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特許7499871ネットワーク誘導WDセル再選択のための方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-06
(45)【発行日】2024-06-14
(54)【発明の名称】ネットワーク誘導WDセル再選択のための方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 48/10 20090101AFI20240607BHJP
   H04W 48/16 20090101ALI20240607BHJP
   H04W 48/18 20090101ALI20240607BHJP
   H04W 28/084 20230101ALI20240607BHJP
【FI】
H04W48/10
H04W48/16 131
H04W48/18
H04W28/084
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2022558151
(86)(22)【出願日】2021-03-31
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-18
(86)【国際出願番号】 SE2021050290
(87)【国際公開番号】W WO2021201760
(87)【国際公開日】2021-10-07
【審査請求日】2022-12-13
(31)【優先権主張番号】63/002,804
(32)【優先日】2020-03-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】100109726
【弁理士】
【氏名又は名称】園田 吉隆
(74)【代理人】
【識別番号】100150670
【弁理士】
【氏名又は名称】小梶 晴美
(74)【代理人】
【識別番号】100194294
【弁理士】
【氏名又は名称】石岡 利康
(72)【発明者】
【氏名】バーリストレーム, マティアス
(72)【発明者】
【氏名】シュリワ-ベルトリング, パウル
(72)【発明者】
【氏名】リンドハイマー, クリストファー
(72)【発明者】
【氏名】ラーマチャンドラ, プラディーパ
(72)【発明者】
【氏名】サシタイバル, リーッカ
【審査官】松野 吉宏
(56)【参考文献】
【文献】欧州特許出願公開第03627863(EP,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0174406(US,A1)
【文献】国際公開第2017/140342(WO,A1)
【文献】ZTE, ZTE Microelectronics,Consideration on the NW slice in RAN,3GPP TSG RAN WG2#97bis R2-1702843,フランス,3GPP,2017年03月24日
【文献】NR access control,3GPP TSG RAN WG2#97bis R2-1702915,フランス,3GPP,2017年03月24日
【文献】CATT,Cell Reselection Based on Slice Availability,3GPP TSG RAN WG2 adhoc_2018_01_NR R2-1800131,フランス,GPP,2018年01月11日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の無線デバイス(WD)(22)と通信するように設定されたネットワークノード(16)であって、前記ネットワークノード(16)は、
複数のインデックスを選択するように設定された処理回路であって、前記複数のインデックスのうちの各インデックスは、パラメータの複数のセットのうちのパラメータの異なるセットを指示し、パラメータの前記セットが少なくとも1つの優先度を含み、前記選択することが、登録されたスライスとサービスとのうちの1つに基づき、前記複数のインデックスが、前記選択された複数のインデックスに基づいて周波数優先度を選択するようにWD(22)の第1のグループのうちの少なくとも1つのWD(22)を設定するために使用可能である、処理回路と、
前記処理回路と通信している無線インターフェースであって、前記無線インターフェースが、前記選択された複数のインデックスを、WD(22)の前記第1のグループのうちの前記少なくとも1つのWD(22)に送信するように設定された、無線インターフェースと
を備える、ネットワークノード(16)。
【請求項2】
複数の無線デバイス(WD)(22)と通信するように設定されたネットワークノード(16)における方法であって、前記方法は、
複数のインデックスを選択すること(S140)であって、前記複数のインデックスのうちの各インデックスは、パラメータの複数のセットのうちのパラメータの異なるセットを指示し、パラメータの前記セットが少なくとも1つの優先度を含み、前記選択することが、登録されたスライスとサービスとのうちの1つに基づき、前記複数のインデックスが、前記選択された複数のインデックスに基づいて周波数優先度を選択するようにWD(22)の第1のグループのうちの少なくとも1つのWD(22)を設定するために使用可能である、複数のインデックスを選択すること(S140)と、
前記選択された複数のインデックスを、WD(22)の前記第1のグループのうちの前記少なくとも1つのWD(22)に送信すること(S142)と
を含む、方法。
【請求項3】
パラメータの前記複数のセットを複数の無線デバイスにブロードキャストすることをさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
パラメータの前記複数のセットを、WD(22)の前記第1のグループのうちの前記少なくとも1つのWD(22)のうちの特定の1つにユニキャストすることをさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
パラメータの前記複数のセットのうちのパラメータの各セットが、登録されたスライスまたはサービスのうちの異なる1つに対応する、請求項2から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
パラメータの前記複数のセットのうちのパラメータの1つのセットが、パラメータのデフォルトセットである、請求項2から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
パラメータのセットにおける優先度が、1つのスライスまたはサービスを別のスライスまたはサービスよりも優先させるように、WD(22)の前記第1のグループのうちの前記少なくとも1つのWD(22)を導く、請求項2からのいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記選択することが、WD(22)の前記第1のグループのうちの前記少なくとも1つのWD(22)の能力にさらに基づく、請求項2からのいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記選択することが、WD(22)の前記第1のグループのうちの前記少なくとも1つのWD(22)のうちの特定の1つのモビリティ状態にさらに基づく、請求項2からのいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記処理回路および前記無線インターフェースが、請求項3からのいずれか一項に記載の方法に対応する動作を実行するように設定された、請求項1に記載のネットワークノード(16)。
【請求項11】
ネットワークノード(16)と通信するように設定された無線デバイス(WD)(22)であって、前記WDは、
複数のインデックスを取得することであって、前記複数のインデックスのうちの各インデックスは、パラメータの複数のセットのうちのパラメータの異なるセットを指示し、パラメータの前記セットが少なくとも1つの周波数優先度を含み、前記指示は、優先スライスに対応する、複数のインデックスを取得することと、
前記複数のインデックスによって指示されたパラメータの異なるセットの周波数優先度の比較に基づき、前記複数のインデックスによって指示されたパラメータの前記複数のセットの中からパラメータの1つのセットを選択することと、
選択されたパラメータの前記セットから周波数優先度を選択することと
を行うように設定された処理回路を備える、無線デバイス(WD)(22)。
【請求項12】
ネットワークノード(16)と通信するように設定された無線デバイス(WD)(22)における方法であって、前記方法は、
複数のインデックスを取得すること(S144)であって、前記複数のインデックスのうちの各インデックスは、パラメータの複数のセットのうちのパラメータの異なるセットを指示し、パラメータの前記セットが少なくとも1つの周波数優先度をみ、前記指示は、優先スライスに対応する、複数のインデックスを取得すること(S144)と、
前記複数のインデックスによって指示されたパラメータの異なるセットの周波数優先度の比較に基づき、前記複数のインデックスによって指示されたパラメータの前記複数のセットの中からパラメータの1つのセットを選択することと、
選択されたパラメータの前記セットから周波数優先度を選択すること(S146)と
を含む、方法。
【請求項13】
前記複数のインデックスが、前記ネットワークノード(16)から取得される、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記ネットワークノード(16)からインデックスが取得されないとき、前記WD(22)のメモリからデフォルト指示またはランダム指示が取得される、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記WD(22)を、対応する前記優先スライスに登録することをさらに含む、請求項12から14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
対応する前記優先スライスに関連付けられた通信を再始動するとき、前記選択された周波数優先度に従ってセルにアクセスすることをさらに含む、請求項12から15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記取得されたインデックスを、
前記WD(22)が、前記優先スライスのための能力がないことと、
タイマーが満了することと、
パラメータの前記指示されたセットが、前記WD(22)において利用不可能であることと、
前記WD(22)が、アイドル状態に変化することと、
前記WD(22)が、モビリティ状態を変化させることと、
前記WD(22)が、前記優先スライスから登録解除することと
のうちの少なくとも1つの発生時に、廃棄すること、無視すること、または無効と見なすことをさらに含む、請求項12から16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
ブロードキャストチャネル上で前記ネットワークノード(16)から、前記取得された複数のインデックスを受信することをさらに含む、請求項12から17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
前記ネットワークノード(16)からパラメータの前記複数のセットを受信することをさらに含む、請求項12から18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
前記処理回路が、請求項13から19のいずれか一項に記載の方法に対応する動作を実行するように設定された、請求項11に記載のWD(22)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、無線通信に関し、詳細には、ネットワーク誘導(network guided)無線デバイス(WD)セル再選択に関する。
【背景技術】
【0002】
アイドルモードおよび非アクティブモードモビリティ
(「5G」としても知られる)新無線(New Radio:NR)およびLong Term Evolution(LTE)など、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)システムによって規格化される無線通信システムでは、WDがアイドルモードおよび/または非アクティブモードにあるとき、WDは、セルとアクティブに通信しないが、依然としてそのセルに関連付けられる。WDは、セルに「キャンプ」オンしていると言われる。
【0003】
WDが動き回るとき、WDは、WDがどのセルにキャンプオンしているかを変化させる必要があり得る。そのようなモビリティは、ネットワークノードがWDに提供するしきい値および優先度を使用して、ネットワークノードによって制御される。ネットワークノードは、以下、パラメータと呼ばれる、そのようなしきい値および優先度をWDに提供することができる。これらのパラメータは、たとえば、WDが別のセルに移るために、その別のセルが現在のセルよりもどのくらい良いかを指示し得る。また、ネットワークノードは、たとえば、WDがどの周波数にキャンプオンしていることを選好するものとするかを指示する、優先度をWDに提供する。
【0004】
ネットワークノードは、ブロードキャストシグナリングを介してまたは専用シグナリングによって、パラメータをWDに提供することができる。WDは、WDが専用優先度を提供されていない限り、ブロードキャストパラメータを適用し、または言い換えると、WDは、専用シグナリングをブロードキャストシグナリングよりも優先させ得る。
【0005】
専用シグナリングのための1つの動機づけは、ネットワークが、ネットワークノードを介して負荷分散することができ、ネットワークが、いくつのWDがある周波数を優先させるかに影響を及ぼし、したがって、異なるセルの間でWDを分散させることができることである。WDがアイドル/非アクティブモードにあるとき、WDはトラフィックを生成していないが、WDが、接続モードに入るためのアクセスを要求するとき、WDは負荷を引き起こすことになることに留意されたい。したがって、すべてのWDが同じセルキャリアまたは周波数にキャンプオンする場合、WDはすべて、WDが最終的に接続モードに入るとき、結局そのセルに接続することになる。これは、過負荷状況を引き起こし得る。したがって、ネットワークは、専用優先度を使用して、いくつかのWDは第1の周波数にキャンプオンするが、他のWDは別の周波数にキャンプオンすることを確実にすることができる。
【0006】
いくつかの特徴は、ネットワークにおいて、いくつかのセル、たとえば、ネットワークノードのみによってサポートされ得る。3GPP研究は、いくつかのネットワークスライスがいくつかの周波数上でのみサポートされること、または少なくとも、オペレータが、ある周波数上のあるスライスに関連付けられたトラフィックを選好し得ることを考慮した。たとえば、ある領域におけるオペレータは、あるスライスS1へのコネクティビティを周波数F1上でのみ与えることを希望するが、別のスライスS2上のサービスは、任意の周波数上で、または、周波数F2上でサーブされ得ると仮定する。この状況はネットワーク全体にわたって均一ではないことがあり、したがって、1つのエリアでは、それは説明されているようなものであり得るが、別のエリア、たとえば、屋内では、オペレータは、異なる選好を有し得、スライスS2を、好ましくは、別の周波数、たとえば、F3で、サーブすることを希望し得る。現在、専用優先度がコアネットワーク(CN)登録エリア全体にわたって変化することがあることをWDにシグナリングする容易なやり方がない。異なるスライスが異なる周波数優先度に関連付けられ得ることをWDにシグナリングするやり方もない。たとえば、WDが2つの異なるスライスに登録され、これらの2つの異なるスライスが、オペレータが、異なる周波数上でそれらのスライスがサーブされることを選好するようなものである場合、現在、これをWDにシグナリングするやり方がない。
