(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-07
(45)【発行日】2024-06-17
(54)【発明の名称】システム、制御装置、プログラム及び管理方法
(51)【国際特許分類】
G16H 80/00 20180101AFI20240610BHJP
G08B 25/04 20060101ALI20240610BHJP
【FI】
G16H80/00
G08B25/04 F
(21)【出願番号】P 2020103827
(22)【出願日】2020-06-16
【審査請求日】2023-04-20
(73)【特許権者】
【識別番号】515263303
【氏名又は名称】株式会社リンクジャパン
(74)【代理人】
【識別番号】110002789
【氏名又は名称】弁理士法人IPX
(72)【発明者】
【氏名】河千泰 進一
【審査官】甲斐 哲雄
(56)【参考文献】
【文献】特開平02-309499(JP,A)
【文献】特開2006-313446(JP,A)
【文献】特開2008-183355(JP,A)
【文献】特開2018-147452(JP,A)
【文献】特開2011-109782(JP,A)
【文献】特開昭64-059564(JP,A)
【文献】特開2018-120454(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G16H 10/00-80/00
G06Q 10/00-99/00
G08B 19/00-31/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
室内に誰かいるか否かを示す在/不在状況を管理するシステムであって、
第1のセンサーと、第2のセンサーと、制御装置とを備え、
前記第1のセンサーは、扉の開閉を検出可能に構成され、
前記第2のセンサーは、
前記室内における動的物体を検出可能に構成され、
前記制御装置は、
受付部と、切替部と、補正部とを備え、
前記受付部は、前記第1のセンサーから第1の情報を受け付けるとともに、前記第2のセンサーから第2の情報を受け付けるように構成され、
前記第1の情報は、前記扉が開かれた旨を示す情報を含み、
前記第2の情報は、前記室内における動的物体を示す情報を含み、
前記切替部は、前記受付部が前記第1の情報を受け付けると、第1の値及び第2の値を含む複数の値で管理される
、前記室内の在/不在状況を切り替えるように構成され、
前記補正部は、前記在/不在状況が前記第2の値であり、かつ、前記受付部が前記第2の情報を受け付けた場合、前記在/不在状況をさらに切り替えて補正可能に構成される、
もの。
【請求項2】
請求項1に記載のシステムにおいて、
前記切替部が前記在/不在状況を前記第2の値に切り替えてから所定時間内に、前記受付部が前記第2の情報を受け付けた場合、
前記補正部は、前記在/不在状況を前記第1の値にさらに切り替えて補正可能に構成される、
もの。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載のシステムにおいて、
前記切替部による前記在/不在状況の切替が所定時間内に所定回数以上繰り返され、かつ、前記受付部が所定時間内に前記第2の情報を受け付けなかった場合、
前記補正部は、前記在/不在状況を前記第2の値にさらに切り替えて補正可能に構成される、
もの。
【請求項4】
請求項1~請求項3の何れか1つに記載のシステムにおいて、
通知部をさらに備え、
前記通知部は、前記在/不在状況が切り替えられた場合、その旨をユーザ端末に通知するよう構成される、
もの。
【請求項5】
請求項4に記載のシステムにおいて、
第1の設定部をさらに備え、
前記第1の設定部は、前記在/不在状況の切替があった場合に通知する時間帯を設定可能に構成され、
前記通知部は、設定された前記時間帯に、前記在/不在状況が切り替えられた場合、その旨を前記ユーザ端末に通知するよう構成される、
もの。
【請求項6】
請求項4又は請求項5に記載のシステムにおいて、
第2の設定部と、算出部とをさらに備え、
前記第2の設定部は、所定期間における前記在/不在状況の切替回数の閾値を設定可能に構成され、
前記算出部は、前記所定期間における前記切替回数を算出するように構成され、
前記通知部は、算出された前記切替回数が前記閾値より低い場合、その旨を前記ユーザ端末に通知するように構成される、
もの。
【請求項7】
請求項6に記載のシステムにおいて、
前記第2の設定部は、健康状態を設定可能に構成され、
前記閾値は、前記健康状態によって異なる、
もの。
【請求項8】
室内に誰かいるか否かを示す在/不在状況を管理する制御装置であって、
受付部と、切替部と、補正部とを備え、
前記受付部は、第1のセンサーから第1の情報を受け付けるとともに、第2のセンサーから第2の情報を受け付けるように構成され、ここで、
前記第1のセンサーは、扉の開閉を検出可能に構成され、前記第1の情報は、前記扉が開かれた旨を示す情報を含み、
前記第2のセンサーは、
前記室内における動的物体を検出可能に構成され、前記第2の情報は、前記室内における動的物体を示す情報を含み、
前記切替部は、前記受付部が前記第1の情報を受け付けると、第1の値及び第2の値を含む複数の値で管理される
、前記室内の在/不在状況を切り替えるように構成され、
前記補正部は、前記在/不在状況が前記第2の値であり、かつ、前記受付部が前記第2の情報を受け付けた場合、前記在/不在状況をさらに切り替えて補正可能に構成される、
