(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-07
(45)【発行日】2024-06-17
(54)【発明の名称】アップリンク伝送リソースのスケジューリング及びアップリンク伝送のための方法、装置
(51)【国際特許分類】
H04W 72/1268 20230101AFI20240610BHJP
H04W 72/54 20230101ALI20240610BHJP
H04W 72/0446 20230101ALI20240610BHJP
H04W 16/14 20090101ALI20240610BHJP
【FI】
H04W72/1268
H04W72/54 110
H04W72/0446
H04W16/14
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021093154
(22)【出願日】2021-06-02
(62)【分割の表示】P 2018515818の分割
【原出願日】2016-08-25
【審査請求日】2021-06-21
(31)【優先権主張番号】201510625037.8
(32)【優先日】2015-09-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521372024
【氏名又は名称】ダータン モバイル コミュニケーションズ エクイップメント カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002572
【氏名又は名称】弁理士法人平木国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ワン,ジアチン
(72)【発明者】
【氏名】パン,シュエミン
(72)【発明者】
【氏名】シュー,ウェイジエ
(72)【発明者】
【氏名】シー,チエンチエン
【審査官】久松 和之
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2014/0036853(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0098437(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4、6
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基地局は、アップリンクサブフレームにおける非許可キャリア上の保留リソースを決定するステップであって、前記保留リソースは、第2のUEによるLBT動作に用いられるLBTリソースであり、前記LBTリソースは、アップリンクサブフレームの最後の1つ、または、最後のN個のシンボル、または、アップリンクサブフレームの最初の1つ、または最初のN個のシンボルに位置し、Nは1より大きい整数であり、前記第2のUEはチャネルにアクセスされていないスケジューリングされたUEである、前記決定するステップと、
前記基地局は、
第1のUEに前記アップリンクサブフレームにおける非許可キャリア上の保留リソースを半静的モードまたは動的モードで通知して、
前記第1のUEに保留リソースにおいて信号の伝送を停止させるステップであって、前記第1のUEは、チャネルにアクセスされた、前記アップリンクサブフレームにおいて信号を伝送しているUEである、前記通知するステップと
、を備え、
前記通知は明示的な通知である、ことを特徴とするアップリンク伝送リソースのスケジューリング方法。
【請求項2】
前記基地局が半静的モードでUEに前記アップリンクサブフレームにおける非許可キャリア上の保留リソースの通知を伝送する場合、前記基地局は、非物理層シグナリングを介して前記UEに前記アップリンクサブフレームにおける非許可キャリア上の保留リソースの通知を伝送し、
前記基地局が動的モードで前記
第1のUEに前記アップリンクサブフレームにおける非許可キャリア上の保留リソースの通知を伝送する場合、前記基地局は、物理層シグナリングを介して前記
第1のUEに前記アップリンクサブフレームにおける非許可キャリア上の保留リソースの通知を伝送する、ことを特徴とする請求項1に記載のアップリンク伝送リソースのスケジューリング方法。
【請求項3】
前記アップリンクサブフレームにおける非許可キャリア上の保留リソースの通知は、
アップリンクサブフレームにおいてリソースを保留すべきことを示す指示情報と、
前記アップリンクサブフレームにおける非許可キャリア上の保留リソースの所在のアップリンクサブフレーム、及びアップリンクサブフレームにおける位置と、
前記アップリンクサブフレームにおける非許可キャリア上の保留リソースのサイズと
のうちの1つまたは、任意の組み合わせを含む、ことを特徴とする請求項2に記載のアップリンク伝送リソースのスケジューリング方法。
【請求項4】
第1のUE
が、アップリンクサブフレームにおける非許可キャリア上の保留リソースの通知を受信するステップであって、前記保留リソースは、第2のUEによるLBT動作に用いられるLBTリソースであり、前記LBTリソースは、アップリンクサブフレームの最後の1つ、または、最後のN個のシンボル、または、アップリンクサブフレームの最初の1つ、または最初のN個のシンボルに位置し、Nは1より大きい整数であ
り、前記第1のUEは、チャネルにアクセスされた、前記アップリンクサブフレームにおいて信号を伝送しているUEであり、前記第2のUEはチャネルにアクセスされていないスケジューリングされたUEである、前記受信するステップと、
前記第1のUEは、前記保留リソースにおいて信号の伝送を停止するステップと
、を備え、
前記アップリンクサブフレームにおける非許可キャリア上の保留リソースの通知は明示的な通知であり、半静的モードまたは動的モードで基地局によって送信される、ことを特徴とするアップリンク受信のための方法。
【請求項5】
前記アップリンクサブフレームにおける非許可キャリア上の保留リソースの通知は、非物理層シグナリングから受信されるか、物理層シグナリングから受信される、ことを特徴とする請求項4に記載のアップリンク受信のための方法。
【請求項6】
前記アップリンクサブフレームにおける非許可キャリア上の保留リソースの通知は、
アップリンクサブフレームにおいてリソースを保留すべきことを示す指示情報と、
前記アップリンクサブフレームにおける非許可キャリア上の保留リソースの所在のアップリンクサブフレーム、及びアップリンクサブフレームにおける位置と、
