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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-10
(45)【発行日】2024-06-18
(54)【発明の名称】データ伝送方法および装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 28/18 20090101AFI20240611BHJP
   H04W 72/232 20230101ALI20240611BHJP
   H04W 72/1273 20230101ALI20240611BHJP
【FI】
H04W28/18
H04W72/232
H04W72/1273
【請求項の数】 26
(21)【出願番号】P 2022531499
(86)(22)【出願日】2019-11-29
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-01-31
(86)【国際出願番号】 CN2019122190
(87)【国際公開番号】W WO2021103004
(87)【国際公開日】2021-06-03
【審査請求日】2022-07-04
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】504161984
【氏名又は名称】ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ルオ、ジフ
(72)【発明者】
【氏名】ジン、ジェ
【審査官】伊藤 嘉彦
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2016/0100422(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0019794(US,A1)
【文献】3GPP,3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; NR; Physical layer procedures for data (Release 15)[online],3GPP TS 38.214 V15.7.0,Internet:<URL:https://www.3gpp.org/ftp/Specs/archive/38_series/38.214/38214-f70.zip>,2019年09月28日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00 - 99/00
H04B 7/24 - 7/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークデバイスから下りリンク制御情報(DCI)を受信する段階であって、前記DCIがデータをスケジューリングし且つ前記データの変調方式を示し、前記データの前記変調方式が第1の変調方式または第2の変調方式であり、前記第1の変調方式に対応する変調次数が2より大きく、前記第2の変調方式に対応する変調次数は、前記第1の変調方式に対応する前記変調次数より小さく、前記DCIが変調・符号化方式(MCS)指示情報を含み、前記MCS指示情報が前記データのMCSインデックスを確定するためのものであり、前記MCSインデックスが15と等しい場合、前記データの前記変調方式が前記第1の変調方式であり、前記MCSインデックスが15より小さい場合、前記データの前記変調方式が前記第2の変調方式である、受信する段階と、
前記変調方式に基づいて前記データを受信または送信する段階と
を備え、
前記データが下りリンクデータであり、前記下りリンクデータの前記変調方式が前記第1の変調方式である場合、前記下りリンクデータの繰り返し数を確定するのに用いられるビットの数が0であり、前記DCIがMCSフィールドを含み、前記MCSフィールドに含まれるビットの数が4であり、前記DCIがDCIフォーマットN1である、法。
【請求項2】
前記第1の変調方式が16QAMである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記データが下りリンクデータであり、前記第2の変調方式が4位相偏移変調(QPSK)である、または
前記データが上りリンクデータであり、前記第2の変調方式がQPSKもしくは2位相偏移変調(BPSK)である、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記下りリンクデータの前記繰り返し数が1もしくは1以外の決定された値である、求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
下りリンク制御情報を受信する前記段階の前に、前記方法がさらに、
前記ネットワークデバイスから構成情報を受信する段階であって、前記構成情報が、前記第1の変調方式を有効にすることを示す、受信する段階を備える、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記データの前記変調方式が前記第1の変調方式である場合、前記DCIが第2の情報を含み、前記第2の情報が、第1の信号に対する、前記DCIによってスケジューリングされた前記データの電力比率を確定するのに用いられる、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
データの変調方式を確定し、下りリンク制御情報(DCI)を端末デバイスに送信する段階であって、前記DCIが前記データをスケジューリングし且つ前記データの前記変調方式を示し、前記データの前記変調方式が第1の変調方式または第2の変調方式であり、前記第1の変調方式に対応する変調次数が2より大きく、前記第2の変調方式に対応する変調次数は、前記第1の変調方式に対応する前記変調次数より小さく、前記DCIが変調・符号化方式(MCS)指示情報を含み、前記MCS指示情報が前記データのMCSインデックスを確定するためのものであり、前記MCSインデックスが15と等しい場合、前記データの前記変調方式が前記第1の変調方式であり、前記MCSインデックスが15より小さい場合、前記データの前記変調方式が前記第2の変調方式である、送信する段階と、
前記変調方式に基づいて前記データを受信または送信する段階と
を備え、
前記データが下りリンクデータであり、前記下りリンクデータの前記変調方式が前記第1の変調方式である場合、前記下りリンクデータの繰り返し数を確定するのに用いられるビットの数が0であり、前記DCIがMCSフィールドを含み、前記MCSフィールドに含まれるビットの数が4であり、前記DCIがDCIフォーマットN1である、法。
【請求項8】
前記第1の変調方式が16QAMである、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記データが下りリンクデータであり、前記第2の変調方式が4位相偏移変調(QPSK)である、または
前記データが上りリンクデータであり、前記第2の変調方式がQPSKもしくは2位相偏移変調(BPSK)である、請求項7または8に記載の方法。
【請求項10】
前記下りリンクデータの前記繰り返し数が1もしくは1以外の決定された値である、求項7から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
下りリンク制御情報を送信する前記段階の前に、前記方法がさらに、
構成情報を前記端末デバイスに送信する段階であって、前記構成情報が、前記第1の変調方式を有効にすることを示す、送信する段階を備える、請求項7から10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記データの前記変調方式が前記第1の変調方式である場合、前記DCIが第2の情報を含み、前記第2の情報が、第1の信号に対する、前記DCIによってスケジューリングされた前記データの電力比率を確定するのに用いられる、請求項7から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに連結された1つまたは複数のメモリであって、プログラミング命令を格納する、1つまたは複数のメモリと、
を備える装置であって、前記プログラミング命令が前記少なくとも1つのプロセッサにより実行されると、
ネットワークデバイスから下りリンク制御情報(DCI)を受信することであって、前記DCIがデータをスケジューリングし且つ前記データの変調方式を示し、前記データの前記変調方式が第1の変調方式または第2の変調方式であり、前記第1の変調方式に対応する変調次数が2より大きく、前記第2の変調方式に対応する変調次数は、前記第1の変調方式に対応する前記変調次数より小さく、前記DCIが変調・符号化方式(MCS)指示情報を含み、前記MCS指示情報が前記データのMCSインデックスを確定するためのものであり、前記MCSインデックスが15と等しい場合、前記データの前記変調方式が前記第1の変調方式であり、前記MCSインデックスが15より小さい場合、前記データの前記変調方式が前記第2の変調方式である、受信することと、
前記変調方式に基づいて前記データを受信または送信することと
を行う、装置であって、
前記データが下りリンクデータであり、前記下りリンクデータの前記変調方式が前記第1の変調方式である場合、前記下りリンクデータの繰り返し数を確定するのに用いられるビットの数が0であり、前記DCIがMCSフィールドを含み、前記MCSフィールドに含まれるビットの数が4であり、前記DCIがDCIフォーマットN1である、置。
【請求項14】
前記第1の変調方式が16QAMである、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記データが下りリンクデータであり、前記第2の変調方式が4位相偏移変調(QPSK)である、または
前記データが上りリンクデータであり、前記第2の変調方式がQPSKもしくは2位相偏移変調(BPSK)である、請求項13または14に記載の装置。
【請求項16】
前記下りリンクデータの前記繰り返し数が1もしくは1以外の決定された値である、求項13から15のいずれか一項に記載の装置。
【請求項17】
プログラミングがさらに命令を含み、前記命令が前記少なくとも1つのプロセッサにより実行されると、
前記ネットワークデバイスから構成情報を受信することであって、前記構成情報が、前記第1の変調方式を有効にすることを示す、受信することを行う、請求項13から16のいずれか一項に記載の装置。
【請求項18】
前記データの前記変調方式が前記第1の変調方式である場合、前記DCIが第2の情報を含み、前記第2の情報が、第1の信号に対する、前記DCIによってスケジューリングされた前記データの電力比率を確定するのに用いられる、請求項13から17のいずれか一項に記載の装置。
【請求項19】
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに連結されており、プログラミング命令を格納する、1つまたは複数のメモリと
を備え、前記プログラミング命令が前記少なくとも1つのプロセッサにより実行されると、
データの変調方式を確定し、下りリンク制御情報(DCI)を端末デバイスに送信することであって、前記DCIが前記データをスケジューリングし且つ前記データの前記変調方式を示し、前記データの前記変調方式が第1の変調方式または第2の変調方式であり、前記第1の変調方式に対応する変調次数が2より大きく、前記第2の変調方式に対応する変調次数は、前記第1の変調方式に対応する前記変調次数より小さく、前記DCIが変調・符号化方式(MCS)指示情報を含み、前記MCS指示情報が前記データのMCSインデックスを確定するためのものであり、前記MCSインデックスが15と等しい場合、前記データの前記変調方式が前記第1の変調方式であり、前記MCSインデックスが15より小さい場合、前記データの前記変調方式が前記第2の変調方式である、送信することと、
前記変調方式に基づいて前記データを受信または送信することと
を行う、装置であって、
前記データが下りリンクデータであり、前記下りリンクデータの前記変調方式が前記第1の変調方式である場合、前記下りリンクデータの繰り返し数を確定するのに用いられるビットの数が0であり、前記DCIがMCSフィールドを含み、前記MCSフィールドに含まれるビットの数が4であり、前記DCIがDCIフォーマットN1である、置。
【請求項20】
前記第1の変調方式が16QAMである、請求項19に記載の装置。
【請求項21】
前記データが下りリンクデータであり、前記第2の変調方式が4位相偏移変調(QPSK)である、または
前記データが上りリンクデータであり、前記第2の変調方式がQPSKもしくは2位相偏移変調(BPSK)である、請求項19または20に記載の装置。
【請求項22】
前記下りリンクデータの前記繰り返し数が1もしくは1以外の決定された値である、求項19から21のいずれか一項に記載の装置。
【請求項23】
プログラミングがさらに命令を含み、前記命令が前記少なくとも1つのプロセッサにより実行されると、
前記端末デバイスに構成情報を送信することであって、前記構成情報が、前記第1の変調方式を有効にすることを示す、送信することを行う、請求項19から22のいずれか一項に記載の装置。
【請求項24】
プロセッサと、送受信機と、メモリとを備える通信装置であって、
前記プロセッサが前記メモリに格納されたコンピュータプログラムまたは命令を実行するように構成されており、前記コンピュータプログラムまたは前記命令が実行されると、前記通信装置が請求項1から6または請求項7から12のいずれか一項に記載の方法を実施することが可能になる、通信装置。
【請求項25】
コンピュータプログラムまたは命令を格納する可読記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムまたは前記命令が実行されると、請求項1から6または7から12のいずれか一項に記載の方法が行われる、可読記憶媒体。
【請求項26】
命令を含むコンピュータプログラムであって、コンピュータによって前記命令が実行されると、前記コンピュータに請求項1から6または7から12のいずれか一項に記載の方法を実行させる、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は無線通信技術の分野に関し、具体的には、データ伝送方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
モノのインターネット(internet of things:IoT)とは、「モノを互いに接続するのに用いるインターネット」である。モノのインターネットは、インターネットのユーザ側をあらゆる対象物に拡張して、情報交換および通信を行う。そのような通信モードは、マシンタイプ通信(machine type communications:MTC)とも呼ばれており、通信ノードがMTC端末と呼ばれることがある。代表的なモノのインターネットの応用例には、スマートグリッド、スマート農業、スマート輸送、スマート世帯、環境検出などが含まれている。モノのインターネットは、例えば、屋外のシナリオから屋内のシナリオまで、また地上のシナリオから地下のシナリオまで、複数のシナリオに適用される必要がある。したがって、モノのインターネットの設計には多くの特殊な要件が課されている。IoTでは、ノード間のデータ伝送に用いられる帯域幅が狭い。したがって、モノのインターネットは、狭帯域型のモノのインターネット(narrowband internet of things:NB-IoT)とも呼ばれることがある。
【0003】
現在、下りリンクにおいてNB-IoTによりサポートされる変調方式が4位相偏移変調(quadrature phase shift keying:QPSK)であり、上りリンクにおいてNB-IoTによりサポートされる変調方式が2位相偏移変調(binary phase shift keying:BPSK)およびQPSKである。NB-IoTは、低速型のモノのインターネットによるサービスをサポートすることができる。16直交振幅変調(16 quadrature amplitude modulation:16QAM)および64QAMなどの高次の変調が、NB-IoT R17に導入されるとみなされており、データ伝送レートが増加し、より高速のモノのインターネットによるサービスがサポートされることになる。下りリンク制御情報が高次の変調に基づいてスケジューリングをどのようにサポートするかが、解決すべき喫緊の課題である。
【発明の概要】
【0004】
本願の実装例の目的とは、高次の変調に基づいてスケジューリングをサポートするデータ伝送方法および装置を提供することである。
【0005】
第1態様によれば、本願の一実施形態がデータ伝送方法を提供する。本方法は、端末デバイスがネットワークデバイスから下りリンク制御情報DCIを受信する段階であって、DCIは下りリンクデータをスケジューリングし且つ下りリンクデータの変調方式を示すのに用いられ、下りリンクデータの変調方式は第1の変調方式または4位相偏移変調QPSKであり、第1の変調方式に対応する変調次数が2より大きい、受信する段階と、端末デバイスが変調方式に基づいて下りリンクデータを受信する段階とを含む。
【0006】
前述の手順に基づいて、ネットワークデバイスがDCIを用いて下りリンクデータの変調方式を示すことにより、端末デバイスはDCIによって示された変調方式に基づいて下りリンクデータを受信できるようになる。このように、DCIを用いて高次の変調に基づくスケジューリングを実施することができる。
【0007】
実現可能な一実装例では、DCIは繰り返し数指示情報を含み、繰り返し数指示情報は、下りリンクデータの繰り返し数NRepを確定するのに用いられる。NRepがR0より小さいもしくはR0と等しい場合、下りリンクデータの変調方式は第1の変調方式である、またはNRepがR0より大きい場合、下りリンクデータの変調方式はQPSKであり、R0は1より大きいもしくは1と等しい正の整数である。
【0008】
実現可能な一実装例では、繰り返し数指示情報は4つのビットを含む。
【0009】
実現可能な一実装例では、DCIはDCI繰り返し数指示情報を含み、DCI繰り返し数指示情報はDCIの繰り返し数を確定するのに用いられる。DCIの繰り返し数がR1より小さいもしくはR1と等しい場合、下りリンクデータの変調方式は第1の変調方式である、またはDCIの繰り返し数がR1より大きい場合、下りリンクデータの変調方式はQPSKであり、R1は1より大きいもしくは1と等しい正の整数である。
【0010】
実現可能な一実装例では、DCI繰り返し数指示情報は2つのビットを含む。
【0011】
実現可能な一実装例では、DCIは変調・符号化方式MCS指示情報を含み、MCS指示情報は下りリンクデータのMCSインデックスを確定するのに用いられる。MCSインデックスがM0より大きいもしくはM0と等しい場合、下りリンクデータの変調方式は第1の変調方式である、またはMCSインデックスがM0より小さい場合、下りリンクデータの変調方式はQPSKであり、M0は0より大きいもしくは0と等しい整数である。
【0012】
実現可能な一実装例では、MCS指示情報は、4つのビット、5つのビット、または6つのビットを含む。
【0013】
実現可能な一実装例では、DCIは第1の情報を含み、第1の情報は、下りリンクデータの変調方式が第1の変調方式またはQPSKであることを確定するのに用いられる。第1の情報の値が第1の値である場合、下りリンクデータの変調方式は第1の変調方式である、または第1の情報の値が第2の値である場合、下りリンクデータの変調方式はQPSKである。
【0014】
実現可能な一実装例では、DCIを搬送する下りリンク制御チャネルのCRCが第1のRNTIを用いてスクランブルされている場合、下りリンクデータの変調方式は第1の変調方式であり、第1のRNTIはネットワークデバイスによって設定されている、またはDCIを搬送する下りリンク制御チャネルのCRCがC-RNTIを用いてスクランブルされている場合、下りリンクデータの変調方式はQPSKである。
【0015】
実現可能な一実装例では、下りリンクデータの変調方式が第1の変調方式である場合、DCI内にあり且つ下りリンクデータの繰り返し数を確定するのに用いられるビットの数は、0、1、2、または3である。