もの。
【請求項9】
プログラムであって、
コンピュータを請求項8に記載の制御装置として機能させる、
もの。
【請求項10】
室内に誰かいるか否かを示す在/不在状況の管理方法であって、
コンピュータによって実行される次の各ステッ
プを備え
、
受付ステップでは、第1のセンサーから第1の情報を受け付けるとともに、第2のセンサーから第2の情報を受け付け、ここで、
前記第1のセンサーは、扉の開閉を検出可能に構成され、前記第1の情報は、前記扉が開かれた旨を示す情報を含み、
前記第2のセンサーは、
前記室内における動的物体を検出可能に構成され、前記第2の情報は、前記室内における動的物体を示す情報を含み
、
切替ステップでは、前記受付ステップにおいて前記第1の情報を受け付けると、第1の値及び第2の値を含む複数の値で管理される
、前記室内の在/不在状況を切り替え
、
補正ステップでは、前記在/不在状況が前記第2の値であり、かつ、前記受付ステップにおいて前記第2の情報を受け付けた場合、前記在/不在状況をさらに切り替えて補正する、
方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、システム、制御装置、プログラム及び管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、住宅等の施設の入退出を管理する方法として、扉の施錠状態を管理したり、ICカードを用いて施設への入退出を管理する方法等が用いられる。特許文献1では、暗号化されたキーワードを用いて施設の入退出を管理するシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、施設の出入口において入退出に係る操作が行われたからといって、必ずしも人の出入りを伴うとは限らず、また、同時に複数人が出入りする場合等を考慮すると、このような方法では、施設内の在室状況を的確に把握することは困難である。
【0005】
本発明では上記事情を鑑み、施設の在/不在状況を管理することを可能とする技術を提供することとした。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様によれば、在/不在状況を管理するシステムであって、第1のセンサーと、第2のセンサーと、制御装置とを備え、前記第1のセンサーは、扉の開閉を検出可能に構成され、前記第2のセンサーは、室内における動的物体を検出可能に構成され、前記制御装置は、受付部と、切替部と、補正部とを備え、前記受付部は、前記第1のセンサーから第1の情報を受け付けるとともに、前記第2のセンサーから第2の情報を受け付けるように構成され、前記第1の情報は、前記扉が開かれた旨を示す情報を含み、前記第2の情報は、前記室内における動的物体を示す情報を含み、前記切替部は、前記受付部が前記第1の情報を受け付けると、第1の値及び第2の値を含む複数の値で管理される在/不在状況を切り替えるように構成され、前記補正部は、前記在/不在状況が前記第2の値であり、かつ、前記受付部が前記第2の情報を受け付けた場合、前記在/不在状況をさらに切り替えて補正可能に構成される、ものが提供される。
【0007】
これにより、施設の在室状況を管理することを可能とする技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本実施形態に係るシステム1の構成概要を示す図である。
【
図2】制御装置3のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図3】制御装置3の機能を示す機能ブロック図である。
【
図4】在/不在状況5が「在宅中」である場合の処理の流れを示すアクティビティ図である。
【
図5】ユーザ端末4に表示される「外出中」への切替を示す通知画面53の一例である。
【
図6】所定時間内に所定回数値が切り替わる場合の処理の流れを示すアクティビティ図である。
【
図7】切替回数の算出が伴う場合の処理の流れを示すアクティビティ図である。
【
図9】ユーザ端末4に表示される通知画面53の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。
【0010】
ところで、本実施形態に登場するソフトウェアを実現するためのプログラムは、コンピュータが読み取り可能な非一時的な記録媒体として提供されてもよいし、外部のサーバからダウンロード可能に提供されてもよいし、外部のコンピュータで当該プログラムを起動させてクライアント端末でその機能を実現(いわゆるクラウドコンピューティング)するように提供されてもよい。
【0011】
また、本実施形態において「部」とは、例えば、広義の回路によって実施されるハードウェア資源と、これらのハードウェア資源によって具体的に実現されうるソフトウェアの情報処理とを合わせたものも含みうる。また、本実施形態においては様々な情報を取り扱うが、これら情報は、例えば電圧・電流を表す信号値の物理的な値、0又は1で構成される2進数のビット集合体としての信号値の高低、又は量子的な重ね合わせ(いわゆる量子ビット)によって表され、広義の回路上で通信・演算が実行されうる。
【0012】
また、広義の回路とは、回路(Circuit)、回路類(Circuitry)、プロセッサ(Processor)、及びメモリ(Memory)等を少なくとも適当に組み合わせることによって実現される回路である。すなわち、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等を含むものである。
