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特許7501691光源装置、投影装置、マイクロレンズアレイ及び光源制御方法
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  • 特許-光源装置、投影装置、マイクロレンズアレイ及び光源制御方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-10
(45)【発行日】2024-06-18
(54)【発明の名称】光源装置、投影装置、マイクロレンズアレイ及び光源制御方法
(51)【国際特許分類】
   G03B 21/14 20060101AFI20240611BHJP
   G03B 21/00 20060101ALI20240611BHJP
   H04N 5/74 20060101ALI20240611BHJP
   H04N 9/31 20060101ALI20240611BHJP
   G02B 3/00 20060101ALI20240611BHJP
【FI】
G03B21/14 A
G03B21/00 D
H04N5/74 A
H04N9/31 500
G02B3/00 A
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2023014352
(22)【出願日】2023-02-02
(62)【分割の表示】P 2020155946の分割
【原出願日】2020-09-17
(65)【公開番号】P2023057093
(43)【公開日】2023-04-20
【審査請求日】2023-09-15
(73)【特許権者】
【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002022
【氏名又は名称】弁理士法人コスモ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】荻野 浩
【審査官】中村 直行
(56)【参考文献】
【文献】特表2010-541001(JP,A)
【文献】特開2006-184677(JP,A)
【文献】特開2015-184401(JP,A)
【文献】特開2014-102382(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2003/0133299(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03B 21/00 ー 21/64
G02B 3/00
H04N 5/74
H04N 9/31
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源と、
前記光源から出射された光線束を集光する少なくとも一つのレンズと、
前記少なくとも一つのレンズにより集光された光線束であって且つ前記少なくとも一つのレンズから入射された光線束の集光径に対応した大きさに形成されたマイクロレンズアレイと、
前記マイクロレンズアレイを透過して重ね合わされた前記光線束が照射される表示素子と、
を備え
前記少なくとも一つのレンズは、入射側を凸面として出射側を凹面とした第三集光レンズを備えることを特徴とする光源装置。
【請求項2】
前記少なくとも一つのレンズは、入射側を凸面として出射側を平面とした第一集光レンズ又は入射側を凸面として出射側を凹面とした第二集光レンズと、を備え、
前記第一集光レンズ又は前記第二集光レンズから出射された光線束が前記第三集光レンズに入射されることを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
【請求項3】
前記マイクロレンズアレイには、前記第三集光レンズから出射された光線束が入射されことを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
【請求項4】
前記マイクロレンズアレイは一つのみ配置されていることを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
【請求項5】
前記マイクロレンズアレイと前記表示素子との間において、前記マイクロレンズアレイの後に配置された凹レンズと、前記凹レンズの後に配置された凸レンズと、を有することを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
【請求項6】
前記マイクロレンズアレイと前記表示素子との間において、前記マイクロレンズアレイの後に配置された凸レンズと、前記凸レンズの後に配置された凹レンズと、を有することを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
【請求項7】
記凹レンズの有効口径は、前記マイクロレンズアレイの有効口径よりも大きい、
ことを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の光源装置。
【請求項8】
前記凸レンズは、両凸に形成されており、入射側の凸面よりも出射側の凸面の方が大きな曲率で形成されることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の光源装置。
【請求項9】
前記マイクロレンズアレイの各マイクロレンズは、入射面側又は出射面側を平坦にした片凸のレンズであることを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
【請求項10】
光源と、
前記光源から出射された光線束を集光する少なくとも一つのレンズと、
前記少なくとも一つのレンズにより集光された光線束であって且つ前記少なくとも一つのレンズから入射された光線束の集光径に対応した大きさに形成されたマイクロレンズアレイと、
前記マイクロレンズアレイを透過して重ね合わされた前記光線束が照射されて画像光を形成する表示素子と、
前記画像光を投影する投影光学系と、
前記光源及び前記表示素子を制御する制御部と、
を備え
前記少なくとも一つのレンズは、入射側を凸面として出射側を凹面とした第三集光レンズを備えることを特徴とする投影装置。
【請求項11】
光源と、入射側を凸面として出射側を凹面とした第三集光レンズを備える少なくとも一つのレンズと、前記少なくとも一つのレンズにより集光された光線束であって且つ前記少なくとも一つのレンズから入射される光線束の集光径に対応した大きさに形成されたマイクロレンズアレイと、表示素子と、前記光源及び前記表示素子を制御する制御部と、
を備える光源装置の光源制御方法であって、
制御部は、
前記少なくとも一つのレンズにより、前記光源から出射された光線束を集光させ、
前記マイクロレンズアレイを透過して重ね合わされた前記光線束を前記表示素子に照射させる、
ことを特徴とする光源制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光源装置、投影装置、マイクロレンズアレイ及び光源制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、光源から出射された光を、DMD(デジタル・マイクロミラー・デバイス)と呼ばれるマイクロミラー表示素子、又は液晶板等の表示素子に集光させ、スクリーン上にカラー画像を表示させる投影装置が使用されている。例えば、特許文献1には、光源ランプと、複数の集光レンズから構成されて光源からの出射光を集光し複数の像を形成する第1のレンズアレイと、この第1のレンズアレイが形成する複数の像の近傍に置かれる複数の集光レンズから構成される第2のレンズアレイと、第1のレンズアレイ及び第2のレンズアレイを透過した複数の像を同一位置に重ね合わせて集光する集光レンズ系と、を具備する投影装置(照明光学装置)が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2000-98488号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の投影装置では、レンズアレイが巨大化してしまい、結果として投影装置における光学系の占有領域が大型化してしまう場合がある。
