(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-07
(45)【発行日】2024-06-17
(54)【発明の名称】検索方法、プログラム及び情報処理システム
(51)【国際特許分類】
G06F 16/907 20190101AFI20240610BHJP
G06Q 50/20 20120101ALI20240610BHJP
【FI】
G06F16/907
G06Q50/20
(21)【出願番号】P 2024008992
(22)【出願日】2024-01-24
【審査請求日】2024-01-25
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 (1)2023年4月1日に出願人である株式会社S.I.T.トラベルが運営するウェブサイト「RESMO」にて公開
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】523136215
【氏名又は名称】株式会社S.I.T.トラベル
(74)【代理人】
【識別番号】100108006
【氏名又は名称】松下 昌弘
(72)【発明者】
【氏名】東川 和也
(72)【発明者】
【氏名】本郷 あかり
(72)【発明者】
【氏名】竹内 正徳
【審査官】甲斐 哲雄
(56)【参考文献】
【文献】特許第7429471(JP,B1)
【文献】特開2020-077084(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 16/00-16/958
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理システムが実行する検索方法であって、
学校の関係者が操作する学校端末装置から受信した学校情報を、検索に用いられる複数のタグとして登録する処理を行う第1の工程と、
生徒が操作する生徒端末装置から受信した生徒情報を、検索に用いられる複数のタグとして登録する処理を行う第2の工程と、
前記学校端末装置からの前記生徒情報のタグを含む第1生徒検索要求に応じて、当該第1生徒検索要求に含まれる生徒情報のタグと、前記登録された生徒情報のタグとを基に、検索条件に合うお薦めの生徒に関する情報を第1お薦め生徒情報として生成し、検索要求元の前記学校端末装置に提供する処理を行う第4の工程と、
前記生徒端末装置からの前記学校情報のタグを含む第1学校検索要求に応じて、当該第1学校検索要求に含まれる学校情報のタグと、前記登録された学校情報のタグとを基に、検索条件に合うお薦めの学校に関する情報を第1お薦め学校情報として生成し、検索要求元の前記生徒端末装置に提供する処理を行う第5の工程とを有し、
前記第4の工程は、一の前記学校の前記学校端末装置へ一の前記第1お薦め生徒情報を提供する場合、当該一の第1お薦め生徒情報に含まれる1以上の前記お薦めの生徒について生成された1以上の前記第1お薦め学校情報から、当該一の学校が前記お薦めの学校として含まれる前記第1お薦め学校情報を特定し、特定した前記第1お薦め学校情報に関わる前記生徒が、当該一の第1お薦め生徒情報における他の前記お薦めの生徒に比べてお薦めの度合いが高いことを示す情報を当該一の学校の前記学校端末装置に提供することを含み、
前記第5の工程は、一の前記生徒の前記生徒端末装置へ一の前記第1お薦め学校情報を提供する場合、当該一の第1お薦め学校情報に含まれる1以上の前記お薦めの学校について生成された1以上の前記第1お薦め生徒情報から、当該一の生徒が前記お薦めの生徒として含まれる前記第1お薦め生徒情報を特定し、特定した前記第1お薦め生徒情報に関わる前記学校が、当該一の第1お薦め学校情報における他の前記お薦めの学校に比べてお薦めの度合いが高いことを示す情報を当該一の生徒の前記生徒端末装置に提供することを含む、
検索方法。
【請求項2】
学習塾の関係者が操作する学習塾端末装置から受信した学習塾情報を、検索に用いられる複数のタグとして登録する処理を行う第3の工程と、
前記学校端末装置からの前記学習塾情報のタグを含む第1学習塾検索要求に応じて、当該第1学習塾検索要求に含まれる学習塾情報のタグと、前記登録された学習塾情報のタグとを基に、検索条件に合うお薦めの学習塾に関する情報を第1お薦め学習塾情報として生成し、検索要求元の前記学校端末装置に提供する処理を行う第6の工程と、
前記学習塾端末装置からの前記学校情報のタグを含む第2学校検索要求に応じて、当該第2学校検索要求に含まれる学校情報のタグと、前記登録された学校情報のタグとを基に、検索条件に合うお薦めの学校に関する情報を第2お薦め学校情報として生成し、検索要求元の前記学習塾端末装置に提供する処理を行う第7の工程とを有し、
前記第6の工程は、一の前記学校の前記学校端末装置へ一の前記第1お薦め学習塾情報を提供する場合、当該一の第1お薦め学習塾情報に含まれる1以上の前記お薦めの学習塾について生成された1以上の前記第2お薦め学校情報から、当該一の学校が前記お薦めの学校として含まれる前記第2お薦め学校情報を特定し、特定した前記第2お薦め学校情報に関わる前記学習塾が、当該一の第1お薦め学習塾情報における他の前記お薦めの学習塾に比べてお薦めの度合いが高いことを示す情報を当該一の学校の前記学校端末装置に提供することを含み、
前記第7の工程は、一の前記学習塾の前記学習塾端末装置へ一の前記第2お薦め学校情報を提供する場合、当該一の第2お薦め学校情報に含まれる1以上の前記お薦めの学校について生成された1以上の前記第1お薦め学習塾情報から、当該一の学習塾が前記お薦めの学習塾として含まれる前記第1お薦め学習塾情報を特定し、特定した前記第1お薦め学習塾情報に関わる前記学校が、当該一の第2お薦め学校情報における他の前記お薦めの学校に比べてお薦めの度合いが高いことを示す情報を当該一の学習塾の前記学習塾端末装置に提供することを含む、
請求項1に記載の検索方法。
【請求項3】
学習塾の関係者が操作する学習塾端末装置から受信した学習塾情報を、検索に用いられる複数のタグとして登録する処理を行う第3の工程と、
前記学習塾端末装置からの前記生徒情報のタグを含む第2生徒検索要求に応じて、当該第2生徒検索要求に含まれる生徒情報のタグと、前記登録された生徒情報のタグとを基に、検索条件に合うお薦めの生徒に関する情報を第2お薦め生徒情報として生成し、検索要求元の前記学習塾端末装置に提供する処理を行う第8の工程と、
前記生徒端末装置からの前記学習塾情報のタグを含む第2学習塾検索要求に応じて、当該第2学習塾検索要求に含まれる学習塾情報のタグと、前記登録された学習塾情報のタグとを基に、検索条件に合うお薦めの学習塾に関する情報を第2お薦め学習塾情報として生成し、検索要求元の前記生徒端末装置に提供する処理を行う第9の工程とを有し、
前記第8の工程は、一の前記学習塾の前記学習塾端末装置へ一の前記第2お薦め生徒情報を提供する場合、当該一の第2お薦め生徒情報に含まれる1以上の前記お薦めの生徒について生成された1以上の前記第2お薦め学習塾情報から、当該一の学習塾が前記お薦めの学習塾として含まれる前記第2お薦め学習塾情報を特定し、特定した前記第2お薦め学習塾情報に関わる前記生徒が、当該一の第2お薦め生徒情報における他の前記お薦めの生徒に比べてお薦めの度合いが高いことを示す情報を当該一の学習塾の前記学習塾端末装置に提供することを含み、
前記第9の工程は、一の前記生徒の前記生徒端末装置へ一の前記第2お薦め学習塾情報を提供する場合、当該一の第2お薦め学習塾情報に含まれる1以上の前記お薦めの学習塾について生成された1以上の前記第2お薦め生徒情報から、当該一の生徒が前記お薦めの生徒として含まれる前記第2お薦め生徒情報を特定し、特定した前記第2お薦め生徒情報に関わる前記学習塾が、当該一の第2お薦め学習塾情報における他の前記お薦めの学習塾に比べてお薦めの度合いが高いことを示す情報を当該一の生徒の前記生徒端末装置に提供することを含む、
請求項1に記載の検索方法。
【請求項4】
学習塾の関係者が操作する学習塾端末装置から受信した学習塾情報を、検索に用いられる複数のタグとして登録する処理を行う第3の工程と、
前記学校端末装置からの前記学習塾情報のタグを含む第1学習塾検索要求に応じて、当該第1学習塾検索要求に含まれる学習塾情報のタグと、前記登録された学習塾情報のタグとを基に、検索条件に合うお薦めの学習塾に関する情報を第1お薦め学習塾情報として生成し、検索要求元の前記学校端末装置に提供する処理を行う第6の工程と、
前記生徒端末装置からの前記学習塾情報のタグを含む第2学習塾検索要求に応じて、当該第2学習塾検索要求に含まれる学習塾情報のタグと、前記登録された学習塾情報のタグとを基に、検索条件に合うお薦めの学習塾に関する情報を第2お薦め学習塾情報として生成し、検索要求元の前記生徒端末装置に提供する処理を行う第9の工程とを有し、
前記第6の工程は、一の前記学校の前記学校端末装置へ一の前記第1お薦め学習塾情報を提供する場合、当該一の学校について生成された前記第1お薦め生徒情報を取得し、取得した第1お薦め生徒情報に含まれる1以上の前記お薦めの生徒について生成された1以上の前記第2お薦め学習塾情報を取得し、取得した当該1以上の第2お薦め学習塾情報に含まれる1以上の前記お薦めの学習塾から、当該一の第1お薦め学習塾情報に含まれる前記学習塾を特定し、特定した前記学習塾が、当該一の第1お薦め学習塾情報における他の前記お薦めの学習塾に比べてお薦めの度合いが高いことを示す情報を当該一の学校の前記学校端末装置に提供することを含む、
請求項1に記載の検索方法。
【請求項5】
学習塾の関係者が操作する学習塾端末装置から受信した学習塾情報を、検索に用いられる複数のタグとして登録する処理を行う第3の工程と、
前記学習塾端末装置からの前記学校情報のタグを含む第2学校検索要求に応じて、当該第2学校検索要求に含まれる学校情報のタグと、前記登録された学校情報のタグとを基に、検索条件に合うお薦めの学校に関する情報を第2お薦め学校情報として生成し、検索要求元の前記学習塾端末装置に提供する処理を行う第7の工程と、
前記学習塾端末装置からの前記生徒情報のタグを含む第2生徒検索要求に応じて、当該第2生徒検索要求に含まれる生徒情報のタグと、前記登録された生徒情報のタグとを基に、検索条件に合うお薦めの生徒に関する情報を第2お薦め生徒情報として生成し、検索要求元の前記学習塾端末装置に提供する処理を行う第8の工程とを有し、
前記第7の工程は、一の前記学習塾の前記学習塾端末装置へ一の前記第2お薦め学校情報を提供する場合、当該一の学習塾について生成された前記第2お薦め生徒情報を取得し、取得した第2お薦め生徒情報に含まれる1以上の前記お薦めの生徒について生成された1以上の前記第1お薦め学校情報を取得し、取得した当該1以上の第1お薦め学校情報に含まれる1以上の前記お薦めの学校から、当該一の第2お薦め学校情報に含まれる前記学校を特定し、特定した前記学校が、当該一の第2お薦め学校情報における他の前記お薦めの学校に比べてお薦めの度合いが高いことを示す情報を当該一の学習塾の前記学習塾端末装置に提供することを含む、
