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特許7502049レール端部配置部材、および、下部レール連結構造
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  • 特許-レール端部配置部材、および、下部レール連結構造 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-10
(45)【発行日】2024-06-18
(54)【発明の名称】レール端部配置部材、および、下部レール連結構造
(51)【国際特許分類】
   E05D 15/00 20060101AFI20240611BHJP
   E04B 2/74 20060101ALI20240611BHJP
   E05D 15/06 20060101ALI20240611BHJP
【FI】
E05D15/00 B
E04B2/74 561E
E05D15/06 124B
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2020038712
(22)【出願日】2020-03-06
(65)【公開番号】P2021139194
(43)【公開日】2021-09-16
【審査請求日】2023-02-27
(73)【特許権者】
【識別番号】000250672
【氏名又は名称】立川ブラインド工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】岡村 正
【審査官】砂川 充
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-135956(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0362922(US,A1)
【文献】特開2016-135957(JP,A)
【文献】特開2003-184409(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05D 15/00
E05D 15/06
E04B 2/74-2/82
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数本の下部レールの延長線が交わる位置に構成されるコーナ空間部に配置されるレール端部配置部材であって、
前記レール端部配置部材は、複数の部品を組み合わせて構成されており、
前記複数の部品の各々における連結相手は、前記下部レールの短辺端部または前記部品であって、
前記複数の部品の各々は、多角形形状を有し、少なくとも2つの辺の各々に、前記連結相手に連結される連結部を備え
前記連結部は、前記連結相手の凹部に挿入される連結ピンおよび前記連結相手の連結突部が係合される係合凹部を備え
レール端部配置部材。
【請求項2】
1つの下部レールの短辺が他の下部レールの長辺に突き合わされて構成されるコーナ空間部に配置されるレール端部配置部材であって、
前記レール端部配置部材は、前記1つの下部レールの短辺端部に連結される連結部を備え、
前記連結部と反対側の部分は、前記他の下部レールの長辺形状に倣う形状を有している
レール端部配置部材。
【請求項3】
複数本の下部レールの延長線が交わる位置に構成されるコーナ空間部において、レール端部配置部材によって前記複数本の下部レールが連結される下部レール連結構造であって、
前記レール端部配置部材は、連結する下部レールの短辺端部の幅に応じた複数の部品で構成されており、各部品は、少なくとも2辺に、連結相手となる前記下部レールの短辺端部または前記部品と連結される連結部を備え
前記連結部は、前記連結相手の凹部に挿入される連結ピンおよび前記連結相手の連結突部が係合される係合凹部を備え
下部レール連結構造。
【請求項4】
1つの下部レールの短辺が他の下部レールの長辺に突き合わされて構成されるコーナ空間部にレール端部配置部材が配置される下部レール連結構造であって、
前記レール端部配置部材は、前記1つの下部レールの短辺端部に連結される連結部を備え、
前記連結部と反対側の部分は、前記他の下部レールの長辺形状に倣う形状を有している
下部レール連結構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、間仕切りを構成するパネルの移動を案内する下部レールの短辺端部に配置されるレール端部配置部材、および、レール端部配置部材を備えた下部レール連結構造に関する。
【背景技術】
【0002】
クローゼットなどの扉あるいは室内空間を適宜に区画する折引戸、引戸などの間仕切りは、上下のレールに沿って移動する上下のランナによってパネルが移動可能に支持されている。ところで、間仕切りは、プライベート空間を設けるためにコーナ部を有するように配置されることがある。このような場合、下部レールは、パネルが移動する直線形状の第1レールと第2レールとが直角となるように配置される。そして、第1レールに沿って第1パネルが移動し、第2レールに沿って第2パネルが移動する(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2017-14740号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
