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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-06
(45)【発行日】2024-06-14
(54)【発明の名称】情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   H04N 7/18 20060101AFI20240607BHJP
   G08B 25/00 20060101ALI20240607BHJP
   B64C 39/02 20060101ALI20240607BHJP
   B64D 47/08 20060101ALI20240607BHJP
【FI】
H04N7/18 D
H04N7/18 U
G08B25/00 510M
B64C39/02
B64D47/08
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2020160627
(22)【出願日】2020-09-25
(65)【公開番号】P2022053803
(43)【公開日】2022-04-06
【審査請求日】2023-02-21
(73)【特許権者】
【識別番号】392026693
【氏名又は名称】株式会社NTTドコモ
(74)【代理人】
【識別番号】110000752
【氏名又は名称】弁理士法人朝日特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山田 達大
(72)【発明者】
【氏名】成瀬 龍一
【審査官】橋本 直明
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-029889(JP,A)
【文献】特開2019-163012(JP,A)
【文献】特開2007-166296(JP,A)
【文献】特開2021-124794(JP,A)
【文献】特開2015-201727(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 7/18
G08B 25/00
B64C 39/02
B64D 47/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
飛行体によって撮像された撮像画像に対してユーザが入力した情報を、当該撮像画像が撮像された位置に関連付けて記憶する記憶部と、
前記ユーザが入力した情報が前記撮像された位置に関連付けて前記記憶部に記憶された後に、表示装置において、前記飛行体の位置を示す飛行体位置画像および前記情報が関連付けられている位置を示す情報位置画像を表示させ、さらに、前記飛行体位置画像によって示される前記飛行体の位置の変化に同期して、前記飛行体によって撮像された撮像画像および当該撮像画像に対してユーザにより入力された前記情報を表示させる表示制御部と
を備え
前記表示制御部は、
前記飛行体の位置の軌跡を示す軌跡画像を表示させ、
前記軌跡上の各位置に関連付けられた前記情報の内容または数に応じて、当該軌跡を示す軌跡画像の表示態様を異ならせることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
飛行体によって撮像された撮像画像に対してユーザが入力した情報を、当該撮像画像が撮像された位置に関連付けて記憶する記憶部と、
前記ユーザが入力した情報が前記撮像された位置に関連付けて前記記憶部に記憶された後に、表示装置において、前記飛行体の位置を示す飛行体位置画像および前記情報が関連付けられている位置を示す情報位置画像を表示させ、さらに、前記飛行体位置画像によって示される前記飛行体の位置の変化に同期して、前記飛行体によって撮像された撮像画像および当該撮像画像に対してユーザにより入力された前記情報を表示させる表示制御部と、
前記情報が入力された前記撮像画像において、当該情報の対象となる対象物を特定する対象物特定部と、
前記情報が入力された前記撮像画像を基準として時間的に前または後に撮像された撮像画像に、前記対象物が含まれているか否かを判断する判断部とを備え、
前記表示制御部は、
前記飛行体の位置の軌跡を表す軌跡画像を表示させ、
前記対象物が含まれていると判断された撮像画像に対応する前記軌跡画像と、前記対象
物が含まれていないと判断された撮像画像に対応する前記軌跡画像とを識別可能に表示させる
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項3】
飛行体によって撮像された撮像画像に対してユーザが入力した情報を、当該撮像画像が撮像された位置に関連付けて記憶する記憶部と、
前記ユーザが入力した情報が前記撮像された位置に関連付けて前記記憶部に記憶された後に、表示装置において、前記飛行体の位置を示す飛行体位置画像および前記情報が関連付けられている位置を示す情報位置画像を表示させ、さらに、前記飛行体位置画像によって示される前記飛行体の位置の変化に同期して、前記飛行体によって撮像された撮像画像および当該撮像画像に対してユーザにより入力された前記情報を表示させる表示制御部と
を備え、
前記表示制御部は、
表示されている前記情報のいずれかが指定された場合には、
指定された当該情報に対応する情報位置画像が示す位置で撮像された前記撮像画像を表示させる
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項4】
飛行体によって撮像された撮像画像に対してユーザが入力した情報を、当該撮像画像が撮像された位置に関連付けて記憶する記憶部と、
前記ユーザが入力した情報が前記撮像された位置に関連付けて前記記憶部に記憶された後に、表示装置において、前記飛行体の位置を示す飛行体位置画像および前記情報が関連付けられている位置を示す情報位置画像を表示させ、さらに、前記飛行体位置画像によって示される前記飛行体の位置の変化に同期して、前記飛行体によって撮像された撮像画像および当該撮像画像に対してユーザにより入力された前記情報を表示させる表示制御部と
を備え、
前記表示制御部は、
前記情報が表示される表示領域の背景を示す画像として、当該情報が入力された撮像画像を表示する第1の表示モードと、前記情報の表示領域と当該情報が入力された撮像画像の表示領域とを分けて表示させる第2の表示モードとを、条件に応じて切り替える
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項5】
記条件は、前記情報位置画像によって示される位置に関連付けられた前記情報の内容または数に関する条件である
ことを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
記表示制御部は、
前記情報位置画像によって示される位置に関連付けられた前記情報の内容または数に応じて、当該情報位置画像の表示態様を異ならせる
ことを特徴とする請求項1~のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
記表示制御部は、
表示されている前記情報位置画像のいずれかが指定された場合には、
指定された当該情報位置画像が示す位置で撮像された前記撮像画像と、当該情報位置画像が示す位置に関連付けられた前記情報とを表示させる
ことを特徴とする請求項1~のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飛行体によって撮像した対象物を表示するための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
ドローンと呼ばれる無人飛行体を用いて様々な施設や設備等の対象物を撮像し、その撮像結果から対象物に関する各種の点検や確認を行うような仕組みが考えられている。例えば特許文献1には、飛行体の位置と進行方向を飛行経路上に表示し、さらに、その飛行体が撮像した画像を表示する仕組みが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2019-195153号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような仕組みにおいて、ユーザが飛行体によって撮像された画像を見ながら気づいた点などのコメントを逐一入力していくようなユースケースが想定される。
