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特許7500987情報処理装置、情報処理システムおよびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-10
(45)【発行日】2024-06-18
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理システムおよびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 8/60 20180101AFI20240611BHJP
【FI】
G06F8/60
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2020025890
(22)【出願日】2020-02-19
(65)【公開番号】P2021131657
(43)【公開日】2021-09-09
【審査請求日】2023-01-20
(73)【特許権者】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104880
【弁理士】
【氏名又は名称】古部 次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100125346
【弁理士】
【氏名又は名称】尾形 文雄
(74)【代理人】
【識別番号】100166981
【弁理士】
【氏名又は名称】砂田 岳彦
(72)【発明者】
【氏名】松井 治樹
【審査官】久々宇 篤志
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-060342(JP,A)
【文献】米国特許第06825941(US,B1)
【文献】特開2018-156610(JP,A)
【文献】特開2004-145777(JP,A)
【文献】特開2018-060341(JP,A)
【文献】特開2008-310831(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 8/60
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、
予め定められた機能を実現するモジュールから構成されるソフトウェアについて、当該ソフトウェアで使用するモジュールの情報である構成情報を取得し、
前記ソフトウェアが導入されているデバイスから、当該デバイスで使用されているモジュールの情報であるモジュール情報を取得し、
前記構成情報および前記モジュール情報から、前記デバイスで導入されている前記ソフトウェアを特定し、
導入されている前記ソフトウェアを表示するとともに、表示された当該ソフトウェアに対応させてモジュールの設定変更を行う画面を表示する制御を行い、
モジュールの設定変更が他のソフトウェアに与える影響についての複数のパターンを用意し、一のソフトウェアで使用するモジュールの設定変更を行う場合に、当該一のソフトウェアで使用する当該モジュールの設定変更が他のソフトウェアに与える影響についての当該複数のパターンの中から選択し、選択した当該パターンによる影響について示す画面をさらに表示する
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記プロセッサは、前記デバイスから設定変更を行う画面を呼び出すための情報である呼出情報をさらに取得し、当該呼出情報により、前記設定変更を行う画面を呼び出し、表示することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記プロセッサは、モジュールの設定変更が可能であるか否かを表す画面を表示することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、表示された前記ソフトウェアに対応させて、モジュールの設定変更の方法を説明する説明書の画面をさらに表示することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記プロセッサは、前記説明書の中でモジュールの設定変更の位置を示す情報である位置情報を取得し、当該位置情報を基に、当該説明書の中のモジュールの設定変更の位置を示す情報が記載された箇所を表示することを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
予め定められた機能を実現するモジュールから構成されるソフトウェアにより処理を実行するデバイスと、
前記ソフトウェアの管理を行う情報処理装置と、
を備え、
前記情報処理装置は、プロセッサを備え、
前記プロセッサは、
予め定められた機能を実現するモジュールから構成されるソフトウェアについて、当該ソフトウェアで使用するモジュールの情報である構成情報を取得し、
前記ソフトウェアが導入されているデバイスから、当該デバイスで使用されているモジュールの情報であるモジュール情報を取得し、
前記構成情報および前記モジュール情報から、前記デバイスで導入されている前記ソフトウェアを特定し、
導入されている前記ソフトウェアを表示するとともに、表示された当該ソフトウェアに対応させてモジュールの設定変更を行う画面を表示する制御を行い、
モジュールの設定変更が他のソフトウェアに与える影響についての複数のパターンを用意し、一のソフトウェアで使用するモジュールの設定変更を行う場合に、当該一のソフトウェアで使用する当該モジュールの設定変更が他のソフトウェアに与える影響についての当該複数のパターンの中から選択し、選択した当該パターンによる影響について示す画面をさらに表示する
ことを特徴とする情報処理システム。
【請求項7】
コンピュータに、