下部レールにおいて、第1レールの端部と第2レールの端部とで構成されるコーナ空間部は、凹み部で構成されることから、そこに段差が形成されてしまう。下部レールは、床面に設けられるものであり、人が通行する部分であることから、平坦面または平坦に近い面であることが好ましい。
【0005】
本発明の目的は、下部レールの継ぎ目に構成される段差を形成されにくくしたレール端部配置部材、および、レール端部配置部材を備えた下部レール連結構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するためのレール端部配置部材は、複数本の下部レールの延長線が交わる位置に構成されるコーナ空間部または1つの下部レールの短辺端部が他の下部レールの長辺に突き合わされて構成されるコーナ空間部に配置されるレール端部配置部材であって、前記レール端部配置部材は、前記コーナ空間部を埋める形状を有する。
【0007】
複数本の下部レールの延長線が交わる位置に構成されるコーナ空間部に前記レール端部配置部材が配置される場合、前記レール端部配置部材は、多角形形状を有し、少なくとも2つの辺の各々に、連結相手となる下部レールの短辺端部に連結される連結部を備えるようにしてもよい。
【0008】
複数本の下部レールの延長線が交わる位置に構成されるコーナ空間部に前記レール端部配置部材が配置される場合、前記レール端部配置部材は、複数の部品を組み合わせて構成されており、前記複数の部品の各々における連結相手は、前記下部レールの短辺端部または前記部品であって、前記複数の部品の各々は、多角形形状を有し、少なくとも2つの辺の各々に、前記連結相手に連結される連結部を備えるようにしてもよい。
【0009】
上記構成において、前記連結部は、前記連結相手の凹部に挿入される連結ピンおよび前記連結相手の連結突部が係合される係合凹部を備えるようにしてもよい。
1つの下部レールの短辺が他の下部レールの長辺に突き合わされて構成されるコーナ空間部に前記レール端部配置部材が配置される場合、前記レール端部配置部材は、前記1つの下部レールの短辺端部に連結される連結部を備え、前記連結部と反対側の部分は、前記他の下部レールの長辺形状に倣う形状を有しているようにしてもよい。
【0010】
上記課題を解決するための下部レール連結構造は、複数本の下部レールの延長線が交わる位置に構成されるコーナ空間部において、レール端部配置部材によって前記複数本の下部レールが連結される下部レール連結構造であって、前記レール端部配置部材は、前記コーナ空間部において、少なくとも2つの辺の各々に、前記下部レールを連結する連結部を備える。
【0011】
上記課題を解決するための下部レール連結構造は、複数本の下部レールの延長線が交わる位置に構成されるコーナ空間部において、レール端部配置部材によって前記複数本の下部レールが連結される下部レール連結構造であって、前記レール端部配置部材は、連結する下部レールの短辺端部の幅に応じて選択される複数種類の部品で構成されており、各部品は、少なくとも2辺に、連結相手となる前記下部レールの短辺端部または前記部品と連結される連結部を備えている。
【0012】
上記課題を解決するための下部レール連結構造は、複数本の下部レールの延長線が交わる位置に構成されるコーナ空間部において、レール端部配置部材によって前記複数本の下部レールが連結される下部レール連結構造であって、前記レール端部配置部材は、前記下部レールの長手方向に延びる外側縁部と連続する辺が前記外側縁部と同形状を有する。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、下部レールの継ぎ目に構成される段差を形成されにくくできる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】コーナ間仕切りの斜視図。
図2】(a)は、パネル1組用の第1下部レールの斜視図、(b)は端面図。
図3】(a)は、パネル2組用の第2下部レールの斜視図、(b)は端面図。
図4】(a)は、パネル3組用の第3下部レールの斜視図、(b)は端面図。
図5】第1実施形態における第2下部レール同士の連結構造を示す斜視図。
図6】第1実施形態における第1下部レールと第3下部レールの連結構造であって、短辺端部のコーナ部が離間している場合の斜視図。
図7】第2実施形態において、第3下部レール同士の連結構造を示す斜視図。
図8】第2実施形態において、レール端部配置部材を構成する第1部品~第4部品の斜視図。
図9】第2実施形態におけるレール端部配置部材同士の連結構造を示す断面図。
図10】第2実施形態におけるレール端部配置部材同士の連結構造を示す断面図。
図11】第2実施形態において、第2下部レールと第3下部レールの連結構造を示す斜視図。
図12】第3実施形態における下部レールの連結構造を示す斜視図。
図13】第3実施形態における下部レールの連結構造を示す分解斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明が適用されたコーナ間仕切りについて図面を参照して説明する。
