(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-06
(45)【発行日】2024-06-14
(54)【発明の名称】出水装置の原水浄水切替機構および出水装置
(51)【国際特許分類】
F16K 11/074 20060101AFI20240607BHJP
A47K 3/28 20060101ALI20240607BHJP
E03C 1/10 20060101ALI20240607BHJP
【FI】
F16K11/074 Z
A47K3/28
E03C1/10
(21)【出願番号】P 2023537433
(86)(22)【出願日】2022-03-04
(86)【国際出願番号】 CN2022079194
(87)【国際公開番号】W WO2022193960
(87)【国際公開日】2022-09-22
【審査請求日】2023-06-19
(31)【優先権主張番号】202110295843.9
(32)【優先日】2021-03-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】518436504
【氏名又は名称】厦門松霖科技股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】頼 宏輝
(72)【発明者】
【氏名】張 煉
(72)【発明者】
【氏名】劉 汀科
(72)【発明者】
【氏名】張 明富
【審査官】冨永 達朗
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第111871631(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16K 11/074
A47K 3/28
E03C 1/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
切替部材、浄水部材、及びケースを備え、
前記ケースと浄水部材との間に原水流路が形成され、前記浄水部材には、カートリッジ入水口、カートリッジ出水口、及びカートリッジ入水口とカートリッジ出水口を接続する浄水流路が設けられ、
前記切替部材は、第1の位置と第2の位置との間で切替可能であり、切替部材が第1の位置にあるとき、水が前記浄水流路を通過し、切替部材が第2の位置にあるとき、水が前記浄水流路を通過
せず、
前記切替部材は、原水流路と常時連通する第1の出水口を含み、前記第1の出水口が第1の位置にある時、一部がカートリッジ入水口と重なり合い、水が前記浄水流路を通過することを特徴とする出水装置の原水浄水切替機構。
【請求項2】
切替部材、浄水部材、及びケースを備え、
前記ケースと浄水部材との間に原水流路が形成され、前記浄水部材には、カートリッジ入水口、カートリッジ出水口、及びカートリッジ入水口とカートリッジ出水口を接続する浄水流路が設けられ、
前記切替部材は、第1の位置と第2の位置との間で切替可能であり、切替部材が第1の位置にあるとき、水が前記浄水流路を通過し、切替部材が第2の位置にあるとき、水が前記浄水流路を通過せず、
前記切替部材は、原水流路と常時連通する第1の出水口と、前記カートリッジ入水口と連通するまたは前記カートリッジ入水口からずれる第2の出水口と、を有することを特徴とす
る出水装置の原水浄水切替機構。
【請求項3】
前記カートリッジ入水口は、浄水部材の軸方向の端面に設けられ、且つ軸方向に対して偏心した位置に設けられていることを特徴とする請求項1
又は2に記載の出水装置の原水浄水切替機構。
【請求項4】
前記切替部材は、前記第1の位置と前記第2の位置との間に切り替えるように、前記浄水部材の軸方向を回って回動することを特徴とする請求項
3に記載の出水装置の原水浄水切替機構。
【請求項5】
前記カートリッジ入水口は、浄水部材の軸方向の端面に設けられ、且つ軸方向に対して偏心した位置に設けられており、
前記切替部材は、前記第1の位置と前記第2の位置との間に切り替えるように、前記浄水部材の軸方向を回って回動し、
