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特許7501655通信の方法、ネットワーク装置及び端末装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-10
(45)【発行日】2024-06-18
(54)【発明の名称】通信の方法、ネットワーク装置及び端末装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 28/04 20090101AFI20240611BHJP
   H04W 72/232 20230101ALI20240611BHJP
   H04W 72/1273 20230101ALI20240611BHJP
【FI】
H04W28/04 110
H04W72/232
H04W72/1273
【請求項の数】 19
(21)【出願番号】P 2022558196
(86)(22)【出願日】2020-03-25
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-07
(86)【国際出願番号】 CN2020081187
(87)【国際公開番号】W WO2021189320
(87)【国際公開日】2021-09-30
【審査請求日】2023-03-24
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】ガオ ユーカイ
(72)【発明者】
【氏名】ワン ガン
【審査官】伊藤 嘉彦
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2020/040179(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0019843(US,A1)
【文献】CAICT,Potential enhancements to PDCCH for URLLC,3GPP TSG RAN WG1 Ad-Hoc Meeting 1901 R1-1901129,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_AH/NR_AH_1901/Docs/R1-1901129.zip>,2019年01月11日
【文献】Ericsson,On Carrier aggregation related aspects,3GPP TSG RAN WG1 Meeting #91 R1-1721027,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_91/Docs/R1-1721027.zip>,2017年11月18日
【文献】WILUS Inc.,Remaining issues on UCI enhancement for NR URLLC,3GPP TSG RAN WG1 Meeting #100 R1-2000936,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_100_e/Docs/R1-2000936.zip>,2020年02月15日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00 - 99/00
H04B 7/24 - 7/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ダウンリンク送信をスケジューリングするための複数の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しを、ネットワーク装置から端末装置に送信することと、
前記複数の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しに基づいて、前記ネットワーク装置から前記端末装置への前記ダウンリンク送信を実行することと、
前記ダウンリンク送信についてのフィードバックシーケンスを前記端末装置から受信することと、
を含み、
前記複数の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しの少なくとも一部は、同じカウンタ・ダウンリンク割当インジケータ(DAI)値を示し、
前記複数の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しの前記少なくとも一部は、前記フィードバックシーケンスの同じフィードバックフィールドに対応
前記複数の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しは、
第1組のトータルDAI値に対応する第1組の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しと、
前記第1組のトータルDAI値から独立した第2組のトータルDAI値に対応する第2組の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しと
を含み、
前記複数の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しを送信することは、
同じカウンタDAI値を示す、前記第1組の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返し及び前記第2組の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しを、前記端末装置に送信することを含む、
通信の方法。
【請求項2】
前記第1組の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返し及び前記第2組の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しは、前記フィードバックシーケンスにおける第1フィードバックフィールドに対応し、
前記方法は、前記端末装置から前記フィードバックシーケンスを受信したことに応じて、
前記第1フィードバックフィールドから、前記第1組の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返し及び前記第2組の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しによってスケジューリングされた少なくとも1つのダウンリンク送信の復号結果を決定することをさらに含む、
請求項に記載の方法。
【請求項3】
ダウンリンク送信をスケジューリングするための複数の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しを、ネットワーク装置から端末装置に送信することと、
前記複数の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しに基づいて、前記ネットワーク装置から前記端末装置への前記ダウンリンク送信を実行することと、
前記ダウンリンク送信についてのフィードバックシーケンスを前記端末装置から受信することと、
を含み、
前記複数の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しの少なくとも一部は、同じカウンタ・ダウンリンク割当インジケータ(DAI)値を示し、
前記複数の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しの前記少なくとも一部は、前記フィードバックシーケンスの同じフィードバックフィールドに対応し、
前記複数の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しは、
第1組のトータルDAI値に対応する第1組の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しと、
前記第1組のトータルDAI値から独立した第2組のトータルDAI値に対応する第2組の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しと
を含み、
前記複数の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しを送信することは、
第1カウンタDAI値を示す前記第1組の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しと、前記第1カウンタDAI値から独立した第2カウンタDAI値を示す前記第2組の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しとを、前記端末装置に送信することを含む、
通信の方法。
【請求項4】
前記第1組の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しは、前記フィードバックシーケンスにおける第1フィードバックフィールドに対応し、前記第2組の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しは、前記フィードバックシーケンスにおける、前記第1フィードバックフィールドとは異なる第2フィードバックフィールドに対応し、
前記方法は、前記端末装置から前記フィードバックシーケンスを受信したことに応じて、
前記第1フィードバックフィールドから、前記第1組の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しによってスケジューリングされた少なくとも1つのダウンリンク送信の第1の復号結果を決定することと、
前記第2フィードバックフィールドから、前記第2組の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しによってスケジューリングされた少なくとも1つのダウンリンク送信の第2の復号結果を決定することと、
をさらに含む、
請求項に記載の方法。
【請求項5】
前記複数の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しを送信することは、
異なるトータルDAI値を示す前記複数の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しを、前記端末装置に送信することを含む、
請求項1又は3に記載の方法。
【請求項6】
ダウンリンク送信をスケジューリングするための複数の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しを、ネットワーク装置から端末装置に送信することと、
前記複数の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しに基づいて、前記ネットワーク装置から前記端末装置への前記ダウンリンク送信を実行することと、
前記ダウンリンク送信についてのフィードバックシーケンスを前記端末装置から受信することと、
を含み、
前記複数の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しの少なくとも一部は、同じカウンタ・ダウンリンク割当インジケータ(DAI)値を示し、
前記複数の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しの前記少なくとも一部は、前記フィードバックシーケンスの同じフィードバックフィールドに対応し、
前記複数の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しにおける物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しは、カウンタDAI値を示すための第1フィールドと、トータルDAI値を示すための第2フィールドとを含み、
前記複数の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しを送信することは、
前記第1フィールドにおいて、前記複数の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しにおける前記物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しのインデックスを示し、かつ、前記第2フィールドにおいて前記複数の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しの数を示すことにより、前記物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しを生成することと、
前記物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しを前記端末装置に送信することと、
を含む、
通信の方法。
【請求項7】
異なる組のトータルDAI値について同じカウンタDAI値を共有する物理ダウンリンク制御チャネル信号が繰り返されるか否かを示す設定を、前記端末装置に送信することをさらに含む、
請求項のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
端末装置において、ダウンリンク送信をスケジューリングするための複数の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しを、ネットワーク装置から受信することと、
前記複数の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しに基づいて、前記ネットワーク装置からの前記ダウンリンク送信を復号することと、
前記ダウンリンク送信の前記復号に基づいて、フィードバックシーケンスを前記ネットワーク装置に送信することと、
を含み、
前記複数の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しの少なくとも一部は、同じカウンタ・ダウンリンク割当インジケータ(DAI)値を示し、
前記複数の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しの前記少なくとも一部は、前記フィードバックシーケンスの同じフィードバックフィールドに対応