請求項1に記載の検索方法。
【請求項6】
一の前記学校の前記学校端末装置からお薦めの前記生徒を提案するように求めるお薦め生徒提案要求を受けると、前記生徒情報における少なくとも一部の生徒属性情報と、当該生徒情報に関わる前記生徒が当該一の学校へ入学したか否かを示す入学実績との相関関係に基づいて、前記生徒が当該一の学校へ入学する確率を当該生徒に関わる前記生徒属性情報から推定するように機械学習された学習済モデルに対して、前記登録された各前記生徒の前記生徒属性情報を適用することにより、各前記生徒が当該一の学校へ入学する確率を取得し、各前記生徒について取得した前記確率に基づいて、当該一の学校に提案する1以上のお薦めの生徒を決定し、決定した当該1以上のお薦めの生徒に関する情報を当該一の学校の前記学校端末装置へ提供する第10の工程を有する、
請求項1に記載の検索方法。
【請求項7】
一の前記生徒の前記生徒端末装置からお薦めの前記学校を提案するように求めるお薦め学校提案要求を受けると、前記生徒情報における少なくとも一部の生徒属性情報、及び、前記学校情報における少なくとも一部の学校属性情報の組み合わせと、当該生徒情報に関わる前記生徒が当該学校情報に関わる前記学校へ入学した場合における当該生徒の当該学校に対する満足度との相関関係に基づいて、前記生徒属性情報と前記学校属性情報との組み合わせから前記満足度を推定するように機械学習された学習済モデルに対して、当該一の前記生徒の前記生徒属性情報と、前記登録された各前記学校の前記学校属性情報とを適用することにより、当該一の生徒の各前記学校に対する前記満足度を取得し、各前記学校について取得した前記満足度に基づいて、当該一の生徒に提案する1以上のお薦めの学校を決定し、決定した当該1以上のお薦めの学校に関する情報を当該一の生徒の前記生徒端末装置に提供する第11の工程を有する、
請求項1に記載の検索方法。
【請求項8】
前記生徒と当該生徒の保護者とを関連付ける第12の工程と、
前記保護者が操作する保護者端末装置又は前記学校端末装置からの要求に応じて、前記保護者と前記学校との間のコミュニケーション手段を提供する処理を行う第13の工程とを有する、
請求項1~請求項7のいずれか一項に記載の検索方法。
【請求項9】
前記生徒情報は、当該生徒の志望校情報、生活状況情報を含み、
前記保護者の保護者情報は、当該保護者から生徒に対する当該生徒への認識情報を含み、
前記生徒情報と前記保護者情報とを基に、保護者から生徒への認識と、生徒本人の自己認識とのギャップを視覚化して前記保護者端末装置又は前記生徒端末装置に表示させる処理を行う第14の工程を有する、
請求項8に記載の検索方法。
【請求項10】
前記生徒情報を基に、各志望校における志望者順位、勉強時間、及び、家庭への満足度の少なくとも1つを、同世代の生徒の母集団における相対的位置を視覚的に把握できるように前記保護者端末装置又は前記生徒端末装置に表示させる処理を行う第15の工程を有する、
請求項9に記載の検索方法。
【請求項11】
前記学校は中学又は高校であり、
前記生徒が中学又は高校に入学後に、当該生徒の前記生徒端末装置から受信した当該生徒の中学又は高校における学習情報又は活動情報を当該生徒の前記生徒情報に追加して登録する第16の工程と、
前記生徒が次に入学する候補となる高校又は大学の前記学校端末装置からの検索要求に応じて、前記追加した後の前記生徒情報と、前記追加する前の前記生徒情報とを基に、検索条件に合う生徒の生徒情報を検索要求元の前記学校端末装置に提供する第17の工程とを有する、
請求項1~請求項7のいずれか一項に記載の検索方法。
【請求項12】
一の前記生徒の前記生徒端末装置からの要求に応じて、当該一の生徒が編集可能な当該一の生徒に関連付けられた生徒ウェブページを作成するための画面を当該一の生徒の前記生徒端末装置に表示させる処理を行う第18の工程と、
一の前記学校の前記学校端末装置からの要求に応じて、前記第1お薦め生徒情報に含まれる一の前記生徒の前記生徒ウェブページを当該一の学校の前記学校端末装置に表示させる処理を行う第19の工程とを有する、
請求項1~請求項7のいずれか一項の記載の検索方法。
【請求項13】
情報処理システムに処理を行わせる命令を含んだプログラムであって、
前記命令に従って情報処理システムが行う処理は、請求項1~請求項7のいずれか一項に記載された検索方法の各工程を含む、
プログラム。
【請求項14】
処理部と、
前記処理部において実行される命令を記憶した記憶部とを有し、
前記処理部が前記命令に従って行う処理は、請求項1~請求項7のいずれか一項に記載された検索方法の各工程を含む、
情報処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、検索方法、プログラム及び情報処理システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、学生の数の減少に伴い、学校は生徒集めに力を入れている。
しかしながら、学校説明会が開催できない、合同相談会でもなかなか生徒が集まらないという課題がある。
また、学校と生徒のミスマッチをなくしたい、より多くの生徒にアプローチしたい、まずは学校について知ってほしい、もっと学校の魅力を伝えたい、という要請がある。
【0003】
また、生徒や保護者においては、家庭の経済事情やデジタルディバイドによって、学習塾やオンライン学習ツールなど民間の教育サービスを受ける機会に格差が生まれたと言われている。
しかしそれは同時に教育に関わる情報源の多寡にも大きな格差をもたらした。
そして昨今の感染症による社会情勢は、その状況を更に深刻なものにしている。
【0004】
他方、学校の先生からは、やはり社会情勢の影響で思うような広報活動ができないという声が多く聞かれ、数え切れない業務を抱えて多忙を極めながら、社会の大変革の最中にあって、少し戸惑いを感じられている様子を見かけることも少なくない。
生徒にとり、学校は人生に大きく影響する「出会い」を包括する存在で、学校選びもまた多くの生徒にとり、実際に行って、見て、会って、話を聞いて、五感で感じる「出会い」によって為されるべきものである。それにも関わらず、その「出会い」の機会は、昨今の情勢はもちろん、ネットに氾濫した情報の先行、前に触れた経済・情報格差などにより、徐々に遠ざかりつつある。結果、子どもたちはより魅力的な学校に気づかないまま、あるいは自分の存在に気づいてもらえないまま、互いに通り過ぎてしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このように、学校と生徒に適切な出会いの機会を与えたいという要請がある。
【0006】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、学校検索、生徒検索を効率的且つ効果的に行うことが可能な検索方法、プログラム及び情報処理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の態様は、情報処理システムが実行する検索方法であって、学校の関係者が操作する学校端末装置から受信した学校情報を、検索に用いられる複数のタグとして登録する処理を行う第1の工程と、生徒が操作する生徒端末装置から受信した生徒情報を、検索に用いられる複数のタグとして登録する処理を行う第2の工程と、前記学校端末装置からの前記生徒情報のタグを含む第1生徒検索要求に応じて、当該第1生徒検索要求に含まれる生徒情報のタグと、前記登録された生徒情報のタグとを基に、検索条件に合うお薦めの生徒に関する情報を第1お薦め生徒情報として生成し、検索要求元の前記学校端末装置に提供する処理を行う第4の工程と、前記生徒端末装置からの前記学校情報のタグを含む第1学校検索要求に応じて、当該第1学校検索要求に含まれる学校情報のタグと、前記登録された学校情報のタグとを基に、検索条件に合うお薦めの学校に関する情報を第1お薦め学校情報として生成し、検索要求元の前記生徒端末装置に提供する処理を行う第5の工程とを有し、前記第4の工程は、一の前記学校の前記学校端末装置へ一の前記第1お薦め生徒情報を提供する場合、当該一の第1お薦め生徒情報に含まれる1以上の前記お薦めの生徒について生成された1以上の前記第1お薦め学校情報から、当該一の学校が前記お薦めの学校として含まれる前記第1お薦め学校情報を特定し、特定した前記第1お薦め学校情報に関わる前記生徒が、当該一の第1お薦め生徒情報における他の前記お薦めの生徒に比べてお薦めの度合いが高いことを示す情報を当該一の学校の前記学校端末装置に提供することを含み、前記第5の工程は、一の前記生徒の前記生徒端末装置へ一の前記第1お薦め学校情報を提供する場合、当該一の第1お薦め学校情報に含まれる1以上の前記お薦めの学校について生成された1以上の前記第1お薦め生徒情報から、当該一の生徒が前記お薦めの生徒として含まれる前記第1お薦め生徒情報を特定し、特定した前記第1お薦め生徒情報に関わる前記学校が、当該一の第1お薦め学校情報における他の前記お薦めの学校に比べてお薦めの度合いが高いことを示す情報を当該一の生徒の前記生徒端末装置に提供することを含む、検索方法である。
【0008】
本発明の第2の態様は、情報処理システムに処理を行わせる命令を含んだプログラムであって、前記命令に従って情報処理システムが行う処理は、上記第1の態様に係る検索方法の各工程を含む、プログラムである。
【0009】
本発明の第3の態様は、情報処理システムであって、処理部と、前記処理部において実行される命令を記憶した記憶部とを有し、前記処理部が前記命令に従って行う処理は、上記第1の態様に係る検索方法の各工程を含む、情報処理システムである。
【0010】
本発明の第4の態様は、上記第1の態様に係る検索方法の各工程を行う手段を有する情報処理システムである。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、学校検索、生徒検索を効率的且つ効果的に行うことが可能な検索方法、プログラム及び情報処理システムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】
図1は、本発実施形態に係る情報処理システムのネットワーク環境一例を示す図である。
【
図2】
図2は、
図1に示す情報処理システムによるタグマッチングを説明するための図である。
【
図3】
図3は、学校がタグを使って生徒を検索する概念を説明するための図である。
【
図4】
図4は、学校がタグを使って生徒を検索する概念を説明するための図である。
【
図5】