予め定められた機能を実現するモジュールから構成されるソフトウェアについて、当該ソフトウェアで使用するモジュールの情報である構成情報を取得する第1の取得機能と、
前記ソフトウェアが導入されているデバイスから、当該デバイスで使用されているモジュールの情報であるモジュール情報を取得する第2の取得機能と、
前記構成情報および前記モジュール情報から、前記デバイスで導入されている前記ソフトウェアを特定する特定機能と、
導入されている前記ソフトウェアを表示するとともに、表示された当該ソフトウェアに対応させてモジュールの設定変更を行う画面を表示する制御を行う第1の表示制御機能と、
モジュールの設定変更が他のソフトウェアに与える影響についての複数のパターンを用意し、一のソフトウェアで使用するモジュールの設定変更を行う場合に、当該一のソフトウェアで使用する当該モジュールの設定変更が他のソフトウェアに与える影響についての当該複数のパターンの中から選択し、選択した当該パターンによる影響について示す画面をさらに表示する第2の表示制御機能と、
を実現させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理システム、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザが使用するデバイスに新たな機能を導入する際に、ユーザがソフトウェアを追加する処理を行うことがある。このとき、ソフトウェアが予め定められた機能を有するモジュールにて構成され、それぞれのモジュールが複数のソフトウェアで共用される場合がある。
【0003】
特許文献1には、画像処理装置が開示されている。この画像処理装置では、コンポーネントをアンインストールする指示の入力を受け付ける入力制御部と、指示が受け付けられた場合に、サービス加入情報と、サービス依存情報を取得する取得部と、を備える。さらに、判断部と、判断結果を利用者に通知する通知部と、を備える。判断部は、サービス加入情報とサービス依存情報とに基づいて、指示にかかるコンポーネントが、サービスに使用されるコンポーネントであるか否かを確認する。そして、サービスに使用されるコンポーネントであることを確認した場合はアンインストール不可と判断し、コンポーネントに使用されるソフトウェアでないことを確認した場合にアンインストール可能と判断する。
【0004】
特許文献2には、情報処理装置が開示されている。この情報処理装置では、複数のプログラムのそれぞれのライセンスを識別するライセンス識別情報を入力可能な画面を介して入力された複数のライセンス識別情報のそれぞれに対応するプログラムの中からインストール対象とするプログラムを選択させる。そして、選択されたプログラム、画像形成装置にインストール済みのプログラムの構成情報、及びプログラム間の依存関係に基づいてインストール対象として選択されたプログラムが依存する依存プログラムが既に画像形成装置にインストールされている場合 、又は依存プログラムがインストール対象として選択されている場合に選択されたプログラムのインストー ルを可能とするインストールの可否判断を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2011-170639号公報
【文献】特開2014-238886号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ユーザが一のソフトウェアの設定を変更する場合、モジュールに対して設定を変更する作業となる。
しかしながら、ユーザが、ソフトウェアとモジュールとの関係を把握するのは困難であり、ソフトウェアの設定の変更をしたいときに、このソフトウェアで使用されるモジュールの設定画面を表示させるのは容易でない。
本発明は、ユーザがソフトウェアの設定を変更する場合、このソフトウェアを構成するモジュールに対する設定画面を容易に表示することができる情報処理装置等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の発明は、プロセッサを備え、前記プロセッサは、予め定められた機能を実現するモジュールから構成されるソフトウェアについて、当該ソフトウェアで使用するモジュールの情報である構成情報を取得し、前記ソフトウェアが導入されているデバイスから、当該デバイスで使用されているモジュールの情報であるモジュール情報を取得し、前記構成情報および前記モジュール情報から、前記デバイスで導入されている前記ソフトウェアを特定し、導入されている前記ソフトウェアを表示するとともに、表示された当該ソフトウェアに対応させてモジュールの設定変更を行う画面を表示する制御を行い、モジュールの設定変更が他のソフトウェアに与える影響についての複数のパターンを用意し、一のソフトウェアで使用するモジュールの設定変更を行う場合に、当該一のソフトウェアで使用する当該モジュールの設定変更が他のソフトウェアに与える影響についての当該複数のパターンの中から選択し、選択した当該パターンによる影響について示す画面をさらに表示することを特徴とする情報処理装置である。
請求項2に記載の発明は、前記プロセッサは、前記デバイスから設定変更を行う画面を呼び出すための情報である呼出情報をさらに取得し、当該呼出情報により、前記設定変更を行う画面を呼び出し、表示することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置である。
請求項3に記載の発明は、前記プロセッサは、モジュールの設定変更が可能であるか否かを表す画面を表示することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置である。
