(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-10
(45)【発行日】2024-06-18
(54)【発明の名称】表示パネル、その駆動方法及び表示装置
(51)【国際特許分類】
G09G 3/3233 20160101AFI20240611BHJP
G09G 3/3275 20160101ALI20240611BHJP
G09G 3/3266 20160101ALI20240611BHJP
G09G 3/30 20060101ALI20240611BHJP
G09G 3/20 20060101ALI20240611BHJP
G09F 9/30 20060101ALI20240611BHJP
H10K 59/131 20230101ALI20240611BHJP
【FI】
G09G3/3233
G09G3/3275
G09G3/3266
G09G3/30 J
G09G3/20 621M
G09G3/20 611F
G09G3/20 680G
G09G3/20 624B
G09G3/20 612E
G09G3/20 622Q
G09G3/20 642K
G09G3/20 641D
G09G3/20 623B
G09G3/20 622B
G09G3/20 612T
G09G3/20 611H
G09G3/20 621A
G09F9/30 338
G09F9/30 365
H10K59/131
(21)【出願番号】P 2020560841
(86)(22)【出願日】2020-01-08
(86)【国際出願番号】 CN2020070886
(87)【国際公開番号】W WO2020168849
(87)【国際公開日】2020-08-27
【審査請求日】2023-01-06
(31)【優先権主張番号】201910129993.5
(32)【優先日】2019-02-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】510280589
【氏名又は名称】京東方科技集團股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】BOE TECHNOLOGY GROUP CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.10 Jiuxianqiao Rd.,Chaoyang District,Beijing 100015,CHINA
(73)【特許権者】
【識別番号】519401479
【氏名又は名称】合肥京東方卓印科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】Hefei BOE Joint Technology Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】Block 15 Group-A Zone-E of Industrial Park in Hefei New Station, Xinzhan District, Hefei, Anhui, 230012,P.R.China
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】袁 粲
(72)【発明者】
【氏名】李 永▲謙▼
(72)【発明者】
【氏名】李 蒙
(72)【発明者】
【氏名】袁 志▲東▼
【審査官】塚本 丈二
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/205574(WO,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2017-0133779(KR,A)
【文献】特開2008-052111(JP,A)
【文献】特開2013-003569(JP,A)
【文献】特開2008-185858(JP,A)
【文献】特開2016-206634(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0130423(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2013/0328855(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第103295540(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09G 3/20-3/38
G09F 9/30
H10K 59/00-59/95
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示パネルであって、
アレイ状に配列される複数の画素ユニットと、前記画素ユニットに接続されるデータ線及びセンス線と、を備え、
各画素ユニットが複数のサブ画素を含み、
同一列の画素ユニットにおける全てのサブ画素が同一のデータ線に接続され、各列の画素ユニットがそれぞれ2本のセンス線に接続され、任意の隣接する2列の画素ユニットがそのうちの1本のセンス線を共用
し、
前記サブ画素に接続されるゲート線グループをさらに備え、
各行の画素ユニットが、走査駆動信号を受信するように2つのゲート線グループにそれぞれ接続され、任意の隣接する2行の画素ユニットがそのうちの1つのゲート線グループを共用し、前記ゲート線グループが第1のゲート線及び第2のゲート線を含み、
前記表示パネルがM×N個の画素ユニット及びN+1行のゲート線グループを含み、各画素ユニットが第1のサブ画素、第2のサブ画素及び第3のサブ画素を含み、
n行目m列目の画素ユニットにおける第1のサブ画素が、それぞれn行目の第1のゲート線、n行目の第2のゲート線、m列目のセンス線及びm列目のデータ線に接続され、
n行目m列目の画素ユニットにおける第2のサブ画素が、それぞれn+1行目の第1のゲート線、n+1行目の第2のゲート線、m+1列目のセンス線及びm列目のデータ線に接続され、
n行目m列目の画素ユニットにおける第3のサブ画素が、それぞれn行目の第1のゲート線、n+1行目の第2のゲート線、m列目のセンス線及びm列目のデータ線に接続され、
Mが列方向の画素ユニットの数を表し、Nが行方向の画素ユニットの数を表し、1≦n≦Nであり、1≦m≦Mであり、M、Nがそれぞれ1より大きい正の整数である
表示パネル。
【請求項2】
各サブ画素が、発光素子と、前記発光素子を駆動して発光させるための画素駆動回路と、前記画素駆動回路をセンシングするためのセンス回路と、を含み、
前記画素駆動回路がデータ書き込みサブ回路及び駆動サブ回路を含み、
前記駆動サブ回路は、前記データ書き込みサブ回路と、前記発光素子と、前記センス回路とに接続され、前記発光素子を駆動して発光させるための駆動電流を制御するように配置され、
前記データ書き込みサブ回路は、前記走査駆動信号を受信し、前記走査駆動信号に応答して、データ電圧を前記駆動サブ回路に書き込むように配置され、
前記センス回路は、前記駆動サブ回路にさらに接続され、前記走査駆動信号を受信し、前記走査駆動信号に応答して、基準電圧信号を前記駆動サブ回路に書き込み、又は、前記駆動サブ回路からセンス電圧信号を読み出すように配置される
請求項
1に記載の表示パネル。
【請求項3】
前記画素駆動回路が記憶サブ回路をさらに含み、
前記記憶サブ回路は、前記発光素子に接続され、書き込まれた前記データ電圧及び前記基準電圧信号を記憶するように配置される
請求項
2に記載の表示パネル。
【請求項4】
前記センス回路が第1のトランジスタを含み、前記データ書き込みサブ回路が第2のトランジスタを含み、前記駆動サブ回路が駆動トランジスタを含み、前記記憶サブ回路がストレージキャパシタを含み、
前記n行目m列目の画素ユニットにおける第1のサブ画素に対して、前記第1のトランジスタのゲートが前記n行目の第1のゲート線に接続され、前記第1のトランジスタの第1の極が前記m列目のセンス線に接続され、前記第2のトランジスタのゲートが前記n行目の第2のゲート線に接続され、前記第2のトランジスタの第1の極が前記m列目のデータ線に接続され、
前記n行目m列目の画素ユニットにおける第2のサブ画素に対して、前記第1のトランジスタのゲートが前記n+1行目の第1のゲート線に接続され、前記第1のトランジスタの第1の極が前記m+1列目のセンス線に接続され、前記第2のトランジスタのゲートが前記n+1行目の第2のゲート線に接続され、前記第2のトランジスタの第1の極が前記m列目のデータ線に接続され、
前記n行目m列目の画素ユニットにおける第3のサブ画素に対して、前記第1のトランジスタのゲートが前記n+1行目の第2のゲート線に接続され、前記第1のトランジスタの第1の極が前記m列目のセンス線に接続され、前記第2のトランジスタのゲートが前記n行目の第1のゲート線に接続され、前記第2のトランジスタの第1の極が前記m列目のデータ線に接続され、
任意のサブ画素に対して、前記第1のトランジスタの第2の極が前記ストレージキャパシタの第1の端に接続され、前記第2のトランジスタの第2の極が前記ストレージキャパシタの第2の端に接続され、前記駆動トランジスタのゲートが前記第2のトランジスタの第2の極に接続され、前記駆動トランジスタの第1の極が前記発光素子のアノードに接続され、前記駆動トランジスタの第2の極が第1の電圧を受信するように第1の電圧端にさらに接続され、前記ストレージキャパシタの第1の端が前記発光素子のアノードに接続され、前記発光素子のカソードが第2の電圧を受信するように第2の電圧端に接続される
請求項
3に記載の表示パネル。
【請求項5】
前記第1のトランジスタと、前記第2のトランジスタと、前記駆動トランジスタとのいずれも、N型のトランジスタ、又はP型のトランジスタである
請求項
4に記載の表示パネル。
【請求項6】
前記n行目の画素ユニットにおける第1のサブ画素と前記n+1行目の画素ユニットにおける第2のサブ画素とからの光が同じ色の光であり、前記n行目の画素ユニットにおける第2のサブ画素と前記n+1行目の画素ユニットにおける第1のサブ画素とからの光が同じ色の光である
請求項
1に記載の表示パネル。
【請求項7】
各画素ユニットにおける第3のサブ画素からの光が同じ色の光である
請求項
1に記載の表示パネル。
【請求項8】
各画素ユニットにおける前記第1のサブ画素と、前記第2のサブ画素と、前記第3のサブ画素とからの光が、お互いに異なる色の光である
請求項
1に記載の表示パネル。
【請求項9】
請求項1~
8のいずれか1項に記載の表示パネルを備える
表示装置。
【請求項10】
ソース駆動チップをさらに含み、
前記ソース駆動チップが、データ電圧を供給するように前記表示パネルにおけるデータ線に接続され、前記ソース駆動チップが、基準電圧信号を供給し又はセンス電圧信号を受信するように前記表示パネルにおけるセンス線に接続される
請求項
9に記載の表示装置。
【請求項11】
ゲート駆動チップをさらに含み、
前記ゲート駆動チップは、前記表示パネルにおけるゲート線グループに接続され、前記ゲート線グループを介して前記表示パネルにおける画素ユニットに走査駆動信号を供給するように配置される
請求項
9に記載の表示装置。
【請求項12】
表示パネルの駆動方法であって、
前記表示パネルは、
アレイ状に配列される複数の画素ユニットと、前記画素ユニットに接続されるデータ線及びセンス線と、を備え、