【0005】
そこで、本発明は、飛行体が撮像した撮像画像と、その撮像画像に対してユーザが入力した情報と、その情報が入力された撮像画像の撮像位置との関係を分かりやすくした表示を行うことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明は、飛行体によって撮像された撮像画像に対してユーザが入力した情報を、当該撮像画像が撮像された位置に関連付けて記憶する記憶部と、前記ユーザが入力した情報が前記撮像された位置に関連付けて前記記憶部に記憶された後に、表示装置において、前記飛行体の位置を示す飛行体位置画像および前記情報が関連付けられている位置を示す情報位置画像を表示させ、さらに、前記飛行体位置画像によって示される前記飛行体の位置の変化に同期して、前記飛行体によって撮像された撮像画像および当該撮像画像に対してユーザにより入力された前記情報を表示させる表示制御部とを備え、前記表示制御部は、前記飛行体の位置の軌跡を示す軌跡画像を表示させ、前記軌跡上の各位置に関連付けられた前記情報の内容または数に応じて、当該軌跡を示す軌跡画像の表示態様を異ならせることを特徴とする情報処理装置を提供する。
また、本発明は、飛行体によって撮像された撮像画像に対してユーザが入力した情報を、当該撮像画像が撮像された位置に関連付けて記憶する記憶部と、前記ユーザが入力した情報が前記撮像された位置に関連付けて前記記憶部に記憶された後に、表示装置において、前記飛行体の位置を示す飛行体位置画像および前記情報が関連付けられている位置を示す情報位置画像を表示させ、さらに、前記飛行体位置画像によって示される前記飛行体の位置の変化に同期して、前記飛行体によって撮像された撮像画像および当該撮像画像に対してユーザにより入力された前記情報を表示させる表示制御部と、前記情報が入力された前記撮像画像において、当該情報の対象となる対象物を特定する対象物特定部と、前記情報が入力された前記撮像画像を基準として時間的に前または後に撮像された撮像画像に、前記対象物が含まれているか否かを判断する判断部とを備え、前記表示制御部は、前記飛行体の位置の軌跡を表す軌跡画像を表示させ、前記対象物が含まれていると判断された撮像画像に対応する前記軌跡画像と、前記対象物が含まれていないと判断された撮像画像に対応する前記軌跡画像とを識別可能に表示させることを特徴とする情報処理装置を提供する。
また、本発明は、飛行体によって撮像された撮像画像に対してユーザが入力した情報を、当該撮像画像が撮像された位置に関連付けて記憶する記憶部と、前記ユーザが入力した情報が前記撮像された位置に関連付けて前記記憶部に記憶された後に、表示装置において、前記飛行体の位置を示す飛行体位置画像および前記情報が関連付けられている位置を示す情報位置画像を表示させ、さらに、前記飛行体位置画像によって示される前記飛行体の位置の変化に同期して、前記飛行体によって撮像された撮像画像および当該撮像画像に対してユーザにより入力された前記情報を表示させる表示制御部とを備え、前記表示制御部は、表示されている前記情報のいずれかが指定された場合には、指定された当該情報に対応する情報位置画像が示す位置で撮像された前記撮像画像を表示させることを特徴とする情報処理装置を提供する。
また、本発明は、飛行体によって撮像された撮像画像に対してユーザが入力した情報を、当該撮像画像が撮像された位置に関連付けて記憶する記憶部と、前記ユーザが入力した情報が前記撮像された位置に関連付けて前記記憶部に記憶された後に、表示装置において、前記飛行体の位置を示す飛行体位置画像および前記情報が関連付けられている位置を示す情報位置画像を表示させ、さらに、前記飛行体位置画像によって示される前記飛行体の位置の変化に同期して、前記飛行体によって撮像された撮像画像および当該撮像画像に対してユーザにより入力された前記情報を表示させる表示制御部とを備え、前記表示制御部は、前記情報が表示される表示領域の背景を示す画像として、当該情報が入力された撮像画像を表示する第1の表示モードと、前記情報の表示領域と当該情報が入力された撮像画像の表示領域とを分けて表示させる第2の表示モードとを、条件に応じて切り替えることを特徴とする情報処理装置を提供する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、飛行体が撮像した撮像画像と、その撮像画像に対してユーザが入力した情報と、その情報が入力された撮像画像の撮像位置との関係を分かりやすくした表示を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明を実施するための実施形態に係る飛行システム1の構成の一例を示すブロック図である。
図2】実施形態に係る飛行体10のハードウェア構成を示すブロック図である。
図3】実施形態に係るサーバ装置20のハードウェア構成を示すブロック図である。
図4】実施形態に係るユーザ端末30のハードウェア構成を示すブロック図である。
図5】実施形態に係る飛行システム1の機能構成の一例を示すブロック図である。
図6】実施形態に係る飛行システム1において、撮像画像の蓄積に関する動作の一例を示すシーケンス図である。
図7】実施形態に係るサーバ装置20によって記憶されるデータの一例を示す図である。
図8】実施形態に係る飛行システム1において、撮像画像の再生に関する動作の一例を示すシーケンス図である。
図9】実施形態に係るサーバ装置20によって記憶されるデータの一例を示す図である。
図10】ユーザ端末30に表示される画像を例示する図である。
図11】ユーザ端末30に表示される画像を例示する図である。
図12】ユーザ端末30に表示される画像を例示する図である。
図13】ユーザ端末30に表示される画像を例示する図である。
図14】変形例を説明する図である。
図15】変形例を説明する図である。
図16】変形例を説明する図である。
図17】変形例を説明する図である。
図18】変形例を説明する図である。
図19】変形例を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[実施形態]
図1は、本発明を実施するための実施形態に係る飛行システム1の構成の一例を示す図である。飛行システム1は、例えば点検、監視、観察、または確認等の対象物となる各種の施設や設備を撮像し、その撮像画像を表示し、さらに、その撮像画像に対して各種の情報を入力して記録するためのシステムである。飛行システム1は、例えばドローンと呼ばれる無人の飛行体10と、飛行体10によって撮像された撮像画像に関する情報を蓄積するサーバ装置20と、サーバ装置20に蓄積された撮像画像を表示し且つその撮像画像に対して各種の情報を入力するためのユーザインタフェース装置として機能するユーザ端末30と、これらを通信可能に接続する通信網2とを備える。
【0010】
通信網2は、例えばLTE(Long Term Evolution)や5G(5th Generation)等の通信規格に準拠する無線通信網と、例えば公衆交換通信網(PSTN:Public Switched Telephone Networks)やサービス統合デジタル網(ISDN:Integrated Services Digital Network)或いはインターネット等の固定通信網とを含む。サーバ装置20はそれぞれ、単体のコンピュータで実現されてもよいし、複数のコンピュータの集合体によって実現されてもよい。また、飛行体10、サーバ装置20およびユーザ端末30はそれぞれ複数であってもよい。
【0011】