【0016】
実現可能な一実装例では、下りリンクデータの変調方式が第1の変調方式である場合、DCI内にあり且つDCIの繰り返し数を確定するのに用いられるビットの数は、0または1である。
【0017】
実現可能な一実装例では、下りリンクデータの変調方式が第1の変調方式である場合、DCIはさらに変調・符号化方式MCSフィールドを含み、MCSフィールドに含まれるビットの数は1、2、3、または4である。
【0018】
実現可能な一実装例では、下りリンクデータの変調方式が第1の変調方式である場合、DCIは第2の情報を含み、第2の情報は、第1の信号に対する、DCIによってスケジューリングされた下りリンクデータの電力比率を確定するのに用いられる。
【0019】
実現可能な一実装例では、第2の情報はM個のビットを含み、Mは0より大きい整数である。
【0020】
実現可能な一実装例では、Mは3より小さいまたは3と等しい。
【0021】
実現可能な一実装例では、第1の変調方式は、8PSK、16QAM、64QAM、または256QAMである。
【0022】
実現可能な一実装例では、DCIのフォーマットがフォーマットN1である。
【0023】
実現可能な一実装例では、DCIは第2の情報を含み、第2の情報は、第1の信号に対する下りリンクデータの電力比率を確定するのに用いられる。
【0024】
第2態様によれば、データ伝送方法が提供される。本方法は、ネットワークデバイスが下りリンクデータの変調方式を確定し、下りリンク制御情報DCIを端末デバイスに送信する段階であって、DCIは下りリンクデータをスケジューリングし且つ下りリンクデータの変調方式を示すのに用いられ、下りリンクデータの変調方式は第1の変調方式または4位相偏移変調QPSKであり、第1の変調方式に対応する変調次数が2より大きい、送信する段階と、ネットワークデバイスが変調方式に基づいて下りリンクデータを端末デバイスに送信する段階とを含む。
【0025】
前述の手順に基づいて、ネットワークデバイスがDCIを用いて下りリンクデータの変調方式を示すことにより、端末デバイスはDCIによって示された変調方式に基づいて下りリンクデータを受信できるようになる。このように、DCIを用いて高次の変調に基づくスケジューリングを実施することができる。
【0026】
実現可能な一実装例では、DCIは繰り返し数指示情報を含み、繰り返し数指示情報は、下りリンクデータの繰り返し数NRepを確定するのに用いられる。NRepがR0より小さいもしくはR0と等しい場合、下りリンクデータの変調方式は第1の変調方式である、またはNRepがR0より大きい場合、下りリンクデータの変調方式はQPSKであり、R0は1より大きいもしくは1と等しい正の整数である。
【0027】
実現可能な一実装例では、繰り返し数指示情報は4つのビットを含む。
【0028】
実現可能な一実装例では、DCIはDCI繰り返し数指示情報を含み、DCI繰り返し数指示情報はDCIの繰り返し数を確定するのに用いられる。DCIの繰り返し数がR1より小さいもしくはR1と等しい場合、下りリンクデータの変調方式は第1の変調方式である、またはDCIの繰り返し数がR1より大きい場合、下りリンクデータの変調方式はQPSKであり、R1は1より大きいもしくは1と等しい正の整数である。
【0029】
実現可能な一実装例では、DCI繰り返し数指示情報は2つのビットを含む。
【0030】
実現可能な一実装例では、DCIは変調・符号化方式MCS指示情報を含み、MCS指示情報は下りリンクデータのMCSインデックスを確定するのに用いられる。MCSインデックスがM0より大きいもしくはM0と等しい場合、下りリンクデータの変調方式は第1の変調方式である、またはMCSインデックスがM0より小さい場合、下りリンクデータの変調方式はQPSKであり、M0は0より大きいもしくは0と等しい整数である。
【0031】
実現可能な一実装例では、MCS指示情報は、4つのビット、5つのビット、または6つのビットを含む。
【0032】
実現可能な一実装例では、DCIは第1の情報を含み、第1の情報は、下りリンクデータの変調方式が第1の変調方式またはQPSKであることを確定するのに用いられる。第1の情報の値が第1の値である場合、下りリンクデータの変調方式は第1の変調方式である、または第1の情報の値が第2の値である場合、下りリンクデータの変調方式はQPSKである。
【0033】
実現可能な一実装例では、DCIを搬送する下りリンク制御チャネルのCRCが第1のRNTIを用いてスクランブルされている場合、下りリンクデータの変調方式は第1の変調方式であり、第1のRNTIはネットワークデバイスによって設定されている、またはDCIを搬送する下りリンク制御チャネルのCRCがC-RNTIを用いてスクランブルされている場合、下りリンクデータの変調方式はQPSKである。
【0034】
実現可能な一実装例では、下りリンクデータの変調方式が第1の変調方式である場合、DCI内にあり且つ下りリンクデータの繰り返し数を確定するのに用いられるビットの数は、0、1、2、または3である。
【0035】
実現可能な一実装例では、下りリンクデータの変調方式が第1の変調方式である場合、DCI内にあり且つDCIの繰り返し数を確定するのに用いられるビットの数は、0または1である。
【0036】
実現可能な一実装例では、下りリンクデータの変調方式が第1の変調方式である場合、DCIはさらに変調・符号化方式MCSフィールドを含み、MCSフィールドに含まれるビットの数は1、2、3、または4である。
【0037】
実現可能な一実装例では、下りリンクデータの変調方式が第1の変調方式である場合、DCIは第2の情報を含み、第2の情報は、第1の信号に対する、DCIによってスケジューリングされた下りリンクデータの電力比率を確定するのに用いられる。
【0038】
実現可能な一実装例では、第2の情報はM個のビットを含み、Mは0より大きい整数である。
【0039】
実現可能な一実装例では、Mは3より小さいまたは3と等しい。
【0040】
実現可能な一実装例では、第1の変調方式は、8PSK、16QAM、64QAM、または256QAMである。
【0041】
実現可能な一実装例では、DCIのフォーマットがフォーマットN1である。
【0042】
実現可能な一実装例では、DCIは第2の情報を含み、第2の情報は、第1の信号に対する下りリンクデータの電力比率を確定するのに用いられる。
【0043】
第3態様によれば、本願は1つの方法を提供する。本方法は、端末デバイスがネットワークデバイスから下りリンク制御情報DCIを受信する段階であって、DCIは上りリンクデータをスケジューリングし且つ上りリンクデータの変調方式を示すのに用いられ、上りリンクデータの変調方式は第1の変調方式、4位相偏移変調QPSK、またはBPSKであり、第1の変調方式に対応する変調次数が2より大きい、受信する段階と、端末デバイスが変調方式に基づいて上りリンクデータをネットワークデバイスに送信する段階とを含む。
【0044】
前述の手順に基づいて、ネットワークデバイスがDCIを用いて上りリンクデータの変調方式を示すことにより、端末デバイスはDCIによって示された変調方式に基づいて上りリンクデータを受信できるようになる。このように、DCIを用いて高次の変調に基づくスケジューリングを実施することができる。
【0045】
実現可能な一実装例では、DCIは繰り返し数指示情報を含み、繰り返し数指示情報は、上りリンクデータの繰り返し数NRepを確定するのに用いられる。NRepがR0より小さいもしくはR0と等しい場合、上りリンクデータの変調方式は第1の変調方式である、またはNRepがR0より大きい場合、上りリンクデータの変調方式はQPSKまたはBPSKであり、R0は1より大きいもしくは1と等しい正の整数である。
【0046】
実現可能な一実装例では、繰り返し数指示情報は3つのビットを含む。
【0047】
実現可能な一実装例では、DCIはDCI繰り返し数指示情報を含み、DCI繰り返し数指示情報はDCIの繰り返し数を確定するのに用いられる。DCIの繰り返し数がR1より小さいもしくはR1と等しい場合、上りリンクデータの変調方式は第1の変調方式である、またはDCIの繰り返し数がR1より大きい場合、上りリンクデータの変調方式はQPSKまたはBPSKであり、R1は1より大きいもしくは1と等しい正の整数である。
【0048】
実現可能な一実装例では、DCI繰り返し数指示情報は2つのビットを含む。
【0049】
実現可能な一実装例では、DCIは副搬送波指示情報を含み、副搬送波指示情報は上りリンクデータの副搬送波の数を確定するのに用いられる。副搬送波の数がS0より大きいもしくはS0と等しい場合、上りリンクデータの変調方式は第1の変調方式である、または副搬送波の数がS0より小さい場合、上りリンクデータの変調方式はQPSKまたはBPSKであり、S0は1より大きいもしくは1と等しい正の整数である。
【0050】
実現可能な一実装例では、副搬送波指示情報は6つのビットを含む。
【0051】
実現可能な一実装例では、DCIは変調・符号化方式MCS指示情報を含み、MCS指示情報は上りリンクデータのMCSインデックスを確定するのに用いられる。MCSインデックスがM0より大きいもしくはM0と等しい場合、上りリンクデータの変調方式は第1の変調方式である、またはMCSインデックスがM0より小さい場合、上りリンクデータの変調方式はQPSKまたはBPSKであり、R1は1より大きいもしくは1と等しい正の整数である。
【0052】
実現可能な一実装例では、MCS指示情報は、4つのビット、5つのビット、または6つのビットを含む。
【0053】
実現可能な一実装例では、DCIは第1の情報を含み、第1の情報は、上りリンクデータの変調方式を確定するのに用いられる。第1の情報の値が第1の値である場合、上りリンクデータの変調方式は第1の変調方式である、または第1の情報の値が第2の値である場合、上りリンクデータの変調方式はQPSKもしくはBPSKである。
【0054】
実現可能な一実装例では、DCIを搬送する下りリンク制御チャネルのCRCが第1のRNTIを用いてスクランブルされている場合、上りリンクデータの変調方式は第1の変調方式であり、第1のRNTIはネットワークデバイスによって設定されている、またはDCIを搬送する下りリンク制御チャネルのCRCがC-RNTIを用いてスクランブルされている場合、上りリンクデータの変調方式はQPSKまたはBPSKである。
【0055】
実現可能な一実装例では、上りリンクデータの変調方式が第1の変調方式である場合、DCI内にあり且つ上りリンクデータの繰り返し数を示すのに用いられるビットの数は、0、1、2、または3である。
【0056】
実現可能な一実装例では、上りリンクデータの変調方式が第1の変調方式である場合、DCI内にあり且つDCIの繰り返し数を確定するのに用いられるビットの数は、0または1である。
【0057】
実現可能な一実装例では、上りリンクデータの変調方式が第1の変調方式である場合、DCI内にあり且つ上りリンクデータの副搬送波の数を確定するのに用いられるビットの数は、0、1、2、3、4、または5である。
【0058】
実現可能な一実装例では、上りリンクデータの変調方式が第1の変調方式である場合、DCIはさらに変調・符号化方式MCSフィールドを含み、MCSフィールドに含まれるビットの数は1、2、3、または4である。
【0059】
実現可能な一実装例では、上りリンクデータの変調方式が第1の変調方式である場合、DCI内にあり且つ上りリンクデータの冗長バージョンを示すのに用いられるビットの数は、0または1である。
【0060】
実現可能な一実装例では、第1の変調方式は、8PSK、16QAM、64QAM、または256QAMである。
【0061】
実現可能な一実装例では、DCIのフォーマットがフォーマットN0である。
【0062】
実現可能な一実装例では、DCIを搬送する下りリンク制御チャネルのCRCがSPSのC-RNTIを用いてスクランブルされている場合、第1の情報の値が0または1に設定される。
【0063】
第4態様によれば、本願は1つの方法を提供する。本方法は、ネットワークデバイスが上りリンクデータの変調方式を確定し、下りリンク制御情報DCIを端末デバイスに送信する段階であって、DCIは上りリンクデータをスケジューリングし且つ上りリンクデータの変調方式を示すのに用いられ、上りリンクデータの変調方式は第1の変調方式、4位相偏移変調QPSK、またはBPSKであり、第1の変調方式に対応する変調次数が2より大きい、送信する段階と、ネットワークデバイスが変調方式に基づいて上りリンクデータを端末デバイスから受信する段階とを含む。
【0064】
前述の手順に基づいて、ネットワークデバイスがDCIを用いて上りリンクデータの変調方式を示すことにより、端末デバイスはDCIによって示された変調方式に基づいて上りリンクデータを受信できるようになる。このように、DCIを用いて高次の変調に基づくスケジューリングを実施することができる。
【0065】
実現可能な一実装例では、DCIは繰り返し数指示情報を含み、繰り返し数指示情報は、上りリンクデータの繰り返し数NRepを確定するのに用いられる。NRepがR0より小さいもしくはR0と等しい場合、上りリンクデータの変調方式は第1の変調方式である、またはNRepがR0より大きい場合、上りリンクデータの変調方式はQPSKもしくはBPSKであり、R0は1より大きいもしくは1と等しい正の整数である。
【0066】
実現可能な一実装例では、繰り返し数指示情報は3つのビットを含む。
【0067】
実現可能な一実装例では、DCIはDCI繰り返し数指示情報を含み、DCI繰り返し数指示情報はDCIの繰り返し数を確定するのに用いられる。DCIの繰り返し数がR1より小さいもしくはR1と等しい場合、上りリンクデータの変調方式は第1の変調方式である、またはDCIの繰り返し数がR1より大きい場合、上りリンクデータの変調方式はQPSKもしくはBPSKであり、R1は1より大きいもしくは1と等しい正の整数である。
【0068】
実現可能な一実装例では、DCI繰り返し数指示情報は2つのビットを含む。
【0069】
実現可能な一実装例では、DCIは副搬送波指示情報を含み、副搬送波指示情報は上りリンクデータの副搬送波の数を確定するのに用いられる。副搬送波の数がS0より大きいもしくはS0と等しい場合、上りリンクデータの変調方式は第1の変調方式である、または副搬送波の数がS0より小さい場合、上りリンクデータの変調方式はQPSKもしくはBPSKであり、S0は1より大きいもしくは1と等しい正の整数である。
【0070】
実現可能な一実装例では、副搬送波指示情報は6つのビットを含む。
【0071】
実現可能な一実装例では、DCIは変調・符号化方式MCS指示情報を含み、MCS指示情報は上りリンクデータのMCSインデックスを確定するのに用いられる。MCSインデックスがM0より大きいもしくはM0と等しい場合、上りリンクデータの変調方式は第1の変調方式である、またはMCSインデックスがM0より小さい場合、上りリンクデータの変調方式はQPSKもしくはBPSKであり、R1は1より大きいもしくは1と等しい正の整数である。
【0072】
実現可能な一実装例では、MCS指示情報は、4つのビット、5つのビット、または6つのビットを含む。
【0073】
実現可能な一実装例では、DCIは第1の情報を含み、第1の情報は、上りリンクデータの変調方式を確定するのに用いられる。第1の情報の値が第1の値である場合、上りリンクデータの変調方式は第1の変調方式である、または第1の情報の値が第2の値である場合、上りリンクデータの変調方式はQPSKもしくはBPSKである。
【0074】
実現可能な一実装例では、DCIを搬送する下りリンク制御チャネルのCRCが第1のRNTIを用いてスクランブルされている場合、上りリンクデータの変調方式は第1の変調方式であり、第1のRNTIはネットワークデバイスによって設定されている、またはDCIを搬送する下りリンク制御チャネルのCRCがC-RNTIを用いてスクランブルされている場合、上りリンクデータの変調方式はQPSKもしくはBPSKである。
【0075】
実現可能な一実装例では、上りリンクデータの変調方式が第1の変調方式である場合、DCI内にあり且つ上りリンクデータの繰り返し数を示すのに用いられるビットの数は、0、1、2、または3である。
【0076】
実現可能な一実装例では、上りリンクデータの変調方式が第1の変調方式である場合、DCI内にあり且つDCIの繰り返し数を確定するのに用いられるビットの数は、0または1である。
【0077】
実現可能な一実装例では、上りリンクデータの変調方式が第1の変調方式である場合、DCI内にあり且つ上りリンクデータの副搬送波の数を確定するのに用いられるビットの数は、0、1、2、3、4、または5である。
【0078】
実現可能な一実装例では、上りリンクデータの変調方式が第1の変調方式である場合、DCIはさらに変調・符号化方式MCSフィールドを含み、MCSフィールドに含まれるビットの数は1、2、3、または4である。
【0079】
実現可能な一実装例では、上りリンクデータの変調方式が第1の変調方式である場合、DCI内にあり且つ上りリンクデータの冗長バージョンを示すのに用いられるビットの数は、0または1である。
【0080】
実現可能な一実装例では、第1の変調方式は、8PSK、16QAM、64QAM、または256QAMである。
【0081】
実現可能な一実装例では、DCIのフォーマットがフォーマットN0である。
【0082】
実現可能な一実装例では、DCIを搬送する下りリンク制御チャネルのCRCがSPSのC-RNTIを用いてスクランブルされている場合、第1の情報の値が0または1に設定される。
【0083】
第5態様によれば、本願はさらに通信装置を提供する。通信装置は、第1態様または第3態様で提供した任意の方法を実施できる。通信装置は、ハードウェアで実現されてもよく、または対応するソフトウェアを実行するハードウェアで実現されてもよい。ハードウェアまたはソフトウェアは、前述の機能に対応する1つまたは複数のユニットを含む。
【0084】
実現可能な一実装例では、通信装置はプロセッサを含む。プロセッサは、前述の方法における端末デバイスの対応する機能を行う際に、通信装置をサポートするように構成されている。通信装置はさらに、メモリを含んでよい。メモリは、プロセッサに連結されてよく、通信装置に必要なプログラム命令およびデータを格納する。任意選択で、通信装置はさらに通信インタフェースを含む。通信インタフェースは、通信装置とネットワークデバイスなどのデバイスとの間の通信をサポートするように構成されている。
【0085】
実現可能な一実装例では、通信装置は、前述の方法における各段階を実施するようにそれぞれ構成された、対応する複数の機能ユニットを含む。この機能はハードウェアで実現されてもよく、または対応するソフトウェアを実行するハードウェアで実現されてもよい。ハードウェアまたはソフトウェアは、前述の機能に対応する1つまたは複数のユニットを含む。
【0086】
実現可能な一実装例では、通信装置の構成には、処理ユニットおよび通信ユニットが含まれている。これらのユニットは、前述の方法例における対応する機能を実行してよい。詳細については、第1態様または第3態様で提供した方法の説明を参照されたい。詳細は、再度ここで説明しない。
【0087】
第6態様によれば、本願はさらに通信装置を提供する。通信装置は、第2態様または第4態様で提供した任意の方法を実施できる。通信装置は、ハードウェアで実現されてもよく、または対応するソフトウェアを実行するハードウェアで実現されてもよい。ハードウェアまたはソフトウェアは、前述の機能に対応する1つまたは複数のユニットを含む。
【0088】
実現可能な一実装例では、通信装置はプロセッサを含む。プロセッサは、前述の方法におけるネットワークデバイスの対応する機能を行う際に、通信装置をサポートするように構成されている。通信装置はさらに、メモリを含んでよい。メモリは、プロセッサに連結されてよく、通信装置に必要なプログラム命令およびデータを格納する。任意選択で、通信装置はさらに通信インタフェースを含む。通信インタフェースは、通信装置と端末デバイスなどのデバイスとの間の通信をサポートするように構成されている。
【0089】
実現可能な一実装例では、通信装置は、前述の方法における各段階を実施するようにそれぞれ構成された、対応する複数の機能ユニットを含む。この機能はハードウェアで実現されてもよく、または対応するソフトウェアを実行するハードウェアで実現されてもよい。ハードウェアまたはソフトウェアは、前述の機能に対応する1つまたは複数のユニットを含む。
