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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-10
(45)【発行日】2024-06-18
(54)【発明の名称】廃トナー収容容器、画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   G03G 21/12 20060101AFI20240611BHJP
   G03G 15/16 20060101ALI20240611BHJP
【FI】
G03G21/12
G03G15/16
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2020083158
(22)【出願日】2020-05-11
(65)【公開番号】P2021179466
(43)【公開日】2021-11-18
【審査請求日】2023-04-27
(73)【特許権者】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100167302
【弁理士】
【氏名又は名称】種村 一幸
(74)【代理人】
【識別番号】100135817
【弁理士】
【氏名又は名称】華山 浩伸
(72)【発明者】
【氏名】岡本 和大
【審査官】藏田 敦之
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-090617(JP,A)
【文献】特開2012-155072(JP,A)
【文献】特開平07-049637(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03G 21/12
G03G 15/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成装置が備える像担持体から排出される廃トナーを収容する容器本体と、
前記容器本体に設けられ、前記像担持体からの前記廃トナーを受け入れる受入口から前記容器本体の内部へ向けて斜め下方へ前記廃トナーを案内する傾斜ガイド面を有する廃トナー通路と、
前記容器本体の内部に回転可能に設けられ、回転されることにより前記容器本体内の前記廃トナーを回転軸線方向へ搬送する搬送部と、
前記搬送部の回転軸に設けられ、前記回転軸の回転に連動して回転運動を往復運動に変換する変換部と、
前記変換部に連結され、前記変換部との連結部から前記廃トナー通路内を前記受入口へ向けて延出し、前記変換部の前記往復運動に伴い前記傾斜ガイド面に沿う方向へ往復移動する移動部材と、を備え、
前記移動部材は、
前記連結部から前記受入口へ延出する第1延出部と、
前記第1延出部に対して前記傾斜ガイド面から離反する第1方向に所定の角度をなすように前記連結部から前記受入口へ延出する第2延出部と、を有し、
前記第2延出部は、前記連結部から延出端までの間に前記第1方向に屈曲する第1屈曲部を有する廃トナー収容容器。
【請求項2】
画像形成装置が備える像担持体から排出される廃トナーを収容する容器本体と、
前記容器本体に設けられ、前記像担持体からの前記廃トナーを受け入れる受入口から前記容器本体の内部へ向けて斜め下方へ前記廃トナーを案内する傾斜ガイド面を有する廃トナー通路と、
前記容器本体の内部に回転可能に設けられ、回転されることにより前記容器本体内の前記廃トナーを回転軸線方向へ搬送する搬送部と、
前記搬送部の回転軸に設けられ、前記回転軸の回転に連動して回転運動を往復運動に変換する変換部と、
前記変換部に連結され、前記変換部との連結部から前記廃トナー通路内を前記受入口へ向けて延出し、前記変換部の前記往復運動に伴い前記傾斜ガイド面に沿う方向へ往復移動する移動部材と、を備え、
前記移動部材は、
前記連結部から前記受入口へ延出する第1延出部と、
前記第1延出部に対して前記傾斜ガイド面から離反する第1方向に所定の角度をなすように前記連結部から前記受入口へ延出する第2延出部と、を有し、
前記第2延出部は、その延出端に前記傾斜ガイド面側に屈曲する第2屈曲部を有する廃トナー収容容器。
【請求項3】
前記第2延出部は、前記連結部から延出端までの間に前記第1方向に屈曲する第1屈曲部を有する、請求項に記載の廃トナー収容容器。
【請求項4】
前記第1延出部が前記傾斜ガイド面に当接可能なように前記移動部材を前記傾斜ガイド面側へ規制する規制部材を更に備える、請求項1から3のいずれかに記載の廃トナー収容容器。
【請求項5】
前記像担持体は、前記画像形成装置における画像形成処理時に転写される複数色のトナー像を担持する転写ベルトであり、
前記廃トナー通路は、前記容器本体における前記回転軸線方向の一方端に配置されており、前記転写ベルトからの前記廃トナーを受け入れて前記容器本体の内部へ向けて案内する請求項1から4のいずれかに記載の廃トナー収容容器。
