(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-07
(45)【発行日】2024-06-17
(54)【発明の名称】ゲーム提供サーバ及びゲーム提供プログラム
(51)【国際特許分類】
A63F 13/825 20140101AFI20240610BHJP
A63F 13/58 20140101ALI20240610BHJP
A63F 13/69 20140101ALI20240610BHJP
A63F 13/87 20140101ALI20240610BHJP
【FI】
A63F13/825
A63F13/58
A63F13/69 500
A63F13/87
(21)【出願番号】P 2023205667
(22)【出願日】2023-12-05
【審査請求日】2023-12-05
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】518260552
【氏名又は名称】株式会社ミラティブ
(74)【代理人】
【識別番号】110001106
【氏名又は名称】弁理士法人キュリーズ
(72)【発明者】
【氏名】栗田 健悟
(72)【発明者】
【氏名】山田 大悟
【審査官】西村 民男
(56)【参考文献】
【文献】特許第7378864(JP,B1)
【文献】特許第7378863(JP,B1)
【文献】特許第7324554(JP,B1)
【文献】特開2022-075961(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0258433(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 9/24,13/00-13/98
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークに接続された複数の利用者端末のそれぞれのアカウントを介してプレイさせるゲームを提供するゲーム提供サーバであって、
育成パラメータを有する育成対象オブジェクトの前記育成パラメータを変化させることにより前記育成対象オブジェクトを成長させる育成ゲーム提供部と、
前記アカウントの前記育成対象オブジェクトを介した利用者端末の操作のうち、他のアカウントの前記育成対象オブジェクトを介して、前記他のアカウントに認知させる操作があった場合に、前記認知させる操作の内容を保存する操作入力内容保存部と、
前記操作入力内容保存部による前記認知させる操作の内容の保存があった場合に、前記育成パラメータのうち少なくとも一つのパラメータ値を増加させる育成パラメータ保存部と、を備え、
前記操作入力内容保存部は、前記育成ゲーム提供部により出力された、前記育成対象オブジェクトに関する質問に対して、前記育成対象オブジェクトに係る前記アカウントを介した利用者端末の操作による回答内容を保存し、
前記育成パラメータ保存部は、前記操作入力内容保存部による前記回答内容の保存があった場合に、前記アカウントの前記育成対象オブジェクトに係る前記育成パラメータのうち少なくとも一つのパラメータ値を増加させる、ゲーム提供サーバ。
【請求項2】
前記育成ゲーム提供部は、前記アカウントの利用者端末の操作に基づいて、前記他のアカウントの前記育成対象オブジェクトの画像が表示された、前記他のアカウントの利用者端末の画面に、前記アカウントの前記育成対象オブジェクトの画像を表示させる訪問機会を提供し、
前記操作入力内容保存部は、前記訪問機会において、前記アカウントの前記操作入力内容保存部に保存された前記回答内容を、前記他のアカウントの利用者端末の画面に表示させ、前記他のアカウントを介して入力された、前記回答内容に対するコメントを保存し、
前記育成パラメータ保存部は、前記操作入力内容保存部による前記コメントの保存があった場合に、前記アカウントの前記育成対象オブジェクトに係る前記育成パラメータのうち少なくとも一つのパラメータ値を増加させる、請求項1に記載のゲーム提供サーバ。
【請求項3】
前記育成パラメータ保存部は、前記訪問機会の提供があった場合に、前記育成パラメータのうち少なくとも一つのパラメータ値を増加させる、請求項2に記載のゲーム提供サーバ。
【請求項4】
前記育成ゲーム提供部による前記訪問機会は、前記回答内容の保存があった場合に増加した前記一つのパラメータ値が所定値以上になった場合に提供され、
前記育成パラメータ保存部は、前記訪問機会が提供されると、前記回答内容の保存があった場合に増加した前記一つのパラメータ値を減少させる、請求項2に記載のゲーム提供サーバ。
【請求項5】
前記操作入力内容保存部は、前記操作入力内容保存部に保存された前記アカウントの前記回答内容をまとめた回答内容サマリを作成して、前記他のアカウントの利用者端末の画面に表示させ、前記他のアカウントを介して入力された、前記回答内容サマリに対するメッセージであるサマリメッセージを保存し、
前記育成パラメータ保存部は、前記操作入力内容保存部による前記メッセージの保存があった場合に、前記アカウントの前記育成対象オブジェクトに係る前記育成パラメータのうち少なくとも一つのパラメータ値を増加させる、請求項1に記載のゲーム提供サーバ。
【請求項6】
前記アカウントの利用者端末から、前記アカウントに係る前記育成対象オブジェクトが表示された前記アカウントの利用者端末の画面を、前記他のアカウントの利用者端末において視聴可能とする配信要求を受信し、前記他のアカウントの利用者端末から、前記アカウントに係る前記育成対象オブジェクトの視聴要求を受信した場合には、前記アカウントの利用者端末に送信している映像を、前記他のアカウントの利用者端末に配信する配信部を更に備える、請求項1に記載のゲーム提供サーバ。
【請求項7】
前記配信部が、視聴する前記他のアカウントの利用者端末から、前記他のアカウントの前記育成対象オブジェクトを介して、配信する前記アカウントの前記育成対象オブジェクトに対してギフトを送る旨のギフト送付要求を受信すると、
