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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-10
(45)【発行日】2024-06-18
(54)【発明の名称】情報分析方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0203 20230101AFI20240611BHJP
【FI】
G06Q30/0203
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2022534606
(86)(22)【出願日】2020-07-09
(86)【国際出願番号】 JP2020026924
(87)【国際公開番号】W WO2022009403
(87)【国際公開日】2022-01-13
【審査請求日】2022-12-21
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100124811
【弁理士】
【氏名又は名称】馬場 資博
(74)【代理人】
【識別番号】100088959
【弁理士】
【氏名又は名称】境 廣巳
(74)【代理人】
【識別番号】100097157
【弁理士】
【氏名又は名称】桂木 雄二
(74)【代理人】
【識別番号】100187724
【弁理士】
【氏名又は名称】唐鎌 睦
(72)【発明者】
【氏名】廣瀬 勝矢
(72)【発明者】
【氏名】山下 孝行
(72)【発明者】
【氏名】有江 弘朗
(72)【発明者】
【氏名】風間 隼
(72)【発明者】
【氏名】恒川 沙織
【審査官】岡北 有平
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2014/0257921(US,A1)
【文献】米国特許第09639848(US,B1)
【文献】特開2012-247860(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置が、
顧客の行動を表す行動情報を取得し、
前記行動情報に基づいて、所定のブランドに設定された複数種類の関与項目のそれぞれについて当該ブランドに対する前記顧客の関与度合いを決定すると共に、前記ブランドに対する前記顧客の認識度合いを表すステージを決定し、
さらに、前記顧客に対する施策であり前記ステージによって異なる前記施策が設定されたシナリオから、前記顧客の前記ステージに対応した前記施策を当該顧客に対して提供し、
前記施策の提供後における前記顧客の前記行動情報に基づいて、前記顧客の前記関与度合いを決定する、
情報分析方法。
【請求項2】
請求項1に記載の情報分析方法であって、
前記シナリオは、前記ステージと、前記ステージに対応する前記顧客に適用する前記施策と、からなり、
前記情報処理装置が、
前記シナリオに基づいて、前記顧客の前記ステージに対応する前記施策を、当該顧客に対して提供する、
情報分析方法。
【請求項3】
請求項2に記載の情報分析方法であって、
前記シナリオは、複数の一連の前記ステージと、前記ステージごとに顧客に適用する前記施策と、からなる、
情報分析方法。
【請求項4】
請求項1に記載の情報分析方法であって、
前記関与項目は、前記ブランドに対して前記顧客が接することに関する関与項目、前記ブランドの商品を前記顧客が購入することに関する関与項目、前記ブランドに対する前記顧客がアクセスすることに関する関与項目、前記ブランドに関する情報を前記顧客が取得することに関する関与項目、前記ブランドに関する情報を前記顧客が発信することに関する関与項目、前記顧客が与える影響に関する関与項目、を含み、
前記情報処理装置が、
前記関与項目のそれぞれに設定された内容の前記行動情報を取得し、
前記関与項目のそれぞれに設定された前記行動情報の内容に基づいて、前記関与項目のそれぞれについて前記顧客の前記関与度合いを決定する、
情報分析方法。
【請求項5】
請求項4に記載の情報分析方法であって、
前記情報処理装置が、
前記関与項目のそれぞれに設定された内容の前記行動情報に基づく前記顧客による行動の予め設定された度合いに基づいて、前記関与項目のそれぞれについて前記顧客の前記関与度合いを決定する、
情報分析方法。
【請求項6】
請求項5に記載の情報分析方法であって、
前記情報処理装置が、
前記関与項目のそれぞれに設定された内容の前記行動情報に基づく前記顧客による行動の予め設定された度合いが予め設定された基準により高いほど、対応する前記関与項目について前記顧客の前記関与度合いが高くなるよう決定する、
情報分析方法。
【請求項7】
顧客の行動を表す行動情報を取得する取得手段と、
前記行動情報に基づいて、所定のブランドに設定された複数種類の関与項目のそれぞれについて当該ブランドに対する前記顧客の関与度合いを決定すると共に、前記ブランドに対する前記顧客の認識度合いを表すステージを決定する決定手段と、
前記顧客に対する施策であり前記ステージによって異なる前記施策が設定されたシナリオから、前記顧客の前記ステージに対応した前記施策を当該顧客に対して提供する提供手段と、
を備え、
前記決定手段は、前記施策の提供後における前記顧客の前記行動情報に基づいて、前記顧客の前記関与度合いを決定する、
情報分析装置。
【請求項8】
請求項7に記載の情報分析装置であって、
前記関与項目は、前記ブランドに対して前記顧客が接することに関する関与項目、前記ブランドの商品を前記顧客が購入することに関する関与項目、前記ブランドに対して前記顧客がアクセスすることに関する関与項目、前記ブランドに関する情報を前記顧客が取得することに関する関与項目、前記ブランドに関する情報を前記顧客が発信することに関する関与項目、前記顧客が与える影響に関する関与項目、を含み、
前記取得手段は、前記関与項目のそれぞれに設定された内容の前記行動情報を取得し、
前記決定手段は、前記関与項目のそれぞれに設定された前記行動情報の内容に基づいて、前記関与項目のそれぞれについて前記顧客の前記関与度合いを決定する、
情報分析装置。
【請求項9】
情報処理装置に、
顧客の行動を表す行動情報を取得する取得手段と、
前記行動情報に基づいて、所定のブランドに設定された複数種類の関与項目のそれぞれについて当該ブランドに対する前記顧客の関与度合いを決定すると共に、前記ブランドに対する前記顧客の認識度合いを表すステージを決定する決定手段と、
前記顧客に対する施策であり前記ステージによって異なる前記施策が設定されたシナリオから、前記顧客の前記ステージに対応した前記施策を当該顧客に対して提供する提供手段と、
を実現させると共に、
前記決定手段は、前記施策の提供後における前記顧客の前記行動情報に基づいて、前記顧客の前記関与度合いを決定する、
ことを実現させるためのプログラム。
【請求項10】
請求項9に記載のプログラムであって、
前記関与項目は、前記ブランドに対して前記顧客が接することに関する関与項目、前記ブランドの商品を前記顧客が購入することに関する関与項目、前記ブランドに対して前記顧客がアクセスすることに関する関与項目、前記ブランドに関する情報を前記顧客が取得することに関する関与項目、前記ブランドに関する情報を前記顧客が発信することに関する関与項目、前記顧客が与える影響に関する関与項目、を含み、
さらに、
前記取得手段は、前記関与項目のそれぞれに設定された内容の前記行動情報を取得し、
