(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-06
(45)【発行日】2024-06-14
(54)【発明の名称】通信方法および通信装置
(51)【国際特許分類】
H04L 1/00 20060101AFI20240607BHJP
H04W 4/40 20180101ALI20240607BHJP
H04W 72/02 20090101ALI20240607BHJP
H04W 92/18 20090101ALI20240607BHJP
【FI】
H04L1/00 E
H04L1/00 F
H04W4/40
H04W72/02
H04W92/18
(21)【出願番号】P 2021557714
(86)(22)【出願日】2020-03-25
(86)【国際出願番号】 CN2020081190
(87)【国際公開番号】W WO2020200014
(87)【国際公開日】2020-10-08
【審査請求日】2021-11-29
【審判番号】
【審判請求日】2023-11-15
(31)【優先権主張番号】201910252651.2
(32)【優先日】2019-03-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100132481
【氏名又は名称】赤澤 克豪
(74)【代理人】
【識別番号】100115635
【氏名又は名称】窪田 郁大
(72)【発明者】
【氏名】黎 超
(72)【発明者】
【氏名】王 媛
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼ 福▲強▼
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼ ▲興▼▲ウェイ▼
(72)【発明者】
【氏名】▲盧▼ 磊
【合議体】
【審判長】高野 洋
【審判官】寺谷 大亮
【審判官】上田 翔太
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第107888528(CN,A)
【文献】特表2018-534843(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0048905(US,A1)
【文献】Ericsson,Physical layer design of NR sidelink[online],3GPP TSG RAN WG1 #94 R1-1809302,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_94/Docs/R1-1809302.zip>,2018年08月10日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 1/00
H04L 1/08- 1/24
H04W 4/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の端末装置によって、第1のデータをスロット内の連続するM個のシンボルにマッピングするステップであって、前記第1のデータは、前記M個のシンボルにおける第2のシンボルから最後のシンボルまでのシンボルにマッピングされ、前記M個のシンボルにおける前記第2のシンボルにマップされたデータは前記M個のシンボルにおける第1のシンボルに複製され、
前記連続するM個のシンボルは前記スロット内の部分的なシンボルであり、前記M個のシンボルにおける1つまたは複数のシンボルは、参照信号およびデータの両方を搬送する、ステップと、
第1の端末装置によってサイドリンク上で、前記M個のシンボル上で前記第1のデータを第2の端末装置に送るステップであって、前記M個のシンボルにおける前記第1のシンボルは、自動利得制御を実行するために前記第2の端末装置によって使用されることになる、ステップと
を含む、通信方法。
【請求項2】
前記M個のシンボルは、前記スロット内でサイドリンクデータを送るために利用可能な連続するシンボルである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記M個のシンボルは、前記スロット内のシンボル0からシンボル12までのシンボルである、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のデータは、前記スロット内のシンボル1からシンボル12までのシンボルにマッピングされ、前記シンボル0にマッピングされたデータは、前記シンボル1にマッピングされたデータと同じである、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記M個のシンボルにおける最後のシンボルは、前記スロット内の最後のシンボルの前のシンボルの1つであり、前記M個のシンボルにおける第1のシンボルは、前記スロット内の任意のシンボルである、請求項1または2に記載の方法。
【請求項6】
前記M個のシンボルにおける第1のシンボルは、前記スロット内の第1のシンボル、第2のシンボル、第3のシンボル、第4のシンボル、第5のシンボル、第6のシンボル、第7のシンボル、または第8のシンボルであり、前記M個のシンボルにおける最後のシンボルは前記スロット内の最後から2番目のシンボルである、請求項1または2に記載の方法。
【請求項7】
前記スロットは14個のシンボルを含み、前記M個のシンボルは前記スロット内のシンボル0からシンボル8である、請求項1または2に記載の方法。
【請求項8】
前記第1の端末装置によって、前記M個のシンボル上で、前記第1のデータに対してレートマッチングを実行するステップ
をさらに含む、請求項1から
7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
第1の端末装置から第2の端末装置によって
サイドリンク上で、スロット内の第1のデータを受信するステップを含み、前記第1のデータは、前記スロット内の連続するM個のシンボルにマッピングされ、前記第1のデータは、前記M個のシンボルにおける第2のシンボルから最後のシンボルまでのシンボルにマッピングされ、前記M個のシンボルにおける前記第2のシンボルは前記M個のシンボルにおける第1のシンボルに複製され、
前記M個のシンボルにおける前記第1のシンボルは、自動利得制御を実行するために前記第2の端末装置によって使用され、
前記連続するM個のシンボルは前記スロット内の部分的なシンボルであり、前記M個のシンボルにおける1つまたは複数のシンボルは、参照信号およびデータの両方を搬送する、通信方法。
【請求項10】
前記M個のシンボルは、前記スロット内でサイドリンクデータを送るために利用可能な連続するシンボルである、請求項
9に記載の方法。
【請求項11】
前記M個のシンボルは、前記スロット内のシンボル0からシンボル12までのシンボルである、請求項
9または
10に記載の方法。
【請求項12】
前記第1のデータは、前記スロット内のシンボル1からシンボル12までのシンボルにマッピングされ、前記シンボル0にマッピングされたデータは、前記シンボル1にマッピングされたデータと同じである、請求項1
1に記載の方法。
【請求項13】
前記M個のシンボルにおける最後のシンボルは、前記スロット内の最後のシンボルの前のシンボルの1つであり、前記M個のシンボルにおける第1のシンボルは、前記スロット内の任意のシンボルである、請求項
9または
10に記載の方法。
【請求項14】
前記M個のシンボルにおける第1のシンボルは、前記スロット内の第1のシンボル、第2のシンボル、第3のシンボル、第4のシンボル、第5のシンボル、第6のシンボル、第7のシンボル、または第8のシンボルであり、前記M個のシンボルにおける最後のシンボルは前記スロット内の最後から2番目のシンボルである、請求項
9または
10に記載の方法。
【請求項15】
前記スロットは14個のシンボルを含み、前記M個のシンボルは前記スロット内
のシンボル0からシンボル8までのシンボルである、請求項
9または
10に記載の方法。
【請求項16】
前記第2の端末装置によって、前記第1の端末装置から第1のインジケーション情報を受信するステップであって、前記第1のインジケーション情報は、前記第1の端末装置が、前記M個のシンボル上で、前記第1のデータに対してレートマッチングまたはパンクチャリングを実行することを示すために使用される、ステップ
をさらに含む、請求項
9から1
5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
処理モジュールと、送信モジュールとを備える通信装置であって、
前記処理モジュールは、第1のデータをスロット内の連続するM個のシンボルにマッピングするように構成され、前記第1のデータは、前記M個のシンボルにおける第2のシンボルから最後のシンボルまでのシンボルにマッピングされ、前記M個のシンボルにおける前記第2のシンボルにマップされたデータは前記M個のシンボルにおける第1のシンボルに複製され、
前記連続するM個のシンボルは前記スロット内の部分的なシンボルであり、前記M個のシンボルにおける1つまたは複数のシンボルは、参照信号およびデータの両方を搬送し、
前記送信モジュールはサイドリンク上で、前記M個のシンボル上で前記第1のデータを第2の端末装置に送るように構成され、前記M個のシンボルにおける前記第1のシンボルは、自動利得制御を実行するために前記第2の端末装置によって使用されることになる、る、装置。
【請求項18】
前記M個のシンボルは、前記スロット内でサイドリンクデータを送るために利用可能な連続するシンボルである、請求項1
7に記載の装置。
【請求項19】
前記M個のシンボルは、前記スロット内のシンボル0からシンボル12までのシンボルである、請求項1
7または
18に記載の装置。
【請求項20】
前記第1のデータは、前記スロット内のシンボル1からシンボル12までのシンボルにマッピングされ、前記シンボル0にマッピングされたデータは、前記シンボル1にマッピングされたデータと同じである、請求項
19に記載の装置。
【請求項21】
前記M個のシンボルにおける最後のシンボルは、前記スロット内の最後のシンボルの前のシンボルの1つであり、前記M個のシンボルにおける第1のシンボルは、前記スロット内の任意のシンボルである、請求項1
7または
18に記載の装置。
【請求項22】
前記M個のシンボルにおける第1のシンボルは、前記スロット内の第1のシンボル、第2のシンボル、第3のシンボル、第4のシンボル、第5のシンボル、第6のシンボル、第7のシンボル、または第8のシンボルであり、前記M個のシンボルにおける最後のシンボルは前記スロット内の最後から2番目のシンボルである、請求項1
7または
18に記載の装置。
【請求項23】
前記スロットは14個のシンボルを含み、前記M個のシンボルは前記スロット内
のシンボル0からシンボル8である、請求項1
7または
18に記載の装置。
【請求項24】
前記処理モジュールは、前記M個のシンボル上で、前記第1のデータに対してレートマッチングまたはパンクチャリングを実行するようにさらに構成される、請求項1
7から2
3のいずれか一項に記載の装置。
【請求項25】
第1の端末装置から、
サイドリンク上で、スロット内の第1のデータを受信する受信モジュールを制御するように構成された処理モジュールを備える通信装置であって、前記第1のデータは、前記スロット内の連続するM個のシンボルにマッピングされ、前記第1のデータは、前記M個のシンボルにおける第2のシンボルから最後のシンボルまでのシンボルにマッピングされ、前記M個のシンボルにおける前記第2のシンボルにマッピングされたデータは前記M個のシンボルにおける第1のシンボルに複製され、
前記M個のシンボルにおける前記第1のシンボルは、自動利得制御を実行するために前記通信装置によって使用され、
前記連続するM個のシンボルは前記スロット内の部分的なシンボルであり、前記M個のシンボルにおける1つまたは複数のシンボルは、参照信号およびデータの両方を搬送する、装置。
【請求項26】
前記M個のシンボルは、前記スロット内でサイドリンクデータを送るために利用可能な連続するシンボルである、請求項2
5に記載の装置。
【請求項27】
前記M個のシンボルは、前記スロット内のシンボル0からシンボル12までのシンボルである、請求項2
5または2
6に記載の装置。
【請求項28】
前記第1のデータは、前記スロット内のシンボル1からシンボル12までのシンボルにマッピングされ、前記シンボル0にマッピングされたデータは、前記シンボル1にマッピングされたデータと同じである、請求項
27に記載の装置。
【請求項29】
前記M個のシンボルにおける最後のシンボルは、前記スロット内の最後のシンボルの前のシンボルの1つであり、前記M個のシンボルにおける第1のシンボルは、前記スロット内の任意のシンボルである、請求項2
5または2
6に記載の装置。
【請求項30】
前記M個のシンボルにおける第1のシンボルは、前記スロット内の第1のシンボル、第2のシンボル、第3のシンボル、第4のシンボル、第5のシンボル、第6のシンボル、第7のシンボル、または第8のシンボルであり、前記M個のシンボルにおける最後のシンボルは前記スロット内の最後から2番目のシンボルである、請求項2
5または2
6に記載の装置。
【請求項31】
前記スロットは14個のシンボルを含み、前記M個のシンボルは前記スロット内
のシンボル0からシンボル8までのシンボルである、請求項2
5または2
6に記載の装置。
【請求項32】
前記受信モジュールは、前記第1の端末装置から第1のインジケーション情報を受信するようにさらに構成され、前記第1のインジケーション情報は、前記第1の端末装置が、前記M個のシンボル上で、前記第1のデータのレートマッチングまたはパンクチャリングを実行することを示すために使用される、請求項2
5から3
1のいずれか一項に記載の装置。
【請求項33】
コンピュータプログラムまたは命令を記憶したコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムまたは前記命令が実行されると、コンピュータは、請求項1から1
6のいずれか一項に記載の方法を実行することが可能になる、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項34】
コンピュータによって実行されると、前記コンピュータは、請求項1から1
6のいずれかに記載の方法を実装することが可能になる、プログラム。
【請求項35】
請求項1
7から2
4のいずれか一項に記載の通信装置と、請求項2
5から3
2のいずれかに記載の通信装置とを備える、通信システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、通信分野に関し、特に、通信方法および通信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
本出願は、2019年3月29日に中国国家知的財産権局に出願され、「COMMUNICATION METHOD AND COMMUNICATIONS APPARATUS」と題された中国特許出願第201910252651.2号の優先権を主張し、この中国特許出願は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0003】
現在、インテリジェント輸送および自動運転などの適用シナリオにおいては、車両からあらゆるもの(vehicle to everything、V2X)への通信技術が通常は使用されている。V2Xは、車両対車両(vehicle to vehicle、V2V)、車両対歩行者(vehicle to pedestrian、V2P)、車両対インフラストラクチャ(vehicle to infrastructure、V2I)等を含み得る。しかしながら、車両の移動速度は時々変わるので、例えば、車載デバイスなどの端末デバイスと携帯電話との間の無線チャネルの環境は大幅に変化し、端末デバイスによって受信される無線信号は歪められることがあり、例えば、信号振幅は変動し、信号周波数はドリフトする。結果として、端末デバイスのビット誤り率が増加する。
【0004】
前述の問題を解決するために、自動利得制御(automatic gain control、AGC)技術が、既存のロングタームエボリューション((long term evolution、LTE)-V2Xプロトコルに導入されている。具体的には、
図1に示されるように、第1の端末装置は、AGCシンボル(AGC symbol)を送るためにのみスロット(slot)内の第1のシンボル(時間シンボル)を使用し、第1に時間ドメインおよび第2に周波数ドメインというマッピングモードで、スロット内の第1のシンボルおよび最後のシンボルと異なるシンボル上に、データをマッピングする。対応して、第2の端末装置は、AGCシンボルの検出結果に基づいて、データを復調および復号して、ビット誤り率を低減することを支援し得る。
【0005】
しかしながら、前述の第1に時間ドメインおよび第2に周波数ドメインというマッピングモードは、シンボル間インターリービング(シンボル間をインターリービングする)技術として考えられ得る。これは、ビット誤り率を低減することを容易にするが、第2の端末装置は、スロット内の全てのシンボルを受信した後にのみ、復調および復号(demodulation&decoding)を開始することができる。これは、第2の端末装置に対して比較的大きな処理遅延を引き起こし、無線チャネルが急速に変化する前述の適用シナリオに適用可能ではない。したがって、無線チャネルが急速に変化する前述のシナリオにおいて、第2の端末装置の処理遅延とビット誤り率とのバランスをどのように取るかは、解決されるべき緊急課題となる。
【発明の概要】
【0006】
本出願の実施形態は、無線チャネルが急速に変化するシナリオにおいて、ビット誤り率を低減し、受信性能を改善するための通信方法および通信装置を提供する。
【0007】
前述の目的を達成するために、以下の技術的解決策が、本出願内において使用される。
【0008】
第1の態様によれば、通信方法が提供される。通信方法は、以下を含む。第1の端末装置は、送られるべき第1のデータを決定する。第1のデータは、少なくとも1つの送信ブロックを含む。次いで、第1の端末装置は、スロット内のM個のシンボルにおける第2のシンボルから開始して、第1のデータをM個のシンボルにマッピングし、第1のデータを搬送するスロットを第2の端末装置へ送る。M個のシンボルは、スロット内のM個の連続するシンボルである。
【0009】
本出願の本実施形態において提供される通信方法によれば、第1の端末装置は、第1のデータをM個のシンボルにマッピングする処理において、スロット内の前方位置におけるいくつかのシンボルを予約することができる。このようにして、第2の端末装置は、無線チャネルが急速に変化するシナリオにおいて、予約されたシンボルに基づいて自動利得制御を実行して、ビット誤り率を低減し、受信性能を改善することができる。
【0010】
例えば、M個のシンボルは、スロット内でサイドリンクデータを送るために利用可能な連続するシンボルであってよい。
【0011】
可能な設計方法において、第1の端末装置が、スロット内のM個のシンボルにおける第2のシンボルから開始して、第1のデータをM個のシンボルにマッピングすることは、以下を含み得る。第1の端末装置は、M個のシンボルにおける第2のシンボルから開始して、M個のシンボルにおける第2のシンボルから最後のシンボルまでのシンボルに第1のデータをマッピングする。換言すれば、第1のデータは、第1のシンボル以外のM-1個のシンボル全てに直接マッピングされる。
【0012】
さらに、M個のシンボルにおいて第1のシンボルにマッピングされたデータは、第1のシンボルにマッピングされたデータであり得る。第1のシンボルは、M個のシンボルにおける第2のシンボルから最後のシンボルまでのシンボルのうちの任意の1つであり得る。換言すれば、M個のシンボルにおける第1のシンボルは、第1のデータがマッピングされるシンボルを「複製すること」によって生成され得る。「複製」動作は、共通制御/報告信号、例えば、参照信号、同期信号、スケジューリング割り当て信号、またはフィードバック信号などを搬送するために元々使用され、M個のシンボルにおける第1のシンボル上にあるリソースエレメント(resource element、RE)をカバーすることができない。M個のシンボルにおける第1のシンボルにマッピングされたデータと、M個のシンボルにおける別のシンボルにマッピングされたデータとの両方が、第1のデータを搬送するので、信号の類似性は比較的高い。したがって、第2の端末装置は、M個のシンボルにおける第1のシンボル上で取得される自動利得制御結果に基づいて、M個のシンボルにおける別のシンボル上で搬送される第1のデータを復調および復号する。これは、復調および復号成功率を改善して、無線チャネルが大幅に変化するシナリオにおいて、第2の端末装置の復調および復号性能をさらに改善することができる。
【0013】
前述の「複製」動作を実行する手法に加えて、M個のシンボルにおける第1のシンボルが別の手法で生成されてもよいことを理解するのは容易である。例えば、共通信号によって占有されたRE以外のREに乱数が充填され得る。
【0014】
本出願において、M個のシンボルは、スロット内の全部のシンボルまたは部分的なシンボルであってよい。これは、本出願の本実施形態において限定されない。
【0015】
例えば、M個のシンボルにおける最後のシンボルは、スロット内の最後のシンボルまたはスロット内の最後から2番目のシンボルであり得る。
【0016】
例えば、M個のシンボルにおける第1のシンボルは、スロット内の第1のシンボル、第2のシンボル、第3のシンボル、または第4のシンボルのうちの任意の1つであってよい。
【0017】
M個のシンボルが、スロット内の部分的なシンボルである場合、スロット内のM個のシンボル以外のシンボルは、別のユーザに割り振られてよく、またはアイドル状態であってよいことが理解され得る。これは、本出願において限定されない。
【0018】
M個のシンボルにおける第1のシンボルは、代替として、サブキャリア間隔に基づいて決定されてよい。無線チャネル状況が、より大幅に変化する場合、より大きなサブキャリア間隔が構成される必要がある。対応して、第2の端末装置も、自動利得制御を完了させるために、より正確な利得制御を実装するために、ならびに復調および復号性能を改善するために、より多くのシンボルを使用する必要がある。
【0019】
任意選択で、スロットに対応するサブキャリア間隔が、15キロヘルツkHzまたは30kHzである場合、M個のシンボルにおける第1のシンボルは、スロット内の第1のシンボルまたは第2のシンボルであってよい。
【0020】
任意選択で、スロットに対応するサブキャリア間隔が、60kHzまたは120kHzである場合、M個のシンボルにおける第1のシンボルは、スロット内の第3のシンボルまたは第4のシンボルであってよい。
【0021】
可能な設計方法において、第1の端末装置が、送られるべき第1のデータを決定することは、以下を含み得る。第1の端末装置は、第1のパラメータに基づいて倍率を決定し、倍率に基づいて、第1のデータに含まれる送信ブロックのサイズを決定し、次いで、送信ブロックのサイズに基づいて、第1のデータに含まれる送信ブロックの数量を決定する。第1のパラメータは、第1のデータのサイズ、M個のシンボル内にあり、かつ、第1のデータを送るために使用されることが可能な時間周波数リソースの量、または第1のデータを送るために使用されるべき変調およびコーディング方式のうちの少なくとも1つを含む。