飛行体10は、図示せぬ操縦端末を用いた手動操縦や所定のアルゴリズムを用いた自動操縦によって、対象物の至近距離まで飛行し、その対象物を撮像する。飛行体10は通信網2経由で対象物を撮像した撮像画像を示す撮像画像データをサーバ装置20に送信し、サーバ装置20はその撮像画像データを蓄積する。本実施形態では撮像画像データは動画データであるが、これに限らず、静止画データであってもよい。サーバ装置20に蓄積された撮像画像データは、任意の再生タイミングでユーザ端末30に送信され、ユーザ端末30においてその撮像画像データが示す撮像画像が表示される。
【0012】
対象物に対して点検、監視、観察または確認等を行うユーザは、ユーザ端末30において表示される撮像画像を参照し、その対象物に故障、破損、汚れ等のなんらかの問題ないし不具合がないかどうかを判断する。ユーザは、ユーザ端末30を用いて、対象物に対して気づいた点などの、任意の情報を入力する。撮像画像に対して入力された情報は、その撮像画像の次の再生タイミングにおいて、撮像画像とともにユーザ端末30にて表示される。従って、ユーザ端末30が複数ある場合、または、1つのユーザ端末30に対して複数のユーザがログインして利用する場合、或るユーザが或る撮像画像に対して或る情報を入力したとき、他のユーザはその或る情報を参照することができるし、さらに、その或る情報に対して別の情報を入力するということも可能となる。
【0013】
このように、飛行体10は、画像を撮像する撮像装置として機能する。ユーザ端末30は、飛行体10が撮像した撮像画像およびユーザが入力した情報を表示する表示装置として機能するとともに、撮像画像に対して情報を入力するための入力装置として機能する。サーバ装置20は、本発明に係る情報処理装置の一例として機能するコンピュータであり、各種のデータを蓄積するとともに、ユーザ端末30における画像の表示を制御する情報処理装置として機能する。
【0014】
図2は、飛行体10のハードウェア構成を示す図である。飛行体10は、物理的には、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、飛行装置1007、センサ1008、測位装置1009およびこれらを接続するバスなどを含むコンピュータ装置として構成されている。これらの各装置は図示せぬ電池から供給される電力によって動作する。なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。飛行体10のハードウェア構成は、図に示した各装置を1つまたは複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
【0015】
飛行体10における各機能は、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることによって、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信を制御したり、メモリ1002およびストレージ1003におけるデータの読み出しおよび書き込みの少なくとも一方を制御したりすることによって実現される。
【0016】
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)によって構成されてもよい。また、例えばベースバンド信号処理部や呼処理部などがプロセッサ1001によって実現されてもよい。
【0017】
プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール、データなどを、ストレージ1003および通信装置1004の少なくとも一方からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、後述する動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。飛行体10の機能ブロックは、メモリ1002に格納され、プロセッサ1001において動作する制御プログラムによって実現されてもよい。各種の処理は、1つのプロセッサ1001によって実行されてもよいが、2以上のプロセッサ1001により同時または逐次に実行されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップによって実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介して通信網2から飛行体10に送信されてもよい。
【0018】
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)などの少なくとも1つによって構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、本実施形態に係る方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
【0019】
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、CD-ROM(Compact Disc ROM)などの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも1つによって構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。
【0020】
通信装置1004は、通信網2を介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。通信装置1004は、例えば周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)および時分割複信(TDD:Time Division Duplex)の少なくとも一方を実現するために、高周波スイッチ、デュプレクサ、フィルタ、周波数シンセサイザなどを含んで構成されてもよい。例えば、送受信アンテナ、アンプ部、送受信部、伝送路インターフェースなどは、通信装置1004によって実現されてもよい。送受信部は、送信制御部と受信部とで、物理的に、または論理的に分離された実装がなされてもよい。
【0021】
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キー、マイクロフォン、スイッチ、ボタンなど)であり、特に、画像を撮像するビデオカメラ等の撮像デバイスを含む。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプなど)である。
【0022】
飛行装置1007は、飛行体10を空中で飛行させるための機構であり、例えばプロペラや、そのプロペラを駆動するためのモータおよび駆動機構を含む。
【0023】
センサ1008は、例えばジャイロセンサ、加速度センサ、気圧(高度)センサ、磁気(方位)センサ等のセンサ群を含む。
【0024】
測位装置1009は、飛行体10の三次元の位置を測定する。測位装置1009は、GPS(Global Positioning System)受信機であり、複数の衛星から受信したGPS信号に基づいて飛行体10の位置を測定する。
【0025】
プロセッサ1001、メモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバスによって接続される。バスは、単一のバスを用いて構成されてもよいし、装置間ごとに異なるバスを用いて構成されてもよい。
【0026】
飛行体10は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部または全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つを用いて実装されてもよい。
【0027】
図3は、サーバ装置20のハードウェア構成を示す図である。サーバ装置20は、物理的には、プロセッサ2001、メモリ2002、ストレージ2003、通信装置2004、入力装置2005、出力装置2006およびこれらを接続するバスなどを含むコンピュータ装置として構成されている。サーバ装置20における各機能は、プロセッサ2001、メモリ2002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることによって、プロセッサ2001が演算を行い、通信装置2004による通信を制御したり、メモリ2002およびストレージ2003におけるデータの読み出しおよび書き込みの少なくとも一方を制御したりすることによって実現される。