前記複数の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しは、
第1組のトータルDAI値に対応する第1組の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しと、
前記第1組のトータルDAI値から独立した第2組のトータルDAI値に対応する第2組の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しと
を含み、
前記複数の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しを受信することは、
同じカウンタDAI値を示す、前記第1組の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返し及び前記第2組の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しを、前記ネットワーク装置から受信することを含む、
通信の方法。
【請求項9】
前記フィードバックシーケンスを前記ネットワーク装置に送信することは、
前記フィードバックシーケンスから、前記同じカウンタDAI値に基づいて、前記第1組の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返し及び前記第2組の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しに対応する第1フィードバックフィールドを決定することと、
前記第1フィードバックフィールドにおいて、前記第1組の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返し及び前記第2組の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しによってスケジューリングされた少なくとも1つのダウンリンク送信の復号結果を示すことと、
前記復号結果を示す前記フィードバックシーケンスを前記ネットワーク装置に送信することと、
を含む、
請求項に記載の通信の方法。
【請求項10】
端末装置において、ダウンリンク送信をスケジューリングするための複数の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しを、ネットワーク装置から受信することと、
前記複数の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しに基づいて、前記ネットワーク装置からの前記ダウンリンク送信を復号することと、
前記ダウンリンク送信の前記復号に基づいて、フィードバックシーケンスを前記ネットワーク装置に送信することと、
を含み、
前記複数の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しの少なくとも一部は、同じカウンタ・ダウンリンク割当インジケータ(DAI)値を示し、
前記複数の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しの前記少なくとも一部は、前記フィードバックシーケンスの同じフィードバックフィールドに対応し、
前記複数の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しは、
第1組のトータルDAI値に対応する第1組の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しと、
前記第1組のトータルDAI値から独立した第2組のトータルDAI値に対応する第2組の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しと
を含み、
前記複数の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しを受信することは、
第1カウンタDAI値を示す前記第1組の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しと、前記第1カウンタDAI値から独立した第2カウンタDAI値を示す前記第2組の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しとを、前記ネットワーク装置から受信することを含む、
通信の方法。
【請求項11】
前記フィードバックシーケンスを前記ネットワーク装置に送信することは、
前記フィードバックシーケンスから、前記第1カウンタDAI値に基づいて、前記第1組の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しに対応する第1フィードバックフィールドを決定することと、
前記フィードバックシーケンスから、前記第2カウンタDAI値に基づいて、前記第2組の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しに対応する、前記第1フィードバックフィールドとは異なる第2フィードバックフィールドを決定することと、
前記第1フィードバックフィールドにおいて、前記第1組の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しによってスケジューリングされた少なくとも1つのダウンリンク送信の第1の復号結果を示し、かつ、前記第2フィードバックフィールドにおいて、前記第2組の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しによってスケジューリングされた少なくとも1つのダウンリンク送信の第2の復号結果を示すことと、
前記第1の復号結果及び前記第2の復号結果を示す前記フィードバックシーケンスを、前記ネットワーク装置に送信することと、
を含む、
請求項1に記載の通信の方法。
【請求項12】
前記複数の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しを受信することは、
異なるトータルDAI値を示す前記複数の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しを受信することを含む、
請求項8又は10に記載の通信の方法。
【請求項13】
前記複数の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しにおける物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しは、カウンタDAI値を示すための第1フィールドと、トータルDAI値を示すための第2フィールドとを含み、
前記方法は、前記物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しを前記ネットワーク装置から受信したことに応じて、
受信した前記物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しの前記第1フィールドから、前記複数の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しにおける前記物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しのインデックスを決定することと、
受信した前記物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しの前記第2フィールドから、前記複数の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しの数を決定することと、
をさらに含む、
請求項に記載の通信の方法。
【請求項14】
異なる組のトータルDAI値について同じカウンタDAI値を共有する物理ダウンリンク制御チャネル信号が繰り返されるか否かを示す設定を、前記ネットワーク装置から受信することをさらに含む、
請求項11のいずれか1項に記載の通信の方法。
【請求項15】
ダウンリンク送信をスケジューリングするための複数の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しを端末装置に送信する手段と、
前記複数の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しに基づいて、前記端末装置への前記ダウンリンク送信を実行する手段と、
前記ダウンリンク送信についてのフィードバックシーケンスを前記端末装置から受信する手段と、
を含み、
前記複数の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しの少なくとも一部は、同じカウンタ・ダウンリンク割当インジケータ(DAI)値を示し、
前記複数の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しの前記少なくとも一部は、前記フィードバックシーケンスの同じフィードバックフィールドに対応し、
前記複数の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しは、
第1組のトータルDAI値に対応する第1組の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しと、
前記第1組のトータルDAI値から独立した第2組のトータルDAI値に対応する第2組の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しと
を含み、
前記複数の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しを送信する手段は、同じカウンタDAI値を示す、前記第1組の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返し及び前記第2組の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しを、前記端末装置に送信する、
ネットワーク装置。
【請求項16】
ダウンリンク送信をスケジューリングするための複数の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しを端末装置に送信する手段と、
前記複数の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しに基づいて、前記端末装置への前記ダウンリンク送信を実行する手段と、
前記ダウンリンク送信についてのフィードバックシーケンスを前記端末装置から受信する手段と、
を含み、
前記複数の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しの少なくとも一部は、同じカウンタ・ダウンリンク割当インジケータ(DAI)値を示し、
前記複数の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しの前記少なくとも一部は、前記フィードバックシーケンスの同じフィードバックフィールドに対応し、
前記複数の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しは、
第1組のトータルDAI値に対応する第1組の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しと、
前記第1組のトータルDAI値から独立した第2組のトータルDAI値に対応する第2組の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しと
を含み、
前記複数の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しを送信する手段は、第1カウンタDAI値を示す前記第1組の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しと、前記第1カウンタDAI値から独立した第2カウンタDAI値を示す前記第2組の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しとを、前記端末装置に送信する、
ネットワーク装置。
【請求項17】
ダウンリンク送信をスケジューリングするための複数の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しを端末装置に送信する手段と、
前記複数の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しに基づいて、前記端末装置への前記ダウンリンク送信を実行する手段と、
前記ダウンリンク送信についてのフィードバックシーケンスを前記端末装置から受信する手段と、
を含み、
前記複数の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しの少なくとも一部は、同じカウンタ・ダウンリンク割当インジケータ(DAI)値を示し、
前記複数の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しの前記少なくとも一部は、前記フィードバックシーケンスの同じフィードバックフィールドに対応し、
前記複数の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しにおける物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しは、カウンタDAI値を示すための第1フィールドと、トータルDAI値を示すための第2フィールドとを含み、
前記複数の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しを送信する手段は、