【0005】
本発明は、光学系を小型化可能な光源装置、投影装置、マイクロレンズアレイ及び光源制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の光源装置は、光源と、前記光源から出射された光線束を集光する少なくとも一つのレンズと、前記少なくとも一つのレンズにより集光された光線束であって且つ前記少なくとも一つのレンズから入射された光線束の集光径に対応した大きさに形成されたマイクロレンズアレイと、前記マイクロレンズアレイを透過して重ね合わされた前記光線束が照射される表示素子と、を備え、前記少なくとも一つのレンズは、入射側を凸面として出射側を凹面とした第三集光レンズを備えることを特徴とする。
【0007】
本発明の投影装置は、光源と、前記光源から出射された光線束を集光する少なくとも一つのレンズと、前記少なくとも一つのレンズにより集光された光線束であって且つ前記少なくとも一つのレンズから入射された光線束の集光径に対応した大きさに形成されたマイクロレンズアレイと、前記マイクロレンズアレイを透過して重ね合わされた前記光線束が照射されて画像光を形成する表示素子と、前記画像光を投影する投影光学系と、前記光源及び前記表示素子を制御する制御部と、を備え、前記少なくとも一つのレンズは、入射側を凸面として出射側を凹面とした第三集光レンズを備えることを特徴とする。
【0009】
本発明の光源制御方法は、光源と、入射側を凸面として出射側を凹面とした第三集光レンズを備える少なくとも一つのレンズと、前記少なくとも一つのレンズにより集光された光線束であって且つ前記少なくとも一つのレンズから入射される光線束の集光径に対応した大きさに形成されたマイクロレンズアレイと、表示素子と、前記光源及び前記表示素子を制御する制御部と、を備える光源装置の光源制御方法であって、制御部は、前記少なくとも一つのレンズにより、前記光源から出射された光線束を集光させ、前記マイクロレンズアレイを透過して重ね合わされた前記光線束を前記表示素子に照射させる、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、光学系を小型化可能な光源装置、投影装置、マイクロレンズアレイ及び光源制御方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の実施形態に係る投影装置の機能ブロックを示す図である。
図2】本発明の実施形態に係る投影装置の内部構造を示す平面模式図である。
図3】本発明の実施形態に係る蛍光ホイールの平面模式図である。
図4】本発明の実施形態に係るマイクロレンズアレイに入射する光の光路を示す図である。
図5】本発明の実施形態に係るマイクロレンズアレイの前後における光の光路を示す図である。
図6】本発明の実施形態に係るマイクロレンズアレイから出射された光の光路を示す図である。
図7】本発明の実施形態の変形例に係る投影装置の内部構造の一部を示す平面模式図であり、(a)は変形例1を示し、(b)は変形例2を示し、(c)は変形例3を示す。
図8】本発明の実施形態に係るマイクロレンズアレイをLCD方式の投影装置に適用した例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明に係る実施形態を図に基づいて説明する。図1は投影装置10の投影装置制御部の機能回路ブロックを示す図である。投影装置制御部は、画像変換部23と制御部38とを含むCPU、入出力インターフェース22を含むフロントエンドユニット、表示エンコーダ24と、表示駆動部26とを含むフォーマッターユニットから構成される。入出力コネクタ部21から入力された各種規格の画像信号は、入出力インターフェース22、システムバス(SB)を介して画像変換部23で表示に適した所定のフォーマットの画像信号に統一するように変換された後、表示エンコーダ24に出力される。
【0013】
表示エンコーダ24は、入力された画像信号をビデオRAM25に展開記憶させた上でこのビデオRAM25の記憶内容からビデオ信号を生成して表示駆動部26に出力する。
【0014】
表示駆動部26は、表示エンコーダ24から出力された画像信号に対応して適宜のフレームレートで空間的光変調素子(SOM)である表示素子51を駆動する。表示素子51は、入射された光を複数のマイクロミラーにより反射させて画像光を形成するミラーデバイスである。
【0015】
そして、投影装置10は、光源装置60から出射された光線束を、集光光学系140を介して表示素子51に照射することにより、表示素子51の反射光で光像を形成し、投影光学系220(図2参照)を介して図示しないスクリーン等の被投影体に画像を投影表示する。なお、この投影光学系220の可動レンズ群235は、レンズモータ45によりズーム調整やフォーカス調整のための駆動を行うことができる。
【0016】
画像圧縮/伸長部31は、画像信号の輝度信号及び色差信号をADCT及びハフマン符号化等の処理によりデータ圧縮して着脱自在な記録媒体とされるメモリカード32に順次書き込む記録処理を行う。
【0017】
さらに、画像圧縮/伸長部31は、再生モード時にメモリカード32に記録された画像データを読み出し、一連の動画を構成する個々の画像データを1フレーム単位で伸長する。画像圧縮/伸長部31は、その画像データを、画像変換部23を介して表示エンコーダ24に出力し、メモリカード32に記憶された画像データに基づいて動画等の表示を可能とする処理を行う。
【0018】
制御部38は、投影装置10内の各回路の動作制御を司るものであって、CPU、各種セッティング等の動作プログラムを固定的に記憶したROM及びワークメモリとして使用されるRAM等により構成される。
【0019】
筐体の上面パネルに設けられるメインキー及びインジケータ等により構成されるキー/インジケータ部37の操作信号は、直接に制御部38に送出される。リモートコントローラからのキー操作信号はIr受信部35で受信され、Ir処理部36で復調されたコード信号が制御部38に出力される。
【0020】
制御部38は、システムバス(SB)を介して音声処理部47と接続される。この音声処理部47は、PCM音源等の音源回路を備えており、投影モード及び再生モード時には音声データをアナログ化し、スピーカ48を駆動して拡声報音させる。
【0021】
また、制御部38は、光源制御部としての光源制御回路41を制御する。光源制御回路41は、画像生成時に要求される所定波長帯域の光が光源装置60から出射されるように、後述する励起光照射装置70、赤色光源装置120、及び蛍光ホイール装置100等を含む光源装置60の動作を制御することができる。
【0022】
次に、この投影装置10の内部構造について述べる。図2は、投影装置10の内部構造を示す平面模式図である。ここで、投影装置10の筐体は、略箱状に形成されて、正面パネル12、背面パネル13、右側パネル14及び左側パネル15を備える。なお、以下の説明においては、投影装置10における左右とは投影方向に対しての左右方向を示し、前後とは投影装置10のスクリーン側方向及び光線束の進行方向に対しての前後方向を示す。
【0023】
投影装置10は、左側パネル15の近傍に制御回路基板241を備える。この制御回路基板241は、電源回路ブロックや光源制御ブロック等を備える。また、投影装置10は、筐体の略中央部分に光源装置60を備える。光源装置60と左側パネル15との間には、導光光学系180や投影光学系220が配置される。
【0024】
