号を用いる。なお、これらの分配比誤差εは、互いに同一の値であり、かつ、正の値であるものとする。
【0053】
以下、第nの第1出力ポートP2_1_nにより出力される電力、第nの第2出力ポートP2_2_nにより出力される電力、又は第Nの出力ポートP2’_Nにより出力される電力を総称して「出力電力」という。また、出力電力に「Pout」の符号を用いる。また、出力電力における誤差のうちの分配比誤差εによる誤差を「出力誤差」という。また、出力誤差に「ΔPout」の符号を用いる。
【0054】
通常、直列型の導波管分配器においては、第1の出力ポートから第Nの出力ポートに向かうにつれて、分配比誤差が次第に累積していく。このため、分配数(N)が多いほど、第Nの出力ポートにおける出力誤差が大きくなる。
【0055】
例えば、N=8である場合、導波管分配器1’における出力電力Poutは、以下の式(1)により表される。また、この場合、導波管分配器1’における出力誤差ΔPoutは、以下の式(2)により表される。
【0056】
Pout=Pin×(7/8×(1+ε))
×(6/7×(1+ε))×(5/6×(1+ε))
×(4/5×(1+ε))×(3/4×(1+ε))
×(2/3×(1+ε))×(1/2×(1+ε))
=Pin×1/8×(1+ε)^7 (1)
【0057】
ΔPout=Pin×1/8×((1+ε)^7-1) (2)
【0058】
他方、N=8である場合、導波管分配器1における出力電力Poutは、以下の式(3)により表される。また、この場合、導波管分配器1における出力誤差ΔPoutは、以下の式(4)により表される。
【0059】
Pout=Pin×(1/2×(1+ε))
×(3/4×(1+ε))×(2/3×(1+ε))
×(1/2×(1+ε))
=Pin×1/8×(1+ε)^4 (3)
【0060】
ΔPout=Pin×1/8×((1+ε)^4-1) (4)
【0061】
N=8である場合において、分配比誤差εが1%であるとき、導波管分配器1’における出力誤差ΔPoutの最大値は、式(2)により約7.2%となる。他方、このとき、導波管分配器1における出力誤差ΔPoutの最大値は、式(4)により約4.1%となる。
【0062】
また、N=8である場合において、分配比誤差εが3%であるとき、導波管分配器1’における出力誤差ΔPoutの最大値は、式(2)により約23%となる。他方、このとき、導波管分配器1における出力誤差ΔPoutの最大値は、式(4)により約12.5%となる。
【0063】
すなわち、導波管分配器1を用いることにより、導波管分配器1’を用いる場合に比して、出力誤差ΔPoutを約45%に低減することができる。換言すれば、導波管分配器1を用いることにより、導波管分配器1’を用いる場合に比して、出力誤差ΔPoutを約1/2に低減することができる。
【0064】
〈第3の効果〉
以下、n個の第1出力ポートP2_1_1~P2_1_nが配列されている方向、n個の第2出力ポートP2_2_1~P2_2_nが配列されている方向、又はN個の出力ポートP2’_1~P2_Nが配列されている方向を総称して「配列方向」という。
【0065】
導波管分配器1における出力ポート(P2_1又はP2_2)の配列数(n)は、導波管分配器1’における出力ポートの配列数(N)に比して2分の1である。したがって、導波管分配器1を用いることにより、導波管分配器1’を用いる場合に比して、配列方向に対する導波管分配器1の小型化を図ることができる。
【0066】
次に、導波管分配器1”の課題について説明するとともに、導波管分配器1”に対する導波管分配器1の効果について説明する。
【0067】