前記第1フィールドにおいて、前記複数の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しにおける前記物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しのインデックスを示し、かつ、前記第2フィールドにおいて前記複数の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しの数を示すことにより、前記物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しを生成し、
前記物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しを前記端末装置に送信する、
を含む、
ネットワーク装置。
【請求項18】
ダウンリンク送信をスケジューリングするための複数の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しを、ネットワーク装置から受信する手段と、
前記複数の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しに基づいて、前記ネットワーク装置からの前記ダウンリンク送信を復号する手段と、
前記ダウンリンク送信の前記復号に基づいて、フィードバックシーケンスを前記ネットワーク装置に送信する手段と、
を含み、
前記複数の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しの少なくとも一部は、同じカウンタ・ダウンリンク割当インジケータ(DAI)値を示し、
前記複数の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しの前記少なくとも一部は、前記フィードバックシーケンスの同じフィードバックフィールドに対応し、
前記複数の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しは、
第1組のトータルDAI値に対応する第1組の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しと、
前記第1組のトータルDAI値から独立した第2組のトータルDAI値に対応する第2組の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しと
を含み、
前記複数の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しを受信する手段は、同じカウンタDAI値を示す、前記第1組の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返し及び前記第2組の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しを、前記ネットワーク装置から受信する、
端末装置。
【請求項19】
ダウンリンク送信をスケジューリングするための複数の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しを、ネットワーク装置から受信する手段と、
前記複数の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しに基づいて、前記ネットワーク装置からの前記ダウンリンク送信を復号する手段と、
前記ダウンリンク送信の前記復号に基づいて、フィードバックシーケンスを前記ネットワーク装置に送信する手段と、
を含み、
前記複数の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しの少なくとも一部は、同じカウンタ・ダウンリンク割当インジケータ(DAI)値を示し、
前記複数の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しの前記少なくとも一部は、前記フィードバックシーケンスの同じフィードバックフィールドに対応し、
前記複数の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しは、
第1組のトータルDAI値に対応する第1組の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しと、
前記第1組のトータルDAI値から独立した第2組のトータルDAI値に対応する第2組の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しと
を含み、
前記複数の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しを受信する手段は、第1カウンタDAI値を示す前記第1組の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しと、前記第1カウンタDAI値から独立した第2カウンタDAI値を示す前記第2組の物理ダウンリンク制御チャネルの繰り返しとを、前記ネットワーク装置から受信する、
端末装置
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、一般に電気通信の分野に関し、特に、通信のための方法、装置及びコンピュータ記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
3GPP(登録商標)の会議RAN#86では、複数送受信ポイント(multi-TRP)の展開へのサポートの強化が検討されてきた。例えば、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)以外の物理チャネル(物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)及び/又は物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)等)について、複数送受信ポイント及び/又はマルチパネルを用いて、リリース16の信頼性機能に基づいて、信頼性とロバスト性を向上させるための機能を特定及び規定することが提案されている。また、セルの間の複数送受信ポイントの運用を有効にするための機能を特定及び規定することも提案されている。さらに、マルチパネル受信による複数送受信ポイント同時送信の強化について評価及び規定することも提案されている。
【0003】
3GPPの会議RAN1#98-99では、PDCCHの信頼性とロバスト性を向上させるために、PDCCHの繰り返しをサポートすることが提案されている。すなわち、ダウンリンク制御情報(DCI)をネットワーク装置から端末装置へ複数回繰り返し送信することで、PDCCHの信頼性とロバスト性を向上させることができる。通常、DCIフォーマットは、ダウンリンク割当インジケータ(DAI:Downlink Assignment Indicator)フィールドを有する。DAIフィールドで示される値は、動的なハイブリッド自動再送要求-肯定応答(Hybrid Automatic Repeat Request-Acknowledgement:HARQ-ACK)コードブックにおけるビットの数及び順序を決定することができる。いわゆるHARQ-ACKコードブックとは、DCIによってスケジューリングされるダウンリンク送信のために生成されるフィードバックシーケンスのことである。しかしながら、PDCCHの繰り返しが有効な場合、DAIフィールドの値の設計方法及びHARQ-ACKコードブックの設計方法について、現在の3GPP仕様では規定されていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般に、本開示の例示的な実施形態は、通信のための方法、装置及びコンピュータ記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の態様では、通信方法が提供される。前記方法は、ダウンリンク送信をスケジューリングするための複数のPDCCHの繰り返しを、ネットワーク装置から端末装置に送信することと、前記複数のPDCCHの繰り返しに基づいて、前記ネットワーク装置から前記端末装置への前記ダウンリンク送信を実行することと、前記ダウンリンク送信についてのフィードバックシーケンスを前記端末装置から受信することと、を含み、前記複数のPDCCHの繰り返しの少なくとも一部は、同じカウンタ・ダウンリンク割当インジケータ(DAI)値を示し、前記複数のPDCCHの繰り返しの前記少なくとも一部は、前記フィードバックシーケンスの同じフィードバックフィールドに対応する。
【0006】
第2の態様では、通信方法が提供される。前記方法は、端末装置において、ダウンリンク送信をスケジューリングするための複数のPDCCHの繰り返しを、ネットワーク装置から受信することと、前記複数のPDCCHの繰り返しに基づいて、前記ネットワーク装置から前記端末装置への前記ダウンリンク送信を復号することと、前記ダウンリンク送信の前記復号に基づいて、フィードバックシーケンスを前記ネットワーク装置に送信することと、を含み、前記複数のPDCCHの繰り返しの少なくとも一部は、同じカウンタ・ダウンリンク割当インジケータ(DAI)値を示し、前記複数のPDCCHの繰り返しの前記少なくとも一部は、前記フィードバックシーケンスの同じフィードバックフィールドに対応する。
【0007】
第3の態様では、ネットワーク装置が提供される。前記ネットワーク装置は、プロセッサと、前記プロセッサに接続されたメモリとを備える。前記メモリには命令が格納され、前記命令は前記プロセッサによって実行された場合、前記ネットワーク装置に対し、本開示の第1の態様に係る方法を実行させる。
【0008】
第4の態様では、端末装置が提供される。前記端末装置は、プロセッサと、前記プロセッサに接続されたメモリとを備える。前記メモリには命令が格納され、前記命令は前記プロセッサによって実行された場合、前記端末装置に対し、本開示の第2の態様に係る方法を実行させる。
【0009】
第5の態様では、命令が格納されているコンピュータ可読媒体が提供される。前記命令は、少なくとも1つのプロセッサにおいて実行された場合に、前記少なくとも1つのプロセッサに対し、上述した本開示の第1の態様又は第2の態様に係る方法を実行させる。
【0010】
第6の態様では、コンピュータ可読媒体に格納され、マシン可読命令を含む、コンピュータプログラム製品が提供される。前記マシン可読命令は、実行された場合に、マシンに対し、上述した本開示の第1の態様又は第2の態様に係る方法を実行させる。
【0011】
理解されるように、発明の概要部分は、本開示の実施形態の重要な又は必須の特徴を特定することを意図したものではなく、本開示の範囲を限定することを意図したものでもない。本開示の他の特徴は、以下の説明を通して容易に理解されるはずである。
【図面の簡単な説明】
【0012】
添付図面における本開示のいくつかの実施形態のより詳細な説明を通じて、本開示の上述した目的、特徴及び利点、並びに他の目的、特徴及び利点がより明らかになるはずである。
【0013】
図1】本開示の実施形態を実施可能な例示的な通信ネットワークを示す。
【0014】
図2】本開示のいくつかの実施形態に係る通信の例示的なプロセスのシグナリングチャートを示す。
【0015】
図3A】本開示の実施形態の例を示す。
図3B】本開示の実施形態の例を示す。
【0016】
図4A】本開示の実施形態の例を示す。
図4B】本開示の実施形態の例を示す。
図4C】本開示の実施形態の例を示す。
【0017】
図5】本開示の実施形態の一例を示す。
【0018】
図6A】本開示の実施形態の例を示す。
図6B】本開示の実施形態の例を示す。
【0019】
図7A】本開示の実施形態の例を示す。
図7B】本開示の実施形態の例を示す。
【0020】
図8】本開示のいくつかの実施形態に係る例示的な方法のフローチャートを示す。
【0021】
図9】本開示のいくつかの実施形態に係る例示的な方法のフローチャートを示す。
【0022】
図10】本開示の実施形態を実施するのに好適な装置の概略的なブロック図である。
【0023】
図面全体において、同一又は類似の参照番号は、同一又は類似の要素を表す。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本開示の原理について、いくつかの例示的な実施形態を参照しながら説明する。これらの実施形態は、単に説明を目的として説明されるものであり、また、当業者が本開示を理解及び実施する際に役立つものであり、本開示の範囲に対する何らかの限定を示唆するものではないことを理解されたい。本明細書で説明する本開示は、以下で説明するもの以外にも様々な方法で実施することができる。
【0025】
以下の説明及び特許請求の範囲において、別途定義されない限り、使用されるすべての技術用語及び科学用語は、本開示が属する技術分野の当業者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。
【0026】
本明細書で使用される場合、単数形「1つ(a)」、「1つ(an)」、及び「上記(the)」は、文脈で別途明示されない限り、複数形も含むことを意図している。「含む」という用語及びその変形は、「含むがこれに限定されない」ことを意味する開放式の用語として解釈される。「に基づいて」という用語は、「少なくとも部分的に基づいて」と解釈される。「いくつかの実施形態」及び「一実施形態」という用語は、「少なくともいくつかの実施形態」と解釈される。「別の実施形態」という用語は、「少なくとも1つの他の実施形態」と解釈される。「第1」、「第2」等の用語は、異なる対象又は同じ対象を指し得る。以下の内容には、明示的及び暗黙的な他の定義が含まれることがある。
【0027】
いくつかの例において、値、プロセス又は装置は、「最適」、「最低」、「最高」、「最小」、「最大」等と称される。そのような説明は、使用される複数の機能的な代替の中から、選択可能であると示すことを意図しており、そのような選択は、他の選択と比べて、より優れ、より小さく、より高く、又はより好ましい必要はないことは理解されるであろう。
【0028】
上述したように、3GPPの会議RAN1#98-99では、PDCCHの信頼性とロバスト性を向上させるために、PDCCHの繰り返しをサポートすることが提案されている。すなわち、DCIをネットワーク装置から端末装置へ複数回繰り返し送信することで、PDCCHの信頼性とロバスト性を向上させることができる。
【0029】
