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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-06
(45)【発行日】2024-06-14
(54)【発明の名称】エアロゾル生成装置
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/50 20200101AFI20240607BHJP
   A24F 40/465 20200101ALI20240607BHJP
   A24F 40/20 20200101ALI20240607BHJP
【FI】
A24F40/50
A24F40/465
A24F40/20
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2023071831
(22)【出願日】2023-04-25
(62)【分割の表示】P 2022545956の分割
【原出願日】2021-09-06
(65)【公開番号】P2023099072
(43)【公開日】2023-07-11
【審査請求日】2023-04-26
(31)【優先権主張番号】10-2020-0113745
(32)【優先日】2020-09-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0087858
(32)【優先日】2021-07-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】519217032
【氏名又は名称】ケーティー アンド ジー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リ、チェミン
(72)【発明者】
【氏名】パク、サン キョ
(72)【発明者】
【氏名】リ、ヒョン ソク
(72)【発明者】
【氏名】チュ、ソン ホ
【審査官】川口 聖司
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2020/130752(WO,A1)
【文献】国際公開第2020/047417(WO,A1)
【文献】特表2020-505011(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2019-0014535(KR,A)
【文献】国際公開第2019/053268(WO,A1)
【文献】特表2023-512999(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 40/00-47/00
A61M 15/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル生成基質が収容される収容空間が形成され、誘導加熱方式で前記エアロゾル生成基質に含まれるサセプタを加熱するエアロゾル生成装置において、
直流電源を提供するバッテリと、
少なくとも1つのスイッチング素子を含み、前記直流電源を交流電源に変換する電力変換部と、
前記収容空間に沿って巻回されて前記エアロゾル生成装置の長手方向に延び、前記電力変換部により変換された前記交流電源に応じて、前記エアロゾル生成基質に含まれている前記サセプタに、周期的に方向の可変する交番磁場を発生させることによって、サセプタを加熱するためのコイルと、
予熱区間及び喫煙区間に応じて、前記サセプタの温度が既定の目標温度に到達するように電流のデューティー又は電流の周波数を固定させた状態で、前記コイルに供給される電流を制御する制御部と、を備え
前記制御部は、
前記喫煙区間において前記電流のデューティーを50%に固定した状態で、前記喫煙区間における前記目標温度に基づいて前記コイルに供給される前記電流を制御することを特徴とするエアロゾル発生装置。
【請求項2】
前記サセプタに誘導結合するために、前記コイルに直列または並列に接続されるキャパシタ素子をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項3】
前記電流の周波数は、前記コイル及び前記キャパシタ素子の共振周波数に基づいて設定されることを特徴とする請求項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項4】
電流の周波数は、
前記コイル及び前記キャパシタ素子の共振周波数よりも既定の大きさほど高い周波数に設定されることを特徴とする請求項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項5】
前記コイルは、
前記収容空間に沿って巻回されるソレノイドであり、
銅、銀、金、アルミニウム、タングステン、亜鉛及びニッケルの少なくともいずれか一つを含むことを特徴とする請求項1に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項6】
前記バッテリは、
リチウムリン酸鉄を含むことを特徴とする請求項1に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項7】
外部装置とデータを交換するか、または外部電源から電力を供給されるポートを含むインターフェース部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のエアロゾル発生装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアロゾル生成装置に係り、さらに詳細には、誘導加熱を遂行するエアロゾル生成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、一般的なシガレットの短所を克服する代替方法に係わる需要が増加している。例えば、シガレットを燃焼させ、エアロゾルを生成させる方法ではない、シガレットまたは液体保存部内のエアロゾル生成物質が加熱されることにより、エアロゾルを生成する方法に係わる需要が増加している。
【0003】
エアロゾル生成装置に収容されるシガレットの内部または外部に電気抵抗体に形成されるヒータを配置し、ヒータに電力を供給してシガレットを加熱する方式とは異なる加熱方式が提案されている。特に、誘導加熱方式でシガレットを加熱する方式に係わる研究が活発に進められている。
【0004】
そのような誘導加熱方式のエアロゾル生成装置は、可変磁場を発生させるために、直流(DC)電源を交流(AC)電源に変換して誘導コイルに伝達する。しかし、従来のエアロゾル生成装置は、動作中に同一方法でスイッチング素子を制御するので、エネルギー効率が顕著に減少するという問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする技術的課題は、誘導コイルに交流電源を供給する電力変換器の動作モードを変更してエネルギー損失を顕著に減少させうるエアロゾル生成装置を提供することである。
【0006】
本発明の技術的課題は、上述したところに限定されず、以下の例からさらに他の技術的課題が類推されうる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記技術的課題を解決するための本開示の一実施例によるエアロゾル生成装置は、バッテリ、エアロゾル生成基質を加熱する加熱部、複数のスイッチング素子を含み、前記バッテリから供給された電力を変換して前記加熱部に伝達する電力変換部、及び予熱区間及び喫煙区間を含む温度プロファイルに基づいて前記電力変換部の動作モードが変更されるように、前記複数のスイッチング素子を制御する制御部を含む。
【発明の効果】
【0008】
本発明のエアロゾル生成装置は、迅速な予熱が重要な予熱区間では、出力に優れた第1モードで動作し、迅速な加熱よりは、加熱温度の保持がさらに重要な喫煙区間では、第1モードよりも出力が低いが、エネルギー効率に優れた第2モードで動作することで、エネルギー効率を最大化することができる。
