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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-10
(45)【発行日】2024-06-18
(54)【発明の名称】駐車支援装置
(51)【国際特許分類】
   B60R 99/00 20090101AFI20240611BHJP
   B60W 30/06 20060101ALI20240611BHJP
【FI】
B60R99/00 321
B60R99/00 330
B60W30/06
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2021185915
(22)【出願日】2021-11-15
(65)【公開番号】P2023073089
(43)【公開日】2023-05-25
【審査請求日】2023-11-08
(73)【特許権者】
【識別番号】000000011
【氏名又は名称】株式会社アイシン
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】乾 陽司
(72)【発明者】
【氏名】古川 賢樹
(72)【発明者】
【氏名】加藤 隆太郎
(72)【発明者】
【氏名】下平 祐也
【審査官】田邉 学
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-062746(JP,A)
【文献】特開2021-068125(JP,A)
【文献】特開2020-135084(JP,A)
【文献】特開2010-128862(JP,A)
【文献】特開2016-133838(JP,A)
【文献】特開2013-026755(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60R 99/00
B60W 30/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の周辺を撮像した画像データにおいて区画線の候補である候補線を検出する候補線検出部と、
前記画像データにおける前記候補線の幅方向外側の領域であって且つ前記候補線を挟んで両側の領域、のそれぞれの輝度の差が、輝度閾値以上でるか否かを判定する判定処理を実行し、前記輝度の差が前記輝度閾値以上であると判定した場合には、前記候補線を前記区画線として認識せず、前記輝度の差が前記輝度閾値未満であると判定した場合には、前記候補線を前記区画線として認識する区画線認識部と、
前記区画線に基づいて駐車目標位置を設定する駐車目標位置設定部と、
前記駐車目標位置に前記車両を移動させる移動制御部と、
を備えた駐車支援装置。
【請求項2】
前記区画線認識部は、前記候補線の幅が幅閾値を超えない場合には、前記判定処理を実行する、
請求項1に記載の駐車支援装置。
【請求項3】
前記区画線認識部は、前記画像データにおける前記候補線の画素の分解能が分解能閾値を超えない場合には、前記判定処理を実行する、
請求項1または2に記載の駐車支援装置。
【請求項4】
前記両側の領域の前記輝度の差は、一方の前記領域の複数の画素の前記輝度の平均値と他方の前記領域の複数の画素の前記輝度の平均値との差である、
請求項1~3のうちいずれか一つに記載の駐車支援装置。
【請求項5】
前記両側の領域は、それぞれが前記候補線から所定距離離れた位置にある、
請求項1~4のうちいずれか一つに記載の駐車支援装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本実施形態は、駐車支援装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両の周囲が撮像されて取得された画像データに対して画像処理を行う駐車支援装置では、駐車目標位置を設定するために、画像データにおいて路面上の区画線を検出する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2021-68125号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来技術では、他車両等の影が路面上に有る場合に、その影の縁部を撮像した撮像データにおいて影の縁部に色のにじみが発生すると、そのにじみ部分を区画線として誤って認識してしまう虞がある。
【0005】
そこで、本発明の実施形態の課題の一つは、例えば、区画線の検出精度を向上させることができる駐車支援装置を得ることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態にかかる駐車支援装置は、車両の周辺を撮像した画像データにおいて区画線の候補である候補線を検出する候補線検出部と、前記画像データにおける前記候補線の幅方向外側の領域であって且つ前記候補線を挟んで両側の領域、のそれぞれの輝度の差が、輝度閾値以上でるか否かを判定する判定処理を実行し、前記輝度の差が前記輝度閾値以上であると判定した場合には、前記候補線を前記区画線として認識せず、前記輝度の差が前記輝度閾値未満であると判定した場合には、前記候補線を前記区画線として認識する区画線認識部と、前記区画線に基づいて駐車目標位置を設定する駐車目標位置設定部と、前記駐車目標位置に前記車両を移動させる移動制御部と、を備える。
