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特許7500885多スロット物理ダウンリンク制御チャネル監視のためのユーザ機器監視能力
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-07
(45)【発行日】2024-06-17
(54)【発明の名称】多スロット物理ダウンリンク制御チャネル監視のためのユーザ機器監視能力
(51)【国際特許分類】
   H04W 8/24 20090101AFI20240610BHJP
   H04W 72/0446 20230101ALI20240610BHJP
【FI】
H04W8/24
H04W72/0446
【請求項の数】 30
(21)【出願番号】P 2023561066
(86)(22)【出願日】2022-03-11
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-19
(86)【国際出願番号】 US2022071095
(87)【国際公開番号】W WO2022217185
(87)【国際公開日】2022-10-13
【審査請求日】2023-10-03
(31)【優先権主張番号】17/223,624
(32)【優先日】2021-04-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】507364838
【氏名又は名称】クアルコム,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100163522
【弁理士】
【氏名又は名称】黒田 晋平
(72)【発明者】
【氏名】ウソク・ナム
(72)【発明者】
【氏名】ジン・スン
(72)【発明者】
【氏名】タオ・ルオ
(72)【発明者】
【氏名】シャオシア・ジャン
(72)【発明者】
【氏名】ハリ・サンカール
【審査官】吉倉 大智
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2020/206086(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2020/0329389(US,A1)
【文献】Samsung,PDCCH monitoring enhancements for NR from 52.6 GHz to 71 GHz,3GPP TSG RAN WG1 #104-e R1-2101195,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_104-e/Docs/R1-2101195.zip>,2021年01月19日,pp.1-5
【文献】Moderator (Lenovo),Feature lead summary#3 for [104-e-NR-52-71GHz-02] on PDCCH monitoring enhancements,3GPP TSG RAN WG1 #104-e R1-2102242,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_104-e/Docs/R1-2102242.zip>,2021年02月08日,pp.36-43, 72-73
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤレス通信のためのユーザ機器(UE)であって、
メモリと、
前記メモリに結合された1つまたは複数のプロセッサとを備え、前記1つまたは複数のプロセッサは、
2つの連続するマルチスロット物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)監視ウィンドウの間の時間量、PDCCH監視ウィンドウにおいて監視されるべきスロットの数と、PDCCH監視に関連付けられたスパンに含まれるべき連続するシンボルの数を示す、PDCCH監視能力の指示を送信することであって、各スロットは複数のシンボルを含むことと、
前記PDCCH監視能力に少なくとも部分的に基づくPDCCH監視構成を受信することと
を行うように構成される、UE。
【請求項2】
2つの連続するPDCCH監視ウィンドウの間の前記時間量は、第1のPDCCH監視ウィンドウおよび第2のPDCCH監視ウィンドウが時間ドメインの中で連続するときの、前記第1のPDCCH監視ウィンドウの第1のスロットと前記第2のPDCCH監視ウィンドウの第1のスロットとの間の最少時間量を示す、請求項1に記載のUE。
【請求項3】
PDCCH監視に関連付けられた前記スパンは、PDCCH監視に関連付けられたスロットに含まれる、請求項1に記載のUE。
【請求項4】
前記PDCCH監視構成はPDCCH候補限度または制御チャネル要素(CCE)限度に関連付けられ、前記PDCCH候補限度または前記CCE限度は、前記PDCCH監視ウィンドウ向けに定義される、請求項1に記載のUE。
【請求項5】
前記PDCCH監視構成はPDCCH候補限度または制御チャネル要素(CCE)限度に関連付けられ、前記PDCCH候補限度または前記CCE限度は、PDCCH監視に関連付けられた前記スパン向けに定義される、請求項1に記載のUE。
【請求項6】
前記1つまたは複数のプロセッサは、前記PDCCH監視構成を受信するために、
前記PDCCH監視ウィンドウに関連付けられたスロットのための1つまたは複数のPDCCH監視機会の指示を受信するように構成され、前記1つまたは複数のPDCCH監視機会は、前記スロットの中に含まれる1つまたは複数のスパンの中に含まれる、請求項1に記載のUE。
【請求項7】
PDCCH監視に関連付けられた前記スパンは、前記PDCCH監視ウィンドウに関連付けられたスロットの中に含まれ、前記スロットの中の前記スパンの位置は、前記PDCCH監視構成に関連付けられたスロットに対して固定される、請求項1に記載のUE。
【請求項8】
前記スロットの中の前記スパンの前記位置は、前記スロットの最初の1つまたは複数のシンボルであり、前記1つまたは複数のシンボルの量は、前記指示によって示される、連続するシンボルの前記数である、請求項7に記載のUE。
【請求項9】
前記1つまたは複数のプロセッサは、前記PDCCH監視能力の前記指示を送信するために、
サブキャリア間隔に関連付けられた第1のPDCCH監視能力、および前記サブキャリア間隔に関連付けられた第2のPDCCH監視能力を送信するように構成される、請求項1に記載のUE。
【請求項10】
前記1つまたは複数のプロセッサは、前記PDCCH監視能力の前記指示を送信するために、
第1のサブキャリア間隔に関連付けられた第1のPDCCH監視能力、および第2のサブキャリア間隔に関連付けられた第2のPDCCH監視能力を送信するように構成される、請求項1に記載のUE。
【請求項11】
ワイヤレス通信のための基地局であって、
メモリと、
前記メモリに結合された1つまたは複数のプロセッサとを備え、前記1つまたは複数のプロセッサは、
2つの連続するマルチスロット物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)監視ウィンドウの間の時間量、PDCCH監視ウィンドウにおいて監視されるべきスロットの数と、PDCCH監視に関連付けられたスパンに含まれるべき連続するシンボルの数を示す、PDCCH監視能力の指示を、ユーザ機器(UE)から受信することであって、各スロットは複数のシンボルを含むことと、
前記PDCCH監視能力に少なくとも部分的に基づくPDCCH監視構成を、前記UEへ送信することとを行うように構成される、基地局。
【請求項12】
2つの連続するPDCCH監視ウィンドウの間の前記時間量は、第1のPDCCH監視ウィンドウおよび第2のPDCCH監視ウィンドウが時間ドメインの中で連続するときの、前記第1のPDCCH監視ウィンドウの第1のスロットと前記第2のPDCCH監視ウィンドウの第1のスロットとの間の最少時間量を示す、請求項11に記載の基地局。
【請求項13】
PDCCH監視に関連付けられた前記スパンは、PDCCH監視に関連付けられたスロットに含まれる、請求項11に記載の基地局。
【請求項14】
前記PDCCH監視構成はPDCCH候補限度または制御チャネル要素(CCE)限度に関連付けられ、前記PDCCH候補限度または前記CCE限度は、前記PDCCH監視ウィンドウ向けに定義される、請求項11に記載の基地局。
【請求項15】
前記PDCCH監視構成はPDCCH候補限度または制御チャネル要素(CCE)限度に関連付けられ、前記PDCCH候補限度または前記CCE限度は、PDCCH監視に関連付けられた前記スパン向けに定義される、請求項11に記載の基地局。
【請求項16】
前記1つまたは複数のプロセッサは、前記PDCCH監視構成を送信するために、
前記PDCCH監視ウィンドウに関連付けられたスロットのための1つまたは複数のPDCCH監視機会の指示を送信するように構成され、前記1つまたは複数のPDCCH監視機会は、前記スロットの中に含まれる1つまたは複数のスパンの中に含まれる、請求項11に記載の基地局。
【請求項17】
PDCCH監視に関連付けられた前記スパンは、前記PDCCH監視ウィンドウに関連付けられたスロットの中に含まれ、前記スロットの中の前記スパンの位置は、前記PDCCH監視構成に関連付けられたスロットに対して固定される、請求項11に記載の基地局。
【請求項18】
前記スロットの中の前記スパンの前記位置は、前記スロットの最初の1つまたは複数のシンボルであり、前記1つまたは複数のシンボルの量は、前記指示によって示される、連続するシンボルの前記数である、請求項17に記載の基地局。
【請求項19】
前記1つまたは複数のプロセッサは、前記PDCCH監視能力の前記指示を受信するために、
サブキャリア間隔に関連付けられた第1のPDCCH監視能力、および前記サブキャリア間隔に関連付けられた第2のPDCCH監視能力を受信するように構成される、請求項11に記載の基地局。
【請求項20】
前記1つまたは複数のプロセッサは、前記PDCCH監視能力の前記指示を受信するために、
第1のサブキャリア間隔に関連付けられた第1のPDCCH監視能力、および第2のサブキャリア間隔に関連付けられた第2のPDCCH監視能力を受信するように構成される、請求項11に記載の基地局。
【請求項21】
ユーザ機器(UE)によって実施されるワイヤレス通信の方法であって、
2つの連続するマルチスロット物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)監視ウィンドウの間の時間量、PDCCH監視ウィンドウにおいて監視されるべきスロットの数と、PDCCH監視に関連付けられたスパンに含まれるべき連続するシンボルの数を示す、PDCCH監視能力の指示を送信するステップであって、各スロットは複数のシンボルを含むステップと、
前記PDCCH監視能力に少なくとも部分的に基づくPDCCH監視構成を受信するステップとを含む方法。
【請求項22】
2つの連続するPDCCH監視ウィンドウの間の前記時間量は、第1のPDCCH監視ウィンドウおよび第2のPDCCH監視ウィンドウが時間ドメインの中で連続するときの、前記第1のPDCCH監視ウィンドウの第1のスロットと前記第2のPDCCH監視ウィンドウの第1のスロットとの間の最少時間量を示す、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
PDCCH監視に関連付けられた前記スパンは、PDCCH監視に関連付けられたスロットに含まれる、請求項21に記載の方法。
【請求項24】
前記PDCCH監視構成を受信するステップは、
前記PDCCH監視ウィンドウに関連付けられたスロットのための1つまたは複数のPDCCH監視機会の指示を受信するステップを含み、前記1つまたは複数のPDCCH監視機会は、前記スロットの中に含まれる1つまたは複数のスパンの中に含まれる、請求項21に記載の方法。
【請求項25】
PDCCH監視に関連付けられた前記スパンは、前記PDCCH監視ウィンドウに関連付けられたスロットの中に含まれ、前記スロットの中の前記スパンの位置は、前記PDCCH監視構成に関連付けられたスロットに対して固定される、請求項21に記載の方法。
【請求項26】
基地局によって実施されるワイヤレス通信の方法であって、
2つの連続するマルチスロット物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)監視ウィンドウの間の時間量、PDCCH監視ウィンドウにおいて監視されるべきスロットの数と、PDCCH監視に関連付けられたスパンに含まれるべき連続するシンボルの数を示す、PDCCH監視能力の指示を、ユーザ機器(UE)から受信するステップであって、各スロットは複数のシンボルを含むステップと、
前記PDCCH監視能力に少なくとも部分的に基づくPDCCH監視構成を、前記UEへ送信するステップとを含む方法。
【請求項27】
2つの連続するPDCCH監視ウィンドウの間の前記時間量は、第1のPDCCH監視ウィンドウおよび第2のPDCCH監視ウィンドウが時間ドメインの中で連続するときの、前記第1のPDCCH監視ウィンドウの第1のスロットと前記第2のPDCCH監視ウィンドウの第1のスロットとの間の最少時間量を示す、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
PDCCH監視に関連付けられる前記スパンは、PDCCH監視に関連付けられるスロットに含まれる、請求項26に記載の方法。
【請求項29】
前記PDCCH監視構成を送信するステップは、
前記PDCCH監視ウィンドウに関連付けられたスロットのための1つまたは複数のPDCCH監視機会の指示を送信するステップを含み、前記1つまたは複数のPDCCH監視機会は、前記スロットの中に含まれる1つまたは複数のスパンの中に含まれる、請求項26に記載の方法。
【請求項30】
PDCCH監視に関連付けられた前記スパンは、前記PDCCH監視ウィンドウに関連付けられたスロットの中に含まれ、前記スロットの中の前記スパンの位置は、前記PDCCH監視構成に関連付けられたスロットに対して固定される、請求項26に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本特許出願は、参照により本明細書に明確に組み込まれる、「USER EQUIPMENT MONITORING CAPABILITY FOR MULTIPLE SLOT PHYSICAL DOWNLINK CONTROL CHANNEL MONITORING」と題する、2021年4月6日に出願された米国非仮特許出願第17/223,624号の優先権を主張する。
【0002】
本開示の態様は、概してワイヤレス通信に関し、多スロット物理ダウンリンク制御チャネル(physical downlink control channel: PDCCH)監視のためのユーザ機器(user equipment: UE)監視能力のための技法および装置に関する。
【背景技術】
【0003】
ワイヤレス通信システムは、電話、ビデオ、データ、メッセージング、およびブロードキャストなど、様々な電気通信サービスを提供するために広く展開されている。典型的なワイヤレス通信システムは、利用可能なシステムリソース(たとえば、帯域幅、送信電力など)を共有することによって複数のユーザとの通信をサポートすることが可能な多元接続技術を利用する場合がある。そのような多元接続技術の例には、符号分割多元接続(code division multiple access: CDMA)システム、時分割多元接続(time division multiple access: TDMA)システム、周波数分割多元接続(frequency-division multiple access: FDMA)システム、直交周波数分割多元接続(orthogonal frequency-division multiple access: OFDMA)システム、シングルキャリア周波数分割多元接続(single-carrier frequency-division multiple access: SC-FDMA)システム、時分割同期符号分割多元接続(time division synchronous code division multiple access: TD-SCDMA)システム、およびロングタームエボリューション(Long Term Evolution: LTE)が含まれる。LTE/LTEアドバンストは、第3世代パートナーシッププロジェクト(Third Generation Partnership Project: 3GPP(登録商標))によって公表されたユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(Universal Mobile Telecommunications System: UMTS)モバイル規格の拡張のセットである。
【0004】
ワイヤレスネットワークは、いくつかのユーザ機器(UE)のための通信をサポートすることができる、いくつかの基地局(base station: BS)を含み得る。UEは、ダウンリンクおよびアップリンクを介してBSと通信し得る。「ダウンリンク」(または、「順方向リンク」)はBSからUEへの通信リンクを指し、「アップリンク」(または、「逆方向リンク」)はUEからBSへの通信リンクを指す。本明細書でより詳細に説明するように、BSは、ノードB、gNB、アクセスポイント(access point: AP)、ラジオヘッド、送信受信ポイント(transmit receive point: TRP)、ニューラジオ(New Radio: NR)BS、5GノードBなどと呼ばれることがある。
【0005】
上記の多元接続技術は、都市レベル、国家レベル、地域レベル、さらには世界レベルで様々なユーザ機器が通信することを可能にする共通プロトコルを提供するために、様々な電気通信規格において採用されている。NRは、5Gと呼ばれることもあり、3GPPによって公表されたLTEモバイル規格に対する拡張のセットである。NRは、スペクトル効率を改善すること、コストを減らすこと、サービスを改善すること、新たなスペクトルを利用すること、および巡回プレフィックス(cyclic prefix: CP)付き直交周波数分割多重化(orthogonal frequency division multiplexing: OFDM)(CP-OFDM)をダウンリンク(downlink: DL)上で使用し、CP-OFDMおよび/またはSC-FDM(たとえば、離散フーリエ変換拡散OFDM(discrete Fourier transform spread OFDM: DFT-s-OFDM)とも呼ばれる)をアップリンク(uplink: UL)上で使用して、他のオープン標準とよりよく統合すること、ならびにビームフォーミング、多入力多出力(multiple-input multiple-output: MIMO)アンテナ技術、およびキャリアアグリゲーションをサポートすることによって、モバイルブロードバンドインターネットアクセスをよりよくサポートするように設計されている。モバイルブロードバンドアクセスに対する需要が増大し続けているので、LTE、NR、および他の無線アクセス技術におけるさらなる改善は有用なままである。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