光源装置60は、青色波長帯域光Lbの光源であって励起光源でもある励起光照射装置70と、赤色波長帯域光Lrの光源である赤色光源装置120と、緑色波長帯域光Lgの光源である緑色光源装置80と、を備える。緑色光源装置80は、励起光照射装置70と蛍光ホイール装置100により構成される。また、光源装置60には、青色波長帯域光Lb、緑色波長帯域光Lg、赤色波長帯域光Lrを導光する集光光学系140が配置されている。集光光学系140は、複数のレンズとして第一集光レンズ群111及び第二集光レンズ群125、並びに青光路側集光レンズ146、第一集光レンズ147、第二集光レンズ148及び第三集光レンズ149を含む。集光光学系140は、各色の光源装置(励起光照射装置70、緑色光源装置80及び赤色光源装置120)から出射される光を、マイクロレンズアレイ90の入射口に集光する。
【0025】
励起光照射装置70は、投影装置10筐体の左右方向における略中央部分であって背面パネル13寄りに配置される。励起光照射装置70は、青色レーザダイオード71から成る光源群、反射ミラー群75、励起光路側集光レンズ77及び拡散板78等を有する。光源群は、背面パネル13と光軸が平行になるよう配置された半導体発光素子である複数の青色レーザダイオード71から成る。反射ミラー群75は、各青色レーザダイオード71からの出射光の光軸を正面パネル12方向に約90度変換する。青色レーザダイオード71から出射された青色波長帯域光は、励起光路側集光レンズ77により集光され、拡散板78により拡散されて第一集光レンズ群111側へ導光される。
【0026】
光源群を構成する青色レーザダイオード71は、2行4列のマトリクス状に配列されている。各青色レーザダイオード71の光軸上には、青色レーザダイオード71からの出射光の指向性を高めるように各々平行光に変換するコリメータレンズ73が配置されている。反射ミラー群75は、複数の反射ミラーが階段状に配列されて図示しないミラー基板と一体化されて位置調整を行って形成され、青色レーザダイオード71から出射される光線束の有効径を一方向に縮幅して出射する。
【0027】
赤色光源装置120は、青色レーザダイオード71と光軸が平行となるように配置された赤色発光ダイオード121と、赤色発光ダイオード121からの出射光を集光する第二集光レンズ群125と、を有する。この赤色発光ダイオード121は、赤色波長帯域光Lrを出射する半導体発光素子である赤色発光ダイオードである。そして、赤色光源装置120は、赤色光源装置120から出射される赤色波長帯域光の光軸が、励起光照射装置70から出射される青色波長帯域光Lbの光軸、及び蛍光ホイール101から出射される緑色波長帯域光Lgの光軸と交差するように配置される。第二集光レンズ群125は、赤色波長帯域光Lrの出射面側を凸面とした2個の平凸レンズを有する。さらに、赤色光源装置120は、ヒートシンク及び冷却ファン(不図示)を備えて、赤色発光ダイオード121を冷却することができる。なお、赤色発光ダイオード121に代えて、赤色レーザダイオードを配置してもよい。
【0028】
緑色光源装置80を構成する蛍光ホイール装置100は、励起光照射装置70から出射される励起光の光路上であって、正面パネル12の近傍に配置される。蛍光ホイール装置100は、正面パネル12と平行となるように(換言すれば、励起光照射装置70からの出射光の光軸と直交するように)配置された蛍光ホイール101と、この蛍光ホイール101を回転駆動するモータ110と、このモータ110を駆動制御する図示しない駆動制御装置と、励起光照射装置70から出射される励起光の光線束を蛍光ホイール101に集光するとともに蛍光ホイール101から背面パネル13方向に出射される緑色波長帯域光Lgの光線束を集光する第一集光レンズ群111を有する。第一集光レンズ群111は、青色波長帯域光Lbの入射面側(即ち、緑色波長帯域光Lgの出射面側)を凸面とした2個の平凸レンズを有する。なお、駆動制御装置は、前述の光源制御回路41により制御される。
【0029】
図3に示す蛍光ホイール101は、円板状に形成され、軸受112を介して接続されたモータ110の駆動により回転することができる。蛍光ホイール101は、複数の光源セグメントとして蛍光発光領域310と透過領域320を、周方向に並設している。蛍光ホイール101の基材は銅やアルミニウム等の金属基材により形成することができる。この基材の励起光照射装置70側の表面は銀蒸着等によってミラー加工されている。蛍光発光領域310には、このミラー加工された表面に形成された緑色蛍光体層が形成される。蛍光発光領域310は、励起光照射装置70から青色波長帯域光Lbを励起光として受けて、全方位に緑色波長帯域の蛍光(緑色波長帯域光Lg)を出射する。この緑色波長帯域光Lgは、蛍光ホイール装置100から第一ダイクロイックミラー141側の第一集光レンズ群111に入射する。
【0030】
また、蛍光ホイール101の透過領域320は、蛍光ホイール101の基材に形成された切抜部に、透光性を有する透明基材を嵌入して形成することができる。透明基材は、ガラスや樹脂等の透明な材料で形成される。また、透明基材には、青色波長帯域光Lbが照射される側又はその反対側の表面に拡散層を設けてもよい。拡散層は、例えば、その透明基材の表面に、サンドブラスト等による微細凹凸を形成して設けることができる。透過領域320に入射された励起光照射装置70からの青色波長帯域光Lbは、励起光路側集光レンズ77及び第一集光レンズ群111で光線束の集光径が縮幅されて、透過領域320を透過又は拡散透過し、第一反射ミラー142側へ出射される。なお、青色波長帯域光Lbは、透過領域320(又は透過領域320近傍の前後位置)で集光されて光像が光軸を中心に反転する。蛍光ホイール101の透過領域320は、後述するマイクロレンズアレイ90に入射する光の光学基準面A(光学基準点)となる(図2及び図4も参照)。
【0031】
蛍光ホイール101における青色波長帯域光Lbの照射領域が蛍光発光領域310であるとき、青色波長帯域光Lbにより励起された緑色波長帯域光Lgが第一集光レンズ群111側へ出射される。一方、蛍光ホイール101における青色波長帯域光Lbの照射領域が透過領域320であるとき、青色レーザダイオード71から出射された青色波長帯域光Lbは蛍光ホイール101を透過し、第一反射ミラー142に導光される。
【0032】
集光光学系140は、赤色、緑色、青色波長帯域の光線束を集光させる複数枚の集光レンズや、各色波長帯域の光線束の光軸を変換して同一の光軸とさせる反射ミラー、ダイクロイックミラー等を含む。具体的に、集光光学系140には、励起光照射装置70から出射される青色波長帯域光Lb及び蛍光ホイール101から出射される緑色波長帯域光Lgと、赤色光源装置120から出射される赤色波長帯域光Lrとが交差する位置に、第一ダイクロイックミラー141が配置されている。第一ダイクロイックミラー141は、青色波長帯域光Lb及び赤色波長帯域光Lrを透過し、緑色波長帯域光Lgを反射する。従って、蛍光ホイール101から出射された緑色波長帯域光Lgの光軸は、左側パネル15方向に90度変換される。
【0033】
また、蛍光ホイール101を透過又は拡散透過した青色波長帯域光Lbの光軸上には、青色波長帯域光Lbを反射して、光軸を左側パネル15方向に90度変換する第一反射ミラー142が配置されている。第一反射ミラー142における左側パネル15側には、両凸の青光路側集光レンズ146が配置される。さらに、この青光路側集光レンズ146の左側パネル15側には、第二反射ミラー143が配置される。第二反射ミラー143の背面パネル13側には、入射側を凸面とした片凸の第一集光レンズ147が配置される。第二反射ミラー143は、青光路側集光レンズ146で集光された青色波長帯域光Lbを、背面パネル13側に90度変換して第一集光レンズ147に入射させる。
【0034】
