(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-10
(45)【発行日】2024-06-18
(54)【発明の名称】半導体装置
(51)【国際特許分類】
G01R 31/28 20060101AFI20240611BHJP
G01R 31/317 20060101ALI20240611BHJP
H01L 21/822 20060101ALI20240611BHJP
H01L 27/04 20060101ALI20240611BHJP
H01L 23/12 20060101ALI20240611BHJP
【FI】
G01R31/28 U
G01R31/317
H01L27/04 E
H01L23/12 501Z
(21)【出願番号】P 2020031814
(22)【出願日】2020-02-27
【審査請求日】2023-01-20
(73)【特許権者】
【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100090387
【氏名又は名称】布施 行夫
(74)【代理人】
【識別番号】100090398
【氏名又は名称】大渕 美千栄
(74)【代理人】
【識別番号】100148323
【氏名又は名称】川▲崎▼ 通
(74)【代理人】
【識別番号】100168860
【氏名又は名称】松本 充史
(72)【発明者】
【氏名】柴田 恭佑
(72)【発明者】
【氏名】松山 徹
【審査官】島田 保
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-278946(JP,A)
【文献】国際公開第2002/057921(WO,A1)
【文献】特開2006-208378(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0156872(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2013/0238933(US,A1)
【文献】特開2004-342947(JP,A)
【文献】特開2001-099896(JP,A)
【文献】特表平09-508992(JP,A)
【文献】特開2006-086360(JP,A)
【文献】特開2009-141082(JP,A)
【文献】特開平09-092685(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2009/0160475(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01R 31/28-31/3193
H01L 21/822
H01L 23/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
メモリーコントローラーと、
CPUと、
高速通信コントローラーと、
外部メモリー群と前記メモリーコントローラーとの間で伝搬する第1信号を入力するための複数のメモリー操作端子と、
前記高速通信コントローラーに第2信号を入力するための複数の高速通信端子と、
前記CPUからの情報を取得しデバックを行うための複数の検査端子と、
前記複数のメモリー操作端子、前記複数の高速通信端子、及び前記複数の検査端子を含む複数の接続端子が設けられた端子実装面と、
を備え、
前記端子実装面は、第1辺と、前記第1辺と向かい合って位置する第2辺と、前記第1辺及び前記第2辺の双方と交差する第3辺と、前記第3辺と向かい合って位置する第4辺とを含み、
前記複数の接続端子は、前記第3辺と隣り合って位置し、前記第1辺から前記第2辺に向かって並ぶ第1端子列を含み、
前記第1端子列は、前記複数の検査端子の内の第1検査端子を含み、
前記第1検査端子は、前記第1端子列において、最も前記第1辺の近くに位置しており、前記デバックと、欠け
又は割
れの検査とに兼用される、
ことを特徴とする半導体装置。
【請求項2】
メモリーコントローラーと、
CPUと、
高速通信コントローラーと、
外部メモリー群と前記メモリーコントローラーとの間で伝搬する第1信号を入力するための複数のメモリー操作端子と、
前記高速通信コントローラーに第2信号を入力するための複数の高速通信端子と、
前記CPUからの情報を取得しデバックを行うための複数の検査端子と、
前記複数のメモリー操作端子、前記複数の高速通信端子、及び前記複数の検査端子を含
む複数の接続端子が設けられた端子実装面と、
を備え、
前記端子実装面は、第1辺と、前記第1辺と向かい合って位置する第2辺と、前記第1辺及び前記第2辺の双方と交差する第3辺と、前記第3辺と向かい合って位置する第4辺とを含み、
前記複数の接続端子は、前記第3辺と隣り合って位置し、前記第1辺から前記第2辺に向かって並ぶ第1端子列と、前記第4辺と隣り合って位置し、前記第1辺から前記第2辺に向かって並ぶ第2端子列と、を含み、
前記第1端子列は、前記複数の検査端子の内の第1検査端子を含み、
前記第2端子列は、前記複数の検査端子の内の第2検査端子を含み、
前記第1検査端子及び前記第2検査端子は、前記デバックと、欠け
又は割
れの検査とに兼用される、
ことを特徴とする半導体装置。
【請求項3】
前記第1検査端子は、前記第1端子列において、最も前記第1辺の近くに位置している、
ことを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記第2検査端子は、前記第2端子列において、最も前記第1辺の近くに位置している、
ことを特徴とする請求項2又は3に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記第2端子列は、前記複数の検査端子の内の第3検査端子を含み、
前記第3検査端子は、前記第2端子列において、最も前記第2辺の近くに位置している、
ことを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記第1端子列は、前記複数の検査端子の内の第4検査端子を含み、
前記第4検査端子は、前記第1端子列において、最も前記第2辺の近くに位置している、
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の半導体装置。
【請求項7】
前記複数の接続端子は、前記第1辺と隣り合って位置し、前記第3辺から前記第4辺に向かって並ぶ第3端子列を含み、
前記第3端子列は、前記複数の検査端子の内の第5検査端子を含む、
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の半導体装置。
【請求項8】
前記複数の接続端子は、前記第2辺と隣り合って位置し、前記第3辺から前記第4辺に向かって並ぶ第4端子列を含み、
前記第4端子列は、前記複数の検査端子の内の第6検査端子を含む、
ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の半導体装置。
【請求項9】
前記高速通信コントローラーは、5GHz以上の周波数で通信を行う、
ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の半導体装置。
【請求項10】
前記高速通信コントローラーは、USB通信を制御するUSB通信コントローラーを含み、
前記複数の高速通信端子の内の第1高速通信端子には、前記USB通信を行うためのUSB通信信号が伝搬する、
ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の半導体装置。
【請求項11】
前記高速通信コントローラーは、PCIe通信を制御するPCIe通信コントローラーを含み、
前記複数の高速通信端子の内の第2高速通信端子には、前記PCIe通信を行うためのPCIe通信信号が伝搬する、
ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の半導体装置。
【請求項12】
前記CPUは、
複数のコアを有し、
64ビット以上の命令セットを実装するマイクロアーキテクチャを含み、
1.6GHz以上の周波数で駆動する、
ことを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の半導体装置。
【請求項13】
前記CPUは、内部に浮動小数点演算処理部を有する、
ことを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の半導体装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体装置の高集積化及び高機能化が進むにつれ、多くの機能が1つの半導体装置内に内蔵されたSoC(System on Chip)やFPGA(Field-Programmable Gate Array)等の多くの機能を備えた半導体装置が普及している。
【0003】
このような多くの機能を備えた半導体装置では、機能に応じた信号を入出力するための多くの端子が必要となり、その結果、半導体装置が備える端子の数が増加している。このような半導体装置が備える端子の数の増加は、半導体装置の小型化の観点において弊害となるが故に、半導体装置が備える端子の数の増加に伴い、当該端子を狭ピッチで配置される。しかしながら、半導体装置において端子を狭ピッチで配置しようとした場合、当該端子間にエレキクロストーク等の影響が大きくなり、半導体装置に誤作動が生じるおそれがあった。すなわち、多くの機能を備えた半導体装置では、半導体装置の信頼性を高めつつ、端子が実装される実装面積の肥大化を低減することが求められている。
【0004】
係る課題に対して、特許文献1には、基板の端部に追加電極を備え、当該追加電極を検査用端子として用いることで、半導体装置の信頼性を高めつつ、端子が実装される実装面積が増加するおそれを低減する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載の半導体装置において検査端子としての利用される追加電極は、基板の端部であって、ハンダボールなどの半導体装置1に入力又は出力される電極が設けられないボール配置禁止エリアに位置するこが故に、当該追加電極と半導体チップとが離れて位置するおそれがある。そのため、当該追加電極に割り当てられた検査端子を用いて半導体装置の検査を実行しようとした場合、追加電極と半導体装置の内部回路との配線長が長くなり、半導体装置の検査の信頼性が低下するとともに、当該検査において得られる情報が限られた情報となるおそれがあった。すなわち、特許文献1に記載の半導体装置では、多くの機能を有する半導体装置の信頼性を高めるための検査を実行するとの観点において、改善の余地があった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る半導体装置の一態様は、
メモリーコントローラーと、
CPUと、
高速通信コントローラーと、
外部メモリー群と前記メモリーコントローラーとの間で伝搬する第1信号を入力するための複数のメモリー操作端子と、
前記高速通信コントローラーに第2信号を入力するための複数の高速通信端子と、
前記CPUからの情報を取得しデバックを行うための複数の検査端子と、
前記複数のメモリー操作端子、前記複数の高速通信端子、及び前記複数の検査端子を含
む複数の接続端子が設けられた端子実装面と、
を備え、
前記端子実装面は、第1辺と、前記第1辺と向かい合って位置する第2辺と、前記第1辺及び前記第2辺の双方と交差する第3辺と、前記第3辺と向かい合って位置する第4辺とを含み、