前記決定手段は、前記関与項目のそれぞれに設定された前記行動情報の内容に基づいて、前記関与項目のそれぞれについて前記顧客の前記関与度合いを決定する、
ことを実現させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マーケティング活動用に情報を分析する情報分析方法、情報分析装置、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
企業によるマーケティング活動の一つとして、企業が提供するブランドに対する顧客の知識や忠誠心といったロイヤルティを測定することが行われている。例えば、ロイヤルティを測定する方法として、顧客による購買行動を利用したRFM分析や顧客によるアンケート回答を利用したネットプロモータースコアがある。また、特許文献1にも、アンケート回答を利用したロイヤルティを測定する方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許6656546号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来の方法では、ロイヤリティを多面的に測定することが難しい場合がある。そのため、マーケティング活動の質の向上を図ることが難しい場合がある。
【0005】
このため、本発明の目的は、上述した課題である、マーケティング活動のさらなる向上を図ることができる情報分析方法、情報分析装置、プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一形態である情報分析方法は、
顧客の行動を表す行動情報を取得し、
前記行動情報に基づいて、所定のブランドに設定された複数種類の関与項目のそれぞれについて当該ブランドに対する前記顧客の関与度合いを決定する、
という構成をとる。
【0007】
また、本発明の一形態である情報分析装置は、
顧客の行動を表す行動情報を取得する取得手段と、
前記行動情報に基づいて、所定のブランドに設定された複数種類の関与項目のそれぞれについて当該ブランドに対する前記顧客の関与度合いを決定する決定手段と、
を備えた、
という構成をとる。
【0008】
また、本発明の一形態であるプログラムは、
情報処理装置に、
顧客の行動を表す行動情報を取得する取得手段と、
前記行動情報に基づいて、所定のブランドに設定された複数種類の関与項目のそれぞれについて当該ブランドに対する前記顧客の関与度合いを決定する決定手段と、
を実現させる、
という構成をとる。
【発明の効果】
【0009】
本発明は、以上のように構成されることにより、マーケティング活動のさらなる向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の実施形態1における情報処理装置の構成を示すブロック図である。
図2】本発明の実施形態1における図1に開示した情報処理装置による処理の様子を示す図である。
図3】本発明の実施形態1における図1に開示した情報処理装置による処理の様子を示す図である。
図4】本発明の実施形態1における図1に開示した情報処理装置による処理の様子を示す図である。
図5】本発明の実施形態1における図1に開示した情報処理装置による処理の様子を示す図である。
図6】本発明の実施形態1における図1に開示した情報処理装置の動作を示すフローチャートである。
図7】本発明の実施形態2における図1に開示した情報処理装置による処理の様子を示す図である。
図8】本発明の実施形態2における図1に開示した情報処理装置による処理の様子を示す図である。
図9】本発明の実施形態2における図1に開示した情報処理装置による処理の様子を示す図である。
図10】本発明の実施形態2における図1に開示した情報処理装置による処理の様子を示す図である。
図11】本発明の実施形態2における図1に開示した情報処理装置による処理の様子を示す図である。
図12】本発明の実施形態2における図1に開示した情報処理装置による処理の様子を示す図である。
図13】本発明の実施形態2における図1に開示した情報処理装置による処理の様子を示す図である。
図14】本発明の実施形態2における図1に開示した情報処理装置の動作を示すフローチャートである。
図15】本発明の実施形態2における図1に開示した情報処理装置の動作を示すフローチャートである。
図16】本発明の実施形態2における図1に開示した情報処理装置の動作を示すフローチャートである。
図17】本発明の実施形態3における情報分析装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
図18】本発明の実施形態3における情報分析装置の構成を示すブロック図である。
図19】本発明の実施形態3における情報分析装置の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
<実施形態1>
本発明の第1の実施形態を、図1乃至図6を参照して説明する。図1は、情報処理装置の構成を説明するための図であり、図2乃至図6は、情報処理装置の処理動作を説明するための図である。
【0012】
本実施形態における情報処理装置10は、企業によって提供される商品やサービスの「ブランド」に対する顧客の愛着や忠誠心といったロイヤルティを分析し、また、その後の顧客に対するマーケティングを支援するためのものである。なお、本実施形態では、情報処理装置10が、顧客のロイヤルティを分析する情報分析装置として機能する場合を説明し、第2の実施形態では、情報処理装置10が、マーケティングを支援する情報分析装置として機能する場合を説明する。尚、本開示における「ブランド」は、サービス・商品を提供する企業を示す情報(企業名など)やサービス・商品に関する包括的な名称も含む。
【0013】
なお、本実施形態で分析する顧客のロイヤルティとは、ブランドに対する顧客の「関与度合い」であり、「絆」といった言葉でも表される。そして、本実施形態では、ブランドに対する顧客の関与度合いは、予め設定された複数の関与項目毎に決定されるものであることとする。ここで、本実施形態では、関与項目として、図3の「絆」列に示すように、「愛着」、「忠誠心」、「関心」、「知識」、「発信力」、「影響力」の6種類を設定している。
「愛着」は、ブランドを大切にし、どの程度ファンなのか、愛をもって接することに関する関与を表している。
「忠誠心」は、ブランドの商品の購入頻度、採取購入日、購入金額など、商品購入に関する関与を表している。
「関心」は、ブランドのコンテンツや店舗へのアクセス頻度、最終アクセス日など、ブランドに対するアクセスに関する関与を表している。
「知識」は、ブランドに関する知識を学ぶ行為の回数やコンテンツの難易度などによる情報の取得に関する関与を表している。
「発信力」は、投稿回数、採取投稿日、いいね数などに情報の発信に関する関与を表している。
「影響力」は、学会発表、論文発表、芸能人などの権威やその人が与える影響などの行動に関する関与を表している。
但し、上述した関与項目の数や内容は一例であり、上述した関与項目の数や内容に限定されない。
【0014】