【発明の概要】
【0007】
WDが、いくつかの特定のセル、エリアおよびスライスについて有効である周波数優先度に従うようなやり方で、アイドルまたは非アクティブモードモビリティ(セル選択および再選択)が行われ得るように、情報をWDに提供することができるソリューションが必要である。
【0008】
いくつかの実施形態は、有利には、ネットワーク誘導無線デバイス(WD)セル再選択のための方法、ネットワークノードおよび無線デバイスを提供する。
【0009】
アイドル/非アクティブモードモビリティパラメータを受信および維持するためのWDにおける方法が提供され、WDは、以下を行い得る。
・ アイドル/非アクティブモードモビリティのためのブロードキャストされたパラメータ(たとえば、優先度)の少なくとも1つのセットを受信すること、
・ WDがどのスライスに登録されるか、またはWDがどのスライスへの優先クイックアクセス(priority quick access)を有するかに応じて、WDがパラメータのどのセットを適用するものとするかを指示する指示を、ネットワークから受信すること、
・ 登録されたスライスに基づいて、どのパラメータセットを適用すべきかをその指示に基づいて決定すること、および/または
・ 特定のスライスのためのパラメータの1つのセットと、別のスライスのためのパラメータの別のセットとを適用すること。
【0010】
アイドル/非アクティブモードモビリティパラメータを維持するためのネットワークノードにおける方法が提供され、ネットワークノードは、以下を行い得る。
・ アイドル/非アクティブモードモビリティパラメータのためのパラメータの複数のセットをブロードキャストすること、ここで、ブロードキャストされたセットは、異なるWDクラスまたはスライスに関連付けられる、
・ ブロードキャストされたパラメータのうちのどのセットをWDが適用するものとするかを決定すること、および/あるいは
・ WDをあるクラスに割り当てること、または、あるスライスへのアクセスがパラメータのあるセットに関連付けられるべきであることを直接シグナリングすることのいずれかによって、パラメータのセットのうちのどれを、WDが適用するべきであるかの指示をWDに送ること。
【0011】
パラメータのいくつかのセットは、一般に、特定のWDクラスまたは特定のスライスに関連付けられた周波数優先度である。
【0012】
一態様によれば、複数の無線デバイス(WD)と通信するように設定されたネットワークノードが提供される。本ネットワークノードは、パラメータの複数のセットのうちのパラメータのセットを指示するインデックスを選択するように設定された処理回路であって、パラメータのセットが少なくとも1つの優先度を含み、選択することが、登録されたスライスとサービスとのうちの1つに少なくとも部分的に基づき、インデックスが、選択されたインデックスに少なくとも部分的に基づいて周波数優先度を選択するようにWDの第1のグループのうちの少なくとも1つのWDを設定するために使用可能である、処理回路を含む。本ネットワークノードは、処理回路と通信している無線インターフェースであって、無線インターフェースが、選択されたインデックスを、WDの第1のグループのうちの少なくとも1つのWDに送信するように設定された、無線インターフェースを含む。
【0013】
本態様によれば、いくつかの実施形態では、無線インターフェースは、パラメータの複数のセットを複数の無線デバイスにブロードキャストするようにさらに設定される。いくつかの実施形態では、無線インターフェースは、パラメータの複数のセットを、WDの第1のグループのうちの少なくとも1つのWDのうちの特定の1つにユニキャストするように設定される。いくつかの実施形態では、パラメータの複数のセットのうちのパラメータの各セットが、登録されたスライスまたはサービスのうちの異なる1つに対応する。いくつかの実施形態では、パラメータの複数のセットのうちのパラメータの1つのセットが、パラメータのデフォルトセットである。いくつかの実施形態では、処理回路は、複数のインデックスを選択するようにさらに設定され、複数のインデックスのうちの各インデックスは、パラメータの複数のセットのうちのパラメータの異なるセットを指示し、無線インターフェースは、選択された複数のインデックスを、WDの第1のグループのうちの少なくとも1つのWDに送信するようにさらに設定される。いくつかの実施形態では、パラメータのセットにおける優先度が、1つのスライスまたはサービスを別のスライスまたはサービスよりも優先させるように、WDの第1のグループのうちの少なくとも1つのWDを導く。いくつかの実施形態では、選択することは、WDの第1のグループのうちの少なくとも1つのWDの能力にさらに基づく。いくつかの実施形態では、選択することは、WDの第1のグループのうちの少なくとも1つのWDのうちの特定の1つのモビリティ状態にさらに基づく。いくつかの実施形態では、処理回路は、複数のインデックスを選択するようにさらに設定され、複数のインデックスのうちの各インデックスは、パラメータの複数のセットのうちのパラメータの異なるセットを指示し、無線インターフェースは、複数のインデックスのうちの各選択された1つを、WDの異なるグループに送信するようにさらに設定される。
【0014】
別の態様によれば、複数の無線デバイス(WD)と通信するように設定されたネットワークノードにおける方法が提供される。本方法は、パラメータの複数のセットのうちのパラメータのセットを指示するインデックスを選択することであって、パラメータのセットが少なくとも1つの優先度を含み、選択することが、登録されたスライスとサービスとのうちの1つに少なくとも部分的に基づき、インデックスが、選択されたインデックスに少なくとも部分的に基づいて周波数優先度を選択するようにWDの第1のグループのうちの少なくとも1つのWDを設定するために使用可能である、インデックスを選択することと、選択されたインデックスを、WDの第1のグループのうちの少なくとも1つのWDに送信することとを含む。
【0015】
本態様によれば、いくつかの実施形態では、本方法は、パラメータの複数のセットを複数の無線デバイスにブロードキャストすることをも含む。いくつかの実施形態では、本方法は、パラメータの複数のセットを、WDの第1のグループのうちの少なくとも1つのWDのうちの特定の1つにユニキャストすることを含む。いくつかの実施形態では、パラメータの複数のセットのうちのパラメータの各セットが、登録されたスライスまたはサービスのうちの異なる1つに対応する。いくつかの実施形態では、パラメータの複数のセットのうちのパラメータの1つのセットが、パラメータのデフォルトセットである。いくつかの実施形態では、本方法は、複数のインデックスを選択することであって、複数のインデックスのうちの各インデックスが、パラメータの複数のセットのうちのパラメータの異なるセットを指示する、複数のインデックスを選択することと、選択された複数のインデックスを、WDの第1のグループのうちの少なくとも1つのWDに送信することとを含む。いくつかの実施形態では、パラメータのセットにおける優先度が、1つのスライスまたはサービスを別のスライスまたはサービスよりも優先させるように、WDの第1のグループのうちの少なくとも1つのWDを導く。いくつかの実施形態では、選択することは、WDの第1のグループのうちの少なくとも1つのWDの能力にさらに基づく。いくつかの実施形態では、選択することは、WDの第1のグループのうちの少なくとも1つのWDのうちの特定の1つのモビリティ状態にさらに基づく。いくつかの実施形態では、本方法は、複数のインデックスを選択することであって、複数のインデックスのうちの各インデックスが、パラメータの複数のセットのうちのパラメータの異なるセットを指示する、複数のインデックスを選択することと、複数のインデックスのうちの各選択された1つを、WDの異なるグループに送信することとを含む。
【0016】
また別の態様によれば、WDが、ネットワークノードと通信するように設定される。WDは、パラメータの複数のセットのうちのパラメータのセットの指示を取得することであって、パラメータのセットが少なくとも1つのインデックスと少なくとも1つの周波数優先度とを含む、パラメータのセットの指示を取得することと、取得された指示によって指示されたパラメータのセットから周波数優先度を選択することであって、取得された指示が優先スライスに対応する、周波数優先度を選択することとを行うように設定された処理回路を含む。
【0017】
本態様によれば、いくつかの実施形態では、指示は、ネットワークノードから取得される。いくつかの実施形態では、ネットワークノードから指示が取得されないとき、指示は、WDのメモリから取得されたデフォルト指示およびランダム指示のうちの1つである。いくつかの実施形態では、処理回路は、WDを対応する優先スライスに登録するようにさらに設定される。いくつかの実施形態では、処理回路は、対応する優先スライスに関連付けられた通信を再始動するとき、選択された周波数優先度に従ってセルにアクセスするようにさらに設定される。いくつかの実施形態では、処理回路は、複数のインデックスを取得することであって、複数のインデックスのうちの各インデックスが、パラメータの複数のセットのうちのパラメータの異なるセットを指示する、複数のインデックスを取得することと、複数のインデックスによって指示されたパラメータのセットの間でパラメータのセットを選択することであって、選択することが、複数のインデックスによって指示されたパラメータの異なるセットの周波数優先度の比較に少なくとも部分的に基づく、パラメータのセットを選択することとを行うようにさらに設定される。いくつかの実施形態では、処理回路は、取得された指示を、WDが、優先スライスのための能力がないことと、タイマーが満了することと、パラメータの指示されたセットが、WDにおいて利用不可能であることと、WDが、アイドル状態に変化することと、WDが、モビリティ状態を変化させることと、WDが、優先スライスから登録解除することとのうちの少なくとも1つの発生時に、廃棄するか、無視するか、または無効と見なすようにさらに設定される。いくつかの実施形態では、WDは、ブロードキャストチャネル上でネットワークノードから、取得された指示を受信するように設定された無線インターフェースをさらに含む。いくつかの実施形態では、WDは、ネットワークノードからパラメータの複数のセットを受信するように設定された無線インターフェースをさらに含む。いくつかの実施形態では、取得された指示は、WDをある状態から別の状態に移すために使用可能なRRC解放メッセージ中で、ネットワークノードから受信される。
【0018】
別の実施形態によれば、無線デバイスにおける方法は、パラメータの複数のセットのうちのパラメータのセットの指示を取得することであって、パラメータのセットが少なくとも1つのインデックスと少なくとも1つの周波数優先度とを含む、パラメータのセットの指示を取得することと、取得された指示によって指示されたパラメータのセットから周波数優先度を選択することであって、取得された指示が優先スライスに対応する、周波数優先度を選択することとを含む。
【0019】
本態様によれば、いくつかの実施形態では、指示は、ネットワークノードから取得される。いくつかの実施形態では、ネットワークノードから指示が取得されないとき、指示は、WDのメモリから取得されたデフォルト指示およびランダム指示のうちの1つである。いくつかの実施形態では、本方法は、WDを対応する優先スライスに登録することをも含む。いくつかの実施形態では、本方法は、対応する優先スライスに関連付けられた通信を再始動するとき、選択された周波数優先度に従ってセルにアクセスすることをも含む。いくつかの実施形態では、本方法は、複数のインデックスを取得することであって、複数のインデックスのうちの各インデックスが、パラメータの複数のセットのうちのパラメータの異なるセットを指示する、複数のインデックスを取得することと、複数のインデックスによって指示されたパラメータのセットの間でパラメータのセットを選択することであって、選択することが、複数のインデックスによって指示されたパラメータの異なるセットの周波数優先度の比較に少なくとも部分的に基づく、パラメータのセットを選択することとをさらに含む。本態様によれば、いくつかの実施形態では、本方法は、取得された指示を、WDが、優先スライスのための能力がないことと、タイマーが満了することと、パラメータの指示されたセットが、WDにおいて利用不可能であることと、WDが、アイドル状態に変化することと、WDが、モビリティ状態を変化させることと、WDが、優先スライスから登録解除することとのうちの少なくとも1つの発生時に、廃棄すること、無視すること、または無効と見なすことをも含む。いくつかの実施形態では、本方法は、ブロードキャストチャネル上でネットワークノードから、取得された指示を受信することをも含む。いくつかの実施形態では、本方法は、ネットワークノードからパラメータの複数のセットを受信することをも含む。いくつかの実施形態では、取得された指示は、WDをある状態から別の状態に移すために使用可能なRRC解放メッセージ中で、ネットワークノードから受信される。
【0020】
添付の図面とともに考慮されるとき、以下の詳細な説明を参照することによって、本実施形態のより完全な理解、ならびにそれらの付随する利点および特徴がより容易に理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本開示における原理による、中間ネットワークを介してホストコンピュータに接続された通信システムを示す例示的なネットワークアーキテクチャの概略図である。
図2】本開示のいくつかの実施形態による、少なくとも部分的に無線接続上で、ネットワークノードを介して無線デバイスと通信するホストコンピュータのブロック図である。
図3】本開示のいくつかの実施形態による、無線デバイスにおいてクライアントアプリケーションを実行するための、ホストコンピュータと、ネットワークノードと、無線デバイスとを含む通信システムにおいて実装される例示的な方法を示すフローチャートである。
図4】本開示のいくつかの実施形態による、無線デバイスにおいてユーザデータを受信するための、ホストコンピュータと、ネットワークノードと、無線デバイスとを含む通信システムにおいて実装される例示的な方法を示すフローチャートである。
図5】本開示のいくつかの実施形態による、ホストコンピュータにおいて無線デバイスからユーザデータを受信するための、ホストコンピュータと、ネットワークノードと、無線デバイスとを含む通信システムにおいて実装される例示的な方法を示すフローチャートである。
図6】本開示のいくつかの実施形態による、ホストコンピュータにおいてユーザデータを受信するための、ホストコンピュータと、ネットワークノードと、無線デバイスとを含む通信システムにおいて実装される例示的な方法を示すフローチャートである。
図7】ネットワーク誘導無線デバイス(WD)セル再選択のための、ネットワークノードにおける例示的なプロセスのフローチャートである。
図8】ネットワーク誘導無線デバイス(WD)セル再選択のための、無線デバイスにおける例示的なプロセスのフローチャートである。
図9】ネットワーク誘導WDセル再選択のための、ネットワークノードにおける別の例示的なプロセスのフローチャートである。
図10】ネットワーク誘導WDセル再選択のための、WDにおける別の例示的なプロセスのフローチャートである。
図11】パラメータセットを通信するように設定された無線通信システムの例示的なアーキテクチャの図である。
図12】本明細書に記載される原理による、WDにおける例示的なプロセスのフローチャートである。