いくつかの態様では、ワイヤレス通信のためのユーザ機器(UE)は、メモリと、メモリに結合された1つまたは複数のプロセッサとを含み、プロセッサは、2つの連続する物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)監視ウィンドウの間の時間量、PDCCH監視ウィンドウの中に含まれるべきスロットの数、およびPDCCH監視に関連付けられるべきスロットの中の連続するシンボルの数を示す、PDCCH監視能力の指示を送信することと、PDCCH監視能力に少なくとも部分的に基づくPDCCH監視構成を受信することとを行うように構成される。
【0007】
いくつかの態様では、ワイヤレス通信のための基地局は、メモリと、メモリに結合された1つまたは複数のプロセッサとを含み、プロセッサは、2つの連続するPDCCH監視ウィンドウの間の時間量、PDCCH監視ウィンドウの中に含まれるべきスロットの数、およびPDCCH監視に関連付けられるべきスロットの中の連続するシンボルの数を示す、PDCCH監視能力の指示を、UEから受信することと、PDCCH監視能力に少なくとも部分的に基づくPDCCH監視構成を、UEへ送信することとを行うように構成される。
【0008】
いくつかの態様では、UEによる実施されるワイヤレス通信の方法は、2つの連続するPDCCH監視ウィンドウの間の時間量、PDCCH監視ウィンドウの中に含まれるべきスロットの数、およびPDCCH監視に関連付けられるべきスロットの中の連続するシンボルの数を示す、PDCCH監視能力の指示を送信するステップと、PDCCH監視能力に少なくとも部分的に基づくPDCCH監視構成を受信するステップとを含む。
【0009】
いくつかの態様では、基地局によって実施されるワイヤレス通信の方法は、2つの連続するPDCCH監視ウィンドウの間の時間量、PDCCH監視ウィンドウの中に含まれるべきスロットの数、およびPDCCH監視に関連付けられるべきスロットの中の連続するシンボルの数を示す、PDCCH監視能力の指示を、UEから受信するステップと、PDCCH監視能力に少なくとも部分的に基づくPDCCH監視構成を、UEへ送信するステップとを含む。
【0010】
いくつかの態様では、ワイヤレス通信のための命令のセットを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体は、UEの1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、UEに、2つの連続するPDCCH監視ウィンドウの間の時間量、PDCCH監視ウィンドウの中に含まれるべきスロットの数、およびPDCCH監視に関連付けられるべきスロットの中の連続するシンボルの数を示す、PDCCH監視能力の指示を送信することと、PDCCH監視能力に少なくとも部分的に基づくPDCCH監視構成を受信することとを行わせる1つまたは複数の命令を含む。
【0011】
いくつかの態様では、ワイヤレス通信のための命令のセットを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体は、基地局の1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、基地局に、2つの連続するPDCCH監視ウィンドウの間の時間量、PDCCH監視ウィンドウの中に含まれるべきスロットの数、およびPDCCH監視に関連付けられるべきスロットの中の連続するシンボルの数を示す、PDCCH監視能力の指示を、UEから受信することと、PDCCH監視能力に少なくとも部分的に基づくPDCCH監視構成を、UEへ送信することとを行わせる1つまたは複数の命令を含む。
【0012】
いくつかの態様では、ワイヤレス通信のための装置は、2つの連続するPDCCH監視ウィンドウの間の時間量、PDCCH監視ウィンドウの中に含まれるべきスロットの数、およびPDCCH監視に関連付けられるべきスロットの中の連続するシンボルの数を示す、PDCCH監視能力の指示を送信するための手段と、PDCCH監視能力に少なくとも部分的に基づくPDCCH監視構成を受信するための手段とを含む。
【0013】
いくつかの態様では、ワイヤレス通信のための装置は、2つの連続するPDCCH監視ウィンドウの間の時間量、PDCCH監視ウィンドウの中に含まれるべきスロットの数、およびPDCCH監視に関連付けられるべきスロットの中の連続するシンボルの数を示す、PDCCH監視能力の指示を、UEから受信するための手段と、PDCCH監視能力に少なくとも部分的に基づくPDCCH監視構成を、UEへ送信するための手段とを含む。
【0014】
態様は、一般に、図面および本明細書を参照して本明細書において十分に説明されるとともに、図面および本明細書によって示すような、方法、装置、システム、コンピュータプログラム製品、非一時的コンピュータ可読媒体、ユーザ機器、基地局、ワイヤレス通信デバイス、および/または処理システムを含む。
【0015】
上記は、以下の発明を実施するための形態がよりよく理解され得るように、本開示による例の特徴と技術的利点とをかなり広範に概説している。追加の特徴および利点が以下で説明される。開示する概念および具体例は、本開示の同じ目的を遂行するための他の構造を修正または設計するための基礎として容易に使用されてよい。そのような等価な構造は、添付の特許請求の範囲から逸脱しない。本明細書で開示する概念の特性、それらの編成と動作方法の両方が、添付の図面に関連して検討されれば、以下の説明から、関連する利点とともによりよく理解されるであろう。図の各々は、特許請求の範囲の限定の定義としてではなく、例示および説明のために提供される。
【0016】
態様について、いくつかの例を例示することによって本開示で説明するが、多くの異なる構成およびシナリオにおいてそのような態様が実装され得ることが当業者には理解されよう。本明細書で説明する技法は、異なるプラットフォームタイプ、デバイス、システム、形状、サイズ、および/またはパッケージング構成を使用して実装され得る。たとえば、いくつかの態様は、集積チップ実施形態または他の非モジュール構成要素ベースのデバイス(たとえば、エンドユーザデバイス、車両、通信デバイス、コンピューティングデバイス、産業機器、小売/購買デバイス、医療デバイス、または人工知能対応デバイス)によって実装される場合がある。態様は、チップレベル構成要素、モジュラー構成要素、非モジュラー構成要素、非チップレベル構成要素、デバイスレベル構成要素、またはシステムレベル構成要素で実装され得る。説明する態様および特徴を組み込むデバイスは、特許請求および説明する態様の実装および実践のために、追加の構成要素および特徴を含み得る。たとえば、ワイヤレス信号の送信および受信は、アナログおよびデジタルの目的でいくつかの構成要素(たとえば、アンテナ、無線周波数(radio frequency: RF)チェーン、電力増幅器、変調器、バッファ、プロセッサ、インターリーバ、加算器(adder)、または加算器(summer)を含むハードウェア構成要素)を含み得る。本明細書で説明する態様が、様々なサイズ、形状、および構造の、多種多様なデバイス、構成要素、システム、分散型配列、またはエンドユーザデバイスにおいて実践され得るものとする。
【0017】
本開示の上述の特徴が詳細に理解され得るように、添付の図面にその一部が示される態様を参照することによって、上記で簡潔に要約した内容について、より具体的な説明を行う場合がある。しかしながら、本説明は他の等しく効果的な態様を許容する場合があるので、添付の図面が、本開示のいくつかの典型的な態様のみを示し、したがって、その範囲の限定と見なされるべきではないことに留意されたい。異なる図面における同じ参照番号は、同じまたは同様の要素を識別する場合がある。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本開示による、ワイヤレスネットワークの例を示す図である。
図2】本開示による、ワイヤレスネットワークの中で基地局がユーザ機器(UE)と通信している例を示す図である。
図3】本開示による、ワイヤレス通信のための例示的なリソース構造を示す図である。
図4】本開示による、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)監視のためのスロットの中のスパンの例を示す図である。
図5】本開示による、多スロットPDCCH監視のためのUE監視能力の報告に関連付けられた例を示す図である。
図6】本開示による、PDCCH監視能力と、多スロットPDCCH監視のための構成とに関連付けられた例を示す図である。
図7】本開示による、多スロットPDCCH監視のためのUE監視能力に関連付けられた例示的プロセスを示す図である。
図8】本開示による、多スロットPDCCH監視のためのUE監視能力に関連付けられた例示的プロセスを示す図である。
図9】本開示による、ワイヤレス通信のための例示的装置のブロック図である。
図10】本開示による、ワイヤレス通信のための例示的装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本開示の様々な態様について、添付の図面を参照して以下でより十分に説明する。しかしながら、本開示は、多くの異なる形態で具現化されてよく、本開示全体にわたって提示される任意の特定の構造または機能に限定されるものと解釈されるべきではない。むしろ、これらの態様は、本開示が徹底的で完全になり、本開示の範囲を当業者に十分に伝えるように構成される。本明細書の教示に基づいて、本開示の範囲は、本開示の任意の他の態様とは無関係に実装されるにせよ、本開示の任意の他の態様と組み合わせて実装されるにせよ、本明細書で開示される本開示の任意の態様を包含することが意図されることを、当業者は諒解されたい。たとえば、本明細書に記載の任意の数の態様を使用して、装置が実装されてよく、または方法が実践されてよい。加えて、本開示の範囲は、本明細書に記載される開示の様々な態様に加えて、またはそれらの態様以外の、他の構造、機能性、または構造および機能性を使用して実践されるような装置または方法を包含するものである。本明細書で開示される本開示のいかなる態様も、請求項の1つまたは複数の要素によって具現化され得ることを理解されたい。
【0020】
次に、様々な装置および技法を参照して、電気通信システムのいくつかの態様を提示する。これらの装置および技法は、以下の発明を実施するための形態において説明され、様々なブロック、モジュール、構成要素、回路、ステップ、プロセス、アルゴリズムなど(「要素」と総称される)によって添付の図面に示される。これらの要素は、ハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの組合せを使って実装され得る。そのような要素がハードウェアとして実装されるかまたはソフトウェアとして実装されるかは、特定の適用例および全体的なシステムに課される設計制約に依存する。
【0021】
態様は、5GまたはNR無線アクセス技術(radio access technology: RAT)に一般的に関連付けられた用語を使用して本明細書で説明される場合があるが、本開示の態様は、3G RAT、4G RAT、および/または5Gの後(たとえば、6G)のRATなどの他のRATに適用され得ることに留意されたい。
【0022】
図1は、本開示による、ワイヤレスネットワーク100の例を示す図である。ワイヤレスネットワーク100は、他の例の中でも、5G(NR)ネットワークおよび/またはLTEネットワークの要素であるか、またはそれらを含んでよい。ワイヤレスネットワーク100は、いくつかの基地局110(BS110a、BS110b、BS110c、およびBS110dと示す)および他のネットワークエンティティを含んでよい。基地局(base station: BS)は、ユーザ機器(user equipment: UE)と通信するエンティティであり、NR BS、ノードB、gNB、5GノードB(node B: NB)、アクセスポイント、送信受信ポイント(TRP)などと呼ばれることもある。各BSは、特定の地理的エリアのための通信カバレージを提供し得る。3GPPでは、「セル」という用語は、用語が使用される文脈に応じて、BSのカバレージエリア、および/またはこのカバレージエリアにサービスするBSサブシステムを指すことがある。
【0023】
BSは、マクロセル、ピコセル、フェムトセル、および/または別のタイプのセルのための通信カバレージを提供し得る。マクロセルは、比較的大きい地理的エリア(たとえば、半径数キロメートル)をカバーすることができ、サービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にし得る。ピコセルは、比較的小さい地理的エリアをカバーすることができ、サービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にし得る。フェムトセルは、比較的小さい地理的エリア(たとえば、自宅)をカバーすることができ、フェムトセルとの関連付けを有するUE(たとえば、限定加入者グループ(closed subscriber group: CSG)内のUE)による制限付きアクセスを可能にし得る。マクロセルのためのBSは、マクロBSと呼ばれることがある。ピコセルのためのBSは、ピコBSと呼ばれることがある。フェムトセルのためのBSはフェムトBSまたはホームBSと呼ばれることがある。図1に示す例では、BS110aはマクロセル102a用のマクロBSであってよく、BS110bはピコセル102b用のピコBSであってよく、BS110cはフェムトセル102c用のフェムトBSであってよい。BSは1つまたは複数(たとえば、3つ)のセルをサポートしてよい。「eNB」、「基地局」、「NR BS」、「gNB」、「TRP」、「AP」、「ノードB」、「5G NB」、および「セル」という用語が、本明細書では互換的に使用される場合がある。
【0024】
いくつかの態様では、セルは、必ずしも静止しているとは限らない場合があり、セルの地理的エリアは、モバイルBSのロケーションに従って移動する場合がある。いくつかの態様では、BSは、任意の好適なトランスポートネットワークを使用して、直接物理接続、または仮想ネットワークなどの様々なタイプのバックホールインターフェースを通して、互いに、および/またはワイヤレスネットワーク100の中の1つもしくは複数の他のBSもしくはネットワークノード(図示せず)に相互接続され得る。
【0025】
ワイヤレスネットワーク100はまた、中継局を含み得る。中継局は、上流局(たとえば、BSまたはUE)からデータの送信を受信し、そのデータの送信を下流局(たとえば、UEまたはBS)に送ることができるエンティティである。中継局はまた、他のUEのための送信を中継することができるUEであり得る。図1に示す例では、中継BS110dは、マクロBS110aとUE120dとの間の通信を容易にするために、BS110aおよびUE120dと通信し得る。中継BSは、中継局、中継基地局、リレーなどと呼ばれることもある。
【0026】
ワイヤレスネットワーク100は、マクロBS、ピコBS、フェムトBS、中継BSなど、異なるタイプのBSを含む異種ネットワークであってよい。これらの異なるタイプのBSは、ワイヤレスネットワーク100において、異なる送信電力レベル、異なるカバレージエリア、および干渉に対する異なる影響を有する場合がある。たとえば、マクロBSは、高い送信電力レベル(たとえば、5~40ワット)を有する場合があるが、ピコBS、フェムトBS、および中継BSは、より低い送信電力レベル(たとえば、0.1~2ワット)を有する場合がある。
【0027】
ネットワークコントローラ130は、BSのセットに結合してよく、これらのBSのための協調および制御を行ってよい。ネットワークコントローラ130は、バックホールを介してBSと通信し得る。BSはまた、たとえば、ワイヤレスまたはワイヤラインバックホールを介して、直接または間接的に互いと通信し得る。
【0028】
UE120(たとえば、120a、120b、120c)は、ワイヤレスネットワーク100全体にわたって分散されてよく、各UEは、固定またはモバイルであってよい。UEは、アクセス端末、端末、移動局、加入者ユニット、局などと呼ばれることもある。UEは、セルラーフォン(たとえば、スマートフォン)、携帯情報端末(personal digital assistant: PDA)、ワイヤレスモデム、ワイヤレス通信デバイス、ハンドヘルドデバイス、ラップトップコンピュータ、コードレスフォン、ワイヤレスローカルループ(wireless local loop: WLL)局、タブレット、カメラ、ゲームデバイス、ネットブック、スマートブック、ウルトラブック、医療デバイスまたは医療機器、生体センサー/デバイス、ウェアラブルデバイス(スマートウオッチ、スマートクロージング、スマートグラス、スマートリストバンド、スマートジュエリー(たとえば、スマートリング、スマートブレスレット))、エンターテインメントデバイス(たとえば、音楽もしくはビデオデバイス、または衛星ラジオ)、車両部品またはセンサー、スマートメーター/センサー、産業用製造機器、全地球測位システムデバイス、あるいはワイヤレスまたはワイヤード媒体を介して通信するように構成された任意の他の好適なデバイスであってよい。
【0029】
いくつかのUEは、マシンタイプ通信(machine-type communication: MTC)UE、または発展型もしくは拡張マシンタイプ通信(enhanced machine-type communication: eMTC)UEと見なされてよい。MTC UEおよびeMTC UEは、たとえば、基地局、別のデバイス(たとえば、リモートデバイス)、またはいくつかの他のエンティティと通信し得る、ロボット、ドローン、リモートデバイス、センサー、メーター、モニタ、および/またはロケーションタグを含む。ワイヤレスノードは、たとえば、ワイヤードまたはワイヤレスの通信リンクを介して、ネットワーク(たとえば、インターネットまたはセルラーネットワークなどのワイドエリアネットワーク)のための接続性またはネットワークへの接続性を提供し得る。いくつかのUEは、モノのインターネット(Internet-of-Things: IoT)デバイスと見なされてよく、かつ/またはNB-IoT(narrowband internet of things、狭帯域のモノのインターネット)デバイスとして実装されてよい。いくつかのUEは、顧客構内機器(Customer Premises Equipment: CPE)と見なされ得る。UE120は、プロセッサ構成要素および/またはメモリ構成要素など、UE120の構成要素を収容するハウジングの内部に含まれてよい。いくつかの態様では、プロセッサ構成要素とメモリ構成要素は互いに結合されてよい。たとえば、プロセッサ構成要素(たとえば、1つまたは複数のプロセッサ)とメモリ構成要素(たとえば、メモリ)は、動作可能に結合され、通信可能に結合され、電子的に結合され、かつ/または電気的に結合されてよい。