【0007】
このような構成によれば、例えば、候補線検出部が、影の縁部が撮像された画像データにおいて影の縁部を候補線として検出した場合であっても、当該候補線の両側の一対の領域輝度の差が輝度閾値以上である場合には、区画線認識部は、当該候補線すなわち影の縁部を区画線として認識しない。よって、上記構成によれば、影の縁部が区画線として誤認識されることが抑制されるので、区画線の検出精度を向上させることができる。
【0008】
前記駐車支援装置では、例えば、前記区画線認識部は、前記候補線の幅が幅閾値を超えない場合には、前記判定処理を実行する。
前記駐車支援装置では、例えば、前記区画線認識部は、前記候補線の幅が幅閾値を超える場合には、前記判定処理を実行することなく、前記候補線を前記区画線として認識する。
【0009】
このような構成によれば、正規の区画線が撮像された画像データにおいて正規の区画線が候補線として検出され、当該候補線の両側の輝度に差がある場合であっても、当該候補線の幅が幅閾値を超えていれば、区画線認識部が当該候補線を区画線として認識する。よって、上記構成によれば、影の縁部が区画線として誤認識されるのが抑制されるとともに、正規の区画線が正しく認識されやすい。
【0010】
前記区画線認識部は、前記画像データにおける前記候補線の画素の分解能が分解能閾値を超えない場合には、前記判定処理を実行する。
前記駐車支援装置では、例えば、前記区画線認識部は、前記画像データにおける前記候補線の画素の分解能が分解能閾値を超える場合には、前記判定処理を実行することなく、前記候補線を前記区画線として認識する。
【0011】
このような構成によれば、候補線の両側の輝度に差がある場合であっても、当該候補線における画素の分解能が分解能閾値を超えていれば、区画線認識部が当該候補線を区画線として認識する。よって、上記構成によれば、影の縁部が区画線として誤認識されるのが抑制されるとともに、正規の区画線が正しく認識されやすい。
【0012】
前記駐車支援装置では、例えば、前記両側の領域の前記輝度の差は、一方の前記領域の複数の画素の前記輝度の平均値と他方の前記領域の複数の画素の前記輝度の平均値との差である。
【0013】
このような構成によれば、例えば、領域の複数の画素の輝度の平均値が判定に用いられるので、領域中の輝度のばらつきがあっても、一対の領域の輝度を比較することができる。
前記駐車支援装置では、例えば、前記両側の領域は、それぞれが前記候補線から所定距離離れた位置にある。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1図1は、実施形態にかかるECU(駐車支援装置)が適用される車両の車室の一部が透視された状態が示された例示的な斜視図である。
図2図2は、実施形態にかかるECUが適用される車両の例示的な平面図(俯瞰図)である。
図3図3は、実施形態にかかるECUが適用される車両のダッシュボードの一例の車両後方からの視野での図である。
図4図4は、実施形態にかかるECU(駐車支援装置)を含む車両制御システムのハードウェア構成の一例を示す図である。
図5図5は、実施形態にかかるECU(駐車支援装置)の機能的構成の一例を示すブロック図である。
図6図6は、実施形態にかかるECU(駐車支援装置)により生成された移動経路の一例を示す図である。
図7図7は、実施形態における路面を撮像した画像データを示す図である。
図8図8は、図7の画像データにおける影の縁部を拡大して示す図である。
図9図9は、実施形態にかかるECU(駐車支援装置)が実行する判定処理を説明するための図である。
図10図10は、実施形態にかかるECU(駐車支援装置)が実行する判定処理における一対の領域を説明するための図である。
図11図11は、実施形態における区画線に隣接して塗装が施された路面を説明するための図である。
図12図12は、実施形態における車両の駐車目標位置を設定する処理を示すフローチャートである。
図13図13は、実施形態における車両の区画線認識処理を示すフローチャートである。
図14図14は、実施形態における車両の枠線検出処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本実施形態の駐車支援装置は、ECU(Electronic Control Unit)として実装され、車両に搭載され得る。駐車支援装置が搭載される車両は、例えば、図1,2に示すような車両1であってもよい。図1は、ECU(駐車支援装置)が適用される車両1の車室2aの一部が透視された状態が示された例示的な斜視図である。図2は、実施形態にかかるECUが適用される車両1の例示的な平面図(俯瞰図)である。本実施形態において、車両制御装置を搭載する車両1は、例えば、不図示の内燃機関を駆動源とする自動車、すなわち内燃機関自動車であってもよいし、不図示の電動機を駆動源とする自動車、すなわち電気自動車や燃料電池自動車等であってもよい。あるいは、車両1は、内燃機関と電動機の双方を駆動源とするハイブリッド自動車であってもよいし、他の駆動源を備えた自動車であってもよい。また、車両1は、種々の変速装置を搭載することができるし、内燃機関や電動機を駆動するのに必要な種々の装置、例えばシステムや部品等を搭載することができる。