【0028】
プロセッサ2001、メモリ2002、ストレージ2003、通信装置2004およびこれらを接続するバスは、飛行体10について説明したプロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004およびこれらを接続するバスと、ハードウェアとしては同様であるため、その説明を省略する。入力装置2005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン)である。出力装置2006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプなど)である。
【0029】
図4は、ユーザ端末30のハードウェア構成を示す図である。ユーザ端末30は、物理的には、プロセッサ3001、メモリ3002、ストレージ3003、通信装置3004、入力装置3005、出力装置3006およびこれらを接続するバスなどを含むコンピュータ装置として構成されている。ユーザ端末30における各機能は、プロセッサ3001、メモリ3002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることによって、プロセッサ3001が演算を行い、通信装置3004による通信を制御したり、メモリ3002およびストレージ3003におけるデータの読み出しおよび書き込みの少なくとも一方を制御したりすることによって実現される。
【0030】
プロセッサ3001、メモリ3002、ストレージ3003、通信装置3004およびこれらを接続するバスは、サーバ装置20について説明したプロセッサ2001、メモリ2002、ストレージ2003、通信装置2004およびこれらを接続するバスと、ハードウェアとしては同様であるため、その説明を省略する。入力装置3005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイスであり、特に、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン等のユーザの操作を受け付けるデバイスを含む。出力装置3006は、外部への出力を実施する出力デバイスであり、特に、ユーザに対して画像を表示する表示デバイスを含む。なお、入力装置3005および出力装置3006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
【0031】
図5は、飛行システム1の機能構成の一例を示す図である。サーバ装置20において、通信部21は、飛行体10と通信網2経由で各種のデータの送受信を行ったり、ユーザ端末30と通信網2経由で各種のデータの送受信を行ったりする。より具体的には、通信部21は、飛行体10の撮像部11によって撮像された撮像画像データや、飛行体10の測位部12によって測定された位置を示す位置データを、飛行体10から受信する。また、通信部21は、ユーザ端末30の表示部31における画像の表示を制御する表示制御データをユーザ端末30に送信したり、ユーザ端末30の操作受付部32が受け付けたユーザの操作に応じた情報をユーザ端末30から受信したりする。
【0032】
サーバ装置20において、記憶部22は、通信部21が飛行体10から受信した撮像画像データを記憶する。この撮像画像データは、画像が撮像された位置(つまり、画像を撮像したときの飛行体10の位置)を示す位置データである撮像位置データに関連付けて記憶される。さらに、記憶部22は、撮像画像データに対してユーザが入力してユーザ端末30の操作受付部32によって受け付けられた情報である入力情報を記憶する。この入力情報は、例えばコメント、メッセージまたはチャットと表現される情報であり、文字、図形、色または画像などを含む。記憶部22において、この入力情報は、その撮像画像が撮像された位置である撮像位置データに関連付けて記憶される。
【0033】
サーバ装置20において、表示制御部23は、ユーザ端末30の表示部31において、飛行体10の位置を示す画像(以下、飛行体位置画像という)および入力情報が関連付けられている撮像位置を示す画像(以下、情報位置画像という)を表示させる制御を行う。これら飛行体位置画像および情報位置画像は、例えばアイコンと呼ばれる図形の画像であるが、その詳細について後述する。さらに、表示制御部23は、飛行体位置画像によって示される飛行体10の位置の変化に同期して、飛行体10によって撮像された撮像画像および当該撮像画像に対してユーザにより入力された入力情報を表示させる制御を行う。つまり、ユーザ端末30による表示において、飛行体10の位置の変化に応じて撮像画像および情報が変化することになるが、これらの表示についても後で詳述する。
【0034】
[動作]
次に、本実施形態の動作について説明する。なお、以下の説明において、サーバ装置20を処理の主体として記載する場合には、具体的にはプロセッサ2001、メモリ2002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることで、プロセッサ2001が演算を行い、通信装置2004による通信や、メモリ2002およびストレージ2003におけるデータの読み出しおよび/または書き込みを制御することにより、処理が実行されることを意味する。飛行体10およびユーザ端末30についても同様である。
【0035】
[撮像画像の蓄積に関する動作]
まず、図6を参照して、撮像画像を蓄積する動作について説明する。図6において、飛行体10は、前述したような手動操縦または自動操縦に従い、飛行を開始する(ステップS11)。飛行開始以後、飛行体10(測位部12)は定期的に位置を測定する。飛行体10の飛行制御は、測定された飛行体10の位置やセンサ1008によって検出された飛行体10の挙動に基づいてなされる。
【0036】
飛行体10(撮像部11)は、予め決められた対象物に近づくと、手動操縦または自動操縦に従い、対象物に対する撮像処理を開始する(ステップS12)。このときの撮像に関する諸条件、例えば撮像方向、画角、焦点距離等は手動操縦または自動操縦によって調整される。
【0037】
飛行体10によって撮像された撮像画像を示す撮像画像データおよび撮像期間中に測定された飛行体10の位置を示す撮像位置データは、撮像データとして、飛行体10から通信網2経由でサーバ装置20に送信される(ステップS13)。この撮像データは、飛行体10の飛行中にストリームデータとしてサーバ装置20に送信されてもよいし、飛行体10の飛行終了後にデータファイルとしてサーバ装置20に送信されてもよい。
【0038】
サーバ装置20(通信部21)においてこの撮像データが通信網2経由で取得され、サーバ装置20(記憶部22)により蓄積される(ステップS14)。このような処理を経て、サーバ装置20(記憶部22)は図7に示すように、例えばファイル名等のデータ識別子と、そのデータ識別子によって識別される撮像データに含まれる撮像画像データおよび撮像位置データを記憶する。なお、撮像データは、撮像画像データおよび撮像位置データ以外に、例えば撮像に関する条件や各種のメタデータ等を含んでいてもよい。これにより、飛行体10が飛行中に撮像した撮像画像に関する情報が全てサーバ装置20に蓄積されることになる。
【0039】
撮像画像データは例えばフレームと呼ばれる単位データの集合であり、撮像位置データはそのフレームが撮像された位置ごとに測定されたものである。つまり、撮像画像データに含まれる各フレームに対して各撮像位置データが関連付けられた状態で記憶される。より具体的には、撮像画像データおよび撮像位置データは、撮像時期を意味するタイムスタンプによって互いに関連付けられる。つまり、或る時期を意味するタイムスタンプが付与された撮像画像データ(フレーム)が示す撮像画像は、同一のタイムスタンプが付与された撮像位置データが示す位置で撮像されたことになる。
