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特許7500021情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-07
(45)【発行日】2024-06-17
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0482 20130101AFI20240610BHJP
   G06F 3/04842 20220101ALI20240610BHJP
   G06F 3/0488 20220101ALI20240610BHJP
   G06F 3/0483 20130101ALI20240610BHJP
【FI】
G06F3/0482
G06F3/04842
G06F3/0488
G06F3/0483
【請求項の数】 17
(21)【出願番号】P 2022193357
(22)【出願日】2022-12-02
【審査請求日】2022-12-02
(73)【特許権者】
【識別番号】504437801
【氏名又は名称】グリー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002871
【氏名又は名称】弁理士法人坂本国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】石原 大資
(72)【発明者】
【氏名】パロット ジェイソン
(72)【発明者】
【氏名】丸山 祥
【審査官】宮本 昭彦
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-209174(JP,A)
【文献】特開2011-186624(JP,A)
【文献】「マイナビムック 無料アプリと標準機能だけでOK!Androidスマホ“便利&快適"活用ガイド」,初版,株式会社マイナビ出版,2021年06月22日,第124頁,ISBN:978-4-8399-7576-0
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/01
G06F 3/048 - 3/04895
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のコンテンツのうちの任意の1つを選択可能なユーザインタフェースを含む第1画像を出力する第1出力処理部と、
前記第1画像の出力状態におけるユーザによる選択入力がなされた場合に応答して、選択された一のコンテンツに係る第1特定画像を含む第2画像を出力する第2出力処理部と、
前記第2画像の出力状態におけるユーザによる第1所定入力がなされた場合に応答して、前記第2画像の前記第1特定画像に係る前記一のコンテンツを視聴可能な視聴画面への第1画面遷移を実行し、前記第2画像の出力状態におけるユーザによる第2所定入力がなされた場合に応答して、前記複数のコンテンツのうちの前記一のコンテンツとは異なる他の一のコンテンツに係る前記第1特定画像を含む前記第2画像への画像切り替えを実行する第3出力処理部と
前記視聴画面を介した視聴中のユーザによる第1終了入力がなされた場合に応答して、前記視聴画面から前記第2画像を含む操作画面への第2画面遷移を実行し、前記視聴画面を介した視聴中のユーザによる第2終了入力がなされた場合に応答して、前記視聴画面から、視聴していた前記コンテンツに係る詳細情報を含む詳細画面への第3画面遷移を実行する第4出力処理部と、を含む、情報処理装置。
【請求項2】
前記第2画像は、前記第1画像上に前記第1特定画像を重畳した画像を含む、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記第1特定画像は、画面の略全体にわたって出力され、
前記第1所定入力は、画面上又は下方向へのフリック操作に基づく入力を含み、前記第2所定入力は、画面左右方向へのフリック操作に基づく入力を含む、請求項に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記画像切り替えは、前記複数のコンテンツのそれぞれに係る前記第1特定画像が所定順に現れる態様で、実行される、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記画像切り替えは、前記第2所定入力が連続する間は、前記複数のコンテンツのそれぞれに係る前記第1特定画像の中だけで実行される、請求項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記第3出力処理部は、前記画像切り替えの実行後に所定条件が成立すると、前記複数のコンテンツを変更する、請求項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記第1画像は、前記複数のコンテンツのそれぞれに係る第2特定画像を含み、
一のコンテンツに係る前記第1特定画像は、同一のコンテンツに係る前記第2特定画像よりもサイズが大きい、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
一のコンテンツに係る前記第1特定画像と、同一のコンテンツに係る前記第2特定画像とは、同一のベース画像に基づいて生成され、
前記第2特定画像は、前記ベース画像上に重畳される所定情報表示を含む、請求項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記ベース画像は、サムネイル画像、書籍の表紙画像、及び漫画の表紙画像の少なくともいずれかを含み、
前記第1特定画像は、前記ベース画像からなる、請求項に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記第2画像は、前記第1特定画像とは重複しない領域に、対応する前記コンテンツに関する他の情報を含む、請求項に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記複数のコンテンツは、カテゴリごとに、選択可能とされる、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記カテゴリは、ユーザごとに異なりうる特定カテゴリを含む、請求項11に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記特定カテゴリは、ユーザにより選択されたお気に入りコンテンツ、又は、ユーザへのお薦めコンテンツに関する、請求項12に記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記複数のコンテンツは、漫画コンテンツを含み、
前記視聴画面は、前記漫画コンテンツの縦読み又は横読みが可能なビューワー画面である、請求項に記載の情報処理装置。
【請求項15】
前記複数のコンテンツは、巻又は話を含む所定纏まりごとに分解可能な態様の漫画コンテンツを含み、
前記第4出力処理部は、視聴していた前記漫画コンテンツが、一の前記所定纏まりを超えて視聴されている場合、前記第2終了入力に応じて前記第3画面遷移を実行する、請求項に記載の情報処理装置。
【請求項16】
複数のコンテンツのうちの任意の1つを選択可能なユーザインタフェースを含む第1画像を出力する第1出力処理と
前記第1画像の出力状態におけるユーザによる選択入力がなされた場合に応答して、選択された一のコンテンツに係る第1特定画像を含む第2画像を出力する第2出力処理と
前記第2画像の出力状態におけるユーザによる第1所定入力がなされた場合に応答して、前記第2画像の前記第1特定画像に係る前記一のコンテンツを視聴可能な視聴画面への第1画面遷移を実行し、前記第2画像の出力状態におけるユーザによる第2所定入力がなされた場合に応答して、前記複数のコンテンツのうちの前記一のコンテンツとは異なる他の一のコンテンツに係る前記第1特定画像を含む前記第2画像への画像切り替えを実行する第3出力処理と
