IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 華為技術有限公司の特許一覧

特許7499878端末プロファイルを決定するための方法および装置、デバイス、記憶媒体、およびシステム
<>
  • 特許-端末プロファイルを決定するための方法および装置、デバイス、記憶媒体、およびシステム 図1
  • 特許-端末プロファイルを決定するための方法および装置、デバイス、記憶媒体、およびシステム 図2
  • 特許-端末プロファイルを決定するための方法および装置、デバイス、記憶媒体、およびシステム 図3
  • 特許-端末プロファイルを決定するための方法および装置、デバイス、記憶媒体、およびシステム 図4
  • 特許-端末プロファイルを決定するための方法および装置、デバイス、記憶媒体、およびシステム 図5
  • 特許-端末プロファイルを決定するための方法および装置、デバイス、記憶媒体、およびシステム 図6
  • 特許-端末プロファイルを決定するための方法および装置、デバイス、記憶媒体、およびシステム 図7
  • 特許-端末プロファイルを決定するための方法および装置、デバイス、記憶媒体、およびシステム 図8
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-06
(45)【発行日】2024-06-14
(54)【発明の名称】端末プロファイルを決定するための方法および装置、デバイス、記憶媒体、およびシステム
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/08 20090101AFI20240607BHJP
   H04W 8/22 20090101ALI20240607BHJP
【FI】
H04W24/08
H04W8/22
【請求項の数】 28
(21)【出願番号】P 2022565958
(86)(22)【出願日】2020-12-31
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-01
(86)【国際出願番号】 CN2020142310
(87)【国際公開番号】W WO2021218228
(87)【国際公開日】2021-11-04
【審査請求日】2022-12-07
(31)【優先権主張番号】202010368072.7
(32)【優先日】2020-04-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100132481
【弁理士】
【氏名又は名称】赤澤 克豪
(74)【代理人】
【識別番号】100115635
【弁理士】
【氏名又は名称】窪田 郁大
(72)【発明者】
【氏名】曹 雅琳
(72)【発明者】
【氏名】陶 亮
(72)【発明者】
【氏名】包 ▲徳▼▲偉▼
(72)【発明者】
【氏名】▲孫▼ 振航
(72)【発明者】
【氏名】白 小▲飛▼
【審査官】桑江 晃
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2014/0040445(US,A1)
【文献】特表2013-521675(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末プロファイルを決定するための方法であって、前記方法は、
ネットワークデバイスによって、プロファイル検出データの複数のグループを取得するステップであって、プロファイル検出データの前記複数のグループは、1つまたは複数の第1の端末を複数回検出することによって決定される、ステップと、
前記ネットワークデバイスによって、プロファイル検出データの前記複数のグループに基づいて基準端末プロファイルを決定するステップと、を含
前記プロファイル検出データは、少なくとも1つのプロトコルサポートラベルおよび対応するプロトコル記述データを含み、前記基準端末プロファイルのタイプがリンク品質測定タイプである、方法。
【請求項2】
前記第1の端末は同じカテゴリに属し、カテゴリ情報は基準カテゴリ情報であり、前記基準端末プロファイルは前記基準カテゴリ情報を有する端末に対応する端末プロファイルを指す請求項1に記載の方法。
【請求項3】
プロファイル検出データの前記複数のグループに基づいて、前記ネットワークデバイスによって基準端末プロファイルを決定する前記ステップの後、前記方法は、
前記ネットワークデバイスによって、端末特徴データを取得するステップであって、前記端末特徴データは、1つの目標端末の特徴または複数の目標端末の共通の特徴を記述する、ステップと、
複数の記憶された特徴データから、前記端末特徴データに最も類似する目標特徴データを前記ネットワークデバイスによって決定するステップであって、前記複数の特徴データのそれぞれが端末プロファイルに対応し、前記複数の特徴データに対応する端末プロファイルは前記基準端末プロファイルを含む、ステップと、
前記ネットワークデバイスによって、前記目標特徴データに対応する端末プロファイルを前記1つまたは複数の目標端末の端末プロファイルとして決定するステップと、をさらに含む請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
ネットワークデバイスによってプロファイル検出データの複数のグループを前記取得する前に、前記方法は、
前記ネットワークデバイスによって、基準カテゴリ情報を取得するステップと、
前記ネットワークデバイスによって、前記基準カテゴリ情報に基づいて基準端末識別識別子を決定するステップであって、前記基準端末識別識別子は、前記1つまたは複数の第1の端末に対応する端末識別識別子を指す、ステップと、
前記ネットワークデバイスによって、前記基準端末識別識別子に基づいて、前記1つまたは複数の第1の端末を複数回検出するステップと、をさらに含む請求項1または2に記載の方法。
【請求項5】
前記ネットワークデバイスはデータ分析器であり、前記データ分析器はデータ検出器と通信可能であり、
ネットワークデバイスによってプロファイル検出データの複数のグループを前記取得する前に、前記方法は、
前記データ分析器によって、前記データ検出器から基準カテゴリ情報を取得するステップと、
前記データ分析器によって、前記基準カテゴリ情報に基づいて基準端末識別識別子を決定するステップであって、前記基準端末識別識別子は、前記1つまたは複数の第1の端末に対応する端末識別識別子を指す、ステップと、
前記データ分析器によって、前記基準端末識別識別子を前記データ検出器に送って、前記データ検出器が前記基準端末識別識別子に基づいて前記1つまたは複数の第1の端末を複数回検出できるようにするステップと、をさらに含む請求項1または2に記載の方法。
【請求項6】
前記ネットワークデバイスによって、前記基準カテゴリ情報に基づいて基準端末識別識別子を決定する前記ステップは、
前記ネットワークデバイスによって、記憶された複数のカテゴリ情報から、前記基準カテゴリ情報に最も類似する目標カテゴリ情報を決定するステップであって、前記複数のカテゴリ情報はそれぞれ、端末識別識別子に対応する、ステップと、
前記ネットワークデバイスにより、前記目標カテゴリ情報に対応する端末識別識別子を前記基準端末識別識別子として決定するステップと、を含む請求項に記載の方法。
【請求項7】
前記ネットワークデバイスによって、前記基準カテゴリ情報に基づいて基準端末識別識別子を決定する前記ステップの後、前記方法は、
前記ネットワークデバイスによって、前記基準端末識別識別子を複数のアクセスポイントデバイスに送るステップであって、前記複数のアクセスポイントデバイスは、前記ネットワークデバイスと通信可能なアクセスポイントデバイスを指す、ステップをさらに含む請求項に記載の方法。
【請求項8】
前記ネットワークデバイスによって、プロファイル検出データの前記複数のグループに基づいて基準端末プロファイルを決定する前記ステップの後、前記方法は、
前記ネットワークデバイスによって、前記基準端末プロファイルを複数のアクセスポイントデバイスに送るステップであって、前記複数のアクセスポイントデバイスは、前記ネットワークデバイスと通信可能なアクセスポイントデバイスを指す、ステップをさらに含む請求項1または2に記載の方法。
【請求項9】
前記ネットワークデバイスによって前記基準端末プロファイルを複数のアクセスポイントデバイスに送った後、前記方法は、
前記ネットワークデバイスによって、プロファイル品質データの複数のグループを取得するステップであって、プロファイル品質データの前記複数のグループは、基準カテゴリ情報を有する複数の第2の端末に前記基準端末プロファイルが適用される前後に取得された品質データを指す、ステップと、
前記ネットワークデバイスによって、プロファイル品質データの前記複数のグループに基づいて、前記複数の第2の端末から1つまたは複数の第3の端末を決定するステップであって、前記1つまたは複数の第3の端末は、複数の第2の端末のうち、前記基準端末プロファイルが適用された後に品質が改善されない端末を指す、ステップと、
前記ネットワークデバイスによって、端末識別識別子を前記1つまたは複数の第3の端末に再割り当てし、前記1つまたは複数の第3の端末に対応する端末プロファイルを再決定するステップと、をさらに含む請求項に記載の方法。
【請求項10】
プロファイル品質データの前記複数のグループのそれぞれが、1つまたは複数の品質指標データを含み、
前記ネットワークデバイスによって、プロファイル品質データの前記複数のグループに基づいて、前記複数の第2の端末から1つまたは複数の第3の端末を決定する前記ステップは、
プロファイル品質データの前記複数のグループのそれぞれに含まれる前記1つまたは複数の品質指標データに基づいて、前記ネットワークデバイスによって、前記複数の第2の端末のそれぞれに対応するカテゴリ分割値を決定するステップであって、前記カテゴリ分割値は、対応する端末のローミング品質を表す、ステップと、
前記ネットワークデバイスによって、前記複数の第2の端末から、対応するカテゴリ分割値が分割閾値以上である第2の端末を選択して、前記1つまたは複数の第3の端末を取得するステップと、を含む請求項に記載の方法。
【請求項11】
前記基準カテゴリ情報がモデル識別子を含む請求項に記載の方法。
【請求項12】
端末プロファイルを決定するための方法であって、前記方法は、
データ検出器によってプロファイル検出データの複数のグループを決定するステップであって、プロファイル検出データの前記複数のグループは、基準カテゴリ情報を有する1つまたは複数の第1の端末を複数回検出することによって決定される、ステップと、
前記データ検出器によって、プロファイル検出データの前記複数のグループをデータ分析器に送って、前記データ分析器が、プロファイル検出データの前記複数のグループに基づいて基準端末プロファイルを決定できるようにするステップと、を含
前記プロファイル検出データは、少なくとも1つのプロトコルサポートラベルおよび対応するプロトコル記述データを含み、前記基準端末プロファイルのタイプがリンク品質測定タイプである、方法。
【請求項13】
データ検出器によって、プロファイル検出データの複数のグループを決定する前記ステップは、
前記データ検出器によって、基準端末識別識別子を取得するステップであって、前記基準端末識別識別子は、前記1つまたは複数の第1の端末に対応する端末識別識別子を指す、ステップと、
前記データ検出器によって、前記基準端末識別識別子に基づいて前記1つまたは複数の第1の端末を複数回検出し、プロファイル検出データの前記複数のグループを取得するステップと、を含む請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記データ検出器によって、前記基準端末識別識別子に基づいて前記1つまたは複数の第1の端末を複数回検出し、プロファイル検出データの前記複数のグループを取得する前記ステップは、
前記データ検出器によって、前記基準端末識別識別子に基づいて検出命令を構築するステップと、
前記データ検出器によって、第1の基準端末に関連付けられたアクセスポイントデバイスを使用することによって、前記第1の基準端末に前記検出命令を送るステップであって、前記第1の基準端末は、前記1つまたは複数の第1の端末のうちの1つである、ステップと、
前記データ検出器によって、前記第1の基準端末に関連付けられた前記アクセスポイントデバイスを使用することによって、前記検出命令が受信される前後に前記第1の基準端末によって報告されたログデータを受信するステップと、
前記データ検出器により、前記検出命令が受信される前後に前記第1の基準端末により報告された前記ログデータに基づいてプロファイル検出データのグループを決定するステップと、を含む請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記データ検出器によって、前記基準端末識別識別子に基づく検出命令を前記構築する前に、前記方法は、
前記基準端末識別識別子に基づいて前記データ検出器によって、前記第1の基準端末が検出保護条件を満たしているかどうかを決定するステップと、
前記データ検出器が、前記第1の基準端末が前記検出保護条件を満たしていると決定した場合、前記基準端末識別識別子に基づいて前記検出命令を構築する前記ステップを実行するステップと、をさらに含む請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記データ検出器によって、基準端末識別識別子を取得する前記ステップは、
前記データ検出器によって、前記基準カテゴリ情報を前記データ分析器に送り、前記データ分析器が前記基準カテゴリ情報に基づいて前記基準端末識別識別子を決定できるようにするステップと、
前記データ検出器によって、前記データ分析器によって送られた前記基準端末識別識別子を受信するステップと、を含む請求項13乃至15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記データ検出器によって、プロファイル検出データの前記複数のグループをデータ分析器に前記送って、前記データ分析器がプロファイル検出データの前記複数のグループに基づいて基準端末プロファイルを決定できるようにした後、前記方法は、
前記データ検出器によって、プロファイル品質データの複数のグループを決定するステップであって、プロファイル品質データの前記複数のグループは、前記基準カテゴリ情報を有する複数の第2の端末に前記基準端末プロファイルが適用される前後に取得された品質データを指す、ステップと、
前記データ検出器によって、プロファイル品質データの前記複数のグループを前記データ分析器に送り、前記データ分析器が、プロファイル品質データの前記複数のグループに基づいて、前記複数の第2の端末に対応する端末プロファイルを評価できるようにするステップと、をさらに含む請求項12乃至15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記データ検出器によって、プロファイル品質データの複数のグループを決定する前記ステップは、
前記データ検出器によって、プロファイル適用時点を取得するために、第2の基準端末が前記基準端末プロファイルを適用する時点を決定するステップであって、前記第2の基準端末は前記複数の第2の端末のうちの1つである、ステップと、
前記データ検出器によって、前記第2の基準端末によって報告されたログデータを使用することによって、前記プロファイル適用時点に基づいてプロファイル品質データのグループを決定するステップと、を含む請求項17に記載の方法。
【請求項19】
ネットワークデバイスに適用される、端末プロファイルを決定するための装置であって、前記装置は、
プロファイル検出データの複数のグループを取得するように構成される第1の取得モジュールであって、プロファイル検出データの前記複数のグループは、1つまたは複数の第1の端末を複数回検出することによって決定される、第1の取得モジュールと、
プロファイル検出データの前記複数のグループに基づいて基準端末プロファイルを決定するように構成される第1の決定モジュールと、を含
前記プロファイル検出データは、少なくとも1つのプロトコルサポートラベルおよび対応するプロトコル記述データを含み、前記基準端末プロファイルのタイプがリンク品質測定タイプである、装置。
【請求項20】
前記第1の端末は同一のカテゴリに属し、カテゴリ情報は基準カテゴリ情報であり、前記基準端末プロファイルは前記基準カテゴリ情報を有する端末に対応する端末プロファイルを指す請求項19に記載の装置。
【請求項21】
前記装置は、
端末特徴データを取得するように構成される第2の取得モジュールであって、前記端末特徴データは、1つの目標端末の特徴または複数の目標端末の共通の特徴を記述し、
複数の記憶された特徴データから、前記端末特徴データに最も類似する目標特徴データを決定するように構成される第2の決定モジュールであって、前記複数の特徴データのそれぞれが端末プロファイルに対応し、前記複数の特徴データに対応する端末プロファイルは、前記基準端末プロファイルを含む、第2の決定モジュールと、
前記目標特徴データに対応する端末プロファイルを、前記1つまたは複数の目標端末の端末プロファイルとして決定するように構成される第3の決定モジュールと、をさらに含む請求項19または20に記載の装置。
【請求項22】
データ検出器に適用される端末プロファイルを決定するための装置であって、前記装置は、
プロファイル検出データの複数のグループを決定するように構成される第1の決定モジュールであって、プロファイル検出データの前記複数のグループは、基準カテゴリ情報を有する1つまたは複数の第1の端末を複数回検出することによって決定される、第1の決定モジュールと、
プロファイル検出データの前記複数のグループをデータ分析器に送り、前記データ分析器がプロファイル検出データの前記複数のグループに基づいて基準端末プロファイルを決定できるように構成される第1の送信モジュールと、を含
前記プロファイル検出データは、少なくとも1つのプロトコルサポートラベルおよび対応するプロトコル記述データを含み、前記基準端末プロファイルのタイプがリンク品質測定タイプである、装置。
【請求項23】
前記第1の決定モジュールが、
基準端末識別識別子を取得するように構成される取得サブモジュールであって、前記基準端末識別識別子は、前記1つまたは複数の第1の端末に対応する端末識別識別子を指す、取得サブモジュールと、
プロファイル検出データの前記複数のグループを取得するために、前記基準端末識別識別子に基づいて前記1つまたは複数の第1の端末を複数回検出するように構成される検出サブモジュールと、を含む請求項22に記載の装置。
【請求項24】
前記検出サブモジュールが、
前記基準端末識別識別子に基づいて検出命令を構築するように構成される構築部と、
第1の基準端末に関連付けられたアクセスポイントデバイスを使用することによって、前記第1の基準端末に前記検出命令を送るように構成される第1の送信部であって、前記第1の基準端末は、前記1つまたは複数の第1の端末のうちの1つである、第1の送信部と、
前記第1の基準端末に関連付けられた前記アクセスポイントデバイスを使用することによって、前記検出命令が受信される前後に前記第1の基準端末によって報告されたログデータを受信するように構成される第1の受信部と、
前記検出命令が受信される前後に前記第1の基準端末によって報告された前記ログデータに基づいてプロファイル検出データのグループを決定するように構成される決定部と、を含む請求項23に記載の装置。
【請求項25】
前記検出サブモジュールは、
前記基準端末識別識別子に基づいて、前記第1の基準端末が検出保護条件を満たすかどうかを決定するように構成される決定部と、