以下、第2導波管分配器2_2が配置されている仮想的な面(すなわち1個の第2入力部14及びn個の第3出力部15_1~15_nが配置されている仮想的な面)、第3導波管分配器2_3が配置されている仮想的な面(すなわち1個の第3入力部16及びn個の第4出力部17_1~17_nが配置されている仮想的な面)、又は導波管分配器1”が配置されている仮想的な面(すなわちN-1個の導波管分配器2”が配置されている仮想的な面)を総称して「配置面」という。また、配置面に沿う方向を総称して「配置面方向」という。
【0068】
上記のとおり、導波管分配器1”においては、分配数(N)が増加することにより、導波管分配器1”に含まれる導波管分配器2”の個数が増加する。これにより、導波管分配器1”における回路規模が大きくなる問題があった。また、配置面方向に対して導波管分配器1”が大型になる問題があった。
【0069】
他方、上記のとおり、導波管分配器1においては、分配数(N)が増加することにより、導波管分配器1に含まれる導波管分配器(2_1,2_2,2_3)の個数が増加しない。このため、導波管分配器1を用いることにより、導波管分配器1”を用いる場合に比して、導波管分配器1における回路規模を低減することができる。また、配置面方向に対する導波管分配器1の小型化を図ることができる。
【0070】
次に、導波管分配器1の他の効果について説明する。
【0071】
第1導波管分配器2_1と第2導波管分配器2_2間の接続部に第1ツイスト導波管3_1を用いることにより、仮に当該接続部にE面ベント又はH面ベントを用いる場合に比して、当該接続部における電力の反射の発生を抑制することができる。また、第1導波管分配器2_1と第3導波管分配器2_3間の接続部に第2ツイスト導波管3_2を用いることにより、仮に当該接続部にE面ベント又はH面ベントを用いる場合に比して、当該接続部における電力の反射の発生を抑制することができる。
【0072】
以上のように、実施の形態1に係る導波管分配器1は、第1分配器入力部(11)、第1分配器出力部(12)及び第2分配器出力部(13)を有する第1導波管分配器2_1と、第2分配器入力部(14)及び複数個の第3分配器出力部(15)を有し、かつ、第2分配器入力部(14)が第1分配器出力部(12)と電気的に接続されている直列型の第2導波管分配器2_2と、第3分配器入力部(16)及び複数個の第4分配器出力部(17)を有し、かつ、第3分配器入力部(16)が第2分配器出力部(13)と電気的に接続されている直列型の第3導波管分配器2_3と、を備える。これにより、直列型の導波管分配器1’に比して、製造を容易にすることができる。また、直列型の導波管分配器1’に比して、出力誤差ΔPoutを低減することができる。また、直列型の導波管分配器1’に比して、配列方向に対する小型化を図ることができる。また、トーナメント型の導波管分配器1”に対して、回路規模を低減することができる。また、トーナメント型の導波管分配器1”に対して、配置面方向に対する小型化を図ることができる。
【0073】
また、第2分配器入力部(14)は、第1分配器ツイスト導波管(3_1)により第1分配器出力部(12)と電気的に接続されており、第3分配器入力部(16)は、第2分配器ツイスト導波管(3_2)により第2分配器出力部(13)と電気的に接続されている。これにより、かかる接続部にE面ベント又はH面ベントを用いる場合に比して、かかる接続部における電力の反射の発生を抑制することができる。
【0074】
また、複数個の第3分配器出力部(15)の配列方向は、複数個の第4分配器出力部の配列方向に対して平行であり、個々の第3分配器出力部(15)は、対応する第4分配器出力部(16)と対向配置されている。これにより、個々の第1出力ポートP2_1と対応する第2出力ポートP2_2との間に空間を設けることができる。この結果、かかる空間に任意の回路素子を配置することができる。具体的には、例えば、実施の形態3にて後述するとおり、かかる空間に複数個の増幅器を配置することができる。
【0075】
実施の形態2.