前記視聴画面を介した視聴中のユーザによる第1終了入力がなされた場合に応答して、前記視聴画面から前記第2画像を含む操作画面への第2画面遷移を実行し、前記視聴画面を介した視聴中のユーザによる第2終了入力がなされた場合に応答して、前記視聴画面から、視聴していた前記コンテンツに係る詳細情報を含む詳細画面への第3画面遷移を実行する第4出力処理と、をコンピュータに実行させるプログラム。
【請求項17】
複数のコンテンツのうちの任意の1つを選択可能なユーザインタフェースを含む第1画像を出力する第1出力処理ステップと
前記第1画像の出力状態におけるユーザによる選択入力がなされた場合に応答して、選択された一のコンテンツに係る第1特定画像を含む第2画像を出力する第2出力処理ステップと
前記第2画像の出力状態におけるユーザによる第1所定入力がなされた場合に応答して、前記第2画像の前記第1特定画像に係る前記一のコンテンツを視聴可能な視聴画面への第1画面遷移を実行し、前記第2画像の出力状態におけるユーザによる第2所定入力がなされた場合に応答して、前記複数のコンテンツのうちの前記一のコンテンツとは異なる他の一のコンテンツに係る前記第1特定画像を含む前記第2画像への画像切り替えを実行する第3出力処理ステップと
前記視聴画面を介した視聴中のユーザによる第1終了入力がなされた場合に応答して、前記視聴画面から前記第2画像を含む操作画面への第2画面遷移を実行し、前記視聴画面を介した視聴中のユーザによる第2終了入力がなされた場合に応答して、前記視聴画面から、視聴していた前記コンテンツに係る詳細情報を含む詳細画面への第3画面遷移を実行する第4出力処理ステップと、を含む、コンピュータにより実行される情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
撮影時間に基づいて画像コンテンツのサムネイルを羅列したコンテンツビューアーインターフェースを生成して表示し、コンテンツビューアーインターフェース上で入力されるインターフェース変換タッチジェスチャーに応答して、コンテンツビューアーインターフェースを、複数の画像コンテンツが分類期間に応じて分類されて提供される期間別画像コンテンツビューアーインターフェースに変換する技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2020-187751号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記のような従来技術では、ユーザが、複数のコンテンツのうちから、分類時間に関係なく、視聴したいコンテンツを見つけることが難しい。
【0005】
そこで、1つの側面では、本開示は、所望のコンテンツをユーザが見つけやすくすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
1つの側面では、複数のコンテンツのうちの任意の1つを選択可能なユーザインタフェースを含む第1画像を出力する第1出力処理部と、
前記第1画像の出力状態におけるユーザによる選択入力に応答して、選択された一のコンテンツに係る第1特定画像を含む第2画像を出力する第2出力処理部と、
前記第2画像の出力状態におけるユーザによる所定入力に応答して、前記第2画像の前記第1特定画像に係る前記一のコンテンツを視聴可能な視聴画面への第1画面遷移、又は、前記複数のコンテンツのうちの前記一のコンテンツとは異なる他の一のコンテンツに係る前記第1特定画像を含む前記第2画像への画像切り替えを実行する第3出力処理部とを含む、情報処理装置が提供される。
【発明の効果】
【0007】
1つの側面では、本開示によれば、所望のコンテンツをユーザが見つけやすくすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本実施形態に係るコンテンツ配信システムのブロック図である。
図1A】本開示に従ったコンピュータベースのオペレーションを実行する処理回路のブロック図である。
図2】コンテンツ配信システムにおけるサーバ装置と端末装置との間の連携態様の一例を示すタイミングチャートである。
図3】端末装置の表示部上で実現される画面遷移の説明図である。
図4】画面遷移又は画像切り替えの説明図であり、対応する画面等を模式的に示す図である。
図5】画面遷移又は画像切り替えの説明図であり、対応する画面等を模式的に示す図である。
図6】画面遷移又は画像切り替えの説明図であり、対応する画面等を模式的に示す図である。
図7】画面遷移又は画像切り替えの説明図であり、対応する画面等を模式的に示す図である。
図8】画面遷移又は画像切り替えの説明図であり、対応する画面等を模式的に示す図である。
図9】画面遷移又は画像切り替えの説明図であり、対応する画面等を模式的に示す図である。
図10】画面遷移又は画像切り替えの説明図であり、対応する画面等を模式的に示す図である。
図11】画面遷移又は画像切り替えの説明図であり、対応する画面等を模式的に示す図である。
図12】比較例における画面遷移の説明図である。
図13】他の実施例における画面遷移の説明図である。
図14】カテゴリ選択画面の情報の一例を示す図である。
図15図3を参照して画面遷移の特徴的な一部を実現するための処理を示す概略的なフローチャートである。
図16図3を参照して画面遷移の特徴的な一部を実現するための処理を示す概略的なフローチャートである。
図17図3を参照して画面遷移の特徴的な一部を実現するための処理を示す概略的なフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照しながら各実施例について詳細に説明する。なお、添付図面では、見易さのために、複数存在する同一属性の部位には、一部のみしか参照符号が付されていない場合がある。
【0010】
図1を参照して、一実施形態に係るコンテンツ配信システム1の概要について説明する。図1は、本実施形態に係るコンテンツ配信システム1のブロック図である。
【0011】
コンテンツ配信システム1は、サーバ装置10と、1つ以上の端末装置20と、を備える。図1では簡便のため、3つの端末装置20を図示しているが、端末装置20の数は任意である。
【0012】
サーバ装置10は、例えば1つ以上の本コンテンツ配信サービスを提供する運営者が管理するサーバ等の情報処理装置である。端末装置20は、例えば携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、PC(Personal Computer)、ヘッドマウントディスプレイ、又はゲーム装置等の、ユーザによって使用される装置である。端末装置20は、典型的にはユーザごとに異なる態様で、複数がサーバ装置10にネットワーク3を介して接続されうる。
【0013】
端末装置20は、本実施形態に係るコンテンツ視聴アプリケーションを実行可能である。コンテンツ視聴アプリケーションは、ネットワーク3を介してサーバ装置10や所定のアプリケーション配信サーバから端末装置20に受信されてもよく、あるいは端末装置20に備えられた記憶装置又は端末装置20が読取可能なメモリカード等の記憶媒体にあらかじめ記憶されていてもよい。サーバ装置10及び端末装置20は、ネットワーク3を介して通信可能に接続される。例えば、サーバ装置10及び端末装置20が協動して、コンテンツ視聴に関する多様な処理を実行する。
【0014】
なお、ネットワーク3は、無線通信網や、インターネット、VPN(Virtual Private Network)、WAN(Wide Area Network)、有線ネットワーク、又はこれらの任意の組み合わせ等を含んでよい。
【0015】
以下では、コンテンツ配信システム1が、情報処理装置の一例を実現するが、特定の一の端末装置20の各要素(図1の端末通信部21~端末制御部25参照)が、情報処理装置の一例を実現してもよいし、複数の端末装置20が、協動して情報処理装置の一例を実現してもよい。また、サーバ装置10が単独で、情報処理装置の一例を実現してもよいし、サーバ装置10と1つ以上の端末装置20が、協動して情報処理装置の一例を実現してもよい。