【0090】
実現可能な一実装例では、通信装置の構成には、処理ユニットおよび通信ユニットが含まれている。これらのユニットは、前述の方法例における対応する機能を実行してよい。詳細については、第2態様または第4態様で提供した方法の説明を参照されたい。詳細は、再度ここで説明しない。
【0091】
第7態様によれば、本願は通信装置を提供する。通信装置はプロセッサを含み、プロセッサがメモリ内のコンピュータプログラムまたは命令を実行すると、第1態様から第4態様のいずれか1つによる方法が行われる。
【0092】
第8態様によれば、本願は通信装置を提供する。通信装置は、プロセッサおよびメモリを含む。メモリは、コンピュータプログラムまたは命令を格納するように構成されており、プロセッサは、メモリに格納されたコンピュータプログラムまたは命令を実行し、第1態様から第4態様のいずれか1つによる対応する方法を通信装置が行うのを可能にするように構成されている。
【0093】
第9態様によれば、本願は通信装置を提供する。通信装置は、プロセッサ、メモリ、および送受信機を含む。送受信機は、信号を受信するまたは信号を送信するように構成されており、メモリはコンピュータプログラムまたは命令を格納するように構成されており、プロセッサはコンピュータプログラムまたは命令をメモリから呼び出して、第1態様から第4態様のいずれか1つによる方法を行うように構成されている。
【0094】
第10態様によれば、本願は通信装置を提供する。通信装置は、プロセッサおよびインタフェース回路を含む。インタフェース回路は、コード命令を受信して、このコード命令をプロセッサに送るように構成されており、プロセッサはコード命令を実行して、第1態様から第4態様のいずれか1つによる対応する方法を行う。
【0095】
第11態様によれば、本願はコンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラムまたは命令を格納するように構成されており、コンピュータがコンピュータプログラムまたは命令を読み出して実行すると、第1態様から第4態様のいずれか1つによる方法が実施される。
【0096】
第12態様によれば、本願は、命令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータがコンピュータプログラム製品を読み出して実行すると、第1態様から第4態様のいずれか1つによる方法が実施される。
【0097】
第13態様によれば、本願はチップを提供する。チップはプロセッサを含む。プロセッサは、メモリに連結されており、メモリに格納されたコンピュータプログラムまたは命令を実行するように構成されている。プロセッサがコンピュータプログラムまたは命令を実行すると、第1態様から第4態様のいずれか1つによる方法が実施される。
【0098】
第14態様によれば、本願は、第5態様で提供した端末デバイスおよび第6態様で提供したネットワークデバイスを含むシステムを提供する。
【図面の簡単な説明】
【0099】
図1】本願の一実施形態に適用可能なネットワークアーキテクチャの概略図である。
【0100】
図2】本願の一実施形態によるデータ伝送方法の概略フローチャートである。
【0101】
図3】本願の一実施形態によるデータ伝送方法の概略フローチャートである。
【0102】
図4】本願の一実施形態による通信装置の構成に関する概略図である。
【0103】
図5】本願の一実施形態による通信装置の構成に関する概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0104】
以下ではさらに、添付図面を参照して本願の実施形態を詳細に説明する。
【0105】
本願の実施形態が無線通信システム、具体的には、NB-IoTまたはeMTCをサポートする移動体通信システム、例えば、新無線(new radio:NR)システム、ロングタームエボリューション(long term evolution:LTE)システム、アドバンスドロングタームエボリューション(advanced long term evolution:LTE-A)システム、進化型ロングタームエボリューション(evolved long term evolution:eLTE)システム、将来の通信システム、または別の通信システムに適用されてよい。これについては、本明細書では限定しない。
【0106】
本願の実施形態を理解しやすくするために、まず図1に示す通信システムを一例として用い、本願の実施形態に適用可能な通信システムを詳細に説明する。図1は、本願の一実施形態による1つの方法に適用可能な通信システムの概略図である。図1に示すように、ネットワークデバイスと、端末デバイス1から端末デバイス5とで通信システムを形成する。本通信システムでは、ネットワークデバイスは、端末デバイス1から端末デバイス5のうちの1つまたは複数に情報を送信してよい。さらに、端末デバイス4および端末デバイス5も通信システムを形成する。
【0107】
本願の実施形態における端末デバイスは、無線送受信機能またはどのようなデバイスにも配置され得るチップを有するデバイスであってよく、またはユーザ機器(user equipment:UE)、アクセス端末、加入者ユニット、加入者局、移動局、遠隔局、遠隔端末、移動体デバイス、ユーザ端末、無線通信デバイス、ユーザエージェント、もしくはユーザ装置とも呼ばれることがある。本願の実施形態における端末デバイスは、携帯電話(mobile phone)、タブレットコンピュータ(Pad)、無線送受信機能を有するコンピュータ、仮想現実(virtual reality:VR)端末、拡張現実(augmented reality:AR)端末、産業制御(industrial control)における無線端末、自動運転(self driving)における無線端末、遠隔医療(remote medical)における無線端末、スマートグリッド(smart grid)における無線端末、運輸安全(transportation safety)における無線端末、スマートシティ(smart city)における無線端末、スマートホーム(smart home)における無線端末などであってもよい。
【0108】
ネットワークデバイスは、LTEシステムにおける進化型ノードB(evolutional node B:eNB)であってもよく、移動体通信用グローバルシステム(global system of mobile communication:GSM(登録商標))または符号分割多元接続(code division multiple access:CDMA)におけるベーストランシーバ基地局(base transceiver station:BTS)であってもよく、広帯域符号分割多元接続(wideband code division multiple access:WCDMA(登録商標))システムにおけるノードB(nodeB:NB)などであってもよい。
【0109】
前述の説明に関連して、図2は本願の一実施形態によるデータ伝送方法の概略フローチャートである。図2を参照されたい。本方法は、以下に挙げる段階を含む。
【0110】
段階201:ネットワークデバイスが、下りリンクデータの変調方式を確定して、下りリンク制御情報を端末デバイスに送信する。
【0111】
図2に示す手順では、下りリンク制御情報(downlink control information:DCI)は、下りリンクデータをスケジューリングし且つ下りリンクデータの変調方式を示すのに用いられ、下りリンクデータの変調方式は第1の変調方式またはQPSKである。
【0112】
本願の本実施形態では、第1の変調方式に対応する変調次数が2より大きい。例えば、第1の変調方式は、8PSK、16QAM、64QAM、または256QAMであってよい。
【0113】
ネットワークデバイスが下りリンクデータの変調方式を具体的にどう確定するかは、本願の本実施形態では限定しないことに留意されたい。
【0114】
任意選択で、段階201の前に、ネットワークデバイスはさらに端末デバイスに構成情報を送信してよく、構成情報は第1の変調方式を有効にすることを示す。端末デバイスは、構成情報を受信した後に、ネットワークデバイスによってスケジューリングされた下りリンクデータが第1の変調方式を用いて変調され得ることを確定してよい。
【0115】
段階202:ネットワークデバイスは、変調方式に基づいて下りリンクデータを端末デバイスに送信する。
【0116】
段階203:端末デバイスは、ネットワークデバイスから下りリンク制御情報を受信する。
【0117】
段階204:端末デバイスは、下りリンク制御情報によって示される変調方式に基づいて下りリンクデータを受信する。
【0118】
前述の手順に基づいて、ネットワークデバイスがDCIを用いて下りリンクデータの変調方式を示すことにより、端末デバイスはDCIによって示された変調方式に基づいて下りリンクデータを受信できるようになる。
【0119】
以下では、DCIを用いて下りリンクデータの変調方式をどのように示すかを個別に説明する。
[実施形態1]
【0120】
本実施形態では、DCIのフォーマットがフォーマットN1であり、下りリンクデータの変調方式は、DCI内の様々なフィールドを用いて暗黙的に示されてよい。以下に、説明を個別に提供する。
【0121】
DCIのフォーマットがフォーマットN1である場合、DCIに含まれる内容については表1を参照されたい。
【表1】
【0122】
表1では、フォーマットN0/フォーマットN1識別用フラグフィールドを用いて、DCIのフォーマットを示している。フォーマットN0は上りリンクスケジューリングに用いられ、フォーマットN1は下りリンクスケジューリングに用いられる。端末デバイスは、DCIのフォーマットがフォーマットN0またはフォーマットN1のいずれなのかを、フォーマットN0/フォーマットN1識別用フラグフィールドを用いて識別し、DCIを上りリンクスケジューリングまたは下りリンクスケジューリングのいずれに用いるのかを判定する。フォーマットN0/フォーマットN1識別用フラグフィールドは、DCIフォーマットフラグフィールドとも呼ばれることがある。
【0123】
NPDCCH次数指示子フィールドは、現行のDCIベースのスケジューリングがNPDCCH次数によってトリガされるランダムアクセス手順であるかどうかを示すのに用いられる。
【0124】
スケジューリング遅延フィールドは、DCIによってスケジューリングされた下りリンクデータおよび/またはシグナリングの伝送開始時点を確定するのに用いられる。
【0125】
リソース割り当てフィールドは、DCIによってスケジューリングされた下りリンクデータおよび/またはシグナリングに対するリソース割り当て、例えば、時間領域リソースの割り当てを確定するのに用いられる。
【0126】
変調・符号化方式フィールドは、DCIによってスケジューリングされた下りリンクデータおよび/またはシグナリングのMCSインデックスを確定するのに用いられる。下りリンクデータのトランスポートブロックサイズ(transport block size:TBS)がさらに、MCSフィールドおよびリソース割り当てフィールドに基づいて確定されてよい。
【0127】
繰り返し数フィールドは、DCIによってスケジューリングされた下りリンクデータの繰り返し数を確定するのに用いられる。
【0128】
新規データ指示子フィールドは、現在スケジューリングされている伝送が新規の伝送なのか、または再伝送なのかを示すのに用いられる。
【0129】
HARQ-ACKリソースフィールドは、確認応答(acknowledgement:ACK)/否定応答(negative acknowledgment:NACK)のフィードバック情報を伝送するための時間周波数リソース位置を示すのに用いられる。
【0130】
DCI繰り返し数フィールドは、DCIの繰り返し数を確定するのに用いられる。
【0131】
第1の実現可能な実装例では、下りリンクデータの変調方式は、繰り返し数指示情報を用いて確定される。
【0132】
本実装例では、DCIは繰り返し数指示情報を含み、繰り返し数指示情報は、下りリンクデータの繰り返し数NRepを確定するのに用いられてよい。
【0133】
例えば、繰り返し数指示情報は、DCI内の繰り返し数フィールドを用いて搬送されてよい。
【0134】
本願の本実施形態では、繰り返し数指示情報に含まれるビットの数を限定しない。例えば、繰り返し数指示情報は4つのビットを含んでよい。
【0135】
本実装例では、NRepがR0より小さいもしくはR0と等しい場合、DCIによってスケジューリングされた下りリンクデータの変調方式は第1の変調方式であってよく、またはNRepがR0より大きい場合、DCIによってスケジューリングされた下りリンクデータの変調方式はQPSKであり、R0は1より大きいもしくは1と等しい正の整数である。
【0136】
代替的に、本実装例では、NRepがR0より小さい場合、DCIによってスケジューリングされた下りリンクデータの変調方式は第1の変調方式であってよく、またはNRepがR0より大きいもしくはR0と等しい場合、DCIによってスケジューリングされた下りリンクデータの変調方式はQPSKであり、R0は1より大きいもしくは1と等しい正の整数である。
【0137】
R0は合意値であるか、またはネットワークデバイスによって設定された値であることに留意されたい。例えば、R0は、1、2、4、8、16、32、64、128、192、256、384、512、768、1024、1536、または2048である。
【0138】
例えば、端末デバイスによって受信される下りリンクデータが配置された複数の搬送波の配置モードが異なる場合、R0は同じであるか、または異なる。
【0139】
例えば、端末デバイスによって受信される下りリンクデータが配置された搬送波の配置モードが帯域内配置である場合、R0の値は第1の値である、または端末デバイスによって受信される下りリンクデータが配置された搬送波の配置モードが独立配置もしくはガードバンド配置である場合、R0の値は第2の値である。第1の値は、第2の値より小さいまたはそれと等しくてよい。
【0140】
第2の実現可能な実装例では、下りリンクデータの変調方式は、DCI繰り返し数指示情報を用いて確定される。
【0141】
本実装例では、DCIはDCI繰り返し数指示情報を含み、DCI繰り返し数指示情報はDCIの繰り返し数を確定するのに用いられる。
【0142】
例えば、DCI繰り返し数指示情報は、DCI内のDCI繰り返し数フィールドを用いて搬送されてよい。
【0143】
本願の本実施形態では、DCI繰り返し数指示情報に含まれるビットの数を限定しない。例えば、DCI繰り返し数指示情報は2つのビットを含んでよい。
【0144】
本実装例では、DCIの繰り返し数がR1より小さいもしくはR1と等しい場合、DCIによってスケジューリングされた下りリンクデータの変調方式は第1の変調方式である、またはDCIの繰り返し数がR1より大きい場合、DCIによってスケジューリングされた下りリンクデータの変調方式はQPSKであり、R1は1より大きいもしくは1と等しい正の整数である。代替的に、本実装例では、DCIの繰り返し数がR1より小さい場合、DCIによってスケジューリングされた下りリンクデータの変調方式は第1の変調方式である、またはDCIの繰り返し数がR1より大きいもしくはR1と等しい場合、DCIによってスケジューリングされた下りリンクデータの変調方式はQPSKであり、R1は1より大きいもしくは1と等しい正の整数である。
【0145】
R1は合意値であるか、またはネットワークデバイスによって設定された値であることに留意されたい。例えば、R1は、1、2、4、Rmax/8、Rmax/4、Rmax/2、またはRmaxである。Rmaxは下りリンク制御チャネルサーチスペースの最大繰り返し数であり、Rmaxはネットワークデバイスによって設定されてよい。
【0146】
例えば、端末デバイスによって受信される下りリンクデータが配置された複数の搬送波の配置モードが異なる場合、R1は同じであるか、または異なる。
【0147】
例えば、端末デバイスによって受信される下りリンクデータが配置された搬送波の配置モードが帯域内配置である場合、R1の値は第1の値である、または端末デバイスによって受信される下りリンクデータが配置された搬送波の配置モードが独立配置もしくはガードバンド配置である場合、R1の値は第2の値である。第1の値は、第2の値より小さいまたはそれと等しくてよい。
【0148】
第3の実現可能な実装例では、下りリンクデータの変調方式は、MCS指示情報を用いて確定される。
【0149】
本実装例では、DCIはMCS指示情報を含み、MCS指示情報は、下りリンクデータのMCSインデックスを確定するのに用いられる。
【0150】
例えば、MCS指示情報は、DCI内のMCSフィールドを用いて搬送されてよい。
【0151】
本願の本実施形態では、MCS指示情報に含まれるビットの数を限定しない。例えば、MCS指示情報は、4つのビット、5つのビット、または6つのビットを含んでよい。
【0152】
本実装例では、MCSインデックスがM0より大きいもしくはM0と等しい場合、DCIによってスケジューリングされた下りリンクデータの変調方式は第1の変調方式である、またはMCSインデックスがM0より小さい場合、DCIによってスケジューリングされた下りリンクデータの変調方式はQPSKであり、M0は0より大きいもしくは0と等しい整数である。
【0153】
代替的に、本実装例では、MCSインデックスがM0より大きい場合、DCIによってスケジューリングされた下りリンクデータの変調方式は第1の変調方式である、またはMCSインデックスがM0より小さいもしくはM0と等しい場合、DCIによってスケジューリングされた下りリンクデータの変調方式はQPSKであり、M0は0より大きいもしくは0と等しい整数である。
【0154】
M0は合意値であるか、またはネットワークデバイスによって設定された値であることに留意されたい。例えば、M0は、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、または15である。
【0155】
例えば、端末デバイスによって受信される下りリンクデータが配置された複数の搬送波の配置モードが異なる場合、M0は同じであるか、または異なる。
【0156】
例えば、端末デバイスによって受信される下りリンクデータが配置された搬送波の配置モードが帯域内配置である場合、M0の値は第1の値である、または端末デバイスによって受信される下りリンクデータが配置された搬送波の配置モードが独立配置もしくはガードバンド配置である場合、M0の値は第2の値である。第1の値は、第2の値より小さいまたはそれと等しくてよい。
【0157】
第4の実現可能な実装例では、下りリンクデータの変調方式は、無線ネットワーク一時識別子(radio network temporary identifier:RNTI)を用いて示される。
【0158】
現在、DCIを搬送する下りリンク制御チャネルの巡回冗長検査(cyclic redundancy check:CRC)が、RNTIを用いてスクランブルされている。したがって、本実装例では、RNTIと変調方式との対応関係が確立されてよい。
【0159】
例えば、DCIを搬送する下りリンク制御チャネルのCRCが第1のRNTIを用いてスクランブルされている場合、下りリンクデータの変調方式は第1の変調方式である、またはDCIを搬送する下りリンク制御チャネルのCRCがセル無線ネットワーク一時識別子(cell radio network temporary identifier:C-RNTI)を用いてスクランブルされている場合、下りリンクデータの変調方式はQPSKである。
【0160】
第1のRNTIは、ネットワークデバイスによって設定されてもよく、または別の方式で確定されてもよい。第1のRNTIは、第1の変調方式に専用のRNTIであってよい。第1のRNTIはC-RNTIと異なる。本願では、第1のRNTIの具体的な形式を限定することはなく、また詳細についてはここで説明しない。
【0161】
第1~第4の実現可能な実装例のいずれも、単なる一例に過ぎないことに留意されたい。代替的に、下りリンクデータの変調方式は、DCI内の複数のフィールドを用いることで、連携して示されてよい。指示をどのように行うかについての詳細は、ここで説明しない。
