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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-10
(45)【発行日】2024-06-18
(54)【発明の名称】遠隔操作装置
(51)【国際特許分類】
   H04Q 9/00 20060101AFI20240611BHJP
   F24F 11/56 20180101ALI20240611BHJP
   F24F 11/523 20180101ALI20240611BHJP
【FI】
H04Q9/00 361
H04Q9/00 371Z
H04Q9/00 371B
H04Q9/00 301D
F24F11/56
F24F11/523
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2020060710
(22)【出願日】2020-03-30
(65)【公開番号】P2021163979
(43)【公開日】2021-10-11
【審査請求日】2023-01-20
(73)【特許権者】
【識別番号】000231512
【氏名又は名称】日本精機株式会社
(72)【発明者】
【氏名】児玉 忠
(72)【発明者】
【氏名】弥久保 大輔
【審査官】小林 義晴
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-135904(JP,A)
【文献】特開2011-033210(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04Q 9/00
F24F 11/56
F24F 11/523
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部と、
前記表示部を保持する台部と、を備え、
前記台部は、前記表示部の前側に配置される第一照明部と、前記表示部の後側に配置される第二照明部を有し、
前記第一照明部及び前記第二照明部は、光源と、導光板と、拡散板と、を有し、前記光源を覆うように前記導光板が配置され、前記導光板の上面に前記拡散板が配置され、
前記第一照明部及び前記第二照明部は、前記光源から前記導光板により導かれた光が前記拡散板により拡散されて、前記表示部を照明する、
遠隔操作装置。
【請求項2】
前記台部は、赤外線を送信する送信部をさらに有し、
前記第二照明部の前記拡散板は、前記赤外線を拡散する、
請求項に記載の遠隔操作装置。
【請求項3】
前記表示部を視認可能に構成され前記台部と連結されるケースと、
前記ケースの上部に設けられた操作部と、をさらに備え、
前記表示部は、前記第一照明部及び前記第二照明部に下部を、前記操作部に上部を、保持される、
請求項1から2のいずれか1つに記載の遠隔操作装置。
【請求項4】
前記操作部は、操作情報を送信する電線を前記表示部の側面に沿って前記台部まで配線する、
請求項に記載の遠隔操作装置。
【請求項5】
前記表示部を制御する制御部をさらに備え、
前記制御部は、前記操作部が操作されたかを判定し、前記操作部が操作されたと判定した場合は、前記表示部の表示輝度を通常輝度よりも強い強調輝度にするよう制御する、
請求項3から4のいずれか1つに記載の遠隔操作装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記操作部が操作されたかを判定し、前記操作部が一定時間操作されていないと判定した場合は、前記表示部の前記表示輝度を前記強調輝度から前記通常輝度に向かって漸次減光する、
請求項に記載の遠隔操作装置。
【請求項7】
表示部と、
前記表示部を保持する台部と、を備え、
前記台部は、前記表示部の前側に配置される第一照明部と、前記表示部の後側に配置される第二照明部を有し、
前記第一照明部及び前記第二照明部は、光源と、導光板と、拡散板と、を有し、前記光源を覆うように前記導光板が配置され、前記導光板の上面に前記拡散板が配置され、
前記第一照明部及び前記第二照明部は、前記光源から前記導光板により導かれた光が前記拡散板により拡散されて、前記表示部を照明し、
前記表示部を制御し、且つ前記第一照明部及び前記第二照明部を制御する制御部をさらに備え、
前記制御部は、前記表示部の表示が空気調和機能を示す場合に、前記第一照明部及び前記第二照明部が第一の色グループの照明色で照明し、前記表示部の表示がその他機能を示す場合に、前記第一照明部及び前記第二照明部が第二の色グループの照明色で照明する、