【0016】
配信されるコンテンツの視聴態様は、多様でありえ、スマートフォンのような端末装置20の場合、表示部23を介して視聴可能である。また、配信されるコンテンツの視聴は、ヘッドマウントディスプレイの表示機能を利用して実現可能とされてもよい。例えば、コンテンツが漫画である場合、仮想空間内に配置されてよい表示装置上に、又は、空間上に、漫画コンテンツの一コマ又は一ページを順次描画することで、当該コンテンツの提供が実現されてもよい。なお、仮想空間内の表示装置は、任意の形態であり、仮想空間内に設置されるスクリーンや、仮想空間内に設置される大画面ディスプレイ、仮想空間内の携帯端末のディスプレイ等であってよい。
【0017】
このように、配信されるコンテンツは、スマートフォンやタブレット等を介して直接的に(ヘッドマウントディスプレイを介することなく)視聴される態様だけでなく、ヘッドマウントディスプレイを介して視聴される態様をも想定される。
【0018】
(サーバ装置の構成)
サーバ装置10の構成について具体的に説明する。サーバ装置10は、サーバコンピュータにより構成される。サーバ装置10は、複数台のサーバコンピュータにより協動して実現されてもよい。例えば、サーバ装置10は、各種のコンテンツを提供するサーバコンピュータや、各種の認証サーバを実現するサーバコンピュータ等により協動して実現されてもよい。また、サーバ装置10は、Webサーバを含んでよい。この場合、後述する端末装置20の機能の一部は、Webサーバから受領したHTML文書やそれに付随する各種プログラム(JavaScript(登録商標))をブラウザが処理することによって実現されてもよい。
【0019】
サーバ装置10は、図1に示すように、サーバ通信部11と、サーバ記憶部12と、サーバ制御部13と、を備える。
【0020】
サーバ通信部11は、外部装置と無線又は有線によって通信し、情報の送受信を行うインターフェース(図1AのI/Oインターフェース612、ネットワークコントローラ702等参照)を含む。サーバ通信部11は、例えば無線LAN(Local Area Network)通信モジュール又は有線LAN通信モジュール等を含んでもよい。サーバ通信部11は、ネットワーク3を介して、端末装置20との間で情報を送受信可能である。
【0021】
サーバ記憶部12は、例えば記憶装置であって、コンテンツ視聴に係る各種処理に必要な種々の情報及びプログラムを記憶する。
【0022】
サーバ制御部13は、専用のマイクロプロセッサ又は特定のプログラムを読み込むことにより特定の機能を実現するCPU(Central Processing Unit)や、GPU(Graphics Processing Unit)等を含んでよい(図1AのCPU601参照)。例えばサーバ制御部13は、端末装置20と協動して、端末装置20の表示部23(タッチパネル)に対するユーザ操作に応じてコンテンツ視聴アプリケーションを実行する。
【0023】
(端末装置の構成)
端末装置20の構成について説明する。図1に示すように、端末装置20は、端末通信部21と、端末記憶部22と、表示部23と、入力部24と、端末制御部25とを備える。
端末通信部21は、外部装置と無線又は有線によって通信し、情報の送受信を行うインターフェース(図1AのI/Oインターフェース612、ネットワークコントローラ702等参照)を含む。端末通信部21は、例えばLTE(Long Term Evolution)(登録商標)や、LTE-A(LTE-Advanced)、第五世代移動通信システム、UMB(Ultra Mobile Broadband)等のモバイル通信規格に対応する無線通信モジュール、無線LAN通信モジュール、又は有線LAN通信モジュール等を含んでもよい。端末通信部21は、ネットワーク3を介して、サーバ装置10との間で情報を送受信可能である。
【0024】
端末記憶部22は、例えば一次記憶装置及び二次記憶装置を含む。例えば端末記憶部22は、半導体メモリ、磁気メモリ、又は光メモリ等を含んでもよい。端末記憶部22は、サーバ装置10から受信する、コンテンツ視聴関連処理に用いられる種々の情報及びプログラムを記憶する。コンテンツ視聴関連処理に用いられる情報及びプログラムは、端末通信部21を介して外部装置から取得されてもよい。例えば、コンテンツ視聴アプリケーションプログラムが、所定のアプリケーション配信サーバから取得されてもよい。以下、アプリケーションプログラムを、単にアプリケーションともいう。
【0025】
表示部23は、例えば液晶ディスプレイ又は有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等の表示デバイス(図1Aのディスプレイ609も参照)を含む。表示部23は、多様な画像を表示可能である。表示部23は、例えばタッチパネルで構成され、多様なユーザ操作を検出するインターフェースとして機能する。なお、表示部23は、上述したように、ヘッドマウントディスプレイに内蔵される形態であってよい。
【0026】
入力部24は、物理キーを含んでもよいし、マウス等のようなポインティングデバイスをはじめとする任意の入力インターフェースを更に含んでもよい。また、入力部24は、音声入力やジェスチャ入力、視線入力のような、非接触型のユーザ入力を受付可能であってもよい。なお、ジェスチャ入力には、ユーザの各種状態を検出するためのセンサ(画像センサや、加速度センサ、距離センサ等)や、センサ技術やカメラを統合した専用モーションキャプチャー、ジョイパッドのようなコントローラ等)が利用されてもよい。また、視線検出用のカメラは、ヘッドマウントディスプレイ内に配置されてもよい。なお、上述したように、ユーザの各種状態は、例えばユーザの向きや位置、動き又はその類であり、この場合、ユーザの向きや位置、動きとは、ユーザの手や身体の向き、位置、動きのみならず、配信ユーザの視線の向き、位置、動き又はその類を含む概念である。
【0027】
端末制御部25は、1つ以上のプロセッサを含む。端末制御部25は、端末装置20全体の動作を制御する。
【0028】
端末制御部25は、端末通信部21を介して情報の送受信を行う。例えば、端末制御部25は、コンテンツ視聴関連処理に用いられる種々の情報及びプログラムを、サーバ装置10及び他の外部サーバの少なくとも一方から受信する。端末制御部25は、受信した情報及びプログラムを、端末記憶部22に記憶する。例えば、端末記憶部22には、Webサーバに接続するためのブラウザ(インターネットブラウザ)が格納されてよい。
【0029】
端末制御部25は、ユーザの操作に応じてコンテンツ視聴アプリケーションを起動する。端末制御部25は、サーバ装置10と協動して、コンテンツ視聴関連処理を実行する。例えば、端末制御部25は、表示部23の画面上には、ユーザ操作を検出するGUI(Graphic User Interface)が出力されてもよい。端末制御部25は、入力部24を介して、ユーザ操作を検出可能である。例えば端末制御部25は、ユーザのジェスチャによる各種操作(タップ操作、ロングタップ操作、フリック操作、及びスワイプ操作等に対応する操作)を検出可能である。端末制御部25は、操作情報をサーバ装置10に送信してよい。
【0030】
図1Aは、本開示に従ったコンピュータベースのオペレーションを実行する処理回路600のブロック図である。以下で説明する処理回路600は、図1に示したサーバ装置10のサーバ通信部11からサーバ制御部13を実現するハードウェア構成として好適である。また、以下で説明する処理回路600は、図1に示した端末装置20の端末通信部21、端末記憶部22、及び端末制御部25を実現するハードウェア構成として好適である。
【0031】