図14は、実施の形態2に係る導波管合成器の要部を示す斜視図である。図15は、実施の形態2に係る導波管合成器のうちの第1導波管合成器の要部を示す斜視図である。図16は、実施の形態2に係る導波管合成器のうちの第2導波管合成器の要部を示す斜視図である。図17は、実施の形態2に係る導波管合成器のうちの第3導波管合成器の要部を示す斜視図である。図18は、実施の形態2に係る導波管合成器のうちの第1ツイスト導波管の要部を示す斜視図である。図19は、実施の形態2に係る導波管合成器のうちの第2ツイスト導波管の要部を示す斜視図である。図20は、実施の形態2に係る導波管合成器のうちの第3ツイスト導波管の要部を示す斜視図である。図21は、実施の形態2に係る導波管合成器に対応する等価回路を示す回路図である。図14図21を参照して、実施の形態2に係る導波管合成器について説明する。
【0076】
図14に示す如く、導波管合成器4は、1個の出力ポートP3を有するものであり、かつ、M個の入力ポートP4を有するものである。M個の入力ポートP4は、m個の入力ポート(以下「第1入力ポート」という。)P4_1_1~P4_1_mを含むものであり、かつ、m個の入力ポート(以下「第2入力ポート」という。)P4_2_1~P4_2_mを含むものである。ここで、mは、Mに対する2分の1の値である。図14図21に示す例においては、m=4であり、かつ、M=8である。すなわち、導波管合成器4における入力ポートP4の個数(M)が8である。換言すれば、導波管合成器4における合成数(M)が8である。以下、m=4であり、かつ、M=8である場合の例を中心に説明する。
【0077】
図14に示す如く、導波管合成器4は、導波管合成器(以下「第1導波管合成器」という。)5_1に対応する部位を含むものである。図15に示す如く、第1導波管合成器5_1は、電力が出力される部位(以下「第1出力部」又は「第1合成器出力部」という。)31を有するものである。また、第1導波管合成器5_1は、電力が入力される部位(以下「第1入力部」又は「第1合成器入力部」という。)32を有するものである。また、第1導波管合成器5_1は、電力が入力される部位(以下「第2入力部」又は「第2合成器入力部」という。)33を有するものである。
【0078】
すなわち、第1導波管合成器5_1における合成数は、2である。図14及び図15に示す如く、第1導波管合成器5_1は、ブランチラインカプラC_4を用いたものである。ブランチラインカプラC_4は、複数本のブランチラインを有するものである。より具体的には、ブランチラインカプラC_4は、3本のブランチラインを有するものである。
【0079】
図14に示す如く、導波管合成器4は、導波管合成器(以下「第2導波管合成器」という。)5_2に対応する部位を含むものである。図16に示す如く、第2導波管合成器5_2は、電力が出力される部位(以下「第2出力部」又は「第2合成器出力部」という。)34を有するものである。また、第2導波管合成器5_2は、電力が入力される複数個の部位(以下「第3入力部」又は「第3合成器入力部」という。)35を有するものである。より具体的には、第2導波管合成器5_2は、m個の第3入力部35_1~35_mを有するものである。m個の第3入力部35_1~35_mは、m個の第1入力ポートP4_1_1~P4_1_mにそれぞれ対応するものである。
【0080】
すなわち、第2導波管合成器5_2における合成数は、mである。図14及び図16に示す如く、第2導波管合成器5_2は、直列型である。m個の第3入力部35_1~35_mは、一列に配置されている。m個の第3入力部35_1~35_mは、1本の直線状の導波管W_3により第2出力部34と電気的に接続されている。
【0081】
m個の第3入力部35_1~35_mのうちの第mの第3入力部35_mを除くm-1個の第3入力部35_1~35_m-1について、m-1個の第3入力部35_1~35_m-1と導波管W_3との間には、m-1個のブランチラインカプラC_5_1~C_5_m-1がそれぞれ設けられている。個々のブランチラインカプラC_5は、複数本のブランチラインを有するものである。より具体的には、個々のブランチラインカプラC_5は、3本のブランチラインを有するものである。