【0030】
一般に、任意の数のワイヤレスネットワークが、所与の地理的エリアの中で展開され得る。各ワイヤレスネットワークは、特定のRATをサポートしてよく、1つまたは複数の周波数上で動作し得る。RATは、無線技術、エアインターフェースなどと呼ばれる場合もある。周波数は、キャリア、周波数チャネルなどと呼ばれる場合もある。各周波数は、異なるRATのワイヤレスネットワーク間の干渉を回避するために、所与の地理的領域において単一のRATをサポートし得る。いくつかの場合には、NRネットワークまたは5G RATネットワークが展開され得る。
【0031】
いくつかの態様では、2つ以上のUE120(たとえば、UE120aおよびUE120eとして示される)は、1つまたは複数のサイドリンクチャネルを使って(たとえば、互いに通信するための媒介として基地局110を使わずに)直接通信してよい。たとえば、UE120は、ピアツーピア(peer-to-peer: P2P)通信、デバイス間(device-to-device: D2D)通信、(たとえば、車車間(vehicle-to-vehicle: V2V)プロトコル、路車間(vehicle-to-infrastructure: V2I)プロトコルなどを含み得る)ビークルツーエブリシング(vehicle-to-everything: V2X)プロトコル、および/またはメッシュネットワークを使って通信し得る。この場合、UE120は、スケジューリング動作、リソース選択動作、および/または基地局110によって実施されるものとして本明細書の中の他の箇所で説明する他の動作を実施し得る。
【0032】
ワイヤレスネットワーク100のデバイスは、電磁スペクトルを使って通信する場合があり、このスペクトルは、周波数または波長に基づいて、様々なクラス、帯域、チャネルなどに下位分割され得る。たとえば、ワイヤレスネットワーク100のデバイスは、410MHzから7.125GHzにわたり得る、第1の周波数範囲(first frequency range: FR1)を有する動作帯域を使って通信する場合があり、かつ/または24.25GHzから52.6GHzにわたり得る第2の周波数範囲(second frequency range: FR2)を有する動作帯域を使って通信する場合がある。FR1とFR2との間の周波数は、中間帯周波数と呼ばれることがある。FR1の一部分は6GHzよりも大きいが、FR1はしばしば「サブ6GHz」帯域と呼ばれる。同様に、FR2は、国際電気通信連合(International Telecommunications Union: ITU)によって「ミリメートル波」帯域として特定される極高周波(extremely high frequency: EHF)帯域(30GHz~300GHz)とは異なるにもかかわらず、しばしば「ミリメートル波」帯域と呼ばれる。したがって、別段に明記されていない限り、「サブ6GHz」などの用語は、本明細書で使用される場合、6GHz未満の周波数、FR1内の周波数、および/または中間帯周波数(たとえば、7.125GHzよりも大きい)を広く表し得ることを理解されたい。同様に、別段に明記されていない限り、「ミリメートル波」などの用語は、本明細書で使用される場合、EHF帯域内の周波数、FR2内の周波数、および/または中間帯周波数(たとえば、24.25GHz未満)を広く表し得ることを理解されたい。FR1およびFR2に含まれる周波数は修正されることがあり、本明細書で説明される技法はそれらの修正された周波数範囲に適用可能であることが企図される。
【0033】
上記で示したように、図1は例として与えられる。他の例は、図1に関して説明される例とは異なることがある。
【0034】
図2は、本開示による、ワイヤレスネットワーク100における、UE120と通信している基地局110の例200を示す図である。基地局110は、T個のアンテナ234a~234tが装備されてよく、UE120は、R個のアンテナ252a~252rが装備されてよく、この場合、一般にT≧1およびR≧1である。
【0035】
基地局110において、送信プロセッサ220は、1つまたは複数のUE向けのデータをデータソース212から受信し、UEから受信されたチャネル品質インジケータ(channel quality indicator: CQI)に少なくとも部分的に基づいて、UEごとに1つまたは複数の変調およびコーディング方式(modulation and coding scheme: MCS)を選択し、UE用に選択されたMCSに少なくとも部分的に基づいて、UEごとにデータを処理(たとえば、符号化および変調)し、データシンボルをすべてのUEに提供してよい。送信プロセッサ220はまた、(たとえば、半静的リソース区分情報(semi-static resource partitioning information: SRPI)のための)システム情報および制御情報(たとえば、CQI要求、許可、および/または上位レイヤシグナリング)を処理し、オーバーヘッドシンボルおよび制御シンボルを提供し得る。送信プロセッサ220はまた、参照信号(たとえば、セル固有参照信号(cell-specific reference signal: CRS)または復調参照信号(demodulation reference signal: DMRS))および同期信号(たとえば、1次同期信号(primary synchronization signal: PSS)または2次同期信号(secondary synchronization signal: SSS))のための参照シンボルを生成してよい。送信(transmit: TX)多入力多出力(MIMO)プロセッサ230は、適用可能な場合、データシンボル、制御シンボル、オーバーヘッドシンボル、および/または参照シンボルに対して空間処理(たとえば、プリコーディング)を実施してよく、T個の出力シンボルストリームをT個の変調器(modulator: MOD)232a~232tに提供してよい。各変調器232は、(たとえば、OFDM用に)それぞれの出力シンボルストリームを処理して、出力サンプルストリームを取得してよい。各変調器232は、出力サンプルストリームをさらに処理(たとえば、アナログにコンバート、増幅、フィルタリング、およびアップコンバート)して、ダウンリンク信号を取得してよい。変調器232a~232tからのT個のダウンリンク信号は、それぞれ、T個のアンテナ234a~234tを介して送信されてよい。
【0036】
UE120において、アンテナ252a~252rは、基地局110および/または他の基地局からダウンリンク信号を受信してよく、それぞれ、受信された信号を復調器(demodulator: DEMOD)254a~254rに提供してよい。各復調器254は、受信された信号を調整(たとえば、フィルタリング、増幅、ダウンコンバート、およびデジタル化)して、入力サンプルを取得し得る。各復調器254は、(たとえば、OFDMのための)入力サンプルをさらに処理して、受信シンボルを取得してよい。MIMO検出器256は、すべてのR個の復調器254a~254rから受信シンボルを取得し、適用可能な場合、受信シンボルに対してMIMO検出を実施し、検出されたシンボルを提供してよい。受信プロセッサ258は、検出されたシンボルを処理(たとえば、復調および復号)し、UE120のための復号されたデータをデータシンク260に提供し、復号された制御情報およびシステム情報をコントローラ/プロセッサ280に提供し得る。「コントローラ/プロセッサ」という用語は、1つもしくは複数のコントローラ、1つもしくは複数のプロセッサ、またはそれらの組合せを指す場合がある。チャネルプロセッサは、他の例の中でも、参照信号受信電力(reference signal received power: RSRP)パラメータ、受信信号強度インジケータ(received signal strength indicator: RSSI)パラメータ、参照信号受信品質(reference signal received quality: RSRQ)パラメータ、および/またはチャネル品質インジケータ(CQI)パラメータを判断し得る。いくつかの態様では、UE120の1つまたは複数の構成要素は、ハウジング284に含まれてよい。
【0037】
ネットワークコントローラ130は、通信ユニット294、コントローラ/プロセッサ290、およびメモリ292を含み得る。ネットワークコントローラ130は、たとえば、コアネットワークの中の1つまたは複数のデバイスを含み得る。ネットワークコントローラ130は、通信ユニット294を介して基地局110と通信し得る。
【0038】
アンテナ(たとえば、アンテナ234a~234tおよび/またはアンテナ252a~252r)は、他の例の中でも、1つまたは複数のアンテナパネル、アンテナグループ、アンテナ要素のセット、および/またはアンテナアレイを含んでよく、またはそれらの内部に含まれてよい。アンテナパネル、アンテナグループ、アンテナ要素のセット、および/またはアンテナアレイは、1つまたは複数のアンテナ要素を含み得る。アンテナパネル、アンテナグループ、アンテナ要素のセット、および/またはアンテナアレイは、共平面アンテナ要素のセットおよび/または非共平面アンテナ要素のセットを含み得る。アンテナパネル、アンテナグループ、アンテナ要素のセット、および/またはアンテナアレイは、単一ハウジング内のアンテナ要素および/または複数のハウジング内のアンテナ要素を含み得る。アンテナパネル、アンテナグループ、アンテナ要素のセット、および/またはアンテナアレイは、図2の1つまたは複数の構成要素など、1つまたは複数の送信および/または受信構成要素に結合された1つまたは複数のアンテナ要素を含み得る。
【0039】
アップリンク上では、UE120において、送信プロセッサ264は、データソース262からデータを、またコントローラ/プロセッサ280から(たとえば、RSRP、RSSI、RSRQ、および/またはCQIを含む報告用の)制御情報を受信し、それらを処理してよい。送信プロセッサ264はまた、1つまたは複数の参照信号のための参照シンボルを生成し得る。送信プロセッサ264からのシンボルは、適用可能な場合、TX MIMOプロセッサ266によってプリコーディングされ、変調器254a~254rによって(たとえば、DFT-s-OFDM、またはCP-OFDM用に)さらに処理され、基地局110へ送信されてよい。いくつかの態様では、UE120の変調器および復調器(たとえば、MOD/DEMOD254)は、UE120のモデム内に含まれてよい。いくつかの態様では、UE120はトランシーバを含む。トランシーバは、アンテナ252、変調器および/もしくは復調器254、MIMO検出器256、受信プロセッサ258、送信プロセッサ264、ならびに/またはTX MIMOプロセッサ266の任意の組合せを含み得る。トランシーバは、たとえば、図5図8に関して記載するように、プロセッサ(たとえば、コントローラ/プロセッサ280)およびメモリ282によって、本明細書に記載する方法のいずれかの態様を実施するのに使われてよい。
【0040】
基地局110において、UE120および他のUEからのアップリンク信号は、アンテナ234によって受信され、復調器232によって処理され、適用可能な場合、MIMO検出器236によって検出され、受信プロセッサ238によってさらに処理されて、UE120によって送られた復号データおよび制御情報を取得し得る。受信プロセッサ238は、復号されたデータをデータシンク239に提供し、復号された制御情報をコントローラ/プロセッサ240に提供し得る。基地局110は、通信ユニット244を含んでよく、通信ユニット244を介してネットワークコントローラ130と通信してよい。基地局110は、ダウンリンクおよび/またはアップリンク通信のためにUE120をスケジュールするためのスケジューラ246を含んでよい。いくつかの態様では、基地局110の変調器および復調器(たとえば、MOD/DEMOD232)が、基地局110のモデム内に含まれてよい。いくつかの態様では、基地局110はトランシーバを含む。トランシーバは、アンテナ234、変調器および/もしくは復調器232、MIMO検出器236、受信プロセッサ238、送信プロセッサ220、ならびに/またはTX MIMOプロセッサ230のどの組合せを含んでもよい。トランシーバは、たとえば、図5図8に関して記載するように、プロセッサ(たとえば、コントローラ/プロセッサ240)およびメモリ242によって、本明細書に記載する方法のいずれかの態様を実施するのに使われてよい。
【0041】
基地局110のコントローラ/プロセッサ240、UE120のコントローラ/プロセッサ280、および/または図2の任意の他の構成要素は、本明細書の他の箇所でより詳細に説明するように、多スロット物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)監視のためのUE監視能力に関連付けられた1つまたは複数の技法を実施し得る。たとえば、基地局110のコントローラ/プロセッサ240、UE120のコントローラ/プロセッサ280、および/または図2の任意の他の構成要素は、たとえば、図7のプロセス700、図8のプロセス800、および/または本明細書で説明する他のプロセスの動作を実施または指示し得る。メモリ242およびメモリ282は、それぞれ、基地局110およびUE120のためのデータおよびプログラムコードを記憶し得る。いくつかの態様では、メモリ242および/またはメモリ282は、ワイヤレス通信のための1つまたは複数の命令(たとえば、コードおよび/またはプログラムコード)を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体を含んでよい。たとえば、1つまたは複数の命令は、基地局110および/またはUE120の1つまたは複数のプロセッサによって(たとえば、直ちに、またはコンパイルし、コンバートし、かつ/もしくは解釈した後)実行されると、1つもしくは複数のプロセッサ、UE120、および/または基地局110に、たとえば、図7のプロセス700、図8のプロセス800、および/または本明細書で説明するような他のプロセスの動作を実施または指示させてよい。いくつかの態様では、命令を実行することは、他の例の中でも、命令を稼動すること、命令をコンバートすること、命令をコンパイルすること、および/または命令を解釈することを含み得る。
【0042】
いくつかの態様では、UE120は、2つの連続するPDCCH監視ウィンドウの間の時間量、PDCCH監視ウィンドウの中に含まれるべきスロットの数、およびPDCCH監視に関連付けられるべきスロットの中の連続するシンボルの数を示す、PDCCH監視能力の指示を送信するための手段、ならびに/またはPDCCH監視能力に少なくとも部分的に基づくPDCCH監視構成を受信するための手段を含む。本明細書で説明される動作をUE120が実施するための手段は、たとえば、アンテナ252、復調器254、MIMO検出器256、受信プロセッサ258、送信プロセッサ264、TX MIMOプロセッサ266、変調器254、コントローラ/プロセッサ280、またはメモリ282のうちの1つまたは複数を含み得る。
【0043】
いくつかの態様では、基地局110は、2つの連続するPDCCH監視ウィンドウの間の時間量、PDCCH監視ウィンドウの中に含まれるべきスロットの数、およびPDCCH監視に関連付けられるべきスロットの中の連続するシンボルの数を示す、PDCCH監視能力の指示を、UEから受信するための手段、ならびに/またはPDCCH監視能力に少なくとも部分的に基づくPDCCH監視構成を、UEへ送信するための手段を含む。本明細書で説明する動作を基地局110が実施するための手段は、たとえば、送信プロセッサ220、TX MIMOプロセッサ230、変調器232、アンテナ234、復調器232、MIMO検出器236、受信プロセッサ238、コントローラ/プロセッサ240、メモリ242、またはスケジューラ246のうちの1つまたは複数を含み得る。
【0044】
図2の中のブロックは異なる構成要素として図示されるが、ブロックに関して上記で説明した機能は、単一のハードウェア構成要素、ソフトウェア構成要素、もしくは組合せ構成要素で、または構成要素の様々な組合せで実装され得る。たとえば、送信プロセッサ264、受信プロセッサ258、および/またはTX MIMOプロセッサ266に関して説明した機能は、コントローラ/プロセッサ280によって実施されてよく、またはコントローラ/プロセッサ280の制御下にあってよい。
【0045】
上記のように、図2は例として与えられる。他の例は、図2に関して説明するものとは異なる場合がある。
【0046】
図3は、本開示による、ワイヤレス通信のための例示的なリソース構造300を示す図である。リソース構造300は、本明細書で説明するリソースの様々なグループの例を示す。図示されるように、リソース構造300はサブフレーム305を含み得る。サブフレーム305は、複数のスロット310を含み得る。リソース構造300はサブフレームごとに2つのスロットを含むものとして示されているが、異なる数のスロットがサブフレームに含まれてもよい(たとえば、4つのスロット、8つのスロット、16個のスロット、32個のスロット、または別の量のスロット)。いくつかの態様では、サブフレームおよび/またはスロット以外の、異なるタイプの送信時間間隔(transmission time interval: TTI)が使われてよい。スロット310は、スロットごとに14個のシンボルなど、複数のシンボル315を含んでよい。
【0047】