前記第1の基準端末が前記検出保護条件を満たしている場合、前記基準端末識別識別子に基づいて前記検出命令を構築するように前記構築部を起動するように構成される起動部と、をさらに含む請求項24に記載の装置。
【請求項26】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記記憶媒体が、コンピュータプログラムを記憶し、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、請求項1または2または請求項12乃至15のいずれか一項に記載の方法のステップが実装される、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項27】
端末プロファイルを決定するためのシステムであって、前記システムは、ネットワークデバイス、複数のアクセスポイントデバイス、および複数の端末を含み、前記ネットワークデバイスは、請求項1または2に記載の方法のステップを実装するように構成される、システム。
【請求項28】
端末プロファイルを決定するためのシステムであって、前記システムは、データ検出器、データ分析器、複数のアクセスポイントデバイス、および複数の端末を含み、前記データ分析器は、請求項1または2に記載の方法のステップを実装するように構成され、前記データ検出器は、請求項12乃至15のいずれか一項に記載の方法のステップを実装するように構成される、システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、通信技術の分野に関し、特に、端末プロファイルを決定するための方法および装置、デバイス、記憶媒体およびシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
本出願は、2020年4月30日に出願され、「端末プロファイルを決定するための方法および装置、デバイス、記憶媒体、およびシステム」という名称の中国特許出願第202010368072.7号に対する優先権を主張し、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0003】
現在、無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area network、WLAN)では、端末プロファイル、例えば、ローミング最適化、ロードバランス、アクセス制御、無線校正がますます広く求められている。端末プロファイルは、ソフトウェアまたはハードウェア上の端末の関連するネットワーク能力を指す。例えば、ローミング最適化に関しては、ローミングエクスペリエンスを向上させるために、通常、ローミング最適化に関連する端末プロファイルを決定する必要があり、次に、対応するローミングステアリング条件が、ローミング最適化に関連する端末プロファイルに基づいて決定され、端末でローミングステアリングを実行する。そのため、どのように端末プロファイルを決定するかが現在の解決すべき喫緊の課題となっている。
【発明の概要】
【0004】
本出願は、端末プロファイルを決定するための方法および装置、ならびにデバイス、記憶媒体、およびシステムを提供する。最小化されたオーバーヘッドに基づいて、対応する端末プロファイルを正確に決定するために、端末はオンラインで検出される。技術的な解決策は次のとおりである。
【0005】
第1の態様によれば、端末プロファイルを決定するための方法が提供される。この方法では、ネットワークデバイスがプロファイル検出データの複数のグループを取得する。プロファイル検出データの複数のグループは、1つまたは複数の第1の端末を複数回検出することによって決定される。ネットワークデバイスは、プロファイル検出データの複数のグループに基づいて基準端末プロファイルを決定する。
【0006】
任意選択として、1つの第1の端末について、基準端末プロファイルは、端末に対応する端末プロファイルである。複数の第1の端末の場合、複数の第1の端末は同一のカテゴリに属し、カテゴリ情報は基準カテゴリ情報である。このように、基準端末プロファイルとは、基準カテゴリ情報を有する端末に対応する端末プロファイルを指す。
【0007】
本出願では、ネットワークデバイスは、プロファイル検出データの複数のグループを決定するために、1つまたは複数の第1の端末を複数回検出し得る。このようにして、ネットワークデバイスは、プロファイル検出データの複数のグループに基づいて基準端末プロファイルを決定できる。言い換えると、本出願では、オンラインで端末は検出され、最小化されたオーバーヘッドに基づいて対応する端末プロファイルを正確に決定し、端末のカテゴリに適応するために、異なるカテゴリ情報に対して異なる端末プロファイルがさらに決定されることができる。
【0008】
基準カテゴリ情報は、モデル識別子を含み得、または基準カテゴリ情報は、動作システムのモデル識別子およびバージョン識別子を含み得ることに留意されたい。換言すれば、1つまたは複数の第1の端末は、モデルが同じであってもよいし、1つまたは複数の第1の端末は、モデルおよび動作システムのバージョンの両方が同じである。確かに、上記は、基準カテゴリ情報に含まれる内容を一例として説明したに過ぎない。いくつかの他の実施形態では、基準カテゴリ情報は、他の情報、例えば、端末のタイプをさらに含み得る。タイプは、端末が携帯電話、ノートブックコンピュータ、または別のタイプのデバイスであることを指し得る。
【0009】
動作システムのバージョン識別子は、動作システムのタイプおよび動作システムのバージョンを識別できる識別子を指し得ることに留意されたい。例えば、動作システムのバージョン識別子は、IOS8.1.1、Android4.3.1などであり得る。
【0010】
本出願では、ネットワークデバイスは、プロファイル検出データの複数のグループに基づいて、複数の方法で基準端末プロファイルを決定し得る。以下に方式の一つを説明する。
【0011】
ネットワークデバイスは、基準プロファイルタイプに基づいて、プロファイル検出データの複数のグループのそれぞれから、対応する主要特徴データを抽出する。基準プロファイルタイプは、現在決定する必要がある端末プロファイルに対応するタイプを指す。ネットワークデバイスは、抽出した複数の主要特徴データに基づいて基準端末プロファイルを決定する。
【0012】
基準端末プロファイルのタイプが異なると、抽出される主要特徴データが異なることに留意されたい。例えば、基準プロファイルタイプがリンク品質測定タイプである場合、主要特徴データは、プロトコルサポートラベルとプロトコル記述データを含む。プロトコルサポートラベルは、対応する端末が対応するリンク信号品質測定プロトコルをサポートするかどうかを示すために使用される。プロトコル記述データは、対応するリンク信号品質測定プロトコルを記述するために使用される。基準プロファイルタイプがローミングステアリングタイプである場合、主要特徴データは、ローミングステアリングラベルとステアリング特徴データを含む。ローミングステアリングラベルは、対応する端末でのローミングステアリング検出が成功したかどうか(つまり、端末のローミングのステアリングが成功したかどうか)を示すために使用される。ステアリング特徴データは、対応する端末でローミングステアリング検出が実行されるときのネットワーク情報および/またはローミングステアリング検出を実行するステアリング方式を記述するために使用される。対応する端末でローミングステアリング検出が行われるときのネットワーク情報は、アクセスポイントデータおよび端末データを含み得る。アクセスポイントデータは、信号強度、負荷、チャネル、関連する端末の数、および周波数帯域など、アクセスポイントデバイスのネットワーク情報を含み得る。ローミングのステアリングが成功した場合、アクセスポイントデータは、端末がローミングする前および/または後に、端末に関連付けられたアクセスポイントデバイスのネットワーク情報を含み得る。ローミングのステアリングが失敗した場合、アクセスポイントデータは、端末でローミングステアリングが実行されるとき、関連付けられたアクセスポイントデバイスのネットワーク情報と、ステアリングされた宛先隣接アクセスポイントデバイスのネットワーク情報を含み得る。端末データは、ローミングステアリング検出が端末上で実行されるときに、端末によって実行されるサービスのサービスタイプ、トラフィックなどを含み得る。ローミングステアリング検出を行うステアリング方式は、ローミングステアリング検出に使用されるステアリングプロトコル、ステアリングプロトコルのプロトコルパラメータ値、ステアリング周波数などを含み得る。基準プロファイルタイプがネットワーク検出タイプの場合、主要特徴データは検出サポートラベルと検出記述データを含む。検出サポートラベルは、対応する端末が対応する検出能力をサポートしているかどうかを示すために使用される。検出記述データは、対応する検出能力を記述するために使用される。検出能力は、周波数帯域および/またはチャネルを含む。
【0013】
ネットワークデバイスがローミングステアリング検出方式で基準端末プロファイルを決定した後、ネットワークデバイスは、1つまたは複数の第1の端末の特徴データおよび基準端末プロファイルを対応して記憶し得る。このように、別の端末、例えば1つまたは複数の目標端末について、1つまたは複数の目標端末に対応する端末プロファイルが決定されると、端末特徴データが直接取得され得る。端末特徴データは、1つの目標端末の特徴または複数の目標端末の共通の特徴を記述するために使用される。このようにして、ネットワークデバイスは、記憶された複数の特徴データから、端末特徴データに最も類似する目標特徴データを決定し得る。複数の特徴データのそれぞれは端末プロファイルに対応し、複数の特徴データに対応する端末プロファイルは基準端末プロファイルを含む。すなわち、ローミングステアリング検出により、複数の特徴データに対応する端末プロファイルが決定されてもよい。そして、ネットワークデバイスは、目標特徴データに対応する端末プロファイルを、1つまたは複数の目標端末の端末プロファイルとして決定する。このようにして、端末プロファイルを決定する速度および効率を向上させることができ、動作システムのバージョンが大量にある場合には効率がさらに向上されることができる。
【0014】
基準端末プロファイルのタイプが異なる場合、決定されるプロファイル検出データも異なることに留意されたい。例えば、基準プロファイルタイプがリンク品質測定タイプである場合、プロファイル検出データは、端末記述情報、アクセスポイント記述情報、プロトコルサポートラベル、およびプロトコル記述データを含む。端末記述情報は、端末の関連情報、例えば、MACアドレスや端末識別識別子を記述するために使用される。アクセスポイント記述情報は、端末に関連付けられたアクセスポイントデバイスの関連情報、例えば、アクセスポイントデバイスの識別子を記述するために使用される。プロトコルサポートラベルは、対応する端末が対応するリンク信号品質測定プロトコルをサポートするかどうかを示すために使用される。プロトコル記述データは、対応するリンク信号品質測定プロトコルを記述するために使用される。
【0015】
このように、基準端末プロファイルはプロトコルサポートデータを含み得、プロトコルサポートデータは、端末によってサポートされるリンク品質測定プロトコルを記述するために使用される。基準端末プロファイルが基準カテゴリ情報を有する端末に対応する端末プロファイルである場合、基準カテゴリ情報を有する端末は、プロトコルサポートデータに記述されたリンク品質測定プロトコルをサポートし得る。そして、端末によってサポートされるリンク品質測定プロトコルに従ってリンク品質測定が行われ得る。
【0016】
基準プロファイルタイプがローミングステアリングタイプである場合、プロファイル検出データは、端末記述情報、ソースアクセスポイント記述情報、宛先アクセスポイント記述情報、ローミングステアリングラベル、およびステアリング特徴データを含む。端末記述情報は、端末の関連情報、例えば、MACアドレスや端末識別識別子を記述するために使用される。ソースアクセスポイント記述情報は、ソースアクセスポイントデバイスの識別子およびBSSの識別子など、端末がローミングする前に端末に関連付けられたアクセスポイントデバイスの関連情報を記述するために使用される。宛先アクセスポイント記述情報は、端末がローミングした後に端末に関連付けられたアクセスポイントデバイスの関連情報、例えば、宛先アクセスポイントデバイスの識別子およびBSSの識別子を記述するために使用される。ローミングステアリングラベルは、対応する端末でのローミングステアリング検出が成功したかどうかを示すために使用される。ステアリング特徴データは、対応する端末でローミングステアリング検出が実行されるときのネットワーク情報および/またはローミングステアリング検出を実行するステアリング方式を記述するために使用される。
【0017】
このように、基準端末プロファイルは、ローミングステアリング条件(例えば、適用可能なローミングネットワーク条件標準)および/または1つまたは複数の検出された第1の端末に適用可能な適用可能なステアリング方式を含み得る。ローミングネットワーク条件とは、端末が1つのアクセスポイントデバイスから別のアクセスポイントデバイスにローミングする際に、2つのアクセスポイントデバイスによって満たされる必要があるネットワーク条件を指す。ネットワーク条件は、信号強度、チャネル利用率、周波数帯域、関連する端末の数、チャネル帯域幅などであり得る。例えば、ネットワーク条件標準は、信号強度標準、例えば、ソースアクセスポイントデバイスに対応する信号強度閾値、宛先アクセスポイントデバイスに対応する信号強度閾値、またはソースアクセスポイントデバイスと宛先アクセスポイントデバイスとの間の信号強度利得閾値のうちの1つまたは複数であってもよい。その後、当業者は、基準端末プロファイルについて、基準カテゴリ情報を有する端末に対応するローミングステアリング条件および/または適用可能なステアリング方式を決定し得、さらに、ローミングステアリング条件および/または適用可能なステアリング方式に従って、このタイプの端末でローミングステアリングを実行する。
【0018】
基準プロファイルタイプがネットワーク検出タイプである場合、プロファイル検出データは、端末記述情報、アクセスポイント記述情報、検出サポートラベル、および検出記述データを含む。端末記述情報は、端末の関連情報、例えば、MACアドレスや端末識別識別子を記述するために使用される。アクセスポイント記述情報は、端末に関連付けられたアクセスポイントデバイスの関連情報、例えば、アクセスポイントデバイスの識別子を記述するために使用される。検出サポートラベルは、対応する端末が対応する検出能力をサポートしているかどうかを示すために使用される。検出記述データは、対応する検出能力を記述するために使用される。検出能力は、周波数帯域および/またはチャネル、例えば、2.4Gまたは5G周波数帯域を含む。
【0019】
このように、基準端末プロファイルは能力サポートデータを含み得、能力サポートデータは、端末によってサポートされる検出能力を記述するために使用される。基準端末プロファイルが、基準カテゴリ情報を有する端末に対応する端末プロファイルである場合、基準カテゴリ情報を有する端末は、能力サポートデータに記述された検出能力をサポートし得る。例えば、能力サポートデータが5G周波数帯域を含む場合、基準カテゴリ情報を有する端末が5G周波数帯域をサポートできることが決定され得る。
【0020】
本出願において、ネットワークデバイスは、端末識別識別子に基づいて検出を行う。このように、ネットワークデバイスは、検出を行う前に基準端末識別識別子を取得する必要がある。したがって、ネットワークデバイスがプロファイル検出データの複数のグループを取得する前に、この方法はさらに以下を含む。ネットワークデバイスは、基準カテゴリ情報を取得する。ネットワークデバイスは、基準カテゴリ情報に基づいて基準端末識別識別子を決定する。基準端末識別識別子は、1つまたは複数の第1の端末に対応する端末識別識別子を指す。ネットワークデバイスは、基準端末識別識別子に基づいて、1つまたは複数の第1の端末を複数回検出する。
【0021】
ネットワークデバイスがデータ分析器である場合、データ分析器はさらに、データ検出器と通信可能である。このようにして、ネットワークデバイスがプロファイル検出データの複数のグループを取得する前に、この方法はさらに以下を含む:データ分析器は、データ検出器から基準カテゴリ情報を取得する。データ分析器は、基準カテゴリ情報に基づいて基準端末識別識別子を決定する。基準端末識別識別子は、1つまたは複数の第1の端末に対応する端末識別識別子を指す。データ分析器は、基準端末識別識別子をデータ検出器に送信し、データ検出器が基準端末識別識別子に基づいて1つまたは複数の第1の端末を複数回検出できるようにする。
【0022】
任意選択で、ネットワークデバイスが基準カテゴリ情報に基づいて基準端末識別識別子を決定することは、以下を含む。ネットワークデバイスは、記憶された複数のカテゴリ情報から、基準カテゴリ情報に最も類似する目標カテゴリ情報を決定する。複数のカテゴリ情報のそれぞれは、端末識別識別子に対応する。ネットワークデバイスは、目標カテゴリ情報に対応する端末識別識別子を基準端末識別識別子として決定する。
【0023】
任意選択で、ネットワークデバイスが基準カテゴリ情報に基づいて基準端末識別識別子を決定した後、方法はさらに以下を含む。ネットワークデバイスは基準端末識別識別子を複数のアクセスポイントデバイスに送信する。複数のアクセスポイントデバイスとは、ネットワークデバイスと通信可能なアクセスポイントデバイスを指す。
【0024】
任意選択で、ネットワークデバイスがプロファイル検出データの複数のグループに基づいて基準端末プロファイルを決定した後、方法はさらに以下を含む:ネットワークデバイスは、基準端末プロファイルを複数のアクセスポイントデバイスに送信する。複数のアクセスポイントデバイスとは、ネットワークデバイスと通信可能なアクセスポイントデバイスを指す。
【0025】
ネットワークデバイスは、基準端末識別識別子を複数のアクセスポイントデバイスに送信して、アクセスポイントデバイスがその後、対応する端末プロファイルを端末に適用できるようにする。ネットワークデバイスが基準端末プロファイルを複数のアクセスポイントデバイスに送信した後、アクセスポイントデバイスは、基準カテゴリ情報を有する端末に基準端末プロファイルを適用する。
【0026】
任意選択で、ネットワークデバイスが基準端末プロファイルを複数のアクセスポイントデバイスに送信した後、複数の第2の端末に対応する端末プロファイルをさらに評価し得る。具体的には、ネットワークデバイスは、プロファイル品質データの複数のグループを取得する。プロファイル品質データの複数のグループは、基準カテゴリ情報を有する複数の第2の端末に基準端末プロファイルが適用される前後に取得された品質データを指す。ネットワークデバイスは、プロファイル品質データの複数のグループに基づいて、複数の第2の端末から1つまたは複数の第3の端末を決定する。1つまたは複数の第3の端末は、複数の第2の端末のうち、基準端末プロファイルが適用された後に品質が改善されない端末を指す。ネットワークデバイスは、端末識別識別子を1つまたは複数の第3の端末に再割り当てし、1つまたは複数の第3の端末に対応する端末プロファイルを再決定する。
【0027】