図1に示すように、コーナ間仕切りは、空間をL字に仕切って新たな空間を作り出すことができ、仕切られた内側の空間を寝室などのプライベート空間として利用可能とする。コーナ間仕切りは、第1辺1と第2辺2とを備え、第1辺1および第2辺2の各々には、2枚のパネル3が配置されている。各辺1,2のパネル3は、上部レール4と、下部レール5とに案内される。パネル3は、上部レール4に荷重が加わる上吊り式であってもよいし、下部レール5で荷重を支持する下荷重式であってもよい。各パネル3は、上辺に上部ランナを備え、下辺に下部ランナを備え、上部ランナが上部レール4に案内され、下部ランナが下部レール5に案内される。
【0016】
図2図4に3種類の下部レールを示す。何れの辺の下部レール5も、幅は異なるものの、ともに厚さが数mmであって、薄く構成することで、通行の妨げになりにくくなっている。
【0017】
図2(a)および(b)は、1組(2枚)のパネル3を案内する第1下部レール5aである。第1下部レール5aの表面は、長手方向に延び、短辺方向に平行な2本のレール溝11を備えている。各レール溝11は、表面を開口端とした凹部形状を有した溝であり、各レール溝11の側面は、傾斜面で構成され、断面が下方に向かうほど拡幅する略台形形状を有している。すなわち、各レール溝11は、下部ランナが係合する係合溝として構成されており、下部ランナを外れにくくしている。第1下部レール5aの裏面は、2本のレール溝11の間の位置に直線状の第1凹部12が設けられている。第1凹部12は、裏面側を開口端とした凹溝である。
【0018】
図3(a)および(b)は、2組(4枚)のパネル3を案内する第2下部レール5bである。第2下部レール5bは、長手方向に延び、短辺方向に平行な4本のレール溝11を備えている。短辺方向から見て、一端側に寄った位置の2本のレール溝11は1つの組となり、他端側に寄った2本のレール溝11はもう1つの組となる。そして、第2下部レール5bの裏面は、1つの組を構成する2本のレール溝11間に第1凹部12を備え、2つの組の間に、第1凹部12に対して幅広な直線状の幅広溝13を備えている。すなわち、2つの第1凹部12の間には、1つの幅広溝13が設けられている。幅広溝13は、裏面側が開口端とされた凹溝である。
【0019】
図4(a)および(b)は、3組(6枚)のパネル3を案内する第3下部レール5cである。第3下部レール5cは、長手方向に延び、短辺方向に平行な6本のレール溝11を備えている。短辺方向から見て、互いに隣接する2本のレール溝11が1つの組を構成し、ここでは3組のレール溝11が設けられている。そして、第3下部レール5cの裏面は、1つの組を構成するレール溝11の間に第1凹部12を備え、隣り合う組の間に、幅広溝13を備えている。
【0020】
何れの下部レール5a~5cも、長手方向に沿った外側縁部5yは、なだらかな曲面形状を有している。これにより、車輪なども下部レール5a~5cを乗り越え易く構成されている。
【0021】
コーナ間仕切りを構成するとき、第1辺1、第2辺2の両方に図2から図4の中で同じ種類の下部レール5を使用してもよいし、第1辺1と第2辺2とで異なる種類の下部レール5を使用することもできる。
【0022】
〔第1実施形態〕
図5に示すコーナ間仕切りは、2組(4枚)のパネル3を案内する第2下部レール5bで第1辺1と第2辺2とが構成されている。2つの第2下部レール5bは、短辺端部21a,21bのコーナ部5x同士を突き合わせるようにして第2下部レール5bの延長線22a,22bが90°で交差するように配置される。すると、一方の第2下部レール5bの端面である短辺端部21aおよび他方の第2下部レール5bの端面である短辺端部21bは、コーナ空間部23の2辺を構成する。コーナ空間部23は、第2下部レール5bの表面から第2下部レール5bが設置される床面までの深さを有する凹み部となる。コーナ空間部23は、一方の第2下部レール5bの短辺端部21aと他方の第2下部レール5bの短辺端部21bが臨んでいる。これらの短辺端部21a,21bのレール幅方向の長さは同じである。各短辺端部21a,21bには、4本のレール溝11、2本の第1凹部12、および、1本の幅広溝13の端部が臨んでいる。
【0023】
このように構成されたコーナ空間部23に配置されるレール端部配置部材26は、本体部27を備えている。本体部27は、コーナ空間部23と同形状、かつ、同じ大きさをした矩形板状体であって、第2下部レール5bと同程度の厚さを有している。そして、本体部27の1組の互いに隣接する2つの辺は、一方の辺が第2下部レール5bの幅と同じ長さを有し、他方の第2辺は、他方の第2下部レール5bの幅と同じ長さを有している。ここでは、2つの第2下部レール5bは同じものであるから、本体部27は、正方形であって、互いに隣接する2つの辺は、同じ長さである。
【0024】
互いに隣接する2つの辺の各々には、第2下部レール5bにおける短辺端部21a,21bと連結される連結部28a,28bを備えている。各連結部28a,28bは、短辺端部21a,21bの第1凹部12に挿入される連結ピン29a,29bを備えている。各連結部28a,28bにおける連結ピン29a,29bの本数は、連結相手となる短辺端部21a,21bにおける第1凹部12の数に対応する。ここでは、第2下部レール5bが2つの第1凹部12を備えていることから、各連結部28a,28bに、2つの第1凹部12の間隔に一致させた2本の連結ピン29a,29bが設けられている。