【請求項6】
請求項1から5のいずれかに記載の廃トナー収容容器と、
トナー像を担持する像担持体と、
前記像担持体の表面から廃トナーを取り除いて前記廃トナー収容容器に排出する廃トナー除去部と、を備える画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、像担持体から排出された廃トナーを収容する廃トナー収容容器及びこれを備える画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
トナーなどの現像剤を用いて画像形成を行う画像形成装置においては、転写後の像担持体から残存するトナー(廃トナー)を除去するクリーニング装置が設けられている。クリーニング装置によって除去された廃トナーは、別途設けられた廃トナー収容容器に搬送され、廃トナー収容容器内に設けられた案内路を通って内部の収容空間に貯留される。
【0003】
この種の画像形成装置においては、廃トナー収容容器の案内路の途中で廃トナーが滞留する場合がある。この滞留を解消するために、前記案内路に滞留した廃トナーを掻き崩すための移動部材を設け、この移動部材を動作させることにより、滞留する廃トナーを内部の収容空間に掻き落とすことが行われている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2016-90617号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の廃トナー収容容器の構成では、案内路のガイド面に沿って移動部材が往復移動するものであるため、移動部材の上側に積もるほどに廃トナーが流入した場合に、ガイド面付近の廃トナーだけが崩されて、上側の廃トナーが崩されずに残り、前記案内路が廃トナーで塞がるおそれがある。
【0006】
本発明の目的は、廃トナーの受入口から容器内の収容空間に至る廃トナー通路における廃トナーの滞留によって塞がることを防止することが可能な廃トナー収容容器、及びこれを備える画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一の局面に係る廃トナー収容容器は、容器本体と、廃トナー通路と、搬送部と、変換部と、移動部材と、を備える。前記容器本体は、画像形成装置が備える像担持体から排出される廃トナーを収容する。前記廃トナー通路は、前記容器本体に設けられ、前記像担持体からの前記廃トナーを受け入れる受入口から前記容器本体の内部へ向けて斜め下方へ前記廃トナーを案内する傾斜ガイド面を有する。前記搬送部は、前記容器本体の内部に回転可能に設けられ、回転されることにより前記容器本体内の前記廃トナーを回転軸線方向へ搬送する。前記変換部は、前記搬送部の回転軸に設けられ、前記回転軸の回転に連動して回転運動を往復運動に変換する。前記移動部材は、前記変換部に連結され、前記変換部との連結部から前記廃トナー通路内を前記受入口へ向けて延出し、前記変換部の前記往復運動に伴い前記傾斜ガイド面に沿う方向へ往復移動する。前記移動部材は、前記連結部から前記受入口へ延出する第1延出部と、前記第1延出部に対して前記傾斜ガイド面から離反する第1方向に所定の角度をなすように前記連結部から前記受入口へ延出する第2延出部と、を有する。
【0008】
本発明の他の局面に係る画像形成装置は、前記廃トナー収容容器と、像担持体と、廃トナー除去部と、を備える。前記像担持体は、トナー像を担持する。前記廃トナー除去部は、前記像担持体の表面から廃トナーを取り除いて前記廃トナー収容容器に排出する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、廃トナーの受入口から容器内の収容空間に至る廃トナー通路における廃トナーの滞留によって塞がることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成を示す図である。
図2図2は、図1の画像形成装置の内部構成を示す図である。
図3図3は、図1の画像形成装置が備える画像形成部の構成を示す図である。
図4図4は、クリーニング装置によって感光体ドラム及び中間転写ベルトから除去された廃トナーが廃トナー収容容器に流入するまでトナー流路を説明する図である。
図5図5は、本発明の実施形態に係る廃トナー収容容器の構成を示す図である。
図6図6は、図5における切断面VI-VIの断面図であり、廃トナー収容容器が備えるほぐし部材を示す図である。
図7図7は、廃トナー収容容器が備えるほぐし部材を示す斜視図である。
図8図8は、ほぐし部材の動作を説明するための図である。
図9図9は、ほぐし部材の動作を説明するための図である。