任意選択で、プロファイル品質データの複数のグループのそれぞれは、1つまたは複数の品質指標データを含む。このように、ネットワークデバイスが、プロファイル品質データの複数のグループに基づいて、複数の第2の端末から1つまたは複数の第3の端末を決定することは以下を含む:ネットワークデバイスは、プロファイル品質データの複数のグループのそれぞれに含まれる1つまたは複数の品質指標データに基づいて、複数の第2の端末のそれぞれに対応するカテゴリ分割値を決定する。カテゴリ分割値は、対応する端末のローミング品質を表すために使用される。ネットワークデバイスは、複数の第2の端末から、対応するカテゴリ分割値が分割閾値以上である第2の端末を選択して、1つまたは複数の第3の端末を取得する。
【0028】
第2の態様によれば、端末プロファイルを決定するための方法が提供される。この方法では、データ検出器がプロファイル検出データの複数のグループを決定する。プロファイル検出データの複数のグループは、基準カテゴリ情報を有する1つまたは複数の第1の端末を複数回検出することによって決定される。データ検出器は、プロファイル検出データの複数のグループをデータ分析器に送信し、データ分析器がプロファイル検出データの複数のグループに基づいて基準端末プロファイルを決定できるようにする。基準端末プロファイルとは、基準カテゴリ情報を有する端末に対応する端末プロファイルを指す。
【0029】
任意選択で、データ検出器は基準端末識別識別子を取得する。基準端末識別識別子は、1つまたは複数の第1の端末に対応する端末識別識別子を指す。データ検出器は、プロファイル検出データの複数のグループを取得するために、基準端末識別識別子に基づいて、1つまたは複数の第1の端末を複数回検出する。
【0030】
換言すれば、データ検出器が基準端末識別識別子を取得した後、データ検出器は、基準端末識別識別子に基づいて、1つまたは複数の第1の端末を複数回検出し得る。第1の基準端末が例として使用され、データ検出器は、基準端末識別識別子に基づいて検出命令を構築する。データ検出器は、第1の基準端末に関連付けられたアクセスポイントデバイスを使用して、検出命令を第1の基準端末に送信する。第1の基準端末は、1つまたは複数の第1の端末のうちの1つである。データ検出器は、第1の基準端末に関連付けられたアクセスポイントデバイスを使用することによって、検出命令が受信される前後に第1の基準端末によって報告されたログデータを受信する。データ検出器は、検出命令が受信される前後に第1の基準端末から報告されたログデータに基づいてプロファイル検出データのグループを決定する。
【0031】
換言すれば、データ検出器は検出命令を構築し得、検出命令は、第1の基準端末のネットワーク能力を検出するために使用される。このように、第1の基準端末がログデータを報告した後、ログデータからプロファイル検出データのグループが決定されて、後続の端末プロファイル識別を実行し得る。
【0032】
異なるタイプの端末プロファイルについては、データ検出器によって構築された検出命令で運ばれる情報が異なり得るため、プロファイル検出データのグループに含まれる情報も異なり得ることに留意されたい。
【0033】
本出願では、データ検出器は、第1の基準端末を検出するために、第1の基準端末に対する検出命令を無条件に構築しない。代わりに、データ検出器は、第1の基準端末が検出保護条件を満たしているかどうかを決定し、第1の基準端末が検出保護条件を満たしている場合にのみ検出命令を構築して、第1の基準端末を検出する必要がある。異なるタイプのプロファイルでは、検出保護条件は通常異なる。
【0034】
具体的には、データ検出器が基準端末識別識別子に基づいて検出命令を構築する前に、方法はさらに以下を含む:データ検出器は、基準端末識別識別子に基づいて、第1の基準端末が検出保護条件を満たしているかどうかを決定する。データ検出器が、第1の基準端末が検出保護条件を満たしていると決定した場合、基準端末識別識別子に基づいて検出命令を構築するステップが実行される。
【0035】
任意選択で、基準端末プロファイルのタイプは、ローミングステアリングタイプである。データ検出器が、基準端末識別識別子に基づいて、第1の基準端末が検出保護条件を満たしているかどうかを決定することは、以下を含む:データ検出器は、第1の信号強度および第2の信号強度を取得する。第1の信号強度は、第1のアクセスポイントデバイスに対応する信号強度を指す。第1のアクセスポイントデバイスは、第1の基準端末のローミングがステアリングされる前に関連付けられたアクセスポイントデバイスを指す。第2の信号強度は、第2のアクセスポイントデバイスに対応する信号強度を指す。第2のアクセスポイントデバイスは、第1の基準端末のローミングがステアリングされた後に関連付けられるアクセスポイントデバイスを指す。データ検出器が、第1の信号強度が基準強度範囲内にあり、第1の信号強度と第2の信号強度との間の差が強度閾値より大きいと決定した場合、ステアリング保護パラメータは、基準端末識別識別子に基づいて決定される。ステアリング保護パラメータは、第1の基準端末でローミングステアリング検出を実行する最大度数を示すために使用される。ステアリング保護パラメータがステアリング保護条件を満たすとデータ検出器が決定し、第1の基準端末が保護ホワイトリスト外にある場合、第1の基準端末が検出保護条件を満たしていることが決定される。
【0036】
任意選択で、ステアリング保護パラメータは、基準カテゴリ情報を有する端末の総ステアリング回数を含み、ステアリング保護条件は、総ステアリング回数が回数閾値以下であることを含み、および/または
ステアリング保護パラメータは、第1の基準端末の平均ステアリング時間間隔を含み、ステアリング保護条件は、平均ステアリング時間間隔が持続時間閾値より大きいことを含み、および/または
ステアリング保護パラメータは、第1のアクセスポイントデバイスがローミングステアリング検出を実行する端末の総数を含み、ステアリング保護条件は、端末の総数が数量閾値以下であることを含む。
【0037】
任意選択で、データ検出器が基準端末識別識別子を取得することは、以下を含む:データ検出器は、基準カテゴリ情報をデータ分析器に送信し、データ分析器が基準カテゴリ情報に基づいて基準端末識別識別子を決定できるようにする。データ検出器は、データ分析器によって送信された基準端末識別識別子を受信する。
【0038】
任意選択で、その後、データ検出器がプロファイル検出データの複数のグループをデータ分析器に送信して、データ分析器がプロファイル検出データの複数のグループに基づいて基準端末プロファイルを決定できるようにするために、方法はさらに、以下を含む:データ検出器は、プロファイル品質データの複数のグループを決定する。プロファイル品質データの複数のグループは、基準カテゴリ情報を有する複数の第2の端末に基準端末プロファイルが適用される前後に取得された品質データを指す。データ検出器は、プロファイル品質データの複数のグループをデータ分析器に送信し、データ分析器がプロファイル品質データの複数のグループに基づいて、複数の第2の端末に対応する端末プロファイルを評価できるようにする。
【0039】
第2の端末は、第2の端末のログデータを、第2の端末に関連付けられたアクセスポイントデバイスに定期的に報告する。アクセスポイントデバイスは、第2の端末によって報告されたログデータをデータ検出器に転送する。アクセスポイントデバイスは基準端末プロファイルを第2の端末に適用するので、データ検出器は、第2の端末によって報告されたログデータを使用することによってプロファイル品質データを決定し得る。
【0040】
第2の基準端末が例として使用される。データ検出器がプロファイル品質データを決定する実装プロセスは、以下を含む:データ検出器は、プロファイル適用時点を得るために、第2の基準端末が基準端末プロファイルを適用する時点を決定する。第2の基準端末は、複数の第2の端末のうちの1つである。データ検出器は、第2の基準端末によって報告されたログデータを使用することによって、プロファイル適用時点に基づいてプロファイル品質データのグループを決定し得る。
【0041】
第3の態様によれば、端末プロファイルを決定するための装置が提供される。端末プロファイルを決定するための装置は、ネットワークデバイスに適用される。端末プロファイルを決定するための装置は、上記第1の態様における端末プロファイルを決定するための方法における挙動を実装する機能を有する。端末プロファイルを決定するための装置は、1つまたは複数のモジュールを含み、1つまたは複数のモジュールは、前述の第1の態様における端末プロファイルを決定するための方法を実装するように構成される。
【0042】
具体的には、端末プロファイルを決定するための装置は、第1の取得モジュールおよび第1の決定モジュールを含む。
【0043】
第1の取得モジュールは、プロファイル検出データの複数のグループを取得するように構成される。プロファイル検出データの複数のグループは、1つまたは複数の第1の端末を複数回検出することによって決定される。
【0044】
第1の決定モジュールは、プロファイル検出データの複数のグループに基づいて基準端末プロファイルを決定するように構成される。
【0045】
任意選択で、第1の端末は同じカテゴリに属し、カテゴリ情報は基準カテゴリ情報であり、基準端末プロファイルは、基準カテゴリ情報を有する端末に対応する端末プロファイルを指す。
【0046】
任意選択で、第1の決定モジュールは、
プロファイル検出データの複数のグループのそれぞれから、基準プロファイルタイプに基づいて、対応する主要特徴データを抽出することであって、基準プロファイルタイプは、現在決定する必要がある端末プロファイルに対応するタイプを指す、ことと、
抽出された複数の主要特徴データに基づいて基準端末プロファイルを決定することと、を行うように構成される。
【0047】
任意選択として、基準プロファイルタイプがリンク品質測定タイプである場合、主要特徴データは、プロトコルサポートラベルおよびプロトコル記述データを含む。プロトコルサポートラベルは、対応する端末が対応するリンク信号品質測定プロトコルをサポートするかどうかを示すために使用される。プロトコル記述データは、対応するリンク信号品質測定プロトコルを記述するために使用される。
【0048】
基準プロファイルタイプがローミングステアリングタイプである場合、主要特徴データは、ローミングステアリングラベルおよびステアリング特徴データを含む。ローミングステアリングラベルは、対応する端末でのローミングステアリング検出が成功したかどうかを示すために使用される。ステアリング特徴データは、対応する端末でローミングステアリング検出が実行されるときのネットワーク情報および/またはローミングステアリング検出を実行するステアリング方式を記述するために使用される。
【0049】
基準プロファイルタイプがネットワーク検出タイプである場合、主要特徴データは、検出サポートラベルおよび検出記述データを含む。検出サポートラベルは、対応する端末が対応する検出能力をサポートしているかどうかを示すために使用される。検出記述データは、対応する検出能力を記述するために使用される。検出能力は、周波数帯域および/またはチャネルを含む。
【0050】
任意選択で、装置は、
端末特徴データを取得するように構成される第2の取得モジュールであって、端末特徴データは、1つの目標端末の特徴または複数の目標端末の共通の特徴を記述するために使用される、第2の取得モジュールと、
複数の記憶された特徴データから、端末特徴データに最も類似する目標特徴データを決定するように構成される第2の決定モジュールであって、複数の特徴データのそれぞれが端末プロファイルに対応し、複数の特徴データに対応する端末プロファイルは、基準端末プロファイルを含む、第2の決定モジュールと、
1つまたは複数の目標端末の端末プロファイルとして、目標特徴データに対応する端末プロファイルを決定するように構成される第3の決定モジュールと、をさらに含む。
【0051】
任意選択で、装置は、
基準カテゴリ情報を取得するように構成される第3の取得モジュールと、
基準カテゴリ情報に基づいて基準端末識別識別子を決定するように構成される第4の決定モジュールであって、基準端末識別識別子は、1つまたは複数の第1の端末に対応する端末識別識別子を指す、第4の決定モジュールと、
基準端末識別識別子に基づいて1つまたは複数の第1の端末を複数回検出するように構成される検出モジュールと、をさらに含む。
【0052】
任意選択で、ネットワークデバイスはデータ分析器であり、データ分析器はデータ検出器と通信可能である。
【0053】
装置は、
データ検出器から基準カテゴリ情報を取得するように構成される第3の取得モジュールと、
基準カテゴリ情報に基づいて基準端末識別識別子を決定するように構成される第4の決定モジュールであって、基準端末識別識別子は、1つまたは複数の第1の端末に対応する端末識別識別子を指す、第4の決定モジュールと、
基準端末識別識別子をデータ検出器に送信して、データ検出器が基準端末識別識別子に基づいて1つまたは複数の第1の端末を複数回検出できるように構成される第1の送信モジュールと、をさらに含む。
【0054】
任意選択で、第4の決定モジュールは、
記憶された複数のカテゴリ情報から、基準カテゴリ情報に最も類似する目標カテゴリ情報を決定することであって、複数のカテゴリ情報のそれぞれは、端末識別識別子に対応する、ことと、
目標カテゴリ情報に対応する端末識別識別子を基準端末識別識別子として決定することと、を行うように構成される。
【0055】
任意選択で、装置は、
基準端末識別識別子を複数のアクセスポイントデバイスに送信するように構成される、第2の送信モジュールをさらに含む。複数のアクセスポイントデバイスは、ネットワークデバイスと通信可能なアクセスポイントデバイスを指す。
【0056】
任意選択で、装置は、
基準端末プロファイルを複数のアクセスポイントデバイスに送信するように構成される第3の送信モジュールをさらに含む。複数のアクセスポイントデバイスは、ネットワークデバイスと通信可能なアクセスポイントデバイスを指す。
【0057】
任意選択で、装置は、
プロファイル品質データの複数のグループを取得するように構成される第4の取得モジュールであって、プロファイル品質データの複数のグループは、基準カテゴリ情報を有する複数の第2の端末に基準端末プロファイルが適用される前後に取得された品質データを指す、第4の取得モジュールと、
プロファイル品質データの複数のグループに基づいて、複数の第2の端末から1つまたは複数の第3の端末を決定するように構成される第5の決定モジュールであって、1つまたは複数の第3の端末は、複数の第2の端末における端末を指し、基準端末プロファイルが適用された後、品質が向上しない、第5の決定モジュールと、
端末識別識別子を1つまたは複数の第3の端末に再割り当てするように構成される割り当てモジュールと、
1つまたは複数の第3の端末に対応する端末プロファイルを再決定するように構成される第6の決定モジュールと、をさらに含む。
【0058】
任意選択で、プロファイル品質データの複数のグループのそれぞれは、1つまたは複数の品質指標データを含む。
【0059】
第5の決定モジュールは、
プロファイル品質データの複数のグループのそれぞれに含まれる1つまたは複数の品質指標データに基づいて、複数の第2の端末のそれぞれに対応するカテゴリ分割値を決定することであって、カテゴリ分割値は、対応する端末のローミング品質を表すために使用される、ことと、
1つまたは複数の第3の端末を取得するために、複数の第2の端末から、対応するカテゴリ分割値が分割閾値以上である第2の端末を選択することと、を行うように構成される。
【0060】
任意選択で、基準カテゴリ情報は、モデル識別子を含む。
【0061】
第4の態様によれば、端末プロファイルを決定するための装置が提供される。端末プロファイルを決定するための装置は、データ検出器に適用される。端末プロファイルを決定するための装置は、上記第2の態様における端末プロファイルを決定するための方法における挙動を実装する機能を有する。端末プロファイルを決定するための装置は、1つまたは複数のモジュールを含み、1つまたは複数のモジュールは、上記第2の態様における端末プロファイルを決定するための方法を実装するように構成される。
【0062】
具体的には、端末プロファイルを決定するための装置は、第1の決定モジュールおよび第1の送信モジュールを含む。
【0063】
第1の決定モジュールは、プロファイル検出データの複数のグループを決定するように構成される。プロファイル検出データの複数のグループは、基準カテゴリ情報を有する1つまたは複数の第1の端末を複数回検出することによって決定される。
【0064】
第1の送信モジュールは、プロファイル検出データの複数のグループをデータ分析器に送信し、データ分析器がプロファイル検出データの複数のグループに基づいて基準端末プロファイルを決定できるようにするように構成される。基準端末プロファイルは、基準カテゴリ情報を有する端末に対応する端末プロファイルを指す。
【0065】
任意選択で、第1の決定モジュールは、
基準端末識別識別子を取得するように構成される取得サブモジュールであって、基準端末識別識別子は、1つまたは複数の第1の端末に対応する端末識別識別子を指す、取得サブモジュールと、
プロファイル検出データの複数のグループを取得するために、基準端末識別識別子に基づいて1つまたは複数の第1の端末を複数回検出するように構成される検出サブモジュールと、を含む。
【0066】
任意選択で、検出サブモジュールは、
基準端末識別識別子に基づいて検出命令を構築するように構成される構築部と、
第1の基準端末に関連付けられたアクセスポイントデバイスを使用することによって、検出命令を第1の基準端末に送信するように構成される第1の送信部であって、第1の基準端末は、1つまたは複数の第1の端末のうちの1つである、第1の送信部と、
第1の基準端末に関連付けられたアクセスポイントデバイスを使用することによって、検出命令が受信される前後に第1の基準端末によって報告されたログデータを受信するように構成される第1の受信部と、
検出命令が受信される前後に第1の基準端末によって報告されたログデータに基づいてプロファイル検出データのグループを決定するように構成される決定部と、を含む。
【0067】
任意選択で、検出サブモジュールは、
基準端末識別識別子に基づいて、第1の基準端末が検出保護条件を満たすかどうかを決定するように構成される、決定部と、
第1の基準端末が検出保護条件を満たしている場合、基準端末識別識別子に基づいて検出命令を構築するように構築部を起動するように構成される起動部と、をさらに含む。
【0068】
任意選択で、基準端末プロファイルのタイプは、ローミングステアリングタイプである。
【0069】
決定部は、
第1の信号強度および第2の信号強度を取得することであって、第1の信号強度は、第1のアクセスポイントデバイスに対応する信号強度を指し、第1のアクセスポイントデバイスは、第1の基準端末のローミングがステアリングされる前に関連付けられたアクセスポイントデバイスを指し、第2の信号強度は、第2のアクセスポイントデバイスに対応する信号強度を指し、第2のアクセスポイントデバイスは、第1の基準端末のローミングがステアリングされた後に関連付けられたアクセスポイントデバイスを指す、ことと、
第1の信号強度が基準強度範囲内にあり、第1の信号強度と第2の信号強度との間の差が強度閾値より大きいと決定された場合、基準端末識別識別子に基づいてステアリング保護パラメータを決定することであって、ステアリング保護パラメータは、第1の基準端末でローミングステアリング検出を実行する最大度数を示すために使用される、ことと、
ステアリング保護パラメータがステアリング保護条件を満たしていると決定され、第1の基準端末が保護ホワイトリスト外にある場合、第1の基準端末が検出保護条件を満たしていると決定することと、を行うように構成される。