【0162】
現在、MCSフィールドによって示されるMCSインデックスとTBSインデックスとの対応関係については、表2を参照することに留意されたい。
【表2】
【0163】
前述の説明に関連して、第1~第4の実現可能な実装例では、DCIによってスケジューリングされた下りリンクデータの変調方式がQPSKである場合、表2に示すように、MCSフィールドによって示されるMCSインデックスとTBSインデックスとの対応関係は同じままでよい。
【0164】
DCIによってスケジューリングされた下りリンクデータの変調方式が第1の変調方式である場合、MCSフィールドによって示されるMCSインデックスとTBSインデックスとの対応関係は表3に示されてよい。
【表3】
【0165】
当然ながら、前述のことは単なる一例に過ぎない。MCSフィールドに含まれるビットの数が別の値である場合、前述の説明を参照されたい。詳細は、再度ここで説明しない。
【0166】
さらに、第1~第4の実現可能な実装例のいずれか1つでは、DCIはさらに第2の情報を含んでよく、第2の情報は、第1の信号に対する、DCIによってスケジューリングされた下りリンクデータの電力比率を確定するのに用いられる。
【0167】
具体的には、第1の信号は、狭帯域参照信号(narrowband reference signal:NRS)、セル固有参照信号(cell-specific reference signal:CRS)、復調参照信号(demodulation reference signal:DMRS)、狭帯域セカンダリ同期信号(narrowband secondary synchronization signal:NSSS)、狭帯域プライマリ同期信号(narrowband primary synchronization signal:NPSS)、セカンダリ同期信号(secondary synchronization signal:SSS)、またはプライマリ同期信号(primary synchronization signal:PSS)であってよい。
【0168】
具体的には、電力比率は、リソース要素単位のエネルギー(energy per resource element:EPRE)の比率であってよい。言い換えれば、第2の情報は、第1の信号のEPREに対する、DCIによってスケジューリングされた下りリンクデータのEPREの比率を確定するのに用いられる。
【0169】
DCIは、どのような場合にも、第2の情報を含んでよいことに留意されたい。代替的に、DCIによってスケジューリングされた下りリンクデータの変調方式が第1の変調方式である場合、DCIは第2の情報を含んでよい。これに応じて、DCIによってスケジューリングされた下りリンクデータの変調方式がQPSKである場合、DCIは第2の情報を含まない。
【0170】
前述の方法では、電力比率は第2の情報を用いて示されており、下りリンクデータに対して電力制御を実施して、伝送堅牢性を向上させる。
【0171】
実施形態1では、DCIが第2の情報を含む場合、第2の情報はM個のビットを含んでよく、Mは0より大きい整数である。例えば、Mは3より小さいまたは3と等しくてよい。例えば、Mは0、1、2、または3である。
【0172】
例えば、第2の情報が2つのビットを含む場合、第1の信号に対する、第2の情報によって示される下りリンクデータの電力比率は表4に示されてよい。
【表4】
【0173】
表4では、第1の比率~第4の比率の特定の値が、実際の状況に基づいて確定されてよい。これについては、本明細書では限定しない。
【0174】
DCIが第2の情報を含む場合、複数の実装例があってよい。以下に、説明を個別に提供する。
【0175】
実装例1:DCI内の別の指示子フィールドに含まれるビットの数が同じままであり、既存のDCIフォーマットN1が拡張される。すなわち、M個のビットが既存のDCIフォーマットN1に追加され、M個のビットは第2の情報を搬送するのに用いられる。
【0176】
実装例2:DCI内の1つまたは複数の指示子フィールドのビットの数が削減され、冗長ビットの一部または全部が第2の情報に含まれるビットとして用いられる。このように、従来技術におけるフォーマットN1のDCIに含まれるビットの数と比較すると、DCIに含まれるビットの数が同じままでもよく、または少なくとも1つのビットがDCIに追加されてもよい。
【0177】
DCI内の指示子フィールド、例えば、MCSフィールド、DCI繰り返し数フィールド、および繰り返し数フィールドのうちの1つまたは複数に含まれるビットの数が削減されてよい。
【0178】
前述の説明に関連して、L1個のビットがMCSフィールドから除去され、L2個のビットが繰り返し数フィールドから除去され、L3個のビットがDCI繰り返し数フィールドから除去され、第2の情報に含まれるビットの数がMである場合、M≧L1+L2+L3である。L1、L2、およびL3は全て、0より大きいまたは0と等しい整数である。
【0179】
MCSフィールドに含まれるビットの数が削減される場合、1つ~3つのビットがMCSフィールドから除去されてよい。すなわち、MCSフィールドに含まれるビットの数は、1、2、または3であってよい。これに応じて、MCS指示情報がMCSフィールドを用いて搬送される場合、MCS指示情報に含まれるビットの数が1、2、または3である。
【0180】
繰り返し数フィールドに含まれるビットの数が削減される場合、1つ~4つのビットが繰り返し数フィールドから除去されてよい。すなわち、繰り返し数フィールドに含まれるビットの数は、0、1、2、または3であってよい。繰り返し数指示情報が繰り返し数フィールドを用いて搬送される場合、繰り返し数指示情報に含まれるビットの数が0、1、2、または3である。繰り返し数指示情報に含まれるビットの数が0であるということは、DCIには繰り返し数指示情報が含まれていない、またはDCIには繰り返し数フィールドが含まれていないと理解すべきである。この場合、DCIによってスケジューリングされた下りリンクデータの繰り返し数は、1または別の合意値である。
【0181】
DCI繰り返し数フィールドに含まれるビットの数が削減される場合、1つまたは2つのビットがDCI繰り返し数フィールドから除去されてよい。すなわち、DCI繰り返し数フィールドに含まれるビットの数は、0または1であってよい。DCI繰り返し数指示情報がDCI繰り返し数フィールドを用いて搬送される場合、DCI繰り返し数指示情報に含まれるビットの数が0または1である。繰り返し数指示情報に含まれるビットの数が0であるということは、DCIにはDCI繰り返し数指示情報が含まれていない、またはDCIにはDCI繰り返し数フィールドが含まれていないと理解すべきである。この場合、DCIの繰り返し数は、1または別の合意値である。
【0182】
DCIが第2の情報を含まない場合、MCSフィールド、繰り返し数フィールド、およびDCI繰り返し数フィールドに含まれるビットの数は、同じままでよいことに留意されたい。この場合、MCSフィールドは3つのビットを含んでよく、繰り返し数フィールドは4つのビットを含んでよく、DCI繰り返し数フィールドは2つのビットを含んでよい。
【0183】
本願の本実施形態では、代替的に、DCIによってスケジューリングされた下りリンクデータの変調方式は、第2の情報がDCIで搬送されているかどうかによって示されてよい。詳細については、実施形態2の説明を参照されたい。
【0184】
本願の本実施形態では、下りリンクデータの変調方式がDCI内の様々なフィールドを用いて暗黙的に示されることにより、DCIシグナリングオーバーヘッドを削減できるようになる。
[実施形態2]
【0185】
下りリンクデータの変調方式は、MCS指示情報を用いて確定される。
【0186】
本実装例では、DCIはMCS指示情報を含み、MCS指示情報は、下りリンクデータのMCSインデックスを確定するのに用いられる。
【0187】
例えば、MCS指示情報は、DCI内のMCSフィールドを用いて搬送されてよい。
【0188】
本願の本実施形態では、MCS指示情報に含まれるビットの数を限定しない。例えば、MCS指示情報は、4つのビット、5つのビット、または6つのビットを含んでよい。
【0189】
本実装例では、MCSインデックスがM0より大きいもしくはM0と等しい場合、DCIによってスケジューリングされた下りリンクデータの変調方式は第1の変調方式である、またはMCSインデックスがM0より小さい場合、DCIによってスケジューリングされた下りリンクデータの変調方式はQPSKであり、M0は0より大きいもしくは0と等しい整数である。
【0190】
代替的に、本実装例では、MCSインデックスがM0より大きい場合、DCIによってスケジューリングされた下りリンクデータの変調方式は第1の変調方式である、またはMCSインデックスがM0より小さいもしくはM0と等しい場合、DCIによってスケジューリングされた下りリンクデータの変調方式はQPSKであり、M0は0より大きいもしくは0と等しい整数である。
【0191】
M0は合意値であるか、またはネットワークデバイスによって設定された値であることに留意されたい。例えば、M0は、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、または15である。
【0192】
例えば、端末デバイスによって受信される下りリンクデータが配置された複数の搬送波の配置モードが異なる場合、M0は同じであるか、または異なる。
【0193】
例えば、端末デバイスによって受信される下りリンクデータが配置された搬送波の配置モードが帯域内配置である場合、M0の値は第1の値である、または端末デバイスによって受信される下りリンクデータが配置された搬送波の配置モードが独立配置もしくはガードバンド配置である場合、M0の値は第2の値である。第1の値は、第2の値より小さいまたはそれと等しくてよい。
【0194】
さらに、第1~第4の実現可能な実装例のいずれか1つでは、DCIはさらに第2の情報を含んでよく、第2の情報は、第1の信号に対する、DCIによってスケジューリングされた下りリンクデータの電力比率を確定するのに用いられる。
【0195】
DCIは、どのような場合にも、第2の情報を含んでよいことに留意されたい。代替的に、DCIによってスケジューリングされた下りリンクデータの変調方式が第1の変調方式である場合、DCIは第2の情報を含んでよい。これに応じて、DCIによってスケジューリングされた下りリンクデータの変調方式がQPSKである場合、DCIは第2の情報を含まない。
【0196】
本願の本実施形態では、MCSフィールドに含まれるビットの数が4、5、または6であってよい。
【0197】
例えば、MCSフィールドに含まれるビットの数が4である場合、MCSフィールドによって示されるMCSインデックスとTBSインデックスとの対応関係が表5aまたは表5bに示されてよい。端末デバイスによって受信される下りリンクデータが配置された搬送波の配置モードが独立配置またはガードバンド配置である場合、MCSフィールドによって示されるMCSインデックスとTBSインデックスとの対応関係は表5aに示されてよい。端末デバイスによって受信される下りリンクデータが配置された搬送波の配置モードが帯域内配置である場合、MCSフィールドによって示されるMCSインデックスとTBSインデックスとの対応関係は表5bに示されてよい。
【表5a】
【表5b】
【0198】
例えば、MCSフィールドに含まれるビットの数が5である場合、MCSフィールドによって示されるMCSインデックスとTBSインデックスとの対応関係が表6に示されてよい。
【表6】
【0199】
当然ながら、前述のことは単なる一例に過ぎない。MCSフィールドに含まれるビットの数が別の値である場合、前述の説明を参照されたい。詳細は、再度ここで説明しない。
【0200】
本願の本実施形態では、DCIはさらに第1の情報を含んでよく、第1の情報は、DCIによってスケジューリングされた下りリンクデータの変調方式を示してよい。詳細については、実施形態3の説明を参照されたい。
【0201】
本実施形態の第1の信号および電力比率の説明については、実施形態1の一部関連内容の説明を参照されたい。詳細は、再度ここで説明しない。
【0202】
本願の本実施形態では、下りリンクデータの変調方式がDCI内のMCSフィールドを用いて示されることにより、DCIシグナリングオーバーヘッドを削減できるようになる。さらに、基地局のスケジューリングの柔軟性が別のフィールドを調整することによって影響を受けることから防がれる。したがって、基地局は、本実施形態による柔軟なスケジューリングを実現する。
[実施形態3]
【0203】
DCIは第1の情報を含み、第1の情報は、DCIによってスケジューリングされた下りリンクデータの変調方式が第1の変調方式またはQPSKであることを確定するのに用いられる。
【0204】
例えば、第1の情報の値が第1の値である場合、DCIによってスケジューリングされた下りリンクデータの変調方式は第1の変調方式である、または第1の情報の値が第2の値である場合、DCIによってスケジューリングされた下りリンクデータの変調方式はQPSKである。第1の値は第2の値と異なる。本願の本実施形態では、第1の値および第2の値の具体的な実装例を限定しない。
【0205】
第1の情報は少なくとも1つのビットを含むことに留意されたい。含まれるビットの具体的な数が、実際の状況に基づいて確定されてよい。例えば、第1の情報は1つのビットを含む。第1の情報の値が1である場合、これは、DCIによってスケジューリングされた下りリンクデータの変調方式が第1の変調方式であることを示す、または第1の情報の値が0である場合、これは、DCIによってスケジューリングされた下りリンクデータの変調方式がQPSKであることを示す。代替的に、第1の情報の値が0である場合、これは、DCIによってスケジューリングされた下りリンクデータの変調方式が第1の変調方式であることを示す、または第1の情報の値が1である場合、これは、DCIによってスケジューリングされた下りリンクデータの変調方式がQPSKであることを示す。第1の情報が別の数のビットを含む場合には、前述の説明を参照されたい。詳細は、再度ここで説明しない。
【0206】
例えば、実施形態3では、DCIによってスケジューリングされた下りリンクデータの変調方式が第1の変調方式である場合、DCIはさらに第2の情報を含んでよく、また第2の情報はM個のビットを含む。
【0207】
DCIが第2の情報を含む場合、複数の実装例があってよい。以下に、説明を個別に提供する。
【0208】
実装例1:DCI内の別の指示子フィールドに含まれるビットの数が同じままであり、既存のDCIフォーマットN1が拡張される。すなわち、M個のビットが既存のDCIフォーマットN1に追加され、M個のビットは第2の情報を搬送するのに用いられる。
【0209】
実装例2:DCI内のMCSフィールドおよび繰り返し数フィールドのビットの数が削減され、冗長ビットが第2の情報に含まれるビットとして用いられる。このように、1つ~3つのビットがMCSフィールドから除去されてよく、1つまたは2つのビットが繰り返し数フィールドから除去されてよい。例えば、DCIに含まれる第1の情報、MCSフィールド、繰り返し数フィールド、および第2の情報は、表7に示されてよい。
【表7】
【0210】
表7において、MCSフィールドは3つのビットを含んでおり、従来技術と比較すると、1つのビットが削減されている。繰り返し数フィールドは2つのビットを含んでおり、従来技術と比較すると、2つのビットが削減されている。DCIに含まれる他の内容については、表1を参照されたい。詳細は、再度ここで説明しない。
【0211】
本実装例では、DCIによってスケジューリングされた下りリンクデータの変調方式がQPSKである場合、MCSフィールドによって示されるMCSインデックスとTBSインデックスとの対応関係については、表2を参照することに留意されたい。DCIによってスケジューリングされた下りリンクデータの変調方式が第1の変調方式である場合、MCSフィールドによって示されるMCSインデックスとTBSインデックスとの対応関係については、表3を参照されたい。
【0212】
本実装例では、DCI内のMCSフィールド、繰り返し数フィールド、およびDCI繰り返し数フィールドのうちの1つまたは複数におけるビットの数が削減されてよいことに留意されたい。
【0213】
例えば、MCSフィールドに含まれるビットの数が削減される場合、1つ~3つのビットがMCSフィールドから除去されてよい。すなわち、MCSフィールドに含まれるビットの数は、1、2、または3であってよい。
繰り返し数フィールドに含まれるビットの数が削減される場合、1つ~4つのビットが繰り返し数フィールドから除去されてよい。すなわち、繰り返し数フィールドに含まれるビットの数は、0、1、2、または3であってよい。
DCI繰り返し数フィールドに含まれるビットの数が削減される場合、1つまたは2つのビットがDCI繰り返し数フィールドから除去されてよい。すなわち、DCI繰り返し数フィールドに含まれるビットの数は、0または1であってよい。
【0214】
DCIが第2の情報を含まない場合、MCSフィールド、繰り返し数フィールド、およびDCI繰り返し数フィールドに含まれるビットの数は、同じままでよいことに留意されたい。この場合、MCSフィールドは3つのビットを含んでよく、繰り返し数フィールドは4つのビットを含んでよく、DCI繰り返し数フィールドは2つのビットを含んでよい。
【0215】
DCI内のMCSフィールド、繰り返し数フィールド、およびDCI繰り返し数フィールドのビットの数をどのように削減するかに関する詳細については、前述の実施形態1の一部関連内容の説明を参照されたい。詳細は、再度ここで説明しない。
【0216】
本実施形態の第1の信号および電力比率の説明については、実施形態1の一部関連内容の説明を参照されたい。詳細は、再度ここで説明しない。
【0217】
本願の本実施形態では、DCI内のいくつかのフィールドが調整されることにより、DCIシグナリングオーバーヘッドを削減できるようになる。
【0218】
前述のことは、下りリンクデータがDCIによってスケジューリングされる場合を説明している。本願の一実施形態がさらに、1つの方法を提供する。本方法は、上りリンクデータがDCIによってスケジューリングされる場合に適用されてよい。以下に、説明を個別に提供する。
【0219】
図3は、本願の一実施形態によるデータ伝送方法の概略フローチャートである。図3を参照されたい。本方法は、以下に挙げる段階を含む。
【0220】
段階301:ネットワークデバイスが上りリンクデータの変調方式を確定して、DCIを端末デバイスに送信する。
【0221】
DCIは上りリンクデータをスケジューリングし且つ上りリンクデータの変調方式を示すのに用いられ、上りリンクデータの変調方式は第1の変調方式、QPSK、またはBPSKである。
【0222】
本願の本実施形態では、第1の変調方式に対応する変調次数が2より大きい。例えば、第1の変調方式は、8PSK、16QAM、64QAM、または256QAMであってよい。
【0223】
ネットワークデバイスが上りリンクデータの変調方式を具体的にどう確定するかは、本願の本実施形態では限定しないことに留意されたい。
【0224】
任意選択で、段階301の前に、ネットワークデバイスはさらに端末デバイスに構成情報を送信してよく、構成情報は第1の変調方式を有効にすることを示す。端末デバイスは、構成情報を受信した後に、ネットワークデバイスによってスケジューリングされた上りリンクデータが第1の変調方式を用いて変調され得ることを確定してよい。
【0225】
段階302:端末デバイスは、ネットワークデバイスからDCIを受信する。
【0226】
段階303:端末デバイスは、DCIによって示される変調方式に基づいて、上りリンクデータをネットワークデバイスに送信する。
【0227】
段階304:ネットワークデバイスは、変調方式に基づいて上りリンクデータを端末デバイスから受信する。
【0228】
前述の手順に基づいて、ネットワークデバイスがDCIを用いて上りリンクデータの変調方式を示すことにより、端末デバイスはDCIによって示された変調方式に基づいて上りリンクデータを送信できるようになる。
【0229】
以下では、DCIを用いて上りリンクデータの変調方式をどのように示すかを個別に説明する。
[実施形態4]
【0230】