また、第一ダイクロイックミラー141の左側パネル15側には、入射側に凸面を有し出射側に凹面を有した凸レンズ(正のメニスカスレンズ)である第二集光レンズ148が配置されている。さらに、第二集光レンズ148の左側パネル15側であって、第一集光レンズ147の背面パネル13側には、第二ダイクロイックミラー144が配置されている。第二ダイクロイックミラー144は、赤色波長帯域光Lr及び緑色波長帯域光Lgを反射して背面パネル13側に90度光軸を変換するとともに、青色波長帯域光Lbを透過させる。
【0035】
第一ダイクロイックミラー141を透過した赤色波長帯域光Lrの光軸と、この赤色波長帯域光Lrの光軸と一致するように第一ダイクロイックミラー141により反射された緑色波長帯域光Lgの光軸は、第二集光レンズ148に入射する。そして、第二集光レンズ148を透過した赤色波長帯域光Lr及び緑色波長帯域光Lgは、第二ダイクロイックミラー144により反射され、第三集光レンズ149に入射する。一方、第一集光レンズ147で集光された青色波長帯域光Lbは、第二ダイクロイックミラー144を透過して、第三集光レンズ149に入射する。
【0036】
第三集光レンズ149は、入射側に凸面を有し出射側に凹面を有した凸レンズ(正のメニスカスレンズ)である。第三集光レンズ149は、第二ダイクロイックミラー144側から入射した赤色波長帯域光Lr、緑色波長帯域光Lg及び青色波長帯域光Lbを集光して第三反射ミラー145側へ出射させる。第三集光レンズ149から出射した光線束は、第三反射ミラー145により、マイクロレンズアレイ90側に光軸を変換される。なお、本実施形態の第三集光レンズ149は、入射面側に凸面を設けて、マイクロレンズアレイ90には後述する略結像された像F2を形成する光(集光光)を入射させている。
【0037】
本実施形態では、正のメニスカスレンズである第二集光レンズ148や第三集光レンズ149に、赤色波長帯域光Lr、緑色波長帯域光Lg及び青色波長帯域光Lbを何れかの光路において入射させているため、入射した光を短い焦点距離で集光させ、平凸レンズを用いた場合に比較して結像される像F2の収差を低減することができる。
【0038】
マイクロレンズアレイ90に入射された光線束は、均一な強度分布の光線束となるように光路が変換されて凹レンズ181側(表示素子51側)に出射される。マイクロレンズアレイ90の前後における光路についても後述する。
【0039】
導光光学系180は、凹レンズ181、凸レンズ182、反射ミラー183及びコンデンサレンズ184を有する。なお、コンデンサレンズ184は、コンデンサレンズ184の背面パネル13側に配置される表示素子51から出射された画像光を投影光学系220に向けて出射するので、投影光学系220の一部ともされている。凹レンズ181は、マイクロレンズアレイ90と凸レンズ182との間(換言すれば表示素子51との間)に配置される。また、凸レンズ182は、凹レンズ181と反射ミラー183との間(換言すれば、マイクロレンズアレイ90と表示素子51との間)に配置される。
【0040】
マイクロレンズアレイ90から出射された光は、両凹の凹レンズ181に入射して光線束が拡幅された後、凸レンズ182側に入射する。凸レンズ182は、凹レンズ181から出射された光を集光し、反射ミラー183へ出射する。本実施形態の凸レンズ182は、両凸に形成されており、入射側の凸面よりも出射側の凸面の方が大きな曲率で形成される。凸レンズ182は、両凸としているため、焦点距離が短く、光線束を比較的短い距離で表示素子51の有効領域に照射させることができる。従って、凸レンズ182から表示素子51までの光路長を短くすることができ、光源装置60を小型化することができる。
【0041】
凸レンズ182から出射された光線束は、反射ミラー183により反射されて、コンデンサレンズ184を介して表示素子51に所定の角度で照射される。なお、DMDとされる表示素子51は、背面パネル13側にヒートシンク190が設けられ、このヒートシンク190により表示素子51は冷却される。
【0042】
ここで、図4乃至図6の模式図を用いて、マイクロレンズアレイ90の前後に配置される集光光学系140から導光光学系180までの光路について説明する。図4は、物体側の光学基準面A(光学基準点)、集光光学系140及びマイクロレンズアレイ90を模式的に示している。なお、マイクロレンズアレイ90は、側面視及び平面視について示している。また、光L1,L2は、赤色波長帯域光Lr、緑色波長帯域光Lg又は青色波長帯域光Lbに含まれる一部の光の光路を例示している。図4の集光光学系140は、赤色波長帯域光Lrの光路に配置される第二集光レンズ群125(図4では一つのレンズで簡略化)、第二集光レンズ148及び第三集光レンズ149を示している。赤色波長帯域光Lrの光路の場合、上記光学基準面Aは、赤色発光ダイオード121の発光面(発光点)である。
【0043】
なお、緑色波長帯域光Lgの光路の場合、光学基準面Aは蛍光ホイール101上の蛍光発光領域310の発光面(発光点)であり、集光光学系140として第一集光レンズ群111、第二集光レンズ148及び第三集光レンズ149が配置される(図4の括弧内の各符号参照)。また、青色波長帯域光Lbの光路の場合、光学基準面Aは複数の青色レーザダイオード71から出射された青色波長帯域光が集光(又は略集光)する蛍光ホイール101上の透過領域320の出射面又は集光面(出射点)であり、集光光学系140として青光路側集光レンズ146、第一集光レンズ147及び第三集光レンズ149が配置される(図4の括弧内の各符号参照)。図4の説明では、赤色波長帯域光Lrの光路に対応する集光光学系140について説明する。
【0044】
光学基準面Aから出射された光は、第二集光レンズ群125、第二集光レンズ148及び第三集光レンズ149により集光されて、光線束を縮幅させながらマイクロレンズアレイ90に入射する。図2に示した導光光学系180は、集光光学系140により集光された光の結像面B(結像点)よりも表示素子51側に位置するように配置される。本実施形態のマイクロレンズアレイ90の入射面901には、光学基準面Aに対する像F2が結像される結像面Bが配置される(光学基準面Aの光軸Pの中心側から出射される光L1、及び光学基準面Aの光軸Pの外側から出射される光L2も参照)。従って、マイクロレンズアレイ90には、光学基準面Aにおける光の分布に対して相似形に結像された光が入射される。図4の例では、マイクロレンズアレイ90に入射する赤色波長帯域光Lrによる像F2は、光学基準面Aの光F1よりも拡大して形成される。
【0045】
像F2の形状について、赤色波長帯域光の場合、赤色発光ダイオード121は略矩形状の発光面から光を出射するため、像F2も図4のマイクロレンズアレイ90の平面視に示すように略矩形状に結像される。一方、図示はしないが、青色波長帯域光の場合、光学基準面Aにおける光線束の横断面形状は略円形(又は略楕円形)に形成されるため、結像面Bにおける像F2も略円形(又は略楕円形)となる。さらに、緑色波長帯域光の場合、光学基準面Aである蛍光発光領域310は略円形(又は略楕円形)の発光面から光が出射されるため、結像面Bにおける像F2も略円形(又は略楕円形)となる。
【0046】
なお、結像面Bは、マイクロレンズアレイ90の入射面901(図5に示すマイクロレンズ91の入射面)の他にも、出射面902や入射面901と出射面902との間の位置に配置してもよいし、マイクロレンズアレイ90の前後の近傍に位置させてもよく、マイクロレンズアレイ90には光学基準面Aに対して概ね結像された光が入射するように構成することができる。
【0047】