【0009】
また、エアロゾル生成装置は、温度プロファイルの区間変更を動作モードの変更と同期化させるが、区間変更前の目標温度を区間変更後の目標温度よりも高く設定することで、動作モード変更による温度下降現象を補償することができる。すなわち、エアロゾル生成装置は、目標温度の下降時点に動作モードを変更することで、目標温度に到逹するための追加電力を最小化させうる。
【0010】
また、エアロゾル生成装置は、第2モードで電力変換部が最大効率を発揮することができるデューティー比で複数のスイッチング素子を制御するので、エネルギー効率が顕著に増加しうる。
【0011】
予熱初期からPID(Proportional-Integral-Derivative)制御方式によって加熱部を加熱する場合、電流のリップル(ripple)成分によってバッテリに過負荷が発生しうる。しかし、エアロゾル生成装置は、予熱区間の初期に電流の上限を設定することで、バッテリの損傷を防止することができる。
【0012】
本発明の効果は、上述した効果に制限されるものではなく、言及されていない効果は、本明細書及び添付図面から本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に明確に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】誘導加熱方式のエアロゾル生成装置を示す図面である。
図2】誘導加熱方式のエアロゾル生成装置を示す図面である。
図3】シガレットの例を示す図面である。
図4】シガレットの例を示す図面である。
図5】エアロゾル生成装置に挿入されるシガレットの例を示す図面である。
図6】エアロゾル生成装置に挿入されるシガレットの例を示す図面である。
図7】一実施例によるエアロゾル生成装置の内部ブロック図である。
図8図7の駆動制御部の動作方法を説明するための図面である。
図9】一実施例による電力変換部及び加熱部の内部回路図である。
図10】一実施例による温度プロファイルによる動作モードの変更方法を説明するための図面である。
図11】第1モードでスイッチング素子の動作方法を説明するための図面である。
図12】第1モードでスイッチング素子の動作による電流フローを説明するための図面である。
図13】第1モードでスイッチング素子の動作による電流フローを説明するための図面である。
図14】第2モードでスイッチング素子の動作方法を説明するための図面である。
図15】第2モードでスイッチング素子の動作による電流フローを説明するための図面である。
図16】第2モードでスイッチング素子の動作による電流フローを説明するための図面である。
図17】一実施例によるエアロゾル生成装置の動作方法を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
前記技術的課題を解決するための本開示の一実施例によるエアロゾル生成装置は、バッテリ、エアロゾル生成基質を加熱する加熱部、複数のスイッチング素子を含み、前記バッテリから供給された電力を変換して前記加熱部に伝達する電力変換部及び予熱区間及び喫煙区間を含む温度プロファイルに基づいて前記電力変換部の動作モードが変更されるように前記複数のスイッチング素子を制御する制御部を含む。
【0015】
また、前記制御部は、前記予熱区間から前記喫煙区間に変更されれば、前記電力変換部の前記動作モードを変更する。
【0016】
また、前記制御部は、予熱区間で第1目標温度に基づいて前記加熱部を予熱して、喫煙
区間で前記第1目標温度と異なる第2目標温度に基づいて前記加熱部を加熱し、前記第1目標温度から前記第2目標温度に変更されるとき、前記電力変換部の前記動作モードを変更する。
【0017】
また、前記制御部は、前記第1目標温度を前記第2目標温度よりも大きく設定する。
【0018】
また、前記制御部は、前記予熱区間で前記電力変換部が第1モードで動作するように前記複数のスイッチング素子を制御し、前記喫煙区間で前記電力変換部が前記第1モードと異なる第2モードで動作するように前記複数のスイッチング素子を制御する。
【0019】
また、前記電力変換部は、前記第1モードでフルブリッジ回路として動作し、前記第2モードでハーフブリッジ回路として動作する。
【0020】
また、前記予熱区間は、第1サブ区間及び前記第1サブ区間以後の第2サブ区間を含み、前記制御部は、前記第1サブ区間で前記加熱部に供給される電流が既設定の上限を超過しないように前記電力変換部を制御する。
【0021】
また、前記制御部は、前記第2サブ区間で、第1デューティー比に基づいて前記電力変換部を制御する。
【0022】
また、前記制御部は、前記第2サブ区間以後の前記喫煙区間で前記第1デューティー比と異なる第2デューティー比に基づいて前記電力変換部を制御する。
【0023】
また、前記第1デューティー比を前記第2デューティー比より小さい。
【0024】
また、前記電力変換部は、第1スイッチング素子と第2スイッチング素子で構成される第1ラグ、及び第3スイッチング素子と第4スイッチング素子で構成され、前記第1ラグと並列連結される第2ラグを含み、前記加熱部は、前記第1スイッチング素子と前記第2スイッチング素子との間のノードと、前記第3スイッチング素子と前記第4スイッチング素子の間のノードに連結される。
【0025】
また、前記制御部は、前記予熱区間で、前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子を相補的に動作させ、前記第3スイッチング素子及び前記第4スイッチング素子を相補的に動作させる。
【0026】
また、前記制御部は、前記喫煙区間で、前記第3スイッチング素子をオフさせ、前記第4スイッチング素子をオンさせた状態で、前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子を相補的に動作させる。
【0027】
また、前記電力変換部は、前記バッテリから供給された直流電源を交流電源に変換し、前記加熱部は、前記交流電源に基づいて交番磁場を生成するコイルを含む。
【0028】
また、前記加熱部は、前記交番磁場によって加熱されるサセプタをさらに含む。
【0029】
実施例で使用される用語は、本発明での機能を考慮しながら、可能な限り、現在広く使用されている一般的な用語を選択したが、それは、当分野に従事する技術者の意図または判例、新たな技術の出現などによっても異なる。また、特定の場合は、出願人が任意に選定した用語もあり、その場合、該当する発明の説明部分で詳細にその意味を記載する。したがって、本発明で使用される用語は、単なる用語の名称ではない、その用語が有する意味と本発明の全般にわたる内容に基づいて定義されねばならない。
【0030】
明細書全体においてある部分がある構成要素を「含む」とするとき、それは特に反対となる記載がない限り、他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに含んでもよいということを意味する。また、明細書に記載された「…部」、「…モジュール」などの用語は、少なくとも1つの機能や動作を処理する単位を意味し、それは、ハードウェアまたはソフトウェアによって具現されるか、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせによっても具現される。
【0031】
ここで、使用された「少なくとも1つ」のような表現は、全体構成リスト(list)を修飾し、リストの個別構成を修飾しない。例えば、「a、b及びcのうち、少なくとも1つ」という表現は、「a」、「b」、「c」、「aとb」、「aとc」、「bとc」または「a、b及びc」いずれも含むと理解されなければならない。
【0032】
用語「タバコ」(すなわち、「一般」、「伝統的な」または「燃焼」なしに単独で使用される場合)は、伝統の燃焼タバコと類似した形態を有する任意の物品を指称する。該タバコには、エアロゾル生成装置の作動(例えば、加熱)によって、エアロゾルを生成するエアロゾル生成物質が含まれうる。