【0082】
図14に示す如く、導波管合成器4は、導波管合成器(以下「第3導波管合成器」という。)5_3に対応する部位を含むものである。図17に示す如く、第3導波管合成器5_3は、電力が出力される部位(以下「第3出力部」又は「第3合成器出力部」という。)36を有するものである。また、第3導波管合成器5_3は、電力が入力される複数個の部位(以下「第4入力部」又は「第4合成器入力部」という。)37を有するものである。より具体的には、第3導波管合成器5_3は、m個の第4入力部37_1~37_mを有するものである。m個の第4入力部37_1~37_mは、m個の第2入力ポートP4_2_1~P4_2_mにそれぞれ対応するものである。
【0083】
すなわち、第3導波管合成器5_3における合成数は、mである。図14及び図17に示す如く、第3導波管合成器5_3は、直列型である。m個の第4入力部37_1~37_mは、一列に配置されている。m個の第4入力部37_1~37_mは、1本の直線状の導波管W_4により第3出力部36と電気的に接続されている。
【0084】
m個の第4入力部37_1~37_mのうちの第mの第4入力部37_mを除くm-1個の第4入力部37_1~37_m-1について、m-1個の第4入力部37_1~37_m-1と導波管W_4との間には、m-1個のブランチラインカプラC_6_1~C_6_m-1がそれぞれ設けられている。個々のブランチラインカプラC_6は、複数本のブランチラインを有するものである。より具体的には、個々のブランチラインカプラC_6は、3本のブランチラインを有するものである。
【0085】
図14に示す如く、導波管合成器4は、ツイスト導波管(以下「第1ツイスト導波管」又は「第1合成器ツイスト導波管」という。)6_1に対応する部位を含むものである。第1ツイスト導波管6_1により、第2導波管合成器5_2の第2出力部34が第1導波管合成器5_1の第1入力部32と電気的に接続されている。
【0086】
すなわち、図18に示す如く、第1ツイスト導波管6_1は、一端部(以下「第1端部」という。)41及び他端部(以下「第2端部」という。)42を有するものである。第1端部41は、第2導波管合成器5_2の第2出力部34と電気的に接続されている。他方、第2端部42は、第1導波管合成器5_1の第1入力部32と電気的に接続されている。これにより、第2出力部34が第1入力部32と電気的に接続されている。
【0087】
図14に示す如く、導波管合成器4は、ツイスト導波管(以下「第2ツイスト導波管」又は「第2合成器ツイスト導波管」という。)6_2に対応する部位を含むものである。第2ツイスト導波管6_2により、第3導波管合成器5_3の第3出力部36が第1導波管合成器5_1の第2入力部33と電気的に接続されている。
【0088】
すなわち、図19に示す如く、第2ツイスト導波管6_2は、一端部(以下「第1端部」という。)43及び他端部(以下「第2端部」という。)44を有するものである。第1端部43は、第3導波管合成器5_3の第3出力部36と電気的に接続されている。他方、第2端部44は、第1導波管合成器5_1の第2入力部33と電気的に接続されている。これにより、第3出力部36が第2入力部33と電気的に接続されている。
【0089】
図14に示す如く、導波管合成器4は、ツイスト導波管(以下「第3ツイスト導波管」又は「第3合成器ツイスト導波管」という。)6_3に対応する部位を含むものである。第3ツイスト導波管6_3により、第1導波管合成器5_1の第1出力部31が出力ポートP3と電気的に接続されている。
【0090】
すなわち、図20に示す如く、第3ツイスト導波管6_3は、一端部(以下「第1端部」という。)45及び他端部(以下「第2端部」という。)46を有するものである。第1端部45は、第1導波管合成器5_1の第1出力部31と電気的に接続されている。他方、第2端部46は、出力ポートP3に対応するものである。これにより、第1出力部31が出力ポートP3と電気的に接続されている。
【0091】