隔操作装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記第一照明部及び前記第二照明部の照明色が前記第二の色グループの場合、前記空気調和機能における設定温度の変更を無効とし前記第一照明部及び前記第二照明部の照明輝度を変更しない、
請求項に記載の遠隔操作装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遠隔操作装置に関する。
【背景技術】
【0002】
対象機器に係る情報を表示する液晶表示装置として、例えば、特許文献1に開示されたものがある。
特許文献1に記載の液晶表示装置は、拡散フィルムに色を印刷することで、液晶表示装置の意匠性と液晶表示の視認性を高めことを目的としていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2007-52364号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の液晶表示装置は、拡散フィルムの色により表示色が固定されること、色による演出が液晶表示部に限られるという課題があった。
【0005】
本発明は上記問題を鑑みてなされたものであり、表示部を間接的に照明することによりインテリア性を高めた遠隔操作装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の遠隔操作装置は、
表示部と、
前記表示部を保持する台部と、を備え、
前記台部は、前記表示部の前側に配置される第一照明部と、前記表示部の後側に配置される第二照明部を有し、
前記第一照明部及び前記第二照明部は、前記表示部を間接的に照明する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、表示部を間接的に照明することによりインテリア性を高めた遠隔操作装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施形態における遠隔操作装置の正面図である。
図2】本発明の実施形態における遠隔操作装置の背面図である。
図3】本発明の実施形態における遠隔操作装置の左側面図である。
図4】本発明の実施形態における遠隔操作装置の右側面図である。
図5】本発明の実施形態における遠隔操作装置の平面図である。
図6】本発明の実施形態における遠隔操作装置の底面図である。
図7】本発明の実施形態における遠隔操作装置の表示例を示す図である。
図8】本発明の実施形態における遠隔操作装置のA-A線断面図である。
図9】本発明の実施形態における遠隔操作装置のバックライトLEDの制御を示すフローチャートである。
図10】本発明の実施形態における遠隔操作装置のステータスLEDの制御を示すフローチャートである。
図11】本発明の実施形態における遠隔操作装置の表示部の表示輝度の制御を示すタイムチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明の遠隔操作装置を空気調和機用のコントローラに適用した実施形態を説明する。図1乃至図6は、本実施形態に係る遠隔操作装置1の六面図を示し、図7、は遠隔操作装置1の表示例を示し、図8は、遠隔操作装置1のA-A線断面図を示す。
【0010】
本実施形態に係る遠隔操作装置1は、ケース10と、台部20と、操作部30と、表示部40と、を備えて構成される。
【0011】
ケース10は、上ケース11と下ケース12を有する。
【0012】
上ケース11は、透明な樹脂やガラスなどで円筒形状に形成され、上ケース11を介して表示部40を視認可能に構成される。上ケース11は、台部20の上部に連結可能に構成される。
【0013】
下ケース12は、透明な樹脂やガラスなどで円筒状に形成され、台部20の下部に連結可能に構成される。なお、下ケース12は、遠隔操作装置1を立たせるための脚が形成されていてもよい。
【0014】
台部20は、第一照明部21、第二照明部22、胴部23、下ケースカバー24、穴28、電力供給部29を有し、台部20の内部に制御基板25を格納する。
【0015】
第一照明部21は、半円筒形状で胴部23の上部前側に設けられ、ステータスLED21Aを導光板21Bで覆うように構成される。第一照明部21は、導光板21Bの上面に拡散板21Cを有する。
【0016】
