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  • 特許-データ・サンプル生成方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-10
(45)【発行日】2024-06-18
(54)【発明の名称】データ・サンプル生成方法
(51)【国際特許分類】
   H03M 1/12 20060101AFI20240611BHJP
【FI】
H03M1/12 A
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2021166399
(22)【出願日】2021-10-08
(62)【分割の表示】P 2015224158の分割
【原出願日】2015-11-16
(65)【公開番号】P2022003829
(43)【公開日】2022-01-11
【審査請求日】2021-10-29
(31)【優先権主張番号】62/079754
(32)【優先日】2014-11-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】14/568904
(32)【優先日】2014-12-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】505436014
【氏名又は名称】ケースレー・インスツルメンツ・エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】Keithley Instruments,LLC
(74)【代理人】
【識別番号】100090033
【弁理士】
【氏名又は名称】荒船 博司
(74)【代理人】
【識別番号】100093045
【弁理士】
【氏名又は名称】荒船 良男
(72)【発明者】
【氏名】ウェイン・シー・ゴーク
(72)【発明者】
【氏名】ブライアン・ピー・フラッケルトン
(72)【発明者】
【氏名】ベンジャミン・ジェイ・ユーリッチ
【審査官】及川 尚人
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-103820(JP,A)
【文献】特開昭58-104522(JP,A)
【文献】特開2006-003325(JP,A)
【文献】特開2000-187087(JP,A)
【文献】特開平06-139023(JP,A)
【文献】特開2002-118463(JP,A)
【文献】特開昭62-207963(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H03M 1/00-1/88
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定サンプル期間が与えられたときに、上記所定サンプル期間内にアナログ・デジタル・コンバータ(ADC)で取ることが可能な最大サンプル数個のサンプルの中のK個のサブ測定中のサンプルの平均をそれぞれ表すデータ・サンプルを生成する方法であって、
上記ADCで実現可能な最小ADCサンプル期間Mに対する上記所定サンプル期間の比を整数に切り捨てることで、上記を求める処理と、
上記サブ測定間のクロック数(B)について、所定サンプル期間に対する平均化されるADCのサンプル数である上記Kの比から最小ADCサンプル期間(M)を引いた値を整数に切り捨てて求める処理と、
上記所定サンプル期間の最後のサブ測定後のクロック数(E)について、所定サンプル期間(L)から平均化されるADCのサンプル数(K)と最小ADCサンプル期間(M)との積及び平均化されるADCのサンプル数(K)から1を引いた値(K-1)とサブ測定間のクロック数(B)の積を引いて求める処理と、
上記K個の上記サブ測定それぞれの開始部分を上記所定サンプル期間内に所定の間隔で配置する処理と、
(K-1)個のADCサンプルのグループそれぞれの終了部分を上記サブ測定間の上記クロック数(B)だけ間隔を空ける処理と、
上記最後のサブ測定の後に上記クロック数(E)を空ける処理と、
上記K個の上記サブ測定それぞれの平均を上記データ・サンプルとして出力する処理と
を具えるデータ・サンプル生成方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、デイタイザ、ロジック・アナライザ、その他の電子的な信号取込みシステムに適したデータ・サンプルを生成する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ロジック・アナライザによれば、一般に、ユーザはサンプル・レートを指定でき、そのサンプル・インターバルは、そのハードで実現できるものの整数倍である。
【0003】
デジタイザによれば、ロジック・アナライザと同様に、一般に、ユーザは、指定したサンプル・インターバルで測定を実行できる。
【0004】
多くの製品は、現在、測定値のフィルタ処理を提供しており、このとき、ユーザは、フィルタ・サイズを特定できるか、又は、測定データが背後でフィルタ処理される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開平06-139023号公報
【文献】特開昭58-104522号公報
【文献】特開2015-40858号公報
【文献】特開平11-201998号公報
【文献】特開2000-2721号公報
【非特許文献】
【0006】