処理回路600は、任意のコンピュータベースおよびクラウドベースの制御プロセスを制御するために使用され、フローチャートにおける記述またはブロックは、プロセスにおける特定の論理機能またはステップを実装するための1つまたは複数の実行可能命令を含むコードのモジュール、セグメントまたは部分を表すものとして理解することができ、代替実装は、当業者に理解されるように、関連する機能性に応じて実質的に同時または逆順など図示または議論した順序とは異なる順序で機能を実行することができる本先端の例示的実施形態範囲内に含まれる。本明細書に開示された要素の機能は、開示された機能を実行するように構成またはプログラムされた汎用プロセッサ、特殊目的プロセッサ、集積回路、ASIC(Application Specific Integrated Circuits)、従来の回路および/またはそれらの組み合わせを含み得る回路または処理回路を使用して実装され得る。プロセッサは、その中にトランジスタ及び他の回路を含むので、処理回路又は回路である。プロセッサは、メモリ602に格納されたプログラムを実行するプログラムされたプロセッサであってよい。本開示において、処理回路、ユニット、または手段は、言及された機能を実行する、または実行するようにプログラムされたハードウェアである。ハードウェアは、本明細書に開示された、またはそうでなければ公知の、言及された機能を実行するようにプログラムされるか構成される任意のハードウェアであってよい。
なお、図1Aでは、処理回路600は、バス628を介して接続されるディスプレイコントローラ606、ストレージコントローラ624、ネットワークコントローラ702、メモリ602、I/Oインターフェース612等が接続されている。この場合、処理回路600は、ディスプレイコントローラ606を介してディスプレイ609に接続され、I/Oインターフェース612を介して、キーボードやマウス614、タッチスクリーン616、周辺装置618に接続されている。また、処理回路600は、ネットワークコントローラ702を介してネットワーク3にアクセスする。
【0032】
図1Aにおいて、処理回路600は、本開示で議論される制御プロセスのうちの1つ以上を実行するCPU601を含む。処理データおよび命令は、メモリ602に格納されてもよい。また、これらのプロセスおよび命令は、ハードディスクドライブ(HDD)または可搬型記憶媒体などの記憶媒体ディスク604(図1Aでは、「ディスク」と表記)に格納されてもよいし、リモートで格納されてもよい。さらに、請求項に記載された発展的な特徴は、本開示プロセスの命令が格納されるコンピュータ可読媒体の形態によって制限されない。例えば、命令は、CD、DVD、処理回路600が通信する情報処理装置のFLASH(登録商標)メモリ、RAM、ROM、PROM、EPROM、EEPROM、ハードディスクまたは他の非一時的コンピュータ可読媒体、例えばサーバまたはコンピュータに格納されてもよい。また、プロセスは、ネットワークベースのストレージ、クラウドベースのストレージ、または他のモバイルアクセス可能なストレージに格納され、処理回路600によって実行可能であってもよい。
【0033】
さらに、請求項に記載された発展的な特徴は、CPU601と、Microsoft Windows(登録商標)、UNIX(登録商標)、Solaris(登録商標)、LINUX(登録商標)、Apple(登録商標)、MAC-OS(登録商標)、Apple iOS(登録商標)および当業者に知られている他のシステムなどのオペレーティングシステムと連携して実行するユーティリティアプリケーション、バックグラウンドデーモン、またはオペレーティングシステムのコンポーネント、またはその組み合わせとして提供されてもよい。
【0034】
処理回路600を実現するためのハードウェア要素は、様々な回路要素によって実現され得る。さらに、上述した実施形態の各機能は、1つまたは複数の処理回路を含む回路によって実現されてもよい。処理回路は、特にプログラムされたプロセッサ、例えば、図XXに示すように、プロセッサ(CPU)601を含む。処理回路はまた、言及された機能を実行するために配置された特定用途向け集積回路(ASIC)および従来の回路構成要素のようなデバイスを含む。
【0035】
図1Aにおいて、処理回路600は、コンピュータまたは特定の特別な目的の機械であってもよい。処理回路600は、実装される装置(サーバ装置10や端末装置20)を制御するための処理を実行するようにプログラムされている。
【0036】
代替的に、または追加的に、CPU601は、当業者であれば認識するように、FPGA(Field Programmable Gate Array)、ASIC、PLD(Programmable Logic Device)上に実装されてもよいし、ディスクリート論理回路を使用して実装されてもよい。さらに、CPU601は、各種プロセスの命令を実行するために、並行して協調的に動作する複数のプロセッサとして実装されてもよい。
【0037】
図1Aの処理回路600は、また、ネットワーク3とインターフェースするための、イーサネットPROネットワークインタフェースカードなどのネットワークコントローラ702を含む。理解できるように、ネットワーク3は、インターネットなどの公衆ネットワーク、またはローカルエリアネットワーク(LAN)もしくはワイドエリアネットワーク(WAN)などのプライベートネットワーク、またはそれらの任意の組み合わせとすることができ、公衆交換電話網(PSTN:Public Switched Telephone Network)または統合サービスデジタルネットワーク(ISDN:Integrated Services Digital Network)サブネットワークも含むことができる。ネットワーク3は、また、イーサネットネットワーク、ユニバーサルシリアルバス(USB:Universal Serial Bus)ケーブルなどの有線とすることができ、またはEDGE、3G、4G及び5G無線セルラーシステムを含むセルラーネットワークなどの無線とすることができる。また、無線ネットワークは、Wi-Fi(登録商標)、無線LAN、Bluetooth(登録商標)、または公知の他の無線通信形態とすることができる。さらに、ネットワークコントローラ702は、Bluetooth(登録商標)、近距離無線通信(NFC)、赤外線などの他の直接通信規格に準拠することができる。
【0038】
次に、図2以降を参照して、コンテンツ配信システム1を更に説明する。以下では、配信されるコンテンツが、漫画コンテンツである場合について説明する。
【0039】
図2は、コンテンツ配信システム1におけるサーバ装置10と端末装置20との間の連携態様の一例を示すタイミングチャートである。図3は、端末装置20の表示部23上で実現される画面遷移の説明図である。図3では、全体の見やすさを考慮して、各画面は、簡易的に示されており、各画面の詳細は、図4以降で説明する。図4から図11は、画面遷移又は画像切り替えの説明図であり、対応する画面等を模式的に示す図である。
【0040】
図2に示すように、まず、端末装置20は、コンテンツ視聴アプリケーションの起動状態において、対応するユーザ入力に応答して、ユーザ登録用の各種ユーザ情報を生成し、サーバ装置10に送信する(ステップS11)。各種ユーザ情報は、ユーザ名やパスワード、支払い情報等であってよい。サーバ装置10は、各種ユーザを受信し、ユーザIDを発行してユーザ登録を行う(ステップS31)。すなわち、サーバ装置10は、ユーザIDに、各種ユーザ情報を対応付けられる。
【0041】
端末装置20は、コンテンツ視聴アプリケーションの起動状態において、対応するユーザ入力(例えばパスワード等の入力)に応答して、コンテンツ視聴アプリケーションにログインする(ステップS12)。サーバ装置10は、ユーザによるログインがなされると、カテゴリ選択画面G1の情報を生成し、カテゴリ選択画面G1の情報を端末装置20に送信する(ステップS32)。端末装置20は、カテゴリ選択画面G1の情報を受信し、カテゴリ選択画面G1を出力する(ステップS13)。
【0042】