情報処理装置10は、演算装置と記憶装置とを備えた1台又は複数台の情報処理装置にて構成される。そして、情報処理装置10は、図1に示すように、取得部11、決定部12、施策部13、出力部14、を備える。取得部11、決定部12、施策部13、出力部14の機能は、演算装置が記憶装置に格納された各機能を実現するためのプログラムを実行することにより実現することができる。また、情報処理装置10は、行動情報記憶部16、ランク定義記憶部17、シナリオ情報記憶部18、ユーザ情報記憶部19、を備える。情報処理装置10は、行動情報記憶部16、ランク定義記憶部17、シナリオ情報記憶部18、ユーザ情報記憶部19は、記憶装置により構成される。以下、各構成の詳細について、情報処理装置10の動作と共に詳述する。
【0015】
取得部11(取得手段)は、ブランドに対する顧客の行動を表す行動情報を取得して、行動情報記憶部16に記憶する。ここで、行動情報は、例えば、顧客によるブランドの商品やサービスに対する、購買履歴、Webアクセス履歴、メール開封履歴、イベント参加履歴、SNSなどの複数の情報チャネルに分類されており、各チャネルに関するトランザクションデータからなる。このため、取得部11は、POSやECサイト、SNS、メール配信などのサービスを提供するサーバや、各種情報を収集する情報収集装置20、メール配信などの施策を実行する施策実行装置30などから、上述したトランザクションデータである行動情報を収集する(図6のステップS1)。
【0016】
一例として、行動情報は、図2に示すように、購買履歴情報であるPOSデータ、ECサイト購買情報、売り上げ明細、Webアクセス履歴情報であるWebアクセスログ、Webアクセス解析レポート、SNS情報であるプロフィール情報、フォロー関係、発信内容、プロモーション施策実行履歴情報であるメール配信結果情報、メディア記事掲載結果情報、広告配信結果情報、店舗情報である来店履歴情報、店舗内回遊情報、などがある。なお、行動情報には、顧客による行動の対象となったブランド名などのブランドを特定する情報も含まれる。但し、情報分析の対象となるブランドが1つである場合には、行動情報にブランドを特定する情報が含まれていなくてもよい。
【0017】
そして、取得部11は、取得したトランザクションデータを顧客の行動情報として行動情報記憶部16に格納する際に、トランザクションデータに対して、そのトランザクションがどのブランドに対するものであるかを特定するための「ブランドタグ」と、何の行動のトランザクションなのかを表す「コンテンツタイプタグ」を付与した上で、情報分析に必要な情報のみを選択し、チャネル別にデータとしてまとめたうえで格納する。例えば、トランザクションデータの形式を(誰が)(いつ)(どこで)(どれくらい)(どのブランドに対して)の形式でまとめ、(何を)のタイプごとに1つのデータとしてまとめる。これにより、取得部11は、トランザクションデータを、あるブランドに対する顧客の行動情報として取得する。
【0018】
具体的に、取得部11は、まず、予め設定されたチャネル定義情報を参照し、チャネル毎の形式に合わせて変換する(図6のステップS2)。例えば、POSから取得するトランザクションデータと、ECサイトの購買履歴情報から取得するトランザクションデータを、同じように(誰が)(いつ)(いくら)の形でまとめ、購買チャネル履歴情報に格納する。そして、変換した情報に対して、上述したようにタグ付与情報を生成して、ブランドタグとコンテンツタイプタグが付与された顧客の行動情報としてチャネル別に格納する(図6のステップS3)。例えば、Webアクセス履歴情報では、URL毎にブランドタグ、コンテンツタイプタグを付与した情報がタグ付与情報であり、Webアクセス履歴情報から発生するトランザクションデータに(ブランドタグ)(コンテンツタイプタグ)を追記して格納する。
【0019】
決定部12(決定手段)は、顧客の行動情報の内容に基づいて、顧客毎に、ブランドに対する関与項目(絆)毎の関与度合いを表すランクを決定する。
具体的に、決定部12は、まず、予めランク定義記憶部17に記憶されている絆ランクルール定義情報を取得する(図6のステップS4)。ここで、絆ランクルール定義情報の一例を、図3を参照して説明する。絆ランクルール定義情報は、ブランドごとに設定されており、絆ごとに、ランクを決定する顧客の行動情報の内容の基準が設定されている。なお、本実施形態では、各絆についてランクの数字が大きいほど、その絆に対する顧客の関与度合いが高い、ことを表すこととする。
【0020】
一例として、絆のランクを決定する行動情報の内容としては、例えば、絆「愛着」については、メルマガ登録の有無、他の絆のランク、イベント参加、アンバサダープログラムにレベル、などによって決定される。絆「忠誠心」については、購入日や購入頻度によって決定される。絆「関心」については、コンテンツへの最終アクセス日やアクセス頻度によって決定される。絆「知識」については、特定のコンテンツへのアクセス回数やアクセスしたコンテンツの難易度によって決定される。絆「発信力」については、商品レビューなどの投稿の頻度や最終投稿日によって決定される。絆「影響力」については、顧客の知名度や身分、権威によって決定される。
このように、各絆のランクを決定する基準は、ブランドに関するイベント開催やメルマガ配信、販売、情報提供などの実施施策に対する顧客による参加行動の度合いや、顧客による商品の購入に関する行動の度合い、顧客による情報の取得又は発信に関する行動の度合い、などに基づいて設定される。尚、各絆のランクを決定する基準は上記に限定されない。
【0021】
そして、決定部12は、上述した絆ランクルール定義情報について、ブランドと絆ランクの各軸でグループ化し、各グループの中で絆ランクルール定義の優先度を付ける(図6のステップS5)。例えば、決定部12は、「ブランドA」の「知識」に関する絆ランクルールを1つのグループとしてまとめ、ランク1のルールよりもランク2のルールの優先度を高く設定する。
続いて、決定部12は、顧客の行動情報を読み出し、各グループで絆ランクルール定義情報に対して顧客の行動情報をマッチングさせ、優先度の高いルールを採用する(図6のステップS6)。これにより各グループにおける顧客の絆ごとのランクを決定する。なお、決定部12は、ランクの決定に際して、上述したブランドタグとコンテンツタイプタグを用いて、絆ランクルール定義情報と行動情報とをマッチングを行う。つまり、行動情報(トランザクションデータ)に付与されている各タグの情報と、当該各タグに対応する絆ランクルール定義情報内の情報と、をマッチングして、かかる行動情報に該当するランクを決定する。
例えば、「ブランドA」、「知識」のグループで、顧客「日電太郎さん」の行動情報に対して「ランク1」、「ランク2」をマッチングさせ、「ランク1」、「ランク2」の両方にマッチした場合には、優先度の高い「ランク2」を採用する。これにより、顧客「日電太郎さん」の「ブランドA」の絆「知識」のランクは、「ランク2」であると決定できる。
同様にして、決定部12は、顧客「日電太郎さん」の全ての絆についてそれぞれランクを決定し、また、全ての顧客についても全ての絆についてそれぞれランクを決定する。そして、決定部12は、各顧客の絆ごとのランクを、計算した日時と共に、絆ランク情報としてユーザ情報記憶部19に格納する(図6のステップS7)。例えば、図4に示すように、1つの絆における顧客の各ブランドのランクを表にして格納する。尚、格納するときのデータの形式は表形式に限定されない。
尚、ここでは決定部12がルールの優先度を設定する例を説明したが、当該優先度は人手で設定されていてもよい。この場合、決定部12は、顧客の行動情報と予め設定された優先度とに基づいて、当該顧客のランクを決定する。
【0022】