【文献】「DMM(デジタル・マルチメータ)」の製品紹介サイト、ケースレー、[online]、[2021年10月8日検索]、インターネット<http://www.keithley.jp/products/dcac/dmm>
【文献】「Aperture Time」の説明、NI Digital Multimeters Help、National Instruments Corporation、[online]、[2021年10月8日検索]、インターネット<http://zone.ni.com/reference/en-XX/help/370384N-01/dmm/aperture_time/>
【文献】「Selecting Aperture Time for DC Measurements」の説明、NI Digital Multimeters Help、National Instruments Corporation、[online]、[2021年10月8日検索]、インターネット<http://zone.ni.com/reference/en-XX/help/370384N-01/dmm/dc_aperture/>
【文献】「データ収集とA/D変換の原理」、Texas Instruments Incorporated、日本テキサス・インスツルメンツ株式会社、2001年11月発行、文献番号JAJA189、特に2頁のアパーチャ時間に関する記述、[online]、[2021年10月8日検索]、インターネット<http://www.tij.co.jp/jp/lit/an/jaja189/jaja189.pdf>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ケースレー・インスツルメンツ社による2001型DMMのような、いくつかのデジタル・マルチメータ(DMM)では、「自動アパーチャ(隙間)」機能を提供しているが、こうした機能は、要求される分解能を得るためにアパーチャ(アパーチャ時間)をプログラミングすることを単純に含むだけある。アパーチャ時間は、アナログ・デジタル・コンバータ(ADC)が入力信号を読む期間である(非特許文献2及び3参照)。
【0008】
以前のDMM及びその他試験装置によれば、ユーザがADCが入力信号を測定し、測定値を生成するための固定のアパーチャを指定できるかもしれないが、こうした機能を超えるものではない。
【0009】
デジタイザ及び他のアクイジション・システムによれば、一般に、ユーザがサンプル・レートを設定でき、これは、指定されたように実現できる。これは、解像度によって行われるかもしれない(つまり、ユーザがそのサンプル・レートを要求できる)。この手法は、システムが実現可能なサンプル・レートと、要求されたこととの間のミスマッチを何ら処理する必要がないので、実施を単純なものにする。もしシステムが、1ギガ・サンプル毎秒(1GS/s、つまり、1ナノ秒(ns)のサンプル・インターバル)のレートでデータを取り込むことができれば、ユーザは、そのサンプル・レートを1nsの増加単位で指定でき、そのサンプル・レートをそうして実現できる。
【0010】
ロジック・アナライザで、ユーザがサンプル・レート(例えば、1GS/s、つまり、1nsのサンプル・インターバル)を指定できるという例を考えよう。ここでは、装置は、ユーザが指定したものを正確に実現する。高速なシステムでは、概して、他のことを行うには、あまりに多くのデータがありすぎる。
【0011】
ADCチップが測定を行い、トリガされると、可能な限り早く、その結果を返すという別の例を考えよう。ここでは、そのチップは、測定値を可能な限り早く出力することを優先するので、背後の処理で可変遅延を導入しようとすることはない。
【0012】
上記特許文献1(特開平06-139023号公報)は、正規のサンプリング周期Tの間に、ADCがもっと多数(例えば、500個)のサンプル(A/D変換信号)を生成できる場合に、これら多数のサンプルを平均することでノイズを低減しつつ、1つの正規のサンプリング周期Tにつき、1つのサンプリング信号を生成する発明を開示している。しかし、正規のサンプリング周期Tの期間中に取得可能な最大500個のサンプルを単純に平均すると、実質的にサンプリング・レートが低下することから、その図7の曲線Dが示すように、測定する入力信号の周波数によっては、得られるサンプリング信号の周波数特性が許容できないほど劣化してしまうことがある。このため、サンプリング信号の許容できる周波数特性を実現するためには、その図2及び3が示すように、正規のサンプリング時点nT(また、その1つ前の正規のサンプリング時点(n-1)T)近辺に偏在する比較的少数(例えば、10個)のサンプル(A/D変換信号)のみを平均する必要がある。つまり、その図2の例では、正規のサンプリング周期Tの中間で取得可能な490個のサンプルについては、許容できる周波数特性を実現するために、利用しないことになる。よって、ADCの能力を十分には利用できないことになる。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明は、種々の概念から表現することができる。例えば、本発明の概念1は、所定サンプル期間が与えられたときに、上記所定サンプル期間内にアナログ・デジタル・コンバータ(ADC)で取ることが可能な最大サンプル数個のサンプルの中のK個のサブ測定中のサンプルの平均をそれぞれ表すデータ・サンプルを生成する方法であって、