【0016】
図1に示されるように、車体2は、不図示の乗員が乗車する車室2aを構成している。車室2a内には、乗員としての運転者の座席2bに臨む状態で、操舵部4や、加速操作部5、制動操作部6、変速操作部7等が設けられている。操舵部4は、例えば、ダッシュボード24から突出したステアリングホイールであり、加速操作部5は、例えば、運転者の足下に位置されたアクセルペダルであり、制動操作部6は、例えば、運転者の足下に位置されたブレーキペダルであり、変速操作部7は、例えば、センターコンソールから突出したシフトレバーである。なお、操舵部4や、加速操作部5、制動操作部6、変速操作部7等は、これらには限定されない。
【0017】
また、車室2a内には、表示出力部としての表示装置8や、音声出力部としての音声出力装置9が設けられている。表示装置8は、例えば、LCD(liquid crystal display)や、OELD(organic electroluminescent display)等である。音声出力装置9は、例えば、スピーカである。また、表示装置8は、例えば、タッチパネル等、透明な操作入力部10で覆われている。乗員は、操作入力部10を介して表示装置8の表示画面に表示される画像を視認することができる。また、乗員は、表示装置8の表示画面に表示される画像に対応した位置で手指等で操作入力部10を触れたり押したり動かしたりして操作することで、操作入力を実行することができる。これら表示装置8や、音声出力装置9、操作入力部10等は、例えば、ダッシュボード24の車幅方向すなわち左右方向の中央部に位置されたモニタ装置11に設けられている。モニタ装置11は、スイッチや、ダイヤル、ジョイスティック、押しボタン等の不図示の操作入力部を有することができる。また、モニタ装置11とは異なる車室2a内の他の位置に不図示の音声出力装置を設けることができるし、モニタ装置11の音声出力装置9と他の音声出力装置から、音声を出力することができる。なお、モニタ装置11は、例えば、ナビゲーションシステムやオーディオシステムと兼用されうる。
【0018】
図3は、実施形態にかかるECUが適用される車両1のダッシュボードの一例の車両後方からの視野での図である。図3に示されるように、車室2a内には、表示装置8とは別の表示装置12が設けられている。表示装置12は、例えば、ダッシュボード24の計器盤部25に設けられ、計器盤部25の略中央で、速度表示部25aと回転数表示部25bとの間に位置されている。表示装置12の画面12aの大きさは、表示装置8の画面8aの大きさよりも小さい。この表示装置12には、主として車両1の駐車支援に関する情報を示す画像が表示されうる。表示装置12で表示される情報量は、表示装置8で表示される情報量より少なくてもよい。表示装置12は、例えば、LCDや、OELD等である。なお、表示装置8に、表示装置12で表示される情報が表示されてもよい。
【0019】
図1,2に示されるように、車両1は、例えば、四輪自動車であり、左右二つの前輪3Fと、左右二つの後輪3Rとを有する。これら四つの車輪3は、いずれも転舵可能に構成されうる。車両1は、少なくとも二つの車輪3を操舵する操舵システム13(図4)を有している。操舵システム13は、アクチュエータ13aと、トルクセンサ13bとを有する。操舵システム13は、ECU14(electronic control unit)等によって電気的に制御されて、アクチュエータ13aを動作させる。操舵システム13は、例えば、電動パワーステアリングシステムや、SBW(steer by wire)システム等である。操舵システム13は、アクチュエータ13aによって操舵部4にトルク、すなわちアシストトルクを付加して操舵力を補ったり、アクチュエータ13aによって車輪3を転舵したりする。この場合、アクチュエータ13aは、一つの車輪3を転舵してもよいし、複数の車輪3を転舵してもよい。また、トルクセンサ13bは、例えば、運転者が操舵部4に与えるトルクを検出する。
【0020】
また、図2に示されるように、車体2には、複数の撮像部15として、例えば四つの撮像部15a~15dが設けられている。撮像部15は、例えば、CCD(charge coupled device)やCIS(CMOS image sensor)等の撮像素子を内蔵するデジタルカメラである。撮像部15は、所定のフレームレートで動画データを出力することができる。撮像部15は、それぞれ、広角レンズまたは魚眼レンズを有し、水平方向には例えば140°~190°の範囲を撮影することができる。また、撮像部15の光軸は斜め下方に向けて設定されている。よって、撮像部15は、車両1が移動可能な路面や車両1が駐車可能な領域を含む車体2の周辺の外部の環境を逐次撮影し、撮像画像データとして出力する。
【0021】