前記操作入力内容保存部は、前記ギフト送付要求の内容であるギフト情報を前記アカウントの前記育成対象オブジェクトに関連付けて保存し、
前記育成パラメータ保存部は、前記操作入力内容保存部による前記ギフト情報の保存があった場合に、前記アカウントの前記育成対象オブジェクトに係る前記育成パラメータのうち少なくとも一つのパラメータ値を増加させる、請求項6に記載のゲーム提供サーバ。
【請求項8】
前記配信部が、配信する前記アカウントの利用者端末から、前記ギフト送付要求に対する応答として、前記アカウントの前記育成対象オブジェクトを介して、視聴する前記他のアカウントの前記育成対象オブジェクトに対してメッセージを送る旨のギフトお礼応答を受信すると、
前記操作入力内容保存部は、前記ギフトお礼応答の内容であるギフトお礼情報を前記他のアカウントの前記育成対象オブジェクトに関連付けて保存し、
前記育成パラメータ保存部は、前記操作入力内容保存部による前記ギフトお礼情報の保存があった場合に、前記他のアカウントの前記育成対象オブジェクトに係る前記育成パラメータのうち少なくとも一つのパラメータ値を増加させる、請求項7に記載のゲーム提供サーバ。
【請求項9】
前記育成ゲーム提供部は、前記アカウント及び前記他のアカウントのそれぞれの前記育成対象オブジェクトの前記育成パラメータのうちの少なくとも一つが所定値以上であり、
前記アカウント及び前記他のアカウントの合意を受信した場合に、それぞれの前記育成対象オブジェクトのCGデータ及び前記育成パラメータを、相手方のCGデータ及び前記育成パラメータに基づいて変更する配合機会を提供する、請求項1に記載のゲーム提供サーバ。
【請求項10】
前記配合機会の条件となる前記育成パラメータには、前記回答内容の保存があった場合に増加した前記一つのパラメータ値は含まれない
、請求項9に記載のゲーム提供サーバ。
【請求項11】
ネットワークに接続された複数の利用者端末のそれぞれのアカウントを介してプレイさせるゲームを提供するゲーム提供プログラムであって、
育成パラメータを有する育成対象オブジェクトの前記育成パラメータを変化させることにより前記育成対象オブジェクトを成長させる育成ゲーム提供工程と、
前記アカウントの前記育成対象オブジェクトを介した利用者端末の操作のうち、他のアカウントの前記育成対象オブジェクトを介して、前記他のアカウントに認知させる操作があった場合に、前記認知させる操作の内容を保存する操作入力内容保存工程と、
前記操作入力内容保存工程による前記認知させる操作の内容の保存があった場合に、前記育成パラメータのうち少なくとも一つのパラメータ値を増加させる育成パラメータ保存工程と、をコンピュータに実行させ、
前記操作入力内容保存工程は、前記育成ゲーム提供
工程により出力された、前記育成対象オブジェクトに関する質問に対して、前記育成対象オブジェクトに係る前記アカウントを介した利用者端末の操作による回答内容を保存し、
前記育成パラメータ保存工程は、前記操作入力内容保存工程による前記回答内容の保存があった場合に、前記アカウントの前記育成対象オブジェクトに係る前記育成パラメータのうち少なくとも一つのパラメータ値を増加させる、ゲーム提供プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゲーム提供サーバ及びゲーム提供プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、スマートフォン等の各種デバイスの高性能化、高機能化、インターネットによる通信の高速化に伴い、各種の動画配信サービスが普及している。特に、配信者がゲームをプレイする様子をリアルタイムで多数の視聴者の端末に配信する、ゲームのライブ配信サービスが行われるようになっている。
【0003】
こうしたゲームのライブ配信を行う種々の配信システムでは、ユーザ間で多様なコミュニケーションを可能とすべく、種々の機能が実装されている。
【0004】
例えば、ゲームのライブ配信システムでは、植物や動物等の育成対象オブジェクトを育成することができる機能を実装したゲームのライブ配信システムがある。また、このような育成ゲームにおいて、さらに配信者同士がコラボレーションを行うことが可能なゲームのライブ配信システムもある(特許文献1参照)。
【0005】
このような育成機能やコラボレーション機能を実装することにより、視聴者により多くの興味を持たせることが可能なライブ配信を実現している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述のように育成対象オブジェクトを育てるゲームにおいては、ゲーム内において育った育成対象オブジェクトを他のプレイヤや視聴者に見てもらうことが楽しみの一つである。しかしながら、育成対象オブジェクトを育てることに熱中してしまい、他のプレイヤに見てもらう機会を失ってしまっているプレイヤも多く、このような場合にはゲームを十分に楽しんでもらえていないままゲームが進行してしまっていた。
【0008】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、育成対象オブジェクトを育てるゲームにおいて、他の人に育成対象オブジェクトを見てもらえる機会がより多くなることにより、他の人の育成対象オブジェクトとの交流をより深めることのできるゲーム提供サーバ及びゲーム提供プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示のゲーム提供サーバは、ネットワークに接続された複数の利用者端末のそれぞれのアカウントを介してプレイさせるゲームを提供するゲーム提供サーバであって、育成パラメータを有する育成対象オブジェクトの前記育成パラメータを変化させることにより前記育成対象オブジェクトを成長させる育成ゲーム提供部と、前記アカウントの前記育成対象オブジェクトを介した利用者端末の操作のうち、他のアカウントの前記育成対象オブジェクトを介して、前記他のアカウントに認知させる操作があった場合に、前記認知させる操作の内容を保存する操作入力内容保存部と、前記操作入力内容保存部による前記認知させる操作の内容の保存があった場合に、前記育成パラメータのうち少なくとも一つのパラメータ値を増加させる育成パラメータ保存部と、を備えるゲーム提供サーバである。