【0013】
1.ハードウェア構成
本節では、本実施形態のハードウェア構成について説明する。
図1は、本実施形態に係るシステム1の構成概要を示す図である。
【0014】
1.1 システム1
在/不在状況5を管理するシステム1は、第1のセンサー21と、第2のセンサー22と、制御装置3とを備え、これらが電気通信回線を通じて通信可能に構成される。
【0015】
1.2 第1のセンサー21
第1のセンサー21は、扉及び/又はドアの開閉を検出可能に構成され、例えば、開閉センサー21aである。本実施形態では、第1のセンサー21を開閉センサー21aであるものとし、開閉を検出する対象として扉を例に説明する。開閉センサー21aは、扉のドア枠付近に取り付けられ、ドアに設置された磁石の磁力を検出する。この磁石は、閉扉中に開閉センサー21aとの間隔が数mm以下となるように設置されることが好ましく、扉が閉じている場合、開閉センサー21aは、磁石の磁力を検出して扉の閉状態を検出する。一方、扉が開いている場合、開閉センサー21aは、磁力を検出せず、扉の開状態を検出する。なお、磁石がドア枠付近に設置され、開閉センサー21aがドアに設置されてもよい。
【0016】
本実施形態においては、開閉センサー21aは、扉が閉状態から開状態に変化した場合に第1の情報を制御装置3に送信する。すなわち、扉の開くと、開閉センサー21aは、扉が開かれた旨を示す情報を含む第1の情報を制御装置3に送信する。
【0017】
1.3 第2のセンサー22
第2のセンサー22は、室内における動的物体を検出可能に構成され、例えば、人感センサー22aである。本実施形態では、第2のセンサー22を人感センサー22aであるものとして説明する。人感センサー22aは、赤外線センサー、超音波センサー等の種々のセンサーであり、動的物体(例えば、人)から放射される熱(温度)を検知する。また、人感センサー22aは、動的物体から放射される熱線の量の変化を検出するパッシブセンサー(受動赤外線検知器)で構成されてもよい。人感センサー22aは、検出可能な範囲内で動的物体を検出すると、室内における動的物体を示す情報を含む第2の情報を制御装置3に送信する。
【0018】
1.3 制御装置3
図2は、制御装置3のハードウェア構成を示すブロック図である。制御装置3は、通信部31と、記憶部32と、制御部33とを有し、これらの構成要素が制御装置3の内部において通信バス30を介して電気的に接続されている。各構成要素についてさらに説明する。
【0019】
(通信部31)
通信部31は、USB、IEEE1394、Thunderbolt、有線LANネットワーク通信等といった有線型の通信手段が好ましいものの、無線LANネットワーク通信、LTE/3G等のモバイル通信、Bluetooth(登録商標)通信等を必要に応じて含めてもよい。すなわち、これら複数の通信手段の集合として実施することがより好ましい。
【0020】
(記憶部32)
記憶部32は、前述の記載により定義される様々な情報を記憶する。これは、例えば、制御部33によって実行される制御装置3に係る種々のプログラム等を記憶するソリッドステートドライブ(Solid State Drive:SSD)等のストレージデバイスとして、あるいは、プログラムの演算に係る一時的に必要な情報(引数、配列等)を記憶するランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)等のメモリとして実施されうる。また、これらの組合せであってもよい。
【0021】
(制御部33)
制御部33は、制御装置3に関連する全体動作の処理・制御を行う。制御部33は、例えば不図示の中央処理装置(Central Processing Unit:CPU)である。制御部33は、記憶部32に記憶された所定のプログラムを読み出すことによって、制御装置3に係る種々の機能を実現する。すなわち、ソフトウェア(記憶部32に記憶されている)による情報処理がハードウェア(制御部33)によって具体的に実現されることで、制御部33に含まれる各機能部(
図3参照)として実行されうる。これらについては、次節においてさらに詳述する。なお、制御部33は単一であることに限定されず、機能ごとに複数の制御部33を有するように実施してもよい。またそれらの組合せであってもよい。
【0022】
1.4 ユーザ端末4
ユーザ端末4は、スマートフォン、タブレット端末、コンピュータ、その他電気通信回線を通じて制御装置3にアクセス可能なものであれば、その形態は問わない。ユーザ端末4は、表示部と、入力部と、通信部と、記憶部と、制御部とを有し、これらの構成要素がユーザ端末4の内部において通信バスを介して電気的に接続されている。
【0023】
表示部及び入力部は、例えば、ユーザ端末4の筐体に含まれるものであってもよいし、外付けされるものであってもよい。表示部は、ユーザが操作可能なグラフィカルユーザインターフェース(Graphical User Interface:GUI)の画面を表示する。入力部は、表示部と一体となってタッチパネルとして実施されてもよい。タッチパネルであれば、ユーザは、タップ操作、スワイプ操作等を入力することができる。もちろん、タッチパネルに代えて、スイッチボタン、マウス、QWERTYキーボード等を採用してもよい。特に、ユーザは、入力部を用いて通知条件50を入力することができる。