撮像部15aは、例えば、車体2の後側の端部2eに位置され、リヤトランクのドア2hの下方の壁部に設けられている。撮像部15bは、例えば、車体2の右側の端部2fに位置され、右側のドアミラー2gに設けられている。撮像部15cは、例えば、車体2の前側、すなわち車両前後方向の前方側の端部2cに位置され、フロントバンパー等に設けられている。撮像部15dは、例えば、車体2の左側、すなわち車幅方向の左側の端部2dに位置され、左側の突出部としてのドアミラー2gに設けられている。ECU14は、複数の撮像部15で得られた画像データに基づいて演算処理や画像処理を実行し、より広い視野角の画像を生成したり、車両1を上方から見た仮想的な俯瞰画像を生成したりすることができる。なお、俯瞰画像は、平面画像とも称されうる。
【0022】
また、ECU14は、撮像部15の画像に対して画像処理を行い、車両1の周辺の路面に示された区画線を検出する。ECU14は、検出された区画線に基づき、車両1の駐車目標位置(例えば、駐車可能領域等)を検出する。
【0023】
また、図1,2に示されるように、車体2には、複数の測距部16,17として、例えば四つの測距部16a~16dと、八つの測距部17a~17hとが設けられている。測距部16,17は、例えば、超音波を発射してその反射波を捉えるソナーである。ソナーは、ソナーセンサ、あるいは超音波探知器とも称されうる。ECU14は、測距部16,17の検出結果により、車両1の周囲に位置された障害物等の物体の有無や当該物体までの距離を測定することができる。すなわち、測距部16,17は、物体を検出する検出部の一例である。なお、測距部17は、例えば、比較的近距離の物体の検出に用いられ、測距部16は、例えば、測距部17よりも遠い比較的長距離の物体の検出に用いられうる。また、測距部17は、例えば、車両1の前方および後方の物体の検出に用いられ、測距部16は、車両1の側方の物体の検出に用いられうる。
【0024】
図4は、実施形態にかかるECU(駐車支援装置)を含む車両制御システムのハードウェア構成の一例を示す図である。図4に示されるように、車両制御システム100では、ECU14や、モニタ装置11、操舵システム13、測距部16,17等の他、ブレーキシステム18、舵角センサ19、アクセルセンサ20、シフトセンサ21、車輪速センサ22等が、電気通信回線としての車内ネットワーク23を介して電気的に接続されている。車内ネットワーク23は、例えば、CAN(controller area network)として構成されている。ECU14は、車内ネットワーク23を通じて制御信号を送ることで、操舵システム13、ブレーキシステム18等を制御することができる。また、ECU14は、車内ネットワーク23を介して、トルクセンサ13b、ブレーキセンサ18b、舵角センサ19、測距部16、測距部17、アクセルセンサ20、シフトセンサ21、車輪速センサ22等の検出結果や、操作入力部10等の操作信号等を、受け取ることができる。
【0025】
ECU14は、例えば、CPU14a(central processing unit)や、ROM14b(read only memory)、RAM14c(random access memory)、表示制御部14d、音声制御部14e、SSD14f(solid state drive、フラッシュメモリ)等を有している。CPU14aは、例えば、表示装置8,12で表示される画像に関連した画像処理や、車両1の駐車目標位置の決定、車両1の移動経路の演算、物体との干渉の有無の判断、車両1の自動制御、自動制御の解除等の、各種の演算処理および制御を実行することができる。CPU14aは、ROM14b等の不揮発性の記憶装置にインストールされ記憶されたプログラムを読み出し、当該プログラムにしたがって演算処理を実行することができる。RAM14cは、CPU14aでの演算で用いられる各種のデータを一時的に記憶する。また、表示制御部14dは、ECU14での演算処理のうち、主として、撮像部15で得られた画像データを用いた画像処理や、表示装置8で表示される画像データの合成等を実行する。また、音声制御部14eは、ECU14での演算処理のうち、主として、音声出力装置9で出力される音声データの処理を実行する。また、SSD14fは、書き換え可能な不揮発性の記憶部であって、ECU14の電源がオフされた場合にあってもデータを記憶することができる。なお、CPU14aや、ROM14b、RAM14c等は、同一パッケージ内に集積されうる。また、ECU14は、CPU14aに替えて、DSP(digital signal processor)等の他の論理演算プロセッサや論理回路等が用いられる構成であってもよい。また、SSD14fに替えてHDD(hard disk drive)が設けられてもよいし、SSD14fやHDDは、ECU14とは別に設けられてもよい。ECU14は、駐車支援装置の一例である。
【0026】
ブレーキシステム18は、例えば、ブレーキのロックを抑制するABS(anti-lock brake system)や、コーナリング時の車両1の横滑りを抑制する横滑り防止装置(ESC:electronic stability control)、ブレーキ力を増強させる(ブレーキアシストを実行する)電動ブレーキシステム、BBW(brake by wire)等である。ブレーキシステム18は、アクチュエータ18aを介して、車輪3ひいては車両1に制動力を与える。また、ブレーキシステム18は、左右の車輪3の回転差などからブレーキのロックや、車輪3の空回り、横滑りの兆候等を検出して、各種制御を実行することができる。ブレーキセンサ18bは、例えば、制動操作部6の可動部の位置を検出するセンサである。ブレーキセンサ18bは、可動部としてのブレーキペダルの位置を検出することができる。ブレーキセンサ18bは、変位センサを含む。