図5は、光L1が集光光学系140の光軸P上に位置するマイクロレンズ91の入射面901に入射した場合の光路を示している。マイクロレンズアレイ90を構成する複数のマイクロレンズ91は、入射面901及び出射面902側に各々凸湾曲面を有する両凸レンズである。図5に示す光L1が入射する中央側のマイクロレンズ91Aの光軸P1は、集光光学系140の光軸Pと一致している。マイクロレンズアレイ90は、光学基準面Aに対する像F2をマイクロレンズ91により部分領域F21(図4のマイクロレンズアレイ90の平面図も参照)ごとに拡散して表示素子51に照射して重ね合わせることができる。また、本実施形態のマイクロレンズアレイ90は、集光光学系140から入射される光線束の集光径に対応した大きさで形成される。従って、マイクロレンズアレイ90は、光学基準面Aの光軸Pの外側から出射される光L2が入射面901に入射可能な程度の最小限の大きさで構成することができる。
【0048】
光L1は、集光光学系140の光軸Pに沿った光路を進む光軸光L11と、マージナル光L12,L13を示している。光軸光L11及びマージナル光L12,L13は、各々中央側のマイクロレンズ91Aの凸湾曲した入射面901に入射する平行光として示している。光軸光L11及びマージナル光L12,L13は、各々中央側のマイクロレンズ91Aの入射面901に対する光軸光L111,L121,L131と、マージナル光L112,L122,L132,L113,L123,L133とを含む。
【0049】
集光光学系140側から入射した光軸光L11及びマージナル光L12,L13は、入射面901で集光して中央側のマイクロレンズ91Aに入射する。各光L11~L13は、中央側のマイクロレンズ91Aの出射面902から出射すると、光L14~L16として重畳されるように拡散される。
【0050】
光軸光L11及びマージナル光L12,L13に含まれていた成分である各光軸光L111,L121,L131は、各々光軸光L111a及びマージナル光L121a,L131aとして略平行な光軸光L14として出射される。また、各マージナル光L112,L122,L132は、各々光軸光L112a及びマージナル光L122a,L132aとして略平行なマージナル光L15として出射される。さらに、各マージナル光L113,L123,L133は、各々光軸光L113a及びマージナル光L123a,L133aとして略平行なマージナル光L16として出射される。
【0051】
図4に示した光L2の光路についても、図5では図示しないが、光L1と同様にマイクロレンズ91に入射して出射面902から出射し、入射面901側から入射した光軸光及びマージナル光が重畳されるように拡散される。そして、各マイクロレンズ91からの出射光も、互いに重畳されるように出射される。
【0052】
図6は、マイクロレンズアレイ90と、導光光学系180に含まれる凹レンズ181及び凸レンズ182を模式的に示している。図5で光路を説明したように、中央側のマイクロレンズ91Aから出射された光L1(光軸光L14及びマージナル光L15,L16)は、凹レンズ181に入射する。マイクロレンズアレイ90及び凹レンズ181は接触して配置される。例えば、マイクロレンズアレイ90の出射面902は、凹レンズ181の入射面や外周縁と当接することができる。或いは、マイクロレンズアレイ90の外周縁903と凹レンズ181の入射面とを当接させておくことができる。また、凹レンズ181の有効口径R2は、マイクロレンズアレイ90の有効口径R1よりも大きく形成される。凹レンズ181は、入射した光L1を拡散(光線束を拡幅)して凸レンズ182側に出射する。図4に示した光L2についても、下端側のマイクロレンズ91Bから出射された光L2(光軸光L24及びマージナル光L25,L26)が、凹レンズ181に入射する。凹レンズ181は、入射した光L2を拡散(光線束を拡幅)して凸レンズ182側に出射する。
【0053】
凸レンズ182は、入射した光L1を光線束が縮幅するように集光して(光軸Pとの傾斜角度が小さくなるように集光して)、図2の表示素子51側へ出射する。また、凸レンズ182は、入射した光L2を集光して、光L1と同様に表示素子51側へ出射する。従って、表示素子51に入射する光L1,L2は、略平行に近づけた状態で表示素子51に照射される。
【0054】
本実施形態ではマイクロレンズアレイ90と凸レンズ182との間に光を拡散させる凹レンズ181を配置している。従って、例えば、下端側のマイクロレンズ91Bから出射された光L2は、下端側のマイクロレンズ91Bよりも光軸Pからさらに遠くに位置する仮想のマイクロレンズ91Cから出射された光を模すことができる。即ち、マイクロレンズアレイ90の直後に凹レンズ181を配置し、凹レンズ181の直後に凸レンズ182を配置することで、マイクロレンズアレイ90を小型に構成しても、仮想的に大型のマイクロレンズアレイからの光を凸レンズ182に入射させてマイクロレンズアレイ90への入射前に比べて均一化した光を表示素子51側に導光することができる。
【0055】
なお、凸レンズ182は凹レンズ181と所定の間隔を設けて配置される。これにより、凹レンズ181から出射した光の光線束をある程度広げてから、凸レンズ182により集光させることができるため、表示素子51に照射される光を平行光に近づけた状態で入射させることができる。また、凹レンズ181から出射されたマージナル光(例えば、マージナル光L25)を凸レンズ182に取り込んで光の利用効率を向上させることができる。さらに、平行光に近い光が表示素子51に入射されることで、表示素子51近傍においても迷光発生等による光の利用効率の低下を低減することができる。
【0056】
図2に戻り、表示素子51の画像形成面に照射された光源光である光線束は、表示素子51の画像形成面で反射され、投影光として投影光学系220を介してスクリーンに投影される。ここで、投影光学系220は、コンデンサレンズ184、可動レンズ群235及び固定レンズ群225により構成されている。可動レンズ群235は、レンズモータ45により移動可能に形成される。そして、可動レンズ群235及び固定レンズ群225は、固定鏡筒に内蔵される。よって、可動レンズ群235を備える固定鏡筒は、可変焦点型レンズとされ、ズーム調節やフォーカス調節が可能に形成される。
【0057】
このように投影装置10を構成することで、蛍光ホイール101を回転させるとともに励起光照射装置70及び赤色光源装置120から異なるタイミングで光を出射すると、赤色波長帯域光、緑色波長帯域光及び青色波長帯域光が集光光学系140及び導光光学系180を介して表示素子51に入射されるため、投影装置10の表示素子51であるDMDがデータに応じて各色の光を時分割表示することにより、スクリーンにカラー画像を投影することができる。
【0058】
次に、変形例1乃至変形例3について図7(a)乃至図7(c)を参照しながら説明する。前述した光源装置60は、マイクロレンズアレイ90の直後に配置された凹レンズ181と、凹レンズ181の直後に配置された凸レンズ182と、を有する構成について説明したが、マイクロレンズアレイ90、凹レンズ181及び凸レンズ182の配置は、以下に例示するように適宜変更することもできる。
【0059】
図7(a)に示す変形例1の光源装置60は、マイクロレンズアレイ90と、凹レンズ181とを、間隔を開けて接触させない状態で配置している。例えば、凹レンズ181の位置を、マイクロレンズアレイ90から相対的に遠ざけて、凸レンズ182に相対的に近づけるように配置することができる。この場合、凸レンズ182に入射する光線束(図6では、下端側のマイクロレンズ91Bから出射される外側のマージナル光L25から、上端側のマイクロレンズ91Dから出射される外側のマージナル光(不図示)までの幅の光)の外径(ビーム径)を小さくすることができる。凸レンズ182に入射する光線束の外径は、凸レンズ182から表示素子51までの距離や、表示素子51のマイクロミラーが配置される有効領域の大きさ等により設定することができる。例えば、変形例1の構成は、図2に示した投影装置10の構成に比べて光線束の外径が小さく略平行で均一化された光を表示素子51に照射することができるため、表示素子51の有効領域が小さい場合等にも適用することができる。