前記複数の接続端子は、前記第3辺と隣り合って位置し、前記第1辺から前記第2辺に向かって並ぶ第1端子列を含み、
前記第1端子列は、前記複数の検査端子の内の第1検査端子を含み、
前記第1検査端子は、前記第1端子列において、最も前記第1辺の近くに位置している。
【0008】
また、本発明に係る半導体装置の一態様は、
メモリーコントローラーと、
CPUと、
高速通信コントローラーと、
外部メモリー群と前記メモリーコントローラーとの間で伝搬する第1信号を入力するための複数のメモリー操作端子と、
前記高速通信コントローラーに第2信号を入力するための複数の高速通信端子と、
前記CPUからの情報を取得しデバックを行うための複数の検査端子と、
前記複数のメモリー操作端子、前記複数の高速通信端子、及び前記複数の検査端子を含む複数の接続端子が設けられた端子実装面と、
を備え、
前記端子実装面は、第1辺と、前記第1辺と向かい合って位置する第2辺と、前記第1辺及び前記第2辺の双方と交差する第3辺と、前記第3辺と向かい合って位置する第4辺とを含み、
前記複数の接続端子は、前記第3辺と隣り合って位置し、前記第1辺から前記第2辺に向かって並ぶ第1端子列と、前記第4辺と隣り合って位置し、前記第1辺から前記第2辺に向かって並ぶ第2端子列と、を含み、
前記第1端子列は、前記複数の検査端子の内の第1検査端子を含み、
前記第2端子列は、前記複数の検査端子の内の第2検査端子を含む。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図3】端子実装面に設けられている複数の端子の配置の一例を示す図である。
【
図4】半導体装置における複数の端子で伝搬する信号を各端子に割り当てた場合の一例を示す図である。
【
図5】第2実施形態の半導体装置における複数の端子で伝搬する信号を各端子に割り当てた場合の一例を示す図である。
【
図6】第3実施形態の半導体装置における複数の端子で伝搬する信号を各端子に割り当てた場合の一例を示す図である。
【
図7】第4実施形態の半導体装置における複数の端子で伝搬する信号を各端子に割り当てた場合の一例を示す図である。
【
図8】変形例の半導体装置における複数の端子で伝搬する信号を各端子に割り当てた場合の一例を示す図である。
【
図9】端子実装面に設けられる複数の端子の配置に基づいて実装領域、及び端子実装領域を定める場合について説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて説明する。用いる図面は説明の便
宜上のものである。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
【0011】
1.第1実施形態
1.1 半導体装置の機能構成
図1は、半導体装置1の機能構成を示す図である。
図1に示すように半導体装置1は、CPU(Central Processing Unit)10、メモリーコントローラー20、及び通信コントローラー30を備える。そして、CPU10と、メモリーコントローラー20及び通信コントローラー30とは、バス配線11を介して通信可能に接続されている。また、半導体装置1には、電源電圧としての電圧VDDと、半導体装置1の基準電位であって例えばグラウンド電位の電圧VSSとが入力される。
【0012】
CPU10は、半導体装置1の全体の制御を担う。具体的には、CPU10は、メモリーコントローラー20を制御する制御信号を出力することで、外部メモリー群2への情報の書込み、及び外部メモリー群2の保持されている情報の読み出しを制御する。
【0013】
メモリーコントローラー20は、CPU10から入力される制御信号に基づいて、半導体装置1の外部に設けられた外部メモリー群2に保持されている情報の読み出し、及び外部メモリー群2への情報の書込みを制御するためのメモリー制御信号MCを出力する。
【0014】
具体的には、外部メモリー群2は、情報を保持する複数のメモリセル回路を備えたDRAM(Dynamic Random Access Memory)やSRAM(Static Random Access Memory)を含む。そして、メモリーコントローラー20にCPU10から外部メモリー群2に保持されている情報を読み出すための制御信号が入力された場合、メモリーコントローラー20は、入力される制御信号に応じて、当該情報が保持されているメモリセル回路にアクセスするためのメモリー制御信号MCを生成し、外部メモリー群2に出力する。すなわち、メモリーコントローラー20は、メモリー制御信号MCを用いて、外部メモリー群2に含まれる対応するメモリセル回路にアクセスするとともに、当該メモリセル回路に保持されている情報を読み出す。そして、メモリーコントローラー20は、外部メモリー群2から読み出した情報を、CPU10に出力する。
【0015】
また、メモリーコントローラー20にCPU10から外部メモリー群2に新たな情報を保持させるための制御信号が入力された場合、メモリーコントローラー20は、入力される制御信号に応じて、当該情報を保持するためのメモリセル回路にアクセスするためのメモリー制御信号MCを生成し、外部メモリー群2に出力する。すなわち、メモリーコントローラー20は、メモリー制御信号MCを用いて、外部メモリー群2に含まれる対応するメモリセル回路にアクセスするとともに、当該メモリセル回路にCPU10から供給される情報を保持させる。
【0016】
ここで、半導体装置1と外部メモリー群2との間で伝搬するメモリー制御信号MCは、外部メモリー群2に含まれるメモリセル回路の数や外部メモリー群2に保持される情報量等に応じた複数の信号を含んでいてもよい。すなわち、メモリー制御信号MCは、半導体装置1と外部メモリー群2との間で通信可能に接続された複数の配線及び端子を介して伝搬し、半導体装置1は、メモリー制御信号MCを入力又は出力するための複数の端子を備える。
【0017】
また、CPU10は、メモリーコントローラー20を介して外部メモリー群2から読み出された情報に基づく処理を実行し、実行した処理結果に応じた信号を、通信コントローラー30を介して、半導体装置1の外部に設けられた外部回路3に出力する。
【0018】
通信コントローラー30は、高速通信コントローラー31と低速通信コントローラー32とを含む。
【0019】
低速通信コントローラー32は、数kHz~数MHzの周波数の信号を用いて外部回路3との間でデータ転送が可能な通信方式に準拠した信号を生成するための回路を含む。そして、低速通信コントローラー32は、CPU10から入力された信号を、当該通信方式に準拠した信号に変換し、変換した信号を低速通信信号LCとして半導体装置1の外部に設けられた外部回路3に出力する。
【0020】
このような低速通信コントローラー32として、第1実施形態における半導体装置1は、数100Hz~数100kHZの周波数でのデータ転送が可能なUART(Universal Asynchronous Receiver / Transmitter)通信の規格に準拠して通信を制御するUART通信コントローラー32aと、数100kHz~数MHzの周波数でのデータ転送が可能なI2C(Inter-Integrated Circuit)通信の規格に準拠して通信を制御するI2C通信コントローラー32bとを含む。なお、半導体装置1が備える低速通信コントローラー32は、数kHz~数MHzの周波数でデータ転送が可能な通信方式であればよく、UART通信コントローラー32a、及びI2C通信コントローラー32bに限るものでない。さらに、半導体装置1が備える低速通信コントローラー32は、2つ以上のUART通信コントローラー32aを含んでもよく、2つ以上のI2C通信コントローラー32bを含んでもよい。
【0021】
ここで、半導体装置1と外部回路3との間で伝搬する低速通信信号LCは、準拠する通信方式の仕様に応じた複数の信号を含んでもよい。すなわち、低速通信信号LCは、半導体装置1と外部回路3との間で通信可能に接続された複数の配線及び端子を介して伝搬し、半導体装置1は、低速通信信号LCを入力又は出力するための複数の端子を備える。
【0022】
高速通信コントローラー31は、低速通信コントローラー32よりも高い周波数でのデータ転送が可能な通信を制御する。具体的には、高速通信コントローラー31は、数MHz以上の周波数の信号を用いて外部回路3との間でデータ転送が可能な通信方式に準拠した信号を生成するための回路を含む。そして、高速通信コントローラー31は、CPU10から入力される信号を、当該通信方式に準拠した信号に変換し、変換した信号を高速通信信号HCとして半導体装置1の外部に設けられた外部回路3に出力する。
【0023】
このような高速通信コントローラー31として、第1実施形態における半導体装置1は、12MHz以上の周波数でのデータ転送が可能なUSB(Universal Serial Bus)通信の規格に準拠して通信を制御するUSB通信コントローラー31aと、数GHz以上の周波数でのデータ転送が可能なPCIe(Peripheral Component Interconnect Express)通信を制御するPCIe通信コントローラー31bとを含む。なお、半導体装置1が備える高速通信コントローラー31は、数MHz以上の周波数でデータ転送が可能な通信方式であればよく、USB通信コントローラー31a、及びPCIe通信コントローラー31bに限るものではない。さらに、半導体装置1が備える高速通信コントローラー31は、2つ以上のUSB通信コントローラー31aを含んでもよく、2つ以上のPCIe通信コントローラー31bを含んでもよい。
【0024】
ここで、高速通信コントローラー31は、数MHz以上の周波数でデータ転送が可能な通信方式であればよいが、5GHz以上の高い周波数でのデータ転送な可能な通信方式に準拠した通信方式を制御するコントローラーであることが好ましい。換言すれば、高速通信コントローラー31は、5GHz以上の周波数で通信を行ってもよい。このような高速通信コントローラー31としては、5GHz以上の周波数でのデータ転送が可能なUSB
3.0の通信規格に準拠したUSB通信コントローラー31aや、上述したPCIe通信コントローラー31b等が挙げられる。
【0025】
高速通信コントローラー31におけるデータ転送の周波数が高まることで、高速通信コントローラー31から出力される信号、及び高速通信コントローラー31に入力される信号に含まれる単位時間当たりの情報量が増加し、半導体装置1はより多くの機能を実現することが可能となる。
【0026】
ここで、半導体装置1と外部回路3との間で伝搬する高速通信信号HCは、準拠する通信方式の仕様に応じた複数の信号を含んでもよい。すなわち、高速通信信号HCは、半導体装置1と外部回路3との間で通信可能に接続された複数の配線及び端子を介して伝搬し、半導体装置1は、高速通信信号HCを入力又は出力するための複数の端子を備える。
【0027】
以上のように半導体装置1の全体の制御を担うCPU10は、複数のコアを有し、64ビット以上の命令セットを実装するマイクロアーキテクチャを含み、1.6GHz以上の周波数で駆動してもよい。ここで、上述した性能を満足するCPU10には、例えば、ARM社からリリースされているARMアーキテクチャの内、特にアプリケーション用途に用いられることが想定されているARMv7Aアーキテクチャの機能を承継したプロセッサーであって、具体的には、ARM Cortex-A17以降のプロセッサー等が実装されていてもよい。
【0028】