【0070】
任意選択で、ステアリング保護パラメータは、基準カテゴリ情報を有する端末の総ステアリング回数を含み、ステアリング保護条件は、総ステアリング回数が回数閾値以下であることを含み、および/または
ステアリング保護パラメータは、第1の基準端末の平均ステアリング時間間隔を含み、ステアリング保護条件は、平均ステアリング時間間隔が持続時間閾値より大きいことを含み、および/または
ステアリング保護パラメータは、第1のアクセスポイントデバイスがローミングステアリング検出を実行する端末の総数を含み、ステアリング保護条件は、端末の総数が数量閾値以下であることを含む。
【0071】
任意選択で、取得サブモジュールは、
基準カテゴリ情報をデータ分析器に送信し、データ分析器が基準カテゴリ情報に基づいて基準端末識別識別子を決定できるように構成される第2の送信部と、
データ分析器によって送信された基準端末識別識別子を受信するように構成される第2の受信部と、を含む。
【0072】
任意選択で、装置は、
プロファイル品質データの複数のグループを決定するように構成される第2の決定モジュールであって、プロファイル品質データの複数のグループは、基準端末プロファイルが基準カテゴリ情報を有する複数の第2の端末に適用される前後に取得された品質データを指す、第2の決定モジュールと、
プロファイル品質データの複数のグループをデータ分析器に送信し、データ分析器がプロファイル品質データの複数のグループに基づいて、複数の第2の端末に対応する端末プロファイルを評価できるように構成される第2の送信モジュールと、をさらに含む。
【0073】
任意選択で、第2の決定モジュールは、
第2の基準端末が複数の第2の端末のうちの1つであるプロファイル適用時点を取得するために、第2の基準端末が基準端末プロファイルを適用する時点を決定することと、
第2の基準端末によって報告されたログデータを使用することにより、プロファイル適用時点に基づいてプロファイル品質データのグループを決定することと、を行うように構成される。
【0074】
第5の態様によれば、ネットワークデバイスが提供される。ネットワークデバイスは、プロセッサおよびメモリを含む。メモリは、上記第1の態様における端末プロファイルを決定するための方法を実行するためのプログラムを記憶し、上記第1の態様における端末プロファイルを決定するための方法を実装するために使用されるデータを記憶するように構成される。プロセッサは、メモリに記憶されたプログラムを実行するように構成される。ネットワークデバイスは、通信バスをさらに含んでもよく、通信バスは、プロセッサとメモリとの間の接続を確立するように構成される。
【0075】
第6の態様によれば、データ分析器が提供される。データ分析器はプロセッサとメモリを含む。メモリは、上記第1の態様における端末プロファイルを決定するための方法を実行するためのプログラムを記憶し、上記第1の態様における端末プロファイルを決定するための方法を実装するために使用されるデータを記憶するように構成される。プロセッサは、メモリに記憶されたプログラムを実行するように構成される。データ分析器は、通信バスをさらに含んでもよく、通信バスは、プロセッサとメモリとの間の接続を確立するように構成される。
【0076】
第7の態様によれば、データ検出器が提供される。データ検出器は、プロセッサおよびメモリを含む。メモリは、上記第2の態様における端末プロファイルを決定するための方法を実行するためのプログラムを記憶し、上記第2の態様における端末プロファイルを決定するための方法を実装するために使用されるデータを記憶するように構成される。プロセッサは、メモリに記憶されたプログラムを実行するように構成される。データ検出器は、通信バスをさらに含んでもよく、通信バスは、プロセッサとメモリとの間の接続を確立するように構成される。
【0077】
第8の態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。コンピュータ可読記憶媒体は命令を記憶する。命令がコンピュータ上で実行されると、コンピュータは、上記第1の態様における端末プロファイルを決定するための方法を実行することが可能になる。
【0078】
第9の態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。コンピュータ可読記憶媒体は命令を記憶する。命令がコンピュータ上で実行されると、コンピュータは、上記第2の態様における端末プロファイルを決定するための方法を実行することが可能になる。
【0079】
第10の態様によれば、命令を含むコンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行されると、コンピュータは、上記第1の態様における端末プロファイルを決定するための方法を実行する。
【0080】
第11の態様によれば、命令を含むコンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行されると、コンピュータは、上記第2の態様における端末プロファイルを決定するための方法を実行する。
【0081】
第12の態様によれば、端末プロファイルを決定するためのシステムが提供される。このシステムは、ネットワークデバイス、複数のアクセスポイントデバイス、および複数の端末を含む。ネットワークデバイスは、上記第1の態様における方法のステップを実装するように構成される。
【0082】
第13の態様によれば、端末プロファイルを決定するためのシステムが提供される。このシステムは、データ検出器、データ分析器、複数のアクセスポイントデバイス、および複数の端末を含む。データ分析器は、上記第1の態様における方法のステップを実装するように構成される。データ検出器は、上記第2の態様における方法のステップを実装するように構成される。
【0083】
上記第2の態様から第13の態様において得られる技術的効果は、第1の態様において対応する技術的手段を用いることによって得られる技術的効果と同様である。詳細はここでは再度説明されない。
【0084】
本出願で提供される技術的解決策は、少なくとも以下の有益な効果をもたらすことができる。
【0085】
本出願では、ネットワークデバイスは、プロファイル検出データの複数のグループを決定するために、1つまたは複数の第1の端末を複数回検出し得る。このようにして、ネットワークデバイスは、プロファイル検出データの複数のグループに基づいて基準端末プロファイルを決定できる。つまり、本出願では、オンラインで端末が検出され、最小限のオーバーヘッドに基づいて対応する端末プロファイルを正確に決定し、端末のカテゴリに適応するために、異なるカテゴリ情報に対して異なる端末プロファイルがさらに決定されることができる。
【図面の簡単な説明】
【0086】
図1】本出願の一実施形態によるローミングプロセスの概略図である。
図2】本出願の一実施形態による実装環境の概略図である。
図3】本出願の一実施形態によるネットワークデバイスの構造の概略図である。
図4】本出願の一実施形態による、端末プロファイルを決定するための方法のフローチャートである。
図5】本出願の一実施形態による、端末が検出保護条件を満たしているかどうかを決定するための方法のフローチャートである。
図6】本出願の一実施形態による、端末プロファイルを決定するための別の方法のフローチャートである。
図7】本出願の一実施形態による、端末プロファイルを決定するための装置の構造の概略図である。
図8】本出願の一実施形態による、端末プロファイルを決定するための別の装置の構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0087】
本出願の目的、技術的解決策、および利点をより明確にするために、以下では、添付の図面を参照して、本出願の実装についてさらに詳細に説明する。
【0088】
理解を容易にするために、本出願の実施形態において提供される端末プロファイルを決定するための方法が詳細に説明される前に、本出願の実施形態における名詞および実装環境が最初に説明または記述される。
【0089】
まず、本出願の実施形態における名詞が説明される。
【0090】
BSS:基本サービスセット。単一のアクセスポイント(access point、AP)デバイスによって提供されるサービスは、BSSと呼ばれる。
【0091】
ESS:拡張サービスセット。同一のアクセス制御デバイスを使用することによって管理され、同一のサービスセット識別子(service set identifier、SSID)を使用する複数のアクセスポイントデバイスにより提供される統一的なサービスはESSと呼ばれる。すなわち、1つのESSは複数のBSSを含み得る。
【0092】
関連付け:端末とアクセスポイントデバイスとの間で通信接続が確立されている状態。端末はアクセスポイントデバイスに関連付けられる。すなわち、端末はアクセスポイントデバイスにアクセスし、その後アクセスポイントデバイスにアクセスでき、またはアクセスポイントデバイスは端末にサービスを提供できる。
【0093】
ローミング:同じESSの異なるBSS間で端末がハンドオーバされるプロセスは、ローミングと呼ばれる。1つのアクセスポイントデバイスは1つのBSSに対応し、1つのESSは複数のBSSを含み得る。すなわち、端末があるアクセスポイントデバイスとの関連付けから別のアクセスポイントデバイスとの関連付けに切り替わるプロセスがローミングと呼ばれる。
【0094】
例えば、図1を参照されたい。ESSは2つのBSSを含む。一方のBSSはアクセスポイントデバイス1に対応し、他方のBSSはアクセスポイントデバイス2に対応する。最初に、端末はロケーションポイントAでアクセスポイントデバイス1に関連付けられる。端末がロケーションポイントA’に移動すると、端末はアクセスポイントデバイス2に関連付けられる。すなわち、端末は、ローミング前にアクセスポイントデバイス1に関連付けられ、ローミング後にアクセスポイントデバイス2に関連付けられる。
【0095】
ソースアクセスポイントデバイス:端末がローミングする前に端末に関連付けられたアクセスポイントデバイスは、ソースアクセスポイントデバイスと呼ばれる。
【0096】
宛先アクセスポイントデバイス:端末がローミングした後に端末に関連付けられたアクセスポイントデバイスは、宛先アクセスポイントデバイスと呼ばれる。
【0097】
端末:移動端末とも呼ばれる移動端末デバイス。WLANでは、端末はステーション(station、STA)とも呼ばれる。例えば、本出願の実施形態では、端末は、ノートブックコンピュータ(パーソナルコンピュータ(Personal Computer、PC)とも呼ばれる)、ゲームコンソール、タブレットコンピュータ、スマートフォン、電子書籍リーダー、デジタル放送端末、メッセージ送受信デバイス、携帯情報端末、ウェアラブルデバイスなどであってもよい。ウェアラブルデバイスは、バンド、時計などであってもよい。
【0098】
信号強度:アクセスポイントデバイスから端末によって受信される信号の強度(dBmにおける)。通常、信号強度は負の値である。値が大きいほど、信号品質が良好であることを示す。ほとんどのシナリオでは、値が-50以上の場合は信号品質が非常に良好であり、値が-70以下の場合は信号品質が低くなる。
【0099】
端末プロファイル:ソフトウェアまたはハードウェア上の端末の関連するネットワーク能力は、端末プロファイルと呼ばれる。ローミングの最適化が例として使用される。ローミング最適化における端末プロファイルは、ローミング中の端末の関連するネットワーク能力を指す。例えば、端末に関連付けられたアクセスポイントデバイスの信号強度が値1未満である場合、端末はローミングし得る。代替として、端末の隣接アクセスポイントデバイスの信号強度が値2より大きい場合、端末はローミングし得る。代替として、端末の隣接アクセスポイントデバイスの信号強度から関連アクセスポイントデバイスの信号強度を差し引くことによって得られた値が値3より大きい場合、端末はローミングし得る。
【0100】
以下は、本出願の実施形態における実装環境を説明する。
【0101】
図2は、本出願の一実施形態による端末プロファイルを決定するための方法に関連する実装環境の概略図である。実装環境に関するネットワークアーキテクチャは、データ検出器201、データ分析器202、複数のアクセスポイントデバイス203(図2では、複数のアクセスポイントデバイスを模式的に表すために3つのアクセスポイントデバイスが使用されている)、複数の端末204(図2では、複数の端末を模式的に表すために3つの端末が使用されている)を含む。
【0102】
データ検出器201とデータ分析器202とは、無線または有線のネットワークを使用することによって接続され、通信を行う。データ検出器201は、複数のアクセスポイントデバイス203と個別に無線または有線のネットワークを使用することによってさらに接続され、通信を行う。データ分析器202は、複数のアクセスポイントデバイス203と無線または有線のネットワークを使用することによって個別に接続され、通信を行う。複数の端末204のそれぞれについて、1つの端末204が複数のアクセスポイントデバイス203の1つと無線または有線のネットワークを使用することによって接続されて通信を行う。具体的には、1つの端末204が、複数のアクセスポイントデバイス203のうちの1つに関連付けられてもよい。
【0103】
データ検出器201は、基準カテゴリ情報をデータ分析器202に送信し得る。基準カテゴリ情報は、1つまたは複数の第1の端末に対応するカテゴリ情報を指す。このようにして、データ分析器202は、データ検出器201によって送信された基準カテゴリ情報に基づいて1つまたは複数の第1の端末を識別し、基準端末識別識別子を決定し得る。基準端末識別識別子は、1つまたは複数の第1の端末に対応する端末識別識別子を指し、モデルIDと呼ばれることもある。次に、データ分析器202は、基準端末識別識別子をデータ検出器201および複数のアクセスポイントデバイス203に送信し得る。
【0104】
データ検出器201は、基準端末識別識別子に基づいて、1つまたは複数の第1の端末を複数回さらに検出し得、プロファイル検出データの複数のグループを決定し、プロファイル検出データの複数のグループをデータ分析器202に送信する。このようにして、データ分析器202は、プロファイル検出データの複数のグループに基づいて基準端末プロファイルを決定し得る。基準端末プロファイルは、基準カテゴリ情報を有する端末に対応する端末プロファイルを指す。次に、データ分析器202は、基準端末プロファイルを複数のアクセスポイントデバイス203に送信し得る。
【0105】
アクセスポイントデバイス203は、プロファイル検出データの上記複数のグループを決定するために、データ検出器201と協働して、1つまたは複数の第1の端末を複数回検出し得る。アクセスポイントデバイス203はさらに、データ分析器202によって送信された基準端末識別識別子および基準端末プロファイルに基づいて、基準カテゴリ情報を有する端末に基準端末プロファイルを適用し、例えば、基準端末識別識別子および基準端末プロファイルに基づいて、基準カテゴリ情報を有する端末に対してローミングステアリングを実行し得る。
【0106】
任意選択で、基準カテゴリ情報を有する端末に基準端末プロファイルを適用した後、アクセスポイントデバイス203は、基準端末プロファイルが適用される前後のこれらの端末のいくつかのログデータをさらに決定し、ログデータをデータ検出器201に報告し得る。このようにして、データ検出器201は、受信したログデータに基づいてプロファイル品質データの複数のグループを決定し得る。次に、データ検出器201は、プロファイル品質データの複数のグループをデータ分析器202に送信し得る。データ分析器202は、基準端末プロファイルを評価して、対応する端末プロファイルを再決定する必要があるかどうかを決定する。
【0107】
本出願の実施形態では、上記機能に加えて、アクセスポイントデバイス203は、端末204に通信サービスをさらに提供し得る。言い換えれば、端末204に関連付けられたアクセスポイントデバイスは、端末204に通信サービスを提供し得る。例えば、端末204は、端末204に関連付けられたアクセスポイントデバイスを使用することによって、データパケットを別のデバイスに送信し得、または、端末204に関連付けられたアクセスポイントデバイスを使用することによって、別のデバイスによって送信されたデータパケットなどを受信し得る。
【0108】
上記データ検出器201およびデータ分析器202は、2つの異なるネットワークデバイス上に独立して個別に展開されてもよく、または同じネットワークデバイス上に同時に展開されてもよいことに留意されたい。例えば、ネットワークデバイスは、コンピューティング能力を有するサーバ、アクセスコントローラ(access controller、AC)、コンピューティング能力を有するアクセスポイントデバイスなどであり得る。
【0109】
さらに、実装環境に関連するネットワークは、WLANであってもよい。実装環境に関連するネットワークアーキテクチャは、ショッピングモール、スーパーマーケット、オフィスビル、駐車場等の複数のエリアに展開されてもよい。
【0110】
図3は、本出願の一実施形態によるネットワークデバイスの構造の概略図である。ネットワークデバイスは、図2に示すデータ検出器201であってもよいし、または、データ分析器202またはアクセスポイントデバイス203であってもよい。ネットワークデバイスは、1つまたは複数のプロセッサ301、通信バス302、メモリ303、および1つまたは複数の通信インターフェース304を含み得る。
【0111】
プロセッサ301は、汎用中央処理装置(central processing unit、CPU)、ネットワークプロセッサ(NP)、またはマイクロプロセッサであってもよく、または本出願の解決策を実装するように構成される1つまたは複数の集積回路であってもよい。例えば、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)、プログラム可能なロジックデバイス(programmable logic device、PLD)、またはそれらの組み合わせであってもよい。前述のPLDは、コンプレックスプログラム可能なロジックデバイス(complex programmable logic device、CPLD)、フィールドプログラム可能なゲートアレイ(field-programmable gate array、FPGA)、ジェネリックアレイロジック(generic array logic、GAL)、またはそれらの任意の組み合わせであり得る。
【0112】
通信バス302は、上記コンポーネント間で情報を送信するように構成される。通信バス302は、アドレスバス、データバス、コントロールバスなどに分類され得る。表現を容易にするために、図ではバスを表すために1本の太い線だけが使用されているが、これはバスが1つだけ、またはバスのタイプが1つだけであることを意味するものではない。
【0113】
メモリ303は、読み取り専用メモリ(read-only memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)、電気的に消去可能なプログラム可能な読み取り専用メモリ(electrically erasable programmable read-only memory、EEPROM)、光ディスク(コンパクトディスク読み取り専用メモリ(compact disc read-only memory、CD-ROM)、コンパクトディスク、レーザーディスク、デジタルバーサタイルディスク、ブルーレイディスクなどを含む)、磁気ディスク記憶媒体またはその他の磁気記憶デバイス、または、予想されるプログラムコードを命令またはデータ構造の形式で運びまたは記憶するように構成されることができ、ネットワークによってアクセスされることができる任意のその他の媒体であり得る。しかし、これに限定されるものではない。メモリ303は、独立して存在し、通信バス302を介してプロセッサ301に接続されてもよい。代替として、メモリ303は、プロセッサ301と統合されてもよい。