本実施形態では、DCIのフォーマットがフォーマットN0であり、上りリンクデータの変調方式は、DCI内の様々なフィールドを用いて暗黙的に示されてよい。以下に、説明を個別に提供する。
【0231】
DCIのフォーマットがフォーマットN0である場合、DCIに含まれる内容については表8を参照されたい。
【表8】
【0232】
表8では、フォーマットN0/フォーマットN1識別用フラグフィールドを用いて、DCIのフォーマットを示している。フォーマットN0は上りリンクスケジューリングに用いられ、フォーマットN1は下りリンクスケジューリングに用いられる。
【0233】
副搬送波指示子フィールドは、連続する一連の副搬送波を示すのに用いられる。
【0234】
スケジューリング遅延フィールドは、DCIによってスケジューリングされた上りリンクデータおよび/またはシグナリングの伝送開始時点を確定するのに用いられる。
【0235】
リソース割り当てフィールドは、DCIによってスケジューリングされた上りリンクデータおよび/またはシグナリングに対するリソース割り当て、例えば、時間領域リソースの割り当てを確定するのに用いられる。
【0236】
変調・符号化方式フィールドは、DCIによってスケジューリングされた上りリンクデータおよび/またはシグナリングのMCSインデックスを確定するのに用いられる。上りリンクデータのトランスポートブロックサイズ(transport block size:TBS)がさらに、MCSフィールドおよびリソース割り当てフィールドに基づいて確定されてよい。
【0237】
繰り返し数フィールドは、DCIによってスケジューリングされた上りリンクデータの繰り返し数を確定するのに用いられる。
【0238】
新規データ指示子フィールドは、現在スケジューリングされている伝送が新規の伝送なのか、または再伝送なのかを示すのに用いられる。
【0239】
冗長バージョンフィールドは、上りリンクデータおよび/またはシグナリングの伝送に用いられる冗長バージョンを確定するのに用いられる。
【0240】
DCI繰り返し数フィールドは、DCIの繰り返し数を確定するのに用いられる。
【0241】
第1の実現可能な実装例では、DCIは繰り返し数指示情報を含み、繰り返し数指示情報は、上りリンクデータの繰り返し数NRepを確定するのに用いられてよい。
【0242】
例えば、繰り返し数指示情報は、DCI内の繰り返し数フィールドを用いて搬送されてよい。
【0243】
本願の本実施形態では、繰り返し数指示情報に含まれるビットの数を限定しない。例えば、繰り返し数指示情報は4つのビットを含んでよい。
【0244】
本実装例では、NRepがR0より小さいもしくはR0と等しい場合、DCIによってスケジューリングされた上りリンクデータの変調方式は第1の変調方式であってよく、またはNRepがR0より大きい場合、DCIによってスケジューリングされた上りリンクデータの変調方式はQPSKもしくはBPSKであり、R0は1より大きいもしくは1と等しい正の整数である。
【0245】
代替的に、本実装例では、NRepがR0より小さい場合、DCIによってスケジューリングされた上りリンクデータの変調方式は第1の変調方式であってよく、またはNRepがR0より大きいもしくはR0と等しい場合、DCIによってスケジューリングされた上りリンクデータの変調方式はQPSKもしくはBPSKであり、R0は1より大きいもしくは1と等しい正の整数である。
【0246】
R0は合意値であるか、またはネットワークデバイスによって設定された値であることに留意されたい。例えば、R0は、1、2、4、8、16、32、64、または128である。
【0247】
例えば、R0は、端末デバイスが上りリンクデータを送信するのに用いられる副搬送波の数に基づいて確定されてよい。例えば、端末デバイスが上りリンクデータを送信するのに用いられる副搬送波の数が1である場合、R0の値は第1の値である、または端末デバイスが上りリンクデータを送信するのに用いられる副搬送波の数が3、6、もしくは12である場合、R0の値は第2の値である。第1の値は、第2の値より小さいまたはそれと等しくてよい。
【0248】
第2の実現可能な実装例では、DCIはDCI繰り返し数指示情報を含み、DCI繰り返し数指示情報はDCIの繰り返し数を確定するのに用いられる。
【0249】
例えば、DCI繰り返し数指示情報は、DCI内のDCI繰り返し数フィールドを用いて搬送されてよい。
【0250】
本願の本実施形態では、DCI繰り返し数指示情報に含まれるビットの数を限定しない。例えば、DCI繰り返し数指示情報は2つのビットを含んでよい。
【0251】
本実装例では、DCIの繰り返し数がR1より小さいもしくはR1と等しい場合、DCIによってスケジューリングされた上りリンクデータの変調方式は第1の変調方式である、またはDCIの繰り返し数がR1より大きい場合、DCIによってスケジューリングされた上りリンクデータの変調方式はQPSKもしくはBPSKであり、R1は1より大きいもしくは1と等しい正の整数である。
【0252】
代替的に、本実装例では、DCIの繰り返し数がR1より小さい場合、DCIによってスケジューリングされた上りリンクデータの変調方式は第1の変調方式である、またはDCIの繰り返し数がR1より大きいもしくはR1と等しい場合、DCIによってスケジューリングされた上りリンクデータの変調方式はQPSKもしくはBPSKであり、R1は1より大きいもしくは1と等しい正の整数である。
【0253】
R1は合意値であるか、またはネットワークデバイスによって設定された値であることに留意されたい。例えば、R1は、1、2、4、Rmax/8、Rmax/4、Rmax/2、またはRmaxである。Rmaxは下りリンク制御チャネルサーチスペースの最大繰り返し数であり、Rmaxはネットワークデバイスによって設定されてよい。
【0254】
例えば、R1は、端末デバイスが上りリンクデータを送信するのに用いられる副搬送波の数に基づいて確定されてよい。例えば、端末デバイスが上りリンクデータを送信するのに用いられる副搬送波の数が1である場合、R1の値は第1の値である、または端末デバイスが上りリンクデータを送信するのに用いられる副搬送波の数が3、6、もしくは12である場合、R1の値は第2の値である。第1の値は、第2の値より小さいまたはそれと等しくてよい。
【0255】
第3の実現可能な実装例では、DCIはMCS指示情報を含み、MCS指示情報は、上りリンクデータのMCSインデックスを確定するのに用いられる。
【0256】
例えば、MCS指示情報は、DCI内のMCSフィールドを用いて搬送されてよい。
【0257】
本願の本実施形態では、MCS指示情報に含まれるビットの数を限定しない。例えば、MCS指示情報は、4つのビット、5つのビット、または6つのビットを含んでよい。
【0258】
本実装例では、MCSインデックスがM0より大きいもしくはM0と等しい場合、DCIによってスケジューリングされた上りリンクデータの変調方式は第1の変調方式である、またはMCSインデックスがM0より小さい場合、DCIによってスケジューリングされた上りリンクデータの変調方式はQPSKもしくはBPSKであり、M0は0より大きいもしくは0と等しい整数である。
【0259】
代替的に、本実装例では、MCSインデックスがM0より大きい場合、DCIによってスケジューリングされた上りリンクデータの変調方式は第1の変調方式である、またはMCSインデックスがM0より小さいもしくはM0と等しい場合、DCIによってスケジューリングされた上りリンクデータの変調方式はQPSKもしくはBPSKであり、M0は0より大きいもしくは0と等しい整数である。
【0260】
M0は合意値であるか、またはネットワークデバイスによって設定された値であることに留意されたい。例えば、M0は、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、または15である。
【0261】
例えば、M0は、端末デバイスが上りリンクデータを送信するのに用いられる副搬送波の数に基づいて確定されてよい。例えば、端末デバイスが上りリンクデータを送信するのに用いられる副搬送波の数が1である場合、M0の値は第1の値である、または端末デバイスが上りリンクデータを送信するのに用いられる副搬送波の数が3、6、もしくは12である場合、M0の値は第2の値である。第1の値は、第2の値より小さいまたはそれと等しくてよい。
【0262】
第3の実現可能な実装例では、MCS指示情報はDCI内のMCSフィールドを用いて搬送されることに留意されたい。DCIによってスケジューリングされた上りリンクデータの変調方式がQPSKまたはBPSKである場合、MCSフィールドによって示されるMCSインデックスとTBSインデックスとの対応関係が前述の表2に示されてよい。
【0263】
DCIによってスケジューリングされた上りリンクデータの変調方式が第1の変調方式である場合、MCSフィールドによって示されるMCSインデックスとTBSインデックスとの対応関係が前述の表3に示されてよい。
【0264】
代替的に、MCSフィールドに含まれるビットの数が増加してもよい。この場合、MCSフィールドに含まれるビットの数は4より大きい。例えば、MCSフィールドに含まれるビットの数が5である場合、MCSフィールドによって示されるMCSインデックスとTBSインデックスとの対応関係が前述の表6に示されてよい。
【0265】
第4の実現可能な実装例では、DCIはMCS指示情報を含み、MCS指示情報は、上りリンクデータのMCSインデックスを確定するのに用いられる。
【0266】
例えば、MCS指示情報は、DCI内のMCSフィールドを用いて搬送されてよい。
【0267】
本願の本実施形態では、MCS指示情報に含まれるビットの数を限定しない。例えば、MCS指示情報は、4つのビット、5つのビット、または6つのビットを含んでよい。
【0268】
本実装例では、MCSインデックスがM0より大きいもしくはM0と等しい場合、DCIによってスケジューリングされた上りリンクデータの変調方式は第1の変調方式である、またはMCSインデックスがM0より小さい場合、DCIによってスケジューリングされた上りリンクデータの変調方式はQPSKもしくはBPSKであり、M0は0より大きいもしくは0と等しい整数である。
【0269】
代替的に、本実装例では、MCSインデックスがM0より大きい場合、DCIによってスケジューリングされた上りリンクデータの変調方式は第1の変調方式である、またはMCSインデックスがM0より小さいもしくはM0と等しい場合、DCIによってスケジューリングされた上りリンクデータの変調方式はQPSKもしくはBPSKであり、M0は0より大きいもしくは0と等しい整数である。
【0270】
M0は合意値であるか、またはネットワークデバイスによって設定された値であることに留意されたい。例えば、M0は、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、または15である。
【0271】
例えば、M0は、端末デバイスが上りリンクデータを送信するのに用いられる副搬送波の数に基づいて確定されてよい。例えば、端末デバイスが上りリンクデータを送信するのに用いられる副搬送波の数が1である場合、M0の値は第1の値である、または端末デバイスが上りリンクデータを送信するのに用いられる副搬送波の数が3、6、もしくは12である場合、M0の値は第2の値である。第1の値は、第2の値より小さいまたはそれと等しくてよい。
【0272】
例えば、MCSフィールドに含まれるビットの数が5である場合、MCSフィールドによって示されるMCSインデックスとTBSインデックスとの対応関係が表9aまたは表9bに示されてよい。端末デバイスが上りリンクデータを送信するのに用いられる副搬送波の数が1より大きい場合、MCSフィールドによって示されるMCSインデックスとTBSインデックスとの対応関係は表9aに示されてよい。端末デバイスが上りリンクデータを送信するのに用いられる副搬送波の数が1である場合、MCSフィールドによって示されるMCSインデックスとTBSインデックスとの対応関係は表9bに示されてよい。
【表9a】
【表9b】
【0273】
第5の実現可能な実装例では、上りリンクデータの変調方式はRNTIを用いて示される。
【0274】
本実装例では、RNTIと変調方式との対応関係が確立されてよい。
【0275】
例えば、DCIを搬送する下りリンク制御チャネルのCRCが第1のRNTIを用いてスクランブルされている場合、上りリンクデータの変調方式は第1の変調方式である、またはDCIを搬送する下りリンク制御チャネルのCRCがC-RNTIを用いてスクランブルされている場合、上りリンクデータの変調方式はQPSKもしくはBPSKである。
【0276】
第1のRNTIは、ネットワークデバイスによって設定されてもよく、または別の方式で確定されてもよい。第1のRNTIは、第1の変調方式に専用のRNTIであってよい。第1のRNTIはC-RNTIと異なる。本願では、第1のRNTIの具体的な形式を限定することはなく、また詳細についてはここで説明しない。
【0277】
第6の実現可能な実装例では、上りリンクデータの変調方式は副搬送波を用いて示される。
【0278】
本実装例では、DCIは副搬送波指示情報を含み、副搬送波指示情報は上りリンクデータの副搬送波の数を確定するのに用いられる。
【0279】
例えば、副搬送波指示情報は、DCI内の副搬送波指示子フィールドを用いて搬送されてよい。
【0280】
本実装例では、副搬送波指示情報によって確定された副搬送波の数がS0より大きいもしくはS0と等しい場合、DCIによってスケジューリングされた上りリンクデータの変調方式は第1の変調方式である、または副搬送波指示情報によって確定された副搬送波の数がS0より小さい場合、DCIによってスケジューリングされた上りリンクデータの変調方式はQPSKもしくはBPSKであり、S0は1より大きいもしくは1と等しい正の整数である。
【0281】
代替的に、副搬送波指示情報によって確定された副搬送波の数がS0より大きい場合、DCIによってスケジューリングされた上りリンクデータの変調方式は第1の変調方式である、または副搬送波指示情報によって確定された副搬送波の数がS0より小さいもしくはS0と等しい場合、DCIによってスケジューリングされた上りリンクデータの変調方式はQPSKもしくはBPSKであり、S0は1より大きいもしくは1と等しい正の整数である。
【0282】
代替的に、副搬送波指示情報によって確定された副搬送波の数が第1のセットに属している場合、DCIによってスケジューリングされた上りリンクデータの変調方式は第1の変調方式である、または副搬送波指示情報によって確定された副搬送波の数が第2のセットに属している場合、DCIによってスケジューリングされた上りリンクデータの変調方式はQPSKもしくはBPSKである。
【0283】
S0は合意値であるか、またはネットワークデバイスによって設定された値であることに留意されたい。例えば、S0は1、3、6、または12である。
【0284】
第1のセットは{1}であり第2のセットは{3,6,12}である、第1のセットは{1,3}であり第2のセットは{6,12}である、または第1のセットは{1,3,6}であり第2のセットは{12}であることに留意されたい。
【0285】
前述の説明に関連して、第1~第6の実現可能な実装例では、DCIによってスケジューリングされた上りリンクデータの変調方式がQPSKまたはBPSKである場合、表2に示すように、MCSフィールドによって示されるMCSインデックスとTBSインデックスとの対応関係は同じままでよい。
【0286】
DCIによってスケジューリングされた上りリンクデータの変調方式が第1の変調方式である場合、MCSフィールドによって示されるMCSインデックスとTBSインデックスとの対応関係は表3に示されてよい。さらに任意選択で、第1~第6の実現可能な実装例では、DCI内のMCSフィールド、DCI繰り返し数フィールド、RVフィールド、繰り返し数フィールド、および副搬送波指示子フィールドのうちの少なくとも1つに含まれるビットの数を削減してよい。
【0287】
MCSフィールドに含まれるビットの数が削減される場合、1つ~3つのビットがMCSフィールドから除去されてよい。すなわち、MCSフィールドに含まれるビットの数は、1、2、または3であってよい。これに応じて、MCS指示情報がMCSフィールドを用いて搬送される場合、MCS指示情報に含まれるビットの数は1、2、または3である。
【0288】
繰り返し数フィールドに含まれるビットの数が削減される場合、1つ~3つのビットが繰り返し数フィールドから除去されてよい。すなわち、繰り返し数フィールドに含まれるビットの数は、0、1、または2であってよい。繰り返し数指示情報が繰り返し数フィールドを用いて搬送される場合、繰り返し数指示情報に含まれるビットの数が0、1、2、または3である。繰り返し数指示情報に含まれるビットの数が0であるということは、DCIには繰り返し数指示情報が含まれていない、またはDCIには繰り返し数フィールドが含まれていないと理解すべきである。この場合、DCIによってスケジューリングされた上りリンクデータの繰り返し数は、1または別の合意値である。
【0289】
DCI繰り返し数フィールドに含まれるビットの数が削減される場合、1つまたは2つのビットがDCI繰り返し数フィールドから除去されてよい。すなわち、DCI繰り返し数フィールドに含まれるビットの数は、0または1であってよい。DCI繰り返し数指示情報がDCI繰り返し数フィールドを用いて搬送される場合、DCI繰り返し数指示情報に含まれるビットの数は0または1である。繰り返し数指示情報に含まれるビットの数が0であるということは、DCIにはDCI繰り返し数指示情報が含まれていない、またはDCIにはDCI繰り返し数フィールドが含まれていないと理解すべきである。この場合、DCIの繰り返し数は、1または別の合意値である。
【0290】
RVフィールドに含まれるビットの数が削減される場合、1つのビットがRVフィールドから除去されてよい。すなわち、RVフィールドに含まれるビットの数は0であってよい。RV指示情報がRVフィールドを用いて搬送される場合、RV指示情報に含まれるビットの数が0である。RV指示情報に含まれるビットの数が0であるということは、DCIにはRV指示情報が含まれていない、またはDCIにはRVフィールドが含まれていないと理解すべきである。この場合、上りリンクデータをDCIによってスケジューリングするためのRVが0または2であると合意されている、または上りリンクデータをDCIによってスケジューリングするための初期RVが0もしくは2であると合意されている。
【0291】
副搬送波指示子フィールドに含まれるビットの数が削減される場合、副搬送波指示子フィールドから1つ~6つのビットが除去されてよい。すなわち、副搬送波指示子フィールドに含まれるビットの数は、0、1、2、3、4、または5であってよい。副搬送波指示情報が副搬送波指示子フィールドを用いて搬送される場合、副搬送波指示情報に含まれるビットの数は0、1、2、3、4、または5である。副搬送波指示情報に含まれるビットの数が0であるということは、DCIには副搬送波指示情報が含まれていない、またはDCIには副搬送波指示子フィールドが含まれていないと理解すべきである。
【0292】
DCIによってスケジューリングされた上りリンクデータの変調方式がBPSKまたはQPSKである場合、MCSフィールド、DCI繰り返し数フィールド、繰り返し数フィールド、RVフィールド、および副搬送波指示子フィールドに含まれるビットの数は同じままでよいことに留意されたい。すなわち、DCIフォーマットN0に含まれるビットの数が同じままである。
【0293】
第1~第6の実現可能な実装例のいずれも、単なる一例に過ぎないことに留意されたい。代替的に、上りリンクデータの変調方式は、DCI内の複数のフィールドを用いることで、連携して示されてよい。指示をどのように行うかについての詳細は、ここで説明しない。
【0294】
本願の本実施形態では、DCIはさらに第1の情報を含んでよく、第1の情報は、DCIによってスケジューリングされた上りリンクデータの変調方式を示してよい。詳細については、実施形態5の説明を参照されたい。
【0295】
本願の本実施形態では、第1~第3の実現可能な実装例ならびに第5および第6の実現可能な実装例の場合、上りリンクデータの変調方式がDCI内の様々なフィールドを用いて暗黙的に示されることにより、DCIシグナリングオーバーヘッドを削減できるようになる。