請求項4に記載の発明は、前記プロセッサは、表示された前記ソフトウェアに対応させて、モジュールの設定変更の方法を説明する説明書の画面をさらに表示することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置である。
請求項5に記載の発明は、前記プロセッサは、前記説明書の中でモジュールの設定変更の位置を示す情報である位置情報を取得し、当該位置情報を基に、当該説明書の中のモジュールの設定変更の位置を示す情報が記載された箇所を表示することを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置である。
請求項6に記載の発明は、予め定められた機能を実現するモジュールから構成されるソフトウェアにより処理を実行するデバイスと、前記ソフトウェアの管理を行う情報処理装置と、を備え、前記情報処理装置は、プロセッサを備え、前記プロセッサは、予め定められた機能を実現するモジュールから構成されるソフトウェアについて、当該ソフトウェアで使用するモジュールの情報である構成情報を取得し、前記ソフトウェアが導入されているデバイスから、当該デバイスで使用されているモジュールの情報であるモジュール情報を取得し、前記構成情報および前記モジュール情報から、前記デバイスで導入されている前記ソフトウェアを特定し、導入されている前記ソフトウェアを表示するとともに、表示された当該ソフトウェアに対応させてモジュールの設定変更を行う画面を表示する制御を行い、モジュールの設定変更が他のソフトウェアに与える影響についての複数のパターンを用意し、一のソフトウェアで使用するモジュールの設定変更を行う場合に、当該一のソフトウェアで使用する当該モジュールの設定変更が他のソフトウェアに与える影響についての当該複数のパターンの中から選択し、選択した当該パターンによる影響について示す画面をさらに表示することを特徴とする情報処理システムである。
請求項7に記載の発明は、コンピュータに、予め定められた機能を実現するモジュールから構成されるソフトウェアについて、当該ソフトウェアで使用するモジュールの情報である構成情報を取得する第1の取得機能と、前記ソフトウェアが導入されているデバイスから、当該デバイスで使用されているモジュールの情報であるモジュール情報を取得する第2の取得機能と、前記構成情報および前記モジュール情報から、前記デバイスで導入されている前記ソフトウェアを特定する特定機能と、導入されている前記ソフトウェアを表示するとともに、表示された当該ソフトウェアに対応させてモジュールの設定変更を行う画面を表示する制御を行う第1の表示制御機能と、モジュールの設定変更が他のソフトウェアに与える影響についての複数のパターンを用意し、一のソフトウェアで使用するモジュールの設定変更を行う場合に、当該一のソフトウェアで使用する当該モジュールの設定変更が他のソフトウェアに与える影響についての当該複数のパターンの中から選択し、選択した当該パターンによる影響について示す画面をさらに表示する第2の表示制御機能と、を実現させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0008】
請求項1の発明によれば、ユーザがソフトウェアの設定を変更する場合、このソフトウェアを構成するモジュールに対する設定画面を容易に表示することができ、モジュールの設定変更を行う際に、ユーザに、他のソフトウェアに与える影響の程度について確認させることができる情報処理装置を提供することができる。
請求項2の発明によれば、モジュールの設定変更を行う画面を表示するのが容易になる。
請求項3の発明によれば、モジュールの設定変更が行えるか否かを、ユーザが容易に判断することができる。
請求項4の発明によれば、モジュールの設定変更の方法を、ユーザが、より容易に把握することができる。
請求項5の発明によれば、モジュールの設定変更の方法を説明書の中からユーザが探す労力を軽減できる。
請求項6の発明によれば、ユーザがソフトウェアの設定を変更するのが、より容易になり、モジュールの設定変更を行う際に、ユーザに、他のソフトウェアに与える影響の程度について確認させることができる情報処理システムを提供することができる。
請求項7の発明によれば、ユーザがソフトウェアの設定を変更する場合、このソフトウェアを構成するモジュールに対する設定画面を容易に表示することができ、モジュールの設定変更を行う際に、ユーザに、他のソフトウェアに与える影響の程度について確認させることができる機能をコンピュータにより実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本実施の形態における情報処理システムの構成例を示す図である。
図2】ソフトウェアとモジュールとの関係について示した図である。
図3】画像形成装置のハードウェア構成例を示した図である。
図4】情報処理システムの概略動作の例について示した図である。
図5】情報処理システムの機能構成例について説明したブロック図である。
図6】(a)~(d)は、構成情報、商品情報およびモジュール情報の具体例について示した図である。
図7】端末装置が、構成情報、商品情報およびモジュール情報を取得する様子を示した概念図である。
図8】(a)~(b)は、表示部で表示される画面について示した図である。
図9】(a)~(b)は、図8(b)で示した「設定を開く」を選択したときに表示される画面を示した図である。
図10】(a)~(b)は、ダイアログのパターンについて示した図である。
図11】情報処理システムの動作として、図8で示したメニューを表示する場合について説明したシーケンス図である。
図12】情報処理システムの動作として、図8で示したメニューから、モジュールの設定変更を行う場合について説明したシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<情報処理システム全体の説明>