図5Aは、検索用の情報を登録する処理の一例を説明するためのフローチャートである。
図5Bは、生徒ウェブページを作成して保存する処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【
図6】
図6Aは、学校が生徒を検索する処理の一例を説明するためのフローチャートである。
図6Bは、生徒が学校を検索する処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【
図7】
図7Aは、学校が検索した生徒の中でお薦め度の高い生徒を特定する処理の一例を説明するためのフローチャートである。
図7Bは、生徒が検索した学校の中でお薦め度の高い学校を特定する処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【
図8】
図8Aは、学校が学習塾を検索する処理の一例を説明するためのフローチャートである。
図8Bは、学習塾が学校を検索する処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【
図9】
図9Aは、学校が検索した学習塾の中でお薦め度の高い学習塾を特定する処理の一例を説明するためのフローチャートである。
図9Bは、学習塾が検索した学校の中でお薦め度の高い学校を特定する処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【
図10】
図10Aは、学習塾が生徒を検索する処理の一例を説明するためのフローチャートである。
図10Bは、生徒が学習塾を検索する処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【
図11】
図11Aは、学習塾が検索した生徒の中でお薦め度の高い生徒を特定する処理の一例を説明するためのフローチャートである。
図11Bは、生徒が検索した学習塾の中でお薦め度の高い学習塾を特定する処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【
図12】
図12Aは、学校が検索した学習塾の中でお薦め度の高い学習塾を特定する処理の一変形例を説明するためのフローチャートである。
図12Bは、学習塾が検索した学校の中でお薦め度の高い学校を特定する処理の一変形例を説明するためのフローチャートである。
【
図13】
図13は、生徒の進学に合わせた生徒情報の更新に関する処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【
図14】
図14は、保護者の登録、並びに生徒と保護者とを関連付ける処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【
図15】
図15は、生徒及び保護者に対する質問への回答の結果を視覚的に表示する機能を説明するための図である。
【
図16】
図16は、生徒の学習意欲と学習への自信を視覚的に表示する例を説明するための図である。
【
図17】
図17は、生徒と保護者の回答情報を比較できるようにグラフ化した図を説明するための図である。
【
図18】
図18は、生徒と保護者の回答情報を比較できるようにグラフ化した図を説明するための図である。
【
図19】
図19は、お薦めの生徒の提案に用いられる学習済モデルを説明するための図である。
【
図20】
図20は、お薦めの学校の提案に用いられる学習済モデルを説明するための図である。
【
図21】
図21は、生徒端末装置の構成の一例を示す図である。
【
図22】
図22は、情報処理システムの構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本実施形態に係る情報処理システムについて説明する。
図1は、本実施形態に係る情報処理システム10のネットワーク環境の一例を示す図である。
図1の例において、情報処理システム10は、インターネット等の通信ネットワーク9を介して、複数の生徒端末装置4、複数の学校端末装置6、複数の学習塾端末装置7と通信を行う。生徒端末装置4は生徒が操作する装置であり、学校端末装置6は学校の関係者が操作する装置であり、学習塾端末装置7が学習塾の関係者が操作する装置である。
【0014】
情報処理システム10は、学校端末装置6からの検索要求に応じて生徒の検索や学習塾の検索を行い、生徒端末装置4からの検索要求に応じて学校の検索や学習塾の検索を行い、学習塾端末装置7からの検索要求に応じて学校の検索や生徒の検索を行う。
【0015】
図2は、情報処理システム10によるタグマッチングを説明するための図である。
生徒は、生徒端末装置4を用いて、自分自身に関する情報(生徒情報)を検索用の複数のタグ(生徒タグ)として情報処理システム10に登録する。また学校の関係者は、学校端末装置6を用いて、その学校に関する情報(学校情報)を検索用の複数のタグ(学校タグ)として情報処理システム10に登録する。生徒は、生徒端末装置4を用いて情報処理システム10にアクセスし、学校タグを基に学校を検索する。学校の関係者は、学校端末装置6を用いて情報処理システム10にアクセスし、生徒タグを基に生徒を検索する。両者は、検索結果を基に、相互にメッセージ通信が可能となる。
【0016】
以下は、検索用のタグ(学校タグ、生徒タグ)の例である。
(学校タグの例)
#私立#都立#国立#男子校#女子校#共学#大学付属校#単位制
#通信制#定時制#地方留学#全寮制#〇〇線#△△駅#福祉#芸術
#調理師資格#文化#休みがちでも無理なく通える#IT #ビジネス#農業
#モノづくり#服装自由#ICT授業#eスポーツ#9科27#野球部
(生徒タグの例)
#スポーツが好き#育てるのが好き#人の役に立つのが好き#モノづくりが好き
#ビジネスに興味がある#料理が好き#アートが好き#ITに興味がある
#プログラミングに興味がある#新しいことに挑戦したい#自然が好き
#電車が好き#科学が好き#外国語に興味がある#留学に興味がある
#英語を学び直したい#洋服が好き#イベントづくりが好き#生き物が好き
【0017】
なお、学習塾の検索においても、上述した検索用のタグ(学習塾タグ)が用いられる。学習塾の関係者は、学習塾端末装置7を用いて、その学習塾に関する情報(学習塾情報)を検索用の複数のタグ(学習塾タグ)として情報処理システム10に登録する。学習塾の関係者は、学習塾端末装置7を用いて情報処理システム10にアクセスし、検索用のタグ(学校タグ、生徒タグ)を基に学校や生徒を検索する。学校の関係者や生徒は、端末装置(学校端末装置6、生徒端末装置4)を用いて情報処理システム10にアクセスし、学習塾タグを基に学習塾を検索する。
【0018】
図3及び
図4は、学校がタグを使って生徒を検索する概念を説明するための図である。
図3及び
図4に示すように、学校の関係者は、学校端末装置6を操作して、興味のある生徒に関する生徒タグを指定した検索要求を情報処理システム10に送信し、情報処理システム10からその検索結果としてお薦めの生徒の情報を受信することができる。
【0019】
<検索用の情報の登録>
図5Aは、検索用の情報を登録する処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【0020】
ステップST11:
情報処理システム10は、検索用の情報(生徒情報、学校情報、学習塾情報)を端末装置(生徒端末装置4、学校端末装置6、学習塾端末装置7)から取得する。すなわち情報処理システム10は、生徒端末装置4から生徒情報を取得し、学校端末装置6から学校情報を取得し、学習塾端末装置7から学習塾情報を取得する。
【0021】
ステップST12:
情報処理システム10は、ステップST11において取得した検索用の情報(生徒情報、学校情報、学習塾情報)を、検索用の複数のタグ(生徒タグ、学校タグ、学習塾タグ)として登録する。例えば情報処理システム10は、生徒情報を管理する生徒データベース、学校情報を管理する学校データベース、学習塾情報を管理する学習塾データベースをそれぞれ備える。情報処理システム10は、一の生徒に関する生徒情報を取得した場合、当該一の生徒に関する生徒データベースのレコードに当該取得した生徒情報を登録し、一の学校に関する学校情報を取得した場合、当該一の学校に関する学校データベースのレコードに当該取得した生徒情報を登録し、一の学習塾に関する学習塾情報を取得した場合、当該一の学習塾に関する学習塾データベースのレコードに当該取得した学習塾情報を登録する。
【0022】
学校情報は、例えば、学校名、住所、最寄り駅、男女の生徒数、入試情報、当該学校のカリキュラム、授業の特徴、卒業生の進路、留学制度、奨学金制度等の項目を含んでよい。
生徒情報は、例えば、生徒の氏名、住所、最寄り駅、性別、志望校、履修科目成績、模擬試験成績、検定試験結果、資格、得意科目、苦手科目、受験又は推薦入試の希望、部活動、表彰、課外活動、趣味、学校検索履歴(検索で使用した検索タグや検索キーワド)、適校診断結果、性格診断結果、生徒が自らのウェブサイトに投稿した内容等の項目を含んでよい。
学習塾情報は、例えば、学習塾の名称、住所、最寄り駅、授業科目、授業が行われる曜日・時間帯、授業の特徴、生徒の数、生徒の進学実績、授業料、割引制度等の項目を含んでよい。
検索用の情報(生徒情報、学校情報、学習塾情報)における項目は、予め定められたものでもよいし、任意の項目をユーザ(生徒、学校、学習塾)が追加できるようにしてもよい。
【0023】
<生徒ウェブページの作成>
図5Bは、生徒ウェブページを作成して保存する処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【0024】
ステップST13:
情報処理システム10は、一の生徒の生徒端末装置4からの要求に応じて、当該一の生徒に関連付けられたウェブページ(生徒ウェブページ)を作成するための画面を当該一の生徒の生徒端末装置4に表示させる処理を行う。この生徒ウェブページは、当該一の生徒が自分自身に関する情報を掲載することが可能な専用のウェブページであり、当該一の生徒によって編集可能である。
【0025】
ステップST14:
情報処理システム10は、ステップST13において一の生徒により生成・編集された生徒ウェブページを、当該一の生徒に関連付けて保存する。
【0026】
生徒ウェブページに掲載する情報には、例えば、自身の趣味、部活動、日常的な出来事、進学希望の学校に対する自己PR文等が含まれる。情報処理システム10は、生徒ウェブページへ情報を掲載する前にその情報の内容をチェックし、内容が不適切であると判定した場合には掲載を中止してもよい。また、情報処理システム10は、一の生徒の生徒ウェブページに掲載された情報の一部を、当該一の生徒の生徒情報に追加してもよい。
【0027】
<学校による生徒の検索>