第二照明部22は、半円筒形状で胴部23の上部後側に設けられ、ステータスLED22Aを導光板22Bで覆うように構成される。第二照明部22は、導光板22Bの上面に拡散板22Cを有する。
【0017】
ステータスLED21A及びステータスLED22Aは、カラーLEDであって、後述する制御部25Aの制御により、指示された色及び輝度で点灯する光源である。
【0018】
導光板21B及び導光板22Bは、透明な樹脂により形成される導光部材であって表示部40の下部に配置され、ステータスLED21A及びステータスLED22Aに照明されていることにより照明色で光って視認されるように構成される。
【0019】
拡散板21C及び拡散板22Cは、導光板21B及び導光板22Bが導光した照明光を表示部40の方向に拡散する。これにより、遠隔操作装置1は、表示部40の表示が拡散された照明光により浮かび上がるような演出を見せることができ、遠隔操作装置1のインテリア性を向上させることができる。
【0020】
胴部23は、樹脂や金属などで円筒形状に形成され、上ケース11及び下ケース12と連結可能に構成される。
【0021】
下ケースカバー24は、胴部23の下部に設けられ、胴部23の下部の開口を塞ぐ。なお、下ケースカバー24は、少なくとも一部に穴が設けられており、該穴からステータスLED24Aが突出されるように構成される。なお、下ケースカバー24は、ステータスLED24Aが実装された基板の大きさにあわせて穴が設けられていてもよい。
【0022】
ステータスLED24Aは、後述する制御部25Aの制御により、指示された色及び輝度で点灯し、下ケース12を照明する光源である。
【0023】
制御基板25は、制御部25A、記憶部25B、送信部25Cを有し、ステータスLED21A、ステータスLED22A、ステータスLED24A、操作部30、及び表示部40と電気的に接続されている。なお、制御基板25は、室内環境を測定するため、図示しない温湿度センサが実装されていてもよい。
【0024】
制御部25Aは、回路で構成され、前記回路は、少なくとも1つのプロセッサ(例えば、中央処理装置(CPU: Central Processing Unit))、少なくとも1つの特定用途向け集積回路(ASIC: Application Specific Integrated Circuit)、および/または、少なくとも1つのフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA: Field-Programmable Gate Array)などの少なくとも1つの半導体集積回路を含み、遠隔操作装置1の機能の全部または一部を実行可能である。
制御部25Aは、ステータスLED21A、ステータスLED22A、ステータスLED24A、後述するバックライトLED43の輝度を、印加電圧のパルス幅変調(PWM)によるデューティー比の調整によって調整可能である。
【0025】
記憶部25Bは、磁気記録媒体やフラッシュメモリなどの不揮発性メモリで構成され、遠隔操作装置1の制御ソフトウェア、表示部40の表示画像などを記憶可能である。なお、記憶部25Bは、制御部25Aと一体に構成されていてもよい。
【0026】
送信部25Cは、遠隔操作信号として空気調和機に対して赤外線を出射する赤外線LEDにより構成される。送信部25Cから出射された赤外線は、導光板22Bにより第二照明部22の上面に導光され、拡散板22Cで拡散されることで、送信部25Cの直線上にない空気調和機に対し遠隔操作信号を送信可能になる。なお、遠隔操作装置1は、空気調和機から応答信号として赤外線を受光する赤外線センサからなる受信部をさらに備えていてもよい。
【0027】
穴28は、胴部23の背面に設けられた穴であり、電力供給部29を外部に露出する。
【0028】
電力供給部29は、電源ケーブルやUSBケーブルが接続可能に構成されたコネクタであり、遠隔操作装置1に電力を供給する。
なお、遠隔操作装置1は、有線による電力供給の代わりに、バッテリによって電力が供給されてもよい。
【0029】
操作部30は、樹脂や金属などで形成された半円形状の蓋であり、上ケース11の上部に配置される。
操作部30は、複数の操作ボタンを有し、例えば、空気調和機の運転モードを変更するモードボタン30A、表示部40の表示を切り替えるディスプレイボタン30B、遠隔操作装置1の電源を入切するパワーボタン30C、空気調和機の設定温度を下降させるダウンボタン30D、空気調和機の設定温度を上昇させるアップボタン30Eによって構成される。操作部30は、操作ボタンと機能の対応を示すアイコンが印刷されていてもよい。