【0033】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施例について本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施可能なように詳細に説明する。しかし、本発明は、様々な互いに異なる形態によっても具現され、ここで説明する実施例に限定されない。
【0034】
以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明する。
【0035】
図1及び図2は、誘導加熱方式のエアロゾル生成装置を示す図面である。
【0036】
図1を参照すれば、エアロゾル生成装置100は、サセプタ110、コイル130、バッテリ140及び制御部150を含んでもよい。実施例によってサセプタ110は、シガレット(例えば、図3及び図4の200)に含まれる構成でもある。その場合、エアロゾル生成装置100は、図2のように、サセプタ110を含まない。
【0037】
図1及び図2に示されたエアロゾル生成装置100には、本実施例に係わる構成要素が示されている。したがって、図1及び図2に示された構成要素以外に他の汎用的な構成要素がエアロゾル生成装置100にさらに含まれうるということを、当該技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解できるであろう。
【0038】
エアロゾル生成装置100は、誘導加熱(induction heating)方式で収容空間120に収容されるシガレット200を加熱することで、エアロゾルを生成させうる。誘導加熱方式は、周期的に方向が異なる交番磁場(alternating magnetic field)によって磁性体を加熱する方式を意味することができる。
【0039】
磁性体に交番磁場が印加される場合、磁性体には、渦流損(eddy current
loss)及びヒステリシス損(hysteresis loss)によるエネルギー損失が発生し、損失されるエネルギーが熱エネルギーとして磁性体から放出されうる。磁性体に印加される交番磁場の振幅または周波数が大きいほど磁性体から多くの熱エネルギーが放出されうる。熱エネルギーは、シガレット200に伝達されうる。
【0040】
外部磁場によって発熱する磁性体は、サセプタ(susceptor)110でもある。サセプタ110は、切片、薄片またはストリップなどの形状にも形成される。
【0041】
サセプタ110は、金属または炭素を含む。サセプタ110は、フェライト(ferrite)、強磁性合金(ferromagnetic alloy)、ステンレス鋼(stainles ssteel)及びアルミニウム(Al)のうち、少なくとも1つを含んでもよい。また、サセプタ110は、黒鉛(graphite)、モリブデン(molybdenum)、シリコンカーバイド(silicon carbide)、ニオブ(niobium)、ニッケル合金(nickel alloy)、金属フィルム(metal film)、ジルコニア(zirconia)のようなセラミック、ニッケル(Ni)やコバルト(Co)のような遷移金属、ホウ素(B)やリン(P)のような半金属のうち、少なくとも1つを含んでもよい。
【0042】
エアロゾル生成装置100は、シガレット200を収容するための収容空間120を含む。収容空間120は、シガレット200を収容する開口を含む。シガレット200は、収容空間120の開口を介して収容空間120のエアロゾル生成装置100に挿入されうる。
【0043】
図1のように、サセプタ110は、収容空間120に配置されうる。サセプタ110は、収容空間120の底面に付着されうる。シガレット200は、サセプタ110がシガレット200に挿入されるように収容空間120の底面に押し当てられうる。
【0044】
または、図2のように、エアロゾル生成装置100は、サセプタ110を含まない。その場合、サセプタ110は、シガレット200に含まれうる。
【0045】
エアロゾル生成装置100は、サセプタ110に交番磁場を印加し、サセプタ110の誘導加熱によるサセプタ110の温度変化によって共振周波数が可変されるコイル130を含んでもよい。
【0046】
コイル130は、ソレノイド(solenoid)によっても具現される。コイル130は、収容空間120の側面に沿って巻線されるソレノイドでもあり、ソレノイドの内部空間にシガレット200が収容されうる。ソレノイドを構成する導線の材質は、銅(Cu)でもある。但し、それに限定されるものではなく、低い比抵抗値を有し、高い電流が流れるようにする材質として、銀(Ag)、金(Au)、アルミニウム(Al)、タングステン(W)、亜鉛(Zn)及びニッケル(Ni)のうち、いずれか1つ、または、少なくとも1つを含む合金がソレノイドを構成する導線の材質にもなる。
【0047】
コイル130は、収容空間120に巻線され、サセプタ110に対応する位置に配置されうる。
【0048】
バッテリ140は、コイル130に電力を供給することができる。バッテリ140は、リチウムリン酸鉄(LiFePO)バッテリでもあるが、それに制限されるものではない。例えば、バッテリは、酸化リチウムコバルト(LiCoO)バッテリ、リチウムチタン酸塩バッテリなどでもある。
【0049】
制御部150は、コイル130に供給される電力を制御することができる。制御部150は、コイル130の駆動周波数を可変することができる。制御部150は、駆動周波数を制御することで、サセプタ110を誘導加熱することができる。
【0050】
図3及び図4は、シガレットの例を示す図面である。
【0051】
図3及び図4を参照すれば、シガレット200は、タバコロッド210及びフィルタロッド220を含んでもよい。フィルタロッド220は、1以上のセグメントで構成されう
る。例えば、フィルタロッド220は、エアロゾルを冷却する第1セグメント及びエアロゾルに含まれる特定成分を濾過する第2セグメントを含んでもよい。また、フィルタロッド220には、他の機能を遂行する少なくとも1つのセグメントがさらに含まれうる。
【0052】
シガレット200は、少なくとも1枚のラッパ240によっても包装される。ラッパ240には、外部空気が流入されるか、内部空気が流出される少なくとも1つの孔(hole)が形成されうる。一例として、シガレット200は、1枚のラッパ240によっても包装される。他の例として、図3及び図4のように、シガレット200は、2枚以上のラッパ240によって重畳して包装されうる。具体的に、第1ラッパによってタバコロッド210が包装され、第2ラッパによってフィルタロッド220が包装されうる。ラッパそれぞれによって包装されるタバコロッド210及びフィルタロッド220が結合され、第3ラッパによってシガレット200全体が再包装されうる。
【0053】
タバコロッド210は、エアロゾル生成物質を含む。例えば、エアロゾル生成物質は、グリセリン、プロピレングリコール、エチレングリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール及びオレイルアルコールのうち、少なくとも1つを含んでもよいが、それらに限定されない。タバコロッド210は、風味剤、湿潤剤及び/または有機酸(organic acid)のような他の添加物質を含んでもよい。タバコロッド210には、メントールまたは保湿剤などの加香液がタバコロッド210に噴射されて添加されうる。
【0054】
タバコロッド210は、多様な方式によっても作製される。例えば、タバコロッド210は、シート(sheet)状に作製され、ストランド(strand)状にも作製される。または、タバコロッド210は、タバコシートが細かく切られた刻みタバコによっても作製される。
【0055】