各画素ユニットが複数のサブ画素を含み、
同一列の画素ユニットにおける全てのサブ画素が同一のデータ線に接続され、各列の画素ユニットがそれぞれ2本のセンス線に接続され、任意の隣接する2列の画素ユニットがそのうちの1本のセンス線を共用し、
前記サブ画素に接続されるゲート線グループをさらに備え、
各行の画素ユニットが、走査駆動信号を受信するように2つのゲート線グループにそれぞれ接続され、任意の隣接する2行の画素ユニットがそのうちの1つのゲート線グループを共用し、前記ゲート線グループが第1のゲート線及び第2のゲート線を含み、
前記表示パネルがM×N個の画素ユニット及びN+1行のゲート線グループを含み、各画素ユニットが第1のサブ画素、第2のサブ画素及び第3のサブ画素を含み、
n行目m列目の画素ユニットにおける第1のサブ画素が、それぞれn行目の第1のゲート線、n行目の第2のゲート線、m列目のセンス線及びm列目のデータ線に接続され、
n行目m列目の画素ユニットにおける第2のサブ画素が、それぞれn+1行目の第1のゲート線、n+1行目の第2のゲート線、m+1列目のセンス線及びm列目のデータ線に接続され、
n行目m列目の画素ユニットにおける第3のサブ画素が、それぞれn行目の第1のゲート線、n+1行目の第2のゲート線、m列目のセンス線及びm列目のデータ線に接続され、
Mが列方向の画素ユニットの数を表し、Nが行方向の画素ユニットの数を表し、1≦n≦Nであり、1≦m≦Mであり、M、Nがそれぞれ1より大きい正の整数であり、
前記表示パネルの駆動方法は、
1フレームの表示期間及びブランキング期間を含み、
前記表示期間において、前記ゲート線グループは、前記走査駆動信号を前記N行の画素ユニットに順次に供給することにより、前記N行の画素ユニットにおける画素駆動回路が、前記N行の画素ユニットにおける発光素子をそれぞれ駆動して発光させることと、
前記ブランキング期間において、前記ゲート線グループは、前記走査駆動信号を前記N行の画素ユニットにおけるi行目の画素ユニットに供給することにより、前記i行目の画素ユニットにおけるセンス回路にセンシングさせることとを含み、
1≦i≦Nである
表示パネルの駆動方法。
【請求項13】
前記表示期間において、前記N行の画素ユニットにおける各行の画素ユニットの駆動周期が、第1の時間帯と、第2の時間帯と、第3の時間帯と、第4の時間帯とを含み、
前記第1の時間帯において、データ電圧がn-1行目m列目の画素ユニットにおける第3のサブ画素に書き込まれるように、前記n-1行目の第1のゲート線の走査駆動信号及び前記n行目の第2のゲート線に入力される走査駆動信号のいずれもハイレベルになり、
前記第2の時間帯において、前記データ電圧がn-1行目m列目の画素ユニットにおける第2のサブ画素及びn行目m列目の画素ユニットにおける第1のサブ画素に書き込まれるように、前記n行目の第2のゲート線の走査駆動信号及び前記n行目の第1のゲート線の走査駆動信号のいずれもハイレベルになり、
前記第3の時間帯において、前記n-1行目の第1のゲート線及び前記n行目の第2のゲート線に入力される走査駆動信号のいずれもローレベルになって前記n-1行目m列目の画素ユニットにおける第3のサブ画素を発光させ、前記データ電圧が前記n行目m列目の画素ユニットにおける第3のサブ画素に書き込まれるように、前記n行目の第1のゲート線の走査駆動信号及び前記n+1行目の第2のゲート線の走査駆動信号のいずれもハイレベルになり、
前記第4の時間帯において、前記n行目の第2のゲート線及び前記n行目の第1のゲート線に入力される走査駆動信号のいずれもローレベルになって前記n-1行目m列目の画素ユニットにおける第2のサブ画素及び前記n行目m列目の画素ユニットにおける第1のサブ画素を発光させ、前記データ電圧が前記n行目m列目の画素ユニットにおける第2のサブ画素及びn+1行目m列目の画素ユニットにおける第1のサブ画素に書き込まれるように、前記n+1行目の第2のゲート線の走査駆動信号及び前記n+1行目の第1のゲート線の走査駆動信号のいずれもハイレベルになる
請求項
12に記載の表示パネルの駆動方法。
【請求項14】
前記m列目のセンス線及び前記m+1列目のセンス線の夫々に基準電圧信号が入力されることをさらに含む
請求項
13に記載の表示パネルの駆動方法。
【請求項15】
前記ブランキング期間において、前記N行の画素ユニットにおける各行の画素ユニットの駆動周期は、第5の時間帯と、第6の時間帯と、第7の時間帯と、第8の時間帯とを含み、
前記第5の時間帯において、n-1行目m列目の画素ユニットにおける第1のサブ画素及びn-2行目m列目の画素ユニットにおける第2のサブ画素を補償するように、前記n-1行目m列目の画素ユニットにおける第1のサブ画素のセンス電圧信号及び前記n-2行目m列目の画素ユニットにおける第2のサブ画素のセンス電圧信号を読み取り、
前記第6の時間帯において、前記n-1行目m列目の画素ユニットにおける第3のサブ画素を補償するように、前記n-1行目m列目の画素ユニットにおける第3のサブ画素のセンス電圧信号を読み取り、
前記第7の時間帯において、前記n行目m列目の画素ユニットにおける第1のサブ画素及び前記n-1行目m列目の画素ユニットにおける第2のサブ画素を補償するように、前記n行目m列目の画素ユニットにおける第1のサブ画素のセンス電圧信号及び前記n-1行目m列目の画素ユニットにおける第2のサブ画素のセンス電圧信号を読み取り、
前記第8の時間帯において、前記n行目m列目の画素ユニットにおける第3のサブ画素を補償するように、前記n行目m列目の画素ユニットにおける第3のサブ画素のセンス電圧信号を読み取り、
3≦n≦Nであり、Nが3より大きい正の整数である
請求項
12~
14のいずれか1項に記載の表示パネルの駆動方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は、2019年2月21日に出願された中国特許出願第201910129993.5号に対する優先権を主張し、本願の一部として、上記の中国特許出願の開示内容の全てをここに引用することにより援用される。
【0002】
本開示の実施例は、表示パネル、その駆動方法及び表示装置に関する。
【背景技術】
【0003】
表示技術の発展に伴い、OLED(Organic Light-Emitting Diode、有機発光ダイオード)表示パネルは、その低消費電力、低生産コスト、自発光、広視野角および速い応答速度などの利点から、人々に広く注目されている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示の少なくとも1つの実施例によれば、アレイ状に配列される複数の画素ユニットと、前記画素ユニットに接続されるデータ線及びセンス線と、を備える表示パネルであって、各画素ユニットが複数のサブ画素を含み、同一列の画素ユニットにおける全てのサブ画素が同一のデータ線に接続され、各列の画素ユニットがそれぞれ2本のセンス線に接続され、任意の隣接する2列の画素ユニットがそのうちの1本のセンス線を共用する表示パネルが提供されている。
【0005】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示パネルにおいて、前記サブ画素に接続されるゲート線グループをさらに備え、各行の画素ユニットが、走査駆動信号を受信するように、2つのゲート線グループにそれぞれ接続され、任意の隣接する2行の画素ユニットがそのうちの1つのゲート線グループを共用し、前記ゲート線グループが第1のゲート線及び第2のゲート線を含む。
【0006】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示パネルにおいて、前記表示パネルがM×N個の画素ユニット及びN+1行のゲート線グループを含み、各画素ユニットが第1のサブ画素、第2のサブ画素及び第3のサブ画素を含み、n行目m列目の画素ユニットにおける第1のサブ画素が、それぞれn行目の第1のゲート線、n行目の第2のゲート線、m列目のセンス線及びm列目のデータ線に接続され、n行目m列目の画素ユニットにおける第2のサブ画素が、それぞれn+1行目の第1のゲート線、n+1行目の第2のゲート線、m+1列目のセンス線及びm列目のデータ線に接続され、n行目m列目の画素ユニットにおける第3のサブ画素が、それぞれn行目の第1のゲート線、n+1行目の第2のゲート線、m列目のセンス線及びm列目のデータ線に接続され、Mが列方向の画素ユニットの数を表し、Nが列方向の画素ユニットの数を表し、1≦n≦Nであり、1≦m≦Mであり、M、Nがそれぞれ1より大きい正の整数である。
【0007】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示パネルにおいて、各サブ画素が、発光素子と、前記発光素子を駆動して発光させるための画素駆動回路と、前記画素駆動回路をセンシングするためのセンス回路と、を含み、前記画素駆動回路がデータ書き込みサブ回路及び駆動サブ回路を含み、前記駆動サブ回路は、前記データ書き込みサブ回路と、前記発光素子と、前記センス回路とに接続され、前記発光素子を駆動して発光させるための駆動電流を制御するように配置され、前記データ書き込みサブ回路は、前記走査駆動信号を受信し、前記走査駆動信号に応答して、データ電圧を前記駆動サブ回路に書き込むように配置され、前記センス回路は、前記駆動サブ回路にさらに接続され、前記走査駆動信号を受信し、前記走査駆動信号に応答して、基準電圧信号を前記駆動サブ回路に書き込み、又は、前記駆動サブ回路からセンス電圧信号を読み出すように配置される。
【0008】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示パネルにおいて、前記画素駆動回路が記憶サブ回路をさらに含み、前記記憶サブ回路は、前記発光素子に接続され、書き込まれた前記データ電圧及び前記基準電圧信号を記憶するように配置される。
【0009】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示パネルにおいて、前記センス回路が第1のトランジスタを含み、前記データ書き込みサブ回路が第2のトランジスタを含み、前記駆動サブ回路が駆動トランジスタを含み、前記記憶サブ回路がストレージキャパシタを含み、前記n行目m列目の画素ユニットにおける第1のサブ画素に対して、前記第1のトランジスタのゲートが前記n行目の第1のゲート線に接続され、前記第1のトランジスタの第1の極が前記m列目のセンス線に接続され、前記第2のトランジスタのゲートが前記n行目の第2のゲート線に接続され、前記第2のトランジスタの第1の極が前記m列目のデータ線に接続され、前記n行目m列目の画素ユニットにおける第2のサブ画素に対して、前記第1のトランジスタのゲートが前記n+1行目の第1のゲート線に接続され、前記第1のトランジスタの第1の極が前記m+1列目のセンス線に接続され、前記第2のトランジスタのゲートが前記n+1行目の第2のゲート線に接続され、前記第2のトランジスタの第1の極が前記m列目のデータ線に接続され、前記n行目m列目の画素ユニットにおける第3のサブ画素に対して、前記第1のトランジスタのゲートが前記n+1行目の第2のゲート線に接続され、前記第1のトランジスタの第1の極が前記m列目のセンス線に接続され、前記第2のトランジスタのゲートが前記n行目の第1のゲート線に接続され、前記第2のトランジスタの第1の極が前記m列目のデータ線に接続され、任意のサブ画素に対して、前記第1のトランジスタの第2の極が前記ストレージキャパシタの第1の端に接続され、前記第2のトランジスタの第2の極が前記ストレージキャパシタの第2の端に接続され、前記駆動トランジスタのゲートが前記第2のトランジスタの第2の極に接続され、前記駆動トランジスタの第1の極が前記発光素子のアノードに接続され、前記駆動トランジスタの第2の極が第1の電圧を受信するように第1の電圧端に接続され、前記ストレージキャパシタの第1の端が前記発光素子のアノードにさらに接続され、前記発光素子のカソードが第2の電圧を受信するように第2の電圧端に接続される。