前記アップリンクサブフレームにおける非許可キャリア上の保留リソースのサイズと
のうちの1つまたは、任意の組み合わせを含む、ことを特徴とする請求項5に記載のアップリンク受信のための方法。
【請求項7】
アップリンクサブフレームにおける非許可キャリア上の保留リソースを決定するように構成された保留ユニットであって、前記保留リソースは、第2のUEによるLBT動作に用いられるLBTリソースであり、前記LBTリソースは、アップリンクサブフレームの最後の1つ、または、最後のN個のシンボル、または、アップリンクサブフレームの最初の1つ、または最初のN個のシンボルに位置し、Nは1より大きい整数であり、前記第2のUEはチャネルにアクセスされていないスケジューリングされたUEである、前記保留ユニットと、
第1のUEに前記アップリンクサブフレームにおける非許可キャリア上の保留リソースを半静的モードまたは動的モードで通知して、
前記第1のUEに保留リソースにおいて信号の伝送を停止させるように構成された通知ユニットであって、前記第1のUEは、チャネルにアクセスされた、前記アップリンクサブフレームにおいて信号を伝送しているUEである、前記通知ユニットと
、を備え、
前記通知は明示的な通知である、ことを特徴とするアップリンク伝送リソースのスケジューリング装置。
【請求項8】
前記通知ユニットが半静的モードで
前記第1のUEに前記アップリンクサブフレームにおける非許可キャリア上の保留リソースの通知を伝送する場合、前記通知ユニットは、非物理層シグナリングを介して前記
第1のUEに前記アップリンクサブフレームにおける非許可キャリア上の保留リソースの通知を伝送し、
前記通知ユニットが動的モードで前記
第1のUEに前記アップリンクサブフレームにおける非許可キャリア上の保留リソースの通知を伝送する場合、前記通知ユニットは、物理層シグナリングを介して前記
第1のUEに前記アップリンクサブフレームにおける非許可キャリア上の保留リソースの通知を伝送する、ことを特徴とする請求項7に記載のアップリンク伝送リソースのスケジューリング装置。
【請求項9】
前記アップリンクサブフレームにおける非許可キャリア上の保留リソースの通知は、
アップリンクサブフレームにおいてリソースを保留すべきことを示す指示情報と、
前記アップリンクサブフレームにおける非許可キャリア上の保留リソースの所在のアップリンクサブフレーム、及びアップリンクサブフレームにおける位置と、
前記アップリンクサブフレームにおける非許可キャリア上の保留リソースのサイズと
のうちの1つまたは、任意の組み合わせを含む、ことを特徴とする請求項8に記載のアップリンク伝送リソースのスケジューリング装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2015年9月25日に中国特許局に提出し、出願番号が201510625037.8であり、発明名称が「アップリンク伝送リソースのスケジューリング及びアップリンク伝送のための方法、装置」との中国特許出願を基礎とする優先権を主張し、その開示の総てをここに取り込む。
【0002】
本発明は、技術分野に関し、特にアップリンク伝送リソースのスケジューリング及びアップリンク伝送のための方法、装置に関する。
【背景技術】
【0003】
移動データトラヒックの増加に伴い、スペクトラムリソースの不足が日々厳しくなり、許可のスペクトラムリソースのみでネットワークを配備し及びトラヒックを伝送することは、もうトラヒックへのニーズに応答できなくなった。LTE(long Term Evolution)システムの場合、非許可スペクトラムリソースにおいて、伝送を配備することを考えてもよい。このようなLTEシステムをU-LTEまたはLTE-U(Unlicensed LTE,非許可LTE)システムと称することができる。こうして、ユーザー体験及びカバーエリアを拡大する。しかしながら、LTEシステムが非許可スペクトラムリソースにおいてどのように動作するのかは、まだ案出されていない。
【0004】
非許可スペクトラムは、具体的な応用システムを限定せず、ブルートゥース(登録商標)、WIFI等複数の無線通信システムより共有されることができ、多様なシステムの間、リソース競争の方式により共有の非許可スペクトラムリソースを利用する。
【0005】
異なる運用者により配置した非許可LTE(LTE-Unlicensed、LTE-Uと略称し、Long Term Evolution、LTEと略称)の間、及びLTE-U、WiFiなどの無線通信システムがCSMA/CAスペクトルリソースを共有するモードは、研究の重点と難点となっている。3GPPは、無線通信システムの間の公平・共存の確保を求め、CSMA/CA周波帯がセカンダリ・キャリアとして許可周波帯のプライマリ・キャリアの補助により実施できる。許可周波帯LTEと異なり、非許可周波帯LTE-UのUEは、データを送信する前、LBT(Listen Before Talk)動作を実行する必要があり、非許可周波帯において時分割多重化を行う場合、信号送信中のUE(User Equipment)は、当然に、後ろのスケジューリングされたUEのチャネルへのアクセスを妨害する。
【0006】
よって、従来技術において、非許可スペクトラムリソースのスケジューリング及び利用する方法は、まだ案出されていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明に係る実施例は、アップリンク伝送リソースのスケジューリング及びアップリンク伝送のための方法、装置を提供し、非許可キャリアにおけるアップリンク伝送リソースの保留を実現し、UEが前記保留リソースにおいてアップリンク信号を伝送しないことにより、スケジューリングされたUEがチャネルへアクセスできないことを防ぎ、非許可キャリア上のアップリンク伝送リソースの時分割多重化を実現することもできる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の実施例に係るアップリンク伝送リソースのスケジューリング方法は、
基地局が、アップリンクサブフレームにおける保留リソースを決定するステップであって、前記保留リソースは、非許可キャリア上の伝送リソースである決定ステップと、
前記基地局が、UEに前記アップリンクサブフレームにおける保留リソースの通知を送信するステップとを備える。
【0009】
