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特許7502153在庫管理装置、在庫管理方法、及び在庫管理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-10
(45)【発行日】2024-06-18
(54)【発明の名称】在庫管理装置、在庫管理方法、及び在庫管理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/087 20230101AFI20240611BHJP
【FI】
G06Q10/087
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2020181741
(22)【出願日】2020-10-29
(65)【公開番号】P2022072360
(43)【公開日】2022-05-17
【審査請求日】2023-06-20
(73)【特許権者】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 大介
(72)【発明者】
【氏名】林 翔太郎
(72)【発明者】
【氏名】上野 剛光
【審査官】藤原 拓也
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-004287(JP,A)
【文献】特開2018-073291(JP,A)
【文献】特開平07-300211(JP,A)
【文献】特開平10-120121(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
記憶部及び制御部を備え、委託倉庫に倉庫業を委託している業者用の在庫管理装置であって、
前記記憶部には、
商品毎に、賞味期限引当対象/対象外を登録した商品マスタと、
得意先毎に、賞味期限引当対象/対象外を登録した得意先マスタと、
が格納されており、
前記制御部は、
受注番号、得意先、商品、及び受注数を含む受注データを入力する受注入力手段と、
前記受注データに対して在庫の引当を行い、その際、まず、委託倉庫の商品と在庫数を登録した第1の現在庫データを参照して、前記受注データに対して在庫の引当を行い、つぎに、在庫を引き当てた受注データのうち、前記商品マスタ及び得意先マスタを参照して賞味期限引当対象の商品及び得意先については、委託倉庫の商品、在庫数、及び賞味期限を登録した第2の現在庫データを参照して、賞味期限を引き当てる引当手段と、
引き当て後の受注データについて、委託倉庫に対する出荷指示データを作成する出荷指示作成手段と、
を備えたことを特徴とする在庫管理装置。
【請求項2】
前記第1の現在庫データは、前記在庫管理装置で管理し、前記第2の現在庫データは、委託倉庫側で管理し、前記在庫管理装置は、当該委託倉庫の前記第2の現在庫データと同期させることを特徴とする請求項1に記載の在庫管理装置。
【請求項3】
前記引当手段は、前記第2の現在庫データの賞味期限を引き当てる場合は、受注データと委託倉庫、得意先、及び商品が同じ既存の出荷指示データを参照し、最終出荷の賞味期限を取得し、取得した最終出荷の賞味期限以降の在庫を引当対象とすることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の在庫管理装置。
【請求項4】
前記受注データは、ケース数のデータを含み、
前記引当手段は、前記第2の現在庫データの賞味期限を引き当てる場合は、1ケース内に賞味期限が異なる商品が梱包されないように引当を行うことを特徴とする請求項1~請求項3のいずれか1つに記載の在庫管理装置。
【請求項5】
制御部及び記憶部を備えた情報処理装置に実行させるための在庫管理方法であって、
前記記憶部には、
商品毎に、賞味期限引当対象/対象外を登録した商品マスタと、
得意先毎に、賞味期限引当対象/対象外を登録した得意先マスタと、
が格納されており、
前記制御部において実行される、
受注番号、得意先、商品、及び受注数を含む受注データを入力する受注入力工程と、
前記受注データに対して在庫の引当を行い、その際、まず、委託倉庫の商品と在庫数を登録した第1の現在庫データを参照して、前記受注データに対して在庫の引当を行い、つぎに、在庫を引き当てた受注データのうち、前記商品マスタ及び得意先マスタを参照して賞味期限引当対象の商品及び得意先については、委託倉庫の商品、在庫数、及び賞味期限を登録した第2の現在庫データを参照して、賞味期限を引き当てる引当工程と、
引き当て後の受注データについて、委託倉庫に対する出荷指示データを作成する出荷指示作成工程と、
を含むことを特徴とする在庫管理方法。
【請求項6】
制御部及び記憶部を備えた情報処理装置に実行させるための在庫管理プログラムであって、
前記記憶部には、
商品毎に、賞味期限引当対象/対象外を登録した商品マスタと、