【0024】
通信部、記憶部及び制御部の具体的な説明については、次に説明する制御装置3における通信部31、記憶部32及び制御部33の記載を参照されたい。
【0025】
2.機能構成
本節では、本実施形態の機能構成について説明する。
図3は、制御装置3の機能を示す機能ブロック図である。前述の通り、ソフトウェア(記憶部32に記憶されている)による情報処理がハードウェア(制御部33)によって具体的に実現されることで、制御部33に含まれる各機能部として実行されうる。
【0026】
具体的には、制御装置3(制御部33)は、受付部331と、切替部332と、補正部333と、通知部334と、第1の設定部335と、第2の設定部336と、算出部337とを備える。
【0027】
(受付部331)
受付部331は、通信部31又は記憶部32を介して情報を受け付け、これを作業メモリに読出可能に構成される。特に、受付部331は、通信部31又は記憶部32を介して種々の情報を受け付けるように構成される。特に、受付部331は、開閉センサー21a、人感センサー22a及びユーザ端末4からネットワーク及び通信部31を介して種々の情報を受け付けるように構成される。具体的には、受付部331は、開閉センサー21a(第1のセンサー21)から第1の情報を受け付けるとともに、人感センサー22a(第2のセンサー22)から第2の情報を受け付ける。また、受付部331は、ユーザ端末4から在/不在状況5に関する通知条件50(第1の予定期間、第2の所定期間、第3の所定期間を含む)を受け付ける。受付部331が受け付けた第1の情報、第2の情報及び通知条件50条件は、記憶部32に記憶される。
【0028】
(切替部332)
切替部332は、受付部331が第1の情報を受け付けると、在/不在状況5を切り替えるように構成される。在/不在状況5は、第1の値及び第2の値を含む複数の値で管理される。ここで、在/不在状況5は、システム1により管理される施設の在室状態を示す。第1の値は、「在宅中」であることを示す値である。また、第2の値は、「外出中」であることを示す値である。在/不在状況5を示す複数の値は、それぞれ記憶部32に記憶される。つまり、切替部332は、第1の情報を受け付けると、記憶部32に記憶された複数の値のうち、いずれかの値で示される在/不在状況5を、他の値に切り替える。
【0029】
本実施形態において、施設の在/不在状況5は、「在宅中」又は「外出中」のいずれかの値で管理されることが好ましい。すなわち、在/不在状況5が「在宅中」である場合に、第1の情報を受け付けると、切替部332は、在/不在状況5を「外出中」に切り替える。一方、在/不在状況5が「外出中」である場合に、第1の情報を受け付けると、切替部332は、在/不在状況5を「在宅中」に切り替える。その結果、扉の開閉が行われる度に、施設の在/不在状況5が「在宅中」と、「外出中」に交互に切り替わり、扉の開閉を契機に施設の在室状態が在宅状態から外出状態へ、又は外出状態から在宅状態へと切り替わることとなる。
【0030】
(補正部333)
補正部333は、在/不在状況5と第2の情報とが矛盾する場合、在/不在状況5の値を切り替えて補正可能に構成される。具体的には、切替部332が在/不在状況5を「外出中」に切り替えてから所定時間(第1の所定期間)内に、受付部331が第2の情報を受け付けた場合、補正部333は、在/不在状況5を「在宅中」にさらに切り替えて補正する。例えば、補正部333は、在/不在状況5が「外出中」であり、かつ、受付部331が第2の情報を受け付けた場合、在/不在状況5をさらに切り替えて補正する。具体的には、補正部333は、切替部332が在/不在状況5を「外出中」に切り替えてから所定時間内に、受付部331が第2の情報を受け付けた場合、補正部333は、在/不在状況5を「在宅中」にさらに切り替えて補正する。また、補正部333は、切替部332が在/不在状況5を「在宅中」に切り替えてから所定時間内に、受付部331が第2の情報を受け付けなかった場合、補正部333は、在/不在状況5を「外出中」にさらに切り替えて補正してもよい。
【0031】
(通知部334)
通知部334は、切替部332によって在/不在状況5が切り替えられた場合、又は補正部333によって在/不在状況5が切り替えて補正された場合、その旨をユーザ端末4に通知する。ユーザ端末4が制御装置3から通知を受け取ると、在/不在状況5は、通知画面53がユーザ端末4の表示部に表示される(
図5参照)。
【0032】
(第1の設定部335)
第1の設定部335は、施設の在/不在状況5に係る通知条件50を設定可能に構成される。具体的には、第1の設定部335は、通知条件50に基づき、在/不在状況5の切替があった場合に通知する時間帯を設定可能である。第1の設定部335による各種設定は、設定ファイルとして記憶部32に記憶される。
【0033】
(第2の設定部336)
第2の設定部336は、施設の在/不在状況5に係る通知条件50を設定可能に構成される。具体的には、第2の設定部336は、切替回数を算出する期間(第3の所定期間)と、算出された第3所定期間における在/不在状況5の切替回数の閾値51とを設定可能である。また、第2の設定部336は、施設の居住者及び/又は滞在者の年齢、健康状態52、在/不在状況5の値の切替があった場合に通知するタイミング等を設定可能でもよい。第2の設定部336による各種設定は、設定ファイルとして記憶部32に記憶される。
