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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-10
(45)【発行日】2024-06-18
(54)【発明の名称】カーペット梱包品およびその展示方法
(51)【国際特許分類】
   B65D 77/00 20060101AFI20240611BHJP
【FI】
B65D77/00 B
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2020035681
(22)【出願日】2020-03-03
(65)【公開番号】P2021138384
(43)【公開日】2021-09-16
【審査請求日】2023-01-19
(73)【特許権者】
【識別番号】514104830
【氏名又は名称】株式会社スミノエ
(74)【代理人】
【識別番号】100109911
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 義仁
(74)【代理人】
【識別番号】100071168
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 久義
(74)【代理人】
【識別番号】100099885
【弁理士】
【氏名又は名称】高田 健市
(72)【発明者】
【氏名】宮武 真紀
(72)【発明者】
【氏名】袋井 啓勝
【審査官】家城 雅美
(56)【参考文献】
【文献】登録実用新案第3100168(JP,U)
【文献】登録実用新案第3160920(JP,U)
【文献】特開昭62-120896(JP,A)
【文献】実開昭58-161867(JP,U)
【文献】登録実用新案第3201843(JP,U)
【文献】特開2003-286634(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 77/00
D06F 35/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗濯ネットによって構成されたパッケージと、
梱包状態に畳まれて前記パッケージに収容された洗濯可能なカーペットとを備え、
柱状に形成され、かつ立設状態で自立可能に構成されていることを特徴とするカーペット梱包品。
【請求項2】
円柱状に形成されている請求項1に記載のカーペット梱包品。
【請求項3】
前記梱包状態のカーペットは、帯状のカーペットまたは帯状に折り畳まれたカーペット折り畳み体がロール状に巻き取られた状態である請求項1または2に記載のカーペット梱包品。
【請求項4】
前記梱包状態のカーペットは、帯状のカーペットまたは帯状に折り畳まれたカーペット折り畳み体が、その両端部から中央位置にかけて複数回折り畳まれた状態である請求項1または2に記載のカーペット梱包品。
【請求項5】
前記パッケージは、目付が160g/m~220g/mの立体ネット状合成繊維によって構成されている請求項1~4のいずれか1項に記載のカーペット梱包品。
【請求項6】
洗濯ネットによって構成されたパッケージと、梱包状態に畳まれて前記パッケージに収容された洗濯可能なカーペットとを備えたカーペット梱包品を展示するためのカーペット梱包品の展示方法であって、
前記カーペット梱包品を柱状に形成しておき、
前記カーペット梱包品を設置面上に立設状態で自立させて配置するようにしたことを特徴とするカーペット梱包品の展示方法。
【請求項7】
前記カーペット梱包品は設置面上において複数並列に配置されている請求項6に記載のカーペット梱包品の展示方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、商品としてのカーペットを展示、陳列、保管、搬送したりする際の一形態であるカーペット梱包品およびその展示方法に関する。
【0002】
本発明において、カーペットとは、敷物全般を含む意味で用いられ、例えば玄関マット、キッチンマット、ラグマット等も含む意味で用いられる。
【背景技術】
【0003】
従来、商品としてのカーペットを店舗で展示・販売するような場合、一部のカーペットは展開した状態や2つ折り程度に広げた状態で展示しておき、残りの多くのカーペットは、畳まれた状態で、陳列・保管しておくのが一般的である。
【0004】
