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特許7501070業務支援システム、業務支援システムの端末装置、業務支援システムの制御方法
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  • 特許-業務支援システム、業務支援システムの端末装置、業務支援システムの制御方法 図1
  • 特許-業務支援システム、業務支援システムの端末装置、業務支援システムの制御方法 図2
  • 特許-業務支援システム、業務支援システムの端末装置、業務支援システムの制御方法 図3
  • 特許-業務支援システム、業務支援システムの端末装置、業務支援システムの制御方法 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-10
(45)【発行日】2024-06-18
(54)【発明の名称】業務支援システム、業務支援システムの端末装置、業務支援システムの制御方法
(51)【国際特許分類】
   G16H 40/00 20180101AFI20240611BHJP
   A61G 12/00 20060101ALI20240611BHJP
   A61G 7/05 20060101ALI20240611BHJP
【FI】
G16H40/00
A61G12/00 Z
A61G7/05
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2020074562
(22)【出願日】2020-04-20
(65)【公開番号】P2021174041
(43)【公開日】2021-11-01
【審査請求日】2023-01-20
(73)【特許権者】
【識別番号】000231512
【氏名又は名称】日本精機株式会社
(72)【発明者】
【氏名】荒木 淳
【審査官】三橋 竜太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-269238(JP,A)
【文献】特開2017-146936(JP,A)
【文献】特開平11-184956(JP,A)
【文献】特開2006-099371(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G16H 10/00-80/00
A61G 12/00
A61G 7/05
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置と、本体装置とを備え、
前記端末装置は、
ベッドサイドに設けられ、
前記本体装置とデータ通信する端末装置側のデータ通信部と、
画像情報を表示する画像表示部と、
点灯により作業者に所定の通知を実行する通知部と、
前記データ通信部、前記画像表示部、前記通知部を制御する端末装置側の制御部とを備え、
前記端末装置側の制御部は、
前記端末装置側のデータ通信部により、前記本体装置からベッド使用者のスケジュールの情報を取得し、
取得したスケジュールの情報により、前記画像表示部で前記ベッド使用者のスケジュールを表示し、
前記スケジュールによる前記ベッド使用者に対する作業の開始時刻になると、前記通知部の点灯により当該開始時刻の到来を前記作業者に通知し、
前記本体装置は、
前記端末装置側のデータ通信部とデータ通信する本体装置側のデータ通信部と、
前記本体装置の動作を制御する本体装置側の制御部とを備え、
前記本体装置側の制御部は、
前記本体装置側のデータ通信部により、前記端末装置に前記スケジュールの情報を通知する
業務支援システム。
【請求項2】
前記端末装置側の制御部は、
前記端末装置側のデータ通信部により、前記本体装置に、前記ベッド使用者に対する作業状況を通知し、
前記本体装置側の制御部は、
前記本体装置側のデータ通信部により前記端末装置からの前記作業状況の通知を受信し、
前記ベッド使用者に対する前記作業状況を表示部で表示する
請求項1に記載の業務支援システム。
【請求項3】
前記本体装置の制御部は、
前記表示部で、前記本体装置の管理範囲のレイアウト及びベッドの配置を表示し、当該配置の表示において、ベッド毎に、前記ベッド使用者に対する作業の開始時刻の到来、及び前記作業状況を表示する
請求項2に記載の業務支援システム。
【請求項4】
ベッドサイドに設けられる業務支援システムの端末装置において、
本体装置とデータ通信するデータ通信部と、
画像情報を表示する画像表示部と、
点灯により作業者に所定の通知を実行する通知部と
前記データ通信部、前記画像表示部、前記通知部を制御する制御部とを備え、
前記制御部は、
前記データ通信部により、前記本体装置からベッド使用者のスケジュールの情報を取得し、
取得したスケジュールの情報により、前記画像表示部で前記ベッド使用者のスケジュールを表示し、