また、操作部30は、操作ボタンとは逆側に窪みである保持部31を有し、保持部31により表示部40の前カバー44及び後カバー45を保持する。
操作部30は、制御基板25と電線32によって接続され、電線32はパネル33によって隠される。
【0030】
電線32は、導電性の金属によって形成され、操作部30の操作情報を制御部25Aに送信する。電線32は、操作部30から台部20まで表示部40の側面を沿うように配線され、これにより、遠隔操作装置1は、ユーザが遠隔操作装置1を正面から視認した場合に、その存在を目立たなくすることができる。なお、電線32は、導電性インクによって形成されていてもよい。
【0031】
パネル33は、上ケース11の内側左右に操作部30から台部20を繋ぐように配置された板状部材である。これにより、ユーザが遠隔操作装置1を側面から視認した場合に、電線32の存在を隠すことができる。
【0032】
表示部40は、液晶ディスプレイ(LCD: Liquid Crystal Display)を適用できる。表示部40は、制御部25Aからの制御信号によって駆動制御され、操作部30の操作に基づく操作情報や、通信対象である空気調和機の設定状態、室温や湿度、時刻、カレンダーなどを表示可能である。
表示部40は、液晶パネル41、導光板42、バックライトLED43、前カバー44、後カバー45を有する。
【0033】
液晶パネル41は、制御部25Aの制御により、領域や画素ごとに透過状態と非透過状態を切り替えることによって、画像や文字を表示する。遠隔操作装置1は、TN方式などの電圧非印加領域が透過する液晶パネル41を用いることで、上ケース11及び表示部40を透過して外景を視認させることができ、遠隔操作装置1のインテリア性を向上させることができる。
【0034】
導光板42は、バックライトLED43の光を導光し、図示しない拡散フィルムにより拡散して、液晶パネル41の表示をユーザから視認可能にする。なお、導光板42は、図示しない反射ドットが形成されていてもよい。
【0035】
バックライトLED43は、単色(例えば、白色)のLEDであり、制御部25Aの制御により導光板42を照明する。バックライトLED43は、導光板21B及び導光板22Bの上面より下側に配置され、ユーザから視認されないように構成される。なお、バックライトLED43は、導光板42の中央ではなく、導光板42の角部に設置されていてもよい。
【0036】
前カバー44及び後カバー45は、透明な樹脂によって形成され、液晶パネル41を挟むことで保護する。また、前カバー44及び後カバー45は、導光板21B及び導光板22Bに下部を保持され、保持部31に上部を保持されることで、表示部40を安定して直立させる。
【0037】
遠隔操作装置1は、電源がオフ状態であるとき、表示部40、第一照明部21及び第二照明部22を消灯する。遠隔操作装置1は、電源がオン状態であるとき、表示部40に機能に応じた表示を行い、第一照明部21及び第二照明部22を機能に応じた色で照明する。
【0038】
遠隔操作装置1は、表示部40の表示が空気調和機能であるとき、第一照明部21及び第二照明部22を空気調和機能に応じた第一の色グループで照明する。遠隔操作装置1は、例えば、冷房機能に青色、暖房機能に赤色、除湿機能に緑色を割り当てる。また、制御部25Aは、設定温度に応じて照明色の濃淡を調節する。これにより、遠隔操作装置1は、表示部40が表示している機能を第一照明部21及び第二照明部22の照明色によっても確認できるとともに、表示部40を間接的に照明してインテリア性を高めることができる。
【0039】
遠隔操作装置1は、表示部40の表示が空気調和機能であり、且つ設定温度を変更したとき、第一照明部21及び第二照明部22を空気調和機能が強くされる場合は照明色を濃く、空気調和機能が弱くされる場合は照明色を薄く調整する。すなわち、遠隔操作装置1は、運転モードが冷房又は除湿であるとき、設定温度が下降した場合に第一照明部21及び第二照明部22の照明色を濃くさせ、設定温度が上昇した場合に第一照明部21及び第二照明部22の照明色を薄くさせる。また、遠隔操作装置1は、運転モードが暖房であるとき、設定温度が上昇した場合に第一照明部21及び第二照明部22の照明色を濃くさせ、設定温度が下降した場合に第一照明部21及び第二照明部22の照明色を薄くさせる。