出力部14は、決定した顧客の絆ランク情報を出力する。例えば、出力部14は、図4に示すような表を出力してもよく、図5に示すように、6つの絆をそれぞれ軸に設定したグラフ上に、特定の顧客についてブランド毎に決定した各絆のランクを表示してもよい。このように表示出力することで、顧客のブランドに対する絆を、多角的に可視化することができる。これにより、顧客のブランドに対する絆を容易に確認することができる。
【0023】
以上のように、上述した情報処理装置10によると、ブランドに対する知識や忠誠心といった複数の指標の度合いを測定することができ、顧客のブランドに対するロイヤルティを多角的に測定することができる。その結果、企業側では、顧客のロイヤルティを詳細に分析・評価することができ、かかる分析結果に応じた施策などの対応を行うことで、マーケティング活動のさらなる向上を図ることができる。
【0024】
<実施形態2>
次に、本発明の第2の実施形態を、図7乃至図16を参照して説明する。図7乃至図16は、実施形態2における情報処理装置10の処理動作を説明するための図である。
【0025】
本実施形態における情報処理装置10は、上述した実施形態1において説明した図1に示す情報処理装置10と同一の装置である。本実施形態では、情報処理装置10が、マーケティングを支援する情報分析装置として機能する場合を説明する。
特に、本実施形態では、情報処理装置10が、顧客に対してメールマガジンの配信や電話営業を行うなどマーケティングに関する施策を行い、その効果を計測することで施策の有効性を検討し、マーケティング支援を行うというものである。
【0026】
まず、情報処理装置10は、上述したように、行動情報記憶部16に顧客の行動情報を記憶している。そして、情報処理装置10の決定部12は、顧客の行動情報から、かかる顧客のブランドに対する認識の度合いを表す「ステージ」を決定する。ステージとは、顧客がブランドをどのように認識しているか、を表す度合いであり、例えば、まったく知らない、興味がある、購入検討、などのステージが考えられる。このとき、ステージを決定する基準となる「ステージルール定義情報」は、情報処理装置10のシナリオ情報記憶部18に記憶されている「シナリオ情報」に含まれている。
【0027】
ここで、シナリオ情報について、図7乃至図10を参照して説明する。図7に示すように、シナリオ情報は、ブランドに対する顧客の認識の度合いを表す複数の一連のステージと、ステージごとに顧客に適用するマーケティングの施策と、からなる。例えば、図7に示すシナリオ情報は、「×××」がブランドの商品である場合に、「ステージ1:○○で困っている」、「ステージ2:×××があるんだ」、「ステージ3:×××を買った」、といった一連の顧客の認識を表すステージが設定され、ステージ1の顧客に対して「メルマガ配信」、ステージ2の顧客に対して「営業」といった施策が設定されている。
【0028】
さらにシナリオ情報の具体例について、図8乃至図10を参照して説明する。
図8の例では、まず、「ブランドA」について、顧客の認識の度合いがステージ1~ステージ4に設定されている。そして、シナリオ情報は、顧客のステージを決定する基準を表すステージルール定義情報として、ステージごとにそれぞれ以下のような行動情報の内容が設定されている。「ステージ1:ブランドAを知らない」に該当する顧客の行動情報の基準として、「メルマガ受講者」が設定され、「ステージ2:キャンペーンに興味を持った」に該当する顧客の行動情報の基準として、ブランドタグ=[ブランドA]、コンテンツタイプタグ=[ランディングページ]のチャネル=[Web]に1回以上アクセス、が設定されている。また、「ステージ3:キャンペーンを本格的に検討」に該当する顧客の行動情報の基準として、ブランドタグ=[ブランドA]、コンテンツタイプタグ=[ランディングページ]のチャネル=[Web]に1回以上アクセス、かつ、ブランドタグ=[ブランドA]、コンテンツタイプタグ=[ランディングページ]以外のチャネル=[Web]に1回以上アクセス、が設定されている。さらに、「ステージ4:見積もりを依頼した」に該当する顧客の行動情報の基準として、ブランドタグ=[ブランドA]、コンテンツタイプタグ=[ランディングページ]のチャネル=[Web]に1回以上アクセス、が設定されている。
そして、図8に示すシナリオ情報には、施策として、以下の3つの施策が設定されている。ステージ1の顧客に対しては、「施策1:キャンペーンの告知をメルマガで配信し、キャンペーンのランディングページへの誘導を図る」ことが設定されており、ステージ2の顧客に対しては、「施策2:キャンペーン照会の中で、商材の優位性や事例、お客様の声など、関心/知識を高めるための関連ページへの回遊を図る」ことが設定されており、ステージ3の顧客に対しては、「施策3:キャンペーンを本格的に検討している人に対してテレコールを実施し、見積への誘導を図る」ことが設定されている。
【0029】
また、シナリオ情報は、図9の例では、顧客のステージを決定する基準を表すステージルール定義情報として、ステージごとにそれぞれ以下のような行動情報の内容が設定されている。「ステージ1:ブランドAを知らない」に該当する顧客の行動情報の基準として、「顧客として登録されている会員」が設定され、「ステージ2:ブランドAを知った」に該当する顧客の行動情報の基準として、ブランドタグ=[ブランドA]のチャネル=[イベント]に1回以上参加、が設定されている。また、「ステージ3:ブランドAについて情報収集している」に該当する顧客の行動情報の基準として、ブランドタグ=[ブランドA]のコンテンツタイプタグ=[リーフレット]のチャネル=[資料DL]に1回以上アクセス、が設定されている。また、「ステージ4:ブランドAの検討を始めた」に該当する顧客の行動情報の基準として、ブランドタグ=[ブランドA]のコンテンツタイプタグ=[試用版]のチャネル=[Web]に1回以上アクセス、が設定されている。さらに、「ステージ5:ブランドAを買った」に該当する顧客の行動情報の基準として、顧客の所属企業がブランドタグ=[ブランドA]のチャネル=[購買]が1回以上、が設定されている。
そして、図8に示すシナリオ情報には、施策として、以下の4つの施策が設定されている。ステージ1の顧客に対しては、「施策1:イベント案内をメルマガで配信し、イベントへの誘導を図る」ことが設定されており、テージ2の顧客に対しては、「施策2:資料案内をメルマガで配信し、資料DLへの誘導を図る」ことが設定されている。また、ステージ3の顧客に対しては、「施策3:製品の試用版の案内をメルマガで配信し、試用版への誘導を図る」ことが設定されており、ステージ4の顧客に対しては、「施策4:ホットリードとして担当営業に通知し、購買への誘導を図る」ことが設定されている。
【0030】
なお、シナリオ情報の施策は、各ステージで対象となる顧客の絆(関与項目)のランク(関与度合い)に応じて異なる内容のものが設定されていてもよい。例えば、図10の例では、まずステージが3つ設定されており、ステージ1の顧客に対しては「施策1:メルマガ配信」が設定されており、ステージ2の顧客に対しては「施策2:テレコール」が設定されている。このとき、ステージ1の顧客に設定された「施策1」は、顧客の知識ランクに応じたメルマガの内容が設定されている。つまり、ステージ1の顧客のうち、「知識ランク1」の顧客には「ハイブリッドカーの燃費の良さを訴求する内容」のメルマガを配信する施策が設定されており、ステージ1の顧客のうち、「知識ランク2」の顧客には「ハイブリッドカーAの特徴、他のハイブリッドカーとの違いを訴求する内容」のメルマガを配信する施策が設定されている。同様に、ステージ2の顧客に対しても、かかる顧客の「知識ランク」に応じた施策が設定されている。なお、図7乃至図10に挙げたシナリオ情報を一例であって、これらの内容に限定されない。