ARM Cortex-A17は、浮動小数点演算処理部(FPU:Floating Point Unit only)が内部に実装されていることで、浮動小数点演算処理部が外部に実装されていた従来のCPUと比較して、処理を実行する際に経由する回路ブロック数が低減される。したがって、大きなデータを処理する場合における半導体装置1の消費電力を低減しつつ、高速に動作することが可能となる。そのため、ARM Cortex-A17以降のプロセッサーが実装されたCPU10を備えた半導体装置1では、少ない電力でより多くの処理を行いつつ、実装面積を小さくすることができる。そして、本実施形態における半導体装置1では、ARM Cortex-A17以降のプロセッサーが実装されたCPU10を備えることで、多くの機能を実装することが可能になるとともに、多くの機能を有する半導体装置1と外部機器とを接続するための端子が増加した場合であっても、当該端子間における信号の相互干渉を低減することができる。
【0029】
また、半導体装置1は、半導体装置1のデバックを行うためのデバック回路40を備える。デバック回路40には、外部に設けられたエミュレーター回路4からデータ信号Diが入力される。そして、デバック回路40は、入力されるデータ信号Diに基づいて、半導体装置1及びCPU10のデバックを実行するための信号を生成し、CPU10に出力する。
【0030】
CPU10は、デバック回路40から入力されるデータ信号Diに基づく信号に応じた処理を実行し、当該処理結果を示す情報を含む信号をデバック回路40に出力する。その後、デバック回路40は、CPU10から入力された情報に応じたデータ信号Doを生成し、エミュレーター回路4に出力する。そして、エミュレーター回路4は、デバック回路40から入力されたデータ信号Doがデバック回路40に出力したデータ信号Diに応じた信号であるか否かに基づいて、CPU10を含む半導体装置1が正常であるか否かを判定する。
【0031】
このようなCPU10を含む半導体装置1が正常であるか否かの判定方法は、JTAG(Joint Test Action Group)規格に準拠する方法であることが好ましい。これにより、半導体装置1及びCPU10のデバックの信頼性を高めることができる。なお、第1実施
形態のおけるデバック回路40は、エミュレーター回路4から入力されるデータ信号Diに基づいてJTAG規格に準拠したテストを行うものとして説明を行う。
【0032】
ここで、半導体装置1とエミュレーター回路4との間で伝搬するデータ信号Di,Doは、実行される半導体装置1及びCPU10のデバックの方法に応じた複数の信号を含んでもよい。例えば、実行される半導体装置1及びCPU10のデバックが、上述したJTAG規格に準拠した方法で実行される場合、データ信号Diには、エミュレーター回路4から入力される入力データ信号、検査モードを選択するモード選択信号、クロック信号、及びリセット信号を含む複数の信号が含まれ、データ信号Doには、デバック結果を示す出力データ信号を含む複数の信号が含まれる。すなわち、データ信号Di、及びデータ信号Doは、半導体装置1とエミュレーター回路4との間で通信可能に接続された複数の配線及び端子を介して伝搬し、半導体装置1は、データ信号Di、及びデータ信号Doを入力又は出力するための複数の端子を備える。
【0033】
1.2 半導体装置の構造
次に、半導体装置1の構造の一例について説明する。
図2は、半導体装置1の断面構造を示す図である。なお、以下の説明では、図示するように互いに直交するX方向、Y方向、及びZ方向を用いて説明する。また、図示したX方向の先端側を+X側、起点側を-X側と称し、Y方向の先端側を+Y側、起点側を-Y側と称し、Z方向の先端側を+Z側、起点側を-Z側と称する場合がある。
【0034】
図2に示すように、半導体装置1は、プリント配線基板100、ICチップ60及び筐体50を備える。
【0035】
ICチップ60には、上述したCPU10、メモリーコントローラー20、通信コントローラー30、及びデバック回路40が実装されている。
【0036】
ICチップ60の-Z側には、プリント配線基板100が位置している。そして、ICチップ60は、接着剤などの接合部材70を介してプリント配線基板100に取り付けられている。また、プリント配線基板100とICチップ60とは、ボンディングワイヤー80を介して電気的に接続される。
【0037】
プリント配線基板100には、不図示の複数の配線パターンと、不図示の複数の電極とが設けられている。ボンディングワイヤー80は、プリント配線基板100の+Z側の面に形成された不図示の電極と電気的に接続している。また、プリント配線基板100の-Z側の面に形成された不図示の複数の電極のそれぞれには、端子110が設けられている。この複数の端子110のそれぞれは、例えば、はんだボールを含む。そして、当該はんだボールにより半導体装置1と半導体装置1の外部に設けられた外部メモリー群2、及び外部回路3が電気的かつ物理的に接続される。すなわち、第1実施形態における半導体装置1は、半導体装置1の外部と複数のはんだボールを介して電気的、且つ機械的に接続される所謂BGA(Ball Grid Array)パッケージを含んで構成されている。ここで、以下の説明では、複数の端子110が設けられたプリント配線基板100の-Z側の面を端子実装面101と称する。
【0038】
以上のように構成された半導体装置1では、端子実装面101に設けられた端子110を介して半導体装置1に入力された信号は、プリント配線基板100に設けられた不図示の電極及び配線パターンと、ボンディングワイヤー80とを介して伝搬し、ICチップ60に入力される。また、ICチップ60から出力された信号は、ボンディングワイヤー80と、プリント配線基板100に設けられた不図示の電極及び配線パターンと、端子110とを介して、半導体装置1の外部に出力される。すなわち、プリント配線基板100は
、インターポーザ基板として機能する。
【0039】
筐体50は、ICチップ60の+Z側に位置し、ICチップ60を覆うようにプリント配線基板100に接合される。この筐体50は、エポキシ樹脂などを含み、ICチップ60を保護する。
【0040】
1.3 半導体装置における端子配置
次に、端子実装面101に設けられている複数の端子110の配置の一例について
図3を用いて説明する。
図3は、端子実装面101に設けられている複数の端子110の配置の一例を示す図である。
【0041】
図3に示すように、端子実装面101は、X方向に沿った方向に延在しY方向に沿った方向で向かい合って位置する辺102,103と、Y方向に沿った方向に延在しX方向に沿った方向で向かい合って位置する辺104,105とを含む。そして、辺104は、辺102,103の双方と交差し、辺105は、辺102,103の双方と交差している。すなわち、端子実装面101は、辺102と、辺102と向かい合って位置する辺103と、辺102及び辺103の双方と交差する辺104と、辺104と向かい合って位置する辺105とを含み、辺102~105を外周として構成された略矩形状である。ここで、端子実装面101に含まれる辺102が第1辺の一例であり、辺103が第2辺の一例であり、辺104が第3辺の一例であり、辺105が第4辺の一例である。
【0042】
図3には、端子110が実装される実装領域112を図示している。実装領域112は、格子状に設けられた複数の端子実装領域114を含む。端子実装領域114は、実装領域112において、辺102に沿った方向に並んで設けられたm個の端子実装領域114が、辺103に沿った方向にn組設けられている。すなわち、端子実装面101の実装領域112には、合計n×m個の端子実装領域114が設けられている。なお、
図3に示す例では、辺102に沿った方向に並んで設けられた18個の端子実装領域114が、辺104に沿った方向に18組設けられているとして図示している。すなわち、
図3には、合計324個の端子実装領域114が図示されている。
【0043】
ここで、以下の説明において、辺102に沿って辺104から辺105に向かう方向を行方向、辺104に沿って辺102から辺103に向かう方向を列方向と称する場合がある。そして、以下の説明では、複数の端子実装領域114の内、行方向に沿ってi番目に位置し、且つ列方向に沿ってj番目に位置する端子実装領域114を端子実装領域114-ijと称する場合がある。具体的には、
図3にAとして示す端子実装領域114を、端子実装領域114-6Eと称し、Bとして示す端子実装領域114を、端子実装領域114-14Sと称する場合がある。
【0044】
端子実装面101に設けられる複数の端子110のそれぞれは、格子状に設けられた端子実装領域114のそれぞれに対応して位置している。ここで、以下の説明では、端子実装領域114-ijに位置する端子110を端子110-ijと称する場合がある。すなわち、
図3にAとして示す端子実装領域114-6Eに位置する端子110を端子110-6Eと称し、Bとして示す端子実装領域114-14Sに位置する端子110を端子110-14Sと称する場合がある。なお、
図3に示す端子110の配置の一例では、実装領域112に含まれる全ての端子実装領域114に端子110が位置している場合を例示しているが、後述する第3実施形態に示すように、実装領域112は、端子110が位置しない端子実装領域114を含んでもよい。
【0045】
以上のように、端子実装面101には、複数の端子110が格子状に並んで配置されている。具体的には、複数の端子110は、端子実装面101において、辺102から辺1
03に向かって並ぶ18個の端子110が、辺104に沿った方向に18組設けられている。換言すれば、複数の端子110は、端子実装面101において、辺104から辺105に向かって並ぶ18個の端子110が、辺102に沿った方向に18組設けられている。
【0046】
ここで、端子実装面101に設けられている複数の端子110が複数の接続端子の一例である。そして、辺102から辺103に向かって並ぶ複数の端子110の内、辺104と隣り合って位置する端子110-1A,110-1B,110-1C,110-1D,110-1E,110-1F,110-1G,110-1H,110-1J,110-1K,110-1L,110-1M,110-1N,110-1P,110-1Q,110-1R,110-1S,110-1Tを含む端子列が、第1実施形態における第1端子列の一例であり、辺102から辺103に向かって並ぶ複数の端子110の内、辺105と隣り合って位置する端子110-18A,110-18B,110-18C,110-18D,110-18E,110-18F,110-18G,110-18H,110-18J,110-18K,110-18L,110-18M,110-18N,110-18P,110-18Q,110-18R,110-18S,110-18Tを含む端子列が、第1実施形態における第2端子列の一例であり、辺104から辺105に向かって並ぶ複数の端子110の内、辺102と隣り合って位置する端子110-1A~110-18Aを含む端子列が、第1実施形態における第3端子列の一例であり、辺104から辺105に向かって並ぶ複数の端子110の内、辺103と隣り合って位置する端子110-1T~110-18Tを含む端子列が、第1実施形態における第4端子列の一例である。
【0047】