【0114】
通信インターフェース304は、任意のトランシーバ型装置を使用することによって、別のデバイスまたは通信ネットワークと通信するように構成される。通信インターフェース304は、有線通信インターフェースを含み、無線通信インターフェースをさらに含んでもよい。有線通信インターフェースは、例えば、イーサネットインターフェースであってもよい。イーサネットインターフェースは、光インターフェース、電気インターフェース、またはそれらの組み合わせであってもよい。無線通信インターフェースは、無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area network、WLAN)インターフェース、セルラーネットワーク通信インターフェース、それらの組み合わせなどであってもよい。
【0115】
いくつかの実施形態では、ネットワークデバイスは、複数のプロセッサ、例えば、図3に示されるプロセッサ301およびプロセッサ305を含み得る。これらのプロセッサのそれぞれは、シングルコアプロセッサであってもよいし、またはマルチコアプロセッサであってもよい。本明細書におけるプロセッサは、データ(例えば、コンピュータプログラム命令)を処理するように構成される1つまたは複数のデバイス、回路、および/または処理コアを指し得る。
【0116】
特定の実装の間、一実施形態では、ネットワークデバイスは、出力デバイス306および入力デバイス307をさらに含み得る。出力デバイス306は、プロセッサ301と通信し、複数の方式で情報を表示し得る。例えば、出力デバイス306は、液晶ディスプレイ(liquid crystal display、LCD)、発光ダイオード(light emitting diode、LED)ディスプレイデバイス、陰極線管(cathode ray tube、CRT)ディスプレイデバイス、またはプロジェクタ(projector)であり得る。入力デバイス307は、プロセッサ301と通信し、複数の方式でユーザから入力を受け取り得る。例えば、入力デバイス307は、マウス、キーボード、タッチスクリーンデバイス、または検知デバイスであってもよい。
【0117】
いくつかの実施形態では、メモリ303は、本出願の解決策を実行するためのプログラムコード310を記憶するように構成され、プロセッサ301は、メモリ303に記憶されたプログラムコード310を実行し得る。プログラムコードは、1つまたは複数のソフトウェアモジュールを含み得る。ネットワークデバイスは、プロセッサ301およびメモリ303内のプログラムコード310を使用することによって、図4の以下の実施形態で提供される端末プロファイルを決定するための方法を実装し得る。
【0118】
本出願の実施形態における名詞および実装環境が説明された後、以下は、本出願の実施形態において提供される端末プロファイルを決定するための方法を説明および詳細に記述する。本出願の実施形態では、データ分析器およびデータ検出器が2つの異なるネットワークデバイス上に展開される例が説明のために使用される。すなわち、データ分析器とデータ検出器を2つの異なるデバイスとして使用する例が説明のために使用される。図4は、本出願の一実施形態による、端末プロファイルを決定するための方法のフローチャートである。この方法は、次のステップを含む。
【0119】
ステップ401:データ分析器は、データ検出器から基準カテゴリ情報を取得する。基準カテゴリ情報は、1つまたは複数の第1の端末のカテゴリ情報を指す。
【0120】
基準カテゴリ情報が第1の端末のカテゴリ情報を指すとき、第1の端末は同じカテゴリに属し得ることに留意されたい。換言すれば、第1の端末は同じカテゴリ情報を有し得、カテゴリ情報は基準カテゴリ情報と呼ばれることがある。いくつかの実施形態では、基準カテゴリ情報はモデル識別子を含み得、または基準カテゴリ情報は動作システムのモデル識別子およびバージョン識別子を含み得る。換言すれば、第1の端末は、モデルが同じであってもよいし、第1の端末は、モデルおよび動作システムのバージョンの両方が同じである。確かに、上記は、基準カテゴリ情報に含まれる内容を一例として説明したに過ぎない。いくつかの他の実施形態では、基準カテゴリ情報は、他の情報、例えば、端末のタイプをさらに含み得る。タイプは、端末が携帯電話、ノートブックコンピュータ、または別のタイプのデバイスであることを指し得る。
【0121】
動作システムのバージョン識別子は、動作システムのタイプおよび動作システムのバージョンを識別できる識別子を指し得ることに留意されたい。例えば、動作システムのバージョン識別子は、IOS8.1.1、Android4.3.1などであり得る。
【0122】
いくつかの実施形態では、端末と別のデバイスとの間の通信のためのパケットは、通常、
媒体アクセスコントロール(media access control、MAC)アドレス、モデル説明情報、動作システムのバージョン説明情報、端末の端末タイプなどの情報を運ぶ。したがって、データ検出器は、パケットから情報を抽出し、基準カテゴリ情報をさらに決定し得る。例えば、端末によって送られるデータパケットがhttpパケットの場合、httpパケットは、端末のMACアドレスを運び得、httpパケットのユーザエージェントフィールドは、端末のモデル記述情報、動作システムのバージョン記述情報、および端末タイプを運び得る。したがって、基準カテゴリ情報がモデル識別子を含む場合、データ検出器は、httpパケットから端末のモデル記述情報を取得し、端末のモデル識別子をさらに決定し得る。基準カテゴリ情報が動作システムのモデル識別子とバージョン識別子を含む場合、データ検出器は、httpパケットから端末の動作システムのモデル記述情報およびバージョン記述情報を取得し、端末の動作システムのモデル識別子およびバージョン識別子をさらに決定し得る。例えば、モデル記述情報は、ファーウェイP30、アイフォーン8等であってもよい。動作システムのバージョン記述情報は、Android8.0.0、Android8.0.1などであり得る。
【0123】
異なるモデルの端末は、異なるモデル記述情報を有する。したがって、データ検出器は、異なるモデル記述情報に基づいて、異なるモデルの端末を区別できる。具体的には、第1の基準端末が例として使用され、データ検出器は、第1の基準端末のモデル識別子として第1の基準端末のモデル記述情報を直接使用し得る。確かに、データ検出器はまた、第1の基準端末のモデル記述情報に基づいて第1の基準端末のモデルを区別し、対応するモデル識別子を第1の基準端末にさらに割り当ててもよい。同様に、動作システムのバージョンが異なると、異なるバージョン記述情報を有する。したがって、データ検出器は、異なるバージョン記述情報に基づいて、異なるバージョンの動作システムを区別し得る。特に、第1の基準端末が例として使用されると、データ検出器は、第1の基準端末の動作システムのバージョン識別子として、第1の基準端末の動作システムのバージョン記述情報を直接使用し得る。確かに、データ検出器はまた、第1の基準端末の動作システムのバージョン記述情報に基づいて第1の基準端末の動作システムを区別し、対応する動作システムのバージョン識別子を第1の基準端末にさらに割り当ててもよい。第1の基準端末は、1つまたは複数の第1の端末のうちの1つを指す。
【0124】
データ検出器が基準カテゴリ情報を決定した後、データ検出器は、基準カテゴリ情報を記憶し、データ分析器が続いて1つまたは複数の第1の端末のカテゴリ情報を要求するときに、基準カテゴリ情報をデータ分析器に送り得る。確かに、データ検出器が基準カテゴリ情報を決定した後、データ検出器は、データ分析器とデータ検出器との間の相互作用の量を減らすために、データ分析器が基準カテゴリ情報を要求することを要求することなく、基準カテゴリ情報をデータ分析器に直接送り得る。
【0125】
データ分析器がデータ検出器から基準カテゴリ情報を積極的に要求するか、データ検出器が基準カテゴリ情報をデータ分析器に積極的に送るかに関係なく、基準カテゴリ情報を取得した後、データ分析器は、その後、端末識別が1つまたは複数の端末に対して実行される必要があると決定し、1つまたは複数の第1の端末に対応する端末プロファイルをさらに決定し得る。
【0126】
さらに、データ検出器から基準カテゴリ情報を取得した後、データ分析器は、基準カテゴリ情報をさらに前処理し得、例えば、特徴抽出、データクレンジング、フォーマット変換、ならびに異常データの補足および削除を行い得る。例えば、データ検出器によってデータ分析器に送られる基準カテゴリ情報は、テキストタイプである。このように、データ分析器は、テキストタイプの基準カテゴリ情報に自然言語処理を実行して、必要なデータを抽出する必要がある。これらの前処理動作は、要件に基づいて設定され得る。これは、本出願の実施形態において限定されない。
【0127】
ステップ402:データ分析器は、基準カテゴリ情報に基づいて基準端末識別識別子を決定する。基準端末識別識別子は、1つまたは複数の第1の端末に対応する端末識別識別子を指す。
【0128】
いくつかの実施形態では、データ分析器は、複数の記憶されたカテゴリ情報から、基準カテゴリ情報に最も類似する目標カテゴリ情報を決定し得、目標カテゴリ情報に対応する端末識別識別子を基準端末識別識別子として決定し得る。複数のカテゴリ情報のそれぞれは、端末識別識別子に対応する。
【0129】
データ分析器は、複数のカテゴリ情報を予め記憶しており、各カテゴリ情報は端末識別識別子に対応しているため、基準カテゴリ情報を取得した後、データ分析器は、基準カテゴリ情報を複数のカテゴリ情報と照合し得、複数のカテゴリ情報の中から、基準カテゴリ情報に最も類似するカテゴリ情報を1つ決定し、決定されたカテゴリ情報を目標カテゴリ情報として使用し、目標カテゴリ情報に対応する端末識別識別子を基準端末識別識別子としてさらに決定する。基準端末識別識別子は、1つまたは複数の第1の端末に対応する端末識別結果と呼ばれることもある。
【0130】
データ分析器が基準カテゴリ情報を複数のカテゴリ情報と照合するとき、複数のカテゴリ情報から基準カテゴリ情報に最も類似するカテゴリ情報が決定されることができれば、任意の照合方法が使用され得ることに留意されたい。
【0131】
さらに、端末識別識別子は、端末のMACアドレス、端末タイプ、端末モデル、動作システムのバージョン等の情報を1つ使用することによって、または複数を組み合わせることによって決定されてもよいし、または確かに、情報の違いに応じて割り当てられてもよい。
【0132】
データ分析器は、上記方式で基準カテゴリ情報に基づいて基準端末識別識別子を決定するだけでなく、別の方式で基準端末識別識別子を決定し得ることに留意されたい。例えば、データ分析器は、既知の端末識別識別子に対応するカテゴリ情報に基準カテゴリ情報と同じカテゴリ情報があるか否かを決定してもよい。基準カテゴリ情報と同じカテゴリ情報が存在しない場合、データ分析器は、端末識別識別子、すなわち基準端末識別識別子を1つまたは複数の第1の端末に直接割り当て得る。
【0133】
ステップ403:データ分析器は、基準端末識別識別子をデータ検出器および複数のアクセスポイントデバイスに送信する。複数のアクセスポイントデバイスは、データ分析器と通信可能なアクセスポイントデバイスを指す。
【0134】
データ分析器は、基準端末識別識別子をデータ検出器に送り、データ検出器が基準端末識別識別子に基づいて1つまたは複数の第1の端末を後で検出できるようにする。データ分析器は、基準端末識別識別子を複数のアクセスポイントデバイスに送り、アクセスポイントデバイスがその後、対応する端末プロファイルを端末に適用できるようにする。以下では、2つの態様の内容を1つずつ説明する。詳細については、ここでは再度説明されない。
【0135】
複数のアクセスポイントデバイスは、データ分析器と通信可能なすべてのアクセスポイントデバイスを指し得るか、またはデータ分析器と通信可能ないくつかのアクセスポイントデバイスを指し得ることに留意されたい。
【0136】
ステップ404:データ検出器は、プロファイル検出データの複数のグループを取得するために、基準端末識別識別子に基づいて、1つまたは複数の第1の端末を複数回検出する。
【0137】
データ検出器がデータ分析器によって送られた基準端末識別識別子を受信した後、データ検出器は、基準端末識別識別子に基づいて1つまたは複数の第1の端末を複数回検出し得る。第1の基準端末が例として使用され、データ検出器は、基準端末識別識別子に基づいて検出命令を構築する。データ検出器は、第1の基準端末に関連付けられたアクセスポイントデバイスを使用して、検出命令を第1の基準端末に送る。データ検出器は、第1の基準端末に関連付けられたアクセスポイントデバイスを使用することによって、検出命令が受信される前後に第1の基準端末によって報告されたログデータを受信する。データ検出器は、検出命令が受信される前後に第1の基準端末によって報告されたログデータに基づいてプロファイル検出データのグループを決定する。
【0138】
換言すれば、データ検出器は検出命令を構築し得、検出命令は、第1の基準端末のネットワーク能力を検出するために使用される。このように、第1の基準端末がログデータを報告した後、ログデータに基づいてプロファイル検出データのグループが決定され、その後の端末プロファイル識別を実行し得る。
【0139】
異なるタイプの端末プロファイルについては、データ検出器によって構築された検出命令で運ばれる情報が異なり得るため、プロファイル検出データのグループに含まれる情報も異なり得ることに留意されたい。
【0140】
例えば、決定される必要がある端末プロファイルがリンク信号品質測定に関連するプロファイルである場合、すなわち、決定される必要がある端末プロファイルのプロファイルタイプがリンク品質測定タイプである場合、検出命令は、基準端末識別識別子、リンクの識別子、測定時間などを運び得る。このように、第1の基準端末が例として使用され、プロファイル検出データの対応するグループは、端末記述情報、アクセスポイント記述情報、少なくとも1つのプロトコルサポートラベル、および対応するプロトコル記述データを含み得る。端末記述情報は、第1の基準端末の関連情報、例えば、MACアドレスや端末識別識別子を記述するために用いられる。アクセスポイント記述情報は、第1の基準端末に関連付けられたアクセスポイントデバイスの関連情報、例えば、アクセスポイントデバイスの識別子を記述するために使用される。プロトコルサポートラベルは、対応する端末が対応するリンク信号品質測定プロトコルをサポートするかどうかを示すために使用される。プロトコル記述データは、対応するリンク信号品質測定プロトコルを記述するために使用される。例えば、プロファイル検出データは、リンク測定プロトコル802.11kがサポートされているかどうかを示すラベル、リンク測定プロトコル802.11hがサポートされているかどうかを示すラベル、リンク測定プロトコル802.11kの記述データ、リンク測定プロトコル802.11hの記述データなどを含む。
【0141】
ローミングステアリングは、例えば、11vステアリングプロトコル、Deauthプロトコル、およびCSAプロトコルなど異なるプロトコルに準拠し得るため、決定する必要がある端末プロファイルがローミングステアリングに関連するプロファイルである場合、すなわち、決定する必要がある端末プロファイルのプロファイルタイプがローミングステアリングタイプである場合、異なるステアリングプロトコルでは、検出命令において運ばれる情報が異なり得、プロファイル検出データに含まれる情報も異なり得る。
【0142】
11vステアリングプロトコルの場合、検出命令は、基準端末識別識別子、第1のアクセスポイントデバイスの識別子、第2のアクセスポイントデバイスの識別子などを運び得る。第1のアクセスポイントデバイスは、第1の基準端末に現在関連付けられているアクセスポイントデバイスを指す。第2のアクセスポイントデバイスは、第1の基準端末のローミングがステアリングされた後に関連付けられる必要があるアクセスポイントデバイスを指す。このように、プロファイル検出データの対応するグループは、端末記述情報、ソースアクセスポイント記述情報、宛先アクセスポイント記述情報、ローミングステアリングラベル、およびステアリング特徴データを含み得る。ソースアクセスポイントデバイス記述情報は、第1のソースアクセスポイントデバイスの識別子およびBSSの識別子など、端末がローミングする前に端末に関連付けられたアクセスポイントデバイスの関連情報を記述するために使用される。宛先アクセスポイント記述情報は、端末がローミングした後に端末に関連付けられたアクセスポイントデバイスの関連情報、例えば、第2のアクセスポイントデバイスの識別子およびBSSの識別子を記述するために使用される。ローミングステアリングラベルは、対応する端末でのローミングステアリング検出が成功したかどうかを示すために使用される。ステアリング特徴データは、対応する端末でローミングステアリング検出が実行されるときのネットワーク情報、および/またはローミングステアリング検出を実行するステアリング方式を記述するために使用され、例えば、第1のアクセスポイントデバイスに対応する信号強度および第2のアクセスポイントデバイスに対応する信号強度である。確かに、例えば、ローミングステアリング時間、およびステアリング成功後の第2のアクセスポイントデバイスの負荷など、他のデータがさらに含まれてもよい。
【0143】
Deauthプロトコルの場合、検出命令は、第1の基準端末を強制的にオフラインにするための制御情報を運び得る。プロファイル検出データは、第1の基準端末が強制的にオフラインになった後、もはやオンラインにならないかどうか、強制的にオフラインになってから再びオンラインになるまでの時間間隔、ローミングの前後に関連付けられたアクセスポイントデバイス間の信号強度の差、ローミングの前後に関連付けられたアクセスポイントデバイスが同じセル内にあるかどうかなどを示すラベルを含み得る。
【0144】
CSAプロトコルの場合、検出命令は、第1の基準端末のローミングをステアリングするための制御情報を運び得、プロファイル検出データは、CSAローミングがサポートされているかどうか、関連するアクセスポイントデバイスから別のアクセスポイントデバイスへのローミングの時間間隔などを示すラベルを含み得る。
【0145】
決定される必要がある端末プロファイルがネットワーク検出に関するプロファイルである場合、すなわち、決定する必要がある端末プロファイルのプロファイルタイプがネットワーク検出タイプである場合、検出命令は、現在検出に必要な検出能力の関連情報、例えば、周波数帯域の関連情報およびチャネルの関連情報を運び得る。このように、プロファイル検出データは、端末記述情報、アクセスポイント記述情報、検出サポートラベル、および検出記述データを含み得る。端末記述情報は、端末の関連情報、例えば、MACアドレスや端末識別識別子を記述するために使用される。アクセスポイント記述情報は、端末に関連付けられたアクセスポイントデバイスの関連情報、例えば、アクセスポイントデバイスの識別子を記述するために使用される。検出サポートラベルは、対応する端末が対応する検出能力をサポートしているかどうかを示すために使用される。検出記述データは、対応する検出能力を記述するために使用される。検出能力は、周波数帯域および/またはチャネル、例えば、2.4Gまたは5G周波数帯域を含む。