当該方法によれば、基地局は、アップリンクサブフレームにおける保留リソースを決定し、前記保留リソースは、非許可キャリア上の伝送リソースであり、前記基地局は、UEに前記アップリンクサブフレームにおける保留リソースの通知を送信する。このようにして、非許可キャリアにおけるアップリンク伝送リソースの保留を実現し、UEが前記保留リソースにおいてアップリンク信号を伝送しないため、スケジューリングされたUEがチャネルへアクセスできないことを防ぎ、非許可キャリア上のアップリンク伝送リソースの時分割多重化を実現することもできる。
【0010】
オプションとして、前記基地局は、半静的または動的モードにより、UEに前記アップリンクサブフレームにおける保留リソースの通知を送信する。
【0011】
オプションとして、前記基地局が半静的モードにより、UEに前記アップリンクサブフレームにおける保留リソースの通知を送信する場合、前記基地局は、非物理層シグナリングにより、UEに前記アップリンクサブフレームにおける保留リソースの通知を送信するステップと、
前記基地局が動的モードにより、UEに前記アップリンクサブフレームにおける保留リソースの通知を送信する場合、前記基地局は、物理層シグナリングにより、UEに前記アップリンクサブフレームにおける保留リソースの通知を送信するステップとを備える。
【0012】
オプションとして、前記保留リソースは、UEによるLBT動作に用いられる。
【0013】
オプションとして、前記通知には、アップリンクサブフレームにおいてリソースを保留すべきことを示す指示情報と、
前記保留リソースの所在のアップリンクサブフレーム、及びアップリンクサブフレームにおける位置と、
保留リソースを含むアップリンクサブフレームにおける保留リソースのサイズとの情報のうちの1つまたは、任意の組み合わせが含まれる。
【0014】
オプションとして、前記保留リソースは、少なくとも1つのアップリンクサブフレームのヘッドまたはテールに位置する。
【0015】
本発明の実施例に係るアップリンク伝送のための方法は、
UEが、アップリンクサブフレームにおける保留リソースを決定するステップであって、前記保留リソースは、非許可キャリア上の伝送リソースである前記決定ステップと、
前記UEが、前記保留リソースにおいてアップリンク信号を伝送しないと決定するステップとを備える。
【0016】
オプションとして、前記方法は、
前記UEは、チャネルへアクセスしていない場合、前記保留リソースにおいてLBT動作を行うか、
または、前記UEは、チャネルへアクセスした場合、基地局によりスケジューリングされたアップリンクリソースにおいてアップリンク信号を伝送する。
【0017】
オプションとして、前記アップリンクサブフレームにおける保留リソースは、予め設定されたものであり、
または、前記UEは、基地局が半静的または動的モードにより送信した前記アップリンクサブフレームにおける保留リソースの通知を受信し、前記通知により、前記アップリンクサブフレームにおける保留リソースを決定する。
【0018】
本発明の実施例に係るアップリンク伝送リソースのスケジューリング装置は、
アップリンクサブフレームにおける保留リソースを決定し、前記保留リソースが、非許可キャリア上の伝送リソースである保留ユニットと、
UEに前記アップリンクサブフレームにおける保留リソースの通知を送信する通知ユニットとを備える。
【0019】
オプションとして、前記通知ユニットは、半静的または動的モードにより、UEに前記アップリンクサブフレームにおける保留リソースの通知を送信する。
【0020】
オプションとして、前記通知ユニットが半静的モードにより、UEに前記アップリンクサブフレームにおける保留リソースの通知を送信する場合、前記通知ユニットは、非物理層シグナリングにより、UEに前記アップリンクサブフレームにおける保留リソースの通知を送信し、
前記通知ユニットが動的モードにより、UEに前記アップリンクサブフレームにおける保留リソースの通知を送信する場合、前記通知ユニットは、物理層シグナリングにより、UEに前記アップリンクサブフレームにおける保留リソースの通知を送信する。
【0021】
オプションとして、前記保留リソースは、UEによるLBT動作に用いられる。
【0022】
オプションとして、前記通知には、下記の情報のうちの1つまたは、任意の組み合わせが含まれる。情報は、
アップリンクサブフレームにおいてリソースを保留すべきことを示す指示情報と、
前記保留リソースの所在のアップリンクサブフレーム、及びアップリンクサブフレームにおける位置と、
保留リソースを含むアップリンクサブフレームにおける保留リソースのサイズとである。
【0023】
オプションとして、前記保留リソースは、少なくとも1つのアップリンクサブフレームのヘッドまたはテールに位置する。
【0024】
本発明の実施例に係るアップリンク伝送装置は、
アップリンクサブフレームにおける保留リソースを決定し、前記保留リソースが非許可キャリア上の伝送リソースである第1ユニットと、
前記保留リソースにおいてアップリンク信号を伝送しないと決定する第2ユニットとを備える。
【0025】
オプションとして、前記第2ユニットは、
前記装置の所属のUEがチャネルへアクセスしていない場合、前記保留リソースにおいてLBT動作を行い、
または、前記装置の所属のUEがチャネルへアクセスした場合、基地局によりスケジューリングされたアップリンクリソースにおいてアップリンク信号を伝送する。
【0026】
オプションとして、前記第1ユニットにより決定された前記アップリンクサブフレームにおける保留リソースは、予め設定されたものであり、
または、前記第1ユニットは、基地局が半静的または動的モードにより送信した前記アップリンクサブフレームにおける保留リソースの通知を受信し、前記通知により、前記アップリンクサブフレームにおける保留リソースを決定する。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】本発明に係る実施例の、WIFIシステムにおいて、非許可スペクトラム上のリソース競合を示す図である。
【
図2】本発明の実施例に係るチャネルアクセスメカニズムを示す図である。
【
図3】本発明の実施例に係る他のチャネルアクセスメカニズムを示す図である。
【
図4】本発明に係る実施例の、タイプ1のフレーム構造図である。
【
図5】本発明に係る実施例の、タイプ2のフレーム構造図である。
【
図6】本発明の実施例に係るアップリンク伝送リソースのスケジューリング方法のフローチャートである。
【
図7】本発明の実施例に係るアップリンク伝送のための方法のフローチャートである。