前記スケジュールによる前記ベッド使用者に対する作業の開始時刻になると、前記通知部の点灯により当該開始時刻の到来を前記作業者に通知する
業務支援システムの端末装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、業務支援システム、業務支援システムの端末装置、業務支援システムの制御方法に関し、例えば看護、介護の業務支援に適用することができる。
【背景技術】
【0002】
従来、看護業務を支援する業務支援システムに関して、医療過誤等を防止することにより、看護の質を向上する工夫が種々に提案されている。例えば特許文献1には、患者のベッドサイドに表示装置を配置して、この表示装置で患者の医療情報を表示する構成が開示されている。
またこのような業務支援システムには、看護計画、介護計画、看護記録、介護記録、費用請求等のいわゆる間接部門の業務を支援するものも提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】2012-118782号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで介護、看護現場においては、介護従事者、医療従事者等の作業者が業務を効率良く実行することが望まれる。
【0005】
本発明は以上の点を考慮してなされたものであり、介護従事者、医療従事者等の作業者が業務を効率良く実行できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
係る課題を解決するため、請求項1の発明は、業務支援システムに関して、
端末装置と、本体装置とを備え、
前記端末装置は、
ベッドサイドに設けられ、
前記本体装置とデータ通信する端末装置側のデータ通信部と、
画像情報を表示する画像表示部と、
点灯により作業者に所定の通知を実行する通知部と、
前記データ通信部、前記画像表示部、前記通知部を制御する端末装置側の制御部とを備え、
前記端末装置側の制御部は、
前記端末装置側のデータ通信部により、前記本体装置からベッド使用者のスケジュールの情報を取得し、
取得したスケジュールの情報により、前記画像表示部で前記ベッド使用者のスケジュールを表示し、
前記スケジュールによる前記ベッド使用者に対する作業の開始時刻になると、前記通知部の点灯により当該開始時刻の到来を前記作業者に通知し、
前記本体装置は、
前記端末装置側のデータ通信部とデータ通信する本体装置側のデータ通信部と、
前記本体装置の動作を制御する本体装置側の制御部とを備え、
前記本体装置側の制御部は、
前記本体装置側のデータ通信部により、前記端末装置に前記スケジュールの情報を通知する。
【0007】
請求項1の構成によれば、ベッドサイドにそれぞれ設けられた端末装置の通知部により、同室のベッド使用者における作業の必要性を把握することができる。これによりいちいちナースステーション等に戻って出直したりすることなく、順次、対応する処置等を実行することができ、これにより介護従事者、医療従事者等の作業者の業務を効率良く実行することができる。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1の構成において、
前記端末装置側の制御部は、
前記端末装置側のデータ通信部により、前記本体装置に、前記ベッド使用者に対する作業状況を通知し、
前記本体装置側の制御部は、
前記本体装置側のデータ通信部により前記端末装置からの前記作業状況の通知を受信し、
前記ベッド使用者に対する前記作業状況を表示部で表示する。
【0009】
請求項2の構成によれば、作業状況を本体装置で表示することにより、ナースステーションより作業者を追加派遣したり、作業開始後、いちいちナースステーションに戻ることなく協力要請したりすることができ、一段と効率良く業務を実行することができる。
【0010】
請求項3の発明は、請求項2の構成において、
前記本体装置の制御部は、
前記表示部で、前記本体装置の管理範囲のレイアウト及びベッドの配置を表示し、当該配置の表示において、ベッド毎に、前記ベッド使用者に対する作業の開始時刻の到来、及び前記作業状況を表示する。
【0011】
請求項3の構成によれば、例えば医療現場においては、病棟、施設でまとめて業務を把握することができ、これにより適宜、作業者を割り振りしたりして、一段と業務の効率を図ることができる。
【0012】
請求項4の発明は、
ベッドサイドに設けられる業務支援システムの端末装置において、
本体装置とデータ通信するデータ通信部と、
画像情報を表示する画像表示部と、
点灯により作業者に所定の通知を実行する通知部と、
前記データ通信部、前記画像表示部、前記通知部を制御する制御部とを備え、
前記制御部は、
前記データ通信部により、前記本体装置からベッド使用者のスケジュールの情報を取得し、
取得したスケジュールの情報により、前記画像表示部で前記ベッド使用者のスケジュールを表示し、