スロット310の潜在的な制御領域は、制御リソースセット(control resource set: CORESET)320と呼ばれることがあり、1つもしくは複数のPDCCH、および/または1つもしくは複数の物理ダウンリンク共有チャネル(physical downlink shared channel: PDSCH)のためのCORESET320のリソースの柔軟な構成または再構成などによって、リソースの効率的な使用をサポートするように構造化されてよい。いくつかの態様では、CORESET320は、スロット310の最初のシンボル315、スロット310の最初の2つのシンボル315、またはスロット310の最初の3つのシンボル315を占有し得る。したがって、CORESET320は、周波数ドメインの中の複数のリソースブロック(resource block: RB)、および時間ドメインの中の1つ、2つ、または3つのいずれかのシンボル315を含んでよい。5Gでは、CORESET320に含まれるリソースの量は、CORESET320のための周波数ドメイン領域(たとえば、リソースブロックの量)および/または時間ドメイン領域(たとえば、シンボルの量)を示すために無線リソース制御(radio resource control: RRC)シグナリングを使用することなどによって、柔軟に構成されてよい。
【0048】
図示されるように、CORESET320を含むシンボル315は、システム帯域幅のある部分に及ぶ1つまたは複数の制御チャネル要素(control channel element: CCE)325を含んでよく、例として2つのCCE325として示される。CCE325は、ワイヤレス通信のための制御情報を提供するのに使われるダウンリンク制御情報(downlink control information: DCI)を含み得る。基地局は、(示されるように)複数のCCE325の間にDCIを送信してよく、ここで、DCIの送信のために使用されるCCE325の量は、DCIの送信のために基地局によって使用されるアグリゲーションレベル(aggregation level: AL)を表す。図3において、2というアグリゲーションレベルが、スロット310中の2つのCCE325に対応する例として示される。いくつかの態様では、1、2、4、8、16、または別のアグリゲーションレベルなど、異なるアグリゲーションレベルが使われてよい。
【0049】
各CCE325は、6つのリソース要素グループ(resource element group: REG)330として示された固定量のREG330を含んでよく、または可変量のREG330を含んでよい。いくつかの態様では、CCE325に含まれるREG330の量は、REGバンドルサイズパラメータによって示されてよい。REG330は1つのリソースブロックを含んでよく、1つのリソースブロックはシンボル315内に12個のリソース要素(resource element: RE)335を含んでよい。リソース要素335は、周波数ドメインの中の1つのサブキャリアおよび時間ドメインの中の1つのOFDMシンボルを占有してよい。
【0050】
サーチスペースは、PDCCHが位置し得る(たとえば、時間および/または周波数における)すべての可能なロケーションを含み得る。CORESET320は、UE固有サーチスペース、グループ共通サーチスペース、および/または共通サーチスペースなどの1つまたは複数のサーチスペースを含み得る。サーチスペースは、制御情報をUEに送信するために潜在的に使用され得るPDCCHをUEが見つけることができるCCEロケーションのセットを示し得る。PDCCHのための可能なロケーションは、PDCCHが(たとえば、単一のUE用の)UE固有PDCCH、それとも(たとえば、複数のUE用の)グループ共通PDCCHであるか、および/または使用されるアグリゲーションレベルに依存し得る。PDCCHのための(たとえば、時間および/または周波数における)可能なロケーションは、PDCCH候補と呼ばれることがあり、あるアグリゲーションレベルにおけるすべての可能なPDCCHロケーションのセットは、サーチスペースと呼ばれることがある。たとえば、特定のUE向けのすべての可能PDCCHロケーションのセットは、UE固有サーチスペースと呼ばれ得る。同様に、すべてのUEにわたるすべての可能PDCCHロケーションのセットは、共通サーチスペースと呼ばれ得る。UEの特定のグループのためのすべての可能なPDCCHロケーションのセットは、グループ共通サーチスペースと呼ばれ得る。アグリゲーションレベルにわたる1つまたは複数のサーチスペースは、サーチスペース(search space: SS)セットと呼ばれ得る。
【0051】
CORESET320は、インターリーブまたは非インターリーブされ得る。インターリーブされたCORESET320は、隣接するCCEが周波数ドメインにおける散乱したREGバンドルにマッピングされる(たとえば、隣接するCCEがCORESET320の連続するREGバンドルにマッピングされない)ようなCCE-REGマッピングを有し得る。非インターリーブされたCORESET320は、すべてのCCEがCORESET320の(たとえば、周波数ドメインにおける)連続するREGバンドルにマッピングされるようなCCE-REGマッピングを有し得る。
【0052】
5G/NRの3GPPリリース15など、いくつかのRATでは、異なるPDCCH監視能力が定義されている。例として、特徴グループ(feature group: FG)3-1は、UEが、スロットの最初の数シンボル(たとえば、スロットの最初の3つのシンボル)内にある、データをスケジュールするためのすべてのPDCCH候補を監視することが可能であることを示し得る。FG3-2は、UEが、スロットの任意の3つの連続するシンボルの同じスパン内にある、(UE固有サーチスペースセットのための)PDCCH候補を監視することが可能であることを示し得る。別の例として、FG3-5bは、スパン概念に少なくとも部分的に基づいてPDCCH監視能力を定義し得る。スロットは複数のスパンを含むことができ、スパンは1つまたは複数のPDCCH候補を含むことができる。異なるスパン構成がサポートされてよい。スパン構成については、図4に関連してより詳細に説明する。
【0053】
上述したように、5G/NRネットワークでは、基地局が、サーチスペースセットに少なくとも部分的に基づいて、PDCCH(たとえば、DCIなどの制御情報を含む)を送信する。所与のサーチスペースセットは、サーチスペースセット内でPDCCHを搬送し得る候補を定義し、ここで、各候補は、1つまたは複数のCCEに関連付けられる。5G/NRネットワークでは、基地局は、PDCCHを柔軟にスケジュールし、送信してよい。言い換えれば、5G/NRネットワークにおけるPDCCHの送信は、たとえば、LTEネットワークの場合と同様に、所与の無線フレームの中の周波数リソースおよび/または時間リソースの特定のセットに限定されない。PDCCH周波数ドメインおよび時間ドメインリソースは、CORESET単位で構成される。したがって、UEがCORESETで構成されると、UEは、周波数ドメインの中のどのリソースブロックがCORESETに関連付けられたサーチスペースセットに割り当てられるかを識別する情報、ならびにサーチスペースセットによって占有される連続するシンボルの数を識別する情報を有する。
【0054】
所与のUE固有のサーチスペースセット(すなわち、1つまたは複数の特定のUEに固有の制御情報を搬送し得るサーチスペースセット)の1つまたは複数の候補に関連付けられたPDCCHを受信するために、UEは、サーチスペースセットの候補の中のPDCCHを復号することを試みればよい。たとえば、UEは、候補に関連付けられた1つまたは複数のCCEインデックスを判断してよく、(たとえば、ブラインド復号(blind decoding: BD)手順を使用して)PDCCHを復号することを試みてよい。いくつかの場合(たとえば、5G/NRの3GPPリリース15)、重複しないCCEおよびBDの数に対する限度は、スロット単位で定義される。したがって、多数のCCE/BD(極端な場合、それらすべて)が、1つのスパン内に構成される可能性がある。これにより、特に、超高信頼低レイテンシ通信(ultra-reliable low latency communication: URLLC)アプリケーションをサポートするのに適した処理タイムラインに従うことを試みるとき、UEの複雑さが大幅に増す。一方、スケジューラが、CCE/BDを異なるスパンに分散させることを選んだ場合、スパンごとのCCE/BDの数が十分でなくなり得る。たとえば、30キロヘルツ(kHz)および(X、Y)=(2、2)のスパン能力のサブキャリア間隔(subcarrier spacing: SCS)向けに、各スパンは、8つのCCEを有することができる。したがって、アグリゲーションレベル=8のただ1つの候補がサポートされ得る。スパン能力については、図4に関連してより詳細に説明する。
【0055】
上記問題に対処するために、5G/NRの3GPPリリース16は、UEのスパン構成に少なくとも部分的に基づくPDCCH監視能力を導入している。スケジューリング柔軟性を向上させるために、スロットごとの重複しないCCEおよびBDの数が、5G/NRの3GPPリリース15と比較して増大される。さらに、UEの複雑さを軽減するために、スパンごとのCCE/BD限度(スパンごとの能力とも呼ばれる)が指定されてよい。このPDCCH監視能力は、本明細書ではスパンベースの監視能力またはリリース16監視能力と呼ばれる場合があり、スロット単位で定義されるPDCCH監視能力は、スロットベースの監視能力またはリリース15監視能力と呼ばれる場合がある。
【0056】
上記のように、図3は例として与えられる。他の例は、図3に関して説明したこととは異なる場合がある。たとえば、他のCORESET構成および/またはPDCCH監視構成が、UE用に定義または構成される場合がある。
【0057】
図4は、本開示による、PDCCH監視のためのスロットの中のスパンの例400を示す図である。図4は、参照番号410によって示される、それぞれのスパン構成に関連付けられるスロットのセットを示す。スパン構成は、2つのスパンの開始シンボルの間の最小ギャップXと、最大スパン持続時間Yとを識別し得る。
【0058】
スパン構成(2、2)、(4、3)、および(7、3)に対応するスパンは、それぞれ、参照番号420、430、および440によって示される。参照番号420によって示されるスパンは、交互の対角線ハッチングを使って示され、というのは、これらのスパンは互いに隣接し、こうしないと区別しにくくなるからである。参照番号430および440によって示されるスパンは、スパンの中に含まれないシンボルによって分離され、これらのシンボルは、白い長方形によって示される。
【0059】
最小ギャップXは、それぞれ、参照番号450、460、および470によって、スパン構成(2、2)、(4、3)、および(7、3)用に示される。Xは最小ギャップを定義し、したがって、スパン構成(2、2)に関連付けられたスパンのペアの開始シンボルは、互いから2シンボル以上離れ得ることに留意されたい。さらに、最大スパン持続時間Yは最大スパン持続時間を定義し、したがって、スパン430は、依然としてスパン構成(4、3)の定義の範囲内でありながら、1シンボルまたは2シンボルスパンを有し得る。図4に示すように、スパン構成(2、2)の場合、最大7つのスパンが単一のスロット(たとえば、14個のシンボルをもつスロット)の中に含まれてよい。スパン構成(4、3)の場合、最大3つのスパンが単一のスロット(たとえば、14個のシンボルをもつスロット)の中に含まれてよい。スパン構成(7、3)の場合、最大2つのスパンが単一のスロット(たとえば、14個のシンボルをもつスロット)の中に含まれてよい。
【0060】
スパン構成は、スパンの中のBDの数および/または非重複CCEの数に対するスパンごとの能力に関連付けられ得る。BDの数に対するスパンごとの能力は、スパン420/430/440の中で構成され得るBDの最大数を識別してよく、非重複CCEの数に対するスパンごとの能力は、スパン420/430/440の中で構成され得る非重複CCEの最大数を識別してよい。これらのスパンごとの能力は、それぞれ、BD限度およびCCE限度とも呼ばれ得る。BD限度は、PDCCH候補限度とも呼ばれ得る。
【0061】
UEは、UEによってサポートされる1つまたは複数のスパン構成に関する能力を報告し得る。たとえば、UEは、UEがスパン構成(2、2)、(4、3)、および/または(7、3)のうちの1つまたは複数をサポートすることを報告し得る。UEは、サーチスペース構成に少なくとも部分的に基づいて、どのスパン構成が通信に使われるべきであるかを判断してよい。たとえば、サーチスペース構成はサーチスペース候補を示してよく、UEは、サーチスペース候補と整合するスパン構成を識別すればよい。サーチスペース構成が2つ以上のスパン構成と整合する場合、UEは、2つ以上のスパン構成に関連付けられたCCE限度および/またはBD限度のうちの、最も大きいCCE限度および/またはBD限度を使えばよい。BD限度は、UEが監視することを要求されるPDCCH候補の数を識別し得る。
【0062】
UEは、BDおよびCCEの分散を実施するのに、最大CCE/BD限度および最大総CCE/BD限度を使ってよい。最大CCE/BD限度は、ブラインド復号の最大数またはスパンごと、およびキャリアごとの非重複CCEを識別してよく、最大総CCE/BD限度は、ブラインド復号の最大数、またはスケジューリングセル上のスパンが整合されている場合はスケジューリングセルのアクティブダウンリンク帯域幅パートにおけるスパンにわたる非重複CCEを識別してよい。いくつかの態様では、最大総CCE限度は本明細書では、C_totまたは
【0063】
【数1】
【0064】
と呼ばれる場合があり、最大総BD限度は本明細書では、M_totまたは
【0065】
【数2】
【0066】
と呼ばれる場合がある。CCE限度およびBD限度は、異なるスパン構成、ヌメロロジー、TRPの数(たとえば、単一TRPキャリアと、それに対してマルチTRPキャリア)などのような、異なるパラメータに対して異なってよい。CCE限度またはBD限度を記述するのに使われる記法は、CCEに関連付けられた1つまたは複数のパラメータを示し得る。たとえば、所与のサブキャリア間隔(SCS)と所与のスパン構成とのための最大総CCE限度は、
【0067】
【数3】
【0068】
によって記され得る。
【0069】
上記で示したように、図4は例として与えられる。他の例は、図4に関して説明するものとは異なる場合がある。
【0070】
いくつかの場合には、UEおよび基地局は、60GHz帯域などの高周波数帯域を使って通信し得る。高周波数帯域は、比較的大きい帯域幅に関連付けられ得る。たとえば、いくつかの比較的高い周波数帯域では、チャネル用の帯域幅(たとえば、単一キャリア帯域幅)は最大で2GHzであり得る(最大で400MHz帯域幅がサポートされ得るFR2帯域など、より低い帯域と比較して)。より低い(たとえば、より低い帯域幅をもつ)周波数帯域のサブキャリア間隔と同じサブキャリア間隔を、より高い(たとえば、より大きい帯域幅をもつ)周波数帯域の中で使うために、より高い周波数帯域向けの高速フーリエ変換(fast Fourier transform: FFT)サイズは、(たとえば、より低い周波数帯域を使うFFTサイズと比較して)増大される必要があり得る。たとえば、より低い周波数帯域向けに、最大で4096ポイントのFFTサイズが使われてよい。ただし、より大きい帯域幅をもつより高い周波数帯域の中で、同じサブキャリア間隔を使うために、(たとえば、より大きい帯域幅をもつ)チャネル向けの信号を生成するのに使われるFFTサイズは、(たとえば、より低い周波数帯域のためにサポートされる4096ポイントFFTサイズから)増大される必要があり得る。ただし、より大きいFFTサイズを使うと、信号の生成に関連付けられた大幅な計算複雑さを加えることになる。
【0071】
したがって、より高い周波数帯域向けのFFTサイズを増大するのではなく、より高い周波数帯域向けのサブキャリア間隔が(たとえば、より低い周波数帯域の中で使われるサブキャリア間隔と比較して)増大されてよい。たとえば、より高い周波数帯域向けに、960kHzまたは480kHzサブキャリア間隔が(たとえば、FR2周波数帯域など、より低い周波数帯域向けにサポートされる最大で120kHzのサブキャリア間隔と比較して)サポートされ得る。したがって、より高い周波数帯域のより大きい帯域幅のための信号が、上述したように、より大きいサブキャリア間隔を使うことによって、(たとえば、より低い周波数帯域向けに使われるFFTサイズと)同じFFTサイズを使って生成されてよい。ただし、サブキャリア間隔を増すと、シンボル持続時間(またはシンボル長)低下が生じる。たとえば、シンボル持続時間は、1/SCSと定義または判断され得る。したがって、サブキャリア間隔を増すと、シンボルのための持続時間がより短くなる(たとえば、スロットのための持続時間もより短くなる)。たとえば、960kHzのサブキャリア間隔に対して、スロット持続時間(またはスロット長)は1/64ミリ秒であり得る。480kHzのサブキャリア間隔に対して、スロット持続時間(またはスロット長)は1/32ミリ秒であり得る。したがって、より大きいサブキャリア間隔を使うと、たとえば、FR2帯域の中で1/8ミリ秒のスロット持続時間を有し得る、より低い周波数帯域と比較して、スロット持続時間がより短くなる。
【0072】
その結果、より短いスロット持続時間のせいで、所与の時間長の中に、より多数のPDCCH監視機会があってよく、比例して、所与のUEに対して、より高いPDCCH監視負荷につながる(たとえば、UEが、サーチスペースの中で複数のブラインド復号を実施することにより)。したがって、サブキャリア間隔サイズが増大すると、UEの、スロットごとのPDCCH監視能力が低下され得る。たとえば、スロット単位で定義される、重複しないCCEおよびBDの数に対する限度が、低減したスロット持続時間のせいで、より大きいサブキャリア間隔(たとえば、960kHzサブキャリア間隔および/または480kHzサブキャリア間隔)向けに低下し得る。いくつかの場合には、より大きいサブキャリア間隔向けの、重複しないCCEおよびBDの数に対する限度により、単一のスロットの中で、UE用に、小さい数(たとえば、10未満)のCCEおよび/またはBDが利用可能になり得る。これにより、単一のスロットの中で所与のUEのために構成され得る少数のCCEおよび/またはBDのせいで、ワイヤレスネットワークのための(たとえば、基地局のための)スケジューリング柔軟性が大幅に低下する。
【0073】