【0027】
舵角センサ19は、例えば、ステアリングホイール等の操舵部4の操舵量を検出するセンサである。舵角センサ19は、例えば、ホール素子などを用いて構成される。ECU14は、運転者による操舵部4の操舵量や、自動操舵時の各車輪3の操舵量等を、舵角センサ19から取得して各種制御を実行する。なお、舵角センサ19は、操舵部4に含まれる回転部分の回転角度を検出する。舵角センサ19は、角度センサの一例である。
【0028】
アクセルセンサ20は、例えば、加速操作部5の可動部の位置を検出するセンサである。アクセルセンサ20は、可動部としてのアクセルペダルの位置を検出することができる。アクセルセンサ20は、変位センサを含む。
【0029】
シフトセンサ21は、例えば、変速操作部7の可動部の位置を検出するセンサである。シフトセンサ21は、可動部としての、レバーや、アーム、ボタン等の位置を検出することができる。シフトセンサ21は、変位センサを含んでもよいし、スイッチとして構成されてもよい。
【0030】
車輪速センサ22は、車輪3の回転量や単位時間当たりの回転数を検出するセンサである。車輪速センサ22は、検出した回転数を示す車輪速パルス数をセンサ値として出力する。車輪速センサ22は、例えば、ホール素子などを用いて構成されうる。ECU14は、車輪速センサ22から取得したセンサ値に基づいて車両1の移動量などを演算し、各種制御を実行する。なお、車輪速センサ22は、ブレーキシステム18に設けられている場合もある。その場合、ECU14は、車輪速センサ22の検出結果をブレーキシステム18を介して取得する。
【0031】
なお、上述した各種センサやアクチュエータの構成や、配置、電気的な接続形態等は、一例であって、種々に設定(変更)することができる。
【0032】
図5は、本実施形態にかかるECU14の機能的構成の一例を示すブロック図である。図5に示されるように、ECU14は、検出部141と、駐車目標位置設定部142と、経路算出部143と、移動制御部144と、記憶部150と、を備える。
【0033】
図5に示される検出部141、駐車目標位置設定部142、経路算出部143、移動制御部144の各構成は、CPU14aが、ROM14b内に格納されたプログラムを実行することで実現される。なお、これらの構成をハードウェア回路で実現するように構成しても良い。
【0034】
検出部141は、撮像部15が撮像した車両1の周辺の画像データに応じて、区画線を検出する。区画線は、例えば、幅を有した白線等である。検出部141は、検出された区画線のデータ(一例として位置情報)を記憶部150に格納する。すなわち、検出部141は、区画線を管理する。また、検出部141は、記憶部150にアクセスして区画線のデータを参照し、区画線に基づき(例えば、区画線を基準として)、車両1の周辺に駐車可能領域を検出する。検出部141は、検出結果を駐車目標位置設定部142へ供給する。
【0035】
駐車目標位置設定部142は、検出部141の検出結果等に基づいて、車両1の目標駐車領域および駐車目標位置を決定する。駐車目標位置設定部142は、検出部141が複数の駐車可能領域を検出した場合に、いずれの駐車可能領域を目標駐車領域とするかについて運転者の選択操作を受け付けても良い。例えば、駐車目標位置設定部142は、操作部14gから取得した操作信号により、運転者の選択操作を受け付ける。
【0036】
経路算出部143は、駐車支援が開始された場合に、車両1を現在の位置から駐車目標位置まで移動させるための移動経路を算出する。例えば、経路算出部143は、操作部14gから取得した操作信号によって駐車支援を開始する指示を受け付けた場合に、誘導経路を算出する。経路算出部143は、算出された移動経路のデータを記憶部150へ出力する。
【0037】
また、駐車目標位置設定部142および経路算出部143は、操作部14gから取得した操作信号により運転者の操作を受け付けるとしたが、運転者の操作入力はこれに限定されるものではない。例えば、操作入力部10から入力された運転者の操作を受け付けて上述の処理を実行してもよい。
【0038】
移動制御部144は、移動経路のデータに基づいて、操舵制御を実行して車両1を移動させる。具体的には、移動制御部144は、記憶部150にアクセスして移動経路のデータを参照し、移動経路に沿って車両1が移動するように、車両1の位置に応じて操舵システム13のアクチュエータ13aを制御する。この際、例えば、車両1は、運転者の加速操作部5あるいは制動操作部6の操作に応じて、加速あるいは減速(制動)される。また、移動制御部144は、モニタ装置11等に案内を表示して、運転者に対して加速操作部5あるいは制動操作部6の操作を指示してもよい。
【0039】
記憶部150は、例えばSSD14f等の記憶装置によって構成される。また、記憶部150は、駐車支援における区画線のデータ及び移動経路のデータを記憶する。具体的ンには、記憶部150は、直線群記憶部150aと、枠線群記憶部150bと、を有する。直線群記憶部150aは、直線のデータを記憶する。枠線群記憶部150bは、枠線のデータを記憶する。