ここで、複数の端子110と、端子実装面101の辺102~105のそれぞれとが隣り合って位置しているとは、複数の端子110が実装される端子実装領域114と端子実装面101の辺102~105との間に、端子110が設けられ得る端子実装領域114が位置しないことを意味する。すなわち、辺102と隣り合って位置する端子列は、端子実装面101に設けられた複数の端子110の内、最も辺102の近傍に位置する端子110を含み、辺103と隣り合って位置する端子列は、端子実装面101に設けられた複数の端子110の内、最も辺103の近傍に位置する端子110を含み、辺104と隣り合って位置する端子列は、端子実装面101に設けられた複数の端子110の内、最も辺104の近傍に位置する端子110を含み、辺105と隣り合って位置する端子列は、端子実装面101に設けられた複数の端子110の内、最も辺105の近傍に位置する端子110を含む。
【0048】
半導体装置1と外部メモリー群2、外部回路3、及びエミュレーター回路4との間で伝搬するメモリー制御信号MC、低速通信信号LC、高速通信信号HC、データ信号Di、及びデータ信号Doを含む複数の信号と、半導体装置1に入力される電圧VDD,VSSとは、端子実装面101に設けられた複数の端子110のそれぞれを介して伝搬する。そこで、半導体装置1と外部メモリー群2、外部回路3、及びエミュレーター回路4との間で伝搬する各種信号、及び電圧VDD,VSSが割り当てられる端子110の配置の具体例について、
図4を用いて説明する。
図4は、半導体装置1における複数の端子110で伝搬する信号を各端子110に割り当てた場合の一例を示す図である。
【0049】
図4に示すように、端子実装面101には、外部メモリー群2とメモリーコントローラー20との間で伝搬するメモリー制御信号MCを入力するための複数の端子110を含むメモリー操作端子群121と、高速通信コントローラー31に含まれるUSB通信コントローラー31aに高速通信信号HCを入力するための複数の端子110を含む第1高速通信端子群122と、高速通信コントローラー31に含まれるPCIe通信コントローラー31bに高速通信信号HCを入力するための複数の端子110を含む第2高速通信端子群123と、低速通信コントローラー32に含まれるUART通信コントローラー32aに
低速通信信号LCを入力するための複数の端子110を含む第1低速通信端子群124と、低速通信コントローラー32に含まれるI2C通信コントローラー32bに低速通信信号LCを入力するための複数の端子110を含む第2低速通信端子群125と、CPU10からの情報を取得しデバックを行うための1又は複数の端子110を含む検査端子群126と、が設けられている。
【0050】
また、端子実装面101には、外部から入力される信号をCPU10に伝搬するための複数の端子110を含むCPU入出力端子群131と、半導体装置1に電圧VDD,VSSを供給するための複数の端子110を含む電源端子群132と、電圧値が一定に保持された複数の端子110を含む定電圧端子群133と、が設けられている。ここで、第1実施形態における定電圧端子群133が保持される一定の電圧値とは、例えば、グラウンド電位の電圧VSSである。換言すれば、定電圧端子群133に含まれる複数の端子110は、電圧値がグラウンド電位で一定に保持される。なお、説明は省略するが、端子実装面101には上述した各種信号を入出力するための複数の端子110に加えて、クロック信号、その他のアナログ信号及びその他のデジタル信号が入力される複数の端子110が設けられている。
【0051】
メモリー操作端子群121は、端子実装面101の辺103側の領域に位置する複数の端子110を含む。具体的には、メモリー操作端子群121は、実装領域112に含まれる複数の端子実装領域114の内、実装領域112の最も辺103側に位置する端子実装領域114-1T~114-18Tに配置された端子110-1T~110-18Tと、端子実装領域114-1T~114-18Tのそれぞれと-Y側で隣り合って位置する端子実装領域114-1S~114-18Sに位置する端子110-1S~110-18Sと、端子実装領域114-1S~114-18Sのそれぞれと-Y側で隣り合って位置する端子実装領域114-1R~114-18Rに位置する端子110-1R~110-18Rと、端子実装領域114-1R~114-18Rのそれぞれと-Y側で隣り合って位置する端子実装領域114-1Q~114-18Qに位置する端子110-1Q~110-18Qと、端子実装領域114-1Q~114-18Qのそれぞれと-Y側で隣り合って位置する端子実装領域114-1P~114-18Pに位置する端子110-1P~110-18Pと、端子実装領域114-1P~114-18Pのそれぞれと-Y側で隣り合って位置する端子実装領域114-1N~114-18Nに位置する端子110-1N~110-18Nと、を含む。
【0052】
そして、メモリー操作端子群121に含まれる複数の端子110のそれぞれには、外部メモリー群2に含まれる対応するメモリセル回路とメモリーコントローラー20との間で伝搬するメモリー制御信号MCが伝搬する。なお、メモリー操作端子群121は、電圧VDDに基づく一定電圧が保持される端子110、及びグラウンド電位である電圧VSSが保持される端子110を含んでもよい。
【0053】
ここで、メモリー操作端子群121に含まれる複数の端子110である端子110-1N~110-18N,110-1P~110-18P,110-1Q~110-18Q,110-1R~110-18R,110-1S~110-18S,110-1T~110-18Tが複数のメモリー操作端子の一例であり、メモリー操作端子群121に含まれる複数の端子110を介して、外部メモリー群2とメモリーコントローラー20との間で伝搬するメモリー制御信号MCが第1信号の一例である。
【0054】
定電圧端子群133は、メモリー操作端子群121の辺102側の領域に位置する複数の端子110を含む。具体的には、定電圧端子群133は、実装領域112に含まれる複数の端子実装領域114の内、端子実装領域114-1M~114-18Mに位置する端子110-1M~110-18Mを含む。そして、定電圧端子群133に含まれる端子1
10-1M~110-18Mのそれぞれには、電圧値がグラウンド電位で一定の電圧VSSが保持されている。これにより定電圧端子群133は、メモリー操作端子群121に対するノイズの影響を低減するとともに、メモリー操作端子群121で生じたノイズが放射されるおそれを低減するためのシールド端子として機能する。
【0055】
第1高速通信端子群122は、行方向に沿って並んで位置している定電圧端子群133の辺102側の領域であって、端子実装面101の辺105側の領域に位置する複数の端子110を含む。具体的には、第1高速通信端子群122は、実装領域112に含まれる複数の端子実装領域114の内、端子実装領域114-13L~114-18Lに位置する端子110-13L~110-18Lと、端子実装領域114-13K~114-18Kに位置する端子110-13K~110-18Kと、を含む。
【0056】
そして、第1高速通信端子群122に含まれる複数の端子110のそれぞれには、高速通信コントローラー31に含まれるUSB通信コントローラー31aと外部回路3との間で伝搬するUSB通信の規格に準拠した複数の信号が高速通信信号HCとして入力される。換言すれば、第1高速通信端子群122に含まれる複数の端子110のそれぞれには、USB通信を行うためのUSB通信信号が高速通信信号HCとして伝搬する。この第1高速通信端子群122に含まれる端子110-13L~110-18L,110-13K~110-18Kの少なくともいずれかが第1高速通信端子の一例である。なお、第1高速通信端子群122は、電圧VDDに基づく一定電圧が保持される端子110、及びグラウンド電位である電圧VSSが保持される端子110を含んでもよい。
【0057】
CPU入出力端子群131は、第1高速通信端子群122の辺102側の領域に位置する複数の端子110を含む。具体的には、CPU入出力端子群131は、実装領域112に含まれる複数の端子実装領域114の内、端子実装領域114-13G~114-18G,114-13H~114-18H,114-13J~114-18Jのそれぞれに位置する端子110-13G~110-18G,110-13H~110-18H,110-13J~110-18Jを含む。なお、CPU入出力端子群131は、電圧VDDに基づく一定電圧が保持される端子110、及びグラウンド電位である電圧VSSが保持される端子110を含んでもよい。
【0058】
そして、CPU入出力端子群131に含まれる複数の端子110のそれぞれには、CPU10に入力される制御信号、及びCPU10から半導体装置1の外部に出力される信号が伝搬する。
【0059】
電源端子群132は、第1高速通信端子群122及びCPU入出力端子群131の辺104側の領域に位置する複数の端子110を含む。具体的には、電源端子群132は、実装領域112に含まれる複数の端子実装領域114の内、端子実装領域114-7G~114-12G,114-7H~114-12H,114-7J~114-12J、114-7K~114-12K,114-7L~114-12L,114-7M~114-12Mのそれぞれに位置する端子110-7G~110-12G,110-7H~110-12H,110-7J~110-12J、110-7K~110-12K,110-7L~110-12L,110-7M~110-12Mを含む。
【0060】
そして、電源端子群132に含まれる複数の端子110のそれぞれには、半導体装置1の電源電圧としての電圧VDD、及び半導体装置1の基準電位としての電圧VSSとが入力される。
【0061】
第1低速通信端子群124は、CPU入出力端子群131の辺102側の領域であって、端子実装面101の辺105側の領域に位置する複数の端子110を含む。具体的には
、第1低速通信端子群124は、実装領域112に含まれる複数の端子実装領域114の内、端子実装領域114-17A,114-18A,114-17B,114-18B,114-17C,114-18C,114-17D,114-18D,114-17E,114-18E,114-17F,114-18Fのそれぞれに位置する端子110-17A,110-18A,110-17B,110-18B,110-17C,110-18C,110-17D,110-18D,110-17E,110-18E,110-17F,110-18Fを含む。
【0062】
そして、第1低速通信端子群124に含まれる複数の端子110のそれぞれには、低速通信コントローラー32に含まれるUART通信コントローラー32aと外部回路3との間で伝搬するUART通信の規格に準拠した複数の信号が低速通信信号LCとして入力される。なお、第1低速通信端子群124は、電圧VDDに基づく一定電圧が保持される端子110、及びグラウンド電位である電圧VSSが保持される端子110を含んでもよい。
【0063】
第2高速通信端子群123は、電源端子群132及びCPU入出力端子群131の辺102側の領域であって、第1低速通信端子群124の辺104側の領域に位置する複数の端子110を含む。具体的には、第2高速通信端子群123は、実装領域112に含まれる複数の端子実装領域114の内、端子実装領域114-12A~114-16A,114-12B~114-16B,114-12C~114-16C,114-12D~114-16D,114-12E~114-16E,114-12F~114-16Fのそれぞれに位置する端子110-12A~110-16A,110-12B~110-16B,110-12C~110-16C,110-12D~110-16D,110-12E~110-16E,110-12F~110-16Fを含む。
【0064】