カテゴリ選択画面G1は、例えば図4に示すように、特定の一のカテゴリ(図4では、“人気急上昇!”というカテゴリ名のカテゴリ)内の複数のコンテンツを表示する画面である。カテゴリ選択画面G1は、対応する複数のコンテンツのうちの任意の1つを選択可能なユーザインタフェースを含む。複数のコンテンツは、それぞれの表紙に対応する絵(表紙画像)を含むボタンG401からG412に対応付けられ、一のコンテンツは、対応するボタンをユーザがタッチ又は長押し等することで、選択可能とされてよい。なお、以下では、このようなカテゴリ選択画面G1における各コンテンツに対応するボタンを、コンテンツボタンとも称する。
【0043】
カテゴリ選択画面G1は、スクロールが可能とされてよく、ユーザは画面をスクロールすることで、他のカテゴリの複数のコンテンツを選択することも可能とされてよい。なお、一のカテゴリ内で表示可能なコンテンツの数は、固定数(例えば12個)であってもよいし、カテゴリごとに異なってもよいし、ユーザにより変更可能とされてもよい。
【0044】
端末装置20は、カテゴリ選択画面G1の出力状態において、任意の一のコンテンツに対する選択入力(例えば、対応するコンテンツボタンに対する長押し入力)に応答して(ステップS14)、選択されたコンテンツに係る情報(以下、「選択コンテンツ情報」とも称する)をサーバ装置10に送信する(ステップS15)。なお、選択コンテンツ情報は、選択されたコンテンツ自体を特定可能な情報であってもよいし、選択されたコンテンツに係るカテゴリ(以下、「選択カテゴリ」とも称する)を特定可能な情報であってもよい。
【0045】
サーバ装置10は、選択コンテンツ情報を受信する(ステップS33)と、選択カテゴリを特定し、当該選択カテゴリ内に属する複数のコンテンツに係るポップアップ画面G2情報を、端末装置20に送信する(ステップS34)。ポップアップ画面G2情報は、後述するポップアップ画面G2を表示するための情報を含み、具体的には、選択カテゴリ内の複数のコンテンツのそれぞれに係るポップアップ画像G7(第2画像の一例)を表示するための情報を含んでよい。
【0046】
端末装置20は、サーバ装置10からポップアップ画面G2情報を受信すると、受信したポップアップ画面G2情報に基づいて、ポップアップ画面G2(第2画像を含む操作画面の一例)を表示する(ステップS16)。
【0047】
このようして、ユーザは、カテゴリ選択画面G1において、任意の一のコンテンツを選択すると(対応するコンテンツ選択ボタンを長押しすると)、カテゴリ選択画面G1をポップアップ画面G2に遷移させることができる(図3の矢印R30A参照)。
【0048】
ポップアップ画面G2は、例えば図5に示すように、選択コンテンツのみに係るポップアップ画像G7を含む。すなわち、ポップアップ画像G7は、選択コンテンツだけの情報を含み、かつ、選択コンテンツに係る絵G70(画像)(第1特定画像の一例)を含む。
【0049】
本実施例では、一例として、ポップアップ画面G2は、コンテンツ選択画面の前面側にポップアップ画像G7が拡大してポップアップした形態である。この際、背景側の画像であるコンテンツ選択画面の画像は、見立たなくなるように、輝度が低下(コンテンツ選択画面の際の輝度に比べて低下)されてもよい。
【0050】
ポップアップ画面G2は、対応する選択コンテンツの表紙情報をユーザに視認しやすくする機能を有する。すなわち、ポップアップ画面G2は、選択コンテンツに関して、カテゴリ選択画面G1におけるコンテンツボタンから得られる情報よりも多くの表紙情報を、ユーザに視覚的に与える機能を有する。このようなポップアップ画面G2の機能を、「表紙情報伝達機能」とも称する。
【0051】
ところで、上述したカテゴリ選択画面G1は、ユーザに各カテゴリ内の複数のコンテンツを一覧として視認しやすくする機能を有するのに対して、ポップアップ画面G2は、上述したように、一のコンテンツ(選択コンテンツ)だけに関して表紙情報伝達機能を有する。このような機能の相違に起因して、ポップアップ画面G2における表紙情報は、上述したカテゴリ選択画面G1におけるコンテンツボタンに付与されてよい表紙情報(第2特定画像の一例)よりも、情報量が有意に多くてよい。
【0052】
ポップアップ画像G7における選択コンテンツに係る絵G70は、好ましくは、表紙情報伝達機能を高めるため、対応する単行本の表紙の絵(表紙画像)をベース画像として、当該ベース画像と同じ又は略同じであってよい。あるいは、選択コンテンツに係る絵G70は、例えば、対応する単行本の表紙の絵に対して作者による特別な変更が付与されてもよい。なお、略同じとは、画像の解像度や印刷のドットゲインの差に起因した相違や、単行本の販売の際に付与されうる帯に対応する絵が含まれる程度の相違を許容する概念である。他方、略同じとは、単行本には付与され得ない情報、例えば、“今だけ無料”といったコンテンツ配信システム1のサービスに係る案内表示(図4の案内表示G400参照)が付与されないことを意味する。
【0053】
本実施例では、ポップアップ画像G7における選択コンテンツに係る絵G70は、単行本の表紙の絵と一致するのに対して、上述したコンテンツボタンにおける対応するコンテンツの絵は、単行本の表紙の絵に、コンテンツ配信システム1のサービスに係る情報(例えば、“今だけ無料”といった図4の案内表示G400参照)が付与される。
【0054】
なお、本実施例では、コンテンツが漫画コンテンツであるため、ポップアップ画像G7やコンテンツボタンに係る画像のベースとなる画像(ベース画像)は、上述したように単行本の表紙画像であるが、ベース画像は、コンテンツの種類に応じて異なりうる。例えば、コンテンツが動画である場合、ベース画像は、サムネイル画像であってよいし、コンテンツが書籍コンテンツである場合、ベース画像は、書籍の表紙画像であってよい。また、コンテンツがゲームである場合、ベース画像は、ゲームのパッケージの表紙などの代表的な画像であってよいし、ゲーム画面の画像であってもよい。
【0055】
ポップアップ画像G7における選択コンテンツに係る絵G70は、好ましくは、表紙情報伝達機能を高めるため、ポップアップ画面G2全体に対して、30%以上の領域に出力され、より好ましくは、50%以上の領域に出力され、更に好ましくは、図6に示すように、略全体(例えば75%以上の領域)に出力される。これにより、ユーザは、絵の細部(図6では、「細かい絵の部分」という文字を付されたハッチング領域で模式的に図示)やタッチ、作風等を容易に視認できるので、選択コンテンツが自身の好みに一致するかどうか(少し読んでみたいかどうか)を容易に判断できる。
【0056】
また、ポップアップ画像G7のサイズが少し小さめで、背景側(ボタンG401からG412に係る絵(例えばサムネイル)の一覧)の画面が操作可能とされてもよい。この場合、ポップアップ画像G7は、ボタンG401からG412のいずれかをタップすることで、選択コンテンツが変更可能とされてもよい。そして、新たな選択コンテンツに係るポップアップ画像G7では、当該選択コンテンツから順繰り(図7参照)に見られるようにしてもよい。この場合、ユーザは、ポップアップ画面G2を一度閉じて開いたりせずに新たな所望のコンテンツに係るポップアップ画像G7を表示させることもできる。
【0057】
ポップアップ画像G7は、選択コンテンツに係る絵(画像)G70からなってもよいが、選択コンテンツに係る画像に重ならない態様(すなわち選択コンテンツに係る絵に対する視認性を阻害しない態様)で、選択コンテンツに係る他の情報を含んでよい。他の情報は、表紙情報に含まれていない他の主要情報を含んでよい。この場合、他の主要情報は、例えば、図5に示すように、他の情報は、出版社名、著者名、ジャンル、説明文等を含んでよい。説明文は、対応する選択コンテンツのあらすじ情報、関連するコンテンツ(同一著者による他のコンテンツ)の情報等を含んでよい。また、図6に示すように、他の情報は、主に、作品説明G71を含んでよい。また、ポップアップ画面は、他の情報として、評価(例えば、数値化した評価)情報や、お気に入りの登録の有無の情報等を含んでよい。また、ポップアップ画面は、他の情報として、コンテンツ配信システム1のサービスに係る情報(例えば、“今だけ無料”といった図4の案内表示G400参照)を含んでもよい。