通常、DCIフォーマットは、DAIフィールドを有する。DAIフィールドは、カウンタDAI値を示す2ビットを含み、さらにトータルDAI値を示す2ビットを含み得る。例えば、動的なHARQ-ACKコードブックが設定されている場合、DAIフィールドは、カウンタDAI値を示す2ビットのみを含み得る。例えば、DCIフォーマットはDCIフォーマット1_0とし得る。DCIフォーマットのカウンタDAI値は、DCIフォーマットに関連付けられたPDSCHの繰り返し又はサウンディング参照信号(SRS:Sounding Reference Signal)のPDSCHリリースが、現在のサービングセルと現在のPDCCH監視機会まで存在する{サービングセル,PDCCH監視機会}のペアの累計数を、最初にサービングセルインデックスの昇順で示し、次にPDCCH監視機会インデックスの昇順で示したものである。例えば、カウンタDAI値は、{1、2、3、4}のいずれかとし得る。DCIフォーマットのトータルDAI値は、DCIフォーマットに関連付けられたPDSCHの繰り返し又はSRS PDSCHリリースが、現在のPDCCH監視機会まで存在し、PDCCH監視機会からPDCCH監視機会までに更新される{サービングセル,PDCCH監視機会}のペアの総数を示す。例えば、トータルDAI値は、{1,2,3,4}のいずれかとし得る。
【0030】
DCIのDAIフィールドに示されるトータルDAI値とカウンタDAI値は、動的なHARQ-ACKコードブックのビットの数及び順序を決定することができる。いわゆるHARQ-ACKコードブックとは、DCIによってスケジューリングされるダウンリンク送信のために生成されるフィードバックシーケンスのことである。しかしながら、PDCCHの繰り返しが有効な場合、DAIフィールドの値の設計方法及びHARQ-ACKコードブックの設計方法について、現在の3GPP仕様では規定されていない。
【0031】
本開示の実施形態は、上記の問題点、及び/又は他の1以上の潜在的な問題点を解決するための解決手段を提供する。本解決手段では、PDCCHの繰り返し毎に、DAIフィールドにトータルDAI値とカウンタDAI値を示す方法を提案する。追加のシグナリングオーバーヘッドなしに、DAIフィールドに示されるトータルDAI値及びカウンタDAI値に基づいて、動的なHARQ-ACKコードブックを取得することができる。以下、「PDCCHの繰り返し」、「繰り返されるPDCCH」、「繰り返されるPDCCH信号」という用語は、互換的に使用することができる。「フィードバックシーケンス」、「フィードバックコードブック」、「HARQ-ACKコードブック」、「コードブック」という用語は、互換的に使用することができる。
【0032】
図1は、本開示の実施形態を実施可能な例示的な通信ネットワーク100を示す。ネットワーク100は、ネットワーク装置110と、ネットワーク装置110がサービスを提供する端末装置120とを含む。ネットワーク100は、端末装置120にサービスを提供するために、1以上のサービングセルを提供することができる。ネットワーク100では、より広い帯域幅をサポートするために、2以上のCCを集約するキャリアアグリゲーション(CA:Carrier Aggregation)をサポートすることが可能である。例えば、図1では、ネットワーク装置110は、第1CCに対応する1つの第1セル(Pcell)101と、少なくとも1つの第2CCに対応する少なくとも1つの第2セル(Scell)102とを含む複数のサービングセルを、端末装置120に提供することができる。ネットワーク装置、端末装置、及び/又はサービングセルの数は、単に例示のためであり、本開示に対する何らかの限定を示唆するものではないことを理解されたい。ネットワーク100は、本開示の実施に適合する任意の適切な数のネットワーク装置、端末装置、及び/又はサービングセルを含むことができる。
【0033】
本明細書において、「端末装置」という用語は、無線又は有線の通信機能を有する任意の装置を指す。端末装置の例としては、ユーザ端末(UE)、パーソナルコンピュータ、デスクトップ、移動式電話、携帯電話、スマートフォン、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ポータブルコンピュータ、タブレット、ウェアラブルデバイス、IoT(Internet of things)デバイス、IoE(Internet of everything)デバイス、マシンタイプ通信(MTC)機器、V2X通信用の車両搭載機器(ここでXは歩行者、車両又はインフラ/ネットワークを意味する)、デジタルカメラ等の撮像装置、ゲーム機器、音楽保存及び再生装置、無線/有線でのインターネットアクセス及び閲覧を可能にするインターネット装置等が挙げられるが、これらに限定されない。以下、説明を目的として、端末装置120の一例としてUEを参照しながら、いくつかの実施形態について説明する。
【0034】
本明細書で使用する場合、「ネットワーク装置」又は「基地局」(BS)という用語は、端末装置が通信可能なセル又はカバレッジを提供又はホストすることが可能な装置を指す。ネットワーク装置の例としては、Node B(NodeB又はNB)、Evolved NodeB(eNodeB又はeNB)、次世代NodeB(gNB)、送受信ポイント(TRP)、リモート無線ユニット(RRU)、無線ヘッド(RH)、リモート無線ヘッド(RRH)、フェムトノード、ピコノード等の低電力ノード等が挙げられるが、これらに限定されない。
【0035】
一実施形態では、端末装置120は、第1ネットワーク装置及び第2ネットワーク装置(図1には示されていない)と接続され得る。第1ネットワーク装置と第2ネットワーク装置の一方はマスターノードに、他方はセカンダリーノードに存在し得る。第1ネットワーク装置と第2ネットワーク装置は、異なる無線アクセス技術(RAT)を使用することができる。一実施形態では、第1ネットワーク装置は第1RAT装置とすることができ、第2ネットワーク装置は第2RAT装置とし得る。一実施形態では、第1RAT装置はeNBとすることができ、第2RAT装置はgNBとし得る。異なるRATに関連する情報は、第1ネットワーク装置及び第2ネットワーク装置の少なくとも一方から端末装置120に送信され得る。一実施形態では、第1情報が第1ネットワーク装置から端末装置120に送信され、第2情報が第2ネットワーク装置から端末装置120に直接送信し、又は第1ネットワーク装置を介して送信され得る。一実施形態では、第2ネットワーク装置によって設定された端末装置の設定に関連する情報が、第2ネットワーク装置から第1ネットワーク装置を介して送信され得る。第2ネットワーク装置によって設定された端末装置の再設定に関連する情報が、第2ネットワーク装置から端末装置に直接送信され、又は第1ネットワーク装置を介して送信され得る。当該情報は、無線リソース制御(RRC)シグナリング、メディアアクセス制御(MAC)制御要素(CE)、又はダウンリンク制御情報(DCI)のうちいずれかを介して送信され得る。
【0036】
図1に示す通信ネットワーク100において、ネットワーク装置110は、端末装置120にデータ及び制御情報を通信することができ、端末装置120も、ネットワーク装置110にデータ及び制御情報を通信することができる。ネットワーク装置110から端末装置120へのリンクはダウンリンク(DL)と称され、端末装置120からネットワーク装置110へのリンクはアップリンク(UL)と称される。
【0037】
いくつかの実施形態では、ダウンリンク送信のために、ネットワーク装置110は、端末装置120に対して、PDCCHを介して制御情報を送信し、及び/又はPDSCHを介してデータを送信し得る。さらに、ネットワーク装置110は、1以上の参照信号(RS)を端末装置120に送信し得る。ネットワーク装置110から端末装置120に送信されるRSは、「DL RS」とも称される場合がある。DL RSの例としては、復調参照信号(DMRS)、チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)、サウンディング参照信号(SRS)、位相トラッキング参照信号(PTRS)、微細時間-周波数トラッキング参照信号(TRS)等を挙げられるが、これらに限定されない。
【0038】
いくつかの実施形態では、アップリンク送信のために、端末装置120は、ネットワーク装置110に対して、PUCCHを介して制御情報を送信し、及び/又はPUSCHを介してデータを送信し得る。さらに、端末装置120は、1以上のRSをネットワーク装置110に送信し得る。端末装置120からネットワーク装置110に送信されるRSは、「UL RS」とも称される場合がある。UL RSの例としては、DMRS、CSI-RS、SRS、PTRS、微細時間-周波数TRS等が挙げられるが、これらに限定されない。
【0039】
ネットワーク100における通信は、任意の適切な規格に準拠することができ、当該規格は、モバイル通信用グローバルシステム(GSM:Global System for Mobile Communications)、ロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)、LTEエボリューション(LTE-Evolution)、LTEアドバンスト(LTE-A:LTE-Advanced)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA(登録商標):Wideband Code Division Multiple Access)、符号分割多元接続(CDMA:Code Division Multiple Access)、GSM EDGE無線アクセスネットワーク(GERAN:GSM EDGE Radio Access Network)、マシンタイプ通信(MTC)等を含むが、これらに限定されない。さらに、通信は、現在知られている、又は将来開発される任意の世代の通信プロトコルに従って実行し得る。通信プロトコルの例として、第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.75G、第3世代(3G)、第4世代(4G)、4.5G、第5世代(5G)の通信プロトコルが挙げられるが、これらに限定されない。
【0040】
ネットワーク装置110(例えば、gNB)は、1以上のTRP又はアンテナパネルを備え得る。本明細書において、「TRP」という用語は、特定の地理的位置に存在するネットワーク装置が利用できるアンテナアレイ(1以上のアンテナ素子を有する)を指す。例えば、ネットワーク装置は、より適切なカバレッジを実現するために、異なる地理的位置に存在する複数のTRPと接続し得る。1以上のTRPは、同じサービングセルに含まれることができ、又は、異なるサービングセルに含まれ得る。
【0041】
TRPはまた、パネルとすることができ、パネルは(1以上のアンテナ素子を持つ)アンテナアレイを指すこともできることを理解すべきである。本開示のいくつかの実施形態は、例えば、複数のTRPを参照して説明されているが、これらの実施形態は、単に説明を目的とするものであり、また、当業者が本開示を理解し実施する際に役立つものであり、本開示の範囲に対する何らかの限定を示唆するものではない。なお、本明細書で説明する本開示は、以下に説明するもの以外にも様々な方法で実施できることを理解されたい。
【0042】
図1に示すように、例えば、ネットワーク装置110は、TRP130-1,130-2を介して、端末装置120と通信し得る。なお、以下の文中では、TRP130-1を第1TRPと称し、TRP130-2を第2TRPと称することもある。第1TRP130-1及び第2TRP130-2は、ネットワーク装置110が提供する同じサービングセル(図1に示すサービングセル101及び102等)又は異なるサービングセルに含まれ得る。本開示のいくつかの実施形態は、ネットワーク装置110によって提供される同じサービングセル内の第1TRP130-1及び第2TRP130-2を参照して説明されているが、これらの実施形態は、単に説明を目的としたものであり、また、当業者が本開示を理解し実施する際に役立つものであり、本開示の範囲に対する何らかの限定を示唆するものではない。なお、本明細書で説明する本開示は、以下に説明するもの以外にも様々な方法で実施できることを理解されたい。
【0043】
図2は、本開示のいくつかの実施形態に係る通信の例示的なプロセス200のシグナリングチャートを示す。プロセス200は、図1及び/又は図1Bに示すネットワーク装置110及び端末装置120に関連する。
【0044】
図2に示すように、ネットワーク装置110は、ダウンリンク送信(同じデータ又は同じトランスポートブロックに関連するPDSCH送信等)をスケジューリングするための複数のPDCCHの繰り返しを端末装置120に送信し得る(201)。いくつかの実施形態では、複数のPDCCHの繰り返しの少なくとも一部は、同じカウンタDAI値を共有し得る。端末装置120は、ネットワーク装置110から複数のPDCCHの繰り返しを受信し得る(201)。例えば、端末装置120によって、複数のPDCCHの繰り返しのうち少なくとも1つが受信されることができ、又は1つも受信されないこともある。ネットワーク装置110は、複数のPDCCHの繰り返しに基づいて、端末装置120へのダウンリンク送信を実行し得る(202)。端末装置120は、ネットワーク装置110からのダウンリンク送信を復号し(202)、ダウンリンク送信の復号に基づいて、ダウンリンク送信についてのフィードバックシーケンスをネットワーク装置110に送信し得る(203)。いくつかの実施形態では、同じカウンタDAI値を共有する複数のPDCCHの繰り返しの少なくとも一部は、フィードバックシーケンス(すなわち、HARQ-ACKコードブック)の同じフィードバックフィールド(1ビット又は2ビット等)に対応し得る。例えば、複数のPDCCHの繰り返しの少なくとも一部によってスケジューリングされたダウンリンク送信の少なくとも1つが、端末装置120によって正常に復号された場合、端末装置120は、フィードバックフィールドにおいて肯定応答(ACK)を示し得る。複数のPDCCHの繰り返しの少なくとも一部によってスケジューリングされたダウンリンク送信の全てが、端末装置120によって正常に復号されない場合、端末装置120は、フィードバックフィールドにおいて否定応答(NACK)を示し得る。ネットワーク装置110は、ダウンリンク送信についてのフィードバックシーケンスを端末装置120から受信し得る(203)。