【0010】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示パネルにおいて、前記第1のトランジスタと、前記第2のトランジスタと、前記駆動トランジスタとのいずれも、N型のトランジスタ、又はP型のトランジスタである。
【0011】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示パネルにおいて、前記n行目の画素ユニットにおける第1のサブ画素と前記n+1行目の画素ユニットにおける第2のサブ画素とからの光が同じ色の光であり、前記n行目の画素ユニットにおける第2のサブ画素と前記n+1行目の画素ユニットにおける第1のサブ画素とからの光が同じ色の光である。
【0012】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示パネルにおいて、各画素ユニットにおける第3のサブ画素からの光が同じ色の光である。
【0013】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示パネルにおいて、各画素ユニットにおける前記第1のサブ画素と、前記第2のサブ画素と、前記第3のサブ画素とからの光が、お互いに異なる色の光である。
【0014】
本開示の少なくとも1つの実施例によれば、請求項1~10のいずれか1項に記載の表示パネルを備える表示装置がさらに提供されている。
【0015】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示装置において、ソース駆動チップをさらに含み、前記ソース駆動チップが、データ電圧を供給するように前記表示パネルにおけるデータ線に接続され、前記ソース駆動チップが、基準電圧信号を供給し又はセンス電圧信号を受信するように前記表示パネルにおけるセンス線に接続される。
【0016】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示装置において、ゲート駆動チップをさらに含み、前記ゲート駆動チップは、前記表示パネルにおけるゲート線グループに接続され、前記ゲート線グループを介して前記表示パネルにおける画素ユニットに走査駆動信号を供給するように配置される。
【0017】
本開示の少なくとも1つの実施例によれば、表示パネルの駆動方法であって、1フレームの表示期間及びブランキング期間を含み、前記表示期間において、前記ゲート線グループは、前記走査駆動信号を前記N行の画素ユニットに順次に供給することにより、前記N行の画素ユニットにおける画素駆動回路が、前記N行の画素ユニットにおける発光素子をそれぞれ駆動して発光させることと、前記ブランキング期間において、前記ゲート線グループは、前記走査駆動信号を前記N行の画素ユニットにおけるi行目の画素ユニットに供給することにより、前記i行目の画素ユニットにおけるセンス回路にセンシングさせることとを含み、1≦i≦Nである表示パネルの駆動方法がさらに提供されている。
【0018】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例に係る駆動方法において、前記表示期間において、前記N行の画素ユニットにおける各行の画素ユニットの駆動周期が、第1の時間帯と、第2の時間帯と、第3の時間帯と、第4の時間帯とを含み、前記第1の時間帯において、データ電圧が前記n-1行目m列目の画素ユニットにおける第3のサブ画素に書き込まれるように、前記n-1行目の第1のゲート線の走査駆動信号及び前記n行目の第2のゲート線に入力される走査駆動信号のいずれもハイレベルになり、前記第2の時間帯において、前記データ電圧がn-1行目m列目の画素ユニットにおける第2のサブ画素及びn行目m列目の画素ユニットにおける第1のサブ画素に書き込まれるように、前記n行目の第2のゲート線の走査駆動信号及び前記n行目の第1のゲート線の走査駆動信号のいずれもハイレベルになり、前記第3の時間帯において、前記n-1行目m列目の画素ユニットにおける第3のサブ画素を発光させるように前記n-1行目の第1のゲート線及び前記n行目の第2のゲート線に入力される走査駆動信号のいずれもローレベルになり、前記データ電圧が前記n行目m列目の画素ユニットにおける第3のサブ画素に書き込まれるように、前記n行目の第1のゲート線の走査駆動信号及び前記n+1行目の第2のゲート線の走査駆動信号のいずれもハイレベルになり、前記第4の時間帯において、前記n-1行目m列目の画素ユニットにおける第2のサブ画素及び前記n行目m列目の画素ユニットにおける第1のサブ画素を発光させるように前記n行目の第2のゲート線及び前記n行目の第1のゲート線に入力される走査駆動信号のいずれもローレベルになり、前記データ電圧が前記n行目m列目の画素ユニットにおける第2のサブ画素及びn+1行目m列目の画素ユニットにおける第1のサブ画素に書き込まれるように、前記n+1行目の第2のゲート線の走査駆動信号及び前記n+1行目の第1のゲート線の走査駆動信号のいずれもハイレベルになる。
【0019】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例に係る駆動方法において、前記m列目のセンス線及び前記m+1列目のセンス線の夫々に基準電圧信号が入力されることをさらに含む。
【0020】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例に係る駆動方法において、前記ブランキング期間において、前記N行の画素ユニットにおける各行の画素ユニットの駆動周期が第5の時間帯と、第6の時間帯と、第7の時間帯と、第8の時間帯とを含み、前記第5の時間帯において、前記n-1行目m列目の画素ユニットにおける第1のサブ画素及び前記n-2行目m列目の画素ユニットにおける第2のサブ画素を補償するように、n-1行目m列目の画素ユニットにおける第1のサブ画素のセンス電圧信号及びn-2行目m列目の画素ユニットにおける第2のサブ画素のセンス電圧信号を読み取り、前記第6の時間帯において、前記n-1行目m列目の画素ユニットにおける第3のサブ画素を補償するように、前記n-1行目m列目の画素ユニットにおける第3のサブ画素のセンス電圧信号を読み取り、前記第7の時間帯において、前記n行目m列目の画素ユニットにおける第1のサブ画素及び前記n-1行目m列目の画素ユニットにおける第2のサブ画素を補償するように、前記n行目m列目の画素ユニットにおける第1のサブ画素のセンス電圧信号及び前記n-1行目m列目の画素ユニットにおける第2のサブ画素のセンス電圧信号を読み取り、前記第8の時間帯において、前記n行目m列目の画素ユニットにおける第3のサブ画素を補償するように、前記n行目m列目の画素ユニットにおける第3のサブ画素のセンス電圧信号を読み取り、3≦n≦Nであり、Nが3より大きい正の整数である。
【図面の簡単な説明】
【0021】
本開示の実施例の技術案をより明確に説明するために、以下の実施例の図面が簡単に説明され、以下の説明における図面は、本開示のいくつかの実施例にのみ関し、本開示を限定するものではないことが明らかであろう。
【0022】
【
図1B】本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示パネルの模式的な構成図である。
【
図1C】本開示の少なくとも1つの実施例に係るサブ画素の模式的な構成図である。
【
図2】本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示パネルの回路図である。
【
図3】
図2に示す画素ユニットの部分模式図である。
【
図4】本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示パネルの駆動タイミング図である。
【
図5】本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示パネルの表示期間及びブランキング期間のタイミング図である。
【
図6】本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示装置の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本開示の実施例の目的、技術案、および利点をより明確にするために、以下、本開示の実施例の技術案が、本開示の実施例の図面と併せて、明確かつ完全に説明される。明らかに、記載された実施例は、本開示の一部の実施例であり、すべての実施例ではない。本開示の記載された実施例に基づいて、発明的な労力を必要とすることなく当業者によって得られる他のすべての実施例は、本開示の保護範囲に属する。
【0024】
特に定義されない限り、本開示で使用される技術用語または科学用語は、本開示が属する技術分野の当業者によって理解される通常の意味である。本開示で使用される「第1の」、「第2の」および類似語は、任意の順序、数、または重要性を意味せず、異なる構成要素を区別するために使用されるだけである。同様に、「1個の」、「1つの」、または「当該」などの類似語は、数量の限定を意味するのではなく、少なくとも1つの存在を意味する。「含む」または「備える」などの類似語は、単語の前に登場する要素または物体が、単語の後に登場する要素または物体およびその等価物を包含し、他の要素または物体を除外しないことを意味する。「接続される」または「連結される」などの用語は、物理的または機械的接続に限定されず、直接的または間接的を問わず、電気的接続を含むことができる。「上」、「下」、「左」、「右」等は、相対的な位置関係を示すためのものに過ぎず、記述されるオブジェクトの絶対的な位置が変化すると、それに応じて相対的な位置関係も変化する可能性がある。
【0025】
以下、本開示を具体的な実施例のいくつかを用いて説明する。本開示の実施例の以下の説明を明瞭かつ簡潔に保つために、既知の機能および既知の構成要素の詳細な説明を省略する。本開示の実施例の任意の構成要素が1つ以上の図面に現れる場合、それらの構成要素は、各図面において同一又は類似の参照符号で表される。
【0026】
OLED表示装置における画素回路は、一般にマトリクス駆動方式が採用されており、各画素ユニットにスイッチング素子を導入するか否かによって、アクティブマトリクス(Active Matrix)駆動とパッシブマトリクス(Passive Matrix)駆動とに分けられる。AMOLEDは、各画素の画素回路に1セットの薄膜トランジスタとストレージキャパシタを集積化し、薄膜トランジスタとストレージキャパシタに対する駆動制御によってOLEDを流れる電流を制御し、必要に応じてOLEDを発光させる。AMOLED表示装置に使用される基本画素回路は、通常、2T1C画素回路であり、即ち、2個の薄膜トランジスタ( Thin-film transistor、TFT )と1個のストレージキャパシタCstを用いてOLEDを駆動して発光させる機能を実現する。