図6Aは、学校が生徒を検索する処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【0028】
ステップST21:
学校端末装置6は、学校の関係者の操作に従って、生徒の検索要求(第1生徒検索要求)を情報処理システム10に送信する。第1生徒検索要求は、生徒情報における1以上の項目に関する1以上の検索用のタグ(生徒タグ)を含む。第1生徒検索要求は、1以上の検索用のタグによって、検索対象に含まれる生徒の条件や、検索対象から除外される生徒の条件を指定する。情報処理システム10は、学校端末装置6から受信した第1生徒検索要求に応じて、この第1生徒検索要求に含まれる生徒情報のタグと、登録済みの生徒情報のタグとを基に、検索条件に合った生徒(お薦めの生徒)を検索する。情報処理システム10は、検索により見つかったお薦めの生徒に関する情報を「第1お薦め生徒情報」として生成し、検索要求元の学校端末装置6に提供する。
【0029】
学校端末装置6は、情報処理システム10から提供された第1お薦め生徒情報に基づいて、お薦めの生徒に関する情報(お薦めの生徒のリスト等)をディスプレイ等に表示する。これにより、学校の関係者は、検索要求に合致したお薦めの生徒に関する情報を収集することができる。
【0030】
例えば学校端末装置6は、学校の関係者の操作に従って、第1お薦め生徒情報に含まれる一の生徒を選択し、当該一の生徒により作成された生徒ウェブページを情報処理システム10に要求する。情報処理システム10は、学校端末装置6からの要求に応じて、当該一の生徒の生徒ウェブページを要求元の学校端末装置6に提供し、ディスプレイ等に表示させる処理を行う。これにより、学校の関係者は、お薦めの生徒に関するより詳しい情報を得ることができる。
【0031】
ステップST22:
学校端末装置6は、ステップST21で受信した第1お薦め生徒情報を基に、お薦めの生徒の生徒端末装置4にメッセージ等を送信し、コンタクトをとる。このとき、情報処理システム10は、生徒端末装置4と学校端末装置6との間でメッセージの送受信を可能にするSNS等の環境(機能)を提供する。学校の関係者は、生徒とのメッセージのやり取り等を通じて、生徒に関する具体的な情報を得ることができるとともに、生徒に対して学校をPRすることができる。
【0032】
<生徒による学校の検索>
図6Bは、生徒が学校を検索する処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【0033】
ステップST23:
生徒端末装置4は、生徒の操作に従って、学校の検索要求(第1学校検索要求)を情報処理システム10に送信する。第1学校検索要求は、学校情報における1以上の項目に関する1以上の検索用のタグ(学校タグ)を含む。第1学校検索要求は、1以上の検索用のタグによって、検索対象に含まれる学校の条件や、検索対象から除外される学校の条件を指定する。情報処理システム10は、生徒端末装置4から受信した第1学校検索要求に応じて、この第1学校検索要求に含まれる学校情報のタグと、登録済みの学校情報のタグとを基に、検索条件に合った学校(お薦めの学校)を検索する。情報処理システム10は、検索により見つかったお薦めの学校に関する情報を「第1お薦め学校情報」として生成し、検索要求元の生徒端末装置4に提供する。
【0034】
生徒端末装置4は、情報処理システム10から提供された第1お薦め学校情報に基づいて、お薦めの学校に関する情報(お薦めの学校のリスト等)をディスプレイ等に表示する。これにより生徒は、検索要求に合致したお薦めの学校に関する情報を収集することができる。
【0035】
ステップST24:
生徒端末装置4は、ステップST23で受信した第1お薦め学校情報を基に、お薦めの学校の学校端末装置6にメッセージ等を送信し、コンタクトをとる。このとき、情報処理システム10は、生徒端末装置4と学校端末装置6との間でメッセージの送受信を可能にするSNS等の環境(機能)を提供する。生徒は、学校とのメッセージのやり取り等を通じて、学校に関する情報を得ることができるとともに、学校に対して自分をPRすることができる。また生徒は、このような学校とのやり取りを経て、受験する学校や進学する学校を決めることができる。
【0036】
<第1お薦め生徒情報におけるお薦め度の高い生徒の特定>
学校端末装置6からの第1生徒検索要求に応じて第1お薦め生徒情報を提供する場合(ST21:
図6A)、情報処理システム10は、第1お薦め生徒情報に含まれるお薦めの生徒の中からお薦めの度合い(お薦め度)の高い生徒を特定し、特定した生徒の情報を学校端末装置6に提供してもよい。
図7Aは、上述したステップST21(
図6A)において、学校が検索した生徒の中でお薦め度の高い生徒を特定する処理の一例を説明するためのフローチャートである。この処理の例において、情報処理システム10は、第1お薦め生徒情報と第1お薦め学校情報とを基に、生徒と学校の双方でお薦めが一致した場合(互いに相手がお薦めである場合)、当該学校に対して当該生徒をお薦め度の高い生徒として特定する。
【0037】
ステップST31:
一の学校の学校端末装置6へ一の第1お薦め生徒情報を提供する場合、情報処理システム10は、当該一の第1お薦め生徒情報に含まれる1以上のお薦めの生徒について生成された1以上の第1お薦め学校情報(ST23:
図6B)を取得する。一のお薦めの生徒について複数の第1お薦め学校情報が生成されている場合、例えば情報処理システム10は、当該複数の第1お薦め学校情報における最新の所定数(例えば2つ)の第1お薦め学校情報を取得してもよい。
【0038】
ステップST32:
情報処理システム10は、ステップST31において取得した1以上の第1お薦め学校情報から、当該一の学校がお薦めの学校として含まれる第1お薦め学校情報を特定する。
【0039】
ステップST33:
情報処理システム10は、ステップST32で特定した第1お薦め学校情報に関わる生徒が、当該一の第1お薦め生徒情報における他のお薦めの生徒に比べてお薦め度が高いことを示す情報を当該一の学校の学校端末装置6に提供する。
【0040】
学校端末装置6は、情報処理システム10から提供された第1お薦め生徒情報及びお薦め度の高い生徒の情報に基づいて、お薦めの生徒のリスト等を表示する場合に、お薦め度の高い生徒と通常のお薦め度の生徒とを区別できるように表示する。例えば学校端末装置6は、お薦めの生徒のリストにおいて、お薦め度の高い生徒の情報に所定のマークや文字を付けたり、所定の色を付けたりすることにより、お薦め度の高い生徒を他の生徒とは異なる態様で表示する。これにより、学校の関係者は、検索要求に合致したお薦めの生徒の中から、その学校をお薦めの学校として提示されているお薦め度の高い生徒を把握できる。
【0041】
<第1お薦め学校情報におけるお薦め度の高い学校の特定>
生徒端末装置4からの第1学校検索要求に応じて第1お薦め学校情報を提供する場合(ST23:
図6B)、情報処理システム10は、第1お薦め学校情報に含まれるお薦めの学校の中からお薦め度の高い学校を特定し、特定した学校の情報を生徒端末装置4に提供してもよい。
図7Bは、上述したステップST23(
図6B)において、生徒が検索した学校の中でお薦め度の高い学校を特定する処理の一例を説明するためのフローチャートである。この処理の例において、情報処理システム10は、第1お薦め生徒情報と第1お薦め学校情報とを基に、生徒と学校の双方でお薦めが一致した場合(互いに相手がお薦めである場合)、当該生徒に対して当該学校をお薦め度の高い学校として特定する。
【0042】
ステップST34:
一の生徒の生徒端末装置4へ一の第1お薦め学校情報を提供する場合、情報処理システム10は、当該一の第1お薦め学校情報に含まれる1以上のお薦めの学校について生成された1以上の第1お薦め生徒情報(ST21:
図6A)を取得する。一のお薦めの学校について複数の第1お薦め生徒情報が生成されている場合、例えば情報処理システム10は、当該複数の第1お薦め生徒情報における最新の所定数(例えば2つ)の第1お薦め生徒情報を取得してもよい。
【0043】
ステップST35:
情報処理システム10は、ステップST34において取得した1以上の第1お薦め生徒情報から、当該一の生徒がお薦めの生徒として含まれる第1お薦め生徒情報を特定する。
【0044】
ステップST36:
情報処理システム10は、ステップST35で特定した第1お薦め生徒情報に関わる学校が、当該一の第1お薦め学校情報における他のお薦めの学校に比べてお薦め度が高いことを示す情報を当該一の生徒の生徒端末装置4に提供する。
【0045】
生徒端末装置4は、情報処理システム10から提供された第1お薦め学校情報及びお薦め度の高い学校の情報に基づいて、お薦めの学校のリスト等を表示する場合に、お薦め度の高い学校と通常のお薦め度の学校とを区別できるように表示する。例えば生徒端末装置4は、お薦めの学校のリストにおいて、お薦め度の高い学校の情報に所定のマークや文字を付けたり、所定の色を付けたりすることにより、お薦め度の高い学校を他の学校とは異なる態様で表示する。これにより生徒は、検索要求に合致したお薦めの学校の中から、自分をお薦めの生徒として提示されているお薦め度の高い学校を把握できる。
【0046】
<学校による学習塾の検索>
図8Aは、学校が学習塾を検索する処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【0047】
ステップST41:
学校端末装置6は、学校の関係者の操作に従って、学習塾の検索要求(第1学習塾検索要求)を情報処理システム10に送信する。第1学習塾検索要求は、学習塾情報における1以上の項目に関する1以上の検索用のタグ(学習塾タグ)を含む。第1学習塾検索要求は、1以上の検索用のタグによって、検索対象に含まれる学習塾の条件や、検索対象から除外される学習塾の条件を指定する。情報処理システム10は、学校端末装置6から受信した第1学習塾検索要求に応じて、この第1学習塾検索要求に含まれる学習塾情報のタグと、登録済みの学習塾情報のタグとを基に、検索条件に合った学習塾(お薦めの学習塾)を検索する。情報処理システム10は、検索により見つかったお薦めの学習塾に関する情報を「第1お薦め学習塾情報」として生成し、検索要求元の学校端末装置6に提供する。
【0048】
学校端末装置6は、情報処理システム10から提供された第1お薦め学習塾情報に基づいて、お薦めの学習塾に関する情報(お薦めの学習塾のリスト等)をディスプレイ等に表示する。これにより、学校の関係者は、検索要求に合致したお薦めの学習塾に関する情報を収集することができる。
【0049】
ステップST42:
学校端末装置6は、ステップST41で受信した第1お薦め学習塾情報を基に、お薦めの学習塾の学習塾端末装置7にメッセージ等を送信し、コンタクトをとる。このとき、情報処理システム10は、学習塾端末装置7と学校端末装置6との間でメッセージの送受信を可能にするSNS等の環境(機能)を提供する。学校の関係者は、学習塾とのメッセージのやり取り等を通じて、学習塾に関する具体的な情報を得ることができるとともに、学習塾に対して学校をPRすることができる。
【0050】
<学習塾による学校の検索>
図8Bは、学習塾が学校を検索する処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【0051】
ステップST43:
学習塾端末装置7は、学習塾の関係者の操作に従って、学校の検索要求(第2学校検索要求)を情報処理システム10に送信する。第2学校検索要求は、学校情報における1以上の項目に関する1以上の検索用のタグ(学校タグ)を含む。第2学校検索要求は、1以上の検索用のタグによって、検索対象に含まれる学校の条件や、検索対象から除外される学校の条件を指定する。情報処理システム10は、学習塾端末装置7から受信した第2学校検索要求に応じて、この第2学校検索要求に含まれる学校情報のタグと、登録済みの学校情報のタグとを基に、検索条件に合った学校(お薦めの学校)を検索する。情報処理システム10は、検索により見つかったお薦めの学校に関する情報を「第2お薦め学校情報」として生成し、検索要求元の学習塾端末装置7に提供する。
【0052】
学習塾端末装置7は、情報処理システム10から提供された第2お薦め学校情報に基づいて、お薦めの学校に関する情報(お薦めの学校のリスト等)をディスプレイ等に表示する。これにより学習塾の関係者は、検索要求に合致したお薦めの学校に関する情報を収集することができる。
【0053】
ステップST44:
学習塾端末装置7は、ステップST43で受信した第2お薦め学校情報を基に、お薦めの学校の学校端末装置6にメッセージ等を送信し、コンタクトをとる。このとき、情報処理システム10は、学習塾端末装置7と学校端末装置6との間でメッセージの送受信を可能にするSNS等の環境(機能)を提供する。学習塾の関係者は、学校とのメッセージのやり取り等を通じて、学校に関する具体的な情報を得ることができるとともに、学校に対して学習塾をPRすることができる。
【0054】
<第1お薦め学習塾情報におけるお薦め度の高い学習塾の特定>
学校端末装置6からの第1学習塾検索要求に応じて第1お薦め学習塾情報を提供する場合(ST41:
図8A)、情報処理システム10は、第1お薦め学習塾情報に含まれるお薦めの学習塾の中からお薦め度の高い学習塾を特定し、特定した学習塾の情報を学校端末装置6に提供してもよい。
図9Aは、上述したステップST41(
図8A)において、学校が検索した学習塾の中でお薦め度の高い学習塾を特定する処理の一例を説明するためのフローチャートである。この処理の例において、情報処理システム10は、第1お薦め学習塾情報と第2お薦め学校情報とを基に、学校と学習塾の双方でお薦めが一致した場合(互いに相手がお薦めである場合)、当該学校に対して当該学習塾をお薦め度の高い学習塾として特定する。
【0055】
ステップST51:
一の学校の学校端末装置6へ一の第1お薦め学習塾情報を提供する場合、情報処理システム10は、当該一の第1お薦め学習塾情報に含まれる1以上のお薦めの学習塾について生成された1以上の第2お薦め学校情報(ST43:
図8B)を取得する。一のお薦めの学習塾について複数の第2お薦め学校情報が生成されている場合、例えば情報処理システム10は、当該複数の第2お薦め学校情報における最新の所定数(例えば2つ)の第2お薦め学校情報を取得してもよい。
【0056】
ステップST52:
情報処理システム10は、ステップST51で取得した1以上の第2お薦め学校情報から、当該一の学校がお薦めの学校として含まれる第2お薦め学校情報を特定する。
【0057】
ステップST53:
情報処理システム10は、ステップST52で特定した第2お薦め学校情報に関わる学習塾が、当該一の第1お薦め学習塾情報における他のお薦めの学習塾に比べてお薦め度が高いことを示す情報を当該一の学校の学校端末装置6に提供する。
【0058】
学校端末装置6は、情報処理システム10から提供された第1お薦め学習塾情報及びお薦め度の高い学習塾の情報に基づいて、お薦めの学習塾のリスト等を表示する場合に、お薦め度の高い学習塾と通常のお薦め度の学習塾とを区別できるように表示する。例えば学校端末装置6は、お薦めの学習塾のリストにおいて、お薦め度の高い学習塾の情報に所定のマークや文字を付けたり、所定の色を付けたりすることにより、お薦め度の高い学習塾を他の学習塾とは異なる態様で表示する。これにより、学校の関係者は、検索要求に合致したお薦めの学習塾の中から、その学校をお薦めの学校として提示されているお薦め度の高い学習塾を把握できる。
【0059】
<第2お薦め学校情報におけるお薦め度の高い学校の特定>
学習塾端末装置7からの第2学校検索要求に応じて第2お薦め学校情報を提供する場合(ST43:
図8B)、情報処理システム10は、第2お薦め学校情報に含まれるお薦めの学校の中からお薦め度の高い学校を特定し、特定した学校の情報を学習塾端末装置7に提供してもよい。
図9Bは、上述したステップST43(
図8B)において、学習塾が検索した学校の中でお薦め度の高い学校を特定する処理の一例を説明するためのフローチャートである。この処理の例において、情報処理システム10は、第1お薦め学習塾情報と第2お薦め学校情報とを基に、学習塾と学校の双方でお薦めが一致した場合(互いに相手がお薦めである場合)、当該学習塾に対して当該学校をお薦め度の高い学校として特定する。
【0060】
ステップST54:
一の学習塾の学習塾端末装置7へ一の第2お薦め学校情報を提供する場合、情報処理システム10は、当該一の第2お薦め学校情報に含まれる1以上のお薦めの学校について生成された1以上の第1お薦め学習塾情報(ST41:
図8A)を取得する。一のお薦めの学校について複数の第1お薦め学習塾情報が生成されている場合、例えば情報処理システム10は、当該複数の第1お薦め学習塾情報における最新の所定数(例えば2つ)の第1お薦め学習塾情報を取得してもよい。
【0061】
ステップST55:
情報処理システム10は、ステップST54において取得した1以上の第1お薦め学習塾情報から、当該一の学習塾がお薦めの学習塾として含まれる第1お薦め学習塾情報を特定する。
【0062】
ステップST56:
情報処理システム10は、ステップST55において特定した第1お薦め学習塾情報に関わる学校が、当該一の第2お薦め学校情報における他のお薦めの学校に比べてお薦め度が高いことを示す情報を当該一の学習塾の学習塾端末装置7に提供する。
【0063】
学習塾端末装置7は、情報処理システム10から提供された第2お薦め学校情報及びお薦め度の高い学校の情報に基づいて、お薦めの学校のリスト等を表示する場合に、お薦め度の高い学校と通常のお薦め度の学校とを区別できるように表示する。例えば学習塾端末装置7は、お薦めの学校のリストにおいて、お薦め度の高い学校の情報に所定のマークや文字を付けたり、所定の色を付けたりすることにより、お薦め度の高い学校を他の学校とは異なる態様で表示する。これにより、学習塾の関係者は、検索要求に合致したお薦めの学校の中から、その学習塾をお薦めの学習塾として提示されているお薦め度の高い学校を把握できる。
【0064】
<学習塾による生徒の検索>
図10Aは、学習塾が生徒を検索する処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【0065】
ステップST61:
学習塾端末装置7は、学習塾の関係者の操作に従って、生徒の検索要求(第2生徒検索要求)を情報処理システム10に送信する。第2生徒検索要求は、生徒情報における1以上の項目に関する1以上の検索用のタグ(生徒タグ)を含む。第2生徒検索要求は、1以上の検索用のタグによって、検索対象に含まれる生徒の条件や、検索対象から除外される生徒の条件を指定する。情報処理システム10は、学習塾端末装置7から受信した第2生徒検索要求に応じて、この第2生徒検索要求に含まれる生徒情報のタグと、登録済みの生徒情報のタグとを基に、検索条件に合うお薦めの生徒を検索する。情報処理システム10は、検索により見つかったお薦めの生徒に関する情報を「第2お薦め生徒情報」として生成し、検索要求元の学習塾端末装置7に提供する。
【0066】
学習塾端末装置7は、情報処理システム10から提供された第2お薦め生徒情報に基づいて、お薦めの生徒に関する情報(お薦めの生徒のリスト等)をディスプレイ等に表示する。これにより、学習塾の関係者は、検索要求に合致したお薦めの生徒に関する情報を収集することができる。
【0067】
例えば学習塾端末装置7は、学習塾の関係者の操作に従って、第2お薦め生徒情報に含まれる一の生徒を選択し、当該一の生徒により作成された生徒ウェブページを情報処理システム10に要求する。情報処理システム10は、学習塾端末装置7からの要求に応じて、当該一の生徒の生徒ウェブページを要求元の学習塾端末装置7に提供し、ディスプレイ等に表示させる処理を行う。これにより、学習塾の関係者は、お薦めの生徒に関するより詳しい情報を得ることができる。
【0068】
ステップST62:
学習塾端末装置7は、ステップST61で受信した第2お薦め生徒情報を基に、お薦めの生徒の生徒端末装置4にメッセージ等を送信し、コンタクトをとる。このとき、情報処理システム10は、生徒端末装置4と学習塾端末装置7との間でメッセージの送受信を可能にするSNS等の環境(機能)を提供する。学習塾の関係者は、生徒とのメッセージのやり取り等を通じて、生徒に関する具体的な情報を得ることができるとともに、生徒に対して学習塾をPRすることができる。
【0069】
<生徒による学習塾の検索>
図10Bは、生徒が学習塾を検索する処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【0070】
ステップST63:
生徒端末装置4は、生徒の操作に従って、学習塾の検索要求(第2学習塾検索要求)を情報処理システム10に送信する。第2学習塾検索要求は、学習塾情報における1以上の項目に関する1以上の検索用のタグ(学習塾タグ)を含む。第2学習塾検索要求は、1以上の検索用のタグによって、検索対象に含まれる学習塾の条件や、検索対象から除外される学習塾の条件を指定する。情報処理システム10は、生徒端末装置4から受信した第2学習塾検索要求に応じて、この第2学習塾検索要求に含まれる学習塾情報のタグと、登録済みの学習塾情報のタグとを基に、検索条件に合うお薦めの学習塾を検索する。情報処理システム10は、検索により見つかったお薦めの学習塾に関する情報を「第2お薦め学習塾情報」として生成し、検索要求元の生徒端末装置4に提供する。