【0296】
本願の本実施形態では、第4の実現可能な実装例において、上りリンクデータの変調方式がDCI内のMCSフィールドを用いて示されることにより、DCIシグナリングオーバーヘッドを削減できるようになる。さらに、基地局のスケジューリングの柔軟性が別のフィールドを調整することによって影響を受けることから防がれる。したがって、基地局は、本実施形態による柔軟なスケジューリングを実現する。
[実施形態5]
【0297】
DCIは第1の情報を含み、第1の情報は、DCIによってスケジューリングされた上りリンクデータの変調方式が第1の変調方式、QPSK、またはBPSKであることを確定するのに用いられる。
【0298】
例えば、第1の情報の値が第1の値である場合、DCIによってスケジューリングされた上りリンクデータの変調方式は第1の変調方式である、または第1の情報の値が第2の値である場合、DCIによってスケジューリングされた上りリンクデータの変調方式はQPSKもしくはBPSKである。第1の値は第2の値と異なる。本願の本実施形態では、第1の値および第2の値の具体的な実装例を限定しない。
【0299】
第1の情報は少なくとも1つのビットを含むことに留意されたい。含まれるビットの具体的な数が、実際の状況に基づいて確定されてよい。例えば、第1の情報は1つのビットを含む。第1の情報の値が1である場合、これは、DCIによってスケジューリングされた上りリンクデータの変調方式が第1の変調方式であることを示す、または第1の情報の値が0である場合、これは、DCIによってスケジューリングされた上りリンクデータの変調方式がQPSKもしくはBPSKであることを示す。
【0300】
代替的に、第1の情報の値が0である場合、これは、DCIによってスケジューリングされた上りリンクデータの変調方式が第1の変調方式であることを示す、または第1の情報の値が1である場合、これは、DCIによってスケジューリングされた上りリンクデータの変調方式がQPSKもしくはBPSKであることを示す。第1の情報が別の数のビットを含む場合には、前述の説明を参照されたい。詳細は、再度ここで説明しない。
【0301】
例えば、本実施形態では、DCIが第1の情報を含む場合、複数の実装例があってよい。以下に、説明を個別に提供する。
【0302】
実装例1:DCI内の別の指示子フィールドに含まれるビットの数が同じままであり、既存のDCIフォーマットN0が拡張される。すなわち、少なくとも1つのビットが既存のDCIフォーマットN0に追加され、少なくとも1つの追加ビットは第1の情報を搬送するのに用いられる。
【0303】
実装例2:DCI内のMCSフィールド、RVフィールド、DCI繰り返し数フィールド、繰り返し数フィールド、および副搬送波指示子フィールドのうちの少なくとも1つに含まれるビットの数が削減され、冗長ビットの一部または全部が第1の情報に含まれるビットとして用いられる。
【0304】
MCSフィールドに含まれるビットの数が削減される場合、1つ~3つのビットがMCSフィールドから除去されてよい。すなわち、MCSフィールドに含まれるビットの数は、1、2、または3であってよい。これに応じて、MCS指示情報がMCSフィールドを用いて搬送される場合、MCS指示情報に含まれるビットの数が1、2、または3である。
【0305】
繰り返し数フィールドに含まれるビットの数が削減される場合、1つ~3つのビットが繰り返し数フィールドから除去されてよい。すなわち、繰り返し数フィールドに含まれるビットの数は、0、1、または2であってよい。繰り返し数指示情報が繰り返し数フィールドを用いて搬送される場合、繰り返し数指示情報に含まれるビットの数が0、1、2、または3である。繰り返し数指示情報に含まれるビットの数が0であるということは、DCIには繰り返し数指示情報が含まれていない、またはDCIには繰り返し数フィールドが含まれていないと理解すべきである。この場合、DCIによってスケジューリングされた上りリンクデータの繰り返し数は、1または別の合意値である。
【0306】
DCI繰り返し数フィールドに含まれるビットの数が削減される場合、1つまたは2つのビットがDCI繰り返し数フィールドから除去されてよい。すなわち、DCI繰り返し数フィールドに含まれるビットの数は、0または1であってよい。DCI繰り返し数指示情報がDCI繰り返し数フィールドを用いて搬送される場合、DCI繰り返し数指示情報に含まれるビットの数が0または1である。繰り返し数指示情報に含まれるビットの数が0であるということは、DCIにはDCI繰り返し数指示情報が含まれていない、またはDCIにはDCI繰り返し数フィールドが含まれていないと理解すべきである。この場合、DCIの繰り返し数は、1または別の合意値である。
【0307】
RVフィールドに含まれるビットの数が削減される場合、1つのビットがRVフィールドから除去されてよい。すなわち、RVフィールドに含まれるビットの数は0であってよい。RV指示情報がRVフィールドを用いて搬送される場合、RV指示情報に含まれるビットの数が0である。RV指示情報に含まれるビットの数が0であるということは、DCIにはRV指示情報が含まれていない、またはDCIにはRVフィールドが含まれていないと理解すべきである。この場合、上りリンクデータをDCIによってスケジューリングするためのRVが0または2であると合意されている、または上りリンクデータをDCIによってスケジューリングするための初期RVが0もしくは2であると合意されている。
【0308】
副搬送波指示子フィールドに含まれるビットの数が削減される場合、副搬送波指示子フィールドから1つ~6つのビットが除去されてよい。すなわち、副搬送波指示子フィールドに含まれるビットの数は、0、1、2、3、4、または5であってよい。副搬送波指示情報が副搬送波指示子フィールドを用いて搬送される場合、副搬送波指示情報に含まれるビットの数は0、1、2、3、4、または5である。副搬送波指示情報に含まれるビットの数が0であるということは、DCIには副搬送波指示情報が含まれていない、またはDCIには副搬送波指示子フィールドが含まれていないと理解すべきである。
【0309】
DCIによってスケジューリングされた上りリンクデータの変調方式がBPSKまたはQPSKである場合、MCSフィールド、DCI繰り返し数フィールド、繰り返し数フィールド、RVフィールド、および副搬送波指示子フィールドに含まれるビットの数は同じままでよいことに留意されたい。すなわち、フォーマットN0に含まれるビットの数が同じままである。
【0310】
例えば、DCIに含まれる第1の情報、MCSフィールド、繰り返し数フィールド、および副搬送波指示子フィールドは、表10に示されてよい。
【表10】
【0311】
表10において、第1の情報は1つのビットを含む。MCSフィールドは3つのビットを含んでおり、従来技術と比較すると、1つのビットが削減されている。繰り返し数フィールドは2つのビットを含んでおり、従来技術と比較すると、1つのビットが削減されている。副搬送波指示子フィールドは5つのビットを含んでおり、従来技術と比較すると、1つのビットが削減されている。DCIに含まれる他の内容については、表8を参照されたい。詳細は、再度ここで説明しない。
【0312】
表10は単なる一例に過ぎないことに留意されたい。別の場合もあり得るが、詳細についてはここで説明しない。
【0313】
さらに、DCIが第1の情報を含み、且つDCIを搬送する下りリンク制御チャネルのCRCが半永続的スケジューリング(semi-persistent scheduling:SPS)のC-RNTIを用いてスクランブルされている場合、第1の情報の値は予め設定された値であってよい。例えば、第1の情報が1つのビットを含む場合、第1の情報の値は0または1に設定されてよい。この場合、第1の情報の値は何も意味していない。すなわち、第1の情報の値は、DCIによってスケジューリングされた上りリンクデータの変調方式を示すのに用いられることはない。
【0314】
本願の本実施形態では、DCI内のいくつかのフィールドが調整されることにより、DCIシグナリングオーバーヘッドを削減できるようになる。
【0315】
本願の一実施形態がさらに、1つの方法を提供する。詳細については、以下の説明を参照されたい。
[実施形態6]
【0316】
現行のNB-IoT下りリンクチャネル符号化方式が、テールバイティング畳み込み符号(tail-biting convolutional codes:TBCC)である。最大TBSは2536ビットである。16QAMをサポートした後に、TBSをさらに拡大させる必要がある。大きいコードブロックに依然としてTBCCを用いる場合、大きいコードブロックのパフォーマンスが低下する。この課題を解決するために、本願の一実施形態がさらに、1つの方法を提供する。以下で説明が詳細に提供される。
【0317】
本願の本実施形態では、以下の条件が事前に合意されてよい。DCIによってスケジューリングされたデータのTBSが、予め設定された値より大きい場合、チャネル符号化方式はターボである。代替的に、DCIに示されたMCSが、予め設定された値より大きい場合、チャネル符号化方式はターボである。
【0318】
段階1:ネットワークデバイスがチャネル符号化方式を確定する。
【0319】
段階2:ネットワークデバイスはDCIを端末デバイスに送信する。DCIはチャネル符号化方式を示すのに用いられる。
【0320】
具体的には、DCIによってスケジューリングされたデータのTBSが、予め設定された値より大きい場合、チャネル符号化方式はターボである、またはDCIに示されたMCSが、予め設定された値より大きい場合、チャネル符号化方式はターボである。
【0321】
段階3:端末デバイスは、ネットワークデバイスからDCIを受信する。
【0322】
段階4:端末デバイスは、DCIに基づいてチャネル符号化方式を確定する。
【0323】
端末デバイスは、確定したチャネル符号化方式とDCI内のデータのスケジューリング情報とに基づいて、ネットワークデバイスから下りリンクデータを受信してもよく、またはネットワークデバイスに上りリンクデータを送信してもよい。
【0324】
前述の方法では、復号性能を向上させるために、DCIによってスケジューリングされたデータのTBSまたはMCSに基づいて、異なるチャネル符号化方式が用いられてよい。
【0325】
本明細書で説明される各実施形態が、独立した解決手段であってもよく、または内部論理に基づいて組み合わされてもよい。これらの解決手段は全て、本願の保護範囲に含まれる。
【0326】
前述の方法の実施形態では、端末デバイスによって実施される方法および作業が代替的に、端末デバイスに用いられる構成要素(例えば、チップまたは回路)によって実施されてもよく、またネットワークデバイスによって実施される方法および作業が代替的に、ネットワークデバイスに用いられる構成要素(例えば、チップまたは回路)によって実施されてもよいことが理解できるであろう。
【0327】
本願で提供した前述の実施形態は、本願の実施形態で提供した方法をデバイス間のやり取りの観点から説明している。本願の実施形態で提供した前述の方法における諸機能を実装するために、端末デバイスおよびネットワークデバイスは、ハードウェア構造および/またはソフトウェアモジュールを含み、ハードウェア構造、ソフトウェアモジュール、またはハードウェア構造とソフトウェアモジュールとの組み合わせの形態で、前述の諸機能を実装することができる。前述の諸機能のうちの特定の機能がハードウェア構造、ソフトウェアモジュール、またはハードウェア構造とソフトウェアモジュールとの組み合わせのうちのいずれによって実行されるのかは、その技術的解決手段の特定の用途および設計上の制約で決まる。
【0328】
本願の実施形態では、複数のモジュールへの分割は一例であり、単なる論理的な機能分割に過ぎない。実際の実装では、別の分割方式があり得る。さらに、本願の実施形態における複数の機能モジュールが統合されて1つのプロセッサになってもよく、または各モジュールが物理的に単独で存在してもよく、または2つもしくはそれより多くのモジュールが統合されて1つのモジュールになる。統合されたモジュールは、ハードウェアの形態で実現されてもよく、またはソフトウェア機能モジュールの形態で実現されてもよい。
【0329】
前述の概念と同じく、図4に示すように、本願の一実施形態がさらに装置400を提供する。装置400は、前述の方法における端末デバイスまたはネットワークデバイスの機能を実装するように構成されている。例えば、本装置は、ソフトウェアモジュールでも、またはチップシステムでもよい。本願の本実施形態では、チップシステムはチップを含んでもよく、またはチップおよび別の個別部品を含んでもよい。本装置400は、処理ユニット401と通信ユニット402とを含んでよい。
【0330】
本願の本実施形態では、通信ユニットは送受信ユニットとも呼ばれてよく、また前述の方法の実施形態における端末デバイスまたはネットワークデバイスの送信段階および受信段階を実行するようにそれぞれ構成された送信ユニットおよび/または受信ユニットを含んでよい。
【0331】
以下では、図4図5を参照して、本願の実施形態における通信装置を詳細に説明する。装置の実施形態の説明が方法の実施形態の説明に対応することを理解されたい。したがって、詳細に説明していない内容については、前述の方法の実施形態を参照されたい。簡潔にするために、詳細については再度ここで説明しない。
【0332】
実現可能な一設計例では、装置400は、前述の方法の実施形態における端末デバイスまたはネットワークデバイスに対応する段階または手順を実施することができる。以下に、説明を個別に提供する。
【0333】
例えば、図2に示す手順における端末デバイスの機能を装置400が実装する場合、以下のようになる。
【0334】
通信ユニット402は、ネットワークデバイスから下りリンク制御情報DCIを受信するように構成されており、DCIは下りリンクデータをスケジューリングし且つ下りリンクデータの変調方式を示すのに用いられ、下りリンクデータの変調方式は第1の変調方式または4位相偏移変調QPSKであり、第1の変調方式に対応する変調次数が2より大きい。
【0335】
処理ユニット401は、DCIに基づいて下りリンクデータの変調方式を確定するように構成されている。
【0336】
通信ユニット402は、変調方式に基づいて下りリンクデータを受信するように構成されている。
【0337】
実現可能な一実装例では、DCIは繰り返し数指示情報を含み、繰り返し数指示情報は、下りリンクデータの繰り返し数NRepを確定するのに用いられる。NRepがR0より小さいもしくはR0と等しい場合、下りリンクデータの変調方式は第1の変調方式である、またはNRepがR0より大きい場合、下りリンクデータの変調方式はQPSKであり、R0は1より大きいもしくは1と等しい正の整数である。
【0338】
実現可能な一実装例では、繰り返し数指示情報は4つのビットを含む。
【0339】
実現可能な一実装例では、DCIはDCI繰り返し数指示情報を含み、DCI繰り返し数指示情報はDCIの繰り返し数を確定するのに用いられる。DCIの繰り返し数がR1より小さいもしくはR1と等しい場合、下りリンクデータの変調方式は第1の変調方式である、またはDCIの繰り返し数がR1より大きい場合、下りリンクデータの変調方式はQPSKであり、R1は1より大きいもしくは1と等しい正の整数である。
【0340】
実現可能な一実装例では、DCI繰り返し数指示情報は2つのビットを含む。
【0341】
実現可能な一実装例では、DCIは変調・符号化方式MCS指示情報を含み、MCS指示情報は下りリンクデータのMCSインデックスを確定するのに用いられる。MCSインデックスがM0より大きいもしくはM0と等しい場合、下りリンクデータの変調方式は第1の変調方式である、またはMCSインデックスがM0より小さい場合、下りリンクデータの変調方式はQPSKであり、M0は0より大きいもしくは0と等しい整数である。
【0342】
実現可能な一実装例では、MCS指示情報は、4つのビット、5つのビット、または6つのビットを含む。
【0343】
実現可能な一実装例では、DCIは第1の情報を含み、第1の情報は、下りリンクデータの変調方式が第1の変調方式またはQPSKであることを確定するのに用いられる。第1の情報の値が第1の値である場合、下りリンクデータの変調方式は第1の変調方式である、または第1の情報の値が第2の値である場合、下りリンクデータの変調方式はQPSKである。
【0344】
実現可能な一実装例では、DCIを搬送する下りリンク制御チャネルのCRCが第1のRNTIを用いてスクランブルされている場合、下りリンクデータの変調方式は第1の変調方式であり、第1のRNTIはネットワークデバイスによって設定されている、またはDCIを搬送する下りリンク制御チャネルのCRCがC-RNTIを用いてスクランブルされている場合、下りリンクデータの変調方式はQPSKである。
【0345】
実現可能な一実装例では、下りリンクデータの変調方式が第1の変調方式である場合、DCI内にあり且つ下りリンクデータの繰り返し数を確定するのに用いられるビットの数は、0、1、2、または3である。
【0346】
実現可能な一実装例では、下りリンクデータの変調方式が第1の変調方式である場合、DCI内にあり且つDCIの繰り返し数を確定するのに用いられるビットの数は、0または1である。
【0347】
実現可能な一実装例では、下りリンクデータの変調方式が第1の変調方式である場合、DCIはさらに変調・符号化方式MCSフィールドを含み、MCSフィールドに含まれるビットの数は1、2、3、または4である。
【0348】
実現可能な一実装例では、下りリンクデータの変調方式が第1の変調方式である場合、DCIは第2の情報を含み、第2の情報は、第1の信号に対する、DCIによってスケジューリングされた下りリンクデータの電力比率を確定するのに用いられる。
【0349】
実現可能な一実装例では、第2の情報はM個のビットを含み、Mは0より大きい整数である。
【0350】
実現可能な一実装例では、Mは3より小さいまたは3と等しい。
【0351】
実現可能な一実装例では、第1の変調方式は、8PSK、16QAM、64QAM、または256QAMである。
【0352】
実現可能な一実装例では、DCIのフォーマットがフォーマットN1である。
【0353】
実現可能な一実装例では、DCIは第2の情報を含み、第2の情報は、第1の信号に対する下りリンクデータの電力比率を確定するのに用いられる。
【0354】
例えば、図2に示す手順におけるネットワークデバイスの機能を装置400が実装する場合、以下のようになる。
【0355】
処理ユニット401は、下りリンクデータの変調方式を確定するように構成されている。
【0356】
通信ユニット402は、下りリンク制御情報DCIを端末デバイスに送信することであって、DCIは、下りリンクデータをスケジューリングし且つ下りリンクデータの変調方式を示すのに用いられ、下りリンクデータの変調方式は第1の変調方式または4位相偏移変調QPSKであり、第1の変調方式に対応する変調次数が2より大きい、送信することと、変調方式に基づいて下りリンクデータを端末デバイスに送信することとを行うように構成されている。
【0357】
実現可能な一実装例では、DCIは繰り返し数指示情報を含み、繰り返し数指示情報は、下りリンクデータの繰り返し数NRepを確定するのに用いられる。NRepがR0より小さいもしくはR0と等しい場合、下りリンクデータの変調方式は第1の変調方式である、またはNRepがR0より大きい場合、下りリンクデータの変調方式はQPSKであり、R0は1より大きいもしくは1と等しい正の整数である。
【0358】
実現可能な一実装例では、繰り返し数指示情報は4つのビットを含む。
【0359】
実現可能な一実装例では、DCIはDCI繰り返し数指示情報を含み、DCI繰り返し数指示情報はDCIの繰り返し数を確定するのに用いられる。DCIの繰り返し数がR1より小さいもしくはR1と等しい場合、下りリンクデータの変調方式は第1の変調方式である、またはDCIの繰り返し数がR1より大きい場合、下りリンクデータの変調方式はQPSKであり、R1は1より大きいもしくは1と等しい正の整数である。
【0360】
実現可能な一実装例では、DCI繰り返し数指示情報は2つのビットを含む。
【0361】