【0022】
スロットは、単一のスロットであってよく、または第1のデータを送るために使用される複数の連続するスロットのうちの1つであってよい。これは本明細書において限定されない。任意選択で、スロットが、複数の連続するスロットのうちの1つである場合、第1の端末装置は、第2のパラメータに基づいて倍率を決定する。第2のパラメータは、以下のパラメータ、すなわち、第1のデータを送るために使用される連続するスロットの数量、第1のデータを送るために使用される連続するスロットにおけるスロットの数、またはスロットのサブキャリア間隔のうちの少なくとも1つを含む。
【0023】
M個のシンボル上の利用可能な時間周波数リソースの量、例えば、利用可能な時間周波数リソースが、第1のデータのリソース要件より大きい、または小さい場合、レートマッチングまたはパンクチャリングが、M個のシンボル上でさらに実行される必要がある。したがって、任意選択で、第1の態様において説明される通信方法は、以下をさらに含み得る。第1の端末装置は、M個のシンボル上で、第1のデータに対するレートマッチングまたはパンクチャリングを実行する。
【0024】
レートマッチングまたはパンクチャリングは、第1の端末装置と第2の端末装置との両方に知られている予め設定された規則に従って実行され得ること、または第2の端末装置によってフィードバックされるチャネル状況と第2の端末装置の自動利得制御能力とに基づいて、第1の端末装置によって独立して決定され得ることが、留意されるべきである。レートマッチング動作またはパンクチャリング動作が、一意の予め設定された規則に従って実行される場合、第1の端末装置は第2の端末装置に通知する必要はないことを理解するのは容易である。しかしながら、第1の端末装置が、複数の予め設定された規則から規則を独立して選択し、選択された規則に従ってレートマッチング動作もしくはパンクチャリング動作を実行する場合、または、第1の端末装置が、第2の端末装置によってフィードバックされるチャネル状況と第2の端末装置の自動利得制御能力とに基づいて、レートマッチング動作もしくはパンクチャリング動作を独立して決定する場合、第1の端末装置は、第1の端末装置によって実行される動作を第2の端末装置にさらに通知する必要がある。したがって、任意選択で、第1の端末装置は、第1のインジケーション情報を送る。第1のインジケーション情報は、第1の端末装置が第1のデータに対してレートマッチングまたはパンクチャリングを実行することを示すために使用される。
【0025】
時間ドメインにおけるM個のシンボルにおいて最も前方に位置する1つまたは複数のシンボルは、通常は、自動利得制御のために使用される。例えば、M個のシンボルにおける第1のシンボルは、第2の端末装置によって、自動利得制御を実行するために使用されてよい。代替として、M個のシンボルにおける第1のシンボルおよび第2のシンボルは、第2の端末装置によって、自動利得制御を実行するために使用されるべきものである。代替として、M個のシンボルにおける第1のシンボルから第4のシンボルは、第2の端末装置によって、自動利得制御を実行するために使用されるべきものである。
【0026】
第2の態様によれば、別の通信方法が提供される。通信方法は、以下を含む。第1の端末装置は、第1のデータを送るために使用されるべき第1の時間周波数リソースのサブキャリア間隔および/または第1の時間周波数リソースによって占有されるスロットの数量に基づいて、倍率を決定する。第1のデータは、第1の端末装置の送られるべきデータであり、第1の時間周波数リソースは、単一のスロットまたは複数の連続するスロットを占有する。次いで、第1の端末装置は、倍率に基づいて、第1のデータを搬送する送信ブロックのサイズを決定し、第1のデータを搬送する送信ブロックを第1の時間周波数リソース上で第2の端末装置へ送る。
【0027】
本出願において提供される通信方法によれば、倍率および第1のデータの送信ブロックのサイズは、第1の時間周波数リソースのサブキャリア間隔および/または第1の時間周波数リソースによって占有されるスロットの数量に基づいて、決定されることが可能であり、第1のデータの調整された送信ブロックは、第1の時間周波数リソース上で第2の端末装置へ送られる。換言すれば、サブキャリア間隔および利用可能なスロットの数量が変化するにつれて(またはサブキャリア間隔もしくは利用可能なスロットの数量が変化するにつれて)、第1のデータを搬送する時間周波数リソースの量も変化する。第1の端末装置は、時間周波数リソース変化に基づいて、単一のスロットまたは複数の連続するスロットにおいて搬送される第1のデータのデータ量を動的に調整することができる。これは、不十分な時間周波数リソースに起因する、第1のデータを復調および復号することにおける誤りを回避し、データ送信信頼性を改善することができる。
【0028】
任意選択で、第2の態様において説明される通信方法は、以下をさらに含み得る。第1の端末装置は、第1のインジケーション情報を送る。第1のインジケーション情報は、第1の端末装置が、単一のスロットまたは複数の連続するスロットにおいて、倍率に基づいて第1のデータを搬送する送信ブロックのサイズを決定することを示すために使用される。
【0029】
可能な設計方法において、第1の時間周波数リソースは、単一のスロットを占有し得る。対応して、第1の端末装置が、第1のデータを送るために使用されるべき第1の時間周波数リソースのサブキャリア間隔および/または第1の時間周波数リソースによって占有されるスロットの数量に基づいて、倍率を決定することは、以下のステップを含み得る。第1の端末装置は、サブキャリア間隔に基づいて、単一のスロット内の特徴シンボルの数量を決定する。サブキャリア間隔は、単一のスロット内の特徴シンボルの数量と正の相関がある。次いで、第1の端末装置は、単一のスロット内の特徴シンボルの数量に基づいて、倍率を決定する。
【0030】
例えば、サブキャリア間隔が、単一のスロット内の特徴シンボルの数量と正の相関があることは、以下を含み得る。サブキャリア間隔は15kHzであり、単一のスロット内の特徴シンボルの数量は2であること、サブキャリア間隔は30kHzもしくは60kHzであり、単一のスロット内の特徴シンボルの数量は2もしくは3であること、または、サブキャリア間隔は120kHzもしくは240kHzであり、単一のスロット内の特徴シンボルの数量は3もしくは5であること。
【0031】
さらに、第1の端末装置が、単一のスロット内の特徴シンボルの数量に基づいて、倍率を決定することは、以下を含み得る。第1の端末装置は、単一のスロット内の特徴シンボル以外のシンボルの数量に基づいて、倍率を決定する。
【0032】
別の可能な設計方法において、第1の時間周波数リソースは、代替として、複数の連続するスロットを占有し得る。対応して、第1の端末装置が、第1のデータを送るために使用されるべき第1の時間周波数リソースのサブキャリア間隔および/または第1の時間周波数リソースによって占有されるスロットの数量に基づいて、倍率を決定することは、以下を含み得る。第1の端末装置は、サブキャリア間隔および複数の連続するスロットの数量に基づいて、複数の連続するスロットにおける各スロット内の特徴シンボルの数量を決定する。次いで、第1の端末装置は、複数の連続するスロットにおける各スロット内の特徴シンボルの数量に基づいて、複数の連続するスロットにおけるそのスロットに対応する倍率を決定する。サブキャリア間隔は、複数の連続するスロットにおける各スロット内の特徴シンボルの数量と正の相関がある。
【0033】
例えば、サブキャリア間隔が、複数の連続するスロットにおける各スロット内の特徴シンボルの数量と正の相関があることは、以下を含み得る。サブキャリア間隔は15kHzであり、複数の連続するスロットにおける第1のスロット内の特徴シンボルの数量は1であること、サブキャリア間隔は30kHzもしくは60kHzであり、複数の連続するスロットにおける第1のスロット内の特徴シンボルの数量は1もしくは2であること、または、サブキャリア間隔は120kHzもしくは240kHzであり、複数の連続するスロットにおける第1のスロット内の特徴シンボルの数量は2もしくは4であること。
【0034】
複数の連続するスロットにおける異なるスロット内の利用可能な時間周波数リソースの量は異なるので、異なるスロットに対応する倍率も、それに応じて調整される必要があることを理解するのは容易である。例えば、自動利得制御を実行するために使用されるべきシンボルは、複数の連続するスロットにおける第1のスロットにおいて予約される必要があり、最後のスロット内の最後のシンボルは、ヌルシンボルである。したがって、任意選択で、複数の連続するスロットにおける第1のスロットに対応する倍率は、複数の連続するスロットにおける最後のスロットに対応する倍率とは異なる。
【0035】
実際には、複数の連続するスロットは、中間スロットをさらに含み得る。中間スロットは複数の連続するスロットにおける第1のスロットおよび最後のスロット以外の任意のスロットである。したがって、任意選択で、中間スロットに対応する倍率は、第1のスロットに対応する倍率とは異なり、および/または、中間スロットに対応する倍率は、最後のスロットに対応する倍率とは異なる。
【0036】
複数の連続するスロットが、複数の中間スロットを含んでよいことを理解するのは容易である。したがって、さらに、複数の中間スロットに対応する倍率は同じである。
【0037】
さらに、複数の連続するスロットにおいて、第1のスロットにおいて送られる第1のデータの冗長バージョンは、最後のスロットにおいて送られる第1のデータの冗長バージョンとは異なり、および/または、第1のスロットにおいて送られる第1のデータの冗長バージョンは、中間スロットのうちの任意の1つにおいて送られる第1のデータの冗長バージョンとは異なり、および/または、最後のスロットにおいて送られる第1のデータの冗長バージョンは、中間スロットのうちの任意の1つにおいて送られる第1のデータの冗長バージョンとは異なり、および/または、複数の中間スロットにおける異なるスロットにおいて送られる第1のデータの冗長バージョンは、同じである。送られる第1のデータの冗長バージョンは異なり、これはリソースを最大限に使用し、浪費を回避することができる。複数の中間スロットにおいて送られる第1のデータの冗長バージョンは、同じであり、これは変調およびコーディング動作の複雑さを低減することができる。
【0038】
チャネル状況が比較的悪い場合、第1のデータは、代替として、複数の連続するスロットにおける各スロットにおいて繰り返し送られて、データ送信成功率が改善され得る。この場合において、複数の連続するスロットにおける異なるスロットに対応する倍率は、同じである。複数の連続するスロットの全部に適用可能な同じ倍率が、複数の連続するスロットのうちの任意の1つの内の利用可能なリソースの量に基づいて決定され得ることを理解するのは容易である。
【0039】
任意選択で、第2の態様において説明される通信方法は、以下をさらに含み得る。第1の端末装置は、複数の連続するスロットにおける第1のスロット内の特徴シンボルの数量に基づいて、複数の連続するスロットの全部に適用可能な倍率を決定する。第1のスロットは、複数の連続するスロットにおける任意のスロットである。
【0040】
任意選択で、第1のスロットは、複数の連続するスロットにおける第1のスロットであってよい。第1のスロット内の利用可能なリソースは、より少ないので、決定される倍率は比較的小さい。したがって、第1のスロットのデータ搬送能力は、任意の他のスロットのデータ搬送能力より低くなり得る。したがって、対応して、第2の態様において説明される通信方法は、以下をさらに含み得る。第1の端末装置は、複数の連続するスロットにおける第1のスロット以外の1つまたは複数のスロットにおける送信ブロックに対してレートマッチング動作を実行する。例えば、より低いビットレートが別のスロットにおいて使用されて、受信性能が改善され得る。
【0041】
任意選択で、第1のスロットは、代替として、複数の連続するスロットにおける最後のスロットであってよい。最後のスロット内の利用可能なリソースの量は、通常は、第1のスロット内の利用可能なリソースの量より多く、かつ、中間スロット内の利用可能なリソースの量より少ない。対応して、第2の態様において説明される通信方法は、以下の動作のうちの1つまたは複数をさらに含む。第1の端末装置は、複数の連続するスロットにおける第1のスロット内の送信ブロックをパンクチャリングし、および/または、第1の端末装置は、複数の連続するスロットにおける第1のスロットおよび最後のスロット以外の任意のスロット内の送信ブロックに対してレートマッチングを実行する。
【0042】
任意選択で、第1のスロットは、代替として、複数の連続するスロットにおける第1のスロットおよび最後のスロット以外の任意のスロット、すなわち、中間スロットであってよい。対応して、第2の態様において説明される通信方法は、以下をさらに含み得る。第1の端末装置は、複数の連続するスロットにおける第1のスロットおよび/または最後のスロット内の送信ブロックをパンクチャリングする。
【0043】
例えば、特徴シンボルは、以下のシンボル、すなわち、自動利得制御を実行するために使用されるべきシンボル、ヌルシンボル、倍率を決定するために使用されるシンボル、または第1のデータが直接マッピングされないシンボルのうちの少なくとも1つを含み得る。
【0044】
前述の可能な実装において、特徴シンボルの数量が、サブキャリア間隔に基づいて最初に決定され、次いで、倍率が決定される。実際には、単一のスロットもしくは複数の連続するスロットの各々に対応する倍率、または複数の連続するスロットに対応する倍率は、代替として、特徴シンボルを考慮せずに、サブキャリア間隔に直接基づいて決定されてよい。
【0045】
無線チャネル状況が非常に悪い場合、複数の連続するスロットの全部が、代替として、第1のデータの1つの送信ブロックを送るためにのみ使用されてよく、換言すれば、送信ブロックは、全てのスロットにおいて一度のみ送られて、ビットレートが低減され、復調および復号成功率が改善される。したがって、可能な実装において、第1の端末装置が、第1のデータを送るために使用されるべき第1の時間周波数リソースのサブキャリア間隔および/または第1の時間周波数リソースによって占有されるスロットの数量に基づいて、倍率を決定することは、以下を含み得る。第1の端末装置は、サブキャリア間隔および複数の連続するスロットの数量に基づいて、複数の連続するスロットに対応する1つの倍率を決定する。
【0046】
別の可能な実装において、第1の端末装置が、第1のデータを送るために使用されるべき第1の時間周波数リソースのサブキャリア間隔および/または第1の時間周波数リソースによって占有されるスロットの数量に基づいて、倍率を決定することは、以下を含み得る。サブキャリア間隔が、15kHzまたは30kHzである場合、第1の端末装置は、単一のスロット内の第1のシンボルおよび最後のシンボル以外のシンボルに基づいて、倍率を決定する。代替として、サブキャリア間隔が、30kHz、60kHz、または120kHzである場合、第1の端末装置は、単一のスロット内の第1のシンボル、第2のシンボル、および最後のシンボル以外のシンボルに基づいて、倍率を決定する。代替として、サブキャリア間隔が、120kHzまたは240kHzである場合、第1の端末装置は、単一のスロット内の第1のスロットから第4のスロットおよび最後のシンボル以外のシンボルに基づいて、倍率を決定する。
【0047】
また別の可能な実装において、第1の端末装置が、第1のデータを送るために使用されるべき第1の時間周波数リソースのサブキャリア間隔および/または第1の時間周波数リソースによって占有されるスロットの数量に基づいて、倍率を決定することは、以下をさらに含み得る。サブキャリア間隔が、15kHzまたは30kHzである場合、第1の端末装置は、複数の連続するスロットにおける第1のスロット内の第1のシンボル以外のシンボルに基づいて、倍率を決定する。代替として、サブキャリア間隔が、30kHz、60kHz、または120kHzである場合、第1の端末装置は、複数の連続するスロットにおける第1のスロット内の第1のシンボルおよび第2のシンボル以外のシンボルに基づいて、倍率を決定する。代替として、サブキャリア間隔が、120kHzまたは240kHzである場合、第1の端末装置は、複数の連続するスロットにおける第1のスロット内の第1のシンボルから第4のシンボル以外のシンボルに基づいて、倍率を決定する。代替として、第1の端末装置は、複数の連続するスロットにおける最後のスロット内の最後のシンボル以外のシンボルに基づいて、倍率を決定する。
【0048】
第3の態様によれば、通信方法が提供される。通信方法は、以下を含む。第1の端末装置は、第1のデータのものであり、かつ、スロット内にある、第1のシンボルセットおよび第2のシンボルセットを決定する。第2のシンボルセットは、時間ドメインにおいて、第1のシンボルセットの後に位置し、第1のシンボルセットおよび第2のシンボルセットは連続する。次いで、第1の端末装置は、以下のモードで第1のデータをスロットにマッピングして、すなわち、第1に時間ドメインおよび第2に周波数ドメインというマッピングモードで、第1のデータを第1のシンボルセットにマッピングし、第1に周波数ドメインおよび第2に時間ドメインというマッピングモードで、第1のデータを第2のシンボルセットにマッピングして、第2のデータを取得し、第2のデータを送る。
【0049】
本出願において提供される通信方法によれば、第1のデータは、第1に時間ドメインおよび第2に周波数ドメインというマッピングモードで、スロット内の第1のシンボルセットにマッピングされ、第1に周波数ドメインおよび第2に時間ドメインというマッピングモードで、第2のシンボルセットにマッピングされて、第2のデータが生成されることが可能であり、第2のデータが送られる。これは、以下の問題を回避することができる。データが、第1に時間ドメインおよび第2に周波数ドメインというマッピングモードで、スロット内の全てのシンボルにマッピングされる場合、第2の端末装置は、スロット内の全てのシンボルを受信した後にのみ、復号を開始することができ、結果として、比較的大きいデータ送信遅延が引き起こされ、データが、第1に周波数ドメインおよび第2に時間ドメインというマッピングモードで、スロット内の全てのシンボルにマッピングされる場合、シンボルはインターリーブされず、結果として、第2の端末装置の復調および復号性能は、無線チャネルが大幅に変化するシナリオにおいて、大きく低下する。このようにして、データ送信遅延ならびに復調および復号性能についての実際の要件が考慮されることが可能であり、これは、無線チャネルが大幅に変化するシナリオにおいて、データ送信の信頼性および効率を改善することができる。
【0050】
例えば、第1のシンボルセットは、スロット内の第1のシンボルと、時間ドメインにおいて第1のシンボルの後に位置し、かつ、第1のシンボルに隣接する、1つのシンボルまたは複数の連続するシンボルとを含む。
【0051】
可能な設計方法において、第1の端末装置が、第1のデータのものであり、かつ、スロット内にある、第1のシンボルセットおよび第2のシンボルセットを決定することは、以下を含み得る。第1の端末装置は、制御情報によって占有され、かつ、スロット内にあるシンボルに基づいて、第1のシンボルセットを決定する。
【0052】
任意選択で、第1のシンボルセットは、制御情報によって占有されるシンボルを含む。
【0053】
さらに、第1のシンボルセットは、時間ドメインにおいて、制御情報によって占有されるシンボルの後に位置し、かつ、制御情報によって占有される最後のシンボルに隣接する、1つのシンボルまたは複数の連続するシンボルを含み得る。
【0054】
別の可能な設計方法において、第1の端末装置が、第1のデータのものであり、かつ、スロット内にある、第1のシンボルセットおよび第2のシンボルセットを決定することは、以下を含み得る。第1の端末装置は、復調参照信号DMRSによって占有され、かつ、スロット内にあるシンボルに基づいて、第1のシンボルセットを決定する。第1のシンボルセットは、第1のDMRSによって占有されるシンボルをスロット内に含む。
【0055】
任意選択で、第1のシンボルセットは、第2のDMRSによって占有されるシンボルの前に位置する全てのシンボルをスロット内に含む。
【0056】
さらに、第1のシンボルセットは、第2のDMRSによって占有されるシンボルをスロット内に含む。
【0057】
またさらに、第1のシンボルセットは、時間ドメインにおいて、第2のDMRSによって占有されるシンボルの後に位置し、かつ、第2のDMRSによって占有されるシンボルに隣接する、1つのシンボルまたは複数の連続するシンボルを含む。
【0058】
また別の可能な設計方法において、第1の端末装置が、スロット内にある第1のシンボルセットおよび第2のシンボルセットを決定することは、以下を含み得る。第1の端末装置は、スロット内に含まれるシンボルの総量に基づいて、第1のシンボルセットを決定する。
【0059】
スロット内に含まれるシンボルの総量は、第1のシンボルセットに1対1で対応する。
【0060】
任意選択で、第1の端末装置が、スロット内に含まれるシンボルの総量に基づいて、第1のシンボルセットを決定することは、以下を含み得る。第1の端末装置は、以下の式、すなわち、
【0061】
【0062】
、
【0063】
【0064】
、
【0065】
【0066】
、または
【0067】
【0068】
のうちの任意の1つに従って、第1のシンボルセット内に含まれるシンボルの数量を決定する。Nlは、第1のシンボルセット内に含まれるシンボルの数量であり、Lは、スロット内に含まれるシンボルの総量であり、K1およびK2は、予め設定されたオフセットであり、演算子
【0069】
【0070】
は、切り捨てることを表し、演算子
【0071】
【0072】
は、切り上げることを表す。第1の端末装置は、時間ドメインにおいてスロット内で最も前方に位置するシンボルを、第1のシンボルセットに追加する。
【0073】
可能な設計方法において、第1の端末装置が、上記の式のうちの任意の1つに従って、第1のシンボルセット内に含まれるシンボルの数量を決定する前に、第3の態様において説明される通信方法は、以下をさらに含み得る。第1の端末装置は、スロット内に含まれるシンボルの総量が第1のシンボル量閾値よりも大きいと決定する。
【0074】
任意選択で、第1の端末装置が、スロット内に含まれるシンボルの総量に基づいて、第1のシンボルセットを決定することは、以下を含み得る。スロット内に含まれるシンボルの総量が、第2のシンボル量閾値よりも小さい場合、第1の端末装置は、第1のシンボルセットが全てのシンボルをスロット内に含んでおり、第2のシンボルセットがヌルであると決定する。
【0075】
別の可能な設計方法において、第1の端末装置が、スロット内にある第1のシンボルセットおよび第2のシンボルセットを決定する前に、第3の態様において説明される通信方法は、以下をさらに含み得る。第1の端末装置は、第1のシンボルセットが特徴シンボルを含むと決定する。時間ドメインにおいて、スロット内の最も前方に位置する1つまたは2つの特徴シンボルがある。