【0025】
また、残りの互いに隣接する辺の各々は、第2下部レール5bの外側縁部5yと連続する辺であって、外側縁部5yと同形状を有した外側縁部27aを備えている。
次に、このように構成されたコーナ間仕切りの作用を説明する。
【0026】
一方の連結部28aは、連結ピン29aが第2辺2を構成する第2下部レール5bの短辺端部21aが備える第1凹部12に挿入される。他方の連結部28bは、連結ピン29bが第1辺1を構成する第2下部レール5bの短辺端部21bが備える第1凹部12に挿入される。具体的に、第2辺2を構成する第2下部レール5bが床面の所定位置に両面テープ、接着剤、ビスなどの固定部材で固定されると、次いで、一方の連結部28aが備える連結ピン29aが短辺端部21aが備える第1凹部12に挿入される。そして、第1辺1を構成する第2下部レール5bを床面の所定位置に固定部材で固定するとき、当該第2下部レール5bの短辺端部21bが備える第1凹部12に他方の連結部28bが備える連結ピン29bが挿入される。このとき、本体部27の裏面も、床面に対して固定部材で固定することもできる。
【0027】
以上、上記第1実施形態によれば、以下に記載する効果が得られる。
(1-1)レール端部配置部材26は、コーナ空間部23に配置されることで、コーナ空間部23を埋めることができる。これにより、2本の第2下部レール5bによって構成されるコーナ部は、欠落部分のない完全なL字形状となる。また、コーナ部は、レール端部配置部材26によって、第2下部レール5bと同じ高さになる。したがって、見栄えが良くなるとともに、短辺端部21a,21bに物などが引っかかりにくくなる。
【0028】
(1-2)レール端部配置部材26は、コーナ空間部23を構成する2つの短辺端部21a,21bを1つの部材で塞ぐことができる。したがって、2つの短辺端部21a,21bを連結するにあたって、部品点数の増加を抑えることができる。
【0029】
(1-3)連結部28a,28bの連結ピン29a,29bを短辺端部21a,21bの第1凹部12に挿入することで、第2下部レール5bに対してレール端部配置部材26を位置決めして取り付けることができる。すなわち、レール端部配置部材26は、2本の第2下部レール5bを連結することができる。
【0030】
(1-4)本体部27の外側縁部27aは、第2下部レール5bの外側縁部5yと同形状を有しているので、第2下部レール5bとレール端部配置部材26の外側縁部5y,27aの継ぎ目部分に段差が形成されない連続面とすることができる。
【0031】
なお、上記第1実施形態は、以下のように変更して実施することもできる。
・コーナ空間部23を種類の異なる2つのレールで構成する場合、レール端部配置部材26において、本体部27の互いに隣接する辺の一方の辺は、連結相手の下部レールの幅に合わせた長さとなり、他方の辺も下部レールの幅に合わせた長さとなる。すなわち、本体部27の互いに隣接する辺は異なる長さとなり、本体部27の形状は長方形となる。
【0032】
なお、コーナ空間部23を種類の異なる2つのレールで構成する場合は、ここでは第1下部レール5aと第2下部レール5bとの組み合わせ、第2下部レール5bと第3下部レール5cとの組み合わせ、第1下部レール5aと第3下部レール5cとの組み合わせがある。
【0033】
そして、例えば、第1下部レール5aの短辺端部との連結相手となる連結部における連結ピンの本数は、1本であり(図2参照)、第3下部レール5cの短辺端部との連結相手となる連結部における連結ピンの本数は、3本となる(図4参照)。
【0034】
・連結部を構成する連結ピン29a,29bは、連結相手の短辺端部の第1凹部12の数より少ない本数であってもよい。
・連結部を構成する連結ピンはレール溝11に係合されるものであってもよい。そして、この場合の連結ピンも、連結相手の短辺端部のレール溝11の数より少ない本数であってもよい。また、連結ピンは幅広溝13に係合されるものであってもよい。
【0035】
・レール端部配置部材26は、連結部28a,28bを備えていなくてもよい。連結部28a,28bを備えていなくても、コーナ空間部23を埋めることができるからである。この場合、レール端部配置部材26は、床面や連結相手の短辺端部に対して固定部材で固定すればよい。
【0036】
・第1実施形態において、3本以上の下部レール5の各延長線が交差する位置のコーナ空間部を埋める場合にも、レール端部配置部材を使用することができる。3本の下部レール5を突き合わせる場合は、三角形のコーナ空間部が形成されることになり、この場合、レール端部配置部材の本体部は、コーナ空間部と同じ三角形となり、各辺に連結部が設けられることになる。このように、第1実施形態は、下部レール5が何本であっても下部レールが突き合わされるコーナ空間部の形状に合わせた多角形形状の本体部を備えたレール端部配置部材を設けることで、当該コーナ空間部を埋めることができる。
【0037】