図10図10は、ほぐし部材の動作を説明するための図である。
図11図11は、本発明の実施形態に係るほぐし部材の変形例を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照しながら、本発明に係る画像形成装置の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明を具体化した一例にすぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0012】
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置1の構成を示す外観斜視図である。以下、画像形成装置1の通常の使用状態(図1に示す状態)を基準として上下方向D1、前後方向D2、及び左右方向D3(又は幅方向D3)を用いて本実施形態を説明する。
【0013】
図1に示される画像形成装置1は、プリンターである。画像形成装置1は、入力された画像をトナーなどの印刷材料を用いて印刷用紙に画像を印刷する。なお、画像形成装置1はプリンターに限られず、プリント機能(印刷機能)を有するものであれば、ファクシミリ、複写機、或いはこれらの機能を有する複合機などであってもよい。
【0014】
画像形成装置1は、不図示のネットワーク通信部を介して外部から入力された画像データに基づき印刷用紙に画像を印刷する。図1に示すように、画像形成装置1は、外装パネルや、カバー、内部フレームなどを含む筐体2を有する。
【0015】
図2は、画像形成装置1の内部構成を示す図である。画像形成装置1は、いわゆるタンデム方式のカラープリンターであり、図2に示すように、複数の画像形成部3と、中間転写ユニット4と、二次転写装置5と、定着装置6と、露光装置7と、給紙装置8と、排紙部9と、制御部10と、ベルトクリーニング装置16(本発明の廃トナー除去部の一例)と、廃トナー収容容器50(本発明の廃トナー収容容器の一例)と、を有する。
【0016】
複数の画像形成部3は、前後方向D2に並設されている。複数の画像形成部3は、互いに色の異なるトナー像を形成する。図2において、最も後ろ側に位置する画像形成部3はブラック色のトナーでトナー像を形成する。後ろから2番目の画像形成部3はイエロー色のトナーでトナー像を形成する。後ろから3番目の画像形成部3はシアン色のトナーでトナー像を形成する。そして、最も前側に位置する画像形成部3はマゼンタ色のトナーでトナー像を形成する。画像形成部3のそれぞれは、感光体ドラム11、帯電装置12、現像装置13、一次転写装置14、ドラムクリーニング装置15を備えている。したがって、画像形成装置1は、複数の感光体ドラム11、現像装置13、ドラムクリーニング装置15などを備えている。
【0017】
中間転写ユニット4は、中間転写ベルト4A(本発明の像担持体の一例)と、駆動ローラー4Bと、従動ローラー4Cとを有する。中間転写ベルト4Aは、複数色のトナー像(本実施形態では4色)からなるトナー像を担持する。中間転写ベルト4Aは、駆動ローラー4B及び従動ローラー4Cによって回転駆動可能に支持されることにより、その表面が各感光体ドラム11の表面に接しながら移動(走行)可能となる。中間転写ベルト4Aが回転駆動されると、その表面が感光体ドラム11と一次転写装置14との間を通過する。その際に、複数の感光体ドラム11に担持された各色のトナー像が重ね合わさるように順に中間転写ベルト4Aに転写される。
【0018】
二次転写装置5は、中間転写ベルト4Aに転写されたトナー像を給紙装置8から搬送されてきた印刷用紙に転写する。トナー像が転写された印刷用紙は、定着装置6に搬送される。定着装置6は、加熱ローラー6Aと加圧ローラー6Bとを有する。定着装置6は、トナー像が転写された印刷用紙に対して熱と圧力を加えながら搬送する。これにより、トナー像が溶融して印刷用紙に定着される。トナー像が定着された印刷用紙は、更に下流側へ搬送され、排出ローラー22によって、中間転写ユニット4の上方に配置されたトレイ状の排紙部9に排出されて保持される。
【0019】
ベルトクリーニング装置16は、中間転写ユニット4の前方側に配置されている。ベルトクリーニング装置16は、クリーニング部材であるクリーニングローラー24、スクリュー部材25、及びトナーボックス26を備えている。クリーニングローラー24は、従動ローラー4Cと対向するように配置されており、その表面が中間転写ベルト4Aに接触している。クリーニングローラー24は、中間転写ベルト4Aの幅とほぼ同じ長さを有している。
【0020】