前記スケジュールによる前記ベッド使用者に対する作業の開始時刻になると、前記通知部の点灯により当該開始時刻の到来を前記作業者に通知する。
【0013】
請求項4の構成によれば、ベッドサイドにそれぞれ設けられた端末装置の通知部により、同室のベッド使用者における作業の必要性を把握することができる。これによりいちいちナースステーション等に戻って出直したりすることなく、順次、対応する処置等を実行することができ、これにより介護従事者、医療従事者等の作業者の業務を効率良く実行することができる。
【0014】
請求項5の発明は、業務支援システムの制御方法に関して、
ベッドサイドにそれぞれ設けられた端末装置に本体装置からベッド使用者のスケジュールの情報を通知し、
各端末装置において、前記本体装置から通知されたスケジュールの情報により、前記ベッド使用者のスケジュールを表示し、
前記スケジュールによる前記ベッド使用者に対する作業の開始時刻になると、当該開始時刻の到来を通知する。
【0015】
請求項5の構成によれば、ベッドサイドにそれぞれ設けられた端末装置の通知部により、同室のベッド使用者における作業の必要性を把握することができる。これによりいちいちナースステーション等に戻って出直したりすることなく、順次、対応する処置等を実行することができ、これにより介護従事者、医療従事者等の作業者の業務を効率良く実行することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、介護従事者、医療従事者等の作業者が業務を効率良く実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の第1実施形態に係る業務支援システムを示す図である。
図2図1の業務支援システムのブロック図である。
図3図1の業務支援システムの端末装置における表示を示す平面図である。
図4図1の業務支援システムの端末装置における表示の切り替えを示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態に係る業務支援システムを示す図であり、図2は、ブロック図である。
この業務支援システム1は、医療現場におけるベッド(病床)の管理単位毎に設けられ、この管理単位における看護師等の医療従事者(以下、適宜、作業者と呼ぶ)の作業を支援する。ここで管理単位は、1つの作業者詰所に割り当てられる複数ベッドであり、医療現場では1つのナースステーションに割り当てられる複数ベッドであり、例えばフロアー単位である。
なお業務支援システム1は、医療現場に限らず、例えば介助現場において、介護士等による介護従事者による作業者の業務を支援する場合等、種々の現場において作業者の業務支援に適用することができる。
【0019】
この業務支援システム1は、本体装置2と複数の端末装置3とを備える。
ここで本体装置2は、複数の端末装置3の動作を監視する監視装置であり、この業務支援システム1の管理単位における作業者詰所に配置され、この実施形態ではナースステーションに配置される。
端末装置3は、この管理単位に割り当てられた患者のスケジュールを表示する装置であり、この管理単位に設けられた各ベッドのベッドサイドに設けられる。端末装置3は、電源ケーブルを介して供給される商用電源又は二次電池等の内臓バッテリにより動作する。
【0020】
端末装置3は、画像表示部4、入力部5、通知部6、データ通信部7、制御部8を備える。
端末装置3は、略長方体形状により形成され、画像表示部4による表示画面が正面に配置され、この表示画面を視認可能に、この表示画面の表面に透明タッチパネルによる入力部5が設けられる。さらに上端面、中央に、通知部6が設けられる。
ここで画像表示部4は、液晶表示パネル、有機ELパネル等、画像情報を表示可能な種々の構成を広く適用することができる。
入力部5は、操作子の配置により構成するようにしても良く、個人認証可能な種々の構成を広く適用することができる。またタッチパネルにあっても、静電容量方式、抵抗膜方式等、種々の構成を広く適用することができる。
通知部6は、端末装置3の上端面、中央に、光散乱性を有する半透明樹脂により凸部が設けられ、この凸部の下方に配置した発光ダイオードの点灯により大面積により凸部が点灯して作業者の注意を十分に喚起できるように形成される。
データ通信部7は、無線通信、有線通信によるデータ通信により本体装置2との間で種々の情報を送受する。
【0021】
制御部8は、画像表示部4、入力部5、通知部6、データ通信部7の動作を制御するコントローラである。
制御部8は、データ通信部7により、本体装置2から、端末装置3が設けられたベッド使用者(患者)に関するスケジュールの情報を取得する。ここでスケジュールは、この患者に対する作業者の処置、介助等の作業者の作業情報を含む。これらの情報は、例えば業務日報の情報として、この業務支援システム1が設置されている医療機関のサーバから取得することができる。