・2つの下部レール5は、延長線が交差していればコーナ部5x同士が離れていてもよい。その例を図6に示す。図6は、第1辺1に3組(6枚)のパネル3を案内する第3下部レール5cが配置され、第2辺2に1組(2枚)のパネル3を案内する第1下部レール5aが配置されている。そして、第3下部レール5cと第1下部レール5aのコーナ部5xは離れている。このような場合、本体部27は、矩形の切欠部27bが内側に構成されることで矩形形状とはならず、L字形状を有することになる。切欠部27bを構成する内側縁部27cも、外側縁部5yと同形状を有している。そして、第3下部レール5cが連結相手となる辺は、第3下部レール5cの幅と同じ長さとなり、第1下部レール5aが連結相手となる辺は、第1下部レール5aの幅と同じ長さとなる。そして、第3下部レール5cの短辺端部との連結相手となる連結部における連結ピン29の本数は、3本となり、第1下部レール5aの短辺端部との連結相手となる連結部における連結ピン29の本数は、1本となる。
【0038】
〔第2実施形態〕
図7に示すコーナ間仕切りは、3組(6枚)のパネル3を案内する第3下部レール5cで第1辺1と第2辺2とが構成されている。2つの第3下部レール5cは、短辺端部31a,31bのコーナ部5x同士を突き合わせるようにして第3下部レール5cの延長線32a,32bが90°で交差するように配置される。すると、一方の第3下部レール5cの短辺端部31aおよび他方の第3下部レール5cの短辺端部31bは、コーナ空間部33の2辺を構成する。コーナ空間部33は、第3下部レール5cの表面から第3下部レール5cが設置される床面までの深さを有する凹み部となる。コーナ空間部33は、一方の第3下部レール5cの端面を構成する短辺端部31aと他方の第3下部レール5cの端面を構成する短辺端部31bが臨んでいる。これらの短辺端部31a,31bのレール幅方向の長さは同じである。各短辺端部31a,31bには、6本のレール溝11、3本の第1凹部12、および、2本の幅広溝13の端部が臨んでいる。
【0039】
このように構成されたコーナ空間部33に配置されるレール端部配置部材35は、9個の部品で構成されている。9個の部品は、同じ形状(正方形)および大きさを備えていて、3行3列で配置される。3行3列で配置されたときには、全体として、コーナ空間部33と同形状、かつ、同じ大きさをした矩形板状体となる。
【0040】
図8に示すように、9個の部品は、4種類に分類することができる。具体的に、レール端部配置部材35は、コーナ空間部33のコーナ部(A位置)に配置される第1部品36と、第2辺2を構成する第3下部レール5cの長手方向に延びる外側縁部5y(B位置およびC位置)に沿って配置される第2部品37と、第1辺1を構成する第3下部レール5cの長手方向に延びる外側縁部5y(D位置およびE位置)に沿って配置される第3部品38と、コーナ空間部33の内側(F位置~I位置)に配置される第4部品39とを備えている。
【0041】
第1部品36は、正方形形状を有した板状体であって、第3下部レール5cと同程度の厚さを有した本体部36aを備えている。そして、コーナ部となるA位置に配置される部品である。本体部36aの1組の互いに隣接する2つの辺の外側縁部36yは、第3下部レール5cや他の部品37~39と連結するための連結部が設けられておらず、第3下部レール5cの長手方向に延びる外側縁部5yと同じ形状を有している。
【0042】
本体部36aにおいて、もう1組の互いに隣接する2つの辺の各々は、第1連結部41を備えている。第1連結部41は、各辺において長手方向の中央に、連結ピン42を備えている。また、第1連結部41は、連結ピン42両側には、他の部品の第2連結部が備える連結突部が係合される係合凹部43を備えている。
【0043】
第2部品37も、正方形形状を有した板状体であって、第3下部レール5cと同程度の厚さを有した本体部37aを備えている。第2部品37は、第1部品36に対して第2辺2を構成する第3下部レール5cの延びる方向(B位置およびC位置)に連結される部品である。本体部37aの1組の互いに隣接する2つの辺の各々は、第1連結部41を備えている。具体的には、連結ピン42と係合凹部43とが設けられている。また、本体部37aにおいて、もう1組の互いに隣接する2つの辺のうち一方の辺は、連結部を備えず、第3下部レール5cの長手方向に延びる外側縁部5yと同じ形状を有した外側縁部37yである。他方の辺は、第2連結部44を備えている。第2連結部44は、当該辺において、第2凹部45を備えるとともに、第2凹部45の両側に、係合凹部43に係合される連結突部46を備えている。
【0044】
第3部品38も、正方形形状を有した板状体であって、第3下部レール5cと同程度の厚さを有した本体部38aを備えている。第3部品38は、第1部品36に対して第1辺1を構成する第3下部レール5cの延びる方向(D位置およびE位置)に連結される部品である。そして、本体部38aの1組の互いに隣接する2つの辺の各々は、第1連結部41を備えている。具体的には、連結ピン42と係合凹部43とが設けられている。また、本体部38aにおいて、もう1組の互いに隣接する2つの辺のうち一方の辺は、第2連結部44を備えている。具体的には、第2凹部45と連結突部46とが設けられている。他方の辺は、連結部を備えず、第3下部レール5cの長手方向に延びる外側縁部5yと同じ形状を有した外側縁部38yである。
【0045】