さらに、UEがPDCCH候補を監視しているとき、PDCCH監視機会の中で有効なPDCCH許可が検出されない場合、UEは、節電するためにスリープモード(たとえば、マイクロスリープモード)に遷移してよい。たとえば、UEは、スロットの最初の3つのシンボル中でPDCCH候補を監視し得る。UEは、数シンボル(たとえば、スロットのシンボル5の)後に復号を完了してよく、PDCCH許可が検出されなかったと判断してよい。UEは、節電するために、スロットの残りの間(たとえば、シンボル6から14の間)、スリープモードに遷移してよい。ただし、スリープモードの有効性(またはUEがスリープモードに入ることができること)は、2つのPDCCH監視機会の間の時間ギャップに基づき得る。たとえば、2つのPDCCH監視機会の間の時間ギャップが小さすぎる(たとえば、時間ギャップ閾を満足しない)場合、UEは、スリープモードに遷移することができない可能性がある。したがって、より大きいサブキャリア間隔を使うとき(たとえば、上述したように)、UEがスリープモード(たとえば、マイクロスリープモード)に入る機会は、制限されるか、または存在しない場合がある。その結果、上述したように、より短いスロット持続時間が、UEがスリープモードに入る力を制限することにより、UEの電力消費が(たとえば、接続モードにおいて)増大され得る。
【0074】
したがって、UEは、上記で説明した問題に対処するために、数スロットに一度(たとえば、各スロットに対して少なくとも一度ではなく)PDCCHを監視するように構成されてよい。たとえば、UEが、スロットごとに一度ではなく、数スロットに一度PDCCHを監視することを可能にするように、サーチセット周期性が構成され得る。ただし、UEの、スロットごとのPDCCH監視能力(たとえば、スロットごとのCCE限度および/またはスロットごとのBD限度)は、UEが毎スロットにおいてPDCCH候補を監視するように構成されていない場合であっても、UEを構成および/またはスケジュールするとき、依然としてネットワーク(たとえば、基地局)によって適用され得る。たとえば、スロットごとのCCE限度および/またはスロットごとのBD限度は、UEが毎スロットにおいてPDCCH候補を監視するように構成されているという仮定に基づき得る。したがって、スロットごとのCCE限度および/またはスロットごとのBD限度の値は、UEが数スロットに一度(たとえば、各スロットに対して少なくとも一度ではなく)PDCCHを監視するように構成されているとき、UEの実際のPDCCH監視能力未満であってよい。その結果、UEは、UEがサポートすることが可能であるよりも少ないCCEおよび/またはより少ないBDを有して構成および/またはスケジュールされてよく、というのは、ネットワーク(たとえば、基地局)が、UEを構成および/またはスケジュールするとき、UEのスロットごとのPDCCH監視能力を適用し得るからである。これにより、スケジューリング柔軟性が低減され、UEがネットワークからPDCCH許可を受信する機会が制限される。
【0075】
本明細書に記載するいくつかの技法および装置は、UEが多スロットPDCCH監視のためのPDCCH監視能力を報告することを可能にする。本明細書で使用するように、「多スロットPDCCH監視」または「マルチスロットPDCCH監視」は、UEが、毎スロットではなく、1つまたは複数のスロットの中でPDCCH候補を監視するように構成されるシナリオを指し得る。たとえば、多スロットPDCCH監視のためのPDCCH監視能力は、UEがPDCCHを数スロットに一度(たとえば、毎スロットではなく)監視するように構成されているという仮定に基づくCCE限度および/またはBD限度を定義し得る。いくつかの態様では、PDCCH監視能力は、2つの連続するPDCCH監視ウィンドウの間の時間量(たとえば、スロットの数またはシンボルの数)を定義してよく、ここで、PDCCH監視ウィンドウは、UEがPDCCH監視機会を有して構成され得る1つまたは複数のスロットである。いくつかの態様では、PDCCH監視能力は、PDCCH監視ウィンドウの中(たとえば、各PDCCH監視ウィンドウの中)に含まれるべきスロットの数を定義し得る。いくつかの態様では、PDCCH監視能力は、PDCCH監視に関連付けられるべきスロットの中の連続するシンボルの数(たとえば、PDCCH監視に関連付けられたスパンの中に含まれるべき、連続するシンボルの数)を定義し得る。
【0076】
いくつかの態様では、スロットごとのPDCCH監視能力は、初期アクセス手順のため、および/またはUEが多スロットPDCCH監視のためのPDCCH監視能力を報告する前に、より高いサブキャリア間隔を使うとき、UEおよび基地局によって使われ得る。UEが、多スロットPDCCH監視のためのPDCCH監視能力を基地局に報告した後、基地局は、報告されたPDCCH監視能力に少なくとも部分的に基づいて、UEをマルチスロットベースのPDCCH監視を有して構成してよい(たとえば、UEが、毎スロットの中でPDCCH候補を監視するように構成されない場合)。その結果、UEをスケジュールするために基地局によって使われるCCE限度および/またはBD限度は、UEが毎スロットの中でPDCCH候補を監視するように構成されていないという仮定に基づき得る。したがって、CCE限度および/またはBD限度は、スロットごとの限度が使われるべきであった場合よりも大きくてよい。これにより、スケジューリング柔軟性が増し、UEが基地局からPDCCH許可を受信する機会が増える。その上、より大きいサブキャリア間隔が使われるとき、マルチスロットベースのPDCCH監視を有してUEを構成する(たとえば、UEが、毎スロットの中でPDCCH候補を監視するように構成されていない場合)ことにより、UEが節電するためにスリープモード(たとえば、マイクロスリープモード)に入る機会が増え、そうすることによって、UEのバッテリー寿命が向上する。
【0077】
図5は、本開示による、多スロットPDCCH監視のためのUE監視能力の報告に関連付けられた例500を示す図である。図5に示すように、基地局110およびUE120は、ワイヤレスネットワーク100などのワイヤレスネットワーク中で互いと通信し得る。
【0078】
参照番号505によって示されるように、UE120は、多スロット(マルチスロット)PDCCH監視のための、UE120の1つまたは複数のPDCCH監視能力を判断し得る。いくつかの態様では、1つまたは複数のPDCCH監視能力は、大きいサブキャリア間隔用(たとえば、480kHzまたは960kHzなど、閾以上のサブキャリア間隔用)であってよい。いくつかの態様では、UE120は、UE120のPDCCH監視能力値を判断し得る。たとえば、UE120は、パラメータの組合せ(A、B、およびC)についての値を定義するPDCCH監視能力値を判断してよい。
【0079】
たとえば、PDCCH監視値は、2つの連続するPDCCH監視ウィンドウの間の時間量A(たとえば、最小許容時間量または最小許容分離)を識別し、または示し得る。「PDCCH監視ウィンドウ」または「監視ウィンドウ」は、UE120がPDCCHをその間に監視することが予想される1つまたは複数のスロット(たとえば、連続するスロット)を指し得る。時間量Aは、2つの連続するPDCCH監視ウィンドウの第1のスロットの間の時間量を定義し得る。たとえば、時間量Aは、時間ドメインの中でUE120用に構成され得る、最小スロット数または第1のPDCCH監視ウィンドウの第1のスロット(たとえば、第1のシンボル)と、次のPDCCH監視ウィンドウの第1のスロット(たとえば、第1のシンボル)との間に含まれるべき最小シンボル数を定義し得る。言い換えると、2つの連続するPDCCH監視ウィンドウの間の時間量Aは、第1のPDCCH監視ウィンドウおよび第2のPDCCH監視ウィンドウが時間ドメインの中で連続するときの、第1のPDCCH監視ウィンドウの第1のスロットと第2のPDCCH監視ウィンドウの第1のスロットとの間の最少時間量を示す。時間量Aは、PDCCH監視ウィンドウのペアの第1のスロットが4スロット以上離れて構成されるべきであることを4つのスロットのAの値が示すように、PDCCH監視ウィンドウのペアの間の最少時間量を定義し得る。
【0080】
いくつかの態様では、PDCCH監視値は、PDCCH監視ウィンドウの中に含まれるべきスロットの数Bを識別し、または示し得る。たとえば、スロットの数Bは、UE120用に構成された各PDCCH監視ウィンドウの中に含まれるべき連続するスロットの数(たとえば、連続するスロットの最大数)を示し、または定義し得る。言い換えると、スロットの数Bは、UE120がPDCCHをその間に監視することが予想される連続するスロットの数(たとえば、連続するスロットの最大数)を示し、または定義し得る。スロットの数Bを報告することにより、UE120が、複数の連続するスロットの間にPDCCH候補を監視するように構成されることが可能になり得るとともに、毎スロット中にPDCCH候補を監視するようには構成されない(たとえば、2つの連続するPDCCH監視ウィンドウの間の時間量Aを報告したことに少なくとも部分的に基づいて)。
【0081】
いくつかの態様では、PDCCH監視値は、PDCCH監視に関連付けられるべきスロットの中の連続するシンボルの数Cを識別し、または示し得る。たとえば、連続するシンボルの数Cは、各スロットに対する最大スパン持続時間を定義し得る。言い換えると、連続するシンボルの数Cは、UE120がPDCCHをその間に監視することが予想される(または監視するように構成され得る)スロット内の連続するシンボルの最大数を定義し得る。たとえば、連続するシンボルの数Cは、図4に関連して上記で説明したスパンベースのPDCCH監視と同様にして、スパン長(たとえば、最大スパン長)を定義し得る。
【0082】
したがって、UE120は、UE120のPDCCH監視能力を、値の組合せ(A、B、C)として判断し得る。たとえば、UE120は、UE120のPDCCH監視能力を(2、1、3)と判断する場合があり、これは、UE120が、各PDCCH監視ウィンドウの間の少なくとも2つのスロットを含むマルチスロットPDCCH構成と、1つのスロットを含むPDCCH監視ウィンドウと、3つ以下のシンボルからなる各スロット内のスパンとをサポートすることを示し、または定義し得る。いくつかの態様では、(A、B、C)に対する値の1つまたは複数の組合せが定義されてよい。たとえば、3GPPなどのワイヤレス通信規格が、(A、B、C)に対する値の1つまたは複数の組合せを定義し得る。UE120は、UE120がサポートする1つまたは複数の組合せを(定義された組合せから)判断し得る。
【0083】
いくつかの態様では、UE120は、UE120によってサポートされる1つまたは複数の(もしくはすべての)サブキャリア間隔用のPDCCH監視能力(たとえば、(A、B、C)の組合せ)を判断し得る。たとえば、UE120は、480kHzのサブキャリア間隔用にUE120によってサポートされる第1のPDCCH監視能力(たとえば、(A、B、C)の第1の組合せ)、および960kHzのサブキャリア間隔用にUE120によってサポートされる第2のPDCCH監視能力(たとえば、(A、B、C)の第2の組合せ)を判断し得る。いくつかの態様では、第1のPDCCH監視能力および第2のPDCCH監視能力は、同じであっても異なってもよい。いくつかの態様では、UE120は、UE120によってサポートされるサブキャリア間隔用の1つまたは複数のPDCCH監視能力(たとえば、(A、B、C)の1つまたは複数の組合せ)を判断し得る。たとえば、サブキャリア間隔(480kHzまたは960kHzなど)に対して、UE120は、サブキャリア間隔用にUE120によってサポートされる第1のPDCCH監視能力(たとえば、(A、B、C)の第1の組合せ)と、サブキャリア間隔用にUE120によってサポートされる第2のPDCCH監視能力(たとえば、(A、B、C)の第2の組合せ)とを判断し得る。たとえば、UE120は、単一のサブキャリア間隔用の複数のPDCCH監視能力(たとえば、(A、B、C)の複数の組合せ)をサポートし得る。
【0084】
いくつかの態様では、UE120は、高サブキャリア間隔用(たとえば、480kHzサブキャリア間隔用および/または960kHzサブキャリア間隔用)の、スロットごとのPDCCH監視能力を判断し得る。上述したように、スロットごとのPDCCH監視能力は、CCE限度および/またはBD限度を示すか、またはそれらに関連付けられ得る。高サブキャリア間隔用(たとえば、480kHzサブキャリア間隔用および/または960kHzサブキャリア間隔用)の、スロットごとのCCE限度および/またはスロットごとのBD限度は、低い値(たとえば、10未満)であってよい。ただし、高サブキャリア間隔用の、スロットごとのPDCCH監視能力は、UE120がマルチスロットPDCCH監視のためのPDCCH監視能力(たとえば、(A、B、C)の組合せ)を報告するのに先立って、UE120がPDCCH監視構成を有して構成されるために要求される場合がある。たとえば、基地局110は、UE120がマルチスロットPDCCH監視のためのPDCCH監視能力(たとえば、(A、B、C)の組合せ)を送信するのに先立って、高サブキャリア間隔に関連付けられた(たとえば、480kHzサブキャリア間隔用および/または960kHzサブキャリア間隔用の)UE120のスロットごとのPDCCH監視能力に少なくとも部分的に基づいて、(たとえば、初期アクセス手順のための)PDCCH監視構成を有してUE120を構成してよい。
【0085】
いくつかの態様では、PDCCH監視能力(たとえば、(A、B、C)の組合せ)は、CCE限度および/またはBD限度に関連付けられてよい。たとえば、サブキャリア間隔用に、CCE限度および/またはBD限度がPDCCH監視能力に対して(たとえば、(A、B、C)の組合せに対して)定義され得る。たとえば、PDCCH監視能力は、監視されるPDCCH候補(たとえば、ブラインド復号)の最大量および/またはサービングセルごとにUE120によって監視され得る非重複CCEの最大量を示し得る。たとえば、3GPPなどのワイヤレス通信規格が、1つまたは複数のサブキャリア間隔用の1つまたは複数のPDCCH監視能力(たとえば、(A、B、C)の1つまたは複数の組合せ)に対するCCE限度および/またはBD限度を定義し得る。たとえば、PDCCH監視能力のために、第1のCCE限度が第1のサブキャリア間隔(たとえば、480kHz)用に定義されてよく、第2のCCE限度が第2のサブキャリア間隔(たとえば、960kHz)用に定義されてよい。同様に、PDCCH監視能力のために、第1のBD限度が第1のサブキャリア間隔(たとえば、480kHz)用に定義されてよく、第2のBD限度が第2のサブキャリア間隔(たとえば、960kHz)用に定義されてよい。
【0086】
いくつかの態様では、監視されるPDCCH候補(たとえば、ブラインド復号)の最大量および/または重複しないCCEの最大量が、PDCCH監視ウィンドウ向けに(たとえば、PDCCH監視ウィンドウごとに)定義され得る。たとえば、BD/CCEカウンティング、オーバーブッキング、および/またはドロッピングが、(以下でより詳しく説明するように)PDCCHウィンドウ(たとえば、複数のスパンを含み得る)の中のすべてのPDCCH監視機会向けにまとめて適用され得る。言い換えると、PDCCH監視機会においてUE120によって監視されるBDおよび/またはCCEが、PDCCH監視ウィンドウの中のすべてのPDCCH監視機会(および/またはすべてのスパン)向けにアグリゲートまたは合計されてよい。
【0087】
いくつかの態様では、監視されるPDCCH候補(たとえば、ブラインド復号)の最大量および/または非重複CCEの最大量が、スパン用に(たとえば、各UE120がその中でPDCCH監視機会を有して構成されるスパン用に)定義され得る。たとえば、BD/CCEカウンティング、オーバーブッキング、および/またはドロッピングが、スパンの中のすべてのPDCCH監視機会向けに適用されてよい。言い換えると、BD/CCEカウンティング、オーバーブッキング、および/またはドロッピングは、PDCCH監視ウィンドウの各スロットの中の、C個のシンボルからなる各スパン向けに個々に適用されてよい。
【0088】
参照番号510によって示されるように、2つの連続するPDCCH監視ウィンドウの間の時間量(A)を示すUE120のPDCCH監視能力の指示、PDCCH監視ウィンドウの中に含まれるべきスロットの数(B)、および/またはPDCCH監視に関連付けられるべきスロットの中の連続するシンボルの数(C)を、UE120は送信してよく、基地局110は受信してよい。いくつかの態様では、UE120は、UE120によってサポートされる各サブキャリア間隔向けの(たとえば、480kHzおよび/または960kHzなど、各高サブキャリア間隔向けの)PDCCH監視能力の指示(たとえば、(A、B、C)の組合せ)を送信し得る。いくつかの態様では、UE120は、UE120によってサポートされるサブキャリア間隔向けの複数のPDCCH監視能力(たとえば、(A、B、C)の複数の組合せ)の指示を送信し得る。
【0089】
上述したように、(A、B、C)の複数の組合せは、(たとえば、ワイヤレス通信規格によって)定義されるか、またはそうでなければ固定されてよい。UE120は、定義される(A、B、C)の複数の組合せから、UE120によってサポートされる(A、B、C)の組合せの指示を送信してよい。たとえば、UE120は、サブキャリア間隔用に、(A、B、C)の複数の組合せから、UE120によってサポートされる、(A、B、C)の1つまたは複数の組合せの指示を送信してよい。
【0090】
いくつかの態様では、UE120は、他の例の中でも特に、UE能力報告メッセージおよび/またはUE支援情報メッセージを介して、PDCCH監視能力の指示を送信し得る。上述したように、PDCCH監視能力の指示により、基地局110がUE120向けのCCE限度および/またはBD限度を識別することが可能になり得る。たとえば、指示されたPDCCH監視能力に少なくとも部分的に基づいて、基地局110は、マルチスロットPDCCH監視のための、UE120向けのCCE限度および/またはBD限度を判断し得る。
【0091】
参照番号515によって示されるように、基地局110は、指示されたPDCCH監視能力(たとえば、(A、B、C)の示された組合せ)に少なくとも部分的に基づいて、マルチスロットPDCCH監視のための、UE120用のPDCCH監視構成を判断し得る。たとえば、UE120の指示されたPDCCH監視能力を受信するのに先立って、基地局110は、スロットごとの能力(上記で説明したリリース15 PDCCH監視能力など)に少なくとも部分的に基づくPDCCH監視構成で、UE120を構成してよい。ただし、PDCCH監視能力の指示をUE120から受信した後、基地局110は、マルチスロットPDCCH監視を有してUE120を構成してよい。
【0092】
いくつかの態様では、基地局110は、UE120と基地局110との間の通信に使われるべきサブキャリア間隔に少なくとも部分的に基づいて、マルチスロットPDCCH監視のためのUE120用のPDCCH監視構成を判断し得る。たとえば、上述したように、UE120は、複数のサブキャリア間隔向けのPDCCH監視能力を報告してよい。基地局110は、UE120と基地局110との間の通信に使われるべきサブキャリア間隔を判断し得る。基地局110は、サブキャリア間隔に少なくとも部分的に基づいて、UE120用のPDCCH監視能力(たとえば、(A、B、C)の組合せ)を判断し得る。