図13】本明細書に記載される原理による、ネットワークノードにおける例示的なプロセスのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
例示的な実施形態について詳細に説明する前に、実施形態は、主に、ネットワーク誘導無線デバイス(WD)セル再選択に関係する、装置構成要素と処理ステップとの組合せ中に存在することに留意されたい。それに応じて、本明細書の説明の利益を有する当業者に容易に明らかになるであろう詳細で本開示を不明瞭にしないように、適切な場合、図面において構成要素が従来のシンボルによって表され、実施形態を理解することに関係するそれらの具体的な詳細のみを示す。同様の番号は、説明全体にわたって同様のエレメントを指す。
【0023】
本明細書で使用される、「第1」および「第2」、「上部」および「下部」などの関係語は、単に、あるエンティティまたはエレメントを別のエンティティまたはエレメントと区別するために、必ずしも、そのようなエンティティまたはエレメント間の何らかの物理的または論理的関係または順序を必要とすることまたは暗示することなしに、使用され得る。本明細書で使用される専門用語は、特定の実施形態を説明するためのものにすぎず、本明細書で説明される概念を限定するものではない。本明細書で使用される単数形「a」、「an」および「the」は、文脈が別段に明確に指示しない限り、複数形をも含むものとする。さらに、本明細書で使用される「備える、含む(comprises)」、「備える、含む(comprising)」、「含む(includes)」、および/または「含む(including)」という用語は、述べられた特徴、整数、ステップ、動作、エレメント、および/または構成要素の存在を指定するが、1つまたは複数の他の特徴、整数、ステップ、動作、エレメント、構成要素、および/またはそれらのグループの存在または追加を排除しないことを理解されよう。
【0024】
本明細書で説明される実施形態では、結合用語(joining term)「と通信している(in communication with)」などは、たとえば、物理的な接触、誘導、電磁放射、無線シグナリング、赤外線シグナリングまたは光シグナリングによって達成され得る、電気またはデータ通信を指示するために使用され得る。複数の構成要素が相互動作し得ること、ならびに修正および変形が、電気およびデータ通信を達成することについて可能であることを、当業者は諒解されよう。
【0025】
本明細書で説明されるいくつかの実施形態では、「結合された」、「接続された」などという用語は、必ずしも直接とは限らないが、接続を指示するために本明細書で使用され得、有線接続および/または無線接続を含み得る。
【0026】
本明細書で使用される「ネットワークノード」という用語は、基地局(BS)、無線基地局、基地トランシーバ局(BTS)、基地局コントローラ(BSC)、無線ネットワークコントローラ(RNC)、gノードB(gNB)、エボルブドノードB(eNBまたはeノードB)、ノードB、マルチスタンダード無線(MSR)BSなどのMSR無線ノード、マルチセル/マルチキャスト協調エンティティ(MCE)、無線アクセスバックホール統合伝送(IAB)ノード、リレーノード、ドナーノード制御リレー、無線アクセスポイント(AP)、送信ポイント、送信ノード、リモートラジオユニット(RRU)、リモート無線ヘッド(RRH)、コアネットワークノード(たとえば、移動管理エンティティ(MME)、自己組織化ネットワーク(SON)ノード、協調ノード、測位ノード、MDTノードなど)、外部ノード(たとえば、第三者ノード、現在のネットワークの外部のノード)、分散アンテナシステム(DAS)におけるノード、スペクトルアクセスシステム(SAS)ノード、エレメント管理システム(EMS)などのいずれかをさらに備え得る、無線ネットワーク中に備えられる任意の種類のネットワークノードであり得る。ネットワークノードは、テスト機器をも備え得る。本明細書で使用される「無線ノード」という用語は、無線デバイス(WD)または無線ネットワークノードなどの無線デバイス(WD)を示すためにも使用され得る。
【0027】
いくつかの実施形態では、無線デバイス(WD)またはユーザ機器(UE)という非限定的な用語が互換的に使用される。本明細書のWDは、無線デバイス(WD)など、無線信号を介してネットワークノードまたは別のWDと通信することが可能な任意のタイプの無線デバイスであり得る。WDはまた、無線通信デバイス、ターゲットデバイス、D2D(device to device)WD、マシン型WDまたはマシンツーマシン通信(M2M)が可能なWD、低コストおよび/または低複雑度WD、WDを装備したセンサー、タブレット、モバイル端末、スマートフォン、ラップトップ組込み装備(LEE)、ラップトップ搭載機器(LME)、USBドングル、顧客構内機器(CPE)、モノのインターネット(IoT)デバイス、または狭帯域IoT(NB-IOT)デバイスなどであり得る。
【0028】
また、いくつかの実施形態では、「無線ネットワークノード」という一般用語が使用される。無線ネットワークノードは、基地局、無線基地局、基地トランシーバ局、基地局コントローラ、ネットワークコントローラ、RNC、エボルブドノードB(eNB)、ノードB、gNB、マルチセル/マルチキャスト協調エンティティ(MCE)、IABノード、リレーノード、アクセスポイント、無線アクセスポイント、リモートラジオユニット(RRU)、リモート無線ヘッド(RRH)のいずれかを備え得る、任意の種類の無線ネットワークノードであり得る。
【0029】
本開示では、たとえば、3GPP LTEおよび/または新無線(NR)など、1つの特定の無線システムからの専門用語が使用され得るが、これは、本開示の範囲を上述のシステムのみに限定するものと見なされるべきでないことに留意されたい。限定はしないが、広帯域符号分割多元接続(WCDMA)、マイクロ波アクセスのための世界的相互運用性(WiMax)、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、および汎欧州デジタル移動電話方式(GSM)を含む、他の無線システムも、本開示内でカバーされるアイデアを活用することから恩恵を受け得る。
【0030】
無線デバイスまたはネットワークノードによって実施されるものとして本明細書で説明される機能が、複数の無線デバイスおよび/またはネットワークノード上で分散され得ることにさらに留意されたい。言い換えれば、本明細書で説明されるネットワークノードおよび無線デバイスの機能は、単一の物理デバイスによる実施に限定されず、実際は、いくつかの物理デバイスの間で分散され得ると考えられる。
【0031】
別段に規定されていない限り、本明細書で使用される(技術用語および科学用語を含む)すべての用語は、本開示が属する技術の当業者によって通常理解されるものと同じ意味を有する。本明細書で使用される用語は、本明細書および関連技術の文脈におけるそれらの用語の意味に従う意味を有するものとして解釈されるべきであり、明確にそのように本明細書で規定されていない限り、理想的なまたは過度に形式的な意味において解釈されないことをさらに理解されよう。
【0032】
本明細書で使用される、「レガシーシグナリング」、「レガシーフィールド」という用語および同様の用語は、仕様の既存のバージョンにおいて規定されるシグナリングおよびフィールドを指す。たとえば、フィールドが新無線/Long Term Evolution(NR/LTE)仕様のバージョン16において規定される場合、それらの仕様の3GPPリリース15(Rel-15)において規定されるフィールドがレガシーフィールドと見なされることになり、このフィールドを使用するシグナリングがレガシーシグナリングと見なされることになる。
【0033】
実施形態は、ネットワーク誘導無線デバイス(WD)セル再選択を提供する。一態様によれば、ネットワークが、WDがアイドルモードおよび/または非アクティブモードにあるとき、セルの間でモビリティを実施するときに使用するために、WDのためのパラメータの複数のセットをブロードキャストする。現在のNR/LTE仕様では、ネットワークは、上記で説明されたそのようなパラメータの単一のセットを送る。これらのパラメータは優先度を含む。アイドルモードまたは非アクティブモードにあるWDは、WDがどのセルおよび/または周波数にキャンプオンするべきであるかを決定するために、これらの優先度を適用する。しかしながら、以下で説明される実施形態では、ネットワークノードは、以下で説明されるようにいくつかの条件に応じてパラメータのセットのうちの特定の1つを選択および適用するために、WDによって使用されるパラメータの複数のセットおよび指示を提供することになる。
【0034】
ソリューションは、特定のWDグループが、「識別情報」、たとえば、クラスまたはスライス関連付けに関連付けられることを可能にし、この分類または関連付けを用いて、ネットワークの異なる部分における異なるスライスのためにWDがどの異なる周波数優先度指示を使用しているかを制御することを可能にする。したがって、WDの異なるグループが、アイドル/非アクティブモードモビリティのための異なるパラメータを適用するように設定され得る。言い換えれば、異なるパラメータが、ネットワークによって決定された異なる基準に基づいてWDの異なるグループに適用され得る。特に、WDが、必ずしもあるカテゴリー、またはあるタイプのものではないことがあるが、WDは、あるスライスに一時的に登録され得、その登録から、WDは、異なるパラメータセットをいくつかのスライスに、およびWDのアイドルモードモビリティプロシージャに関連付け得る。
【0035】
次に、図面を参照すると、同様のエレメントが同様の参照番号によって参照されており、図1では、一実施形態による、無線アクセスネットワークなどのアクセスネットワーク12とコアネットワーク14とを備える、LTEおよび/またはNR(5G)などの規格をサポートし得る3GPPタイプセルラネットワークなど、通信システム10の概略図が示されている。コアネットワークノード14は、運用アドミニストレーション保守(OAM)ノード15を有し得る。アクセスネットワーク12は、各々が、対応する(まとめてカバレッジエリア18と呼ばれる)カバレッジエリア18a、18b、18cを規定する、NB、eNB、gNBまたは他のタイプの無線アクセスポイントなど、(まとめてネットワークノード16と呼ばれる)複数のネットワークノード16a、16b、16cを備える。各ネットワークノード16a、16b、16cは、有線接続または無線接続20上でコアネットワーク14に接続可能である。カバレッジエリア18a中に位置する第1の無線デバイス(WD)22aが、対応するネットワークノード16aに無線で接続するように設定されるか、または対応するネットワークノード16aによってページングされるように設定される。カバレッジエリア18b中の第2のWD22bが、対応するネットワークノード16bに無線で接続可能である。この例では(まとめて無線デバイス22と呼ばれる)複数のWD22a、22bが示されているが、開示される実施形態は、唯一のWDがカバレッジエリア中にある状況、または、唯一のWDが、対応するネットワークノード16に接続している状況に、等しく適用可能である。便宜上、2つのWD22および3つのネットワークノード16のみが示されているが、通信システムは、より多くのWD22およびネットワークノード16を含み得ることに留意されたい。
【0036】
また、WD22が、2つ以上のネットワークノード16および2つ以上のタイプのネットワークノード16と同時通信しており、ならびに/またはそれらと別々に通信するように設定され得ると考えられる。たとえば、WD22は、LTEをサポートするネットワークノード16およびNRをサポートする同じまたは異なるネットワークノード16とのデュアルコネクティビティを有することができる。一例として、WD22は、LTE/E-UTRANのためのeNBおよびNR/NG-RANのためのgNBと通信していることがある。
【0037】
通信システム10は、それ自体、ホストコンピュータ24に接続され得、ホストコンピュータ24は、スタンドアロンサーバ、クラウド実装サーバ、分散サーバのハードウェアおよび/またはソフトウェアにおいて、あるいはサーバファーム中の処理リソースとして具現され得る。ホストコンピュータ24は、サービスプロバイダの所有または制御下にあり得るか、あるいはサービスプロバイダによってまたはサービスプロバイダの代わりに動作され得る。通信システム10とホストコンピュータ24との間の接続26、28が、コアネットワーク14からホストコンピュータ24まで直接延び得るか、または随意の中間ネットワーク30を介して延び得る。中間ネットワーク30は、パブリックネットワーク、プライベートネットワーク、またはホストされたネットワークのうちの1つ、またはそれらのうちの2つ以上の組合せであり得る。中間ネットワーク30は、もしあれば、バックボーンネットワークまたはインターネットであり得る。いくつかの実施形態では、中間ネットワーク30は、2つまたはそれ以上のサブネットワーク(図示せず)を備え得る。
【0038】
図1の通信システムは、全体として、接続されたWD22a、22bのうちの1つとホストコンピュータ24との間のコネクティビティを可能にする。コネクティビティは、オーバーザトップ(OTT)接続として説明され得る。ホストコンピュータ24および接続されたWD22a、22bは、アクセスネットワーク12、コアネットワーク14、任意の中間ネットワーク30および可能なさらなるインフラストラクチャ(図示せず)を媒介として使用して、OTT接続を介して、データおよび/またはシグナリングを通信するように設定される。OTT接続は、OTT接続が通過する、参加する通信デバイスのうちの少なくともいくつかが、アップリンクおよびダウンリンク通信のルーティングを認識していないという点で、透過的であり得る。たとえば、ネットワークノード16が、接続されたWD22aにフォワーディング(たとえば、ハンドオーバ)されるべき、ホストコンピュータ24から発生したデータを伴う着信ダウンリンク通信の過去のルーティングに関して、通知されないことがあり、または通知される必要がない。同様に、ネットワークノード16は、WD22aから発生してホストコンピュータ24に向かう発信アップリンク通信の将来ルーティングに気づいている必要がない。
【0039】
ネットワークノード16は、インデックスを、パラメータの複数のセットのうちのパラメータのセットにマッピングするように設定されたインデックスマッパ32を含むように設定され得、セット中のパラメータが、ネットワークスライスと、周波数と、サービスとのうちの1つを選択するようにWDを設定するために使用される少なくとも1つの優先度を含む。ネットワークノード16は、少なくとも1つの優先度を含むパラメータのセットを指示するインデックスを選択するように設定され得、選択することが、登録されたスライスとサービスとのうちの1つに少なくとも部分的に基づく。無線デバイス22は、登録されたスライスに基づいてネットワークスライスまたはサービスに関連付けられたセル再選択パラメータのセットを選択するように設定されたセレクタ34を含むように設定され得る。WD22は、取得された指示によって指示されたパラメータのセットから周波数優先度を選択するように設定され得、取得された指示が優先スライスに対応する。
【0040】