第4部品39も、正方形形状を有した板状体であって、第3下部レール5cと同程度の厚さを有した本体部39aを備えている。そして、F位置~I位置に配置される部品である。本体部39aの1組の互いに隣接する2つの辺の各々は、第1連結部41を備えている。具体的には、連結ピン42と係合凹部43とが設けられている。また、本体部38aにおいて、もう1組の互いに隣接する2つの辺の各々は、第2連結部44を備えている。具体的には、第2凹部45と連結突部46とが設けられている。
【0046】
次に、第1連結部41と第2連結部44の連結構造を説明する。図9に示すように、第1連結部41の連結ピン42は、第2連結部44の第2凹部45に挿入される。第2凹部45は、各部品の本体部裏面側を開口端とした細長い凹溝である。また、連結ピン42は、第1下部レール5aを使用する場合、第1下部レール5aの第1凹部12に挿入される。
【0047】
また、図10に示すように、第1連結部41の係合凹部43には、第2連結部44の連結突部46が係合される。係合凹部43も本体部裏面側を開口端とした凹溝である。ここで、連結突部46は、その先端部に突起46aを備え、係合凹部43の天面は、突起46aが係合される凹部43aが設けられている。これにより、第1連結部41は第2連結部44から外れにくくなっている。
【0048】
次に、このように構成されたコーナ間仕切りの作用を説明する。
2つの第3下部レール5cでコーナを構成する場合、コーナ空間部33には、9個の部品36~39が3行3列で配置されたレール端部配置部材35が配置される(図7参照)。具体的に、コーナ空間部33の中のコーナ部(A位置)には、第1部品36が配置される。第2辺2を構成する第3下部レール5cの方向には、第1部品36の第1連結部41に対して第2部品37の第2連結部44が連結され(B位置)、さらに当該第2部品37の第1連結部41には、次の第2部品37の第2連結部44が連結される(C位置)。そして、この第2部品37の第1連結部41には、第2辺2を構成する第3下部レール5cが連結される。すなわち、連結ピン42が第1凹部12に挿入される。
【0049】
第1辺1を構成する第3下部レール5cの方向には、第1部品36の第1連結部41に対して第3部品38の第2連結部44が連結され(D位置)、さらに当該第3部品38の第1連結部41には、次の第3部品38の第2連結部44が連結される(E位置)。そして、この第3部品38の第1連結部41には、第1辺1を構成する第3下部レール5cが連結される。すなわち、連結ピン42が第1凹部12に挿入される。
【0050】
第2辺2を構成する第3下部レール5cと連結される第4部品39(G位置)は、第1連結部41の連結ピン42が第1凹部12に挿入されるとともに、C位置にある第2部品37の第1連結部41に対して第2連結部44が連結される。さらに、F位置の第4部品39の第1連結部41に対して第2連結部44が連結される。
【0051】
第1辺1を構成する第3下部レール5cと連結される第4部品39(I位置)は、第1連結部41の連結ピン42が第1凹部12に挿入されるとともに、E位置にある第3部品38の第1連結部41に対して第2連結部44が連結される。さらに、F位置の第4部品39の第1連結部41に対して第2連結部44が連結される。
【0052】
中央に位置する第4部品39(F位置)は、第1連結部41の連結ピン42がG位置にある第4部品39の第2連結部44に連結されるとともに、I位置にある第4部品39の第2連結部44に連結される。さらに、B位置にある第2部品37の第1連結部41に対して第2連結部44が連結されるとともに、D位置にある第3部品38の第1連結部41に対して第2連結部44が連結される。
【0053】
さらに、内側のコーナ部に位置する第4部品39(H位置)は、第1連結部41の連結ピン42が第2辺2を構成する第3下部レール5cの第1凹部12に挿入されるとともに、他の第1連結部41の連結ピン42が第1辺1を構成する第3下部レール5cの第1凹部12に挿入される。さらに、第2連結部44がG位置の第4部品39の第1連結部41に連結されるとともに、もう1つの第2連結部44がI位置の第4部品39の第1連結部41に連結される。
【0054】
コーナ空間部33にレール端部配置部材35を配置するにあたっては、一方の第3下部レール5cを床面の所定位置に固定部材で固定した後、当該第3下部レール5cに対して部品36~39を連結してレール端部配置部材35を組み上げる。その後、他方の第3下部レール5cをレール端部配置部材35に対して連結し、床面の所定位置に固定部材で固定するようにすればよい。また、各第3下部レール5cに所定数の部品(例えば第2部品37~第4部品39)を連結した後、各第3下部レール5cを床面の所定位置に固定部材で固定し、最後に残りの部品(例えば第1部品36)を連結するようにしてもよい。
【0055】
図11は、3組(6枚)のパネル3を案内する第3下部レール5cと、2組(4枚)のパネル3を案内する第2下部レール5bでコーナ部が構成されている。ここでは、第2下部レール5bで第1辺1が構成され、第3下部レール5cで第2辺2が構成されている。このように構成されたコーナ空間部33に配置されるレール端部配置部材35は、2行3列で6個の部品が用いられている。具体的には、1つの第1部品36と、1つの第2部品37と、2つの第3部品38と、2つの第4部品39が用いられる。