クリーニングローラー24は、トナーボックス26内で回転可能に支持されている。クリーニングローラー24の支軸に回転駆動力が入力されることによってクリーニングローラー24が回転する。クリーニングローラー24は、中間転写ベルト4Aに接触した状態で回転されることにより、二次転写装置5による転写後に中間転写ベルト4Aの表面に残留したトナーを取り除く。この取り除かれたトナー(以下「廃トナー」という。)は、重力の作用又はクリーニングローラー24の回転力によってトナーボックス26に取り入れられる。トナーボックス26に取り入れられた廃トナーは、トナー搬送部材としてのスクリュー部材25によって廃トナー収容容器50へ向けて搬送される。
【0021】
トナーボックス26の右端部の下側には、下向きに開口された排出口27(図4参照)を有する円筒形状の排出部28(図4参照)が設けられている。排出部28は、後述する廃トナー収容容器50の容器本体52(図4図5参照)に連結されている。スクリュー部材25は、円柱状の軸部材の周囲に螺旋状の羽根を有している。スクリュー部材25が回転されることにより、前記羽根の作用を受けて、前記廃トナーがトナーボックス26内を排出部28へ向けて搬送される。その後、排出口27から容器本体52に廃トナーが排出される。つまり、中間転写ベルト4Aの表面に残留したトナーは、ベルトクリーニング装置16によって取り除かれて廃トナーとして中間転写ベルト4Aから容器本体52に排出される。
【0022】
図3は、画像形成部3における感光体ドラム11、現像装置13、及びドラムクリーニング装置15を模式的に示す断面図である。図3では、帯電装置12、及び一次転写装置14の図示が省略されている。複数の画像形成部3それぞれは、使用されるトナーの色が異なる点を除き、同じ構成である。
【0023】
感光体ドラム11は、表面に感光層が形成された筒状の回転体である。感光体ドラム11は、筐体2の内部に回転可能に支持されており、回転駆動力が入力されることにより所定方向に回転する。感光体ドラム11の表面には、対応する色のトナー像が担持される。具体的には、帯電装置12によって感光体ドラム11の表面が所定の電位に帯電された状態で、露光装置7が感光体ドラム11の表面を露光すると、感光体ドラム11の表面に静電潜像が形成される。この静電潜像が後述の現像装置13によって現像されることにより、トナー像が感光体ドラム11の表面に担持される。感光体ドラム11上のトナー像は、一次転写装置14によって中間転写ベルト4Aに転写される。
【0024】
現像装置13は、現像剤により感光体ドラム11の表面に形成された静電潜像を顕像化する。現像装置13は、現像ケース37、マグネットローラー38を有する。現像ケース37内にトナーを含む現像剤が収容されている。マグネットローラー38は、現像に用いられるものであり、現像ケース37内に回転可能に支持されている。マグネットローラー38には、感光体ドラム11の帯電極性と同極性のバイアスが印加されている。現像ケース37には撹拌スクリュー(不図示)が設けられており、撹拌スクリューが回転されることにより、現像剤が撹拌されて、トナーが所定の電荷に帯電される。また、マグネットローラー38によって、前記帯電されたトナーが感光体ドラム11との対向位置に搬送されて、その対向位置から感光体ドラム11の表面の静電潜像にトナーが飛翔される。これにより、感光体ドラム11上の前記静電潜像が現像される。現像ケース37にはトナー供給口40が設けられており、このトナー供給口40を介してトナーコンテナ(不図示)からトナーが現像ケース37に補給される。
【0025】
図4は、複数の画像形成部3、ベルトクリーニング装置16、及び廃トナー収容容器50を模式的に示す平面図である。図4では、ドラムクリーニング装置15やベルトクリーニング装置16によって感光体ドラム11及び中間転写ベルト4Aから除去された廃トナーが廃トナー収容容器50に流入するまでのトナー排出流路が示されている。
【0026】
図4に示すように、現像装置13の現像ケース37は、仕切り壁35を有する。仕切り壁35は、現像ケース37の長手方向(左右方向D3に一致する方向)に沿って現像ケース37の底面に立設されている。仕切り壁35によって現像ケース37の内部空間が2つの空間に分割されている。2つの空間それぞれは、前記長手方向の両端部にある連通部31,32で連通する。また、2つの空間それぞれに現像剤を撹拌しつつ搬送するスクリュー部材33(図3参照)が設けられている。スクリュー部材33の回転により、現像ケース37内の現像剤が各空間同士を循環経路30(図4の二点鎖線参照)に沿って循環して搬送される。
【0027】
図3に示すように、ドラムクリーニング装置15は、感光体ドラム11の後方側に配置されている。ドラムクリーニング装置15は、感光体ドラム11ごとに設けられている。ドラムクリーニング装置15は、クリーニング部材であるクリーニングブレード41、クリーニングローラー42、スクリュー部材43、及びトナーボックス44を備えている。クリーニングブレード41及びクリーニングローラー42は、感光体ドラム11とほぼ同じ長さを有する。クリーニングブレード41の先端は感光体ドラム11の表面に接触して又は近接して配置されている。
