(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-07
(45)【発行日】2024-06-17
(54)【発明の名称】照明装置
(51)【国際特許分類】
F21S 8/04 20060101AFI20240610BHJP
F21V 17/00 20060101ALI20240610BHJP
F21V 15/01 20060101ALI20240610BHJP
F21V 23/00 20150101ALI20240610BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20240610BHJP
【FI】
F21S8/04 110
F21V17/00 150
F21V15/01 300
F21V23/00 160
F21S8/04 130
F21Y115:10
(21)【出願番号】P 2020073411
(22)【出願日】2020-04-16
【審査請求日】2023-04-10
(31)【優先権主張番号】P 2019111964
(32)【優先日】2019-06-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】391001457
【氏名又は名称】アイリスオーヤマ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100135389
【氏名又は名称】臼井 尚
(74)【代理人】
【識別番号】100086380
【氏名又は名称】吉田 稔
(74)【代理人】
【識別番号】100103078
【氏名又は名称】田中 達也
(74)【代理人】
【識別番号】100130650
【氏名又は名称】鈴木 泰光
(74)【代理人】
【識別番号】100168099
【氏名又は名称】鈴木 伸太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100168044
【氏名又は名称】小淵 景太
(74)【代理人】
【識別番号】100200609
【氏名又は名称】齊藤 智和
(72)【発明者】
【氏名】伊久間 知長
(72)【発明者】
【氏名】谷藤 直輝
【審査官】河村 勝也
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-165511(JP,A)
【文献】特開2016-119147(JP,A)
【文献】特開2016-119238(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 8/04
F21V 17/00
F21V 15/01
F21V 23/00
F21Y 115/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のLEDを有するLEDユニットを備える照明装置であって、
前記LEDユニットは、前記複数のLEDを収容するケースと、前記複数のLEDからの光を透過させるカバーと、を備えており、
前記カバーは、カバー側係合部を有し、
前記ケースは、ケース側係合部を有し、
前記カバーは、前記カバー側係合部が前記ケース側係合部に係合することにより、前記ケースに固定され
、
前記カバー側係合部は、前記LEDユニットの長手方向である第1方向と直角であって前記ケースの深さ方向である第2方向から前記複数のLEDを覆う主板部と、前記主板部の前記第1方向および前記第2方向と直角である第3方向両端から前記第2方向に延びる一対の側板部と、当該一対の側板部に設けられた一対の前記カバー側係合部と、を有し、 前記側板部は、前記第2方向において前記主板部に対して前記カバー側係合部とは反対側に位置するパネル保持部を有し、
前記カバーは、前記パネル保持部に保持された拡散パネルをさらに有することを特徴とする、照明装置。
【請求項2】
1以上の前記LEDユニットを支持する支持体をさらに備えており、
前記支持体は、前記LEDユニットに電力供給するための配線を覆う配線カバーを有しており、
前記配線カバーは、突起部および爪部を有し、
前記支持体は、前記突起部を挿入するための位置決め用挿入口と、前記位置決め用挿入口に繋がり且つ前記突起部をスライドさせるための位置決め用スリットと、前記突起部が前記位置決め用スリットに沿ってスライドすることにより、前記爪部が嵌まり込む固定用開口と、を有する、請求項
1に記載の照明装置。
【請求項3】
前記LEDユニットは、前記ケースの両端を塞ぐエンドキャップを備えており、
前記ケースの寸法と前記ケースよりも長い前記カバーの寸法との差の大きさに対応した複数種類の前記エンドキャップが用意されている、請求項1
または2に記載の照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
LEDを光源として用いた照明装置が広く用いられている。特許文献1には、従来の照明装置の一例が開示されている。この照明装置は、複数のLEDを収容するケースと、複数のLEDからの光を透過させる透光性のカバーと、を備えている。当該照明装置では、カバーおよびケースの双方に固定される固定部材を介して、カバーがケースに固定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
カバーおよびケースとは固定部材とを各別に固定する作業を強いられるため、組立作業性が損なわれていた。また、カバーおよびケースとは別体の固定部材を必要とするため、コスト増大を招来していた。
【0005】
本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、カバーを固定する作業性を高めるとともに、コスト低減を図ることが可能な照明装置を提供することをその課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によって提供される照明装置は、複数のLEDを有するLEDユニットを備える照明装置であって、前記LEDユニットは、前記複数のLEDを収容するケースと、前記複数のLEDからの光を透過させるカバーと、を備えており、前記カバーは、カバー側係合部を有し、前記ケースは、ケース側係合部を有し、前記カバーは、前記カバー側係合部が前記ケース側係合部に係合することにより、前記ケースに固定されていることを特徴としている。