実施例によって、シガレット200は、サセプタ110をさらに含んでもよい。その場合、サセプタ110は、図4のように、タバコロッド210に配置されうる。サセプタ110は、タバコロッド210の末端からフィルタロッド220側に延びうる。
【0056】
タバコロッド210は、熱伝導物質によっても取り囲まれる。例えば、熱伝導物質は、アルミ箔のような金属箔でもあるが、それに限定されるものではない。タバコロッド210を取り囲む熱伝導物質は、タバコロッド210に伝達される熱を均一に分散させてタバコロッド210に加えられる熱伝導率を向上させ、それにより、タバコロッド210から生成されるエアロゾルの風味が向上しうる。
【0057】
フィルタロッド220は、酢酸セルロースフィルタでもある。フィルタロッド220は、多様な形状にも形成される。例えば、フィルタロッド220は、円筒状ロッドでもあり、内部に中空(hollow)を含むチューブ状ロッドでもある。または、フィルタロッド220は、内部に空洞(cavity)を含むリセス(recess)状ロッドでもある。フィルタロッド220が複数のセグメントで構成される場合、複数のセグメントは、互いに異なる形状にも作製される。
【0058】
フィルタロッド220は、フィルタロッド220で香味が発生するように作製されうる。例えば、フィルタロッド220に加香液が噴射され、加香液が塗布される別途の繊維がフィルタロッド220の内部に挿入されうる。
【0059】
フィルタロッド220には、少なくとも1つのカプセル230が含まれうる。カプセル230は、香味を発生させ、エアロゾルを発生させうる。例えば、カプセル230は、香料を含む液体を被膜で覆い包む構造によっても形成される。カプセル230は、球状また
は円筒状を有するが、それに限定されるものではない。
【0060】
フィルタロッド220にエアロゾルを冷却する冷却セグメントが含まれる場合、冷却セグメントは、高分子物質または生分解性高分子物質によっても製造される。例えば、冷却セグメントは、純粋なポリ乳酸(polylactic acid)だけで作製されうる。または、冷却セグメントは、複数の穿孔を含む酢酸セルロースフィルタによっても作製される。但し、それに限定されるものではなく、冷却セグメントは、エアロゾルを冷却する構造及び物質で構成されうる。
【0061】
図5及び図6は、エアロゾル生成装置に挿入されるシガレットの例を示す図面である。
【0062】
さらに詳細に図5は、サセプタ110がエアロゾル生成装置100に配置される例を示すものであり、図6は、サセプタ110がシガレット200に配置される例を示す図面である。
【0063】
図5を参照すれば、シガレット200は、シガレット200の長手方向に沿って収容空間120に収容されうる。サセプタ110は、タバコロッド210がサセプタ110に接触されるようにエアロゾル生成装置100に収容されたシガレット200に挿入されうる。サセプタ110は、シガレット200に挿入されるように、エアロゾル生成装置100の長手方向に延びうる。
【0064】
サセプタ110は、シガレット200の中心部に挿入されるように収容空間120の中心部に位置しうる。図5において、サセプタ110は、単一個数であると例示されているが、それに制限されない。すなわち、本発明のエアロゾル生成装置100は、シガレット200に挿入されるように複数個のサセプタ110を含むこともできる。
【0065】
コイル130は、収容空間120の長手方向に沿って収容空間120の周りを取り囲みうる。コイル130は、サセプタ110に対応する長さに収容空間120の長手方向に沿って延び、サセプタ110に対応する位置に配置されうる。
【0066】
図6を参照すれば、シガレット200は、シガレット200の長手方向に沿って収容空間120に収容されうる。シガレット200が収容空間120に挿入されることにより、サセプタ110は、コイル130によっても取り囲まれる。
【0067】
サセプタ110は、均一な熱伝達のためにタバコロッド210の中心部に位置することができる。図6でサセプタ110は、単一個数であると例示されているが、それに制限されない。すなわち、シガレット200には、複数個のサセプタ110が含まれうる。
【0068】
コイル130は、収容空間120の長手方向に沿って収容空間120の周りを取り囲みうる。コイル130は、サセプタ110に対応する長さに長手方向に沿って延び、サセプタ110に対応する位置に配置されうる。
【0069】
図7は、一実施例によるエアロゾル生成装置の内部ブロック図である。
【0070】
図7を参照すれば、エアロゾル生成装置100は、入力部710、出力部720、感知部730、インターフェース部740、電力変換部751、加熱部752、バッテリ760、メモリ770、及び制御部780を含む。図7のバッテリ760及び制御部780は、図1及び図2のバッテリ140及び制御部150にそれぞれ対応しうる。図7の加熱部752は、図1及び図2のコイル130に対応しうる。実施例によって、図7の加熱部752は、図1のサセプタ110を含む構成でもある。
【0071】
入力部710は、ユーザ入力を受信することができる。例えば、入力部710は、加圧式プッシュ(push)ボタン状にも設けられうるが、それに制限されない。入力部710は、ユーザ入力を受信した場合、ユーザ入力に対応する制御信号を制御部780に伝送することができる。制御部780は、制御信号に基づいて、エアロゾル生成装置100の内部構成を制御することができる。例えば、制御部780は、制御信号に基づいて加熱部752に電力を供給することができる。
【0072】
出力部720は、エアロゾル生成装置100に係わる視覚情報及び/または触覚情報を出力することができる。そのために出力部720は、ディスプレイ(図示せず)、振動モータ(図示せず)などを含む。
【0073】
感知部730は、エアロゾル生成装置100の動作と係わる情報を感知することができる。一実施例において、感知部730は、加熱部752の温度を感知する温度感知部731を含んでもよい。温度感知部731は、少なくともいずれか1つの温度センサを含み、温度センサは、加熱部752と隣接して配置されうる。実施例によって、感知部730は、ユーザのパフを感知するためのパフセンサをさらに含んでもよい。
【0074】
インターフェース部740は、エアロゾル生成装置100に連結される多様な種類の外部デバイスとの通路役割を遂行することができる。例えば、インターフェース部740は、外部デバイスと連結可能なポート(port)を備え、エアロゾル生成装置100は、ポートを介して外部デバイスと連結されうる。エアロゾル生成装置100は、外部デバイスと連結された状態で、外部デバイスとデータとを交換することができる。インターフェース部740は、外部電源を供給される通路役割を遂行することもできる。例えば、インターフェース部740は、外部電源と連結可能なポートを備え、エアロゾル生成装置100は、外部電源と連結された状態で、外部電源から外部電源を供給されうる。
【0075】
加熱部752は、エアロゾル生成基質を加熱することができる。エアロゾル生成基質が加熱されることにより、エアロゾルが発生しうる。エアロゾル生成基質は、図3及び図4のシガレット200でもある。
【0076】
加熱部752は、コイル130を含んでもよい。また、加熱部752は、サセプタ110に誘導結合するためのキャパシタ(図9のC)をさらに含んでもよい。実施例によって、加熱部752は、サセプタ110をさらに含んでもよい。
【0077】
一実施例によって、コイル130に電流が印加される場合、コイル130で発生する交番磁場によってサセプタ110が加熱されうる。加熱されたサセプタ110は、エアロゾル生成基質を加熱し、これにより、エアロゾルが生成されうる。
【0078】
一方、加熱部752がサセプタ110を含まない場合、サセプタ110は、エアロゾル生成基質に含まれうる。この際、加熱部752は、磁場発生部とも称する。
【0079】