【0058】
端末装置20は、ポップアップ画面G2の出力状態において、ユーザからのコンテンツ変更入力(第2所定入力の一例)に応答して(ステップS17)、選択コンテンツを選択カテゴリ内で変化させる(ステップS18)。すなわち、端末装置20は、ポップアップ画像G7を、選択コンテンツに応じて変化させる。コンテンツ変更入力は、任意であるが、変化方向を反転させるための2種類の入力を含んでよい。本実施例では、一例として、図3に模式的に示すように、コンテンツ変更入力は、画面左右方向へのフリック操作に基づく各種入力を含み、この場合、左方向へのフリック入力と、右方向へのフリック入力の2種類の異なる入力は、選択コンテンツを変化させる方向が互いに逆である。
【0059】
選択カテゴリ内における選択コンテンツの変化態様は、任意であり、1つずつ順に規則的に変化する態様であってよい。例えば、図7には、一のカテゴリ内の12個のコンテンツに係る変化態様の一例が矢印で模式的に示されている。この場合、右方向へのフリック入力に対しては、1回の入力ごとに、正面視でZ字状に上から下へと選択コンテンツが変化し、左方向へのフリック入力に対しては、1回の入力ごとに、その逆に選択コンテンツが変化する。いずれの場合も、1周分変化すると再び同じ態様で変化が繰り返されてよい。この場合、所定条件が成立すると、複数のコンテンツが変更されてもよい。例えば、当初は、特定の12個のコンテンツが順に選択コンテンツとして選択可能であるが、所定条件が成立すると、特定の12個のコンテンツの一部又は全部が、他のコンテンツに入れ替わってもよい。この場合、他のコンテンツは、特定の12個のコンテンツと同じカテゴリ内のコンテンツであってもよいし、異なるカテゴリ内のコンテンツであってもよい。前者の場合、カテゴリの変更は、カテゴリ選択画面G1でのみ実現可能となり、各画面の役割が明確となる。他方、後者の場合、カテゴリの変更が、ポップアップ画面G2を維持しつつ実現されることになり、利便性が向上する。所定条件は、N周分(ただし、Nは1以上の整数)同じ複数のコンテンツが選択コンテンツとして順にポップアップ画像G7に表示された場合に満たされてもよい。あるいは、所定条件は、ポップアップ画面G2に出現されてもよい特定ボタンに対する操作入力があった場合に満たされてもよい。この場合、特定ボタンは、上述したような所定条件又はその類の条件が満たされた場合に出現されてもよい。
【0060】
このようにして、本実施例では、ポップアップ画面G2の出力状態において、ユーザからの所定入力に応答して、選択コンテンツを選択カテゴリ内で変化させることができる。そして、選択カテゴリ内での選択コンテンツの変化(ポップアップ画像G7の切り替え)は、複数のコンテンツのそれぞれに係るポップアップ画像G7が所定順に現れる態様で、実行される。これにより、ユーザは、ポップアップ画面G2の出力状態を維持しつつ、選択コンテンツを変化させることができる。
【0061】
以下では、特に区別する場合、カテゴリ選択画面G1においてユーザがコンテンツボタンを長押しすることで選択された選択コンテンツを、「初期の選択コンテンツ」とも称する。ユーザは、ポップアップ画面G2の出力状態において、変更入力(後述)に応答して、初期の選択コンテンツから、他のコンテンツ(例えば、選択カテゴリ内の他のコンテンツ)を、新たな選択コンテンツとすることができる。
【0062】
端末装置20は、ユーザからのビューワー起動入力(第1所定入力の一例)に応答して(ステップS19)、現在の選択コンテンツを視聴可能な視聴画面(以下、「ビューワー画面G3」と称する)への画面遷移(第1画面遷移の一例)の要求を、サーバ装置10に送信する(ステップS20)。ビューワー画面G3は、コンテンツを視聴するための画面であり、縦読み及び/又は横読み用の画面を含んでよい。ビューワー画面G3は、図9及び図10を参照して後述する。
【0063】
ビューワー起動入力は、上述したコンテンツ変更入力と同様にポップアップ画面G2の出力中に可能な入力であるため、上述したコンテンツ変更入力とは異なる。本実施例では、一例として、ビューワー起動入力は、画面上方向へのフリック入力であり、画面下方向へのフリック入力は、カテゴリ選択画面G1への遷移(戻り)を実現する(図3の矢印R30B参照)。ただし、他の実施例では、ビューワー起動入力は、画面下方向へのフリック入力であってもよい。この場合、ユーザは、上下方向のフリック入力と、左右方向のフリック入力とを使い分けて、各種の所望の画面遷移又は画像変化(選択コンテンツの変化)を実現できる。
【0064】
サーバ装置10は、端末装置20からのビューワー画面G3への遷移要求を受信すると(ステップS35)、現在の選択コンテンツに係るビューワー画面G3の画面情報を、端末装置20に送信する(ステップS36)。なお、この際、現在のコンテンツをユーザが視聴可能な権利を有するか否かがサーバ装置10により判定されてもよい。
【0065】
端末装置20は、ビューワー画面G3の画像情報を受信すると、受信した画像情報に基づいて、ビューワー画面G3を出力する(ステップS21)。
【0066】
ここで、図3とともに図8から図11を参照して、ビューワー画面G3とともに、ビューワー画面G3からの画面遷移について説明する。
【0067】
端末装置20が上述したようにビューワー画面G3を出力すると、ユーザは、ビューワー画面G3を介して、現在の選択コンテンツを視聴可能となる。なお、現在の選択コンテンツがユーザにとってはじめて視聴するコンテンツである場合、視聴条件等を表示する画面が出力されてもよい(図3の矢印R31、R32参照)。図8には、視聴条件を表示(案内)する視聴条件案内画面G80の一例が示されている。視聴条件は、任意であるが、例えば課金等に基づく条件であってよい。
【0068】
端末装置20は、視聴条件を満たすユーザに対しては、対応するユーザの当該コンテンツの既読位置情報に基づいて、前回の続きのページから視聴開始できるように、ビューワー画面G3を出力してもよい。例えば、現在の選択コンテンツがユーザにとってはじめて視聴するコンテンツである場合、端末装置20は、対応する既読位置情報(この場合、初回の視聴を表す既読位置情報)に基づいて、1話目の最初のページからのビューワー画面G3を出力してよい。図9には、1話目のビューワー画面G3の一例が示されている。他方、現在の選択コンテンツがユーザにとってすでに1話以上視聴済である場合、端末装置20は、対応する既読位置情報(この場合、直近の視聴を表す既読位置情報)に基づいて、前回の続きのページからのビューワー画面G3を出力してよい。図10は、2話目以降のビューワー画面G3の一例が示されている。なお、連続的に読み進めるときは1話目からは2話目以降に進む(図3の矢印R33参照)ことができる。
【0069】
1話目のビューワー画面G3と2話目以降のビューワー画面G3とは、外観自体は同一であり、表示されている漫画のコマが違うだけである。ただし、1話目のビューワー画面G3と2話目以降のビューワー画面G3とは、ともに、閉じるボタンBT71、BT72を有するが、閉じるボタンBT71、BT72の操作時の応答が異なってよい。
【0070】
具体的には、端末装置20は、1話目のビューワー画面G3の出力状態における終了入力(閉じるボタンBT71の操作により生じる入力)に応答して、ポップアップ画面G2への画面遷移(第2画面遷移の一例)を実現する(図3の矢印R37参照)。この際、遷移先のポップアップ画面G2は、元のポップアップ画面G2であってよく、現在の選択コンテンツに係るポップアップ画像G7を含んでよい。他方、端末装置20は、2話目以降のビューワー画面G3の出力状態における終了入力(閉じるボタンBT72の操作により生じる入力)に応答して、詳細画面G4への画面遷移(第3画面遷移の一例)を実現する(図3の矢印R34参照)。詳細画面G4は、図11に模式的に示すように、現在の選択コンテンツの視聴状態等を示す画面であってよい。なお、ユーザは、このような詳細画面G4から、適切な操作を行うことで、現在の選択コンテンツにおける所望の位置(例えば、任意のN話目)から視聴するビューワー画面G3への画面遷移が可能とされてよい。