得意先毎に、賞味期限引当対象/対象外を登録した得意先マスタと、
が格納されており、
前記制御部において、
受注番号、得意先、商品、及び受注数を含む受注データを入力する受注入力工程と、
前記受注データに対して在庫の引当を行い、その際、まず、委託倉庫の商品と在庫数を登録した第1の現在庫データを参照して、前記受注データに対して在庫の引当を行い、つぎに、在庫を引き当てた受注データのうち、前記商品マスタ及び得意先マスタを参照して賞味期限引当対象の商品及び得意先については、委託倉庫の商品、在庫数、及び賞味期限を登録した第2の現在庫データを参照して、賞味期限を引き当てる引当工程と、
引き当て後の受注データについて、委託倉庫に対する出荷指示データを作成する出荷指示作成工程と、
を実行させるための在庫管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、在庫管理装置、在庫管理方法、及び在庫管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、食品販売会社等の業界では、委託倉庫にて食料品を管理し、顧客からの注文に合わせて委託倉庫に出荷指示をかける業務を行う場合がある。従来、委託倉庫で在庫を管理する在庫管理システムとして、例えば、特許文献1がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2018-101278号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1では、委託倉庫で在庫管理する場合の賞味期限の管理に関して何等記載されていない。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、委託倉庫で在庫管理する場合の賞味期限の管理に関する業務負荷を低減することが可能な在庫管理装置、在庫管理方法、及び在庫管理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、記憶部及び制御部を備え、委託倉庫に倉庫業を委託している業者用の在庫管理装置であって、前記記憶部には、商品毎に、賞味期限引当対象/対象外を登録した商品マスタと、得意先毎に、賞味期限引当対象/対象外を登録した得意先マスタと、が格納されており、前記制御部は、受注番号、得意先、商品、及び受注数を含む受注データを入力する受注入力手段と、前記受注データに対して在庫の引当を行い、その際、まず、委託倉庫の商品と在庫数を登録した第1の現在庫データを参照して、前記受注データに対して在庫の引当を行い、つぎに、在庫を引き当てた受注データのうち、前記商品マスタ及び得意先マスタを参照して賞味期限引当対象の商品及び得意先については、委託倉庫の商品、在庫数、及び賞味期限を登録した第2の現在庫データを参照して、賞味期限を引き当てる引当手段と、引き当て後の受注データについて、委託倉庫に対する出荷指示データを作成する出荷指示作成手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
また、本発明の一態様によれば、前記第1の現在庫データは、前記在庫管理装置で管理し、前記第2の現在庫データは、委託倉庫側で管理し、前記在庫管理装置は、当該委託倉庫の前記第2の現在庫データと同期させることにしてもよい。
【0008】
また、本発明の一態様によれば、前記引当手段は、前記第2の現在庫データの賞味期限を引き当てる場合は、受注データと委託倉庫、得意先、及び商品が同じ既存の出荷指示データを参照し、最終出荷の賞味期限を取得し、取得した最終出荷の賞味期限以降の在庫を引当対象とすることにしてもよい。
【0009】
また、本発明の一態様によれば、前記受注データは、ケース数のデータを含み、前記引当手段は、前記第2の現在庫データの賞味期限を引き当てる場合は、1ケース内に賞味期限が異なる商品が梱包されないように引当を行うことにしてもよい。
【0010】
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、制御部及び記憶部を備えた情報処理装置に実行させるための在庫管理方法であって、前記記憶部には、商品毎に、賞味期限引当対象/対象外を登録した商品マスタと、得意先毎に、賞味期限引当対象/対象外を登録した得意先マスタと、が格納されており、前記制御部において実行される、受注番号、得意先、商品、及び受注数を含む受注データを入力する受注入力工程と、前記受注データに対して在庫の引当を行い、その際、まず、委託倉庫の商品と在庫数を登録した第1の現在庫データを参照して、前記受注データに対して在庫の引当を行い、つぎに、在庫を引き当てた受注データのうち、前記商品マスタ及び得意先マスタを参照して賞味期限引当対象の商品及び得意先については、委託倉庫の商品、在庫数、及び賞味期限を登録した第2の現在庫データを参照して、賞味期限を引き当てる引当工程と、引き当て後の受注データについて、委託倉庫に対する出荷指示データを作成する出荷指示作成工程と、を含むことを特徴とする。