【
図8】本発明に係る実施例の静的な設定モードにより決定された保留リソースを示す図である。
【
図9】本発明に係る実施例の静的な設定モードにより決定された保留リソースを示す図である。
【
図10】本発明に係る実施例の動的な設定モードにより決定された保留リソースを示す図である。
【
図11】本発明の実施例に係るアップリンク伝送リソースのスケジューリング装置の構造図である。
【
図12】本発明の実施例に係るアップリンク伝送装置の構造図である。
【
図13】本発明の実施例に係る他のアップリンク伝送リソースのスケジューリング装置の構造図である。
【
図14】本発明の実施例に係る他のアップリンク伝送装置の構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本発明に係る実施例は、アップリンク伝送リソースのスケジューリング及びアップリンク伝送のための方法、装置を提供し、非許可キャリアにおけるアップリンク伝送リソースの保留を実現し、UEが前記保留リソースにおいてアップリンク信号を伝送しないため、スケジューリングされたUEがチャネルへアクセスできないことを防ぎ、非許可キャリア上のアップリンク伝送リソースの時分割多重化を実現することもできる。
【0029】
本発明に係る実施例のLBTは、LTE-U競合アクセスの基本手段である。LBT技術は、本質的に802.11システムに採用されるCSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access/Collision Avoidance)メカニズムであり、WIFIシステムが非許可スペクトラム上の競合リソースモードは、
図1に示すように、まずは、チャネルをリスニングし、チャネルアイドル時間がDIFS(DCF Inter-Frame Space、DCFIFS、DCF:distributed channel access)に達する場合、現行チャネルをアイドルチャネルとして判断し、チャネルへのアクセスを待つ各々ステーションはランダムバックオフ段階に入ることにより、複数のステーションが同様なリソースにおける衝突を避けることができる。また、公平性を確保するため、それぞれのステーションは、CSMA/CAスペクトルリソースを長期的に占有することができず、占有時間が所定時間に達したかまたはデータ伝送量が上限になると、占有されたCSMA/CAスペクトルリソースを解放して、他のWIFIまたはLTEシステムがリソースを競合できるようにする。
【0030】
柔軟かつ公平的なアダプティヴ・チャネル・アクセスメカニズムを提供するため、ヨーロッパでは、非許可の5150-5350MHzと5470-5725MHz周波帯において、LBT(Listen Before Talk)技術の利用を要求されている。CCA(Clear Channel Assessment,アイドルチャネル評価)は、エネルギー検出により、現在チャネルに信号伝送の有無を判断して、チャネルが占有されているか否かを確定する。
【0031】
ヨーロッパのETSIは5GHzの非許可周波帯上のLBTの2つのモードを規定し、
図2及び
図3に示すように、フレームベースの(Frame Based Equipment)モード及びFBE(Load Based Equipment,ロードベース設備)モードを規定した。
【0032】
図2に示すように、FBEアクセスが固定のフレーム構造位置においてCCA検査を行い、チャネルの1つのCCA周期(20usより低くない)がアイドルであると判断すれば、即時にチャネルへアクセスし、データ伝送プロシージャを開始する。チャネル伝送時間がかかる時間が固定しており、最小1ms,最大10msである。アイドル周期は、少なくともチャネルへの占有時間の5%であり、アイドル周期のテールのCCA時間において、設備は、新しいCCA検査を実行して、チャネルへ再度アクセスする。FBEメカニズムにおいて、チャネルへの占有時間にアイドル(idle)周期を加えて、得られた固定値はフレーム周期(frame period)と呼ばれる。
【0033】
図3に示すように、LBEアクセスメカニズムは、WiFiのCSMA/CAメカニズムと類似する。伝送のたびに、チャネルを占有する時間及び始点が変化可能であり、チャネルを取得する前に拡張CCA検出を行うことが必要となる。まず、競合ウインドウ(Contention Window、CW)のサイズqに基づいて、ランダム因子Nを生成して、チャネルアイドル時間がCCA時間(即ちq)のN倍になり、かつ、チャネルがアイドル状態となってからチャネルへアクセスして、データ伝送プロシージャを開始するチャネルを占有できる最大時間は13msである。ETSI LBEは、オプション(option) Aとoption Bに区分して、ETSI option Bの競合ウインドウは、固定であり、一番基本的なLBE形式である。
【0034】
LTEシステムは、FDD及びTDDの2種のデュプレックスモードをサポートし、2種のデュプレックスモードに異なるフレーム構造を採用する。2種のフレーム構造の共通点として、各無線フレームは、10個の1msサブフレームからなる。FDDシステムには、タイプ1のフレーム構造を採用し、
図4に示す通りであり、TDDシステムには、タイプ2のフレーム構造を採用し、
図5に示す通りである。
【0035】
3GPPには、現在4種のLBTを定義した。
【0036】
LBT種類(category)1:LBTを要らない。
【0037】
LBT category 2:固定のバックオフ値を有し、データブロック(burst)を伝送する前、ランダムバックオフを要らず、単一のCCA検査を実行し、即ち、チャネルへアクセスし、FBEは、LBT category 2の特例である。
【0038】
LBT category 3とLBT category 4は、ともにCSMA/CAと類似するランダムバックオフ値を用い、LBT category 3は、固定の競合ウインドウを採用し、ETSI LBE option BはLBT category 3に属する。
【0039】
一方、LBT category 4は、ETSI LBE option B訂正に基づき、ロードベース(load)のLBTを採用し、競合ウインドウは、指数関数的に増大するか、または半静的に設定される。WiFiにCSMA/CAアクセスメカニズムを採用する場合、競合ウインドウが指数関数的に増大するため、LTE-UとWiFiの公平な共存を実現するため、3GPPは、LTE-Uのダウンリンク伝送において、LBT類4を採用するように要求する。LTE-UアップリンクLBT案の4つのcategoryが全部可能であり、結論はまだない。