【0045】
いくつかの実施形態では、ネットワーク装置110は、PDCCHの繰り返しにおいて同じカウンタDAI値を示し得る。このことは、同じカウンタDAI値を共有するこれらのPDCCHの繰り返しが、同じデータ又は同じTBに関連するダウンリンク送信のスケジューリングに使用されることを暗黙的に示す。いくつかの実施形態では、端末装置120が、例えば、同じPDCCH監視機会又は異なるPDCCH監視機会に受信された異なるPDCCH信号において同じカウンタDAI値を検出した場合、端末装置120は、同じカウンタDAI値を共有するこれらのPDCCH信号が、同じデータ又は同じTBに関連するダウンリンク送信をスケジューリングするためのPDCCHの繰り返しであると決定し得る。端末装置120はさらに、これらのPDCCHの繰り返しが、フィードバックシーケンス(HARQ-ACKコードブック等)の同じフィードバックフィールド(1ビット又は2ビット等)に対応すると決定し得る。
【0046】
図3Aは、そのような実施形態の一例を示す。図3Aは、PDCCH信号311、312...315を示す。PDCCH信号311、312・・・315の各々は、(c,t)と表されるカウンタDAI値cとトータルDAI値tのペアを示す。ここで、cとtは共に整数であり、例えば、1≦c≦4、1≦t≦4である。図3Aに示すように、PDCCH信号311及び314は、サービングセル101においてTRP130-1を介して送信される。PDCCH信号311及び314は、CORESETPoolIndexに値0が設定された制御リソースセット(CORESET)に関連付けられ、又はCORESETPoolIndexが設定されていないCORESETに関連付けられ得る。PDCCH信号312は、サービングセル101においてTRP130-2を介して送信される。PDCCH信号312は、CORESETPoolIndexに値1が設定されたCORESETに関連付けられ得る。PDCCH信号313は、サービングセル102においてTRP130-1を介して送信される。PDCCH信号313は、CORESETPoolIndexに値0が設定されたCORESETに関連付けられ、又はCORESETPoolIndexが設定されていないCORESETに関連付けられ得る。PDCCH信号315は、サービングセル102においてTRP130-2を介して送信される。PDCCH信号315は、CORESETPoolIndexに値0が設定されたCORESETに関連付けられ、又はCORESETPoolIndexが設定されていないCORESETに関連付けられ得る。例えば、図3Aでは、PDCCH信号311及び314は、PDCCHの繰り返しであり、同じカウンタDAI値を共有し、フィードバックシーケンス(HARQ-ACKコードブック等)の同じビットに対応する。
【0047】
いくつかの実施形態では、繰り返しでないPDCCH信号312、313、315のカウンタDAI値及び/又はトータルDAI値は、従来の解決手段のように決定することができる。例えば、DCIフォーマットのカウンタDAI値は、DCIフォーマットに関連付けられたPDSCHの繰り返し又はSRS PDSCHリリースが、現在のサービングセルと現在のPDCCH監視機会まで存在する{サービングセル,PDCCH監視機会}ペアの累計数を、最初にサービングセルインデックスの昇順で示し、次にPDCCH監視機会インデックスの昇順で示したものである。別の例として、サービングセルのアクティブなダウンリンク(DL)帯域幅部分(BWP)について、端末装置に、1以上の第1制御リソースセット(CORESET)のために値0のCORESETPoolIndexが与えられ、1以上の第2CORESETのために値1のCORESETPoolIndexが与えられ、端末装置にJointFeedbackに等しいACKNACKFeedbackModeが与えられている場合、サービングセルは2回カウントされ得る。ここで、1回目は第1CORESETに対応し、2回目は第2CORESETに対応する。DCIフォーマットのトータルDAI値は、DCIフォーマットに関連付けられたPDSCHの繰り返し又はSRS PDSCHリリースが、現在のPDCCH監視機会まで存在し、PDCCH監視機会からPDCCH監視機会までに更新される{サービングセル,PDCCH監視機会}のペアの総数を示す。
【0048】
いくつかの実施形態では、PDCCHの繰り返しによって占有されるPDCCH監視機会は、トータルDAI値に1回だけカウントされ得る。例えば、図3Aに示すように、PDCCH信号によって合計5つのPDCCH監視機会が占有されるが、PDCCHの繰り返し311及び314によって占有される2つのPDCCH監視機会はトータルDAI値に1回だけカウントされるため、トータルDAI値の最大値は、5ではなく4である。
【0049】
いくつかの実施形態では、DCIフォーマットのトータルDAIフィールドは、N個のビットを含むことができ、Nは非負の整数である。例えば、Nは{1,2,3,4,5}のいずれかとし得る。いくつかの実施形態では、DCIフォーマットのカウンタDAIフィールドは、N個のビットを含むことができ、Nは非負の整数である。例えば、Nは、{1,2,3,4,5}のいずれかとし得る。いくつかの実施形態では、トータルDAIフィールドのための候補値/利用可能な値がM個存在することができ、Mは非負の整数である。例えば、Mは、{1,2,4,6,8,10,12,16,24,32}のいずれかとし得る。いくつかの実施形態では、カウンタDAIフィールドのための候補値/利用可能な値がM個存在することができ、Mは非負の整数である。例えば、Mは、{1,2,4,6,8,10,12,16,24,32}のいずれかとし得る。いくつかの実施形態では、トータルDAIに利用可能な値は、連続した整数とすることができ、{1,2,3・・・P}と表され得る。ここでPは正の整数である。例えば、Pは{1,2,4,6,8,10,12,16,24,32}のいずれかとし得る。いくつかの実施形態では、カウンタDAIに利用可能な値は、連続した整数とすることができ、{1,2,3・・・P}と表され得る。ここでPは正の整数である。例えば、Pは、{1,2,4,6,8,10,12,16,24,32}のいずれかとし得る。
【0050】
いくつかの実施形態では、PDSCHの繰り返し又はセミパーシステントサウンディング参照信号(SPS)のPDSCHリリースをスケジューリングするDCIフォーマットのための一組のPDCCH監視機会が、設定されたサービングセルのアクティブなDL BWPにおけるPDCCH監視機会の接続として定義される。いくつかの実施形態では、一組のPDCCH監視機会によってスケジューリングされるPDSCH受信又はSPS PDSCHリリースについてのHARQ-ACKコードブックのフィードバックは、同じスロットにある。いくつかの実施形態では、一組のPDCCH監視機会におけるPDCCHのカウンタDAIの値(例えば、カウンタDAI値はVと表すことができ、Vは正の整数であり、1≦V≦P)は、1つずつ累計又はインデックス付けされ得る。カウンタDAI Vの値がPに達すると、1からインデックス付けされることになる。いくつかの実施形態では、一組のPDCCH監視機会におけるPDCCHのトータルDAIの値(例えば、トータルDAI値はVと表すことができ、Vは正の整数であり、1≦V≦P)は、1つずつ累計又はインデックス付けされる。トータルDAI Vの値がPに達すると、1からインデックス付けされることになる。一組のPDCCH監視機会におけるPDCCHのインデックスは、Xと表すことができ、Xは正の整数であり、例えば、1≦X≦64である。いくつかの実施形態では、一組のPDCCH監視機会におけるPDCCHのトータルDAIの値は、V=(X-1)modP+1とし得る。いくつかの実施形態では、一組のPDCCH監視機会におけるPDCCHのカウンタDAIの値は、V=(X-1)mod P+1とし得る。いくつかの実施形態では、カウンタDAI値は、PDCCHとともに単調に増加して、カウンタDAIの最大値に達した後に1に戻ることができる。このように、一組のカウンタDAI値は、{1,2,3,...Y}と表すことができ、Yは正の整数であり、1≦Y≦Pであり、PはカウンタDAIの最大値を表す。例えば、現在のPDCCHのカウンタDAI値がVであり、V=Pである場合、次のPDCCHのカウンタDAI値は、1に戻ることになる。現在のPDCCHと次のPDCCHのカウンタDAI値は、2つの異なる組に属する。いくつかの実施形態では、トータルDAI値は、単調に増加して、トータルDAIの最大値に達した後、1に戻ることができる。このように、一組のトータルDAI値は、{1,2,3,...Y}と表すことができ、Yは正の整数であり、1≦Y≦Pであり、PはトータルDAIの最大値を表す。例えば、現在のPDCCHのトータルDAI値がVであり、V=Pである場合、次のPDCCHのトータルDAI値は、1に戻ることになる。現在のPDCCHと次のPDCCHのトータルDAI値は、2つの異なる組に属する。
【0051】
いくつかの実施形態では、端末装置120は、一組のPDCCH監視機会におけるF個の繰り返されるPDCCHが設定/指示されることができ、ここで、Fは正の整数であり、1<F≦32である。例えば、Fは{2,4,6,8,10,12,16,32}のいずれかとし得る。いくつかの実施形態では、F個のPDCCHは、カウンタDAI値及び/又はトータルDAI値に対し1回だけカウント又は累計され得る。いくつかの実施形態では、F個のPDCCHは、各々がトータルDAIの値にカウントされ得る。いくつかの実施形態では、カウンタDAI値及び/又はトータルDAI値は、異なるデータ又はTBのスケジューリングのためのPDCCHに基づいて決定され得る。いくつかの実施形態では、最初又は最後の、PDCCHの繰り返し候補又は潜在的な繰り返しのみが、カウンタDAI値及び/又はトータルDAI値にカウントされ得る。他のPDCCHの繰り返し候補又は潜在的な繰り返しについて、カウンタDAI値及び/又はトータルDAI値は、前回及び/又は次回のPDCCH監視機会におけるPDCCHのものと同じにすることができる。
【0052】
図3Bは、そのような実施形態の一例を示す。図3Bは、PDCCH信号311、312...315を示す。PDCCH信号311、312・・・315の各々は、(c,t)と表されるカウンタDAI値cとトータルDAI値tのペアを示す。ここで、cとtは共に整数であり、例えば、1≦c≦4、1≦t≦4である。図3Bに示すように、PDCCH信号311及び314は、サービングセル101においてTRP130-1を介して送信される。PDCCH信号311及び314は、TRP130-1を介して送信され、CORESETPoolIndexに値0が設定された制御リソースセット(CORESET)に関連付けられ、又はCORESETPoolIndexが設定されていないCORESETに関連付けられ得る。PDCCH信号312は、サービングセル101においてTRP130-2を介して送信される。PDCCH信号312は、CORESETPoolIndexに値1が設定されたCORESETに関連付けられ得る。PDCCH信号313は、サービングセル102においてTRP130-1を介して送信される。PDCCH信号313は、CORESETPoolIndexに値0が設定されたCORESETに関連付けられ、又はCORESETPoolIndexが設定されていないCORESETに関連付けられ得る。PDCCH信号315は、サービングセル102においてTRP130-2を介して送信される。PDCCH信号315は、CORESETPoolIndexに値0が設定されたCORESETに関連付けられ、又はCORESETPoolIndexが設定されていないCORESETに関連付けられ得る。例えば図3Bにおいて、PDCCH信号311及び314は、PDCCHの繰り返しである。したがって、PDCCH信号311のみがカウンタDAI値及びトータルDAI値にカウントされ、PDCCH信号314のカウンタDAI値及びトータルDAI値は、前のPDCCH監視機会における前のPDCCHであるPDCCH信号313のものと同じである。
【0053】
いくつかの実施形態では、ネットワーク装置110は、異なる組のトータルDAI値について同じカウンタDAI値を共有するPDCCH信号が繰り返されるか否かを示す設定を、端末装置120に送信し得る。代替的に、又は追加で、いくつかの実施形態では、ネットワーク装置110は、次の少なくとも1つを示す設定、すなわち、PDCCHが繰り返されるか否か、PDCCHの繰り返し候補のための時間及び/又は周波数リソース、PDCCHの繰り返し候補のための持続時間、PDCCHの繰り返し候補の数、並びにPDCCHの繰り返し候補のそれぞれのインデックスを、端末装置120に送信し得る。いくつかの実施形態では、この設定は、明示的なシグナリング又は暗黙的なシグナリングを介して端末装置120に送信され得る。明示的なシグナリングは、無線リソース制御(RRC)シグナリング、メディアアクセス制御(MAC)制御要素(CE)、DCIのいずれかを含み得る。いくつかの実施形態では、設定はDCIを介して暗黙的に示すことができる。例えば、異なる組のトータルDAI値について同じカウンタDAI値を共有するPDCCH信号が、同じ時間及び/又は周波数リソース割当を示す場合、又は、異なる組のトータルDAI値について同じカウンタDAI値を共有するPDCCH信号が、DAIフィールド以外のフィールドで同じ値を有する場合、これらのPDCCH信号はPDCCHの繰り返しとみなすことができる。例えば、DAIフィールド以外のフィールドは、キャリアインジケータフィールド、BWP指示フィールド、周波数領域リソース割当フィールド、時間領域リソース割当フィールド、物理リソースブロック(PRB)バンドリングサイズインジケータフィールド、レートマッチングインジケータフィールド、仮想リソースブロック(VRB)からPRBへのマッピングフィールド、ゼロパワー(ZP)CSI-RSトリガフィールド、トランスポートブロック1及び/又は2の変調符号化方式・NDI(new data indicator)及び冗長バージョンフィールド(modulation and coding scheme and new data indicator and redundancy version field for transport block 1 and/or 2)、HPNフィールド(HARQ process number field)、PUSCH及び/又はPUCCHの送信電力制御(TPC)コマンドフィールド、PDSCH-to-HARQフィードバックタイミング指示フィールド、アンテナポートフィールド、送信設定指示(TCI)フィールド、SRSリクエストフィールド、コードブロックグループ(CBG)送信情報(CBGTI)フィールド、CBGフラッシュアウト情報(CBGFI:CBG flushing out information)フィールド、DMRシーケンス初期化フィールド(DMRS sequence initialization field)のうち、少なくとも1つを含み得る。