【0056】
第3下部レール5cと第2下部レール5bでコーナを構成する場合、コーナ空間部33の中のコーナ部(A位置)には、第1部品36が配置される。第2辺2を構成する第3下部レール5cの方向には、第1部品36の第1連結部41に対して第2部品37の第2連結部44が連結される(B位置)。そして、この第2部品37の第1連結部41には、第2辺2を構成する第3下部レール5cが連結される。すなわち、連結ピン42が第1凹部12に挿入される。
【0057】
第1辺1を構成する第2下部レール5bの方向には、第1部品36の第1連結部41に対して第3部品38の第2連結部44が連結され(C位置)、さらに当該第3部品38の第1連結部41には、次の第3部品38の第2連結部44が連結される(D位置)。そして、この第3部品38の第1連結部41には、第1辺1を構成する第2下部レール5bが連結される。すなわち、連結ピン42が第1凹部12に挿入される。
【0058】
第2辺2を構成する第3下部レール5cと連結される第4部品39(E位置)は、第1連結部41の連結ピン42が第1凹部12に挿入されるとともに、第2連結部44がB位置にある第2部品37の第1連結部41と連結される。さらに、C位置にある第3部品38の第1連結部41に対して第2連結部44が連結される。
【0059】
第1辺1を構成する第2下部レール5bと連結される第4部品39(F位置)は、第1連結部41の連結ピン42が第1凹部12に挿入されるとともに、第2連結部44がD位置にある第3部品38の第1連結部41と連結される。さらに、E位置にある第4部品39の第1連結部41に対して第2連結部44が連結される。
【0060】
さらに、1組(2枚)のパネル3を案内する第1下部レール5aで第1辺1と第2辺2を構成する場合は、コーナ空間部33に配置されるレール端部配置部材35は、第1部品36のみが使用されることになる。すなわち、第1部品36は、1つでレール端部配置部材35を構成することになる。そして、一方の第1連結部41が第1辺1を構成する第1下部レール5aに連結され、他方の第1連結部41が第2辺2を構成する第1下部レール5aに連結されることになる。
【0061】
なお、3組(6枚)のパネル3を案内する第3下部レール5cと、1組(2枚)のパネル3を案内する第1下部レール5aでコーナ部を構成する場合、レール端部配置部材35は、第1部品36に対して、第3下部レール5cの短辺端部と連結される方向に第2部品37または第3部品38を2つ直列に連結することになる。例えば、図11において、第2下部レール5bを第1下部レール5aに置き換える場合、A位置に第1部品36を配置し、C位置およびD位置に第3部品38を連結して、レール端部配置部材35を構成することになる。
【0062】
以上、上記第2実施形態によれば、以下に記載する効果が得られる。
(2-1)レール端部配置部材35は、部品36~39を組み合わせることで、第1下部レール5a~第3下部レール5cの何れを組み合わせて構成されたコーナ空間部にも適用し、コーナ空間部を埋めることができるとともに、連結することができる。
【0063】
(2-2)2本の下部レールの短辺端部の端面を塞ぐことができる。
(2-3)第1連結部41の連結ピン42は、レール裏面側の第1凹部12または各部品の裏面側に設けられた第2連結部44の第2凹部45に挿入される。また、第2連結部44の連結突部46も、各部品の裏面側に設けられた第1連結部41の係合凹部43に係合される。したがって、表面からは、連結構造が隠れ、平坦な面となる。また、表面におけるデザインの自由度を高めることができる。
【0064】
(2-4)第1部品36の外側縁部36y、第2部品37の外側縁部37y、および、第3部品38の外側縁部38yは、下部レール5の外側縁部5yと同形状を有しているので、下部レール5とレール端部配置部材35の外側縁部5yとの継ぎ目部分を段差が形成されない連続面とすることができる。
【0065】
(2-5)第1下部レール5a、第2下部レール5b、第3下部レール5cの何れを用いてコーナ部を構成したときにも、コーナ空間部33を、第1部品36~第4部品39を組み合わせてレール端部配置部材35を構成することができる。この際、第1部品36は、必須共通部品であるが、残りの第2部品37~第4部品39は、コーナ部を構成する下部レールの組み合わせに応じて選択される共通部品となる。
【0066】
なお、上記第2実施形態は、以下のように変更して実施することもできる。
・各部品36~39は、第1連結部41や第2連結部44を省略してもよい。この場合、レール端部配置部材35は、床面や連結相手の部品やレールの短辺端部に対して固定部材で固定すればよい。
【0067】
・第2実施形態において、3本以上の下部レール5の各延長線が交差する位置のコーナ空間部を埋める場合にも、レール端部配置部材を使用することができる。例えば4本の下部レール5を突き合わせる場合は、矩形形状のコーナ空間部が形成されることになり、この場合、レール端部配置部材は、複数の第4部品39を配列することによって構成すればよい。さらに、6本の下部レール5を突き合わせる場合は、六角形のコーナ空間部が形成されることになり、この場合、レール端部配置部材は、三角形の本体部であって、各辺に連結部に設けられた部品を配列することによって、六角形のコーナ空間部に合わせた形状とすることができる。