実現可能な一実装例では、DCIは変調・符号化方式MCS指示情報を含み、MCS指示情報は下りリンクデータのMCSインデックスを確定するのに用いられる。MCSインデックスがM0より大きいもしくはM0と等しい場合、下りリンクデータの変調方式は第1の変調方式である、またはMCSインデックスがM0より小さい場合、下りリンクデータの変調方式はQPSKであり、M0は0より大きいもしくは0と等しい整数である。
【0362】
実現可能な一実装例では、MCS指示情報は、4つのビット、5つのビット、または6つのビットを含む。
【0363】
実現可能な一実装例では、DCIは第1の情報を含み、第1の情報は、下りリンクデータの変調方式が第1の変調方式またはQPSKであることを確定するのに用いられる。第1の情報の値が第1の値である場合、下りリンクデータの変調方式は第1の変調方式である、または第1の情報の値が第2の値である場合、下りリンクデータの変調方式はQPSKである。
【0364】
実現可能な一実装例では、DCIを搬送する下りリンク制御チャネルのCRCが第1のRNTIを用いてスクランブルされている場合、下りリンクデータの変調方式は第1の変調方式であり、第1のRNTIはネットワークデバイスによって設定されている、またはDCIを搬送する下りリンク制御チャネルのCRCがC-RNTIを用いてスクランブルされている場合、下りリンクデータの変調方式はQPSKである。
【0365】
実現可能な一実装例では、下りリンクデータの変調方式が第1の変調方式である場合、DCI内にあり且つ下りリンクデータの繰り返し数を確定するのに用いられるビットの数は、0、1、2、または3である。
【0366】
実現可能な一実装例では、下りリンクデータの変調方式が第1の変調方式である場合、DCI内にあり且つDCIの繰り返し数を確定するのに用いられるビットの数は、0または1である。
【0367】
実現可能な一実装例では、下りリンクデータの変調方式が第1の変調方式である場合、DCIはさらに変調・符号化方式MCSフィールドを含み、MCSフィールドに含まれるビットの数は1、2、3、または4である。
【0368】
実現可能な一実装例では、下りリンクデータの変調方式が第1の変調方式である場合、DCIは第2の情報を含み、第2の情報は、第1の信号に対する、DCIによってスケジューリングされた下りリンクデータの電力比率を確定するのに用いられる。
【0369】
実現可能な一実装例では、第2の情報はM個のビットを含み、Mは0より大きい整数である。
【0370】
実現可能な一実装例では、Mは3より小さいまたは3と等しい。
【0371】
実現可能な一実装例では、第1の変調方式は、8PSK、16QAM、64QAM、または256QAMである。
【0372】
実現可能な一実装例では、DCIのフォーマットがフォーマットN1である。
【0373】
実現可能な一実装例では、DCIは第2の情報を含み、第2の情報は、第1の信号に対する下りリンクデータの電力比率を確定するのに用いられる。
【0374】
例えば、図3に示す手順における端末デバイスの機能を装置400が実装する場合、以下のようになる。
【0375】
通信ユニット402は、ネットワークデバイスから下りリンク制御情報DCIを受信するように構成されており、DCIは上りリンクデータをスケジューリングし且つ上りリンクデータの変調方式を示すのに用いられ、上りリンクデータの変調方式は第1の変調方式、4位相偏移変調QPSK、またはBPSKであり、第1の変調方式に対応する変調次数が2より大きい。
【0376】
処理ユニット401は、DCIに基づいて上りリンクデータの変調方式を確定するように構成されている。
【0377】
通信ユニット402は、変調方式に基づいて上りリンクデータをネットワークデバイスに送信するように構成されている。
【0378】
本装置はさらに、別の方法を実施してよい。詳細については、図3の端末デバイスの説明を参照されたい。詳細は、再度ここで説明しない。
【0379】
例えば、図3に示す手順におけるネットワークデバイスの機能を装置400が実装する場合、以下のようになる。
【0380】
処理ユニット401は、上りリンクデータの変調方式を確定するように構成されている。
【0381】
通信ユニット402は、下りリンク制御情報DCIを端末デバイスに送信することであって、DCIは、上りリンクデータをスケジューリングし且つ上りリンクデータの変調方式を示すのに用いられ、上りリンクデータの変調方式は第1の変調方式、4位相偏移変調QPSK、またはBPSKであり、第1の変調方式に対応する変調次数が2より大きい、送信することと、変調方式に基づいて端末デバイスから上りリンクデータを受信することとを行うように構成されている。
【0382】
本装置はさらに、別の方法を実施してよい。詳細については、図3のネットワークデバイスの説明を参照されたい。詳細は、再度ここで説明しない。
【0383】
図5は、本願の一実施形態による装置500を示している。図5に示す装置は、図4に示す装置のハードウェア回路の一実装例であってよい。この通信装置は、図2に示すフローチャートに適用可能であり、前述の方法の実施形態における端末デバイスまたはネットワークデバイスの諸機能を実行する。説明しやすくするために、図5には、通信装置の主な構成要素のみを示している。
【0384】
図5に示す装置500は、本願の実施形態で提供された図2の任意の方法を実施するように構成された少なくとも1つのプロセッサ520を含む。
【0385】
装置500はさらに、プログラム命令および/またはデータを格納するように構成された少なくとも1つのメモリ530を含んでよい。メモリ530は、プロセッサ520に連結されている。本願の実施形態における連結は、装置間、ユニット間、またはモジュール間の間接的連結または通信接続であり、電気的形態、機械的形態、または他の形態であってもよく、装置間、ユニット間、またはモジュール間の情報交換に用いられる。プロセッサ520は、メモリ530と連携してよい。プロセッサ520は、メモリ530に格納されたプログラム命令を実行してよい。少なくとも1つのメモリのうちの少なくとも1つが、プロセッサに含まれてよい。
【0386】
一実装プロセスでは、前述の方法の各段階が、プロセッサ内のハードウェア統合論理回路によって、またはソフトウェアの形態の命令を用いて実施されてよい。本願の実施形態を参照して開示された方法の各段階は、ハードウェアプロセッサによって行われてもよく、またはハードウェアとプロセッサ内のソフトウェアモジュールとの組み合わせを用いて行われてもよい。ソフトウェアモジュールは、当技術分野の成熟した記憶媒体、例えば、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ、プログラム可能型読み出し専用メモリ、電気的消去可能プログラム可能型メモリ、またはレジスタに配置されてよい。記憶媒体はメモリに配置されており、プロセッサはメモリ内の情報を読み出し、プロセッサのハードウェアと組み合わせて前述の方法の各段階を完了する。繰り返しを避けるために、詳細は再度ここで説明しない。
【0387】
本願の実施形態におけるプロセッサは、集積回路チップであってよく、信号処理能力を有することに留意されたい。一実装プロセスでは、前述の方法の実施形態における各段階が、プロセッサ内のハードウェア統合論理回路によって、またはソフトウェアの形態の命令を用いて実施されてよい。前述のプロセッサは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor:DSP)、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit:ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array:FPGA)または別のプログラム可能型論理デバイス、個別ゲートまたはトランジスタロジックデバイス、個別ハードウェア構成要素などでもよい。プロセッサは、本願の実施形態で開示された方法、段階、および論理ブロック図を実装または実行することができる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよく、またはこのプロセッサは任意の従来型プロセッサなどであってもよい。本願の実施形態を参照して開示された方法の各段階は、ハードウェア復号プロセッサによって行われてもよく、またはハードウェアと復号プロセッサ内のソフトウェアモジュールとの組み合わせを用いて行われてもよい。ソフトウェアモジュールは、当技術分野の成熟した記憶媒体、例えば、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ、プログラム可能型読み出し専用メモリ、電気的消去可能プログラム可能型メモリ、またはレジスタに配置されてよい。記憶媒体はメモリに配置されており、プロセッサはメモリ内の情報を読み出し、プロセッサのハードウェアと組み合わせて前述の方法の各段階を完了する。
【0388】
本願の実施形態におけるメモリは、揮発性メモリもしくは不揮発性メモリでもよく、または揮発性メモリおよび不揮発性メモリの両方を含んでもよいことが理解できるであろう。不揮発性メモリは、読み出し専用メモリ(read-only memory:ROM)、プログラム可能型読み出し専用メモリ(programmable ROM:PROM)、消去可能プログラム可能型読み出し専用メモリ(erasable PROM:EPROM)、電気的消去可能プログラム可能型読み出し専用リメモリ(electrically EPROM:EEPROM)、またはフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリは、ランダムアクセスメモリ(random access memory:RAM)であってよく、外部キャッシュとして用いられる。限定的な記載ではなく例として、多くの形式のRAMが用いられてよく、例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(static RAM:SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(dynamic RAM:DRAM)、同期式ダイナミックランダムアクセスメモリ(synchronous DRAM:SDRAM)、ダブルデータレート同期式ダイナミックランダムアクセスメモリ(double data rate SDRAM:DDR SDRAM)、改良型同期式ダイナミックランダムアクセスメモリ(enhanced SDRAM:ESDRAM)、同期リンクダイナミックランダムアクセスメモリ(synchlink DRAM:SLDRAM)、およびダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(direct rambus RAM:DR RAM)がある。本明細書で説明したシステムおよび方法におけるメモリは、限定されないが、これらのメモリおよび別の適切な種類のあらゆるメモリを含むよう意図されていることに留意されたい。
【0389】
装置500はさらに、伝送媒体を用いて別のデバイスと通信するように構成された通信インタフェース510を含んでよく、これにより、装置500内の装置が別のデバイスと通信できるようになる。本願の本実施形態では、通信インタフェースは、送受信機、回路、バス、モジュール、または別の種類の通信インタフェースであってもよい。本願の本実施形態では、通信インタフェースが送受信機である場合、送受信機は、独立した受信機および独立した送信機を含んでもよく、または送受信機能もしくはインタフェース回路と一体化した送受信機を含んでもよい。
【0390】
装置500はさらに、通信回線540を含んでよい。通信インタフェース510、プロセッサ520、およびメモリ530は、通信回線540を通じて互いに接続されてよい。通信回線540は、ペリフェラルコンポーネントインターコネクト(peripheral component interconnect:略してPCI)バス、拡張型業界標準アーキテクチャ(extended industry standard architecture:略してEISA)バスなどであってよい。通信回線540は、アドレスバス、データバス、制御バスなどに分類されてよい。表現しやすくするために、図5では、1本の太線だけを用いてバスを表しているが、これで、バスが1つしかない、または1種類のバスしかないことを意味しているわけではない。
【0391】
例えば、図2に示す手順における端末デバイスの機能を装置500が実装する場合、以下のようになる。
【0392】
通信インタフェース510は、ネットワークデバイスから下りリンク制御情報DCIを受信するように構成されており、DCIは下りリンクデータをスケジューリングし且つ下りリンクデータの変調方式を示すのに用いられ、下りリンクデータの変調方式は第1の変調方式または4位相偏移変調QPSKであり、第1の変調方式に対応する変調次数が2より大きい。
【0393】
プロセッサ520は、DCIに基づいて下りリンクデータの変調方式を確定するように構成されている。
【0394】
通信インタフェース510は、変調方式に基づいて下りリンクデータを受信するように構成されている。
【0395】
実現可能な一実装例では、DCIは繰り返し数指示情報を含み、繰り返し数指示情報は、下りリンクデータの繰り返し数NRepを確定するのに用いられる。NRepがR0より小さいもしくはR0と等しい場合、下りリンクデータの変調方式は第1の変調方式である、またはNRepがR0より大きい場合、下りリンクデータの変調方式はQPSKであり、R0は1より大きいもしくは1と等しい正の整数である。
【0396】
実現可能な一実装例では、繰り返し数指示情報は4つのビットを含む。
【0397】
実現可能な一実装例では、DCIはDCI繰り返し数指示情報を含み、DCI繰り返し数指示情報はDCIの繰り返し数を確定するのに用いられる。DCIの繰り返し数がR1より小さいもしくはR1と等しい場合、下りリンクデータの変調方式は第1の変調方式である、またはDCIの繰り返し数がR1より大きい場合、下りリンクデータの変調方式はQPSKであり、R1は1より大きいもしくは1と等しい正の整数である。
【0398】
実現可能な一実装例では、DCI繰り返し数指示情報は2つのビットを含む。
【0399】
実現可能な一実装例では、DCIは変調・符号化方式MCS指示情報を含み、MCS指示情報は下りリンクデータのMCSインデックスを確定するのに用いられる。MCSインデックスがM0より大きいもしくはM0と等しい場合、下りリンクデータの変調方式は第1の変調方式である、またはMCSインデックスがM0より小さい場合、下りリンクデータの変調方式はQPSKであり、M0は0より大きいもしくは0と等しい整数である。
【0400】
実現可能な一実装例では、MCS指示情報は、4つのビット、5つのビット、または6つのビットを含む。
【0401】
実現可能な一実装例では、DCIは第1の情報を含み、第1の情報は、下りリンクデータの変調方式が第1の変調方式またはQPSKであることを確定するのに用いられる。第1の情報の値が第1の値である場合、下りリンクデータの変調方式は第1の変調方式である、または第1の情報の値が第2の値である場合、下りリンクデータの変調方式はQPSKである。
【0402】
実現可能な一実装例では、DCIを搬送する下りリンク制御チャネルのCRCが第1のRNTIを用いてスクランブルされている場合、下りリンクデータの変調方式は第1の変調方式であり、第1のRNTIはネットワークデバイスによって設定されている、またはDCIを搬送する下りリンク制御チャネルのCRCがC-RNTIを用いてスクランブルされている場合、下りリンクデータの変調方式はQPSKである。
【0403】
実現可能な一実装例では、下りリンクデータの変調方式が第1の変調方式である場合、DCI内にあり且つ下りリンクデータの繰り返し数を確定するのに用いられるビットの数は、0、1、2、または3である。
【0404】
実現可能な一実装例では、下りリンクデータの変調方式が第1の変調方式である場合、DCI内にあり且つDCIの繰り返し数を確定するのに用いられるビットの数は、0または1である。
【0405】
実現可能な一実装例では、下りリンクデータの変調方式が第1の変調方式である場合、DCIはさらに変調・符号化方式MCSフィールドを含み、MCSフィールドに含まれるビットの数は1、2、3、または4である。
【0406】
実現可能な一実装例では、下りリンクデータの変調方式が第1の変調方式である場合、DCIは第2の情報を含み、第2の情報は、第1の信号に対する、DCIによってスケジューリングされた下りリンクデータの電力比率を確定するのに用いられる。
【0407】
実現可能な一実装例では、第2の情報はM個のビットを含み、Mは0より大きい整数である。
【0408】
実現可能な一実装例では、Mは3より小さいまたは3と等しい。
【0409】
実現可能な一実装例では、第1の変調方式は、8PSK、16QAM、64QAM、または256QAMである。
【0410】
実現可能な一実装例では、DCIのフォーマットがフォーマットN1である。
【0411】
実現可能な一実装例では、DCIは第2の情報を含み、第2の情報は、第1の信号に対する下りリンクデータの電力比率を確定するのに用いられる。
【0412】
例えば、図2に示す手順におけるネットワークデバイスの機能を装置500が実装する場合、以下のようになる。
【0413】
プロセッサ520は、下りリンクデータの変調方式を確定するように構成されている。
【0414】
通信インタフェース510は、下りリンク制御情報DCIを端末デバイスに送信することであって、DCIは、下りリンクデータをスケジューリングし且つ下りリンクデータの変調方式を示すのに用いられ、下りリンクデータの変調方式は第1の変調方式または4位相偏移変調QPSKであり、第1の変調方式に対応する変調次数が2より大きい、送信することと、変調方式に基づいて下りリンクデータを端末デバイスに送信することとを行うように構成されている。
【0415】
実現可能な一実装例では、DCIは繰り返し数指示情報を含み、繰り返し数指示情報は、下りリンクデータの繰り返し数NRepを確定するのに用いられる。NRepがR0より小さいもしくはR0と等しい場合、下りリンクデータの変調方式は第1の変調方式である、またはNRepがR0より大きい場合、下りリンクデータの変調方式はQPSKであり、R0は1より大きいもしくは1と等しい正の整数である。
【0416】
実現可能な一実装例では、繰り返し数指示情報は4つのビットを含む。
【0417】
実現可能な一実装例では、DCIはDCI繰り返し数指示情報を含み、DCI繰り返し数指示情報はDCIの繰り返し数を確定するのに用いられる。DCIの繰り返し数がR1より小さいもしくはR1と等しい場合、下りリンクデータの変調方式は第1の変調方式である、またはDCIの繰り返し数がR1より大きい場合、下りリンクデータの変調方式はQPSKであり、R1は1より大きいもしくは1と等しい正の整数である。
【0418】
実現可能な一実装例では、DCI繰り返し数指示情報は2つのビットを含む。
【0419】
実現可能な一実装例では、DCIは変調・符号化方式MCS指示情報を含み、MCS指示情報は下りリンクデータのMCSインデックスを確定するのに用いられる。MCSインデックスがM0より大きいもしくはM0と等しい場合、下りリンクデータの変調方式は第1の変調方式である、またはMCSインデックスがM0より小さい場合、下りリンクデータの変調方式はQPSKであり、M0は0より大きいもしくは0と等しい整数である。
【0420】
実現可能な一実装例では、MCS指示情報は、4つのビット、5つのビット、または6つのビットを含む。
【0421】
実現可能な一実装例では、DCIは第1の情報を含み、第1の情報は、下りリンクデータの変調方式が第1の変調方式またはQPSKであることを確定するのに用いられる。第1の情報の値が第1の値である場合、下りリンクデータの変調方式は第1の変調方式である、または第1の情報の値が第2の値である場合、下りリンクデータの変調方式はQPSKである。
【0422】
実現可能な一実装例では、DCIを搬送する下りリンク制御チャネルのCRCが第1のRNTIを用いてスクランブルされている場合、下りリンクデータの変調方式は第1の変調方式であり、第1のRNTIはネットワークデバイスによって設定されている、またはDCIを搬送する下りリンク制御チャネルのCRCがC-RNTIを用いてスクランブルされている場合、下りリンクデータの変調方式はQPSKである。