【0146】
以下では、11vステアリングプロトコルを例として使用して、データ検出器が基準端末識別識別子に基づいて1つまたは複数の第1の端末を複数回検出するプロセスを説明する。
【0147】
第1の基準端末が例として使用され、データ検出器がデータ分析器によって送られた基準端末識別識別子を受信した後、データ検出器はローミングステアリング命令を構築する。ローミングステアリング命令は、第2のアクセスポイントデバイスの識別子を運ぶ。データ検出器は、ローミングステアリング命令を第1のアクセスポイントデバイスに送り、その結果、第2のアクセスポイントデバイスは、ローミングステアリング命令を第1の基準端末に送り、第1の基準端末を第1のアクセスポイントデバイスから第2のアクセスポイントデバイスにローミングするように誘導する。ローミングステアリングプロセスにおいて、第1の基準端末は、ローミングの前後に取得されたログデータをデータ検出器に報告し得る。このようにして、データ検出器は、受信したログデータに基づいてプロファイル検出データのグループを決定し得る。
【0148】
いくつかの実施形態では、データ検出器は、第1のアクセスポイントデバイスの隣接アクセスポイントデバイスに対応する信号強度を取得し、これらの隣接アクセスポイントデバイスに対応する信号強度に基づいて、これらの隣接アクセスポイントデバイスからアクセスポイントデバイスを第2のアクセスポイントデバイスとして選択し得る。すなわち、第1の基準端末のローミング後に関連付ける必要があるアクセスポイントデバイスがステアリングされる。さらに、第1の基準端末の場合、データ検出器は、第1の基準端末に対してローミングステアリング検出を1または複数回実行し得、各ローミングステアリング検出中に決定される第2のアクセスポイントデバイスは異なり得る。このように、最終的に決定された複数のプロファイル検出データのグループに基づいて、精度の高い端末プロファイルが決定され得る。
【0149】
データ検出器は、これらの隣接アクセスポイントデバイスからアクセスポイントデバイスを第2のアクセスポイントデバイスとしてランダムに選択し得、または、規則に従って、これらの隣接アクセスポイントデバイスからアクセスポイントデバイスを第2のアクセスポイントデバイスとして選択し得る。例えば、データ検出器は、これらの隣接アクセスポイントデバイスから、信号強度が目標強度範囲内にある隣接アクセスポイントデバイスを選択し得、次に、選択された隣接アクセスポイントデバイスから、アクセスポイントデバイスを第2のアクセスポイントデバイスとしてランダムに選択し得る。
【0150】
第1の基準端末は組み込みのローミング規則を有するため、ローミング規則は基準ローミングステアリング条件と同じであっても異なっていてもよいことに留意されたい。したがって、ローミングステアリング検出が第1の基準端末上で実行された後、第1の基準端末はローミングしてもしなくてもよい。換言すれば、データ検出器が、第1のアクセスポイントデバイスを使用することによって第1の基準端末に対してローミングステアリング検出を実行した後、第1の基準端末はさらに、第1の基準端末の組み込みローミング規則に従って、ローミングするかどうかを決定する必要がある。したがって、プロファイル検出データは、一般に、基準端末の関連情報、第1のアクセスポイントデバイスの関連情報、第2のアクセスポイントデバイスの関連情報、ローミングステアリング時間、およびローミングステアリング検出が成功したかどうかなどの情報を含み得る。
【0151】
例えば、プロファイル検出データは、基準端末識別識別子、基準カテゴリ情報、第1のアクセスポイントデバイスのBSSの識別子、第2のアクセスポイントデバイスのBSSの識別子、第1のアクセスポイントデバイスに対応する信号強度、第2のアクセスポイントデバイスに対応する信号強度、ローミングステアリング時間、基準端末のMACアドレス、ローミングステアリング検出が成功したかどうかを示すラベルなどを含み得る。
【0152】
上に列挙した上記プロファイル検出データは単なる例であることに留意されたい。いくつかの他の実施形態では、プロファイル検出データは、他のデータ、例えば、周波数帯域、チャネル、アクセスポイントデバイスの負荷、および端末トラフィックなどのデータをさらに含み得る。
【0153】
アクセスポイントデバイスのBSSの識別子は、アクセスポイントデバイスのMACアドレスであってもよく、または確かに、アクセスポイントデバイスのBSSを一意に表すことができる他の情報であってもよい。
【0154】
本出願の実施形態では、データ検出器は、第1の基準端末を検出するために、第1の基準端末に対する検出命令を無条件に構築しない。代わりに、データ検出器は、第1の基準端末が検出保護条件を満たしているかどうかを決定し、第1の基準端末が検出保護条件を満たしている場合にのみ検出命令を構築して、第1の基準端末を検出する必要がある。異なるタイプのプロファイルでは、検出保護条件は通常異なる。
【0155】
11vステアリングプロトコルが例として使用され、データ検出器は、基準端末識別識別子に基づいて、第1の基準端末が検出保護条件を満たしているかどうかを決定することは以下を含む。データ検出器は、第1の信号強度および第2の信号強度を取得する。第1の信号強度は、第1のアクセスポイントデバイスに対応する信号強度を指す。第2の信号強度は、第2のアクセスポイントデバイスに対応する信号強度を指す。データ検出器が、第1の信号強度が基準強度範囲内にあり、第1の信号強度と第2の信号強度との間の差が強度閾値より大きいと決定した場合、ステアリング保護パラメータは、基準端末識別識別子に基づいて決定される。ステアリング保護パラメータは、第1の基準端末でローミングステアリング検出を実行する最大度数を示すために使用される。ステアリング保護パラメータがステアリング保護条件を満たし、かつ第1の基準端末が保護ホワイトリスト外にある場合、第1の基準端末が検出保護条件を満たしていると決定される。
【0156】
第1の信号強度が基準強度範囲内にない場合、または第1の信号強度が基準強度範囲内にあり、第1の信号強度と第2の信号強度との差が強度閾値以下であり、または、第1の信号強度が基準強度範囲内にあり、第1の信号強度と第2の信号強度の差が強度閾値よりも大きく、しかし、ステアリング保護パラメータがステアリング保護条件を満たしていない、または第1の信号強度が基準強度範囲内にある場合、第1の信号強度と第2の信号強度の差が強度閾値よりも大きく、ステアリング保護パラメータがステアリング保護条件を満たしているが、第1の基準端末が保護ホワイトリストの外にない場合、第1の基準端末が検出保護条件を満たしていないことが決定され得る。
【0157】
いくつかの実施形態では、ステアリング保護パラメータは、基準カテゴリ情報を有する端末の総ステアリング回数を含み、ステアリング保護条件は、総ステアリング回数が回数閾値以下であることを含み、および/またはステアリング保護パラメータは、第1の基準端末の平均ステアリング時間間隔を含み、ステアリング保護条件は、平均ステアリング時間間隔が持続時間閾値より大きいことを含み、および/またはステアリング保護パラメータは、第1のアクセスポイントデバイスがローミングステアリング検出を実行する端末の総数を含み、ステアリング保護条件は、端末の総数が数量閾値以下であることを含む。
【0158】
基準強度範囲、強度閾値、および保護ホワイトリストは、要件に基づいて設定され得ることに留意されたい。これは、本出願の実施形態において限定されない。また、第1の基準端末が検出保護条件を満たしているか否かを決定する上述の方法は一例に過ぎない。本出願の実施形態では、別の方法を使用して、第1の基準端末が検出保護条件を満たしているかどうかを決定し得る。例えば、データ検出器は、基準端末識別識別子に基づいてステアリング保護パラメータを直接決定し得る。ステアリング保護パラメータがステアリング保護条件を満たし、第1の基準端末が保護ホワイトリスト外にある場合、第1の基準端末が検出保護条件を満たしていると決定される。
【0159】
例えば、図5に示すように、データ検出器は、第1の信号強度が-75から50の範囲内にあると決定する。第1の信号強度が-75から50の範囲内にないとデータ検出器が決定した場合、データ検出器は、第1の基準端末が検出保護条件を満たさないと決定する。データ検出器が、第1の信号強度が-75から50の範囲内にあると決定した場合、データ検出器は、第1の信号強度と第2の信号強度との差が10より大きいかどうかを決定し、第1の信号強度と第2の信号強度との差が10以下である場合、第1の基準端末は検出保護条件を満たさないと決定する。第1の信号強度と第2の信号強度の差が10より大きい場合、次の3つの条件の少なくとも1つが満たされているかどうかが決定される。基準カテゴリ情報では最大500回のステアリングが行われ、第1の基準端末は平均15秒に1回、1つのアクセスポイントデバイスの下で最大5台の端末がステアリングされる。以下の3つの条件の少なくとも1つが満たされない場合、第1の基準端末が検出保護条件を満たさないと決定される。次の3つの条件の少なくとも1つが満たされる場合、第1の基準端末が保護ホワイトリスト外であるかどうかが決定される。第1の基準端末が保護ホワイトリストの外にない場合、第1の基準端末は検出保護条件を満たさないと決定される。第1の基準端末が保護ホワイトリスト外にある場合、第1の基準端末が検出保護条件を満たすと決定される。
【0160】
ステップ405:データ分析器は、データ検出器からプロファイル検出データの複数のグループを取得し、プロファイル検出データの複数のグループは、基準カテゴリ情報を有する1つまたは複数の第1の端末を複数回検出することによって決定される。
【0161】
いくつかの実施形態では、ステップ404でプロファイル検出データの複数のグループを決定した後、データ検出器は、プロファイル検出データの複数のグループをデータ分析器に直接送り得る。確かに、ステップ404でプロファイル検出データの複数のグループを決定した後、データ検出器は、プロファイル検出データの複数のグループを記憶し得る。そして、データ分析器がプロファイル検出データの複数のグループを要求すると、データ検出器はプロファイル検出データの複数のグループをデータ分析器に送る。
【0162】
1つまたは複数の第1の端末を複数回検出するとき、データ検出器は、対応する検出記録および対応する端末によって報告されたログデータを記憶し得ることに留意されたい。その後、プロファイル検出データの複数のグループがデータ分析器に送られる必要がある場合、記憶された検出記録とログデータに基づいてデータ統合が行われ、プロファイル検出データの複数のグループを決定する。
【0163】
また、データ検出器からプロファイル検出データの複数のグループを取得した後、データ分析器は、プロファイル検出データの複数のグループをさらに前処理し得、例えば、特徴抽出、データクレンジング、フォーマット変換、および異常データの補足および削除を行う。これらの前処理動作は、要件に基づいて設定され得る。これは、本出願の実施形態において限定されない。
【0164】
ステップ406:データ分析器は、プロファイル検出データの複数のグループに基づいて基準端末プロファイルを決定する。基準端末プロファイルは、基準カテゴリ情報を有する端末に対応する端末プロファイルを指す。
【0165】
本出願の実施形態では、データ分析器は、プロファイル検出データの複数のグループに基づいて、複数の方式で基準端末プロファイルを決定し得る。以下に方式の一つを説明する。
【0166】
データ分析器は、基準プロファイルタイプに基づいて、プロファイル検出データの複数のグループのそれぞれから、対応する主要特徴データを抽出する。基準プロファイルタイプは、現在決定される必要がある端末プロファイルに対応するタイプを指す。データ分析器は、抽出された複数の主要特徴データに基づいて基準端末プロファイルを決定する。
【0167】
データ分析器は、抽出された複数の主要特徴データに基づいて、複数の方法で基準端末プロファイルを決定し得ることに留意されたい。例えば、データ分析器は、統計モデルに基づいて基準端末プロファイルを決定し得、または教師あり学習モデルまたは教師なし学習モデルに基づいて基準端末プロファイルを決定し得る。統計モデルは、平均モデル、中央値モデル、モードモデル、割合モデルなどを含み得る。教師あり学習モデルは、ロジスティック回帰モデル、サポートベクターマシンモデル、ニューラルネットワークモデルなどを含み得る。教師なし学習モデルは、クラスタリングモデル、二項分類モデル、Nシグマ閾値モデルなどを含み得る。
【0168】
いくつかの実施形態では、データ分析器は、プロファイルタイプと基準プロファイルタイプに基づくモデルとの間の記憶された対応関係から、対応するモデルをプロファイル決定モデルとして決定し得る。プロファイル決定モデルとは、基準端末プロファイルを現在決定するためのモデルを指す。このように、データ分析器は、プロファイル決定モデルを使用することによって、抽出された複数の主要特徴データに基づいて増分学習を実行して基準端末プロファイルを取得し、決定された基準端末プロファイルの高い精度を確保し得る。さらに、本出願の実施形態では、プロファイル検出データの複数のグループを取得するために1つまたは複数の第1の端末が検出されるため、プロファイル検出データの複数のグループに基づいて基準端末プロファイルが決定された後、基準端末プロファイルは、基準端末プロファイルの精度を向上させるために、端末のネットワーク能力に近づけることができる。
【0169】
プロファイル決定モデルを使用することによって、抽出された複数の主要特徴データに基づいて増分学習を行う場合、データ分析器は、抽出された複数の主要特徴データからランダムにデータの一部を選択し、プロファイル決定モデルを使用することによってデータの一部の特徴を学習し、その後、端末プロファイルを決定し得る。決定された端末プロファイルが収束していない場合、データ分析器は、決定された端末プロファイルが収束するまで、プロファイル決定モデルを使用することによって他のデータの特徴を学習し続け、収束した端末プロファイルを基準端末プロファイルとして使用し得る。
【0170】
端末プロファイルの収束は、端末プロファイルが変更されないままであること、または端末プロファイルの変動が指定された値未満であることを指し得る。指定された値は非常に小さい。
【0171】
基準プロファイルのタイプが異なる場合、抽出された主要特徴データも異なることに留意されたい。例えば、基準プロファイルタイプがリンク品質測定タイプである場合、主要特徴データは、プロトコルサポートラベルおよびプロトコル記述データを含み、プロトコルサポートラベルは、対応する端末が対応するリンク信号品質測定プロトコルをサポートするかどうかを示すために使用され、プロトコル記述データは、対応するリンク信号品質測定プロトコルを記述するために使用される。基準プロファイルタイプがローミングステアリングタイプである場合、主要特徴データは、ローミングステアリングラベルとステアリング特徴データを含む。ローミングステアリングラベルは、対応する端末のローミングステアリング検出が成功したかどうか(つまり、端末のローミングのステアリングが成功したかどうか)を示すために使用される。ステアリング特徴データは、対応する端末でローミングステアリング検出が実行されるときのネットワーク情報および/またはローミングステアリング検出を実行するステアリング方式を記述するために使用される。対応する端末でローミングステアリング検出が行われるときのネットワーク情報は、アクセスポイントデータおよび端末データを含み得る。アクセスポイントデータは、信号強度、負荷、チャネル、関連する端末の数、および周波数帯域など、アクセスポイントデバイスのネットワーク情報を含み得る。ローミングのステアリングが成功した場合、アクセスポイントデータは、端末がローミングする前および/または後に、端末に関連付けられたアクセスポイントデバイスのネットワーク情報を含み得る。ローミングのステアリングが失敗した場合、アクセスポイントデータは、端末でローミングステアリングが実行されるとき、関連付けられたアクセスポイントデバイスのネットワーク情報と、ステアリングされた宛先隣接アクセスポイントデバイスのネットワーク情報を含み得る。端末データは、ローミングステアリング検出が端末上で実行されるときに、端末によって実行されるサービスのサービスタイプ、トラフィックなどを含み得る。ローミングステアリング検出を行うステアリング方式は、ローミングステアリング検出に使用されるステアリングプロトコル、ステアリングプロトコルのプロトコルパラメータ値、ステアリング周波数などを含み得る。基準プロファイルタイプがネットワーク検出タイプの場合、主要特徴データは検出サポートラベルと検出記述データを含む。検出サポートラベルは、対応する端末が対応する検出能力をサポートしているかどうかを示すために使用される。検出記述データは、対応する検出能力を記述するために使用される。検出能力は、周波数帯域および/またはチャネルを含む。
【0172】
11vステアリングプロトコルが例として使用される。プロファイル検出データの複数のグループからデータ分析器によって抽出された主要特徴データは、ローミングステアリングラベルおよびステアリング特徴データを含み得る。ローミングステアリングラベルは、対応する端末でのローミングステアリング検出が成功したかどうかを示すために使用される。ステアリング特徴データは、対応する端末でローミングステアリング検出が実行されるときのネットワーク情報、および/またはローミングステアリング検出を実行するステアリング方式を記述するために使用される。例えば、ステアリング特徴データは、モデル識別子、動作システムのバージョン識別子、端末タイプ、ローミング前の端末に関連付けられたアクセスポイントデバイスに対応する信号強度と、ローミング後に端末に関連付けられたアクセスポイントデバイスに対応する信号強度を含み得る。
【0173】
基準プロファイルタイプがリンク品質測定タイプである場合、基準端末プロファイルは、基準カテゴリ情報およびプロトコルサポートデータを含み得る。プロトコルサポートデータは、端末によってサポートされるリンク品質測定プロトコルを記述するために使用される。基準端末プロファイルが基準カテゴリ情報を有する端末に対応する端末プロファイルである場合、基準カテゴリ情報を有する端末は、プロトコルサポートデータに記述されたリンク品質測定プロトコルをサポートし得る。
【0174】
基準プロファイルタイプがローミングステアリングタイプである場合、基準端末プロファイルは、基準カテゴリ情報およびローミングステアリング条件(例えば、適用可能なローミングネットワーク条件標準)および/または適用可能なステアリング方式を含み得、検出された1つまたは複数の第1の端末に適用可能である。ローミングネットワーク条件は、端末が1つのアクセスポイントデバイスから別のアクセスポイントデバイスにローミングする際に、2つのアクセスポイントデバイスによって満たされる必要があるネットワーク条件を指す。ネットワーク条件は、信号強度、チャネル利用率、周波数帯域、関連する端末の数、チャネル帯域幅などであり得る。例えば、ネットワーク条件標準は、信号強度基準、例えば、ソースアクセスポイントデバイスに対応する信号強度閾値、宛先アクセスポイントデバイスに対応する信号強度閾値、またはソースアクセスポイントデバイスと宛先アクセスポイントデバイスとの間の信号強度利得閾値のうちの1つまたは複数であってもよい。その後、当業者は、基準端末プロファイルについて、基準カテゴリ情報を有する端末に対応するローミングステアリング条件および/または適用可能なステアリング方式を決定し得、ローミングステアリング条件および/または適用可能なステアリング方式に従って、このタイプの端末でローミングステアリングをさらに実行する。