【0034】
(算出部337)
算出部337は、第3の所定期間における切替回数を算出する。また、算出部337は、比較対象期間における切替回数の平均は算出する。なお、比較対象期間については後述する。
【0035】
3.情報処理の詳細
本節では、前述した制御装置3の情報処理について説明する。
図4は、在/不在状況5が「在宅中」である場合の処理の流れを示すアクティビティ図である。
図5は、ユーザ端末4に表示される「外出中」への切替を示す通知画面53の一例である。
図6は、所定時間内に所定回数値が切り替わる場合の処理の流れを示すアクティビティ図である。
図7は、切替回数の算出が伴う場合の処理の流れを示すアクティビティ図である。
【0036】
まず、
図4を参照しながら、施設の在/不在状況5が「在宅中」である場合の処理の流れを説明する。まず、開閉センサー21aが動的物体を検出すると、第1の情報を制御装置3に送信する。受付部331は、開閉センサー21aから第1の情報を受け付ける(A101)。続いて、切替部332は、在/不在状況5を「在宅中」から「外出中」に切り替える(A102)。
【0037】
所定期間(以下、第1の所定期間)内に人感センサー22aが動的物体を検出しない場合、すなわち、切替部332による値の切替から第1の所定期間内に受付部331が第2の情報を受け付けなかった場合、通知部334は、切替部332によって切り替えられた値を、確定情報としてユーザ端末4に通知する(A103)。つまり、通知部334は、切替部332によって在/不在状況5が切り替えられた場合、その旨をユーザ端末4に通知する。
図5に示されるように、在/不在状況5が「在宅中」から「外出中」へと切り替えられると、例えば、「外出しました」と表示され、施設の在室状況が在宅状態から外出状態へと切り替わった旨が通知される。
【0038】
ここで、通知部334がユーザ端末4に通知するタイミングは、任意に設定可能である。具体的には、第1の設定部335は、予め通知する時間帯を設定してもよく、ユーザ端末4を使用する年齢等によって異なるように設定してもよい、
【0039】
一方、第1の所定時間内に人感センサー22aが動的物体を検出すると、人感センサー22aは制御装置3に第2の情報を制御装置3に送信し、受付部331は、かかる第2の情報を受け付ける(A104)。ここで、第1の所定期間とは、例えば、60秒であり、具体的には例えば、60,59,58,57,56,55,54,53,52,51,50,49,48,47,46,45,44,43,42,41,40,39,38,37,36,35,34,33,32,31,30,29,28,27,26,25,24,23,22,21,20,19,18,17,16,15,14,13,12,11,10,9,8,7,6,5,4,3,2,1秒であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。なお、第1の所定期間は、第1の設定部335によって設定可能である。
【0040】
第2の情報を受け付けると、補正部333は、在/不在状況5を「外出中」から「在宅中」に切り替えて補正する(A105)。すなわち、切替部332が在/不在状況5を「外出中」に切り替えてから所定時間(第1の所定期間)内に、受付部331が第2の情報を受け付けた場合、補正部333は、在/不在状況5を「在宅中」にさらに切り替えて補正する。なお、かかる場合、切替部332による「在宅中」から「外出中」への切替は誤りであるとして、補正部333によって「在宅中」に戻されることとなる。その結果、確定情報としての在/不在状況5に変化はなかったものとして、ユーザ端末4への通知は行われない。
【0041】
このように、施設の在/不在状況5が「外出中」であり、かつ、受付部331が第2の情報を受け付けた場合、補正部333は、在/不在状況5を「在宅中」にさらに切り替えて補正することで、扉の開閉によって、在/不在状況5が在宅中から外出中に切り替わっても、室内では人が居る場合には、在室状況の値(ステータス)の誤りが補正され、ユーザは、実際の在室状況に則した正確な在/不在状況5を把握することができる。
【0042】
なお、人感センサー22aは、一度動的物体を検出し、第2の情報として制御装置3に送信すると、一定時間、動的物体の検出動作を停止するとともに、切替部332及び補正部333は在/不在状況5の値の切替を行わないことが好ましい。かかる場合、受付部331は、第2の情報を受け付け、切替部332又は補正部333による「在宅中」への切替が行われると、一定時間、在/不在状況5が「在宅中」に固定される。その結果、人感センサー22aの継続的稼働による電力の消費を押さえつつ、実際の在室状況に則した値が維持されることとなる。なお、かかる時間内に第1の情報を受け付けた場合は、この限りではない。
【0043】
次に、
図6を参照しながら、短時間で扉の開閉が複数回行われた場合の処理について説明する。まず、受付部331が開閉センサー21aから第1の情報を受け付けると、切替部332は、在/不在状況5の値を切り替える(A201及びA202)。このとき、値の切替の後、所定期間(以下、第2の所定期間)内に所定回数以上第1の情報を受け付けた場合、補正部333による値の切替補正は行われず、切替部332は、再度値の切替を行う。
【0044】