【0028】
クリーニングローラー42は、トナーボックス44内で回転可能に支持されている。クリーニングローラー42の支軸に回転駆動力が入力されることによってクリーニングローラー42が回転する。クリーニングブレード41は、感光体ドラム11が回転されると、一次転写装置14による転写後に感光体ドラム11の表面に残留したトナーを取り除く。この取り除かれたトナー(以下「廃トナー」という。)は、重力の作用又はクリーニングローラー42の回転力によってトナーボックス44に取り入れられる。トナーボックス44に取り入れられた廃トナーは、スクリュー部材43によって図4中の矢印47に示す排出方向へ搬送される。
【0029】
トナーボックス44の右端部の側壁に排出口45(図4参照)が形成されている。排出口45は、廃トナー収容容器50の容器本体52(図4図5参照)に連結されている。スクリュー部材43は、円柱状の軸部材の周囲に螺旋状の羽根を有している。スクリュー部材43が回転されることにより、前記羽根の作用を受けて、前記廃トナーはトナーボックス44内を排出口45へ向けて搬送される。その後、排出口45から容器本体52へ廃トナーが排出される。つまり、感光体ドラム11の表面に残留したトナーは、ドラムクリーニング装置15によって取り除かれて廃トナーとして感光体ドラム11から容器本体52に排出される。
【0030】
感光体ドラム11及びドラムクリーニング装置15は、ドラムユニット17(図4参照)としてユニット化されている。ドラムクリーニング装置15が備える排出口45は、ドラムユニット17の筐体(不図示)から外部へ突出しており、後述の廃トナー収容容器50の受入口65(65A~65D)に連結されている。
【0031】
図4に示すように、ドラムクリーニング装置15で除去された廃トナーは、スクリュー部材43によって画像形成装置1の左右方向D3の右側へ向かう排出方向(矢印47参照)へ搬送される。トナーボックス44の右端部に搬送されてきた前記廃トナーは、排出口45から廃トナー収容容器50の受入口65(65A~65D)を経て後述の容器本体52の内部に排出される。
【0032】
また、ベルトクリーニング装置16によって中間転写ベルト4Aから除去された廃トナーは、スクリュー部材25によって画像形成装置1の左右方向D3の右側へ向かう排出方向(矢印48参照)へ搬送される。トナーボックス26の右端部側に搬送されてきた前記廃トナーは、トナーボックス26に設けられた排出部28から廃トナー収容容器50の受入口65(65E)を経て後述の容器本体52の内部に排出される。
【0033】
図2に示すように、廃トナー収容容器50は、筐体2内に設けられており、詳細には、中間転写ベルト4Aの下方に配置されている。また、図4に示すように、廃トナー収容容器50は、ドラムクリーニング装置15及びベルトクリーニング装置16の右端部よりも更に右側に配置されている。
【0034】
図5に示すように、廃トナー収容容器50は、容器本体52(本発明の容器本体の一例)と、搬送スクリュー61(本発明の搬送部の一例)と、ほぐし機構90と、を備える。ここで、図5は、廃トナー収容容器50を右側から見た斜視図である。なお、説明の便宜上、図5では、容器本体52の一部を構成するカバー部の図示が省略されている。
【0035】
容器本体52は、本体ケース52Aと、カバー部52B(図6参照)と、により構成されている。容器本体52は、前後方向D2に長い形状に形成されている。本体ケース52Aは、容器本体52において左側(画像形成部3側)の部分を構成しており、前記カバー部は、容器本体52において右側の部分を構成している。容器本体52の右側面に前記カバー部が取り付けられることによって、内部に収容空間を有する容器本体52が構成される。
【0036】
容器本体52の内部に、ドラムクリーニング装置15及びベルトクリーニング装置16から排出された廃トナーが収容される。具体的には、本体ケース52Aの左側面に5つの受入口65(65A~65E)が設けられており、各受入口65から廃トナーが流入される。
【0037】
本体ケース52Aの左側面に同じ形状の4つの受入口65(65A~65D)が設けられている。各受入口65A~65Dは、前後方向D2へ均等間隔を隔てられており、概ね同じ高さ位置に配置されている。各受入口65A~65Dは、4つの画像形成部3それぞれに対応する位置に設けられており、各画像形成部3が備えるドラムクリーニング装置15の排出口45に連結されている。つまり、画像形成部3のドラムクリーニング装置15によって感光体ドラム11から除去されて排出された廃トナーは、受入口65A~65Dから容器本体52に流入する。受入口65A~65Dは、本体ケース52Aの左側面から左方向へ突出する筒部66の先端に形成されている。筒部66は、受入口65A~65Dに入った廃トナーを容器本体52の内部に案内する搬送路の役割を担っている。