そして、第2高速通信端子群123に含まれる複数の端子110のそれぞれには、高速通信コントローラー31に含まれるPCIe通信コントローラー31bと外部回路3との間で伝搬するPCIe通信の規格に準拠した複数の信号が高速通信信号HCとして入力される。換言すれば、第2高速通信端子群123に含まれる複数の端子110のそれぞれには、PCIe通信を行うためのPCIe通信信号が高速通信信号HCとして伝搬する。この第2高速通信端子群123に含まれる端子110-12A~110-16A,110-12B~110-16B,110-12C~110-16C,110-12D~110-16D,110-12E~110-16E,110-12F~110-16Fの少なくともいずれかが第2高速通信端子の一例である。なお、第2高速通信端子群123は、電圧VDDに基づく一定電圧が保持される端子110、及びグラウンド電位である電圧VSSが保持される端子110を含んでもよい。
【0065】
第2低速通信端子群125は、電源端子群132の辺102側の領域であって、第2高速通信端子群123の辺104側の領域に位置する複数の端子110を含む。具体的には、第2低速通信端子群125は、実装領域112に含まれる複数の端子実装領域114の内、端子実装領域114-7A~114-10A,114-7B~114-10B,114-7C~114-10C,114-7D~114-10D,114-7E~114-10E,114-7F~114-10Fのそれぞれに位置する端子110-7A~110-10A,110-7B~110-10B,110-7C~110-10C,110-7D~110-10D,110-7E~110-10E,110-7F~110-10Fを含む。
【0066】
そして、第2低速通信端子群125に含まれる複数の端子110のそれぞれには、低速通信コントローラー32に含まれるI2C通信コントローラー32bと外部回路3との間で伝搬するI2C通信の規格に準拠した複数の信号が低速通信信号LCとして入力される
。なお、第2低速通信端子群125には、電圧VDDに基づく一定電圧が保持される端子110、及びグラウンド電位である電圧VSSが保持される端子110が含まれてもよい。
【0067】
検査端子群126は、端子実装面101の辺104に沿って並んで位置する複数の端子110の内、辺102の近傍に位置する複数の端子110を含む。具体的には、検査端子群126は、実装領域112に含まれる複数の端子実装領域114の内、端子実装領域114-1A,114-1B,114-1C,114-1D,114-1E,114-1Fに位置する端子110-1A,110-1B,110-1C,110-1D,110-1E,110-1Fを含む。すなわち、辺102から辺103に向かって並ぶ複数の端子110の内、辺104と隣り合って位置する端子110-1A,110-1B,110-1C,110-1D,110-1E,110-1F,110-1G,110-1H,110-1J,110-1K,110-1L,110-1M,110-1N,110-1P,110-1Q,110-1R,110-1S,110-1Tを含む端子列には、検査端子群126に含まれる端子110-1A,110-1B,110-1C,110-1D,110-1E,110-1Fが含まれる。そして、検査端子群126に含まれる端子110-1Aは、辺104と隣り合って位置する端子110-1A,110-1B,110-1C,110-1D,110-1E,110-1F,110-1G,110-1H,110-1J,110-1K,110-1L,110-1M,110-1N,110-1P,110-1Q,110-1R,110-1S,110-1Tを含む端子列の内の最も辺102の近くに位置する。
【0068】
ここで、検査端子群126に含まれる端子110-1A,110-1B,110-1C,110-1D,110-1E,110-1Fが複数の検査端子の一例であり、検査端子群126に含まれる複数の端子110の内、端子110-1A,110-1B,110-1C,110-1D,110-1E,110-1F,110-1G,110-1H,110-1J,110-1K,110-1L,110-1M,110-1N,110-1P,110-1Q,110-1R,110-1S,110-1Tを含む端子列の内の最も辺102の近くに位置する端子110-1Aが第1実施形態における半導体装置1の第1検査端子の一例である。
【0069】
そして、検査端子群126に含まれる端子110-1A,110-1B,110-1C,110-1D,110-1E,110-1Fのそれぞれには、JTAG規格に準拠したデバックを実行するための信号として、データ信号Di,Doが入力される。すなわち、検査端子群126は、デバックとしてJTAG規格に準拠した試験を実行するための信号が入力される端子110-14M~110-18Mを含む。
【0070】
ここで、
図4に示す第1実施形態における半導体装置1における複数の端子110で伝搬する信号を各端子110に割り当てた場合の一例では、検査端子群126に含まれる端子110-1A,110-1B,110-1C,110-1D,110-1E,110-1Fのそれぞれが、辺104に沿って並んで配置されている場合を例示しているが、検査端子群126に含まれる複数の端子110の内の少なくとも1つが、端子実装領域114-A1に配置されていればよく、検査端子群126に含まれる複数の端子110の内の異なる端子110の配置は、
図4に例示する配置に限られるものではない。
【0071】
ここで、高速通信コントローラー31に含まれるUSB通信コントローラー31aに端子110-13L~110-18L,110-13K~110-18Kの少なくともいずれか、又はPCIe通信コントローラー31bに端子110-12A~110-16A,110-12B~110-16B,110-12C~110-16C,110-12D~110-16D,110-12E~110-16E,110-12F~110-16Fの
少なくともいずれかが複数の高速通信端子の一例であり、高速通信コントローラー31に含まれるUSB通信コントローラー31aに端子110-13L~110-18L,110-13K~110-18Kの少なくともいずれか、又はPCIe通信コントローラー31bに端子110-12A~110-16A,110-12B~110-16B,110-12C~110-16C,110-12D~110-16D,110-12E~110-16E,110-12F~110-16Fの少なくともいずれかを介して入力される高速通信信号HCが第2信号の一例である。
【0072】
なお、メモリー操作端子群121、第1高速通信端子群122、第2高速通信端子群123、第1低速通信端子群124、第2低速通信端子群125、CPU入出力端子群131、電源端子群132、及び定電圧端子群133のそれぞれに含まれる端子110の数及び配置は、
図4に示す端子110の数及び配置に限るものではない。
【0073】
1.4 作用効果
以上のように構成された第1実施形態の半導体装置1では、複数の端子110が設けられた端子実装面101が辺102と辺102と向かいあって位置する辺103と、辺102及び辺103の双方と交差する辺104とを含み、CPU10からの情報を取得しデバックを行うための検査端子群126に含まれる複数の端子110の内の少なくとも1つが、複数の端子110の内の端子実装面101の辺104に隣り合い、且つ辺102から辺103に向かう方向に沿って並んで設けられた複数の端子110の内の最も辺102側に位置している。すなわち、検査端子群126に含まれる複数の端子110の内の少なくとも1つは、端子実装面101において辺102と辺104とが交差する角部の近傍に位置している。
【0074】
半導体装置1を製造する場合に行われるダイシング工程等により、半導体装置1に欠けや割れ等の損傷が生じるおそれがある。このような損傷は、当該半導体装置1の端部や、端子実装面101の角部に生じるおそれが高い。第1実施形態における半導体装置1では、検査端子群126に含まれる複数の端子の内の少なくとも1つを端子実装面101の角部に配置することで、半導体装置1に欠けや割れ等の損傷が生じているか否かの検出精度を高めることができる。
【0075】
さらに、半導体装置1が外部の基板などに搭載された場合、半導体装置1の搭載位置がずれる実装ずれが生じるおそれがある。このような実装ずれは、半導体装置1の端子実装面101の端部においてより顕著となる。第1実施形態における半導体装置1では、検査端子群126に含まれる複数の端子の内の少なくとも1つが端子実装面101の角部に位置することで、半導体装置1が外部の基板などに実装された場合に生じる、実装ずれの検出精度を高めることができる。
【0076】
また、第1実施形態における半導体装置1では、検査端子群126に含まれる複数の端子110は、半導体装置1にメモリー制御信号MCを伝搬するための複数の端子110や、半導体装置1と外部との間で高速通信を行うための高速通信信号HCが伝搬するための複数の端子110とともに、端子実装面101に設けられている。すなわち、半導体装置1が有する各機能を実行するための回路の近傍であって、当該回路と電気的に接続される端子110の近傍に、半導体装置1のデバックを行うための複数の端子110を含む検査端子群126を配置することができる。よって、検査端子群126に含まれる複数の端子110を介して半導体装置1のデバックを実行する際に、デバックを行うための信号に半導体装置1の内部配線が影響するおそれが低減する。その結果、半導体装置1のデバックの信頼性が向上する。すなわち、第1実施形態の半導体装置1では、半導体装置1の信頼性を向上させることができる。
【0077】
以上のように、第1実施形態における半導体装置1では、半導体装置1のデバックを行うための複数の端子110の内の少なくとも1つを端子実装面101において辺102と辺104とが交差する角部の近傍に配置することで、多くの機能を有する半導体装置1の信頼性を高めるための検査を実行することができる。
【0078】
2.第2実施形態
次に第2実施形態における半導体装置1について説明する。なお、第2実施形態における半導体装置1を説明するあたり、第1実施形態の半導体装置1と同様の構成については同様の符号を付し、説明を省略又は簡略化する場合がある。第2実施形態における半導体装置1では、検査端子群126に含まれる複数の端子110の配置が第1実施形態における半導体装置1と異なる。
【0079】
図5は、第2実施形態の半導体装置1における複数の端子110で伝搬する信号を各端子110に割り当てた場合の一例を示す図である。
図5に示すように第2実施形態における半導体装置1では、検査端子群126に含まれる複数の端子110の内のいくつかが、端子実装面101の辺104と隣り合って位置し、検査端子群126に含まれる複数の端子110の内の異なるいくつかが、端子実装面101の辺105と隣り合って位置している。
【0080】
ここで、
図5では、第2実施形態の半導体装置1では、検査端子群126に含まれる複数の端子110の内、辺104と隣り合って位置する端子110を含む検査端子群126を検査端子群126a1として図示し、検査端子群126に含まれる複数の端子110の内、辺105と隣り合って位置する端子110を含む検査端子群126を検査端子群126a2として図示している。
【0081】