【0040】
駐車支援は、一例として、移動制御部144により自動操舵が実行され、他の操作は運転者自身が実行する例を示すが、これに限定されるものではない。例えば、操舵に加え、加速操作部5の操作を移動制御部144が自動制御する構成を採用しても良い。また、変速操作部7の操作も移動制御部144が自動制御する構成を採用しても良い。
【0041】
図6は、本実施形態にかかるECU(駐車支援装置)により生成された移動経路の一例を示す図である。図6の例では、車両1は、矢印Fが示す方向に進みながら周囲を撮像する。そして、検出部141が、撮像部15により撮像された画像データにおいて路面200上の区画線201を検出する。そして、駐車目標位置設定部142が、当該区画線201の検出結果から、駐車領域Mを特定した後、当該駐車領域Mに駐車させるための駐車目標位置Nを特定する。本実施形態は、例えば、車両1の左右の後輪3Rを結ぶ線の中央位置を基準位置Gとし、当該基準位置Gが到達する位置を駐車目標位置Nとする。移動経路301は、駐車支援が開始される時点の車両1の位置P1から駐車目標位置Nまでの経路である。図6の例では、区画線201に隣接して、他車両401が駐車されている。
【0042】
図7は、実施形態における路面200を撮像した画像データを示す図である。詳細には、図7は、他車両401の影501が路面200上に他車両401の影501が有る場合の画像データである。図8は、図7の画像データにおける影501の縁部501aを拡大して示す図である。
【0043】
図7に示されるように、例えば、他車両401の影501が路面200上に有る場合には、その影501の縁部501aを撮像した撮像データにおいては、図8に示されるように、影501の縁部に色のにじみが発生する場合が有る。このような場合に、にじみ部分を区画線201として誤って認識しないように、本実施形態では以下の処理が行われる。
【0044】
図9は、実施形態にかかるECU(駐車支援装置)が実行する判定処理を説明するための図である。図10は、実施形態にかかるECU(駐車支援装置)が実行する判定処理における一対の領域を説明するための図である。図11は、実施形態における区画線に隣接して塗装が施された路面を説明するための図である。
【0045】
候補線検出部141bは、車両1の周辺の撮像によって取得された画像データにおいて区画線201の候補である候補線Qを検出する。図6,8,9に示されるように、候補線Qは、一対の直線L1,L2によって規定される。一対の直線L1,L2は、規定の範囲内の平行度で並ぶ線である。候補線Qは、図6においては、区画線201であり、図8,9では、影501の縁部501aである。すなわち、縁部501aは、一対の直線L1,L2によって規定され、一対の直線L1,L2の対向方向を幅方向とする幅を有した線(帯状線)である。
【0046】
区画線認識部141cは、画像データにおける候補線Qの幅方向で両側の一対の領域R1,R2を設定する(図9)。一対の領域R1,R2は、例えば、候補線Qに基づいて決定される。図10に示されるように、一対の領域R1,R2は、候補線Qに関して線対称である。一対の領域R1,R2は、それぞれ、候補線Qから規定の距離だけ間隔を空けて設定される。規定の距離は、候補線Qの幅(直線L1と直線L2との間の幅)よりも小さい距離である。また、各領域R1,R2の幅は、候補線Qの幅よりも狭い。また、各領域R1,R2の長さは、候補線Qの長さよりも短い。各領域R1,R2は、それぞれ、複数の画素を含む大きさに設定される。なお、各領域R1,R2の形状は、上記に限定されない。
【0047】
区画線認識部141cは、一対の領域R1,R2の輝度の差が、輝度閾値以上でるか否かを判定する判定処理を実行する。区画線認識部141cは、輝度の差が輝度閾値以上であると判定した場合には、候補線Qを区画線201として認識せず、輝度の差が輝度閾値未満であると判定した場合には、候補線Qを区画線201として認識する。一対の領域R1,R2の輝度の差は、例えば、一方の領域R1の複数の画素の輝度の平均値と他方の領域R2の複数の画素の輝度の平均値との差である。このように一対の領域R1,R2を用いることにより、輝度の探索範囲を最小限に設定することができる。また、一対の領域R1,R2を候補線Qの直線L1,L2から離間させるのは、直線L1,L2付近の輝度が安定しないためである。
【0048】
ここで、図11に示されるように、路面200において、区画線201に隣接した駐車区画に塗装601(塗りつぶし)が施されている場合には、塗装601の部分の輝度が小さくなりやすいので、候補線Qが正規の区画線201であっても、その両側の一対の領域R1,R2の輝度差が輝度閾値以上となる可能性がある。そこで、区画線認識部141cは、候補線Qの幅が幅閾値を超える場合には、判定処理を実行することなく、候補線Qを区画線201として認識する。例えば、画像データにおける影501の縁部501aの色のにじみの幅は、一般的な白線の区画線201よりも幅が狭い。よって、幅閾値を、にじみの幅よりも大きく所定の区画線201の幅より小さくすることにより、候補線Qの両側の輝度に差がある場合であっても、当該候補線Qの幅が幅閾値を超えていれば、区画線認識部141cが当該候補線Qを区画線201として認識することができる。