【0007】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記カバーは、前記ケースに対して第1方向にスライドさせることにより係合する。
【0008】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記カバー側係合部は、前記第1方向と直角であって前記ケースの深さ方向である第2方向から前記複数のLEDを覆う主板部と、前記主板部の前記第1方向および前記第2方向と直角である第3方向両端から前記第2方向に延びる一対の側板部と、当該一対の側板部に設けられた一対の前記カバー側係合部と、を有し、前記カバー側係合部は、各々が前記側板部から前記第3方向内方に延出し且つ前記第1方向に延びるカバー側第1板部およびカバー側第2板部を有し、前記カバー側第2板部は、前記第2方向において前記主板部と前記カバー側第1板部との間に位置し、前記カバー側係合部は、前記カバー側第2板部の前記第3方向内端縁から前記第2方向において前記カバー側第1板部に向かって延出し且つ前記第1方向に延びるカバー側第3板部をさらに有する。
【0009】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記側板部は、前記第2方向において前記主
板部に対して前記カバー側係合部とは反対側に位置するパネル保持部を有し、前記カバーは、前記パネル保持部に保持された拡散パネルをさらに有する。
【0010】
本発明の好ましい実施の形態においては、1以上の前記LEDユニットを支持する支持体をさらに備えており、前記支持体は、前記LEDユニットに電力供給するための配線を覆う配線カバーを有しており、前記配線カバーは、突起部および爪部を有し、前記支持体は、前記突起部を挿入するための位置決め用挿入口と、前記位置決め用挿入口に繋がり且つ前記突起部をスライドさせるための位置決め用スリットと、前記突起部が前記位置決め用スリットに沿ってスライドすることにより、前記爪部が嵌まり込む固定用開口と、を有する。
【0011】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記LEDユニットは、前記ケースの両端を塞ぐエンドキャップを備えており、前記ケースの寸法と前記ケースよりも長い前記カバーの寸法との差の大きさに対応した複数種類の前記エンドキャップが用意されている。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、カバーを固定する作業性を高めるとともに、コスト低減を図ることができる。
【0013】
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の第1実施形態に係る照明装置を示す斜視図である。
【
図2】本発明の第1実施形態に係る照明装置を示す分解斜視図である。
【
図3】本発明の第1実施形態に係る照明装置を示す平面図である。
【
図6】本発明の第1実施形態に係る照明装置の支持体を示す平面図である。
【
図7】本発明の第1実施形態に係る照明装置のLEDユニットを示す斜視図である。
【
図8】本発明の第1実施形態に係る照明装置のLEDユニットを示す斜視図である。
【
図9】本発明の第1実施形態に係る照明装置のLEDユニットを示す分解斜視図である。
【
図10】本発明の第1実施形態に係る照明装置のLEDユニットを示す断面図である。
【
図11】本発明の第1実施形態に係る照明装置のLEDユニットを示す要部拡大断面図である。
【
図12】本発明の第1実施形態に係る照明装置のLEDユニットのカバーを示す断面図である。
【
図13】(a)~(c)は、本発明の第1実施形態に係る照明装置の配線カバーを示す斜視図である。
【
図14】(a)は、本発明の第1実施形態に係る照明装置の配線カバーを示す正面図であり、(b)は、同図(a)のB-B線に沿う断面図であり、(c)は、同図(a)のC-C線に沿う断面図である。
【
図15】本発明の第1実施形態に係る照明装置の配線カバーの取り付けを示す要部分解斜視図である。
【
図16】本発明の第1実施形態に係る照明装置のLEDユニットのカバーの変形例を示す斜視図である。
【
図17】本発明の第1実施形態に係る照明装置のLEDユニットのカバーの変形例を示す断面図である。
【
図18】本発明の第2実施形態に係る照明装置を示す分解斜視図である。
【
図19】本発明の第2実施形態に係る照明装置のLEDユニットを示す分解斜視図である。
【
図20】本発明の第3実施形態に係る照明装置を示す分解斜視図である。
【
図21】本発明の第3実施形態に係る照明装置のLEDユニットを示す斜視図である。
【
図22】本発明の第3実施形態に係る照明装置のLEDユニットを示す斜視図である。
【
図23】本発明の第3実施形態に係る照明装置の保持部材を示す、(a)は斜視図であり、(b)は正面図であり、(c)は底面図である。
【
図25】本発明の第3実施形態に係る照明装置の取付部材を示す、(a)は斜視図であり、(b)は正面図であり、(c)は右側面図である。
【
図26】本発明の第3実施形態に係る照明装置を示す要部拡大斜視図である。
【
図27】本発明の第3実施形態に係る照明装置を示す要部拡大断面図である。
【
図28】本発明の第3実施形態に係る照明装置を示す要部拡大分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の好ましい実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。
【0016】
本開示における「第1」、「第2」、「第3」等の用語は、単にラベルとして用いたものであり、必ずしもそれらの対象物に順列を付することを意図していない。
【0017】
<第1実施形態>
図1~
図15は、本発明の第1実施形態に係る照明装置を示している。本実施形態の照明装置A1は、支持体1および複数のLEDユニットB1を備える。なお、照明装置A1が備えるLEDユニットB1の個数は特に限定されず、1つでもよし、複数でもよい。図示された例においては、照明装置A1は、2つのLEDユニットB1を備えている。