図5に示すように検査端子群126a1に含まれる端子110-1A,110-1B,110-1C,110-1D,110-1Eは、辺102から辺103に向かって並ぶ複数の端子110の内、辺104と隣り合って位置する端子110-1A,110-1B,110-1C,110-1D,110-1E,110-1F,110-1G,110-1H,110-1J,110-1K,110-1L,110-1M,110-1N,110-1P,110-1Q,110-1R,110-1S,110-1Tを含む端子列に含まれ、検査端子群126a2に含まれる端子110-18Nは、辺102から辺103に向かって並ぶ複数の端子110の内、辺105と隣り合って位置する端子110-18A,110-18B,110-18C,110-18D,110-18E,110-18F,110-18G,110-18H,110-18J,110-18K,110-18L,110-18M,110-18N,110-18P,110-18Q,110-18R,110-18S,110-18Tを含む端子列に含まれている。
【0082】
すなわち、第2実施形態における半導体装置1では、検査端子群126に含まれる複数の端子110の内のいくつかと、検査端子群126に含まれる複数の端子110の内の異なるいくつかとが、端子実装面101の向かい合う辺の近傍に設けられている。
【0083】
前述の通り、半導体装置1を製造する場合に行われるダイシング工程等において、生じる半導体装置1に欠けや割れ等の損傷は、当該半導体装置1の端部ほど生じるおそれが高く、また、半導体装置1が外部の基板などに搭載された場合に生じる実装ずれは、半導体装置1の端子実装面101の端部においてより顕著となる。そして、第2実施形態における半導体装置1では、第1実施形態と同様に、検査端子群126に含まれる複数の端子110は、半導体装置1にメモリー制御信号MCを伝搬するための複数の端子110や、半導体装置1と外部との間で高速通信を行うための高速通信信号HCが伝搬するための複数の端子110とともに、端子実装面101に設けられている。
【0084】
したがって、第2実施形態における半導体装置1であっても、第1実施形態に示す半導体装置1と同様に、多くの機能を有する半導体装置1の信頼性を高めるための検査を実行することができる。
【0085】
ここで、辺102から辺103に向かって並ぶ複数の端子110の内、辺104と隣り合って位置する端子110-1A,110-1B,110-1C,110-1D,110-1E,110-1F,110-1G,110-1H,110-1J,110-1K,110-1L,110-1M,110-1N,110-1P,110-1Q,110-1R,110-1S,110-1Tを含む端子列が第2実施形態における第1端子列の一例であり、当該第1端子列に含まれ、且つ検査端子群126a1に含まれる端子110-1A,110-1B,110-1C,110-1D,110-1Eのいずれかが第2実施形態における第1検査端子の一例であり、辺102から辺103に向かって並ぶ複数の端子110の内、辺105と隣り合って位置する端子110-18A,110-18B,110-18C,110-18D,110-18E,110-18F,110-18G,110-18H,110-18J,110-18K,110-18L,110-18M,110-18N,110-18P,110-18Q,110-18R,110-18S,110-18Tを含む端子列が第2実施形態における第2端子列の一例であり、当該第2端子列に含まれ、且つ検査端子群126a2に含まれる端子110-18Nが第2実施形態における第2検査端子の一例である。
【0086】
3.第3実施形態
次に第3実施形態における半導体装置1について説明する。なお、第3実施形態における半導体装置1を説明するあたり、第1実施形態及び第2実施形態の半導体装置1と同様の構成については同様の符号を付し、説明を省略又は簡略化する場合がある。第3実施形態における半導体装置1では、検査端子群126に含まれる複数の端子110の配置が第1実施形態及び第2実施形態における半導体装置1と異なる。
【0087】
図6は、第3実施形態の半導体装置1における複数の端子110で伝搬する信号を各端子110に割り当てた場合の一例を示す図である。
図6に示すように第3実施形態における半導体装置1では、検査端子群126に含まれる複数の端子110の内のいくつかが、端子実装面101の辺104と隣り合って位置し、検査端子群126に含まれる複数の端子110の内の異なるいくつかが、端子実装面101の辺105と隣り合って位置する。そして、端子実装面101の辺104と隣り合って位置する検査端子群126に含まれる複数の端子110の内の1つが辺102の近傍に位置し、端子実装面101の辺104と隣り合って位置する検査端子群126に含まれる複数の端子110の内の1つが辺103の近傍に位置し、端子実装面101の辺105と隣り合って位置する検査端子群126に含まれる複数の端子110の内の1つが辺102の近傍に位置し、端子実装面101の辺105と隣り合って位置する検査端子群126に含まれる複数の端子110の内の1つが辺103の近傍に位置している。
【0088】
ここで、
図6では、検査端子群126に含まれる複数の端子110の内、端子実装面101の辺104と隣り合って位置し、且つ辺102の近傍に位置する端子110を含む検査端子群126を検査端子群126b1と図示し、検査端子群126に含まれる複数の端子110の内、端子実装面101の辺104と隣り合って位置し、且つ辺103の近傍に位置する端子110を含む検査端子群126を検査端子群126b2と図示し、検査端子群126に含まれる複数の端子110の内、端子実装面101の辺105と隣り合って位置し、且つ辺102の近傍に位置する端子110を含む検査端子群126を検査端子群126b3と図示し、検査端子群126に含まれる複数の端子110の内、端子実装面101の辺105と隣り合って位置し、且つ辺103の近傍に位置する端子110を含む検査
端子群126を検査端子群126b4と図示している。
【0089】
第3実施形態における半導体装置1において、検査端子群126b1に含まれる端子110-1A,110-1B,110-1C、及び検査端子群126b2に含まれる端子110-1Tは、辺102から辺103に向かって並ぶ複数の端子110の内、辺104と隣り合って位置する端子110-1A,110-1B,110-1C,110-1D,110-1E,110-1F,110-1G,110-1H,110-1J,110-1K,110-1L,110-1M,110-1N,110-1P,110-1Q,110-1R,110-1S,110-1Tを含む端子列に含まれ、検査端子群126b3に含まれる端子110-18A、及び検査端子群126b4に含まれる端子110-18Tは、辺102から辺103に向かって並ぶ複数の端子110の内、辺105と隣り合って位置する端子110-18A,110-18B,110-18C,110-18D,110-18E,110-18F,110-18G,110-18H,110-18J,110-18K,110-18L,110-18M,110-18N,110-18P,110-18Q,110-18R,110-18S,110-18Tを含む端子列に含まれている。
【0090】
そして、検査端子群126b1に含まれる端子110-1A,110-1B,110-1Cの内の端子110-1Aは、端子110-1A,110-1B,110-1C,110-1D,110-1E,110-1F,110-1G,110-1H,110-1J,110-1K,110-1L,110-1M,110-1N,110-1P,110-1Q,110-1R,110-1S,110-1Tを含む端子列の内の最も辺102の近くに位置し、検査端子群126b2に含まれる端子110-1Tは、端子110-1A,110-1B,110-1C,110-1D,110-1E,110-1F,110-1G,110-1H,110-1J,110-1K,110-1L,110-1M,110-1N,110-1P,110-1Q,110-1R,110-1S,110-1Tを含む端子列の内の最も辺103の近くに位置し、検査端子群126b3に含まれる端子110-18Aは、端子110-18A,110-18B,110-18C,110-18D,110-18E,110-18F,110-18G,110-18H,110-18J,110-18K,110-18L,110-18M,110-18N,110-18P,110-18Q,110-18R,110-18S,110-18Tを含む端子列の内の最も辺102の近くに位置し、検査端子群126b4に含まれる端子110-18Tは、端子110-18A,110-18B,110-18C,110-18D,110-18E,110-18F,110-18G,110-18H,110-18J,110-18K,110-18L,110-18M,110-18N,110-18P,110-18Q,110-18R,110-18S,110-18Tを含む端子列の内の最も辺103の近くに位置している。
【0091】
すなわち、辺102,103,104,105を含む端子実装面101において、検査端子群126b1に含まれる端子110-1Aは、辺102と辺104とが交差する角部の近傍に位置し、検査端子群126b2に含まれる端子110-1Tは、辺103と辺104とが交差する角部の近傍に位置し、検査端子群126b3に含まれる端子110-18Aは、辺102と辺105とが交差する角部の近傍に位置し、検査端子群126b4に含まれる端子110-18Tは、辺103と辺105とが交差する角部の近傍に位置する。換言すれば、検査端子群126b1に含まれる端子110-1A、検査端子群126b2に含まれる端子110-1T、検査端子群126b3に含まれる端子110-18A、及び検査端子群126b4に含まれる端子110-18Tのそれぞれは、辺102,103,104,105を含む端子実装面101の四隅の近傍に位置する。
【0092】
これにより、第3実施形態における半導体装置1では、第1実施形態及び第2実施形態
の半導体装置1と比較して、多くの機能を有する半導体装置1の信頼性をさらに高めるための検査を実行することができる。
【0093】
ここで、辺102から辺103に向かって並ぶ複数の端子110の内、辺104と隣り合って位置する端子110-1A,110-1B,110-1C,110-1D,110-1E,110-1F,110-1G,110-1H,110-1J,110-1K,110-1L,110-1M,110-1N,110-1P,110-1Q,110-1R,110-1S,110-1Tを含む端子列が第3実施形態における第1端子列の一例であり、当該第1端子列に含まれ、且つ検査端子群126b1に含まれる端子110-1Aが第3実施形態における第1検査端子の一例であり、当該第1端子列に含まれ、且つ検査端子群126b1に含まれる端子110-1Tが第3実施形態における第4検査端子の一例である。また、辺102から辺103に向かって並ぶ複数の端子110の内、辺105と隣り合って位置する端子110-18A,110-18B,110-18C,110-18D,110-18E,110-18F,110-18G,110-18H,110-18J,110-18K,110-18L,110-18M,110-18N,110-18P,110-18Q,110-18R,110-18S,110-18Tを含む端子列が第3実施形態における第2端子列の一例であり、当該第2端子列に含まれ、且つ検査端子群126b3に含まれる端子110-18Aが第3実施形態における第2検査端子の一例であり、当該第2端子列に含まれ、且つ検査端子群126b4に含まれる端子110-18Tが第3実施形態における第3検査端子の一例である。
【0094】
4.第4実施形態
次に第4実施形態における半導体装置1について説明する。なお、第4実施形態における半導体装置1を説明するあたり、第1実施形態~第3実施形態の半導体装置1と同様の構成については同様の符号を付し、説明を省略又は簡略化する場合がある。第4実施形態における半導体装置1では、検査端子群126に含まれる複数の端子110の配置が第1実施形態~第3実施形態における半導体装置1と異なる。
