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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-10
(45)【発行日】2024-06-18
(54)【発明の名称】デルタガーニッシュ取り付け構造
(51)【国際特許分類】
   B60R 13/04 20060101AFI20240611BHJP
【FI】
B60R13/04 Z
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2020085240
(22)【出願日】2020-05-14
(65)【公開番号】P2021178583
(43)【公開日】2021-11-18
【審査請求日】2023-04-28
(73)【特許権者】
【識別番号】000006286
【氏名又は名称】三菱自動車工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100130513
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 直也
(74)【代理人】
【識別番号】100074206
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 文二
(74)【代理人】
【識別番号】100130177
【弁理士】
【氏名又は名称】中谷 弥一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100167380
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100187827
【弁理士】
【氏名又は名称】赤塚 雅則
(72)【発明者】
【氏名】水野 夏海
(72)【発明者】
【氏名】梅田 正史
(72)【発明者】
【氏名】山口 敏光
(72)【発明者】
【氏名】中根 康樹
【審査官】浅野 麻木
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-200923(JP,A)
【文献】実開平02-025323(JP,U)
【文献】特開昭59-184015(JP,A)
【文献】国際公開第2014/034218(WO,A1)
【文献】特開2016-141286(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2020/0361294(US,A1)
【文献】独国特許出願公開第19720812(DE,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60R 13/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の前席ウィンドウの前方に取り付けられるデルタガーニッシュと、
前記デルタガーニッシュを車体に取り付けた状態において、前記デルタガーニッシュの周縁部の位置に対応するように車体に設けられる、弾性材からなる取り付け枠体と、
を有し、固定部材を用いて前記デルタガーニッシュを前記車体に固定した状態で、前記周縁部が前記取り付け枠体に押し付けられて密接し、
前記デルタガーニッシュに、その取り付け方向に向かって起立するガーニッシュフランジが形成されており、
前記取り付け枠体が、前記前席ウィンドウの上部窓枠に沿って延設されたランチャンネルを前記前席ウィンドウの前端において上下方向に延設された下方延設部を含み、
前記ランチャンネルの前記下方延設部には、前記デルタガーニッシュに臨むランチャンネルフランジが形成されるとともに、前記ランチャンネルフランジに前記下方延設部と前記ランチャンネルフランジとに亘って延設される補強リブが複数形成されており、
前記デルタガーニッシュは、前記ガーニッシュフランジが前記ランチャンネルフランジよりも後方に位置した状態で、前記ランチャンネルと前記デルタガーニッシュの間に設けられた弾性体を前記ランチャンネルフランジ及び前記補強リブに被せて取り付けられるデルタガーニッシュ取り付け構造。
【請求項2】
前記取り付け枠体が、前記前席ウィンドウの上部窓枠に沿って延設されたランチャンネルを前席ドアの前端部まで延設させた前方延設部を含み、
前記ランチャンネルの前記前方延設部に、車体への前記デルタガーニッシュの取り付け方向に沿って延びる第一延設片と、前記第一延設片の前記取り付け方向の先端から、前記取り付け方向と直交する方向に延設された第二延設片と、が形成されており、前記周縁部が前記第二延設片に密接する
請求項1に記載のデルタガーニッシュ取り付け構造。
【請求項3】
前記デルタガーニッシュに、その下側前端から前方に延びる突片が形成されており、
前記取り付け枠体が、前記前席ウィンドウの上部窓枠に沿って延設されたランチャンネルを前席ドアの最前部まで延設された前端部を含み、
前記前端部に、車体への前記デルタガーニッシュの取り付け方向に沿う面法線を有する平坦面が形成されており、前記突片が前記平坦面に密接する