バッテリ760は、制御部780の制御によって加熱部752に電力を供給することができる。この際、電力変換部751は、バッテリ760から供給された電源を変換して加熱部752に伝達することができる。
【0080】
電力変換部751は、バッテリ760から供給された直流電源を、交流電源に変換して加熱部752に伝達することができる。電力変換部751は、直流電源を交流電源に変換するために、複数のスイッチング素子を含んでもよい。
【0081】
メモリ770は、エアロゾル生成装置100の動作のための情報を保存する。一実施例において、メモリ770は、温度プロファイルに係わる情報を保存することができる。
【0082】
温度プロファイルは、加熱区間に対応する目標温度に係わる情報を含んでもよい。加熱区間は、サセプタ110の温度を既設定の予熱温度まで増加させる予熱区間、及びサセプタ110の温度を一定範囲内で保持させる喫煙区間を含んでもよい。予熱区間での目標温度は、喫煙区間での目標温度よりも高く設定されうる。例えば、予熱区間での目標温度は、340℃に設定され、喫煙区間での目標温度は、335℃に設定されうる。
【0083】
制御部780は、加熱部752の温度及び目標温度の差値に基づいて、加熱部752の温度を制御することができる。すなわち、制御部780は、加熱部752の温度情報に基づいてフィードバック制御を遂行することができる。
【0084】
具体的に、制御部780は、加熱部752の温度及び目標温度の差値、差値を経時的に積分した値、及び差値を経時的に微分した値を通じたフィードバック制御方式によって加熱部752に供給される電力を制御することができる。
【0085】
一実施例において、制御部780は、PID(Proportional-Integral-Derivative)制御方式で加熱部752の温度を制御することができる。PID制御の係数は、加熱部752の温度が最適に制御されるように実験的に予め設定されうる。制御部780は、設定されたPID制御の係数によって加熱部752の温度が目標温度に到逹するように加熱部752の温度を制御することができる。
【0086】
制御部780は、電力変換部751を制御することで、加熱部752に供給される電力を制御することができる。制御部780は、パルス幅変調(Pulse Width Modulation:PWM)方式を用いて電力変換部751を制御することができる。制御部780は、パルス幅変調(PWM)方式を用いて電力変換部751に含まれた複数のスイッチング素子を制御することができる。そのために、制御部780は、複数のスイッチング素子を制御する駆動制御部781を含んでもよい。実施例によって、駆動制御部781は、制御部780とは区分される別途の構成によって形成される。
【0087】
一般的に電力変換部751は、特定のデューティー(duty)で最大効率を発揮することができる。例えば、電力変換部751は、デューティーが50%であるとき、最大の電力効率で動作することができる。デューティーは、1つのスイッチング周期(switching period)でスイッチング素子がターンオンされる時間の百分率を意味する。したがって、以下でデューティーは、デューティー比(duty ratio)と同一意味でもある。
【0088】
一方、従来の技術は、電力変換部751をフルブリッジ(full bridge)回路で構成した後、複数のスイッチング素子をフルブリッジモードのみで動作させる。または、従来の技術は、電力変換部751をハーフブリッジ(half bridge)回路で構成した後、複数のスイッチング素子をハーフブリッジモードのみで動作させる。しかし、電力変換部751をフルブリッジ回路で構成した後、最大電力効率のために加熱区間の全区間で固定されたデューティーで電力変換部751を制御する場合、吸熱区間で加熱部752を降温し難いという問題がある。一方、電力変換部751をハーフブリッジ回路で構成した後、最大電力効率のために予熱区間から固定されたデューティーで電力変換部751を制御する場合、ハーフブリッジ回路の出力が低く、予熱区間で迅速な予熱が困難であるという問題がある。
【0089】
本発明は、そのような問題点を解決するために、一実施例は、電力変換部751をフル
ブリッジ回路で形成した後、電力変換部751が、向上された電力効率を発揮するように温度プロファイルによって動作モードを変更することができる。
【0090】
さらに詳細には、制御部780は、予熱区間及び喫煙区間に対する温度プロファイルに基づいて電力変換部751の動作モードが変更されるように複数のスイッチング素子を制御することができる。
【0091】
制御部780は、エアロゾル生成装置100が最大効率で動作するように電力変換部751の動作モードを変更する。動作モードは、第1モード及び第2モードを含む。一実施例において、第1モードは、電力変換部751がフルブリッジ回路として動作するモードを意味する。また第2モードは、電力変換部751がハーフブリッジ回路として動作するモードを意味する。電力変換部751は、第1モードで第1電力を出力し、第2モードで第1電力より小さい第2電力を出力する。
【0092】
制御部780は、温度プロファイルに基づいて電力変換部751のモードを変更することができる。制御部780は、予熱区間で電力変換部751が第1モードとして動作するように電力変換部751に含まれた複数のスイッチング素子を制御する。また、制御部780は、予熱区間以後の喫煙区間で電力変換部751が第1モードと異なる第2モードとして動作するように電力変換部751に含まれた複数のスイッチング素子を制御する。
【0093】
予熱区間と喫煙区間は、サセプタ110の目標温度及び/または加熱時間が異なってもいる。制御部780は、サセプタ110の温度が目標温度に到逹するように電力変換部751を制御する。制御部780は、第1加熱時間の間、第1目標温度に基づいて電力変換部751を制御する。また、制御部780は、第2加熱時間の間、第2目標温度に基づいて電力変換部751を制御することができる。第1加熱時間は、予熱区間に対応し、第2加熱時間は、喫煙区間に対応しうる。第1加熱時間は、第2加熱時間より短く設定されうる。
【0094】
制御部780は、予熱区間の一部で第1デューティーに基づいて電力変換部751を制御することができる。また、制御部780は、喫煙区間で第1デューティーと異なる第2デューティーに基づいて電力変換部751を制御する。第2デューティーは、電力変換部751が最大電力効率で動作するように設定されうる。例えば、第2デューティーは、50%に設定されうる。第1デューティーは、第2デューティーより小さく設定されうる。例えば、第1デューティーは、40%に設定されうる。第1デューティーを最大電力効率を発揮する第2デューティーより小さく設定することは、喫煙区間で加熱部752の温度下降を容易にするためである。
【0095】
電力変換部751は、複数のスイッチング素子を含むので、動作モードの変更時点には信号レイテンシ(latency)のようなS/W問題、スイッチング素子のオン/オフ遅延時間のようなH/W問題によってサセプタ110の温度を正確に制御し難い。例えば、動作モードの変更時点には、サセプタ110の温度下降現象が発生しうる。このように温度下降にもかかわらず、目標温度を一定に保持する場合、サセプタ110の温度を目標温度まで上昇させるための追加電力が必要である。このような追加電力は、予測できない電力であって、エネルギー損失の原因になる。
【0096】
本発明は、このような問題点を解決するために、第1目標温度を第2目標温度よりも大きく設定し、目標温度の下降時、動作モードを変更することができる。すなわち、エアロゾル生成装置100は、温度プロファイルの転換と動作モードの転換とを同期化することで、エネルギー損失を最小化することができる。
【0097】
さらに詳細には、制御部780は、第1目標温度から第2目標温度に変更される時点において、電力変換部751の動作モードを変更する。第2目標温度は、第1目標温度よりも低いので、電力変換部751に必要な追加電力は顕著に減少しうる。これにより、電力変換部751のエネルギー損失が最小化されうる。