【0027】
一般的なOLED表示パネルでは、補償技術によって表示品質を向上させる必要がある。OLED表示パネルのサブ画素ユニットを補償する場合、サブ画素ユニットに画素補償回路を設置して内部補償を行う以外に、センストランジスタを設置して外部補償を行うこともできる。
図1(A)は、外部補償の画素回路の模式図である。
図1Aに示すように、この画素回路は、スイッチングトランジスタT1、駆動トランジスタT3、ストレージキャパシタCst、センストランジスタT2、及び有機EL素子(有機発光ダイオード)を含む。例えば、このセンストランジスタT2は、補償機能を実現することができる。例えば、このスイッチングトランジスタT1のゲートは、ゲート線に接続されて走査駆動信号G1を受信し、例えば、このスイッチングトランジスタT1のソースはデータ線に接続されてデータ信号Vdataを受信し、このスイッチングトランジスタT1のドレインは、駆動トランジスタT3のゲートに接続され、駆動トランジスタT3のドレインは第1の電圧端に接続されて第1の電圧Vdd(高電圧)を受信し、駆動トランジスタT3のソースはEL素子のアノード端に接続され、ストレージキャパシタCstの一端はスイッチングトランジスタT1のドレイン及び駆動トランジスタT3のゲートに接続され、他端は駆動トランジスタT3のソースに接続され、EL素子のカソード端は第2の電圧端に接続されて第2の電圧Vss(低電圧、例えば接地電圧)を受信する。例えば、ゲート線を介して走査信号G1が印加されてスイッチングトランジスタT1をオンさせる時に、データ駆動回路がゲート線を介して入力するデータ信号Vdataは、スイッチングトランジスタT1を介してストレージキャパシタCstを充電することができ、これによってストレージキャパシタCstにデータ信号Vdataを保存することができ、また、保存されたデータ信号Vdataによって駆動トランジスタT3のオンの程度を制御することができ、これによって駆動トランジスタT3を流れてOLEDを駆動して発光させる電流の大きさを制御することができ、すなわち、この電流によって当該画素の発光階調を決定する。
【0028】
図1(A)に示すように、センストランジスタT2は、第1の端が駆動トランジスタT3のソースに接続され、第2の端がセンス線SLを介して検出回路(例えば、抵抗Rvc、容量Cvc、例えばAD変換(ADC)、増幅器等の素子)に接続され、ゲートが補償走査信号G2を受信する。これにより、補償走査信号G2を印加して駆動トランジスタT3をオンさせた後、センストランジスタT2を介して検出回路を充電し、駆動トランジスタT3のソース電位を変化させる。駆動トランジスタT3のソース電位Vsが駆動トランジスタT3のゲート電位Vgと駆動トランジスタT3の閾値電圧Vthとの差分に等しくなると、駆動トランジスタT3がオフになる。このとき、駆動トランジスタT3がオフになった後、オンしたセンストランジスタT2を介して駆動トランジスタT3のソースからセンス電圧(すなわち、駆動トランジスタT3がオフになった後のソースの電圧Vb)を取得してもよい。駆動トランジスタT3がオフになった後のソースの電圧Vbを取得した後、駆動トランジスタの閾値電圧Vth=Vdata-Vbを取得することができ、これにより、各画素回路における駆動トランジスタの閾値電圧に基づいて、補償データを各画素回路ごとに作成(すなわち決定)することができ、表示パネルの各サブ画素の閾値電圧補償機能を実現することができる。
【0029】
より高い表示効果を追求するために、8Kの表示パネルなどのような高解像度のOLED表示パネルが現れ、高解像度のOLED表示パネルを製作した後、ソース駆動チップを表示パネルにおけるデータ線とセンス線にCOF(Chip On Film)を用いて接続する必要があり、具体的には、例えば、COFは、一方の面が表示パネルにおけるデータ線とセンス線に接着され、他方の面が、ソース駆動チップが固定された回路基板に接着される。
【0030】
しかし、高解像度のOLED表示パネルでは、データ線とセンス線の数が大幅に増加し、ソース駆動チップから供給される信号をデータ線とセンス線に入力するために、回路基板とCOFに設計される必要がある信号伝送線も増加し、ハードウェアコストが高くなり、COFを用いて接着する場合、接着の難しさも増加する。
【0031】
本開示の少なくとも1つの実施例によれば、アレイ状に配列される複数の画素ユニットと、画素ユニットに接続されるデータ線及びセンス線と、を備える表示パネルであって、各画素ユニットが複数のサブ画素を含み、同一列の画素ユニットにおける全てのサブ画素が同一のデータ線に接続され、各列の画素ユニットがそれぞれ2本のセンス線に接続され、任意の隣接する2列の画素ユニットがそのうちの1本のセンス線を共用する表示パネルが提供されている。
【0032】
本開示の実施例において、同一列の画素ユニットにおける全てのサブ画素が同一のデータ線に接続され、各列の画素ユニットがそれぞれ2本のセンス線に接続され、任意の隣接する2列の画素ユニットがそのうちの1本のセンス線を共用することで、データ線及びセンス線の数を減少させ、その後にCOFを用いてソース駆動チップを表示パネルにおけるデータ線及びセンス線に接続する場合、ハードウェアのコスト及び接着の難しさを低減させ、接着の優良率を向上させることができる。
【0033】
本開示の上記目的、特徴や利点をより明らかで理解しやすくするために、以下に、本開示について、添付する図面と具体的な実施例を組合せて、より詳細に説明する。
【0034】
本開示の少なくとも1つの実施例によれば、表示パネルが提供されており、
図1Bは本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示パネルの構成図を示す。
【0035】
図1Bに示すように、この表示パネル110は、アレイ状に配列される複数の画素ユニット10と、画素ユニット10に接続されるデータ線及びセンス線とを備え、
図1Bに示すように、データ線Dm、データ線Dm+1、センス線Sm、センス線Sm+1、及びセンス線Sm+2であり、各画素ユニット10は3つのサブ画素を含み、例えば、
図1Bに示すように、同一列の画素ユニット10の全てのサブ画素は、同一のデータ線に接続され、各列の画素ユニット10は、それぞれ2本のセンス線に接続され、任意の隣接する2列の画素ユニットは、そのうちの1本のセンス線を共用する。例えば、このセンス線は、センス信号(例えば、基準電圧信号)を供給するか、またはセンス電圧信号の伝送を受信するために使用される。例えば、mは1以上の整数である。
【0036】
なお、各画素ユニット10は、6個、9個等といったより多くのサブ画素を有してもよく、本開示の実施例はこれに限定されない。
【0037】
図1Bに示すように、左から右にm列目の画素ユニット10とm+1列目の画素ユニット10であり、m列目の画素ユニット10の全てのサブ画素はデータ線Dmに接続され、m+1列目の画素ユニット10の全てのサブ画素はデータ線Dm+1に接続され、これにより、表示パネルのデータ線の数を減らすことができ、m列目の画素ユニット10は、それぞれセンス線Sm及びセンス線Sm+1に接続され、m+1列目の画素ユニットは、それぞれセンス線Sm+1及びセンス線Sm+2に接続されていることで、m列目の画素ユニット10とm+1列目の画素ユニット10とがセンス線Sm+1を共用しているので、表示パネルのセンス線の数を減らすことができることが分かる。
【0038】
以下、表示パネルがM×N個の画素ユニット10を含み、各画素ユニット10が第1のサブ画素11、第2のサブ画素12及び第3のサブ画素13を含むことを例として説明し、本開示の実施例と従来の表示パネルにおけるデータ線とセンス線との数の相違点を説明する。例えば、Mが列方向の画素ユニットの数を表し、Nが行方向の画素ユニットの数を表し、M、Nは1より大きい正の整数である。
【0039】
従来の表示パネルの画素ユニットにおけるサブ画素の2つの配列方式があり、第1の配列方式はStrip (ストライプ)配列であり、すなわち、画素ユニットにおける第1のサブ画素、第2のサブ画素及び第3のサブ画素が横並びに配列され、各列の画素ユニットにおける第1のサブ画素、第2のサブ画素及び第3のサブ画素がそれぞれ1本のデータ線に接続され、且つ、各列の画素ユニットにおける全てのサブ画素が1本のセンス線を共用し、この場合、第1の配列方式を採用する表示パネルは、データ線及びセンス線の数が4×M本であり、第2の配列方式はSquare(品字型)配列であり、各列の画素ユニットはそれぞれ2本のデータ線に接続され、且つ、各列の画素ユニットにおける全てのサブ画素が1本のセンス線を共用し、この場合、第2の配列方式を採用する表示パネルは、データ線およびセンス線の数は3×M本である。
【0040】
本開示の実施例において、同一列の画素ユニット10における全てのサブ画素が同一のデータ線に接続され、各列の画素ユニット10がそれぞれ2本のセンス線に接続され、任意の隣接する2列の画素ユニット10がそのうちの1本のセンス線を共用することから、本開示の実施例において、表示パネルにおけるデータ線及びセンス線の数が2×M+1本である。
【0041】
2×M+1<3×M<4×Mであるので、本開示の実施例に係る表示パネルは、データ線及びセンス線の数を大きく減らすことができ、COFを用いてソース駆動チップを表示パネルにおけるデータ線及びセンス線に接続する場合、ハードウェアのコスト及び接着の難しさを減らし、接着の優良率を向上させることができる。
【0042】
例えば、8K表示パネルの解像度は7680×4320であり、すなわち、表示パネルは7680×4320個の画素ユニット10を含み、従来の第1の配列方式を採用する表示パネルは、そのデータ線及びセンス線の数が7680×4=30720本であり、従来の第2の配列方式の表示パネルは、そのデータ線及びセンス線の数が7680×3=23040本であり、これに対して、本開示の実施例に係る表示パネルにおけるデータ線及びセンス線の数は、7680×2+1=15361本であり、データ線及びセンス線の数が大幅に減少していることが分かる。
【0043】
したがって、本開示の実施例に係る表示パネルのデータ線及びセンス線の数は、従来の表示パネルのデータ線及びセンス線の数よりも少ないため、表示パネルのデータ線及びセンス線の数が少なくなり、その後にCOFを用いてソース駆動チップを表示パネルのデータ線及びセンス線とに接続する場合、回路基板及びCOFに設計する必要がある信号伝送線が少なくなり、これによって、回路基板及びCOFのハードウェアのコストを低減させ、COFを用いて接着する場合、接着の難しさも低下し、接着の優良率が向上することが分かる。
【0044】
また、表示パネルのデータ線及びセンス線の数が多い場合、必要があるソース駆動チップのピンが多くなり、ソース駆動チップのコストが増加するため、本開示の実施例に係る表示パネルのデータ線及びセンス線の数が減少することで、必要があるソース駆動チップのピンの数も減少し、ソース駆動チップのコストを低減させる。
【0045】