図1は、本実施の形態における情報処理システム1の構成例を示す図である。
図示するように本実施の形態の情報処理システム1は、画像形成装置10a、10b、10cと、端末装置20と、管理サーバ30とが、ネットワーク40を介して接続されることにより構成されている。なお、画像形成装置10a、10b、10cのそれぞれを区別しない場合は、以下、単に、画像形成装置10と言うことがある。
なお、図1では、画像形成装置10は3つ、端末装置20は1つしか示していないが、それぞれの数はいくつでもよい。
【0011】
画像形成装置10は、デバイスの一例である。画像形成装置10は、プリンタ機能を備える。即ち、画像形成装置10は、紙等の記録媒体に画像を形成し、印刷媒体として出力することができる。また、画像形成装置10は、プリンタ機能に加えて、例えば、スキャナ機能、ファクシミリ機能等の他の画像処理機能を備えている。そして、詳しくは後述するが、これらの機能を、予め定められた機能を実現するモジュールから構成されるソフトウェアにより処理することで実現する。
【0012】
図2は、ソフトウェアとモジュールとの関係について示した図である。
図2では、画像形成装置10に、ソフトウェアA~Fが導入されていることを示している。そして、ソフトウェアAは、2つのモジュールであるモジュールaおよびモジュールbから構成されることを示す。また、ソフトウェアBは、2つのモジュールであるモジュールbおよびモジュールcから構成されることを示す。同様に、ソフトウェアC、D、Eは、それぞれ1つのモジュールであるモジュールd、モジュールe、モジュールfから構成されることを示す。さらに、ソフトウェアFは、2つのモジュールであるモジュールg、モジュールhから構成されることを示す。
図示するように、各モジュールは、1つのソフトウェアだけで使用される場合もあるが、モジュールbのように、複数のソフトウェアA、Bで共通して使用される場合がある。
【0013】
図3は、画像形成装置10のハードウェア構成例を示した図である。
図示するように、画像形成装置10は、CPU(Central Processing Unit)11と、RAM(Random Access Memory)12と、ROM(Read Only Memory)13と、HDD(Hard Disk Drive)14と、操作パネル15と、画像読み取り部16と、画像形成部17と、通信I/F18とを備える。そしてこれらがバスBuを介して必要なデータのやりとりを行なう。
【0014】
RAM12は、CPU11の作業用メモリ等として用いられるメモリである。
ROM13は、CPU11が実行する各種プログラム等を記憶するメモリである。
HDD14は、画像読み取り部16が読み取った画像情報や画像形成部17における画像形成にて用いる画像情報等を記憶する例えば磁気ディスク装置である。
操作パネル15は、各種情報の表示やユーザからの操作入力の受付を行なう例えばタッチパネルである。そのため表示機構は、予め定められた領域でコンテンツ(情報内容)を画像として表示する液晶パネル等の表示部を備えるとともに、液晶パネルに人の指、スタイラスペンに代表される接触物が接触したときに、接触物が液晶パネルに接触した位置を検知する機能を備えている。本実施の形態においてタッチパネルは、特に限定されるものではなく、抵抗膜方式や静電容量方式など種々の方式のものを使用することができる。
【0015】
画像読み取り部16は、原稿に記録された画像を読み取る。ここで、画像読み取り部16は、例えばスキャナであり、光源から原稿に照射した光に対する反射光をレンズで縮小してCCD(Charge Coupled Devices)で受光するCCD方式や、LED光源から原稿に順に照射した光に対する反射光をCIS(Contact Image Sensor)で受光するCIS方式のものを用いるとよい。
【0016】
画像形成部17は、記録媒体に画像を形成する印刷機構の一例である。ここで、画像形成部17は、例えばプリンタであり、感光体に付着させたトナーを用紙等の記録媒体に転写して像を形成する電子写真方式や、インクを記録媒体上に吐出して像を形成するインクジェット方式のものを用いるとよい。
通信I/F18は、ネットワークを介して他の装置との間で各種情報の送受信を行なう。
【0017】
端末装置20は、情報処理装置の一例であり、画像形成装置10で動作するソフトウェアの管理を行う。そして、端末装置20は、このソフトウェアの変更として、新規の導入、更新、削除などを行う。なおこれは、それぞれソフトウェアのインストール、アップデート、アンインストールを行うと言い換えることもできる。
端末装置20は、例えば、汎用のパーソナルコンピュータ(PC)である。そして、端末装置20は、OS(Operating System)による管理下において、各種アプリケーションソフトウェアを動作させることで、画像形成装置10のソフトウェアの管理を行う。
【0018】
管理サーバ30は、画像形成装置10で動作するソフトウェアが、どのようなモジュールから構成されているかを示す情報を含む構成情報を保存する。つまり、「構成情報」は、画像形成装置10で予め定められた機能を実現するモジュールから構成されるソフトウェアについて、ソフトウェアで使用するモジュールの情報である。そして、管理サーバ30は、端末装置20からの問い合わせに応じ、この構成情報を、端末装置20に送る。
管理サーバ30は、例えば、クラウド上に設けられるクラウドサーバである。また、管理サーバ30は、例えば、社内ネットワーク上に設けられる社内サーバである。
【0019】