【0040】
[撮像画像の再生に関する動作]
次に、図8を参照して、撮像画像を再生する動作について説明する。図8において、ユーザは再生したい撮像データのデータ識別子を所定のリストから選択する等の方法で任意の撮像データを指定して、サーバ装置20が蓄積する撮像データへのアクセスを指示する操作を行う。ユーザ端末30(操作受付部32)はこの操作を受け付け(ステップS21)、指定されたデータ識別子を含むリクエストをサーバ装置20に送信する(ステップS22)。サーバ装置20(通信部21)はこのリクエストを受信する。
【0041】
サーバ装置20(表示制御部23)は、リクエストに含まれるデータ識別子に対応する撮像データを記憶部22から読み出し、(ステップS23)、この撮像データを用いて、ユーザ端末30における画像の表示を制御するための表示制御データを生成する(ステップS24)。この表示制御データは、前述した撮像データのほか、ユーザ端末30の出力装置3006(表示デバイス)の表示領域における画像のレイアウトを指定するパラメータや、ユーザ端末30の出力装置3006(表示デバイス)においてソフトボタン等の各種ユーザインタフェースを表示するためのデータを含む。
【0042】
サーバ装置20(表示制御部23および通信部21)は、生成した表示制御データを例えばストリーム形式で、通信網2を介してユーザ端末30に送信する(ステップS25)。ユーザ端末30(表示部31)は、表示制御データに従い、図10に例示するような画像を出力装置3006(表示デバイス)において表示する(ステップS26)。
【0043】
図10の例では、ユーザ端末30の表示デバイスの全表示領域Dは、3つの表示領域D1,D2,D3に区分されている。なお、これら3つの表示領域D1,D2,D3の形状、大きさおよび配置は例示に過ぎず、その決め方は任意である。
【0044】
表示領域D1は、飛行体10の位置を表示するための表示領域である。図10の例では、表示領域D1において、例えば地図上に重ねられた状態で、飛行体10の飛行開始または撮像開始の位置を示すアイコン画像I1(図中「S」と表記)、飛行体10の飛行終了または撮像終了の位置を示すアイコン画像I2(図中「G」で表記)、飛行体10の位置及び撮像方向を示す飛行体位置画像に相当するアイコン画像I3、飛行体10の飛行中または撮像中における全軌跡を示す軌跡画像Rとが表示されている。撮像データの再生に伴い、飛行体10の位置を示すアイコン画像I4は、飛行体10の軌跡を意味する軌跡画像Rに沿って移動していくことになる。つまり、アイコン画像I4は、飛行体10がどのように移動していったかということを時系列に表現することになる。
【0045】
表示領域D2は、飛行体10によって撮像された撮像画像を表示するための表示領域である。図10の例では、表示領域D2において、飛行体10によって撮像された対象物(ここでは鉄塔の一部分を例示)に相当する画像Obが表示されている。このとき、飛行体10の位置を示すアイコン画像I4の移動(つまり飛行体10の位置の変化)に同期して、表示領域D2に表示される撮像画像も変化する。つまり、表示領域D2に表示される撮像画像は、表示領域D1に表示されるアイコン画像I4が示す位置で飛行体10により撮像されたものである。従って、ユーザは表示領域D1および表示領域D2を見比べることにより、どの位置でどのような画像が撮像されたかを認識することができる。
【0046】
表示領域D3は、ユーザによって入力される入力情報を表示するための表示領域である。図10の例では、入力情報が入力されていないから、表示領域D3においても入力情報として何も表示されていない。
【0047】
図8の説明に戻り、ユーザが表示領域D2に表示された或る撮像画像を見たときに、ユーザ端末30を操作して任意の入力情報を入力したとする。ユーザ端末30(操作受付部32)はこの入力操作を受け付ける(ステップS27;YES)。これに応じて、ユーザ端末30において、図11に例示するように、ユーザ端末30にログインしていたユーザの識別子(ここでは「ユーザa」とする)と、そのユーザにより入力された入力情報(ここでは「接続パイプに破損あり」という文字列)が表示領域D3に表示される。
【0048】
そして、ユーザ端末30は、上記のユーザの識別子および入力情報と、その入力情報が入力されたときに表示されていた撮像データに付与されているタイムスタンプとをサーバ装置20に送信する(ステップS28)。サーバ装置20(通信部21)は、これらを通信網2経由で取得し、記憶する(ステップS29)。
【0049】
このような処理を経て、サーバ装置20(記憶部22)は、図9に示すように、例えばデータ識別子および撮像データ(図7)に加えて、これらに入力情報を関連付けて記憶する。撮像データに含まれる撮像画像データおよび撮像位置データと、入力情報とは、前述したタイムスタンプにより関連付けられている。つまり、或る時期を意味するタイムスタンプが付与された撮像画像データ(フレーム)が示す撮像画像は、同一のタイムスタンプが付与された撮像位置データが示す位置で撮像されたものであるし、さらに、その撮像画像に対して同一のタイムスタンプが付与された入力情報が入力されたということになる。
【0050】
なお、撮像画像データと撮像位置データとは、タイムスタンプの最小値を単位(例えば0.001(sec))として互いに関連付けられているが、撮像画像データおよび撮像位置データと、入力情報とは、タイムスタンプの或る幅(例えば10(sec))を単位として互いに関連付けられていてもよい。つまり、1つの入力情報は、例えば10(sec)の時間幅で複数の撮像画像データおよび撮像位置データに関連付けられている。このようにすることで、撮像データの再生時において、1つの入力情報は10秒間表示されることになる。
【0051】
以上のような入力情報の入力および記憶に関する処理が複数行われることで、サーバ装置20(記憶部22)において、撮像画像データに含まれる各フレームに対して、ユーザが入力した複数の入力情報が次々と関連付けられた状態で記憶されることになる。
【0052】
この後、ユーザが撮像データへのアクセスを指示する操作を行うと、前述した手順と同様に、ユーザ端末30(操作受付部32)はこの操作を受け付け(ステップS21)、サーバ装置20にリクエストを送信する(ステップS22)。
【0053】
サーバ装置20(表示制御部23)は、指定された撮像データを記憶部22から読み出し、(ステップS23)、ユーザ端末30における画像の表示を制御するための表示制御データを生成する(ステップS24)。サーバ装置20(表示制御部23および通信部21)が、生成した表示制御データをユーザ端末30に送信すると(ステップS25)、ユーザ端末30(表示部31)は、図12に例示するような画像を表示する(ステップS26)。
【0054】
図12に例示するように、表示領域D1において、入力情報が関連付けられた撮像画像の撮像位置に、その入力情報が関連付けられていることを示す情報位置画像に相当するアイコン画像I6が表示される。図12の例では、飛行体10の軌跡画像R上の5つの撮像位置に対して、それぞれ入力情報が関連付けられている。撮像データの再生に伴い、前述したように表示領域D1におけるアイコン画像I4の移動(つまり飛行体10の位置の変化)に同期して、表示領域D2における撮像画像が変化するが、これと同時に、表示領域D3における入力情報も変化する。具体的には、撮像データの再生に伴い、飛行体10の位置を意味するアイコン画像I4が、入力情報が関連付けられていることを意味するアイコン画像I6と重なったタイミングで、アイコン画像I4と重なっているアイコン画像I6に対応する入力情報が表示領域D3に表示される。図12の例では、アイコン画像I4と重なっているアイコン画像I6に対応する「接続パイプに破損あり」という文字列が表示領域D3に表示されている。
【0055】