なお、各画素ユニット10におけるサブ画素の数は、
図1(B)に示すように、第1のサブ画素11、第2のサブ画素12及び第3のサブ画素13の3つだけでなく、各画素ユニット10は、複数のサブ画素を含んでもよく、例えば、4つのサブ画素等を含んでもよい。
【0046】
本開示のいくつかの実施例において、表示パネル110がサブ画素に接続されるゲート線グループをさらに含み、各行の画素ユニット10が2つのゲート線グループにそれぞれ接続され、且つ、任意の隣接する2行の画素ユニット10がそのうちの1つのゲート線グループを共用し、ゲート線グループが第1のゲート線及び第2のゲート線を含み、
図1Bに示すように、第1のゲート線G1_<n-1>、第1のゲート線G1_<n>、第1のゲート線G1_<n+1>、第1のゲート線G1_<n+2>、第2のゲート線G2_<n-1>、第2のゲート線G2_<n>、第2のゲート線G2_<n+1>及び第2のゲート線G2_<n+2>である。例えば、この例において、nが2よりも大きい整数である。
【0047】
ここで、第1のゲート線G1_<n-1>と第2のゲート線G2_<n-1>とが1つのゲート線グループを構成し、第1のゲート線G1_<n>と第2のゲート線G2_<n>とが1つのゲート線グループを構成し、第1のゲート線G1_<n+1>と第2のゲート線G2_<n+1>とが1つのゲート線グループを構成し、第1のゲート線G1_<n+2>と第2のゲート線G2_<n+2>とが1つのゲート線グループを構成する。
【0048】
図1Bに示すように、上から下に、それぞれn-1行目の画素ユニット10、n行目の画素ユニット10及びn+1行目の画素ユニット10であり、n-1行目の画素ユニット10が、第1のゲート線G1_<n-1>及び第2のゲート線G2_<n-1>を含むゲート線グループと、第1のゲート線G1_<n>及び第2のゲート線G2_<n>を含むゲート線グループとにそれぞれ接続され、n行目の画素ユニット10が、第1のゲート線G1_<n>及び第2のゲート線G2_<n>を含むゲート線グループと、第1のゲート線G1_<n+1>及び第2のゲート線G2_<n+1>を含むゲート線グループとにそれぞれ接続され、n+1行目の画素ユニット10が、第1のゲート線G1_<n+1>及び第2のゲート線G2_<n+1>を含むゲート線グループと、第1のゲート線G1_<n+2>及び第2のゲート線G2_<n+2>を含むゲート線グループとにそれぞれ接続され、このように、n行目の画素ユニット10とn-1行目の画素ユニット10とが、第1のゲート線G1_<n>及び第2のゲート線G2_<n>を含むゲート線グループを共用し、n行目の画素ユニット10とn+1行目の画素ユニット10とが、第1のゲート線G1_<n+1>及び第2のゲート線G2_<n+1>を含むゲート線グループを共用する。
【0049】
表示パネル110がM×N個の画素ユニット10を含み、表示パネル110の解像度がM×Nである場合、本開示の実施例に係る表示パネル110におけるゲート線の数は2×N+2であるが、従来の表示パネルにおけるゲート線の数は2×Nであるため、本開示の実施例に係る表示パネルにおけるゲート線は、従来の表示パネルにおけるゲート線より2本多く、ゲート線の数の増加量がほとんど無視できるほど小さいため、本開示の実施例は、ゲート線をほとんど増加させることなく、データ線及びセンス線の数を減少させることができ、表示パネルの配線設計を簡単化することができる。
【0050】
もちろん、本開示の実施例は、これに制限されず、表示パネルにおける配線方式は、各行の画素ユニット10が2つのゲート線グループにそれぞれ接続され、かつ、任意の隣接する2行の画素ユニット10に接続されるゲート線グループが共用されないように設計されることもでき、したがって、表示パネルがM×N個の画素ユニット10を含む場合、表示パネルにおけるゲート線の数は4×Nであり、本開示の実施例に係る表示パネルにGOA(Gate Driver on Array)設計が採用される場合、ゲート線の数が増加するが、ゲート線はゲート駆動チップと接着する必要がないため、表示パネルの接着の難しさに影響を与えない。
【0051】
図1Bに示すように、表示パネル110がM×N個の画素ユニット10を含み、各画素ユニット10が第1のサブ画素11、第2のサブ画素12及び第3のサブ画素13を含み、n行目m列目の画素ユニット10における第1のサブ画素11が、n行目の第1のゲート線G1_<n>、n行目の第2のゲート線G2_<n>、m列目のセンス線Sm及びm列目のデータ線Dmにそれぞれ接続され、n行目m列目の画素ユニット10における第2のサブ画素12が、n+1行目の第1のゲート線G1_<n+1>、n+1行目の第2のゲート線G2_<n+1>、m+1列目のセンス線Sm+1及びm列目のデータ線Dmにそれぞれ接続され、n行目m列目の画素ユニット10における第3のサブ画素13が、n行目の第1のゲート線G1_<n>、n+1行目の第2のゲート線G2_<n+1>、m列目のセンス線Sm及びm列目のデータ線Dmにそれぞれ接続され、例えば、Mが列方向の画素ユニットの数を表し、Nが列方向の画素ユニットの数を表し、1≦n≦Nであり、1≦m≦Mであり、M、Nはそれぞれ1より大きい正の整数である。なお、n、mが正の整数である。
【0052】
例えば、本開示のいくつかの実施例において、n行目の画素ユニット10における第1のサブ画素11とn+1行目の画素ユニット10における第2のサブ画素12とが同じ色の光を発光し、且つ、n行目の画素ユニット10における第2のサブ画素12とn+1行目の画素ユニット10における第1のサブ画素11とが同じ色の光を発光し、各画素ユニット10における第3のサブ画素13が同じ色の光を発光する。
【0053】
n行目の画素ユニット10における第1のサブ画素11とn-1行目の画素ユニット10における第2のサブ画素12とは、第1のゲート線G1_<n>及び第2のゲート線G2_<n>を含むゲート線グループを共用し、n行目の画素ユニット10における第2のサブ画素12とn+1行目の画素ユニット10における第1のサブ画素11とは、第1のゲート線G1_<n+1>及び第2のゲート線G2_<n+1>を含むゲート線グループを共用するため、画素ユニット10の実際の表示において、画素ユニット10における全てのサブ画素の正常表示を保証するために、n行目の画素ユニット10における第1のサブ画素11とn-1行目の画素ユニット10における第2のサブ画素とが同時に表示される必要があり、n行目の画素ユニット10における第2のサブ画素とn+1行目の画素ユニット10における第1のサブ画素とが同時に表示される必要があり、且つ、同一列の画素ユニット10における全てのサブ画素が同一のデータ線に接続され、データ線が同一の時間帯に1つのデータ電圧のみを入力し、そして、n行目の画素ユニット10における第1のサブ画素11とn+1行目の画素ユニット10における第2のサブ画素12とが発光する光の色を同じに設定し、n行目の画素ユニット10における第2のサブ画素12とn+1行目の画素ユニット10における第1のサブ画素11が発光する光の色を同じに設定する必要がある。
【0054】
各画素ユニット10における第3のサブ画素13が同じ色の光を発光し、且つ、画素ユニット10の実際の表示において、第3のサブ画素13が他のサブ画素と同時に表示されない。
【0055】
例えば、n行目の画素ユニット10における第1のサブ画素11が緑色のサブ画素、n行目の画素ユニット10における第2のサブ画素12が赤色のサブ画素、n行目の画素ユニット10における第3のサブ画素13が青色のサブ画素である場合、n+1行目の画素ユニット10における第1のサブ画素11が赤色のサブ画素、n+1行目の画素ユニット10における第2のサブ画素12が緑色のサブ画素、n+1行目の画素ユニット10における第3のサブ画素が青色のサブ画素である。
【0056】
なお、各画素ユニット10における第1のサブ画素11と第2のサブ画素12と第3のサブ画素13とは、お互いに異なる色の光を発光する。
【0057】
画素ユニット10が様々な異なる色の光を発光するように保証するために、画素ユニット10における第1のサブ画素11と第2のサブ画素12と第3のサブ画素13とが、お互いに異なる色の光を発光するように設定する必要があり、例えば、第1のサブ画素11と第2のサブ画素12と第3のサブ画素13とが発光する光の色は、赤、緑及び青である。なお、本開示の実施例がこれに限定されなく、各画素ユニットにおける各サブ画素の色の具体的な設定は、上記の説明に従って設定され、ここでの説明は省略される。
【0058】
図1Cは本開示の少なくとも1つの実施例に係るサブ画素の模式的な構成図を示す。
【0059】
本開示の実施例において、各サブ画素が、発光素子Lと、発光素子を駆動して発光させるための画素駆動回路410と、画素駆動回路410をセンシングするセンス回路420を含む。例えば、本開示の実施例において、n行目の画素ユニットの第1のサブ画素11を例として説明し、他のサブ画素の構成は、これに類似するため、ここで説明を省略する。
【0060】
例えば、
図1Cに示すように、いくつかの例において、画素駆動回路410が、データ書き込みサブ回路411、駆動サブ回路412を含み、他の例において、当該画素駆動回路410が記憶サブ回路413をさらに含む。
【0061】
例えば、1フレームの表示期間において、第1のサブ画素11における画素駆動回路410が発光素子Lを駆動して発光させ、1フレームのブランキング期間において、第1のサブ画素11におけるセンス回路420が画素駆動回路410をセンシングすることで、センス結果に基づいて当該第1のサブ画素11に対して外部補償を行うことができる。
【0062】
例えば、駆動サブ回路412は、データ書き込みサブ回路411、寄生容量(図示せず)又は記憶サブ回路413、発光素子L及びセンス回路420に接続され、発光素子Lを駆動して発光させるための駆動電流を制御するように配置される。例えば、発光段階において、駆動サブ回路412が発光素子Lに駆動電流を供給して発光素子Lを駆動して発光させ、且つ、必要である「階調」(即ち、データ電圧)に応じて発光させることができる。
【0063】
例えば、データ書き込みサブ回路411は、寄生容量(図示せず)又は記憶サブ回路413に接続され、走査駆動信号を受信し、さらに、走査駆動信号に応答してデータ電圧を駆動サブ回路412に書き込むように配置される。例えば、データ書き込みサブ回路411がゲート線G2_<n>に接続されて走査駆動信号を受信し、データ書き込み回路411が当該走査駆動信号に応答してオンになることができる。例えば、n行目m列目の画素ユニットの第1のサブ画素11におけるデータ書き込みサブ回路411は、さらに、データ線Dmに接続されてデータ電圧を受信し、当該データ書き込みサブ回路411がオンになる時に当該データ電圧を駆動サブ回路412に書き込む。例えば、異なる段階において、データ書き込みサブ回路411が受信したデータ電圧は、当該第1のサブ画素11の発光のための補償されたデータ電圧であってもよいし、他のサブ画素の発光のためのデータ電圧であってもよいし、本開示の実施例がこれに限定されない。
【0064】