遠隔操作装置1は、空気調和機能に応じた色と、設定温度によって変化する類似色と、を第一の色グループとして扱ってもよい。
【0040】
遠隔操作装置1は、表示部40の表示が空気調和機能以外であるとき、第一照明部21及び第二照明部22を空気調和機能で用いる第一の色グループとは異なる第二の色グループで照明する。遠隔操作装置1は、例えば、カレンダー表示や時計表示、室内環境表示などに黄色を割り当てる。このとき、遠隔操作装置1は、ダウンボタン30D及びアップボタン30Eの操作を別操作、例えば、カレンダーの月表示の切替に割り当てる。これにより、遠隔操作装置1は、操作ボタンによる設定温度変更が無効であることを、第一照明部21及び第二照明部22の照明色によりユーザに知らせることができる。なお、遠隔操作装置1は、温湿度などの室内環境に応じて第一照明部21及び第二照明部22の照明色の濃度を変化させてもよい。
また、遠隔操作装置1は、第一照明部21及び第二照明部22を電球色や温白色で照明するランタン演出や、第一照明部21及び第二照明部22の照明色を順次変更するイルミネーション演出などを備えていてもよい。
【0041】
なお、遠隔操作装置1は、第一照明部21及び第二照明部22のステータスLED21A、22Aと同様に、ステータスLED24Aを制御してもよい。これにより、遠隔操作装置1は、台部20の上側と下側の両方を表示部40の表示に応じた色で照明し、インテリア性を高めることができる。
【0042】
図9を参照する。図9は、遠隔操作装置1のバックライトLED43の制御を示すフローチャートである。
【0043】
ステップSP1において、制御部25Aは、バックライトLED43の輝度を通常輝度L1に制御する。
【0044】
ステップSP2において、制御部25Aは、操作部30が操作されたか判定する。操作されたと判定した場合(Yesの場合)はステップSP3に移行し、操作されていないと判定した場合(Noの場合)はステップSP5に移行する。
【0045】
ステップSP3において、制御部25Aは、表示部40の表示を見やすくするため、バックライトLED43の輝度を通常輝度L1よりも強い強調輝度L2に制御する。
【0046】
ステップSP4において、制御部25Aは、第一タイマT1を所定値にセットする。
【0047】
ステップSP5において、制御部25Aは、第一タイマT1をカウント中か判定する。カウント中であると判定した場合(Yesの場合)はステップSP6に移行し、カウント中ではないと判定した場合(Noの場合)はステップSP11に移行する。
【0048】
ステップSP6において、制御部25Aは、第一タイマT1をカウント(減算)する。
【0049】
ステップSP7において、制御部25Aは、第一タイマT1のカウントが完了したか判定する。完了したと判定した場合(Yesの場合)はステップSP8に移行し、完了していないと判定した場合(Noの場合)はステップSP2に移行する。
【0050】
ステップSP8において、制御部25Aは、第二タイマT2を所定値にセットし、ステップSP2に移行する。
【0051】
ステップSP11において、制御部25Aは、第二タイマT2をカウント中か判定する。カウント中であると判定した場合(Yesの場合)はステップSP12に移行し、カウント中ではないと判定した場合(Noの場合)はステップSP2に移行する。
【0052】
ステップSP12において、制御部25Aは、第二タイマT2をカウント(減算)する。
【0053】
ステップSP13において、制御部25Aは、バックライトLED43を強調輝度L2から通常輝度L1に向かって漸次減光するよう制御する。
【0054】
ステップSP14において、制御部25Aは、第二タイマT2のカウントが完了したか判定する。完了したと判定した場合(Yesの場合)はバックライトLED43の制御処理を終了し、完了していないと判定した場合(Noの場合)はステップSP2に移行する。
【0055】
図10を参照する。図10は、遠隔操作装置1のステータスLED21A、22A、24Aの制御を示すフローチャートである。
【0056】
ステップSP31において、制御部25Aは、ステータスLED21A、22A、24Aを表示部40で表示している機能に応じた照明色で点灯する。
【0057】