この後、撮像データの再生に伴い、飛行体10の位置を意味するアイコン画像I4が移動して、アイコン画像I6と重ならない状態に遷移すると、表示領域D3においてそれまで表示されていた「接続パイプに破損あり」という文字列は表示されなくなる。なお、厳密には、1つの入力情報は、前述したように10(sec)の時間幅で複数の撮像画像データおよび撮像位置データに関連付けられているから、各入力情報は少なくとも10秒間表示されることになる。
【0056】
このような同期表示は、前述したような撮像画像データ、撮像位置データ、および入力情報に対して関連付けられたタイムスタンプに基づいてなされる。つまり、ユーザ端末30において、同一のタイムスタンプが付与された撮像画像データ、撮像位置データおよび入力情報に応じた表示がなされるようになっている。
【0057】
また、ユーザは表示領域D1において任意のアイコン画像I6を指定して、そのアイコン画像I6に対応する入力情報および撮像画像を表示させることもできる。具体的には、図13に例示するように、或るアイコン画像I6に対してポインタ画像Pを重ねると、表示制御部23は、そのアイコン画像I6に関連付けられている入力情報を表示領域D3に表示させ、且つ、その入力情報に関連付けられた撮像画像を表示領域D2に表示させる。より具体的には、ポインタ画像Pにより指定されたアイコン画像I6に対応する入力情報が表示領域D3に表示されるとともに、それと同一のタイムスタンプが付与された撮像画像データおよび撮像位置データに応じた表示が表示領域D2においてなされることになる。つまり、この同期表示は、撮像画像データ、撮像位置データ、および入力情報に対して関連付けられたタイムスタンプに基づいてなされる。
【0058】
このように、サーバ装置20(表示制御部23)は、ユーザ端末30において、表示されているアイコン画像I6のいずれかが指定された場合には、指定された当該アイコン画像I6が示す位置で撮像された撮像画像と、当該アイコン画像I6が示す位置に関連付けられた入力情報とを表示させる。従って、ユーザは表示領域D1、表示領域D2および表示領域D3を見比べることにより、どの位置でどのような画像が撮像され、さらに、その撮像画像に対してどのような入力情報が入力されたかを認識することができる。
【0059】
以上説明した実施形態によれば、飛行体10が撮像した撮像画像と、その撮像画像に対してユーザが入力した入力情報と、その入力情報が入力された撮像画像の撮像位置との関係を分かりやすくした表示を行うことができる。
【0060】
本発明は、上述した各実施形態に限定されない。上述した実施形態を以下のように変形してもよい。また、以下の2つ以上の変形例を組み合わせて実施してもよい。
[変形例1]
サーバ装置20の表示制御部23は、飛行体10の軌跡を意味する軌跡画像Rの表示態様を、その軌跡上の各位置に関連付けられた入力情報の内容または数に応じて変化させてもよい。図14は、この変形例を説明する図であり、軌跡画像Rを拡大したものを示している。図14に例示するように、情報位置画像に相当するアイコン画像I6aが存在しない軌跡画像R1と、情報位置画像に相当するアイコン画像I6aに対応する部分の軌跡画像R2と、同じく情報位置画像に相当するアイコン画像I6bに対応する部分の軌跡画像R3とは、それぞれ「色」という表示態様が異なっている。
【0061】
図15はこの変形例を説明する図であり、各入力情報に関連して記憶部22に記憶されている情報を例示したものである。ここで、アイコン画像I6aに対応する入力情報は「ユーザb:塗料剥がれあり」であり、アイコン画像I6bに対応する入力情報は「ユーザc:東に傾いている、ユーザb:鉄骨にゆがみあり」であるとした場合、アイコン画像I6aに対応する入力情報の数は1(つまり1人のユーザによる1つのコメント)であり、アイコン画像I6bに対応する入力情報の数は2(つまり2人のユーザによる2つのコメント)である。つまり、アイコン画像I6bに対応する入力情報の数とアイコン画像I6aに対応する入力情報の数は異なっている。このため、図14において、アイコン画像I6aに対応する部分の軌跡画像R2と、アイコン画像I6bに対応する部分の軌跡画像R3は、その色が異なっている。このような表示は、撮像画像データ、撮像位置データ、および入力情報に対して関連付けられたタイムスタンプに基づいて実現することができる。
【0062】
また、ここで、アイコン画像I6aに対応する入力情報「ユーザa:塗料剥がれあり」に対してキーワードマッチングや意味解析等の周知のアルゴリズムで解析した結果が、点検や監視等の目的に鑑みれば重要レベル:低であり、アイコン画像I6bに対応する入力情報「ユーザc:東に傾いている、ユーザb:鉄骨にゆがみあり」に対して解析した結果が、重要レベル:高であると仮定する。つまり、アイコン画像I6bに対応する入力情報の内容とアイコン画像I6aに対応する入力情報の内容は、重要レベルという指標において異なっている。このため、図14において、アイコン画像I6aに対応する部分の軌跡画像R2と、アイコン画像I6bに対応する部分の軌跡画像R3は、その色が異なっている。このような表示は、撮像画像データ、撮像位置データ、および入力情報に対して関連付けられたタイムスタンプに基づいて実現することができる。
【0063】
このように、表示制御部23は、飛行体10の位置の軌跡を示す軌跡画像Rを表示させ、軌跡上の各位置に関連付けられた入力情報の内容または数に応じて、当該軌跡を示す軌跡画像Rの表示態様を異ならせるようにしてもよい。このようにすることで、ユーザは軌跡画像Rの表示態様を見るだけで入力情報の内容または数をおおよそ把握することができ、そのうえで特に関心がある入力情報についてのみ具体的に参照することで、その詳細を知ることが可能となる。なお、軌跡画像Rの表示態様は、色だけでなく、その大きさや形状、或いは修飾の有無等であってもよい。
【0064】
[変形例2]
サーバ装置20(表示制御部23)は、情報位置画像に相当するアイコン画像I6の表示態様を、そのアイコン画像I6に関連付けられた入力情報の内容または数に応じて変化させてもよい。図16は、この変形例を説明する図であり、軌跡画像Rを拡大したものを示している。図16に例示するように、情報位置画像に相当するアイコン画像I6aと、情報位置画像に相当するアイコン画像I6bはそれぞれ、「色」という表示態様が異なっている。
【0065】
ここで、図15に例示したように、アイコン画像I6aに対応する入力情報は「ユーザb:塗料剥がれあり」であり、アイコン画像I6bに対応する入力情報は「ユーザc:東に傾いている、ユーザb:鉄骨にゆがみあり」であるとした場合、アイコン画像I6aに対応する入力情報の数は1であり、アイコン画像I6bに対応する入力情報の数は2である。つまり、アイコン画像I6bに対応する入力情報の数とアイコン画像I6aに対応する入力情報の数は異なっているから、図16において、アイコン画像I6aに対応する部分の軌跡画像R2と、アイコン画像I6bに対応する部分の軌跡画像R3は、その色が異なっている。このような表示は、撮像画像データ、撮像位置データ、および入力情報に対して関連付けられたタイムスタンプに基づいて実現することができる。
【0066】
また、アイコン画像I6aに対応する入力情報「ユーザa:塗料剥がれあり」に対してキーワードマッチングや意味解析等の周知のアルゴリズムで解析した結果が、重要レベル:低であり、アイコン画像I6bに対応する入力情報「ユーザc:東に傾いている、ユーザb:鉄骨にゆがみあり」に対して解析した結果が、重要レベル:高であると仮定する。つまり、アイコン画像I6bに対応する入力情報の内容とアイコン画像I6aに対応する入力情報の内容は、重要レベルという指標において異なっている。このため、図16において、アイコン画像I6aに対応する部分の軌跡画像R2と、アイコン画像I6bに対応する部分の軌跡画像R3は、その色が異なっている。このような表示は、撮像画像データ、撮像位置データ、および入力情報に対して関連付けられたタイムスタンプに基づいて実現することができる。
【0067】