【0040】
UL(アップリンク)伝送にどのようなチャネルアクセスメカニズムが採用されるかと関わらず、スケジューリングされたUEは、複数のアップリンク伝送サブフレームにおいて時分割多重化を行う必要がある。1つのシナリオにおいて、例えば、あるUEのアップリンクデータ送信時間が長い。例えば、複数のサブフレームを利用する。他の一部のUEのデータは、短い伝送時間、例えば、1サブフレームを要する。他のシナリオにおいて、ある地域または国により規定したUEの最大チャネルへの占有時間(Maximum channel occupied time)が、所定のアップリンクサブフレーム数より低ければ、異なるUEのアップリンクサブフレームにおける時分割多重化は、解決すべき問題点となる。
【0041】
許可周波帯LTEと異なり、非許可周波帯LTE-UのUEがデータを送信する前にLBT動作を実行する必要がある。非許可周波帯において時分割多重化を行う場合、信号送信中のUEは、当然に、後ろのスケジューリングされたUEのチャネルへのアクセスへ、妨害となる。また、現在、LTE-Uアップリンク伝送に、どのようにマルチUEの時分割多重化を実行し、時分割多重化の場合、どのように新しくクセスしようとするUEのために、LBT保留リソースを設定するかは、まだ案出されていない。
【0042】
よって、本発明に係る実施例は、非許可周波帯において、ULマルチUEの時分割多重化の場合、UEがLBTまたは他の動作を行うためにリソースを保留する方法を提供する。
【0043】
図6に示すように、本発明の実施例に係るアップリンク伝送リソースのスケジューリング方法は、下記のステップを備える。
【0044】
S101において、基地局は、アップリンクサブフレームにおける保留リソースを決定し、保留リソースは、非許可キャリア上の伝送リソースである。
【0045】
S102において、基地局は、UEにアップリンクサブフレームにおける保留リソースの通知を送信する。
【0046】
前記方法によれば,基地局は、アップリンクサブフレームにおける保留リソースを決定し、保留リソースは、非許可キャリア上の伝送リソースであり、基地局は、UEにアップリンクサブフレームにおける保留リソースの通知を送信することにより、非許可キャリア上のアップリンク伝送リソースの保留を実現し、UEが前記保留リソースにおいてアップリンク信号を伝送しないため、スケジューリングされたUEがチャネルへアクセスできないことを防ぎ、非許可キャリア上のアップリンク伝送リソースの時分割多重化を実現することもできる。
【0047】
ここで、静的、半静的または動的モードにより、スケジューリングされたUEがLBTなどの動作を実行するために、アップリンクサブフレームにおいて、リソースを保留する。
【0048】
オプションとして、基地局は、半静的または動的モードにより、UEにアップリンクサブフレームにおける保留リソースの通知を送信する。
【0049】
オプションとして、基地局は、半静的モードにより、UEにアップリンクサブフレームにおける保留リソースの通知を送信する場合、基地局は、非物理層シグナリングにより、UEにアップリンクサブフレームにおける保留リソースの通知を送信する。
【0050】
基地局は、動的モードにより、UEにアップリンクサブフレームにおける保留リソースの通知を送信する場合、基地局は、物理層シグナリングにより、UEにアップリンクサブフレームにおける保留リソースの通知を送信する。
【0051】
オプションとして、保留リソースは、UEによるLBT動作に用いられる。
【0052】
オプションとして、通知には、以下情報のうちの1つ、または、任意の組み合わせを含む。
【0053】
*UEがアップリンクサブフレームにおいてリソースを保留すべきことを示す指示情報。
【0054】
*保留リソースの所在のアップリンクサブフレーム、及びアップリンクサブフレームにおける位置。
【0055】
*保留リソースを含むアップリンクサブフレームにおける保留リソースのサイズ。
【0056】
ここで、アップリンクサブフレームにおいてリソースを保留すべきことを示す指示情報、例えば、UL grantに1bitを追加して、UEに今回のUL grantのPUSCHに、リソース(保留されるシンボルリソース、例えば、最後の1つか、または、最後のN個のシンボルか、直前の1つか、または直前のN個のシンボルかなどに、全部適用できる)を保留する必要があるかを通知する。
【0057】
保留リソースを含むアップリンクサブフレームにおける保留リソースのサイズは、予め設定しておいてもよく、シグナリングにより通知されてもよい。
【0058】
オプションとして、保留リソースは、少なくとも1つのアップリンクサブフレームのヘッドまたはテールに位置する。保留リソースは、1つのアップリンクサブフレームに位置してもよく、複数のアップリンクサブフレームに位置してもよく、アップリンクサブフレームのヘッド、中間またはテールに位置することができる。
【0059】
例えば、基地局とUEは、N個のサブフレームごとに、LBTサブフレーム及び当該LBTサブフレームにおけるLBT用のリソース1回を設定し、勿論、均一の間隔ではないように、LBTサブフレームを設定してもよい。LBTサブフレームの数も1つに限られない。
【0060】
これに応じて、UEは、基地局の設定にしたがって、対応の保留リソースにおいて信号を送信しない。UL grant(半静的スケジューリングまたは動的スケジューリングに採用されるシグナリング)を正確に受信した、スケジューリングされたUEは、基地局により設定されたLBT用の保留リソースにおいて、LBT動作を実行する。チャネルへアクセスしたUEは、スケジューリングされたアップリンクリソースにおいて、アップリンク信号伝送を行う。
【0061】
図7に示すように、本発明の実施例に係るアップリンク伝送のための方法は下記のステップを備える。
【0062】
S201において、UEは、アップリンクサブフレームにおける保留リソースを決定し、保留リソースは、非許可キャリア上の伝送リソースである。
【0063】
S202において、UEは、保留リソースにおいてアップリンク信号を伝送しないと決定する。
【0064】
オプションとして、前記方法は、UEがチャネルへアクセスしていない場合、保留リソースにおいてLBT動作を実行する。
【0065】