【0018】
図1は、照明装置A1を示す斜視図である。
図2は、照明装置A1を示す分解斜視図である。
図3は、照明装置A1を示す平面図である。
図4は、
図3のIV-IV線に沿う断面図である。
図5は、
図3のV-V線に沿う断面図である。
図6は、照明装置A1の支持体を示す平面図である。
図7は、照明装置A1のLEDユニットB1を示す斜視図である。
図8は、照明装置A1のLEDユニットB1を示す斜視図である。
図9は、照明装置A1のLEDユニットB1を示す分解斜視図である。
図10は、照明装置A1のLEDユニットB1を示す断面図である。
図11は、照明装置A1のLEDユニットB1を示す要部拡大断面図である。
図12は、照明装置A1のLEDユニットB1のカバー6を示す断面図である。
図13は、(a)~(c)は、照明装置A1の配線カバー15を示す斜視図である。
図14は、(a)は、照明装置A1の配線カバー15を示す正面図であり、(b)は、同図(a)のB-B線に沿う断面図であり、(c)は、同図(a)のC-C線に沿う断面図である。
図15は、照明装置A1の配線カバー15の取り付けを示す要部分解斜視図である。なお、これらの図において、x方向は、本発明の第1方向に相当する。y方向は、本発明の第3方向に相当する。z方向は、本発明の第2方向に相当する。以降の説明において、z方向の一方側を上側、他方側を下側と称する場合があるが、これは説明の便宜であり、本発明に係る照明装置の構成が限定されるものではない。
【0019】
<支持体1>
支持体1は、LEDユニットB1を支持するものであり、照明装置A1を建造物の天井や、構造体等に設置するために用いられる。
図1~
図6に示すように、本実施形態の支持体1は、天板部11、一対の第1側板部12、一対の第2側板部13および一対の内側板部14を有する。支持体1の材質は特に限定されず、たとえばFe等を主材とする金属板によって形成されている。
【0020】
天板部11は、z方向に対して略直角であり、x方向およびy方向に沿って延びる部位である。天板部11の具体的構造は、特に限定されず、全体が1つの部材によって構成されていてもよいし、複数の部材が組み合わされて構成されていてもよい。本実施形態の天板部11は、2つの開口111および中間開口112を有する。中間開口112には、空気吹出口等の空調部品が取り付けられる。空調部品が必要ない場合は、遮蔽パネルが取り付けられてもよい。
【0021】
2つの開口111は、y方向に互いに離間して設けられている。開口111の具体的形
状は特に限定されず、本実施形態においては、x方向に長く延びており、z方向視において長矩形状である。開口111は、z方向視においてLEDユニットB1と重なる。本実施形態においては、開口111は、z方向視においてその全体がLEDユニットB1と重なっている。中間開口112は、2つの開口111の間に設けられている。中間開口112の具体的形状は特に限定されず、本実施形態においては、x方向に長く延びており、z方向視において長矩形状である。
【0022】
一対の第1側板部12は、天板部11のy方向両側に位置しており、x方向に延びている。図示された例においては、第1側板部12は、略板状であり天板部11のy方向両端に繋がっている。第1側板部12は、x方向を長手方向とし、z方向を短手方向とする長矩形状である。
【0023】
一対の第2側板部13は、天板部11のx方向両側に位置しており、y方向に延びている。図示された例においては、第2側板部13は、略板状であり天板部11のx方向両端に繋がっている。第2側板部13は、y方向を長手方向とし、z方向を短手方向とする長矩形状である。
【0024】
一対の内側板部14は、y方向において一対の第1側板部12の間に位置している。一対の第1側板部12は、中間開口112のy方向両端を構成しており、x方向に延びている。図示された例においては、内側板部14は、略板状である。内側板部14は、x方向を長手方向とし、z方向を短手方向とする長矩形状である。
【0025】
また、本実施形態の支持体1は、設置部材18を有する。設置部材18は、たとえば、天井等に設けられた構造体に係合することにより、照明装置A1を当該構造体に設置するためのものである。図示された例においては、設置部材18は、金属板材料に折り曲げ加工を施すことにより形成されている。
【0026】
また、本実施形態の支持体1は、複数の配線カバー15を有する。
図6に示すように、配線カバー15は、天板部11と第2側板部13との境界に沿って設けられており、z方向視において内側板部14のy両側に突出している。図示された例においては、3つの配線カバー15が設けられているが、配線カバー15の個数は何ら限定されない。
【0027】
図13および
図14に示すように、配線カバー15は、第1カバー部151、第2カバー部152、固定板部153および一対の端板部154を有する。第1カバー部151は、
図2および
図6に示す天板部11および第2側板部13に固定された状態で、天板部11と間隔を隔ててz方向下方に位置する部位である。第1カバー部151は、z方向に対して略直角であり、y方向に長く延びる長矩形状である。第2カバー部152は、第1カバー部151のx方向一端に繋がっており、第2側板部13と間隔を隔ててx方向内方に位置する部位である。第2カバー部152は、x方向に対して略直角であり、第1カバー部151よりもy方向の長さが短い長矩形状である。
【0028】
固定板部153は、第2側板部13に固定される部位であり、第1カバー部151のx方向他端に繋がっており、x方向に対して略直角である。本実施形態においては、固定板部153には、突起部1531および爪部1532が設けられている。突起部1531は、第2側板部13からx方向外方に突出した部位であり、x方向視において全体がy方向に長く延びている。また、突起部1531の先端は、根元部分よりもz方向寸法が大きい形状である。図示された例においては、2つの突起部1531が設けられているが、突起部1531の個数は何ら限定されない。突起部1531は、固定板部153の一部がx方向視コの字状のスリットによって区画された部位である。突起部1531は、y方向に長く延びており、先端がx方向外方に突出している。図示された例においては、2つの突起部1531の間に爪部1532が設けられている。