【0071】
また、端末装置20は、カテゴリ選択画面G1における一のコンテンツに対する選択確定入力に応答して、カテゴリ選択画面G1から詳細画面G4へのダイレクトな遷移を実現してもよい(図3の矢印R36参照)。このような遷移は、すでに当該コンテンツを読むことが確定しているユーザにとって利便性が高いものとなる。この場合、選択確定入力は、上述したポップアップ画面G2への遷移のための選択入力とは異なる。例えば、選択入力が、対応するコンテンツボタンに対する長押し入力である場合、選択確定入力、対応するコンテンツボタンに対するタップ入力であってもよい。
【0072】
ここで、比較例を示す図12や変形例を示す図13を参照して、比較例や変形例に対する上述した実施例の効果を説明する。
【0073】
図12は、比較例における画面遷移(端末装置20の表示部23上で実現される画面遷移)の説明図である。
【0074】
上述した実施例では、ビューワー画面G3からポップアップ画面G2への遷移が可能であるが、図12に示す比較例のように、ビューワー画面G3からポップアップ画面G2への遷移が不能とされてもよい。特に比較例の場合、ポップアップ画面G2自体が存在せず、カテゴリ選択画面G1においてユーザが一のコンテンツを選択すると、当該選択したコンテンツに係る視聴条件案内画面を介して、当該選択したコンテンツに係るビューワー画面G3へ遷移する仕様である。なお、比較例では、カテゴリ選択画面G1においてユーザが一のコンテンツを選択すると、当該選択したコンテンツ(初期の選択コンテンツ)に係るビューワー画面G3へ遷移する仕様であってもよい。
【0075】
このような比較例では、ポップアップ画面G2を経由しないため、ユーザは、ビューワー画面G3でしか、コンテンツの詳細な絵(比較的に大きな画面での絵)を見ることができない。このような場合、ユーザは、実質的には、カテゴリ選択画面G1で、カテゴリとともにコンテンツも選択する必要が生じ、利便性が低くなる。特に、漫画コンテンツの場合、絵の好みなどがユーザが当該漫画コンテンツを視聴するか否かを判断する重要な入口要素の1つである。従って、特に漫画コンテンツの場合、カテゴリ選択画面G1における比較的小さいコンテンツボタンの画像から、ユーザが好みの漫画コンテンツであるかどうかを判断することは難しい。その結果、ユーザは、所望のコンテンツを見つけるまで、複数回、カテゴリ選択画面G1とビューワー画面G3との間を行き来する不便を強いられるおそれがある。
【0076】
これに対して、本実施例によれば、上述したように、ユーザは、視聴しようかどうか確定していないが興味のあるコンテンツについては、カテゴリ選択画面G1からポップアップ画面G2を介してビューワー画面G3へと遷移させることができる。これにより、ユーザは、ポップアップ画面G2において、比較的大きい絵を見て、自分の好みに合うコンテンツかどうかを判断できるので、絵を見ただけで興味がなくなるようなコンテンツについてビューワー画面G3への遷移機会を低減できる。この結果、本実施例によれば、比較例で生じる不都合を防止でき、画面遷移の回数低減による処理負荷の低減も図ることができる。
【0077】
図13は、変形例における画面遷移(端末装置20の表示部23上で実現される画面遷移)の説明図である。
【0078】
上述した実施例では、ビューワー画面G3からポップアップ画面G2への遷移が可能であるが、図13に示す変形例のように、ビューワー画面G3からポップアップ画面G2への遷移が不能とされてもよい。この場合、図13に矢印R12’で示すように、ビューワー画面G3からカテゴリ選択画面G1への遷移が可能とされてもよい。
【0079】
ところで、現在の選択コンテンツがユーザにとってはじめて視聴するコンテンツである場合、いわゆる“試し読み”の可能性がある。試し読みの場合、読んでみたところ好みとは違い、読み進めることを断念して、他のコンテンツを探したくなる場合が多々ある。この場合に、毎回、図13に示した変形例のように、ビューワー画面G3からカテゴリ選択画面G1に戻り、再度、所望の新たなコンテンツを選択して、ポップアップ画面G2を介してビューワー画面G3へと遷移させるユーザ操作が必要となる。このようなユーザ操作は操作数が増え、煩雑となりうる。
【0080】
これに対して、本実施例によれば、このような変形例による煩雑さを低減できる。すなわち、本実施例によれば、ユーザは、ビューワー画面G3上のコンテンツとは異なる他のコンテンツを探したくなる場合に、ポップアップ画面G2に戻って、ポップアップ画面G2で、ポップアップ画像G7を見ながら、左右のフリック入力により、同カテゴリ内の所望の新たなコンテンツを選択できる。これにより、ユーザは、煩雑さを感じることなく、効率的に所望のコンテンツを見つけることができる。
【0081】
次に、上述した実施例に関して、いくつかの特徴について更に説明する。
【0082】
図14は、カテゴリ選択画面G1の情報の一例を示す図である。図14に示すようなカテゴリ選択画面G1の情報は、サーバ装置10において生成及び管理されてよい。
【0083】
カテゴリ選択画面G1の情報は、コンテンツの変更(追加等)やカテゴリの変更(追加等)等に応じて動的に変化してよく、また、ユーザごとに異なってもよい。例えば、複数のカテゴリのうちの、1つ以上のカテゴリは、ユーザごとに異なりうる特定カテゴリを含んでよい。この場合、特定カテゴリは、ユーザにより選択されたお気に入りコンテンツ、又は、ユーザへのお薦めコンテンツに関するものであってよい。お気に入りコンテンツは、ポップアップ画面G2等において対応付けられてよいお気に入りマーク(図示せず)をユーザがアクティブにしたコンテンツであってよい。お気に入りコンテンツの数は、上限値が設定されてもよいし、無制限であってよい。この場合、例えば、一のカテゴリ内の複数のコンテンツの数を12個とすると、12個を超えてお気に入りコンテンツがある場合、複数のお気に入りカテゴリが用意されてもよい。あるいは、この場合、上限値が12個に設定されてもよい。また、ユーザへのお薦めコンテンツは、同ユーザによる閲覧履歴に基づいて、類似のジャンルのコンテンツ(作品)から自動的に選定されてもよいし、以前見たコンテンツの続きのお話(すなわち続編など)が出た場合や、同じ作者の違うコンテンツなどをから自動的に選定されてもよい。なお、上述したように、一のカテゴリ内の複数のコンテンツの数は、ユーザごとに可変とされてもよいし、カテゴリごとに異なってもよい。
【0084】
図15から図17は、図3を参照して上述した画面遷移の特徴的な一部を実現するための処理を示す概略的なフローチャートである。図15から図17に示す処理は、例えば端末装置20により実行されるが、一部がサーバ装置10と協動して実行されてもよい。
【0085】
ステップS1500では、端末装置20は、カテゴリ選択画面G1の出力状態において、一のコンテンツに対する選択確定入力(例えば、タップ入力)があったか否かを判定する。なお、カテゴリ選択画面G1は、上述したとおりである。判定結果が“YES”の場合、ステップS1501に進み、それ以外の場合は、ステップS1502に進む。
【0086】
ステップS1501では、端末装置20は、カテゴリ選択画面G1を、選択確定入力の対象であるコンテンツに係る詳細画面G4へと遷移させる。詳細画面G4は、上述したとおりである。詳細画面G4が出力されると、端末装置20は、詳細画面G4においてユーザからの入力に応じた各種処理(図示せず)を実行してよい。
【0087】