【0010】
本開示のゲーム提供プログラムは、ネットワークに接続された複数の利用者端末のそれぞれのアカウントを介してプレイさせるゲームを提供するゲーム提供プログラムであって、育成パラメータを有する育成対象オブジェクトの前記育成パラメータを変化させることにより前記育成対象オブジェクトを成長させる育成ゲーム提供工程と、前記アカウントの前記育成対象オブジェクトを介した利用者端末の操作のうち、他のアカウントの前記育成対象オブジェクトを介して、前記他のアカウントに認知させる操作があった場合に、前記認知させる操作の内容を保存する操作入力内容保存工程と、前記操作入力内容保存工程による前記認知させる操作の内容の保存があった場合に、前記育成パラメータのうち少なくとも一つのパラメータ値を増加させる育成パラメータ保存工程と、をコンピュータに実行させためのゲーム提供プログラムである。
【発明の効果】
【0011】
本開示のゲーム提供サーバ及びゲーム提供プログラムによれば、他の人の育成対象オブジェクトとの交流をより深めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本開示の一実施形態に係るゲーム提供サーバを利用したゲーム提供システムの構成について説明するための図である。
【
図2】ゲーム提供サーバのハードウェア構成の一例について示す図である。
【
図3】利用者端末のハードウェア構成の一例について示す図である。
【
図4】ゲーム提供サーバの機能構成の一例について示すブロック図である。
【
図5】育成ゲームの機能の一例である質問回答処理について示すフローチャートである。
【
図6】育成ゲームの機能の一例である訪問処理について示すフローチャートである。
【
図7】第1のアカウント又は第2のアカウントの利用者端末の画面に表示される画像について説明するための図である。
【
図8】育成ゲームの機能の一例である回答内容サマリ処理について示すフローチャートである。
【
図9】育成ゲームの機能の一例であるギフト処理について示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本開示の形態に係るゲーム提供サーバ及びゲーム提供プログラムについて図面を参照して説明する。説明において同様の要素には同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
【0014】
図1は、本開示の一実施形態に係るゲーム提供サーバ2を利用したゲーム提供システム1の構成について説明するための図である。
図1に示されるように、ゲーム提供システム1は、通信ネットワーク3に接続されたゲーム提供サーバ2と、通信ネットワーク3を介してゲーム提供サーバ2に接続される複数の利用者端末4a~4cを有している。
【0015】
なお、
図1においては、利用者端末4は、利用者端末4a~4cの3つとしているが、任意の数とすることができる。通信ネットワーク3は、インターネットを含むネットワークとすることができる。ゲーム提供サーバ2は、例えば、クラウドサーバやエッジコンピューティングのサーバとすることができる。利用者端末4は、例えば、スマートフォン、パーソナルコンピュータ、タブレット端末及びウェアラブル端末等とすることができる。
【0016】
図2は、ゲーム提供サーバ2のハードウェア構成の一例について示す図である。この図に示されるように、ゲーム提供サーバ2は、主に半導体回路素子を用いた電子回路で構成された、いわゆる情報処理装置とすることができる。例えば、CPU(Central Processing Unit)21、RAM(Random Access Memory)等の揮発性記憶部22、フラッシュメモリやハードディスク等の不揮発性記憶部23、及び通信ネットワーク3に接続して通信を行う通信部24を有することができる。なお、ゲーム提供サーバ2は、複数台のサーバ装置により構成されていてもよいし、バーチャルシステムとして同様の構成を有しているものであってもよい。
【0017】
図3は、利用者端末4のハードウェア構成の一例について示す図である。
図2のゲーム提供サーバ2と同様に、いわゆる情報処理装置とすることができる。例えば、ゲーム提供サーバ2と同様に、CPU41、揮発性記憶部42、不揮発性記憶部43、及び通信部44を備え、更にキーボードやタッチパネル等の入力部45及び表示装置やスピーカ等の出力部46を有していてもよい。
【0018】
以下、ゲーム提供サーバ2の具体的な処理について説明するが、ゲーム提供サーバ2により行われる処理は、上述のハードウェアを動作させるソフトウェアによって実現されるものとすることができる。
【0019】
図4は、ゲーム提供サーバ2の機能構成の一例について示すブロック図である。
図4に示される機能構成の各機能は、
図2に示されるハードウェアが、揮発性記憶部22及び不揮発性記憶部23に保存されたプログラムやデータと連関して動作することにより実現されている。ゲーム提供サーバ2は、ネットワークに接続された複数の利用者端末4のそれぞれのアカウントを介してプレイさせるゲームを提供するサーバ装置であり、この図に示されるように、育成ゲーム提供部201、操作入力内容保存部202、及び育成パラメータ保存部203を有している。また、配信部204を更に有していてもよい。
【0020】