【0423】
実現可能な一実装例では、下りリンクデータの変調方式が第1の変調方式である場合、DCI内にあり且つ下りリンクデータの繰り返し数を確定するのに用いられるビットの数は、0、1、2、または3である。
【0424】
実現可能な一実装例では、下りリンクデータの変調方式が第1の変調方式である場合、DCI内にあり且つDCIの繰り返し数を確定するのに用いられるビットの数は、0または1である。
【0425】
実現可能な一実装例では、下りリンクデータの変調方式が第1の変調方式である場合、DCIはさらに変調・符号化方式MCSフィールドを含み、MCSフィールドに含まれるビットの数は1、2、3、または4である。
【0426】
実現可能な一実装例では、下りリンクデータの変調方式が第1の変調方式である場合、DCIは第2の情報を含み、第2の情報は、第1の信号に対する、DCIによってスケジューリングされた下りリンクデータの電力比率を確定するのに用いられる。
【0427】
実現可能な一実装例では、第2の情報はM個のビットを含み、Mは0より大きい整数である。
【0428】
実現可能な一実装例では、Mは3より小さいまたは3と等しい。
【0429】
実現可能な一実装例では、第1の変調方式は、8PSK、16QAM、64QAM、または256QAMである。
【0430】
実現可能な一実装例では、DCIのフォーマットがフォーマットN1である。
【0431】
実現可能な一実装例では、DCIは第2の情報を含み、第2の情報は、第1の信号に対する下りリンクデータの電力比率を確定するのに用いられる。
【0432】
例えば、図3に示す手順における端末デバイスの機能を装置500が実装する場合、以下のようになる。
【0433】
通信インタフェース510は、ネットワークデバイスから下りリンク制御情報DCIを受信するように構成されており、DCIは上りリンクデータをスケジューリングし且つ上りリンクデータの変調方式を示すのに用いられ、上りリンクデータの変調方式は第1の変調方式、4位相偏移変調QPSK、またはBPSKであり、第1の変調方式に対応する変調次数が2より大きい。
【0434】
プロセッサ520は、DCIに基づいて上りリンクデータの変調方式を確定するように構成されている。
【0435】
通信インタフェース510は、変調方式に基づいて上りリンクデータをネットワークデバイスに送信するように構成されている。
【0436】
本装置はさらに、別の方法を実施してよい。詳細については、図3の端末デバイスの説明を参照されたい。詳細は、再度ここで説明しない。
【0437】
例えば、図3に示す手順におけるネットワークデバイスの機能を装置500が実装する場合、以下のようになる。
【0438】
プロセッサ520は、上りリンクデータの変調方式を確定するように構成されている。
【0439】
通信インタフェース510は、下りリンク制御情報DCIを端末デバイスに送信することであって、DCIは、上りリンクデータをスケジューリングし且つ上りリンクデータの変調方式を示すのに用いられ、上りリンクデータの変調方式は第1の変調方式、4位相偏移変調QPSK、またはBPSKであり、第1の変調方式に対応する変調次数が2より大きい、送信することと、変調方式に基づいて端末デバイスから上りリンクデータを受信することとを行うように構成されている。
【0440】
本装置はさらに、別の方法を実施してよい。詳細については、図3のネットワークデバイスの説明を参照されたい。詳細は、再度ここで説明しない。
【0441】
当業者であれば、本願の実施形態が、方法、システム、またはコンピュータプログラム製品として提供され得ることを理解するはずである。したがって、本願は、ハードウェアだけの実施形態、ソフトウェアだけの実施形態、またはソフトウェアとハードウェアとの組み合わせによる実施形態の形式を用いてよい。さらに、本願は、コンピュータ可用プログラムコードを含めた、1つまたは複数のコンピュータ可用記憶媒体(限定されないが、磁気ディスクメモリ、光学式メモリなどを含む)に実装されたコンピュータプログラム製品の形態を用いてよい。
【0442】
本願は、本願による方法、デバイス(システム)、およびコンピュータプログラム製品のフローチャートおよび/またはブロック図を参照して記載されている。コンピュータプログラム命令は、フローチャートおよび/またはブロック図における各工程および/または各ブロック、ならびにフローチャートおよび/またはブロック図における工程および/またはブロックの組み合わせを実装するのに用いられ得ることを理解されたい。これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込みプロセッサ、または別のプログラム可能型データ処理デバイスのプロセッサに提供されて機械を生み出してよく、これにより、別のプログラム可能型データ処理デバイスのコンピュータまたはプロセッサにより実行される命令は、フローチャートの1つもしくは複数の工程および/またはブロック図の1つもしくは複数のブロックにおける特定の機能を実現するための装置を生み出すようになる。
【0443】
コンピュータまたは別のプログラム可能型データ処理デバイスに特定の方式で動作するよう指示できるこれらのコンピュータプログラム命令は代替的に、コンピュータ可読メモリに格納されてもよく、これにより、コンピュータ可読メモリに格納された命令は命令装置を含む加工品を生み出すようになる。命令装置は、フローチャートの1つもしくは複数の工程、および/またはブロック図の1つもしくは複数のブロックにおける特定の機能を実現する。
【0444】
当業者であれば、本願の範囲から逸脱することなく、本願に様々な修正および変形を加えられることが明らかである。本願のこれらの変更および変形が本願の特許請求の範囲およびその均等な技術の範囲に含まれる限り、本願はこれらの変更および変形を包含することが意図されている。
[他の考えられる項目]
(項目1)
ネットワークデバイスから下りリンク制御情報DCIを受信するように構成された通信ユニットであって、前記DCIが、下りリンクデータをスケジューリングし且つ前記下りリンクデータの変調方式を示すのに用いられ、前記下りリンクデータの前記変調方式が第1の変調方式または4位相偏移変調QPSKであり、前記第1の変調方式に対応する変調次数が2より大きい、通信ユニットと、
前記DCIに基づいて前記下りリンクデータの前記変調方式を確定するように構成された処理ユニットと
を備え、
前記通信ユニットが前記変調方式に基づいて前記下りリンクデータを受信するように構成されている、通信装置。
(項目2)
前記DCIが繰り返し数指示情報を含み、前記繰り返し数指示情報が前記下りリンクデータの繰り返し数NRepを確定するのに用いられ、
RepがR0より小さいもしくはR0と等しい場合、前記下りリンクデータの前記変調方式が前記第1の変調方式である、または
RepがR0より大きい場合、前記下りリンクデータの前記変調方式が前記QPSKであり、R0が1より大きいもしくは1と等しい正の整数である、項目1に記載の装置。
(項目3)
前記DCIがDCI繰り返し数指示情報を含み、前記DCI繰り返し数指示情報が前記DCIの繰り返し数を確定するのに用いられ、
前記DCIの前記繰り返し数がR1より小さいもしくはR1と等しい場合、前記下りリンクデータの前記変調方式が前記第1の変調方式である、または
前記DCIの前記繰り返し数がR1より大きい場合、前記下りリンクデータの前記変調方式が前記QPSKであり、R1が1より大きいもしくは1と等しい正の整数である、項目1に記載の装置。
(項目4)
前記DCIが変調・符号化方式MCS指示情報を含み、前記MCS指示情報が前記下りリンクデータのMCSインデックスを確定するのに用いられ、
前記MCSインデックスがM0より大きいもしくはM0と等しい場合、前記下りリンクデータの前記変調方式が前記第1の変調方式である、または
前記MCSインデックスがM0より小さい場合、前記下りリンクデータの前記変調方式が前記QPSKであり、M0が0より大きいもしくは0と等しい整数である、項目1に記載の装置。
(項目5)
前記DCIが第1の情報を含み、前記第1の情報が、前記下りリンクデータの前記変調方式が前記第1の変調方式または前記QPSKであることを確定するのに用いられ、
前記第1の情報の値が第1の値である場合、前記下りリンクデータの前記変調方式が前記第1の変調方式である、または
前記第1の情報の値が第2の値である場合、前記下りリンクデータの前記変調方式が前記QPSKである、項目1に記載の装置。
(項目6)
前記DCIを搬送する下りリンク制御チャネルの巡回冗長検査CRCが第1の無線ネットワーク一時識別子RNTIを用いてスクランブルされている場合、前記下りリンクデータの前記変調方式が前記第1の変調方式であり、前記第1のRNTIが前記ネットワークデバイスによって設定される、または
前記DCIを搬送する下りリンク制御チャネルのCRCがセル無線ネットワーク一時識別子C-RNTIを用いてスクランブルされている場合、前記下りリンクデータの前記変調方式が前記QPSKである、項目1に記載の装置。
(項目7)
前記下りリンクデータの前記変調方式が前記第1の変調方式である場合、前記DCIが第2の情報を含み、前記第2の情報が、第1の信号に対する、前記DCIによってスケジューリングされた前記下りリンクデータの電力比率を確定するのに用いられる、項目1から6のいずれか一項に記載の装置。
(項目8)
下りリンクデータの変調方式を確定するように構成された処理ユニットと、
下りリンク制御情報DCIを端末デバイスに送信することであって、前記DCIが、前記下りリンクデータをスケジューリングし且つ前記下りリンクデータの前記変調方式を示すのに用いられ、前記下りリンクデータの前記変調方式が第1の変調方式または4位相偏移変調QPSKであり、前記第1の変調方式に対応する変調次数が2より大きい、送信することと、前記変調方式に基づいて前記下りリンクデータを前記端末デバイスに送信することとを行うように構成された通信ユニットと
を備える、通信装置。
(項目9)
前記DCIが繰り返し数指示情報を含み、前記繰り返し数指示情報が前記下りリンクデータの繰り返し数NRepを確定するのに用いられ、
RepがR0より小さいもしくはR0と等しい場合、前記下りリンクデータの前記変調方式が前記第1の変調方式である、または
RepがR0より大きい場合、前記下りリンクデータの前記変調方式が前記QPSKであり、R0が1より大きいもしくは1と等しい正の整数である、項目8に記載の装置。
(項目10)
前記DCIがDCI繰り返し数指示情報を含み、前記DCI繰り返し数指示情報が前記DCIの繰り返し数を確定するのに用いられ、
前記DCIの前記繰り返し数がR1より小さいもしくはR1と等しい場合、前記下りリンクデータの前記変調方式が前記第1の変調方式である、または
前記DCIの前記繰り返し数がR1より大きい場合、前記下りリンクデータの前記変調方式が前記QPSKであり、R1が1より大きいもしくは1と等しい正の整数である、項目8に記載の装置。
(項目11)
前記DCIが変調・符号化方式MCS指示情報を含み、前記MCS指示情報が前記下りリンクデータのMCSインデックスを確定するのに用いられ、
前記MCSインデックスがM0より大きいもしくはM0と等しい場合、前記下りリンクデータの前記変調方式が前記第1の変調方式である、または
前記MCSインデックスがM0より小さい場合、前記下りリンクデータの前記変調方式が前記QPSKであり、M0が0より大きいもしくは0と等しい整数である、項目8に記載の装置。
(項目12)
前記DCIが第1の情報を含み、前記第1の情報が、前記下りリンクデータの前記変調方式が前記第1の変調方式または前記QPSKであることを確定するのに用いられ、
前記第1の情報の値が第1の値である場合、前記下りリンクデータの前記変調方式が前記第1の変調方式である、または
前記第1の情報の値が第2の値である場合、前記下りリンクデータの前記変調方式が前記QPSKである、項目8に記載の装置。
(項目13)
前記DCIを搬送する下りリンク制御チャネルの巡回冗長検査CRCが第1の無線ネットワーク一時識別子RNTIを用いてスクランブルされている場合、前記下りリンクデータの前記変調方式が前記第1の変調方式であり、前記第1のRNTIが前記ネットワークデバイスによって設定される、または
前記DCIを搬送する下りリンク制御チャネルのCRCがセル無線ネットワーク一時識別子C-RNTIを用いてスクランブルされている場合、前記下りリンクデータの前記変調方式が前記QPSKである、項目8に記載の装置。
(項目14)
前記下りリンクデータの前記変調方式が前記第1の変調方式である場合、前記DCIが第2の情報を含み、前記第2の情報が、第1の信号に対する、前記DCIによってスケジューリングされた前記下りリンクデータの電力比率を確定するのに用いられる、項目8から13のいずれか一項に記載の装置。
(項目15)
端末デバイスがネットワークデバイスから下りリンク制御情報DCIを受信する段階であって、前記DCIが、下りリンクデータをスケジューリングし且つ前記下りリンクデータの変調方式を示すのに用いられ、前記下りリンクデータの前記変調方式が第1の変調方式または4位相偏移変調QPSKであり、前記第1の変調方式に対応する変調次数が2より大きい、受信する段階と、
前記端末デバイスが前記変調方式に基づいて前記下りリンクデータを受信する段階と
を備える、データ伝送方法。
(項目16)
前記DCIが繰り返し数指示情報を含み、前記繰り返し数指示情報が前記下りリンクデータの繰り返し数NRepを確定するのに用いられ、
RepがR0より小さいもしくはR0と等しい場合、前記下りリンクデータの前記変調方式が前記第1の変調方式である、または
RepがR0より大きい場合、前記下りリンクデータの前記変調方式が前記QPSKであり、R0が1より大きいもしくは1と等しい正の整数である、項目15に記載の方法。
(項目17)
前記DCIがDCI繰り返し数指示情報を含み、前記DCI繰り返し数指示情報が前記DCIの繰り返し数を確定するのに用いられ、
前記DCIの前記繰り返し数がR1より小さいもしくはR1と等しい場合、前記下りリンクデータの前記変調方式が前記第1の変調方式である、または
前記DCIの前記繰り返し数がR1より大きい場合、前記下りリンクデータの前記変調方式が前記QPSKであり、R1が1より大きいもしくは1と等しい正の整数である、項目15に記載の方法。
(項目18)
前記DCIが変調・符号化方式MCS指示情報を含み、前記MCS指示情報が前記下りリンクデータのMCSインデックスを確定するのに用いられ、
前記MCSインデックスがM0より大きいもしくはM0と等しい場合、前記下りリンクデータの前記変調方式が前記第1の変調方式である、または
前記MCSインデックスがM0より小さい場合、前記下りリンクデータの前記変調方式が前記QPSKであり、M0が0より大きいもしくは0と等しい整数である、項目15に記載の方法。
(項目19)
前記DCIが第1の情報を含み、前記第1の情報が、前記下りリンクデータの前記変調方式が前記第1の変調方式または前記QPSKであることを確定するのに用いられ、
前記第1の情報の値が第1の値である場合、前記下りリンクデータの前記変調方式が前記第1の変調方式である、または
前記第1の情報の値が第2の値である場合、前記下りリンクデータの前記変調方式が前記QPSKである、項目15に記載の方法。
(項目20)
前記DCIを搬送する下りリンク制御チャネルの巡回冗長検査CRCが第1の無線ネットワーク一時識別子RNTIを用いてスクランブルされている場合、前記下りリンクデータの前記変調方式が前記第1の変調方式であり、前記第1のRNTIが前記ネットワークデバイスによって設定される、または
前記DCIを搬送する下りリンク制御チャネルのCRCがセル無線ネットワーク一時識別子C-RNTIを用いてスクランブルされている場合、前記下りリンクデータの前記変調方式が前記QPSKである、項目15に記載の方法。
(項目21)
前記下りリンクデータの前記変調方式が前記第1の変調方式である場合、前記DCIが第2の情報を含み、前記第2の情報が、第1の信号に対する、前記DCIによってスケジューリングされた前記下りリンクデータの電力比率を確定するのに用いられる、項目15から20のいずれか一項に記載の方法。
(項目22)
ネットワークデバイスが下りリンクデータの変調方式を確定し、下りリンク制御情報DCIを端末デバイスに送信する段階であって、前記DCIが、前記下りリンクデータをスケジューリングし且つ前記下りリンクデータの前記変調方式を示すのに用いられ、前記下りリンクデータの前記変調方式が第1の変調方式または4位相偏移変調QPSKであり、前記第1の変調方式に対応する変調次数が2より大きい、送信する段階と、
前記ネットワークデバイスが前記変調方式に基づいて前記下りリンクデータを前記端末デバイスに送信する段階と
を備える、データ伝送方法。
(項目23)
前記DCIが繰り返し数指示情報を含み、前記繰り返し数指示情報が前記下りリンクデータの繰り返し数NRepを確定するのに用いられ、
RepがR0より小さいもしくはR0と等しい場合、前記下りリンクデータの前記変調方式が前記第1の変調方式である、または
RepがR0より大きい場合、前記下りリンクデータの前記変調方式が前記QPSKであり、R0が1より大きいもしくは1と等しい正の整数である、項目22に記載の方法。
(項目24)
前記DCIがDCI繰り返し数指示情報を含み、前記DCI繰り返し数指示情報が前記DCIの繰り返し数を確定するのに用いられ、
前記DCIの前記繰り返し数がR1より小さいもしくはR1と等しい場合、前記下りリンクデータの前記変調方式が前記第1の変調方式である、または
前記DCIの前記繰り返し数がR1より大きい場合、前記下りリンクデータの前記変調方式が前記QPSKであり、R1が1より大きいもしくは1と等しい正の整数である、項目22に記載の方法。
(項目25)
前記DCIが変調・符号化方式MCS指示情報を含み、前記MCS指示情報が前記下りリンクデータのMCSインデックスを確定するのに用いられ、
前記MCSインデックスがM0より大きいもしくはM0と等しい場合、前記下りリンクデータの前記変調方式が前記第1の変調方式である、または
前記MCSインデックスがM0より小さい場合、前記下りリンクデータの前記変調方式が前記QPSKであり、M0が0より大きいもしくは0と等しい整数である、項目22に記載の方法。
(項目26)
前記DCIが第1の情報を含み、前記第1の情報が、前記下りリンクデータの前記変調方式が前記第1の変調方式または前記QPSKであることを確定するのに用いられ、
前記第1の情報の値が第1の値である場合、前記下りリンクデータの前記変調方式が前記第1の変調方式である、または
前記第1の情報の値が第2の値である場合、前記下りリンクデータの前記変調方式が前記QPSKである、項目22に記載の方法。
(項目27)
前記DCIを搬送する下りリンク制御チャネルの巡回冗長検査CRCが第1の無線ネットワーク一時識別子RNTIを用いてスクランブルされている場合、前記下りリンクデータの前記変調方式が前記第1の変調方式であり、前記第1のRNTIが前記ネットワークデバイスによって設定される、または
前記DCIを搬送する下りリンク制御チャネルのCRCがセル無線ネットワーク一時識別子C-RNTIを用いてスクランブルされている場合、前記下りリンクデータの前記変調方式が前記QPSKである、項目22に記載の方法。
(項目28)
前記下りリンクデータの前記変調方式が前記第1の変調方式である場合、前記DCIが第2の情報を含み、前記第2の情報が、第1の信号に対する、前記DCIによってスケジューリングされた前記下りリンクデータの電力比率を確定するのに用いられる、項目22から27のいずれか一項に記載の方法。
(項目29)
プロセッサと、送受信機と、メモリとを備える通信装置であって、
前記プロセッサが前記メモリに格納されたコンピュータプログラムまたは命令を実行するように構成されており、前記コンピュータプログラムまたは前記命令が実行されると、前記通信装置が項目15から21または項目22から28のいずれか一項に記載の方法を実施することが可能である、通信装置。
(項目30)
コンピュータプログラムまたは命令を含む可読記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムまたは前記命令が実行されると、項目15から21または22から28のいずれか一項に記載の方法が行われる、可読記憶媒体。
図1
図2
図3
図4
図5