または、UEは、チャネルへアクセスした場合、基地局によりスケジューリングされたアップリンクリソースにおいてアップリンク信号を伝送する。
【0066】
オプションとして、アップリンクサブフレームにおける保留リソースは、予め設定されたものである。
【0067】
または、UEは、基地局が半静的または動的モードにより送信したアップリンクサブフレームにおける保留リソースの通知を受信し、前記通知により、アップリンクサブフレームにおける保留リソースを決定する。
【0068】
1実施例において、静的な設定方法を採用すれば、基地局は、(シグナリング指示なし)全部のアップリンクサブフレームまたはアップリンクサブフレームのある部分集合において(即ち、一部のアップリンクサブフレーム中)、LBT動作の実行用のリソースを保留することを、UEと約定する。具体的な1つの方法としては、保留されたLBT用のリソースの所在のアップリンクサブフレームを約定することができる。当該サブフレームがLBTサブフレーム(当該定義は全実施例に適用し、後述省略)と定義され、且つ、これら設定されたLBTサブフレームにおける保留すべきLBT動作用のリソース(少なくとも位置とサイズを含む)を約定する。
図8に示すように、基地局とUEは、N個のサブフレームごとに、LBTサブフレーム及びLBTサブフレームにおける、LBT用のリソースを設定し(勿論、非均一間隔でLBTサブフレームを設定してもよく、LBTサブフレーム数は1つに限られず)、各UEに採用されたTTI (Transmission Time Interval,伝送時間間隔)のサイズは1より大きいか、等しいか、小さい(当該説明は全実施例に適用し、後述に省略する)。採用されたLBTがLBT category 2であれば、即ち、UL burstを送信する前、1CCA検査(他のアクセス方式を排除せず、説明した方法は、category 2以外の他のアクセス方式にも適用できる)のみを行い、設定されたLBTリソースサイズは、好ましくは、整数個のSC-FDMシンボル長であってもよく、非整数個のSC-FDMシンボル長であってもよい。設定されたLBTリソースは、設定されたLBTサブフレームのヘッドに位置してもよく、LBTサブフレームのテールに位置してもよい。UL信号伝送の始点がサブフレーム境界に位置する場合、好ましくは、LBTサブフレームのテールが、アクセスする必要がある新UEのために設定するLBT用のリソースであり、LBTサブフレームにおける信号伝送中のUEは、サブフレームテールに設定されたLBTリソースにおいて、信号伝送を停止する必要があり、そして、次のサブフレームに対応するUL grantを受信成功したすべてのUEは、対応のLBTサブフレームのLBTリソースにおいてLBT動作を実行して、チャネルへアクセスしてからUEがアップリンク伝送を行う。UL信号伝送の始点がサブフレーム境界に位置しない場合、好ましくは、設定されたLBTサブフレームのヘッドにLBTリソースを設定することにより、設定されたLBTサブフレームにおいて、スケジューリングされたすべてのUEは、好ましくはサブフレームのヘッド設定されたLBTリソースにおいて、信号を送信せず、LBT動作を実行し、チャネルへアクセスしたUEは、アップリンク伝送を行う。LBTリソースは、LBTサブフレームヘッドまたはテールに位置する以外、サブフレームの他のところに位置してもよい。
【0069】
1実施例において、半静的な設定方法が採用すれば、基地局は、非物理層シグナリングにより、全アップリンクサブフレームまたはアップリンクサブフレームのある部分集合において、LBT動作の実行用のリソースを保留することを、半静的に指示する。具体的な1つの方法としては、非物理層シグナリングによりUEがLBT動作の実行用のアップリンクサブフレームを設定し、且つ、非物理層シグナリングによる指示及び/または予め約定する方法により、LBTサブフレームにおけるLBT用のリソース(少なくとも位置及びサイズを含む)を設定する。例えば、基地局は、N個のサブフレームごとに、LBTサブフレーム及びLBTサブフレームにおけるLBT用のリソースを1回設定し、スケジューリングニーズに応じて、非均一間隔でLBTサブフレームを設定してもよい。設定されたLBTリソースサイズは、好ましくは、整数個のSC-FDMシンボル長であってもよく、非整数個のSC-FDMシンボル長であってもよい。設定されたLBTリソースは、設定されたLBTサブフレームのヘッドに位置してもよく、設定されたLBTサブフレームのテールに位置してもよい。UL信号伝送の始点がサブフレーム境界に位置する場合、好ましくは、設定されたLBTサブフレームのテールにLBTリソースを設定し、LBTサブフレームにおける信号伝送中のUEは、サブフレームテールに設定されたLBTリソースにおいて、信号伝送を停止する必要があり、そして、次のサブフレームに対応するUL grantを受信成功したUEらは、設定されたLBTサブフレームのLBTリソースにおいてLBT動作を実行し、チャネルへアクセスして、UEは、アップリンク伝送を行う。UL信号伝送の始点がサブフレーム境界に位置しない場合、好ましくは、設定されたLBTサブフレームのヘッドにLBTリソースを設定する。こうして、設定されたLBTサブフレームにおいてスケジューリングされたすべてのUEは、好ましくは、サブフレームのヘッドに設定されたLBTリソースにおいて信号を送信せず、LBT動作を実行し、チャネルへアクセスしたUEは、アップリンク伝送を行う。LBTリソースは、LBTサブフレームヘッド及びテールに位置する以外、LBTサブフレームにおける他のところに位置してもよい。
図9はより具体的な半静的な設定の例を示す。採用されたLBTがLBT category 2である例を挙げ(他のアクセス方式を排除せず、説明した方法は、category 2以外の他のアクセス方式にも適用できる)、即ち、UL burstの前に1CCA検査のみを行い、高位層RRC (Radio Resource Control,無線リソース制御)シグナリングにより、LBTサブフレームをSRS (Sounding reference Symbol)サブフレームとして設定することができ、即ち、LBTサブフレームの最後の1つのSC-FDMシンボルはデータ伝送に用いられず、基地局もSRSを本気でスケジューリングしない。即ち、LBTリソースは、LBTサブフレームの最後の1つのSC-FDMシンボルであり、スケジューリング成功したUEのチャネルへのアクセスに用いられる。
【0070】