【0076】
任意選択で、第1の端末装置が、第1のシンボルセットが特徴シンボルを含むと決定することは、以下を含み得る。第1の端末装置は、以下の項目、すなわち、第1のデータを送信するために連続的に占有されるスロットの数量、第1のデータによって占有される複数のスロットの数、第1のデータを送信するために使用されるべきサブキャリア間隔、第1のデータのサイズ、第1のデータを送信するための周波数ドメインリソースの帯域幅、第1のデータを送るために使用されることが可能なシンボルの数量、第1のデータを送るために使用されるべき変調およびコーディング方式、または、現在のリソースもしくはリソースプールのチャネル状態情報のうちの1つまたは複数に基づいて、第1のシンボルセットが特徴シンボルを含むと決定する。
【0077】
可能な設計方法において、第3の態様において説明される通信方法は、以下をさらに含み得る。第1の端末装置は、第6のインジケーション情報を送る。第6のインジケーション情報は、スロットが特徴シンボルを含むかどうかを示すために使用される。
【0078】
可能な設計方法において、第3の態様において説明される通信方法は、以下をさらに含み得る。第1の端末装置は、第7のインジケーション情報を送る。第7のインジケーション情報は、以下の情報、すなわち、第1のシンボルセット内に含まれるシンボルの数量、第1のシンボルセットが存在するかどうか、または第2のシンボルセットが存在するかどうか、のうちの1つまたは複数のタイプを含む。
【0079】
例えば、特徴シンボルは、以下のシンボル、すなわち、自動利得制御を実行するために使用されるべきシンボル、第1のデータの送信ブロックに対してスケーリング動作を実行することを決定するために使用されるシンボル、第1のデータの送信ブロックに対してレートマッチング動作を実行することを決定するために使用されるシンボル、または、第1のデータの送信ブロックに対してパンクチャリング動作を実行することを決定するために使用されるシンボル、のうちの少なくとも1つを含む。
【0080】
第4の態様によれば、通信装置が提供される。通信装置は、第1の端末装置として使用されて、第2の端末装置と通信する。通信装置は、処理モジュールと、送信モジュールとを含む。処理モジュールは、送られるべき第1のデータを決定するように構成される。第1のデータは、少なくとも1つの送信ブロックを含む。処理モジュールは、スロット内のM個のシンボルにおける第2のシンボルから開始して、第1のデータをM個のシンボルにマッピングするようにさらに構成され、ただし、M個のシンボルは、スロット内のM個の連続するシンボルである。送信モジュールは、第1のデータを搬送するスロットを第2の端末装置へ送るように構成される。
【0081】
例えば、M個のシンボルは、スロット内でサイドリンクデータを送るために利用可能な連続するシンボルであってよい。
【0082】
可能な設計において、処理モジュールは、M個のシンボルにおける第2のシンボルから開始して、M個のシンボルにおける第2のシンボルから最後のシンボルまでのシンボルに第1のデータをマッピングするようにさらに構成される。
【0083】
さらに、M個のシンボルにおける第1のシンボルにマッピングされたデータは、第1のシンボルにマッピングされたデータである。第1のシンボルは、M個のシンボルにおける第2のシンボルから最後のシンボルまでのシンボルのうちの任意の1つであってよい。
【0084】
例えば、M個のシンボルにおける最後のシンボルは、スロット内の最後のシンボルまたはスロット内の最後から2番目のシンボルであり得る。
【0085】
例えば、M個のシンボルにおける第1のシンボルは、スロット内の第1のシンボル、第2のシンボル、第3のシンボル、または第4のシンボルのうちの任意の1つであり得る。
【0086】
任意選択で、スロットに対応するサブキャリア間隔が、15キロヘルツkHzまたは30kHzである場合、M個のシンボルにおける第1のシンボルは、スロット内の第1のシンボルまたは第2のシンボルであってよい。
【0087】
任意選択で、スロットに対応するサブキャリア間隔が、60kHzまたは120kHzである場合、M個のシンボルにおける第1のシンボルは、スロット内の第3のシンボルまたは第4のシンボルであってよい。
【0088】
可能な設計において、処理モジュールは、第1のパラメータに基づいて、倍率を決定するようにさらに構成される。第1のパラメータは、第1のデータのサイズ、M個のシンボル内にあり、かつ、第1のデータを送るために使用されることが可能な時間周波数リソースの量、または第1のデータを送るために使用されるべき変調およびコーディング方式のうちの少なくとも1つを含む。処理モジュールは、倍率に基づいて、送信ブロックのサイズを決定するようにさらに構成される。処理モジュールは、送信ブロックのサイズに基づいて、第1のデータ内に含まれる送信ブロックの数量を決定するようにさらに構成される。
【0089】
任意選択で、スロットは、第1のデータを送るために使用される複数の連続するスロットのうちの1つである。対応して、処理モジュールは、第2のパラメータに基づいて、倍率を決定するようにさらに構成される。第2のパラメータは、以下のパラメータ、すなわち、第1のデータを送るために使用される連続するスロットの数量、第1のデータを送るために使用される連続するスロットにおけるスロットの数、またはスロットのサブキャリア間隔のうちの少なくとも1つを含む。
【0090】
任意選択で、送信モジュールは、第1のインジケーション情報を第2の端末装置へ送るようにさらに構成される。第1のインジケーション情報は、第1の端末装置が第1のデータに対してレートマッチングまたはパンクチャリングを実行することを示すために使用される。
【0091】
例えば、M個のシンボルにおける第1のシンボルは、第2の端末装置によって、自動利得制御を実行するために使用され得る。代替として、M個のシンボルにおける第1のシンボルおよび第2のシンボルが、第2の端末装置によって、自動利得制御を実行するために使用されてよい。代替として、M個のシンボルにおける第1のシンボルから第4のシンボルが、第2の端末装置によって、自動利得制御を実行するために使用されてよい。
【0092】
第5の態様によれば、通信装置が提供される。通信装置は、第1の端末装置として使用されて、第2の端末装置と通信する。通信装置は、処理モジュールと、送信モジュールとを含む。処理モジュールは、第1のデータを送るために使用されるべき第1の時間周波数リソースのサブキャリア間隔および/または第1の時間周波数リソースによって占有されるスロットの数量に基づいて、倍率を決定するように構成される。第1のデータは、第1の端末装置の送信されるべきデータであり、第1の時間周波数リソースは、単一のスロットまたは複数の連続するスロットを占有する。処理モジュールは、倍率に基づいて、第1のデータを搬送する送信ブロックのサイズを決定するようにさらに構成される。送信モジュールは、第1のデータを搬送する送信ブロックを、第1の時間周波数リソース上で第2の端末装置へ送るように構成される。
【0093】
任意選択で、送信モジュールは、第1のインジケーション情報を送るようにさらに構成される。第1のインジケーション情報は、第1の端末装置が、単一のスロットまたは複数の連続するスロットにおいて、倍率に基づいて第1のデータを搬送する送信ブロックのサイズを決定することを示すために使用される。
【0094】
可能な設計において、第1の時間周波数リソースは、単一のスロットを占有し得る。対応して、処理モジュールは、サブキャリア間隔に基づいて、単一のスロット内の特徴シンボルの数量を決定するようにさらに構成される。サブキャリア間隔は、単一のスロット内の特徴シンボルの数量と正の相関がある。処理モジュールは、単一のスロット内の特徴シンボルの数量に基づいて、倍率を決定するようにさらに構成される。
【0095】
例えば、サブキャリア間隔が、単一のスロット内の特徴シンボルの数量と正の相関があることは、以下を含み得る。サブキャリア間隔は15kHzであり、単一のスロット内の特徴シンボルの数量は2である。代替として、サブキャリア間隔は、30kHzまたは60kHzであり、単一のスロット内の特徴シンボルの数量は、2または3である。代替として、サブキャリア間隔は、120kHzまたは240kHzであり、単一のスロット内の特徴シンボルの数量は、3または5である。
【0096】
さらに、処理モジュールは、単一のスロット内の特徴シンボル以外のシンボルの数量に基づいて、倍率を決定するように構成される。
【0097】
別の可能な設計において、第1の時間周波数リソースは、複数の連続するスロットを占有し得る。対応して、処理モジュールは、サブキャリア間隔および複数の連続するスロットの数量に基づいて、複数の連続するスロットにおける各スロット内の特徴シンボルの数量を決定するようにさらに構成される。サブキャリア間隔は、複数の連続するスロットにおける各スロット内の特徴シンボルの数量と正の相関がある。処理モジュールは、複数の連続するスロットにおける各スロット内の特徴シンボルの数量に基づいて、複数の連続するスロットにおけるそのスロットに対応する倍率を決定するようにさらに構成される。
【0098】
例えば、サブキャリア間隔が、複数の連続するスロットにおける各スロット内の特徴シンボルの数量と正の相関があることは、以下を含み得る。サブキャリア間隔は15kHzであり、複数の連続するスロットにおける第1のスロット内の特徴シンボルの数量は1である。代替として、サブキャリア間隔は、30kHzまたは60kHzであり、複数の連続するスロットにおける第1のスロット内の特徴シンボルの数量は、1または2である。代替として、サブキャリア間隔は、120kHzまたは240kHzであり、複数の連続するスロットにおける第1のスロット内の特徴シンボルの数量は、2または4である。
【0099】
任意選択で、複数の連続するスロットにおける第1のスロットに対応する倍率は、複数の連続するスロットにおける最後のスロットに対応する倍率とは異なる。
【0100】
任意選択で、複数の連続するスロットは、中間スロットをさらに含んでよい。中間スロットは、複数の連続するスロットにおける第1のスロットおよび最後のスロット以外の任意のスロットであり得る。対応して、中間スロットに対応する倍率は、第1のスロットに対応する倍率とは異なり、および/または、中間スロットに対応する倍率は、最後のスロットに対応する倍率とは異なる。
【0101】
複数の連続するスロットが複数の中間スロットを含んでよいことを理解するのは容易である。対応して、複数の中間スロットに対応する倍率は、同じである。
【0102】
さらに、第1のスロットにおいて送られる第1のデータの冗長バージョンは、最後のスロットにおいて送られる第1のデータの冗長バージョンとは異なり、および/または、第1のスロットにおいて送られる第1のデータの冗長バージョンは、中間スロットのうちの任意の1つにおいて送られる第1のデータの冗長バージョンとは異なり、および/または、最後のスロットにおいて送られる第1のデータの冗長バージョンは、中間スロットのうちの任意の1つにおいて送られる第1のデータの冗長バージョンとは異なり、および/または、中間スロットにおける異なるスロットにおいて送られる第1のデータの冗長バージョンは、同じである。
【0103】
任意選択で、処理モジュールは、第1の端末装置が、サブキャリア間隔および複数の連続するスロットの数量に基づいて複数の連続するスロットにおける各スロット内の特徴シンボルの数量を決定した後、複数の連続するスロットにおける第1のスロット内の特徴シンボルの数量に基づいて、複数の連続するスロットにおける各スロットに適用可能な倍率を決定するようにさらに構成される。第1のスロットは、複数の連続するスロットにおける任意のスロットであってよい。
【0104】
任意選択で、第1のスロットは、複数の連続するスロットにおける第1のスロットであってよい。対応して、処理モジュールは、複数の連続するスロットにおける第1のスロット以外の1つまたは複数のスロット内の送信ブロックに対してレートマッチングを実行するようにさらに構成される。
【0105】
任意選択で、第1のスロットは、複数の連続するスロットにおける最後のスロットであってよい。対応して、処理モジュールは、複数の連続するスロットにおける第1のスロット内の送信ブロックをパンクチャリングするようにさらに構成され、および/または、処理モジュールは、複数の連続するスロットにおける第1のスロットおよび最後のスロット以外に任意のスロット内の送信ブロックに対してレートマッチングを実行するようにさらに構成される。
【0106】
任意選択で、第1のスロットは、複数の連続するスロットにおける第1のスロットおよび最後のスロット以外に任意のスロットであってよい。対応して、処理モジュールは、複数の連続するスロットにおける第1のスロットおよび/または最後のスロット内の送信ブロックをパンクチャリングするようにさらに構成される。
【0107】
例えば、特徴シンボルは、以下のシンボル、すなわち、自動利得制御を実行するために使用されるべきシンボル、ヌルシンボル、倍率を決定するために使用されるシンボル、または第1のデータが直接マッピングされないシンボル、のうちの少なくとも1つを含み得る。
【0108】
可能な実装において、複数の連続するスロットの全部が、第1のデータの1つの送信ブロックを送るためにのみ使用される。対応して、処理モジュールは、サブキャリア間隔および複数の連続するスロットの数量に基づいて、複数の連続するスロットに対応する1つの倍率を決定するようにさらに構成される。
【0109】
別の可能な実装において、第1の時間周波数リソースは、単一のスロットを占有し得る。対応して、処理モジュールは、サブキャリア間隔が15kHzまたは30kHzである場合、単一のスロット内の第1のシンボルおよび最後のシンボル以外のシンボルに基づいて、倍率を決定するようにさらに構成される。代替として、処理モジュールは、サブキャリア間隔が30kHz、60kHz、または120kHzである場合、単一のスロット内の第1のシンボル、第2のシンボルおよび最後のシンボル以外のシンボルに基づいて、倍率を決定するようにさらに構成される。代替として、処理モジュールは、サブキャリア間隔が120kHzまたは240kHzである場合、単一のスロット内の第1のシンボルから第4のシンボルおよび最後のシンボル以外のシンボルに基づいて、倍率を決定するようにさらに構成される。
【0110】
また別の可能な実装において、第1の時間周波数リソースは、複数の連続するスロットを占有し得る。対応して、処理モジュールは、サブキャリア間隔が15kHzまたは30kHzである場合、複数の連続するスロットにおける第1のスロット内の第1のシンボル以外のシンボルに基づいて、倍率を決定するようにさらに構成される。代替として、処理モジュールは、サブキャリア間隔が30kHz、60kHz、または120kHzである場合、複数の連続するスロットにおける第1のスロット内の第1のシンボルおよび第2のシンボル以外のシンボルに基づいて、倍率を決定するようにさらに構成される。代替として、処理モジュールは、サブキャリア間隔が120kHzまたは240kHzである場合、複数の連続するスロットにおける第1のスロット内の第1のシンボルから第4のシンボル以外のシンボルに基づいて、倍率を決定するようにさらに構成される。代替として、処理モジュールは、複数の連続するスロットにおける最後のスロット内の最後のシンボル以外のシンボルに基づいて、倍率を決定するようにさらに構成される。
【0111】
第6の態様によれば、通信装置が提供される。通信装置は、第1の端末装置として使用されて、第2の端末装置と通信する。通信装置は、処理モジュールと、送信モジュールとを含む。処理モジュールは、第1のデータのものであり、かつ、スロット内にある、第1のシンボルセットおよび第2のシンボルセットを決定するように構成される。第2のシンボルセットは、時間ドメインにおいて、第1のシンボルセットの後に位置し、第1のシンボルセットおよび第2のシンボルセットは連続する。処理モジュールは、以下のモードで第1のデータをスロットにマッピングして、すなわち、第1に時間ドメインおよび第2に周波数ドメインというマッピングモードで、第1のデータを第1のシンボルセットにマッピングし、第1に周波数ドメインおよび第2に時間ドメインというマッピングモードで、第1のデータを第2のシンボルセットにマッピングして、第2のデータを取得するようにさらに構成される。送信モジュールは、第1のデータを搬送する送信ブロックを送るように構成される。
【0112】
例えば、第1のシンボルセットは、スロット内の第1のシンボルと、時間ドメインにおいて第1のシンボルの後に位置し、かつ、第1のシンボルに隣接する、1つのシンボルまたは複数の連続するシンボルとを含み得る。
【0113】
可能な設計において、処理モジュールは、制御情報によって占有され、かつ、スロット内にあるシンボルに基づいて、第1のシンボルセットを決定するようにさらに構成される。
【0114】
任意選択で、第1のシンボルセットは、制御情報によって占有されるシンボルを含んでよい。
【0115】
さらに、第1のシンボルセットは、時間ドメインにおいて、制御情報によって占有されるシンボルの後に位置し、かつ、制御情報によって占有される最後のシンボルに隣接する、1つのシンボルまたは複数の連続するシンボルを含み得る。
【0116】
別の可能な設計において、処理モジュールは、復調参照信号DMRSによって占有され、かつ、スロット内にあるシンボルに基づいて、第1のシンボルセットを決定するようにさらに構成される。第1のシンボルセットは、第1のDMRSによって占有されるシンボルをスロット内に含み得る。
【0117】
任意選択で、第1のシンボルセットは、第2のDMRSによって占有されるシンボルの前に位置する全てのシンボルをスロット内に含み得る。
【0118】
さらに、第1のシンボルセットは、第2のDMRSによって占有されるシンボルをスロット内に含み得る。
【0119】
またさらに、第1のシンボルセットは、時間ドメインにおいて、第2のDMRSによって占有されるシンボルの後に位置し、かつ、第2のDMRSによって占有されるシンボルに隣接する、1つのシンボルまたは複数の連続するシンボルを含み得る。
【0120】
また別の可能な設計において、処理モジュールは、スロット内に含まれるシンボルの総量に基づいて、第1のシンボルセットを決定するようにさらに構成される。
【0121】
スロット内に含まれるシンボルの総量は、第1のシンボルセットに1対1で対応する。
【0122】
任意選択で、処理モジュールは、以下の式、すなわち、
【0123】
【0124】
、
【0125】
【0126】
、
【0127】
【0128】
、または
【0129】
【0130】
のうちの任意の1つに従って、第1のシンボルセット内に含まれるシンボルの数量を決定するようにさらに構成される。Nlは、第1のシンボルセット内に含まれるシンボルの数量であり、Lは、スロット内に含まれるシンボルの総量であり、K1およびK2は、予め設定されたオフセットであり、演算子
【0131】
【0132】
は、切り捨てることを表し、演算子
【0133】
【0134】
は、切り上げることを表す。第1の端末装置は、時間ドメインにおいてスロット内で最も前方に位置するNlシンボルを、第1のシンボルセットに追加する。
【0135】
可能な設計において、処理モジュールは、第1の端末装置が、上記の式のうちの任意の1つに従って、第1のシンボルセット内に含まれるシンボルの数量を決定する前に、スロット内に含まれるシンボルの総量が第1のシンボル量閾値よりも大きいと決定するようにさらに構成される。
【0136】
任意選択で、処理モジュールは、スロット内に含まれるシンボルの総量が、第2のシンボル量閾値よりも小さい場合、第1のシンボルセットが全てのシンボルをスロット内に含んでおり、第2のシンボルセットがヌルであると決定するようにさらに構成される。
【0137】
別の可能な設計において、処理モジュールは、第1の端末装置が、スロット内にある第1のシンボルセットおよび第2のシンボルセットを決定する前に、第1のシンボルセットが特徴シンボルを含むと決定するようにさらに構成される。時間ドメインにおいて、スロット内の最も前方に位置する1つまたは2つの特徴シンボルがあり得る。
【0138】
任意選択で、処理モジュールは、以下の項目、すなわち、第1のデータを送信するために連続的に占有されるスロットの数量、第1のデータによって連続的に占有される複数のスロットの数、第1のデータを送信するために使用されるべきサブキャリア間隔、第1のデータのサイズ、第1のデータを送信するための周波数ドメインリソースの帯域幅、第1のデータを送るために使用されることが可能なシンボルの数量、第1のデータを送るために使用されるべき変調およびコーディング方式、または、現在のリソースもしくはリソースプールのチャネル状態情報、のうちの1つまたは複数に基づいて、第1のシンボルセットが特徴シンボルを含むと決定するようにさらに構成される。
【0139】
可能な設計において、送信モジュールは、インジケーション情報を第2の端末装置へ送るようにさらに構成される。インジケーション情報は、以下の情報、すなわち、スロットが特徴シンボルを含むかどうか、第1のシンボルセット内に含まれるシンボルの数量、第1のシンボルセットが存在するかどうか、または、第2のシンボルセットが存在するかどうか、のうちの1つまたは複数のタイプを示すために使用され得る。
【0140】
例えば、特徴シンボルは、以下のシンボル、すなわち、自動利得制御を実行するために使用されるべきシンボル、第1のデータの送信ブロックに対してスケーリング動作を実行することを決定するために使用されるシンボル、第1のデータの送信ブロックに対してレートマッチング動作を実行することを決定するために使用されるシンボル、または、第1のデータの送信ブロックに対してパンクチャリング動作を実行することを決定するために使用されるシンボル、のうちの少なくとも1つを含み得る。
【0141】
第7の態様によれば、通信方法が提供される。通信方法は、以下を含む。第2の端末装置は、第1の端末装置から、第1のデータを搬送する送信ブロックを受信する。次いで、第2の端末装置は、第1のデータの第1の時間周波数リソースのサブキャリア間隔および/または第1の時間周波数リソースによって占有されるスロットの数量に基づいて、倍率を決定する。第1の時間周波数リソースは、単一のスロットまたは複数の連続するスロットを占有する。第2の端末装置は、倍率に基づいて、第1のデータを搬送する送信ブロックのサイズを決定し、送信ブロックのサイズに基づいて、復号動作を実行する。
【0142】
第7の態様において提供される通信方法の技術的な効果については、第2の態様を参照されたい。詳細は、ここでは再度説明されない。
【0143】
第8の態様によれば、通信装置が提供される。通信装置は、第2の端末装置として使用されて、第1の端末装置と通信する。通信装置は、処理モジュールと、受信モジュールとを含む。受信モジュールは、第1の端末装置から、第1のデータを搬送する送信ブロックを受信するようにさらに構成される。処理モジュールは、第1のデータの第1の時間周波数リソースのサブキャリア間隔および/または第1の時間周波数リソースによって占有されるスロットの数量に基づいて、倍率を決定するようにさらに構成される。第1の時間周波数リソースは、単一のスロットまたは複数の連続するスロットを占有する。処理モジュールは、倍率に基づいて、第1のデータを搬送する送信ブロックのサイズを決定し、送信ブロックのサイズに基づいて、復号動作を実行するようにさらに構成される。