【0175】
基準プロファイルタイプがネットワーク検出タイプである場合、基準端末プロファイルは、基準カテゴリ情報および能力サポートデータを含み得る。能力サポートデータは、端末によってサポートされる検出能力を記述するために使用される。基準端末プロファイルが、基準カテゴリ情報を有する端末に対応する端末プロファイルである場合、基準カテゴリ情報を有する端末は、能力サポートデータに記述された検出能力をサポートし得る。例えば、能力サポートデータが5G周波数帯域を含む場合、基準カテゴリ情報を有する端末が5G周波数帯域をサポートできると決定され得る。
【0176】
例えば、データ分析器によってデータ検出器から取得されたプロファイル検出データの複数のグループを、以下の表1に示し得る。プロファイル検出データの複数のグループの各グループからデータ分析器によって抽出されるローミングステアリングラベルおよびステアリング特徴データは、以下の表2に示され得る。プロファイル決定モデルは、二項分類モデルであると想定される。この場合、データ分析器は、次の表3に示すように、二項分類モデルを使用することによって、表2のデータに基づいて増分学習を実行し、基準端末プロファイルを取得し得る。
【0177】
【表1】
【0178】
【表2】
【0179】
【表3】
【0180】
表1から表3において、M-IDは、端末識別識別子を指す。MACは、端末のMACアドレスを指す。ソースIDは、ソースアクセスポイントデバイスのBSSの識別子を指す。ソース信号強度は、ソースアクセスポイントデバイスに対応する信号強度を指す。宛先IDは、宛先アクセスポイントデバイスのBSSの識別子を指す。宛先信号強度は、宛先アクセスポイントデバイスに対応する信号強度を指す。Tは、ローミングステアリング時間を指す。ソース強度閾値は、ソースアクセスポイントデバイスの信号強度と比較するために使用される閾値を指す。宛先強度閾値は、宛先アクセスポイントデバイスの信号強度と比較するために使用される閾値である。強度利得閾値は、ソースアクセスポイントデバイスの信号強度と宛先アクセスポイントデバイスの信号強度との差と比較するために使用される閾値である。
【0181】
データ分析器がローミングステアリング検出方式で基準端末プロファイルを決定した後、データ分析器は、1つまたは複数の第1の端末の特徴データおよび基準端末プロファイルを対応して記憶し得る。このように、別の端末、例えば1つまたは複数の目標端末について、1つまたは複数の目標端末に対応する端末プロファイルが決定されると、端末特徴データが直接取得され得る。端末特徴データは、1つの目標端末の特徴または複数の目標端末の共通の特徴を記述するために使用される。データ分析器は、記憶された複数の特徴データから、端末特徴データに最も類似する目標特徴データを決定する。複数の特徴データのそれぞれは、端末プロファイルに対応する。複数の特徴データに対応する端末プロファイルは、基準端末プロファイルを含む。すなわち、ローミングステアリング検出により、複数の特徴データに対応する端末プロファイルが決定されてもよい。そして、データ分析器は、目標特徴データに対応する端末プロファイルを、1つまたは複数の目標端末の端末プロファイルとして決定する。このようにして、端末プロファイルを決定する速度および効率が向上されることができ、動作システムのバージョンが大量にある場合には効率がさらに向上されることができる。
【0182】
データ分析器は、予め複数の特徴データを記憶しており、各特徴データは端末プロファイルに対応しているため、端末特徴データを取得した後、データ分析器は、端末特徴データを複数の特徴データと照合して、複数の特徴データから、端末特徴データに最も類似する特徴データを決定し得、決定された特徴データを目標特徴データとして使用し、目標特徴データに対応する端末プロファイルを1つまたは複数の目標端末の端末プロファイルとしてさらに決定する。
【0183】
端末特徴データは、カテゴリ情報の一部または全部を含み、またはカテゴリ情報以外の他のデータを含んでいてもよい。例えば、端末特徴データは、端末タイプ、モデル識別子、動作システムのバージョン識別子などを含み得る。
【0184】
また、データ分析器が、端末特徴データと複数の特徴データとを照合する場合、複数の特徴データの中から端末特徴データに最も類似する特徴データが決定されることができれば、どのような照合方法が用いられてもよい。
【0185】
ステップ407:データ分析器は、基準端末プロファイルを複数のアクセスポイントデバイスに送る。複数のアクセスポイントデバイスは、データ分析器と通信可能なアクセスポイントデバイスを指す。
【0186】
複数のアクセスポイントデバイスは、データ分析器と通信可能なすべてのアクセスポイントデバイスを指し得るか、またはデータ分析器と通信可能ないくつかのアクセスポイントデバイスを指し得ることに留意されたい。
【0187】
データ分析器が基準端末プロファイルを複数のアクセスポイントデバイスに送った後、アクセスポイントデバイスは、基準カテゴリ情報を有する端末に基準端末プロファイルを適用し得る。
【0188】
任意選択で、基準端末プロファイルを複数のアクセスポイントデバイスに送った後、データ分析器は、以下のステップ(1)から(4)を使用することによって、複数の第2の端末に対応する端末プロファイルをさらに評価し得る。
【0189】
(1):データ分析器は、データ検出器からプロファイル品質データの複数のグループを取得する。プロファイル品質データの複数のグループは、基準カテゴリ情報を有する複数の第2の端末に基準端末プロファイルが適用される前後に取得された品質データを指す。
【0190】
上記説明に基づいて、データ分析器が基準端末プロファイルを複数のアクセスポイントデバイスに送った後、アクセスポイントデバイスは、基準カテゴリ情報を有する端末に基準端末プロファイルを適用し得る。アクセスポイントデバイスが基準カテゴリ情報を有する端末に基準端末プロファイルを適用するプロセスにおいて、データ検出器はプロファイル品質データの複数のグループを決定し得る。データ検出器がプロファイル品質データの複数のグループを決定した後、一態様では、データ検出器は、プロファイル品質データの複数のグループをデータ分析器に直接送って、データ分析器が、プロファイル品質データの複数のグループに基づいて、複数の第2の端末に対応する端末プロファイルを評価できるようにし得る。別の態様では、データ検出器は、プロファイル品質データの複数のグループを記憶し得、データ分析器が続いてプロファイル品質データの複数のグループを要求するときに、プロファイル品質データの複数のグループをデータ分析器に送る。
【0191】
いくつかの実施形態では、第2の端末は、第2の端末のログデータを、第2の端末に関連付けられたアクセスポイントデバイスに定期的に報告する。アクセスポイントデバイスは、第2の端末によって報告されたログデータをデータ検出器に転送する。アクセスポイントデバイスは基準端末プロファイルを第2の端末に適用するので、データ検出器は、第2の端末によって報告されたログデータを使用することによってプロファイル品質データを決定し得る。
【0192】
第2の基準端末が例として使用される。データ検出器がプロファイル品質データを決定する実装プロセスは、以下を含む。データ検出器は、プロファイル適用時点を得るために、第2の基準端末が基準端末プロファイルを適用する時点を決定する。第2の基準端末は、複数の第2の端末のうちの1つである。データ検出器は、第2の基準端末によって報告されたログデータを使用することによって、プロファイル適用時点に基づいてプロファイル品質データのグループを決定し得る。
【0193】
プロファイル品質データのグループは、1つまたは複数の品質指標データを含み得ることに留意されたい。11vステアリングプロトコルが例として使用され、1つまたは複数の品質指標データは、ローミング成功率、ローミング前後の信号利得などを含み得る。また、プロファイル品質データのグループは、1つまたは複数の品質指標データに加えて、基準端末識別識別子、端末のMACアドレス、基準カテゴリ情報等をさらに含んでもよい。
【0194】
さらに、データ検出器からプロファイル品質データの複数のグループを取得した後、データ分析器は、プロファイル品質データの複数のグループをさらに前処理し得、例えば、特徴抽出、データクレンジング、フォーマット変換、および異常データの補足および削除を行い得る。これらの前処理動作は、要件に基づいて設定され得る。これは、本出願の実施形態において限定されない。
【0195】
(2):データ分析器は、プロファイル品質データの複数のグループに基づいて、複数の第2の端末から1つまたは複数の第3の端末を決定する。1つまたは複数の第3の端末は、複数の第2の端末のうち、基準端末プロファイルが適用された後に品質が改善されない端末を指す。
【0196】
いくつかの実施形態では、データ分析器は、プロファイル品質データの複数のグループのそれぞれに含まれる1つまたは複数の品質指標データに基づいて、複数の第2の端末のそれぞれに対応するカテゴリ分割値を決定する。カテゴリ分割値は、対応する端末のローミング品質を表すために使用される。データ分析器は、複数の第2の端末から、対応するカテゴリ分割値が分割閾値以上である第2の端末を選択して、1つまたは複数の第3の端末を取得する。
【0197】
異なる品質指標データは、異なる品質標準に準拠し得ることに留意されたい。例えば、ローミング成功率について、ローミング成功率が成功率閾値未満である場合、ローミング成功率が品質標準を満たさないと決定される。ローミング成功率が成功率閾値以上である場合、ローミング成功率が品質標準を満たしていると決定される。ローミング前後の信号利得は、ローミング前後の信号利得が利得閾値未満である場合、ローミング前後の信号利得が品質標準を満たしていると決定される。ローミング前後の信号利得が利得閾値以上である場合、ローミング前後の信号利得が品質標準を満たしていないと決定する。
【0198】
いくつかの実施形態では、プロファイル品質データの複数のグループのそれぞれについて、データ分析器は、プロファイル品質データのグループから、品質標準を満たさない品質指標データを選択し、選択された品質指標データを使用することによって、第1のベクトルと呼ばれるベクトルを構成し、選択された品質指標データに対応する指標閾値を使用することによって、第2のベクトルと呼ばれるベクトルを構成し得る。第1のベクトルと第2のベクトルとの間の距離が決定され、決定された距離は、プロファイル品質データのグループに対応する第2の端末のカテゴリ分割値として使用される。
【0199】
第1のベクトルと第2のベクトルとの間の距離は、ユークリッド距離、マハラノビス距離、マンハッタン距離、チェビシェフ距離などであってもよいことに留意されたい。
【0200】
さらに、分割閾値は、要件に基づいて設定され得る。これは、本出願の実施形態において限定されない。
【0201】
(3):データ分析器は、端末識別識別子を1つまたは複数の第3の端末に再割り当てし、1つまたは複数の第3の端末に対応する端末プロファイルを再決定する。
【0202】
カテゴリ分割値が小さいほど、対応する通信品質が良好であることを示し、カテゴリ分割値が大きいほど、対応する通信品質が低いことを示す。したがって、複数の第2の端末から、対応するカテゴリ分割値が分割閾値以上である第2の端末を選択した後、データ分析器は、選択された第2の端末を1つまたは複数の第3の端末として使用して、端末識別識別子を1つまたは複数の第3の端末に再割り当てし、対応する端末プロファイルを再決定する。
【0203】
上記説明に基づいて、プロファイル検出データの複数のグループを決定するために1つまたは複数の第1の端末が複数回検出された後、増分学習方式で決定された端末プロファイルの精度は高いことに留意されたい。したがって、本出願の実施形態では、データ分析器は、上記ステップ403から406による増分学習方式で、1つまたは複数の第3の端末に対応する端末プロファイルを再決定し得る。
【0204】
例えば、11vステアリングプロトコルが例として使用され、データ分析器によってデータ分析器から取得されたプロファイル品質データの複数のグループは、以下の表4に示され、プロファイル品質データの各グループのデータ分析器によって決定されるカテゴリ分割値は、表5に示され得る。分割閾値は0.8であると想定される。表5の2行目の端末と3行目の端末に対応するカテゴリ分割値は、分割閾値以上であるため、端末識別識別子11860は、第2の行の端末および第3の行の端末に再割り当てされ得、2つの端末に対応する端末プロファイルが再決定される。
【0205】
【表4】
【0206】
【表5】
【0207】
結論として、本出願の実施形態では、データ検出器は、検出命令を構築し、構築された検出命令を使用することによって、1つまたは複数の第1の端末を複数回検出して、プロファイル検出データの複数のグループを決定し得る。このようにして、データ分析器は、プロファイル検出データの複数のグループに基づいて基準端末プロファイルを決定し得る。言い換えれば、本出願の実施形態では、端末はオンラインで検出され、最小化されたオーバーヘッドに基づいて対応する端末プロファイルを正確に決定し、端末のカテゴリに適応するために、異なるカテゴリ情報に対して異なる端末プロファイルがさらに決定されることができる。さらに、データ分析器が基準端末プロファイルをアクセスポイントデバイスに送った後、アクセスポイントデバイスは基準端末プロファイルを端末に適用し得る。次に、データ検出器はプロファイル品質データの複数のグループを決定し得、その結果、データ分析器はプロファイル品質データの複数のグループに基づいて端末プロファイルを最適化し、端末プロファイルの精度をさらに改善する。
【0208】
本出願の実施形態では、データ分析器およびデータ検出器が同じネットワークデバイス上に展開される例が説明のために使用される。すなわち、データ分析器とデータ検出器が展開されたネットワークデバイスが実行主体として説明のために使用される。図6は、本出願の一実施形態による、端末プロファイルを決定するための方法のフローチャートである。この方法は、次のステップを含む。
【0209】
ステップ601:ネットワークデバイスは、基準カテゴリ情報を取得する。基準カテゴリ情報は、1つまたは複数の第1の端末のカテゴリ情報を指す。
【0210】
いくつかの実施形態では、端末と別のデバイスとの間の通信のためのパケットは、通常、媒体アクセス制御(media access control、MAC)アドレス、モデル説明情報、動作システムのバージョン説明情報、端末の端末タイプなどの情報を運ぶ。したがって、ネットワークデバイスは、パケットから情報を抽出し、基準カテゴリ情報をさらに決定し得る。
【0211】
ステップ601の他の内容については、ステップ401の関連する説明を参照することに留意されたい。詳細は、本出願の実施形態では再度説明されない。
【0212】
ステップ602:ネットワークデバイスは、基準カテゴリ情報に基づいて基準端末識別識別子を決定し、基準端末識別識別子は、1つまたは複数の第1の端末に対応する端末識別識別子を指す。
【0213】
ステップ602の内容については、ステップ402の関連する説明を参照することに留意されたい。詳細は、本出願の実施形態では再度説明されない。
【0214】
ステップ603:ネットワークデバイスは、基準端末識別識別子を複数のアクセスポイントデバイスに送り、複数のアクセスポイントデバイスは、データ分析器と通信可能なアクセスポイントデバイスを指す。
【0215】
ネットワークデバイスは、基準端末識別識別子を複数のアクセスポイントデバイスに送り、アクセスポイントデバイスがその後、対応する端末プロファイルを端末に適用できるようにする。
【0216】
ステップ604:ネットワークデバイスは、プロファイル検出データの複数のグループを取得するために、基準端末識別識別子に基づいて、1つまたは複数の第1の端末を複数回検出する。
【0217】
ステップ604の内容については、ステップ404の関連する説明を参照されたいことに留意されたい。詳細は、本出願の実施形態では再度説明されない。
【0218】
ステップ605:ネットワークデバイスは、プロファイル検出データの複数のグループに基づいて基準端末プロファイルを決定し、基準端末プロファイルは、基準カテゴリ情報を有する端末に対応する端末プロファイルを指す。
【0219】
ステップ605の内容については、ステップ406の関連する説明を参照されたいことに留意されたい。詳細は、本出願の実施形態では再度説明されない。
【0220】
ステップ606:ネットワークデバイスは、基準端末プロファイルを複数のアクセスポイントデバイスに送り、複数のアクセスポイントデバイスは、データ分析器と通信可能なアクセスポイントデバイスを指す。
【0221】
ステップ606の内容については、ステップ407の関連する説明を参照されたいことに留意されたい。詳細は、本出願の実施形態では再度説明されない。
【0222】
結論として、本出願の実施形態では、ネットワークデバイスは、検出命令を構築し、構築された検出命令を使用することによって、1つまたは複数の第1の端末を複数回検出して、プロファイル検出データの複数のグループを決定し得る。このようにして、ネットワークデバイスは、プロファイル検出データの複数のグループに基づいて基準端末プロファイルを決定できる。言い換えれば、本出願の実施形態では、端末はオンラインで検出され、最小化されたオーバーヘッドに基づいて対応する端末プロファイルを正確に決定し、異なるカテゴリ情報に対して異なる端末プロファイルがさらに決定されて、端末のカテゴリに適応することができる。さらに、ネットワークデバイスが基準端末プロファイルをアクセスポイントデバイスに送った後、アクセスポイントデバイスは基準端末プロファイルを端末に適用し得る。次いで、ネットワークデバイスは、プロファイル品質データの複数のグループを決定し、プロファイル品質データの複数のグループに基づいて端末プロファイルを最適化し、端末プロファイルの精度をさらに改善し得る。
【0223】
図7は、本出願の一実施形態による、端末プロファイルを決定するための装置の構造の概略図である。この装置は、ネットワークデバイス内に配置されている。装置は、ソフトウェア、ハードウェア、またはそれらの組み合わせを使用することによって、ネットワークデバイスの一部または全部として実装され得る。図7に示されるように、装置は、第1の取得モジュール701および第1の決定モジュール702を含む。
【0224】
第1の取得モジュール701は、プロファイル検出データの複数のグループを取得するように構成される。プロファイル検出データの複数のグループは、1つまたは複数の第1の端末を複数回検出することによって決定される。
【0225】
第1の決定モジュール702は、プロファイル検出データの複数のグループに基づいて基準端末プロファイルを決定するように構成される。
【0226】
任意選択で、第1の端末は同じカテゴリに属し、カテゴリ情報は基準カテゴリ情報であり、基準端末プロファイルは、基準カテゴリ情報を有する端末に対応する端末プロファイルを指す。
【0227】
任意選択で、第1の決定モジュール702は、
プロファイル検出データの複数のグループのそれぞれから、基準プロファイルタイプに基づいて、対応する主要特徴データを抽出することであって、基準プロファイルタイプは、現在決定する必要がある端末プロファイルに対応するタイプを指す、ことと、