ここで、育成ゲーム提供部201は、育成パラメータを有する育成対象オブジェクトの育成パラメータを変化させることにより育成対象オブジェクトを成長させるゲームを提供する。操作入力内容保存部202は、任意のアカウントの育成対象オブジェクトを介した利用者端末4の操作のうち、他のアカウントの育成対象オブジェクトを介して、他のアカウントに認知させる操作があった場合に、認知させる操作の内容を保存する。育成パラメータ保存部203は、操作入力内容保存部202による認知させる操作の内容の保存があった場合に、育成パラメータのうち少なくとも一つのパラメータ値を増加させる。配信部204は、例えば、ゲームを行っている第1のアカウントの利用者端末4に送信している映像を、第2のアカウントの利用者端末4に配信することができる。
【0021】
ここで「認知させる操作」は、リアルタイムで他のアカウントが認知するものであってもよいし、ゲームのストーリ進行において、後になって他のアカウントが認知することができるものであってもよい。「認知させる操作」は、テキスト等の入力操作とすることができ、テキスト等の入力操作は、後で他のアカウントに公開されることにより認知されうるものを含む。育成パラメータ保存部203がパラメータ値を増加させる対象は、アカウントに係る育成対象オブジェクトであってもよいし、他のアカウントに係る育成対象オブジェクトであってもよい。これにより、育成対象オブジェクトを育てるゲームにおいて、自身の育成対象オブジェクトに係る育成パラメータのうち少なくとも一つのパラメータ値を増加させようとする操作が、他のアカウントに係る利用者に認知させる機会に繋がるため、自身の育成対象オブジェクトを見てもらえる機会をより多くすることができる。育成対象オブジェクトは、二次元又は三次元のCGデータを有することができ、アカウントに係る利用者端末4に表示される際には、このCGデータに基づく画像を表示させることができる。以下、育成対象オブジェクトのCGデータに基づく画像は、単に「育成対象オブジェクトの画像」と表現することがある。
【0022】
図5は、ゲーム提供サーバ2が提供する育成ゲームの機能の一例である質問回答処理S100について示すフローチャートである。この図に示されるように、まず、育成ゲーム提供部201は、ステップS101において、育成対象オブジェクトに関する質問を、育成対象オブジェクトに係るアカウントの利用者端末4に表示させる。利用者端末4から、育成対象オブジェクトに係るアカウントを介した利用者端末4の操作による回答内容を受信すると(ステップS102:Yes)、操作入力内容保存部202は、ステップS103において、この回答内容を保存する。育成パラメータ保存部203は、操作入力内容保存部202による回答内容の保存があると、ステップS104において、アカウントの育成対象オブジェクトに係る育成パラメータのうち少なくとも一つのパラメータ値を増加させる。
【0023】
ここで、回答内容の受信や保存は「他のアカウントに認知させる操作」に該当するものとすることができる。回答内容は、後述するように、事後的に他のアカウントにおいて認知される。例えば育成ゲーム提供部201が、育成対象オブジェクトに関する質問を投げかけることにより、当該育成対象オブジェクトのアカウントに係る利用者は、自身の育成対象オブジェクトのキャラクター設定等について回答しやすくなり、キャラクター設定等の内容である回答内容を充実させることができる。また、これにより他のアカウントに係る利用者が、このキャラクター設定等の内容である回答内容を認知した場合に、自然に興味を持つことができ、育成対象オブジェクト同士の交流を発生させやすくすることができる。したがって、他のアカウントの育成対象オブジェクトとの交流をより深めることができる。
【0024】
図6は、ゲーム提供サーバ2が提供する育成ゲームの機能の一例である訪問処理S200について示すフローチャートである。
図7は、第1のアカウント又は第2のアカウントの利用者端末4の画面に表示される画像について説明するための図である。訪問処理S200では、第1のアカウントの利用者端末4の操作に基づいて、第2のアカウントの育成対象オブジェクトの画像が表示された、第2のアカウントの利用者端末4の画面に、第1のアカウントの育成対象オブジェクトの画像を表示させる訪問機会を提供する。この図に示されるように、まず、育成ゲーム提供部201は、ステップS201において、第1のアカウントから訪問機会の開始の要求を受信したかどうかを判定する。訪問機会の開始の要求を受信した場合には(S200:Yes)、ステップS202において、育成パラメータのうち、一つのパラメータ値を増加させる。ここで、ステップS202のパラメータ値を増加させる処理はなくてもよい。ここで、
図7のS201に示されるように、ステップS201では、第1のアカウントの利用者端末4の画面50において、第1のアカウントに係る育成オブジェクトの画像51のみが表示される。
【0025】
図6に戻り、引き続き、育成ゲーム提供部201は、ステップS203において、第2のアカウントの育成対象オブジェクトの画像が表示された、第2のアカウントの利用者端末4の画面に、第1のアカウントの育成対象オブジェクトの画像を表示させる(訪問機会)。その後、操作入力内容保存部202は、訪問機会において、第1のアカウントの操作入力内容保存部202に保存された回答内容を、第2のアカウントの利用者端末4の画面に表示させ(ステップS204)、回答内容に対するコメントの入力を待つ。一方で、回答内容に対するコメント入力が行われなかった場合に訪問機会を終了させるためのタイマーを開始する(ステップS205)。ここで、
図7のステップS203に示されるように、ステップS203では、第2のアカウントの利用者端末4の画面60において、第2のアカウントに係る育成オブジェクトの画像61と共に、第1のアカウントに係る育成オブジェクトの画像51が表示される。なお、第1のアカウントの利用者端末4の画面50においても、画面60と同様に、第2のアカウントの育成対象オブジェクトと第1のアカウントの育成対象オブジェクトの両方が表示されることとしてもよい。