【0011】
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、制御部及び記憶部を備えた情報処理装置に実行させるための在庫管理プログラムであって、前記記憶部には、
商品毎に、賞味期限引当対象/対象外を登録した商品マスタと、得意先毎に、賞味期限引当対象/対象外を登録した得意先マスタと、が格納されており、前記制御部において、受注番号、得意先、商品、及び受注数を含む受注データを入力する受注入力工程と、前記受注データに対して在庫の引当を行い、その際、まず、委託倉庫の商品と在庫数を登録した第1の現在庫データを参照して、前記受注データに対して在庫の引当を行い、つぎに、在庫を引き当てた受注データのうち、前記商品マスタ及び得意先マスタを参照して賞味期限引当対象の商品及び得意先については、委託倉庫の商品、在庫数、及び賞味期限を登録した第2の現在庫データを参照して、賞味期限を引き当てる引当工程と、引き当て後の受注データについて、委託倉庫に対する出荷指示データを作成する出荷指示作成工程と、を実行させるための在庫管理プログラムであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、委託倉庫で在庫管理する場合の賞味期限の管理に関する業務負荷を低減することが可能になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1図1は、本実施の形態における在庫管理システム(装置)の処理イメージを示す図である。
図2図2は、本実施の形態に係る在庫管理装置(システム)の構成の一例を示すブロック図である。
図3図3は、商品マスタの構成例を示す図である。
図4図4は、得意先マスタの構成例を示す図である。
図5図5は、本実施の形態に係る在庫管理装置の制御部の全体の処理の流れを説明するためのフローを示す図である。
図6図6は、本実施の形態に係る在庫管理装置の制御部の処理の流れを説明するための図である。
図7図7は、本実施の形態に係る在庫管理装置の制御部の処理の流れを説明するための図である。
図8図8は、本実施の形態に係る在庫管理装置の制御部の処理の流れを説明するための図である。
図9図9は、本実施の形態に係る在庫管理装置の制御部の処理の流れを説明するための図である。
図10図10は、本実施の形態に係る在庫管理装置の制御部の処理の流れを説明するための図である。
図11図11は、本実施の形態に係る在庫管理装置の制御部の処理の流れを説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は本実施の形態により限定されるものではない。
【0015】
[1.概要]
例えば、食品販売会社等の業界では、委託倉庫にて食料品を管理し、顧客からの注文に合わせて委託倉庫に出荷指示をかける業務を行う場合がある。
【0016】
食料品のため、委託倉庫に保管されている商品のうち賞味期限が古いものから順に出荷する必要がある。基本的には委託倉庫側に出荷を一任しているが、一部賞味期限に厳しい得意先に対しては食品販売会社から賞味期限を指定して出荷する必要があった。
【0017】
しかしながら、例えば、委託倉庫側でピッキング方法が確立されているため、委託倉庫に対して全ての食料品を賞味期限指定すると委託倉庫側のピッキング業務負荷が高くなってしまい、食品販売会社から全ての商品に賞味期限の指定を行うことが難しいものとなっている。
【0018】
従来は、委託倉庫の賞味期限情報を参照して、手書きしていたが、賞味期限が逆転していないか(過去に出荷した賞味期限より古い賞味期限の商品を出荷していないか)のチェックが人の判断になるため、誤りが頻発し得意先によっては賞味期限違いがクレームになることもあった。
【0019】
また、すべての商品に対してシステム上で賞味期限管理を行うことは、仕入業務や委託倉庫の入荷実績情報の登録業務が煩雑になり業務負荷が高くなってしまうため現実的ではなかった。
【0020】
そこで、本実施の形態では、委託倉庫で在庫管理する場合の賞味期限の管理に関する業務負荷を低減するために、委託倉庫で在庫管理する場合に、特定の得意先・商品に対して、出荷時に賞味期限を指定できる仕組みを構築し、特定の得意先・商品に対して、出荷時に商品の賞味期限を自動セットした出荷指示データを委託倉庫に出力できる構成とした。
【0021】
図1は、本実施の形態における在庫管理システム(装置)の処理イメージを示す図である。本実施の形態の在庫管理システムは、例えば、食品販売会社販社等の委託倉庫(他社倉庫)で在庫管理する会社で好適に使用することができる。
【0022】