請求項1又は2に記載のデルタガーニッシュ取り付け構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、車両の前席ウィンドウに設けられるデルタガーニッシュの取り付け構造に関する。
【背景技術】
【0002】
車両の前席ウィンドウの前方には、空力の向上と加飾のために、略三角形状のデルタガーニッシュが設けられることがある。例えば図9に示すように、デルタガーニッシュ100は、車体101の所定位置に図示しないクリップ等の固定手段によって固定されるが、デルタガーニッシュ100の周縁部102と、この周縁部102によって覆われる車体101のサッシュモール103との間に、デルタガーニッシュ100の寸法誤差等に起因する隙間が生じやすい。この隙間が生じると、車両の走行中にデルタガーニッシュ100内に風が流入して、空力騒音が発生する問題が生じ得る。この空力騒音を防止するために、車体101とデルタガーニッシュ100の間に両面テープ等を用いてパッド104、105が取り付けられるのが一般的であるが、このパッド104、105の取り付けに係る材料費、取り付け作業に起因するコスト増加や車両の重量増加が問題となる。
【0003】
そこで、例えば特許文献1では、車体とガーニッシュ3との間の隙間の発生を防止すべく、ガーニッシュ3の周縁部にくわえ込み部10を形成し、このくわえ込み部10で車体に固定されたフレームモール4の端部をくわえ込ませるとともに、車体に固定されたブラケット7とガーニッシュ3をクリップ25によって固定する取付構造を提案している(特許文献1の段落0022~0026、図3等参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2012-254769号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に係る構成においては、ガーニッシュ3に寸法誤差があるときは、フレームモール4の端部をくわえ込み部10によって確実にくわえ込むことができず、ガーニッシュ3とフレームモール4との間に隙間が生じる虞がある。このため、特許文献1の図3に記載されているように、隙間からの風の流入やフレームモール4に対するガーニッシュ3のガタ付きを防止するスポンジ31、32が必要となり、材料費や取り付け作業に起因するコスト増加や車両の重量増加の問題が依然として残る。
【0006】
そこで、この発明は、デルタガーニッシュの周縁部における隙間の発生を防止することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、この発明においては、
車両の前席ウィンドウの前方に取り付けられるデルタガーニッシュと、
前記デルタガーニッシュを車体に取り付けた状態において、前記デルタガーニッシュの周縁部の位置に対応するように車体に設けられる、弾性材からなる取り付け枠体と、
を有し、固定部材を用いて前記デルタガーニッシュを前記車体に固定した状態で、前記周縁部が前記取り付け枠体に押し付けられて密接する、デルタガーニッシュ取り付け構造を構成した。
【0008】
前記構成においては、
前記取り付け枠体が、前記前席ウィンドウの上部窓枠に沿って延設されたランチャンネルを前席ドアの前端部まで延設させた前方延設部を含み、
前記ランチャンネルの前記前方延設部に、車体への前記デルタガーニッシュの取り付け方向に沿って延びる第一延設片と、前記第一延設片の前記取り付け方向の先端から、前記取り付け方向と直交する方向に延設された第二延設片と、が形成されており、前記周縁部が前記第二延設片に密接する構成とするのが好ましい。
【0009】
前記各構成においては、
前記デルタガーニッシュに、その下側前端から前方に延びる突片が形成されており、
前記取り付け枠体が、前記前席ウィンドウの上部窓枠に沿って延設されたランチャンネルを前席ドアの最前部まで延設された前端部を含み、
前記前端部に、車体への前記デルタガーニッシュの取り付け方向に沿う面法線を有する平坦面が形成されており、前記突片が前記平坦面に密接する構成とするのが好ましい。
【0010】
前記各構成においては、
前記デルタガーニッシュに、その取り付け方向に向かって起立するガーニッシュフランジが形成されており、
前記取り付け枠体が、前記前席ウィンドウの上部窓枠に沿って延設されたランチャンネルを前記前席ウィンドウの前端において上下方向に延設された下方延設部を含み、
前記ランチャンネルの前記下方延設部には、前記デルタガーニッシュに臨むランチャンネルフランジが形成されるとともに、前記ランチャンネルフランジに前記下方延設部と前記ランチャンネルフランジとに亘って延設される補強リブが複数形成されており、
前記デルタガーニッシュは、前記ガーニッシュフランジが前記ランチャンネルフランジよりも後方に位置した状態で、前記ランチャンネルと前記デルタガーニッシュの間に設けられた弾性体を前記ランチャンネルフランジ及び前記補強リブに被せて取り付けられる構成とするのが好ましい。
【発明の効果】
【0011】