【0144】
第9の態様によれば、プロセッサと、メモリとを含む、通信装置が提供される。メモリは、コンピュータ命令を記憶するように構成される。プロセッサが命令を実行する場合、通信装置は、第1の態様から第3の態様および第7の態様における任意の実装において説明された通信方法を実行することを可能にされる。通信装置は、第1の態様から第3の態様および第7の態様における、第1の端末装置または第2の端末装置であってよい。
【0145】
第10の態様によれば、通信システムが提供される。システムは、前述の第1の端末装置と、前述の第2の端末装置とを含む。
【0146】
第11の態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータ命令を記憶する。コンピュータ命令がコンピュータ上で起動される場合、コンピュータは、第1の態様から第3の態様および第7の態様における任意の実装において説明された通信方法を実行することを可能にされる。
【0147】
第12の態様によれば、命令を含むコンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラムまたは命令を含む。コンピュータプログラムまたは命令がコンピュータ上で起動される場合、コンピュータは、第1の態様から第3の態様および第7の態様における任意の実装において説明された通信方法を実行することを可能にされる。
【図面の簡単な説明】
【0148】
【
図1】第1に時間ドメインおよび第2に周波数ドメインというマッピングモードの概略図である。
【
図2】本出願の実施形態による通信システムの概略的なアーキテクチャ図である。
【
図3】本出願の実施形態による端末装置の第1の概略構造図である。
【
図4】本出願の実施形態による通信方法の概略的なフローチャートである。
【
図5】本出願の実施形態による、AGCシンボルを生成するための方法の第1の概略図である。
【
図6】本出願の実施形態による、AGCシンボルを生成するための方法の第2の概略図である。
【
図7】本出願の実施形態による、別の通信方法の概略的なフローチャートである。
【
図8】本出願の実施形態による、AGCシンボルをマッピングするためのパターンの第1の概略図である。
【
図9】本出願の実施形態による、AGCシンボルをマッピングするためのパターンの第2の概略図である。
【
図10】本出願の実施形態による、AGCシンボルをマッピングするためのパターンの第3の概略図である。
【
図11】本出願の実施形態による、AGCシンボルをマッピングするためのパターンの第4の概略図である。
【
図12】本出願の実施形態による、AGCシンボルをマッピングするためのパターンの第5の概略図である。
【
図13】本出願の実施形態による、AGCシンボルをマッピングするためのパターンの第6の概略図である。
【
図14】本出願の実施形態による、また別の通信方法の概略的なフローチャートである。
【
図15】本出願の実施形態による、データシンボルをマッピングするためのパターンの第1の概略図である。
【
図16】本出願の実施形態による、データシンボルをマッピングするためのパターンの第2の概略図である。
【
図17】本出願の実施形態による、データシンボルをマッピングするためのパターンの第3の概略図である。
【
図18】本出願の実施形態による、データシンボルをマッピングするためのパターンの第4の概略図である。
【
図19】本出願の実施形態による、データシンボルをマッピングするためのパターンの第5の概略図である。
【
図20】本出願の実施形態による、データシンボルをマッピングするためのパターンの第6の概略図である。
【
図21】本出願の実施形態による端末装置の第2の概略構造図である。
【
図22】本出願の実施形態による端末装置の第3の概略構造図である。
【
図23】本出願の実施形態による端末装置の第4の概略構造図である。
【
図24】本出願の実施形態による端末装置の第5の概略構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0149】
以下は、添付の図面を参照しつつ、本出願の技術的解決策を説明する。
【0150】
本出願の実施形態における技術的解決策は、様々な通信システム、例えば、移動体通信用グローバルシステム(global system for mobile communications、GSM)、符号分割多元接続(code division multiple access、CDMA)システム、広帯域符号分割多元接続(wideband code division multiple access、WCDMA)システム、汎用パケット無線サービス(general packet radio service、GPRS)システム)、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)システム、LTE周波数分割複信(frequency division duplex、FDD)システム、LTE時分割複信(time division duplex、TDD)システム、ユニバーサル移動体通信システム(universal mobile telecommunication system、UMTS)、マイクロ波アクセスのための世界的相互運用性(worldwide interoperability for microwave access、WiMAX)通信システム、車両通信システムのインターネット、第5世代(5th generation、5G)移動体通信システム、または、6Gシステムなどの将来の通信システムに適用され得る。
【0151】
あらゆる態様、実施形態、または特徴は、複数のデバイス、構成要素、モジュール等を含み得るシステムを説明することによって、本出願において提示される。各システムは、別のデバイス、構成要素、モジュール等を含んでよいこと、および/または、添付の図面を参照しつつ論じられる全てのデバイス、構成要素、モジュール等を含むとは限らないことが、認識および理解されるべきである。また、これらの解決策の組み合わせが使用されてよい。
【0152】
また、本出願の実施形態において、「例えば」および「などの」などの用語は、例、例示、または説明を与えることを表現するために使用される。本出願において「例」として説明されるいかなる実施形態または設計方式も、別の実施形態または設計方式よりも好適なものまたは多くの利点を有するものとして解説されるべきでない。まさに、「例」という用語の使用は、特定の手法で概念を説明することを意図されている。
【0153】
本出願の実施形態において、「情報(用語)」、「信号(signal)」、「メッセージ(message)」、「チャネル(channel)」、および「シグナリング(singalling)」という用語は、時には互換的に使用され得る。用語間の差が強調されない場合、用語によって表される意味は一貫していることが留意されるべきである。「の(of)」、「該当する(corresponding, relevant)」、および「対応する(corresponding)」という用語は、時には互換的に使用され得る。用語間の差が強調されない場合、用語によって表される意味は一貫していることが留意されるべきである。
【0154】
本出願の実施形態において、時には、W1などの下付き文字は、W1などの不正確な形式で書かれることがある。それらの間の差が強調されない場合、表される意味は一貫している。
【0155】
本出願の実施形態において説明されるネットワークアーキテクチャおよびサービスシナリオは、本出願の実施形態における技術的解決策をより明確に説明することを意図されており、本出願の実施形態において提供される技術的解決策に対する限定を構成しない。当業者は、ネットワークアーキテクチャの進化および新しいサービスシナリオの出現に伴って、本出願の実施形態において提供される技術的解決策が同様の技術的問題にも適用可能であることを知り得る。
【0156】
本出願の実施形態において、いくつかのシナリオは、
図2に示される車両通信システムのインターネットにおけるシナリオを例として使用することによって説明される。本出願の実施形態における解決策は、別の移動体通信システムに適用されてもよく、対応する名称は、別の移動体通信システムにおける対応する機能の名称と置換されてもよいことが留意されるべきである。
【0157】
本出願の実施形態を理解することを容易にするために、本出願の実施形態に適用可能な通信システムは、まず、例として
図2における車両通信システムのインターネットを使用することによって詳細に説明される。
【0158】
図2に示されるように、車両通信システムのインターネットは、1つまたは複数の端末デバイスと、1つまたは複数の道路サイドユニット(road side unit、RSU)と、1つまたは複数のネットワークデバイスと、1つまたは複数のグローバルナビゲーション衛星システム(global navigation satellite system、GNSS)とを含む。
【0159】
端末デバイスは、車載端末、例えば、
図2における第1の端末デバイスまたは第2の端末デバイスであってよい。端末デバイスは、サイドリンク(sidelink、SL)を通じて互いに直接的に通信し得、または無線ネットワークを使用することによって互いに間接的に通信し得る。RSUは、各車載デバイスおよび/またはeNBと通信し得る。ネットワークデバイスは、基地局、例えば、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)システムにおける進化型NodeB(evolved Node B、eNB)、または新しい無線(new radio、NR)システムにおけるgノード(g Node B、gNB)であってよく、各車載端末および/またはRSUと通信し得る。GNSSは、端末デバイスおよびRSUなどの前述のデバイスに対して、タイミング情報および位置情報を提供し得る。前述のデバイスは互いに通信し得る。通信期間中に、セルラリンクのスペクトルが使用されてよく、または、5.9ギガヘルツ(giga hertz、GHz)付近のインテリジェント輸送スペクトルが使用されてよい。デバイスは、LTE技術、または、V2X技術などのデバイス間(device-to-device、D2D)通信技術に基づいて、互いに通信し得る。
【0160】
端末デバイスは、代替として、歩行者によって使用される携帯電話またはパッド、端末機能を有するRSU等などの端末デバイスであってよいことが留意されるべきである。これは本出願の実施形態において限定されない。
【0161】
また、任意選択で、端末デバイスは、代替として、ネットワークデバイス、例えば、基地局、eNB、gNB、またはRSUであってよく、各車載端末および/もしくはRSUまたは別のネットワークデバイスと通信し得る。これは本出願の実施形態において限定されない。
【0162】
また、ネットワークデバイスは任意選択である。例えば、基地局がある場合、ネットワークカバレッジ有りのシナリオがある。基地局がない場合、ネットワークカバレッジ無しのシナリオがある。
【0163】
本出願の実施形態において、ネットワークデバイスは、車両通信システムのインターネットのネットワーク側に位置し、無線トランシーバ機能、またはデバイスに配設されることが可能なチップを有するデバイスである。ネットワークデバイスは、進化型NodeB(evolved Node B、eNB)、無線ネットワークコントローラ(radio network controller、RNC)、ノードB(Node B、NB)、基地局コントローラ(base station controller、BSC)、基地送受信局(base transceiver station、BTS)、家庭内基地局(例えば、家庭用進化型NodeB、またはホームノードB、HNB)、ベースバンドユニット(baseband unit、BBU)、ワイヤレスフィデリティ(wireless fidelity、WIFI)システムにおけるアクセスポイント(access point、AP)、無線中継ノード、無線バックホールノード、送信ポイント(transmission and reception point、TRP、または transmission point、TP)等を含むが、これらに限定されない。代替として、ネットワークデバイスは、新しい無線(new radio、NR)システムなどの5GシステムにおけるgNBもしくは送信ポイント(TRPもしくはTP)、もしくは5Gシステムにおける基地局の1つのアンテナパネルもしくはアンテナパネルのグループ(複数のアンテナパネルを含む)であってよく、または、gNBもしくは送信ポイントを構成する、ベースバンドユニット(BBU)もしくは分散ユニット(distributed unit、DU)などのネットワークノードであってよい。
【0164】
端末デバイスは、車両通信システムのインターネットにアクセスし、無線トランシーバ機能、または端末に配設されることが可能なチップを有する端末である。端末デバイスは、ユーザ装置、アクセス端末、加入者ユニット、加入者局、移動局、モバイルコンソール、遠隔局、遠隔端末、モバイルデバイス、ユーザ端末、端末、無線通信デバイス、ユーザエージェントまたはユーザ装置と称されてもよい。本出願の実施形態における端末デバイスは、携帯電話(mobile phone)、タブレットコンピュータ(パッド)、無線トランシーバ機能を有するコンピュータ、仮想現実(virtual reality、VR)端末デバイス、拡張現実(augmented reality、AR)端末デバイス、産業用制御(industrial control)における無線端末、自動運転(self driving)における無線端末、テレメディスン(遠隔治療とも呼ばれる)における無線端末、スマートグリッド(smart grid)における無線端末、輸送安全性(transportation safety)における無線端末、スマートシティ(smart city)における無線端末、スマートホーム(smart home)における無線端末等であってよい。
【0165】
図2は、理解の容易さのために例として使用される簡略化された概略図にすぎないことが理解されるべきである。通信システムは、
図2に示されない別のネットワークデバイスおよび/または端末デバイスをさらに含んでよい。
【0166】
本出願の実施形態において提供される通信方法は、
図3に示される端末装置に適用され得る。端末装置は、ネットワークデバイスまたは端末デバイスであってよく、または、ネットワークデバイスもしくは端末に適用されるチップ、もしくはネットワークデバイスもしくは端末の機能を有する別の構成要素であってよい。
図3に示されるように、端末装置は、少なくとも1つのプロセッサ301と、メモリ302と、送受信機303とを含み得る。
【0167】
以下は、
図3を参照しつつ、端末装置の構成要素を詳細に説明する。
【0168】
プロセッサ301は、端末装置の制御センタであり、1つのプロセッサであってよく、または複数の処理要素の集合名であってよい。例えば、プロセッサ301は、中央処理装置(central processing unit、CPU)、もしくは特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit、ASIC)であってよく、または本出願の実施形態を実装する1つもしくは複数の集積回路、例えば、1つもしくは複数のマイクロプロセッサ(例えば、デジタル信号プロセッサ、DSP)、もしくは1つもしくは複数のフィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array、FPGA)として構成されてよい。
【0169】
プロセッサ301は、メモリ302に記憶されたソフトウェアプログラムを起動または実行し、メモリ302に記憶されたデータを呼び出して、端末装置の様々な機能を実行し得る。
【0170】
特定の実装では、実施形態において、プロセッサ301は、1つまたは複数のCPU、例えば、
図3に示されるCPU 0およびCPU 1を含み得る。
【0171】
特定の実装では、実施形態において、端末装置は、複数のプロセッサ、例えば、
図3に示されるプロセッサ301およびプロセッサ304を含み得る。プロセッサの各々は、シングルコアプロセッサ(シングルCPU)であってよく、またはマルチコアプロセッサ(マルチCPU)であってよい。本明細書におけるプロセッサは、データ(例えば、コンピュータプログラム命令)を処理するように構成された、1つまたは複数の通信デバイス、回路、および/または処理コアであり得る。
【0172】
メモリ302は、静的情報および命令を記憶することができる読み出し専用メモリ(read-only memory、ROM)もしくは別のタイプの静的ストレージデバイス、もしくは情報および命令を記憶することができるランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)もしくは別のタイプ動的ストレージ通信デバイスであってよく、または、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(electrically erasable programmable read-only memory、EEPROM)、コンパクトディスク読み出し専用メモリ(compact disc read-only memory、CD-ROM)もしくは別のコンパクトディスクストレージ、光ディスクストレージ(コンパクトディスク、レーザディスク、光ディスク、デジタル多用途ディスク、ブルーレイディスク等を含む)、磁気ディスク記憶媒体もしくは別の磁気ストレージ通信デバイス、もしくは命令もしくはデータ構造の形式で期待されるプログラムコードを搬送もしくは記憶するために使用されることが可能であり、コンピュータによってアクセスされることが可能な任意の他の媒体であってよい。しかしながら、メモリ302は、それらに限定されない。メモリ302は、独立して存在してよく、またはプロセッサ301と一体化されてよい。
【0173】
メモリ302は、本出願の解決策を実行するためのソフトウェアプログラムを記憶するように構成され、プロセッサ301は、ソフトウェアプログラムの実行を制御する。
【0174】
送受信機303は、別の端末装置と通信するように構成される。もちろん、送受信機303は、イーサネット、無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)、または無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area networks、WLAN)などの通信ネットワークと通信するようにさらに構成され得る。送受信機303は、受信機能を実装するための受信ユニットと、送信機能を実装するための送信ユニットとを含み得る。
【0175】
本出願の本実施形態において、メモリ302は、ソフトウェアプログラムまたは命令を記憶し得る。端末装置300が電源投入された後、プロセッサ301は、メモリ302からソフトウェアプログラムまたは命令を読み出し、ソフトウェアプログラムまたは命令を実行し得、その結果、端末装置300は、
図4、
図7、または
図14のうちの1つまたは複数に示される通信方法を実行することができる。例えば、プロセッサ301は、以下のS401およびS402を実行し、またはS701およびS702を実行し、またはS1401およびS1402を実行し得る。別の例として、プロセッサ301は、送受信機303も制御して、以下のS403、S703、またはS1403のうちの任意の1つを実行し得る。前述の特定の実装については、以下の方法実施形態を参照されたい。詳細は、ここでは説明されない。
【0176】
図3に示される端末装置の構造は、端末装置に対する限定を構成しない。端末装置は、図に示される構成要素よりも多いもしくは少ない構成要素を含んでよく、またはいくつかの構成要素を組み合わせてよく、または異なる構成要素配置を有してよい。
【0177】
端末装置300は、時には通信装置または通信デバイスとも称されることがあり、汎用のデバイスまたは専用デバイスであってよい。例えば、端末装置300は、車載端末、RSU、携帯情報端末(personal digital assistant、PDA)、携帯電話、タブレットコンピュータ、無線端末デバイス、埋込み型デバイス、前述の端末デバイス、前述のネットワークデバイス、または、
図3に示される構造と同様の構造を有するデバイスであってよい。端末装置300のタイプは、本出願の本実施形態において限定されない。
【0178】
以下は、
図4から
図20を参照しつつ、本出願の実施形態において提供される通信方法を詳細に説明する。
【0179】
図4は、本出願の実施形態による通信方法の概略的なフローチャートである。通信方法は、
図2における任意の端末デバイス、任意のネットワークデバイス、またはRSUに適用され得る。
図4に示されるように、通信方法は、以下のステップを含む。
【0180】
S401:第1の端末装置は、送られるべき第1のデータを決定する。
【0181】
第1のデータは、少なくとも1つの送信ブロックを含む。例えば、第1のデータは、V2Xサービスデータであってよい。例えば、第1のデータは、車載端末のナビゲーション情報、ビデオ情報、または音声情報であってよい。第1のデータのタイプは、本出願の本実施形態において限定されない。
【0182】
S402:第1の端末装置は、スロット内のM個のシンボルにおける第2のシンボルから開始して、第1のデータをM個のシンボルにマッピングする。
【0183】
M個のシンボルは、スロット内のM個の連続するシンボルである。例えば、M個のシンボルは、スロット内でサイドリンク(sidelink、SL)データを送るために利用可能な連続するシンボルであり得る。サイドリンクは、2つ以上の端末間の直接通信のために使用されるリンク、例えば、車両のインターネットにおける2つの車載端末間の無線リンク、または2つのネットワークデバイス間のリンクである。
【0184】
可能な設計方法において、第1の端末装置が、スロット内のM個のシンボルにおける第2のシンボルから開始して、第1のデータをM個のシンボルにマッピングすることは、以下のステップを含み得る。
【0185】
第1の端末装置は、M個のシンボルにおける第2のシンボルから開始して、M個のシンボルにおける第2のシンボルから最後のシンボルまでのシンボルに第1のデータをマッピングする。換言すれば、第1のデータは、第1のシンボル以外のM-1個のシンボル全てに直接マッピングされる。
【0186】
さらに、M個のシンボルにおける第1のシンボルにマッピングされたデータは、第1のシンボルにマッピングされたデータであり得る。第1のシンボルは、M個のシンボルにおける第2のシンボルから最後のシンボルまでのシンボルのうちの任意の1つであってよい。換言すれば、M個のシンボルにおける第1のシンボルは、第1のデータがマッピングされるシンボルを「複製すること」によって生成され得る。
【0187】
例えば、
図5または