【0060】
図7(b)に示す変形例2の光源装置60は、マイクロレンズアレイ90及び凹レンズ181を、第三集光レンズ149と第三反射ミラー145の間に配置している。従って、第三集光レンズ149により集光された光は、マイクロレンズアレイ90及び凹レンズ181に入射し、その後第三反射ミラー145で反射されて、凸レンズ182に入射する。なお、図7(b)ではマイクロレンズアレイ90と凹レンズ181が互いに接触させた場合について示しているが、変形例1と同様に、マイクロレンズアレイ90と凹レンズ181は間隔を開けて接触させない状態で配置してもよい。
【0061】
変形例2では、凹レンズ181から凸レンズ182までの距離を長くすることができるため、凸レンズ182に入射する光線束の外径を大きくすることができる。例えば、変形例2の構成は、図2に示した投影装置10の構成に比べて光線束の外径が大きく略平行で均一化された光を表示素子51に照射することができるため、表示素子51の有効領域が大きい場合等にも適用することができる。
【0062】
図7(c)に示す変形例3の光源装置60は、マイクロレンズアレイ90を第三集光レンズ149と第三反射ミラー145の間に配置している。従って、第三集光レンズ149により集光された光は、マイクロレンズアレイ90に入射し、その後第三反射ミラー145で反射されて、凹レンズ181及び凸レンズ182に入射する。
【0063】
変形例3では、マイクロレンズアレイ90から凹レンズ181までの距離を長くすることができるため、マイクロレンズアレイ90における有効口径R1(図6参照)が小さい場合であっても、出射光の光線束の外径を大きくして、凹レンズ181に入射させることができる。その結果、凹レンズ181により拡散された光線束の外径も大きくなるため、凸レンズ182は光線束の外径が大きく略平行で均一化された光を表示素子51に照射させることができる。例えば、変形例3の構成は、表示素子51の有効領域が大きい場合等にも適用することができる。なお、マイクロレンズアレイ90の各マイクロレンズ91の焦点距離は、マイクロレンズアレイ90から出射される光のマージナル光(例えば図6のマージナル光L25)が凹レンズ181の有効口径R2(図6参照)に入射されるように設定することができる。
【0064】
以上、図1乃至図7を用いて本実施形態の構成を説明したが、以下に説明するその他の構成を適用することもできる。例えば、導光光学系180は、光線束の大きさや光路長等の構成によっては、マイクロレンズアレイ90と表示素子51との間において、凹レンズ181又は凸レンズ182を省略した構成としてもよい。例えば、マイクロレンズアレイ90と表示素子51との間の距離が比較的短い場合に、凹レンズ181から出射された光を、直接(或いは、コンデンサレンズ184や反射ミラー183のみを介して)照射させることができる。なお、光源装置60は、凹レンズ181をマイクロレンズアレイ90と凸レンズ182との間に設けずに凸レンズ182と表示素子51との間に設ける構成としたり、凸レンズ182を凹レンズ181と反射ミラー183との間に設けずに反射ミラー183とコンデンサレンズ184との間に設ける構成とすることもできる。
【0065】
また、マイクロレンズ91は、両凸に限らず、入射面901側又は出射面902側を平坦にして片凸のレンズとしてもよい。
【0066】
また、本実施形態では、DLP(Digital Light Processing)方式の投影装置10においてマイクロレンズアレイ90に光を入射させて均一化させる例について示したが、本実施形態で示した構成は、図8に示すように、所謂LCD(Liquid Crystal Display)方式の投影装置10Aに適用することもできる。なお、マイクロレンズアレイ90については図2等に示した投影装置10と同様に構成することができる。
【0067】
例えば、光源装置60Aは、赤色波長帯域光Lr、緑色波長帯域光Lg及び青色波長帯域光Lbを含む可視光領域の光(例えば白色光)を透過するコールドミラーを有するランプ光源60A1を備える。ランプ光源60A1は、正面に配置された集光光学系140Aに光を出射する。集光光学系140Aは、紫外及び赤外波長帯域の光を遮光する可視光フィルタ500、第一集光レンズ141A及び第二集光レンズ142Aを有し、ランプ光源60A1から集光された可視光領域の光をマイクロレンズアレイ90に導光する。なお、集光光学系140Aは反射ミラーを備えて、光路において光軸の方向を変換させてもよい。集光光学系140Aに配置される集光レンズ(凸レンズ及び凹レンズを含む)の形状や個数は投影装置10A内における光路長や導光経路に応じて変更することができる。
【0068】
また、マイクロレンズアレイ90の出射側であるマイクロレンズアレイ90と表示素子(青用液晶フィルタ51A、緑用液晶フィルタ51B及び赤用液晶フィルタ51C)との間には、凹レンズ181A及び凸レンズ182Aが配置される。図2等で示した投影装置10と同様に、凹レンズ181Aは、マイクロレンズアレイ90の直後に配置される。また、凸レンズ182Aは、凹レンズ181Aの直後に配置される。マイクロレンズアレイ90から出射された光は、凹レンズ181A及び凸レンズ182Aにより集光径が調整されて青分光ダイクロイックミラー501に導光される。
【0069】
また、マイクロレンズアレイ90は、集光光学系140Aにより集光された光線束であって且つ集光光学系140Aから入射された光線束の集光径に対応した大きさに形成される。マイクロレンズアレイ90は照射された光を部分領域毎に拡散させて、マイクロレンズアレイ90と表示素子(青用液晶フィルタ51A、緑用液晶フィルタ51B及び赤用液晶フィルタ51C)との間に設けられた分光部(青分光ダイクロイックミラー501及び緑分光ダイクロイックミラー502を含む)に導光する。マイクロレンズアレイ90から出射された光は、分光部により色毎に分光された後、色毎に対応した複数の液晶フィルタの画像形成面に重ね合わせるように照射される。
【0070】
具体的に、青分光ダイクロイックミラー501は、マイクロレンズアレイ90から出射された光のうち、青色波長帯域光Lbを反射して、緑色波長帯域光Lg及び赤色波長帯域光Lrを透過する。青分光ダイクロイックミラー501により導光された青色波長帯域光Lbは、第一全反射ミラー503により反射されて第一コンデンサレンズ601により集光された後、青用液晶フィルタ51Aに入射する。青用液晶フィルタ51Aは、画像データのうち青色に対応する画像光を形成してダイクロイックプリズム606に入射させる。
【0071】
青分光ダイクロイックミラー501を透過した緑色波長帯域光Lg及び赤色波長帯域光Lrは、緑分光ダイクロイックミラー502に導光される。緑分光ダイクロイックミラー502は、緑色波長帯域光Lgを反射して、赤色波長帯域光Lrを透過する。緑分光ダイクロイックミラー502により導光された緑色波長帯域光Lgは、第二コンデンサレンズ602により集光された後、緑用液晶フィルタ51Bに入射する。緑用液晶フィルタ51Bは、画像データのうち緑色に対応する画像光を形成してダイクロイックプリズム606に入射させる。
【0072】
緑分光ダイクロイックミラー502を透過した赤色波長帯域光Lrは、第二全反射ミラー504及び第三全反射ミラー505により反射されて第三コンデンサレンズ605に入射する。また、赤色波長帯域光Lrは、緑分光ダイクロイックミラー502と第二全反射ミラー504との間に配置された凸レンズである第一リレーレンズ603、及び、第二全反射ミラー504と第三全反射ミラー505との間に配置された凸レンズである第二リレーレンズ604により集光されながら導光される。第三全反射ミラー505から導光された赤色波長帯域光Lrは、第三コンデンサレンズ605により集光された後、赤用液晶フィルタ51Cに入射する。赤用液晶フィルタ51Cは、画像データのうち赤色に対応する画像光を形成してダイクロイックプリズム606に入射させる。