端末装置20および管理サーバ30は、演算手段であるCPUと、記憶手段であるメインメモリ、およびHDDやSSD(Solid State Drive)等のストレージを備える。ここで、CPUは、プロセッサの一例であり、OS(基本ソフトウェア)やアプリケーションソフトウェア(応用ソフトウェア)等の各種ソフトウェアを実行する。また、メインメモリは、各種ソフトウェアやその実行に用いるデータ等を記憶する記憶領域であり、ストレージは、各種ソフトウェアに対する入力データや各種ソフトウェアからの出力データ等を記憶する記憶領域である。
さらに、端末装置20および管理サーバ30は、外部との通信を行うための通信インタフェース(以下、「通信I/F」と表記する)と、ビデオメモリやディスプレイ等からなる表示機構と、キーボード、マウス、タッチパネル、スタイラスペン等の入力デバイスとを備える。
【0020】
ネットワーク40は、画像形成装置10、端末装置20および管理サーバ30の間の情報通信に用いられる通信手段であり、例えば、LAN(Local Area Network)やインターネットである。
【0021】
<情報処理システム1の動作の概略説明>
図4は、情報処理システム1の概略動作の例について示した図である。
ここでは、画像形成装置10に導入されているソフトウェアの設定変更を行う場合を考える。
このとき、端末装置20は、管理サーバ30に対し、ソフトウェアの設定変更を行うに際し、このソフトウェアでどのようなモジュールが使用されているかを示す構成情報を問い合わせる(1A)。
問い合わせを受けた管理サーバ30は、構成情報を端末装置20に送る(1B)。構成情報は、端末装置20で取得される。
次に、端末装置20は、画像形成装置10でどのようなモジュールが使用されているかの情報を含むモジュール情報を取得する(1C)。つまり、「モジュール情報」は、画像形成装置10で使用されているモジュールの情報である。
また、端末装置20は、管理サーバ30から取得した構成情報と、端末装置20から取得したモジュール情報とを比較し、画像形成装置10で導入されているソフトウェアを特定する(1D)。
そして、端末装置20は、画像形成装置10で導入されているソフトウェアと関連付けて、モジュールの設定変更を行う画面を表示する(1E)。この画面は、端末装置20の表示機構に表示される。そして、端末装置20は、ユーザの変更指示に従い、画像形成装置10のモジュールの設定変更を行う(1F)。
【0022】
<情報処理システム1の機能構成の説明>
次に、情報処理システム1について詳述する。
図5は、情報処理システム1の機能構成例について説明したブロック図である。
なお、ここでは、情報処理システム1が有する種々の機能のうち本実施の形態に関係するものを選択して図示している。
【0023】
情報処理システム1の画像形成装置10は、外部機器と情報の送受信を行う送受信部110と、画像形成装置10の制御を行う制御部120と、モジュールを保存する保存部130と、画像形成装置10の機能を実現する機構部140とを備える。
【0024】
送受信部110は、端末装置20からモジュールの設定変更の指示を受け付ける。
送受信部110は、例えば、通信I/F18やCPU11に対応する。
制御部120は、画像形成装置10全体の制御を行う。ここでは、端末装置20からモジュールの設定変更を指示されたときに、モジュールを変更し、保存部130に保存する。制御部120は、CPU11、RAM12、ROM13に対応する。
保存部130は、ソフトウェアを構成するモジュールの他、上述したモジュール情報を保存する。保存部130は、HDD14に対応する。
機構部140は、例えば、上述したタッチパネル、スキャナ、印刷機構などである。機構部140は、操作パネル15、画像読み取り部16、画像形成部17に対応する。
【0025】
管理サーバ30は、外部機器と情報の送受信を行う送受信部310と、管理サーバ30の制御を行う制御部320と、構成情報を保存する保存部330とを備える。
送受信部310は、端末装置20からの問い合わせに対し、構成情報を送信する。
制御部320は、管理サーバ30全体の制御を行う。
保存部330は、上述した構成情報や後述する商品情報を保存する。
【0026】
端末装置20は、構成情報を取得する第1の取得部210と、モジュール情報を取得する第2の取得部220と、画像形成装置10で導入されているソフトウェアを特定する特定部230と、表示部250で表示する画面を制御する表示制御部240と、モジュールの設定変更を行う画面を表示する表示部250とを備える。
【0027】
第1の取得部210は、管理サーバ30から、画像形成装置10で使用できるソフトウェアが、どのようなモジュールから構成されているかを示す情報を含む構成情報を取得する。また、第1の取得部210は、管理サーバ30から、商品情報を取得する。商品情報は、このソフトウェアの商品として販売する際に必要となる情報である。
【0028】
第2の取得部220は、画像形成装置10から、画像形成装置10で実際に使用されているモジュールを示す情報を含むモジュール情報を取得する。
特定部230は、構成情報およびモジュール情報から、画像形成装置10で導入されているソフトウェアを特定する。
【0029】
図6(a)~(d)は、構成情報、商品情報およびモジュール情報の具体例について示した図である。
このうち、図6(a)~(b)は、構成情報について示している。
図6(a)に図示するように、構成情報は、商品ID、商品バージョン、モジュールID、モジュールバージョンの情報を含む。図6(b)は、構成情報の具体例であり、この中には、商品ID、商品バージョン、モジュールID、モジュールバージョンの情報がそれぞれ含まれている。
また、図6(c)は、商品情報について示している。
図示するように、商品情報は、商品ID、商品名、バージョン、リリース日、対象機種、インストーラのURL(Uniform Resource Locator)、商品説明、商品アイコンなどの情報を含む。