次に、一実施形態による、前の段落において説明されたWD22、ネットワークノード16およびホストコンピュータ24の例示的な実装形態が、図2を参照しながら説明される。通信システム10では、ホストコンピュータ24は、通信システム10の異なる通信デバイスのインターフェースとの有線接続または無線接続をセットアップおよび維持するように設定された通信インターフェース40を含む、ハードウェア(HW)38を備える。ホストコンピュータ24は、記憶能力および/または処理能力を有し得る、処理回路42をさらに備える。処理回路42は、プロセッサ44とメモリ46とを含み得る。詳細には、中央処理ユニットなどのプロセッサおよびメモリに加えて、またはそれらの代わりに、処理回路42は、処理および/または制御のための集積回路、たとえば、命令を実行するように適応された、1つまたは複数のプロセッサおよび/またはプロセッサコアおよび/またはFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)および/またはASIC(特定用途向け集積回路)を備え得る。プロセッサ44は、メモリ46にアクセスする(たとえば、メモリ46に書き込む、および/またはメモリ46から読み取る)ように設定され得、メモリ46は、任意の種類の揮発性および/または不揮発性メモリ、たとえば、キャッシュおよび/またはバッファメモリおよび/またはRAM(ランダムアクセスメモリ)および/またはROM(読取り専用メモリ)および/または光メモリおよび/またはEPROM(消去可能プログラマブル読取り専用メモリ)を含み得る。
【0041】
処理回路42は、本明細書で説明される方法および/またはプロセスのいずれをも制御するように、ならびに/あるいはそのような方法および/またはプロセスを、たとえば、ホストコンピュータ24によって実施させるように、設定され得る。プロセッサ44は、本明細書で説明されるホストコンピュータ24機能を実施するための1つまたは複数のプロセッサ44に対応する。ホストコンピュータ24は、データ、プログラマチックソフトウェアコードおよび/または本明細書で説明される他の情報を記憶するように設定されたメモリ46を含む。いくつかの実施形態では、ソフトウェア48および/またはホストアプリケーション50は、プロセッサ44および/または処理回路42によって実行されたとき、プロセッサ44および/または処理回路42に、ホストコンピュータ24に関して本明細書で説明されるプロセスを実施させる命令を含み得る。命令は、ホストコンピュータ24に関連付けられたソフトウェアであり得る。
【0042】
ソフトウェア48は、処理回路42によって実行可能であり得る。ソフトウェア48はホストアプリケーション50を含む。ホストアプリケーション50は、WD22およびホストコンピュータ24において終端するOTT接続52を介して接続するWD22など、リモートユーザにサービスを提供するように動作可能であり得る。リモートユーザにサービスを提供する際に、ホストアプリケーション50は、OTT接続52を使用して送信されるユーザデータを提供し得る。「ユーザデータ」は、説明される機能を実装するものとして本明細書で説明される、データおよび情報であり得る。一実施形態では、ホストコンピュータ24は、サービスプロバイダに制御および機能を提供するために設定され得、サービスプロバイダによってまたはサービスプロバイダの代わりに動作され得る。ホストコンピュータ24の処理回路42は、ホストコンピュータ24が、ネットワークノード16および/または無線デバイス22を観測、監視、制御すること、ネットワークノード16および/または無線デバイス22に送信すること、ならびに/あるいはネットワークノード16および/または無線デバイス22から受信することを可能にし得る。
【0043】
通信システム10は、通信システム10中に提供されるネットワークノード16をさらに含み、ネットワークノード16は、ネットワークノード16がホストコンピュータ24およびWD22と通信することを可能にするハードウェア58を含む。ハードウェア58は、通信システム10の異なる通信デバイスのインターフェースとの有線接続または無線接続をセットアップおよび維持するための通信インターフェース60、ならびにネットワークノード16によってサーブされるカバレッジエリア18中に位置するWD22との少なくとも無線接続64をセットアップおよび維持するための無線インターフェース62を含み得る。無線インターフェース62は、たとえば、1つまたは複数のRF送信機、1つまたは複数のRF受信機、および/または1つまたは複数のRFトランシーバとして形成され得るか、あるいはそれらを含み得る。通信インターフェース60は、ホストコンピュータ24への接続66を容易にするように設定され得る。接続66は直接であり得るか、あるいは、接続66は、通信システム10のコアネットワーク14を、および/または通信システム10の外部の1つまたは複数の中間ネットワーク30を通過し得る。
【0044】
示されている実施形態では、ネットワークノード16のハードウェア58は、処理回路68をさらに含む。処理回路68は、プロセッサ70とメモリ72とを含み得る。詳細には、中央処理ユニットなどのプロセッサおよびメモリに加えて、またはそれらの代わりに、処理回路68は、処理および/または制御のための集積回路、たとえば、命令を実行するように適応された、1つまたは複数のプロセッサおよび/またはプロセッサコアおよび/またはFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)および/またはASIC(特定用途向け集積回路)を備え得る。プロセッサ70は、メモリ72にアクセスする(たとえば、メモリ72に書き込む、および/またはメモリ72から読み取る)ように設定され得、メモリ72は、任意の種類の揮発性および/または不揮発性メモリ、たとえば、キャッシュおよび/またはバッファメモリおよび/またはRAM(ランダムアクセスメモリ)および/またはROM(読取り専用メモリ)および/または光メモリおよび/またはEPROM(消去可能プログラマブル読取り専用メモリ)を含み得る。
【0045】
したがって、ネットワークノード16は、たとえば、メモリ72に内部的に記憶されたか、または外部接続を介してネットワークノード16によってアクセス可能な外部メモリ(たとえば、データベース、ストレージアレイ、ネットワークストレージデバイスなど)に記憶されたソフトウェア74をさらに有する。ソフトウェア74は、処理回路68によって実行可能であり得る。処理回路68は、本明細書で説明される方法および/またはプロセスのいずれをも制御するように、ならびに/あるいはそのような方法および/またはプロセスを、たとえば、ネットワークノード16によって実施させるように、設定され得る。プロセッサ70は、本明細書で説明されるネットワークノード16機能を実施するための1つまたは複数のプロセッサ70に対応する。メモリ72は、データ、プログラマチックソフトウェアコードおよび/または本明細書で説明される他の情報を記憶するように設定される。いくつかの実施形態では、ソフトウェア74は、プロセッサ70および/または処理回路68によって実行されたとき、プロセッサ70および/または処理回路68に、ネットワークノード16に関して本明細書で説明されるプロセスを実施させる命令を含み得る。たとえば、ネットワークノード16の処理回路68は、インデックスを、パラメータの複数のセットのうちのパラメータのセットにマッピングするように設定されたインデックスマッパ32を含み得、セット中のパラメータが、ネットワークスライスと、周波数と、サービスとのうちの1つを選択するようにWDを設定するために使用される少なくとも1つの優先度を含む。処理回路は、少なくとも1つの優先度を含むパラメータのセットを指示するインデックスを選択するように設定され得、選択することが、登録されたスライスとサービスとのうちの1つに少なくとも部分的に基づく。
【0046】
通信システム10は、すでに言及されたWD22をさらに含む。WD22は、WD22が現在位置するカバレッジエリア18をサーブするネットワークノード16との無線接続64をセットアップおよび維持するように設定された無線インターフェース82を含み得る、ハードウェア80を有し得る。無線インターフェース82は、たとえば、1つまたは複数のRF送信機、1つまたは複数のRF受信機、および/または1つまたは複数のRFトランシーバとして形成され得るか、あるいはそれらを含み得る。
【0047】
WD22のハードウェア80は、処理回路84をさらに含む。処理回路84は、プロセッサ86とメモリ88とを含み得る。詳細には、中央処理ユニットなどのプロセッサおよびメモリに加えて、またはそれらの代わりに、処理回路84は、処理および/または制御のための集積回路、たとえば、命令を実行するように適応された、1つまたは複数のプロセッサおよび/またはプロセッサコアおよび/またはFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)および/またはASIC(特定用途向け集積回路)を備え得る。プロセッサ86は、メモリ88にアクセスする(たとえば、メモリ88に書き込む、および/またはメモリ88から読み取る)ように設定され得、メモリ88は、任意の種類の揮発性および/または不揮発性メモリ、たとえば、キャッシュおよび/またはバッファメモリおよび/またはRAM(ランダムアクセスメモリ)および/またはROM(読取り専用メモリ)および/または光メモリおよび/またはEPROM(消去可能プログラマブル読取り専用メモリ)を含み得る。
【0048】
したがって、WD22はソフトウェア90をさらに備え得、ソフトウェア90は、たとえば、WD22におけるメモリ88に記憶されるか、またはWD22によってアクセス可能な外部メモリ(たとえば、データベース、ストレージアレイ、ネットワークストレージデバイスなど)に記憶される。ソフトウェア90は、処理回路84によって実行可能であり得る。ソフトウェア90は、クライアントアプリケーション92を含み得る。クライアントアプリケーション92は、ホストコンピュータ24のサポートを伴って、WD22を介して人間のまたは人間でないユーザにサービスを提供するように動作可能であり得る。ホストコンピュータ24では、実行しているホストアプリケーション50は、WD22およびホストコンピュータ24において終端するOTT接続52を介して、実行しているクライアントアプリケーション92と通信し得る。ユーザにサービスを提供する際に、クライアントアプリケーション92は、ホストアプリケーション50から要求データを受信し、要求データに応答してユーザデータを提供し得る。OTT接続52は、要求データとユーザデータの両方を転送し得る。クライアントアプリケーション92は、クライアントアプリケーション92が提供するユーザデータを生成するためにユーザと対話し得る。
【0049】
処理回路84は、本明細書で説明される方法および/またはプロセスのいずれをも制御するように、ならびに/あるいはそのような方法および/またはプロセスを、たとえば、WD22によって実施させるように、設定され得る。プロセッサ86は、本明細書で説明されるWD22機能を実施するための1つまたは複数のプロセッサ86に対応する。WD22は、データ、プログラマチックソフトウェアコードおよび/または本明細書で説明される他の情報を記憶するように設定されたメモリ88を含む。いくつかの実施形態では、ソフトウェア90および/またはクライアントアプリケーション92は、プロセッサ86および/または処理回路84によって実行されたとき、プロセッサ86および/または処理回路84に、WD22に関して本明細書で説明されるプロセスを実施させる命令を含み得る。たとえば、無線デバイス22の処理回路84は、パラメータのセット中に含まれる優先度に少なくとも部分的に基づいて、ネットワークスライスと、周波数と、サービスとのうちの1つを選択するように設定されたセレクタ34を含み得る。処理回路84は、取得された指示によって指示されたパラメータのセットから周波数優先度を選択するように設定され得、取得された指示が優先スライスに対応する。
【0050】
いくつかの実施形態では、ネットワークノード16、WD22、およびホストコンピュータ24の内部の働きは、図2に示されているようなものであり得、別個に、周囲のネットワークトポロジーは、図1のものであり得る。
【0051】
図2では、OTT接続52は、仲介デバイスとこれらのデバイスを介したメッセージの正確なルーティングとへの明示的言及なしに、ネットワークノード16を介したホストコンピュータ24と無線デバイス22との間の通信を示すために抽象的に描かれている。ネットワークインフラストラクチャが、ルーティングを決定し得、ネットワークインフラストラクチャは、WD22からまたはホストコンピュータ24を動作させるサービスプロバイダから、またはその両方からルーティングを隠すように設定され得る。OTT接続52がアクティブである間、ネットワークインフラストラクチャは、さらに、ネットワークインフラストラクチャが、(たとえば、ネットワークの負荷分散考慮または再設定に基づいて)ルーティングを動的に変更する判断を行い得る。
【0052】
WD22とネットワークノード16との間の無線接続64は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従う。様々な実施形態のうちの1つまたは複数は、無線接続64が最後のセグメントを形成し得るOTT接続52を使用して、WD22に提供されるOTTサービスの性能を改善する。より正確には、これらの実施形態のうちのいくつかの教示は、データレート、レイテンシ、および/または電力消費を改善し、それにより、低減されたユーザ待ち時間、ファイルサイズに対する緩和された制限、より良い応答性、延長されたバッテリー寿命などの利益を提供し得る。
【0053】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数の実施形態が改善する、データレート、レイテンシおよび他のファクタを監視する目的での、測定プロシージャが提供され得る。測定結果の変動に応答して、ホストコンピュータ24とWD22との間のOTT接続52を再設定するための随意のネットワーク機能がさらにあり得る。測定プロシージャおよび/またはOTT接続52を再設定するためのネットワーク機能は、ホストコンピュータ24のソフトウェア48においてまたはWD22のソフトウェア90において、またはその両方において実装され得る。実施形態では、OTT接続52が通過する通信デバイスにおいて、またはその通信デバイスに関連して、センサー(図示せず)が展開され得、センサーは、上記で例示された監視された量の値を供給すること、あるいはソフトウェア48、90が監視された量を算出または推定し得る他の物理量の値を供給することによって、測定プロシージャに参加し得る。OTT接続52の再設定は、メッセージフォーマット、再送信セッティング、好ましいルーティングなどを含み得、再設定は、ネットワークノード16に影響を及ぼす必要がなく、再設定は、ネットワークノード16に知られていないかまたは知覚不可能であり得る。いくつかのそのようなプロシージャおよび機能は、当技術分野において知られ、実践され得る。いくつかの実施形態では、測定は、スループット、伝搬時間、レイテンシなどのホストコンピュータ24の測定を容易にするプロプライエタリWDシグナリングを伴い得る。いくつかの実施形態では、測定は、ソフトウェア48、90が、伝搬時間、エラーなどを監視しながら、ソフトウェア48、90が、OTT接続52を使用して、メッセージ、特に、空のまたは「ダミー」メッセージを送信させるという点で実装され得る。
【0054】
したがって、いくつかの実施形態では、ホストコンピュータ24は、ユーザデータを提供するように設定された処理回路42と、WD22への送信のためにユーザデータをセルラネットワークにフォワーディングするように設定された通信インターフェース40とを含む。いくつかの実施形態では、セルラネットワークは、無線インターフェース62をもつネットワークノード16をも含む。いくつかの実施形態では、ネットワークノード16は、WD22への送信を準備/始動/維持/サポート/終了すること、および/またはWD22からの送信の受信において準備/終端/維持/サポート/終了することを行うための本明細書で説明される機能および/または方法を実施するように設定され、ならびに/あるいはネットワークノード16の処理回路68はそれらを実施するように設定される。