この発明では、上記のように、弾性材からなる取り付け枠体にデルタガーニッシュの周縁部が密接する構成としたので、この周縁部の隙間を確実に塞ぐことができる。また、デルタガーニッシュの寸法に多少の誤差があったとしても、取り付け枠体の弾性によってその誤差を吸収することができるため、その周縁部の密接状態を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】この発明に係るデルタガーニッシュの取り付け構造において、デルタガーニッシュを車体に取り付けた状態を示す車両の要部側面図である。
図2】デルタガーニッシュの裏面を示す平面図である。
図3】車体へのデルタガーニッシュの取り付け工程を示す斜視図である。
図4図1中のIV-IV線に沿う断面図である。
図5図1中のV-V線に沿う断面図である。
図6図1中のVI-VI線に沿う断面図である。
図7図1において、デルタガーニッシュの取り付け前の状態を示す車両の側面図である。
図8図7中のVIII-VIII線に沿う断面図である。
図9】従来技術に係るデルタガーニッシュの取り付け構造を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
この発明に係るデルタガーニッシュ1の取り付け構造の一実施形態を図面を用いて説明する。なお、以下の説明においては、図1に示すようにデルタガーニッシュ1を車両に取り付けた状態において、車両の前席ドアDに近い側を「下」、その反対側を「上」、フロントフェンダーFに近い側を「前」、及び、その反対側を「後」と称する。このデルタガーニッシュの取り付け構造は、デルタガーニッシュ1と、取り付け枠体2を主要な構成要素としている。
【0014】
デルタガーニッシュ1は、図1に示すように、車両の前席ウィンドウWの前方(前席ウィンドウW、前席ドアD、フロントフェンダーF、及び、フロントピラーPによって囲まれた略三角形状領域)に取り付けられる、空力の向上と加飾のための略三角形状の樹脂製の部材である。図2に示すように、デルタガーニッシュ1の裏面側には、このデルタガーニッシュ1を車体B(図3参照)に取り付けるための固定部材3(クリップ)が設けられる。
【0015】
また、その裏面側には、周縁部4に沿ってフランジ5、6、7が延設されている。このフランジ5、6、7が形成されていない周縁部4には、この周縁部4と前席ドアDとの間の隙間を塞ぐためのパッド8が設けられている。このデルタガーニッシュ1は、図3に示すように、車体Bの側面から、車体Bに形成された取り付け穴Hに固定部材3を挿入することによって取り付けられる。
【0016】
取り付け枠体2は、デルタガーニッシュ1を車体Bに取り付けた状態において、このデルタガーニッシュ1の周縁部4の位置に対応するように設けられる弾性材からなる部材である。この実施形態においては、取り付け枠体2は、前席ウィンドウWの開閉を案内するゴム製のランチャンネル(以下、取り付け枠体2を同じ符号を付する。)である。
【0017】
この取り付け枠体2は、前席ウィンドウWの上部窓枠に沿って延設されたランチャンネル2を前席ドアDの前端部まで延設させた前方延設部9を含み、前席ウィンドウWの前端において、前方延設部9から下向きに下方延設部10が分岐している。固定部材3を用いてデルタガーニッシュ1を車体Bに固定すると、その周縁部4が弾性材であるランチャンネル2に押し付けられ、その弾性によって周縁部4とランチャンネル2が密接する。
【0018】
以下、デルタガーニッシュ1の周縁部4と取り付け枠体2の当接状態の具体例について説明する。
【0019】
(1)デルタガーニッシュの前側
デルタガーニッシュ1の前側の周縁部4(フランジ5が形成された部分)には、ランチャンネル2の前方延設部9が位置している。この前方延設部9には、図4に示すように、車体Bへのデルタガーニッシュ1の取り付け方向(車体Bに対してほぼ垂直の方向)に沿って延びる第一延設片11と、この第一延設片11の前記取り付け方向の先端から、この取り付け方向と直交する方向に延設された第二延設片12が形成されている。この第一延設片11と第二延設片12はL字形の断面をなしており、デルタガーニッシュ1に形成されたフランジ5は、第二延設片12に密接している。
【0020】
デルタガーニッシュ1を車体Bに取り付けた状態で、ランチャンネル2(前方延設部9)の表面とデルタガーニッシュ1の表面が面一となるように、第一延設片11及び第二延設片12、並びに、デルタガーニッシュ1のフランジ5の形状が設計されている。このように面一とすることにより、ランチャンネル2(前方延設部9)の表面とデルタガーニッシュ1の表面の間の段差によって発生する空力騒音を抑制できるとともに、加飾性を向上することができる。
【0021】
第二延設片12は、少なくともフランジ5との間で引っ掛かりが生じる程度の長さがあれば良いが、図4中の矢印で示す方向に若干の余裕を持った長さとするのが好ましい。また、第二延設片12は、少なくともフランジ5の先端と接触していれば良いが、例えば第一延設片11を若干短めにして、デルタガーニッシュ1の取り付け状態において、第二延設片12とフランジ5の先端が干渉気味(圧接気味)となるようにするのが好ましい。このようにすると、デルタガーニッシュ1に多少の寸法誤差があったとしても、第一延設片11と第二延設片12が撓むことによって、第二延設片12とフランジ5が密接した状態が確保される。このため、第二延設片12とフランジ5の間に隙間が生じ、その隙間に起因して空力騒音が発生するのを防止することができるとともに、その隙間から車体色が見えて見た目が損なわれるのを防止することができる。