【0038】
容器本体52には、トナー通路部67(本発明の廃トナー通路の一例)が設けられている。トナー通路部67は、本体ケース52Aの左側面の最も前方側に設けられている。トナー通路部67は、本体ケース52Aの左側面から左側へ突出した形状であり、その上面が水平な平坦面に形成された上壁67Aを有する。
【0039】
受入口65Eは、本体ケース52Aの左側面の最も前方側に設けられている。具体的には、トナー通路部67の上部の左側壁67Dに受入口65Eが形成されている。受入口65Eは左側壁67Dに形成された開口であり、トナー通路部67の内部に連通している。トナー通路部67の底側には、受入口65Eから容器本体52の内部へ向けて斜め下方に傾斜する傾斜面67B(本発明の傾斜ガイド面の一例)が設けられている。受入口65Eは、ベルトクリーニング装置16に対応する位置に形成されており、具体的には、トナーボックス26の排出口27に連結可能な位置に形成されている。本実施形態では、トナーボックス26の排出部28が受入口65Eに挿入されることにより、排出口27がトナー通路部67の内部に配置される。これにより、排出口27から排出される廃トナーは、受入口65Eに流入可能となる。したがって、ベルトクリーニング装置16よって中間転写ベルト4Aから除去されて排出された廃トナーは、受入口65Aに流入すると、受入口65Eからトナー通路部67の内部を通って、傾斜面67Bに沿って斜め下方へ移動する。つまり、廃トナーは、傾斜面67Bに案内されるようにして下降移動して容器本体52の収容空間に流入する。
【0040】
容器本体52には、廃トナーの流入量の偏りによる廃トナーの嵩の不均一を解消するために、容器本体52に搬送スクリュー61が設けられている。搬送スクリュー61は、容器本体52の内部に回転可能に設けられている。
【0041】
搬送スクリュー61は、容器本体52において上下方向D1の中間付近に回転可能に設けられている。搬送スクリュー61は、長手方向の両端部に位置する側壁54,55を貫通して、側壁54,55に架け渡された状態で軸受101により回転可能に支持されている。搬送スクリュー61は、側壁54に設けられた入力ギヤ111に駆動モーター(不図示)の回転駆動力が入力されることによって、矢印71の方向に回転される。これにより、搬送スクリュー61は、容器本体52内の廃トナーを回転軸線方向へ搬送する。
【0042】
搬送スクリュー61は、後側搬送部61Aと、前側搬送部61Bとを有する。搬送スクリュー61において、後側搬送部61A及び前側搬送部61Bは同軸上に配置されている。後側搬送部61Aは、回転されることによって前記廃トナーを回転軸線方向の前方側へ搬送する。また、前側搬送部61B、回転されることによって前記廃トナーを回転軸線方向の後方側へ搬送する。つまり、搬送スクリュー61が矢印71の方向に回転されると、後側搬送部61A及び前側搬送部61Bそれぞれは、廃トナーを互いに異なる方向へ搬送する。
【0043】
なお、本実施形態では、搬送スクリュー61が後側搬送部61Aと前側搬送部61Bとを有する構成について説明するが、搬送スクリュー61は、その全体が前側搬送部61Bのみで構成されたものであってもよい。
【0044】
ところで、廃トナーがトナー通路部67を通って容器本体52に搬送される過程で、トナー通路部67の途中で廃トナーが滞留し、トナー通路部67が廃トナーで詰まる場合がある。このような廃トナーの滞留、或いは詰まりを解消するために、本実施形態では、後述するほぐし部材92を有するほぐし機構90が容器本体52に設けられている。
【0045】
ほぐし機構90は、偏心軸91(本発明の変換部の一例)と、ほぐし部材92(本発明の移動部材の一例)とにより構成されている。
【0046】
図5及び図6に示すように、偏心軸91は、回転軸63の回転に連動してその回転運動を往復運動に変換するものであり、搬送スクリュー61の回転軸63に設けられている。偏心軸91は、回転軸63の前方端に回転軸63と一体に形成された一対の円盤部材64を架け渡すように回転軸63に平行に設けられている。偏心軸91は、その軸中心が回転軸63に垂直な方向へずれた円柱状の軸部材である。回転軸63に対する偏心軸91のずれ幅は、ほぐし部材92の往復移動の移動幅を決定する要素である。本実施形態では、前記ずれ幅は、トナー通路部67における廃トナーの滞留や詰まりをほぐすために必要とされる長さに定められている。
【0047】