【0073】
ダイクロイックプリズム606は、青色波長帯域光Lb及び赤色波長帯域光Lrを反射し、緑色波長帯域光Lgを透過して、各光を同一光路上に合成し、画像光として投影側レンズ607に入射させる。画像光は、投影側レンズ607を介して図示しないスクリーン等に投影される。
【0074】
このように、光源装置60Aは、3か所に配置した表示素子である液晶フィルタ(液晶パネル)のランプ光源60A1側にマイクロレンズアレイ90を配置して、マイクロレンズアレイ90により均一化した青色、緑色及び赤色の各光を液晶フィルタに入射させる構成とすることができる。なお、図8に示した構成に関わらず、マイクロレンズアレイ90と液晶フィルタとの間には必要に応じて凹レンズ及び凸レンズ等の光学素子をさらに配置してもよい。
【0075】
本実施形態では、光源から出射された光線束を複数のレンズにより集光する集光光学系140と、集光光学系140により集光された光線束であって且つ集光光学系140から入射された光線束の集光径に対応した大きさで形成されたマイクロレンズアレイ90と、マイクロレンズアレイ90を透過して重ね合わされた光が照射される表示素子51と、を備える光源装置60,60A及び投影装置10について説明した。これにより、マイクロレンズアレイ90は入射する光線束の集光径に応じて小さくすることができ、マイクロレンズアレイ90を含む光学系を小型化することができる。従って、光源装置60,60A及び投影装置10の全体も小型に構成することができる。
【0076】
また、マイクロレンズアレイ90が一つのみ配置されている光源装置60について説明した。従来の構成では、二枚のマイクロレンズアレイ90を焦点距離を考慮して所定間隔広げて配置する必要があたったが、本発明の実施形態の構成を用いることでマイクロレンズアレイ90を一枚とすることができて、投影装置10における光学系を小さくすることができる。
【0077】
また、マイクロレンズアレイ90と表示素子51との間に凹レンズ181が配置される光源装置60は、マイクロレンズアレイ90から出射される光の光線束の外径が小さくても、表示素子51の有効照射径に合わせて光線束の外径を広げて表示素子51に照射させることができる。従って、マイクロレンズアレイ90を小型化することができる。
【0078】
また、マイクロレンズアレイ90と表示素子51との間に凸レンズ182が配置される光源装置60は、表示素子51に照射させる光を平行光に近づくように集光し、表示素子51における迷光等を低減し、光の利用効率を向上させることができる。
【0079】
また、マイクロレンズアレイ90と表示素子51との間において、マイクロレンズアレイ90の後に配置された凹レンズ181と、凹レンズ181の後に配置された凸レンズ182と、を有する光源装置60は、マイクロレンズアレイ90から出射される光の光線束の外径が小さくても、表示素子51の有効照射径に合わせて適切に拡幅させて、表示素子51に照射させる光を平行光に近づけることができる。従って、表示素子51における光の利用効率を向上させながら、マイクロレンズアレイ90を小型に構成することができる。
【0080】
また、凸レンズ182は、凹レンズ181から出射された光線束のうちのマージナル光を入射可能な位置に配置される光源装置60は、光源からの光の利用効率を向上させることができる。
【0081】
また、マイクロレンズアレイ90及び凹レンズ181が接触して配置され、凹レンズ181の有効口径R2がマイクロレンズアレイ90の有効口径R1よりも大きい構成とする光源装置60は、マイクロレンズアレイ90の後ろの光学系の領域を小型化しながら、マイクロレンズアレイ90から出射された光のうちのマージナル光を凹レンズ181に確実に取り込むことができる。従って、表示素子51に照射される光の利用効率を向上させることができる。
【0082】
また、マイクロレンズアレイ90は、集光光学系140から出射された光線束が略結像する位置に配置される。従って、光線束を集光径が小さくなる位置においてマイクロレンズアレイ90に入射させることができるため、マイクロレンズアレイ90の有効口径R1を小さくことができ、マイクロレンズアレイ90を小型化することができる。従って、マイクロレンズアレイ90を安価に構成し、光源装置60全体の光学系も小さく構成することができる。
【0083】
また、マイクロレンズアレイ90に入射する光線束が、集光径を縮幅させながら入射する光源装置60は、マイクロレンズアレイ90の有効口径R1が集光光学系140のうちの後段側のレンズ(本実施形態では第三集光レンズ149)の有効口径よりも小さくしてマイクロレンズアレイ90の全体を小型化することができる。
【0084】
また、マイクロレンズアレイ90の各マイクロレンズ91が両凸レンズである光源装置60は、マイクロレンズ91における焦点距離を短くすることができ、部分領域F21毎に重ね合わせて均一化した光を一つの部材で出射させることができるため、マイクロレンズアレイ90周辺の構成も小型化することができる。
【0085】
また、集光光学系140は、入射側を凸面として出射側を平面とした第一集光レンズ147又は入射側を凸面として出射側を凹面とした第二集光レンズ148と、第一集光レンズ147又は第二集光レンズ148から出射された光線束が入射される入射側を凸面として出射側を凹面とした第三集光レンズ149とを備え、マイクロレンズアレイ90には第三集光レンズ149から出射された光が入射される構成とした。各光源から出射された光(赤色波長帯域光Lr、緑色波長帯域光Lg及び青色波長帯域光Lb)の光線束は、複数のレンズにより集光されるため、マイクロレンズアレイ90に入射される光線束の集光径を小さくすることができる。
【0086】
また、マイクロレンズアレイ90が集光光学系140,140Aから入射された光線束を部分領域毎に重ね合わせる光源装置60,60Aは、マイクロレンズアレイに入射する光の光強度の強度分布が偏っていた場合であっても、出射した光を均一化することができる。
【0087】
また、マイクロレンズアレイ90と表示素子(51A,51B,51C)との間には、マイクロレンズアレイ90から出射された光を色毎に分光する分光部が設けられ、表示素子(51A,51B,51C)が分光部により分光されて照射される光の色毎に対応した複数の液晶フィルタ(51A,51B,51C)を含む構成について説明した。これにより、本実施形態で示したマイクロレンズアレイ90はLCD方式の光源装置60Aや投影装置に適用して、光学系や装置全体を小型化することができる。
【0088】
また、表示素子51は、入射された光を複数のマイクロミラーにより反射させて画像光を形成するミラーデバイスである構成についても説明した。これにより、表示素子51には同一光路で導光された波長の異なる色光(赤色波長帯域光Lr、緑色波長帯域光Lg及び青色波長帯域光Lb)を導光することができ、表示素子51近傍の構成を小型化することができる。
【0089】
また、本実施形態の光源装置60において、制御部38は、集光光学系140の複数枚のレンズ(第一集光レンズ群111及び第二集光レンズ群125、並びに青光路側集光レンズ146、第一集光レンズ147、第二集光レンズ148及び第三集光レンズ149)により光源から出射された光線束を集光させ、マイクロレンズアレイ90を透過して重ね合わされた光線束を表示素子51に照射する光源制御方法について説明した。これにより、マイクロレンズアレイ90は入射する光線束の集光径に応じて小さくすることができ、マイクロレンズアレイ90を含む光学系を小型化することができる。このため、光源装置60及び投影装置10の全体も小型に構成することができる。
【0090】
以上説明した実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0091】