制御部8は、このスケジュールの情報により、画像表示部4でベッド使用者の当日のスケジュールを表示する。
【0022】
図3は、このスケジュールの表示例を示す図である。
この図3の例では、最上段に患者名(○○××)が敬称(様)を付して表示され、続いて当日の日時(*月**日)、曜日(水曜日)が表示される。また続いて作業項目(点滴、食事介助)が作業開始時刻(9:00~、12:00~)と共に順次作業項目毎に表示される。また右上端部に、表示を切り替えるメニューM1が表示される。
【0023】
制御部8は、このようにしてスケジュールを表示して、このスケジュールによるベッド使用者に対する作業の開始時刻になると、通知部6の点灯により開始時刻の到来を作業者に通知する。また局所的に背景色を例えば赤色に切り替えることにより、対応するスケジュールの表示を切り替える。なお対応するスケジュールの表示の切り替えは、スケジュール自体の表示色を切り替える場合等、種々の切り替え手法を適用することができる。
これによりこの業務支援システム1では、この病室に到来した作業者に、さらには既にこの病室に到来している作業者に、作業の必要性を簡易かつ確実に把握させることができる。これによりいちいちナースステーション等に戻って出直したりすることなく、順次、患者に対応する処置等を実行することができ、介護従事者、医療従事者等の作業者の業務を効率良く実行することができる。
この実施形態において、制御部8は、この通知部6の点灯を最も注意を引く色彩である赤色により実行し、これにより確実に作業者の注意を喚起できるようにする。
【0024】
このように作業開始時刻の通知を開始して、制御部8は、同時に本体装置2に作業開始時刻の到来を通知する。
【0025】
制御部8は、このようにしてスケジュールを表示して、入力部5により表示を切り替えるメニューM1の操作が検出されると、画像表示部4の表示を作業状況の設定画面に切り替える。
【0026】
図4は、この作業状況の設定画面を示す図である。
この設定画面においては、右上端部に、表示を切り替えるメニューM1が表示され、制御部8は、このメニューM1の操作により元のスケジュールの表示(図3)に表示を切り替える。
この設定画面には、メニューM1の下方に、テンキーのメニューM3が表示され、また左側の最上端には、パスワードの入力画面であることを示すパスワードの文字表示が設けられ、続いてパスワードの表示部(―――――)を表示する。制御部8は、入力部5によりテンキーのメニューM3の操作を検出し、パスワードの表示部(―――――)に対応する数字を順次表示する。またアスタリスク(*)の選択により訂正を受け付け、番号記号(#)の選択により表示部(―――――)に表示したパスワードの入力を受け付ける。
制御部8は、この入力されたパスワードを事前に登録されたパスワードと比較することにより、端末装置3を操作する作業者を認証する。なおこの認証にあっては、入力されたパスワードを本体装置2に通知して本体装置2で実行するようにしてもよい。なおパスワードによる認証に代えて、指紋認証等、種々の認証方法を広く適用することができる。
【0027】
表示画面には、この表示部(―――――)の下方に、作業状況を入力するメニューM4、M5、M6が順次表示される。ここで第1のメニューM4は、作業中であることを示すメニュー(処置中)であり、第2のメニューM5は、他の作業者の協力を要請するメニュー(協力要請)であり、第3のメニューM6は、作業の終了を示すメニュー(処置終了)である。
制御部8は、パスワードが正しく認証されると、入力部5を介してこれらメニューM4~M6の選択を受け付ける。また作業中のメニューM4が選択されると、通知部6の点灯色を青色に切り替える。また協力を要請するメニューM5が選択されると、通知部6の点灯色を黄色に切り替える。また作業終了のメニューM6が選択されると、通知部6の点灯を終了する。
これによりこの業務支援システム1では、この端末装置3が設置された病室に訪れた作業者において、各端末装置3の通知部6により、何れの端末装置3に係る患者に対応すればよいのか、即座に判断することができ、一段と業務を効率良く実行することができる。
なお点灯色の切り替えに代えて、点灯パターンを切り替えるようにしてもよい。
【0028】
制御部8は、通知部6における点灯の切り替えに連動するように、画像表示部4における対応する作業項目の表示を切り替える。具体的に、作業中のメニューM4が選択されると、背景色を赤色から青色に切り替える。また協力を要請するメニューM5が選択されると、背景色を黄色に切り替える。また作業終了のメニューM6が選択されると、背景色を元に戻す。
【0029】
制御部8は、さらにデータ通信部7を介してメニューM4~M6の選択を本体装置2に通知し、これにより作業状況を通知する。
【0030】