在庫管理システムは、賞味期限別の在庫管理を行わず(数量のみ)、委託倉庫システムから賞味期限別の第2の現在庫データと同期する。すなわち、在庫管理システムは、委託倉庫の賞味期限管理無しの第1の現在庫データ(数量のみ)のみを管理し、委託倉庫システムで管理する賞味期限管理有りの第2の現在庫データについては、委託倉庫システムが保持する賞味期限管理有りの第2の現在庫データに同期(数時間単位)させてデータを保持する。
【0023】
例えば、在庫管理システムは、数時間単位で委託倉庫システムが保持する賞味期限管理有りの第2の現在庫データを参照して、自己の賞味期限管理有りの第2の現在庫データを更新する。在庫管理システムは、特定の得意先・商品データのみ賞味期限を指定し、委託倉庫システムへ依頼する(例えば、賞味期限の指定件数は全体の1割程度である。)。
【0024】
動作例を説明すると、在庫管理システムは、受注データを入力(計上)すると(T1)、在庫の引当処理(T2)を行う。引当処理(T2)では、まず、在庫管理システムで管理している第1の現在庫データ(賞味期限管理なし)を参照して、受注数量に対して在庫の引当を行う。次に、引当に成功した受注データのうち、マスタを参照して賞味期限管理が必要な得意先・商品については、委託倉庫システムと同期した第2の現在庫データ(賞味期限管理あり)を参照して、賞味期限情報の引当を行う。
【0025】
引当に成功した受注データのうち、賞味期限管理が不要なものについて出荷指示データを作成し、また、賞味期限管理が必要なものについては、賞味期限情報の引当に成功したものについて出荷指示データを作成する(T3)。作成した出荷指示データを委託倉庫システムに送付する。委託倉庫システムでは、出荷指示データに従って、在庫引当(T4)とピッキング・出荷(T5)を行う。
【0026】
[2.構成]
図2を参照して、本実施の形態に係る在庫管理装置の一例について説明する。図2は、本実施の形態に係る在庫管理装置の構成の一例を示すブロック図である。図2において、在庫管理装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。在庫管理装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0027】
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、在庫管理装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、在庫管理装置100と、委託倉庫システム400やサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。
【0028】
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、および、マイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114として記載する場合がある。
【0029】
記憶部106には、各種のデータベース、テーブル、および、ファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等を用いることができる。
【0030】
記憶部106は、商品マスタ106aと、得意先マスタ106bと、受注ファイル106cと、出荷指示ファイル106dと、第1の現在庫データ(賞味期限管理なし)ファイル106eと、第2の現在庫データ(賞味期限管理あり)ファイル106fと、を備えている。図3は、商品マスタ106aの構成例を示す図である。図4は、得意先マスタ106bの構成例を示す図である。マスタは分割したり統合して構成することが可能である。従って、商品マスタ106a及び得意先マスタ106bは、図3及び図4に示す構成に限られるものではない。
【0031】
商品マスタ106aは、図3に示すように、商品コードと賞味期限引当対象(例えば、「1」:対象、「0」:対象外)を関連づけて登録したテーブル等で構成することができる。
【0032】
得意先マスタ106bは、図4に示すように、得意先コードと賞味期限引当対象(例えば、「1」:対象、「0」:対象外)とを関連づけて登録したテーブル等で構成することができる。
【0033】
受注ファイル106cは、受注データを格納するためのファイルである。受注データは、受注番号、得意先コード、倉庫コード、商品コード、受注数、引当数のデータを含んでいてもよい。
【0034】
出荷指示ファイル106dは、出荷指示データを格納するためのファイルである。出荷指示データは、出荷指示番号、受注番号、得意先コード、倉庫コード、商品コード、出荷数、賞味期限のデータを含んでいてもよい。
【0035】
第1の現在庫データファイル106eは、第1の現在庫データ(賞味期限管理なし)を格納するためのファイルである。第1の現在庫データ(賞味期限管理なし)は、倉庫コード、商品コード、在庫数のデータを含んでいてもよい。第1の現在庫データ(賞味期限管理なし)は、在庫管理部102aにより管理され、データの入力・登録・更新が行われる。