以下に、本願出願の最初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1] 光源と、
前記光源から出射された光線束を複数のレンズにより集光する集光光学系と、
前記集光光学系により集光された光線束であって且つ前記集光光学系から入射された光線束の集光径に対応した大きさに形成されたマイクロレンズアレイと、
前記マイクロレンズアレイを透過して重ね合わされた光が照射される表示素子と、
を備えることを特徴とする光源装置。
[2] 前記マイクロレンズアレイは一つのみ配置されていることを特徴とする前記[1]に記載の光源装置。
[3] 前記マイクロレンズアレイと前記表示素子との間に凹レンズが配置されることを特徴とする前記[1]又は前記[2]に記載の光源装置。
[4] 前記マイクロレンズアレイと前記表示素子との間に凸レンズが配置されることを特徴とする前記[1]乃至前記[3]の何れかに記載の光源装置。
[5] 前記マイクロレンズアレイと前記表示素子との間において、前記マイクロレンズアレイの後に配置された凹レンズと、前記凹レンズの後に配置された凸レンズと、を有することを特徴とする前記[1]又は前記[2]に記載の光源装置。
[6] 前記凸レンズは、前記凹レンズから出射された光線束のうちのマージナル光を入射可能な位置に配置されることを特徴とする前記[5]に記載の光源装置。
[7] 前記マイクロレンズアレイ及び前記凹レンズは接触して配置され、
前記凹レンズの有効口径は、前記マイクロレンズアレイの有効口径よりも大きい、
ことを特徴とする前記[3]、前記[5]又は前記[6]に記載の光源装置。
[8] 前記マイクロレンズアレイは、前記集光光学系から出射された光線束が略結像する位置に配置されることを特徴とする前記[1]乃至前記[7]の何れかに記載の光源装置。
[9] 前記マイクロレンズアレイに入射する光線束は、前記集光径を縮幅させながら入射することを特徴とする前記[8]に記載の光源装置。
[10] 前記マイクロレンズアレイの各マイクロレンズは、両凸レンズであることを特徴とする前記[1]乃至前記[9]の何れかに記載の光源装置。
[11] 前記集光光学系は、入射側を凸面として出射側を平面とした第一集光レンズ又は入射側を凸面として出射側を凹面とした第二集光レンズと、前記第一集光レンズ又は前記第二集光レンズから出射された光線束が入射される入射側を凸面として出射側を凹面とした第三集光レンズとを備え、
前記マイクロレンズアレイには、前記第三集光レンズから出射された光線束が入射される、
ことを特徴とする前記[1]乃至前記[10]の何れかに記載の光源装置。
[12] 前記マイクロレンズアレイは、前記集光光学系から入射された光線束を部分領域毎に重ね合わせることを特徴とする前記[1]乃至前記[11]の何れかに記載の光源装置。
[13] 前記マイクロレンズアレイと前記表示素子との間には、前記マイクロレンズアレイから出射された光を色毎に分光する分光部が設けられ、
前記表示素子は、前記分光部により分光されて照射される光の前記色毎に対応した複数の液晶フィルタを含む、
ことを特徴とする前記[1]乃至前記[12]の何れかに記載の光源装置。
[14] 前記表示素子は、入射された光を複数のマイクロミラーにより反射させて画像光を形成するミラーデバイスであることを特徴とする前記[1]乃至前記[12]の何れかに記載の光源装置。
[15] 光源と、
前記光源から出射された光線束を複数のレンズにより集光する集光光学系と、
前記集光光学系により集光された光線束であって且つ前記集光光学系から入射された光線束の集光径に対応した大きさに形成されたマイクロレンズアレイと、
前記マイクロレンズアレイを透過して重ね合わされた光が照射されて画像光を形成する表示素子と、
前記画像光を投影する投影光学系と、
前記光源及び前記表示素子を制御する制御部と、
を備えることを特徴とする投影装置。
[16] 光源から出射されて集光光学系の複数のレンズにより集光された光線束であって且つ前記集光光学系から入射された光線束の集光径に対応した大きさに形成され、
透過した光を表示素子に重ね合わせて照射する、
ことを特徴とするマイクロレンズアレイ。
[17] 光源と、複数のレンズを含む集光光学系と、前記集光光学系により集光された光線束であって且つ前記集光光学系から入射される光線束の集光径に対応した大きさに形成されたマイクロレンズアレイと、表示素子と、前記光源及び前記表示素子を制御する制御部と、を備える光源装置の光源制御方法であって、
制御部は、
前記集光光学系の複数のレンズにより、前記光源から出射された光線束を集光させ、
前記マイクロレンズアレイを透過して重ね合わされた光線束を前記表示素子に照射させる、
ことを特徴とする光源制御方法。
【符号の説明】
【0092】
10,10A 投影装置 12 正面パネル
13 背面パネル 14 右側パネル
15 左側パネル 21 入出力コネクタ部
22 入出力インターフェース 23 画像変換部
24 表示エンコーダ 25 ビデオRAM
26 表示駆動部 31 画像圧縮/伸長部
32 メモリカード 35 Ir受信部
36 Ir処理部 37 キー/インジケータ部
38 制御部 41 光源制御回路
45 レンズモータ 47 音声処理部
48 スピーカ 51 表示素子
51A 青用液晶フィルタ 51B 緑用液晶フィルタ
51C 赤用液晶フィルタ 60,60A 光源装置
60A1 ランプ光源 70 励起光照射装置
71 青色レーザダイオード 73 コリメータレンズ
75 反射ミラー群 77 励起光路側集光レンズ
78 拡散板 80 緑色光源装置
90 マイクロレンズアレイ 91 マイクロレンズ
91A 中央側のマイクロレンズ 91B 下端側のマイクロレンズ
91C 仮想のマイクロレンズ 91D 上端側のマイクロレンズ
100 蛍光ホイール装置 101 蛍光ホイール
110 モータ 111 第一集光レンズ群
112 軸受 120 赤色光源装置
121 赤色発光ダイオード 125 第二集光レンズ群
140,140A 集光光学系 141 第一ダイクロイックミラー
141A 第一集光レンズ 142A 第二集光レンズ
142 第一反射ミラー 143 第二反射ミラー
144 第二ダイクロイックミラー 145 第三反射ミラー
146 青光路側集光レンズ 147 第一集光レンズ
148 第二集光レンズ 149 第三集光レンズ
180 導光光学系 181,181A 凹レンズ
182,182A 凸レンズ 183 反射ミラー
184 コンデンサレンズ 190 ヒートシンク
220 投影光学系 225 固定レンズ群
235 可動レンズ群 241 制御回路基板
310 蛍光発光領域 320 透過領域
500 可視光フィルタ 501 青分光ダイクロイックミラー
502 緑分光ダイクロイックミラー 503 第一全反射ミラー
504 第二全反射ミラー 505 第三全反射ミラー
601 第一コンデンサレンズ 602 第二コンデンサレンズ
603 第一リレーレンズ 604 第二リレーレンズ
605 第三コンデンサレンズ 606 ダイクロイックプリズム
607 投影側レンズ 901 入射面
902 出射面 903 外周縁
A 光学基準面 B 結像面
F1 光 F2 像
F21 部分領域
L1~L3 光 L11 光軸光
L111 光軸光 L112,L113 マージナル光
L111a~L113a 光軸光 L12 マージナル光
L121 光軸光 L122,L123 マージナル光
L121a~L123a マージナル光 L13 マージナル光
L131 光軸光 L132,L133 マージナル光
L14 光軸光 L15,L16 マージナル光
L24 光軸光 L25,L26 マージナル光
Lb 青色波長帯域光 Lg 緑色波長帯域光
Lr 赤色波長帯域光 P,P1 光軸
R1,R2 有効口径
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8