例えば、センス回路420は、寄生容量(図示せず)又は記憶サブ回路413及び発光素子Lにさらに接続され、走査駆動信号を受信し、走査駆動信号に応答して基準電圧信号(例えば、ローレベル)を駆動サブ回路412に書き込み、又は駆動サブ回路412からセンス電圧信号を読み出すように配置される。例えば、n行目の画素ユニットの第1のサブ画素11を例として説明し、センス回路420がゲート線G1_<n>に接続されて走査駆動信号を受信し、センス回路420が当該走査駆動信号に応答してオンになることができる。例えば、n行目m列目の画素ユニットの第1のサブ画素11におけるセンス回路420がセンス線Smにさらに接続され、例えば、当該センス回路420がオンになる時に、センス回路420がセンス線Smを介して受信した基準電圧信号を駆動サブ回路412に書き込み、又は、センス回路420が駆動サブ回路412から読み出したセンス電圧信号をセンス線Smを介して出力することができる。
【0065】
例えば、
図1Cに示すように、本開示の実施例に係る表示パネル110は、サンプルホールド回路S/H、AD変換回路ADC、第1のスイッチK1及び第2のスイッチK2をさらに含む。例えば、センス線Smを介して基準電圧信号を書き込む必要がある場合、第1のスイッチK1をオンし、第2のスイッチK2をオフする。また、例えば、センス線Smを介してセンス電圧信号を読み出す必要がある場合、第1のスイッチK1をオフし、第2のスイッチK2をオンする。
【0066】
例えば、サンプルホールド回路S/Hは、センス電圧信号をサンプルホールドするように配置される。AD変換回路ADCは、サンプルホールド回路S/Hに接続され、サンプル及びホールドされたセンス電圧信号をアナログ/デジタル変換(アナログ信号からデジタル信号への変換)し、その後のさらなるデータ処理を容易にするように配置される。例えば、このセンス電圧信号を処理することで、駆動サブ回路412における閾値電圧Vthおよび電流係数Kに関する補償情報を取得することができる。例えば、あるフレームのブランキング期間において、センス回路420でセンス電圧信号を取得し、このセンス電圧信号に対してさらなるデータ処理を行って閾値電圧Vth及び電流係数Kに関する補償情報を取得してから、次のフレームの表示期間において、上記で求めた補正情報に基づき、発光素子Lを駆動することで、n行目の画素ユニットの第1のサブ画素11の外部補正を行う。具体的な補償方法は、当技術分野の方法を参考とすることができ、ここでその説明が省略される。
【0067】
例えば、
図1Cに示すように、記憶サブ回路413は、発光素子Lにさらに接続され、書き込まれたデータ電圧及び基準電圧信号を記憶する。例えば、データ書き込みサブ回路411によりデータ電圧を駆動サブ回路412に書き込む場合、当該記憶サブ回路413が当該データ電圧を同時に記憶することができる。また、例えば、センス回路420により基準電圧信号を駆動サブ回路412に書き込む場合、当該記憶サブ回路413が当該基準電圧信号を同時に記憶することができる。
【0068】
図2は本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示パネルの回路図を示し、
図3は
図2における1つの画素ユニットの部分模式図を示す。
図2B及び
図3に示すように、本開示のいくつかの実施例に係る表示パネル110において、各画素ユニット10は、
図3に示す回路構成として実現されてもよい。
【0069】
例えば、センス回路420が第1のトランジスタT1として、データ書き込みサブ回路411が第2のトランジスタT2として、駆動サブ回路412が駆動トランジスタT3として、記憶サブ回路413をストレージキャパシタCとして実現されてもよい。以下、n行目m列目の画素ユニット10における第1のサブ画素11を例とし、サブ画素におけるトランジスタを詳しく説明する。他の各サブ画素の構成は、n行目m列目の画素ユニット10における第1のサブ画素11と類似するため、ここで説明を省略する。
【0070】
例えば、n行目m列目の画素ユニット10における第1のサブ画素11に対して、第1のトランジスタT1のゲートがn行目の第1のゲート線G1_<n>に接続され、第1のトランジスタT1の第1の極がm列目のセンス線Smに接続され、第2のトランジスタT2のゲートがn行目の第2のゲート線G2_<n>に接続され、第2のトランジスタT2の第1の極がm列目のデータ線Dmに接続され、n行目m列目の画素ユニット10における第2のサブ画素12に対して、第1のトランジスタT1のゲートがn+1行目の第1のゲート線G1_<n+1>に接続され、第1のトランジスタT1の第1の極がm+1列目の線Sm+1に接続され、第2のトランジスタT2のゲートがn+1行目の第2のゲート線G2_<n+1>に接続され、第2のトランジスタT2の第1の極がm列目のデータ線Dmに接続され、n行目m列目の画素ユニット10における第3のサブ画素13に対して、第1のトランジスタT1のゲートがn+1行目の第2のゲート線G2_<n+1>に接続され、第1のトランジスタT1の第1の極がm列目のセンス線Smに接続され、第2のトランジスタT2のゲートがn行目の第1のゲート線G1_<n>に接続され、第2のトランジスタT2の第1の極がm列目のデータ線Dmに接続される。
【0071】
任意のサブ画素に対して、第1のトランジスタT1の第2の極がストレージキャパシタCの第1の端N1に接続され、第2のトランジスタT2の第2の極がストレージキャパシタCの第2の端N2に接続され、駆動トランジスタT3のゲートが第2のトランジスタT2の第2の極N2に接続され、駆動トランジスタT3の第1の極が発光素子Lのアノードに接続され、駆動トランジスタT3の第2の極が第1の電圧端VDDに接続されて第1の電圧(例えば、ハイレベル)を受信し、ストレージキャパシタCの第1の端N1がさらに発光素子Lのアノードに接続され、発光素子Lのカソードが第2の電圧端Vssに接続されて第2の電圧(例えば、ローレベルであり、第1の電圧よりも小さい)を受信する。
【0072】
例えば、第1のトランジスタT1、第2のトランジスタT2及び駆動トランジスタT3のいずれも、N型のトランジスタである。勿論、第1のトランジスタT1、第2のトランジスタT2及び駆動トランジスタT3のいずれも、P型のトランジスタであってもよい。
【0073】
なお、本開示のいくつかの実施例において、ハイレベルおよびローレベルは相対的なものである。ハイレベルは、より高い電圧範囲を表し(例えば、ハイレベルは、5V、10V、又は他の適切な電圧を採用し得る)、複数のハイレベルは、同一であっても異なっていてもよい。同様に、ローレベルは、より低い電圧範囲(例えば、ローレベルは、0V、-5V、-10V、又は他の適切な電圧を採用し得る)を表し、複数のローレベルは、同じでも異なっていてもよい。例えば、ハイレベルの最小値は、ローレベルの最大値よりも大きい。
【0074】
本開示の実施例で用いられるトランジスタは、薄膜トランジスタ又は電界効果トランジスタ又は他の特性が同じスイッチング素子であってもよく、本開示の実施例では、薄膜トランジスタを例に説明する。ここで用いるトランジスタのソース、ドレインは構造的に対称であればよいので、そのソース、ドレインは構造的に区別がなくてもよい。本開示の実施例において、ゲート以外のトランジスタの2つの極を区別するために、一方の極を第1の極とし、他方の極を第2の極として説明する。
【0075】
なお、トランジスタの特性によってトランジスタをN型とP型のトランジスタに分ける。トランジスタがP型のトランジスタである場合、オン電圧がローレベル電圧(例えば、0V、-5V、-10V又は他の適切な電圧)であり、オフ電圧がハイレベル電圧(例えば、5V、10V又は他の適切な電圧)であり、トランジスタがN型のトランジスタである場合、オン電圧がハイレベル電圧(例えば、5V、10V又は他の適切な電圧)であり、オフ電圧がローレベル電圧(例えば、0V、-5V、-10V又は他の適切な電圧)である。
【0076】
なお、
図1B及び
図2には、3行2列の画素ユニットのみを模式的に示して説明しているが、多くの画素ユニットをさらに含んでもよく、具体的な配置は、実際の状況に応じて設定されてもよく、本開示の実施例はこれに限定されない。
【0077】
図4は本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示パネルの駆動タイミング図を示す。
【0078】
以下、n行目m列目の画素ユニット10における第1のサブ画素11が緑色のサブ画素、n行目m列目の画素ユニット10における第2のサブ画素12が赤色のサブ画素、n行目m列目の画素ユニット10における第3のサブ画素13が青色のサブ画素であることを例とし、
図2に示す表示パネル110の表示期間の具体的な動作手順を説明する。
【0079】
ここで、
図4に示す駆動タイミング図が表示パネル110の表示期間でのタイミング図であり、センス線Smに入力される信号が基準電圧信号であり、例えば、ローレベルである。
【0080】
第1の時間帯t1において、n-1行目の第1のゲート線G1_<n-1>及びn行目の第2のゲート線G2_<n>に入力される走査駆動信号がハイレベルになり、n-1行目の画素ユニット10における第3のサブ画素13の第1のトランジスタT1及び第2のトランジスタT2がオンになるように制御し、この時、データ線Dmに入力されるデータ電圧がn-1行目m列目の画素ユニット10における第3のサブ画素13(即ち青色のサブ画素B)に要するデータ電圧d1である場合、n-1行目m列目の画素ユニット10における第3のサブ画素13のストレージキャパシタCの第2の端N2にデータ電圧d1を書き込み、m列目のセンス線Smに入力されるセンス信号がローレベルになり、n-1行目m列目の画素ユニット10における第3のサブ画素13のストレージキャパシタCの第1の端N1をリセットするために使用されるため、n-1行目m列目の画素ユニット10における第3のサブ画素13の発光素子Lのアノードがローレベルになり、この時、n-1行目m列目の画素ユニット10における第3のサブ画素13の発光素子Lが発光しない。
【0081】
当該第1の時間帯t1において、n行目m列目の画素ユニット10における第1のサブ画素11における第2のトランジスタT1は、n行目の第2のゲート線G2_<n>に入力された走査駆動信号に応答してオンになり、当該データ電圧d1をストレージキャパシタCに書き込み、即ち、発光素子LのアノードN1の電圧がデータ電圧d1の電圧である。例えば、当該n行目m列目の画素ユニット10における第1のサブ画素11が直前のフレームにおいて発光し、n行目m列目の画素ユニット10における第1のサブ画素11における第3のトランジスタT3のゲートN1の電圧が当該データ電圧d1の電圧よりも高い場合、当該データ電圧d1の電圧が発光素子Lを発光させる電圧未満であるため、当該第1の時間帯t1において、n行目m列目の画素ユニット10における第1のサブ画素11における発光素子Lが発光せず、当該n行目m列目の画素ユニット10における第1のサブ画素11が直前のフレームにおいて発光せず、即ち、n行目m列目の画素ユニット10における第1のサブ画素11における第3のトランジスタT3のゲートN1の電圧が0、又は、n行目m列目の画素ユニット10における第1のサブ画素11における第3のトランジスタT3のゲートN1の電圧が当該データ電圧d1よりも小さい場合、n行目m列目の画素ユニット10における第1のサブ画素11における発光素子Lが発光しても、データ電圧d1の書き込み時間(即ち第1の時間帯t1)が非常に短いため、人間の目にはその発光が知覚されず、そして、間もなく第2の時間帯t2に入れ、後述するように、第2の時間帯t2に書き込まれるのが当該n行目m列目の画素ユニット10における第1のサブ画素11を制御するデータ電圧d2であり、ストレージキャパシタCに記憶されたデータ電圧を必要なデータ電圧に更新するため、表示パネルの表示に影響を与えない。他の各画素ユニットにおける第1のサブ画素11は、それに類似するため、ここで説明を省略する。
