(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-07
(45)【発行日】2024-06-17
(54)【発明の名称】眼科用光源
(51)【国際特許分類】
F21S 2/00 20160101AFI20240610BHJP
F21V 8/00 20060101ALI20240610BHJP
F21V 5/10 20180101ALI20240610BHJP
F21V 7/04 20060101ALI20240610BHJP
F21V 7/22 20180101ALI20240610BHJP
F21V 9/35 20180101ALI20240610BHJP
G02B 5/10 20060101ALI20240610BHJP
A61F 9/007 20060101ALI20240610BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20240610BHJP
F21W 131/20 20060101ALN20240610BHJP
【FI】
F21S2/00 610
F21S2/00 340
F21S2/00 350
F21V8/00 221
F21V5/10
F21V7/04 400
F21V7/22
F21V9/35
G02B5/10
A61F9/007 180
F21Y115:10
F21W131:20
(21)【出願番号】P 2021537844
(86)(22)【出願日】2019-12-19
(86)【国際出願番号】 NL2019050859
(87)【国際公開番号】W WO2020139084
(87)【国際公開日】2020-07-02
【審査請求日】2022-12-09
(32)【優先日】2018-12-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】NL
(73)【特許権者】
【識別番号】518007625
【氏名又は名称】クレア・アイピー・ビー.ブイ.
【氏名又は名称原語表記】CREA IP B.V.
【住所又は居所原語表記】Seggelant-Noord2, 3237 MG Vierpolders,The Netherlands
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100199565
【氏名又は名称】飯野 茂
(74)【代理人】
【識別番号】100219542
【氏名又は名称】大宅 郁治
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】ダム-ハウスマン、アドリアーンジェ・コリーネ
【審査官】當間 庸裕
(56)【参考文献】
【文献】特表2014-530665(JP,A)
【文献】国際公開第2018/038900(WO,A1)
【文献】特開2017-076492(JP,A)
【文献】特開2016-012556(JP,A)
【文献】韓国登録特許第0649762(KR,B1)
【文献】特表2001-511908(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 2/00
F21V 8/00
F21V 5/10
F21V 7/04
F21V 7/22
F21V 9/35
G02B 5/10
A61F 9/007
F21Y 115/10
F21W 131/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
予め定められたスペクトル成分を有する光ビームを眼科用器具に提供するための光源であって、
前記光源は、第1の光源デバイス(1)と、ミラー本体(6)とを備え、
前記第1の光源デバイス(1)は、第1の光軸に沿って放射開口角(α)を有する第1の光ビーム(9a)を提供し、
前記第1の光源デバイス(1)は、波長変換材料層(1a)を備え、前記波長変換材料層(1a)は動作中に露光されて第1の光源デバイス(1)から発出する放射光を励起して
前記第1の光ビーム(9a)を生成し、
前記ミラー本体(6)は、前記第1の光軸が中心とされたミラーアパーチャ(6a)
を備えるミラー面を有し、前記第1の光ビーム
の一部が前記ミラーアパーチャを通して前記ミラー本体から出て、前記第1の光ビームの残りが前記ミラー面に接触し、反射して前記波長変換材料層(1a)に戻され、
前記光源は、さらに、
第2の光軸に沿って第2の光ビーム(9b)を提供する第2の光源デバイス(7)と、
前記第1の光ビーム(9a)と前記第2の光ビーム(9b)とを光の合成ビーム(9c)に合成するように適合されたダイクロイックミラー(3)と、を備え、