【0071】
生徒端末装置4は、情報処理システム10から提供された第2お薦め学習塾情報に基づいて、お薦めの学習塾に関する情報(お薦めの学習塾のリスト等)をディスプレイ等に表示する。これにより生徒は、検索要求に合致したお薦めの学習塾に関する情報を収集することができる。
【0072】
ステップST64:
生徒端末装置4は、ステップST63で受信した第2お薦め学習塾情報を基に、お薦めの学習塾の学習塾端末装置7にメッセージ等を送信し、コンタクトをとる。このとき、情報処理システム10は、生徒端末装置4と学習塾端末装置7との間でメッセージの送受信を可能にするSNS等の環境(機能)を提供する。生徒は、学習塾とのメッセージのやり取り等を通じて、学習塾に関する情報を得ることができる。
【0073】
<第2お薦め生徒情報におけるお薦め度の高い生徒の特定>
学習塾端末装置7からの第2生徒検索要求に応じて第2お薦め生徒情報を提供する場合(ST61:
図10A)、情報処理システム10は、第2お薦め生徒情報に含まれるお薦めの生徒の中からお薦め度の高い生徒を特定し、特定した生徒の情報を学習塾端末装置7に提供してもよい。
図11Aは、上述したステップST61(
図10A)において、学習塾が検索した生徒の中でお薦め度の高い生徒を特定する処理の一例を説明するためのフローチャートである。この処理の例において、情報処理システム10は、第2お薦め生徒情報と第2お薦め学習塾情報とを基に、学習塾と生徒の双方でお薦めが一致した場合(互いに相手がお薦めである場合)、当該学習塾に対して当該生徒をお薦め度の高い生徒として特定する。
【0074】
ステップST71:
一の学習塾の学習塾端末装置7へ一の第2お薦め生徒情報を提供する場合、情報処理システム10は、当該一の第2お薦め生徒情報に含まれる1以上のお薦めの生徒について生成された1以上の第2お薦め学習塾情報(ST63:
図10B)を取得する。一のお薦めの生徒について複数の第2お薦め学習塾情報が生成されている場合、例えば情報処理システム10は、当該複数の第2お薦め学習塾情報における最新の所定数(例えば2つ)の第2お薦め学習塾情報を取得してもよい。
【0075】
ステップST72:
情報処理システム10は、ステップST71において取得した1以上の第2お薦め学習塾情報から、当該一の学習塾がお薦めの学習塾として含まれる第2お薦め学習塾情報を特定する。
【0076】
ステップST73:
情報処理システム10は、ステップST72で特定した第2お薦め学習塾情報に関わる生徒が、当該一の第2お薦め生徒情報における他のお薦めの生徒に比べてお薦め度が高いことを示す情報を当該一の学習塾の学習塾端末装置7に提供する。
【0077】
学習塾端末装置7は、情報処理システム10から提供された第2お薦め生徒情報及びお薦め度の高い生徒の情報に基づいて、お薦めの生徒のリスト等を表示する場合に、お薦め度の高い生徒と通常のお薦め度の生徒とを区別できるように表示する。例えば学習塾端末装置7は、お薦めの生徒のリストにおいて、お薦め度の高い生徒の情報に所定のマークや文字を付けたり、所定の色を付けたりすることにより、お薦め度の高い生徒を他の生徒とは異なる態様で表示する。これにより、学習塾の関係者は、検索要求に合致したお薦めの生徒の中から、その学習塾をお薦めの学習塾として提示されているお薦め度の高い生徒を把握できる。
【0078】
<第2お薦め学習塾情報におけるお薦め度の高い学習塾の特定>
生徒端末装置4からの第2学習塾検索要求に応じて第2お薦め学習塾情報を提供する場合(ST63:
図10B)、情報処理システム10は、第2お薦め学習塾情報に含まれるお薦めの学習塾の中からお薦め度の高い学習塾を特定し、特定した学習塾の情報を生徒端末装置4に提供してもよい。
図11Bは、上述したステップST63(
図10B)において、生徒が検索した学習塾の中でお薦め度の高い学習塾を特定する処理の一例を説明するためのフローチャートである。この処理の例において、情報処理システム10は、第2お薦め生徒情報と第2お薦め学習塾情報とを基に、生徒と学習塾の双方でお薦めが一致した場合(互いに相手がお薦めである場合)、当該生徒に対して当該学習塾をお薦め度の高い学習塾として特定する。
【0079】
ステップST74:
一の生徒の生徒端末装置4へ一の第2お薦め学習塾情報を提供する場合、情報処理システム10は、当該一の第2お薦め学習塾情報に含まれる1以上のお薦めの学習塾について生成された1以上の第2お薦め生徒情報(ST61:
図10A)を取得する。一のお薦めの学習塾について複数の第2お薦め生徒情報が生成されている場合、例えば情報処理システム10は、当該複数の第2お薦め生徒情報における最新の所定数(例えば2つ)の第2お薦め生徒情報を取得してもよい。
【0080】
ステップST75:
情報処理システム10は、ステップST74において取得した1以上の第2お薦め生徒情報から、当該一の生徒がお薦めの生徒として含まれる第2お薦め生徒情報を特定する。
【0081】
ステップST76:
情報処理システム10は、ステップST75において特定した第2お薦め生徒情報に関わる学習塾が、当該一の第2お薦め学習塾情報における他のお薦めの学習塾に比べてお薦め度が高いことを示す情報を当該一の生徒の生徒端末装置4に提供する。
【0082】
生徒端末装置4は、情報処理システム10から提供された第2お薦め学習塾情報及びお薦め度の高い学習塾の情報に基づいて、お薦めの学習塾のリスト等を表示する場合に、お薦め度の高い学習塾と通常のお薦め度の学習塾とを区別できるように表示する。例えば生徒端末装置4は、お薦めの学校のリストにおいて、お薦め度の高い学習塾の情報に所定のマークや文字を付けたり、所定の色を付けたりすることにより、お薦め度の高い学習塾を他の学習塾とは異なる態様で表示する。これにより生徒は、検索要求に合致したお薦めの学習塾の中から、自分をお薦めの生徒として提示されているお薦め度の高い学習塾を把握できる。
【0083】
<第1お薦め学習塾情報におけるお薦め度の高い学習塾の特定の変形例>
図12Aは、上述したステップST41(
図8A)において、学校が検索した学習塾の中でお薦め度の高い学習塾を特定する処理の一変形例を説明するためのフローチャートである。この変形例において、情報処理システム10は、第1お薦め生徒情報と第2お薦め学習塾情報とを基に、お薦めの生徒対するお薦めの学習塾をお薦め度の高い学習塾として特定する。
【0084】
ステップST81:
一の学校の学校端末装置6へ一の第1お薦め学習塾情報を提供する場合、情報処理システム10は、当該一の学校について生成された第1お薦め生徒情報(ST21:
図6A)を取得する。当該一の学校について複数の第1お薦め生徒情報が生成されている場合、例えば情報処理システム10は、当該複数の第1お薦め生徒情報における最新の所定数(例えば2つ)の第1お薦め生徒情報を取得してもよい。
【0085】
ステップST82:
情報処理システム10は、ステップST81において取得した第1お薦め生徒情報に含まれる1以上のお薦めの生徒について生成された1以上の第2お薦め学習塾情報(ST63:
図10B)を取得する。一のお薦めの生徒について複数の第2お薦め学習塾情報が生成されている場合、例えば情報処理システム10は、当該複数の第2お薦め学習塾情報における最新の所定数(例えば2つ)の第2お薦め学習塾情報を取得してもよい。
【0086】
ステップST83:
情報処理システム10は、ステップST82において取得した1以上の第2お薦め学習塾情報に含まれる1以上のお薦めの学習塾から、検索要求元の学校端末装置6に提供する第1お薦め学習塾情報に含まれた学習塾を特定する。
【0087】
ステップST84:
情報処理システム10は、ステップST83において特定した学習塾が、検索要求元の学校端末装置6に提供する第1お薦め学習塾情報における他のお薦めの学習塾に比べてお薦め度が高いことを示す情報を当該学校端末装置6に提供する。
【0088】
学校端末装置6は、情報処理システム10から提供された第1お薦め学習塾情報及びお薦め度の高い学習塾の情報に基づいて、お薦めの学習塾のリスト等を表示する場合に、お薦め度の高い学習塾と通常のお薦め度の学習塾とを区別できるように表示する。これにより、学校の関係者は、検索要求に合致したお薦めの学習塾の中から、当該学校のお薦めの生徒に対するお薦めの学習塾を、お薦め度の高い学習塾として把握できる。
【0089】
<第2お薦め学校情報におけるお薦め度の高い学校の特定の変形例>
図12Bは、上述したステップST43(
図8B)において、学習塾が検索した学校の中でお薦め度の高い学校を特定する処理の一変形例を説明するためのフローチャートである。この変形例において、情報処理システム10は、第2お薦め生徒情報と第1お薦め学校情報とを基に、お薦めの生徒対するお薦めの学校をお薦め度の高い学校として特定する。
【0090】
ステップST85:
一の学習塾の学習塾端末装置7へ一の第2お薦め学校情報を提供する場合、情報処理システム10は、当該一の学習塾について生成された第2お薦め生徒情報(ST51:
図10A)を取得する。当該一の学習塾について複数の第2お薦め生徒情報が生成されている場合、例えば情報処理システム10は、当該複数の第2お薦め生徒情報における最新の所定数(例えば2つ)の第2お薦め生徒情報を取得してもよい。
【0091】
ステップST86:
情報処理システム10は、ステップST85において取得した第2お薦め生徒情報に含まれる1以上のお薦めの生徒について生成された1以上の第1お薦め学校情報(ST23:
図6B)を取得する。一のお薦めの生徒について複数の第1お薦め学校情報が生成されている場合、例えば情報処理システム10は、当該複数の第1お薦め学校情報における最新の所定数(例えば2つ)の第1お薦め学校情報を取得してもよい。
【0092】
ステップST87:
情報処理システム10は、ステップST86において取得した1以上の第1お薦め学校情報に含まれる1以上のお薦めの学校から、検索要求元の学習塾端末装置7に提供する第2お薦め学校情報に含まれた学校を特定する。
【0093】
ステップST88:
情報処理システム10は、ステップST87において特定した学校が、検索要求元の学習塾端末装置7に提供する第2お薦め学校情報における他のお薦めの学校に比べてお薦め度が高いことを示す情報を当該学習塾端末装置7に提供する。
【0094】
学習塾端末装置7は、情報処理システム10から提供された第2お薦め学校情報及びお薦め度の高い学校の情報に基づいて、お薦めの学校のリスト等を表示する場合に、お薦め度の高い学校と通常のお薦め度の学校とを区別できるように表示する。これにより、学習塾の関係者は、検索要求に合致したお薦めの学校の中から、当該学習塾のお薦めの生徒に対するお薦めの学校を、お薦め度の高い学校として把握できる。