【0036】
第2の現在庫データファイル106fは、第2の現在庫データ(賞味期限管理有り)を格納するためのファイルである。第2の現在庫データ(賞味期限管理有り)は、倉庫コード、商品コード、在庫数、賞味期限のデータを含んでいてもよい。第2の現在庫データ(賞味期限管理有り)は、委託倉庫システム400で管理されており、在庫管理部102aは、委託倉庫システム400に定期的にアクセスして、委託倉庫システム400の第2の現在庫データ(賞味期限管理有り)の値に、第2の現在庫データファイル106fの第2の現在庫データ(賞味期限管理有り)を更新する(同期する)。
【0037】
制御部102は、在庫管理装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。制御部102は、機能概念的に、在庫管理部102aと、受注入力部102bと、引当処理部102cと、出荷指示部102dと、マスタメンテ部102eと備えている。
【0038】
在庫管理部102aは、第1の現在庫データ(賞味期限管理なし)を管理し、第1の現在庫データファイル106eの第1の現在庫データ(賞味期限管理なし)の入力・登録・更新を行う。
【0039】
在庫管理部102aは、委託倉庫システム400に定期的にアクセスし、委託倉庫システム400で管理される第2の現在庫データ(賞味期限管理有り)と同期して、第2の現在庫データファイル106fの第2の現在庫データ(賞味期限管理有り)を更新する。
【0040】
受注入力部102bは、受注番号、得意先、商品、及び受注数を含む受注データを入力して、受注ファイル106cに登録する。また、受注入力部102bは、受注ファイル106cに格納した受注データの更新を行う。
【0041】
引当処理部102cは、受注データに対して在庫の引当を行い、その際、まず、委託倉庫の商品と在庫数を登録した第1の現在庫データを参照して、受注データに対して在庫の引当を行い、つぎに、在庫を引き当てた受注データのうち、商品マスタ106a及び得意先マスタ106bを参照して賞味期限引当対象の商品及び得意先については、委託倉庫の商品、在庫数、及び賞味期限を登録した第2の現在庫データを参照して、賞味期限を引き当てる。
【0042】
引当処理部102cは、第2の現在庫データの賞味期限を引き当てる場合は、受注データと委託倉庫、得意先、及び商品が同じ既存の出荷指示データを参照し、最終出荷の賞味期限を取得し、取得した最終出荷の賞味期限以降の在庫を引当対象としてもよい。
【0043】
また、受注データは、ケース数のデータを含むことにしてもよい。この場合、引当処理部102cは、第2の現在庫データの賞味期限を引き当てる場合は、1ケース内に賞味期限が異なる商品が梱包されないように引当を行うことにしてもよい。
【0044】
出荷指示部102dは、引当後の受注データについて、委託倉庫に対する出荷指示データを作成して出力及び出荷指示ファイル106dへ格納する。より具体的には、引当に成功した受注データのうち、賞味期限管理が不要なものについて出荷指示データを作成し、賞味期限管理が必要なものについては、賞味期限情報の引当に成功したものについて出荷指示データを作成する。賞味期限情報の引当に成功しなかったものについては出荷指示データを作成しない。
【0045】
マスタメンテ部102fは、モニタ114に表示される不図示のマスタメンテ画面上での管理者等の操作に応じて、商品マスタ106a及び得意先マスタ106bに対するデータの入力・追加・変更等の編集を行うためのものである。
【0046】
[3.具体例]
本実施の形態に係る在庫管理装置100の制御部の処理の具体例について、図2図511参照して説明する。図5は、本実施の形態に係る在庫管理装置100の全体の処理の流れを説明するためのフローを示す図である。
【0047】
(全体の処理)
図5を参照して、本実施の形態に係る在庫管理装置100の制御部の全体の処理の流れを説明する。図5において、受注入力部102bは、受注入力処理を実行する(ステップS1)。具体的には、受注入力処理では、受注入力部102bは、受注番号、得意先、商品、及び受注数を含む受注データを入力して、受注ファイル106cに格納する。
【0048】
引当処理部102cは、引当処理を実行する(ステップS2)。具体的には、引当処理では、まず、引当処理部102cは、まず、第1の現在庫データファイル106eに格納した第1の現在庫データ(賞味期限管理無し)を参照して、受注データに対して在庫の引当を行う(ステップS2-1)。つぎに、在庫を引き当てた受注データのうち、商品マスタ106a及び得意先マスタ106bを参照して賞味期限引当対象の商品及び得意先については、委託倉庫の商品、在庫数、及び賞味期限を登録した第2の現在庫データ(賞味期限管理有り)を参照して、賞味期限を引き当てる(ステップS2-2)。
【0049】