【0029】
図15に示すように、本実施形態においては、第2側板部13に位置決め用挿入口131、位置決め用スリット132および固定用開口133が形成されている。位置決め用挿入口131は、突起部1531をx方向内方からx方向外方に挿入するためのものである。位置決め用挿入口131のx方向視における大きさは、突起部1531よりも若干大きい。位置決め用スリット132は、位置決め用挿入口131に繋がっており、y方向に延びている。位置決め用スリット132のz方向寸法は、突起部1531の先端のz方向寸法よりも小さく、突起部1531の根元部分のz方向寸法よりも若干大きい。位置決め用スリット132は、位置決め用挿入口131に挿入された突起部1531をy方向にスライドさせるためのものである。図示された例においては、配線カバー15に設けられた2つの突起部1531に対応して、2つずつの位置決め用挿入口131および位置決め用スリット132が設けられている。
【0030】
固定用開口133は、2つずつの位置決め用挿入口131および第1側板部123の間に設けられている。上述したように、位置決め用挿入口131に挿入された突起部1531が位置決め用スリット132に沿ってy方向にスライドされると、配線カバー15の固定板部153が第2側板部13に近接または密接した状態でy方向にスライドする。このスライドの終点付近において、爪部1532の先端の突起が固定用開口133に嵌まり込む。これにより、配線カバー15が第2側板部13に対して固定される。
【0031】
<LEDユニットB1>
LEDユニットB1は、支持体1に着脱可能に支持されており、光を発するユニットである。本実施形態においては、照明装置A1は、
図1~
図4に示すように、2つのLEDユニットB1を備えている。2つのLEDユニットB1は、各々がx方向に長く延びる形状であり、y方向に互いに離間して配置されている。
図7~
図12に示すように、本実施形態のLEDユニットB1は、ケース2、一対のエンドキャップ3、リフレクタ4、複数のLEDモジュール5、カバー6および電源部7を有する。また、本実施形態においては、LEDユニットB1は、支持体1の天板部11、一対の第1側板部12、一対の第2側板部13および一対の内側板部14によって囲まれた空間内に配置されている。
【0032】
<ケース2>
ケース2は、リフレクタ4および複数のLEDモジュール5を収容するものである。本実施形態においては、ケース2は、主板部21、一対の側板部22および一対のケース側係合部23を有する。ケース2の材質は特に限定されず、たとえばFe等からなる金属板を用いて形成される。
【0033】
主板部21は、x方向を長手方向とする形状であり、本実施形態においては、y方向を短手方向とする長矩形状である。また、主板部21は、LEDユニットB1が支持体1に支持された状態で、
図4および
図5に示すように、天板部11よりもz方向下側に位置する。
【0034】
一対の側板部22は、主板部21のy方向両側に位置しており、z方向における下側に延出している。図示された例においては、一対の側板部22は、主板部21のy方向両端に繋がっており、z方向に沿っている。
【0035】
一対のケース側係合部23は、
図10および
図11に示すように、一対の側板部22の図中下側部分に繋がっており、x方向に長く延びている。一対のケース側係合部23は、後述のカバー6の一対のカバー側係合部63と係合することにより、カバー6をケース2に固定するための部位である。
【0036】
ケース側係合部23の具体的な構成は特に限定されず、カバー6のカバー側係合部63と係合することにより、カバー6を固定可能な構成であればよい。図示された例においては、ケース側係合部23は、ケース2の側板部22のx方向全長にわたって延びる溝形状であり、ケース側第1板部231、ケース側第2板部232およびケース側第3板部233を有する。ケース側第1板部231は、側板部22からy方向内方に延出しており、z方向に対して略直角な板状部位である。ケース側第2板部232は、側板部22のうちケース側第1板部231に対してz方向下側の部分からy方向内方に延出しており、z方向に対して略直角な板状部位である。ケース側第3板部233は、ケース側第1板部231およびケース側第2板部232のy方向内端縁同士を繋いでおり、y方向に対して略直角である板状部位である。図示された例のケース側係合部23は、x方向視においてコの字状である。
【0037】
<エンドキャップ3>
一対のエンドキャップ3は、
図7~
図9に示すように、ケース2のx方向両側を塞いでいる。また、エンドキャップ3は、カバー6がx方向に移動することを規制するものである。エンドキャップ3の材質は特に限定されず、たとえば樹脂によって形成されている。本実施形態のエンドキャップ3は、x方向視において矩形状であり、x方向の厚さ(寸法)が比較的薄い、全体として板状の部材である。
【0038】
<リフレクタ4>
リフレクタ4は、ケース2内に収容されており、たとえば金属や樹脂等からなる。リフレクタ4の表面は、金属反射面または白色等の明色に塗装された明色反射面とされている。
図9~
図11に示すように、リフレクタ4は、主板部41および一対の側板部42を有する。
【0039】
主板部41は、主板部21のz方向下側の面に取り付けられている。主板部41は、x方向を長手方向とし、y方向を短手方向とする長矩形状である。一対の側板部42は、主板部41のy方向両端に繋がっており、z方向下側に延びている。一対の側板部42は、z方向における下側に向かうほどy方向における互いの距離が大となるように傾斜している。
【0040】
本実施形態の側板部42には、端縁部421が形成されている。端縁部421は、側板部42のz方向下方端に沿った帯状の部位であり、y方向に対して略直角である。端縁部421は、ケース2のケース側係合部23のケース側第3板部233に固定されている。側板部422の固定手法は特に限定されず、図示された例においては、
図11に示すように接合材49を介して固定されている。接合材49は、たとえば両面接着テープや接着剤等である。