図6に示されるように、M個のシンボルは、スロット内のシンボル0からシンボル12を含む。まず、第1のデータは、シンボル1からシンボル12にマッピングされる。次いで、シンボル1にマッピングされた第1のデータは、シンボル0へ「コピー」される。「複製」動作は、共通制御/報告信号、例えば、参照信号、同期信号、スケジューリング割り当て(scheduling assignment、SA)信号、または(ACK/NACKなどの)フィードバック信号などを搬送するために元々使用され、M個のシンボルにおける第1のシンボル上にあるREをカバーすることができないことが留意されるべきである。「複製」動作は、シンボル0上のマッピングされたデータとして、シンボル1にマッピングされる第1のデータを使用している。
【0188】
本出願の本実施形態において、M個のシンボルにおける第1のシンボルは、通常は、第2の端末装置の自動利得制御(automatic gain control、AGC)手続きのために使用される。AGCにおいて、第2の端末装置は、時間ドメインにおいて前方に位置する1つまたは複数のシンボルの、利得に関する統計値を収集し、例えば、電力および信号強度を受信し、収集された受信電力および信号強度に基づいて、後続のシンボルの利得を調整し、次いで、復調および復号を実行して、復調および復号性能を改善する。M個のシンボルにおける第1のシンボルにマッピングされたデータと、M個のシンボルにおける別のシンボルとの両方が、第1のデータを搬送するので、信号類似性は比較的高い。したがって、第2の端末装置は、M個のシンボルにおける第1のシンボルに関する統計値を通じて取得された利得結果に基づいて、M個のシンボルにおける別のシンボル上で搬送される第1のデータを復調および復号する。これは、復調および復号成功率をさらに改善して、無線チャネルが大幅に変化するシナリオにおける第2の端末装置の復調および復号性能をさらに改善することができる。
【0189】
M個のシンボルにおける第1のシンボルが、前述の「複製」動作を実行する手法に加えて、別の手法で生成されてもよいことを理解するのは容易である。例えば、第1のシンボルのREに乱数が配置されてよい。
【0190】
本出願において、M個のシンボルは、スロット内の全部のシンボルまたは部分的なシンボルであってよい。これは、本出願の本実施形態において限定されない。M個のシンボルが、部分的なシンボルである場合、M個のシンボルは、スロット内の第1のシンボルから開始してよく、またはスロット内の第1のシンボルの後の任意のシンボル、例えば、第5のシンボルから開始してよい。同様に、M個のシンボルが、部分的なシンボルである場合、M個のシンボルは、スロット内の最後のシンボルで終了してよく、またはスロット内の最後のシンボルの前に位置する任意のシンボル、例えば、最後から2番目のシンボルで終了してよい。例えば、1つのスロットは、0から13までの番号を振られた14個のシンボルを含む。M個のシンボルは、シンボル0から開始してシンボル13で終了してよく、またはシンボル5から開始してシンボル13で終了してよく、またはシンボル0から開始してシンボル8で終了してよく、またはシンボル7から開始してシンボル13で終了してよい。スロット内のM個のシンボルの特定の位置は、本出願の本実施形態において限定されない。
【0191】
例えば、M個のシンボルにおける最後のシンボルは、スロット内の最後のシンボル、またはスロット内の最後から2番目のシンボルであってよい。
【0192】
例えば、M個のシンボルにおける第1のシンボルは、スロット内の第1のシンボル、第2のシンボル、第3のシンボル、または第4のシンボルのうちの任意の1つであってよい。
【0193】
M個のシンボルが、スロット内の部分的なシンボルである場合、スロット内のM個のシンボル以外のシンボルは、別のユーザに割り振られてよく、またはアイドル状態であってよいことが理解され得る。これは、本出願において限定されない。
【0194】
M個のシンボルにおける第1のシンボルは、代替として、サブキャリア間隔に基づいて決定されてよい。無線チャネルの大幅な変化によって引き起こされる信号歪みを回避するために、より大きなサブキャリア間隔が、通常は構成される必要がある。換言すれば、無線チャネルのより低い品質は、構成される必要のある、より大きなサブキャリア間隔につながる。対応して、第2の端末装置も、自動利得制御を完了させ、より正確な利得統計値および制御を実装し、復調および復号性能をさらに改善するために、より多くのシンボルを使用する必要がある。
【0195】
任意選択で、スロットに対応するサブキャリア間隔が、15キロヘルツ(kilo-hertz、kHz)または30kHzである場合、M個のシンボルにおける第1のシンボルは、スロット内の第1のシンボルまたは第2のシンボルであってよい。
【0196】
任意選択で、スロットに対応するサブキャリア間隔が、60kHzまたは120kHzである場合、M個のシンボルにおける第1のシンボルは、スロット内の第3のシンボルまたは第4のシンボルであってよい。
【0197】
可能な設計方法において、第1の端末装置が、送られるべき第1のデータを決定することは、以下のステップを含み得る。
【0198】
ステップ1:第1の端末装置は、第1のパラメータに基づいて倍率を決定する。
【0199】
第1のパラメータは、第1のデータのサイズ、M個のシンボルにあり、かつ、第1のデータを送るために使用されることが可能な時間周波数リソースの量、または第1のデータを送るために使用されるべき変調およびコーディング方式のうちの少なくとも1つを含む。
【0200】
第1のデータのサイズは、第1のデータのデータ量の値である。時間周波数リソースは、時間ドメインリソースと周波数ドメインリソースとを含み得る。例えば、時間ドメインにおいて、時間周波数リソースは、1つまたは複数の構成されたスロット、1つまたは複数の構成されたシンボル等であってよい。スロットは、フルスロット(full slot)であってよく、またはショートスロット(short slot、ミニスロット、mini slotとも称される)であってよい。別の例として、周波数ドメインにおいて、時間周波数リソースは、構成された周波数ドメイン帯域幅、リソースブロック(resource block、RB)の構成された量、サブバンド(sub-band)の構成された量、帯域幅部分(band width part、BWP、bandwidth partとも称される)の構成された量等であってよい。変調およびコーディング方式(modulation and coding scheme、MCS、変調コーディング方式とも称される)は、通常は、変調次数、ビットレート等を含み得る。
【0201】
任意選択で、第1の端末装置が、送信リソースは低減されないと決定した場合、倍率は1となり得、換言すれば、スケーリングは実行されない。任意選択で、第1の端末装置が、送信リソースは低減されると決定した場合、倍率は、通常は1よりも小さい。
【0202】
ステップ2:第1の端末装置は、倍率に基づいて、第1のデータに含まれる送信ブロックのサイズを決定する。
【0203】
例えば、第1の端末装置は、倍率に基づいて、第1のデータを搬送する送信ブロックのサイズ(transmission block size、TBS)を決定する。本出願の本実施形態において、いくつかのシンボルは、第2の端末装置が自動利得制御を実行するために予約され得ること、および、利用可能なリソースの総量は、通常の場合においてリソースの総量より少なくなり得ることが留意されるべきである。したがって、決定される倍率は、通常は1よりも小さい。換言すれば、本出願の本実施形態において、M個のシンボルによって搬送される、より少数の情報ビットは、M個のシンボル上で送られる第1のデータのより小さな送信ブロックにつながる。
【0204】
ステップ3:第1の端末装置は、送信ブロックのサイズに基づいて、第1のデータに含まれる送信ブロックの数量を決定する。
【0205】
送信ブロックのサイズがより小さいので、第1のデータはより多くの送信ブロックに分割され得ること、および、より多くの時間周波数リソースが第1のデータを送るために必要とされることを理解するのは容易である。
【0206】
また、スロットは、単一のスロットであってよく、または第1のデータを送るために使用される複数の連続するスロットのうちの1つであってよい。これは本明細書において限定されない。任意選択で、スロットが、複数の連続するスロットのうちの1つである場合、第1の端末装置は、第2のパラメータに基づいて倍率をさらに決定する必要がある。第2のパラメータは、以下のパラメータ、すなわち、第1のデータを送るために使用される連続するスロットの数量、第1のデータを送るために使用される連続するスロット内のスロットの数、またはスロットのサブキャリア間隔のうちの少なくとも1つを含む。
【0207】
M個のシンボル上の利用可能な時間周波数リソースにおいて、例えば、利用可能な時間周波数リソースの量が第1のデータのリソース要件よりも大きいまたは小さい場合、レートマッチングまたはパンクチャリングが、M個のシンボルに対してさらに実行される必要がある。したがって、任意選択で、通信方法は、以下のステップをさらに含んでよい。
【0208】
第1の端末装置は、M個のシンボル上で、第1のデータに対するレートマッチングまたはパンクチャリングを実行する。
【0209】
任意選択で、時間ドメインにおけるM個のシンボルにおいて最も前方に位置する1つまたは複数のシンボルは、通常は、第2の端末装置によって自動利得制御を実行するために使用される。例えば、M個のシンボルにおける第1のシンボルは、第2の端末装置によって自動利得制御を実行するために使用される。代替として、M個のシンボルにおける第1のシンボルおよび第2のシンボルは、第2の端末装置によって自動利得制御を実行するために使用される。代替として、M個のシンボルにおける第1のシンボルから第4のシンボルは、第2の端末装置によって自動利得制御を実行するために使用される。M個のシンボルにおける複数のシンボルが、第2の端末装置によって自動利得制御を実行するために使用される場合、複数のシンボルにおいて後方位置におけるいくつかのシンボルも、データを搬送するために使用されて、リソース活用およびスループットを改善し得ることが留意されるべきである。例えば、M個のシンボルは、0から13までの番号を振られた14個の連続するシンボルを含む。最初の4つのシンボル、換言すれば、シンボル0からシンボル3は、第2の端末装置によってAGCを実行するために使用される。シンボル2およびシンボル3における1つまたは複数のシンボルも、第2の端末装置によって復調および復号される必要のあるデータを搬送するために使用され得る。
【0210】
S403:第1の端末装置は、第1のデータを搬送するスロットを第2の端末装置へ送る。
【0211】
例えば、第1の端末装置は、第1のデータを搬送するスロットをサイドリンク上で第2の端末装置へ送り得る。
【0212】
レートマッチングまたはパンクチャリングは、第1の端末装置と第2の端末装置との両方に知られている予め設定された規則に従って実行されてよく、または、第2の端末装置によってフィードバックされるチャネル状況と第2の端末装置の自動利得制御能力とに基づいて、第1の端末装置によって独立して決定されてよいことが、留意されるべきである。レートマッチング動作またはパンクチャリング動作が、一意の予め設定された規則に従って実行される場合、第1の端末装置は第2の端末装置に通知する必要はないことを理解するのは容易である。しかしながら、第1の端末装置が、複数の予め設定された規則から規則を独立して選択し、選択された規則に従ってレートマッチング動作もしくはパンクチャリング動作を実行する場合、または、第1の端末装置が、第2の端末装置によってフィードバックされるチャネル状況と第2の端末装置の自動利得制御能力とに基づいて、レートマッチング動作もしくはパンクチャリング動作を独立して決定する場合、第1の端末装置は、第1の端末装置によって実行される動作を第2の端末装置にさらに通知する必要がある。したがって、任意選択で、第1の端末装置は、第1のインジケーション情報を送る。第1のインジケーション情報は、第1の端末装置が第1のデータに対してレートマッチングまたはパンクチャリングを実行することを示すために使用される。
【0213】
本出願の本実施形態において提供される通信方法によれば、第1の端末装置は、第1のデータをM個のシンボルにマッピングする処理において、スロット内の前方位置におけるいくつかのシンボルを予約することができる。このようにして、第2の端末装置は、無線チャネルが急速に変化するシナリオにおいて、予約されたシンボルに基づいて自動利得制御を実行して、ビット誤り率を低減し、受信性能を改善することができる。
【0214】
図7は、本出願の実施形態による、別の通信方法の概略的なフローチャートである。通信方法は、
図2における任意の端末デバイス、任意のネットワークデバイス、またはRSUに適用され得る。
図7に示されるように、通信方法は、以下のステップを含む。
【0215】
S701:第1の端末装置は、第1のデータを送るために使用されるべき第1の時間周波数リソースのサブキャリア間隔および/または第1の時間周波数リソースによって占有されるスロットの数量に基づいて、倍率を決定する。
【0216】
第1のデータは、第1の端末装置の送られるべきデータであり、第1の時間周波数リソースは、単一のスロットまたは複数の連続するスロットを占有する。
【0217】
任意選択で、第1の端末装置が、送信リソースは低減されないと決定した場合、倍率は1となり得、換言すれば、スケーリングは実行されない。任意選択で、第1の端末装置が、送信リソースは低減されると決定した場合、倍率は、通常は1よりも小さい。
【0218】
可能な設計方法において、第1の時間周波数リソースは、単一のスロットを占有し得る。対応して、第1の端末装置が、第1のデータを送るために使用されるべき第1の時間周波数リソースのサブキャリア間隔および/または第1の時間周波数リソースによって占有されるスロットの数量に基づいて、倍率を決定する、前述のS701は、以下のステップを含み得る。第1の端末装置は、サブキャリア間隔に基づいて、単一のスロット内の特徴シンボルの数量を決定する。次いで、第1の端末装置は、単一のスロット内の特徴シンボルの数量に基づいて、倍率を決定する。
【0219】
サブキャリア間隔は、単一のスロット内の特徴シンボルの数量と正の相関がある。
【0220】
図8から
図10は、異なるサブキャリア間隔条件における単一のスロットの特徴シンボルパターンをそれぞれ示す。例えば、サブキャリア間隔が、単一のスロット内の特徴シンボルの数量と正の相関があることは、以下を含み得る。サブキャリア間隔は15kHzであり、単一のスロット内の特徴シンボルの数量は2である。代替として、サブキャリア間隔は、30kHzまたは60kHzであり、単一のスロット内の特徴シンボルの数量は、2または3である。代替として、サブキャリア間隔は、120kHzまたは240kHzであり、単一のスロット内の特徴シンボルの数量は、3または5である。
図8に示されるように、単一のスロットは、通常は、第2の端末装置によって実行される自動利得制御のために使用される1つのシンボルと、1つのヌルシンボル(GAPシンボル)とを含む。
図9に示されるように、単一のスロットは、通常は、第2の端末装置によって実行される自動利得制御のために使用される2つのシンボルと、1つのヌルシンボル(GAPシンボル)とを含む。
図10に示されるように、単一のスロットは、通常は、第2の端末装置によって実行される自動利得制御のために使用される4つのシンボルと、1つのヌルシンボル(GAPシンボル)とを含む。
【0221】
前述の特徴シンボルにおける異なるシンボルは連続しないことがあることが留意されるべきである。例えば、サブキャリア間隔は15kHzであり、単一のスロット内の特徴シンボルの数量は2である。第2の端末装置によって実行される自動利得制御のために使用されるシンボルは、通常は、単一のスロットの開始位置、換言すれば、シンボル0に位置する。他方のシンボルは、ヌルシンボルであり、送受信スイッチングまたは無線周波数回路スイッチングなどのシナリオにおいて使用され得る。他方のシンボルは、通常は、単一のスロットの終端位置、換言すれば、単一のスロットの最後のシンボルに位置する。
【0222】
さらに、第1の端末装置が、単一のスロット内の特徴シンボルの数量に基づいて倍率を決定することは、以下を含み得る。第1の端末装置は、単一のスロット内の特徴シンボル以外のシンボルの数量に基づいて、倍率を決定する。換言すれば、第1の端末装置は、単一のスロット内の全ての特徴シンボル以外のシンボルに基づいて、倍率を決定する。
【0223】
第1の端末装置は、いくつかの特徴シンボルを使用することによって、有効なデータを送信してもよいことが留意されるべきである。例えば、単一のスロット内の2つ以上のシンボルが、第2の端末装置によって実行される自動利得制御のために使用される場合、有効なデータは、第2の端末装置によって実行される自動利得制御のために使用されるシンボル内の後方位置におけるシンボルにマッピングされ得る。有効なデータとは、第2の端末装置によって復調および復号される必要のあるデータである。
【0224】
別の可能な設計方法において、第1の時間周波数リソースは、代替として、複数の連続するスロットを占有し得る。対応して、第1の端末装置が、第1のデータを送るために使用されるべき第1の時間周波数リソースのサブキャリア間隔および/または第1の時間周波数リソースによって占有されるスロットの数量に基づいて、倍率を決定することは、以下を含み得る。第1の端末装置は、サブキャリア間隔および複数の連続するスロットの数量に基づいて、複数の連続するスロットにおける各スロット内の特徴シンボルの数量を決定する。次いで、第1の端末装置は、複数の連続するスロットにおける各スロット内の特徴シンボルの数量に基づいて、複数の連続するスロットにおけるそのスロットに対応する倍率を決定する。サブキャリア間隔は、複数の連続するスロットにおける各スロット内の特徴シンボルの数量と正の相関がある。
【0225】
図11から
図13は、異なるサブキャリア間隔条件における異なる量の複数の連続するスロットの特徴シンボルパターンをそれぞれ示す。「複数の」とは、2以上を意味する。複数の連続するスロットのシナリオにおいて、複数の連続するスロットにおける異なるスロットに含まれる特徴シンボルの数量は、同じであってよく、または異なってよい。
【0226】
例えば、複数の連続するスロットにおける第1のスロットについて、サブキャリア間隔が、複数の連続するスロットにおける各スロット内の特徴シンボルの数量と正の相関があることは、以下を含み得る。サブキャリア間隔は15kHzであり、複数の連続するスロットにおける第1のスロット内の特徴シンボルの数量は、1、例えば、
図11におけるスロットn内のシンボル0である。代替として、サブキャリア間隔は、30kHzまたは60kHzであり、複数の連続するスロットにおける第1のスロット内の特徴シンボルの数量は、1、例えば、
図11におけるスロットn内のシンボル0であり、または、2、例えば、
図12におけるスロットn内のシンボル0およびシンボル1である。代替として、サブキャリア間隔は、120kHzまたは240kHzであり、複数の連続するスロットにおける第1のスロット内の特徴シンボルの数量は、2、例えば、
図12におけるスロットn内のシンボル0およびシンボル1であり、または、4、例えば、
図13におけるスロットn内のシンボル0からシンボル3であってよい。
【0227】
複数の連続するスロットにおける最後のスロットは、送受信スイッチングまたは無線周波数回線スイッチングに関連し得ることが、留意されるべきである。この場合においては、1つのシンボルのみが必要とされる。したがって、複数の連続するスロットにおける最後のスロット内の特徴シンボルの数量は、サブキャリア間隔に基づかずに決定されてよい。代わりに、最後のスロット内の最後のシンボルは、ヌルシンボル、例えば、
図11におけるスロットn+1内のシンボル13、
図12におけるスロットn+1内のシンボル13、または
図13におけるスロットn+3内のシンボル13として直接構成される。
【0228】
また、特徴シンボルは、通常は、複数の連続するスロットにおける第1のスロットおよび最後のスロット以外のスロット、換言すれば、中間スロット、に対して構成されなくてよい。中間スロットに対して復調および復号を実行する場合、第2の端末装置は、第1のスロットの利得統計値結果に基づいて、中間スロットに対する自動利得制御動作を完了させ得る。これは、リソースを節約し、より多くのデータを搬送し、データスループットを改善することができる。
【0229】
異なる無線チャネル条件の時間相関に基づいて、第1のスロットの利得統計値結果を共有することができる、異なる量または長さ(これは自動利得制御期間またはステップと称され得る)の複数の連続するスロットが設定されてよいこと、例えば、2つのスロット、4つのスロット、6つのスロット、または8つのスロットであってよいことが、留意されるべきである。具体的には、より悪い無線チャネル条件は、より短い自動利得制御期間につながる。逆に、より良い無線チャネル条件は、より長い自動利得制御期間につながる。
【0230】
また、無線チャネル条件が悪く、大幅に変化する場合、複数の連続するスロットにおける各スロット内で最も前方に位置する1つまたは複数のシンボルは、第2の端末装置によって自動利得制御を実行するために使用されるシンボル(複数可)として構成され得る。特定の実装については、単一のスロットの前述のシナリオにおける関連する説明を参照されたい。詳細は、ここでは再度説明されない。単一のスロットと異なって、ヌルシンボルが、最後のスロット内の最後のシンボルのみを依然として含み得ることを理解するのは容易である。
【0231】
複数の連続するスロットにおける異なるスロットにおける利用可能な時間周波数リソースの量は異なるので、異なるスロットに対応する倍率も、それに応じて調整される必要があることを理解するのは容易である。例えば、自動利得制御を実行するために使用されるべきシンボルは、複数の連続するスロットにおける第1のスロット内で予約された必要があり、最後のスロットにおける最後のシンボルは、ヌルシンボルである。したがって、任意選択で、複数の連続するスロットにおける第1のスロットに対応する倍率は、複数の連続するスロットにおける最後のスロットに対応する倍率とは異なる。
【0232】
実際には、複数の連続するスロットは、中間スロットをさらに含んでよい。中間スロットは、複数の連続するスロットにおける第1のスロットおよび最後のスロット以外の任意のスロットである。したがって、任意選択で、中間スロットに対応する倍率は、第1のスロットに対応する倍率とは異なり、および/または、中間スロットに対応する倍率は、最後のスロットに対応する倍率とは異なる。
【0233】
任意選択で、中間スロットに対応する倍率は、1であってよく、換言すれば、スケーリングは実行されない。
【0234】
任意選択で、第1のスロットに対応する倍率、および最後のスロットに対応する倍率は、1よりも小さい。
【0235】
任意選択で、第1のスロットに対応する倍率は、最後のスロットに対応する係数以下である。
【0236】
複数の連続するスロットが複数の中間スロットを含み得ることを理解するのは容易である。したがって、さらに、複数の中間スロットに対応する倍率は同じである。
【0237】