図14に示す如く、m個の第1入力ポートP4_1_1~P4_1_mが配列されている方向は、m個の第2入力ポートP4_2_1~P4_2_mが配列されている方向に対して平行である。個々の第1入力ポートP4_1は、対応する第2入力ポートP4_2と対向配置されている。換言すれば、m個の第3入力部35_1~35_mが配列されている方向は、m個の第4入力部37_1~37_mが配列されている方向に対して平行である。個々の第3入力部35は、対応する第4入力部37と対向配置されている。
【0092】
このようにして、導波管合成器4の要部が構成されている。図21は、導波管合成器4に対応する等価回路を示している。
【0093】
ここで、M=8であるとき、ブランチラインカプラC_4における合成比は、1:1である。また、ブランチラインカプラC_5_1における合成比は、1:3である。また、ブランチラインカプラC_5_2における合成比は、1:2である。また、ブランチラインカプラC_5_3における合成比は、1:1である。また、ブランチラインカプラC_6_1における合成比は、1:3である。また、ブランチラインカプラC_6_2における合成比は、1:2である。また、ブランチラインカプラC_6_3における合成比は、1:1である。
【0094】
すなわち、導波管合成器4においては、合成数(M)が8であるとき、個々の直列型の導波管合成器(5_2又は5_3)における第1の入力ポート(P4_1_1又はP4_2_1)に対応するブランチラインカプラ(C_5_1又はC_6_1)における合成比が1:3である。また、導波管合成器4においては、合成数(M)に対して、個々の直列型の導波管合成器(5_2又は5_3)における入力ポート(P4_1又はP4_2)の配列数(m)が2分の1である。
【0095】
また、導波管合成器4は、分配数(M)にかかわらず、3個の導波管合成器(5_1、5_2及び5_3)に対応する部位を含むものである。換言すれば、合成数(M)が増加することにより、導波管合成器4に含まれる導波管分配器(5_1、5_2及び5_3)の個数が増加しないものである。
【0096】
導波管合成器4の効果は、導波管分配器1の効果と同様である。すなわち、導波管合成器4の効果は、実施の形態1にて説明したものと同様である。このため、詳細な説明は省略する。
【0097】
以上のように、実施の形態2に係る導波管合成器4は、第1合成器出力部(31)、第1合成器入力部(32)及び第2合成器入力部(33)を有する第1導波管合成器5_1と、第2合成器出力部(34)及び複数個の第3合成器入力部(35)を有し、かつ、第2合成器出力部(34)が第1合成器入力部(32)と電気的に接続されている直列型の第2導波管合成器5_2と、第3合成器出力部(36)及び複数個の第4合成器入力部(37)を有し、かつ、第3合成器出力部(36)が第2合成器入力部(33)と電気的に接続されている直列型の第3導波管合成器5_3と、を備える。これにより、製造を容易にすることができる。また、出力誤差を低減することができる。また、配列方向に対する小型化を図ることができる。また、回路規模を低減することができる。また、配置面方向に対する小型化を図ることができる。
【0098】
また、第2合成器出力部(34)は、第1合成器ツイスト導波管(6_1)により第1合成器入力部(32)と電気的に接続されており、第3合成器出力部(36)は、第2合成器ツイスト導波管(6_2)により第2合成器出力部(33)と電気的に接続されている。これにより、かかる接続部における電力の反射の発生を抑制することができる。
【0099】
また、複数個の第3合成器入力部(35)の配列方向は、複数個の第4合成器入力部(37)の配列方向に対して平行であり、個々の第3合成器入力部(35)は、対応する第4合成器入力部(37)と対向配置されている。これにより、個々の第1入力ポートP4_1と対応する第2入力ポートP4_2との間に空間を設けることができる。この結果、かかる空間に任意の回路素子を配置することができる。具体的には、例えば、実施の形態3にて後述するとおり、かかる空間に複数個の増幅器を配置することができる。
【0100】
実施の形態3.