また、引当処理部102cは、第2の現在庫データの賞味期限を引き当てる場合は、受注データと委託倉庫、得意先、及び商品が同じである、出荷指示ファイル106dに格納されている出荷指示データを参照し、最終出荷の賞味期限を取得し、取得した最終出荷の賞味期限以降の在庫を引当対象としてもよい。
【0050】
また、引当処理部102cは、受注データをケース数で管理する場合においては、第2の現在庫データの賞味期限を引き当てる場合は、1ケース内に賞味期限が異なる商品が梱包されないように引当を行うことにしてもよい。
【0051】
出荷指示部102dは、出荷指示作成処理を実行する(ステップS3)。具体的には、出荷指示作成処理では、出荷指示部102dは、引き当て後の受注データについて、委託倉庫に対する出荷指示データを作成して、出力及び出荷指示ファイル106dへの格納を行う。
【0052】
図6図11は、本実施の形態に係る在庫管理装置100の制御部102の処理の具体例を説明するための図である。図6図11を参照して、本実施の形態に係る在庫管理装置100の制御部102の処理の具体例を説明する。
【0053】
(在庫引当処理)
(1:第1の現在庫データの引当)
引当処理部102cは、まず、第1の現在庫データを参照して、受注データに対して在庫の引当を行う。図6は、第1の現在庫データ(賞味期限管理なし)の引当を説明するための図である。図7は、受注データ及び第1の現在庫データ(賞味管理期限なし)のデータ例を示している。
【0054】
図7(A)に示す受注データの例では、1行目は、受注番号「J001」、得意先コード「T001」、倉庫コード「K01」、商品コード「S001」、受注数「50」、2行目は、受注番号「J002」、得意先コード「T002」、倉庫コード「K01」、商品コード「S002」、受注数「100」、3行目は、受注番号「J003」、得意先コード「T003」、倉庫コード「K01」、商品コード「S003」、受注数「200」、4行目は、受注番号「J004」、得意先コード「T004」、倉庫コード「K01」、商品コード「S004」、受注数「500」となっている。倉庫コード「K01」は、委託倉庫を示している。
【0055】
図7(B)に示す第1の現在庫データ(賞味管理期限なし)の例では、1行目は、倉庫コード「K01」、商品コード「S001」、在庫数「50」、2行目は、倉庫コード「K01」、商品コード「S002」、在庫数「100」、3行目は、倉庫コード「K01」、商品コード「S003」、在庫数「200」、4行目は、倉庫コード「K01」、商品コード「S004」、在庫数「0」となっている。
【0056】
受注データに第1の現在庫データの在庫を先入れ先出しで引き当てると、図7(C)に示すように、受注番号「J001」は引当数「50」、受注番号「J002」は引当数「100」、受注番号「J003」は引当数「200」、受注番号「J004」は引当数「0」となる。
【0057】
(2:第2の現在庫データの引当)
つぎに、引当処理部102cは、第1の現在庫データの在庫を引き当てた受注データのうち、商品マスタ106a及び得意先マスタ106bを参照して賞味期限引当対象の商品及び得意先については、委託倉庫の商品、在庫数、及び賞味期限を含む第2の現在庫データを参照して、賞味期限を引き当てる(ステップS2-2)。図8は、第2の現在庫データの引当を説明するための図である。
【0058】
図8において、賞味期限を引き当てる際には、第2の現在庫データの在庫OKでも以下のチェックによりセットする賞味期限が存在しない場合は第2の現在庫データの在庫(委託倉庫在庫)引当NGとし、明細を保留にする(受注残が残る)。チェック内容は、(1)賞味期限逆転防止チェック、(2)ケース単位での泣き別れチェックである。
【0059】
図9は、受注データ、第2の現在庫(賞味期限管理あり)、商品マスタ106a、得意先マスタ106b、出荷指示データのデータ例を示している。図9(A)は、第1の現在庫データ(賞味期限管理なし)の在庫の引当後の受注データを示している。
【0060】
図9(B)に示す第2の現在庫データ(賞味期限管理あり)例では、1行目は、倉庫コード「K01」、商品コード「S001」、在庫数「50」、賞味期限「2020/12/31」、2行目は、倉庫コード「K01」、商品コード「S002」、在庫数「3」、賞味期限「2020/11/30」となっている。
【0061】
図9(C)に示す商品マスタ106aの例では、1行目は、商品コード「S001」、賞味期限引当対象「1:対象」、2行目は、商品コード「S002」、賞味期限引当対象「1:対象」、3行目は、商品コード「S003」、賞味期限引当対象「0:対象外」となっている。
【0062】
図9(D)に示す得意先マスタ106bの例では、1行目は、得意先コード「T001」、賞味期限引当対象「1:対象」、1行目は、得意先コード「T001」、賞味期限引当対象「1:対象」、2行目は、得意先コード「T002」、賞味期限引当対象「1:対象」、3行目は、得意先コード「T003」、賞味期限引当対象「0:対象外」となっている。