1実施例において、動的配置方法が採用されれば、基地局は、物理層シグナリングにより全アップリンクサブフレーム、または、アップリンクサブフレームのある部分集合においてLBT動作の実行用のリソースを保留することを、動的に指示する。
【0071】
動的設定する実施例において、UL grantに1bitを追加することにより、今回のUL grantのPUSCHに、保留リソースが必要であるかを、UEに通知する (保留されたシンボルリソース、例えば、最後の1つか、または、最後のN個のシンボルか、直前の1つか、または直前のN個のシンボルかなどに、全部適用する) 。
【0072】
1つの可能な方法として、基地局は、物理層シグナリングにより、保留リソースの所在のアップリンクサブフレームを動的に指示し、且つ、シグナリング指示及び/または予め約定の方法により、LBTサブフレームにおいてLBT動作用のリソースを設定する。基地局は、物理層シグナリングにより、保留リソースの所在のアップリンクサブフレームを動的に指示する好ましい方法は、動的シグナリングUL grantにおいて1bitを追加することにより、今回のUL grantのPUSCHに、LBT動作の実行用のリソースを保留する必要があるかを通知する。基地局は、スケジューリングニーズに応じて、均一間隔または非均一間隔でULサブフレームにおいてLBTサブフレーム及び当該LBTサブフレーム内のLBT用のリソースを設定し、設定されたLBTリソースのサイズは、好ましくは、整数個のSC-FDMシンボル長であってもよく、非整数個のSC-FDMシンボル長であってもよい。設定されたLBTリソースは、設定されたLBTサブフレームのヘッドに位置してもよく、設定されたLBTサブフレームのテールに位置してもよい。ULの信号伝送の始点がサブフレーム境界に位置する場合、好ましくは、設定されたLBTサブフレームのテールにLBTリソースを設定し、LBTサブフレームにおける信号伝送中のUEは、サブフレームのテールに設定されたLBTリソースにおいて、信号伝送を停止する必要があり、そして、次のサブフレームに対応するUL grantを受信成功したUEらは、設定されたLBTサブフレームのLBTリソースにおいてLBT動作を実行し、チャネルへアクセスして、UEは、アップリンク伝送を行う。UL信号伝送の始点がサブフレーム境界に位置しない場合、好ましくは、設定されたLBTサブフレームのヘッドにLBTリソースを設定する。このようにして、設定されたLBTサブフレームにおいてスケジューリングされたすべてのUE、好ましくは、サブフレームのヘッドに設定されたLBTリソースにおいて信号を送信せず、LBT動作を実行し、チャネルへアクセスして、UEは、アップリンク伝送を行う。 LBTリソースは、LBTサブフレームのヘッド及びテールに位置する以外、LBTサブフレームにおける他のところに位置してもよい。
図10は、より具体的な動的な設定の例を示す。採用されたLBTがLBT category 4である例を挙げ(他のアクセス方式を排除せず、説明した方法は、category 4以外の他のアクセス方式にも適用できる)、物理層PDCCHまたはePDCCHに搭載されたUL grantで必要となるアップリンクサブフレームを、LBTサブフレームに動的に設定する。信号の開始位置がサブフレーム境界であれば、LBTサブフレームの最後のM個のSC-FDMシンボルを、LBT動作を実行することに用いられると、UL grantにより指示するか、予め約定する。アクセス成功したUEは、信号を伝送する。
【0073】
ここで、本発明に係る実施例のN及びMは、所定の正の整数である。
【0074】
図に示すように、基地局側において、本発明の実施例に係るアップリンク伝送リソースのスケジューリング装置は、アップリンクサブフレームにおける保留リソースを決定し、保留リソースが非許可キャリア上の伝送リソースである保留ユニット11と、UEにアップリンクサブフレームにおける保留リソースの通知を送信する通知ユニット12とを備える。
【0075】
オプションとして、通知ユニットは、半静的または動的モードにより、UEにアップリンクサブフレームにおける保留リソースの通知を送信する。
【0076】
オプションとして、通知ユニットが半静的モードにより、UEにアップリンクサブフレームにおける保留リソースの通知を送信する場合、通知ユニットは、非物理層シグナリングにより、UEにアップリンクサブフレームにおける保留リソースの通知を送信する。
【0077】
通知ユニットが動的モードによりUEにアップリンクサブフレームにおける保留リソースの通知を送信する場合、通知ユニットは、物理層シグナリングにより、UEにアップリンクサブフレームにおける保留リソースの通知を送信する。
【0078】
オプションとして、保留リソースは、UEによるLBT動作に用いられる。
【0079】
オプションとして、通知には、以下情報のうちの1つ、または、任意の組み合わせを含む。
【0080】
*UEがアップリンクサブフレームにおいてリソースを保留すべきことを示す指示情報。
【0081】
*保留リソースの所在のアップリンクサブフレーム、及びアップリンクサブフレームにおける位置。
【0082】
*保留リソースを含むアップリンクサブフレームにおける保留リソースのサイズ。
【0083】
オプションとして、保留リソースは、少なくとも1つのアップリンクサブフレームのヘッドまたはテールに位置する。
【0084】
図12に示すように、UE側において、本発明の実施例に係るアップリンク伝送装置は、アップリンクサブフレームにおける保留リソースを決定し、保留リソースが非許可キャリア上の伝送リソースである第1ユニット21と、保留リソースにおいてアップリンク信号を伝送しないと決定する第2ユニット22とを備える。
【0085】
オプションとして、第2ユニットは、装置所属のUEがチャネルへアクセスしていない場合、保留リソースにおいてLBT動作を実行する。
【0086】
または、装置所属のUEがチャネルへアクセスした場合、基地局によりスケジューリングされたアップリンクリソースにおいてアップリンク信号を伝送する。
【0087】
オプションとして、第1ユニットにより決定されたアップリンクサブフレームにおける保留リソースは、予め設定されたものである。
【0088】
または、第1ユニットは、基地局が半静的または動的モードにより送信したアップリンクサブフレームにおける保留リソースの通知を受信し、前記通知により、アップリンクサブフレームにおける保留リソースを決定する。
【0089】