【0041】
<LEDモジュール5>
LEDモジュール5は、LEDユニットB1の光源となるモジュールである。
図9および
図10に示すように、本実施形態においては、LEDユニットB1は、2つのLEDモジュール5を備えているが、LEDモジュール5の個数は特に限定されない。2つのLEDモジュール5は、各々がx方向に長く延びており、y方向に互いに離間してリフレクタ4の主板部41上に配置されている。本実施形態のLEDモジュール5は、LED基板51および複数のLED52を有する。また、複数のLEDモジュール5は、リフレクタ4の一対の側板部42の間に配置されている。
【0042】
LED基板51は、x方向に長く延びる帯状の部材であり、たとえばガラスエポキシ樹脂からなる基材に配線パターン(図示略)が形成されたものである。複数のLED52は
、LED基板51上にx方向に沿って配列されている。LED52は、いわゆるベアチップ状態のLEDチップでもよいし、LEDチップ、リードまたは基板、および透光樹脂を有する組合せ構造であってもよい。LED52が組合せ構造である場合、LEDチップから青色光を発し、透光樹脂に含まれた蛍光材料が励起されて黄色光を発することにより、白色を発する構成であってもよい。このようなLED52は、昼光色や電球色等の白色を適宜発光可能である。
【0043】
<カバー6>
カバー6は、複数のLEDモジュール5に対してz方向下側に配置されており、図示された例においては、ケース2に固定されている。カバー6は、たとえばLED52からの光を透過する樹脂等の材質からなる。カバー6は、透明であってもよいし、たとえば乳白色の半透明の樹脂等からなることにより、LED52からの光を拡散させつつ透過させるものであってもよい。
【0044】
図9~
図12に示すように、本実施形態においては、カバー6は、主板部61、一対の側板部62および一対のカバー側係合部63を有する。主板部61は、LEDモジュール5(複数のLED52)をz方向下側から覆う部位である。図示された例においては、主板部61は、x方向に長く延び且つz方向に直角である長矩形状の平板状の部位であるが、主板部61の形状は何ら限定されない。一対の側板部62は、主板部61のy方向両端縁からz方向上側に延びている。側板部62は、z方向に沿っており、x方向に長く延びている。
【0045】
一対のカバー側係合部63は、一対の側板部62のz方向上側部分に繋がっている。カバー側係合部63は、ケース2のケース側係合部23に係合することにより、カバー6をケース2に固定するための部位である。カバー側係合部63の具体的な構成は特に限定されず、ケース2のケース側係合部23と係合することにより、カバー6を固定可能な構成であればよい。図示された例においては、カバー側係合部63は、カバー6の側板部62のx方向全長にわたって延びており、カバー側第1板部631、カバー側第2板部632およびカバー側第3板部633を有する。カバー側第1板部631は、側板部62のz方向上端縁からy方向内方に延出しており、z方向に対して略直角な板状部位である。カバー側第2板部632は、側板部62のうちカバー側第1板部631に対してz方向下側の部分からy方向内方に延出しており、z方向に対して略直角な板状部位である。カバー側第3板部633は、カバー側第2板部632のy方向内端縁からz方向上側にカバー側第1板部631に向かって延出しており、y方向に対して略直角である板状部位である。図示された例においては、カバー側第3板部633は、カバー側第1板部631から離間している。
【0046】
カバー6をケース2に固定する際には、一対のケース側係合部23に一対のカバー側係合部63を挿入するようにして、カバー6をケース2に対してx方向にスライドさせる。この際、
図11に示すように、ケース側第1板部231とカバー側第1板部631とが対向するように近接し、ケース側第2板部232とカバー側第2板部632とが対向するように近接し、ケース側第3板部233とカバー側第3板部633とが対向するように近接する。また、側板部22のうちケース側係合部23よりもz方向下側に位置する部分と側板部62のうちカバー側係合部63よりもz方向下側に位置する部分とが、対向するように近接する。
【0047】
<電源部7>
電源部7は、たとえば商用の100V交流電源から供給された交流電力をLED52の点灯に適した直流電力に変換して、LED52に供給するものである。
図4、
図5および
図8~
図10に示すように、電源部7は、ケース2の主板部21に対してz方向上側に取
り付けられている。本実施形態においては、電源部7は、z方向視において開口111に内包されている。
【0048】
本実施形態の電源部7は、電源ケース71、電源基板72および複数の電源部品73を有する。電源ケース71は、電源基板72および複数の電源部品73を収容するものであり、図示された例においては、x方向に長く延びる直方体形状である。電源基板72は、たとえばガラスエポキシ樹脂からなる基材と、当該基材に形成された配線パターンを有する配線基板である。電源基板72は、x方向に長く延びる長矩形状であり、電源ケース71内において、z方向上側に配置されている。複数の電源部品73は、電源部7の電力変換機能を実現するための回路を構成する電子部品であり、たとえば、トランス、コンデンサ、ダイオードおよび抵抗器等を適宜含む。
【0049】
<取付部材81>
取付部材81は、LEDユニットB1を支持体1の第2側板部13に取り付けるためのものである。
図2、
図5および
図7~
図9に示すように、本実施形態においては、LEDユニットB1は、2つの取付部材81を有する。2つの取付部材81は、主板部21のx方向両端部分に設けられている。図示された例においては、取付部材81は、たとえば金属板材料に折り曲げ加工を施すことにより形成される。
【0050】
<LED支持具82>
LED支持具82は、LEDモジュール5をリフレクタ4およびケース2によって支持するためのものである。
図8、
図9および
図10に示すように、本実施形態においては、1つのLEDモジュール5に対して3つのLED支持具82が設けられている。LED支持具82は、主板部21のz方向上側から、主板部21および主板部41に設けられた開口部を通じてLEDモジュール5をy方向両側から挟持することにより、LEDモジュール5を支持している。LED支持具82の材質は特に限定されず、たとえば樹脂からなる。