【0022】
この構成においては、ランチャンネル2をゴム製として第一延設片11及び第二延設片12に十分な弾性を持たせた上で、この延設片11、12よりも硬質のデルタガーニッシュ1を当接させることにより、デルタガーニッシュ1の取り付けに伴うこのデルタガーニッシュ1自体の変形を防止しつつ、デルタガーニッシュ1に形成されたフランジ5と第二延設片12との間の密接を確保することができる。なお、ランチャンネル2の素材はゴム製に限定されず、デルタガーニッシュ1の素材よりも軟質の素材であれば、その素材に変更できる可能性がある。また、デルタガーニッシュ1を取り付ける取り付け枠体2はランチャンネル2に限定されず、同等の機能を有する他の部材(例えば、ドアのサッシュモール等)とすることができる可能性もある。
【0023】
(2)デルタガーニッシュの前端
デルタガーニッシュ1の下側前端には前方に延びる突片13が形成されており、図5に示すように、その突片13の周縁部4(フランジ6が形成された部分)には、ランチャンネル2を前席ドアDの最前部まで延設した前方延設部9の前端部が位置している。この前端部には、車体Bへのデルタガーニッシュ1の取り付け方向に沿う面法線を有する平坦面14が形成されている。デルタガーニッシュ1の突片13は、平坦面14と前席ウィンドウWの下端のドア枠に沿って前方に延設された延設部材15に跨るように設けられ、突片13に設けられたフランジ6がこの平坦面14に密接している。
【0024】
この平坦面14は、少なくともフランジ6に当接していれば良いが、この平坦面14とフランジ6が干渉気味(圧接気味)となるようにするのが好ましい。このようにすると、デルタガーニッシュ1に多少の寸法誤差があったとしても、平坦面14とフランジ6が密接した状態が確保される。このため、ランチャンネル2(前方延設部9)とデルタガーニッシュ1の突片13の合わせ部近傍から車体Bの内側に水や泥等が入り込むのを防止することができるとともに、風の流入を防止して空力騒音が発生するのを防止することができる。
【0025】
(3)デルタガーニッシュの後側
デルタガーニッシュ1の後側の周縁部4には、その取り付け方向に向かって起立するフランジ7(以下、ガーニッシュフランジと称し、フランジ7と同じ符号を付する。)が形成されており、ランチャンネル2を前席ウィンドウWの前端において上下方向に延設した下方延設部10が位置している。
【0026】
この下方延設部10には、図6から図8に示すように、車体Bに取り付けられるデルタガーニッシュ1に臨むランチャンネルフランジ16が形成されており、このランチャンネルフランジ16に下方延設部10とランチャンネルフランジ16に亘って延設される補強リブ17が所定間隔ごとに複数形成されている。補強リブ17は、図7に示すように、下方延設部10の下部まで設定されていることが好ましい。下方延設部10には、一対のリップ18が形成されており、このリップ18で前席ウィンドウWを挟み込んでその上下動を案内している。
【0027】
デルタガーニッシュ1は、ガーニッシュフランジ7がランチャンネルフランジ16よりも後方に位置した状態で、このデルタガーニッシュ1と下方延設部10との間に、弾性体19であるパッド(以下、弾性体19と同じ符号を付する。)が挟み込まれるように被せることによって取り付けられる。デルタガーニッシュ1の取り付け状態において、パッド19を介して下方延設部10とデルタガーニッシュ1が密接することによって、デルタガーニッシュ1の後側から車体Bの内側に水や泥等が入り込むのを防止することができるとともに、風の流入を防止して空力騒音が発生するのを防止することができる。
【0028】
なお、上記の実施形態においては、デルタガーニッシュ1の周縁部4にフランジ5、6、7を形成した構成について説明したが、このフランジ5、6、7を形成せず、その周縁部4をランチャンネル2(前方延設部9、下方延設部10)に直接当接させる構成とすることができる場合もある。
【0029】
上記の各実施形態は、単なる例示に過ぎず、デルタガーニッシュ1の周縁部4における隙間の発生を防止する、というこの発明の課題を解決し得る限りにおいて、各構成要素の形状、配置、材質等に適宜変更を加えることができる。
【符号の説明】
【0030】
1 デルタガーニッシュ
2 取り付け枠体(ランチャンネル)
3 固定部材(クリップ)
4 周縁部
5、6 フランジ
7 ガーニッシュフランジ
8 パッド
9 前方延設部
10 下方延設部
11 第一延設片
12 第二延設片
13 突片
14 平坦面
15 延設部材
16 ランチャンネルフランジ
17 補強リブ
18 リップ
19 弾性体(パッド)
B 車体
D 前席ドア
W 前席ウィンドウ
P フロントピラー
F フロントフェンダー
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9