図22は、実施の形態3に係る増幅器の要部を示す斜視図である。図23は、実施の形態3に係る増幅器の要部を示す側面図である。図24は、実施の形態3に係る増幅器の要部を示す平面図である。図25は、実施の形態3に係る増幅器の要部を示す正面図である。図26は、実施の形態3に係る増幅器に対応する等価回路を示す回路図である。図22図26を参照して、実施の形態3に係る増幅器について説明する。
【0101】
なお、図22図26において、図1図9に示す要素と同様の要素には同一符号を付して説明を省略する。また、図22図26において、図14図21に示す要素と同様の要素には同一符号を付して説明を省略する。
【0102】
図22図26に示す如く、増幅器7は、導波管分配器1及び導波管合成器4を含むものである。なお、図22図25において、導波管分配器1の各部の符号は図示を省略している。また、図22図25において、導波管合成器4の各部の符号は図示を省略している。導波管分配器1における分配数(N)は、導波管合成器4における合成数(M)と同一である。すなわち、N=Mである。また、n=mである。
【0103】
導波管分配器1の入力ポートP1は、増幅器7における電力入力用のポートの機能を果たすものである。他方、導波管合成器4の出力ポートP3は、増幅器7における電力出力用のポートの機能を果たすものである。
【0104】
導波管分配器1は、導波管合成器4と対向配置されている。より具体的には、個々の第1出力ポートP2_1が対応する第2入力ポートP4_2と対向配置されており、かつ、個々の第2出力ポートP2_2が対応する第1入力ポートP4_1と対向配置されている。すなわち、個々の第3出力部15が対応する第4入力部37と対向配置されており、かつ、個々の第4出力部17が対応する第3入力部35と対向配置されている。
【0105】
図22図26に示す如く、増幅器7は、n個の増幅器(以下「第1増幅器」という。)8_1_1~8_1_nを含むものである。換言すれば、増幅器7は、m個の第1増幅器8_1_1~8_1_mを含むものである。
【0106】
個々の第1増幅器8_1は、対応する第1出力ポートP2_1と対応する第2入力ポートP4_2との間に電気的に接続されている。また、個々の第1増幅器8_1は、対応する第1出力ポートP2_1と対応する第2出力ポートP2_2との間に空間的に配置されており、かつ、対応する第1入力ポートP4_1と対応する第2入力ポートP4_2との間に空間的に配置されている。
【0107】
換言すれば、個々の第1増幅器8_1は、対応する第3出力部15と対応する第4入力部37との間に電気的に接続されている。また、個々の第1増幅器8_1は、対応する第3出力部15と対応する第4出力部17との間に空間的に配置されており、かつ、対応する第3入力部35と対応する第4入力部37との間に空間的に配置されている。
【0108】
図22図26に示す如く、増幅器7は、n個の増幅器(以下「第2増幅器」という。)8_2_1~8_2_nを含むものである。すなわち、増幅器7は、m個の第2増幅器8_2_1~8_2_mを含むものである。
【0109】
個々の第2増幅器8_2は、対応する第2出力ポートP2_2と対応する第1入力ポートP4_1との間に電気的に接続されている。また、個々の第2増幅器8_2は、対応する第1出力ポートP2_1と対応する第2出力ポートP2_2との間に空間的に配置されており、かつ、対応する第1入力ポートP4_1と対応する第2入力ポートP4_2との間に空間的に配置されている。
【0110】
換言すれば、個々の第2増幅器8_2は、対応する第4出力部17と対応する第3入力部35との間に電気的に接続されている。また、個々の第2増幅器8_2は、対応する第3出力部15と対応する第4出力部17との間に空間的に配置されており、かつ、対応する第3入力部35と対応する第4入力部37との間に空間的に配置されている。
【0111】
すなわち、増幅器7においては、N個の増幅器(8_1及び8_2)が増幅器7の中央部に集約配置されている。より具体的には、増幅器7の中央部にて、n個の第1増幅器8_1及びn個の第2増幅器8_2が上下2段に配置されている。換言すれば、増幅器7においては、M個の増幅器(8_1及び8_2)が増幅器7の中央部に集約配置されている。より具体的には、増幅器7の中央部にて、m個の第1増幅器8_1及びm個の第2増幅器8_2が上下2段に配置されている。
【0112】
このようにして、増幅器7の要部が構成されている。
【0113】
次に、増幅器7の動作について、N=M=8である場合の動作を中心に説明する。
【0114】