【0054】
いくつかの実施形態では、異なる組のトータルDAI値について同じカウンタDAI値を共有するPDCCH信号がPDCCHの繰り返しであることが端末装置120に示される場合、端末装置120は、異なる組のトータルDAI値について同じカウンタDAI値を共有するPDCCH信号がPDCCHの繰り返しであり、これらのPDCCHの繰り返しがフィードバックシーケンスにおける同じフィードバックフィールド(1ビット又は2ビット等)に対応すると決定し得る。
【0055】
いくつかの実施形態では、一組のPDCCHが繰り返されることが端末装置120に示された場合、繰り返されるPDCCHにおけるカウンタDAIの値が同じであること、及び/又は、繰り返されるPDCCHにおけるトータルDAIの値が同じであることを決定することができる。いくつかの実施形態では、一組のPDCCHが繰り返されることが端末装置120に示された場合、繰り返されるPDCCHに対して、同じカウンタDAI値組内のカウンタDAIの値が同じであることが決定され得る。いくつかの実施形態では、一組のPDCCHが繰り返されることが端末装置120に示された場合、繰り返されるPDCCHに対して、同じトータルDAI値組内のトータルDAIの値が同じであることが決定され得る。
【0056】
図4Aは、そのような実施形態の一例を示す。図4Aは、第1組のトータルDAI値を示すPDCCH信号411、412・・・415と、第2組のトータルDAI値を示すPDCCH信号421、422・・・424とを示す。PDCCH信号411、412…415と421,422…424の各々は、(c,t)と表されるカウンタDAI値cとトータルDAI値tのペアを示す。ここで、cとtは共に整数であり、例えば、1≦c≦4、1≦t≦4である。図4Aに示すように、PDCCH信号411、414及び422は、サービングセル101においてTRP130-1を介して送信される。PDCCH信号411、414、422は、CORESETPoolIndexに値0が設定された状態のCORESETに関連付けられ、又はCORESETPoolIndexが設定されていない状態のCORESETに関連付けられ得る。PDCCH信号412及び423は、サービングセル101においてTRP130-2を介して送信される。PDCCH信号412及び423は、CORESETPoolIndexに値1が設定された状態のCORESETに関連付けられ得る。PDCCH信号413、421、424は、サービングセル102においてTRP130-1を介して送信される。PDCCH信号413、421、424は、CORESETPoolIndexに値0が設定された状態のCORESETに関連付けられ、又はCORESETPoolIndexが設定されていない状態のCORESETに関連付けられ得る。PDCCH信号415は、サービングセル102においてTRP130-2を介して送信される。PDCCH信号415は、CORESETPoolIndexに値0が設定された状態のCORESETに関連付けられ、又はCORESETPoolIndexが設定されていない状態のCORESETに関連付けられ得る。PDCCH信号411、414、421、423は、PDCCHの繰り返しであり、同じカウンタDAI値を共有し、フィードバックシーケンス(すなわち、HARQ-ACKコードブック)の同じビットに対応する。いくつかの実施形態では、繰り返しでないPDCCH信号のカウンタDAI値及び/又はトータルDAI値は、従来の解決手段のように決定することができる。いくつかの実施形態では、トータルDAI値の各組において、PDCCHの繰り返しによって占有されるPDCCH監視機会は、トータルDAI値に1回だけカウントされ得る。例えば、図4Aに示すように、第1組のトータルDAI値について、合計5つのPDCCH監視機会が占有されるが、PDCCHの繰り返し411及び414によって占有される2つのPDCCH監視機会はトータルDAI値に1回だけカウントされるため、トータルDAI値の最大値は、5ではなく4である。第2組のトータルDAI値について、合計4つのPDCCH監視機会が占有されるが、PDCCHの繰り返し421及び423によって占有される2つのPDCCH監視機会はトータルDAI値に1回だけカウントされるため、トータルDAI値の最大値は、4ではなく3である。
【0057】
あるいは、いくつかの実施形態では、異なる組のトータルDAI値についてのPDCCH信号が、独立したカウンタDAI値を有し得る。すなわち、端末装置120は、同じトータルDAI値組内で同じカウンタDAI値を共有するPDCCH信号がPDCCHの繰り返しであり、かつ、これらのPDCCHの繰り返しが、フィードバックシーケンス(HARQ-ACKコードブック等)の同じフィードバックフィールド(1ビット又は2ビット等)に対応すると決定し得る。端末装置120は、2つの異なる組のトータルDAI値について同じカウンタDAI値を共有する2つのPDCCH信号がPDCCHの繰り返しではなく、それらはフィードバックシーケンス(HARQ-ACKコードブック等)の異なるフィードバックフィールドに対応すると仮定し得る。
【0058】
図4Bは、そのような実施形態の一例を示す。図4Aと同様に、図4Bは、第1組のトータルDAI値を示すPDCCH信号411、412・・・415と、第2組のトータルDAI値を示すPDCCH信号421、422・・・424を示す。図4Aと異なり、PDCCH信号411、412・・・415のカウンタDAI値は、PDCCH信号421、422・・・424のカウンタDAI値から独立している。図4Bに示すように、第1組のトータルDAI値に対応するPDCCH信号411及び414は、PDCCHの繰り返しであり、同じカウンタDAI値を共有し、フィードバックシーケンス(すなわち、HARQ-ACKコードブック)の1ビット又は2ビットに対応する。PDCCH信号421及び423はPDCCHの繰り返しであり、同じカウンタDAI値を共有し、フィードバックシーケンス(すなわち、HARQ-ACKコードブック)の別のビットに対応する。繰り返しでないPDCCH信号のカウンタDAI値及び/又はトータルDAI値は、従来の解決手段のように決定することができるが、これについてここでは繰り返さない。
【0059】
上述したように、従来の解決手段では、トータルDAI値は2ビットで示される。すなわち、トータルDAI値は{1,2,3,4}のいずれかとし得る。いくつかの実施形態では、DAIフィールドにおいてトータルDAI値を示すために、より多くのビット(3又は4ビット等)を使用することができる。例えば、3ビットでトータルDAI値を示す場合、トータルDAI値を最大でAまでとすることができる。例えば、トータルDAI値は{1,2,3,4,...A}とすることができ、ここで、Aは正の整数であり、4<A≦8である。4ビットでトータルDAI値を示す場合、トータルDAI値を最大でAまでとすることができる。例えば、トータルDAI値は{1,2,3,4,...A}とすることができ、ここで、Aは正の整数であり、8<A≦16である。いくつかの実施形態では、一組のPDCCH監視機会におけるPDCCHのトータルDAI値は、単調に増加し、又はトータルDAI値の単一の組に含まれ得る。このように、ネットワーク装置110から端末装置120に送信される複数のPDCCHの繰り返しは、単一の組のトータルDAI値に対応することができる。すなわち、複数のPDCCHの繰り返しは、異なるトータルDAI値をそれぞれ示し得る。
【0060】
図4Cは、そのような実施形態の一例を示す。図4A及び図4Bとは異なり、図4Cでは、PDCCH信号411、412・・・415及び421、422・・・424は、単一の組のトータルDAI値に対応する。例えば、PDCCH信号411、414、421、423は、PDCCHの繰り返しであり、フィードバックシーケンス(すなわち、HARQ-ACKコードブック)の同じビットに対応する。PDCCHの繰り返しのうちいくつかは、同じカウンタDAI値を共有し得る。例えば、PDCCHの繰り返し411及び414は、第1カウンタDAI値(すなわち、1)を共有し、PDCCHの繰り返し421及び423は、第2カウンタDAI値(すなわち、2)を共有する。繰り返しでないPDCCH信号のカウンタDAI値及び/又はトータルDAI値は、従来の解決手段のように決定することができるが、これについてここでは繰り返さない。
【0061】
いくつかの実施形態では、フィードバックシーケンス(すなわち、HARQ-ACKコードブック)のビットの数及び順序は、PDCCH信号のそれぞれのDAIフィールドに示されるカウンタDAI値及び/又はトータルDAI値に基づいて決定することができる。いくつかの実施形態では、端末装置120に、F個の繰り返されるPDCCHが設定/指示され、ここで、Fは正の整数であり、1<F≦32である。例えば、Fは{2,4,6,8,10,12,16,32}のいずれかとし得る。例えば、ダウンリンク送信をスケジューリングするF個のPDCCHの繰り返しは、同じデータ又は同じTBに関連する。各ダウンリンク送信(例えば、PDSCH送信)に対して、1つのHARQ-ACKフィードバックフィールド(1ビット又は2ビット等)が存在してもよく、これはフィードバックシーケンス又はHARQ-ACKコードブックにおいてコード化又は配置される。例えば、フィードバックシーケンス及び/又はコードブックにおいて、HARQ-ACKフィードバックフィールドのインデックス又は位置が存在し得る。さらに、F個の繰り返されるPDCCH内に、G個のPDCCHの繰り返し(Gは正の整数で、1<G≦F)があり得る。いくつかの実施形態では、G個のPDCCHの繰り返しによってスケジューリングされるダウンリンク送信についてのHARQ-ACKフィードバックフィールドは、同じとし得る。例えば、G個のPDCCHの繰り返しによってスケジューリングされるダウンリンク送信に対し、HARQ-ACKフィードバックフィールドが1つだけ存在し得る。別の例として、G個のPDCCHの繰り返しによってスケジューリングされるダウンリンク送信について、フィードバックシーケンスにおけるHARQ-ACKフィードバックフィールドのインデックス及び/又は位置を同じにすることができる。いくつかの実施形態では、端末装置120が、例えば、同じPDCCH監視機会又は異なるPDCCH監視機会において受信された異なるPDCCH信号において同じカウンタDAI値を検出した場合、端末装置120は、同じカウンタDAI値を共有するこれらのPDCCH信号が、同じデータ又は同じTBに関連するダウンリンク送信をスケジューリングするためのPDCCHの繰り返しであり、かつ、これらのPDCCHの繰り返しがフィードバックシーケンス(すなわち、HARQ-ACKコードブック)の同じフィードバックフィールド(1ビット又は2ビット等)に対応すると決定し得る。
【0062】
いくつかの実施形態では、端末装置120に、F個の繰り返されるPDCCHを設定/指示することができ、ここで、Fは正の整数であり、1<F≦32である。例えば、Fは{2,4,6,8,10,12,16,32}のいずれかとし得る。さらに、F個の繰り返されるPDCCH内に、G個のPDCCHの繰り返し(Gは正の整数で、1<G≦F)があり得る。G個のPDCCHの繰り返しの時間リソース及び/又は周波数リソースが、周波数領域で多重化されており、若しくは、周波数分割多重化(FDM:Frequency Division Multiplexing)に基づく場合、又はG個のPDCCHの繰り返しのサーチスペースセットの開始時間が同じである場合、G個のPDCCHの繰り返しのカウンタDAI値及び/又はトータルDAI値は同じである。
【0063】