前記カートリッジ入水口は、段付き穴であり、前記段付き穴の外周には、環状の凹溝が設けられ、前記凹溝内に、前記第2の出水口と嵌合するためのパッキンが設けられることを特徴とする請求項
2に記載の出水装置の原水浄水切替機構。
【請求項6】
前記切替部材は、切替弁体、及び切替弁体と連動して嵌合する回転ハウジングを備え、前記回転ハウジングは、前記ケースに回動接続されることを特徴とする請求項
5に記載の出水装置の原水浄水切替機構。
【請求項7】
前記切替弁体と回転ハウジングは同軸に設置され、前記切替弁体の側壁には径方向に沿って貫通路が設けられ、連結棒は貫通通路を貫通した後に回転ハウジングの内壁に固定連結されることを特徴とする請求項
6に記載の出水装置の原水浄水切替機構。
【請求項8】
前記回転ハウジングの内壁には、連結棒の一端とそれぞれ連結される2つの係止溝が周方向に沿って設けられ、前記係止溝の長手方向に沿った一端は非閉鎖面であることを特徴とする請求項
7に記載の出水装置の原水浄水切替機構。
【請求項9】
前記浄水部材の外側壁には長手方向に沿ってガイドリブが設けられ、前記ケースの内壁には前記ガイドリブにガイド嵌合するガイド溝が設けられていることを特徴とする請求項
4~
6のいずれか1項に記載の出水装置の原水浄水切替機構。
【請求項10】
切替部材、浄水部材、及びケースを備え、
前記ケースと浄水部材との間に原水流路が形成され、
前記浄水部材には、カートリッジ入水口、カートリッジ出水口、及びカートリッジ入水口とカートリッジ出水口を接続する浄水流路が設けられ、
前記切替部材は、原水流路と常時連通する第1の出水口を備え、
前記切替部材は、第1の位置と第2の位置との間で切り替え可能であり、切替部材が第1の位置にあるとき、水の一部が前記浄水流路を通過するとともに、一部の水が原水流路から流出し、切替部材が第2の位置にあるとき、水が前記浄水流路を通過せず、全ての水が原水流路から流出することを特徴とする出水装置の原水浄水切替機構。
【請求項11】
請求項1~
10のいずれかに記載の原水浄水切替機構を備えたことを特徴とする出水装置。
【請求項12】
前記出水装置は、手持ち式シャワーであり、前記原水浄水切替機構は、手持ち式シャワーのハンドルに設けられていることを特徴とする請求項
11記載の出水装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、出水装置に関し、特に、原水と浄水が出水可能な出水装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の原水と浄水の切替において、浄水と原水の2つの流路に分けるようになり、浄水モードには、水流が全てカートリッジを通過し、浄水効果を高めることができるが、カートリッジの流入面積が小さいため、カートリッジの充填物が小さい粒度の亜硫酸カルシウム或いは他の高い密度のものである場合、カートリッジを通過する水量が少なくなり、カバーからの水の流出が弱くなり、入浴体験などの使用体験に支障をきたす。
【0003】
従来の原水浄水切替のための弁体切替部材とカートリッジとの間に分水部材を介して接続する必要があり、ハンドル内部の構造が複雑になり、製品のコストが高くなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする主たる技術的課題は、出水量を増加することができる出水装置の原水浄水切替機構を提供することにある。
【0005】
本発明が解決しようとする副次的な技術的課題は、切替弁体と濾過材との取付構造を簡素化した出水装置の原水浄水切替機構を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために、本発明が提供する出水装置の原水浄水切替機構は、切替部材、浄水部材、及びケースを備え、
前記ケースと浄水部材との間に原水流路が形成され、
前記浄水部材には、カートリッジ入水口、カートリッジ出水口、及びカートリッジ入水口とカートリッジ出水口を接続する浄水流路が設けられ、
前記切替部材は、第1の位置と第2の位置との間で切替可能であり、切替部材が第1の位置にあるとき、水が前記浄水流路を通過し、切替部材が第2の位置にあるとき、水が前記浄水流路を通過しない。