本体装置2は、データ通信部10、制御部11、表示部12を備える。
データ通信部10は、端末装置3のデータ通信部7に対応する構成であり、無線通信、有線通信によるデータ通信により端末装置3との間で種々の情報を送受する。
表示部12は、端末装置3における作業開始時刻の到来、作業状況を表示する。この実施形態では、略長方体形状により形成された本体装置2の正面に画像表示パネルが配置されて表示部12が形成される。なお画像表示パネルには、液晶表示パネル、有機ELパネル等、種々の構成を広く適用することができる。
【0031】
制御部11は、データ通信部10、表示部12の動作を制御するコントローラである。
制御部11は、表示部12において、管理範囲のレイアウト及びベッドの配置を表示する。
ここで図1の例では、この業務支援システム1の管理単位が1フロアーに設定されて、この1フロアーの矩形形状による中央に、ナースステーション及び浴室が割り当てられている。これにより制御部11は、矩形形状により1フロアーの外形形状を表示し、その中央にナースステーション及び浴室を付随する設備(エレベータホール(EV)、トイレ(WC))と共に表示する。またこの図1の例では、ナースステーションを囲むように病室が設けられ、各病室にそれぞれ4つのベッドが設けられる。これにより制御部11は、これらの病室、ベッドの配置に対応するように、病室、ベッドを表示し、各病室には病室の番号を表示する。
【0032】
このように表示して、制御部11は、この業務支援システム1に係る病院のサーバに定期的にアクセスして業務日報の情報を取得し、この業務日報により端末装置3のスケジュールの情報を取得する。また取得したスケジュールの情報を対応する端末装置3に送出する。なおサーバへのアクセスに代えて、ナースステーションに設けられた管理用コンピュータに接続して業務日報を取得する場合等、スケジュールの情報取得にあっては、種々の手法を適用することができる。
【0033】
さらに制御部11は、端末装置3から通知される作業の開始時刻の到来、及び作業状況をデータ通信部10により受信し、端末装置3における通知部6の点灯色に対応するように表示部12で表示した対応するベッドの表示色を切り替えて、これら作業の開始時刻の到来、及び作業状況を表示部12で表示する。
すなわち作業の開始時刻が到来すると、対応するベッドの表示色を赤色に切り替える。また作業が開始されると、対応するベッドの表示色を青色に切り替え、さらに協力が要請されると、対応するベッドの表示色を黄色に切り替える。また作業終了が通知されると、表示色を元の表示色(例えば白色)に戻す。
なおこれにより表示部12は、管理範囲のレイアウト及びベッドを表記したパネルにより構成するようにして、ベッドに対応する箇所に発光ダイオードを配置して発光色を切り替えるようにしてもよい。また本体装置2側で作業の開始時刻を判断してベッドの表示色を切り替えるようにしてもよい。
【0034】
以上の構成によれば、ベッドサイドにそれぞれ設けられた端末装置の通知部の点灯により、作業開始時刻の到来を通知することにより、同室のベッド使用者における作業の必要性を把握することができる。これによりいちいちナースステーション等に戻って出直すことなく、同室の患者に順次、対応する処置等を実行することができ、これにより介護従事者、医療従事者等において業務を効率良く実行することができる。
【0035】
またさらに作業状況を本体装置に通知して表示することにより、重複して作業員を病室に派遣しないようにすることができ、また適切にナースステーションより作業員を追加派遣したり、作業開始後、いちいちナースステーションに戻ることなく協力要請したりすることができ、一段と業務を効率良く実行することができる。
【0036】
またさらに管理範囲のレイアウト及びベッドの配置を表示し、ベッド毎に、作業の開始時刻の到来、及び作業状況を表示することにより、病棟、施設でまとめて業務を把握することができ、これにより適宜、作業者を割り振り直したりして、一段と業務の効率を図ることができる。
【0037】
〔他の実施形態〕
以上、本発明の実施に好適な具体的な構成を詳述したが、本発明は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述の実施形態の構成を種々に変更することができる。
【0038】
すなわち上述の実施形態では、通知部の点灯により作業開始時刻の到来等を表示する場合について述べたが本発明はこれに限らず、さらに音声により通知するようにしてもよい。また本体装置側においても、ベッドの表示色に加えて音声により通知するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0039】
1 業務支援システム
2 本体装置
3 端末装置
4 画像表示部
5 入力部
6 通知部
7、10 データ通信部
8、11 制御部
12 表示部
図1
図2
図3
図4