【0026】
図6に戻り、次に、ステップS206においてタイマーが終了しているかどうかを確認し、タイマーが終了していない場合には(ステップS206:No)、ステップS207において、第2のアカウントから第1のアカウントの回答内容に対するコメントを受信したかどうかを判定する。コメントを受信している場合には(ステップS207:Yes)、ステップ208において、回答内容に対するコメントを保存してステップS209に移行する。コメントを受信していない場合には(ステップS207:No)、ステップS206に戻り、タイマーが終了しているかどうかを確認する。タイマーが終了している場合には、ステップS209に移行する。
【0027】
ステップS209では、訪問機会を終了する。つまり、第1のアカウントと第2のアカウントの端末の画面にそれぞれの育成対象オブジェクトのみを表示し、通常の画面に移行する。育成パラメータ保存部203は、ステップS210において、操作入力内容保存部202によるコメントの保存があったかどうかを判定する。コメントが保存されている場合には(ステップS210:Yes)、第1のアカウントの育成対象オブジェクトに係る育成パラメータのうち少なくとも一つのパラメータ値を増加させて処理を終了する。コメントが保存されていない場合には(ステップS210:No)、処理を終了する。ここで、
図7のS209に示されるように、ステップS209では、第1のアカウントの利用者端末4の画面50において、第1のアカウントに係る育成オブジェクトの画像51のみが表示される。
【0028】
ここで、訪問機会の実施は「他のアカウントに認知させる操作」に該当するものとすることができる。また、回答内容に対するコメントの受信や保存も「他のアカウントに認知させる操作」に該当するものとすることができる。このような訪問機会の処理があることにより、訪問する育成オブジェクトに係る第1のアカウントでは、自ら話しかけなくても、第2のアカウントに、第1のアカウントに係る育成オブジェクトに関する回答内容が表示されるため、自然と交流を持ち掛けることとなり、第2のアカウントに係る育成対象オブジェクトと交流しやすくなる。また、第2のアカウントでは、訪問してきた育成対象オブジェクトの画像や回答内容を確認することができるためコメントを書き込みやすくなり、交流に繋げることができる。また、互いの育成対象オブジェクトの画像を確認することができる場合には、互いの育成対象オブジェクトを身近に感じることができ、より交流しやすくなる。
【0029】
ここで、育成パラメータ保存部203は、回答内容に対するコメントがあった場合だけでなく、訪問機会の提供があった場合に、育成パラメータのうち少なくとも一つのパラメータ値を増加させてもよい(ステップS202)。これにより、利用者は、自身の育成対象オブジェクトの育成パラメータのパラメータ値を増加させようとするゲームの流れで、他の育成対象オブジェクトとの交流に繋がる訪問機会を利用することとなるため、他の人に育成対象オブジェクトを見てもらえる機会をより多く設けることができる。したがって、他のアカウントの育成対象オブジェクトとの交流をより深めることができる。
【0030】
また、育成ゲーム提供部201による、この訪問機会は、回答内容の保存があった場合に増加した一つのパラメータ値が所定値以上になった場合に提供され、育成パラメータ保存部203は、訪問機会が提供されると、回答内容の保存があった場合に増加した一つのパラメータ値を減少させることとしてもよい。これにより、利用者は、訪問機会を利用する度に、自身の育成対象オブジェクトのキャラクター設定についての回答内容を積み上げることとなる。これにより、回答内容が充実することとなるため、第2のアカウントに係る利用者の興味を引きやすくなり、次第にコメントを得られやすくなって、交流を深めていくことができる。
【0031】
図8は、ゲーム提供サーバ2が提供する育成ゲームの機能の一例である回答内容サマリ処理S400について示すフローチャートである。回答内容サマリ処理S400では、まず、ステップS401において、第2のアカウントから第1のアカウントの回答内容サマリの表示要求があったかどうかを判定する。回答内容サマリの表示要求があった場合には(ステップS401:Yes)、操作入力内容保存部202は、ステップS402において、操作入力内容保存部202に保存された第1のアカウントの回答内容をまとめた回答内容サマリを作成して、ステップS403において、第2のアカウントの利用者端末4の画面に表示させる。
【0032】
次に、操作入力内容保存部202は、第2のアカウントから第1のアカウントの回答内容サマリに対するサマリメッセージを受信したかどうかを判定する(ステップS404)。サマリメッセージを受信していない場合には(ステップS404:No)、処理を終了する。サマリメッセージを受信している場合には(ステップS404:Yes)、ステップS405において、第2のアカウントを介して入力された、回答内容サマリに対するメッセージであるサマリメッセージを保存する。育成パラメータ保存部203は、ステップS406において、操作入力内容保存部202によるメッセージの保存があった場合に、第1のアカウントの育成対象オブジェクトに係る育成パラメータのうち少なくとも一つのパラメータ値を増加させる。
【0033】
ここで、サマリメッセージの受信や保存も「他のアカウントに認知させる操作」に該当するものとすることができる。サマリメッセージは、「いいね」等の利用者端末4の画面上のボタン操作により発せられるものであってもよいし、テキストの入力によるものであってもよい。これにより、利用者は、自身の育成対象オブジェクトの育成パラメータのパラメータ値を増加させようとするゲームの流れで、回答内容を充実させて、公開するというモチベーションを上げることができるため、より第2のアカウントとの交流を図ることができる。したがって、他のアカウントの育成対象オブジェクトとの交流をより深めることができる。