【0007】
好ましい実施例において、前記切替部材は、原水流路と常時連通する第1の出水口を含み、前記第1の出水口が第1の位置にある時、一部がカートリッジ入水口と重なり合い、水が前記浄水流路を通過する。
【0008】
好ましい実施例において、前記切替部材は、原水流路と常時連通する第1の出水口と、前記カートリッジ入水口と連通するまたは前記カートリッジ入水口からずれる第2の出水口と、を有する。
【0009】
好ましい実施形態では、前記カートリッジ入水口は、浄水部材の軸方向の端面に設けられ、且つ軸方向に対して偏心した位置に設けられている。
【0010】
好ましい実施形態では、前記切替部材は、前記第1の位置と前記第2の位置との間に切り替えるように、前記浄水部材の軸方向を回って回動する。
【0011】
好ましい実施例において、前記カートリッジ入水口は、段付き穴であり、前記段付き穴の外周には、環状の凹溝が設けられ、前記凹溝内に、前記第2の出水口と嵌合するためのパッキンが設けられる。
【0012】
好ましい実施形態において、前記切替部材は、切替弁体、及び切替弁体と連動して嵌合する回転ハウジングを備え、前記回転ハウジングは、前記ケースに回動接続される。
【0013】
好ましい実施例において、前記切替弁体と回転ハウジングは同軸に設置され、前記切替弁体の側壁には径方向に沿って貫通路が設けられ、連結棒は貫通通路を貫通した後に回転ハウジングの内壁に固定連結される。
【0014】
好ましい実施形態において、前記回転ハウジングの内壁には、連結棒の一端とそれぞれ連結される2つの係止溝が周方向に沿って設けられ、前記係止溝の長手方向に沿った一端は非閉鎖面である。
【0015】
好ましい実施例では、前記浄水部材の外側壁には長手方向に沿ってガイドリブが設けられ、前記ケースの内壁には前記ガイドリブにガイド嵌合するガイド溝が設けられている。
【0016】
また、本発明は、前記原水浄水切替機構を備えた出水装置を提供する。
【0017】
好ましい実施形態では、前記出水装置は、手持ち式シャワーヘッドであり、前記原水浄水切替機構は、手持ち式シャワーヘッドのハンドルに設けられている。
【発明の効果】
【0018】
発明の技術的解決策は、先行技術と比較して以下の有益な効果を有する。
【0019】
1.本発明は、出水装置の原水浄水切替機構を提供し、入水流路に切替機構を追加することによって、使用時に、ケースを回転させることによって内部の切替軸を回転させ、切替軸の第2の出水口を浄水部材のカートリッジ入水口に係合させる。切替軸が回転するとき、切替軸の第2の出水口と浄水部材のカートリッジ入水口とが通じている場合、入水路の水は、一部が浄水部材の浄水流路を通過し、一部が浄水部材の外部の原水流路を通過することになり、切替軸の第2の出水口と浄水部材のカートリッジ入水口とが通じていない場合、入水流路の水は、全てカートリッジの外部の原水流路を通過することで、原水と浄水の切替を実現すると同時に、少量の水が原水流路を通過し、出水量を増加すると共に、カートリッジの寿命を延ばし、ユーザーの体感を改善することができる。
【0020】
2.本発明は出水装置の原水浄水切替機構を提供し、カートリッジ入水口を偏心させて設計し、切替弁体の第2の出水口をカートリッジ入水口に直接的に合わせることにより、中間分水部材を省略して構造を簡単化し、コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本発明の好ましい実施形態1における手持ち式シャワーヘッドの分解斜視図である。
【
図2】本発明の好ましい実施形態1における原水出水状態での手持ち式シャワーヘッドの断面図である。
【
図3】本発明の好ましい実施形態1における浄水出水状態での手持ち式シャワーヘッドの断面図である。
【
図4】本発明の好ましい実施形態1における浄水出水状態での手持ち式シャワーヘッドの別の角度断面図である。
【
図5】本発明の好ましい実施例1における原水浄水切替機構の構造分解斜視図である。
【
図6】本発明の好ましい実施例1における原水浄水切替機構のケースの模式図である。
【