複数の連続するスロットにおける異なる倍率に対応する2つのスロットは、異なるサイズの送信ブロックを搬送して、リソース活用およびデータスループットを最大限に改善し得ることが、留意されるべきである。複数の連続するスロットにおける、同じ倍率に対応する2つのスロットが、同じサイズの送信ブロックを搬送してよく、その結果、同じ変調およびコーディング方式が最大限度に使用されることが可能であることを理解するのは容易である。これは、データ送受信処理を単純化し、処理効率を改善する。
【0238】
例えば、複数の連続するスロットにおいて、第1のスロット内で送られる第1のデータの冗長バージョンは、最後のスロット内で送られる第1のデータの冗長バージョンとは異なり、および/または、第1のスロット内で送られる第1のデータの冗長バージョンは、中間スロットのうちの任意の1つ内で送られる第1のデータの冗長バージョンとは異なり、および/または、最後のスロット内で送られる第1のデータの冗長バージョンは、中間スロットのうちの任意の1つ内で送られる第1のデータの冗長バージョンとは異なり、および/または、複数の中間スロットにおける異なるスロット内で送られる第1のデータの冗長バージョンは、同じである。送られる第1のデータは、異なる冗長バージョンを有し、これは、最大限にリソースを使用し、浪費を回避することができる。複数の中間スロット内で送られる第1のデータの冗長バージョンは同じであり、これは、変調およびコーディング動作の複雑さを低減することができる。
【0239】
チャネル状況が比較的悪い場合、第1のデータの同じ送信ブロックは、代替として、複数の連続するスロットにおける各スロット内で繰り返し送られて、データ送信成功率を改善し得る。この場合において、複数の連続するスロットにおける異なるスロットに対応する倍率は、同じである。各スロットに適用可能な同じ倍率は、複数の連続するスロットのうちの任意の1つにおける利用可能なリソースの量に基づいて決定され得ることを理解するのは容易である。したがって、
図7に示される通信方法は、以下をさらに含み得る。第1の端末装置は、複数の連続するスロットにおける第1のスロット内の特徴シンボルの数量に基づいて、複数の連続するスロットにおける各スロットに適用可能な倍率を決定する。第1のスロットは、複数の連続するスロットにおける任意のスロットである。
【0240】
任意選択で、第1のスロットは、複数の連続するスロットにおける第1のスロットであってよい。第1のスロット内の利用可能なリソースは、より少ないので、決定される倍率は比較的小さい。したがって、第1のスロットのデータ搬送能力は、任意の他のスロットのデータ搬送能力よりも低くなり得る。したがって、対応して、
図7に示される通信方法は、以下をさらに含み得る。第1の端末装置は、複数の連続するスロットにおける第1のスロット以外の1つまたは複数のスロット内の送信ブロックに対して、レートマッチング動作を実行する。例えば、より低いビットレートが、別のスロットにおいて使用されて、第2の端末装置の復調および復号成功率を改善し得る。
【0241】
図11に示されるように、複数の連続するスロットにおける第1のスロット内に1つの特徴シンボルがある場合、第1のスロット内で利用可能なリソースの量は、最後のスロット内で利用可能なリソースの量と同じとなり得ることが、留意されるべきである。この場合においては、同じ変調およびコーディング方式が、第1のスロットおよび最後のスロットに対して使用され得る。例えば、同じビットレートが、チャネルコーディングを実行するために使用される。
【0242】
任意選択で、第1のスロットは、代替として、複数の連続するスロットにおける最後のスロットであってよい。最後のスロット内で利用可能なリソースの量は、通常は、第1のスロット内で利用可能なリソースの量よりも大きく、かつ、中間スロット内で利用可能なリソースの量よりも小さい。対応して、
図7に示される通信方法は、以下の動作のうちの1つまたは複数を含み得る。第1の端末装置は、複数の連続するスロットにおける第1のスロット内の送信ブロックをパンクチャリングする、および/または、第1の端末装置は、複数の連続するスロットにおける第1のスロットおよび最後のスロット以外の任意のスロット内の送信ブロックに対してレートマッチングを実行する。
【0243】
任意選択で、第1のスロットは、代替として、複数の連続するスロットにおける第1のスロットおよび最後のスロット以外の任意のスロット、すなわち、中間スロットであってよい。対応して、
図7に示される通信方法は、以下をさらに含み得る。第1の端末装置は、複数の連続するスロットにおける第1のスロットおよび/または最後のスロット内の送信ブロックをパンクチャリングする。
【0244】
例えば、特徴シンボルは、以下のシンボル、すなわち、自動利得制御を実行するために使用されるべきシンボル、ヌルシンボル、倍率を決定するために使用されるシンボル、または、第1のデータが直接マッピングされないシンボル、例えば、複製方法を使用することによって生成される第1のシンボルのうちの少なくとも1つを含み得る。
【0245】
前述の可能な実装においては、特徴シンボルの数量が、サブキャリア間隔に基づいて最初に決定され、次いで、倍率が決定される。実際には、単一のスロットもしくは複数の連続するスロットの各々に対応する倍率、または複数の連続するスロットに対応する倍率は、代替として、特徴シンボルを考慮せずに、サブキャリア間隔に直接基づいて決定されてよい。
【0246】
例えば、無線チャネル状況が非常に悪い場合、複数の連続するスロットの全部が、代替として、第1のデータの1つの送信ブロックを送るためにのみ使用されてよく、換言すれば、送信ブロックは、全てのスロットにおいて一度のみ送られて、ビットレートが低減され、復調および復号成功率が改善される。したがって、可能な実装において、第1の端末装置が、第1のデータを送るために使用されるべき第1の時間周波数リソースのサブキャリア間隔および/または第1の時間周波数リソースによって占有されるスロットの数量に基づいて、倍率を決定することは、以下を含み得る。第1の端末装置は、サブキャリア間隔および複数の連続するスロットの数量に基づいて、複数の連続するスロットに対応する倍率を決定する。複数の連続するスロットに対応する倍率は、散乱モードにおいて複数の連続するスロットに第1のデータの同じ送信ブロックをマッピングするために使用され、送信ブロックのいくつかのビットのみが、各スロットにマッピングされる。
【0247】
別の可能な実装において、第1の端末装置が、第1のデータを送るために使用されるべき第1の時間周波数リソースのサブキャリア間隔および/または第1の時間周波数リソースによって占有されるスロットの数量に基づいて、倍率を決定することは、以下のステップを含み得る。
【0248】
例えば、
図8に示されるように、サブキャリア間隔が、15kHzまたは30kHzである場合、第1の端末装置は、単一のスロット内の第1のシンボルおよび最後のシンボル以外のシンボルに基づいて、倍率を決定する。
【0249】
代替として、
図9に示されるように、サブキャリア間隔が、30kHz、60kHz、または120kHzである場合、第1の端末装置は、単一のスロット内の第1のシンボル、第2のシンボル、および最後のシンボル以外のシンボルに基づいて、倍率を決定する。
【0250】
代替として、
図10に示されるように、サブキャリア間隔が、120kHzまたは240kHzである場合、第1の端末装置は、単一のスロット内の第1のシンボルから第4のシンボルおよび最後のシンボル以外のシンボルに基づいて、倍率を決定する。
【0251】
また別の可能な実装において、第1の端末装置が、第1のデータを送るために使用されるべき第1の時間周波数リソースのサブキャリア間隔および/または第1の時間周波数リソースによって占有されるスロットの数量に基づいて、倍率を決定することは、以下のステップを含み得る。
【0252】
例えば、
図11に示されるように、サブキャリア間隔が、15kHzまたは30kHzである場合、第1の端末装置は、複数の連続するスロットにおける第1のスロット内の第1のシンボル以外のシンボルに基づいて、倍率を決定する。
【0253】
代替として、
図12に示されるように、サブキャリア間隔が、30kHz、60kHz、または120kHzである場合、第1の端末装置は、複数の連続するスロットにおける第1のスロット内の第1のシンボルおよび第2のシンボル以外にシンボルに基づいて、倍率を決定する。
【0254】
代替として、
図13に示されるように、サブキャリア間隔が、120kHzまたは240kHzである場合、第1の端末装置は、複数の連続するスロットにおける第1のスロット内の第1のシンボルから第4のシンボル以外のシンボルに基づいて、倍率を決定する。
【0255】
代替として、
図11から
図13に示されるように、第1の端末装置は、複数の連続するスロットにおける最後のスロット内の最後のシンボル以外のシンボルに基づいて、倍率を決定する。
【0256】
S702:第1の端末装置は、倍率に基づいて、第1のデータを搬送する送信ブロックのサイズを決定する。
【0257】
具体的には、第1のデータを搬送する送信ブロックのサイズは、単一のスロットまたは複数の連続するスロットの各々に対して構成されるリソースの総量、例えば、構成されるRBの総量、および倍率に基づいて決定され得る。
【0258】
例えば、1つのスロットに対応する送信ブロックサイズは、以下の式に従って計算され得る。
【0259】
【0260】
NRBは、スケーリングされた送信ブロックによって占有されるRBの数量であり、かつ、前述の実装に従って決定される量であり、
【0261】
【0262】
は、基地局などのネットワークデバイスによって構成されるRBの総量、またはUEによって決定される送信リソースのリソースブロックの総量であり、Pは、前述の実装に従って決定される倍率であり、0<P≦1であり、演算子
【0263】
【0264】
は、切り捨てることを表し、演算子max{,}は、最大値を取ることを表す。P=1は、スケーリング無しを示す。例えば、チャネル条件が比較的良い場合、第2の端末装置が自動利得制御を実行するためにシンボルが予約される必要はなく、送受信スイッチングおよび無線周波数回路スイッチングが実行される必要はない。
【0265】
S703:第1の端末装置は、第1のデータを搬送する送信ブロックを、第1の時間周波数リソース上で第2の端末装置へ送る。
【0266】
例えば、第1の端末装置は、第1のデータを搬送する送信ブロックを、サイドリンク上で第2の端末装置へ送り得る。
【0267】
任意選択で、
図7に示される通信方法は、以下をさらに含み得る。第1の端末装置は、第1のインジケーション情報を送る。第1のインジケーション情報は、第1の端末装置が、単一のスロットまたは複数のタイプのスロットにおいて、倍率に基づいて第1のデータを搬送する送信ブロックのサイズを決定することを示すために使用される。例えば、第1のインジケーション情報は、単一のスロットまたは複数のスロットにおいて、第2の端末装置が復調および復号を実行するシンボルを示すために使用される。
【0268】
任意選択で、第1の端末装置が、単一のスロットまたは複数の連続するスロットにおけるスロット内でレートマッチングまたはパンクチャリングを実行する場合、第1の端末装置は、第2のインジケーション情報を第2の端末装置へさらに送る必要があり得る。第2のインジケーション情報は、第2の端末装置によって受信される特定のスロットにおいて、第1の端末装置によって実行されたレートマッチングまたはパンクチャリングの反対の手続きを実行するように第2の端末装置に示すために使用される。
【0269】
第1の端末装置および第2の端末装置が、同じ予め設定された規則を使用して、スケーリング、レートマッチング、またはパンクチャリングを送信ブロックに対して実行する場合、換言すれば、受信機としての役割を果たす第2の端末装置が、送信ブロックに対して第1の端末装置によって実行されたスケーリング、レートマッチング、またはパンクチャリングに関する詳細を学習することができる場合、第1の端末装置は、代替として、第1のインジケーション情報または第2のインジケーション情報を送らなくてよいことが、留意されるべきである。同じ予め設定された規則は、使用のために第1の端末装置および第2の端末装置に別々に記憶され得る。
【0270】
本出願の本実施形態において提供される通信方法によれば、倍率および第1のデータの送信ブロックのサイズは、第1の時間周波数リソースのサブキャリア間隔および/または第1の時間周波数リソースによって占有されるスロットの数量に基づいて、決定されることが可能であり、第1のデータの調整された送信ブロックは、第1の時間周波数リソース上で第2の端末装置へ送られる。換言すれば、サブキャリア間隔および利用可能なスロットの数量が変化する(または、サブキャリア間隔もしくは利用可能なスロットの数量が変化する)につれて、第1のデータを搬送する時間周波数リソースの量も変化する。第1の端末装置は、時間周波数リソース変化に基づいて、単一のスロットまたは複数の連続するスロットにおいて搬送される第1のデータのデータ量を動的に調整することができる。これは、不十分な時間周波数リソースに起因する、第1のデータを復調および復号することにおける誤りを回避し、データ送信信頼性を改善することができる。
【0271】
図14は、本出願の実施形態による、また別の通信方法の概略的なフローチャートである。通信方法は、
図2における任意の端末デバイス、任意のネットワークデバイス、またはRSUに適用され得る。
図14に示されるように、通信方法は、以下のステップを含む。
【0272】
S1401:第1の端末装置は、第1のデータのものであり、かつ、スロット内にある、第1のシンボルセットおよび第2のシンボルセットを決定する。
【0273】
第2のシンボルセットは、時間ドメインにおいて、第1のシンボルセットの後に位置しており、第1のシンボルセットおよび第2のシンボルセットは連続する。
【0274】
例えば、第1のシンボルセットは、スロット内の第1のシンボルと、時間ドメインにおいて第1のシンボルの後に位置し、かつ、第1のシンボルに隣接する、1つのシンボルまたは複数の連続するシンボルとを含み得る。
【0275】
可能な設計方法において、第1の端末装置が、第1のデータでのものであり、かつ、スロット内にある、第1のシンボルセットおよび第2のシンボルセットを決定することは、以下のステップを含み得る。
【0276】
第1の端末装置は、制御情報によって占有され、かつ、スロット内にあるシンボルに基づいて、第1のシンボルセットを決定する。制御情報は、スケジューリング割り当てSA情報を含み得る。
【0277】
任意選択で、第1のシンボルセットは、制御情報によって占有されるシンボルを含む。例えば、
図15から
図20のうちの任意の1つに示されるように、第1のシンボルセットは、SA情報によって占有される、スロット内のシンボル、例えば、シンボル0からシンボル3を含む。
【0278】
さらに、第1のシンボルセットは、時間ドメインにおいて、制御情報によって占有されるシンボルの後に位置し、かつ、制御情報によって占有される最後のシンボルに隣接する、1つのシンボルまたは複数の連続するシンボルを含み得る。
【0279】
例えば、SA情報がマッピングされ、かつ、スロット内にあるシンボル0から3に加えて、第1のシンボルセットは、SA情報によって占有されないシンボルをさらに含んでよい。例えば、
図16に示されるように、第1のシンボルセットは、シンボル4およびシンボル5をさらに含んでよい。シンボル4およびシンボル5は、第2の端末装置がシンボル0から3において搬送されるSA情報を復調および復号する、予約された持続時間として考慮され得る。SA情報を搬送しない第1のシンボルセット内のシンボルの数量が、SA情報を復調および復号するための第2の端末装置の能力に基づいて決定され得ること、ならびに、シンボル量、例えば、1つのシンボルまたは3つのシンボルを使用することによって表現されてよく、または、絶対的な持続時間、例えば、100マイクロ秒(microsecond、μs)もしくは200マイクロ秒を使用することによって表現されてよいことを理解するのは容易である。
【0280】
別の可能な設計方法において、第1の端末装置が、第1のデータでのものであり、かつ、スロット内にある、第1のシンボルセットおよび第2のシンボルセットを決定することは、以下を含み得る。第1の端末装置は、復調参照信号(demodulation reference signal、DMRS)によって占有され、かつ、スロット内にあるシンボルに基づいて、第1のシンボルセットを決定する。第1のシンボルセットは、第1のDMRSによって占有される、スロット内のシンボルを含む。例えば、
図17、
図18、または
図20に示されるように、第1のDMRSは、シンボル0を占有する。この場合において、第1のシンボルセットは、シンボル0を含む。別の例の場合、
図19に示されるように、第1のDMRSは、シンボル1を占有する。この場合において、第1のシンボルセットは、シンボル1を含む。
【0281】
任意選択で、第1のシンボルセットは、第2のDMRSによって占有されるシンボルの前に位置する、スロット内の全てのシンボルをさらに含んでよい。例えば、
図17または
図20に示されるように、第2のDMRSは、シンボル7を占有する。この場合において、第1のシンボルセットは、シンボル0からシンボル6を含むが、シンボル7を含まない。
【0282】
さらに、第1のシンボルセットは、第2のDMRSによって占有される、スロット内のシンボルを含んでよい。例えば、
図18に示されるように、第2のDMRSは、シンボル7を占有する。この場合において、第1のシンボルセットは、シンボル0からシンボル7を含むが、シンボル7の後に位置するシンボルを含まない。
【0283】
またさらに、第1のシンボルセットは、時間ドメインにおいて、第2のDMRSによって占有されるシンボルの後に位置し、かつ、第2のDMRSによって占有されるシンボルに隣接する、1つのシンボルまたは複数の連続するシンボルを含む。例えば、
図19に示されるように、第2のDMRSは、シンボル7を占有する。この場合において、第1のシンボルセットは、シンボル0からシンボル7を含むだけでなく、シンボル8およびシンボル9も含む。シンボル8およびシンボル9は、第2の端末装置が第2のDMRSを処理する、予約された持続時間として考慮され得、その結果、第2の端末装置は、第2のDMRSを復調する。第1のシンボルセット内に含まれ、かつ、第2のDMRSによって占有されるシンボルの後に位置する他のシンボルの数量が、DMRSを復調するための第2の端末装置の能力に基づいて決定され得ること、ならびに、シンボル量、例えば、1つのシンボルもしくは3つのシンボルを使用することによって表現されてよく、または、絶対的な持続時間、例えば、100マイクロ秒もしくは200マイクロ秒を使用することによって表現されてよいことを理解するのは容易である。
【0284】
また別の可能な設計方法において、第1の端末装置が、スロット内にある第1のシンボルセットおよび第2のシンボルセットを決定することは、以下のステップを含み得る。
【0285】
第1の端末装置は、スロット内に含まれるシンボルの総量に基づいて、第1のシンボルセットを決定する。スロット内に含まれるシンボルの総量は、第1のシンボルセットに1対1で対応する。
【0286】
任意選択で、第1の端末装置が、スロット内に含まれるシンボルの総量に基づいて、第1のシンボルセットを決定することは、以下のステップを含み得る。
【0287】
第1の端末装置は、以下の式のうちの任意の1つに従って、第1のシンボルセット内に含まれるシンボルの数量を決定する。
【0288】
【0289】
Nlは、第1のシンボルセット内に含まれるシンボルの数量であり、Lは、スロット内に含まれるシンボルの総量であり、K1およびK2は、予め設定されたオフセットであり、演算子
【0290】
【0291】
は、切り捨てることを表し、演算子
【0292】
【0293】
は、切り上げることを表す。第1の端末装置は、時間ドメインにおいてスロット内で最も前方に位置するNl個のシンボルを、第1のシンボルセットに追加する。
【0294】
例えば、1つのスロットは、14個のシンボルを含み、換言すれば、L=14である。K1=1かつK2=2であると仮定される。この場合において、第1のシンボルセット内に含まれるシンボルの数量であり、かつ、前述の4つの式に従って取得される量は、それぞれ7、7、6、および9である。
【0295】
可能な設計方法において、第1の端末装置が、
上記の式のうちの任意の1つに従って、第1のシンボルセット内に含まれるシンボルの数量を決定する前に、
図14に示される通信方法は、以下のステップをさらに含み得る。
【0296】
第1の端末装置は、スロット内に含まれるシンボルの総量が第1のシンボル量閾値よりも大きいと決定する。
【0297】
例えば、第1のシンボル量閾値は、特定のシンボル量、例えば、7つのシンボルもしくは9つのシンボルであってよく、または、1つのスロット内に含まれるシンボルの総量の一部、例えば、シンボルの総量の1/2、1/3、もしくは2/3であってよい。
【0298】
別の可能な設計方法において、第1の端末装置が、
上記の式のうちの任意の1つに従って、第1のシンボルセット内に含まれるシンボルの数量を決定する前に、
図14に示される通信方法は、以下のステップをさらに含み得る。
【0299】
第1の端末装置は、スロットの総持続時間が第1の持続時間閾値よりも長いと決定する。例えば、第1の持続時間閾値は、シンボル量、例えば、7つのシンボルもしくは9つのシンボルであってよく、または、特定の持続時間、例えば、0.5ミリ秒(millisecond、ms)、0.7ミリ秒、もしくは0.8ミリ秒であってよい。第1の持続時間閾値の特定の形式は、本出願の本実施形態において限定されない。
【0300】
任意選択で、第1の端末装置が、スロット内に含まれるシンボルの総量に基づいて、第1のシンボルセットを決定することは、以下のステップを含み得る。
【0301】
スロット内に含まれるシンボルの総量が、第2のシンボル量閾値よりも小さい場合、第1の端末装置は、第1のシンボルセットがスロット内の全てのシンボルを含み、第2のシンボルセットがヌルであると決定する。
【0302】
例えば、第2のシンボル量閾値は、特定のシンボル量、例えば、3つのシンボルもしくは5つのシンボルであってよく、または、1つのスロット内に含まれるシンボルの総量の一部、例えば、シンボルの総量の1/5、1/7、もしくは1/3であってよい。
【0303】
任意選択で、第1の端末装置が、スロット内に含まれるシンボルの総量に基づいて、第1のシンボルセットを決定することは、以下のステップを含み得る。
【0304】
スロットの総持続時間が、第2の持続時間閾値よりも短い場合、第1の端末装置は、第1のシンボルセットがスロット内の全てのシンボルを含み、第2のシンボルセットがヌルであると決定する。例えば、第2の持続時間閾値は、シンボル量、例えば、3つのシンボルもしくは5つのシンボルであってよく、または、特定の持続時間、例えば、0.5ミリ秒(millisecond、ms)、0.4ミリ秒、もしくは0.3ミリ秒であってよい。第2の持続時間閾値の特定の形式は、本出願の本実施形態において限定されない。
【0305】
また別の可能な設計方法において、第1の端末装置が、スロット内にある第1のシンボルセットおよび第2のシンボルセットを決定する前に、
図14に示される通信方法は、以下のステップをさらに含み得る。
【0306】