【0034】
また、配信部204は、第1のアカウントの利用者端末4から、第1のアカウントに係る育成対象オブジェクトが表示された第1のアカウントの利用者端末4の画面を、第2のアカウントの利用者端末4において視聴可能とする配信要求を受信し、第2のアカウントの利用者端末4から、第1のアカウントに係る育成対象オブジェクトの視聴要求を受信した場合には、第1のアカウントの利用者端末4に送信している映像を、第2のアカウントの利用者端末4に配信することとしてもよい。
【0035】
図9は、ゲーム提供サーバ2が提供する育成ゲームの機能の一例であるギフト処理S500について示すフローチャートである。ギフト処理S500では、まず、ステップS501において、配信部204は、第2のアカウントが第1のアカウントの育成対象オブジェクトの配信を視聴しているかどうかを判定する。第2のアカウントが第1のアカウントの育成対象オブジェクトの配信を視聴している場合には(ステップS501:Yes)、配信部204は、視聴する第2のアカウントの利用者端末4から、第2のアカウントの育成対象オブジェクトを介して、配信する第1のアカウントの育成対象オブジェクトに対してギフトを送る旨のギフト送付要求を受信しているかどうかを判定する(ステップS502)。ギフト送付要求を受信している場合には(ステップS502:Yes)、操作入力内容保存部202は、ステップS503において、ギフト送付要求の内容であるギフト情報を第1のアカウントの育成対象オブジェクトに関連付けて保存する。引き続き、育成パラメータ保存部203は、操作入力内容保存部202によるギフト情報の保存があった場合に、ステップS504において、第1のアカウントの育成対象オブジェクトに係る育成パラメータのうち少なくとも一つのパラメータ値を増加させる。
【0036】
また、配信部204は、ステップS505において、配信する第1のアカウントの利用者端末4から、ギフト送付要求に対する応答として、第1のアカウントの育成対象オブジェクトを介して、視聴する第2のアカウントの育成対象オブジェクトに対してメッセージを送る旨のギフトお礼応答を受信しているかどうかを判定する。ギフトお礼応答を受信している場合には(ステップS505:Yes)、操作入力内容保存部202は、ステップS506において、ギフトお礼応答の内容であるギフトお礼情報を、第2のアカウントの育成対象オブジェクトに関連付けて保存する。引き続き、育成パラメータ保存部203は、操作入力内容保存部202によるギフトお礼情報の保存があった場合に、ステップS507において、第2のアカウントの育成対象オブジェクトに係る育成パラメータのうち少なくとも一つのパラメータ値を増加させる。
【0037】
ここで、ギフト送付要求の受信とギフト情報の保存や、ギフトお礼応答の受信とギフトお礼情報の保存は、「他のアカウントに認知させる操作」に該当するものとすることができる。ギフト送付要求の内容はゲーム内で用いられる通貨、テキストメッセージや「いいね」等の利用者端末4の画面上のボタン押下により送信されるメッセージであってよく、ギフト情報はそれらが識別できるような情報として操作入力内容保存部202に保存される。これにより、利用者は、自身の育成対象オブジェクトの育成パラメータのパラメータ値を増加させようとするゲームの流れで、配信するというモチベーションを上げることができるため、より他のアカウントとの交流を図ることができる。
【0038】
また、ギフトお礼応答の内容についても、ゲーム内で用いられる通貨、テキストメッセージや「いいね」等の利用者端末4の画面上のボタン押下により送信されるメッセージであってよく、ギフトお礼情報はそれらが識別できるような情報として操作入力内容保存部202に保存される。これにより、利用者は、自身の育成対象オブジェクトの育成パラメータのパラメータ値を増加させようとするゲームの流れで、第2のアカウントに係る育成オブジェクトにギフトお礼応答を送信するというモチベーションを上げることができるため、より第2のアカウントとの交流を図ることができる。したがって、他のアカウントの育成対象オブジェクトとの交流をより深めることができる。
【0039】
なお、育成ゲーム提供部201は、第1のアカウント及び第2のアカウントのそれぞれの育成対象オブジェクトの育成パラメータのうちの少なくとも一つが所定値以上であり、第1のアカウント及び第2のアカウントの合意を受信した場合に、それぞれの育成対象オブジェクトのCGデータ及び育成パラメータを、相手方のCGデータ及び育成パラメータに基づいて変更する配合機会を提供することとしてもよい。
【0040】
配合機会におけるCGデータの変更により、外観が全く異なるCGデータとすることとしてもよい。これにより、利用者は、他のアカウントの育成対象オブジェクトとの交流を深めるための配合機会を作れるように、育成パラメータのパラメータ値を増加させようとするモチベーションが上がるため、より他のアカウントに係る育成オブジェクトとの交流を図ることができる。したがって、他のアカウントの育成対象オブジェクトとの交流をより深めることができる。なお、配合機会では、第1のアカウントの育成対象オブジェクトと第2のアカウントの育成対象オブジェクトとから、第1のアカウントに係る配合後の育成対象オブジェクトと第2のアカウントに係る配合後の育成対象オブジェクトとを生じさせることができる。
【0041】
また、配合機会の条件となる育成パラメータには、回答内容の保存があった場合に増加した一つのパラメータ値は含まれないものとしてもよい。例えば、配合機会の条件となる育成パラメータには、質問回答処理S100において増加する育成パラメータのパラメータ値は含まずに、訪問処理S200、回答内容サマリ処理S400及びギフト処理S500において増加させた育成パラメータのパラメータ値を配合機会の条件として用いることができる。