図5は、そのような実施形態の一例を示す。図5は、PDCCH信号511、512・・・515と、PDCCH信号511、512・・・515によってスケジューリングされるPDSCH送信のために生成されるフィードバックシーケンス520(すなわち、HARQ-ACKコードブック)を示す。図5に示すように、PDCCH信号511、512…515の各々は、(c,t)と表されるカウンタDAI値cとトータルDAI値tのペアを示す。ここで、cとtは共に整数であり、1≦c≦4、1≦t≦4である。PDCCH信号511及び514は、サービングセル101においてTRP130-1を介して送信される。PDCCH信号511及び514は、CORESETPoolIndexに値0が設定された状態の制御リソースセット(CORESET)に関連付けられ、又はCORESETPoolIndexが設定されていない状態のCORESETに関連付けられ得る。PDCCH信号512は、サービングセル101においてTRP130-2を介して送信される。PDCCH信号512は、CORESETPoolIndexに値1が設定された状態のCORESETに関連付けられ得る。PDCCH信号513は、サービングセル102においてTRP130-1を介して送信される。PDCCH信号513は、CORESETPoolIndexに値0が設定された状態のCORESETに関連付けられ、又はCORESETPoolIndexが設定されていない状態のCORESETに関連付けられ得る。PDCCH信号515は、サービングセル102においてTRP130-2を介して送信される。PDCCH信号515は、CORESETPoolIndexに値0が設定された状態のCORESETに関連付けられ、又はCORESETPoolIndexが設定されていない状態のCORESETに関連付けられ得る。PDCCH信号512及び514はPDCCHの繰り返しであり、同じカウンタDAI値を共有する。繰り返しでないPDCCH信号のカウンタDAI値及び/又はトータルDAI値は、従来の解決手段のように決定することができる。フィードバックシーケンス520のビットの数及び順序は、PDCCH信号511,512…515のそれぞれに示されるカウンタDAI値及び/又はトータルDAI値に基づいて決定することができる。図5に示すように、フィードバックシーケンス520は、4つのフィードバックフィールド521、522、523、524を含む。例えば、各フィードバックフィールドは、1ビット又は2ビットを含む。PDCCH信号511は、フィードバックフィールド521に対応する。すなわち、端末装置120がPDCCH信号511によってスケジューリングされたPDSCH送信を正常に復号した場合、端末装置は、フィードバックフィールド521においてACKを示し、そうでない場合、端末装置は、フィードバックフィールド521においてNACKを示し得る。PDCCHの繰り返し512及び514は、フィードバックフィールド522に対応する。すなわち、PDCCHの繰り返し512及び514によってスケジューリングされたPDSCH送信の少なくとも1つが端末装置120によって正常に復号された場合、端末装置は、フィードバックフィールド522においてACKを示し得る。PDCCHの繰り返し512及び514によってスケジューリングされたPDSCH送信がいずれも端末装置120によって正常に復号されない場合、端末装置は、フィードバックフィールド522においてNACKを示し得る。同様に、PDCCH信号513は、フィードバックフィールド523に対応し、PDCCH信号515は、フィードバックフィールド524に対応する。
【0064】
いくつかの実施形態では、フィードバックシーケンス(すなわち、HARQ-ACKコードブック)のビットの数及び順序は、PDCCH信号のそれぞれのDAIフィールドに示されるカウンタDAI値及び/又はトータルDAI値に基づいて決定することができる。いくつかの実施形態では、端末装置120が、例えば、同じPDCCH監視機会又は異なるPDCCH監視機会において受信された異なるPDCCH信号において同じカウンタDAI値を検出した場合、端末装置120は、同じカウンタDAI値を共有するこれらのPDCCH信号が、同じデータ又は同じTBに関連するダウンリンク送信をスケジューリングするためのPDCCHの繰り返しであり、かつ、これらのPDCCHの繰り返しがフィードバックシーケンスの同じフィードバックフィールド(1ビット又は2ビット等)に対応すると決定し得る。PDCCHの繰り返しによってスケジューリングされるPDSCH又はSPSリリースに対応するフィードバックフィールドは、フィードバックシーケンス内の固定位置に配置され得る。いくつかの実施形態では、異なる組のトータルDAI値(第1組のトータルDAI値及び第2組のトータルDAI値等)について同じカウンタDAI値を共有するPDCCH信号を、端末装置120が検出した場合、端末装置120は、PDCCH信号がPDCCHの繰り返しであり、かつ、これらのPDCCHの繰り返しが、フィードバックシーケンスにおける同じフィードバックフィールド(1ビット又は2ビット等)に対応すると決定し得る。PDCCHの繰り返しによってスケジューリングされるこれらのPDSCH又はSPS PDSCHリリースに対応するフィードバックフィールドの、フィードバックシーケンスにおける配置は、第1組のトータルDAI値、第2組のトータルDAI値、又は最後の組のトータルDAI値に関連付けられ得る。
【0065】
いくつかの実施形態では、端末装置120には、一組のPDCCHの繰り返し候補/潜在的な繰り返しについて、開始位置、終了位置、持続時間/範囲、周期性、時間領域及び/若しくは周波数領域におけるオフセット、並びに/又はそれぞれのインデックスのうち、少なくとも1つが設定/指示され得る。例えば、開始位置又は終了位置は、シンボルインデックス、スロットインデックス、サブフレームインデックス及び/又はフレームインデックスのうち少なくとも1つを示し得る。いくつかの実施形態では、PDCCHの繰り返しによってスケジューリングされるPDSCH又はSPSリリースに対応するフィードバックフィールドの、フィードバックシーケンス内の位置は、最初のPDCCHの繰り返しにおけるカウンタDAI値及び/若しくはトータルDAI値に関連付けられ、及び/又は、最後のPDCCHの繰り返しにおけるカウンタDAI値及び/若しくはトータルDAI値に関連付けられ得る。
【0066】
図6A及び図6Bは、そのような実施形態の例を示す。図6A及び図6Bは、第1組のトータルDAI値を示すPDCCH信号611、612・・・615と、第2組のトータルDAI値を示すPDCCH信号621、622・・・624を示す。PDCCH信号611、612…615と621、622…624の各々は、(c,t)と表されるカウンタDAI値cとトータルDAI値tのペアを示す。ここで、cとtは共に整数であり、例えば、1≦c≦4、1≦t≦4である。PDCCH信号611、614、622は、サービングセル101においてTRP130-1を介して送信される。PDCCH信号611、614、622は、CORESETPoolIndexに値0が設定された状態のCORESETに関連付けられ、又はCORESETPoolIndexが設定されていない状態のCORESETに関連付けられ得る。PDCCH信号612及び623は、サービングセル101においてTRP130-2を介して送信される。PDCCH信号612及び623は、CORESETPoolIndexに値1が設定された状態のCORESETに関連付けられ得る。PDCCH信号613、621、624は、サービングセル102においてTRP130-1を介して送信される。PDCCH信号613、621、624は、CORESETPoolIndexに値0が設定された状態のCORESETに関連付けられ、又はCORESETPoolIndexが設定されていない状態のCORESETに関連付けられ得る。PDCCH信号615は、サービングセル102においてTRP130-2を介して送信される。PDCCH信号615は、CORESETPoolIndexに値0が設定された状態のCORESETに関連付けられ、又はCORESETPoolIndexが設定されていない状態のCORESETに関連付けられ得る。図6A及び図6Bは、PDCCH信号によってスケジューリングされるPDSCH送信のために生成されるフィードバックシーケンス630(すなわち、HARQ-ACKコードブック)も示す。例えば、フィードバックシーケンス630は、4つのフィードバックフィールド631、632、633、634を含む。PDCCH信号611、614、621、623は、PDCCHの繰り返しであり、同じカウンタDAI値を共有し、フィードバックシーケンス(すなわち、HARQ-ACKコードブック)の同じフィードバックフィールドに対応する。いくつかの実施形態では、図6Aのフィードバックフィールド631によって示されるように、PDCCHの繰り返し611、614、621、623によってスケジューリングされるPDSCH又はSPSリリースに対応するフィードバックフィールドは、第1組のトータルDAI値に関連付けられ、PDCCHの繰り返し611に示されるカウンタDAI値に依存し得る。代替的に、他の実施形態では、図6Bのフィードバックフィールド633によって示されるように、PDCCHの繰り返し611、614、621、623によってスケジューリングされるPDSCH又はSPSリリースに対応するフィードバックフィールドは、第2組のトータルDAI値に関連付けられ、PDCCHの繰り返し623に示されるカウンタDAI値に依存し得る。
【0067】
いくつかの実施形態では、PDCCHの繰り返しが有効である場合、PDCCHの繰り返しのカウンタDAI値及び/又はトータルDAI値は、繰り返しでないPDCCH信号とは別に決定することができる。例えば、繰り返しでないPDCCH信号のカウンタDAI値及び/又はトータルDAI値は、従来の解決手段のように決定することができるが、これについてここでは繰り返さない。PDCCHの繰り返しについては、DAIフィールドを省略又は無視することができる。図7Aは、そのような実施形態の一例を示す。図7Aに示すように、PDCCHの繰り返しにおけるDAIフィールドは、(-,-)と表されるように、省略又は無視することができる。繰り返しでないPDCCH信号のカウンタDAI値及び/又はトータルDAI値は、従来の解決手段のように決定することができる。
【0068】
いくつかの実施形態では、PDCCHの繰り返しが有効である場合、PDCCHの繰り返しのカウンタDAI値及び/又はトータルDAI値は、繰り返しでないPDCCH信号とは別に決定することができる。例えば、繰り返しでないPDCCH信号のカウンタDAI値及び/又はトータルDAI値は、従来の解決手段のように決定することができるが、これについてここでは繰り返さない。PDCCHの繰り返しに関し、DAIフィールドを他の情報を示すために再利用することができる。図7Bは、そのような実施形態の一例を示す。図7Bに示すように、PDCCHの繰り返しの1つにおけるDAIフィールドは、PDCCHの繰り返しにおける当該PDCCHの繰り返しのインデックス及び/又はPDCCHの繰り返しの総数を示すために再利用することが可能である。繰り返しでないPDCCH信号のカウンタDAI値及び/又はトータルDAI値は、従来の解決手段のように決定することができる。
【0069】
いくつかの実施形態では、端末装置120に、一組のPDCCHの繰り返しが設定/指示され得る。PDCCHの繰り返しに関連付けられたパラメータ、及び/又はPDCCHの繰り返しにおいて示されるパラメータが存在し得る。例えば、パラメータは、フィードバックシーケンス(すなわち、HARQ-ACKコードブック)におけるフィードバックフィールド(1ビット又は2ビット等)の順序及び/又は位置を示すために使用され得る。フィードバックフィールドは、PDCCHの繰り返しによってスケジューリングされるPDSCH又はSPS PDSCHリリースについてのHARQ-ACKフィードバックを含む。例えば、パラメータは、RRCシグナリング、MAC CE及びDCIのいずれかを介して設定/指示され得る。いくつかの実施形態では、パラメータは、カウンタDAI値及び/又はトータルDAI値と組み合わされて、フィードバックシーケンスにおけるフィードバックフィールドの順序及び/又は位置を示し得る。例えば、フィードバックシーケンスにおけるフィードバックフィールドの順序及び/又は位置は、PDCCHの繰り返しによってスケジューリングされるPDSCH又はSPS PDSCHリリースについて同じとし得る。
【0070】
図8は、本開示のいくつかの実施形態に係る例示的な方法800のフローチャートを示す。方法800は、図1及び/又は図2に示すネットワーク装置110で実行することができる。方法800は、示されていない追加のブロックを含むことができ、及び/又は、示されたいくつかのブロックを省略することができ、この点に関して、本開示の範囲は限定されないことを理解されたい。
【0071】
ブロック810では、ネットワーク装置110は、ダウンリンク送信をスケジューリングするための複数のPDCCHの繰り返しを、端末装置120に送信する。複数のPDCCHの繰り返しの少なくとも一部は、同じカウンタDAI値を示す。
【0072】
ブロック820では、ネットワーク装置110は、複数のPDCCHの繰り返しに基づいて、ネットワーク装置110から端末装置120へのダウンリンク送信を実行する。
【0073】
ブロック830では、ネットワーク装置110は、ダウンリンク送信についてのフィードバックシーケンスを端末装置120から受信する。複数のPDCCHの繰り返しの少なくとも一部は、フィードバックシーケンスの同じフィードバックフィールドに対応する。
【0074】
いくつかの実施形態では、複数のPDCCHの繰り返しは、第1組のトータルDAI値に対応する、第1組のPDCCHの繰り返しと、第1組のトータルDAI値から独立した第2組のトータルDAI値に対応する、第2組のPDCCHの繰り返しとを含み得る。ネットワーク装置110は、同じカウンタDAI値を示す、第1組のPDCCHの繰り返し及び第2組のPDCCHの繰り返しを、端末装置120に送信し得る。
【0075】
いくつかの実施形態では、第1組のPDCCHの繰り返し及び第2組のPDCCHの繰り返しは、フィードバックシーケンスにおける第1フィードバックフィールドに対応し得る。端末装置120からフィードバックシーケンスを受信したことに応じて、ネットワーク装置110は、第1フィードバックフィールドから、第1組のPDCCHの繰り返し及び第2組のPDCCHの繰り返しによってスケジューリングされた少なくとも1つのダウンリンク送信の復号結果を決定し得る。
【0076】
いくつかの実施形態では、複数のPDCCHの繰り返しは、第1組のトータルDAI値に対応する、第1組のPDCCHの繰り返しと、第1組のトータルDAI値から独立した第2組のトータルDAI値に対応する、第2組のPDCCHの繰り返しとを含み得る。ネットワーク装置110は、第1カウンタDAI値を示す、第1組のPDCCHの繰り返しと、第1カウンタDAI値から独立した第2カウンタDAI値を示す、第2組のPDCCHの繰り返しとを、端末装置120に送信し得る。
【0077】
いくつかの実施形態では、第1組のPDCCHの繰り返しは、フィードバックシーケンスにおける第1フィードバックフィールドに対応することができ、第2組のPDCCHの繰り返しは、フィードバックシーケンスにおける、第1フィードバックフィールドとは異なる第2フィードバックフィールドに対応し得る。端末装置120からフィードバックシーケンスを受信したことに応じて、ネットワーク装置110は、第1フィードバックフィールドから、第1組のPDCCHの繰り返しによってスケジューリングされた少なくとも1つのダウンリンク送信の第1の復号結果を決定し、かつ、第2フィードバックフィールドから、第2組のPDCCHの繰り返しによってスケジューリングされた少なくとも1つのダウンリンク送信の第2の復号結果を決定し得る。