前記ダイクロイックミラー(3)は、前記第1の光源デバイスから発せられる光を反射するように、そして、前記第2の光源デバイスから発せられる光を透過させるように配置されている、光源。
【請求項2】
前記波長変換材料層(1a)は、前記第1の光源デバイス(1)の放射光放出面に直接取り付けられている、請求項1に記載の光源。
【請求項3】
前記ミラーアパーチャ(6a)は、前記波長変換材料層(1a)から高さhに位置付けられている、請求項1または2に記載の光源。
【請求項4】
前記ミラー面(6b)は、前記波長変換材料層(1a)上に焦点(6c)を有する、請求項1、2または3に記載の光源。
【請求項5】
前記ミラーアパーチャ(6a)は、3から10m
mの直径dを有する、請求項1から4のいずれか一項に記載の光源。
【請求項6】
前記ミラー面(6b)はドーム形状である、請求項1から5のいずれか一項に記載の光源。
【請求項7】
前記ミラー面(6b)は双曲線断面を有する内面を有する、請求項1から5のいずれか一項に記載の光源。
【請求項8】
前記第1の光源デバイス(1)は、青色放射光を含むスペクトル成分を有する光を放出する、請求項1から7のいずれか一項に記載の光源。
【請求項9】
前記波長変換材料は発光材料である、請求項1から8のいずれか1項に記載の光源。
【請求項10】
前記波長変換材料層(1a)が反射性である、請求項1から9のいずれか一項に記載の光源。
【請求項11】
受光端面を有する光ファイバ(5)をさらに備え、
前記受光端面上に前記ダイクロイックミラー(3)からの前記光の合成ビーム(9c)が、
少なくとも0.55の開口数を有する色消し光学系によって結合される、請求項1に記載の光源。
【請求項12】
前記第2の光源デバイス(7)は青色光を放出するLEDである、請求項
1から11のいずれか一項に記載の光源。
【請求項13】
前記第2の光源デバイス(7)はドームレンズを設けたLEDである、請求項
1から
12のいずれか1項に記載の光源。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光ビームを眼科器具に提供する光源に関し、光ビームは、予め定められたスペクトル成分を有し、光源は、第1の光軸に沿って放射開口角を有する第1の光ビームを提供する第1の光源デバイスを備え、第1の光源デバイスは波長変換材料層を備え、波長変換材料層は動作中に露光されて第1の光源デバイスから発出する放射光を励起して第1の光ビームを生成する。
【背景技術】
【0002】
国際特許公開WO2012/116733は、黄色光および青色光を結合して光ファイバに結合することができる光ビームにする照明装置を開示している。黄色光は、光源、例えば青色レーザダイオードアレイから生じる励起光で蛍光体素子を照射することによって得られる。構造は、励起光ビームを蛍光体素子に案内し、青色光源(例えば、LED)からの光を蛍光体素子変換黄色光と組み合わせるためにダイクロイックミラーを使用する。
【0003】
米国特許出願公開US2015/069430は、基板上に発光ダイオード(LED)を有する蛍光体変換発光デバイスを開示している。波長変換材料は、LEDと光学的に連通している。蛍光体変換発光デバイスの別の実施形態にしたがうと、LEDは、側壁を通る光漏れを低減するために、その1つ以上の側壁上にミラー層を備える。
【0004】
米国特許出願公開US2018/0266658は、1つ以上(例えば5つ)の励起光源からの励起光を蛍光体の前面に集束させるように位置付けられた放物面鏡を含む励起蛍光光源を開示している。放物面鏡は、蛍光体から放出された出力ビームを抽出するためのアパーチャを有する円形または環状の輪郭である。放物面鏡は、励起源から受け取った放射光を別個の蛍光体上に反射するように構成される。
【0005】
米国特許出願公開US2017/0328540は、励起光として利用可能な一次放射を放出するための励起光源と、励起光を励起光とは異なるスペクトル範囲の光(変換光)に変換するための波長変換アセンブリとを有する照明デバイスを開示している。構造および動作は、反射素子およびダイクロイックミラーを使用することによって、励起光および変換光の交互の使用を可能にするように最適化される。
【発明の概要】
【0006】
本発明は、例えば、光プローブ、シャンデリア等のような、手術中に眼に光放射を送出する器具に接続された光ファイバ用の光源として、眼科用途に容易に適用できる光源を提供しようとするものである。
【0007】