まず、入力ポートP1に高周波電力が入力される。当該入力された高周波電力は、導波管分配器1により8分配される。当該分配された高周波電力の各々は、8個の増幅器(8_1及び8_2)のうちの対応する1個の増幅器(8_1又は8_2)により増幅される。当該増幅された高周波電力は、導波管合成器4により合成される。当該合成された高周波電力は、出力ポートP3により出力される。
【0115】
次に、増幅器7の効果について説明する。
【0116】
増幅器7は、導波管分配器1及び導波管合成器4を用いたものである。これにより、直列型の導波管分配器1’及び直列型の導波管合成器(不図示)を用いた増幅器(不図示)に比して、配列方向に対する増幅器7の小型化を図ることができる。また、トーナメント型の導波管分配器1”及びトーナメント型の導波管合成器(不図示)を用いた増幅器(不図示)に比して、配置面方向に対する増幅器7の小型化を図ることができる。
【0117】
以上のように、実施の形態3に係る増幅器7は、導波管分配器1と、導波管合成器4と、個々の第3分配器出力部(15)と対応する第4合成器入力部(37)との間に電気的に接続されている第1増幅器8_1と、個々の第4分配器出力部(17)と対応する第3合成器入力部(35)との間に電気的に接続されている第2増幅器8_2と、を備える。これにより、導波管分配器1及び導波管合成器4を用いた増幅器7を実現することができる。この結果、配列方向に対する増幅器7の小型化を図ることができる。また、配置面方向に対する増幅器7の小型化を図ることができる。
【0118】
また、個々の第1増幅器8_1は、対応する第3分配器出力部(15)と対応する第4分配器出力部(17)との間に空間的に配置されており、かつ、対応する第3合成器入力部(35)と対応する第4合成器入力部(37)との間に空間的に配置されており、個々の第2増幅器8_2は、対応する第3分配器出力部(15)と対応する第4分配器出力部(17)との間に空間的に配置されており、かつ、対応する第3合成器入力部(35)と対応する第4合成器入力部(37)との間に空間的に配置されている。これにより、複数個の増幅器(8_1及び8_2)を増幅器7の中央部に集約配置することができる。
【0119】
なお、本願開示はその開示の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
【符号の説明】
【0120】
1 導波管分配器、2_1 第1導波管分配器、2_2 第2導波管分配器、2_3 第3導波管分配器、3_1 第1ツイスト導波管(第1分配器ツイスト導波管)、3_2 第2ツイスト導波管(第2分配器ツイスト導波管)、3_3 第3ツイスト導波管(第3分配器ツイスト導波管)、4 導波管合成器、5_1 第1導波管合成器、5_2 第2導波管合成器、5_3 第3導波管合成器、6_1 第1ツイスト導波管(第1合成器ツイスト導波管)、6_2 第2ツイスト導波管(第2合成器ツイスト導波管)、6_3 第3ツイスト導波管(第3合成器ツイスト導波管)、7 増幅器、8_1 第1増幅器、8_2 第2増幅器、11 第1入力部(第1分配器入力部)、12 第1出力部(第1分配器出力部)、13 第2出力部(第2分配器出力部)、14 第2入力部(第2分配器入力部)、15 第3出力部(第3分配器出力部)、16 第3入力部(第3分配器入力部)、17 第4出力部(第4分配器出力部)、21 第1端部、22 第2端部、23 第1端部、24 第2端部、25 第1端部、26 第2端部、31 第1出力部(第1合成器出力部)、32 第1入力部(第1合成器入力部)、33 第2入力部(第2合成器入力部)、34 第2出力部(第2合成器出力部)、35 第3入力部(第3合成器入力部)、36 第3出力部(第3合成器出力部)、37 第4入力部(第4合成器入力部)、41 第1端部、42 第2端部、43 第1端部、44 第2端部、45 第1端部、46 第2端部、C_1 ブランチラインカプラ、C_2 ブランチラインカプラ、C_3 ブランチラインカプラ、C_4 ブランチラインカプラ、C_5 ブランチラインカプラ、C_6 ブランチラインカプラ、P1 入力ポート、P2 出力ポート、P2_1 第1出力ポート、P2_2 第2出力ポート、P3 出力ポート、P4 入力ポート、P4_1 第1入力ポート、P4_2 第2入力ポート、W_1 導波管、W_2 導波管、W_3 導波管、W_4 導波管。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
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図10
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