【0055】
いくつかの実施形態では、ホストコンピュータ24は、処理回路42と、通信インターフェース40とを含み、通信インターフェース40は、WD22からネットワークノード16への送信から発信したユーザデータを受信するように設定された通信インターフェース40に設定される。いくつかの実施形態では、WD22は、ネットワークノード16への送信を準備/始動/維持/サポート/終了すること、および/またはネットワークノード16からの送信の受信において準備/終端/維持/サポート/終了することを行うための本明細書で説明される機能および/または方法を実施するように設定され、および/またはそれらを実施するように設定された無線インターフェース82および/または処理回路84を備える。
【0056】
図1および図2は、それぞれのプロセッサ内にあるものとして、インデックスマッパ32およびセレクタ34などの様々な「ユニット」を示すが、これらのユニットは、ユニットの一部分が処理回路内の対応するメモリに記憶されるように、実装され得ると考えられる。言い換えれば、ユニットは、ハードウェアで、またはハードウェアと処理回路内のソフトウェアとの組合せで実装され得る。
【0057】
図3は、一実施形態による、たとえば、図1および図2の通信システムなど、通信システムにおいて実装される例示的な方法を示すフローチャートである。通信システムは、図2を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータ24、ネットワークノード16およびWD22を含み得る。方法の第1のステップにおいて、ホストコンピュータ24はユーザデータを提供する(ブロックS100)。第1のステップの随意のサブステップにおいて、ホストコンピュータ24は、たとえば、ホストアプリケーション50など、ホストアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する(ブロックS102)。第2のステップにおいて、ホストコンピュータ24は、WD22にユーザデータを搬送する送信を始動する(ブロックS104)。随意の第3のステップにおいて、ネットワークノード16は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、ホストコンピュータ24が始動した送信において搬送されたユーザデータをWD22に送信する(ブロックS106)。随意の第4のステップにおいて、WD22は、ホストコンピュータ24によって実行されるホストアプリケーション50に関連付けられた、たとえば、クライアントアプリケーション92など、クライアントアプリケーションを実行する(ブロックS108)。
【0058】
図4は、一実施形態による、たとえば、図1の通信システムなど、通信システムにおいて実装される例示的な方法を示すフローチャートである。通信システムは、図1および図2を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータ24、ネットワークノード16およびWD22を含み得る。方法の第1のステップにおいて、ホストコンピュータ24はユーザデータを提供する(ブロックS110)。随意のサブステップ(図示せず)において、ホストコンピュータ24は、たとえば、ホストアプリケーション50など、ホストアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する。第2のステップにおいて、ホストコンピュータ24は、WD22にユーザデータを搬送する送信を始動する(ブロックS112)。送信は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、ネットワークノード16を介して進み得る。随意の第3のステップにおいて、WD22は、送信において搬送されたユーザデータを受信する(ブロックS114)。
【0059】
図5は、一実施形態による、たとえば、図1の通信システムなど、通信システムにおいて実装される例示的な方法を示すフローチャートである。通信システムは、図1および図2を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータ24、ネットワークノード16およびWD22を含み得る。方法の随意の第1のステップにおいて、WD22は、ホストコンピュータ24によって提供された入力データを受信する(ブロックS116)。第1のステップの随意のサブステップにおいて、WD22は、ホストコンピュータ24によって提供された受信された入力データに反応してユーザデータを提供する、クライアントアプリケーション92を実行する(ブロックS118)。追加または代替として、随意の第2のステップにおいて、WD22はユーザデータを提供する(ブロックS120)。第2のステップの随意のサブステップにおいて、WDは、たとえば、クライアントアプリケーション92など、クライアントアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する(ブロックS122)。ユーザデータを提供する際に、実行されたクライアントアプリケーション92は、ユーザから受信されたユーザ入力をさらに考慮し得る。ユーザデータが提供された特定の様式にかかわらず、WD22は、随意の第3のサブステップにおいて、ホストコンピュータ24へのユーザデータの送信を始動し得る(ブロックS124)。方法の第4のステップにおいて、ホストコンピュータ24は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、WD22から送信されたユーザデータを受信する(ブロックS126)。
【0060】
図6は、一実施形態による、たとえば、図1の通信システムなど、通信システムにおいて実装される例示的な方法を示すフローチャートである。通信システムは、図1および図2を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータ24、ネットワークノード16およびWD22を含み得る。方法の随意の第1のステップにおいて、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、ネットワークノード16は、WD22からユーザデータを受信する(ブロックS128)。随意の第2のステップにおいて、ネットワークノード16は、ホストコンピュータ24への、受信されたユーザデータの送信を始動する(ブロックS130)。第3のステップにおいて、ホストコンピュータ24は、ネットワークノード16によって始動された送信において搬送されたユーザデータを受信する(ブロックS132)。
【0061】
図7は、ネットワーク誘導無線デバイス(WD)セル再選択のための、ネットワークノード16における例示的なプロセスのフローチャートである。本明細書で説明される1つまたは複数のブロックは、(インデックスマッパ32を含む)処理回路68、プロセッサ70、無線インターフェース62および/または通信インターフェース60のうちの1つまたは複数によってなど、ネットワークノード16の1つまたは複数のエレメントによって実施され得る。処理回路68および/またはプロセッサ70および/または無線インターフェース62および/または通信インターフェース60を介してなど、ネットワークノード16は、パラメータの複数のセットのうちのパラメータのセットを指示するインデックスをWDに送信するように設定され、セット中のパラメータが少なくとも1つの優先度を含み、インデックスが、インデックスに少なくとも部分的に基づいて周波数優先度を選択するようにWDを設定するために使用される(ブロックS134)。
【0062】
図8は、本開示のいくつかの実施形態による、無線デバイス22における例示的なプロセスのフローチャートである。本明細書で説明される1つまたは複数のブロックは、(セレクタ34を含む)処理回路84、プロセッサ86、無線インターフェース82および/または通信インターフェース60のうちの1つまたは複数によってなど、無線デバイス22の1つまたは複数のエレメントによって実施され得る。処理回路84および/またはプロセッサ86および/または無線インターフェース82を介してなど、無線デバイス22は、パラメータの複数のセットのうちのパラメータのセットの指示を取得するように設定され、セット中のパラメータが少なくとも1つの優先度を含み、インデックスが、インデックスに少なくとも部分的に基づいて周波数優先度を選択するようにWDを設定するために使用される(ブロックS136)。プロセスは、パラメータのセット中に含まれるしきい値に少なくとも部分的に基づいて、ネットワークスライスと、周波数と、サービスとのうちの1つを選択することをも含む(ブロックS138)。
【0063】
図9は、ネットワーク誘導WDセル再選択のための、別の例示的なプロセスのフローチャートである。本明細書で説明される1つまたは複数のブロックは、(インデックスマッパ32を含む)処理回路68、プロセッサ70、無線インターフェース62および/または通信インターフェース60のうちの1つまたは複数によってなど、ネットワークノード16の1つまたは複数のエレメントによって実施され得る。処理回路68および/またはプロセッサ70および/または無線インターフェース62および/または通信インターフェース60を介してなど、ネットワークノード16は、パラメータの複数のセットのうちのパラメータのセットを指示するインデックスを選択するように設定され、パラメータのセットが少なくとも1つの優先度を含み、選択することが、登録されたスライスとサービスとのうちの1つに少なくとも部分的に基づき、インデックスが、選択されたインデックスに少なくとも部分的に基づいて周波数優先度を選択するようにWDの第1のグループのうちの少なくとも1つのWDを設定するために使用可能である(ブロックS140)。プロセスは、選択されたインデックスを、WDの第1のグループのうちの少なくとも1つのWDに送信することをも含む(ブロックS142)。
【0064】
図10は、ネットワーク誘導WDセル再選択のための、WDにおける別の例示的なプロセスのフローチャートである。本明細書で説明される1つまたは複数のブロックは、(セレクタ34を含む)処理回路84、プロセッサ86、無線インターフェース82および/または通信インターフェース60のうちの1つまたは複数によってなど、無線デバイス22の1つまたは複数のエレメントによって実施され得る。処理回路84および/またはプロセッサ86および/または無線インターフェース82を介してなど、無線デバイス22は、パラメータの複数のセットのうちのパラメータのセットの指示を取得するように設定され、パラメータのセットが少なくとも1つのインデックスと少なくとも1つの周波数優先度とを含む(ブロックS144)。プロセスは、取得された指示によって指示されたパラメータのセットから周波数優先度を選択することをさらに含み、取得された指示が優先スライスに対応する(ブロックS146)。
【0065】
本開示の構成の概略的なプロセスフローについて説明し、本開示のプロセスおよび機能を実装するためのハードウェアおよびソフトウェア構成の例を提供したので、以下のセクションは、ネットワーク誘導無線デバイス(WD)セル再選択のための構成の詳細および例を提供する。
【0066】
上述のように、ネットワークノード16は、パラメータの複数のセットでWD22を設定し得、その後、WD22によって適用されるべき特定のセットを指示し得る。パラメータの異なるセットが、ある識別子によって識別され得る(例示的なASN.1実装形態では、これは、WDCategoryIndexとして提供される)。たとえば、整数値であり得るインデックスが、ネットワークノード16によってWD22にシグナリングされ得る。パラメータの異なるセットが、新しいフィールドまたは既存のフィールドによって識別され得る。
【0067】
シグナリングすることが、パラメータの複数の追加の(すなわち、レガシー/知られているパラメータに加えて)セットをサポートする場合、追加のセットはリスト中で提供され得る。この場合、明示的識別子が、リスト中のセットに割り当てられないことがある。代わりに、セットは、セットがリスト中のどこで現れるかに基づいて暗黙的に指示され得る。たとえば、リスト中の第1のセットがインデックス1(または2)に関連付けられ得、第2のセットがインデックス2(または3)に関連付けられ得、以下同様である。たとえば、既存のフィールドにおけるパラメータが、インデックス0(または1)に関連付けられ得る。
【0068】
パラメータの1つのセットが、パラメータのデフォルトセットであると見なされ得る。デフォルトパラメータは、既存のシグナリング中で送られるパラメータであり得る。
【0069】
以下は、複数のセットが、3GPP技術規格(TS)38.331 v15.6.0においてどのように実装され得るかを示す一例である。既存のコードの変更は、下線、および太字のテキストで示されている。既存のコードのいくつかの無関係な部分は省略される。変更の同様のセットが、システム情報ブロック4(SIB4)、周波数間再選択パラメータおよびSIB5、ならびに無線アクセス技術(RAT)間再選択パラメータに適用可能である。
【0070】
WDCategoryTypeの明示的指示を伴う例
- SIB2
SIB2は、周波数内、周波数間および/またはRAT間セル再選択(すなわち、2つ以上のタイプのセル再選択に適用可能だが、必ずしもすべてとは限らない)について共通のセル再選択情報、ならびにネイバリングセル関係情報以外の周波数内セル再選択情報を含んでいる。
【0071】
SIB2情報エレメント
例の終了
【0072】
上記の拡張として、一実施形態では、ネットワークは、WDCategoryIndexをブロードキャストせず、むしろ、CellReselectionPriority指示を異なるスライスまたはサービスに関連付ける。したがって、WD22のタイプおよびWD22能力を考慮する代わりに、ある時点においてWD22について有効である周波数優先度は、WD22がどのスライスに登録されるかによって、または代替的に、WD22がどのサービスを利用することを希望するかによってステアリングされる。
【0073】
そのようなブロードキャストの一例が、以下で提供される。
SIB2情報エレメント
【0074】
追加の別の代替形態は、スライスにでなく、代わりにサービスに、インデックスを追加することになる。
【0075】
したがって、上記に記載されたコーディングを用いて、異なるサービスまたは異なるスライスに応じて、異なる周波数優先度をブロードキャストすることが可能である。WD22が、次いで、WD22カテゴリーとは無関係に、特定のサービスに適用可能である単一の周波数優先度を選択することができる。
【0076】
いくつかの状況では、ネットワークノード16を介してなど、ネットワークは、WD22カテゴリー優先度、WD22スライス優先度およびWD22サービス優先度を両方ともブロードキャストし得る。そのような状況では、WD22が、cellReselectionPrioritiesが異なっているかどうか、および異なっている場合、どちらに従うべきかを決定し得る。一態様によれば、無線デバイスカテゴリーまたは無線デバイスタイプに関するfrequencyPrioritiesは、最高優先度を有する。スライスに関係する優先度が、2番目に高い優先度を有し得、サービスに関係する優先度が、3番目に高い優先度を有し得る。他の例示的な実施形態では、サービスが優先する。
【0077】
WDが、どのパラメータセットを適用すべきかを決定する
いくつかの実施形態では、ネットワークノード16は、WD22が考慮するべきであるセル(再)選択パラメータの、複数のセットの間で、特定のセットを使用するようにWD22を構成する。これは、ネットワークノード16からWD22にパラメータセット指示を送ることによって達成され得る。