【0063】
商品マスタ106a及び得意先マスタ106bでは、商品コード「S001」及び得意先コード「T001」、商品コード「S002」及び得意先コード「T002」は賞味期限引当対象となっており、商品コード「S003」及び得意先コード「T003」は賞味期限引当対象外となっている。そのため、図7(A)に示す第1の現在庫データの在庫を引き当てた受注データのうち、受注番号「J001」、「J002」は、賞味期限引当対象であり、受注番号「J003」、賞味期限引当対象外である。
【0064】
受注番号「J001」については、第2の現在庫データの1行目の賞味期限「2020/12/31」を引き当て、受注番号「J002」については、第2の現在庫データに在庫がないので、引当NGとし、受注番号「J003」については、賞味期限引当対象ではないので、賞味期限の引当は不要である。
【0065】
図9(F)に示す出荷指示データの例では、1行目は、出荷指示番号「U001」、受注番号「J001」、得意先コード「T001」、倉庫コード「K01」、商品コード「S001」、出荷数「50」、賞味期限「2020/12/31」、2行目は、出荷指示番号「U001」、受注番号「J003」、得意先コード「T003」、倉庫コード「K01」、商品コード「S003」、出荷数「200」、賞味期限「-]となっている。
【0066】
つぎに、引当処理部102cが賞味期限の引当を行う際に実行する(1)賞味期限逆転防止チェックと、(2)ケース単位での泣き別れチェックを説明する。
【0067】
(1)賞味期限逆転防止チェックでは、受注データと倉庫コード、得意先コード、及び商品コードが同じである、出荷指示ファイル106dに格納されている既存の出荷指示データを参照し、最終出荷の賞味期限を取得し、取得した賞味期限以降の第2の現在庫データの在庫を引当対象とする。
【0068】
(2)ケース単位での泣き別れチェックでは、1ケース内に賞味期限が異なる商品が梱包されないように引当を行い、1つの賞味期限で1ケース内の受注数を満たさない場合は引当対象外とする。
【0069】
図10のサンプルデータを参照して、賞味期限逆転防止チェック及びケース単位での泣き別れチェックを説明する。
【0070】
(1)引当対象の受注データの例は、図10(A)に示すように、受注番号「J005」、得意先コード「T001」、倉庫コード「K01」、商品コード「S001」、ケース数「1」、受注数「50」となっており、ケース数のデータを有している。
【0071】
(2)引当対象の受注データと倉庫コード、得意先コード、及び商品コードが同じ既存の出荷指示データを参照する。図10(B)は、出荷指示データ(既存)の例を示しており、1行目は、出荷指示番号「U001」、受注番号「J001」、得意先コード「T001」、倉庫コード「K01」、商品コード「S001」、出荷数「100」、賞味期限「2020/09/30」、2行目は、出荷指示番号「U002」、受注番号「J002」、得意先コード「T001」、倉庫コード「K01」、商品コード「S001」、出荷数「45」、賞味期限「2020/10/15」となっている。
【0072】
3行目は、出荷指示番号「U003」、受注番号「J003」、得意先コード「T001」、倉庫コード「K01」、商品コード「S001」、出荷数「13」、賞味期限「2020/10/31」、4行目は、出荷指示番号「U004」、受注番号「J004」、得意先コード「T001」、倉庫コード「K01」、商品コード「S001」、出荷数「25」、賞味期限「2020/11/20」となっている。最終出荷賞味期限は、4行目の「2020/11/20」である。
【0073】
例えば、複数部門から出荷業務を行う場合、目検での出荷実績の判断は困難である。本実施の形態では、システム化により賞味期限間違いによるクレーム防止を実現した。
【0074】
(3)最終出荷賞味期限以降の賞味期限の商品を第2の現在庫データから引き当てる。図10(C)に示す第2の現在庫データ(賞味期限管理あり)の例では、1行目は、倉庫コード「K01」、商品コード「S001」、在庫数「5」、賞味期限「2020/9/30」、2行目は、倉庫コード「K01」、商品コード「S001」、在庫数「21」、賞味期限「2020/10/31」となっている。
【0075】
3行目は、倉庫コード「K01」、商品コード「S001」、在庫数「45」、賞味期限「2020/11/30」、4行目は、倉庫コード「K01」、商品コード「S001」、在庫数「50」、賞味期限「2020/12/31」、5行目は、倉庫コード「K01」、商品コード「S001」、在庫数「80」、賞味期限「2021/1/31」となっている。
【0076】