このように、表示制御部23は、情報位置画像に相当するアイコン画像I6によって示される位置に関連付けられた情報の内容または数に応じて、そのアイコン画像I6の表示態様を異ならせるようにしてもよい。このようにすることで、ユーザはアイコン画像I6の表示態様を見るだけで入力情報の内容または数をおおよそ把握することができ、そのうえで特に関心がある入力情報についてのみ具体的に参照することで、その詳細を知ることが可能となる。なお、アイコン画像I6の表示態様は、色だけでなく、その大きさや形状、或いは修飾の有無等であってもよい。
【0068】
[変形例3]
例えばユーザがユーザ端末30において撮像画像を参照して入力情報を入力した場合に、その撮像画像中において気になる対象物(例えば点検等の対象となる設備や施設全体でもよいし、その設備や施設の一部でもよい)を見つけたときには、例えばタッチパネルとして構成された出力装置3006(表示デバイス)の表示領域において、その対象物の周りを指先のタッチしながらその対象物を囲む等して、その対象物を指定するようにしてもよい。また、ユーザがユーザ端末30においてマウス等の操作具を操作し、出力装置3006(表示デバイス)に表示された対象物をポインタで囲む等して、その対象物を指定するようにしてもよい。画像中の対象物を指定する方法は、どのようなものであってもよい。このように、サーバ装置20は、入力情報が入力された撮像画像データにおいて、上記のユーザ操作等に従って、当該入力情報の対象となる対象物を特定する対象物特定部を備える。
【0069】
そして、この操作に応じて、指定された対象物を撮像している飛行体10の軌跡画像の区間の表示態様が変わるようにしてもよい。具体的には、サーバ装置20は、撮像画像データにおいて特定した対象物について画像解析や画像マッチング等の周知の手法を用いて、対象物が指定された時点における撮像画像データを中心にして時間的に前後の所定期間(例えば前後5分間)の撮像画像データのうち、その対象物が含まれている撮像画像データを特定する。この場合、サーバ装置20は、入力情報が入力された撮像画像を基準として時間的に前または後に撮像された撮像画像に、対象物が含まれているか否かを判断する判断部を備える。そして、サーバ装置20の表示制御部23は、飛行体10の位置の軌跡を表す軌跡画像を表示させたときに、対象物が含まれていると判断された撮像画像データに対応する軌跡画像と、対象物が含まれていないと判断された撮像画像データに対応する軌跡画像とを識別可能に表示させる。このような表示は、撮像画像データ、撮像位置データ、および入力情報に対して関連付けられたタイムスタンプに基づいて実現することができる。
【0070】
図17は、この変形例を説明する図であり、軌跡画像Rを拡大したものを示している。図17に例示するように、情報位置画像に相当するアイコン画像I6aが表示されており、さらに、このアイコン画像I6aに対応する入力情報の対象となる対象物が撮像画像データに含まれる軌跡画像R2と、その対象物が撮像画像データに含まれない軌跡画像R1,R3とはそれぞれ、「色」という表示態様が異なっている。つまり、軌跡画像R2に対応する撮像画像データには、アイコン画像I6aに対応する入力情報の対象となる対象物が必ず含まれている。このような表示を行うことにより、ユーザは軌跡画像R2に対応する撮像画像データを再生することで、気になった対象物のみを中心に参照することが可能となる。なお、軌跡画像Rの表示態様は、色だけでなく、その大きさや形状、或いは修飾の有無等であってもよい。
【0071】
[変形例4]
図18に例示するように、複数の入力情報の一覧を表示領域D3に表示させるようにしてもよい。そして、この場合、表示領域D3に表示された複数の入力情報のうちいずれかがユーザにより指定されると、サーバ装置20は、指定された入力情報に関連付けられた撮像画像を表示領域D2に表示させてもよい。つまり、サーバ装置20の表示制御部23は、表示されている入力情報のいずれかが指定された場合には、指定された当該入力情報に対応する情報位置画像が示す位置で撮像された撮像画像を表示させるようにしてもよい。図18では、ポインタ画像Pにより「ユーザa 接続パイプに破損あり」という入力情報が指定されたときに、その入力情報に関連付けられた撮像画像が表示されている例が示されている。このような表示は、撮像画像データ、撮像位置データ、および入力情報に対して関連付けられたタイムスタンプに基づいて実現することができる。
【0072】
[変形例5]
上記実施形態では、表示領域D1,D2,D3が区分されていたが、これらのうちいずれか2つ以上の表示領域を重ねて配置してもよい。サーバ装置20の表示制御部23は、例えば図19に例示するように、出力装置3006(表示デバイス)の表示領域Dのほぼ全域を表示領域D5とし、その表示領域D5に入力情報を表示させ、さらに表示領域D5の背景を示す画像として、その入力情報が入力された撮像画像(つまりその入力情報に関連付けられた撮像画像)を表示させてもよい。また、図19に例示するように、軌跡画像Rおよびアイコン画像I6を表示する表示領域D4は、表示領域Dの一部に設けてもよい。
【0073】
さらに、表示制御部23は、このような図19に例示した表示を行う第1の表示モードと、図13等に例示した表示を行う第2の表示モードとを、条件に応じて切り替えてもよい。この条件は、例えばユーザによる表示モード切替操作があったときに第1の表示モードと第2の表示モードとを相互に切り替える、というユーザ操作に関する条件であってもよい。
【0074】
また、この条件は、情報位置画像に相当するアイコン画像I6よって示される位置に関連付けられた入力情報の内容または数に関する条件であってもよい。入力情報の内容に関する条件とは、例えば図15に例示したように入力情報の内容として、重要レベルが閾値レベル以上であれば第1の表示モードに切り替え、重要レベルが閾値レベル未満であれば第2の表示モードに切り替えるといった例が考えられる。また、入力情報の数に関する条件とは、例えば図15に例示したように入力情報の数が閾値以上であれば第1の表示モードに切り替え、入力情報の数が閾値未満であれば第2の表示モードに切り替えるといった例が考えられる。
【0075】
このように、表示制御部23は、入力情報が表示される表示領域の背景を示す画像として、当該情報が入力された撮像画像を表示する第1の表示モードと、情報の表示領域と当該情報が入力された撮像画像の表示領域とを分けて表示させる第2の表示モードとを、条件に応じて切り替えるようにしてもよい。
【0076】
[変形例6]
本発明に係る情報処理装置は、上記実施形態のようにサーバ装置20に実装されていてもよいし、ユーザ端末30または飛行体10に実装されていてもよいし、その他の装置に実装されていてもよい。
【0077】
本発明は、本開示の一実施の形態におけるサーバ装置20が実行する方法、つまり、飛行体によって撮像された撮像画像に対してユーザが入力した情報を、当該撮像画像が撮像された位置に関連付けて記憶するステップと、表示装置において、飛行体の位置を示す飛行体位置画像および情報が関連付けられている位置を示す情報位置画像を表示させ、さらに、飛行体位置画像によって示される飛行体の位置の変化に同期して、飛行体によって撮像された撮像画像および当該撮像画像に対してユーザにより入力された情報を表示させるステップとを備える情報処理方法であってもよい。
【0078】
また、本発明は、本開示の一実施の形態におけるサーバ装置20の機能を実現するためのプログラム、つまり、コンピュータに、飛行体によって撮像された撮像画像に対してユーザが入力した情報を、当該撮像画像が撮像された位置に関連付けて記憶するステップと、表示装置において、飛行体の位置を示す飛行体位置画像および情報が関連付けられている位置を示す情報位置画像を表示させ、さらに、飛行体位置画像によって示される飛行体の位置の変化に同期して、飛行体によって撮像された撮像画像および当該撮像画像に対してユーザにより入力された情報を表示させるステップとを実行させるためのプログラムであってもよい。
【0079】
[その他の変形例]