図13に示すように、基地局側において、本発明の実施例に係る他のアップリンク伝送リソースのスケジューリング装置は、メモリ520に格納されたプログラムを読み出すプロセッサ500と、プロセッサ500の制御によりデータを送受信する送受信機510とを備える。
【0090】
前記プロセッサ500は、アップリンクサブフレームにおける保留リソースを決定し、保留リソースが非許可キャリア上の伝送リソースである。
【0091】
また、送受信機510により、UEにアップリンクサブフレームにおける保留リソースの通知を送信する。
【0092】
オプションとして、プロセッサ500は、送受信機510を介して、半静的または動的モードにより、UEにアップリンクサブフレームにおける保留リソースの通知を送信する。
【0093】
オプションとして、プロセッサ500が送受信機510を介して半静的モードにより、UEにアップリンクサブフレームにおける保留リソースの通知を送信する場合、プロセッサ500は、送受信機510を介して、非物理層シグナリングにより、UEにアップリンクサブフレームにおける保留リソースの通知を送信する。
【0094】
プロセッサ500が送受信機510を介して、動的モードにより、UEにアップリンクサブフレームにおける保留リソースの通知を送信する場合、プロセッサ500は、送受信機510を介して、物理層シグナリングにより、UEにアップリンクサブフレームにおける保留リソースの通知を送信する。
【0095】
オプションとして、保留リソースは、UEによるLBT動作に用いられる。
【0096】
オプションとして、通知には、以下情報のうちの1つ、または、任意の組み合わせを含む。
【0097】
*UEがアップリンクサブフレームにおいてリソースを保留すべきことを示す指示情報。
【0098】
*保留リソースの所在のアップリンクサブフレーム、及びアップリンクサブフレームにおける位置。
【0099】
*保留リソースを含むアップリンクサブフレームにおける保留リソースのサイズ。
【0100】
オプションとして、保留リソースは、少なくとも1つのアップリンクサブフレームのヘッドまたはテールに位置する。
【0101】
図13において、バスアーキテクチャは、任意の数の相互接続するバス及びブリッジを備える。具体的に、プロセッサ500が代表となる1つまたは複数のプロセッサ及びメモリ520が代表となるメモリの多様な回路により接続される。バスアーキテクチャは、外部設備、電圧レギュレーター及び電力管理回路等の他の回路を接続することもできる。これらは、当該分野の周知技術であるため、本発明において、詳細に説明しない。バスインターフェースはインターフェースを提供する。送受信機510は、複数の部品であることができ、即ち、送信機及び受信機を備え、伝送媒体を介して他の装置と通信するユニットを提供する。プロセッサ500は、バスアーキテクチャ及び通常の処理を監視し、メモリ520は、プロセッサ8500が動作する際に利用するデータを記憶することができる。
【0102】
図14においてUE側において、本発明の実施例に係る他のアップリンク伝送装置は、メモリ620に格納されたプログラムを読み出すプロセッサ600と、プロセッサ600の制御によりデータを送受信する送受信機610とを備える。
【0103】
前記プロセッサ600は、アップリンクサブフレームにおける保留リソースを決定し、保留リソースは、非許可キャリア上の伝送リソースである。
【0104】
また、保留リソースにおいてアップリンク信号を伝送しないと決定する。
【0105】
オプションとして、プロセッサ600は、装置所属のUEがチャネルへアクセスしていない場合、保留リソースにおいてLBT動作を実行する。
【0106】
または、装置所属のUEがチャネルへアクセスした場合、基地局によりスケジューリングされたアップリンクリソースにおいてアップリンク信号を伝送する。
【0107】
オプションとして、プロセッサ600により決定されたアップリンクサブフレームにおける保留リソースは、予め設定されたものである。
【0108】
または、プロセッサ600は、送受信機610を介して、基地局が半静的または動的モードにより送信したアップリンクサブフレームにおける保留リソースの通知を受信し、前記通知によりアップリンクサブフレームにおける保留リソースを決定する。
【0109】
図14において、バスアーキテクチャは、任意の数の相互接続するバス及びブリッジを備える。具体的に、プロセッサ600が代表となる1つまたは複数のプロセッサ及びメモリ620が代表となるメモリの多様な回路により接続される。バスアーキテクチャは、外部設備、電圧レギュレーター及び電力管理回路等の他の回路を接続することもできる。これらは、当該分野の周知技術であるため、本発明において、詳細に説明しない。バスインターフェースはインターフェースを提供する。送受信機610は、複数の部品であることができ、即ち、送信機及び受信機を備え、伝送媒体を介して他の装置と通信するユニットを提供する。異なるユーザー設備に対し、ユーザーインターフェース630は、外部接続または内部接続に必要な設備のインターフェースであることもできる。接続する設備は、キーパッド、ディスプレー、スピーカー、マイクロホン、ジョイスティック等を備えるが、これに限られない。プロセッサ600は、バスアーキテクチャ及び通常の処理を監視し、メモリ620は、プロセッサ600が動作する際に利用するデータを記憶することができる。
【0110】
よって、LTE-UのUL伝送において、スケジューリング柔軟性視点から、特に許可された最大チャネルへの占有時間が短く、ULサブフレームが多い場合、UEが時分割多重化を採用する必要がある。UL grantを受信したUEは、チャネルへアクセスしていなければ、アップリンクデータ伝送の前にLBT動作を実行すべきである。しかしながら、チャネルへアクセスした、信号伝送中のUEは、他のUEのアクセスを妨害する。よって、基地局がUEのためにLBT動作用のサブフレーム及びLBTリソースを設定する必要があり、これは、LBTリソースがLBTサブフレームのどこに位置するかに関係ない。従来技術が実施案をまだ案出していない代わりに、本発明に係る実施例の手段は、非許可周波帯におけるLTEアップリンクの柔軟の時分割多重化を実現することができる。
【0111】
無論、当業者によって、上述した実施形態に記述された技術的な解決手段を改造し、或いはその中の一部の技術要素を置換することもできる。そのような、改造と置換は本発明の各実施形態の技術の範囲から逸脱するとは見なされない。そのような改造と置換は、すべて本発明の請求の範囲に属する。