畳まれたカーペットは例えば、ロール状に巻き取った状態であったり、4つ折りや8つ折りに折り畳んだ状態となっている。また畳まれたカーペット、例えばロール状に巻き取られたカーペットは、透明なプラスチックフィルム等の包装材によって包装されることによって梱包製品として使用される一方、8つ折り等に折り畳まれたカーペットは、段ボール製箱等に収容されて梱包製品として使用される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開平6-312774号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、カーペットを購入する場合基本的には、大きさ、柄、色、素材、機能性等を重視するが、例えば陳列・展示されたカーペットを視認するだけで、優れた利便性等の魅力的な情報を購買者に判り易く伝えることができれば、商品価値を向上できて、購買意欲を高めることができる。
【0007】
この発明は、上記の実状に鑑みてなされたものであり、一目すれば利便性等を把握でき、商品価値を向上できて購買意欲を高めることができるカーペット梱包品およびその展示方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を備える。
【0009】
[1]洗濯ネットによって構成されたパッケージと、
梱包状態に畳まれて前記パッケージに収容されたカーペットとを備えたことを特徴とするカーペット梱包品。
【0010】
[2]柱状に形成され、かつ立設状態で自立可能に構成されている前項1に記載のカーペット梱包品。
【0011】
[3]円柱状に形成されている前項1または2に記載のカーペット梱包品。
【0012】
[4]前記梱包状態のカーペットは、帯状のカーペットまたは帯状に折り畳まれたカーペット折り畳み体がロール状に巻き取られた状態である前項1~3のいずれか1項に記載のカーペット梱包品。
【0013】
[5]前記梱包状態のカーペットは、帯状のカーペットまたは帯状に折り畳まれたカーペット折り畳み体が、その両端部から中央位置にかけて複数回折り畳まれた状態である前項1~3のいずれか1項に記載のカーペット梱包品。
【0014】
[6]前記パッケージは、目付が160g/m~220g/mの立体ネット状合成繊維によって構成されている前項1~5のいずれか1項に記載のカーペット梱包品。
【0015】
[7]洗濯ネットによって構成されたパッケージと、梱包状態に畳まれて前記パッケージに収容されたカーペットとを備えたカーペット梱包品を展示するためのカーペット梱包品の展示方法であって、
前記カーペット梱包品を柱状に形成しておき、
前記カーペット梱包品を設置面上に立設状態で自立させて配置するようにしたことを特徴とするカーペット梱包品の展示方法。
【0016】
[8]前記カーペット梱包品は設置面上において複数並列に配置されている前項7に記載のカーペット梱包品の展示方法。
【発明の効果】
【0017】
発明[1]のカーペット梱包品によれば、畳んだカーペットを洗濯ネット製のパッケージに収容したものであるため、一目するだけで購買者は当該カーペットを各家庭等で確実に洗濯できるという魅力的な情報を取得でき、商品価値を向上できて、購買意欲を高めることができる。さらに本発明のカーペット梱包品は、パッケージを洗濯ネットとしてそのまま利用できるため、洗濯する際に洗濯ネットを別途準備するという面倒な作業が必要なく、利便性を向上できて、購買意欲を一層高めることができる。また本発明のカーペット梱包品は、そのまま持ち運んだり、保管できるため、梱包作業が不要となり、利便性をより一層向上させることができる。
【0018】
発明[2]のカーペット梱包品によれば、自立可能に構成されているため、陳列棚等の設置面に立設状態で自立させて配置するという斬新な展示形態を実現でき、購買者の興味をひくことができ、購買意欲をより一層高めることができる。
【0019】
発明[3]~[6]のカーペット梱包品によれば、上記の効果をより確実に得ることができる。
【0020】
発明[7][8]のカーペット梱包品の展示方法によれば、斬新な形態で展示することができ、購買意欲を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1図1はこの発明の第1実施形態であるカーペット梱包品を示す図であって、図(a)は正面側から見た状態の斜視図、図(b)は背面側から見た状態の斜視図である。
図2図2は第1実施形態のカーペット梱包品においてカーペットを取り出した状態で示す斜視図である。
図3図3は第1実施形態のカーペット梱包品におけるカーペットの畳み手順を説明するための模式図であって、図(a)は展開状態の図、図(b)は畳み途中の図、図(c)は畳み完了状態の図である。
図4図4はこの発明の実施形態であるカーペット梱包品の展示方法の一例を示す斜視図である。
図5図5はこの発明の第2実施形態であるカーペット梱包品を示す図であって、図(a)は正面側から見た状態の斜視図、図(b)は背面側から見た状態の斜視図である。
図6図6は第2実施形態のカーペット梱包品においてカーペットを取り出した状態で示す斜視図である。