【0093】
いくつかの態様では、基地局110は、UE120向けの1つまたは複数のPDCCH監視機会を判断し得る。いくつかの態様では、基地局110は、PDCCH監視ウィンドウに関連付けられたスロットの中で構成されるべき1つまたは複数のPDCCH監視機会を判断し得る。たとえば、基地局110は、スロットの中に含まれるスパン(たとえば、スロット内の、最大でC個の連続するシンボルのスパン)内で、1つまたは複数のPDCCH監視機会を構成し得る。たとえば、単一のスロットに対して、基地局110は、すべてのPDCCH監視機会が、単一のスロット内の1つまたは複数のスパン内に含まれるべきであると判断し得る。いくつかの態様では、単一のスロットについて、基地局110は、単一のスロットの中にただ1つのスパンが含まれ得ると判断または識別し得る。代替として、いくつかの態様では、単一のスロットの中に複数のスパンが含まれる場合がある。
【0094】
いくつかの態様では、スロットの中のスパンの位置は、PDCCH監視構成に関連付けられたスロットに対して固定されてよい。言い換えると、スロットの中のスパンの位置は、PDCCH監視構成に関連付けられたすべてのスロットに関して同じであってよい。たとえば、いくつかの態様では、スパンの位置はスロットの最初の1つまたは複数のシンボルであってよく、ここで、1つまたは複数のシンボルの量は、UE120によってサポートおよび/または指示される、連続するシンボルの数Cである。別の例として、スパンの位置は、どのC個の連続するシンボルの中にあってもよいが、C個の連続するシンボルは、すべてのスロットにわたって同じであってよい。たとえば、Cが3の値を有するとき、スロットの中のスパンの位置は、各スロットのシンボル5、6、および7の中で固定されてよい。したがって、スパンが、基地局110によってスロットの中に構成される場合、基地局110は、スロットのシンボル5、6、および/または7のうちの1つまたは複数の中でスパンが発現するはずであると判断してよい。複数のスロットにわたってスパンの位置を固定することによって、スパンの位置がどこで発現するべきかをUE120が判断する必要がなくてよいので、PDCCH監視に関連付けられた複雑さは低減され得る。
【0095】
他の態様では、スロットの中のスパンの位置は、PDCCH監視構成に関連付けられたスロットに対して固定されなくてよい。たとえば、基地局110は、スパンのシンボルの数がCを超えない限り、およびPDCCH監視ウィンドウの中に含まれるスロットの中でスパンが構成される限り、どのC個の連続するシンボルの中でも発現するように、スパンを構成してよい。複数のスロットにわたってスパンの位置を固定しないことによって、UE120のPDCCH監視能力が満足される限り、基地局110がどのC個の連続するシンボルの中にもスロットを位置決めすることを可能にされ得るので、基地局110用のスケジューリング柔軟性が増大され得る。
【0096】
参照番号520によって示されるように、PDCCH監視構成を、基地局110が送信してよく、UE120が受信してよい。たとえば、UE120によって報告されたPDCCH監視能力(たとえば、(A、B、C)の組合せ)に少なくとも部分的に基づくPDCCH監視構成を、基地局110は送信してよく、UE120は受信してよい。たとえば、基地局110は、UE120によって報告されたPDCCH監視能力(たとえば、(A、B、C)の組合せ)に少なくとも部分的に基づく、UE120のためのCORESET構成および/またはサーチスペース構成を送信し得る。いくつかの態様では、基地局110は、PDCCH監視ウィンドウに関連付けられたスロットのための1つまたは複数のPDCCH監視機会の指示を送信し得る。たとえば、1つまたは複数のPDCCH監視機会は、スロットの中に含まれるC個のシンボルのスパンの中に含まれてよい。上述したように、スロット内のC個のシンボルのスパンの位置は、(たとえば、すべてのスロットにわたって)固定されてもよく、固定されなくてもよい。
【0097】
いくつかの態様では、PDCCH監視構成は、報告されたPDCCH監視能力に関連付けられたBD限度および/またはCCE限度に少なくとも部分的に基づき得る。たとえば、基地局110および/またはUE120は、UE120によって実施されるべきBD試行の数および/またはUE120によって復号されるべきCCEの数をカウントまたは算出してよい。基地局110および/またはUE120は、UE120によって実施されるべきBD試行の数および/またはUE120によって復号されるべきCCEの数を、UE120によって報告されたPDCCH監視能力(たとえば、(A、B、C)の組合せ)に関連付けられたBD限度および/またはCCE限度と比較する。上述したように、実施されるべきBD試行の数および/または復号されるべきCCEの数は、PDCCH監視ウィンドウごとにカウントまたは算出されてよい。言い換えると、基地局110および/またはUE120は、PDCCH監視ウィンドウの中に構成されたすべてのPDCCH監視機会にわたって、実施されるべきBD試行の数および/または復号されるべきCCEの数をカウントまたは算出してよい。いくつかの態様では、実施されるべきBD試行の数および/または復号されるべきCCEの数は、スパンごとにカウントまたは算出され得る。言い換えると、基地局110および/またはUE120は、スパンの中に構成されたすべてのPDCCH監視機会にわたって、実施されるべきBD試行の数および/または復号されるべきCCEの数をカウントまたは算出してよい。
【0098】
いくつかの態様では、PDCCH監視構成は、ブラインドBDおよび/またはCCE限度を超えるか、またはそれらによってサポートされない、UE120のための量のBDまたはそのような量のCCEを生じる、UE120のための量のPDCCH候補を構成し得る。いくつかの場合には、このことは、オーバーブッキングと呼ばれることがある。UE120用に2つより多いセルグループが構成される場合など、いくつかの態様では、基地局110は、UE120用に構成された様々なセルグループの中でオーバーブッキングを構成することを許可され得る。たとえば、基地局110は、UE120用に構成されたすべてのセルグループをオーバーブッキングすることを許可され得る。この場合、基地局110は、セルグループの中のブラインド復号の量がセルグループ向けのBD限度を超えるか、またはBD限度によってサポートされないような量のBDを、任意のセルグループのセルの中で実施するようにUE120を構成することを許可される。さらに、基地局110は、セルグループの中のCCEの量がセルグループ向けのCCE限度を超えるか、またはBD限度によってサポートされないような量のCCEを、任意のセルグループのセルの中で処理するようにUE120を構成することを許可される。
【0099】
いくつかの態様では、上述したように、オーバーブッキングは、基地局110によって、PDCCH監視ウィンドウ単位で実施され得る。言い換えると、オーバーブッキングは、各PDCCH監視ウィンドウの中の、UE120用に構成されたBDおよび/またはCCEをアグリゲートおよび/または合計することによって適用され得る。つまり、BD限度および/またはCCE限度は、単一のPDCCH監視ウィンドウの中に含まれるすべてのPDCCH監視機会の中でUE120用に構成することができるBDの最大数および/またはCCEの最大数として定義され得る。いくつかの態様では、オーバーブッキングは、基地局110によって、スパン単位で実施され得る。言い換えると、オーバーブッキングは、各スパンの中の、UE120用に構成されたBDおよび/またはCCEをアグリゲートおよび/または合計することによって適用され得る。つまり、BD限度および/またはCCE限度は、C個の連続するシンボルからなる単一のスパンの中に含まれるすべてのPDCCH監視機会の中でUE120用に構成することができるBDの最大数および/またはCCEの最大数として定義され得る。
【0100】
いくつかの態様では、BDまたはCCEの算出された数がBDまたはCCE限度を超えると、UE120は、BDまたはCCE限度を超えないようにドロップされるべきPDCCH候補の1つまたは複数の特定のペアを識別し得る。UE120は、以下で説明するように、ドロップされるべきPDCCH候補のペアを識別するために、ドロッピング規則を適用してよい。ドロッピング規則は、(たとえば、3GPP規格に少なくとも部分的に基づいて)UE120向けに事前構成されるか、もしくは所定であってよく、かつ/または基地局110によってUE120に対して指示されてよい。いくつかの態様では、ドロッピング規則はサーチスペース識別子(search space identifier: SSID)に少なくとも部分的に基づいてよく、この識別子は、どのPDCCH候補ペアがドロップされるべきであるかを判断するのに使われ得る。上記で説明したカウンティングおよびオーバーブッキングと同様、BDドロッピングまたはCCEドロッピングは、PDCCH監視ウィンドウ単位またはスパン単位で適用されてよい。たとえば、BD限度またはCCE限度は、PDCCH監視ウィンドウ向けに定義されてよい。UE120は、PDCCH監視ウィンドウの中で構成されたBDおよび/またはCCEがBD限度またはCCE限度を超えると判断し得る。UE120は、ドロッピング規則に少なくとも部分的に基づいて、PDCCH監視ウィンドウの中の1つまたは複数のBDおよび/またはCCEをドロップしてよい。いくつかの他の態様では、BD限度またはCCE限度は、C個の連続するシンボルからなるスパン向けに定義されてよい。UE120は、スパンウィンドウの中で構成されたBDおよび/またはCCEがBD限度またはCCE限度を超えると判断し得る。UE120は、ドロッピング規則に少なくとも部分的に基づいて、スパンの中の1つまたは複数のBDおよび/またはCCEをドロップしてよい。
【0101】
参照番号525によって示されるように、PDCCH監視構成に少なくとも部分的に基づいて、1つまたは複数の通信(たとえば、ダウンリンク制御情報(DCI)メッセージなどのPDCCH通信)を、基地局110は送信してよく、UE120は受信してよい。たとえば、基地局110は、PDCCH監視構成によって構成されたPDCCH候補を使って、PDCCH通信を送信してよい。UE120は、PDCCH候補を(たとえば、PDCCH監視構成に従って)監視し、PDCCH候補を復号し、PDCCH候補を監視および/または復号したことに少なくとも部分的に基づいてPDCCH通信を受信してよい。
【0102】
上記のように、図5は例として与えられる。他の例は、図5に関して説明するものとは異なってよい。
【0103】
図6は、本開示による、PDCCH監視能力と、多スロットPDCCH監視のための構成とに関連付けられた例600を示す図である。たとえば、マルチスロットPDCCH監視のための1つまたは複数のPDCCH監視能力が、参照番号605によって示される。PDCCH監視能力は、図5に関連して上述したように、(A、B、C)についての値の組合せによって定義され得る。
【0104】
たとえば、図6に示すように、スロットごとのPDCCH監視能力(たとえば、リリース15 PDCCH監視能力)、すなわち(2、1、3)、(4、1、3)、および(4、2、3)が定義されてよい。BD限度およびCCE限度は、異なるサブキャリア間隔向けに定義され得る。たとえば、各PDCCH監視能力向けのBD限度が、480kHzのサブキャリア間隔および960kHzのサブキャリア間隔向けに定義され得る。同様に、各PDCCH監視能力向けのCCE限度が、480kHzのサブキャリア間隔および960kHzのサブキャリア間隔向けに定義され得る。図6に示されるBD限度およびCCE限度は、上述したように、PDCCH監視ウィンドウごとの限度であってよい。
【0105】
たとえば、(2、1、3)のPDCCH監視能力に対して、480kHzのサブキャリア間隔向けのBD限度は(たとえば、PDCCHウィンドウごとに)10であってよく、960kHzのサブキャリア間隔向けのBD限度は(たとえば、PDCCHウィンドウごとに)8であってよい。別の例として、(4、1、3)のPDCCH監視能力に対して、480kHzのサブキャリア間隔向けのCCE限度は(たとえば、PDCCHウィンドウごとに)40であってよく、960kHzのサブキャリア間隔向けのCCE限度は(たとえば、PDCCHウィンドウごとに)24であってよい。PDCCH監視能力ならびにBD限度および/またはCCE限度についての値は、例として与えられる。他のPDCCH監視能力が可能であってよい。同様に、図示されるPDCCH監視能力向けのBD限度および/またはCCE限度についての異なる値が可能であってよい。
【0106】
図6に示すように、Aのより大きい値に対して、より多数のBDおよび/またはCCEがUE120用に構成されてよい。たとえば、PDCCH監視ウィンドウの間の時間量が増したことにより、UE120は追加処理時間を有し得る。したがって、UE120は、Aの値がより大きいとき、より多数のBDおよび/またはCCEを有して構成されることが可能であり得る。同様に、Bのより大きい値に対して、PDCCH監視ウィンドウの中に含まれる追加スロットのおかげで、より多数のBDおよび/またはCCEがUE120用に構成されてよい。
【0107】
参照番号610によって示されるように、(4、2、3)のPDCCH監視能力のためのPDCCH監視構成が、UE120用に構成されてよい。たとえば、(4、2、3)のPDCCH監視能力は、4つのスロットのPDCCH監視ウィンドウの間の最少時間量に関連付けられてよく、各PDCCH監視ウィンドウは最大2つのスロットを含んでよく、UE120用に構成された各スパンは最大3つのシンボルを含んでよい。
【0108】
たとえば、図6に示すように、第1のスロット(たとえば、スロット1)および第2のスロット(たとえば、スロット2)が第1のPDCCH監視ウィンドウの中に含まれ得る。同様に、第5のスロット(たとえば、スロット5)および第6のスロット(たとえば、スロット6)が第2のPDCCH監視ウィンドウの中に含まれ得る。たとえば、(4、2、3)のPDCCH監視能力のためのBの値(たとえば、2)に少なくとも部分的に基づいて、UE120は、最大2つのスロットからなるPDCCH監視ウィンドウを有して構成され得る。言い換えると、UE120は、最大2つの連続するスロットの中でPDCCHを監視するように構成され得る。
【0109】
図6に示すように、第3のスロット(たとえば、スロット3)および第4のスロット(たとえば、スロット4)は、このPDCCH監視能力のためのAの値(たとえば、4)を満足するようにPDCCH監視のために構成されなくてよい。言い換えると、Aの値(たとえば、4)に少なくとも部分的に基づいて、第1のPDCCH監視ウィンドウの第1のスロット(たとえば、スロット1)と第2のPDCCH監視ウィンドウの第1のスロット(たとえば、スロット5)との間は、時間が少なくとも4スロット分離しなければならない。
【0110】
図6に示すように、第1のPDCCH監視ウィンドウの中に含まれる第1のスロット(たとえば、スロット1)の中に、最大でC(たとえば、3)個の連続するシンボルからなるスパンが、PDCCH監視のために構成されてよい。たとえば、図6に示すC(たとえば、3)個の連続するシンボル内で、UE120は、1つまたは複数のPDCCH監視機会を有して構成されてよい。同様に、第1のPDCCH監視ウィンドウの中に含まれる第2のスロット(たとえば、スロット2)の中で、最大でC(たとえば、3)個の連続するシンボルからなるスパンが、PDCCH監視のために構成されてよい。図6に示すように、PDCCH監視構成は、各スロットに対して1つのスパンに制限され得る。ただし、いくつかの態様では、PDCCH監視ウィンドウの中に含まれる各スロットの中に、複数のスパンが構成されてよい。さらに、図6に示すように、スロット内のスパンのロケーションは、スロットの最初のC個のシンボルに固定され得る。たとえば、図6に示すように、スロットの最初の3つのシンボルの中に、スパンが含まれてよい。いくつかの態様では、そのスロットの異なるC個のシンボルの中に、スパンが含まれてよい。いくつかの態様では、第1のスロットのC個のシンボルのセット(たとえば、シンボル6~9)の中に、スパンが含まれてよく、第2のスロットのC個のシンボルの異なるセット(たとえば、シンボル1~3)の中に、別のスパンが含まれてよい。
【0111】
このようにして、UE120は、より高い帯域(たとえば、60GHz帯域)において、および/またはより高いサブキャリア間隔(たとえば、480kHzサブキャリア間隔および/または960kHzサブキャリア間隔)を使うときに有益であり得るマルチスロットPDCCH監視のために構成され得る。たとえば、マルチスロットPDCCH監視を構成することによって、UE120用のBD限度および/またはCCE限度が、スロット単位BD限度またはスロット単位CCE限度と比較して増大され得る。BD限度および/またはCCE限度を増大すると、スケジューリング柔軟性が増し、UEが基地局110からPDCCH許可を受信する機会が増える。別の例として、より高いサブキャリア間隔を使うときの、より短いスロット持続時間により、UE120が、図6に示すスロット3およびスロット4の中でPDCCH監視のために構成されることになっていた場合、UE120は、スロット1の中でもスロット2の中でもPDCCH許可が検出されなかった場合はスリープ状態(たとえば、マイクロスリープ状態)に入る機会を有しない可能性がある。ただし、(4、2、3)のPDCCH監視能力に少なくとも部分的に基づいて、UE120は、スロット1の中でもスロット2の中でもPDCCH許可が検出されなかった場合、節電するために、スロット3およびスロット4の間にスリープ状態(たとえば、マイクロスリープ状態)に入る機会を有し得る。したがって、マルチスロットPDCCH監視をより高い帯域(たとえば、60GHz帯域)において使うとき、ならびに/またはより高いサブキャリア間隔(たとえば、480kHzサブキャリア間隔および/もしくは960kHzサブキャリア間隔)を使うとき、UE120のバッテリー寿命が、スリープ状態(たとえば、マイクロスリープ状態)に入る機会が増えたことに少なくとも部分的に基づいて向上され得る。
【0112】
上記で示したように、図6は例として与えられる。他の例は、図6に関して説明されたこととは異なることがある。
【0113】
図7は、本開示による、たとえばUEによって実施される例示的プロセス700を示す図である。例示的プロセス700は、UE(たとえば、UE120)が、多スロットPDCCH監視のためのUE監視能力に関連付けられた動作を実施する例である。
【0114】