【0095】
<生徒の進学に合わせた生徒情報の更新>
図13は、生徒の進学に合わせた生徒情報の更新に関する処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【0096】
ステップST91:
情報処理システム10は、生徒端末装置4から当該生徒の進学先の情報を受信するとステップST92に進む。
【0097】
ステップST92:
学校の関係者が学校端末装置6を操作して、進学先についての情報を情報処理システム10に登録する。すなわち、情報処理システム10は、当該生徒の進学先についての情報を生徒情報に追加する。情報処理システム10は、当該情報を検索可能な形式で記憶する。
当該進学先の情報は、例えば、進学先の学校名、住所等の情報である。
【0098】
ステップST93:
情報処理システム10は、進学した生徒から、進学先の生徒情報や、当該生徒のウェブページの編集・更新要求を受けると、ステップST94に進む。
当該進学先の生徒情報は、例えば、当該進学先における生徒の住所、最寄り駅、性別、志望校、学習情報(履修科目成績、模擬試験成績、検定試験結果、資格、得意科目・苦手科目、受験・推薦希望)、活動情報(部活動、表彰、課外活動、趣味)、学校検索履歴(検索で使用した検索タグや検索キーワド)、適校診断結果、性格診断結果等の当該生徒に関する情報である。
【0099】
ステップST94:
情報処理システム10は、当該生徒の進学先の学校における情報(学習情報、活動情報等)を、当該生徒の生徒情報に追加する。また情報処理システム10は、生徒からの生徒ウェブページの更新要求に応じて、その更新を許可する。
【0100】
生徒の現在の学校(例えば高校)より上級の学校(例えば大学や専門学校)の関係者は、
図6Aに示した場合と同様に、当該生徒の生徒情報を基に、生徒の検索をすることができる。
例えば大学の関係者が学校端末装置6を操作して第1生徒検索要求を情報処理システム10に送信する。
情報処理システム10は、学校からの第1生徒検索要求に応じて、登録している生徒情報(追加前の生徒情報と追加後の生徒情報)を基に、検索条件に合う生徒に関する情報を検索する。
情報処理システム10は、当該検索した生徒検索結果を検索要求元の学校端末装置6に送信する。学校端末装置6は、受信した生徒検索結果を基に、当該生徒の生徒情報や、当該生徒のウェブページを閲覧できるようになる。
【0101】
これにより、生徒の現在の学校(例えば高校)より上級の学校(例えば大学や専門学校)の関係者は、当該生徒の現在の学校における生徒情報に加えて、現在の学校に入学する前の学校(例えば中学)における当該生徒の生徒情報を用いて生徒の検索を行うことができる。
【0102】
<保護者機能>
以下、生徒の保護者に関係する機能について説明する。
図14は、保護者の登録、並びに生徒と保護者とを関連付ける処理を説明するためのフローチャートである。
ステップST101:
生徒の保護者が、保護者端末装置8を操作して保護者情報を情報処理システム10に登録する。
当該保護者情報は、例えば、保護者の氏名、住所、生徒、生徒との関係等の情報である。
【0103】
ステップST102:
生徒又は保護者が、生徒端末装置4又は保護者端末装置8を操作して、相手に招待メッセージを送信する。当該メッセージ送受信は、一般的なメール等の手段や、情報処理システム10が提供するコミュニケーション機能を用いて実現される。
【0104】
ステップST103:
ステップST102でメッセージを受信した方が、生徒端末装置4又は保護者端末装置8を操作して承諾メッセージを情報処理システム10に送信する。
情報処理システム10は、当該承諾メッセージを基に、相互に承諾したことを確認するとステップST104に進む。
【0105】
ステップST104:
情報処理システム10は、ステップST103で受信した承諾メッセージに係る生徒と保護者を関連付ける処理を行う。
情報処理システム10は、当該関連付けられた同士について、例えば、
図15~
図18を用いて後述する機能等による処理を許可する。なお、保護者アカウントから生徒アカウントの登録項目及びメッセージを閲覧可能であるが、それらの編集はできない。
情報処理システム10は、生徒と保護者との関連付けを行った場合、当該保護者と学校との間におけるメッセージの送受信等のコミュニケーション機能を提要する。すなわち、情報処理システム10は、保護者端末装置8又は学校端末装置からの要求に応じて、保護者と学校との間のコミュニケーションを可能にする手段を提供する。
【0106】
以下、生徒と保護者の認識の把握を支援する機能について説明する。
生徒情報は、例えば、当該生徒の志望校情報、生活状況情報を含む。
具体的には、生徒情報は、志望状況(興味、関心)、生活状況(学業、学校、家庭、交友関係への不安度、満足度等)の情報である。
【0107】
保護者情報は、例えば、当該保護者から生徒に対する当該生徒への認識情報を含む。
【0108】
情報処理システム10は、例えば、保護者による保護者端末装置8からの要求又は生徒による生徒端末装置4からの要求に応じて、生徒情報及び保護者情報を基に、保護者から生徒への認識と、生徒本人の自己認識のギャップを視覚化(心理検査のような内容に対応、AIの使用も可能)する処理を行う。
【0109】
図15は、生徒及び保護者に対する質問への回答の結果を視覚的に表示する情報処理システム10の機能を説明するための図である。
【0110】
図15に示すように、情報処理システム10は、生徒の学習意欲や学習への自信に関する質問情報を生徒端末装置4及び保護者端末装置8に送信し、その回答結果の情報を受信し、記憶する。質問情報は、例えば、複数の質問と選択肢(「家族との関係について」1.不安 2.やや不安)等である。情報処理システム10は、生徒への質問に対する回答結果の情報を当該生徒の生徒情報に追加し、保護者への質問に対する回答結果の情報を当該保護者の保護者情報に追加する。
【0111】
情報処理システム10は、保護者端末装置8から受信した保護者の回答結果の情報に基づいて、その結果を視覚的に示す画面を保護者端末装置8に表示させる。
また、情報処理システム10は、生徒端末装置4から受信した生徒の回答結果の情報と保護者端末装置8から受信した保護者の回答結果の情報とに基づいて、その結果を視覚的に示す画面を生徒端末装置4及び保護者端末装置8に表示させる。
情報処理システム10は、受信した回答結果の情報を基に、例えば、各項目の度合いを計算してパーセント表示する。
【0112】
図16は、生徒の学習意欲と学習への自信を視覚的に表示した場合を説明するための図であり、パーセント表示の例を含む。
図17及び
図18は、生徒と保護者の回答情報を比較できるようにグラフ化した図を説明するための図である。
情報処理システム10は、
図16~
図18に示すような図を生徒端末装置4又は保護者端末装置8に表示させることで、生徒と保護者の認識のギャップを視覚的に把握できるようにする。
図16~
図18に示す円グラフは、左に上がるほど0に近くなり、右に上がるほど100に近づき度合いが強くなる。
図16及び
図17に示す座標グラフは、X,Y軸ともに矢印の方向へ向かうほど度合いが強くなる。座標内の〇が算出された値を示す。
図18に示すメーターグラフは、右に行くほど度合いが強いことを意味する。
各グラフにおいて50(%)が中央の値となる。
【0113】
情報処理システム10は、生徒の志望状況(興味、関心)や生活状況(学業、学校、家庭、交友関係への不安度、満足度等をパーセント表示)など、それぞれの回答に点数を付けて数値化する。情報処理システム10は、生徒情報と保護者情報とを基に、保護者から生徒への認識と、生徒本人の自己認識のギャップを視覚化して、保護者端末装置8又は生徒端末装置4に表示させる。
また情報処理システム10は、生徒を同世代の中で比較できる質問(各志望校における志望者順位、勉強時間、家庭への満足度等)については、知能検査等で行われるパーセンタイル表示(同学年、同世代などの母集団の中で自分の値がどの位置にあるかを、50%を中心とした0~100%の値でグラフ化する表示)などを用いて、同世代の生徒の母集団における相対的位置を視覚的に把握できるように、質問に対する生徒の回答結果を生徒端末装置4又は保護者端末装置8に表示させる。
【0114】
<学習済モデルによるお薦めの生徒の提案>
上述した
図6AのステップST21の処理において、情報処理システム10は、第1生徒検索要求の生徒タグ(生徒情報)に基づいて薦めの生徒を検索しているが、生徒情報に含まれる生徒の属性に関する情報(生徒属性情報)に基づいてお薦めの生徒を決定し、学校へ提案してもよい。
【0115】
図19は、お薦めの生徒の提案に用いられる学習済モデルの一例を説明するための図である。
図19に示す学習済モデル35は、生徒情報における少なくとも一部の生徒属性情報(住所、最寄り駅、性別、学力レベル、部活動への参加の有無等)と、当該生徒情報に関わる生徒が一の学校へ入学したか否かを示す入学実績との相関関係に基づいて、生徒が当該一の学校へ入学する確率を当該生徒に関わる生徒属性情報から推定するように機械学習されたモデルであり、学校ごとに生成される。
【0116】
情報処理システム10は、一の学校の学校端末装置6からお薦めの生徒を提案するように求めるお薦め生徒提案要求を受けると、登録された各生徒の生徒属性情報を当該一の学校の学習済モデル35へ適用することにより、各生徒が当該一の学校へ入学する確率を取得する。そして情報処理システム10は、各生徒について取得した確率に基づいて、当該一の学校に提案する1以上のお薦めの生徒を決定する。例えば情報処理システム10は、確率が所定のしきい値を超える生徒をお薦めの生徒として決定してもよいし、確率の高い順に所定数の生徒をお薦めの生徒として決定してもよい。情報処理システム10は、決定した当該1以上のお薦めの生徒に関する情報を当該一の学校の学校端末装置6へ提供する。学校端末装置6は、お薦め生徒提案要求に応じて情報処理システム10から取得したお薦めの生徒の情報に基づいて、提案されたお薦めの生徒のリスト等をディスプレイ等に表示する。
【0117】
このように、学習済モデル35を用いてお薦めの生徒を決定することにより、学校の関係者が入学の確率の高い生徒をお薦めの生徒として把握することができる。
【0118】
<学習済モデルによるお薦めの学校の提案>
上述した
図6BのステップST23の処理において、情報処理システム10は、第1学校検索要求の学校タグ(学校情報)に基づいて薦めの学校を検索しているが、学校情報に含まれる学校の属性に関する情報(学校属性情報)に基づいてお薦めの学校を決定し、生徒へ提案してもよい。
【0119】
図20は、お薦めの学校の提案に用いられる学習済モデルの一例を説明するための図である。