ステップSP32において、制御部25Aは、操作部30が操作されたか判定する。操作されたと判定した場合(Yesの場合)はステップSP33に移行し、操作されていないと判定した場合(Noの場合)はステータスLED21A、22A、24Aの照明色及び輝度を変更せずに制御を終了する。
【0058】
ステップSP33において、制御部25Aは、どの操作ボタンが操作されたか判定する。モードボタン30Aが操作されたと判定した場合はステップSP34に移行し、ディスプレイボタン30Bが操作されたと判定した場合はステップSP41に移行し、ダウンボタン30D又はアップボタン30Eが操作されたと判定した場合はステップSP51に移行する。
なお、パワーボタン30Cが操作されたと判定した場合は、公知の電源ON/OFF処理を用いることができるため、記述を省略する。
【0059】
ステップSP34において、制御部25Aは、ステータスLED21A、22A、24Aを表示部40で表示している空気調和機能に応じた照明色で点灯する。
【0060】
ステップSP35において、制御部25Aは、ステータスLED21A、22A、24Aを表示部40で表示している空気調和機能の設定温度に応じた輝度に調整する。
【0061】
ステップSP41において、制御部25Aは、ステータスLED21A、22A、24Aを表示部40で表示している機能に応じた照明色で点灯する。
【0062】
ステップSP42において、制御部25Aは、ステータスLED21A、22A、24Aを表示部40で表示している機能に応じた輝度に調整する。
【0063】
ステップSP51において、制御部25Aは、表示部40の表示が空気調和機能か判定する。空気調和機能であると判定した場合(Yesの場合)はステップSP52に移行し、空気調和機能ではないと判定した場合(Noの場合)は、ステータスLED21A、22A、24Aの照明色及び輝度を変更せずに制御を終了する。
【0064】
ステップSP52において、制御部25Aは、ステータスLED21A、22A、24Aを表示部40で表示している空気調和機能の設定温度に応じた輝度に調整する。
【0065】
図11を参照する。図11は、遠隔操作装置1の表示部40の表示輝度の制御を示すタイムチャートである。
【0066】
制御部25Aは、時刻tに操作部30が操作されたと判定した場合に、表示部40のバックライトLED43の輝度を通常輝度L1よりも強い強調輝度L2に制御し、その後操作部30が一定時間操作されないと判定した場合に、表示部40のバックライトLED43の輝度を強調輝度L2から通常輝度L1に向かって漸次減光するよう制御する。これにより、遠隔操作装置1は、操作部30が操作された場合には表示部40の輝度を強調輝度L2とすることで、表示部40の表示の視認性を向上させることができる。また、遠隔操作装置1は、操作部30が一定時間操作されない場合には表示部40の輝度を通常輝度L1に戻すことで表示部40の表示を目立たなくさせて外景を視認可能にし、遠隔操作装置1のインテリア性を向上させることができる。
【0067】
以上に説明した実施形態は、以下の効果を奏する。
【0068】
遠隔操作装置1は、
表示部40と、
表示部40を保持する台部20と、を備え、
台部20は、表示部40の前側に配置される第一照明部21と、表示部40の後側に配置される第二照明部22を有し、
第一照明部21及び第二照明部22は、表示部40を間接的に照明する。
【0069】
遠隔操作装置1は、表示部40を第一照明部21及び第二照明部22で間接的に照明することによりインテリア性を高めることができる。
【0070】
遠隔操作装置1において、
第一照明部21及び第二照明部22は、光源21A,22Aと、導光板21B,22Bと、拡散板21C,22Cと、を有し、
光源21A,22Aを覆うように導光板21B,22Bが配置され、導光板21B,22Bの上面に拡散板21C,22Cが配置される。
【0071】
遠隔操作装置1は、表示部40の表示が拡散された照明光により浮かび上がるような演出を見せることができ、遠隔操作装置1のインテリア性を向上させることができる。
【0072】
遠隔操作装置1において、
台部20は、赤外線を送信する送信部25Cをさらに有し、
第二照明部22の拡散板22Cは、前記赤外線を拡散する。
【0073】
遠隔操作装置1は、赤外線を拡散板22Cで拡散することにより、送信部25Cの直線上にない空気調和機に対し遠隔操作信号を送信可能になる。
【0074】
遠隔操作装置1において、
表示部40を視認可能に構成され台部20と連結されるケース10と、