【0031】
そして、決定部12は、上述したようなシナリオ情報に含まれるステージルール定義情報と顧客の行動情報とを用いて、顧客のステージを決定する。具体的に、決定部12は、まず、全てのシナリオ情報内の全てのステージルール定義情報を取得する(図14のステップS11)。そして、決定部12は、ステージルール定義情報をシナリオ毎にグループ化し、各グループの中でステージルール定義情報の優先度を付ける(図14のステップS12)。例えば、「ブランドAの絆を高めるシナリオ」に関するステージルール定義情報を1つのグループとしてまとめ、ステージ1のルールよりもステージ2のルールの優先度を高く設定する。
【0032】
続いて、決定部12は、顧客の行動情報を読み出し、各グループでステージルール定義情報に対して顧客の行動情報をマッチングさせ、優先度の高いルールを採用する(図14のステップS13)。決定部12は、採用したルールに基づいて、各シナリオにおける顧客のステージを決定する。例えば、「ブランドAの絆を高めるシナリオ」のグループで顧客「日電太郎さん」に対してルール「ステージ1」、「ステージ2」をマッチングさせ、「ステージ1」、「ステージ2」の両方のルールにマッチした場合には、優先度の高い「ステージ2」を採用する。これにより「日電太郎さん」は「ブランドAの絆を高めるシナリオ」で「ステージ2」であることを決定できる。そして、決定部12は、各顧客のステージを、シナリオ情報の各ステージに該当する顧客情報として格納する(図14のステップS14)。
【0033】
施策部13(提供手段)は、上述したように決定した顧客のステージに対応した施策を、顧客に対して提供する。本実施形態では、施策部13は、施策実行装置30に指示することで、当該施策実行装置30と協働して、顧客に施策を提供する。
具体的に、施策部13は、まず、シナリオ情報を参照して、各ステージに対応する施策を取得する(図14のステップS15)。なお、各ステージには、対応する施策と共に、かかる施策を実行するために適した施策実行装置30が紐づいている。そして、施策部13は、各ステージに該当する顧客情報の一覧を取得し、かかる顧客情報の一覧を、各ステージに紐づく施策実行装置30に転送して、各ステージに対応する施策を実行するよう命令する(図14のステップS16)。例えば、施策部13は、図11に示すように、施策を特定する施策IDと共に、かかる施策を提供する顧客のメールアドレスを、顧客情報の一覧として施策実行装置30に転送する。
【0034】
なお、図10に示すように、シナリオ情報の施策が顧客の絆のランクに対応して設定されている場合には、同一のステージの顧客であっても、施策部13は、顧客の絆のランクに対応した施策を実行する施策実行装置30に命令することとなる。例えば、図10に示すシナリオ情報の施策1については、メルマガ配信を行う施策実行装置30に対して、ステージ1かつ知識ランク1の顧客と、ステージ1かつ知識ランク2の顧客とには、それぞれ異なる内容のメルマガを配信するよう命令することとなる。
【0035】
また、施策部13は、同一のステージの顧客であっても、一部の顧客には施策を実行せず、当該一部の顧客を除いた他の顧客には施策を実行するよう、施策実行装置30に命令してもよい。例えば、施策がメルマガ配信である場合には、同一ステージの一部の顧客にはメルマガを配信せず、他の顧客にはメルマガを配信するようにしてもよい。
【0036】
上述したように、施策部13及び施策実行装置30にて顧客に対して施策を行った後に、情報処理装置10の決定部12(検出手段、決定手段)は、その後の顧客のステージを決定し、施策を行う前と後とにおけるステージの変化を調べる。つまり、決定部12は、上記取得部11を介して顧客に施策を行った後の当該顧客の行動情報を取得し、かかる行動情報から、上述同様に、施策を行った後の顧客のステージを決定する。そして、決定部12は、施策実施前に顧客が属するステージと施策実施後に当該顧客が属するステージとを比較することによって、施策の効果を測定・評価することができる。なお、施策を行った後の顧客の行動情報は、例えば、取得部11が施策実行装置30から取得したり、情報収集装置20から取得する。このとき、取得部11は、上述同様に、行動情報に対してタグの付与などを行って格納する。
【0037】
図15を用いて、施策の効果測定・評価に関する一連の処理動作を、具体的に説明する。
決定部12は、まず上述同様に、シナリオ情報内の全てのステージルール定義情報を取得する(図15のステップS21)。
そして、決定部12は、ステージルール定義情報をシナリオ毎にグループ化し、各グループの中でステージルール定義情報の優先度を付ける(図15のステップS22)。続いて、決定部12は、各ステージの施策の一覧と、それに対応する施策の実行履歴と、を取得する(図15のステップS23)。
そして、決定部12は、施策の実行履歴から、ステージルール定義情報に基づいて、顧客の施策実行後のステージを決定する(図15のステップS24)。
さらに、決定部12は、顧客の施策実行前のステージと、施策実行後のステージと、を比較する。
決定部12は、比較の結果に基づいて、施策実行前後でのステージの変化の有無を判定する。具体的には、決定部12は、施策実行前よりも施策実行後のステージが、優先度が高いものとなっているかを判定する(図15のステップS25)。一例として、図12に示すように、ステージ1の顧客50人に対して、当該ステージ1に対応する施策1を実行した後に、ステージ2に遷移した顧客が10人、ステージ3に遷移した顧客が2人、合計12人の顧客が高いステージへと遷移したとする。この場合、かかる判定結果、つまり、施策実行前後でのステージの変化に基づく情報を、出力部14が図12のように図示して出力してもよい。
【0038】
また、決定部12は、顧客に対して施策を行う前と後とにおける絆のランクの変化の有無を判定する。つまり、決定部12は、上記取得部11を介して顧客に施策を行った後の当該顧客の行動情報を取得し、かかる行動情報から、上述同様に、施策を行った後の顧客の各絆のランクを決定する。このとき、決定部12は、施策を実行していない一部の顧客についても、他の顧客に施策を実行した前と後とにおける絆のランクが変化しているか否かを判定する。なお、施策を行った後の顧客の行動情報は、例えば、取得部11が施策実行装置30から取得したり、情報収集装置20から取得する。このとき、取得部11は、上述同様に、行動情報に対してタグの付与などを行って格納する。
【0039】
図16を用いて、施策実施前後におけるランクの変化を判定するための一連の処理動作を、具体的に説明する。
決定部12は、ステージ毎に実行した施策の施策IDを取得する(図16のステップS31)。そして、決定部12は、取得した施策IDをもとに、それに紐づく施策の実行履歴を取得し、施策を実行した対象期間(施策の開始日時と終了日時を指定)に施策を閲覧した、つまり、施策を実行した顧客(他の顧客)の一覧を抽出する。さらに全体の顧客情報と突合し、施策を閲覧していない顧客(一部の顧客)の一覧を取得する(図16のステップS32)。