本発明にしたがうと、第1の光ビームを部分的に通過することを可能にするために第1の光軸を中心とするミラーアパーチャを有するミラー本体と、第1の光ビームからの放射を波長変換材料層に戻すように方向付ける、ミラーアパーチャに隣接するミラー面とをさらに備える、上で定義した光源が提供される。これにより、ミラーアパーチャを通過しない第1の光ビームの一部が反射されて波長変換材料層に戻ることが可能になり、したがって、ミラーアパーチャを通る波長変換材料からの波長変換および/または二次反射の効率が高まる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明は、添付された図面を参照して、以下でより詳細に、説明される。
【
図1】
図1は、本発明の実施形態にしたがう、光源の概略断面図を示す。
【
図2】
図2は、本発明にしたがう光源で使用可能なミラーの実施形態の断面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
眼科手術処置は、所望の照明条件、例えば、必要とされる照明強度(パワー)およびスペクトル成分に要件を課すことがある。本発明の実施形態にしたがうと、放射を光ファイバ5(ガラスまたはプラスチック光ファイバ)に結合することができる光源が提供される。光ファイバ5は、さらなる(眼科用)器具に結合されて、放射を眼に通すことができる。ここに開示される全ての実施形態は、従来技術のシステムと比較して、より多くの光パワーを小さい(より小さい)直径のファイバ5に結合することが可能であるという利点を提供する。
【0010】
図1は、光を光ファイバ5の受光端に結合することができる光源の概略断面図を示す。これを達成するために、波長変換材料層1aを有する、例えば白色LEDの形態の例示的な実施形態に示すような、第1の光源デバイス1が設けられる。示す実施形態では、波長変換材料層1aは、第1の光源デバイス1の放射放出面に直接取り付けられることに留意されたい。特定の実施形態では、波長変換材料は発光材料であるか、または蛍光材料でさえある。実際のインプリメンテーションでは、波長変換材料は、適切な蛍光体ベースの組成物を含む。第1の光源デバイス1は、第1の光軸の周りの放射開口角α内で(例えば、1×1mmの活性表面から)放射光を放出する(すなわち、光は第1の方向に放出される)。さらに、例えば青色LEDの形態で示されるような第2の光源デバイス7が設けられる。第1のレンズ2(またはレンズアレイ)は、第1の光源デバイス1からの(すなわち、波長変換材料層1aの上部から発せられる)放射光を第1の光ビーム9aに変更し、第2のレンズ8(またはレンズアレイ)は、第2の光源デバイス7からの放射光を第2の光ビーム9bに変更する。ダイクロイックミラー3が存在し、これは、第1の光源デバイス1から発せられた光を反射し、第2の光源デバイス7から発せられた光を第2の光源デバイス7から発せられた光を通過させ、結果として光の合成ビーム9cを効果的に生じさせる。この光の合成ビーム9cは、次に、(例えば、レンズまたはレンズアレイの形態の)コリメータ4を通過し、光ファイバ5の受光端に集束することができる。
【0011】
一群の実施形態において、第1の光源デバイス1は、290ルーメンを超える、例えば640ルーメンの(光学)出力を有する。これは、光源が、既存の光源よりも高い光パワー出力を有することを可能にし、上述したように光パワーが出力されて光ファイバ5に結合されるときに特に有利である。第1の光源デバイス1からの高い光出力パワーは、第1の光源デバイス1を(290ルーメンの出力を得る)1000mAから(640ルーメンの出力を得る)3000mAまでの電流で動作することによって得ることができる。
【0012】
本発明の実施形態にしたがうと、第1の光源デバイス1から生じる光放射と相互作用するように構成されたミラー本体6が設けられる。
図2のミラー本体6の例示的な実施形態の断面図に示されるように、ミラー本体6は、直径dを有する開口アパーチャ6aと、ミラー面6bとを有する。アパーチャ6aは、波長変換材料層1aから高さhでミラー面6b中に存在し、高さhは、5から50mmの値を有し、例えば10mmに等しい。
図2に示す実施形態では、ミラー面6bは、ドーム形状(例えば半球形)であり、焦点6cから半径Rを有し、換言すれば、ミラー面6bは、例えば5から50mm、例えば10mmに等しい半径Rを有する内面を有する。したがって、焦点6cは、波長変換材料層1aの上またはその中に位置付けられる。このミラー本体6は、第1の光源デバイスの波長変換材料層から出る放射光と位置合わせされ、アパーチャ6aを通って出る放射光が第1のレンズ2にぶつかる。
【0013】