図20に示す学習済モデル37は、生徒情報における少なくとも一部の生徒属性情報(住所、最寄り駅、性別、学力レベル、部活動への参加の有無等)、及び、学校情報における少なくとも一部の学校属性情報(住所、最寄り駅、受験難易度、授業科目、部活動等)の組み合わせと、当該生徒情報に関わる生徒が当該学校情報に関わる学校へ入学した場合における当該生徒の当該学校に対する満足度(入学後のアンケート等で得られた生徒の満足の度合いを示す数値)との相関関係に基づいて、生徒属性情報と学校属性情報との組み合わせから満足度を推定するように機械学習されたモデルである。
【0120】
情報処理システム10は、一の生徒の生徒端末装置4からお薦めの学校を提案するように求めるお薦め学校提案要求を受けると、当該一の生徒の生徒属性情報と、登録された各学校の学校属性情報とを学習済モデル37へ適用することにより、当該一の生徒の各学校に対する満足度を取得する。そして情報処理システム10は、各学校について取得した満足度に基づいて、当該一の生徒に提案する1以上のお薦めの学校を決定する。例えば情報処理システム10は、満足度が所定のしきい値を超える学校をお薦めの学校として決定してもよいし、満足度の高い順に所定数の学校をお薦めの学校として決定してもよい。情報処理システム10は、決定した当該1以上のお薦めの学校に関する情報を当該一の生徒の生徒端末装置4に提供する。生徒端末装置4は、お薦め学校提案要求に応じて情報処理システム10から取得したお薦めの学校の情報に基づいて、提案されたお薦めの学校のリスト等をディスプレイ等に表示する。
【0121】
このように、学習済モデル35を用いてお薦めの学校を決定することにより、生徒は入学後において満足度が高いと推定される学校をお薦めの学校として把握することが可能になる。
【0122】
図21は、生徒端末装置4の構成の一例を示す図である。
図21に示す生徒端末装置4は、ディスプレイ51と、カメラ52と、マイク53と、操作部54と、ネットワーク通信部56と、記憶部57と、処理部61を有する。
【0123】
ディスプレイ51は、処理部61からの信号に基づいた画像を表示する。
カメラ52は、撮像対象を撮像する。
マイク53は、音を入力する。
操作部54は、タッチパネル、マウス、キーボード等の入力装置であり、ユーザの操作に応じた指示を処理部81に入力する。
【0124】
ネットワーク通信部56は、通信ネットワーク9を介して他の装置(情報処理システム10など)と通信を行う。ネットワーク通信部56は、例えばイーサネット(登録商標)や無線LAN等の所定の通信規格に準拠して通信を行う装置(ネットワークインターフェースカード等)を含む。
【0125】
記憶部57は、処理部61が実行する命令を含んだ1以上のプログラムPRG1、処理部61による処理の過程で一時的に保存されるデータ、処理部61の処理に利用されるデータ、処理部61の処理の結果として得られたデータ等を記憶する。記憶部57は、例えば、主記憶装置(RAM、ROM等)と補助記憶装置(フラッシュメモリ、SSD、ハードディスク、メモリカード、光ディスク等)を含んでよい。記憶部57は、1つのメモリから構成されてもよいし、複数のメモリから構成されてもよい。記憶部57が複数のメモリから構成される場合、各メモリは、コンピュータのバスや他の任意のデータ伝送手段を介して処理部61に接続される。
【0126】
処理部61は、生徒端末装置4の全体的な動作を統括的に司り、所定の情報処理を実行する。処理部61は、例えば、記憶部57に格納された1以上のプログラム121の命令に応じて処理を実行する1以上のプロセッサ(CPU(central processing unit)、MPU(micro-processing unit)、DSP(digital signal processor)等)を含む。処理部61は、記憶部57に記憶される1以上のプログラムPRG1の命令を1以上のプロセッサが実行することにより、コンピュータとして動作する。
【0127】
処理部61は、特定の機能を実現するように構成された1以上の専用のハードウェア(ASIC(application specific integrated circuit)、FPGA(field-programmable gate array)等)を含んでもよい。この場合、処理部61は、本実施形態において説明する全ての処理をコンピュータにおいて実行してもよいし、少なくとも一部の処理を専用のハードウェアにおいて実行してもよい。
【0128】
プログラムPRG1は、例えばコンピュータ読み取り可能な記録媒体(光ディスク、メモリカード、USBメモリ、その他の非一時的な有形の媒体)に記録されていてもよい。処理部61は、そのような記録媒体に記録された1以上のプログラムPRG1の少なくとも一部を不図示の記録媒体読み取り装置(光ディスク装置等)やインターフェース装置(USBインターフェース等)により読み込んで、記憶部57に書き込んでもよい。あるいは処理部61は、通信ネットワーク9に接続される他の装置からネットワーク通信部56により1以上のプログラムPRG1の少なくとも一部をダウンロードして、記憶部57に書き込んでもよい。1以上のプログラムPRG1は、上述した本実施形態に係る処理の少なくとも一部を処理部61において実行させる命令を含んでよい。
【0129】
なお、本実施形態における他の端末装置(学校端末装置6、学習塾端末装置7、保護者端末装置8)は、上述した生徒端末装置4と同様の構成を有してよい。
【0130】
図22は、情報処理システム10の構成の一例を示す図である。
図22に示す情報処理システム10は、ネットワーク通信部66と、記憶部67と、処理部71を有する。
【0131】
ネットワーク通信部66は、通信ネットワーク9を介して他の装置(情報処理システム10など)と通信を行う。ネットワーク通信部66は、例えばイーサネット(登録商標)や無線LAN等の所定の通信規格に準拠して通信を行う装置(ネットワークインターフェースカード等)を含む。
【0132】
記憶部67は、処理部71が実行する命令を含んだ1以上のプログラムPRG2、処理部71による処理の過程で一時的に保存されるデータ、処理部71の処理に利用されるデータ、処理部71の処理の結果として得られたデータ等を記憶する。記憶部67は、例えば、主記憶装置(RAM、ROM等)と補助記憶装置(フラッシュメモリ、SSD、ハードディスク、メモリカード、光ディスク等)を含んでよい。記憶部67は、1つのメモリから構成されてもよいし、複数のメモリから構成されてもよい。記憶部67が複数のメモリから構成される場合、各メモリは、コンピュータのバスや他の任意のデータ伝送手段を介して処理部71に接続される。
【0133】
処理部71は、情報処理システム10の全体的な動作を統括的に司り、所定の情報処理を実行する。処理部71は、例えば、記憶部67に格納された1以上のプログラムPRG2の命令に応じて処理を実行する1以上のプロセッサ(CPU、MPU、DSP等)を含む。処理部61は、記憶部57に記憶される1以上のプログラムPRG2の命令を1以上のプロセッサが実行することにより、コンピュータとして動作する。情報処理システム10は、このようなコンピュータを複数有していてもよく、本実施形態に係る処理の少なくとも一部を複数のコンピュータが連携して実行してもよい。
【0134】
処理部71は、特定の機能を実現するように構成された1以上の専用のハードウェア(ASIC、FPGA等)を含んでもよい。この場合、処理部71は、本実施形態において説明する全ての処理をコンピュータにおいて実行してもよいし、少なくとも一部の処理を専用のハードウェアにおいて実行してもよい。
【0135】
プログラムPRG2は、例えばコンピュータ読み取り可能な記録媒体(光ディスク、メモリカード、USBメモリ、その他の非一時的な有形の媒体)に記録されていてもよい。処理部71は、そのような記録媒体に記録された1以上のプログラムPRG2の少なくとも一部を不図示の記録媒体読み取り装置(光ディスク装置等)やインターフェース装置(USBインターフェース等)により読み込んで、記憶部67に書き込んでもよい。あるいは処理部71は、通信ネットワーク9に接続される他の装置からネットワーク通信部66により1以上のプログラムPRG2の少なくとも一部をダウンロードして、記憶部67に書き込んでもよい。1以上のプログラムPRG2は、上述した本実施形態に係る処理の少なくとも一部を処理部71において実行させる命令を含んでよい。
【0136】
以上説明したように、情報処理システム10によれば、学校検索、生徒検索を効率的且つ効果的に行うことが可能になる。
これにより、学校と生徒の「出会い」を守ることができる。社会の変化に適応しながら、それによって守るべきものを守っていくことができる。
このように、情報処理システム10は、全ての学校、全ての生徒に等しく「出会い」の機会が与えられるべく、双方向型で誰でも利用できる「出会い」のための新たなツールである。
全ての子どもたちが、それぞれに合った学校で学び、やがてそれぞれの役割を担って、彼らの/私たちの素晴らしい未来を創ることを支援することができる。
【0137】
本発明は上述した実施形態には限定されない。
すなわち、当業者は、本発明の技術的範囲又はその均等の範囲内において、上述した実施形態の構成要素に関し、様々な変更、コンビネーション、サブコンビネーション、並びに代替を行ってもよい。
【0138】
上述した実施形態における情報処理システム10の処理の一部は、他の装置(端末装置等)において実行されてもよい。例えば、情報処理システム10の上述した処理の一部が端末装置(生徒端末装置4、学校端末装置6、学習塾端末装置7等)において実行されている場合、情報処理システム10のコンピュータと端末装置のコンピュータとを含んだ情報処理システムが構成されており、この情報処理システムにおいて本実施形態に係る処理が実行されていると言える。
【産業上の利用可能性】
【0139】
本発明は学校や生徒を検索するシステムに適用可能である。
【符号の説明】
【0140】
4…生徒端末装置
6…学校端末装置
7…学習塾端末装置
8…保護者端末装置
10…情報処理システム
35…学習済モデル
37…学習済モデル
【要約】
【課題】学校検索、生徒検索を効率的且つ効果的に行うことが可能な検索方法、プログラム及び情報処理システムを提供する。
【解決手段】生徒は、生徒端末装置4を用いて、情報処理システム10に生徒タグを登録する。学校の関係者は、学校端末装置6を用いて、情報処理システム10に学校タグを登録する。生徒は、生徒端末装置4を用いて情報処理システム10にアクセスし、学校タグを基に学校を検索する。学校の関係者は、学校端末装置6を用いて情報処理システム10にアクセスし、生徒タグを基に生徒を検索する。両者は、検索結果を基に、相互にメッセージ通信が可能になる。
【選択図】
図2