【0082】
第2の時間帯t2において、n行目の第2のゲート線G2_<n>及びn行目の第1のゲート線G1_<n>に入力される走査駆動信号は、いずれもハイレベルになり、n-1行目の画素ユニット10における第2のサブ画素12の第1のトランジスタT1及び第2のトランジスタT2と、n行目の画素ユニット10における第1のサブ画素11の第1のトランジスタT1及び第2のトランジスタT2とがオンになるように制御し、この時、データ線Dmに入力されるデータ電圧がn-1行目m列目の画素ユニット10における第2のサブ画素12(即ち緑色のサブ画素G)及びn行目m列目の画素ユニット10における第1のサブ画素11(即ち緑色のサブ画素G)に要するデータ電圧d2であるため、n-1行目m列目の画素ユニット10における第2のサブ画素12のストレージキャパシタCの第2の端N2にデータ電圧d2が書き込まれ、また、n行目m列目の画素ユニット10における第1のサブ画素11のストレージキャパシタCの第2の端N2にデータ電圧d2が書き込まれ、m列目のセンス線Sm及びm+1列目のセンス線Sm+1に入力されるセンス信号がローレベルになるため、この時、n-1行目m列目の画素ユニット10における第2のサブ画素12及びn行目m列目の画素ユニット10における第1のサブ画素11の発光素子Lは、いずれも発光しない。
【0083】
そして、n行目の第2のゲート線G2_<n>に入力される走査駆動信号がハイレベルになり、n-1行目m列目の画素ユニット10における第3のサブ画素13の第1のトランジスタT1が依然としてオン状態にあるため、n-1行目m列目の画素ユニット10における第3のサブ画素13の発光素子Lが依然として発光しない。
【0084】
第3の時間帯t3において、n-1行目の第1のゲート線G1_<n-1>及びn行目の第2のゲート線G2_<n>に入力される走査駆動信号は、いずれもローレベルになり、n-1行目の画素ユニット10における第3のサブ画素13の第1のトランジスタT1及び第2のトランジスタT2をオフにし、n-1行目m列目の画素ユニット10における第3のサブ画素13のストレージキャパシタCの動作により、n-1行目m列目の画素ユニット10における第3のサブ画素13の駆動トランジスタT3をオンにし、それにより、n-1行目m列目の画素ユニット10における第3のサブ画素13の発光素子LがストレージキャパシタCに記憶されたデータ電圧に応じて、対応する「階調」の光を発光する。
【0085】
そして、n行目の第1のゲート線G1_<n>及びn+1行目の第2のゲート線G2_<n+1>に入力される走査駆動信号は、いずれもハイレベルになり、n行目の画素ユニット10における第3のサブ画素13の第1のトランジスタT1及び第2のトランジスタT2がオンになるように制御し、この時、データ線Dmに入力されるデータ電圧がn行目m列目の画素ユニット10における第3のサブ画素13(即ち青色のサブ画素B)に要するデータ電圧d3であり、m列目のセンス線Smに入力されるセンス信号がローレベルになるため、n行目m列目の画素ユニット10における第3のサブ画素13の発光素子Lが発光しない。
【0086】
第4の時間帯t4において、n行目の第2のゲート線G2_<n>及びn行目の第1のゲート線G1_<n>に入力される走査駆動信号は、いずれもローレベルになり、n-1行目の画素ユニット10における第2のサブ画素12の第1のトランジスタT1及び第2のトランジスタT2をオフにし、および、n行目の画素ユニット10における第1のサブ画素11の第1のトランジスタT1及び第2のトランジスタT2をオフにし、n-1行目m列目の画素ユニット10における第2のサブ画素12のストレージキャパシタCの動作により、n-1行目m列目の画素ユニット10における第2のサブ画素12の駆動トランジスタT3をオンにし、これにより、n-1行目m列目の画素ユニット10における第2のサブ画素12の発光素子LがストレージキャパシタCに記憶されたデータ電圧に応じて、対応する「階調」の光を発光し、および、n行目m列目の画素ユニット10における第1のサブ画素11のストレージキャパシタCの動作により、n行目m列目の画素ユニット10における第1のサブ画素11の駆動トランジスタT3をオンにし、これにより、n行目m列目の画素ユニット10における第1のサブ画素11の発光素子LがストレージキャパシタCに記憶されたデータ電圧に応じて、対応する「階調」の光を発光する。
【0087】
同時に、n+1行目の第2のゲート線G2_<n+1>及びn+1行目の第1のゲート線G1_<n+1>に入力される走査駆動信号は、いずれもハイレベルになり、n行目の画素ユニット10における第2のサブ画素12の第1のトランジスタT1及び第2のトランジスタT2がオンになり、n+1行目の画素ユニット10における第1のサブ画素11の第1のトランジスタT1及び第2のトランジスタT2がオンになるように制御し、この時、データ線Dmに入力されるデータ電圧がn行目m列目の画素ユニット10における第2のサブ画素12(即ち赤色のサブ画素R)及びn+1行目m列目の画素ユニット10における第1のサブ画素11(即ち赤色のサブ画素R)に要するデータ電圧d4であり、m列目のセンス線Sm及びm+1列目のセンス線Sm+1に入力されるセンス信号がローレベルになるため、この時、n行目m列目の画素ユニット10における第2のサブ画素12及びn+1行目m列目の画素ユニット10における第1のサブ画素11の発光素子Lがいずれも発光しない。
【0088】
なお、以上の説明は、m列目のいくつかの画素ユニットの具体的な駆動方法を示したに過ぎず、表示パネルにおける他の画素ユニット10についても、対応する上記の駆動方法を参照すればよい。
【0089】
図5は本開示の実施例に係る表示パネルの表示期間及びブランキング期間のタイミング図を示す。
【0090】
以下、n行目m列目の画素ユニット10における第1のサブ画素11が緑色のサブ画素、n行目m列目の画素ユニット10における第2のサブ画素12が赤色のサブ画素、n行目m列目の画素ユニット10における第3のサブ画素13が青色のサブ画素であることを例とし、
図2に示す表示パネル110の表示期間及びブランキング期間の具体的な動作手順を説明し、ここで、表示期間は、第1の時間帯t1、第2の時間帯t2、第3の時間帯t3及び第4の時間帯t4を含み、ブランキング期間は、第5の時間帯t5、第6の時間帯t6、第7の時間帯t7及び第8の時間帯t8を含む。
【0091】
第5の時間帯t5において、n-1行目の第2のゲート線G2_<n-1>及びn-1行目の第1のゲート線G1_<n-1>に入力される走査駆動信号は、いずれもハイレベルになり、n-1行目の画素ユニット10における第1のサブ画素11(即ち赤色のサブ画素R<n-1>)の第1のトランジスタT1及び第2のトランジスタT2がオンになるように制御し、および、n-2行目の画素ユニット10における第2のサブ画素12(即ち赤色のサブ画素R<n-2>)の第1のトランジスタT1及び第2のトランジスタT2がオンになるように制御し、この時、m列目のセンス線Smがn-1行目m列目の画素ユニット10における第1のサブ画素11のストレージキャパシタCの第1の端N1にセンス信号(例えば、基準電圧信号Vref)が書き込まれ、又はセンス電圧信号sense1が読み取られ、m列目のデータ線Dmに入力されるデータ電圧及びn-1行目m列目の画素ユニット10における第1のサブ画素11の発光素子Lの発光輝度(例えば、センス電圧信号)に基づいて、n-1行目m列目の画素ユニット10における第1のサブ画素11の駆動トランジスタT3の閾値電圧を計算し、同時に、m+1列目のセンス線Sm+1がn-2行目m列目の画素ユニット10における第2のサブ画素12のストレージキャパシタCの第1の端N1に基準電圧信号Vrefを書き込み、又はセンス電圧信号sense2を読み取り、m列目のデータ線Dmに入力されるデータ電圧及びn-2行目m列目の画素ユニット10における第2のサブ画素12の発光素子Lの発光輝度(センス電圧信号)に基づいて、n-2行目m列目の画素ユニット10における第2のサブ画素12の駆動トランジスタT3の閾値電圧を計算する。
【0092】
これに対応し、第6の時間帯t6において、n-1行目m列目の画素ユニット10における第3のサブ画素13(即ち青色のサブ画素B<n-1>)の駆動トランジスタT3の閾値電圧を計算し、第7の時間帯t7において、n行目m列目の画素ユニット10における第1のサブ画素11(即ち緑色のサブ画素G<n>)の駆動トランジスタT3の閾値電圧、及びn-1行目m列目の画素ユニット10における第2のサブ画素12(即ち緑色のサブ画素G<n-1>)の駆動トランジスタT3の閾値電圧を計算し、第8の時間帯t8において、n行目m列目の画素ユニット10における第3のサブ画素13(即ち青色のサブ画素B<n>)の駆動トランジスタT3の閾値電圧を計算する。
【0093】
実際の動作手順では、ブランキング期間の時間長が短いため、毎回のブランキング期間において、1行または数行の画素ユニット10におけるサブ画素の閾値電圧をランダムに計算し、その後に表示期間において、算出された閾値電圧に基づいて、データ線に入力される必要があるデータ電圧の大きさを正確に決定することができ、各サブ画素の外部補償を実現して、表示パネルの表示効果を向上させることができる。
【0094】
図5の表示期間のタイミング図が
図4に示すタイミング図と類似し、表示期間における表示パネルの具体的な動作手順については上述したので、ここでは説明を省略する。
【0095】
本開示の実施例において、表示パネルにアレイ状に配列される複数の画素ユニットと、画素ユニットに接続されるデータ線及びセンス線とを配置し、各画素ユニットが複数のサブ画素を含み、同一列の画素ユニットにおける全てのサブ画素が同一のデータ線に接続され、各列の画素ユニットがそれぞれ2本のセンス線に接続され、任意の隣接する2列の画素ユニットがそのうちの1本のセンス線を共用する。同一列の画素ユニットにおける全てのサブ画素が同一のデータ線に接続され、各列の画素ユニットがそれぞれ2本のセンス線に接続され、任意の隣接する2列の画素ユニットがそのうちの1本のセンス線を共用することで、データ線及びセンス線の数を減少し、その後にCOFを用いてソース駆動チップを表示パネルにおけるデータ線及びセンス線に接続する場合、ハードウェアのコスト及び接着の難しさを低減させ、接着の優良率を向上させることができる。
【0096】
図6は本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示装置の模式図を示す。本開示の実施例によれば、上記の表示パネル110を備える表示装置100が提供されている。
【0097】
例えば、
図6に示すように、当該表示装置100がソース駆動チップ140をさらに含み、ソース駆動チップ140が表示パネル110におけるデータ線DLに接続されてデータ電圧d1/d2を供給し、ソース駆動チップ140が表示パネル110のセンス線SLに接続されてセンス信号(例えば、基準電圧信号Vref)を供給し、又はセンス電圧信号s1/s2を受信する。