【0078】
パラメータセット指示は、ネットワークからWD22への専用シグナリングで指示され得る。たとえば、RRC解放メッセージなど、接続モードからアイドル/非アクティブモードにWD22を移すために使用されるメッセージ中でシグナリングされるパラメータセット指示は、パラメータセット指示を送るために使用され得る。
【0079】
以下は、3GPP TS38.331 v15.6.0においてそのような指示がどのように実装され得るかを示す一例である。変更は、下線、および太字のテキストで示されている。この例では、既存のコードの無関係な部分は省略される。
【0080】
例の始まり
- RRC解放
RRC解放メッセージは、RRC接続の解放またはRRC接続の中断を指令するために使用される。
【0081】
シグナリング無線ベアラ:SRB1
RLC-SAP:AM
論理チャネル:DCCH
方向:ネットワークからWD
RRC解放メッセージ
例の終了
【0082】
いくつかの実施形態では、cellReselectionParameterSetIndexはまた、以下の例の場合のように、特定のスライスまたはサービスのほうをポイントする指示を含むように拡張され得る。この例では、RRC解放メッセージ中で、ネットワークは、所与のスライスに関連するcellReselectionParameterSetIndexを指示する。ネットワークは、cellReselectionSliceParameterSetリストの一部として、異なるスライスのために異なるcellReselectionParameterSetIndexを提供することができる。ネットワークは、2つ以上のスライスについて、同じcellReselectionParameterSetIndexを提供することができる。
【0083】
RRC解放メッセージ
例の終了
または代替的に:
【0084】
上記の例によれば、次世代無線アクセスネットワーク(NG-RAN)ノードは、たとえば、初期コンテキストセットアップ要求メッセージ中で通信される、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)からの登録されたスライスに関する情報を有することになる。いくつかの実施形態では、AMFは、初期コンテキストセットアップ要求メッセージのときにこの情報を含み、いくつかの他の実施形態では、無線アクセスネットワーク(RAN)ノードは、必要に応じてコアネットワークにこの情報を要求することができる。いくつかの他の実施形態では、RANノードは、運用アドミニストレーション保守(OAM)機能からこの情報を受信することができる。
【0085】
指示のフォーマット
指示は、整数値であり、パラメータのインデックスをポイントすることができる。ネットワークノード16がインデックスによってパラメータのあるセットをどのように指示し得るかが説明された、上記を参照されたい。
【0086】
WD22が、どのパラメータセットをWD22が適用するべきであるかに関する指示を、ネットワークノード16を介してなど、ネットワークから受信していない場合、WD22は、パラメータのデフォルトセットを適用し得る。パラメータのデフォルトセットは、たとえば、スライスリスト、サービスリストまたはWD22カテゴリー/タイプリストを指示する、第1のまたは任意の所定のインデックスとして指示され得る。
【0087】
複数のパラメータセット指示
パラメータセット指示は、複数のパラメータセットを指示するか、または含み得る。ネットワークノード16を介してなど、ネットワークは、WD22が、たとえば、パラメータセット1またはパラメータセット3のいずれかを適用するべきであることをWD22に指示し得る。WD22は、パラメータセット1またはパラメータセット3のいずれかを適用するように設定され得、WD22は、これらが見つけられる場合、これらのうちの1つを選択し得る。いくつかの実施形態では、WD22は、アイドルまたは非アクティブモード選択においてどんなスライスが優先されるかに基づいて、そのような選択を行うことができる。たとえば、WD22は、別のサービスまたはスライスよりもタイムクリティカルであると見なされるスライスまたはサービスに関する、アイドル/非アクティブモード周波数優先度パラメータを適用し得る。たとえば、WD22は、モバイルブロードバンド(MBB)スライス関係の周波数優先度の代わりに、超高信頼低レイテンシ通信(URLLC)スライス関係の周波数優先度を、WD22がそのようなスライスの両方に登録されるときの状況において、選択し得る。この選択は、URLLCスライスの使用がよりタイムクリティカルであるときに行われ得る。
【0088】
いくつかの実施形態では、WD22は、MBBの使用がURLLCの使用よりも100倍頻繁であり得るので、MBBスライスを優先させ、そのスライスの周波数優先度に従うことを選定し得る。また、URLLCスライスの使用は、制御される起動に関連付けられ得、初期ステップにおいてタイムクリティカルでない。WD22が選択肢を有するとき、どんなスライス、周波数、および/またはサービスを優先させるべきかを決定する様々な態様があり得る。
【0089】
いくつかの実施形態では、パラメータセット指示は、優先度に関連付けられる。たとえば、パラメータセット3は、パラメータセット1よりも高い優先度を与えられ得る。次いで、WD22は、利用可能な場合、パラメータセット3を適用することになり、他の場合、WD22は、パラメータセット1を適用することになる。指示されたパラメータセットのいずれもWD22によって見つけられない場合、WD22は、代替パラメータセットを選択することに戻り得る。
【0090】
指示されたパラメータセットの不在
WD22がパラメータセット指示を受信したが、対応するパラメータセットが検出されない場合、WD22は、バックアップパラメータセットを適用し得る。バックアップパラメータセットは、たとえば、以下になるように選択され得る。
・ デフォルトパラメータセット、たとえば、レガシーシグナリング中で指示されたパラメータセット、
・ ランダムパラメータセット。WD22が、パラメータセット2を適用するように指示されたが、パラメータセット1および3のみがWD22によって検出された場合、WD22は、セット1とセット3との間でランダムに選択し得る、
・ ネットワークシグナリングに基づいて指示されたパラメータセット。WD22は、WD22が指示されたパラメータセットを見つけない場合、WD22がどのバックアップパラメータセットを適用するべきであるかの指示を提供され得る。
【0091】
UEがパラメータセット指示を廃棄する
一実施形態では、WD22は、いくつかのイベント時にパラメータセット指示を廃棄し得、それらのイベントの例は以下を含み得る。
・ WD能力が変化する- WD22の能力が変化し得る。たとえば、WD22は、最初は、特徴X(たとえば、拡張ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク新無線-デュアルコネクティビティ(EN-DC))が可能であり得るが、何らかの理由で、WD22は、特徴Xがもはや可能でないことがある。その場合、WD22は、特徴Xがもはやサポートされないように、WD22の能力を更新することができる。これは、WD22を、パラメータセット指示を廃棄するようにトリガし得る。
・ WD22が、セルのあるセット、トラッキングエリア(TA)および/またはRANベースの通知エリア(RNA)などの外側に移る- WD22が、セルのあるセット、トラッキングエリア、RANエリアなどの外側に移る場合、WD22は、指示されたパラメータセットをもはや保持および適用しないことがあり、したがって、WD22は、パラメータセット指示を廃棄し得る。
・ タイマーが満了する- WD22は、タイマーの満了時にパラメータセットを廃棄し得る。タイマーは、パラメータセット指示の受信時に、または第1の状態から別の状態への(たとえば、接続モードからアイドルモードへの)遷移時に、開始され得る。タイマーは、WD22が後の時間的ポイントにおいてそのような遷移を再び実施する場合、(再)開始され得る。たとえば、WD22は、接続モードからアイドルモードに移るときに指示を受信し得るが、後の時間的ポイントにおいて、WD22はネットワークに再接続し得る(たとえば、接続モードに再び入る)。次いで、WD22は、接続からアイドルに再び移り、WD22はタイマーを再開し得る。
・ 指示されたパラメータセットが見つけられない- WD22がパラメータセット指示Xを受信したが、パラメータセットXがネットワークから提供されない(少なくとも、WD22がキャンプオンされているセル中にない)場合、WD22は指示を廃棄し得る。これは、WD22がパラメータセットXを適用するように設定されているが、WD22が、この特徴をサポートしないセルに移るか、またはパラメータセットXを適用しない場合、有益であり得る。
・ WD22が状態を変化させる- WD22がある状態に移る場合、WD22は指示を廃棄し得る。たとえば、WD22が非アクティブモードに移されるとき、WD22は指示を受信し得る。WD22が何らかの理由でアイドルモードに移る場合、WD22は指示を廃棄し得る。
・ WD22がモビリティ状態を変化させる- WD22は、遅(slow)モビリティ状態から高モビリティ状態WD22に変化し得る(これらの状態は、システム情報中で提供されるspeedStateReselectionParsに基づく)。さらに、WD22タイプ固有再選択優先度は、あるモビリティ状態、たとえば、低速(slow speed)WD状態にのみ適用可能であり得る。WD22タイプ固有再選択優先度が適用可能である速度状態は、規格において特定であるか、システム情報(SI)中で、たとえば、CellReselectionPriorities中で明示的に指示され得る。
・ WD22が、あるスライスから登録解除する。WD22が特定のスライスについて有効なパラメータセットを収集し、次いで、WD22がそのスライスから登録解除した場合、そのパラメータセットはもはや有効でない。
【0092】
WD22がパラメータセット指示を「廃棄する」と言われるとき、WD22は、(たとえば、メモリから値を削除することによって)値を実際に廃棄し得るか、または、WD22は、値をもはや有効または適用可能でないと見なすことができる。
【0093】
ネットワーク選択- ネットワークによる、WD22がどのパラメータを適用するべきであるかの選択
上記の方法に基づいて、ネットワークノード16を介してなど、ネットワークは、あるWD22がどのパラメータセットを適用するかを制御し、以下のうちの1つまたは複数を考慮することができる。
・ WD能力- ネットワークノード16を介してなど、ネットワークは、WD22がどのパラメータセットを適用するべきであるかを決定するとき、WD22の能力を考慮し得る。たとえば、特徴X(たとえば、EN-DC)をサポートするWDが、パラメータの第1のセットに割り振られ得、特徴XをサポートしないWDが、パラメータの第2のセットに割り振られ得る。ネットワークノード16を介してなど、ネットワークは、WD22が、ある特徴をどの帯域上でサポートするか、およびネットワークが、その特徴をどの周波数上で可能にしたかをさらに考慮し得る。たとえば、EN-DCをサポートするWD22は、いくつかの周波数間のEN-DCのみをサポートし得る。ネットワークノード16を介してなど、ネットワークは、WD22がどのパラメータセットを適用するべきであるかを選択するとき、これを考慮し得る。したがって、WD22がEN-DC対応である場合でも、WD22が、ある(たとえば、希望される)周波数(組合せ)のためのEN-DCをサポートしないとき、ネットワークノード16を介してなど、ネットワークは、このWD22が、ネットワークがEN-DC対応WDに好適であるように設計したパラメータを適用するべきであることを指示しないことがある。
・ WD22のリリース- WDは、WDが仕様のどのリリースを実装したかをネットワークに指示する。ネットワークは、第1のリリースのWDが、パラメータの第1のセットを適用するべきであり、第2のリリースのWDが、パラメータの第2のセットに割り振られ得ることを、指示し得る。
・ WD22のモビリティ状態- ネットワークは、WD22がどのパラメータセットを適用するべきであるかを決定するとき、WD22をアイドル/非アクティブ状態に解放するときのWDのモビリティ状態(遅、中、高)を考慮し得る。たとえば、高速のWD22が、高い周波数に関連付けられたより速いデュアルコネクティビティを必ずしも可能にしない優先度で設定され得るが、低速WD22が、高周波数1次セル(PSCell)に関連付けられたより速いEN-DCまたはNR-DCを可能にする優先度で設定される。
【0094】
2つ以上のスライスに登録されたWDがどのパラメータを適用するべきであるかのネットワーク選択
WD22が2つ以上のスライスに登録されたとき、またはWD22が、異なるサービスの選択がアクセスのために関連し得るようにネットワークに登録されたとき、一態様によれば、WD22は、WD22がスライス、周波数、および/またはサービスをどのやり方で優先させるべきであるかを決定することができる。上記の方法に基づいて、ネットワークノード16は、あるWD22がどのパラメータセットを適用するべきであるかを制御することができる。ネットワークノード16を介してなど、ネットワークは、あるWD22がどのパラメータセットを適用するべきであるかを選択し、以下のうちの1つまたは複数を考慮し得る。
・ WD能力- ネットワークノード16を介してなど、ネットワークは、WD22がどのパラメータセットを適用するべきであるかを決定するとき、WD22の能力を考慮し得る。たとえば、特徴X(たとえば、EN-DC)をサポートするWD22が、パラメータの第1のセットに割り振られ得、特徴XをサポートしないWD22が、パラメータの第2のセットに割り振られ得る。ネットワークノード16は、WD22が、ある特徴をどの帯域上でサポートするか、およびネットワークが、その特徴をどの周波数上で可能にしたかをさらに考慮し得る。たとえば、EN-DCをサポートするWD22は、いくつかの周波数間のEN-DCのみをサポートし得る。ネットワークは、WD22がどのパラメータセットを適用するべきであるかを選択するとき、これを考慮し得る。したがって、WD22がEN-DC対応であるが、WD22が、ある周波数のためのEN-DCをサポートしない場合でも、ネットワークは、このWD22が、ネットワークがEN-DC対応WDに好適であるように設計したパラメータを適用するべきであることを指示しないことがある。
・ WD22のリリース- WD22は、WD22が仕様のどのリリースを実装したかを、ネットワークノード16を介してなど、ネットワークに指示し得る。ネットワークは、第1のリリースのWD22が、パラメータの第1のセットを適用するべきであり、第2のリリースのWD22が、パラメータの第2のセットに割り振られ得ることを、指示し得る。
・ WD22のモビリティ状態- ネットワークノード16を介してなど、ネットワークは、WD22がどのパラメータセットを適用するべきであるかを決定するとき、WD22をアイドル/非アクティブ状態に解放するときのWD22のモビリティ状態(遅、中、高)を考慮し得る。たとえば、高速のWD22が、高い周波数に関連付けられたより速いデュアルコネクティビティを必ずしも可能にしない優先度で設定され得るが、低速WD22が、高周波数PSCellに関連付けられたより速いEN-DCまたはNR-DCを可能にする優先度で設定され得る。
【0095】
ネットワークノードの設定