抽出された複数の主要特徴データに基づいて基準端末プロファイルを決定することと、を行うように構成される。
【0228】
任意選択で、基準プロファイルタイプがリンク品質測定タイプである場合、主要特徴データは、プロトコルサポートラベルおよびプロトコル記述データを含む。プロトコルサポートラベルは、対応する端末が対応するリンク信号品質測定プロトコルをサポートするかどうかを示すために使用される。プロトコル記述データは、対応するリンク信号品質測定プロトコルを記述するために使用される。
【0229】
基準プロファイルタイプがローミングステアリングタイプである場合、主要特徴データは、ローミングステアリングラベルおよびステアリング特徴データを含む。ローミングステアリングラベルは、対応する端末でのローミングステアリング検出が成功したかどうかを示すために使用される。ステアリング特徴データは、対応する端末でローミングステアリング検出が実行されるときのネットワーク情報および/またはローミングステアリング検出を実行するステアリング方式を記述するために使用される。
【0230】
基準プロファイルタイプがネットワーク検出タイプである場合、主要特徴データは、検出サポートラベルおよび検出記述データを含む。検出サポートラベルは、対応する端末が対応する検出能力をサポートしているかどうかを示すために使用される。検出記述データは、対応する検出能力を記述するために使用される。検出能力は、周波数帯域および/またはチャネルを含む。
【0231】
任意選択で、装置は、
端末特徴データを取得するように構成される第2の取得モジュールであって、端末特徴データは、1つの目標端末の特徴または複数の目標端末の共通の特徴を記述するために使用される、第2の取得モジュールと、
複数の記憶された特徴データから、端末特徴データに最も類似する目標特徴データを決定するように構成される第2の決定モジュールであって、複数の特徴データのそれぞれが端末プロファイルに対応し、複数の特徴データに対応する端末プロファイルは、基準端末プロファイルを含む、第2の決定モジュールと、
1つまたは複数の目標端末の端末プロファイルとして、目標特徴データに対応する端末プロファイルを決定するように構成される、第3の決定モジュールと、をさらに含む。
【0232】
任意選択で、装置は、
基準カテゴリ情報を取得するように構成される第3の取得モジュールと、
基準カテゴリ情報に基づいて基準端末識別識別子を決定するように構成される第4の決定モジュールであって、基準端末識別識別子は、1つまたは複数の第1の端末に対応する端末識別識別子を指す、第4の決定モジュールと、
基準端末識別識別子に基づいて1つまたは複数の第1の端末を複数回検出するように構成される検出モジュールと、をさらに含む。
【0233】
任意選択で、ネットワークデバイスはデータ分析器であり、データ分析器はデータ検出器と通信可能である。
【0234】
装置は、
データ検出器から基準カテゴリ情報を取得するように構成される第3の取得モジュールと、
基準カテゴリ情報に基づいて基準端末識別識別子を決定するように構成される第4の決定モジュールであって、基準端末識別識別子は、1つまたは複数の第1の端末に対応する端末識別識別子を指す、第4の決定モジュールと、
基準端末識別識別子をデータ検出器に送り、データ検出器が基準端末識別識別子に基づいて1つまたは複数の第1の端末を複数回検出できるように構成される第1の送信モジュールと、をさらに含む。
【0235】
任意選択で、第4の決定モジュールは、
記憶された複数のカテゴリ情報から、基準カテゴリ情報に最も類似する目標カテゴリ情報を決定することであって、複数のカテゴリ情報のそれぞれは、端末識別識別子に対応する、ことと、
目標カテゴリ情報に対応する端末識別識別子を基準端末識別識別子として決定することと、を行うように構成される。
【0236】
任意選択で、装置は、
基準端末識別識別子を複数のアクセスポイントデバイスに送るように構成される第2の送信モジュールをさらに含む。複数のアクセスポイントデバイスは、ネットワークデバイスと通信可能なアクセスポイントデバイスを指す。
【0237】
任意選択で、装置は、
基準端末プロファイルを複数のアクセスポイントデバイスに送るように構成される第3の送信モジュールをさらに含む。複数のアクセスポイントデバイスは、ネットワークデバイスと通信可能なアクセスポイントデバイスを指す。
【0238】
任意選択で、装置は、
プロファイル品質データの複数のグループを取得するように構成される第4の取得モジュールであって、プロファイル品質データの複数のグループは、基準カテゴリ情報を有する複数の第2の端末に基準端末プロファイルが適用される前後に取得された品質データを指す、第4の取得モジュールと、
プロファイル品質データの複数のグループに基づいて、複数の第2の端末から1つまたは複数の第3の端末を決定するように構成される第5の決定モジュールであって、1つまたは複数の第3の端末は、複数の第2の端末における端末を指し、基準端末プロファイルが適用された後、品質が向上されない、第5の決定モジュールと、
端末識別識別子を1つまたは複数の第3の端末に再割り当てするように構成される割り当てモジュールと、と
1つまたは複数の第3の端末に対応する端末プロファイルを再決定するように構成される第6の決定モジュールと、をさらに含む。
【0239】
任意選択で、プロファイル品質データの複数のグループのそれぞれは、1つまたは複数の品質指標データを含む。
【0240】
第5の決定モジュールは、
プロファイル品質データの複数のグループのそれぞれに含まれる1つまたは複数の品質指標データに基づいて、複数の第2の端末のそれぞれに対応するカテゴリ分割値を決定することであって、カテゴリ分割値は、対応する端末のローミング品質を表すために使用される、ことと、
1つまたは複数の第3の端末を取得するために、複数の第2の端末から、対応するカテゴリ分割値が分割閾値以上である第2の端末を選択することと、を行うように構成される。
【0241】
任意選択で、基準カテゴリ情報はモデル識別子を含むか、または基準カテゴリ情報は動作システムのモデル識別子およびバージョン識別子を含む。
【0242】
結論として、本出願の実施形態では、データ検出器は、検出命令を構築し、構築された検出命令を使用することによって、1つまたは複数の第1の端末を複数回検出して、プロファイル検出データの複数のグループを決定し得る。このようにして、データ分析器は、プロファイル検出データの複数のグループに基づいて基準端末プロファイルを決定し得る。言い換えれば、本出願の実施形態では、端末はオンラインで検出され、最小化されたオーバーヘッドに基づいて対応する端末プロファイルを正確に決定し、端末のカテゴリに適応するために、異なるカテゴリ情報に対して異なる端末プロファイルがさらに決定されることができる。さらに、データ分析器が基準端末プロファイルをアクセスポイントデバイスに送った後、アクセスポイントデバイスは基準端末プロファイルを端末に適用し得る。次に、データ検出器はプロファイル品質データの複数のグループを決定し得るため、データ分析器はプロファイル品質データの複数のグループに基づいて端末プロファイルを最適化し、端末プロファイルの精度をさらに向上させる。
【0243】
上記実施形態で提供される端末プロファイルを決定するための装置が端末プロファイルを決定するとき、上記機能モジュールの分割は、単に説明のための例として使用されることに留意されたい。実際の適用において、上記機能は、要件に基づいて実装するために異なる機能モジュールに割り当てられてもよく、すなわち、装置の内部構造が異なる機能モジュールに分割されて、上述の機能のすべてまたは一部を実装してもよい。さらに、上記実施形態で提供される端末プロファイルを決定するための装置は、端末プロファイルを決定するための方法の実施形態と同じ概念に関係する。端末プロファイルを決定するための装置の具体的な実装プロセスについては、方法の実施形態を参照されたい。詳細は本明細書では再度説明されない。
【0244】
図8は、本出願の一実施形態による、端末プロファイルを決定するための装置の構造の概略図である。この装置はデータ検出器内に配置される。装置は、ソフトウェア、ハードウェア、またはそれらの組み合わせを使用することによって、データ検出器の一部または全部として実装され得る。図8に示すように、装置は、第1の決定モジュール801および第1の送信モジュール802を含む。
【0245】
第1の決定モジュール801は、プロファイル検出データの複数のグループを決定するように構成される。プロファイル検出データの複数のグループは、基準カテゴリ情報を有する1つまたは複数の第1の端末を複数回検出することによって決定される。
【0246】
第1の送信モジュール802は、プロファイル検出データの複数のグループをデータ分析器に送って、データ分析器がプロファイル検出データの複数のグループに基づいて基準端末プロファイルを決定できるようにするように構成される。基準端末プロファイルは、基準カテゴリ情報を有する端末に対応する端末プロファイルを指す。
【0247】
任意選択で、第1の決定モジュール801は、
基準端末識別識別子を取得するように構成される取得サブモジュールであって、基準端末識別識別子は、1つまたは複数の第1の端末に対応する端末識別識別子を指す、取得サブモジュールと、
プロファイル検出データの複数のグループを取得するために、基準端末識別識別子に基づいて1つまたは複数の第1の端末を複数回検出するように構成される検出サブモジュールと、を含む。
【0248】
任意選択で、検出サブモジュールは、
基準端末識別識別子に基づいて検出命令を構築するように構成される構築部と、
第1の基準端末に関連付けられたアクセスポイントデバイスを使用することによって、検出命令を第1の基準端末に送るように構成される第1の送信部であって、第1の基準端末は、1つまたは複数の第1の端末のうちの1つである、第1の送信部と、
第1の基準端末に関連付けられたアクセスポイントデバイスを使用することによって、検出命令が受信される前後に第1の基準端末によって報告されたログデータを受信するように構成される第1の受信部と、
検出命令が受信される前後に第1の基準端末によって報告されたログデータに基づいてプロファイル検出データのグループを決定するように構成される決定部と、を含む。
【0249】
任意選択で、検出サブモジュールは、
基準端末識別識別子に基づいて、第1の基準端末が検出保護条件を満たすかどうかを決定するように構成される決定部と、
第1の基準端末が検出保護条件を満たしている場合、基準端末識別識別子に基づいて検出命令を構築するように構築部を起動するように構成される起動部と、をさらに含む。
【0250】
任意選択で、基準端末プロファイルのタイプは、ローミングステアリングタイプである。
【0251】
決定部は、
第1の信号強度および第2の信号強度を取得することであって、第1の信号強度は、第1のアクセスポイントデバイスに対応する信号強度を指し、第1のアクセスポイントデバイスは、第1の基準端末のローミングがステアリングされる前に関連付けられたアクセスポイントデバイスを指し、第2の信号強度は、第2のアクセスポイントデバイスに対応する信号強度を指し、第2のアクセスポイントデバイスは、第1の基準端末のローミングがステアリングされた後に関連付けられたアクセスポイントデバイスを指す、ことと、
第1の信号強度が基準強度範囲内にあり、第1の信号強度と第2の信号強度との間の差が強度閾値より大きいと決定された場合、基準端末識別識別子に基づいてステアリング保護パラメータを決定することであって、ステアリング保護パラメータは、第1の基準端末でローミングステアリング検出を実行する最大度数を示すために使用される、ことと、
ステアリング保護パラメータがステアリング保護条件を満たしていると決定され、第1の基準端末が保護ホワイトリスト外にある場合、第1の基準端末が検出保護条件を満たしていると決定することと、を行うように構成される。
【0252】
任意選択で、ステアリング保護パラメータは、基準カテゴリ情報を有する端末のステアリングの総回数を含み、ステアリング保護条件は、ステアリングの総回数が回数閾値以下であることを含み、および/または
ステアリング保護パラメータは、第1の基準端末の平均ステアリング時間間隔を含み、ステアリング保護条件は、平均ステアリング時間間隔が持続時間閾値より大きいことを含み、および/または
ステアリング保護パラメータは、第1のアクセスポイントデバイスがローミングステアリング検出を実行する端末の総数を含み、ステアリング保護条件は、端末の総数が数量閾値以下であることを含む。
【0253】
任意選択で、取得サブモジュールは、
基準カテゴリ情報をデータ分析器に送り、データ分析器が基準カテゴリ情報に基づいて基準端末識別識別子を決定できるように構成される第2の送信部と、
データ分析器によって送信された基準端末識別識別子を受信するように構成される、第2の受信部と、を含む。
【0254】
任意選択で、装置は、
プロファイル品質データの複数のグループを決定するように構成される第2の決定モジュールであって、プロファイル品質データの複数のグループは、基準カテゴリ情報を有する複数の第2の端末に基準端末プロファイルが適用される前後に取得された品質データを指す、第2の決定モジュールと、
プロファイル品質データの複数のグループをデータ分析器に送り、データ分析器がプロファイル品質データの複数のグループに基づいて、複数の第2の端末に対応する端末プロファイルを評価できるように構成される第2の送信モジュールと、をさらに含む。
【0255】
任意選択で、第2の決定モジュールは、
第2の基準端末が複数の第2の端末のうちの1つであるプロファイル適用時点を取得するために、第2の基準端末が基準端末プロファイルを適用する時点を決定することと、
第2の基準端末によって報告されたログデータを使用することにより、プロファイル適用時点に基づいてプロファイル品質データのグループを決定することと、を行うように構成される。
【0256】
結論として、本出願の実施形態では、データ検出器は、検出命令を構築し、構築された検出命令を使用することによって、1つまたは複数の第1の端末を複数回検出して、プロファイル検出データの複数のグループを決定し得る。このようにして、データ分析器は、プロファイル検出データの複数のグループに基づいて基準端末プロファイルを決定し得る。言い換えれば、本出願の実施形態では、端末はオンラインで検出され、最小化されたオーバーヘッドに基づいて対応する端末プロファイルを正確に決定し、端末のカテゴリに適応するために、異なるカテゴリ情報に対して異なる端末プロファイルがさらに決定されることができる。さらに、データ分析器が基準端末プロファイルをアクセスポイントデバイスに送った後、アクセスポイントデバイスは基準端末プロファイルを端末に適用し得る。次に、データ検出器はプロファイル品質データの複数のグループを決定し得るため、データ分析器はプロファイル品質データの複数のグループに基づいて端末プロファイルを最適化し、端末プロファイルの精度をさらに向上させる。
【0257】
上記実施形態で提供される端末プロファイルを決定するための装置が端末プロファイルを決定する場合、上記機能モジュールの分割は、単に説明のための例として使用されることに留意されたい。実際の適用において、上記機能は、要件に基づいて実装するために異なる機能モジュールに割り当てられてもよく、すなわち、装置の内部構造が異なる機能モジュールに分割されて、上述の機能のすべてまたは一部を実装してもよい。さらに、上記実施形態で提供される端末プロファイルを決定するための装置は、端末プロファイルを決定するための方法の実施形態と同じ概念に関係する。端末プロファイルを決定するための装置の具体的な実装プロセスについては、方法の実施形態を参照されたい。詳細はここでは再度説明されない。
【0258】
上記実施形態のすべてまたは一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組み合わせを使用することによって実装され得る。実施形態を実装するためにソフトウェアが使用される場合、実施形態の全部または一部は、コンピュータプログラム製品の形で実装されてもよい。コンピュータプログラム製品は、1つまたは複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータ命令がコンピュータにロードされて実行されると、本出願の実施形態による手順または機能の全部または一部が生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、または別のプログラム可能な装置であってもよい。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよいし、コンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に送信されてもよい。例えば、コンピュータの命令は、ウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンターから別のWebサイト、コンピュータ、サーバに、または有線のデータセンター(例えば、同軸ケーブル、光ファイバー、またはデジタル加入者回線(digital subscriber line、DSL))または無線(例えば、赤外線、無線、またはマイクロ波)方式で送信され得る。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の使用可能な媒体、またはデータ記憶デバイス、例えば、1つまたは複数の使用可能な媒体を統合するサーバまたはデータセンターであり得る。利用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、磁気テープなど)、光学媒体(例えば、デジタルバーサタイルディスク(digital versatile disc、DVD))、半導体媒体(例えば、ソリッドステートドライブ(solid state drive、SSD))などであり得る。本出願で言及されるコンピュータ可読記憶媒体は、不揮発性記憶媒体であってもよいことに留意されたい。換言すれば、コンピュータ可読記憶媒体は、非一時的記憶媒体であってもよい。
【0259】
本明細書で言及される「少なくとも1つ」は1つまたは複数を意味し、「複数」は少なくとも2つを意味することが理解されるべきである。本出願の説明において、「/」は、特に断らない限り「または」を意味する。例えば、A/BはAまたはBを表し得る。本明細書において、「および/または」は、関連するオブジェクトを記述するための関連関係のみを記述し、3つの関係が存在し得ることを表す。例えば、Aおよび/またはBは、次の3つのケースを表し得る。Aのみが存在する場合、AとBの両方が存在する場合、およびBのみが存在する場合である。さらに、本出願の実施形態における技術的解決策を明確に説明するために、本出願の実施形態では、「第1の」および「第2の」などの用語が使用されて、同じアイテムまたは基本的に同じ機能または目的を提供する同様のアイテムを区別する。当業者は、「第1の」および「第2の」などの用語が量および実行順序を限定するものではなく、「第1の」および「第2の」などの用語が明確な違いを示すものではないことを理解し得る。
【0260】
上記説明は、本出願において提供される実施形態であるが、本出願を限定するよう意図されていない。本出願の趣旨および原則から逸脱することなく行われた任意の変更、同等の置換、または改善は、本出願の保護範囲内に収まるであろう。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8