【0068】
・2つの下部レール5は、延長線が交差していればコーナ部5x同士が離れていてもよい。
〔第3実施形態〕
図12に示すコーナ間仕切りは、2本の2組(4枚)のパネル3を案内する第2下部レール5bで第1辺1と第2辺2とが構成されている。このコーナ間仕切りは、第1辺1を構成する第2下部レール5bの外側縁部5yに対して第2辺2を構成する第2下部レール5bの短辺端部51bが突き当てられる。すなわち、第1辺1を構成する第2下部レール5bに対して第2辺2を構成する第2下部レール5bの延長線52が交差するように配置される。第2下部レール5bの外側縁部5yは、なだらかな曲面で構成されており、短辺端部51bは、垂直面で構成されている。したがって、外側縁部5yに対して短辺端部51bが突き当てられると、そこには、V字形状を有したコーナ空間部53が構成される。コーナ空間部53は、略V字形状を有した凹み部となる。
【0069】
このようなコーナ部では、第1辺1を構成する第2下部レール5bの短辺端部51aには、第1レール端部配置部材55が配置され、第2辺2を構成する第2下部レール5bの短辺端部51bには、第2レール端部配置部材61が配置される。
【0070】
図13に示すように、第1レール端部配置部材55は、短辺端部51aの端面を覆う本体部56と、レール溝11に挿入される第1挿入ピン57と、第1凹部12に挿入される第2挿入ピン58とを備えている。第1挿入ピン57および第2挿入ピン58は、短辺端部51aに対する連結部を構成する。
【0071】
本体部56は、短辺端部51aの端面と同形状、かつ、同じ大きさをした板状体である。そして、本体部56には、レール溝11に挿入される断面略台形形状を有した第1挿入ピン57が設けられている。第1挿入ピン57は、レール溝11に対して嵌入される。また、本体部56には、第1凹部12に嵌入される第2挿入ピン58が設けられている。したがって、第1レール端部配置部材55は、第2下部レール5bの表側では第1挿入ピン57がレール溝11に挿入され、裏側では第2挿入ピン58が第1凹部12に挿入されることにより、短辺端部51aに配置される。
【0072】
第2レール端部配置部材61は、短辺端部51bの端面を覆う本体部62と、レール溝11に挿入される第1挿入ピン63と、第1凹部12に挿入される第2挿入ピン64とを備えている。なお、第1挿入ピン63および第2挿入ピン64は、短辺端部に対する連結部を構成する。本体部62は、短辺端部51bの端面と対向する面が平坦面で構成されている。また、本体部62は、当該平坦面と反対側であって、第1辺1を構成する第2下部レール5bの外側縁部5yと対向する面が外側縁部5yの外形形状に倣った形状を有した突き当て面62aである。なお、第1挿入ピン63については第1挿入ピン57と同様な構成を有するため、ここでは説明を省略する。また、第2挿入ピン64についても第2挿入ピン58と同様な構成を有するため、ここでは説明を省略する。
【0073】
次に、このように構成されたコーナ間仕切りの作用を説明する。
先ず、第1辺1を構成する第2下部レール5bの短辺端部51aには、第1レール端部配置部材55が配置され、第2辺2を構成する第2下部レール5bの短辺端部51bには、第2レール端部配置部材61が配置される。そして、第1辺1を構成する第2下部レール5bは、床面に固定部材で固定され、第2辺2を構成する第2下部レール5bも床面に固定部材で固定される。第2辺2を構成する第2下部レール5bを床面に固定する際には、第2レール端部配置部材61を第1辺1を構成する第2下部レール5bの外側縁部5yに突き当てる。
【0074】
以上、上記第3実施形態によれば、以下に記載する効果が得られる。
(3-1)第2レール端部配置部材61は、第2辺2を構成する第2下部レール5bの短辺端部51bの端面を塞ぎながらコーナ空間部53を埋めることができる。したがって、見栄えが良くなるとともに、短辺端部21a,21bに物などが引っかかりにくくなる。
【0075】
(3-2)第2レール端部配置部材61は、コーナ空間部53を構成する短辺端部51bの端面を塞ぐことができる。
なお、上記第3実施形態は、以下のように変更して実施することもできる。
【0076】
・第1凹部12は、裏面側を開口端とした凹溝ではなく、連結ピン29a,29b(第1実施形態)、連結ピン42(第2実施形態)、挿入ピン57,58(第3実施形態)が挿入される孔部であってもよい。
【0077】
・各下部レール5a~5cの外側縁部5yは、なだらかな曲面形状ではなく、なだらかな傾斜面であってもよい。外側縁部5yがなだらかな傾斜面の場合、第3実施形態における第2レール端部配置部材61の突き当て面62aも当該傾斜面に合わせた形状となる。
【符号の説明】
【0078】
1…第1辺
2…第2辺
5,5a~5c…下部レール
5x…コーナ部
5y…外側縁部
12…第1凹部
21a,21b…短辺端部
22a,22b…延長線
23…コーナ空間部
26…レール端部配置部材
27…本体部
28a,28b…連結部
29,29a,29b…連結ピン
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13