図7に示すように、いくつかの態様では、プロセス700は、2つの連続するPDCCH監視ウィンドウの間の時間量、PDCCH監視ウィンドウの中に含まれるべきスロットの数、およびPDCCH監視に関連付けられるべきスロットの中の連続するシンボルの数を示す、PDCCH監視能力の指示を送信すること(ブロック710)を含み得る。たとえば、UE(たとえば、図9に示される送信構成要素904を使う)が、上述したように、2つの連続するPDCCH監視ウィンドウの間の時間量、PDCCH監視ウィンドウの中に含まれるべきスロットの数、およびPDCCH監視に関連付けられるべきスロットの中の連続するシンボルの数を示す、PDCCH監視能力の指示を送信し得る。
【0115】
図7に示すように、いくつかの態様では、プロセス700は、PDCCH監視能力に少なくとも部分的に基づくPDCCH監視構成を受信すること(ブロック720)を含み得る。たとえば、UE(たとえば、図9に示される受信構成要素902を使う)が、上述したように、PDCCH監視能力に少なくとも部分的に基づくPDCCH監視構成を受信し得る。
【0116】
プロセス700は、以下でおよび/または本明細書の他の箇所に記載する1つもしくは複数の他のプロセスに関して説明する、任意の単一の態様または態様の任意の組合せなど、追加の態様を含んでよい。
【0117】
第1の態様では、2つの連続するPDCCH監視ウィンドウの間の時間量は、第1のPDCCH監視ウィンドウおよび第2のPDCCH監視ウィンドウが時間ドメインの中で連続するときの、第1のPDCCH監視ウィンドウの第1のスロットと第2のPDCCH監視ウィンドウの第1のスロットとの間の最少時間量を示す。
【0118】
第2の態様では、単独で、または第1の態様との組合せで、PDCCH監視に関連付けられるべき、スロットの中の連続するシンボルの数は、PDCCH監視に関連付けられたスパンの中に含まれるべき、連続するシンボルの数を示す。
【0119】
第3の態様では、単独で、または第1および第2の態様のうちの1つもしくは複数との組合せで、PDCCH監視構成はPDCCH候補限度またはCCE限度に関連付けられ、PDCCH候補限度またはCCE限度は、PDCCH監視ウィンドウ向けに定義される。
【0120】
第4の態様では、単独で、または第1から第3の態様のうちの1つもしくは複数との組合せで、PDCCH監視構成はPDCCH候補限度またはCCE限度に関連付けられ、PDCCH候補限度またはCCE限度は、PDCCH監視に関連付けられたスパン向けに定義される。
【0121】
第5の態様では、単独で、または第1から第4の態様のうちの1つもしくは複数との組合せで、PDCCH監視構成を受信することは、PDCCH監視ウィンドウに関連付けられたスロットのための1つまたは複数のPDCCH監視機会の指示を受信することを含み、1つまたは複数のPDCCH監視機会は、スロットの中に含まれる1つまたは複数のスパンの中に含まれる。
【0122】
第6の態様では、単独で、または第1から第5の態様のうちの1つもしくは複数との組合せで、PDCCH監視構成を受信することは、PDCCH監視ウィンドウに関連付けられたスロットの中に含まれるPDCCH監視のためのスパンの指示を受信することを含み、スロットの中のスパンの位置は、PDCCH監視構成に関連付けられたスロットに対して固定される。
【0123】
第7の態様では、単独で、または第1から第6の態様のうちの1つもしくは複数との組合せで、スロットの中のスパンの位置は、スロットの最初の1つまたは複数のシンボルであり、1つまたは複数のシンボルの量は、連続するシンボルの数である。
【0124】
第8の態様では、単独で、または第1から第7の態様のうちの1つもしくは複数との組合せで、PDCCH監視能力の指示を送信することは、サブキャリア間隔に関連付けられた第1のPDCCH監視能力、およびサブキャリア間隔に関連付けられた第2のPDCCH監視能力を送信することを含む。
【0125】
第9の態様では、単独で、または第1から第8の態様のうちの1つもしくは複数との組合せで、PDCCH監視能力の指示を送信することは、第1のサブキャリア間隔に関連付けられた第1のPDCCH監視能力、および第2のサブキャリア間隔に関連付けられた第2のPDCCH監視能力を送信することを含む。
【0126】
図7は、プロセス700の例示的ブロックを示すが、いくつかの態様では、プロセス700は、図7に図示されるブロックと比べて、追加のブロック、より少ないブロック、異なるブロック、または異なるように並べられたブロックを含んでよい。追加または代替として、プロセス700のブロックのうちの2つ以上が並行して実施されてよい。
【0127】
図8は、本開示による、たとえば基地局によって実施される例示的プロセス800を示す図である。例示的プロセス800は、基地局(たとえば、基地局110)が、多スロットPDCCH監視のためのUE監視能力に関連付けられた動作を実施する例である。
【0128】
図8に示すように、いくつかの態様では、プロセス800は、2つの連続するPDCCH監視ウィンドウの間の時間量、PDCCH監視ウィンドウの中に含まれるべきスロットの数、およびPDCCH監視に関連付けられるべきスロットの中の連続するシンボルの数を示す、PDCCH監視能力の指示を、UEから受信すること(ブロック810)を含み得る。たとえば、基地局(たとえば、図10に示される受信構成要素1002を使う)が、上述したように、2つの連続するPDCCH監視ウィンドウの間の時間量、PDCCH監視ウィンドウの中に含まれるべきスロットの数、およびPDCCH監視に関連付けられるべきスロットの中の連続するシンボルの数を示す、PDCCH監視能力の指示を、UEから受信し得る。
【0129】
図8に示すように、いくつかの態様では、プロセス800は、PDCCH監視能力に少なくとも部分的に基づくPDCCH監視構成を、UEへ送信すること(ブロック820)を含み得る。たとえば、基地局(たとえば、図10に示される送信構成要素1004を使う)が、上述したように、PDCCH監視能力に少なくとも部分的に基づくPDCCH監視構成を、UEへ送信し得る。
【0130】
プロセス800は、以下でおよび/または本明細書の他の箇所に記載する1つもしくは複数の他のプロセスに関して説明する、任意の単一の態様または態様の任意の組合せなど、追加の態様を含んでよい。
【0131】
第1の態様では、2つの連続するPDCCH監視ウィンドウの間の時間量は、第1のPDCCH監視ウィンドウおよび第2のPDCCH監視ウィンドウが時間ドメインの中で連続するときの、第1のPDCCH監視ウィンドウの第1のスロットと第2のPDCCH監視ウィンドウの第1のスロットとの間の最少時間量を示す。
【0132】
第2の態様では、単独で、または第1の態様との組合せで、PDCCH監視に関連付けられるべき、スロットの中の連続するシンボルの数は、PDCCH監視に関連付けられたスパンの中に含まれるべき、連続するシンボルの数を示す。
【0133】
第3の態様では、単独で、または第1および第2の態様のうちの1つもしくは複数との組合せで、PDCCH監視構成はPDCCH候補限度またはCCE限度に関連付けられ、PDCCH候補限度またはCCE限度は、PDCCH監視ウィンドウ向けに定義される。
【0134】
第4の態様では、単独で、または第1から第3の態様のうちの1つもしくは複数との組合せで、PDCCH監視構成はPDCCH候補限度またはCCE限度に関連付けられ、PDCCH候補限度またはCCE限度は、PDCCH監視に関連付けられたスパン向けに定義される。
【0135】
第5の態様では、単独で、または第1から第4の態様のうちの1つもしくは複数との組合せで、PDCCH監視構成を送信することは、PDCCH監視ウィンドウに関連付けられたスロットのための1つまたは複数のPDCCH監視機会の指示を送信することを含み、1つまたは複数のPDCCH監視機会は、スロットの中に含まれる1つまたは複数のスパンの中に含まれる。
【0136】
第6の態様では、単独で、または第1から第5の態様のうちの1つもしくは複数との組合せで、PDCCH監視構成を送信することは、PDCCH監視ウィンドウに関連付けられたスロットの中に含まれるPDCCH監視のためのスパンの指示を送信することを含み、スロットの中のスパンの位置は、PDCCH監視構成に関連付けられたスロットに対して固定される。
【0137】
第7の態様では、単独で、または第1から第6の態様のうちの1つもしくは複数との組合せで、スロットの中のスパンの位置は、スロットの最初の1つまたは複数のシンボルであり、1つまたは複数のシンボルの量は、連続するシンボルの数である。
【0138】
第8の態様では、単独で、または第1から第7の態様のうちの1つもしくは複数との組合せで、PDCCH監視能力の指示を受信することは、サブキャリア間隔に関連付けられた第1のPDCCH監視能力、およびサブキャリア間隔に関連付けられた第2のPDCCH監視能力を受信することを含む。
【0139】
第9の態様では、単独で、または第1から第8の態様のうちの1つもしくは複数との組合せで、PDCCH監視能力の指示を受信することは、第1のサブキャリア間隔に関連付けられた第1のPDCCH監視能力、および第2のサブキャリア間隔に関連付けられた第2のPDCCH監視能力を受信することを含む。
【0140】
図8は、プロセス800の例示的ブロックを示すが、いくつかの態様では、プロセス800は、図8に図示されるブロックと比べて、追加のブロック、より少ないブロック、異なるブロック、または異なるように並べられたブロックを含んでよい。追加または代替として、プロセス800のブロックのうちの2つ以上が並行して実施されてよい。
【0141】
図9は、本開示による、ワイヤレス通信のための例示的装置900のブロック図である。装置900はUEであり得るか、またはUEが装置900を含み得る。いくつかの態様では、装置900は、(たとえば、1つもしくは複数のバス、および/または1つもしくは複数の他の構成要素を介して)互いと通信中であり得る、受信構成要素902および送信構成要素904を含む。示すように、装置900は、受信構成要素902および送信構成要素904を使用して、別の装置906(UE、基地局、または別のワイヤレス通信デバイスなど)と通信してよい。さらに示すように、装置900は、他の例の中でも、監視能力判断構成要素908を含んでよい。
【0142】
いくつかの態様では、装置900は、図5および図6に関して本明細書で説明した1つまたは複数の動作を実施するように構成され得る。追加または代替として、装置900は、図7のプロセス700、またはそれらの組合せなどの、本明細書で説明される1つまたは複数のプロセスを実行するように構成され得る。いくつかの態様では、装置900、および/または図9に示した1つもしくは複数の構成要素は、図2に関して上記で説明したUEの1つまたは複数の構成要素を含んでよい。追加または代替として、図9に示す1つまたは複数の構成要素は、図2に関して上記で説明した1つまたは複数の構成要素内で実装されてよい。追加または代替として、構成要素のセットのうちの1つまたは複数の構成要素は、メモリに記憶されたソフトウェアとして少なくとも部分的に実装されてよい。たとえば、構成要素(または構成要素の部分)は、非一時的コンピュータ可読媒体に記憶されるとともに、構成要素の機能または動作を実施するようにコントローラまたはプロセッサによって実行可能な命令またはコードとして実装されてよい。
【0143】
受信構成要素902は、参照信号、制御情報、データ通信、またはそれらの組合せなどの通信を装置906から受信し得る。受信構成要素902は、受信された通信を装置900の1つまたは複数の他の構成要素に提供し得る。いくつかの態様では、受信構成要素902は、受信された通信に対して信号処理(他の例の中でも、フィルタリング、増幅、復調、アナログ-デジタルコンバージョン、逆多重化、デインターリーブ、デマッピング、等化、干渉除去、または復号など)を実施してよく、処理された信号を、装置906の1つまたは複数の他の構成要素に提供してよい。いくつかの態様では、受信構成要素902は、図2に関して上記で説明したUEの、1つもしくは複数のアンテナ、復調器、MIMO検出器、受信プロセッサ、コントローラ/プロセッサ、メモリ、またはそれらの組合せを含んでよい。
【0144】
送信構成要素904は、参照信号、制御情報、データ通信、またはそれらの組合せなどの通信を装置906に送信し得る。いくつかの態様では、装置906の1つまたは複数の他の構成要素は、通信を生成してよく、生成された通信を、装置906への送信のために送信構成要素904に与えてよい。いくつかの態様では、送信構成要素904は、生成された通信に対して信号処理(他の例の中でも、フィルタリング、増幅、変調、デジタル-アナログコンバージョン、多重化、インターリーブ、マッピング、または符号化など)を実施してよく、処理された信号を装置906へ送信してよい。いくつかの態様では、送信構成要素904は、図2に関連して上記で説明したUEの、1つまたは複数のアンテナ、変調器、送信MIMOプロセッサ、送信プロセッサ、コントローラ/プロセッサ、メモリ、またはそれらの組合せを含み得る。いくつかの態様では、送信構成要素904は、トランシーバにおいて受信構成要素902とコロケートされてよい。
【0145】
送信構成要素904は、2つの連続するPDCCH監視ウィンドウの間の時間量、PDCCH監視ウィンドウの中に含まれるべきスロットの数、およびPDCCH監視に関連付けられるべきスロットの中の連続するシンボルの数を示す、PDCCH監視能力の指示を送信し得る。受信構成要素902は、PDCCH監視能力に少なくとも部分的に基づくPDCCH監視構成を受信し得る。
【0146】
監視能力判断構成要素908は、装置900によってサポートされる1つまたは複数のサブキャリア間隔のためのUEの1つまたは複数のPDCCH監視能力を判断し得る。
【0147】
受信構成要素902は、PDCCH監視ウィンドウに関連付けられたスロットのための1つまたは複数のPDCCH監視機会の指示を受信する場合があり、1つまたは複数のPDCCH監視機会は、スロットの中に含まれる1つまたは複数のスパンの中に含まれる。受信構成要素902は、PDCCH監視ウィンドウに関連付けられたスロットの中に含まれるPDCCH監視のためのスパンの指示を受信する場合があり、スロットの中のスパンの位置は、PDCCH監視構成に関連付けられたスロットに対して固定される。
【0148】
送信構成要素904は、サブキャリア間隔に関連付けられた第1のPDCCH監視能力、およびサブキャリア間隔に関連付けられた第2のPDCCH監視能力を送信し得る。送信構成要素904は、第1のサブキャリア間隔に関連付けられた第1のPDCCH監視能力、および第2のサブキャリア間隔に関連付けられた第2のPDCCH監視能力を送信し得る。
【0149】
図9に示される構成要素の数および並びは、例として与えられる。実際には、図9に示す構成要素と比べて、追加の構成要素、より少ない構成要素、異なる構成要素、または異なるように並べられた構成要素があってよい。さらに、図9に示す2つ以上の構成要素が、単一の構成要素内に実装されてよく、または図9に示す単一の構成要素が、複数の分散された構成要素として実装されてよい。追加または代替として、図9に示される(1つまたは複数の)構成要素のセットは、図9に示される構成要素の別のセットによって実施されるものとして説明する1つまたは複数の機能を実施し得る。
【0150】
図10は、ワイヤレス通信のための例示的装置1000のブロック図である。装置1000は基地局であってよく、または基地局が装置1000を含んでよい。いくつかの態様では、装置1000は、(たとえば、1つもしくは複数のバス、および/または1つもしくは複数の他の構成要素を介して)互いと通信中であり得る、受信構成要素1002および送信構成要素1004を含む。示すように、装置1000は、受信構成要素1002および送信構成要素1004を使用して、別の装置1006(UE、基地局、または別のワイヤレス通信デバイスなど)と通信し得る。さらに示すように、装置1000は、他の例の中でも、監視構成判断構成要素1008を含んでよい。
【0151】
いくつかの態様では、装置1000は、図5および図6に関して本明細書で説明した1つまたは複数の動作を実施するように構成され得る。追加または代替として、装置1000は、図8のプロセス800、またはそれらの組合せなど、本明細書で説明される1つまたは複数のプロセスを実施するように構成され得る。いくつかの態様では、装置1000、および/または図10に示す1つもしくは複数の構成要素は、図2に関して上記で説明した基地局の1つまたは複数の構成要素を含んでよい。追加または代替として、図10に示された1つまたは複数の構成要素は、図2に関して上記で説明した1つまたは複数の構成要素内で実装され得る。追加または代替として、構成要素のセットのうちの1つまたは複数の構成要素は、メモリに記憶されたソフトウェアとして少なくとも部分的に実装されてよい。たとえば、構成要素(または構成要素の部分)は、非一時的コンピュータ可読媒体に記憶されるとともに、構成要素の機能または動作を実施するようにコントローラまたはプロセッサによって実行可能な命令またはコードとして実装されてよい。
【0152】
受信構成要素1002は、参照信号、制御情報、データ通信、またはそれらの組合せなどの通信を装置1006から受信し得る。受信構成要素1002は、受信された通信を装置1000の1つまたは複数の他の構成要素に提供し得る。いくつかの態様では、受信構成要素1002は、受信された通信に対して信号処理(他の例の中でも、フィルタリング、増幅、復調、アナログ-デジタルコンバージョン、逆多重化、デインターリーブ、デマッピング、等化、干渉除去、または復号など)を実施してよく、処理された信号を、装置1006の1つまたは複数の他の構成要素に提供してよい。いくつかの態様では、受信構成要素1002は、図2に関して上記で説明した基地局の、1つもしくは複数のアンテナ、復調器、MIMO検出器、受信プロセッサ、コントローラ/プロセッサ、メモリ、またはそれらの組合せを含んでよい。
【0153】
送信構成要素1004は、参照信号、制御情報、データ通信、またはそれらの組合せなどの通信を装置1006に送信し得る。いくつかの態様では、装置1006の1つまたは複数の他の構成要素は、通信を生成してよく、生成された通信を、装置1006への送信のために送信構成要素1004に与えてよい。いくつかの態様では、送信構成要素1004は、生成された通信に対して信号処理(他の例の中でも、フィルタリング、増幅、変調、デジタル-アナログコンバージョン、多重化、インターリーブ、マッピング、または符号化など)を実施してよく、処理された信号を装置1006へ送信してよい。いくつかの態様では、送信構成要素1004は、図2に関して上記で説明した基地局の、1つもしくは複数のアンテナ、変調器、送信MIMOプロセッサ、送信プロセッサ、コントローラ/プロセッサ、メモリ、またはそれらの組合せを含んでよい。いくつかの態様では、送信構成要素1004は、トランシーバにおいて受信構成要素1002とコロケートされ得る。