【0098】
図8は、図7の駆動制御部の動作方法を説明するための図面である。
【0099】
図8を参照すれば、駆動制御部781は、電力変換部751にスイッチング信号sw1、sw2を提供する。スイッチング信号には、スイッチング素子のオン/オフ情報、デューティー情報などが含まれうる。電力変換部751は、スイッチング信号sw1、sw2に基づいて第1モードまたは第2モードで動作することができる。
【0100】
駆動制御部781は、予熱区間で電力変換部751が第1モードで動作するように第1スイッチング信号sw1を出力する。電力変換部751は、第1スイッチング信号sw1に基づいてフルブリッジ回路として動作されうる。
【0101】
駆動制御部781は、喫煙区間で電力変換部751が第2モードで動作するように第2スイッチング信号sw2を出力する。電力変換部751は、第2スイッチング信号sw2に基づいてハーフブリッジ回路として動作されうる。
【0102】
図9は、一実施例による電力変換部及び加熱部の内部回路図である。
【0103】
図9を参照すれば、電力変換部751は、第1スイッチング素子S1と第2スイッチング素子S2で構成される第1ラグ910、及び第3スイッチング素子S3及び第4スイッチング素子で構成され、第1ラグ910と並列連結される第2ラグ920を含んでもよい。
【0104】
第1ないし第4スイッチング素子S1ないしS4は、双方向性スイッチング素子でもある。例えば、第1ないし第4スイッチング素子S1ないしS4は、電界効果トランジスタ(FET)でもあるが、それに制限されない。
【0105】
第1スイッチング素子S1は、第2スイッチング素子S2と直列接続されうる。また、第3スイッチング素子S3は、第4スイッチング素子S4と直列接続されうる。第1スイッチング素子S1及び第2スイッチング素子S2の第1ラグ910と、第3スイッチング素子S3及び第4スイッチング素子S4の第2ラグ920は、互いに並列接続されうる。第1ラグ910及び第2ラグ920それぞれは、バッテリ760と並列接続されうる。
【0106】
加熱部752は、第1スイッチング素子S1と第2スイッチング素子S2との間の第1ノードn1と、第3スイッチング素子S3と第4スイッチング素子S4との間の第2ノードn2と、の間に接続されうる。
【0107】
さらに詳細には、加熱部752は、コイル130及びコイル130に直列接続されたキャパシタ素子Cを含んでもよい。キャパシタ素子Cは、サセプタ110との共振のために設けられる素子でもある。実施例によって、キャパシタ素子Cは、コイル130と並列接続されうる。
【0108】
第1スイッチング素子S1及び第2スイッチング素子S2の間には、第1ノードn1が形成され、第3スイッチング素子S3及び第4スイッチング素子S4の間には、第2ノードn2が形成されうる。また、コイル130及びキャパシタ素子Cは、第1ノードn1及び第2ノードn2の間に連結されうる。
【0109】
制御部780は、第1ないし第4スイッチング素子S1ないしS4の動作を制御することで、コイル130に供給される電力を制御することができる。
【0110】
図9には、本実施例に係わる構成要素が示されている。したがって、図9に示された構成要素以外に、他の汎用的な構成要素がエアロゾル生成装置100にさらに含まれうるということを、当該技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解できるであろう。例えば、電力変換部751は、逆電流を防止するために第1ないし第4スイッチング素子S1ないしS4それぞれに並列連結されたダイオード素子をさらに含んでもよい。
【0111】
図10は、一実施例による温度プロファイルによる動作モードの変更方法を説明するための図面である。
【0112】
図10を参照すれば、グラフは、サセプタ110の目標温度1010、サセプタ110の温度1020、コイル130に供給される供給電流1030、コイル130とサセプタ110とのマッチング周波数1040及び電力変換部751のデューティー1050に係わる情報を示す。図10において、x軸は、時間であり、y軸は、電流(A)、周波数(Hz)、温度(℃)、及びデューティー(%)のうち、いずれか1つである。
【0113】
制御部780は、温度プロファイルによってサセプタ110を加熱することができる。温度プロファイルには、目標温度1010及び加熱時間に係わる情報が含まれうる。温度プロファイルは、目標温度1010及び/または加熱時間に基づいて予熱区間及び喫煙区間に区分されうる。予熱区間は、サセプタ110の温度1020を既設定の予熱温度まで増加させる区間を意味する。例えば、予熱温度は、340℃であるが、それに制限されるものではない。喫煙区間は、実際パフ(puff)が遂行される区間であって、サセプタ110の温度1020が既設定の喫煙温度範囲内で保持される区間を意味する。例えば、喫煙温度範囲は、330℃~340℃でもあるが、それに制限されない。
【0114】
制御部780は、温度プロファイルによって第1加熱時間t1の間、第1目標温度Te1に基づいてサセプタ110を予熱することができる。第1加熱時間t1と予熱区間は、互いに対応しうる。制御部780は、予熱区間間サセプタ110の温度1020が第1目標温度Te1に到逹するように電力変換部751を制御することができる。
【0115】
制御部780は、第2加熱時間t2の間、第1目標温度Te1よりも低い第2目標温度Te2に基づいてサセプタ110を加熱する。第2加熱時間t2と第1時間t1との間の区間は、喫煙区間に対応する。制御部780は、喫煙区間の間、サセプタ110の温度1020が第2目標温度Te2を保持するように電力変換部751を制御することができる。
【0116】
制御部780は、予熱区間で電力変換部751が第1モードで動作するように複数のスイッチング素子を制御する。第1モードは、電力変換部751がフルブリッジ回路として動作するモードを意味する。
【0117】
予熱区間は、第1サブ区間及び第1サブ区間以後の第2サブ区間に区分されうる。第1サブ区間及び第2サブ区間は、サセプタ110の温度1020によって決定されうる。制御部780は、第1加熱時間t1より短い第3加熱時間t3間の第1目標温度Te1に基づいてサセプタ110を加熱する。例えば、第3加熱時間t3は、サセプタ110の温度1020が(Te1-200℃)~(Te1-30℃)の範囲に含まれるように設定されうる。
【0118】
制御部780は、第1サブ区間で、第1サブモードに基づいて電力変換部751を制御する。第1サブモードは、リップル成分を除去するために、コイル130に供給される供給電流1030の上限値を制限させるモードを意味する。また、第1サブモードは、温度フィードバック制御を遂行しないモードを意味する。
【0119】
制御部780は、第1サブ区間において、供給電流1030の上限を制限することができる。また、制御部780は、第1サブ区間において、マッチング周波数1040を固定する。制御部780は、第1サブ区間において、第1目標温度Te1に基づいて電力変換部751のデューティー1050を制御することにより、サセプタ110を加熱することができる。
【0120】
具体的に、制御部780は、第1サブ区間で供給電流1030の大きさを既設定の基準電流以下に制限する。例えば、基準電流は、1A~4A範囲内で設定されうる。基準電流の下限を1Aに設定する理由は、コイル130を加熱するために要求される最小電流が1Aよりも大きいためである。また、基準電流の上限を、4Aに設定する理由は、バッテリ760の定格電流が6Aであり、加熱部752を除いた残りの構成の要求電流の和が2Aであるためである。例えば、基準電流は、1.95Aに設定されうる。
【0121】