図7図7は第2実施形態のカーペット梱包品におけるカーペットの畳み手順を説明するための模式図であって、図(a)は展開状態の図、図(b)~図(e)は畳み途中の図、図(f)は畳み完了状態の図である。
図8図8は第3実施形態のカーペット梱包品におけるカーペットの畳み手順を説明するための模式図であって、図(a)は展開状態の図、図(b)~図(e)は畳み途中の図、図(f)は畳み完了状態の図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
<第1実施形態>
図1はこの発明の第1実施形態であるカーペット梱包品P1を示す斜視図、図2はその梱包品P1においてカーペット3を取り出した状態を示す斜視図である。なお以下の説明においては、発明の理解を容易にするため、図1の上下方向を「縦方向、上下方向または軸方向」として説明する。
【0023】
図1および図2に示すように、本第1実施形態のカーペット梱包品P1は、パッケージ2と、そのパッケージ2内に収容されたカーペット3とを備えている。
【0024】
パッケージ2は、洗濯ネットによって構成されており、円筒状(外観円柱状)に形成されている。
【0025】
パッケージ2は、上下両端が開放された円筒状の周胴部21と、周胴部21の下端開口部を閉塞する円形の底壁部22と、周胴部21の上端開口部に開閉自在に設けられた円形の上蓋部23とを備えている。
【0026】
周胴部21の上端開口縁部と、上蓋部23の外周縁部との接合部には、一部を除いて線ファスナー24が設けられている。そして線ファスナー24のスライダー操作によって、線ファスナー24を閉じると図1に示すように、上蓋部23が周胴部21に結合されて、周胴部21の上端開口部が上蓋部23によって閉塞される一方、線ファスナー24を開くと、図2に示すように、上蓋部23がその一部を除いて周胴部21から切り離されて、周胴部21の上端開口部を開放できるようになっている。
【0027】
本実施形態において、パッケージ2を構成する素材としては、ポリエステル、ナイロン、ポリプロピレン等の合成繊維を用いることができる。
【0028】
さらにパッケージ2の素材は、目付が160g/m~220g/mのものを好適に用いることができる。
【0029】
またパッケージ2内に収容されるカーペット3は、コンパクトに畳まれた梱包状態となっている。
【0030】
図3(a)に示すように本第1実施形態において、カーペット3はキッチンマットが用いられている。このカーペット3は、縦方向の寸法Hが45cm、長さ(横方向)の寸法Lが180cm~240cmの帯板形状に形成されている。同図(b)に示すようにこのカーペット3を、その長さ方向の一端側から他端側にかけて丸めるように巻回していき、同図(c)に示すようにロール状に巻き取った略円柱状の梱包状態とする。
【0031】
なおこの梱包状態においては、カーペット3の表面が外側、裏面が内側に配置するように調整されている。
【0032】
そしてこのロール状のカーペット3をパッケージ2に収容する。すなわち図2に示すように、パッケージ2の上蓋部23を開いて周胴部21の上端開口部を開放しておき、その上端開口部から、ロール状のカーペット3を挿入してパッケージ2内に収容する。言うまでもなく、収容されたロール状カーペット3の軸心と、円筒状のパッケージ2(周胴部21)の軸心とが略一致するように配置されている。
【0033】
こうしてカーペット3が収容されたパッケージ2の上端開口部を、上蓋部23によって閉塞し、その状態で線ファスナー24を閉じることによって、上蓋部23によって上端開口部を閉塞した状態に保持する。
【0034】
これによりカーペット3のパッケージング作業(梱包作業)が終了して、円柱状のカーペット梱包品P1を得ることができる。なお本第1実施形態において、パッケージ2のサイズは、縦50cm×外直径16cmのものが用いられている。
【0035】
このカーペット梱包品P1においては、縦方向(軸方向)を上下方向に向けた縦向き状態(立設状態)で、底壁部22を床面等の設置面に載置した際には、立設状態で自立可能に構成されている。すなわち本実施形態のカーペット梱包品P1は、縦向きの立設状態において、他に補助部材等を一切必要とせず、その立設状態に保持されるように構成されている。
【0036】
従って本第1実施形態のカーペット梱包品P1は、店舗等において販売する際には、陳列用のラック等に立設状態で設置して陳列、展示することができる。例えば図4に示すように陳列用ラック1の設置面としての各棚部11上に、立設状態のカーペット梱包品P1を複数並列に配置して展示することができる。
【0037】
なお図4においては、本第1実施形態のカーペット梱包品P1とは、異なるサイズのカーペット梱包品P2、P3が展示されているが、そのカーペット梱包品P2、P3の構成については後に説明する。