第1の端末装置は、第1のシンボルセットが特徴シンボルを含むと決定する。
【0307】
時間ドメインにおいて、スロット内の最も前方に位置する1つまたは2つの特徴シンボルがあり、この場合、1つまたは2つの特徴シンボルは、第2の端末装置によって自動利得制御を実行するために使用され得、および/または、特徴シンボルは、スロット内の最後のシンボルであり、送受信スイッチングもしくは無線周波数回路スイッチングのために使用され得る。
【0308】
任意選択で、第1の端末装置が、第1のシンボルセットは特徴シンボルを含むと決定することは、以下のステップを含み得る。
【0309】
第1の端末装置は、以下のアイテム、すなわち、第1のデータによって占有される複数の連続するスロットの数量、第1のデータによって占有される複数の連続するスロットにおける第1のデータの1つの送信ブロックのためのスロットの数、サブキャリア間隔、第1のデータのサイズ、第1のデータを送信するための周波数ドメインリソースの帯域幅、第1のデータを送るために使用されることが可能なシンボルの数量、第1のデータを送るために使用されるべき変調およびコーディング方式、現在のリソースまたはリソースプールのチャネル状態情報等のうちの1つまたは複数に基づいて、第1のシンボルセットは特徴シンボルを含むと決定する。
【0310】
可能な設計方法において、
図14に示される通信方法は、以下のステップをさらに含み得る。
【0311】
第1の端末装置は、インジケーション情報を送る。インジケーション情報は、以下の情報、すなわち、スロットが特徴シンボルを含むかどうか、第1のシンボルセットが存在するかどうか、第2のシンボルセットが存在するかどうか、第1のシンボルセット内に含まれるシンボルの数量、第2のシンボルセット内に含まれるシンボルの数量等のうちの1つまたは複数のタイプを示すために使用され得る。
【0312】
例えば、特徴シンボルは、以下のシンボル、すなわち、自動利得制御を実行するために使用されるべきシンボル、第1のデータの送信ブロックに対してスケーリング動作を実行することを決定するために使用されるシンボル、第1のデータの送信ブロックに対してレートマッチングを実行することを決定するために使用されるシンボル、または第1のデータの送信ブロックをパンクチャリングすることを決定するために使用されるシンボルのうちの少なくとも1つを含み得る。
【0313】
S1402:第1の端末装置は、以下のモードでスロットに第1のデータをマッピングして、すなわち、第1に時間ドメインおよび第2に周波数ドメインというマッピングモードで、第1のシンボルセットに第1のデータをマッピングし、第1に周波数ドメインおよび第2に時間ドメインというマッピングモードで、第2のシンボルセットに第1のデータをマッピングして、第2のデータを取得する。
【0314】
図20は、本出願の実施形態による第1のデータのマッピングパターンを示す。例えば、
図20に示されるように、第1のシンボルセットは、シンボル0からシンボル6を含み、第2のシンボルセットは、シンボル7からシンボル13を含む。スロットは、第1のデータの1つの送信ブロックをマッピングするために使用され、送信ブロックは、3つの符号ブロック(code block、CB)、すなわち、CB 0、CB 1、およびCB 2を含む。
【0315】
具体的には、
図20に示されるように、第1のデータが、第1にシンボルおよび第2に周波数ドメインREというマッピングモードで第1のシンボルセットにマッピングされることは、以下を含み得る。まず、CB 0のエンコードされたビットの第1のバッチは、第1にシンボルおよび第2に周波数ドメインREというマッピングモードで、シンボル0からシンボル6における第1のREにそれぞれマッピングされる。次いで、CB 0のエンコードされたビットの第2のバッチは、第1にシンボルおよび第2に周波数ドメインREというマッピングモードで、シンボル0からシンボル6における第2のREにそれぞれマッピングされる。残りは、類推によって導き出されることが可能である。CB 0における全てのエンコードされたビットがマッピングされた後に、CB 1がマッピングされる。第1のデータのエンコードされたビットが、第1のシンボルセット内の全てのシンボル上で全ての利用可能なREにマッピングされる場合、第1のデータのエンコードされたビットは、第2のシンボルセットに連続的にマッピングされ始める。
【0316】
第1のシンボルセットへのマッピングが完了した場合、CB 1は、マッピングされていない残存するエンコードされたビットを依然として有すると仮定される。この場合において、
図20に示されるように、第1のデータが、第1に周波数ドメインREおよび第2にシンボルというマッピングモードで、第2のシンボルセットにマッピングされることは、以下を含み得る。まず、CB 1の残存するエンコードされたビットにおけるエンコードされたビットの第1のバッチは、第1に周波数ドメインREおよび第2にシンボルというマッピングモードで、シンボル7内の第1のREから最後のREに順にマッピングされる。次いで、CB 1の残存するエンコードされたビットにおけるエンコードされたビットの第2のバッチは、第1に周波数ドメインREおよび第2にシンボルというマッピングモードで、シンボル8内の第1のREから最後のREに順にマッピングされる。残りは、類推によって導き出されることが可能である。CB 1における全てのエンコードされたビットがマッピングされた後に、CB 2がマッピングされる。第1のデータのエンコードされたビットが、第2のシンボルセット内の全てのシンボル上の全ての利用可能なREにマッピングされた場合、または、CB 2などの最後のCBブロック内の全てのエンコードされたビットがマッピングされた場合、マッピングは終了する。
【0317】
第1のデータのエンコードされたビットをマッピングする前述の処理において、参照信号、同期信号、スケジューリング割り当て信号、またはフィードバック信号などの共通信号によって占有されるREは、占有されることができないことに留意すべきである。
【0318】
S1403:第1の端末装置は、第2のデータを第2の端末装置へ送る。
【0319】
具体的には、第1の端末装置は、第2のデータを、サイドリンク上で第2の端末装置へ送り得る。
【0320】
本出願において提供される通信方法によれば、第1のデータは、第1に時間ドメインおよび第2に周波数ドメインというマッピングモードで、スロット内の第1のシンボルセットにマッピングされ、第1に周波数ドメインおよび第2に時間ドメインというマッピングモードで、第2のシンボルセットにマッピングされて、第2のデータが生成されることが可能であり、第2のデータが送られる。これは、以下の問題を回避することができる。データが、第1に時間ドメインおよび第2に周波数ドメインというマッピングモードで、スロット内の全てのシンボルにマッピングされる場合、第2の端末装置は、スロット内の全てのシンボルを受信した後のみ、復号を開始することができ、結果として、比較的大きいデータ送信遅延が引き起こされ、データが、第1に周波数ドメインおよび第2に時間ドメインというマッピングモードで、スロット内の全てのシンボルにマッピングされる場合、シンボルはインターリーブされず、結果として、第2の端末装置の復調および復号性能は、無線チャネルが大幅に変化するシナリオにおいて非常に低下する。このようにして、データ送信遅延ならびに復調および復号性能についての実際の要件が考慮されることが可能であり、これは、無線チャネルが大幅に変化するシナリオにおいて、データ送信の信頼性および効率を改善することができる。
【0321】
本出願の実施形態において提供される通信方法は、
図4から
図20を参照しつつ、上記に詳細に説明されている。本出願の実施形態において提供される通信装置は、
図21から
図24を参照しつつ、以下に詳細に説明される。
【0322】
図21は、本出願の実施形態による通信装置の概略構造図である。通信装置は、
図2に示される通信システムに適用可能であり、
図4に示される通信方法における第1の端末装置の機能を実行し得る。説明の簡単さのために、
図21は、通信装置の主要な構成要素のみを示す。
【0323】
図21に示されるように、通信装置2100は、処理モジュール2101と、送信モジュール2102とを含む。
【0324】
通信装置2100は、第1の端末装置として使用されて、第2の端末装置と通信する。通信装置2100は、処理モジュール2101と、送信モジュール2102とを含む。処理モジュール2101は、送られるべき第1のデータを決定するように構成される。第1のデータは、少なくとも1つの送信ブロックを含む。処理モジュール2101は、スロット内のM個のシンボルにおける第2のシンボルから開始して、M個のシンボルに第1のデータをマッピングするようにさらに構成され、ただし、M個のシンボルは、スロット内のM個の連続するシンボルである。送信モジュール2102は、第1のデータを搬送するスロットを第2の端末装置へ送るように構成される。
【0325】
例えば、M個のシンボルは、スロット内でサイドリンクデータを送るために利用可能な連続するシンボルであってよい。
【0326】
可能な設計において、処理モジュール2101は、M個のシンボルにおける第2のシンボルから開始して、M個のシンボルにおける第2のシンボルから最後のシンボルまでのシンボルに第1のデータをマッピングするようにさらに構成される。
【0327】
さらに、M個のシンボルにおける第1のシンボルにマッピングされたデータは、第1のシンボルにマッピングされたデータである。第1のシンボルは、M個のシンボルにおける第2のシンボルから最後のシンボルまでのシンボルのうちの任意の1つであり得る。
【0328】
例えば、M個のシンボルにおける最後のシンボルは、スロット内に最後のシンボルまたはスロット内の最後から2番目のシンボルであり得る。
【0329】
例えば、M個のシンボルにおける第1のシンボルは、スロット内の第1のシンボル、第2のシンボル、第3のシンボル、または第4のシンボルのうちの任意の1つであってよい。
【0330】
任意選択で、スロットに対応するサブキャリア間隔が、15キロヘルツkHzまたは30kHzである場合、M個のシンボルにおける第1のシンボルは、スロット内の第1のシンボルまたは第2のシンボルであってよい。
【0331】
任意選択で、スロットに対応するサブキャリア間隔が、60kHzまたは120kHzである場合、M個のシンボルにおける第1のシンボルは、スロット内の第3のシンボルまたは第4のシンボルであってよい。
【0332】
可能な設計において、処理モジュール2101は、第1のパラメータに基づいて倍率を決定するようにさらに構成される。第1のパラメータは、第1のデータのサイズ、M個のシンボル内にあり、かつ、第1のデータを送るために使用されることが可能な時間周波数リソースの量、または第1のデータを送るために使用されるべき変調およびコーディング方式のうちの少なくとも1つを含む。処理モジュール2101は、倍率に基づいて送信ブロックのサイズを決定するようにさらに構成される。処理モジュール2101は、送信ブロックのサイズに基づいて、第1のデータに含まれる送信ブロックの数量を決定するようにさらに構成される。
【0333】
任意選択で、スロットは、第1のデータを送るために使用される複数の連続するスロットのうちの1つである。対応して、処理モジュール2101は、第2のパラメータに基づいて倍率を決定するようにさらに構成される。第2のパラメータは、以下のパラメータ、すなわち、第1のデータを送るために使用される連続するスロットの数量、第1のデータを送るために使用される連続するスロットにおけるスロットの数、またはスロットのサブキャリア間隔のうちの少なくとも1つを含む。
【0334】
任意選択で、送信モジュール2102は、第1のインジケーション情報を第2の端末装置へ送るようにさらに構成される。第1のインジケーション情報は、第1の端末装置が第1のデータに対してレートマッチングまたはパンクチャリングを実行することを示すために使用される。
【0335】
例えば、M個のシンボルにおける第1のシンボルは、第2の端末装置によって自動利得制御を実行するために使用され得る。代替として、M個のシンボルにおける第1のシンボルおよび第2のシンボルが、第2の端末装置によって自動利得制御を実行するために使用されてよい。代替として、M個のシンボルにおける第1のシンボルから第4のシンボルが、第2の端末装置によって自動利得制御を実行するために使用されてよい。
【0336】
任意選択で、
図21に示される通信装置2100は、受信モジュール2103をさらに含んでよく、その結果、通信装置2100は、
図4に示される通信方法において第2の端末
装置によって実行される機能も実行して、双方向通信を実装することができることが、留意されるべきである。
【0337】
通信装置2100は、
図2に示される端末デバイス、RSU、もしくはネットワークデバイスであってよく、または、端末デバイス、RSU、もしくはネットワークデバイスにおいて配設されるチップもしくはチップシステムであってよいことが、留意されるべきである。これは、本出願の本実施形態において限定されない。
【0338】
図22は、本出願の実施形態による通信装置の概略構造図である。通信装置は、
図2に示される通信システムに適用可能であり、
図7に示される通信方法における第1の端末装置の機能を実行し得る。説明の簡単さのために、
図22は、通信装置の主要な構成要素のみを示す。
【0339】
図22に示されるように、通信装置2200は、処理モジュール2201と、送信モジュール2202とを含む。
【0340】
処理モジュール2201は、第1のデータを送るために使用されるべき第1の時間周波数リソースのサブキャリア間隔および/または第1の時間周波数リソースによって占有されるスロットの数量に基づいて、倍率を決定するように構成される。第1のデータは、第1の端末装置の送られるべきデータであり、第1の時間周波数リソースは、単一のスロットまたは複数の連続するスロットを占有する。処理モジュール2201は、倍率に基づいて、第1のデータを搬送する送信ブロックのサイズを決定するようにさらに構成される。送信モジュール2202は、第1のデータを搬送する送信ブロックを、第1の時間周波数リソース上で第2の端末装置へ送るように構成される。
【0341】
任意選択で、送信モジュール2202は、第1のインジケーション情報を送るようにさらに構成される。第1のインジケーション情報は、第1の端末装置が、単一のスロットまたは複数の連続するスロットにおいて、倍率に基づいて第1のデータを搬送する送信ブロックのサイズを決定することを示すために使用される。
【0342】
可能な設計において、第1の時間周波数リソースは、単一のスロットを占有し得る。対応して、処理モジュール2201は、サブキャリア間隔に基づいて、単一のスロット内の特徴シンボルの数量を決定するようにさらに構成される。サブキャリア間隔は、単一のスロット内の特徴シンボルの数量と正の相関がある。処理モジュール2201は、単一のスロット内の特徴シンボルの数量に基づいて、倍率を決定するようにさらに構成される。
【0343】
例えば、サブキャリア間隔が、単一のスロット内の特徴シンボルの数量と正の相関があることは、以下を含み得る。サブキャリア間隔は15kHzであり、単一のスロット内の特徴シンボルの数量は2である。代替として、サブキャリア間隔は、30kHzまたは60kHzであり、単一のスロット内の特徴シンボルの数量は、2または3である。代替として、サブキャリア間隔は、120kHzまたは240kHzであり、単一のスロット内の特徴シンボルの数量は、3または5である。
【0344】
さらに、処理モジュール2201は、単一のスロット内の特徴シンボル以外のシンボルの数量に基づいて、倍率を決定するようにさらに構成される。
【0345】
別の可能な設計において、第1の時間周波数リソースは、複数の連続するスロットを占有し得る。対応して、処理モジュール2201は、サブキャリア間隔および複数の連続するスロットの数量に基づいて、複数の連続するスロットにおける各スロット内の特徴シンボルの数量を決定するようにさらに構成される。サブキャリア間隔は、複数の連続するスロットにおける各スロット内の特徴シンボルの数量と正の相関がある。処理モジュール2201は、複数の連続するスロットにおける各スロット内の特徴シンボルの数量に基づいて、複数の連続するスロットにおけるそのスロットに対応する倍率を決定するようにさらに構成される。
【0346】
例えば、サブキャリア間隔が、複数の連続するスロットにおける各スロット内の特徴シンボルの数量と正の相関があることは、以下を含み得る。サブキャリア間隔は15kHzであり、複数の連続するスロット内の第1のスロット内の特徴シンボルの数量は1である。代替として、サブキャリア間隔は、30kHzまたは60kHzであり、複数の連続するスロットにおける第1のスロット内の特徴シンボルの数量は、1または2である。代替として、サブキャリア間隔は、120kHzまたは240kHzであり、複数の連続するスロットにおける第1のスロット内の特徴シンボルの数量は、2または4である。
【0347】
任意選択で、複数の連続するスロットにおける第1のスロットに対応する倍率は、複数の連続するスロットにおける最後のスロットに対応する倍率とは異なる。
【0348】
任意選択で、複数の連続するスロットは、中間スロットをさらに含んでよい。中間スロットは、複数の連続するスロットにおける第1のスロットおよび最後のスロット以外の任意のスロットであり得る。対応して、中間スロットに対応する倍率は、第1のスロットに対応する倍率とは異なり、および/または、中間スロットに対応する倍率は、最後のスロットに対応する倍率とは異なる。
【0349】
複数の連続するスロットが、複数の中間スロットを含んでよいことを理解するのは容易である。対応して、複数の中間スロットに対応する倍率は同じである。
【0350】
さらに、第1のスロットにおいて送られる第1のデータの冗長バージョンは、最後のスロットにおいて送られる第1のデータの冗長バージョンとは異なり、および/または、第1のスロットにおいて送られる第1のデータの冗長バージョンは、中間スロットのうちの任意の1つにおいて送られる第1のデータの冗長バージョンとは異なり、および/または、最後のスロットにおいて送られる第1のデータの冗長バージョンは、中間スロットのうちの任意の1つにおいて送られる第1のデータの冗長バージョンとは異なり、および/または、中間スロットにおける異なるスロットにおいて送られる第1のデータの冗長バージョンは、同じである。
【0351】
任意選択で、処理モジュール2201は、第1の端末装置が、サブキャリア間隔および複数の連続するスロットの数量に基づいて、複数の連続するスロットにおける各スロット内の特徴シンボルの数量を決定した後、複数の連続するスロットにおける第1のスロット内の特徴シンボルの数量に基づいて、複数の連続するスロットにおける各スロットに適用可能な倍率を決定するようにさらに構成される。第1のスロットは、複数の連続するスロットにおける任意のスロットであってよい。
【0352】
任意選択で、第1のスロットは、複数の連続するスロットにおける第1のスロットであってよい。対応して、処理モジュール2201は、複数の連続するスロットにおける第1のスロット以外の1つまたは複数のスロットにおける送信ブロックに対してレートマッチングを実行するようにさらに構成される。
【0353】
任意選択で、第1のスロットは、複数の連続するスロットにおける最後のスロットであってよい。対応して、処理モジュール2201は、複数の連続するスロットにおける第1のスロット内の送信ブロックをパンクチャリングするようにさらに構成され、および/または、処理モジュール2201は、複数の連続するスロットにおける第1のスロットおよび最後のスロット以外の任意のスロット内の送信ブロックに対してレートマッチングを実行するようにさらに構成される。
【0354】
任意選択で、第1のスロットは、複数の連続するスロットにおける第1のスロットおよび最後のスロット以外の任意のスロットであってよい。対応して、処理モジュール2201は、複数の連続するスロットにおける第1のスロットおよび/または最後のスロット内の送信ブロックをパンクチャリングするようにさらに構成される。
【0355】
例えば、特徴シンボルは、以下のシンボル、すなわち、自動利得制御を実行するために使用されるべきシンボル、ヌルシンボル、倍率を決定するために使用されるシンボル、または第1のデータが直接マッピングされないシンボルのうちの少なくとも1つを含み得る。
【0356】
可能な実装において、複数の連続するスロットの全部が、第1のデータの1つの送信ブロックを送るためにのみ使用される。対応して、処理モジュール2201は、サブキャリア間隔および複数の連続するスロットの数量に基づいて、複数の連続するスロットに対応する1つの倍率を決定するようにさらに構成される。
【0357】
別の可能な実装において、第1の時間周波数リソースは、単一のスロットを占有し得る。対応して、処理モジュール2201は、サブキャリア間隔が15kHzまたは30kHzである場合、単一のスロット内の第1のシンボルおよび最後のシンボル以外のシンボルに基づいて、倍率を決定するようにさらに構成される。代替として、処理モジュール2201は、サブキャリア間隔が30kHz、60kHz、または120kHzである場合、単一のスロット内の第1のシンボル、第2のシンボル、および最後のシンボル以外のシンボルに基づいて、倍率を決定するようにさらに構成される。代替として、処理モジュール2201は、サブキャリア間隔が120kHzまたは240kHzである場合、単一のスロット内の第1のシンボルから第4のシンボルおよび最後のシンボル以外のシンボルに基づいて、倍率を決定するようにさらに構成される。
【0358】
また別の可能な実装において、第1の時間周波数リソースは、複数の連続するスロットを占有し得る。対応して、処理モジュール2201は、サブキャリア間隔が15kHzまたは30kHzである場合、複数の連続するスロットにおける第1のスロット内の第1のシンボル以外のシンボルに基づいて、倍率を決定するようにさらに構成される。代替として、処理モジュール2201は、サブキャリア間隔が30kHz、60kHz、または120kHzである場合、複数の連続するスロットにおける第1のスロット内の第1のシンボルおよび第2のシンボル以外のシンボルに基づいて、倍率を決定するようにさらに構成される。代替として、処理モジュール2201は、サブキャリア間隔が120kHzまたは240kHzである場合、複数の連続するスロットにおける第1のスロット内の第1のシンボルから第4のシンボル以外のシンボルに基づいて、倍率を決定するようにさらに構成される。代替として、処理モジュール2201は、複数の連続するスロットにおける最後のスロット内の最後のシンボル以外のシンボルに基づいて、倍率を決定するようにさらに構成される。
【0359】
任意選択で、
図22に示される通信装置2200は、受信モジュール2203をさらに含んでよく、その結果、通信装置2200は、
図7に示される通信方法において第2の端末
装置によって実行される機能も実行して、双方向通信を実装することができることが、留意されるべきである。
【0360】
通信装置2200は、
図2に示される端末デバイス、RSU、もしくはネットワークデバイスであってよく、または、端末デバイス、RSU、もしくはネットワークデバイスにおいて配設されるチップもしくはチップシステムであってよいことが、留意されるべきである。これは、本出願の本実施形態において限定されない。