さらに、図6(d)は、モジュール情報について示している。
図示するように、モジュール情報は、モジュールID、モジュール名、バージョン、設定変更可能か否か、設定変更の画面を呼び出すURLなどの情報を含む。
【0030】
図7は、端末装置20が、構成情報、商品情報およびモジュール情報を取得する様子を示した概念図である。
図示する例では、端末装置20は、画像形成装置10a、10b、10cからモジュール情報を取得する。なお、ここでは、ネットワーク40の一例として、社内ネットワークを使用して、モジュール情報を取得している。そして、端末装置20は、画像形成装置10aで実際に使用されているモジュールとして、モジュールa、b、cのモジュール情報を取得した場合を示している。同様に、端末装置20は、画像形成装置10bで実際に使用されているモジュールとして、モジュールa、bのモジュール情報を取得している。さらに、端末装置20は、画像形成装置10cで実際に使用されているモジュールとして、モジュールd、eのモジュール情報を取得している。
一方、端末装置20は、管理サーバ30から構成情報および商品情報を取得する。
ここでは、一例として、ソフトウェアA、Bについての構成情報および商品情報を取得している。
【0031】
図5に戻り、表示部250は、画像形成装置10に導入されているソフトウェアを表示する。さらに、表示部250は、表示されたソフトウェアに対応させてモジュールの設定変更を行う画面を表示する。モジュールの設定変更を行う画面は、画像形成装置10から呼び出すことができる。この場合、例えば、画像形成装置10がWebサーバを内蔵する。そして、第2の取得部220が、画像形成装置10から設定変更を行う画面を呼び出すための情報である呼出情報を、モジュール情報とともに取得する。この呼出情報は、例えば、上述した設定変更の画面を呼び出すURLである。表示制御部240は、例えば、このURLにより、設定変更を行う画面を呼び出し、表示する。
【0032】
図8(a)~(d)は、表示部250で表示される画面について示した図である。
このうち、図8(a)は、画像形成装置10に導入されているソフトウェアを、ウィンドウW1に表示した場合を示している。図示するウィンドウW1は、メニューM1~M3を表示する。
このうち、メニューM1は、画像形成装置10で利用可能なソフトウェアの一覧である。端末装置20を操作するユーザは、このメニューM1から、ソフトウェアを選択することで、画像形成装置10に新たなソフトウェアを導入することができる。なお、選択は、端末装置20に備えられたマウスやスタイラスペン等の入力デバイスを使用し、画面に対しクリックやタッチ等の操作をすることで行なう。
【0033】
また、メニューM2では、端末装置20でソフトウェアの管理を行う画像形成装置10を表示する。ここでは、端末装置20は、複数の画像形成装置10を管理していることを示している。そして、この中で、1つの画像形成装置10を選択することができる。図8(a)では、画像形成装置10aを選択した場合を示している。この場合、メニューM3が表示される。
【0034】
メニューM3では、選択した画像形成装置10に、現時点で導入されているソフトウェアSを表示する。ここでは、画像形成装置10aについて、特定部230が特定したソフトウェアSを示している。つまりここでは、選択した画像形成装置10aとこれに導入されているソフトウェアSとを関連付けて表示する。そして、メニューM3では、各ソフトウェアS毎に設定アイコンSIが表示される。ここでは、4つのソフトウェアについて、それぞれ設定アイコンSI1~SI4が表示されている。
【0035】
図8(b)~(d)は、設定アイコンSIを選択したときに表示されるメニューM4を示している。図8(b)~(d)では、メニューM4として、設定アイコンSI1~SI3を選択したときに表示されるメニューM41~M43を、それぞれ示している。メニューM4では、それぞれのソフトウェアSを構成するモジュールの設定変更を行うことができる。
【0036】
図8(b)で示すように、設定アイコンSI1を選択したときは、メニューM41として、「アンインストール」、「設定を開く」、「マニュアル」の各項目が表示される、また、図8(c)で示すように、設定アイコンSI2を選択したときは、メニューM42として、同様に、「アンインストール」、「設定を開く」、「マニュアル」の各項目が表示される、さらに、設定アイコンSI3を選択したときは、メニューM43として、「アンインストール」、「スキャンの設定を開く」、「マニュアル」、「ネットワークの設定を開く」、「マニュアル」の各項目が表示される。図8(b)~(c)では、メニューM41、M42の「設定を開く」は、1つずつ表示される。これは、それぞれのソフトウェアが1つのモジュールから構成されていることを意味する。一方、図8(d)では、メニューM43の「設定を開く」は、「スキャンの設定を開く」および「ネットワークの設定を開く」の2つが表示される。これは、このソフトウェアが2つのモジュールから構成されていることを意味する。そして、各モジュール毎に設定変更が可能となる。
【0037】
このように、メニューM4の中に、「設定を開く」が選択できる場合、これらのモジュールの設定変更が可能であることを意味する。対して、モジュールによっては、ユーザに設定変更を許可しないような場合もあり得る。この場合は、「設定を開く」を、非アクティブにするか、表示しないようにすることができる。即ち、設定変更が可能であるか否かに応じ、表示部250は、モジュールの設定変更が可能であるか否かを表す画面を表示する。モジュールの設定変更が可能であるか否かの情報は、設定変更の画面を呼び出すURLと同様に、モジュール情報とともに画像形成装置10から取得できる。