【0051】
次に、照明装置A1の作用について説明する。
【0052】
本実施形態によれば、
図9~
図11に示すように、カバー6のカバー側係合部63をケース2のケース側係合部23に係合させることにより、カバー6をケース2に固定することができる。このため、他の部材をカバー6およびケース2のそれぞれに固定する等の作業が不要である。また、カバー6とケース2との固定のために別体の部材を用意する必要がない。したがって、カバー6を固定する作業性を高めるとともに、コスト低減を図ることができる。
【0053】
カバー6を固定するには、x方向に長く延びるケース側係合部23に、x方向に長く延びるカバー側係合部63を挿入するようにして、ケース2に対してカバー6をx方向にスライドさせればよい。これにより、カバー6をより容易に固定することができる。
【0054】
カバー6をケース2に固定した状態においては、ケース側第1板部231とカバー側第1板部631とが対向するように近接し、ケース側第2板部232とカバー側第2板部632とが対向するように近接する。これにより、カバー6のケース2に対するz方向における位置をより正確に設定することができる。また、ケース側第3板部233とカバー側第3板部633とが対向するように近接する。これにより、カバー6のy方向における位置をより正確に設定することができる。
【0055】
図6および
図13~
図15に示すように、支持体1に配線カバー15が設けられていることにより、たとえば図外の給電部からLEDユニットB1の電源部7に給電するための
配線(図示略)を配線カバー15と天板部11および第2側板部13との隙間に挿通させることができる。これにより、当該配線が照明装置A1の外観に意図せず過大に表れてしまうことを抑制することができる。また、当該配線の保護を図ることが可能である。配線カバー15は、突起部1531および爪部1532を用いて、支持体1の第2側板部13に対してスライドさせることによって、位置決めと固定とを行うことが可能である。これは、配線カバー15をより容易に取り付けるのに好ましい。
【0056】
図16~
図19は、本発明の変形例および他の実施形態を示している。なお、これらの図において、上記実施形態と同一または類似の要素には、上記実施形態と同一の符号を付している。
【0057】
<カバー6 変形例>
図16および
図17は、カバー6の変形例を示している。本変形例のカバー6は、拡散パネル69をさらに有している。拡散パネル69は、たとえば片面に複数のプリズムが形成されたプリズムパネル等であり、カバー6を透過した光をさらに拡散させる機能を果たす。
【0058】
本変形例では、カバー6は、一対のパネル保持部64を有する。一対のパネル保持部64は、主板部61に対してz方向において一対のカバー側係合部63とは反対側(下側)に設けられており、y方向に互いに離間している。パネル保持部64は、主板部61のx方向全長にわたって設けられており、溝状の部位である。一対のパネル保持部64に拡散パネル69のy方向両端縁を挿入するようにして拡散パネル69をx方向にスライドさせることにより、拡散パネル69を取り付けることができる。
【0059】
本変形例によれば、拡散パネル69による拡散機能を比較的容易に付加することができる。
【0060】
<第2実施形態>
図18および
図19は、本発明の第2実施形態に係る照明装置を示している。本実施形態の照明装置A2は、照明装置A1と同様に支持体1および一対のLEDユニットB2を備えている。本実施形態の支持体1は、照明装置A1の支持体1と比べてx方向の寸法が大きい。また、照明装置A1および照明装置A2における支持体1がz方向視において略正方形である場合、照明装置A2の支持体1のy方向寸法は、照明装置A1の支持体1のy方向寸法よりも大きい。
【0061】
図19に示すように、本実施形態のLEDユニットB2は、LEDユニットB1とは異なる大きさのエンドキャップ3を有している。照明装置A1のLEDユニットB1におけるエンドキャップ3が、x方向寸法が薄い板状の部材であったのに対し、本実施形態のエンドキャップ3は、x方向寸法が相対的に大きい。また、本実施形態のカバー6は、支持体1の大型化に対応してLEDユニットB1のカバー6よりもx方向寸法が大きい。一方、本実施形態のケース2のx方向寸法はLEDユニットB1のケース2のx方向寸法と略同じである。すなわち、カバー6のx方向寸法とケース2のx方向寸法とには、明瞭な差が存在する。本実施形態のエンドキャップ3のx方向寸法は、カバー6とケース2とのx方向寸法の差の概ね1/2に相当する大きさとされている。このため、ケース2に一対のエンドキャップ3を装着したx方向寸法とカバー6のx方向寸法とが略同じとなっている。
【0062】
本実施形態から理解されるように、複数種類のエンドキャップ3を用意することにより、共通のケース2、リフレクタ4およびLEDモジュール5を用いて、互いにx方向寸法が異なるLEDユニットB1およびLEDユニットB2を得ることが可能である。これに
より、支持体1の外形寸法に応じたLEDユニットB1やLEDユニットB2等を選択することにより、外形寸法が異なる複数種類の照明装置A1および照明装置A2等を実現することができる。したがって、照明装置の製品バリエーションを広げつつ、コストを抑制することができる。
【0063】
<第3実施形態>
図20~
図28は、本発明の第3実施形態に係る照明装置を示している。本実施形態の照明装置A3は、照明装置A1,A2と同様に支持体1および一対のLEDユニットB3を備えている。本実施形態においては、主に、支持体1とLEDユニットB3との支持構造が、上述した実施形態と異なっている。
【0064】
図20に示すように、本実施形態の支持体1は、複数の保持部材17を有している。複数の保持部材17は、第2側板部13に取り付けられており、LEDユニットB3のx方向両端に対向する位置に設けられている。
【0065】