【0078】
いくつかの実施形態では、ネットワーク装置110は、異なるトータルDAI値をそれぞれ示す複数のPDCCHの繰り返しを、端末装置120に送信し得る。
【0079】
いくつかの実施形態では、複数のPDCCHの繰り返しにおけるPDCCHの繰り返しは、カウンタDAI値を示すための第1フィールドと、トータルDAI値を示すための第2フィールドとを含み得る。ネットワーク装置110は、第1フィールドにおいて、複数のPDCCHの繰り返しにおける当該PDCCHの繰り返しのインデックスを示し、かつ、第2フィールドにおいて複数のPDCCHの繰り返しの数を示すことにより、当該PDCCHの繰り返しを生成し、当該PDCCHの繰り返しを端末装置120に送信し得る。
【0080】
いくつかの実施形態では、複数のPDCCHの繰り返しを送信する前に、ネットワーク装置110は、異なる組のトータルDAI値について同じカウンタDAI値を共有するPDCCH信号が繰り返されるか否かを示す設定を、端末装置120に送信し得る。
【0081】
図9は、本開示のいくつかの実施形態に係る例示的な方法900のフローチャートを示す。方法800は、図1及び/又は図2に示す端末装置120で実行することができる。方法900は、示されていない追加のブロックを含むことができ、及び/又は、示されたいくつかのブロックを省略することができ、この点に関して、本開示の範囲は限定されないことを理解されたい。
【0082】
ブロック910では、端末装置120は、ダウンリンク送信をスケジューリングするための複数のPDCCHの繰り返しを、ネットワーク装置110から受信する。複数のPDCCHの繰り返しの少なくとも一部は、同じカウンタDAI値を示す。
【0083】
ブロック920では、端末装置120は、複数のPDCCHの繰り返しに基づいて、ネットワーク装置110からのダウンリンク送信を復号する。
【0084】
ブロック930では、端末装置120は、ダウンリンク送信の復号に基づいて、フィードバックシーケンスをネットワーク装置110に送信する。複数のPDCCHの繰り返しの少なくとも一部は、フィードバックシーケンスの同じフィードバックフィールドに対応する。
【0085】
いくつかの実施形態では、複数のPDCCHの繰り返しは、第1組のトータルDAI値に対応する、第1組のPDCCHの繰り返しと、第1組のトータルDAI値から独立した第2組のトータルDAI値に対応する、第2組のPDCCHの繰り返しとを含み得る。端末装置120は、同じカウンタDAI値を示す、第1組のPDCCHの繰り返し及び第2組のPDCCHの繰り返しを、ネットワーク装置110から受信し得る。
【0086】
いくつかの実施形態では、ネットワーク装置110は、フィードバックシーケンスから、同じカウンタDAI値に基づいて、第1組のPDCCHの繰り返し及び第2組のPDCCHの繰り返しに対応する第1フィードバックフィールドを決定し、第1フィードバックフィールドにおいて、第1組のPDCCHの繰り返し及び第2組のPDCCHの繰り返しによってスケジューリングされた少なくとも1つのダウンリンク送信の復号結果を示し、その復号結果を示すフィードバックシーケンスをネットワーク装置110に送信し得る。
【0087】
いくつかの実施形態では、複数のPDCCHの繰り返しは、第1組のトータルDAI値に対応する、第1組のPDCCHの繰り返しと、第1組のトータルDAI値から独立した第2組のトータルDAI値に対応する、第2組のPDCCHの繰り返しとを含み得る。端末装置120は、第1カウンタDAI値を示す、第1組のPDCCHの繰り返しと、第1カウンタDAI値から独立した第2カウンタDAI値を示す、第2組のPDCCHの繰り返しとを、ネットワーク装置110から受信し得る。
【0088】
いくつかの実施形態では、端末装置120は、フィードバックシーケンスから、第1カウンタDAI値に基づいて、第1組のPDCCHの繰り返しに対応する第1フィードバックフィールドを決定し、かつ、フィードバックシーケンスから、第2カウンタDAI値に基づいて、第2組のPDCCHの繰り返しに対応する、第1フィードバックフィールドとは異なる第2フィードバックフィールドを決定し得る。端末装置120は、第1フィードバックフィールドにおいて、第1組のPDCCHの繰り返しによってスケジューリングされた少なくとも1つのダウンリンク送信の第1の復号結果を示し、第2フィードバックフィールドにおいて、第2組のPDCCHの繰り返しによってスケジューリングされた少なくとも1つのダウンリンク送信の第2の復号結果を示し、第1の復号結果及び第2の復号結果を示すフィードバックシーケンスを、ネットワーク装置に送信し得る。
【0089】
いくつかの実施形態では、端末装置120は、異なるトータルDAI値をそれぞれ示す複数のPDCCHの繰り返しを受信し得る。
【0090】
いくつかの実施形態では、複数のPDCCHの繰り返しにおけるPDCCHの繰り返しは、カウンタDAI値を示すための第1フィールドと、トータルDAI値を示すための第2フィールドとを含み得る。当該PDCCHの繰り返しをネットワーク装置110から受信したことに応じて、端末装置120は、受信した当該PDCCHの繰り返しの第1フィールドから、複数のPDCCHの繰り返しにおける当該PDCCHの繰り返しのインデックスを決定し、かつ、受信した当該PDCCHの繰り返しの第2フィールドから、複数のPDCCHの繰り返しの数を決定し得る。
【0091】
いくつかの実施形態では、複数のPDCCHの繰り返しを受信する前に、端末装置120は、異なる組のトータルDAI値について同じカウンタDAI値を共有するPDCCH信号が繰り返されるか否かを示す設定を、ネットワーク装置110から受信し得る。
【0092】
図10は、本開示の実施形態を実施するのに適した装置1000の概略的なブロック図である。装置1000は、図1及び/又は図2に示すネットワーク装置110、端末装置120又はTRP130の別の例示的な実施であるとみなすことができる。したがって、装置1000は、図1及び/又は図2に示すネットワーク装置110、端末装置120、又はTRP130において、又は少なくともその一部として実施することができる。
【0093】
図に示すように、装置1000は、プロセッサ1010、プロセッサ1010に接続されるメモリ1020、プロセッサ1010に接続された適切な送信機(TX)及び受信機(RX)1040、並びにTX/RX1040に接続された通信インタフェースを含む。メモリ1010は、プログラム1030の少なくとも一部を格納する。TX/RX 1040は、双方向通信用である。TX/RX 1040は、通信を促進する少なくとも1つのアンテナを有するが、実際には、本願で述べたアクセスノードは、複数のアンテナを有し得る。通信インタフェースは、他のネットワーク要素と通信を行う際に必要な任意のインタフェース、例えば、eNB間の双方向通信用のX2インタフェース、Mobility Management Entity(MME)/サービングゲートウェイ(S-GW)とeNBとの間の通信用のS1インタフェース、eNBと中継ノード(RN)との間の通信用のUnインタフェース、又はeNBと端末装置との間の通信用のUuインタフェースを表し得る。
【0094】
プログラム1030は、プログラム命令を含むことが想定され、プログラムは、関連付けられたプロセッサ1010によって実行されると、本明細書において図1A図9を参照して説明したように、本開示の実施形態に従って装置1000が動作することを可能にする。本明細書の実施形態は、装置1000のプロセッサ1010が実行可能なコンピュータソフトウェア、ハードウェア、又はソフトウェア及びハードウェアの組合せによって実施され得る。プロセッサ1010は、本開示の様々な実施形態を実施するように設定され得る。また、プロセッサ1010及びメモリ1020の組合せは、本開示の各実施形態を実施するのに適した処理手段1050を構成し得る。
【0095】
メモリ1020は、技術的なローカルネットワークに適した任意の種類とすることができ、任意の適切なデータ記憶技術(例として、コンピュータが読み取り可能な非一時的記憶媒体、半導体ベースの記憶装置、磁気記憶装置及びシステム、光学記憶装置及びシステム、固定メモリ及び移動可能メモリ等が挙げられるが、これらに限定されない)によって実施され得る。装置1000には、1つのメモリ1020しか示されていないが、複数の物理的に異なるメモリモジュールを設置することができる。プロセッサ1010は、技術的なローカルネットワークに適した任意の種類とすることができ、例として、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号処理器(DSP)、及びマルチコアプロセッサ構成に基づくプロセッサのうち、1以上を含み得るが、これらに限定されない。装置1000は、複数のプロセッサ、例えば、マスタープロセッサと同期するクロックに時間的に従属する専用の集積回路チップを有し得る。
【0096】
通常、本開示の各実施形態は、ハードウェア若しくは専用回路、ソフトウェア、論理又はそれらの任意の組合せによって実施することができる。いくつかの態様は、ハードウェアによって実施し、他の態様は、コントローラ、マイクロプロセッサ又は他のコンピューティングデバイスが実行し得るファームウェア又はソフトウェアによって実施することができる。本開示の実施形態の各態様は、ブロック図、フローチャート、又は他の何らかの図形表現によって示され、説明されているが、本明細書に記載のブロック、装置、システム、技術又は方法は、例えば、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用回路若しくは論理、汎用ハードウェア若しくはコントローラ若しくは他のコンピューティングデバイス、又はこれらの組合せによって実施することができるが、これらに限定されないことは理解されるであろう。
【0097】
本開示はさらに、コンピュータが読み取り可能な非一時的記憶媒体に、有形的に記憶される少なくとも1つのコンピュータプログラム製品を提供する。当該コンピュータプログラム製品は、プログラムモジュールに含まれる命令のような、コンピュータが実行可能な命令を含む。当該命令は、対象の現実のプロセッサ又は仮想的なプロセッサ上の装置において実行され、例えば、図8及び/又は図9を参照して上述したプロセス又は方法を実行する。通常、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行するか、又は特定の抽象データ型を実装するルーチン、プログラム、ライブラリ、オブジェクト、クラス、コンポーネント、データ構造等を含む。各実施形態では、プログラムモジュールの機能は、必要に応じて、プログラムモジュールの間で組み合わせるか、又は分割し得る。プログラムモジュールのマシン可読命令は、ローカル又は分散型デバイスにおいて実行し得る。分散型デバイスでは、プログラムモジュールは、ローカル及びリモートの記憶媒体の双方に実装することができる。
【0098】
本開示の方法を実行するためのプログラムコードは、1種類又は複数のプログラミング言語の任意の組合せによって記述することができる。これらのプログラムコードは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ又はその他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ又はコントローラに提供することができ、プログラムコードがプロセッサ又はコントローラによって実行されると、フローチャート及び/又はブロック図に規定された機能/操作が実施される。プログラムコードは、全てマシン上で実行し、部分的にマシン上で実行し、独立したソフトウェアパッケージとして実行し、マシン上で部分的に実行するとともにリモートのマシン上で部分的に実行し、又は全てリモートのマシン若しくはサーバ上で実行することができる。
【0099】
上述のプログラムコードは、マシン可読媒体上で具現化されてもよく、当該マシン可読媒体は、命令実行システム、装置若しくはデバイスによって使用されるプログラム、又は、それらと接続して使用されるプログラムを有し、又は格納する任意の有形媒体とし得る。マシン可読媒体は、マシン可読信号媒体又はマシン可読記憶媒体とし得る。マシン可読媒体は、電子、磁気、光学、電磁気、赤外線若しくは半導体のシステム、装置若しくはデバイス、又は前述の任意の適切な組合せをみ得るが、これらに限定されない。マシン可読記憶媒体のさらにより具体的な例には、1以上のワイヤ、ポータブル・コンピュータ・ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、消去及び書き込み可能なリードオンリーメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、携帯可能なコンパクトディスクリードオンリーメモリ(CD-ROM)、光学的記憶装置、磁気記憶装置、又は前述の任意の適切な組合せが含まれる。
【0100】
なお、処理について、特定の順序で説明を行ったが、所望の結果を得るために、こうした処理を示された特定の順序で実行し、若しくは連続して実行し、又は、示された全ての処理を実行することが求められる、と理解されるべきではない。いくつかの状況では、マルチタスク及び並行処理が有利である可能性がある。同様に、上述した説明には、いくつかの具体的な実施の詳細が含まれるが、これらは、本開示の範囲を限定するものではなく、特定の実施形態に特定され得る特徴についての説明であると解釈されるべきである。個々の実施形態の文脈において説明したいくつかの特徴は、ある1つの実施形態において組み合わせて実施することができる。逆に、1つの実施形態の文脈において説明された各種特徴は、複数の実施形態において別々に、又は任意の適切な副次的な組合せによって実施することができる。
【0101】
本開示について、構造的特徴及び/又は方法的な動作に特有の言葉で説明したが、添付の特許請求の範囲によって定義される本開示は、必ずしも上述の特定の特徴又は動作に限定されないと理解されるべきである。上述の特定の特徴や動作はむしろ、特許請求の範囲を実施する例示的な形態として開示されている。
図1
図2
図3A
図3B
図4A
図4B
図4C
図5
図6A
図6B
図7A
図7B
図8
図9
図10