【0040】
続いて、決定部12は、施策の実行後における施策を閲覧した(施策に反応した)顧客と閲覧(反応)していない顧客の行動情報から、施策の実行後における顧客の絆のランクを決定する。そして、決定部12は、施策の開始日時(施策実行前)の各絆のランクと、施策の終了日時(施策実行後)の各絆のランクと、を取得して比較する(図16のステップS33)。決定部12は、例えば、以下の数1式を用いて、施策を実行した顧客と、施策を実行していない顧客と、で区別して、絆ごとに、施策の実行前後におけるランクの平均値の変化を算出する(図16のステップS34)。また、決定部12は、施策を実行した顧客のランクの変化と、施策を実行していない顧客のランクの変化と、を比較し、数2式を用いて差分を算出する。尚、決定部12にて算出する値は、ランクの平均値の変化に限定されない。
【0041】
【数1】
end_scorei:顧客iの終了日時での絆ランク
start_scorei:顧客iの開始日時での絆ランク
n:顧客数
【0042】
【数2】
Δscoretreated:施策を閲覧した顧客の絆ランクの変化分
Δscoreuntreated:施策を閲覧していない顧客の絆ランクの変化分
【0043】
上記出力部14(検出手段、決定手段)は、決定部12にて数1式や数2式で算出した結果に基づく情報を出力する。例えば、出力部14は、絆ごとに、施策の実行前後におけるランクの平均値などの変化を表す数値を出力したり、施策を実行した顧客のランクの変化と、施策を実行していない顧客のランクの変化と、の差分を表す数値を出力する。このとき、出力部14は、図13に示すように、6つの絆をそれぞれ軸に設定したグラフ上に、施策を実行した顧客のランクの変化と、施策を実行していない顧客のランクの変化と、の差分、つまり、施策の実施の有無による顧客のランクの変化に関する情報、を表示してもよい。図13では、点線で差分0を表示しており、実線で算出した差分値を表示している。このようにグラフで表示出力することで、各絆に対する施策を実行した効果を容易に認識することができる。
【0044】
以上のように、上述した情報処理装置10によると、顧客のステージに応じた施策を実施し、かかる施策を実施した後の顧客のステージ(認識度合い)や絆のランク(関与度合い)の変化を算出しているため、施策を実施した企業は、かかる施策の効果を認識することができる。このため、企業に対して適切かつ迅速なマーケティング支援を行うことができる。
【0045】
<実施形態3>
次に、本発明の第3の実施形態を、図17乃至図19を参照して説明する。図17乃至図18は、実施形態3における情報分析装置の構成を示すブロック図であり、図19は、情報分析装置の動作を示すフローチャートである。なお、本実施形態では、上述した実施形態で説明した情報分析装置及び情報分析方法の構成の概略を示している。
【0046】
まず、図17を参照して、本実施形態における情報分析装置100のハードウェア構成を説明する。情報分析装置100は、一般的な情報処理装置にて構成されており、一例として、以下のようなハードウェア構成を装備している。
・CPU(Central Processing Unit)101(演算装置)
・ROM(Read Only Memory)102(記憶装置)
・RAM(Random Access Memory)103(記憶装置)
・RAM103にロードされるプログラム群104
・プログラム群104を格納する記憶装置105
・情報処理装置外部の記憶媒体110の読み書きを行うドライブ装置106
・情報処理装置外部の通信ネットワーク111と接続する通信インタフェース107
・データの入出力を行う入出力インタフェース108
・各構成要素を接続するバス109
【0047】
そして、情報分析装置100は、プログラム群104をCPU101が取得して当該CPU101が実行することで、図18に示す取得手段121と決定手段122とを構築して装備することができる。なお、プログラム群104は、例えば、予め記憶装置105やROM102に格納されており、必要に応じてCPU101がRAM103にロードして実行する。また、プログラム群104は、通信ネットワーク111を介してCPU101に供給されてもよいし、予め記憶媒体110に格納されており、ドライブ装置106が該プログラムを読み出してCPU101に供給してもよい。但し、上述した取得手段121と決定手段122とは、かかる手段を実現させるための専用の電子回路で構築されるものであってもよい。
【0048】
なお、図17は、情報分析装置100である情報処理装置のハードウェア構成の一例を示しており、情報処理装置のハードウェア構成は上述した場合に限定されない。例えば、情報処理装置は、ドライブ装置106を有さないなど、上述した構成の一部から構成されてもよい。
【0049】
そして、情報分析装置100は、上述したようにプログラムによって構築された取得手段121と決定手段122との機能により、図19のフローチャートに示す情報分析方法を実行する。
【0050】
図19に示すように、情報分析装置100は、
顧客の行動を表す行動情報を取得し(ステップS101)、
前記行動情報に基づいて、所定のブランドに設定された複数種類の関与項目のそれぞれについて当該ブランドに対する前記顧客の関与度合いを決定する(ステップS102)、
という処理を実行する。
【0051】
本発明は、以上のように構成されることにより、ブランドに対する顧客の知識や忠誠心といった複数の関与項目の度合いを測定することができ、顧客のブランドに対するロイヤルティを多角的に測定することができる。その結果、企業側では、顧客のロイヤルティを詳細に分析することができ、かかる分析結果に応じた施策などの対応を行うことで、マーケティング活動のさらなる向上を図ることができる。
【0052】
なお、上述したプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0053】
以上、上記実施形態等を参照して本願発明を説明したが、本願発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明の範囲内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。また、上述した取得手段121と決定手段122との機能のうちの少なくとも一以上の機能は、ネットワーク上のいかなる場所に設置され接続された情報処理装置で実行されてもよく、つまり、いわゆるクラウドコンピューティングで実行されてもよい。
【0054】
<付記>
上記実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうる。以下、本発明における情報分析方法、情報分析装置、プログラムの構成の概略を説明する。但し、本発明は、以下の構成に限定されない。
(付記1)
顧客の行動を表す行動情報を取得し、
前記行動情報に基づいて、所定のブランドに設定された複数種類の関与項目のそれぞれについて当該ブランドに対する前記顧客の関与度合いを決定する、
情報分析方法。
(付記2)
付記1に記載の情報分析方法であって、
前記関与項目のそれぞれに設定された内容の前記行動情報を取得し、
前記関与項目のそれぞれに設定された前記行動情報の内容に基づいて、前記関与項目のそれぞれについて前記顧客の前記関与度合いを決定する、
情報分析方法。
(付記3)
付記2に記載の情報分析方法であって、