ケース10の上部に設けられた操作部30と、をさらに備え、
表示部40は、第一照明部21及び第二照明部22に下部を、操作部30に上部を、保持される。
【0075】
遠隔操作装置1は、表示部40が導光板21B及び導光板22Bに下部を保持され、保持部31に上部を保持されることで、表示部40を安定して直立させる。
【0076】
遠隔操作装置1において、
操作部30は、操作情報を送信する電線32を表示部40の側面に沿って台部20まで配線する。
【0077】
遠隔操作装置1は、ユーザが遠隔操作装置1を正面から視認した場合に、電線32の存在を目立たなくすることができる。
【0078】
遠隔操作装置1において、
制御部25Aは、操作部30が操作されたかを判定し、操作部30が操作されたと判定した場合は、表示部40の表示輝度を通常輝度L1よりも強い強調輝度L2にするよう制御する。
【0079】
遠隔操作装置1は、操作部30が操作された場合には表示部40の輝度を強調輝度L2とすることで、表示部40の表示の視認性を向上させることができる。
【0080】
遠隔操作装置1において、
制御部25Aは、操作部30が操作されたかを判定し、操作部30が一定時間操作されていないと判定した場合は、前記表示部の前記表示輝度を前記強調輝度から前記通常輝度に向かって漸次減光する。
【0081】
遠隔操作装置1は、操作部30が一定時間操作されない場合には表示部40の輝度を通常輝度L1に戻すことで表示部40の表示を目立たなくさせて外景を視認可能にし、遠隔操作装置1のインテリア性を向上させることができる。
【0082】
遠隔操作装置1において、
第一照明部21及び第二照明部22を制御する制御部25Aをさらに備え、
制御部25Aは、空気調和機能を示す第一の色グループの照明色と、その他機能を示す第二の色グループの照明色を有する。
【0083】
遠隔操作装置1は、表示部40が表示している機能を第一照明部21及び第二照明部22の照明色によっても確認できるとともに、表示部40を間接的に照明してインテリア性を高めることができる。
【0084】
遠隔操作装置1において、
制御部25Aは、第一照明部21及び第二照明部22の照明色が前記第二の色グループの場合、前記空気調和機能における設定温度の変更を無効とし第一照明部21及び第二照明部22の照明輝度を変更しない。
【0085】
遠隔操作装置1は、操作ボタンによる設定温度変更が無効であることを、第一照明部21及び第二照明部22の照明色によりユーザに知らせることができる。
【0086】
なお、上述の実施形態において、遠隔操作装置1は、バックライトLED43にカラーLEDを用いてもよい。
【0087】
なお、上述の実施形態において、遠隔操作装置1は、送信部25Cを第一照明部21に設けてもよい。
【0088】
なお、上述の実施形態において、遠隔操作装置1は、マイク及び音声認識部を備え、ユーザの音声による指示によって空気調和機能や表示部40の表示を切り替え可能であり、それに伴って第一照明部21及び第二照明部22の照明色が変更されてもよい。
【0089】
なお、上述の実施形態における表示部40の照明構造を、遠隔操作機能を有さない情報表示装置に適用してもよい。この情報表示装置においても、表示する情報に応じて照明色を変えることができ、また表示部40の間接照明によりインテリア性を高めることができる。
【0090】
本発明は以上の実施形態及び図面によって限定されるものではない。本発明の要旨を変更しない範囲で、適宜、変更(構成要素の削除も含む)を加えることが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0091】
本発明は、遠隔操作装置に関して、例えば、空気調和機、給湯器、電灯、あるいはシャッターや窓、カーテンなどの開閉装置などの機器を対象にした遠隔操作手段として好適である。
【符号の説明】
【0092】
1 遠隔操作装置
10 ケース
11 上ケース
12 下ケース
20 台部
21 第一照明部
22 第二照明部
23 胴部
24 下ケースカバー
21A、22A、24A ステータスLED(光源)
21B、22B 導光板
21C、22C 拡散板
25 制御基板
25A 制御部
25C 送信部
30 操作部
30A、30B、30C、30D、30E 操作ボタン
31 保持部
32 電線
40 表示部
43 バックライトLED
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