本発明の実施形態にしたがうと、予め定められたスペクトル成分を有する光ビームを眼科用器具に提供する光源が提供される。光源は、第1の光軸に沿って放射開口角αを有する第1の光ビーム9aを提供する第1の光源デバイス1を備え、第1の光源デバイス1は例えば蛍光体層1aの形態の波長変換材料層を備え、波長変換材料層は、動作中に露光されて第1の光源デバイス1から発出する放射光を露光して第1の光ビーム9aを生成する。ミラー本体6はミラーアパーチャ6aを有し、ミラーアパーチャ6aは、第1の光ビーム9aが部分的に通過することを可能にするために第1の光軸を中心とし(または第1の光軸と位置合わせされ)、ミラーアパーチャ6aに隣接するミラー面6bは、第1の光ビーム9aからの放射光を波長変換材料層1aに戻すように方向付ける。結果として、ミラーアパーチャ6aを通ってミラー本体6から出ない放射光は、波長変換材料層1aに向かって反射して戻る。反射されて戻る放射光において、スペクトル成分は依然としていくらかの青色光放射を含み、これは高い確実性で波長変換材料層1aと相互作用して、通常は層1aから放射する追加の光エネルギーを提供し、したがって第1の光源デバイスの出力を増強する。したがって、さらなる実施形態では、第1の光源デバイス1は、青色放射を含むスペクトル成分を有する光を放出する。さらに、波長変換材料層1aは光学的反射特性を有し、反射された放射光の一部も再反射し、場合によってはアパーチャ6aを通って出る。したがって、本発明のさらに別の実施形態では、波長変換材料層1aは反射性であり、例えば白色光に対して一般的に反射性である。第1の光源デバイス1がレーザまたはLEDベースの光源である場合、第1の光源デバイス1の熱管理の理由から、放射光を第1の光源デバイス1に反射して戻すことは直感に反することであることに留意されたい。
【0014】
本発明の光源のさらなる実施形態では、ミラー面6bは、波長変換材料層1a上(または層内)に焦点6cを有する。これは、ミラーアパーチャ6aを通ってミラー本体6を出ない全ての光放射が波長変換材料層1a内または層上に反射して戻ることを確実にし、波長変換材料によって変換されるかまたは波長変換材料から反射する光放射の量を増加させる。
【0015】
実際のインプリメンテーションでは、第1の光源デバイス1は、例えば白色発光LEDであり、例えば直径1mm(または1×1mmの正方形面)の前面発光面を有し、約140から150度の総合角度(included angle 即ち全光束の90%を含む全角度)を有する。これは、約110から120度の視野角(発光強度がピーク値の50%であるエミッタ中心線からの軸外し角)に対応することができる。
【0016】
さらなる実施形態では、ミラーアパーチャ6aは、3から10mm、例えば6mmの直径dを有する。これは、第1のレンズ2の適切な寸法(例えば直径16mm)と組み合わせて、放出された放射光の大部分が第1の光ビーム9aに変換されることを確実にする。
【0017】
さらに別の実施形態では、ミラー面6bは、双曲線断面を有する内面を有する。さらに別の代替実施形態では、内面は楕円形状を有する。これらの実施形態は、使用されている光源1、7およびレンズ2、8を考慮して、効率的な方法で光源全体の寸法を選択することを可能にする。
【0018】
上記の
図1を参照して既に説明した実施形態のさらなる群において、光源は、第2の光軸に沿って第2の光ビーム9bを提供するための第2の光源デバイス7と、第1の光ビーム9aと第2の光ビーム9bとを光の合成ビーム9cに合成するためのダイクロイックミラー3とをさらに備える。これにより、例えば特定の光学特性を有する第1および第2の光源デバイス1、7を選択することによって、および/または特定の光学特性を有するダイクロイックミラー3を選択することによって、特定の(眼科)用途のための所望のスペクトル成分をより正確に得ることが可能になる。例えば、さらなる実施形態では、第2の光源デバイス7は、青色光を放出するLEDである。さらに別の実施形態では、第2の光源デバイス7は、ドームレンズを備えたLEDである。ダイクロイックミラー3における第1の光源デバイス1および第2の光源デバイス7からの放射光の適切な組み合わせを有するために、これは、第2のレンズ8の寸法を最適化することを可能にする。
【0019】
さらに、さらなる実施形態における光源は、コリメータ4(例えば、レンズまたはレンズアレイ)および光ファイバ5をさらに備え、コリメータ4は、ダイクロイックミラー3から光の合成ビーム9cを受光し、光の合成ビーム9cを光ファイバ5の受光端面に結合するように構成される。この実施形態は、高強度の光を光ファイバ5に結合することを可能にし、これは、特定の(眼科)用途において必要とされるかまたは有益である。さらなる実施形態では、コリメータ4は、少なくとも0.55、例えば0.63に等しい開口数NAを有する色消し光学系(例えば2レンズ系)を備える。高いNAは、放射光(光の合成ビーム9c)の捕捉と、ファイバ5の受光端へのその集束との両方を効果的に最適化することを可能にする。