前記関与項目のそれぞれに設定された内容の前記行動情報に基づく前記顧客による行動の予め設定された度合いに基づいて、前記関与項目のそれぞれについて前記顧客の前記関与度合いを決定する、
情報分析方法。
(付記4)
付記3に記載の情報分析方法であって、
前記関与項目のそれぞれに設定された内容の前記行動情報に基づく前記顧客による行動の予め設定された度合いが予め設定された基準により高いほど、対応する前記関与項目について前記顧客の前記関与度合いが高くなるよう決定する、
情報分析方法。
(付記5)
付記3又は4に記載の情報分析方法であって、
前記関与項目のうちの1つに設定された前記行動情報の内容である、前記ブランドに関する実施施策に対する前記顧客の参加行動の度合いに基づいて、対応する前記関与項目について前記顧客の前記関与度合いを決定する、
情報分析方法。
(付記6)
付記3乃至5のいずれかに記載の情報分析方法であって、
前記関与項目のうちの1つに設定された前記行動情報の内容である、前記ブランドに関する商品の購入に関する行動の度合いに基づいて、対応する前記関与項目について前記顧客の前記関与度合いを決定する、
情報分析方法。
(付記7)
付記3乃至6のいずれかに記載の情報分析方法であって、
前記関与項目のうちの1つに設定された前記行動情報の内容である、前記ブランドに関する情報の取得又は発信に関する行動の度合いに基づいて、対応する前記関与項目について前記顧客の前記関与度合いを決定する、
情報分析方法。
(付記8)
付記1乃至7のいずれかに記載の情報分析方法であって、
前記行動情報は、前記顧客による行動の対象となる前記ブランドを含み、
前記行動情報に基づいて、前記ブランド毎に、前記関与項目のそれぞれについて前記顧客の前記関与度合いを決定する、
情報分析方法。
(付記9)
付記1乃至8のいずれかに記載の情報分析方法であって、
前記顧客に対する施策が設定されたシナリオから、前記顧客に対して前記施策を提供し、
前記施策の提供後における前記顧客の前記行動情報に基づいて、前記顧客の前記関与度合いを決定する、
情報分析方法。
(付記10)
付記9に記載の情報分析方法であって、
前記施策の提供前と提供後とのそれぞれにおける前記顧客の前記行動情報に基づいて、前記施策の提供前と提供後とのそれぞれにおける前記顧客の前記関与度合いを決定する、
情報分析方法。
(付記11)
付記9又は10に記載の情報分析方法であって、
前記シナリオは、前記顧客の前記関与度合いよって異なる前記施策が設定されており、
前記顧客の前記関与度合いに対応した前記施策を当該顧客に対して提供する、
情報分析方法。
(付記12)
顧客の行動を表す行動情報を取得する取得手段と、
前記行動情報に基づいて、所定のブランドに設定された複数種類の関与項目のそれぞれについて当該ブランドに対する前記顧客の関与度合いを決定する決定手段と、
を備えた情報分析装置。
(付記13)
付記12に記載の情報分析装置であって、
前記取得手段は、前記関与項目のそれぞれに設定された内容の前記行動情報を取得し、
前記決定手段は、前記関与項目のそれぞれに設定された前記行動情報の内容に基づいて、前記関与項目のそれぞれについて前記顧客の前記関与度合いを決定する、
情報分析装置。
(付記14)
付記13に記載の情報分析装置であって、
前記決定手段は、前記関与項目のそれぞれに設定された内容の前記行動情報に基づく前記顧客による行動の予め設定された度合いに基づいて、前記関与項目のそれぞれについて前記顧客の前記関与度合いを決定する、
情報分析装置。
(付記15)
付記14に記載の情報分析装置であって、
前記決定手段は、前記関与項目のそれぞれに設定された内容の前記行動情報に基づく前記顧客による行動の予め設定された度合いが予め設定された基準により高いほど、対応する前記関与項目について前記顧客の前記関与度合いが高くなるよう決定する、
情報分析装置。
(付記16)
付記14又は15に記載の情報分析装置であって、
前記決定手段は、前記関与項目のうちの1つに設定された前記行動情報の内容である、前記ブランドに関する実施施策に対する前記顧客の参加行動の度合いに基づいて、対応する前記関与項目について前記顧客の前記関与度合い決定する、
情報分析装置。
(付記17)
付記14乃至16のいずれかに記載の情報分析装置であって、
前記決定手段は、前記関与項目のうちの1つに設定された前記行動情報の内容である、前記ブランドに関する商品の購入に関する行動の度合いに基づいて、対応する前記関与項目について前記顧客の前記関与度合いを決定する、
情報分析装置。
(付記18)
付記14乃至17のいずれかに記載の情報分析装置であって、
前記決定手段は、前記関与項目のうちの1つに設定された前記行動情報の内容である、前記ブランドに関する情報の取得又は発信に関する行動の度合いに基づいて、対応する前記関与項目について前記顧客の前記関与度合いを決定する、
情報分析装置。
(付記19)
付記12乃至18のいずれかに記載の情報分析装置であって、
前記行動情報は、前記顧客による行動の対象となる前記ブランドを含み、
前記決定手段は、前記行動情報に基づいて、前記ブランド毎に、前記関与項目のそれぞれについて前記顧客の前記関与度合いを決定する、
情報分析装置。
(付記20)
付記12乃至19のいずれかに記載の情報分析装置であって、
前記顧客に対する施策が設定されたシナリオから、前記顧客に対して前記施策を提供する提供手段を備え、
前記決定手段は、前記施策の提供後における前記顧客の前記行動情報に基づいて、前記顧客の前記関与度合いを決定する、
情報分析装置。
(付記21)
付記20に記載の情報分析装置であって、
前記決定手段は、前記施策の提供前と提供後とのそれぞれにおける前記顧客の前記行動情報に基づいて、前記施策の提供前と提供後とのそれぞれにおける前記顧客の前記関与度合いを決定する、
情報分析装置。
(付記22)
付記20又は21に記載の情報分析装置であって、
前記シナリオは、前記顧客の前記関与度合いよって異なる前記施策が設定されており、
前記提供手段は、前記顧客の前記関与度合いに対応した前記施策を当該顧客に対して提供する、
情報分析装置。
(付記23)
情報処理装置に、
顧客の行動を表す行動情報を取得する取得手段と、
前記行動情報に基づいて、所定のブランドに設定された複数種類の関与項目のそれぞれについて当該ブランドに対する前記顧客の関与度合いを決定する決定手段と、
を実現させるためのプログラムを記憶したコンピュータにて読み取り可能な記憶媒体。
(付記A1)
所定のブランドに対する顧客の認識度合い毎にそれぞれ対応する前記顧客に対する施策が設定されたシナリオを取得し、
前記シナリオに設定された前記施策のうち、前記顧客の前記認識度合いに対応した前記施策を当該顧客に対して提供し、
前記施策の提供後の前記顧客の行動を表す行動情報に基づいて、当該顧客の前記認識度合いを検出する、
情報分析方法。
(付記A2)
付記A1に記載の情報分析方法であって、
前記施策の提供前の前記顧客の前記認識度合いと、前記施策の提供後の前記顧客の前記認識度合いとの比較結果に基づいて、前記顧客の前記認識度合いの変化に関する情報を出力する、
情報分析方法。
(付記A3)
付記A1又はA2に記載の情報分析方法であって、
前記施策の提供前と提供後とのそれぞれにおける前記顧客の前記行動情報に基づいて、前記施策の提供前と提供後とのそれぞれにおける、前記ブランドに設定された関与項目について当該ブランドに対する前記顧客の関与度合いを決定する、