【0095】
図7は、第4実施形態の半導体装置1における複数の端子110で伝搬する信号を各端子110に割り当てた場合の一例を示す図である。
図7に示すように第4実施形態における半導体装置1では、検査端子群126に含まれる複数の端子110の内のいくつかが、端子実装面101の辺104と隣り合って位置し、検査端子群126に含まれる複数の端子110の内の異なるいくつかが、端子実装面101の辺105と隣り合って位置し、検査端子群126に含まれる複数の端子110の内の異なるいくつかが、端子実装面101の辺102と隣り合って位置し、検査端子群126に含まれる複数の端子110の内の異なるいくつかが、端子実装面101の辺103と隣り合って位置している。すなわち、検査端子群126に含まれる複数の端子110は、端子実装面101の外周に沿って位置している。
【0096】
そして、端子実装面101の辺104と隣り合って位置する検査端子群126に含まれる複数の端子110の内の1つが辺102の近傍に位置し、端子実装面101の辺104と隣り合って位置する検査端子群126に含まれる複数の端子110の内の1つが辺103の近傍に位置し、端子実装面101の辺105と隣り合って位置する検査端子群126に含まれる複数の端子110の内の1つが辺102の近傍に位置し、端子実装面101の辺105と隣り合って位置する検査端子群126に含まれる複数の端子110の内の1つが辺103の近傍に位置している。すなわち、第4実施形態における半導体装置1では、第3実施形態に示す半導体装置1に対して、検査端子群126に含まれる複数の端子110の内のいくつかが、端子実装面101の辺102及び辺103と隣り合って位置している点が異なる。
【0097】
ここで、
図7では、検査端子群126に含まれる複数の端子110の内、端子実装面101の辺104と隣り合って位置し、且つ辺102の近傍に位置する端子110を含む検査端子群126を検査端子群126c1と図示し、検査端子群126に含まれる複数の端子110の内、端子実装面101の辺104と隣り合って位置し、且つ辺103の近傍に位置する端子110を含む検査端子群126を検査端子群126c2と図示し、検査端子群126に含まれる複数の端子110の内、端子実装面101の辺105と隣り合って位置し、且つ辺102の近傍に位置する端子110を含む検査端子群126を検査端子群126c3と図示し、検査端子群126に含まれる複数の端子110の内、端子実装面101の辺105と隣り合って位置し、且つ辺103の近傍に位置する端子110を含む検査端子群126を検査端子群126c4と図示し、端子実装面101の辺102と隣り合って位置する端子110を含む検査端子群126を検査端子群126c5と図示し、端子実装面101の辺103と隣り合って位置する端子110を含む検査端子群126を検査端子群126c6と図示している。
【0098】
第4実施形態における半導体装置1では、検査端子群126c1に含まれる端子110-1A、及び検査端子群126c2に含まれる端子110-1Tが、辺102から辺103に向かって並ぶ複数の端子110の内、辺104と隣り合って位置する端子110-1A,110-1B,110-1C,110-1D,110-1E,110-1F,110-1G,110-1H,110-1J,110-1K,110-1L,110-1M,110-1N,110-1P,110-1Q,110-1R,110-1S,110-1Tを含む端子列に含まれ、検査端子群126c3に含まれる端子110-18A、及び検査端子群126c4に含まれる端子110-18Tが、辺102から辺103に向かって並ぶ複数の端子110の内、辺105と隣り合って位置する端子110-18A,110-18B,110-18C,110-18D,110-18E,110-18F,110-18G,110-18H,110-18J,110-18K,110-18L,110-18M,110-18N,110-18P,110-18Q,110-18R,110-18S,110-18Tを含む端子列に含まれ、検査端子群126c5に含まれる端子110-10Aが、辺104から辺105に向かって並ぶ複数の端子110の内、辺102と隣り合って位置する端子110-1A~110-18Aを含む端子列に含まれ、検査端子群126c6に含まれる端子110-9Tが、辺104から辺105に向かって並ぶ複数の端子110の内、辺103と隣り合って位置する端子110-1T~110-18Tを含む端子列に含まれている。
【0099】
そして、検査端子群126c1に含まれる端子110-1Aは、端子110-1A,110-1B,110-1C,110-1D,110-1E,110-1F,110-1G,110-1H,110-1J,110-1K,110-1L,110-1M,110-1N,110-1P,110-1Q,110-1R,110-1S,110-1Tを含む端子列の内の最も辺102の近くに位置し、検査端子群126c2に含まれる端子110-1Tは、端子110-1A,110-1B,110-1C,110-1D,110-1E,110-1F,110-1G,110-1H,110-1J,110-1K,110-1L,110-1M,110-1N,110-1P,110-1Q,110-1R,110-1S,110-1Tを含む端子列の内の最も辺103の近くに位置し、検査端子群126c3に含まれる端子110-18Aは、端子110-18A,110-18B,110-18C,110-18D,110-18E,110-18F,110-18G,110-18H,110-18J,110-18K,110-18L,110-18M,110-18N,110-18P,110-18Q,110-18R,110-18S,110-18Tを含む端子列の内の最も辺102の近くに位置し、検査端子群126c4に含まれる端子110-18Tは、端子110-18A,110-18B,110-18C,110-18D,110-18E,110-18F,110-18G,110-18H,110-18J,110-18K,110-18L,110-18M,110-18N
,110-18P,110-18Q,110-18R,110-18S,110-18Tを含む端子列の内の最も辺103の近くに位置している。
【0100】
すなわち、辺102,103,104,105を含む端子実装面101において、検査端子群126c1に含まれる端子110-1Aは、辺102と辺104とが交差する角部の近傍に位置し、検査端子群126c2に含まれる端子110-1Tは、辺103と辺104とが交差する角部の近傍に位置し、検査端子群126c3に含まれる端子110-18Aは、辺102と辺105とが交差する角部の近傍に位置し、検査端子群126c4に含まれる端子110-18Tは、辺103と辺105とが交差する角部の近傍に位置する。そして、検査端子群126c5に含まれる端子110-10Aは、辺102と隣り合って、検査端子群126c1に含まれる端子110-1Aと検査端子群126c3に含まれる端子110-18Aとの間に位置し、検査端子群126c6に含まれる端子110-10Tは、辺103と隣り合って、検査端子群126c2に含まれる端子110-1Tと検査端子群126c4に含まれる端子110-18Tとの間に位置する。
【0101】
これにより、第4実施形態における半導体装置1では、第1実施形態及~第3実施形態の半導体装置1と比較して、多くの機能を有する半導体装置1の信頼性をさらに高めるための検査を実行することができる。
【0102】
ここで、辺102から辺103に向かって並ぶ複数の端子110の内、辺104と隣り合って位置する端子110-1A,110-1B,110-1C,110-1D,110-1E,110-1F,110-1G,110-1H,110-1J,110-1K,110-1L,110-1M,110-1N,110-1P,110-1Q,110-1R,110-1S,110-1Tを含む端子列が第4実施形態における第1端子列の一例であり、当該第1端子列に含まれ、且つ検査端子群126c1に含まれる端子110-1Aが第4実施形態における第1検査端子の一例であり、当該第1端子列に含まれ、且つ検査端子群126b1に含まれる端子110-1Tが第4実施形態における第4検査端子の一例である。また、辺102から辺103に向かって並ぶ複数の端子110の内、辺105と隣り合って位置する端子110-18A,110-18B,110-18C,110-18D,110-18E,110-18F,110-18G,110-18H,110-18J,110-18K,110-18L,110-18M,110-18N,110-18P,110-18Q,110-18R,110-18S,110-18Tを含む端子列が第4実施形態における第2端子列の一例であり、当該第2端子列に含まれ、且つ検査端子群126c3に含まれる端子110-18Aが第4実施形態における第2検査端子の一例であり、当該第2端子列に含まれ、且つ検査端子群126c4に含まれる端子110-18Tが第4実施形態における第3検査端子の一例である。
【0103】
また、辺104から辺105に向かって並ぶ複数の端子110の内、辺102と隣り合って位置する端子110-1A~110-18Aを含む端子列が第4実施形態における第3端子列の一例であり、当該第3端子列に含まれ、且つ検査端子群126c5に含まれる端子110-10Aが第4実施形態における第5検査端子の一例である。そして、辺104から辺105に向かって並ぶ複数の端子110の内、辺103と隣り合って位置する端子110-1T~110-18Tを含む端子列が第4実施形態における第4端子列の一例であり、当該第4端子列に含まれ、且つ検査端子群126c6に含まれる端子110-9Tが第4実施形態における第6検査端子の一例である。
【0104】
5.変形例
上述した第1実施形態~第4実施形態における半導体装置1では、端子実装面101に格子状に設けられた複数の端子実装領域114の全てにおいて端子110が実装されている場合を例示したが、
図8に示すように、端子実装面101は、端子110が設けられて
いない端子実装領域114を含んでもよい。
図8は、変形例の半導体装置1における複数の端子110で伝搬する信号を各端子110に割り当てた場合の一例を示す図である。なお、
図8は第4実施形態における半導体装置1において、端子110が設けられていない端子実装領域114を含んでいる場合を例示している。また、
図8では、第4実施形態における検査端子群126c1~126c6のそれぞれに相当する検査端子群126を、検査端子群126d1~126d6として図示している。
【0105】
図8に示すように構成された変形例における半導体装置1であっても、第1実施形態~第4実施形態に示す半導体装置1と同様の作用効果を奏することができる。
【0106】
6.端子実装領域の異なる考え方
また、第1実施形態~第4実施形態の半導体装置1では、実装領域112に含まれる格子状に配置された端子実装領域114に対応して複数の端子110が位置しているとして説明を行ったが、実装領域112、及び端子実装領域114は、端子実装面101に設けられる複数の端子110の配置を基準として定めることもできる。
【0107】
図9は、端子実装面101に設けられる複数の端子110の配置に基づいて実装領域112、及び端子実装領域114を定める場合について説明するための図である。なお、
図9に示す例では、端子実装面101に設けられる複数の端子110の配置に基づいて実装領域112、及び端子実装領域114を定める場合の具体例を示す関係上、一部の端子実装領域114に端子110が位置していない場合を例示している。また、