【0020】
第1の例示的な実施形態では、コリメータ4は、14mmの直径を有するレンズアレイを備える。レンズアレイは、屈折率が1.903659で中心厚が4.2mmの材料の第1のレンズと、屈折率が1.963で中心厚が6.79mmの材料の第2のレンズとを有する。第1のレンズは、約11.3mmの半径を有する受光面を有する。レンズアレイの第1のレンズと第2のレンズがミートする(整合)面は、約11.9mmの半径を有する。第2のレンズの出射面は平面(曲率なし)である。
【0021】
第2の例示的な実施形態では、コリメータ4は、18mmの直径を有するレンズアレイを備える。レンズアレイは、屈折率が1.7645で中心厚が8.52mmの材料の第1のレンズと、屈折率が1.95906で中心厚が3.5mmの材料の第2のレンズとを有する。第1のレンズは、約19.7mmの半径を有する受光面を有する。レンズアレイの第1のレンズと第2のレンズがミートする(整合)面は、約11.5mmの半径を有する。第2のレンズの出射面は、31.1mmの半径を有する。
【0022】
本発明は、図面に示されるような多数の例示的な実施形態を参照して上述された。いくつかの部分または要素の修正および代替インプリメンテーションが可能であり、添付された特許請求の範囲に定義される保護の範囲に含まれる。
以下に、出願当初の特許請求の範囲に記載の事項を、そのまま、付記しておく。
[1] 予め定められたスペクトル成分を有する光ビームを眼科用器具に提供するための光源であって、
前記光源は、第1の光源デバイス(1)とミラー本体(6)とを備え、
前記第1の光源デバイス(1)は第1の光軸に沿って放射開口角(α)を有する第1の光ビーム(9a)を提供し、
前記第1の光源デバイス(1)は波長変換材料層(1a)を備え、前記波長変換材料層(1a)は動作中に露光されて第1の光源デバイス(1)から発出する放射光を励起して第1の光ビーム(9a)を生成し、
前記ミラー本体(6)は、前記第1の光ビーム(9a)が部分的に通過することを可能にするために前記第1の光軸が中心とされたミラーアパーチャ(6a)と、前記第1の光ビーム(9a)からの放射光を前記波長変換材料層(1a)に戻すように方向付けるための、前記ミラーアパーチャ(6a)に隣接するミラー面(9b)とを備える、光源。
[2] 前記波長変換材料層(1a)は、前記第1の光源デバイス(1)の放射光放出面に直接取り付けられている、[1]に記載の光源。
[3] 前記ミラーアパーチャ(6a)は、前記波長変換材料層(1a)から高さhに位置付けられている、[1]または[2]に記載の光源。
[4] 前記ミラー面(6b)は、前記波長変換材料層(1a)上に焦点(6c)を有する、[1]、[2]または[3]に記載の光源。
[5] 前記ミラーアパーチャ(6a)は、3から10mm、例えば6mmの直径dを有する、[1]から[4]のいずれか一項に記載の光源。
[6] 前記ミラー面(6b)はドーム形状である、[1]から[5]のいずれか一項に記載の光源。
[7] 前記ミラー面(6b)は双曲線断面を有する内面を有する、[1]から[5]のいずれか一項に記載の光源。
[8] 前記第1の光源デバイス(1)は、青色放射光を含むスペクトル成分を有する光を放出する、[1]から[7]のいずれか一項に記載の光源。
[9] 前記波長変換材料は発光材料である、[1]から[8]のいずれか1項に記載の光源。
[10] 前記波長変換材料層(1a)が反射性である、[1]から[9]のいずれか一項に記載の光源。
[11] 第2の光軸に沿って第2の光ビーム(9b)を提供する第2の光源デバイス(7)と、前記第1の光ビーム(9a)と前記第2の光ビーム(9b)とを光の合成ビーム(9c)に合成するダイクロイックミラー(3)とをさらに備える、[1]から[10]のいずれか一項に記載の光源。
[12] コリメータ(4)と光ファイバ(5)とをさらに備え、前記コリメータ(4)は、前記ダイクロイックミラー(3)から前記光の合成ビーム(9c)を受光し、前記光の合成ビーム(9c)を前記光ファイバ(5)の受光端面に結合するように構成されている、[11]に記載の光源。
[13] 前記コリメータ(4)は、少なくとも0.55、例えば0.63に等しい開口数を有する色消し光学系を含む、[11]または[12]に記載の光源。
[14] 前記第2の光源デバイス(7)は青色光を放出するLEDである、[11]、[12]または[13]に記載の光源。
[15] 前記第2の光源デバイス(7)はドームレンズを設けたLEDである、[11]から[14]のいずれか1項に記載の光源。