情報分析方法。
(付記A4)
付記A3に記載の情報分析方法であって、
前記施策の提示前における前記顧客の前記関与度合いと、前記施策の提示後における前記顧客の前記関与度合いとの比較結果に基づいて、前記顧客の前記関与度合いの変化に関する情報を出力する、
情報分析方法。
(付記A5)
付記A3又はA4に記載の情報分析方法であって、
前記施策を一部の前記顧客を除いた他の前記顧客に対して提供し、
前記他の顧客に対する前記施策の提供前と提供後とのそれぞれにおいて、前記一部の顧客の前記行動情報に基づいて当該一部の顧客の前記関与度合いを決定すると共に、前記他の顧客の前記行動情報に基づいて当該他の顧客の前記関与度合いを決定する、
情報分析方法。
(付記A6)
付記A5に記載の情報分析方法であって、
前記施策の提示前における前記他の顧客の前記関与度合いと、前記施策の提示後における前記他の顧客の前記関与度合いとの比較結果に基づいて、前記他の顧客の前記関与度合いの変化に関する情報を出力する、
情報分析方法。
(付記A7)
付記A6に記載の情報分析方法であって、
前記他の顧客に対する前記施策の提示前における前記一部の顧客の前記関与度合いと、前記他の顧客に対する前記施策の提示後における前記一部の顧客の前記関与度合いと、を比較し、前記一部の顧客の前記関与度合いの比較結果と、前記他の顧客の前記関与度合いの比較結果と、を比較して、当該比較した結果に基づく情報を出力する、
情報分析方法。
(付記A8)
付記A3乃至A7のいずれかに記載の情報分析方法であって、
前記施策の提供前と提供後とのそれぞれの前記顧客の前記行動情報に基づいて、前記施策の提供前と提供後とのそれぞれにおける、前記ブランドに設定された複数種類の関与項目のそれぞれについて当該ブランドに対する前記顧客の関与度合いを決定する、
情報分析方法。
(付記A9)
付記A3乃至A8のいずれかに記載の情報分析方法であって、
前記顧客の前記認識度合い毎にそれぞれ対応して、前記顧客の前記関与度合いよって異なる前記施策が設定された前記シナリオを取得し、
前記顧客の前記認識度合い及び前記関与度合いに対応した前記施策を当該顧客に対して提供する、
情報分析方法。
(付記A10)
所定のブランドに対する顧客の認識度合い毎にそれぞれ対応する前記顧客に対する施策が設定されたシナリオを取得し、前記シナリオに設定された前記施策のうち、前記顧客の前記認識度合いに対応した前記施策を当該顧客に対して提供する提供手段と、
前記施策の提供後の前記顧客の行動を表す行動情報に基づいて、当該顧客の前記認識度合いを検出する検出手段と、
を備えた情報分析装置。
(付記A11)
付記A10に記載の情報分析装置であって、
前記検出手段は、前記施策の提供前の前記顧客の前記認識度合いと、前記施策の提供後の前記顧客の前記認識度合いとの比較結果に基づいて、前記顧客の前記認識度合いの変化に関する情報を出力する、
情報分析装置。
(付記A12)
付記A10又はA11に記載の情報分析装置であって、
前記施策の提供前と提供後とのそれぞれにおける前記顧客の前記行動情報に基づいて、前記施策の提供前と提供後とのそれぞれにおける、前記ブランドに設定された関与項目について当該ブランドに対する前記顧客の関与度合いを決定する決定手段を備えた、
情報分析装置。
(付記A13)
付記A12に記載の情報分析装置であって、
前記決定手段は、前記施策の提示前における前記顧客の前記関与度合いと、前記施策の提示後における前記顧客の前記関与度合いとの比較結果に基づいて、前記顧客の前記関与度合いの変化に関する情報を出力する、
情報分析装置。
(付記A14)
付記A12又はA13に記載の情報分析装置であって、
前記提供手段は、前記施策を一部の前記顧客を除いた他の前記顧客に対して提供し、
前記決定手段は、前記他の顧客に対する前記施策の提供前と提供後とのそれぞれにおいて、前記一部の顧客の前記行動情報の内容に基づいて当該一部の顧客の前記関与度合いを決定すると共に、前記他の顧客の前記行動情報の内容に基づいて当該他の顧客の前記関与度合いを決定する、
情報分析装置。
(付記A15)
付記A14に記載の情報分析装置であって、
前記決定手段は、前記施策の提示前における前記他の顧客の前記関与度合いと、前記施策の提示後における前記他の顧客の前記関与度合いとの比較結果に基づいて、前記他の顧客の前記関与度合いの変化に関する情報を出力する、
情報分析装置。
(付記A16)
付記A15に記載の情報分析装置であって、
前記決定手段は、前記他の顧客に対する前記施策の提示前における前記一部の顧客の前記関与度合いと、前記他の顧客に対する前記施策の提示後における前記一部の顧客の前記関与度合いと、を比較し、前記一部の顧客の前記関与度合いの比較結果と、前記他の顧客の前記関与度合いの比較結果と、を比較して、当該比較した結果に基づく情報を出力する、
情報分析装置。
(付記A17)
付記A12乃至A16のいずれかに記載の情報分析装置であって、
前記決定手段は、前記施策の提供前と提供後とのそれぞれの前記顧客の前記行動情報に基づいて、前記施策の提供前と提供後とのそれぞれにおける、前記ブランドに設定された複数種類の関与項目のそれぞれについて当該ブランドに対する前記顧客の関与度合いを決定する、
情報分析装置。
(付記A18)
付記A12乃至A17のいずれかに記載の情報分析装置であって、
前記提供手段は、前記顧客の前記認識度合い毎にそれぞれ対応して、前記顧客の前記関与度合いよって異なる前記施策が設定された前記シナリオを取得し、前記顧客の前記認識度合い及び前記関与度合いに対応した前記施策を当該顧客に対して提供する、
情報分析装置。
(付記A19)
情報処理装置に、
所定のブランドに対する顧客の認識度合い毎にそれぞれ対応する前記顧客に対する施策が設定されたシナリオを取得し、前記シナリオに設定された前記施策のうち、前記顧客の前記認識度合いに対応した前記施策を当該顧客に対して提供する提供手段と、
前記施策の提供後の前記顧客の行動を表す行動情報に基づいて、当該顧客の前記認識度合いを検出する検出手段と、
を実現させるためのプログラムを記憶したコンピュータにて読み取り可能な記憶媒体。
(付記A20)
付記A19に記載のプログラムを記憶したコンピュータにて読み取り可能な記憶媒体であって、
前記情報処理装置に、さらに、
前記施策の提供前と提供後とのそれぞれにおける前記顧客の前記行動情報に基づいて、前記施策の提供前と提供後とのそれぞれにおける、前記ブランドに設定された関与項目について当該ブランドに対する前記顧客の関与度合いを決定する決定手段、
を実現させるためのプログラムを記憶したコンピュータにて読み取り可能な記憶媒体。
【符号の説明】
【0055】
10 情報処理装置
11 取得部
12 決定部
13 施策部
14 出力部
16 行動情報記憶部
17 ランク定義記憶部
18 シナリオ情報記憶部
19 ユーザ情報記憶部
20 情報収集装置
30 施策実行装置
100 情報分析装置
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 プログラム群
105 記憶装置
106 ドライブ装置
107 通信インタフェース
108 入出力インタフェース
109 バス
110 記憶媒体
111 通信ネットワーク
121 取得手段
122 決定手段
図1
図2
図3
図4
図5
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