【0049】
また、区画線認識部141cは、画像データにおける候補線Qの画素の分解能が分解能閾値を超える場合には、判定処理を実行することなく、候補線Qを区画線201として認識する。候補線Qの画素の分解能は、例えば、候補線Qにおける車両1側の端部の部分の画素の分解能である。詳細には、分解能は、[直線L1,L2のそれぞれの前端L11,L21(2点)の間の距離(mm)]÷[直線L1,L2のそれぞれの前端L11,L21(2点)の間のピクセル数距離(pixel)]により求められる。直線L1,L2の前端L11,L21とは、車両1の現在(最新)の位置を原点とする座標系で表される直線L1,L2のそれぞれの両端のうち車両1側の端である。分解能閾値は、例えば、50~80(mm/pixel)である。なお、分解能閾値は、上記以外であってもよい。画像データにおいては、画像中心から離れる程、すなわち画素の分解能が大きい程、色収差による色のにじみが生じやすい。換言すると、画像データにおいては、画像中心に近い程、すなわち画素の分解能が小さい程、色収差による色のにじみが生じにくい。よって、候補線Qの両側の輝度に差がある場合であっても、当該候補線Qにおける画素の分解能が分解能閾値を超えていれば、区画線認識部141cが当該候補線Qを区画線201として認識することができる。
【0050】
次に、車両の駐車目標位置を設定する処理について図12を用いて説明する。図12は、車両の駐車目標位置を設定する処理を示すフローチャートである。
【0051】
ECU14において、検出部141は、撮像部15で撮像された路面画像のデータを取得し(S1)、画像データにおける区画線を認識(検出)する(S2)。検出部141は、認識結果を駐車目標位置設定部142へ供給するとともに、区画線のデータを記憶部150に格納し、区画線を管理する(S3)。検出部141は、記憶部150にアクセスして区画線のデータを参照し、区画線に基づき(例えば、区画線を基準として)、車両1の周辺に駐車可能領域を検出する。検出部141は、検出結果を駐車目標位置設定部142へ供給する。駐車目標位置設定部142は、検出部141の検出結果等に基づいて、車両1の目標駐車領域および駐車目標位置を決定する(S4)。経路算出部143は、駐車支援が開始された場合に、車両1を現在の位置から駐車目標位置まで移動させるための移動経路を算出する。経路算出部143は、算出された移動経路のデータを記憶部150へ出力する(S5)。移動制御部144は、記憶部150にアクセスして移動経路のデータを参照し、移動経路に沿って車両1が移動するように、操舵制御を実行して車両1を移動させる。
【0052】
次に、区画線認識の処理(S2)の詳細について図13を用いて説明する。図13は、実施形態における車両1の区画線認識処理を示すフローチャートである。
【0053】
検出部141は、取得した画像データにおいてエッジを抽出し(S11)、抽出したエッジに基づいて、画像データにおいて直線を抽出する(S12)。検出部141は、抽出した直線に対して区画線らしさを判定する(S13)。区画線らしさは、例えば、直線の長さに基づく。検出部141は、直線の長さが所定の範囲内である場合に、直線が区画線らしい(区画線の一部らしい)と判定する。検出部141は、区画線らしい(区画線の一部らしい)と判定した直線を直線群記憶部150aに記憶させる。次に、検出部141は、枠線を検出する(S14)。枠線は、区画線を構成する一対の直線である。S14では、詳細には、検出部141は、枠線を含む区画線を検出する。
【0054】
次に、枠線検出の処理(S14)の詳細について図14を用いて説明する。図14は、実施形態における車両の枠線検出処理を示すフローチャートである。
【0055】
候補線検出部141bは、候補線Qを検出する(S21)。具体的には、候補線検出部141bは、直線群記憶部150aに記憶された直線からペア(直線ペア)を判定する。候補線検出部141bは、互いの間隔が所定の間隔以下でかつ二つの直線の平行度が所定の範囲の二つの直線をペアであると判定する。この二つの直線は、候補線の枠線である。すなわち、候補線検出部141bは、候補線を検出する。候補線検出部141bは、ペアであると判定した二つの直線を関連付けして枠線群記憶部150bに記憶させる。換言すると、候補線検出部141bは、候補線を枠線群記憶部150bに記憶させる。
【0056】
次に、区画線認識部141cは、候補線Qの幅が幅閾値以下を判定する(S22)。区画線認識部141cは、候補線Qの幅が幅閾値以下の場合には(S22:Yes)、候補線Qの画素分解能が分解能閾値以上か否かを判定する(S23)。区画線認識部141cは、画素分解能が分解能閾値以上である場合には(S23:Yes)、判定処理を実施する(S24~S25)。具体的には、区画線認識部141cは、一対の領域R1,R2のそれぞれの輝度の差である輝度差を算出し(S24)、当該輝度差が輝度閾値以上でるか否かを判定する(S25)。区画線認識部141cは、輝度の差が輝度閾値以上であると判定した場合には(S25:Yes)、候補線Qを区画線201として認識せず、除外処理を行う(S26)。除外処理は、枠線群記憶部150bから、ペアの直線(候補線Q)を削除する処理である。