第2の所定期間は、第1の設定部335によって設定可能である。第2の所定期間は、例えば、30秒であり、具体的には例えば、30,29,28,27,26,25,24,23,22,21,20,19,18,17,16,15,14,13,12,11,10,9,8,7,6,5,4,3,2,1秒であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。また、所定回数とは、複数回であればよく、例えば、3回、4回、5回等である。
【0045】
その後、第2の所定期間内に再度値の切替が行われず、かつ、複数回の連続した切替のうち、最後の値の切替から第1の所定期間内に人感センサー22aから第2の情報を受け付けなかった場合、補正部333は、在/不在状況5を「外出中」に補正する(A203)。すなわち、補正部333は、切替部332による在/不在状況5の切替が第2の所定時間内に所定回数以上繰り返され、かつ、受付部331が第1の所定時間内に第2の情報を受け付けなかった場合、在/不在状況5を「外出中」にさらに切り替えて補正する。
【0046】
そして、かかる補正結果は、
図4の場合と同様、確定情報として通知部334によってユーザ端末4に通知される。ただし、連続する値の切替のうち、最後の値の切替による結果が「外出中」であって、第1の所定期間内に第2の情報を受け付けなかった場合、補正部333による補正は行わず、A203をスキップしてもよい。一方、最後の値の切替による結果が「外出中」であって、最後の値の切替から第1の所定期間内に第2の情報を受け付けた場合、補正部333は、在/不在状況5を「在宅中」に補正する(A204)。
【0047】
このように、短時間に複数回の扉の開閉が行われた場合に、最後の値の切替結果に対してのみ補正が行われることで、施設内の出入りが短時間に頻繁に行われても、補正が何度も繰り返されたり、短時間に何度もユーザが通知を受けることを防ぐことができる。
【0048】
次に、
図7を参照しながら、通知条件50を伴う場合の処理について説明する。まず、受付部331は、ユーザ端末4から通知条件50を受け付ける(A301)。次に、第1の設定部335及び第2の設定部336は、受け付けた通知条件50に基づき、施設の在/不在状況5に係る通知条件50を設定する。具体的には、例えば、第1の設定部335は、在/不在状況5の切替があった場合に通知する時間帯を設定する。また、第2の設定部336は、所定期間(第3の所定期間)における在/不在状況5の切替回数の閾値51と、を設定する(A302)。このとき、第2の設定部336は、居住者の健康状態52を設定してもよい。
【0049】
図8は、通知条件50の一例である。通知条件50は、例えば、「在宅中」の継続期間中に一定時間、人感センサー22aが動的物体を検出しない場合(未検出継続期間)に係る通知設定、在/不在状況5が「外出中」から「在宅中」に切り替わり、居住者が帰宅したことを通知する日時の設定、「在宅中」に切り替わった場合に異常を知らせる場合の期間(長期不在期間)の設定に関する条件である。また、通知条件50は、居住者が外出したことを通知する日時の設定等、在/不在状況5の変化に関して、制御装置3がユーザ端末4に通知する期間及び/又はタイミングの条件に係る条件を含んでもよい。なお、説明した種々の通知設定は、通知条件50に基づき、それぞれ第1の設定部335又は第2の設定部336によって設定可能である。
【0050】
続いて、受付部331は、開閉センサー21aから第1の情報を受け付ける(A303)。施設の在/不在状況5が「外出中」であった場合、切替部332は、在/不在状況5を「在宅中」に切り替える(A304)。また、値の切替から第1の所定期間内に第2の情報を受け付けると、補正部333は、「在宅中」から「外出中」に切り替えて補正する(A305及びA306)。なお、第1の所定期間内に第2の情報を受け付けない場合、A305及びA306はスキップされ、A307に進む。
【0051】
ここで、通知部334は、設定された時間帯に、在/不在状況5が「外出中」に切り替えられた場合、その旨をユーザ端末4に通知することが好ましい。すなわち、「在宅中」から「外出中」に切り替えられた時間が、予め通知するように設定された時間帯に含まれる場合、通知部334は、第2の切替が行われたことをユーザ端末4に通知する。このような構成により、例えば、ユーザが夜中の外出状況を把握したい場合に、外出があった場合に通知する時間帯を夜中の時間帯に設定することで、ユーザは、夜間に外出があると通知を受けることができる。
【0052】
また、在室状況が「外出中」から「在宅中」に切り替えられた場合に通知する時間帯を設定されている場合、通知部334は、設定された時間帯に、在/不在状況5が「在宅中」に切り替えられると、その旨をユーザ端末4に通知する。このような構成により、ユーザは、予め長期不在期間を「在宅中」へと切り替えられた場合に通知する期間として設定することで、かかる期間中に「在宅中」に切り替わると、侵入者等の異常があったものとしてユーザは通知を受けることができる。
【0053】
A307に進むと、算出部337は、所定期間(以下、第3の所定期間)における切替回数を算出する。第3の所定期間は、例えば、過去数時間又は数十時間以内である、具体的には例えば、72,70,68,66,64,62,60,58,56,54,52,50,48,46,44,42,40,38,36,34,32,30,28,26,24,22,20,18,16,14,12,10,8,6,4,2,1時間である。また、60分以内でもよい。具体的には例えば、60,50,40,30,20,10分でもよい。なお、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