【0042】
したがって、本開示によれば、他の人に育成対象オブジェクトを見てもらえる機会がより多くなるため、他の人の育成対象オブジェクトとの交流をより深めることができる。
【0043】
上述の実施形態における動作フロー及び動作例は、必ずしもフロー図又はシーケンス図に記載された順序に沿って時系列に実行されなくてよい。例えば、動作におけるステップは、フロー図又はシーケンス図として記載した順序と異なる順序で実行されても、並列的に実行されてもよい。また、動作におけるステップの一部が削除されてもよく、さらなるステップが処理に追加されてもよい。また、上述の実施形態における動作フロー及び動作例は、別個独立に実施してもよいし、2以上の動作フロー及び動作例を組み合わせて実施してもよい。例えば、1つの動作フローの一部のステップを他の動作フローに追加してもよいし、1つの動作フローの一部のステップを他の動作フローの一部のステップと置換してもよい。
【0044】
上述の実施形態に係る動作をコンピュータに実行させるプログラムが提供されてもよい。プログラムは、コンピュータ読取り可能媒体に記録されていてもよい。コンピュータ読取り可能媒体を用いれば、コンピュータにプログラムをインストールすることが可能である。ここで、プログラムが記録されたコンピュータ読取り可能媒体は、非一過性の記録媒体であってもよい。非一過性の記録媒体は、特に限定されるものではないが、例えば、CD-ROMやDVD-ROM等の記録媒体であってもよい。
【0045】
本開示で使用する「に基づいて」、「に応じて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」、「のみに応じて」を意味しない。「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」及び「に少なくとも部分的に基づいて」の両方を意味する。同様に、「に応じて」という記載は、「のみに応じて」及び「に少なくとも部分的に応じて」の両方を意味する。また、「含む(include)」、「備える(comprise)」、及びそれらの変形の用語は、列挙する項目のみを含むことを意味せず、列挙する項目のみを含んでもよいし、列挙する項目に加えてさらなる項目を含んでもよいことを意味する。また、本開示において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。本開示において、例えば、英語でのa,an,及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、これらの冠詞は、文脈から明らかにそうではないことが示されていなければ、複数のものを含むものとする。
【0046】
以上、図面を参照して実施形態について詳しく説明したが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
【0047】
上述の実施形態に関する特徴について付記する。
【0048】
(付記1)
ネットワークに接続された複数の利用者端末(4)のそれぞれのアカウントを介してプレイさせるゲームを提供するゲーム提供サーバ(2)であって、
育成パラメータを有する育成対象オブジェクトの前記育成パラメータを変化させることにより前記育成対象オブジェクトを成長させる育成ゲーム提供部(201)と、
前記アカウントの前記育成対象オブジェクトを介した利用者端末の操作のうち、他のアカウントの前記育成対象オブジェクトを介して、前記他のアカウントに認知させる操作があった場合に、前記認知させる操作の内容を保存する操作入力内容保存部(202)と、 前記操作入力内容保存部による前記認知させる操作の内容の保存があった場合に、前記育成パラメータのうち少なくとも一つのパラメータ値を増加させる育成パラメータ保存部(203)と、を備えるゲーム提供サーバ。
【0049】
(付記2)
前記操作入力内容保存部は、前記育成ゲーム提供部により出力された、前記育成対象オブジェクトに関する質問に対して、前記育成対象オブジェクトに係る前記アカウントを介した利用者端末の操作による回答内容を保存し、
前記育成パラメータ保存部は、前記操作入力内容保存部による前記回答内容の保存があった場合に、前記アカウントの前記育成対象オブジェクトに係る前記育成パラメータのうち少なくとも一つのパラメータ値を増加させる、付記1に記載のゲーム提供サーバ。
【0050】
(付記3)
前記育成ゲーム提供部は、前記アカウントの利用者端末の操作に基づいて、前記他のアカウントの前記育成対象オブジェクトの画像が表示された、前記他のアカウントの利用者端末の画面に、前記アカウントの前記育成対象オブジェクトの画像を表示させる訪問機会を提供し、
前記操作入力内容保存部は、前記訪問機会において、前記アカウントの前記操作入力内容保存部に保存された前記回答内容を、前記他のアカウントの利用者端末の画面に表示させ、前記他のアカウントを介して入力された、前記回答内容に対するコメントを保存し、
前記育成パラメータ保存部は、前記操作入力内容保存部による前記コメントの保存があった場合に、前記アカウントの前記育成対象オブジェクトに係る前記育成パラメータのうち少なくとも一つのパラメータ値を増加させる、付記2に記載のゲーム提供サーバ。
【0051】
(付記4)
前記育成パラメータ保存部は、前記訪問機会の提供があった場合に、前記育成パラメータのうち少なくとも一つのパラメータ値を増加させる、付記3に記載のゲーム提供サーバ。
【0052】
(付記5)
前記育成ゲーム提供部による前記訪問機会は、前記回答内容の保存があった場合に増加した前記一つのパラメータ値が所定値以上になった場合に提供され、
前記育成パラメータ保存部は、前記訪問機会が提供されると、前記回答内容の保存があった場合に増加した前記一つのパラメータ値を減少させる、付記2を引用する付記3に記載のゲーム提供サーバ。