図7】本発明の好ましい実施例1における原水浄水切替機構の浄水部材の模式図である。
【
図8】本発明の好ましい実施例1における原水浄水切替機構の回転ハウジングの模式図である。
【
図9】本発明の好ましい実施例1における原水浄水切替機構の切替弁体の模式図である。
【
図10】本発明の好ましい実施例2における切替部材の斜視図である。
【
図11】本発明の好ましい実施形態2における切替部材の別の斜視図である。
【
図12】本発明の好ましい実施形態2における原水出水状態での手持ち式シャワーヘッドの断面図である。
【
図13】本発明の好ましい実施形態2における浄水出水状態での手持ち式シャワーヘッドの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施例における図面を参照して、本発明の実施例における技術的解決策を明確且つ完全に説明する。前記実施形態が、本発明の一部の実施形態にすぎず、全ての実施形態を説明するものではなく、本発明の実施形態に基づいて、当業者が創作的な労力を踏まずに実施し得る他の全ての実施形態が、本発明の保護範囲に含まれることは、明らかである。
【0023】
本発明の説明において、「上」、「下」、「内」、「外」、「頂部/底部」等の用語によって示される位置又は位置関係は、図面に示される位置又は位置関係に基づくものであり、単に本発明の説明を容易にし、且つ説明を簡略化するためのものであり、言及される装置又は要素が特定の位置を有し、特定の位置で構成され、動作しなければならないことを明示又は暗示するものではなく、したがって、本発明の限定として解釈されるべきではないことが理解されるべきである。さらに、「第1の」、「第2の」という用語は、説明の目的のためだけであり、相対的な重要性を明示または暗示するものとして理解されるべきではない。
【0024】
本発明の説明において、特に明記し、限定しない限り、「取り付け」、「設置」、「セット/連結」、「接続」等の用語は、広く解釈されるべきであり、例えば、「接続」が、壁掛け接続、着脱可能な接続、または一体的な接続、機械的な接続、電気的な接続、直接的な接続、介在物を介した間接的な接続、2つの要素の内部的な連通等のいずれであってもよく、当業者であれば、本発明における前記用語の具体的な意味を具体的な状況に応じて理解すべきである。
【0025】
<実施例1>
図1~
図9を参照すると、本実施例は手持ち式シャワーヘッドを提供し、ハンドルに原水浄水切替機構を装着することで、原水出水機能と浄水出水機能を備える。本実施例は手持ちシャワーヘッドを例にしたもので、前記原水浄水切替機構は、他の出水装置にも適用できるが、本実施例の簡単な代替に属し、その説明を省略する。
【0026】
本実施形態では、前記原水浄水切替機構は、切替部材1、浄水部材2及びケース3を備える。
【0027】
前記ケース3と浄水部材2との間に、原水流路31が形成され、前記浄水部材2にカートリッジ入水口21、カートリッジ出水口22、及びカートリッジ入水口21とカートリッジ出水口22を連結する浄水流路23が設けられる。
【0028】
前記切替部材1は、第1の位置と第2の位置との間で切り替えられ、原水流路31に常時連通する第1の出水口11と、カートリッジ入水口21に連通する又はカートリッジ入水口21からずれる第2の出水口12とを有する。
【0029】
第1の出水口11は原水流路と常時連通しているため、切替機構が第2の出水口12とカートリッジ入水口21が連通するまで回動しても、原水流路から一部の水が依然として流出する。これにより、全ての水が浄水部材2を通過することで、カバーからの出水が弱くなり、入浴体験に支障をきたすといった問題は回避される。
【0030】
本実施形態では、前記カートリッジ入水口21が浄水部材2の軸方向の端面に設けられており、且つカートリッジ入水口21は軸方向に対して偏心した位置にある。カートリッジ入水口21を偏心させて設置することにより、切替弁体の第2の出水口12をカートリッジ入水口21に直接に合わせることができ、中間分水部材を省略して、構造を簡単にし、コストを低減することができる。
【0031】