第2の現在庫データの1~3行目は、図10(B)の出荷指示データの最終出荷賞味期限が「2020/11/20」であり、「2020/11/20」以前の賞味期限のため、引当対象外であり(賞味期限逆転防止チェック)、また、在庫数が1ケース内の受注数(50)に満たないため、引当対象外である(ケース単位での泣き別れチェック)。
【0077】
2つのチェック後に引当可能な第2の現在庫データのうち最も賞味期限が近い、4行目の[2020/12/31]が引当される。
【0078】
図11は、出荷指示データ(出荷指示書)の出力データサンプルを示している。例えば、CSVデータを委託倉庫システム400へ連携する。委託倉庫システム400では、賞味期限管理有りの明細は、指定した賞味期限の商品を出荷する。また、賞味期限管理無しの明細は、出荷期限の指定はせずに委託倉庫の業務を優先して出荷する。
【0079】
以上説明したように、本実施の形態によれば、商品毎に、賞味期限引当対象/対象外を登録した商品マスタ106aと、得意先毎に、賞味期限引当対象/対象外を登録した得意先マスタ106bと、受注番号、得意先、商品、及び受注数を含む受注データを入力する受注入力部102bと、前記受注データに対して在庫の引当を行い、その際、まず、委託倉庫の商品と在庫数を登録した第1の現在庫データを参照して、前記受注データに対して在庫の引当を行い、つぎに、在庫を引き当てた受注データのうち、前記商品マスタ及び得意先マスタを参照して賞味期限引当対象の商品及び得意先については、委託倉庫の商品、在庫数、及び賞味期限を登録した第2の現在庫データを参照して、賞味期限を引き当てる引当処理部102cと、引き当て後の受注データについて、委託倉庫に対する出荷指示データを作成する出荷指示部102dと、を備えているので、委託倉庫で在庫管理する場合の賞味期限の管理に関する業務負荷を低減することが可能となる。
【0080】
[4.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0081】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0082】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0083】
また、在庫管理装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0084】
例えば、在庫管理装置100が備える処理機能、特に制御部102にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて在庫管理装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部106などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部102を構成する。
【0085】
また、このコンピュータプログラムは、在庫管理装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0086】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0087】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0088】
記憶部106に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0089】
また、在庫管理装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、在庫管理装置100は、当該情報処理装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0090】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能付加に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【符号の説明】
【0091】
100 在庫管理装置
102 制御部
102a 在庫管理部
102b 受注入力部
102c 引当処理部
102d 出荷指示部
102e マスタメンテ部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 商品マスタ
106b 得意先マスタ
106c 受注ファイル
106d 出荷指示ファイル
106e 第1の現在庫データ(賞味期限管理なし)ファイル
106f 第2の現在庫データ(賞味期限管理あり)ファイル
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク
400 委託倉庫システム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11