【0038】
図9(a)~(b)は、図8(b)で示した「設定を開く」を選択したときに表示される画面を示した図である。
このうち図9(a)は、モジュールの設定変更を行う画面であり、ウィンドウW2として表示される。ここでは、「設定のアップロード」と「設定のダウンロード」が選択でき、ダウンロードボタンB2を押下すると、設定情報がエクスポートできる。また、アップロードボタンB1を押下すると、設定情報がインポートできる。
また、図9(b)は、一のソフトウェアで使用するモジュールの設定変更を行う場合に、他のソフトウェアに与える影響について示す画面であり、ダイアログD1として表示される。即ち、図2で説明したように、モジュールは複数のソフトウェアで共通して使用される場合がある。このとき、共通して使用されるモジュールの設定変更をしたときは、これを使用する他のソフトウェアでも、この設定変更が反映されることになる。そのため、一のソフトウェアで使用するモジュールの設定変更を行うと、このモジュールを使用する他のソフトウェアの動作に、影響を与えることがある。よって、本実施の形態では、設定変更を行おうとするユーザに対し、図9(b)で示すように、ユーザに対して確認画面としてダイアログD1を表示するようにする。
【0039】
このダイアログD1は、図9(a)の画面とともに表示される。なお、設定変更を行うモジュールが1つのソフトウェアだけで使用され、他のソフトウェアで使用されていないなど、他のソフトウェアに与える影響がないときは、図9(b)の画面は表示されない。
【0040】
ダイアログD1は、他のソフトウェアに与える影響に応じ、複数のパターンが用意される。そして、表示制御部240が、これら複数のパターンの中から選択し、表示部250に表示する。
図10(a)~(b)は、ダイアログD1のパターンについて示した図である。
このうち図10(a)は、他のソフトウェアへの影響が小さい場合に表示されるダイアログD1を示している。この場合、「本設定の変更は、以下の商品もまとめて反映されます。商品毎の設定は不要です。」のメッセージMe1が表示される。これにより、他のソフトウェアへの影響として、まとめて設定変更が行われる旨をユーザに通知する。この場合の例としては、ソフトウェアがクラウドサービスと連携するための接続設定の変更を行う場合が挙げられる。
【0041】
一方、図10(b)は、他のソフトウェアへの影響が大きい場合に表示されるダイアログD1を示している。この場合、「本設定を変更すると、以下の商品の設定にも反映されます。マニュアルなど確認のうえご注意ください。」のメッセージMe2が表示される。これにより、他のソフトウェアの影響として、他のソフトウェアが予期せぬ挙動をすることがある旨をユーザに通知する。この場合の例としては、スキャンした画像情報の送り先などが挙げられる。
【0042】
また、図8(b)~(d)で示したメニューM41~M43から、「マニュアル」を選択すると、表示されたソフトウェアに対応させて、モジュールの設定変更の方法を説明する説明書の画面を表示することができる。この説明書の情報は、例えば、管理サーバ30が保有しており、メニューM41~M43の「マニュアル」には、このリンク先が設定されている。これにより、第1の取得部210が、管理サーバ30から説明書の情報を取得し、表示部250で表示することができる。
またこのとき、第1の取得部210は、説明書の中でモジュールの設定変更の位置を示す情報である位置情報を取得することもできる。そして、表示制御部240は、この位置情報を基に、説明書の中のモジュールの設定変更の位置を示す情報が記載された箇所を表示することができる。これにより、ユーザが、説明書の中から該当する箇所を探さなくてすむ。
なお、説明書の情報は、画像形成装置10が有していてもよい。この場合、第2の取得部220が、画像形成装置10から説明書の情報を取得し、表示部250で表示する。
【0043】
次に、情報処理システム1の動作について説明する。
図11は、情報処理システム1の動作として、図8で示したメニューM1~M4を表示する場合について説明したシーケンス図である。
図示するシーケンス図では、ユーザ、画像形成装置10、端末装置20および管理サーバ30のそれぞれの動作を示している。
ここでは、まずユーザが、端末装置20を起動し(ステップ101)、端末装置20における処理を開始する(ステップ102)。
【0044】
次に、端末装置20の第1の取得部210は、管理サーバ30に対し、ユーザ情報を取得する要求を行い(ステップ103)、管理サーバ30は、ユーザ情報を返却する(ステップ104)。ユーザ情報は、例えば、ユーザ名、取得可能商品、購入商品などを表す。
さらに、端末装置20の第1の取得部210は、管理サーバ30に対し、構成情報および商品情報を取得する要求を行い(ステップ105)、管理サーバ30は、構成情報および商品情報を返却する(ステップ106)。
次に、端末装置20の第2の取得部220は、画像形成装置10に対し、モジュール情報を取得する要求を行い(ステップ107)、画像形成装置10は、モジュール情報を返却する(ステップ108)。またこのとき、設定変更の画面を呼び出すURLやモジュールの設定変更が可能であるか否かの情報も併せて取得する。
【0045】
そして、端末装置20の特定部230は、図8で示したメニューM1~M4の内容を決定する(ステップ109)。具体的には、ユーザ情報から、メニューM1で表示される内容を決定する。また、構成情報およびモジュール情報から、画像形成装置10で導入されているソフトウェアを特定する。さらに、メニューM2~M4で表示される内容を決定する。
そして、端末装置20の表示制御部240は、表示部250に、メニューM1を表示する。即ち、表示制御部240は、表示部250に画像形成装置10で利用可能なソフトウェアの一覧を表示する(ステップ110)。