【0054】
そして、通知部334は、算出された切替回数が設定された閾値51より低い場合、その旨をユーザ端末4に通知する(A308)。より具体的には、算出部337は、比較対象期間(過去7日間、過去2週間、過去1ヶ月、先週1週間、先月等)における切替回数の平均と、算出された第3の所定期間における切替回数とを比較して、算出された切替回数が閾値51より低い場合、ユーザ端末4に通知する。なお、比較対象期間における切替回数の平均は、算出部337によって算出される。
【0055】
閾値51は、例えば、比較対象期間における切替回数の50%である、より具体的には例えば、50,45,40,35,30,25,20,15,10,5,0%であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。なお、比較対象期間に係る設定については、A302において閾値51とともに行われることが好ましい。
【0056】
図9は、ユーザ端末4に表示される通知画面53の一例である。比較対象期間は「先週」と、閾値51は第3の所定期間の50%と設定され、かつ、算出された切替回数が閾値51以下であった場合、
図9に示されるような通知画面53がユーザ端末4に表示されることが好ましい。これにより、かかる旨がユーザに通知され、ユーザは、通常時より外出回数が減少している場合に、その旨を把握することができる。
【0057】
ここで、切替回数の算出の際は、補正部333による値の切替の補正が行われた結果、切替部332による切替前の在/不在状況5と値に変化がない場合には、切替部332及び補正部333による値の切替は切替回数に含まれないことが好ましい。これにより、扉の開閉があっても人の出入りが伴わない場合を切替回数としてカウントせず、より正確な外出回数を算出することができる。
【0058】
閾値51は、施設の居住者及び/又は滞在者の健康状態52によって異なることが好ましい。
い。すなわち、居住者等の健康状態52によって、外出回数減少を通知する基準が異なることが好ましい。かかる場合、第2の設定部336は、在/不在状況5を管理する施設の居住者及び/又は滞在者の健康状態52を設定する。例えば、居住者の健康状態52が良好である場合、閾値51が高く設定されてもよく、健康状態52が不良である場合、閾値51が低く設定されてもよい。このような構成により、予め外出回数が減少することがわかっている場合には、通知を要さないものとして、明らかな異常がある場合にのみ異常を通知することが可能となる。
【0059】
また、施設の居住者及び/又は滞在者の年齢によって閾値51が異なるように設定されてもよい。その結果、例えば、居住者が高齢である場合には、外出回数が減少した際、早いタイミングで異常を知らせることが可能となる。
5.その他
本実施形態に係るシステム1に関して、以下のような態様を採用してもよい。
【0060】
(1)開閉センサー21aは、開状態が一定時間継続している場合、すなわち、開閉センサー21aは扉の開状態を検出してから一定時間内に扉の開状態を検出しない場合、第3の情報を制御装置3に送信してもよく、在/不在状況5には、扉が開放中であることを示す第3の値が含まれてもよい。また、通知部334は、第3の値が一定時間継続している場合、その旨をユーザ端末4に通知してもよい。このような構成により、扉が開き続けている場合に、異常があるものとしてユーザは通知を受けることができる。
(2)人感センサー22aは、動的物体から放射される熱線の変化量を示す第4の情報を制御装置3に送信してもよい。かかる場合、算出部337は、在/不在状況5が「在宅中」であるときの第3の所定期間の室内の熱線の変化量と、在/不在状況5が「在宅中」であるときの比較対象期間の熱線の変化量の平均とを算出する。また、通知部334は、比較対象期間の変化量の平均と比べ、第3の所定期間の変化量の平均が閾値51より低い場合、その旨をユーザ端末4に通知する。これにより、室内での居住者の動きが通常時よりも明らかに少ない場合、異常があるとしてユーザは通知を受けることができる。
(3)なお、開閉センサー21aは、第1のセンサー21の一例に過ぎず、他のセンサーを用いて第1の情報を制御装置3に送信してもよい。また、人感センサー22aは、第2のセンサー22の一例に過ぎず、他のセンサーを用いて第2の情報を制御装置3に送信してもよい。
(4)本実施形態の態様は、プログラムであってもよい。このプログラムは、コンピュータを制御装置3として機能させる。
(5)本実施形態の態様は、制御装置3であってもよい。在/不在状況5を管理する制御装置3は、受付部331と、切替部332と、補正部333とを備える。受付部331は、第1のセンサー21から第1の情報を受け付けるとともに、第2のセンサー22から第2の情報を受け付けるように構成される。ここで、第1のセンサー21は、扉の開閉を検出可能に構成され、第1の情報は、扉が開かれた旨を示す情報を含む。第2のセンサー22は、室内における動的物体を検出可能に構成され、第2の情報は、室内における動的物体を示す情報を含む。切替部332は、受付部331が第1の情報を受け付けると、「在宅中」及び「外出中」を含む複数の値で管理される在/不在状況5を切り替えるように構成される。補正部333は、在/不在状況5が外出であり、かつ、受付部331が第2の情報を受け付けた場合、在/不在状況5をさらに切り替えて補正可能に構成される。