一実施形態では、ネットワークの中央ノード(たとえば、OAMネットワークノード)が、異なるパラメータセットのために使用されるインデックスを決定する。これは、異なるパラメータセットのために使用すべきインデックスを協調させている中央ノードと見なされ得る。そのような協調の結果は、次いで、ネットワークにおける他のネットワークノード16、たとえば、gNBに指示される。協調は、あるエリア(たとえば、セルのセット、トラッキングエリアのセット、RANエリアのセットなど)中のすべてのノードが、パラメータのあるセットのために同じインデックスを使用するようなものであり得る。代替的に、または追加として、協調は、あるインデックスが、デバイスの特定のタイプのために使用されるようなものであり得る。
【0096】
スライシング観点から、いくつかの実施形態は、オペレータが特定のスライスの使用について異なる選好を有する登録エリアにおいて、周波数優先度付けを提供する可能性を与える。
【0097】
図11の例示的なアーキテクチャでは、ネットワークノード16(NN)、gNB1は、スライス1の使用のための周波数のあるセットをブロードキャストするが、別のセルは、スライス1の使用のための周波数の別のセットをブロードキャストする。WD22が、スライス1のためにf3が使用されたエリアから来ている場合、WD22は、WD22がgNB1によってサーブされるエリアに入りつつあった場合、f1に切り替えることになるが、WD22は、WD22がネットワークノード16(NN)、gNB2によってサーブされるエリアに入りつつあった場合、f2に切り替えることになる。これは、インデックスをWD22が登録されるスライスに関連付けることによって、および、このインデックスのためのあるエリア中で有効である周波数優先度をブロードキャストすることによって可能であろう。インデックスは、上記で説明されたように、スライスまたはサービスのいずれかにマッピングすることができる。
【0098】
1つの明示的例では、OAMネットワークノードは、EN-DCのためのパラメータセットがインデックス2を有することになると決定し、それは、すべてのネットワークノード(gNB)が、もしあれば、それらのEN-DCパラメータのために同じインデックスを使用するように、ネットワークノード(gNB)に指示される。OAMネットワークノードは、いくつかの実施形態では、そのような指示を、ある特徴をサポートするネットワークノードに提供するにすぎないことがある。たとえば、特徴Xのためのパラメータセットがある場合、中央ノード、たとえば、OAMネットワークノードは、特徴Xのためのパラメータがどのインデックスを使用するべきであるかを、特徴Xを実際にサポートする他のネットワークノード(gNB)に指示するにすぎないことがある。
【0099】
いくつかの実施形態では、設定とインデックスとの間の協調は、gNBなど、ネットワークノード16間で分散様式で行われる。ソースネットワークノードは、トラッキングエリア中の他のネットワークノードsに、WD22を解放するときにインデックスがどのように使用されるかを指示する。
【0100】
図12は、いくつかの実施形態による、WD22において実施される例示的なプロセスのフローチャートである。WD22は、2つのスライスに登録している(ブロックS210)。WD22は、解放メッセージ中で、2つのインデックス値、スライス1のための1つとスライス2のための1つとを受信し得る。これらのインデックス値は、ブロードキャストシステム情報に(同じインデックスで)関連付けられ得、これにより、WD22は、WD22が再選択し得る、異なるセル中の変動する周波数優先度を知り、その周波数優先度に従うことが可能であり得る(ブロックS230)。WD22は、異なる優先度に同時に従うことができないので、WD22がどのように1つのセットを選択するべきであるかについてのルールがあり得る。図12の例では、ブロックS240において、WD22はスライス1を優先させる。ブロックS250において、WD22は、スライス1のための周波数優先度に従って再選択する。ブロックS260において、スライス1はアクティビティをトリガし、WD22は、スライス1のための周波数優先度によって指示された周波数上でのアクセスを選択することになる。
【0101】
WD22が別のセルを再選択しているとき、WD22は、単に、ブロックS220においてネットワークによって提供されたインデックス指示に従うことによって、そのセルから送られた周波数優先度に関する情報を読み取り得る。
【0102】
図13は、例示的な一実施形態による、gNBなど、ネットワークノード16において実施される例示的なプロセスのフローチャートである。ネットワークノード16(たとえば、gNB)は、セル中でどんなスライスがサポートされるかに従って、パラメータをブロードキャストする。この例では、インデックス1およびインデックス2が与えられる(ブロックS310)。これらの2つのインデックスは、2つの異なるスライス、スライス1およびスライス2にマッピングする。インデックス1がいくつかの異なるスライスにマッピングし、インデックス2が他のスライス、または1つのスライスのみにマッピングすることもあり得る。いくつかの実施形態では、ネットワークノード16は、WD22がどのスライスに登録されるかを指示する情報を受信する(ブロックS320)。これは、ネットワークノード16が、WD22が異なるスライスのために従うべきである周波数優先度に関する情報をWD22に送信することを可能にし得る。この情報は、解放メッセージ中でWD22に伝達される(ブロックS330)。
【0103】
いくつかの態様は、NRの無線リソース制御(RRC)プロトコルにおいて実装され得る。したがって、いくつかの部分は、クラウドにおいて、すなわち、インターネットを介してアクセス可能な1つまたは複数のロケーションにおいて実装され得る。
【0104】
一態様によれば、複数の無線デバイス(WD)と通信するように設定されたネットワークノード16が提供される。ネットワークノード16は、パラメータの複数のセットのうちのパラメータのセットを指示するインデックスを選択するように設定された処理回路68であって、パラメータのセットが少なくとも1つの優先度を含み、選択することが、登録されたスライスとサービスとのうちの1つに少なくとも部分的に基づき、インデックスが、選択されたインデックスに少なくとも部分的に基づいて周波数優先度を選択するようにWD22の第1のグループのうちの少なくとも1つのWD22を設定するために使用可能である、処理回路68を含む。ネットワークノード16は、処理回路68と通信している無線インターフェース62であって、無線インターフェース62が、選択されたインデックスを、WD22の第1のグループのうちの少なくとも1つのWD22に送信するように設定された、無線インターフェース62を含む。
【0105】
本態様によれば、いくつかの実施形態では、無線インターフェース62は、パラメータの複数のセットを複数の無線デバイスにブロードキャストするようにさらに設定される。いくつかの実施形態では、無線インターフェースは、パラメータの複数のセットを、WD22の第1のグループのうちの少なくとも1つのWD22のうちの特定の1つにユニキャストするように設定される。いくつかの実施形態では、パラメータの複数のセットのうちのパラメータの各セットが、登録されたスライスまたはサービスのうちの異なる1つに対応する。いくつかの実施形態では、パラメータの複数のセットのうちのパラメータの1つのセットが、パラメータのデフォルトセットである。いくつかの実施形態では、処理回路68は、複数のインデックスを選択するようにさらに設定され、複数のインデックスのうちの各インデックスは、パラメータの複数のセットのうちのパラメータの異なるセットを指示し、無線インターフェースは、選択された複数のインデックスを、WD22の第1のグループのうちの少なくとも1つのWD22に送信するようにさらに設定される。いくつかの実施形態では、パラメータのセットにおける優先度が、1つのスライスまたはサービスを別のスライスまたはサービスよりも優先させるように、WD22の第1のグループのうちの少なくとも1つのWD22を導く。いくつかの実施形態では、選択することは、WD22の第1のグループのうちの少なくとも1つのWD22の能力にさらに基づく。いくつかの実施形態では、選択することは、WD22の第1のグループのうちの少なくとも1つのWD22のうちの特定の1つのモビリティ状態にさらに基づく。いくつかの実施形態では、処理回路68は、複数のインデックスを選択するようにさらに設定され、複数のインデックスのうちの各インデックスは、パラメータの複数のセットのうちのパラメータの異なるセットを指示し、無線インターフェースは、複数のインデックスのうちの各選択された1つを、WD22の異なるグループに送信するようにさらに設定される。
【0106】
別の態様によれば、複数の無線デバイス(WD)と通信するように設定されたネットワークノード16における方法が提供される。本方法は、処理回路68を介して、パラメータの複数のセットのうちのパラメータのセットを指示するインデックスを選択することであって、パラメータのセットが少なくとも1つの優先度を含み、選択することが、登録されたスライスとサービスとのうちの1つに少なくとも部分的に基づき、インデックスが、選択されたインデックスに少なくとも部分的に基づいて周波数優先度を選択するようにWD22の第1のグループのうちの少なくとも1つのWD22を設定するために使用可能である、インデックスを選択することと、無線インターフェース62を介して、選択されたインデックスを、WD22の第1のグループのうちの少なくとも1つのWD22に送信することとを含む。
【0107】
本態様によれば、いくつかの実施形態では、本方法は、無線インターフェース61を介して、パラメータの複数のセットを複数の無線デバイスにブロードキャストすることをも含む。いくつかの実施形態では、本方法は、パラメータの複数のセットを、WD22の第1のグループのうちの少なくとも1つのWD22のうちの特定の1つにユニキャストすることを含む。いくつかの実施形態では、パラメータの複数のセットのうちのパラメータの各セットが、登録されたスライスまたはサービスのうちの異なる1つに対応する。いくつかの実施形態では、パラメータの複数のセットのうちのパラメータの1つのセットが、パラメータのデフォルトセットである。いくつかの実施形態では、本方法は、処理回路68を介して、複数のインデックスを選択することであって、複数のインデックスのうちの各インデックスが、パラメータの複数のセットのうちのパラメータの異なるセットを指示する、複数のインデックスを選択することと、無線インターフェース62を介して、選択された複数のインデックスを、WD22の第1のグループのうちの少なくとも1つのWD22に送信することとを含む。いくつかの実施形態では、パラメータのセットにおける優先度が、1つのスライスまたはサービスを別のスライスまたはサービスよりも優先させるように、WD22の第1のグループのうちの少なくとも1つのWD22を導く。いくつかの実施形態では、選択することは、WD22の第1のグループのうちの少なくとも1つのWD22の能力にさらに基づく。いくつかの実施形態では、選択することは、WD22の第1のグループのうちの少なくとも1つのWD22のうちの特定の1つのモビリティ状態にさらに基づく。いくつかの実施形態では、本方法は、処理回路68を介して、複数のインデックスを選択することであって、複数のインデックスのうちの各インデックスが、パラメータの複数のセットのうちのパラメータの異なるセットを指示する、複数のインデックスを選択することと、無線インターフェース62を介して、複数のインデックスのうちの各選択された1つを、WD22の異なるグループに送信することとを含む。
【0108】
また別の態様によれば、WD22が、ネットワークノード16と通信するように設定される。WD22は、パラメータの複数のセットのうちのパラメータのセットの指示を取得することであって、パラメータのセットが少なくとも1つのインデックスと少なくとも1つの周波数優先度とを含む、パラメータのセットの指示を取得することと、取得された指示によって指示されたパラメータのセットから周波数優先度を選択することであって、取得された指示が優先スライスに対応する、周波数優先度を選択することとを行うように設定された処理回路84を含む。
【0109】
本態様によれば、いくつかの実施形態では、指示は、ネットワークノード16から取得される。いくつかの実施形態では、ネットワークノード16から指示が取得されないとき、指示は、WD22のメモリから取得されたデフォルト指示およびランダム指示のうちの1つである。いくつかの実施形態では、処理回路84は、WD22を対応する優先スライスに登録するようにさらに設定される。いくつかの実施形態では、処理回路84は、対応する優先スライスに関連付けられた通信を再始動するとき、選択された周波数優先度に従ってセルにアクセスするようにさらに設定される。いくつかの実施形態では、処理回路84は、複数のインデックスを取得することであって、複数のインデックスのうちの各インデックスが、パラメータの複数のセットのうちのパラメータの異なるセットを指示する、複数のインデックスを取得することと、複数のインデックスによって指示されたパラメータのセットの間でパラメータのセットを選択することであって、選択することが、複数のインデックスによって指示されたパラメータの異なるセットの周波数優先度の比較に少なくとも部分的に基づく、パラメータのセットを選択することとを行うようにさらに設定される。いくつかの実施形態では、処理回路84は、取得された指示を、WD22が、優先スライスのための能力がないことと、タイマーが満了することと、パラメータの指示されたセットが、WD22において利用不可能であることと、WD22が、アイドル状態に変化することと、WD22が、モビリティ状態を変化させることと、WD22が、優先スライスから登録解除することとのうちの少なくとも1つの発生時に、廃棄するか、無視するか、または無効と見なすようにさらに設定される。いくつかの実施形態では、WD22は、ブロードキャストチャネル上でネットワークノード16から、取得された指示を受信するように設定された無線インターフェース82をさらに含む。いくつかの実施形態では、WD22は、ネットワークノード16からパラメータの複数のセットを受信するように設定された無線インターフェース82をさらに含む。いくつかの実施形態では、取得された指示は、WD22をある状態から別の状態に移すために使用可能なRRC解放メッセージ中で、ネットワークノード16から受信される。
【0110】
別の実施形態によれば、無線デバイス22における方法は、パラメータの複数のセットのうちのパラメータのセットの指示を取得することであって、パラメータのセットが少なくとも1つのインデックスと少なくとも1つの周波数優先度とを含む、パラメータのセットの指示を取得することと、取得された指示によって指示されたパラメータのセットから周波数優先度を選択することであって、取得された指示が優先スライスに対応する、周波数優先度を選択することとを含む。
【0111】