【0038】
以上のように本第1実施形態のカーペット梱包品P1は、畳んだカーペット3を洗濯ネット製のパッケージ2に収容して構成されている。このため、陳列されたカーペット梱包品P1を購買者が視認して、パッケージ2が洗濯ネットであることを把握すると、当該カーペット3を、各家庭において容易に洗濯できると判断することができる。このように購買者に対し、当該カーペット3を洗濯が容易に行えるという魅力的な情報を判り易く簡単に伝えることができ、商品価値を向上できて、購買意欲を高めることができる。
【0039】
さらに本実施形態のカーペット梱包品P1においてカーペット3は、洗濯する際に、パッケージ2を洗濯ネットとしてそのまま利用することができる。このため、カーペット3の洗濯用に洗濯ネットを別途準備する必要がなく、多種類の洗濯ネットの中から、適切な洗濯ネットを選んで買い増しするような面倒な作業が必要なく、購買者の利便性を一層向上させることができ、購買意欲をさらに高めることができる。
【0040】
また本実施形態のカーペット梱包品P1は、円柱形状で縦向きに自立可能に構成されているため、縦向きに複数並んで配置するという斬新な販売形態(展示形態)を実現することができ、この点においても、購買者の興味をひき付けることができ、購買意欲を一層高めることができる。
【0041】
また本実施形態のカーペット梱包品P1は、自立できるため、補助する部材等を一切必要とせずに、立設状態に簡単に並べて配置することができる。このため、店員にとっても、カーペット梱包品P1を棚部等に並べ置きするだけで簡単に陳列・展示することができ、陳列・展示作業の労力を軽減できて、店員側においても利便性を向上させることができる。
【0042】
また本実施形態のカーペット梱包品P1は、カーペット3がパッケージ2に収容されているため、購買後に、改めて包装や梱包する必要がなく、そのままの状態で、または簡易包装するだけで購買者に手渡すことが可能であり、包装や梱包作業を省略できて、この点においても利便性を向上させることができる。
【0043】
なお本実施形態のカーペット梱包品P1および後述のカーペット梱包品P2、P3においては、軸心方向の長さを、周胴部21の外直径に対し、1.1倍~4倍に設定するのが好ましい。特に本第1実施形態のように細型タイプのカーペット梱包品P1においては、軸心方向の長さを、周胴部21の外直径に対し、2倍~4倍に設定するのが好ましい。また後述の第2および第3実施形態のように太型タイプのカーペット梱包品P2、P3においては、軸心方向の長さを、周胴部21の外直径に対し、1.1倍~1.5倍に設定するのが好ましい。すなわち軸心方向の長さが短過ぎる場合には、見栄えが悪くなり、商品価値が低下するおそれがあり、好ましくない。逆に軸心方向の長さが長過ぎる場合には、立設状態での安定性が悪く、自立させるのが困難になるおそれがあり、好ましくない。
【0044】
<第2実施形態>
図5図7はこの発明の第2実施形態であるカーペット梱包品P2を示す図である。これらの図に示すように、この第2実施形態のカーペット梱包品P2は、上記第1実施形態のカーペット梱包品P1と比べて、収容されるカーペット3として、大きいサイズのものが用いられ、その分、パッケージ2も大きいサイズのものが用いられている。このカーペット3は例えば、リビング用やダイニング用等のラグマットとして用いられるものである。
【0045】
この第2実施形態のカーペット梱包品P2においては、カーペット3として図7(a)の展開状態で縦寸法Hが170cm、長さ寸法(横寸法)Lが220cmのものが用いられている。
【0046】
このカーペット3をまず縦方向に2等分に区分けして、一方の区分け部を他方の区分け部に重ね合わせるように2つ折りに畳んで、縦寸法Hを85cmとする。この場合、カーペット3は裏面同士を重ね合わせるように2つ折りに畳むことにより、表面が外側、裏面が内側に配置されている。
【0047】
次に図7(b)に示すように2つ折りのカーペット3を、縦方向に2等分で区分けしてさらに2つ折りに重ね合わせることにより、縦寸法Hを47.5cmとする。こうして図7(c)に示すようにカーペット3を縦47.5cm×横220cmに折り畳んで、帯状のカーペット折り畳み体30を形成する。
【0048】
次にカーペット折り畳み体30を横方向に6等分で区分けして、図7(d)に示すように一端部の区分け部および他端部の区分け部を互いに対称的に内側に折り畳み、それぞれ一つ内側の区分け部に重ね合わせる。
【0049】
続いて図7(e)に示すように、重ね合わせた両側の区分け部をさらに対称的に内側に折り畳み、中央2つの区分け部にそれぞれ重ね合わせる。
【0050】