【0057】
一方、区画線認識部141cは、S25において、輝度の差が輝度閾値未満であると判定した場合には(S25:No)、枠線群記憶部150bにおけるペアの直線(候補線Q)の記憶を保持する(S27)。すなわち、区画線認識部141cは、候補線Qを区画線201として認識する。
【0058】
また、区画線認識部141cは、候補線Qの幅が幅閾値を超えている場合(S22:No)と、画素分解能が分解能閾値以上である場合(S23:No)と、のいずれかの場合には、S24~S25の判定処理を実行することなく、枠線群記憶部150bにおけるペアの直線(候補線Q)の記憶を保持する(S27)。すなわち、区画線認識部141cは、候補線Qを区画線201として認識する。
【0059】
以上のように、本実施形態では、ECU14(駐車支援装置)は、候補線検出部141bと、区画線認識部141cと、駐車目標位置設定部142と、移動制御部144と、を備える。候補線検出部141bは、車両1の周辺を撮像した画像データにおいて区画線201の候補である候補線Qを検出する。区画線認識部141cは、画像データにおける候補線Qの幅方向で両側の一対の領域R1,R2、の輝度の差が、輝度閾値以上でるか否かを判定する判定処理を実行する。区画線認識部141cは、輝度の差が輝度閾値以上であると判定した場合には、候補線Qを区画線201として認識せず、輝度の差が輝度閾値未満であると判定した場合には、候補線Qを区画線201として認識する。駐車目標位置設定部142は、区画線201に基づいて駐車目標位置Nを設定する。移動制御部144は、駐車目標位置Nに車両1を移動させる。
【0060】
このような構成によれば、例えば、候補線検出部141bが、影501の縁部501aが撮像された画像データにおいて影501の縁部501aを候補線Qとして検出した場合であっても、当該候補線Qの両側の一対の領域R1,R2輝度の差が輝度閾値以上である場合には、区画線認識部141cは、当該候補線Qすなわち影の縁部を区画線201として認識しない。よって、上記構成によれば、影501の縁部501aが区画線201として誤認識されることが抑制されるので、区画線201の検出精度を向上させることができる。
【0061】
また、区画線認識部141cは、候補線Qの幅が幅閾値を超える場合には、判定処理を実行することなく、候補線Qを区画線201として認識する。
【0062】
このような構成によれば、正規の区画線201が撮像された画像データにおいて正規の区画線201が候補線Qとして検出され、当該候補線Qの両側の輝度に差がある場合であっても、当該候補線Qの幅が幅閾値を超えていれば、区画線認識部141cが当該候補線Qを区画線201として認識する。よって、上記構成によれば、影501の縁部501aが区画線201として誤認識されるのが抑制されるとともに、正規の区画線201が正しく認識されやすい。
【0063】
また、区画線認識部141cは、画像データにおける候補線Qの画素の分解能が分解能閾値を超える場合には、判定処理を実行することなく、候補線Qを区画線201として認識する。
【0064】
このような構成によれば、候補線Qの両側の輝度に差がある場合であっても、当該候補線Qにおける画素の分解能が分解能閾値を超えていれば、区画線認識部141cが当該候補線Qを区画線201として認識する。よって、上記構成によれば、影の縁部が区画線201として誤認識されるのが抑制されるとともに、正規の区画線201が正しく認識されやすい。
【0065】
また、一対の領域R1,R2の輝度の差は、一方の領域R1の複数の画素の輝度の平均値と他方の領域R2の複数の画素の輝度の平均値との差である。
【0066】
このような構成によれば、例えば、領域R1,R2の複数の画素の輝度の平均値が判定に用いられるので、領域R1,R2中の輝度のばらつきがあっても、一対の領域R1,R2の輝度を比較することができる。
【0067】
なお、本実施形態では、画像データの表色系としてRGB表色系の例が示されたがこれに限定されない。例えば、画像データの表色系は、YUV表色系やHSV表色、HSL表色系等であってもよい。
【0068】
以上、本発明の実施形態を例示したが、上記実施形態は一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。また、各例の構成や形状は、部分的に入れ替えて実施することも可能である。また、各構成や形状等のスペック(構造や、種類、方向、形状、大きさ、長さ、幅、高さ、数、配置、位置等)は、適宜に変更して実施することができる。
【符号の説明】
【0069】
1…車両、14…ECU(駐車支援装置)、141b…候補線検出部、141c…区画線認識部、142…駐車目標位置設定部、144…移動制御部、201…区画線、N…駐車目標位置、Q…候補線。
図1
図2
図3
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図5
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図10
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