本態様によれば、いくつかの実施形態では、指示は、ネットワークノード16から取得される。いくつかの実施形態では、ネットワークノード16から指示が取得されないとき、指示は、WD22のメモリ88から取得されたデフォルト指示およびランダム指示のうちの1つである。いくつかの実施形態では、本方法は、WD22を対応する優先スライスに登録することをも含む。いくつかの実施形態では、本方法は、対応する優先スライスに関連付けられた通信を再始動するとき、選択された周波数優先度に従ってセルにアクセスすることをも含む。いくつかの実施形態では、本方法は、複数のインデックスを取得することであって、複数のインデックスのうちの各インデックスが、パラメータの複数のセットのうちのパラメータの異なるセットを指示する、複数のインデックスを取得することと、複数のインデックスによって指示されたパラメータのセットの間でパラメータのセットを選択することであって、選択することが、複数のインデックスによって指示されたパラメータの異なるセットの周波数優先度の比較に少なくとも部分的に基づく、パラメータのセットを選択することとをさらに含む。本態様によれば、いくつかの実施形態では、本方法は、取得された指示を、WD22が、優先スライスのための能力がないことと、タイマーが満了することと、パラメータの指示されたセットが、WD22において利用不可能であることと、WD22が、アイドル状態に変化することと、WD22が、モビリティ状態を変化させることと、WD22が、優先スライスから登録解除することとのうちの少なくとも1つの発生時に、処理回路84を介して、廃棄すること、無視すること、または無効と見なすことをも含む。いくつかの実施形態では、本方法は、無線インターフェース82を介して、ブロードキャストチャネル上でネットワークノード16から、取得された指示を受信することをも含む。いくつかの実施形態では、本方法は、無線インターフェース82を介して、ネットワークノード16からパラメータの複数のセットを受信することをも含む。いくつかの実施形態では、取得された指示は、WD22をある状態から別の状態に移すために使用可能なRRC解放メッセージ中で、ネットワークノード16から受信される。
【0112】
一態様によれば、ネットワークノード16が、無線デバイス(WD)と通信するように設定される。ネットワークノード16は、パラメータの複数のセットのうちのパラメータのセットを指示するインデックスをWD22に送信するように設定された無線インターフェース62および/または処理回路68を含み、セット中のパラメータが少なくとも1つのしきい値と少なくとも1つの優先度とを含み、インデックスが、インデックスに少なくとも部分的に基づいて周波数優先度を選択するようにWD22を設定するために使用される。
【0113】
本態様によれば、いくつかの実施形態では、インデックスは、ネットワークノード16および他のネットワークノードと通信している中央ノードから受信されたインデックスのセットのうちの1つである。いくつかの実施形態では、ネットワークノード16は、登録されたスライスまたはサービスに基づいてインデックスを選択する。
【0114】
別の態様によれば、無線デバイス(WD)22と通信しているネットワークノード16において実装される方法は、パラメータの複数のセットのうちのパラメータのセットを指示するインデックスをWD22に送信することであって、セット中のパラメータが少なくとも1つのしきい値と少なくとも1つの優先度とを含み、インデックスが、インデックスに少なくとも部分的に基づいて周波数優先度を選択するようにWD22を設定するために使用される、インデックスをWD22に送信することを含む。
【0115】
本態様によれば、いくつかの実施形態では、インデックスは、ネットワークノード16および他のネットワークノードと通信している中央ノードから受信されたインデックスのセットのうちの1つである。いくつかの実施形態では、ネットワークノード16は、登録されたスライスまたはサービスに基づいてインデックスを選択する。
【0116】
また別の態様によれば、ネットワークノード16と通信するように設定されたWD22は、パラメータの複数のセットのうちのパラメータのセットの指示を取得することであって、セット中のパラメータが少なくとも1つのしきい値と少なくとも1つの優先度とを含み、インデックスが、インデックスに少なくとも部分的に基づいて周波数優先度を選択するようにWD22を設定するために使用される、パラメータのセットの指示を取得することと、パラメータのセット中に含まれるしきい値に少なくとも部分的に基づいて、ネットワークスライスと、周波数と、サービスとのうちの1つを選択することとを行うように設定された無線インターフェース82および/または処理回路84を含む。
【0117】
本態様によれば、いくつかの実施形態では、指示は、ネットワークノード16から取得される。いくつかの実施形態では、ネットワークノード16から指示が取得されないとき、WD22は、パラメータのセットのデフォルト指示をWD22のメモリから取得する。いくつかの実施形態では、指示は、指示されたセットがWD22のメモリに記憶されるかどうかに少なくとも部分的に基づいて、WD22がそこから選定する2つ以上のセットを指示する。
【0118】
別の態様によれば、無線デバイスにおいて実装される方法が、パラメータの複数のセットのうちのパラメータのセットの指示を取得することであって、セット中のパラメータが少なくとも1つのしきい値と少なくとも1つの優先度とを含み、インデックスが、インデックスに少なくとも部分的に基づいて周波数優先度を選択するようにWD22を設定するために使用される、パラメータのセットの指示を取得することを含む。本方法は、パラメータのセット中に含まれるしきい値に少なくとも部分的に基づいて、ネットワークスライスと、周波数と、サービスとのうちの1つを選択することをさらに含む。
【0119】
本態様によれば、いくつかの実施形態では、指示は、ネットワークノード16から取得される。いくつかの実施形態では、ネットワークノード16から指示が取得されないとき、WD22は、パラメータのセットのデフォルト指示をWD22のメモリから取得する。いくつかの実施形態では、指示は、指示されたセットがWD22のメモリに記憶されるかどうかに少なくとも部分的に基づいて、WD22がそこから選定する2つ以上のセットを指示する。
【0120】
いくつかの実施形態は、以下を含む。
【0121】
実施形態A1. 無線デバイス(WD)と通信するように設定されたネットワークノードであって、ネットワークノードは、
パラメータの複数のセットのうちのパラメータのセットを指示するインデックスをWDに送信することであって、セット中のパラメータが少なくとも1つのしきい値と少なくとも1つの優先度とを含み、インデックスが、インデックスに少なくとも部分的に基づいて周波数優先度を選択するようにWDを設定するために使用される、インデックスをWDに送信すること
を行うように設定され、および/またはそれを行うように設定された無線インターフェースを備え、および/またはそれを行うように設定された処理回路を備える、ネットワークノード。
【0122】
実施形態A2. インデックスが、ネットワークノードおよび他のネットワークノードと通信している中央ノードから受信されたインデックスのセットのうちの1つである、実施形態A1に記載のネットワークノード。
【0123】
実施形態A3. ネットワークノードが、登録されたスライスまたはサービスに基づいてインデックスを選択する、実施形態A1に記載のネットワークノード。
【0124】
実施形態B1. 無線デバイス(WD)と通信しているネットワークノードにおいて実装される方法であって、方法は、
パラメータの複数のセットのうちのパラメータのセットを指示するインデックスをWDに送信することであって、セット中のパラメータが少なくとも1つのしきい値と少なくとも1つの優先度とを含み、インデックスが、インデックスに少なくとも部分的に基づいて周波数優先度を選択するようにWDを設定するために使用される、インデックスをWDに送信すること
を含む、方法。
【0125】
実施形態B2. インデックスが、ネットワークノードおよび他のネットワークノードと通信している中央ノードから受信されたインデックスのセットのうちの1つである、実施形態B1に記載の方法。
【0126】
実施形態B3. ネットワークノードが、登録されたスライスまたはサービスに基づいてインデックスを選択する、実施形態B1に記載の方法。
【0127】
実施形態C1. ネットワークノードと通信するように設定された無線デバイス(WD)であって、WDは、
パラメータの複数のセットのうちのパラメータのセットの指示を取得することであって、セット中のパラメータが少なくとも1つのしきい値と少なくとも1つの優先度とを含み、インデックスが、インデックスに少なくとも部分的に基づいて周波数優先度を選択するようにWDを設定するために使用される、パラメータのセットの指示を取得することと、
パラメータのセット中に含まれるしきい値に少なくとも部分的に基づいて、ネットワークスライスと、周波数と、サービスとのうちの1つを選択することと
を行うように設定され、ならびに/あるいはそれらを行うように設定された無線インターフェースおよび/または処理回路を備える、無線デバイス(WD)。
【0128】
実施形態C2. 指示が、ネットワークノードから取得される、実施形態C1に記載のWD。
【0129】
実施形態C3. ネットワークノードから指示が取得されないとき、WDが、パラメータのセットのデフォルト指示をWDのメモリから取得する、実施形態C2に記載のWD。
【0130】
実施形態C4. 指示は、指示されたセットがWDのメモリに記憶されるかどうかに少なくとも部分的に基づいて、WDがそこから選定する2つ以上のセットを指示する、実施形態C1に記載のWD。
【0131】
実施形態D1. 無線デバイス(WD)において実装される方法であって、方法は、
パラメータの複数のセットのうちのパラメータのセットの指示を取得することであって、セット中のパラメータが少なくとも1つのしきい値と少なくとも1つの優先度とを含み、インデックスが、インデックスに少なくとも部分的に基づいて周波数優先度を選択するようにWDを設定するために使用される、パラメータのセットの指示を取得することと、
パラメータのセット中に含まれるしきい値に少なくとも部分的に基づいて、ネットワークスライスと、周波数と、サービスとのうちの1つを選択することと
を含む、方法。
【0132】
実施形態D2. 指示が、ネットワークノードから取得される、実施形態D1に記載の方法。
【0133】
実施形態D3. ネットワークノードから指示が取得されないとき、WDが、パラメータのセットのデフォルト指示をWDのメモリから取得する、実施形態D2に記載の方法。
【0134】
実施形態D4. 指示は、指示されたセットがWDのメモリに記憶されるかどうかに少なくとも部分的に基づいて、WDがそこから選定する2つ以上のセットを指示する、実施形態D1に記載の方法。
【0135】
当業者によって諒解されるように、本明細書で説明される概念は、方法、データ処理システム、コンピュータプログラム製品、および/または実行可能コンピュータプログラムを記憶するコンピュータ記憶媒体として具現され得る。したがって、本明細書で説明される概念は、完全にハードウェアの実施形態、完全にソフトウェアの実施形態、またはソフトウェア態様とハードウェア態様とを組み合わせる実施形態の形態をとり得、これらはすべて、本明細書では概して「回路」または「モジュール」と呼ばれることがある。本明細書で説明される任意のプロセス、ステップ、アクションおよび/または機能は、ソフトウェアおよび/またはファームウェアおよび/またはハードウェアにおいて実装され得る、対応するモジュールによって実施され、ならびに/あるいはそのモジュールに関連し得る。さらに、本開示は、コンピュータによって実行され得る媒体において具現されるコンピュータプログラムコードを有する、有形コンピュータ使用可能記憶媒体上のコンピュータプログラム製品の形態をとり得る。ハードディスク、CD-ROM、電子ストレージデバイス、光ストレージデバイス、または磁気ストレージデバイスを含む、任意の好適な有形コンピュータ可読媒体が利用され得る。
【0136】
いくつかの実施形態が、方法、システムおよびコンピュータプログラム製品のフローチャート例示図および/またはブロック図を参照しながら本明細書で説明された。フローチャート例示図および/またはブロック図の各ブロック、ならびにフローチャート例示図および/またはブロック図中のブロックの組合せが、コンピュータプログラム命令によって実装され得ることを理解されよう。これらのコンピュータプログラム命令は、(それにより専用コンピュータを作成するための)汎用コンピュータ、専用コンピュータ、または機械を作り出すための他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサに提供され得、その結果、コンピュータまたは他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサを介して実行するそれらの命令は、フローチャートおよび/またはブロック図の1つまたは複数のブロックにおいて指定された機能/行為を実装するための手段を作成する。
【0137】
これらのコンピュータプログラム命令はまた、コンピュータまたは他のプログラマブルデータ処理装置に特定の様式で機能するように指示することができるコンピュータ可読メモリまたは記憶媒体に記憶され得、したがって、コンピュータ可読メモリに記憶された命令は、フローチャートおよび/またはブロック図の1つまたは複数のブロックにおいて指定された機能/行為を実装する命令手段を含む製造品を作り出す。
【0138】
コンピュータプログラム命令はまた、コンピュータ実装プロセスを作り出すために、一連の動作ステップをコンピュータまたは他のプログラマブル装置上で実施させるように、コンピュータまたは他のプログラマブルデータ処理装置にロードされ得、したがって、コンピュータまたは他のプログラマブル装置上で実行する命令は、フローチャートおよび/またはブロック図の1つまたは複数のブロックにおいて指定された機能/行為を実装するためのステップを提供する。
【0139】
ブロック中で言及される機能/行為は、動作の例示図中で言及される順序から外れて行われ得ることを理解されたい。たとえば、関与する機能/行為に応じて、連続して示されている2つのブロックが、事実上、実質的にコンカレントに実行され得るか、またはブロックが、時々、逆の順序で実行され得る。図のうちのいくつかが、通信の主要な方向を示すために通信経路上に矢印を含むが、通信が、図示された矢印と反対方向に行われ得ることを理解されたい。
【0140】
本明細書で説明される概念の動作を行うためのコンピュータプログラムコードが、Java(登録商標)またはC++など、オブジェクト指向プログラミング言語で書かれ得る。しかしながら、本開示の動作を行うためのコンピュータプログラムコードは、「C」プログラミング言語など、従来の手続き型プログラミング言語でも書かれ得る。プログラムコードは、完全にユーザのコンピュータ上で、部分的にユーザのコンピュータ上で、スタンドアロンソフトウェアパッケージとして、部分的にユーザのコンピュータ上でおよび部分的にリモートコンピュータ上で、または完全にリモートコンピュータ上で実行し得る。後者のシナリオでは、リモートコンピュータは、ローカルエリアネットワーク(LAN)またはワイドエリアネットワーク(WAN)を通してユーザのコンピュータに接続され得るか、あるいは接続は、(たとえば、インターネットサービスプロバイダを使用してインターネットを通して)外部コンピュータに対して行われ得る。
【0141】
多くの異なる実施形態が、上記の説明および図面に関して本明細書で開示された。これらの実施形態のあらゆる組合せおよび部分組合せを文字通り説明および例示することは、過度に繰返しが多く、不明瞭にすることを理解されよう。したがって、すべての実施形態は、何らかのやり方および/または組合せで組み合わせられ得、図面を含む本明細書は、本明細書で説明される実施形態のすべての組合せおよび部分組合せと、それらを作製および使用する様式およびプロセスのすべての組合せおよび部分組合せとの完全な記載された説明を構成すると解釈されたく、ならびに、任意のそのような組合せまたは部分組合せに対する請求を支持するものとする。
【0142】
本明細書で説明される実施形態は、上記で本明細書で特に示され、説明されたことに限定されないことが当業者によって諒解されよう。さらに、そうでないことが上記で述べられていない限り、添付の図面のすべてが一定の縮尺であるとは限らないことに留意されたい。上記の教示に照らして、様々な修正および変形が可能である。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13