具体的には、偏心したカートリッジ入水口21に合わせるために、前記切替部材1が浄水部材2の軸方向を回って回動し、第1の位置と第2の位置とを切り替える。
【0032】
第2の出水口12とカートリッジ入水口21がずれた場合に、水がカートリッジ入水口21に流入しない。前記カートリッジ入水口21は段付き穴であり、前記段付き穴の外周には、環状の凹溝が設けられ、前記凹溝内に、第2の出水口12と嵌合するためのパッキン24が設けられている。パッキン24により、第2の出水口12とカートリッジ入水口21との位置がずれた場合に、第2の出水口12とカートリッジ入水口21とを気密に遮断することができる。
【0033】
本実施例において、前記切換部材1は、切換弁体13と、切換弁体13に連動係合する回転ハウジング14とを備え、前記回転ハウジング14は、前記ケース3に回動可能に連結されている。具体的に、前記切換弁体13と回転ハウジング14は同軸に設置され、前記切換弁体13の側壁には径方向に沿って貫通路が設けられ、連結棒15が貫通路を貫通して回転ハウジング14の内壁に固定連結される。
【0034】
回転ハウジング14と連結棒15が連動係合するように、前記回転ハウジング14の内壁には、周方向に沿って2つの係止溝141が設けられ、前記2つの係止溝141は、それぞれ連結棒15の一端に連結され、前記係止溝141の長手方向に沿った一端は非閉鎖面となっている。係止溝141の一端が閉鎖面であるのは、回転ハウジング14が径方向に移動するときに、連結棒15との連動係合を解除することができ、連結棒15と回転ハウジング14との組み立てを容易にするためである。
【0035】
本実施例では、浄水部材2の装着を容易にするために、前記浄水部材2の外側壁には、長手方向に沿ってガイドリブ25が設けられ、前記ケース3の内壁には、前記ガイドリブ23にガイド係合するガイド溝32が設けられている。また、ガイドリブ25の存在により、ケース3の内壁と浄水部材2の外側壁がガイドリブ25の設けられていない位置において、一定の隙間を持って前記原水流路31が形成されることは保証される。
【0036】
本実施形態では、前記切替弁体13及び浄水部材2は、ケース3内に順に配設される。前記切換弁体13は、ケース3に対して回転可能であり、切換弁体13がケース3に対して回転するとき、緊密に密着するように、切換弁体13の外壁に、2つのシールリング16が設けられる。前記ケース3の内壁のガイド溝32は、前記浄水部材2の外壁のガイドリブ23と径方向に嵌合して固定されている。
【0037】
<実施例2>
図10~
図13を参照すると、本実施例が実施例1と異なる点は、前記切替部材1が原水流路23と常時連通する第1の出水口11を備えることである。前記第1の出水口11が第1の位置にあるとき、一部がカートリッジ入水口21と重なり合い、水が前記浄水流路23を通過する。これにより、出水口が1つだけあるという構成となり、実施例1の構成よりも出水口が1つ節約される。その他の部分は実施例1と同様であるので、説明を省略する。
【0038】
本発明の出水装置は、台所用、美容用、シャワー用などのシャワーヘッドであってもよく、台所蛇口、風呂蛇口などの出水装置のような、純水に厳しく要求しない出水装置であってもよい。
【0039】
以上の説明は、本発明の好ましい実施例に過ぎず、本発明の設計思想がこれに限定されるものではなく、当業者であれば、本発明の技術的範囲内で、このような思想を利用して本発明を非本質的な変更を加えることができ、いずれも本発明の保護範囲を侵す行為に属する。
【産業上の利用可能性】
【0040】
本発明による出水装置の原水浄水切替機構は、ケースと浄水部材との間に原水流路が形成され、切替部材が第1の位置にある時、水が前記浄水流路を通過すると同時に、一部の水が原水流路から流出する。切替部材が第2の位置にあるとき、水が前記浄水流路を通過せず、全ての水が原水流路から流出する。これにより、原水と浄水の切替を実現しながら、少量の水を原水流路に通過させ、出水量を増加させるとともに、カートリッジの寿命を延長し、ユーザーの体感を改善することができ、多数枚出水装置に広く適用可能であり、産業上の利用可能性が高い。