また、制御部780は、第1サブ区間でマッチング周波数1040の大きさを固定することができる。マッチング周波数1040は、コイル130及びキャパシタ素子Cの共振周波数に基づいて設定されうる。一実施例において、マッチング周波数1040は、共振周波数よりも既設定の大きさほど高い周波数に設定されうるが、それに制限されない。
【0122】
制御部780は、第1サブ区間で温度フィードバック制御を遂行しない。また、制御部780は、第1サブ区間で供給電流1030の大きさを制限し、マッチング周波数1040を固定した状態で、電力変換部751のデューティー1050を増加させてサセプタ110の温度1020を増加させうる。例えば、制御部780は、電力変換部751のデューティー1050を45%まで増加させうる。
【0123】
制御部780は、第2サブ区間で、第2サブモードに基づいて電力変換部751を制御することができる。第2サブモードは、迅速な予熱のために、電流の上限を制限しないモードを意味する。また、第2サブモードは、サセプタ110の温度1020が第1目標温度Te1に到逹するように温度フィードバック制御を遂行するモードを意味する。電力変換部751は、第2サブモードで後述する第2モードよりもさらに大きい電力を出力する。制御部780が予熱初期から第2サブモードで電力変換部751を制御しないことは、電流のリップル(ripple)成分によるバッテリ760の損傷を防止するためである。
【0124】
制御部780は、第2サブ区間で電力変換部751のデューティー1050を固定することができる。一実施例において、制御部780は、第2サブ区間で電力変換部741のデューティー1050を第1デューティーに固定することができる。第1デューティーは、第1サブ区間でのデューティー最大値の-5%に設定されうる。例えば、第1デューティーは、40%に設定されうる。制御部780は、第2サブ区間で第1目標温度Te1に基づいて、コイル130に供給される供給電流1030及び/またはマッチング周波数1040を制御することにより、サセプタ110を加熱することができる。
【0125】
具体的に、制御部780は、第2サブ区間で、電力変換部751のデューティー1050を第1デューティーに保持する。また、制御部780は、第2サブ区間で、サセプタ110の温度1020及び第1目標温度Te1の差値に基づいてフィードバック制御を遂行する。制御部780は、PID制御方式でサセプタ110の温度1020を制御すること
ができる。制御部780は、設定されたPID制御の係数によってコイル110の温度1020が第1目標温度Te1に到逹するように、コイル130に供給される供給電流1030及び/またはマッチング周波数1040を制御することができる。
【0126】
制御部780は、喫煙区間で電力変換部751が第1モードと異なる第2モードとして動作するように複数のスイッチング素子を制御する。第2モードは、電力変換部751がハーフブリッジ回路として動作するモードを意味する。また、第2モードは、最大電力効率でサセプタ110の温度1020を保持させるためのモードを意味する。電力変換部751は、第2モードで第1モードよりも小さい電力を出力するが、最大電力効率で動作する。
【0127】
制御部780は、喫煙区間で電力変換部751のデューティー1050を固定することができる。一実施例において、制御部780は、喫煙区間で電力変換部751のデューティー1050を第2デューティーに固定する。第2デューティーは、第1デューティーより大きく設定されうる。第2デューティーは、電力変換部751の最大電力効率に基づいて設定されうる。例えば、第2デューティーは、50%に設定されうる。制御部780は、喫煙区間で第2目標温度Te2に基づいて、コイル130に供給される供給電流1030及び/またはマッチング周波数1040を制御することにより、サセプタ110を加熱することができる。
【0128】
実施例によって、制御部780は、喫煙区間で電力変換部751のデューティー1050を第2デューティーに固定した状態で、サセプタ110の温度1020及び第2目標温度Te2の差値に基づいて、フィードバック制御を遂行することができる。
【0129】
上述したように、本発明のエアロゾル生成装置100は、温度プロファイルによって電力変換部751の動作モードを変更することで、最大電力効率で動作することができる。
【0130】
エアロゾル生成装置100は、第1目標温度Te1を第2目標温度Te2よりも高く設定し、温度ファイルの区間変更時点と動作モードの変更時点を同期化することで、エネルギー効率をさらに極大化することができる。
【0131】
具体的に、電力変換部751は、複数のスイッチング素子を含むので、動作モードの変更時点には、信号レイテンシ(latency)のようなS/W問題、スイッチング素子のオン/オフ遅延時間のようなH/W問題などによってサセプタ110の温度下降現象が発生しうる。
【0132】
これと関連して、制御部780は、第1目標温度Te1を第2目標温度Te2より高く設定し、第1目標温度Te1から第2目標温度Te2に変更される時点において、電力変換部751の動作モードを変更する。第2目標温度Te2は、第1目標温度Te1より低いので、サセプタ110の温度1020を目標温度1010に保持するのに必要な追加電力は顕著に減少しうる。これにより、電力変換部751のエネルギー損失が最小化されうる。
【0133】
図11は、第1モードでスイッチング素子の動作方法を説明するための図面であり、図12及び図13は、第1モードでスイッチング素子の動作による電流フローを説明するための図面である。
【0134】
図11ないし図13を参照すれば、制御部780は、第1モードで電力変換部751がフルブリッジ回路として動作するように複数のスイッチング素子S1、S2、S3、S4を制御することができる。制御部780は、第1モードで、それぞれのラグに含まれたス
イッチング素子を互いに相補的に動作させうる。
【0135】
制御部780は、スイッチング周期Tsの半周期Ts/2の間、第1スイッチング素子S1及び第4スイッチング素子S4をターンオンさせ、第2スイッチング素子S2及び第3スイッチング素子S3をターンオフさせうる。これにより、電流は、第1電流パスPath1のように、バッテリ760、第1スイッチング素子S1、コイル130、及びキャパシタ素子Cを介して第4スイッチング素子S4に印加されうる(図12参照)。
【0136】
制御部780は、スイッチング周期Tsの残りの半周期Ts/2の間、第2スイッチング素子S2及び第3スイッチング素子S3をターンオンさせ、第1スイッチング素子S1及び第4スイッチング素子S4をターンオフさせうる。これにより、電流は、第2電流パスPath2のように、バッテリ760、第3スイッチング素子S3、キャパシタ素子C及びコイル130を介して第2スイッチング素子S2に印加されうる。
【0137】
一方、第1モードでの電力変換部751の出力は、後述する第2モードでの電力変換部751の出力よりも大きくなる。したがって、サセプタ110の温度下降を容易にするために、第1モードでのデューティーは、第2モードでのデューティーよりも小さく設定されうる。予熱区間で電力変換部751が出力が大きいフルブリッジ回路として動作することにより、迅速な予熱が可能である。
【0138】
図14は、第2モードでスイッチング素子の動作方法を説明するための図面であり、図15及び図16は、第2モードでスイッチング素子の動作による電流フローを説明するための図面である。
【0139】
図14ないし図16を参照すれば、制御部780は、第2モードで、電力変換部751がハーフブリッジ回路として動作するように、複数のスイッチング素子S1、S2、S3、S4を制御する。制御部780は、第2モードでいずれか1つのラグに含まれたスイッチング素子S3、S4のオン/オフ状態を保持させ、他の1つのラグに含まれたスイッチング素子S1、S2を互いに相補的に動作させうる。
【0140】