図23に示すように、保持部材17は、主板部171、下方傾斜片172、一対の側方傾斜片173、上方傾斜片174、開口175および延出片176を有する。図示された例においては、保持部材17は、金属板材料に折り曲げ加工を施すことにより形成されている。
【0066】
主板部171は、x方向に略直角である板状部位である。主板部171は、第2側板部13に取り付けられた状態で第2側板部13からx方向内方に離間している。下方傾斜片172は、主板部171のz方向下端に繋がっている。下方傾斜片172は、z方向下方に向かうほどx方向外方(主板部171から第2側板部13に向かう方向)に位置するように傾斜している。
【0067】
一対の側方傾斜片173は、主板部171のz方向下端に繋がっており、下方傾斜片172のy方向両側に配置されている。側方傾斜片173は、z方向下方に向かうほどx方向外方(主板部171から第2側板部13に向かう方向)に位置するように傾斜している。さらに、側方傾斜片173は、y方向において内方(下方傾斜片172に近づく方向)に向かうほど、x方向外方(主板部171から第2側板部13に向かう方向)に位置するように傾斜している。
【0068】
開口175は、主板部171に設けられた開口部分である。開口175の形状は何ら限定されず、図示された例においては、x方向に沿って視て略矩形状である。上方傾斜片174は、開口175のz方向下端に繋がっている。上方傾斜片174は、z方向上方に向かうほどx方向外方(主板部171から第2側板部13に向かう方向)に位置するように傾斜している。本実施形態においては、下方傾斜片172と上方傾斜片174とは、主板部171の一部を挟んでz方向に並んで配置されている。
【0069】
延出片176は、主板部171のy方向一方側に位置しており、主板部171によりもx方向外方(第2側板部13の側)に位置している。延出片176は、x方向に略直角である板状部位である。ねじ孔177は、延出片176に設けられており、雌ねじが形成された孔である。係止片178は、主板部171のy方向他方側に位置しており、主板部171によりもx方向外方(第2側板部13の側)に位置している。係止片178は、x方向に略直角である板状部位である。
【0070】
図24は、第2側板部13および保持部材17を示す断面図であり、延出片176を通るxy平面に沿う断面図である。本実施形態においては、第2側板部13に係止孔136および挿通孔137が形成されている。係止孔136は、保持部材17の係止片178が通過可能な大きさおよび形状である。挿通孔137は、ねじ孔177の内径と同程度の直径を有する円形の貫通孔である。
【0071】
本実施形態においては、保持部材17の係止片178が第2側板部13の係止孔136に係止されている。また、保持部材17のねじ孔177と第2側板部13の挿通孔137とがx方向に沿って視て略一致した状態で、ねじ179が挿通孔137に挿通され、且つねじ孔177に螺合されている。これにより、保持部材17が第2側板部13に取り付けられている。
【0072】
本実施形態のLEDユニットB3の取付部材81は、
図25に示すように、固定板部811、起立部812、係合部813、先端部814、延出部815および孔部816を有する。図示された例においては、取付部材81は、金属板材料に折り曲げ加工を施すことにより形成されている。
【0073】
固定板部811は、z方向に略直角である板状部位である。図示された例においては、固定板部811は、z方向に沿って視て略矩形状である。起立部812は、固定板部811のx方向一端に繋がっており、z方向上方に起立した部位である。
【0074】
係合部813は、起立部812のz方向上端に繋がっている。係合部813は、起立部812からx方向外方に向かって突出した形状(y方向に沿って視てくの字状)となるように折り曲げ加工が施された部位である。先端部814は、係合部813のz方向上方に位置している。先端部814は、y方向両端縁がx方向上方に向かうほどy方向内方に位置するように傾斜している。
【0075】
延出部815は、固定板部811のx方向他端に繋がっており、z方向上方に向けて延出している。孔部816は、延出部815をx方向に貫通しており、図示された例においては、円形状である。
【0076】
図26および
図27に示すように、本実施形態においては、主板部21に複数の差込部211が形成されている。差込部211は、主板部21の一部に切断線が設けられ、この切断線に沿った部分が、z方向上方に若干持ち上げられた部位である。図示された例においては、2つの差込部211が、互いの開口部分が対向する姿勢で設けられている。取付部材81の固定板部811は、y方向両端部分が2つの差込部211に差し込まれている。また、固定板部811に設けられた貫通孔にねじ819が挿通され、このねじ819が主板部21に螺合されている。これにより、取付部材81が主板部21に取り付けられている。
【0077】
図26に示すように、支持体1にLEDユニットB3を取り付ける際には、支持体1のz方向下方からLEDユニットB3を上昇される。この際、z方向に互いに離間していた保持部材17と取付部材81とが互いに接近する。取付部材81の先端部814は、保持部材17の一対の側方傾斜片173の間から下方傾斜片172、主板部171および上方傾斜片174を経由して開口175に進入する。また、先端部814とともに係合部813が、開口175に進入する。これにより、
図27および
図28に示すように、取付部材81の係合部813が、保持部材17の開口175に入り込み、上方傾斜片174と当接した状態となる。これにより、取付部材81が保持部材17に係合した状態となり、LEDユニットB3が支持体1に支持される。
【0078】
なお、
図26に示すように、本実施形態においては、第2側板部13に凸部139が形成されている。図示された例においては、1つの保持部材17に対応して2つの凸部139が保持部材17のy方向両側に設けられている。凸部139は、第2側板部13の一部がx方向内方に突出した部位である。LEDユニットB3を支持体1に支持させるべく、支持体1のz方向下方からLEDユニットB3を上昇させると、
図27に示すように、LEDユニットB3の主板部21が凸部139に当接する。この当接と、保持部材17および取付部材81の係合とによって、支持体1によるLEDユニットB3の支持と、支持体1に対するLEDユニットB3のz方向の位置決めとがなされる。