【0053】
(付記6)
前記操作入力内容保存部は、前記操作入力内容保存部に保存された前記アカウントの前記回答内容をまとめた回答内容サマリを作成して、前記他のアカウントの利用者端末の画面に表示させ、前記他のアカウントを介して入力された、前記回答内容サマリに対するメッセージであるサマリメッセージを保存し、
前記育成パラメータ保存部は、前記操作入力内容保存部による前記メッセージの保存があった場合に、前記アカウントの前記育成対象オブジェクトに係る前記育成パラメータのうち少なくとも一つのパラメータ値を増加させる、付記2に記載のゲーム提供サーバ。
【0054】
(付記7)
前記アカウントの利用者端末から、前記アカウントに係る前記育成対象オブジェクトが表示された前記アカウントの利用者端末の画面を、前記他のアカウントの利用者端末において視聴可能とする配信要求を受信し、前記他のアカウントの利用者端末から、前記アカウントに係る前記育成対象オブジェクトの視聴要求を受信した場合には、前記アカウントの利用者端末に送信している映像を、前記他のアカウントの利用者端末に配信する配信部(204)を更に備える、付記1に記載のゲーム提供サーバ。
【0055】
(付記8)
前記配信部が、視聴する前記他のアカウントの利用者端末から、前記他のアカウントの前記育成対象オブジェクトを介して、配信する前記アカウントの前記育成対象オブジェクトに対してギフトを送る旨のギフト送付要求を受信すると、
前記操作入力内容保存部は、前記ギフト送付要求の内容であるギフト情報を前記アカウントの前記育成対象オブジェクトに関連付けて保存し、
前記育成パラメータ保存部は、前記操作入力内容保存部による前記ギフト情報の保存があった場合に、前記アカウントの前記育成対象オブジェクトに係る前記育成パラメータのうち少なくとも一つのパラメータ値を増加させる、付記7に記載のゲーム提供サーバ。
【0056】
(付記9)
前記配信部が、配信する前記アカウントの利用者端末から、前記ギフト送付要求に対する応答として、前記アカウントの前記育成対象オブジェクトを介して、視聴する前記他のアカウントの前記育成対象オブジェクトに対してメッセージを送る旨のギフトお礼応答を受信すると、
前記操作入力内容保存部は、前記ギフトお礼応答の内容であるギフトお礼情報を前記他のアカウントの前記育成対象オブジェクトに関連付けて保存し、
前記育成パラメータ保存部は、前記操作入力内容保存部による前記ギフトお礼情報の保存があった場合に、前記他のアカウントの前記育成対象オブジェクトに係る前記育成パラメータのうち少なくとも一つのパラメータ値を増加させる、付記8に記載のゲーム提供サーバ。
【0057】
(付記10)
前記育成ゲーム提供部は、前記アカウント及び前記他のアカウントのそれぞれの前記育成対象オブジェクトの前記育成パラメータのうちの少なくとも一つが所定値以上であり、前記アカウント及び前記他のアカウントの合意を受信した場合に、それぞれの前記育成対象オブジェクトのCGデータ及び前記育成パラメータを、相手方のCGデータ及び前記育成パラメータに基づいて変更する配合機会を提供する、付記1又は2に記載のゲーム提供サーバ。
【0058】
(付記11)
前記配合機会の条件となる前記育成パラメータには、前記回答内容の保存があった場合に増加した前記一つのパラメータ値は含まれない、付記2を引用する付記10に記載のゲーム提供サーバ。
【0059】
(付記12)
ネットワークに接続された複数の利用者端末のそれぞれのアカウントを介してプレイさせるゲームを提供するゲーム提供プログラムであって、
育成パラメータを有する育成対象オブジェクトの前記育成パラメータを変化させることにより前記育成対象オブジェクトを成長させる育成ゲーム提供工程と、
前記アカウントの前記育成対象オブジェクトを介した利用者端末の操作のうち、他のアカウントの前記育成対象オブジェクトを介して、前記他のアカウントに認知させる操作があった場合に、前記認知させる操作の内容を保存する操作入力内容保存工程と、
前記操作入力内容保存工程による前記認知させる操作の内容の保存があった場合に、前記育成パラメータのうち少なくとも一つのパラメータ値を増加させる育成パラメータ保存工程と、をコンピュータに実行させためのゲーム提供プログラム。
【符号の説明】
【0060】
1 ゲーム提供システム
2 ゲーム提供サーバ
21 CPU
22 揮発性記憶部
23 不揮発性記憶部
24 通信部
201 育成ゲーム提供部
202 操作入力内容保存部
203 育成パラメータ保存部
204 配信部
3 通信ネットワーク
4,4a,4b,4c 利用者端末
41 CPU
42 揮発性記憶部
43 不揮発性記憶部
44 通信部
45 入力部
46 出力部
50 第1のアカウントの利用者端末の画面
51 第1のアカウントに係る育成オブジェクトの画像
60 第2のアカウントの利用者端末の画面
61 第2のアカウントに係る育成オブジェクトの画像
【要約】
【課題】他の人の育成対象オブジェクトとの交流をより深めることのできるゲーム提供サーバを提供する。
【解決手段】ゲーム提供サーバ2は、ネットワークに接続された複数の利用者端末4のそれぞれのアカウントを介してプレイさせるゲームを提供するゲーム提供サーバであって、育成パラメータを有する育成対象オブジェクトの育成パラメータを変化させることにより育成対象オブジェクトを成長させる育成ゲーム提供部201と、アカウントの育成対象オブジェクトを介した利用者端末の操作のうち、他のアカウントの育成対象オブジェクトを介して、他のアカウントに認知させる操作があった場合に、認知させる操作の内容を保存する操作入力内容保存部202と、操作入力内容保存部による認知させる操作の内容の保存があった場合に、育成パラメータのうち少なくとも一つのパラメータ値を増加させる育成パラメータ保存部203と、を備える。
【選択図】
図1