制御部780は、スイッチング周期Tsの半周期Ts/2の間、第1スイッチング素子S1及び第4スイッチング素子をターンオンさせ、第2スイッチング素子S2及び第3スイッチング素子S3をターンオフさせうる。これにより、電流は、第3電流パスPath3のように、バッテリ760、第1スイッチング素子S1、コイル130及びキャパシタ素子Cを介して第4スイッチング素子S4に印加されうる(図15参照)。
【0141】
制御部780は、スイッチング周期Tsの残りの半周期Ts/2の間、第2スイッチング素子S2が第4スイッチング素子S4をターンオンさせ、第1スイッチング素子S1及び第3スイッチング素子S3をターンオフさせうる。これにより、電流は、第4電流パスPath4のように、第4スイッチング素子S4、キャパシタ素子C、及びコイル130を介して第2スイッチング素子S2に印加されうる(図16参照)。第4電流パスPath4は、前述したスイッチング周期Tsの半周期Ts/2の間、キャパシタ素子Cに保存されたエネルギーによって形成されうる。
【0142】
一方、図15及び図16では、スイッチング全体周期Tsで第4スイッチング素子S4がターンオンされ、第3スイッチング素子S3がターンオフされる場合のみを示すが、実施例によって、第4スイッチング素子S4がターンオフされ、第3スイッチング素子S3がターンオンされうる。
【0143】
一方、第2モードでの第2デューティーは、電力変換部751の最大効率が可能なよう
に設定されうる。例えば、第2モードでの第2デューティーは50%に設定されうる。
【0144】
図17は、一実施例によるエアロゾル生成装置の動作方法を説明するためのフローチャートである。
【0145】
図17を参照すれば、S1710段階において、制御部780は、予熱区間で電力変換部751が第1モードで動作するように複数のスイッチング素子を制御することができる。
【0146】
予熱区間は、サセプタ110の温度1020を第1目標温度まで増加させる区間を意味する。第1モードは、電力変換部751がフルブリッジ回路として動作するモードを意味する。
【0147】
後述するハーフブリッジ回路は、フルブリッジ回路より出力が劣るので、予熱区間から電力変換部751をハーフブリッジ回路として動作させる場合、期待する予熱性能(例えば、予熱時間、予熱温度など)を発揮することができない。したがって、本発明のエアロゾル生成装置100は、予熱区間で出力に優れたフルブリッジ回路として電力変換部751を動作させる。
【0148】
制御部780は、予熱区間でサセプタ110の温度が第1目標温度まで上昇されるように電力変換部751を制御する。
【0149】
予熱区間は、第1サブ区間及び第1サブ区間以後の第2サブ区間に区分されうる。第1サブ区間は、サセプタ110の温度が(Te1-200℃)~(Te1-30℃)範囲内に含まれる時点に基づいて設定されうる。
【0150】
制御部780は、第1サブ区間で、第1サブモードに基づいて電力変換部751を制御する。第1サブモードは、リップル成分を除去するために、コイル130に供給される供給電流の上限値を制限させるモードを意味する。
【0151】
制御部780は、第1サブ区間でコイル130に供給される供給電流の上限を制限し、マッチング周波数を保持した状態で、目標温度に基づいてデューティーを制御することができる。第1サブ区間で供給電流の大きさを既設定の基準電流以下に制限することにより、バッテリ460の損傷が防止されうる。
【0152】
制御部780は、第1サブ区間以後の第2サブ区間で第2サブモードに基づいて電力変換部751を制御する。第2サブモードは、迅速な予熱のために、電流の上限を制限しないモードを意味する。また、第2サブモードは、サセプタ110の温度1020が第1目標温度に到逹するように温度フィードバック制御を遂行するモードを意味する。
【0153】
制御部780は、第2サブ区間で電力変換部751のデューティーを第1デューティーで固定した状態で、第1目標温度に基づいてコイル130に供給される供給電流及びマッチング周波数のうち、少なくともいずれか1つを制御することで、サセプタ110を加熱することができる。制御部780は、第2サブ区間でサセプタ110の温度及び第1目標温度の差値に基づいて、フィードバック制御を遂行する。
【0154】
一方、上述した第1サブモード及び第2サブモードは、予熱区間での動作モードに該当するので、電力変換部751は、第1サブモード及び第2サブモードの両方でフルブリッジ回路として動作することができる。
【0155】
S1720段階で、制御部780は、予熱区間以後の喫煙区間で電力変換部751が第2モードとして動作するように複数のスイッチング素子を制御する。
【0156】
喫煙区間は、実際パフ(puff)が遂行される区間であって、サセプタ110の温度が既設定の喫煙温度範囲内で保持される区間を意味する。第2モードは、電力変換部751がハーフブリッジ回路として動作するモードを意味する。また、第2モードは、最大電力効率で動作してサセプタ110の温度を保持するモードを意味する。
【0157】
制御部780は、喫煙区間でサセプタ110の温度が第2目標温度を保持するように電力変換部751を制御する。
【0158】
制御部780は、喫煙区間で電力変換部751のデューティーを第2デューティーに固定する。第2デューティーは、第1デューティーよりも大きく設定されうる。第2デューティーは、電力変換部751の最大電力効率に基づいて設定されうる。例えば、第2デューティーは、50%に設定されうる。
【0159】
制御部780は、喫煙区間で電力変換部751のデューティーを第2デューティーに固定した状態で、第2目標温度に基づいてコイル130に供給される供給電流及びマッチング周波数のうち、少なくともいずれか1つを制御することで、サセプタ110を加熱することができる。実施例によって、制御部780は、喫煙区間で電力変換部751のデューティーを第2デューティーに固定した状態で、サセプタ110の温度及び第2目標温度の差値に基づいてフィードバック制御を遂行する。
【0160】
ハーフブリッジ回路は、フルブリッジ回路に比べて出力が劣るが、喫煙区間では迅速な加熱よりは、喫煙温度の保持がさらに重要なので、ハーフブリッジ回路でも十分な温度保持効果を期待することができる。それだけではなく、加熱区間の全区間で、電力変換部751がフルブリッジ回路として動作する場合に比べて、エネルギー効率が顕著に上昇する。
【0161】
したがって、本発明のエアロゾル生成装置100は、温度プロファイルによって電力変換部751の動作モードを変更することで、最大電力効率で動作することができる。
【0162】
エアロゾル生成装置100は、エネルギー効率をさらに極大化するために、第1目標温度を第2目標温度よりも大きく設定し、温度ファイルの区間変更時点と動作モードの変更時点を同期化することができる。
【0163】
具体的に、制御部780は、予熱区間から喫煙区間に変更される時点に、電力変換部751の動作モードを、第1モードから第2モードに変更することができる。予熱区間での目標温度は、第1目標温度に設定され、喫煙区間での目標温度は、第2目標温度に設定されるので、予熱区間から喫煙区間に変更される時点であるという意味は、第1目標温度から第2目標温度に変更される時点であるという意味と同一でもある。すなわち、制御部780は、第1目標温度から第2目標温度に変更される時点に、電力変換部751の動作モードを変更することができる。目標温度下降時点で動作モードが変更されることにより、エネルギー効率が極大化されうる。
【0164】
当該技術分野で通常の知識を有する者は、前記記載の本質的な特性から外れない範囲で変形された形態に具現可能であるということを理解できるであろう。したがって、開示された方法は、限定的な観点ではなく、説明的な観点で考慮されねばならない。本発明の範囲は、前述した説明ではなく、請求範囲に示されており、それと同等な範囲内にある全ての相違点は、本発明に含まれていると解釈されねばならない。
図1
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