【0361】
図23は、本出願の実施形態による、別の通信装置の概略構造図である。通信装置は、
図2に示される通信システムに適用可能であり、
図14に示される通信方法において第1の端末装置の機能を実行し得る。説明の簡単さのために、
図23は、通信装置の主要な構成要素のみを示す。
【0362】
図23に示されるように、通信装置2300は、処理モジュール2301と、送信モジュール2302とを含む。
【0363】
処理モジュール2301は、第1のデータでのものであり、かつ、スロット内にある、第1のシンボルセットおよび第2のシンボルセットを決定するように構成される。第2のシンボルセットは、時間ドメインにおいて、第1のシンボルセットの後に位置し、第1のシンボルセットおよび第2のシンボルセットは連続する。処理モジュール2301は、以下のモードでスロットに第1のデータをマッピングして、すなわち、第1に時間ドメインおよび第2に周波数ドメインというマッピングモードで、第1のシンボルセットに第1のデータをマッピングし、第1に周波数ドメインおよび第2に時間ドメインというマッピングモードで、第2のシンボルセットに第1のデータをマッピングして、第2のデータを取得するようにさらに構成される。送信モジュール2302は、第1のデータを搬送する送信ブロックを送るように構成される。
【0364】
例えば、第1のシンボルセットは、スロット内の第1のシンボルと、時間ドメインにおいて第1のシンボルの後に位置し、かつ、第1のシンボルに隣接する、1つのシンボルまたは複数の連続するシンボルとを含み得る。
【0365】
可能な設計において、処理モジュール2301は、制御情報によって占有されかつ、スロット内にあるシンボルに基づいて、第1のシンボルセットを決定するようにさらに構成される。
【0366】
任意選択で、第1のシンボルセットは、制御情報によって占有されるシンボルを含み得る。
【0367】
さらに、第1のシンボルセットは、時間ドメインにおいて、制御情報によって占有されるシンボルの後に位置し、かつ、制御情報によって占有される最後のシンボルに隣接する、1つのシンボルまたは複数の連続するシンボルを含み得る。
【0368】
別の可能な設計において、処理モジュール2301は、復調参照信号DMRSによって占有され、かつ、スロット内にあるシンボルに基づいて、第1のシンボルセットを決定するようにさらに構成される。第1のシンボルセットは、第1のDMRSによって占有される、スロット内のシンボルを含み得る。
【0369】
任意選択で、第1のシンボルセットは、第2のDMRSによって占有されるシンボルの前に位置する、スロット内の全てのシンボルを含んでよい。
【0370】
さらに、第1のシンボルセットは、第2のDMRSによって占有される、スロット内のシンボルを含んでよい。
【0371】
またさらに、第1のシンボルセットは、時間ドメインにおいて、第2のDMRSによって占有されるシンボルの後に位置し、かつ、第2のDMRSによって占有されるシンボルに隣接する、1つのシンボルまたは複数の連続するシンボルを含み得る。
【0372】
また別の可能な設計において、処理モジュール2301は、スロット内に含まれるシンボルの総量に基づいて、第1のシンボルセットを決定するようにさらに構成される。
【0373】
スロット内に含まれるシンボルの総量は、第1のシンボルセットに1対1で対応する。
【0374】
任意選択で、処理モジュール2301は、以下の式、すなわち、
【0375】
【0376】
、
【0377】
【0378】
、
【0379】
【0380】
、または
【0381】
【0382】
のうちの任意の1つに従って、第1のシンボルセット内に含まれるシンボルの数量を決定するようにさらに構成される。Nlは、第1のシンボルセット内に含まれるシンボルの数量であり、Lは、スロット内に含まれるシンボルの総量であり、K1およびK2は、予め設定されたオフセットであり、演算子
【0383】
【0384】
は、切り捨てることを表し、演算子
【0385】
【0386】
は、切り上げることを表す。第1の端末装置は、時間ドメインにおいてスロット内で最も前方に位置するNlシンボルを、第1のシンボルセットに追加する。
【0387】
可能な設計において、処理モジュール2301は、第1の端末装置が、上記の式のうちの任意の1つに従って、第1のシンボルセット内に含まれるシンボルの数量を決定する前に、スロット内に含まれるシンボルの総量が第1のシンボル量閾値よりも大きいと決定するようにさらに構成される。
【0388】
任意選択で、処理モジュール2301は、スロット内に含まれるシンボルの総量が、第2のシンボル量閾値よりも小さい場合、第1のシンボルセットがスロット内の全てのシンボルを含み、第2のシンボルセットがヌルであると決定するようにさらに構成される。
【0389】
別の可能な設計において、処理モジュール2301は、第1の端末装置が、スロット内にある第1のシンボルセットおよび第2のシンボルセットを決定する前に、第1のシンボルセットは特徴シンボルを含むと決定するようにさらに構成される。時間ドメインにおいて、スロット内の最も前方に位置する1つまたは2つの特徴シンボルがあり得る
【0390】
任意選択で、処理モジュール2301は、以下のアイテム、すなわち、第1のデータを送信するために連続的に占有されるスロットの数量、第1のデータによって連続的に占有される複数のスロットの数、第1のデータを送信するために使用されるべきサブキャリア間隔、第1のデータのサイズ、第1のデータを送信するための周波数ドメインリソースの帯域幅、第1のデータを送るために使用されることが可能なシンボルの数量、第1のデータを送るために使用されるべき変調およびコーディング方式、または現在のリソースもしくはリソースプールのチャネル状態情報のうちの1つまたは複数に基づいて、第1のシンボルセットは特徴シンボルを含むと決定するようにさらに構成される。
【0391】
可能な設計において、送信モジュール2302は、インジケーション情報を第2の端末装置へ送るようにさらに構成される。インジケーション情報は、以下の情報、すなわち、スロットが特徴シンボルを含むかどうか、第1のシンボルセット内に含まれるシンボルの数量、第1のシンボルセットが存在するかどうか、または第2のシンボルセットが存在するかどうかのうちの1つまたは複数のタイプを示すために使用され得る。
【0392】
例えば、特徴シンボルは、以下のシンボル、すなわち、自動利得制御を実行するために使用されるべきシンボル、第1のデータの送信ブロックに対してスケーリング動作を実行することを決定するために使用されるシンボル、第1のデータの送信ブロックに対してレートマッチング動作を実行することを決定するために使用されるシンボル、または、第1のデータの送信ブロックに対してパンクチャリング動作を実行することを決定するために使用されるシンボルのうちの少なくとも1つを含み得る。
【0393】
任意選択で、
図23に示される通信装置2300は、受信モジュール2303をさらに含んでよく、その結果、通信装置2300は、
図14に示される通信方法において第2の端末
装置によって実行される機能も実行して、双方向通信を実装することができることが、留意されるべきである。
【0394】
通信装置2300は、
図2に示される端末デバイス、RSU、またはネットワークデバイスであってよく、または、端末デバイス、RSU、もしくはネットワークデバイスにおいて配設されるチップもしくはチップシステムであってよいことが、留意されるべきである。これは、本出願の本実施形態において限定されない。
【0395】
前述の方法実施形態と装置実施形態との両方が、例として第1の端末装置側を使用することによって説明されていることを理解するのは容易である。第2の端末装置は、第1の端末装置の機能に対応する機能を実行し得る。
図7に示される通信方法が、例として使用される。第1の端末装置に対応して、第2の端末装置は、以下のステップを実行し得る。第2の端末装置は、第1の端末装置から、第1のデータを搬送する送信ブロックを受信する。次いで、第2の端末装置は、第1のデータの第1の時間周波数リソースのサブキャリア間隔および/または第1の時間周波数リソースによって占有されるスロットの数量に基づいて、倍率を決定する。第1の時間周波数リソースは、単一のスロットまたは複数の連続するスロットを占有する。第2の端末装置は、倍率に基づいて、第1のデータを搬送する送信ブロックのサイズを決定し、送信ブロックのサイズに基づいて復号動作を実行する。
【0396】
第2の端末装置は、
図7に示される通信方法において第2の端末装置によって実行されることが可能な別の機能をさらに実行し得ることが、留意されるべきである。詳細については、
図7に示される通信方法において第
2の端末装置の関連する説明を参照されたい。詳細は、ここでは再度説明されない。
【0397】
実際には、双方向通信シナリオにおいて、第1の端末装置は、受信機能を実行してもよく、対応して、第2の端末装置は、送信機能を実行してもよい。
【0398】
通信装置2300は、
図2に示される端末デバイス、RSU、またはネットワークデバイスであってよく、または、端末デバイス、RSU、もしくはネットワークデバイスにおいて配設されるチップもしくはチップシステムであってよいことが、留意されるべきである。これは、本出願の本実施形態において限定されない。
【0399】
図24は、本出願の実施形態による、また別の通信装置の概略構造図である。通信装置は、
図2に示される通信システムに適用可能であり、
図7に示される通信方法において第2の端末装置の機能を実行し得る。説明の簡単さのために、
図24は、通信装置の主要な構成要素のみを示す。
【0400】
図24に示されるように、通信装置2400は、処理モジュール2401と、受信モジュール2402とを含む。
【0401】
受信モジュール2402は、第1の端末装置から、第1のデータを搬送する送信ブロックを受信するように構成される。処理モジュール2401は、第1のデータの第1の時間周波数リソースのサブキャリア間隔および/または第1の時間周波数リソースによって占有されるスロットの数量に基づいて、倍率を決定するように構成される。第1の時間周波数リソースは、単一のスロットまたは複数の連続するスロットを占有する。処理モジュール2401は、倍率に基づいて、第1のデータを搬送する送信ブロックのサイズを決定し、送信ブロックのサイズに基づいて、復号動作を実行するようにさらに構成される。
【0402】
通信装置2400は、
図7に示される通信方法において第2の端末装置によって実行されることが可能な別の機能を実行し得ることが、留意されるべきである。詳細については、
図7に示される通信方法において第2の端末装置の関連する説明を参照されたい。詳細は、ここでは再度説明されない。
【0403】
実際には、双方向通信シナリオにおいて、通信装置2400は、送信機能を実行してもよい。換言すれば、
図24に示されるように、任意選択で、通信装置2400は、送信モジュール2403をさらに含んでよい。送信モジュール2403は、シグナリングまたはデータを第1の端末装置へ送るように構成される。
【0404】
通信装置2400は、
図2に示される端末デバイス、RSU、もしくはネットワークデバイスであってよく、または、端末デバイス、RSU、もしくはネットワークデバイスにおいて配設されるチップもしくはチップシステムであってよいことが、留意されるべきである。これは、本出願の本実施形態において限定されない。
【0405】
本出願の実施形態は、通信システムを提供する。通信システムは、前述の第1の端末装置と、前述の第2の端末装置とを含む。
【0406】
本出願の実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータ命令を記憶する。コンピュータ命令が、コンピュータ上で起動される場合、コンピュータは、
図4、
図7、または
図14のうちの任意の1つに示される通信方法を実行することが可能になる。
【0407】
本出願の実施形態は、命令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラムまたは命令を含む。コンピュータプログラムまたは命令が、コンピュータ上で起動される場合、コンピュータは、
図4、
図7、または
図14のうちの任意の1つに示される通信方法を実行することが可能になる。
【0408】
本出願の実施形態におけるプロセッサは、中央処理装置(central processing unit、CPU)であってよく、または、別の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array、FPGA)もしくは別のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲートもしくはトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェア構成要素等であってよいことが理解されるべきである。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってよく、または、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ等であってよい。
【0409】
本出願の実施形態におけるメモリは、揮発性メモリもしくは不揮発性メモリであってよく、または、揮発性メモリと不揮発性メモリとを含んでよいことが理解され得る。不揮発性メモリは、読み出し専用メモリ(read-only memory、ROM)、プログラマブル読み出し専用メモリ(programmable ROM、PROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(erasable PROM、EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(electrically EPROM、EEPROM)、またはフラッシュメモリであってよい。揮発性メモリは、外部キャッシュとして使用される、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)であってよい。限定的な説明ではなく、例として、多くの形式におけるランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)、例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(static RAM、SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(synchronous DRAM、SDRAM)、ダブルデータレートシンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(double data rate SDRAM、DDR SDRAM)、エンハンストシンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(enhanced SDRAM、ESDRAM)、同期リンクダイナミックランダムアクセスメモリ(synchlink DRAM、SLDRAM)、およびダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(direct rambus RAM、DR RAM)が使用されてよい。
【0410】
前述の実施形態の全部または一部は、ソフトウェア、ハードウェア(例えば、回路)、ファームウェア、または、これらの任意の組み合わせを使用することによって実装され得る。実施形態を実装するためにソフトウェアが使用される場合、前述の実施形態は、完全にまたは部分的にコンピュータプログラム製品の形式において実装され得る。コンピュータプログラム製品は、1つまたは複数のコンピュータ命令またはコンピュータプログラムを含む。プログラム命令またはコンピュータプログラムが、コンピュータ上にロードおよび実行される場合、本出願の実施形態による手続きまたは機能が全てまたは部分的に生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、または別のプログラム可能な装置であってよい。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてよく、またはコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体へ送信されてよい。例えば、コンピュータ命令は、ウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタから、有線(例えば、赤外線、無線、またはマイクロ波)形式において、別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタへ送信され得る。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の使用可能な媒体、または、1つもしくは複数の使用可能な媒体を一体化する、サーバもしくはデータセンタなどのデータストレージデバイスであってよい。使用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピー(R)ディスク、ハードディスク、もしくは磁気テープ)、光学媒体(例えば、DVD)、または半導体媒体であってよい。半導体媒体は、ソリッドステートドライブであってよい。
【0411】
本明細書における「および/または」という用語は、関連付けられたオブジェクトを説明するための関連付け関係のみを説明し、3つの関係が存在し得ることを表すことが理解されるべきである。例えば、Aおよび/またはBは、以下の3つのケース、すなわち、Aのみが存在する、AとBとの両方が存在する、および、Bのみが存在する、を表し得る。AおよびBは、単数または複数であってよい。また、本明細書における「/」という文字は、通常は、関連付けられたオブジェクト間の「または」という関係を表し、あるいは、「および/または」という関係を表し得る。具体的な意味は文脈に依存する。
【0412】
本出願において、「少なくとも1つの」は、1つまたは複数を意味し、「複数の」は、2つまたは2つを超えることを意味する。「以下のアイテム(ピース)のうちの少なくとも1つ」またはその同様の表現は、単一のアイテム(ピース)または複数のアイテム(ピース)の任意の組み合わせを含む、これらのアイテムの任意の組み合わせを示す。例えば、a、b、またはcのうちの少なくとも1つは、a、b、c、aおよびb、aおよびc、bおよびc、または、a、b、およびcを示し得、ただし、a、b、およびcは、単数または複数であってよい。
【0413】
前述の処理のシーケンス番号は、本出願の様々な実施形態における実行シーケンスを意味しないことが理解されるべきである。処理の実行シーケンスは、処理の機能および内部ロジックに基づいて決定されるべきであり、本出願の実施形態の実装処理に対するいかなる限定としても解釈されるべきではない。
【0414】
当業者は、本明細書において開示されている実施形態において説明された例と組み合わせて、ユニットおよびアルゴリズムステップが、電子ハードウェアまたはコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組み合わせによって実装され得ることを認識し得る。機能がハードウェアによって実行されるか、またはソフトウェアによって実行されるかは、技術的解決策の特定の用途および設計制約に依存する。当業者は、異なる方法を使用して、各特定の用途についての説明された機能を実装し得るが、実装が本出願の範囲を越えるとは考慮されるべきでない。
【0415】
好都合かつ簡単な説明の目的のために、前述のシステム、装置、およびユニットの詳細な作動処理については、前述の方法実施形態における対応する処理を参照されたく、詳細はここでは再度説明されないことが、当業者によって明確に理解され得る。
【0416】
本出願において提供されるいくつかの実施形態において、開示されているシステム、装置、および方法は、他の手法で実装されてよいことが理解されるべきである。例えば、説明された装置実施形態は、例にすぎない。例えば、ユニットへの分割は、論理的な機能分割にすぎず、実際の実装においては他の分割であってよい。例えば、複数のユニットまたは構成要素は、組み合わされ、もしくは別のシステムへ一体化されてよく、または、いくつかの特徴は、無視され、もしくは実行されなくてよい。また、表示されたまたは論じられた、相互結合または直接的な結合または通信接続は、いくつかのインターフェイスを通じて実装されてよい。装置またはユニット間の間接的な結合または通信接続は、電気的な形式、機械的な形式、または他の形式において実装されてよい。
【0417】
別個の部分として説明されたユニットは、物理的に別個であってよく、または物理的に別個でなくてよく、ユニットとして表示された部分は、物理的なユニットであってよく、または物理的なユニットでなくてよく、1つの位置に位置してよく、または複数のネットワークユニットに分散されてよい。ユニットの一部または全部は、実施形態の解決策の目的を達成するために実際の要件に基づいて選択され得る。
【0418】
また、本出願の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットへ一体化されてよく、またはユニットの各々は、物理的に単独で存在してよく、または2つ以上のユニットが、1つのユニットへ一体化される。
【0419】
機能が、ソフトウェア機能ユニットの形式において実装され、独立した製品として販売または使用される場合、機能は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶され得る。そのような理解に基づくと、本出願の技術的解決策は実質的に、または先行技術に貢献する部分は、または技術的解決策のうちのいくつかは、ソフトウェア製品の形式において実装されてよい。コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、コンピュータデバイス(これはパーソナルコンピュータ、サーバ、ネットワークデバイス等であってよい)に、本出願の実施形態において説明された方法のステップの全部または一部を実行するように指示するためのいくつかの命令を含む。前述の記憶媒体は、プログラムコードを記憶することができる任意の媒体、例えば、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、読み出し専用メモリ(read-only memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)、磁気ディスク、または光ディスクなどを含む。
【0420】
前述の説明は、本出願の特定の実装にすぎないが、本出願の保護範囲を限定するようには意図されていない。本出願において開示されている技術的な範囲内で当業者によって容易に考え出されるいかなるバリエーションまたは置換も、本出願の保護範囲内に収まるべきものである。したがって、本出願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うべきものである。