【0098】
具体的には、ソース駆動チップ140を回路基板に固定した後、COFの一方の面を表示パネル110におけるデータ線DLおよびセンス線SLに接着し、COFの他方の面をソース駆動チップ140が固定された回路基板に接着する。
【0099】
例えば、当該表示装置100がゲート駆動チップ120をさらに含み、ゲート駆動チップ120は、表示パネル110におけるゲート線グループ(例えば、ゲート線GLを含む)に接続され、表示パネル110における画素ユニット10に走査駆動信号G1/G2を供給するように配置される。
【0100】
図6に示すように、表示パネル110は、表示装置100に設けられ、ゲート駆動チップ120、タイミングコントローラ130及びソース駆動チップ140に電気的に接続される。当該表示パネル110が複数本のゲート線GLと複数本のデータ線DLの交差によって限定される画素ユニット10を含み、ゲート駆動チップ120が複数本のゲート線GLを駆動するために使用され、ソース駆動チップ140が複数本のデータ線DL及び複数本のセンス線SLを駆動するために使用され、タイミングコントローラ130は、表示装置100の外部から入力された画像データRGBを処理し、ソース駆動チップ140に処理後の画像データRGBを供給し、ゲート駆動チップ120及びソース駆動チップ140に走査制御信号GCS及びデータ制御信号DCSを出力して、ゲート駆動チップ120及びソース駆動チップ140を制御するために使用される。
【0101】
例えば、当該複数本のゲート線が各行の画素ユニットの各サブ画素の画素駆動回路におけるデータ書き込み回路に対応して接続されて走査駆動信号を供給し、当該複数本のゲート線が各行の画素ユニットの各サブ画素のセンス回路に対応して接続されて走査駆動信号をセンス制御信号とする。
【0102】
例えば、画素ユニット10がゲート線GLとデータ線DLとの交差領域に設けられる。例えば、
図6に示すように、各画素ユニット10が4本のゲート線GL(G2_<N>~G1_<n+1>)(走査駆動信号をそれぞれ供給)、1本のデータ線DL、2本のセンス線SL、第2の電圧Vssを供給するための第2の電圧線、及び第1の電圧VDDを供給するための第1の電圧線に接続される。例えば、第1の電圧線又は第2の電圧線が、対応するプレート状の共通電極(例えば、共通アノードまたは共通カソード)に置き換えられてもよい。なお、
図6には、画素ユニット10、ゲート線GL、データ線DLがそれぞれ一部だけ示されている。
【0103】
例えば、各列のデータ線DLが自列の画素回路10における各サブ画素のデータ書き込みサブ回路に接続されてデータ信号を供給する。
【0104】
例えば、ゲート駆動チップ120は、タイミングコントローラ130からの複数の走査制御信号GCSに基づいて複数のゲート線GLに複数のゲート信号を供給する。これらの信号が複数のゲート線GLを介して各画素ユニット10に供給する。
【0105】
例えば、ソース駆動チップ140は、基準ガンマ電圧を利用して、タイミングコントローラ130からの複数のデータ制御信号DCSに基づいて、タイミングコントローラ130から入力されたデジタル画像データRGBをデータ信号に変換する。ソース駆動チップ140は、複数本のデータ線DLに変換及び補償後のデータ信号を供給する。
【0106】
例えば、タイミングコントローラ130は、外部から入力された画像データRGBを処理して表示パネル110のサイズ及び解像度に合わせてから、処理後の画像データをソース駆動チップ140に供給する。タイミングコントローラ130は、表示装置の外部から入力される同期信号(例えば、ドットクロックDCLK、データイネーブル信号DE、水平同期信号Hsync、垂直同期信号Vsync)を用いて、複数の走査制御信号GCSおよび複数のデータ制御信号DCSを生成する。タイミングコントローラ130は、生成された走査制御信号GCS及びデータ制御信号DCSをゲート駆動チップ120及びソース駆動チップ140にそれぞれ供給して、ゲート駆動チップ120及びソース駆動チップ140の制御を行う。
【0107】
例えば、ソース駆動チップ140は、複数本のデータ線DLに接続されてデータ信号d1/d2を供給し、複数本の第1の電圧線、複数本の第2の電圧線及び複数本のセンス線に接続されて第1の電圧、第2の電圧及び基準電圧信号Vrefをそれぞれ供給してもよい。
【0108】
例えば、ゲート駆動チップ120及びソース駆動チップ140は、半導体チップとして実現可能である。この表示装置100は、例えば、信号復号回路、電圧変換回路等の他の部品をさらに含んでもよく、これらの部品は、例えば、従来のものを採用することができ、ここでは詳述しない。
【0109】
表示パネルに関する具体的な説明は、上述の実施例の説明を参照することができ、本開示の実施例は、ここで詳細な説明は省略する。
【0110】
実際の応用では、この表示装置は、携帯電話、タブレット、テレビ、ディスプレイ、ラップトップ、ナビゲーション等の表示機能を有する任意の製品又は部品であってよい。
【0111】
本開示の実施例において、表示装置が表示パネルを含み、表示パネルにアレイ状に配列される複数の画素ユニットと、画素ユニットに接続されるデータ線及びセンス線とが設けられ、各画素ユニットが複数のサブ画素を含み、同一列の画素ユニットにおける全てのサブ画素が同一のデータ線に接続され、各列の画素ユニットがそれぞれ2本のセンス線に接続され、任意の隣接する2列の画素ユニットがそのうちの1本のセンス線を共用する。同一列の画素ユニットにおける全てのサブ画素が同一のデータ線に接続され、各列の画素ユニットがそれぞれ2本のセンス線に接続され、任意の隣接する2列の画素ユニットがそのうちの1本のセンス線を共用することで、データ線及びセンス線の数を減少し、その後にCOFを用いてソース駆動チップを表示パネルにおけるデータ線及びセンス線に接続する場合、ハードウェアのコスト及び接着の難しさを低減させ、接着の優良率を向上させることができる。
【0112】
本開示の実施例によれば、本開示の実施例に係る表示パネル110を駆動する表示パネルの駆動方法がさらに提供されている。例えば、
図1Bに示す例において、当該駆動方法は、1フレームの表示期間及びブランキング期間を含む。当該駆動方法は、
前記表示期間において、ゲート線グループが走査駆動信号をN行の画素ユニットに順次に供給することにより、N行の画素ユニットにおける画素駆動回路が、N行の画素ユニットにおける発光素子をそれぞれ駆動して発光させることと、ブランキング期間において、ゲート線グループが走査駆動信号をN行の画素ユニットにおけるi行目の画素ユニットに供給することにより、i行目の画素ユニットにおけるセンス回路をセンシングすることとを含み、
例えば、1≦i≦Nである。
【0113】
例えば、いくつかの例において、表示期間において、N行の画素ユニットにおける各行の画素ユニットの駆動周期は、第1の時間帯と、第2の時間帯と、第3の時間帯と、第4の時間帯とを含む。
【0114】
第1の時間帯において、データ電圧をn-1行目m列目の画素ユニットにおける第3のサブ画素に書き込むように、n-1行目の第1のゲート線の走査駆動信号及びn行目の第2のゲート線に入力される走査駆動信号のいずれもハイレベルになり、
第2の時間帯において、データ電圧をn-1行目m列目の画素ユニットにおける第2のサブ画素及びn行目m列目の画素ユニットにおける第1のサブ画素に書き込むように、n行目の第2のゲート線の走査駆動信号及びn行目の第1のゲート線の走査駆動信号のいずれもハイレベルになり、
第3の時間帯において、n-1行目m列目の画素ユニットにおける第3のサブ画素を発光させるようにn-1行目の第1のゲート線及びn行目の第2のゲート線に入力される走査駆動信号のいずれもローレベルになり、データ電圧がn行目m列目の画素ユニットにおける第3のサブ画素に書き込まれるように、n行目の第1のゲート線の走査駆動信号及びn+1行目の第2のゲート線の走査駆動信号のいずれもハイレベルになり、
第4の時間帯において、n-1行目m列目の画素ユニットにおける第2のサブ画素及びn行目m列目の画素ユニットにおける第1のサブ画素を発光させるようにn行目の第2のゲート線及びn行目の第1のゲート線に入力される走査駆動信号のいずれもローレベルになり、データ電圧がn行目m列目の画素ユニットにおける第2のサブ画素及びn+1行目m列目の画素ユニットにおける第1のサブ画素に書き込まれるように、n+1行目の第2のゲート線の走査駆動信号及びn+1行目の第1のゲート線の走査駆動信号のいずれもハイレベルになる。
【0115】
例えば、上記の第1の時間帯~第4の時間帯において、m列目のセンス線及びm+1列目のセンス線に基準電圧信号(例えば、ローレベル)を入力する。
【0116】
例えば、ブランキング期間において、N行の画素ユニットにおける各行の画素ユニットの駆動周期は、第5の時間帯と、第6の時間帯と、第7の時間帯と、第8の時間帯とを含む。
【0117】
第5の時間帯において、n-1行目m列目の画素ユニットにおける第1のサブ画素及びn-2行目m列目の画素ユニットにおける第2のサブ画素を補償するように、n-1行目m列目の画素ユニットにおける第1のサブ画素のセンス電圧信号及びn-2行目m列目の画素ユニットにおける第2のサブ画素のセンス電圧信号を読み取り、
第6の時間帯において、n-1行目m列目の画素ユニットにおける第3のサブ画素を補償するように、n-1行目m列目の画素ユニットにおける第3のサブ画素のセンス電圧信号を読み取り、
第7の時間帯において、n行目m列目の画素ユニットにおける第1のサブ画素及びn-1行目m列目の画素ユニットにおける第2のサブ画素を補償するように、n行目m列目の画素ユニットにおける第1のサブ画素のセンス電圧信号及びn-1行目m列目の画素ユニットにおける第2のサブ画素のセンス電圧信号を読み取り、
第8の時間帯において、n行目m列目の画素ユニットにおける第3のサブ画素を補償するように、n行目m列目の画素ユニットにおける第3のサブ画素のセンス電圧信号を読み取る。
【0118】
例えば、この例において、3≦n≦Nであり、Nが3より大きい正の整数である。
【0119】
なお、上記各段階の具体的な実現手順は、
図4及び
図5に関する説明を参照し、ここで説明を省略する。
【0120】
表示パネルの駆動方法の技術的効果については、本開示の実施例に係る表示パネルの技術的効果を参照することができるため、ここで説明を省略する。
【0121】
説明に必要な点は以下の通りである。
(1)本開示の実施例の図面は、本開示の実施例に係る構成のみに関し、他の構成は、一般的な設計を参照することができる。
(2)本開示の実施例および実施例の特徴は、矛盾することなく、互いに組み合わされて、新たな実施例を生成し得る。
【0122】
上記は、本発明の例示的な実施例にすぎず、特許請求の範囲によって決定される本発明の保護範囲を制限することを意図するものではない。
【符号の説明】
【0123】
11 第1のサブ画素
12 第2のサブ画素
13 第3のサブ画素
120 ゲート駆動チップ
130 タイミングコントローラ
140 ソース駆動チップ
411 データ書き込みサブ回路
412 駆動サブ回路
413 記憶サブ回路
420 センス回路