ステップS1502では、端末装置20は、カテゴリ選択画面G1の出力状態において、カテゴリ変更入力(例えば、スクロール操作による次のカテゴリへの変更入力)があったか否かを判定する。判定結果が“YES”の場合、ステップS1503に進み、それ以外の場合は、ステップS1504に進む。
【0088】
ステップS1503では、端末装置20は、新たな別のカテゴリ内の複数のコンテンツボタンを含むカテゴリ選択画面G1を出力することで、カテゴリ選択画面G1を更新する。
【0089】
ステップS1504では、端末装置20は、カテゴリ選択画面G1において、一のコンテンツに対する選択入力があったか否かを判定する。判定結果が“YES”の場合、ステップS1505に進み、それ以外の場合は、今回周期の処理は終了しつつ、次の処理周期で図15の処理ルーチンを再び開始する。
【0090】
ステップS1505では、端末装置20は、カテゴリ選択画面G1をポップアップ画面G2へ遷移させ、図16の処理ルーチンへ進む。この際、端末装置20は、初期の選択コンテンツに係るポップアップ画像G7を含むポップアップ画面G2を出力する。ポップアップ画面G2は、上述したとおりである。
【0091】
図16に示す処理ルーチンでは、ステップS1600では、端末装置20は、ポップアップ画面G2の出力状態において、コンテンツ変更入力があったか否かを判定する。コンテンツ変更入力は、上述したとおりである。判定結果が“YES”の場合、ステップS1602に進み、それ以外の場合は、ステップS1604に進む。
【0092】
ステップS1602では、端末装置20は、ポップアップ画面G2の出力状態を維持しつつ、現在の選択カテゴリ内で選択コンテンツを変化させる。そして、次の処理周期で図16の処理ルーチンを再び開始する。
【0093】
ステップS1604では、端末装置20は、ポップアップ画面G2の出力状態において、ビューワー起動入力があったか否かを判定する。ビューワー起動入力は、上述したとおりである。判定結果が“YES”の場合、ステップS1606に進み、それ以外の場合は、ステップS1608に進む。
【0094】
ステップS1606では、端末装置20は、ポップアップ画面G2からビューワー画面G3への遷移要求をサーバ装置10に送信して、図17に示す処理ルーチンへ進む。なお、ビューワー画面G3は、上述したとおりである。
【0095】
ステップS1608では、端末装置20は、ポップアップ画面G2の出力状態において、戻る入力があったか否かを判定する。戻る入力は、例えば画面下方向へのフリック操作に基づく入力であってよい。判定結果が“YES”の場合、ステップS1609に進み、それ以外の場合は、今回周期の処理は終了しつつ、次の処理周期で図16の処理ルーチンを再び開始する。
【0096】
ステップS1609では、端末装置20は、ポップアップ画面G2からカテゴリ選択画面G1への遷移を実現して、図15に示した処理ルーチンへ移行する。
【0097】
図17に示す処理ルーチンでは、ステップS1700において、端末装置20は、ビューワー画面G3を介した各種視聴画面処理を実行する。各種視聴画面処理は、例えば、ビューワー画面G3への遷移要求がサーバ装置10により拒絶された場合の処理等を含んでよい。この場合、端末装置20にはエラー画面等が出力されてよい。以下では、ビューワー画面G3への遷移要求に応答してサーバ装置10からビューワー画面G3の情報を受信した場合について説明する。この場合、各種視聴画面処理は、漫画コンテンツを読み進めるためのユーザからの入力に応じて、ページ等を更新する(めくる又はスクロールする)等を含んでよい。
【0098】
ステップS1702では、端末装置20は、ビューワー画面G3の出力状態において、閉じるボタンBT71、BT72(図9及び図10参照)による終了入力があったか否かを判定する。判定結果が“YES”の場合、ステップS1704に進み、それ以外の場合は、今回周期の処理は終了しつつ、次の処理周期で図17の処理ルーチンを再び開始する。
【0099】
ステップS1704では、端末装置20は、現在のビューワー画面G3が、2話目以降のビューワー画面G3であるか否かを判定する。なお、変形例では、端末装置20は、1話目内の所定ページ以上、読み進められているか否かを判定してもよい。2話目以降である場合は、ユーザが当該コンテンツを更に読み進めていく可能性が高いと判断できる。従って、判定結果が“YES”の場合、ステップS1706に進む。これに対して、2話目以降でない場合は、ユーザが当該コンテンツを気に入らず他のコンテンツを探したくなった可能性が高いと判断できる。従って、判定結果が“NO”の場合、ステップS1708に進む。
【0100】
ステップS1706では、端末装置20は、ビューワー画面G3を、視聴していたコンテンツに係る詳細画面G4へと遷移させる。詳細画面G4は、上述したとおりである。詳細画面G4が出力されると、端末装置20は、詳細画面G4においてユーザからの入力に応じた各種処理(図示せず)を実行してよい。
【0101】
ステップS1708では、端末装置20は、ビューワー画面G3を、元のポップアップ画面G2(視聴していたコンテンツに係るポップアップ画像G7を含むポップアップ画面G2)へと遷移させ、図16の処理ルーチンに移行する。
【0102】
このようにして、図17に示す処理によれば、コンテンツに対して読み進み度合いに応じて、閉じるボタンによる終了入力に応答した遷移先の画面を異ならせることができる。このような処理は、特に、巻又は話を含む所定纏まりごとに分解可能な態様の漫画コンテンツに対して好適である。これは、一の所定纏まり(例えば1話目)を超えて視聴されている場合、当該コンテンツをユーザが読み進める可能性が高いと高い信頼性で判断できるためである。
【0103】
以上、各実施例について詳述したが、特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。また、前述した実施例の構成要素の全部又は複数を組み合わせることも可能である。
【0104】
例えば、上述した実施例では、カテゴリ選択画面G1を有する仕様であり、ポップアップ画面G2は、カテゴリ選択画面G1から遷移可能であるが、これに限られない。例えば、カテゴリ選択画面G1に代えて、カテゴリで分類されない態様で複数のコンテンツボタンが並ぶ画面が利用されてもよい。
【0105】
また、上述した実施例は、上述したように、仮想空間を介して提供されうるコンテンツにも適用可能である。この場合、ビューワー画面G3等の各種画面は、ヘッドマウントディスプレイを介した視野全体で実現されてもよいし、上述した仮想空間内の表示装置の画面を介して実現されてもよい。また、各種の入力(例えばフリック入力等)は、ジェスチャ入力等により実現されてもよい。
【符号の説明】
【0106】
1 コンテンツ配信システム
3 ネットワーク
10 サーバ装置(第1出力処理部、第2出力処理部、第3出力処理部、第4出力処理部)
11 サーバ通信部
12 サーバ記憶部
13 サーバ制御部
20 端末装置(第1出力処理部、第2出力処理部、第3出力処理部、第4出力処理部)
21 端末通信部
22 端末記憶部
23 表示部
24 入力部
25 端末制御部
【要約】
【課題】所望のコンテンツをユーザが見つけやすくする。
【解決手段】複数のコンテンツのうちの任意の1つを選択可能なユーザインタフェースを含む第1画像を出力する第1出力処理部と、第1画像の出力状態におけるユーザによる選択入力に応答して、選択された一のコンテンツに係る第1特定画像を含む第2画像を出力する第2出力処理部と、第2画像の出力状態におけるユーザによる所定入力に応答して、第2画像の第1特定画像に係る一のコンテンツを視聴可能な視聴画面への第1画面遷移、又は、複数のコンテンツのうちの一のコンテンツとは異なる他の一のコンテンツに係る第1特定画像を含む第2画像への画像切り替えを実行する第3出力処理部とを含む、情報処理装置が開示される。
【選択図】図3
図1
図1A
図2
図3
図4
図5
図6
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図17