【0079】
また、図示された例においては、
図27に示すように、第2側板部13に保持孔138が設けられている。保持孔138は、支持体1にLEDユニットB3が支持された状態で、先端部814のz方向直上に位置する。たとえば、保持孔138と取付部材81の孔部816とに保持用の紐を結びつけることにより、LEDユニットB3の意図しない落下を防止することができる。
【0080】
本実施形態によれば、上述の実施形態と同様の効果を奏することができる。また、
図26~
図28に示したように、支持体1に対してLEDユニットB3をz方向下方から上昇させて、取付部材81を保持部材17に係合させることによって、支持体1にLEDユニットB3を支持させることが可能である。このため、LEDユニットB3の取付作業のために工具等を用いる必要がなく、作業効率を高めることができる。
【0081】
図26および
図27に示すように、取付部材81の固定板部811が2つの差込部211に差し込まれ、これに加えてねじ819が螺合されている。2つの差込部211に固定板部811を差し込むことにより、主板部21に対する取付部材81の位置(x方向およびy方向における位置)を規制することが可能である。また、1つのねじ819によって取付部材81を主板部21に確実に固定することができる。
【0082】
図25に示すように、係合部813は、y方向に沿って視てくの字状であり、z方向両側に傾斜した部分を有する形状である。このため、
図26および
図27に示すように、LEDユニットB3を上昇させた際に、係合部813のz方向上側の傾斜部が保持部材17の下方傾斜片172および主板部171に摺動することが期待され、よりスムーズに開口175に進入することができる。また、LEDユニットB3を1から取り外すために、LEDユニットB3を下降させる際には、係合部813のz方向下側の傾斜部が、上方傾斜片174および主板部171に摺動することが期待され、よりスムーズにLEDユニットB3を取り外すことができる。なお、係合部813のz方向上側の傾斜部およびz方向下側の傾斜部を設けておけば、保持部材17に上方傾斜片174および下方傾斜片172を設けなくても係合部813の傾斜部の働きにより、LEDユニットB3をスムーズに取り付け、取り外すことが可能である。保持部材17に上方傾斜片174および下方傾斜片172を設けておくことにより、保持部材17を構成する金属板の切断端面の角部が取付部材81と擦れることにより生じる金属音の発生を抑制できる。特に、中間開口112に、空気吹出口等の空調部品が取り付けられている場合は、当該空調部品により第2側板部13に常時微細な振動が発生している可能性が高い。このため、保持部材17と取付部材81との擦れに起因する金属音の発生を抑制できることは、重要である。
【0083】
図26に示すように、取付部材81の先端部814は、y方向両端縁が傾斜した形状である。また、保持部材17の2つの側方傾斜片173は、下方傾斜片172のy方向両側に位置しており、上述したように傾斜している。これにより、支持体1にLEDユニットB3を支持させるためにLEDユニットB3を上昇させた際に、取付部材81が保持部材17に対してy方向に若干ずれていても、あるいは、LEDユニットB3が水平から傾いた状態で上昇したとしても、2つの側方傾斜片173によって先端部814がいわゆるセンタリングされる格好となり、取付部材81を保持部材17に対して適正な位置に導くことができる。このため、取付部材81が保持部材17等に不当に引っかかってしまうことなどを抑制することができる。
【0084】
図26および
図27に示すように、第2側板部13に凸部139を設けることにより、支持体1に対するLEDユニットB3のz方向位置をより容易且つより正確に設定することができる。
【0085】
図24に示すように、保持部材17の第2側板部13への固定は、係止片178を係止孔136に係止させることと、ねじ179による螺合とによってなされている。これにより、1つのねじ179によって固定しつつ、係止片178の係止によって保持部材17を第2側板部13に対してより正確な位置に固定することができる。
【0086】
本発明に係る照明装置は、上述した実施形態に限定されるものではない。本発明に係る照明装置の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
【符号の説明】
【0087】
A1,A2,A3:照明装置
B1,B2,B3:LEDユニット
1 :支持体
2 :ケース
3 :エンドキャップ
4 :リフレクタ
5 :LEDモジュール
6 :カバー
7 :電源部
11 :天板部
12 :第1側板部
13 :第2側板部
14 :内側板部
15 :配線カバー
17 :保持部材
18 :設置部材
21 :主板部
22 :側板部
23 :ケース側係合部
41 :主板部
42 :側板部
49 :接合材
51 :LED基板
52 :LED
61 :主板部
62 :側板部
63 :カバー側係合部
64 :パネル保持部
69 :拡散パネル
71 :電源ケース
72 :電源基板
73 :電源部品
81 :取付部材
82 :LED支持具
111 :開口
112 :中間開口
123 :第1側板部
131 :位置決め用挿入口
132 :位置決め用スリット
133 :固定用開口
136 :係止孔
137 :挿通孔
138 :保持孔
139 :凸部
151 :第1カバー部
152 :第2カバー部
153 :固定板部
154 :端板部
171 :主板部
172 :下方傾斜片
173 :側方傾斜片
174 :上方傾斜片
175 :開口
176 :延出片
177 :ねじ孔
178 :係止片
179 :ねじ
231 :ケース側第1板部
232 :ケース側第2板部
233 :ケース側第3板部
421 :端縁部
422 :側板部
631 :カバー側第1板部
632 :カバー側第2板部
633 :カバー側第3板部
811 :固定板部
812 :起立部
813 :係合部
814 :先端部
815 :延出部
816 :孔部
819 :ねじ
1531 :突起部
1532 :爪部