さらに図7(f)に示すように重ね折りした中央2つの区分け部を互いに重ね合わせるように内側に折り畳んで梱包状態とする。なおこの梱包状態のカーペット3において、実寸では、縦42cm×横36cm×厚さ23cm程度となる。
【0051】
そして図5および図6に示すようにこの梱包状態のカーペット3を、上蓋部23を開いたパッケージ2の周胴部の上端開口部から挿入してパッケージ2内に収容する。その後、パッケージ2の上端開口部を、上蓋部23によって閉塞して線ファスナー24を閉じる。これにより本第2実施異形態のカーペット梱包品P2が形成される。
【0052】
なお本第2実施形態において、パッケージ2のサイズは、縦50cm×外直径38cmのものが用いられている。
【0053】
この第2実施形態のカーペット梱包品P2において他の構成は、上記第1実施形態と実質的に同様であるため、同一または相当部分に同一符号を付して重複説明は省略する。
【0054】
この第2実施形態のカーペット梱包品P2においても、上記第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0055】
<第3実施形態>
図8はこの発明の第3実施形態であるカーペット梱包品P3におけるカーペットの畳み手順を説明するための図である。同図に示すようにこの第3実施形態のカーペット梱包品P3においては、カーペット3として図8の展開状態で縦寸法Hが250cm、長さ寸法(横寸法)Lが220cmのものが用いられている。
【0056】
このカーペット3をまず縦方向に2等分で区分けして、一方の区分け部を他方の区分け部に重ね合わせるように2つ折りに畳んで、縦寸法Hを125cmとする。この場合、カーペット3は裏面同士を重ね合わせるように2つ折りに畳むことにより、表面が外側、裏面が内側に配置されている。
【0057】
次に図8(b)に示すように2つ折りのカーペット3を、縦方向に3等分で区分けして、同図の上側の区分け部と同図の下側の区分け部とを中央の区分け部に重ね合わせるように互いに対称的に内側に折り畳み、図8(c)に示すように3つ折りに重ね合わせて縦寸法を約45cmとする。こうして同図に示すようにカーペット3を縦45cm×横220cmに折り畳んで、帯状のカーペット折り畳み体30を形成する。
【0058】
次にこのカーペット折り畳み体30を上記第2実施形態と同様に折り畳んで梱包状態とする。すなわちカーペット折り畳み体30を横方向に6等分で区分けして、図8(d)に示すように一端部の区分け部および他端部の区分け部を互いに対称的に内側に折り畳み、それぞれ一つ内側の区分け部に重ね合わせる。
【0059】
続いて図8(e)に示すように、重ね合わせた両側の区分け部をさらに対称的に内側に折り畳み、それぞれ中央2つの区分け部にそれぞれ折り重ね合わせる。
【0060】
さらに図8(f)に示すように重ね折りした中央2つの区分け部を互いに重ね合わせるように内側に折り畳んで梱包状態とする。なおこの梱包状態のカーペット3において、実寸では、縦46cm×横37cm×厚さ30cm程度となる。
【0061】
そして図5および図6の括弧付きの符号に示すように上記第2実施形態と同様に、梱包状態のカーペット3を、上蓋部23を開いたパッケージ2の周胴部の上端開口部から挿入してパッケージ2内に収容する。その後、パッケージ2の上端開口部を、上蓋部23によって閉塞して線ファスナー24を閉じる。これにより本第2実施異形態のカーペット梱包品P3が形成される。
【0062】
なお本第3実施形態において、パッケージ2として上記第2実施形態のパッケージ2と同じサイズのものが用いられている。
【0063】
この第3実施形態のカーペット梱包品P3において他の構成は、上記第1および第2実施形態と実質的に同様であるため、同一または相当部分に同一符号を付して重複説明は省略する。
【0064】
この第3実施形態のカーペット梱包品P3においても、上記第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0065】
なお上記実施形態において、パッケージ2の上蓋部23を周胴部21に対し線ファスナー24によって着脱する場合を例に挙げて説明したが、上蓋部の周胴部に対する着脱手段は特に限定されるものではない。本発明においては例えば、面ファスナーや、点ファスナーを用いて、上蓋部を周胴部に着脱させるようにしても良い。
【産業上の利用可能性】
【0066】
この発明のカーペット梱包品は、カーペットがパッケージ内に収容されたカーペットの梱包製品として用いることができる。
【符号の説明】
【0067】
11:棚部(設置面)
2:パッケージ
3:カーペット
30:カーペット折り畳み体
P1~P3:カーペット梱包品
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8