【0154】
受信構成要素1002は、2つの連続するPDCCH監視ウィンドウの間の時間量、PDCCH監視ウィンドウの中に含まれるべきスロットの数、およびPDCCH監視に関連付けられるべきスロットの中の連続するシンボルの数を示す、PDCCH監視能力の指示を、UEから受信し得る。送信構成要素1004は、PDCCH監視能力に少なくとも部分的に基づくPDCCH監視構成を、UEへ送信し得る。
【0155】
監視構成判断構成要素1008は、装置1000とUEとの間の通信に使われるべきPDCCH監視能力またはサブキャリア間隔のうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて、PDCCH監視構成を判断し得る。
【0156】
送信構成要素1004は、PDCCH監視ウィンドウに関連付けられたスロットのための1つまたは複数のPDCCH監視機会の指示を送信してよく、1つまたは複数のPDCCH監視機会は、スロットの中に含まれる1つまたは複数のスパンの中に含まれる。送信構成要素1004は、PDCCH監視ウィンドウに関連付けられたスロットの中に含まれるPDCCH監視のためのスパンの指示を送信してよく、スロットの中のスパンの位置は、PDCCH監視構成に関連付けられたスロットに対して固定される。
【0157】
受信構成要素1002は、UEから、サブキャリア間隔に関連付けられた第1のPDCCH監視能力およびサブキャリア間隔に関連付けられた第2のPDCCH監視能力を受信し得る。受信構成要素1002は、UEから、第1のサブキャリア間隔に関連付けられた第1のPDCCH監視能力および第2のサブキャリア間隔に関連付けられた第2のPDCCH監視能力を受信し得る。
【0158】
図10に示される構成要素の数および並びは、例として与えられる。実際には、図10に示す構成要素と比べて、追加の構成要素、より少ない構成要素、異なる構成要素、または異なるように並べられた構成要素があってよい。さらに、図10に示す2つ以上の構成要素が、単一の構成要素内に実装されてよく、または図10に示す単一の構成要素が、複数の分散された構成要素として実装されてよい。追加または代替として、図10に示される(1つまたは複数の)構成要素のセットは、図10に示される構成要素の別のセットによって実施されるものとして説明する1つまたは複数の機能を実施し得る。
【0159】
以下は、本開示のいくつかの態様の概要を提供する。
【0160】
態様1: ユーザ機器(UE)によって実施されるワイヤレス通信の方法であって、2つの連続する物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)監視ウィンドウの間の時間量、PDCCH監視ウィンドウの中に含まれるべきスロットの数、およびPDCCH監視に関連付けられるべきスロットの中の連続するシンボルの数を示す、PDCCH監視能力の指示を送信するステップと、PDCCH監視能力に少なくとも部分的に基づくPDCCH監視構成を受信するステップとを含む方法。
【0161】
態様2: 2つの連続するPDCCH監視ウィンドウの間の時間量は、第1のPDCCH監視ウィンドウおよび第2のPDCCH監視ウィンドウが時間ドメインの中で連続するときの、第1のPDCCH監視ウィンドウの第1のスロットと第2のPDCCH監視ウィンドウの第1のスロットとの間の最少時間量を示す、態様1の方法。
【0162】
態様3: PDCCH監視に関連付けられるべきスロットの中の連続するシンボルの数は、PDCCH監視に関連付けられたスパンの中に含まれるべき連続するシンボルの数を示す、態様1~2のいずれかの方法。
【0163】
態様4: PDCCH監視構成はPDCCH候補限度または制御チャネル要素(CCE)限度に関連付けられ、PDCCH候補限度またはCCE限度は、PDCCH監視ウィンドウ向けに定義される、態様1~3のいずれかの方法。
【0164】
態様5: PDCCH監視構成はPDCCH候補限度または制御チャネル要素(CCE)限度に関連付けられ、PDCCH候補限度またはCCE限度は、PDCCH監視に関連付けられたスパン向けに定義される、態様1~3のいずれかの方法。
【0165】
態様6: PDCCH監視構成を受信するステップは、PDCCH監視ウィンドウに関連付けられたスロットのための1つまたは複数のPDCCH監視機会の指示を受信するステップを含み、1つまたは複数のPDCCH監視機会は、スロットの中に含まれる1つまたは複数のスパンの中に含まれる、態様1~5のいずれかの方法。
【0166】
態様7: PDCCH監視構成を受信するステップは、PDCCH監視ウィンドウに関連付けられたスロットの中に含まれるPDCCH監視のためのスパンの指示を受信するステップを含み、スロットの中のスパンの位置は、PDCCH監視構成に関連付けられたスロットに対して固定される、態様1~6のいずれかの方法。
【0167】
態様8: スロットの中のスパンの位置は、スロットの最初の1つまたは複数のシンボルであり、1つまたは複数のシンボルの量は、連続するシンボルの数である、態様7の方法。
【0168】
態様9: PDCCH監視能力の指示を送信するステップは、サブキャリア間隔に関連付けられた第1のPDCCH監視能力、およびサブキャリア間隔に関連付けられた第2のPDCCH監視能力を送信するステップを含む、態様1~8のいずれかの方法。
【0169】
態様10: PDCCH監視能力の指示を送信するステップは、第1のサブキャリア間隔に関連付けられた第1のPDCCH監視能力、および第2のサブキャリア間隔に関連付けられた第2のPDCCH監視能力を送信するステップを含む、態様1~9のいずれかの方法。
【0170】
態様11: 基地局によって実施されるワイヤレス通信の方法であって、2つの連続する物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)監視ウィンドウの間の時間量、PDCCH監視ウィンドウの中に含まれるべきスロットの数、およびPDCCH監視に関連付けられるべきスロットの中の連続するシンボルの数を示す、PDCCH監視能力の指示を、ユーザ機器(UE)から受信するステップと、PDCCH監視能力に少なくとも部分的に基づくPDCCH監視構成を、UEへ送信するステップとを含む方法。
【0171】
態様12: 2つの連続するPDCCH監視ウィンドウの間の時間量は、第1のPDCCH監視ウィンドウおよび第2のPDCCH監視ウィンドウが時間ドメインの中で連続するときの、第1のPDCCH監視ウィンドウの第1のスロットと第2のPDCCH監視ウィンドウの第1のスロットとの間の最少時間量を示す、態様11の方法。
【0172】
態様13: PDCCH監視に関連付けられるべきスロットの中の連続するシンボルの数は、PDCCH監視に関連付けられたスパンの中に含まれるべき連続するシンボルの数を示す、態様11~12のいずれかの方法。
【0173】
態様14: PDCCH監視構成はPDCCH候補限度または制御チャネル要素(CCE)限度に関連付けられ、PDCCH候補限度またはCCE限度は、PDCCH監視ウィンドウ向けに定義される、態様11~13のいずれかの方法。
【0174】
態様15: PDCCH監視構成はPDCCH候補限度または制御チャネル要素(CCE)限度に関連付けられ、PDCCH候補限度またはCCE限度は、PDCCH監視に関連付けられたスパン向けに定義される、態様11~13のいずれかの方法。
【0175】
態様16: PDCCH監視構成を送信するステップは、PDCCH監視ウィンドウに関連付けられたスロットのための1つまたは複数のPDCCH監視機会の指示を送信するステップを含み、1つまたは複数のPDCCH監視機会は、スロットの中に含まれる1つまたは複数のスパンの中に含まれる、態様11~15のいずれかの方法。
【0176】
態様17: PDCCH監視構成を送信するステップは、PDCCH監視ウィンドウに関連付けられたスロットの中に含まれるPDCCH監視のためのスパンの指示を送信するステップを含み、スロットの中のスパンの位置は、PDCCH監視構成に関連付けられたスロットに対して固定される、態様11~16のいずれかの方法。
【0177】
態様18: スロットの中のスパンの位置は、スロットの最初の1つまたは複数のシンボルであり、1つまたは複数のシンボルの量は、連続するシンボルの数である、態様17の方法。
【0178】
態様19: PDCCH監視能力の指示を受信するステップは、サブキャリア間隔に関連付けられた第1のPDCCH監視能力、およびサブキャリア間隔に関連付けられた第2のPDCCH監視能力を受信するステップを含む、態様11~18のいずれかの方法。
【0179】
態様20: PDCCH監視能力の指示を受信するステップは、第1のサブキャリア間隔に関連付けられた第1のPDCCH監視能力、および第2のサブキャリア間隔に関連付けられた第2のPDCCH監視能力を受信するステップを含む、態様11~19のいずれかの方法。
【0180】
態様21: デバイスにおけるワイヤレス通信のための装置であって、プロセッサと、プロセッサと結合されたメモリと、メモリ内に記憶され、態様1~10のうちの1つまたは複数の方法を装置に実施させるようにプロセッサによって実行可能な命令とを備える装置。
【0181】
態様22: メモリと、メモリに結合された1つまたは複数のプロセッサとを備える、ワイヤレス通信のためのデバイスであって、メモリおよび1つまたは複数のプロセッサは、態様1~10のうちの1つまたは複数の方法を実施するように構成される、デバイス。
【0182】
態様23: 態様1~10のうちの1つまたは複数の方法を実施するための少なくとも1つの手段を備える、ワイヤレス通信のための装置。
【0183】
態様24: ワイヤレス通信のためのコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、コードは、態様1~10のうちの1つまたは複数の方法を実施するようにプロセッサによって実行可能な命令を備える、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0184】
態様25: ワイヤレス通信のための命令のセットを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、命令のセットは、デバイスの1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、デバイスに、態様1~10のうちの1つまたは複数の方法を実施させる1つまたは複数の命令を備える、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0185】
態様26: デバイスにおけるワイヤレス通信のための装置であって、プロセッサと、プロセッサと結合されたメモリと、メモリ内に記憶され、態様11~20のうちの1つまたは複数の方法を装置に実施させるようにプロセッサによって実行可能な命令とを備える装置。
【0186】
態様27: メモリと、メモリに結合された11つまたは複数のプロセッサとを備える、ワイヤレス通信のためのデバイスであって、メモリおよび1つまたは複数のプロセッサは、態様1~20のうちの1つまたは複数の方法を実施するように構成される、デバイス。
【0187】
態様28: 態様11~20のうちの1つまたは複数の方法を実施するための少なくとも1つの手段を備える、ワイヤレス通信のための装置。
【0188】
態様29: ワイヤレス通信のためのコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、コードは、態様11~20のうちの1つまたは複数の方法を実施するようにプロセッサによって実行可能な命令を備える、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0189】
態様30: ワイヤレス通信のための命令のセットを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、命令のセットは、デバイスの1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、デバイスに、態様11~20のうちの1つまたは複数の方法を実施させる1つまたは複数の命令を備える、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0190】
上記の開示は、例示および説明を提供するが、網羅的であることまたは態様を開示された厳密な形態に限定することは意図されていない。修正および変形が、上記の開示に照らして行われてよく、または態様の実践から獲得され得る。
【0191】
本明細書で使用する「構成要素」という用語はハードウェア、および/またはハードウェアとソフトウェアの組合せとして広く解釈されるものとする。「ソフトウェア」は、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語、またはそれ以外として呼ばれるかどうかにかかわらず、例の中でもとりわけ、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、プロシージャ、および/または関数を意味するものと広く解釈されるものとする。本明細書で使用されるプロセッサは、ハードウェア、および/またはハードウェアとソフトウェアとの組合せにおいて実装される。本明細書で説明するシステムおよび/または方法が、異なる形態のハードウェアおよび/またはハードウェアとソフトウェアの組合せにおいて実装され得ることは明らかであろう。これらのシステムおよび/または方法を実装するのに使用される実際の専用の制御ハードウェアまたはソフトウェアコードは、態様を限定するものではない。したがって、システムおよび/または方法の動作および挙動が、特定のソフトウェアコードを参照することなく本明細書で説明された。ソフトウェアおよびハードウェアが、本明細書での説明に少なくとも一部基づいてシステムおよび/または方法を実装するように設計され得ることを理解されたい。
【0192】
本明細書で使用する「閾を満たすこと」は、文脈に応じて、値が、閾よりも大きいこと、閾以上であること、閾未満であること、閾以下であること、閾に等しいこと、閾に等しくないことなどを指す場合がある。
【0193】
特徴の特定の組合せが特許請求の範囲において記載され、かつ/または本明細書の中で開示されても、これらの組合せは、様々な態様の開示を限定するものではない。実際には、これらの特徴の多くが、特許請求の範囲において具体的に記載されないやり方で、および/または本明細書で開示されないやり方で組み合わされてよい。以下に列挙する各従属請求項は、ただ1つの請求項に直接従属する場合があるが、様々な態様の開示は、請求項のセットの中のあらゆる他の請求項と組み合わせた各従属請求項を含む。本明細書で使用される項目のリスト「のうちの少なくとも1つ」を指す句は、単一のメンバーを含む、それらの項目の任意の組合せを指す。例として、「a、b、またはcのうちの少なくとも1つ」は、a、b、c、a-b、a-c、b-c、およびa-b-c、ならびに複数の同じ要素を有する任意の組合せ(たとえば、a-a、a-a-a、a-a-b、a-a-c、a-b-b、a-c-c、b-b、b-b-b、b-b-c、c-c、およびc-c-c、またはa、b、およびcの任意の他の順序)を包含するものとする。
【0194】
本明細書で使用する要素、行為、または命令はいずれも、そのように明示的に説明されない限り、重要または必須として解釈されるべきでない。また、本明細書で使用する冠詞「a」および「an」は、1つまたは複数の項目を含むものとし、「1つまたは複数の」と互換的に使用されてよい。さらに、本明細書で使用する冠詞「the」は、冠詞「the」とともに言及される1つまたは複数の項目を含むものとし、「1つまたは複数の」と互換的に使用されてよい。さらに、本明細書で使用する「セット」および「グループ」という用語は、1つまたは複数の項目(たとえば、関連する項目、関連しない項目、関連する項目と関連しない項目との組合せ)を含むものとし、「1つまたは複数の」と互換的に使用されてよい。1つの項目だけが意図される場合、「ただ1つの」という句または類似の言葉が使用される。また、本明細書で使用される「有する(has)」、「有する(have)」、「有する(having)」などの用語は、オープンエンド用語であるものとする。さらに、「に基づいて」という句は、別段に明記されていない限り、「に少なくとも一部基づいて」を意味するものとする。また、本明細書で使用される「または(or)」という用語は、連続して使用されるときには包含的であるものとし、別段に明記されていない限り(たとえば、「いずれか(either)」または「のうちの1つのみ(only one of)」と組み合わせて使用される場合)、「および/または(and/or)」と互換的に使用されることがある。
【符号の説明】
【0195】
100 ワイヤレスネットワーク
102a マクロセル
102b ピコセル
102c フェムトセル
110 基地局
110a BS、マクロBS
110b BS
110c BS
110d BS、中継BS
120 UE
120a UE
120b UE
120c UE
120d UE
120e UE
130 ネットワークコントローラ
212 データソース
220 送信プロセッサ
230 送信(TX)多入力多出力(MIMO)プロセッサ
232 変調器(MOD)、復調器、DEMOD
234 アンテナ
236 MIMO検出器
238 受信プロセッサ
239 データシンク
240 コントローラ/プロセッサ
242 メモリ
244 通信ユニット
246 スケジューラ
252 アンテナ
254 復調器(DEMOD)、MOD、変調器
256 MIMO検出器
258 受信プロセッサ
260 データシンク
262 データソース
264 送信プロセッサ
266 TX MIMOプロセッサ
280 コントローラ/プロセッサ
282 メモリ
284 ハウジング
290 コントローラ/プロセッサ
292 メモリ
294 通信ユニット
300 リソース構造
305 サブフレーム
310 スロット
315 シンボル
320 制御リソースセット(CORESET)
325 制御チャネル要素(CCE)
330 リソース要素グループ(REG)
335 リソース要素
420 スパン
430 スパン
440 スパン
900 装置
902 受信構成要素
904 送信構成要素
906 装置
908 監視能力判断構成要素
1000 装置
1002 受信構成要素
1004 送信構成要素
1006 装置
1008 監視構成判断構成要素
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10