回転軸63に回転駆動力が入力されて搬送スクリュー61が回転すると、その回転に連動して偏心軸91は回転軸63の周りを回動する。この偏心軸91にほぐし部材92の一端が連結されている。上述したように、偏心軸91が回転軸63の周りを回動すると、ほぐし部材92は往復運動をする。なお、偏心軸91は上述のような円柱状の部材に限られず、回転軸63から中心位置のずれた軸を有するものであればよく、少なくとも、回転軸63の回転運動を往復運動に変換する構造を有するものであればよい。
【0048】
図6は、容器本体52におけるトナー通路部67の断面図である。図6に示すように、ほぐし部材92は、その一端側が偏心軸91に連結されており、他端側がトナー通路部67の内部に配置されており、自由端となっている。したがって、偏心軸91から受けた往復運動の力によってトナー通路部67の傾斜面67Bに沿う傾斜方向D12へ往復移動する。
【0049】
図6に示すように、ほぐし部材92は、偏心軸91に外嵌される連結部94と、下側延出部95(本発明の第1延出部の一例)と、上側延出部96(本発明の第2延出部の一例)と、を有する。下側延出部95及び上側延出部96は、連結部94からトナー通路部67の内部を受入口65Eへ向けて延出しており、偏心軸91の回動による往復運動に伴い傾斜面67Bに沿う前記傾斜方向D12へ往復移動する。
【0050】
ほぐし部材92は、例えば、可撓性の低い金属製の線状部材で構成されたものであり、連結部94、下側延出部95、及び上側延出部96が1本の金属製の鋼線が屈曲加工されることによって一体に形成されたものである。もちろん、ほぐし部材92は、金属製の線状部材で形成されたものに限られず、硬質樹脂で形成されたものであってもよい。
【0051】
図6に示すように、下側延出部95は傾斜面67B側に配置されている。また、上側延出部96は、下側延出部95よりも上側に配置されている。言い換えると、上側延出部96は、下側延出部95に対して、傾斜面67Bから離反する離反方向D11(本発明の第1方向の一例)へ所定間隔を隔てた位置に配置されている。本実施形態では、上側延出部96は、下側延出部95に対して前記離反方向D11へ所定の角度を成すように、下側延出部95の上側に配置されている。なお、前記所定の角度は、トナー通路部67の内部において、傾斜面67Bとカバー部52Bとの間で上側延出部96が往復移動することが可能な角度であればよい。本実施形態では、前記所定の角度は、例えば、カバー部52Bに対する傾斜面67Bの角度と同等の角度、或いはその角度よりも若干狭い角度に設定されている。
【0052】
図7は、ほぐし部材92を示す斜視図である。図7に示すように、ほぐし部材92の連結部94は、偏心軸91の軸方向に隔てられた一対の連結環941,942を有する。連結環941,942は、前記線状部材を概ね環形状となるように円弧形状に屈曲させたものであり、その外径は偏心軸91の外径よりも若干大きくされている。連結環941,942が偏心軸91に連結されている。
【0053】
下側延出部95は、連結部94から傾斜面67Bに沿って延びる直線部951及び鋸歯部952を有する。直線部951は、連結環941から受入口65Eへ向けて真っ直ぐに延びる部分である。鋸歯部952は、連結環942から受入口65Eへ向けて延びる部分である。また、鋸歯部952は、前記線状部材がトナー通路部67の幅方向(前後方向D2)へ鋸歯形状に屈曲された形状に形成されている。
【0054】
搬送スクリュー61が回転されると、偏心軸91が回動して、回転軸63の回転運動が偏心軸91によって往復運動に変換される。このとき、連結部94から前記往復運動がほぐし部材92の下側延出部95に伝達されて、下側延出部95が傾斜面67Bに沿う前記傾斜方向D12へ往復移動する。このため、トナー通路部67の傾斜面67Bに廃トナーが付着する場合でも、往復移動する下側延出部95によって廃トナーが掻き取られながら撹拌されて、傾斜面67Bに沿って下降移動する。とりわけ、下側延出部95には、鋸歯形状に形成された鋸歯部952が設けられているため、傾斜面67Bに付着する廃トナーを効果的に掻き取ることができる。
【0055】
本実施形態では、傾斜面67Bに下側延出部95の先端部(延出端部)を傾斜面67B側に押し付けて当接させるように、ほぐし部材92を傾斜面67Bへ押圧する規制部材93が設けられている。規制部材93は、ほぐし部材92の下側延出部95が傾斜面67Bから離間しないように、下側延出部95が前記離間方向へ変位することを規制するものである。本実施形態では、図6に示すように、アーチ状の規制部材93が傾斜面67Bに設けられており、規制部材93と傾斜面67Bとの間に直線部951が挿通されている。これにより、偏心軸91が回動しても、下側延出部95が傾斜面67Bから浮き上がることが防止される。また、下側延出部95の先端部を常に傾斜面67Bに当接させることができるため、傾斜面67Bに付着する廃トナーの除去効果が向上する。