【0046】
また、端末装置20の表示制御部240は、表示部250に、メニューM2~M3を表示する。即ち、表示制御部240は、表示部250に、端末装置20でソフトウェアの管理を行う画像形成装置10、および画像形成装置10に、現時点で導入されているソフトウェアSを表示する(ステップ111)。
さらに、ユーザの操作に応じ、メニューM4を表示する。即ち、表示制御部240は、表示部250に、モジュールの設定変更の画面を表示する(ステップ112)。以上で、初期表示である、図8で示したメニューM1~M4を表示する動作を完了する(ステップ113)。
【0047】
図12は、情報処理システム1の動作として、図8で示したメニューM4から、モジュールの設定変更を行う場合について説明したシーケンス図である。
まず、ユーザが、メニューM4の「設定を開く」を選択し、設定変更の指示を行う(ステップ201)。
この場合、端末装置20の表示制御部240は、対象のソフトウェアを確認し(ステップ202)、モジュールの設定変更が他のソフトウェアにも影響があるか否かを判断する(ステップ203)。
【0048】
その結果、他のソフトウェアへの影響がある場合(ステップ203でYes)、表示制御部240は、表示部250に、他のソフトウェアへの影響の度合いに応じ、ユーザに確認のメッセージを表示する(ステップ204)。これは、例えば、図9(b)、および図10(a)~(b)に示したダイアログD1として、表示される。
対して、他のソフトウェアへの影響が及ばない場合(ステップ203でNo)、およびステップ204でユーザが確認した後は、表示制御部240は、画像形成装置10から、モジュールの設定変更を行う画面を呼び出し(ステップ205)、画像形成装置10は、設定変更の画面を返却して(ステップ206)、端末装置20で表示する(ステップ207)。これは、例えば、図9(a)に示したウィンドウW2として、表示される。
そして、ユーザがモジュールの設定変更の実行指示をすると(ステップ208)、画像形成装置10に導入されているモジュールの設定変更が行われる(ステップ209)。以上で、モジュールの設定変更が完了する(ステップ210)。
【0049】
以上説明した端末装置20によれば、ユーザがソフトウェアの設定を変更する場合、このソフトウェアを構成するモジュールに対する設定画面を容易に表示することができる。
また、端末装置20は、ソフトウェアとモジュールとの関係をより精度よく把握することができ、ソフトウェアと関連付けてモジュールの設定画面を直接表示することができる。そして、ユーザは、ソフトウェアの設定を変更する場合に、モジュールについて意識する必要は必ずしもなくなる。さらに、図9(b)、図10(a)~(b)のような確認画面により、ユーザは、ソフトウェアの設定を変更する場合に、他のソフトウェアに与える影響について把握することができる。
【0050】
なお、上述した例では、画像形成装置10でソフトウェアの管理を行うのは、端末装置20であったが、これに限られるものではない。例えば、管理サーバ30が、端末装置20の処理を行うようにしてもよい。また、構成情報は、管理サーバ30が有し、端末装置20が、これを取得していたが、構成情報の取得先は、特に限られるものではない。例えば、インターネット上に公開されている情報を基に、構成情報を収集するようにしてもよく、他の端末装置から取得するようにしてもよい。
また上述した例では、デバイスは、画像形成装置10であったが、これに限られるものではない。即ち、他の機器の操作により、モジュールから構成されるソフトウェアの変更が行われる装置であればよい。例えば、通常のPC、携帯電話、スマートフォン、タブレット、無線LANルータなどのネットワーク機器などが挙げられる。
【0051】
<プログラムの説明>
ここで、以上説明を行った本実施の形態の端末装置20で行う処理は、例えば、アプリケーションソフトウェア等のプログラムとして用意される。そして、アプリケーションソフトウェアとハードウェア資源とが協働することにより実現される。
【0052】
よって、本実施の形態の端末装置20で行う処理を実行するプログラムは、コンピュータに、予め定められた機能を実現するモジュールから構成されるソフトウェアについて、ソフトウェアで使用するモジュールの情報である構成情報を取得する第1の取得機能と、ソフトウェアが導入されているデバイスから、デバイスで使用されているモジュールの情報であるモジュール情報を取得する第2の取得機能と、構成情報およびモジュール情報から、デバイスで導入されているソフトウェアを特定する特定機能と、導入されているソフトウェアを表示するとともに、表示されたソフトウェアに対応させてモジュールの設定変更を行う画面を表示する制御を行う表示制御機能と、を実現させるためのプログラムとして捉えることもできる。
【0053】
なお、本実施の形態を実現するプログラムは、通信手段により提供することはもちろん、CD-ROM等の記録媒体に格納して提供することも可能である。
【0054】
以上、本実施の形態について説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、種々の変更または改良を加えたものも、本発明の技術的範囲に含まれることは、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【符号の説明】
【0055】
1…情報処理システム、10…画像形成装置、20…端末装置、30…管理サーバ、210…第1の取得部、220…第2の取得部、230…特定部、240…表示部、250…表示制御部
図1
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