図9では、第1実施形態から第4実施形態の半導体装置1と区別するために、端子実装面101を端子実装面101aと称し、辺102,103,104,105のそれぞれを辺102a,103a,104a,105aと称する。さらに、
図9では、図示するように互いに直交するx方向、y方向、及びz方向を用いて説明する。
【0108】
図9に示すように、端子実装面101aには、複数の端子110が位置している。そして、辺102aに沿って辺104aから辺105aに向かう行方向において少なくとも1つの端子110を通過する仮想線と、辺104aに沿って辺102aから辺103aに向かう列方向において少なくとも1つの端子110を通過する仮想線とが交差する交差点が端子実装領域114に相当する。
【0109】
具体的には、
図9に示す端子110の配置の一例では、辺102aに沿った方向における18本の仮想線と、辺104aに沿った方向における18本の仮想線とを得ることができる。したがって、
図9に示す端子110の配置の一例の場合、端子実装面101aには、合計324個の交差点が生じる。すなわち、
図9に示す端子110の配置の一例の場合、端子実装面101aは、格子状に配置された合計324個の端子実装領域114を含む。
【0110】
そして、合計324個の仮想線が交差する交差点の内、辺102aと辺104aとが交差する点に最も近い交差点と、辺104aと辺103aとが交差する点に最も近い交差点と、辺103aと辺105aとが交差する点に最も近い交差点と、辺105aと辺102aとが交差する点に最も近い交差点とで囲まれた領域が、実装領域112に相当する。
【0111】
以上のように、端子実装面101に設けられる複数の端子110の配置に基づいて定められた実装領域112、及び端子実装領域114であっても、第1実施形態~第4実施形態に示す半導体装置1と同様の作用効果を奏することができる。
【0112】
以上、実施形態及び変形例について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することが可能であ
る。例えば、上記の実施形態を適宜組み合わせることも可能である。
【0113】
本発明は、実施形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
【0114】
上述した実施形態及び変形例から以下の内容が導き出される。
【0115】
半導体装置の一態様は、
メモリーコントローラーと、
CPUと、
高速通信コントローラーと、
外部メモリー群と前記メモリーコントローラーとの間で伝搬する第1信号を入力するための複数のメモリー操作端子と、
前記高速通信コントローラーに第2信号を入力するための複数の高速通信端子と、
前記CPUからの情報を取得しデバックを行うための複数の検査端子と、
前記複数のメモリー操作端子、前記複数の高速通信端子、及び前記複数の検査端子を含む複数の接続端子が設けられた端子実装面と、
を備え、
前記端子実装面は、第1辺と、前記第1辺と向かい合って位置する第2辺と、前記第1辺及び前記第2辺の双方と交差する第3辺と、前記第3辺と向かい合って位置する第4辺とを含み、
前記複数の接続端子は、前記第3辺と隣り合って位置し、前記第1辺から前記第2辺に向かって並ぶ第1端子列を含み、
前記第1端子列は、前記複数の検査端子の内の第1検査端子を含み、
前記第1検査端子は、前記第1端子列において、最も前記第1辺の近くに位置している。
【0116】
この半導体装置によれば、端子実装面に設けられた複数の接続端子に含まれる複数の検査端子の内の第1検査端子が、端子実装面の第3辺と隣り合って位置し、且つ第1辺から第2辺に向かって並ぶ第1端子列の最も第1辺の近くに位置する。すなわち、複数の検査端子の内の第1検査端子は、複数の端子が設けられた端子実装面の内、第3辺と第1辺とが交差する角部に位置する。これにより、検査端子を介して、半導体装置に欠け、反り、曲がりなどの不具合が生じていないかを検査すること、半導体装置の実装確認を検査すること、及び半導体装置の機能を検査することができる。すなわち、この半導体装置によれば、複数の検査端子を介して実行される検査により、半導体装置に関する複数の情報を取得することができる。よって、多くの機能を有する半導体装置の信頼性を高めるための検査を実行することできる。
【0117】
半導体装置の一態様は、
メモリーコントローラーと、
CPUと、
高速通信コントローラーと、
外部メモリー群と前記メモリーコントローラーとの間で伝搬する第1信号を入力するための複数のメモリー操作端子と、
前記高速通信コントローラーに第2信号を入力するための複数の高速通信端子と、
前記CPUからの情報を取得しデバックを行うための複数の検査端子と、
前記複数のメモリー操作端子、前記複数の高速通信端子、及び前記複数の検査端子を含む複数の接続端子が設けられた端子実装面と、
を備え、
前記端子実装面は、第1辺と、前記第1辺と向かい合って位置する第2辺と、前記第1辺及び前記第2辺の双方と交差する第3辺と、前記第3辺と向かい合って位置する第4辺とを含み、
前記複数の接続端子は、前記第3辺と隣り合って位置し、前記第1辺から前記第2辺に向かって並ぶ第1端子列と、前記第4辺と隣り合って位置し、前記第1辺から前記第2辺に向かって並ぶ第2端子列と、を含み、
前記第1端子列は、前記複数の検査端子の内の第1検査端子を含み、
前記第2端子列は、前記複数の検査端子の内の第2検査端子を含む。
【0118】
この半導体装置によれば、端子実装面に設けられた複数の接続端子に含まれる複数の検査端子の内の第1検査端子が、端子実装面の第3辺と隣り合って位置し、且つ第1辺から第2辺に向かって並ぶ第1端子列に含まれ、端子実装面に設けられた複数の接続端子に含まれる複数の検査端子の内の第2検査端子が、端子実装面の第3辺と向かい合って位置する第4辺と隣り合って位置し、且つ第1辺から第2辺に向かって並ぶ第2端子列に含まれている。すなわち、複数の検査端子の内の第1検査端子と第2検査端子とは、複数の端子が設けられた端子実装面の内、向かいあう辺のそれぞれの近傍に位置する。これにより、検査端子を介して、半導体装置に欠け、反り、曲がりなどの不具合が生じていないかを検査すること、半導体装置の実装確認を検査すること、及び半導体装置の機能を検査することができる。すなわち、この半導体装置によれば、複数の検査端子を介して実行される検査により、半導体装置に関する複数の情報を取得することができる。よって、多くの機能を有する半導体装置の信頼性を高めるための検査を実行することできる。
【0119】
前記半導体装置の一態様において、
前記第1検査端子は、前記第1端子列において、最も前記第1辺の近くに位置していてもよい。
【0120】
この半導体装置によれば、第1検査端子が端子実装面の角部の近傍に位置することから、多くの機能を有する半導体装置の信頼性をさらに高めるための検査を実行することできる。
【0121】
前記半導体装置の一態様において、
前記第2検査端子は、前記第2端子列において、最も前記第1辺の近くに位置していてもよい。
【0122】
この半導体装置によれば、第2検査端子が端子実装面の角部の近傍に位置することから、多くの機能を有する半導体装置の信頼性をさらに高めるための検査を実行することできる。
【0123】
前記半導体装置の一態様において、
前記第2端子列は、前記複数の検査端子の内の第3検査端子を含み、
前記第3検査端子は、前記第2端子列において、最も前記第2辺の近くに位置していてもよい。
【0124】
この半導体装置によれば、複数の検査端子が第3検査端子を含み、当該第3検査端子が端子実装面の角部に位置することから、多くの機能を有する半導体装置の信頼性をさらに高めるための検査を実行することできる。
【0125】
前記半導体装置の一態様において、
前記第1端子列は、前記複数の検査端子の内の第4検査端子を含み、
前記第4検査端子は、前記第1端子列において、最も前記第2辺の近くに位置していてもよい。
【0126】
この半導体装置によれば、複数の検査端子が第4検査端子を含み、当該第4検査端子が端子実装面の角部に位置することから、多くの機能を有する半導体装置の信頼性をさらに高めるための検査を実行することできる。
【0127】
前記半導体装置の一態様において、
前記複数の接続端子は、前記第1辺と隣り合って位置し、前記第3辺から前記第4辺に向かって並ぶ第3端子列を含み、
前記第3端子列は、前記複数の検査端子の内の第5検査端子を含んでもよい。
【0128】
この半導体装置によれば、複数の検査端子が第5検査端子を含むことから、多くの機能を有する半導体装置の信頼性をさらに高めるための検査を実行することできる。
【0129】
前記半導体装置の一態様において、
前記複数の接続端子は、前記第2辺と隣り合って位置し、前記第3辺から前記第4辺に向かって並ぶ第4端子列を含み、
前記第4端子列は、前記複数の検査端子の内の第6検査端子を含んでもよい。
【0130】
この半導体装置によれば、複数の検査端子が第6検査端子を含むことから、多くの機能を有する半導体装置の信頼性をさらに高めるための検査を実行することできる。
【0131】
前記半導体装置の一態様において、
前記高速通信コントローラーは、5GHz以上の周波数で通信を行ってもよい。
【0132】
前記半導体装置の一態様において、
前記高速通信コントローラーは、USB通信を制御するUSB通信コントローラーを含み、
前記複数の高速通信端子の内の第1高速通信端子には、前記USB通信を行うためのUSB通信信号が伝搬してもよい。
【0133】
前記半導体装置の一態様において、
前記高速通信コントローラーは、PCIe通信を制御するPCIe通信コントローラーを含み、
前記複数の高速通信端子の内の第2高速通信端子には、前記PCIe通信を行うためのPCIe通信信号が伝搬してもよい。
【0134】
前記半導体装置の一態様において、
前記CPUは、
複数のコアを有し、
64ビット以上の命令セットを実装するマイクロアーキテクチャを含み、
1.6GHz以上の周波数で駆動してもよい。
【0135】
前記半導体装置の一態様において、
前記CPUは、浮動小数点演算処理部を内部に有してもよい。
【0136】
この半導体装置によれば、CPUが内部に浮動小数点演算処理部を有する故に、当該浮
動小数点演算処理部が外部に設けられている場合と比較して、経由する回路ブロック数を低減することが可能となる。その結果、CPUが大きなデータを処理する場合の消費電力を低減しつつ、高速に動作することが可能となる。したがって、半導体装置の消費電力を低減しつつ、動作の高速化が可能となる。
【符号の説明】
【0137】
1…半導体装置、2…外部メモリー群、3…外部回路、4…エミュレーター回路、10…CPU、11…バス配線、20…メモリーコントローラー、30…通信コントローラー、31…高速通信コントローラー、31a…USB通信コントローラー、31b…PCIe通信コントローラー、32…低速通信コントローラー、32a…UART通信コントローラー、32b…I2C通信コントローラー、40…デバック回路、50…筐体、60…ICチップ、70…接合部材、80…ボンディングワイヤー、100…プリント配線基板、101,101a…端子実装面、102~105,102a~105a…辺、110…端子、112…実装領域、114…端子実装領域、121…メモリー操作端子群、122…第1高速通信端子群、123…第2高速通信端子群、124…第1低速通信端子群、125…第2低速通信端子群、126…検査端子群、131…CPU入出力端子群、132…電源端子群、133…定電圧端子群