【0056】
また、図7に示すように、上側延出部96は、連結部94から傾斜面67Bに沿って延びる一対の撹拌部961、962を有する。撹拌部961、962は、傾斜面67Bとカバー部52Bとの間の空間に詰まった廃トナーを撹拌して解きほぐす部分である。撹拌部961は、下側延出部95の直線部951に対応する位置に配置されており、連結環941から受入口65Eへ向けて延びている。また、撹拌部962は、下側延出部95の鋸歯部952に対応する位置に配置されており、連結環942から受入口65Eへ向けて延びている。
【0057】
撹拌部961、962は、いずれも同じ形状に形成されている。撹拌部961、962は、その中間位置付近に形成されたクランク部96A(本発明の第1屈曲部の一例)と、先端部に形成された環状部96B(本発明の第2屈曲部の一例)とを有する。連結部94から前記中間位置までは下側延出部95に対して前記所定の角度を成すように真っ直ぐに延出し、前記中間位置において下側延出部95側へ屈曲され、更に前記離反方向D11へ屈曲されることによりクランク部96Aが形成されている。クランク部96Aから先端部までは前記所定の角度を成すように真っ直ぐに延出し、その先端部に環状部96Bが形成されている。また、環状部96Bは、クランク部96Aから先端部までの直線部分に対して、前記離反方向D11とは反対の方向、つまり、傾斜面67B側へ屈曲している。
【0058】
以上説明したように、廃トナー収容容器50にほぐし部材92が設けられているため、図6に示す状態から搬送スクリュー61が矢印71の方向に回転され、偏心軸91が同方向に回動すると、図8乃至図10に示すように、偏心軸91の前記離反方法への変位及び傾斜面67Bに沿う前記傾斜方向D12への変位に応じて、ほぐし部材92が前記離反方法へ揺動運動しつつ、前記傾斜方向D12へ往復移動する。これにより、ほぐし部材92は、搬送スクリュー61の一回転において、図8乃至図10に示す破線囲み部99の範囲を動作することになる。このため、傾斜面67Bの上面に下側延出部95では?き崩せないほどの廃トナーが流入してトナー通路部67が詰まった場合でも、傾斜面67B付近の廃トナーは下側延出部95によって解きほぐされ、傾斜面67Bとカバー部52Bとの間の空間に詰まった廃トナーは上側延出部96によって撹拌されて解きほぐされる。その結果、トナー通路部67が廃トナーで詰まることを抑止することができ、仮に廃トナーで詰まった場合でも、詰まった廃トナーを容器本体52の内部へ下降移動させることができる。
【0059】
また、ほぐし部材92には、クランク部96Aや環状部96Bが設けられているため、傾斜面67Bとカバー部52Bとの間の空間に詰まった廃トナーをより効果的に解きほぐすことが可能である。
【0060】
なお、上述の実施形態では、上側延出部96にクランク部96A及び環状部96Bが設けられた構成を例示したが、本発明は、上側延出部96に、クランク部96A又は環状部96Bのいずれかが設けられた構成であってもよい。また、上側延出部96にクランク部96A及び環状部96Bが設けられておらず、上側延出部96は、下側延出部95に対して前記所定の角度を成すように直線状に延びるものであってもよい。
【0061】
また、上述の実施形態では、図7に示すような下側延出部95を備えるほぐし部材92を例示したが、ほぐし部材92はこの構成に限られない。例えば、ほぐし部材92は、下側延出部95に替えて、図11に示すように、傾斜面67Bに沿って延出する下側延出部953(本発明の第1延出部の一例)を有するものであってもよい。ここで、下側延出部953は、その長さや形状以外は、下側延出部95と同じ構成であり、傾斜面67Bに接触することによって上側延出部96を傾斜面67Bから離反方向D11へ離間させる役割を有する。このような構成であっても、傾斜面67Bとカバー部52Bとの間の空間に詰まった廃トナーは上側延出部96によって解きほぐされる。
【符号の説明】
【0062】
1 :画像形成装置
2 :筐体
3 :画像形成部
15 :ドラムクリーニング装置
16 :ベルトクリーニング装置
27 :排出口
28 :排出部
44 :トナーボックス
45 :排出口
50 :廃トナー収容容器
52 :容器本体
52A :本体ケース
52B :カバー部
61 :搬送スクリュー
63 :回転軸
64 :円盤部材
65E :受入口
67 :トナー通路部
90 :ほぐし機構
91 :偏心軸
92 :ほぐし部材
93 :規制部材
94 :連結部
95 :下側延出部
96 :上側延出部
96A :クランク部
96B :環状部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11