(4)本実施形態の態様は、情報処理方法であってもよい。在/不在状況5の管理方法は、受付ステップと、切替ステップと、補正ステップとを備える。受付ステップでは、第1のセンサー21から第1の情報を受け付けるとともに、第2のセンサー22から第2の情報を受け付ける。ここで、第1のセンサー21は、扉の開閉を検出可能に構成され、第1の情報は、扉が開かれた旨を示す情報を含む。第2のセンサー22は、室内における動的物体を検出可能に構成され、第2の情報は、室内における動的物体を示す情報を含む。切替ステップでは、受付ステップにおいて第1の情報を受け付けると、「在宅中」及び「外出中」を含む複数の値で管理される在/不在状況5を切り替える。補正ステップでは、在/不在状況5が外出であり、かつ、受付部331が第2の情報を受け付けた場合、在/不在状況5をさらに切り替えて補正する。
【0061】
さらに、次に記載の各態様で提供されてもよい。
前記システムにおいて、前記切替部が前記在/不在状況を前記第2の値に切り替えてから所定時間内に、前記受付部が前記第2の情報を受け付けた場合、前記補正部は、前記在/不在状況を前記第1の値にさらに切り替えて補正可能に構成される、もの。
前記システムにおいて、前記切替部による前記在/不在状況の切替が所定時間内に所定回数以上繰り返され、かつ、前記受付部が所定時間内に前記第2の情報を受け付けなかった場合、前記補正部は、前記在/不在状況を前記第2の値にさらに切り替えて補正可能に構成される、もの。
前記システムにおいて、通知部をさらに備え、前記通知部は、前記在/不在状況が切り替えられた場合、その旨をユーザ端末に通知するよう構成される、もの。
前記システムにおいて、第1の設定部をさらに備え、前記第1の設定部は、前記在/不在状況の切替があった場合に通知する時間帯を設定可能に構成され、前記通知部は、設定された前記時間帯に、前記在/不在状況が切り替えられた場合、その旨を前記ユーザ端末に通知するよう構成される、もの。
前記システムにおいて、第2の設定部と、算出部とをさらに備え、前記第2の設定部は、所定期間における前記在/不在状況の切替回数の閾値を設定可能に構成され、前記算出部は、前記所定期間における前記切替回数を算出するように構成され、前記通知部は、算出された前記切替回数が前記閾値より低い場合、その旨を前記ユーザ端末に通知するように構成される、もの。
前記システムにおいて、前記第2の設定部は、健康状態を設定可能に構成され、前記閾値は、前記健康状態によって異なる、もの。
在/不在状況を管理する制御装置であって、受付部と、切替部と、補正部とを備え、前記受付部は、第1のセンサーから第1の情報を受け付けるとともに、第2のセンサーから第2の情報を受け付けるように構成され、ここで、前記第1のセンサーは、扉の開閉を検出可能に構成され、前記第1の情報は、前記扉が開かれた旨を示す情報を含み、前記第2のセンサーは、室内における動的物体を検出可能に構成され、前記第2の情報は、前記室内における動的物体を示す情報を含み、前記切替部は、前記受付部が前記第1の情報を受け付けると、第1の値及び第2の値を含む複数の値で管理される在/不在状況を切り替えるように構成され、前記補正部は、前記在/不在状況が前記第2の値であり、かつ、前記受付部が前記第2の情報を受け付けた場合、前記在/不在状況をさらに切り替えて補正可能に構成される、もの。
プログラムであって、コンピュータを前記制御装置として機能させる、もの。
在/不在状況の管理方法であって、受付ステップと、切替ステップと、補正ステップとを備え、前記受付ステップでは、第1のセンサーから第1の情報を受け付けるとともに、第2のセンサーから第2の情報を受け付け、ここで、前記第1のセンサーは、扉の開閉を検出可能に構成され、前記第1の情報は、前記扉が開かれた旨を示す情報を含み、前記第2のセンサーは、室内における動的物体を検出可能に構成され、前記第2の情報は、前記室内における動的物体を示す情報を含み、前記切替ステップでは、前記受付ステップにおいて前記第1の情報を受け付けると、第1の値及び第2の値を含む複数の値で管理される在/不在状況を切り替え、前記補正ステップでは、前記在/不在状況が前記第2の値であり、かつ、前記受付ステップにおいて前記第2の情報を受け付けた場合、前記在/不在状況をさらに切り替えて補正する、方法。
もちろん、この限りではない。
【0062】
最後に、本発明に係る種々の実施形態を説明したが、これらは、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。当該新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。当該実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0063】
1 :システム
21 :第1のセンサー
21a :開閉センサー
22 :第2のセンサー
22a :人感センサー
3 :制御装置
30 :通信バス
31 :通信部
32 :記憶部
33 :制御部
35 :入力部
331 :受付部
332 :切替部
333 :補正部
334 :通知部
335 :第1の設定部
336 :第2の設定部
337 :算出部
4 :ユーザ端末
5 :不在状況
50 :通知条件
51 :閾値
52 :健康状態
53 :通知画面