なお、上記実施形態の説明に用いたブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェアおよびソフトウェアの少なくとも一方の任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現方法は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的または論理的に結合した1つの装置を用いて実現されてもよいし、物理的または論理的に分離した2つ以上の装置を直接的または間接的に(例えば、有線、無線などを用いて)接続し、これら複数の装置を用いて実現されてもよい。機能ブロックは、上記1つの装置または上記複数の装置にソフトウェアを組み合わせて実現されてもよい。
【0080】
機能には、判断、決定、判定、計算、算出、処理、導出、調査、探索、確認、受信、送信、出力、アクセス、解決、選択、選定、確立、比較、想定、期待、見做し、報知(broadcasting)、通知(notifying)、通信(communicating)、転送(forwarding)、構成(configuring)、再構成(reconfiguring)、割り当て(allocating、mapping)、割り振り(assigning)などがあるが、これらに限られない。たとえば、送信を機能させる機能ブロック(構成部)は、送信制御部(transmitting unit)や送信機(transmitter)と呼称される。いずれも、上述したとおり、実現方法は特に限定されない。
【0081】
本開示において説明した各態様/実施形態は、LTE(Long Term Evolution)、LTE-A(LTE-Advanced)、SUPER 3G、IMT-Advanced、4G(4th generation mobile communication system)、5G(5th generation mobile communication system)、FRA(Future Radio Access)、NR(new Radio)、W-CDMA(登録商標)、GSM(登録商標)、CDMA2000、UMB(Ultra Mobile Broadband)、IEEE 802.11(Wi-Fi(登録商標))、IEEE 802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE 802.20、UWB(Ultra-WideBand)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切なシステムを利用するシステムおよびこれらに基づいて拡張された次世代システムの少なくとも一つに適用されてもよい。また、複数のシステムが組み合わされて(例えば、LTEおよびLTE-Aの少なくとも一方と5Gとの組み合わせ等)適用されてもよい。
【0082】
本開示において説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
【0083】
入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、または追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
【0084】
判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:trueまたはfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
【0085】
以上、本開示について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示が本開示中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本開示は、請求の範囲の記載により定まる本開示の趣旨および範囲を逸脱することなく修正および変更態様として実施することができる。したがって、本開示の記載は、例示説明を目的とするものであり、本開示に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
【0086】
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL:Digital Subscriber Line)など)および無線技術(赤外線、マイクロ波など)の少なくとも一方を使用してウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術および無線技術の少なくとも一方は、伝送媒体の定義内に含まれる。
【0087】
本開示において説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、またはこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。なお、本開示において説明した用語および本開示の理解に必要な用語については、同一のまたは類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。
【0088】
また、本開示において説明した情報、パラメータなどは、絶対値を用いて表されてもよいし、所定の値からの相対値を用いて表されてもよいし、対応する別の情報を用いて表されてもよい。
【0089】
本開示において使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
【0090】
本開示において使用する「第1」、「第2」などの呼称を使用した要素へのいかなる参照も、それらの要素の量または順序を全般的に限定しない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本開示において使用され得る。したがって、第1および第2の要素への参照は、2つの要素のみが採用され得ること、または何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。
【0091】
上記の各装置の構成における「部」を、「手段」、「回路」、「デバイス」等に置き換えてもよい。
【0092】
本開示において、「含む(include)」、「含んでいる(including)」およびそれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本開示において使用されている用語「または(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
【0093】
本開示において、例えば、英語でのa, anおよびtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。
【0094】
本開示において、「AとBが異なる」という用語は、「AとBが互いに異なる」ことを意味してもよい。なお、当該用語は、「AとBがそれぞれCと異なる」ことを意味してもよい。「離れる」、「結合される」などの用語も、「異なる」と同様に解釈されてもよい。
【符号の説明】
【0095】
1…飛行システム、2…通信網、10…飛行体、11…撮像部、12…測位部、1001…プロセッサ、1002…メモリ、1003…ストレージ、1004…通信装置、1005…入力装置、1006…出力装置、1007…飛行装置、1008…センサ、1009…測位装置、20…サーバ装置、21…通信部、22…記憶部、23…表示制御部、2001…プロセッサ、2002…メモリ、2003…ストレージ、2004…通信装置、2005…入力装置、2006…出力装置、30…ユーザ端末、31…表示部、32…操作受付部、3001…プロセッサ、3002…メモリ、3003…ストレージ、3004…通信装置、3005…入力装置、3006…出力装置、D,D1,D2,D3,D4,D5…表示領域、I1,I2,I4,I6,I6a,I6b…アイコン画像、P…ポインタ画像、R,R1,R2,R3…軌跡画像。
図1
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