上記ADCで実現可能な最小ADCサンプル期間Mに対する上記所定サンプル期間の比を整数に切り捨てることで、上記を求める処理と、
上記サブ測定間のクロック数(B)について、所定サンプル期間に対する平均化されるADCのサンプル数である上記Kの比から最小ADCサンプル期間(M)を引いた値を整数に切り捨てて求める処理と、
上記所定サンプル期間の最後のサブ測定後のクロック数(E)について、所定サンプル期間(L)から平均化されるADCのサンプル数(K)と最小ADCサンプル期間(M)との積及び平均化されるADCのサンプル数(K)から1を引いた値(K-1)とサブ測定間のクロック数(B)の積を引いて求める処理と、
上記K個の上記サブ測定それぞれの開始部分を上記所定サンプル期間内に所定の間隔で配置する処理と、
(K-1)個のADCサンプルのグループそれぞれの終了部分を上記サブ測定間の上記クロック数(B)だけ間隔を空ける処理と、
上記最後のサブ測定の後に上記クロック数(E)を空ける処理と、
上記K個の上記サブ測定それぞれの平均を上記データ・サンプルとして出力する処理と
を具えている。
【0014】
本発明の概念2は、上記概念1の方法であって、このとき、分解能対速度の能力に幅を有する少なくとも2つのADCがある。
【0015】
本発明の概念3は、上記概念2の方法であって、上記少なくとも2つのADCのどちらを使うか選択する処理を更に具えている。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1図1は、本発明のいくつかの実施によるFPGA中に登録されたファームウェアに基づくの動作例を示す。
図2図2は、本発明のいくつかの実施によるフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)のステート・マシーンの例を示す。
図3図3は、固定アパーチャのファームウェア計算の例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明のいくつかの実施形態は、指定されたサンプル・レートを取る処理と、そのサンプル・レート(例えば、エンド・ユーザに対する)でデータを生成しながら、優れた精度を実現するために背後で別のレートで測定値をトリガする処理とを含んでいる。
【0018】
ハードウェアがサポートできる最も高速なレートよりも遅いサンプル・レートである状況において、システムは、オーバーサンプルし、サンプル期間(1/サンプル・レート)内で、可能な限り多くのサンプルを取るようにしても良い。これら測定値(readings)は、続いて、ノイズを除去するために平均化しても良い。ハードウェアが、1Mサンプル/秒のADC(つまり、そのサンプル・インターバルは、1マイクロ秒(μs))を有している例を考えよう。もし500kサンプル/秒で動作することが要求されたら、そのアルゴリズムは、背後で2個の測定値を取り、それらを平均する。もし100kサンプル/秒(つまり、そのサンプル・インターバルは、10μsである)で動作することが要求されたら、そのアルゴリズムは、10個の1μsの測定値が10μsの時間内に収まるので、10個の測定値を取って平均化する。
【0019】
サンプル期間内に整数個のサンプルよりも多数が収まる状況においては、アルゴリズムは、一貫したバックグラウンド・サンプル・レートを生成するために、それらが収まり等間隔となるように、なるだけ多くの測定値を取る。
【0020】
1Mサンプル/秒のADC変換レ―ト(つまり、1μsのサンプル・インターバル)で、400kHz(つまり、2.5μsのサンプル・インターバル)のユーザ要求サンプル・レートを仮定した例を考えよう。ここでは、2.5μsの期間は、2個の測定値を完全に収容できる。アルゴリズムは、余分な0.5μ秒を分割して、測定を1.25μs毎に周期的にトリガし(つまり、2.5μsの期間を完全に満たす)、2個の測定値それぞれは、平均化されて、エンド・ユーザに対しては、1個の結果を生じるようにできる。
【0021】
図1は、本発明のいくつかの実施によるFPGA中に登録されたファームウェアの動作例100を示し、ここで、Lは、サンプル期間当たりのクロック数に言及し、Kは、平均化されるサブ測定の個数に言及し、Bは、サブ測定間のクロック数に言及し、Eは、最後のサブ測定後のクロック数に言及している。この例では、サブ測定の個数(つまり、K)は、3である。加えて、逐次近似レジスタ(SAR)型ADCを利用しても良い。サンプル期間は、N回繰り返す。Mは、例えば、FPGAに供給されるシステム・クロックの個数に言及している。
【0022】
図2は、本発明のいくつかの実施による方法200の例を示したフローチャートである。
【0023】
202における最初のトリガの後、204で示されるように、測定数Nがファームウェアの設定値にリセットされる。続いて、206で示されるように、サブ測定の個数Kが、その計算された設定値にリセットされる。続いて、208で示されるように、SARがトリガされると共に、Mクロックの待ち時間が実行されてSARがやり終えることができるようにする。
【0024】
210では、Kが1に等しいかどうかに関して判断が行われる。もし否であれば、B個のクロックの遅延が実行されて、(212で示されるように)Kを1だけ減らし、続いて、方法は208に戻る。さもなければ、(214で示されるように)E個のクロックの遅延が実行される。
【0025】
216では、Nが1に等しいかどうかに関して判断が行われる。もし否であれば、(218で示されるように)Nを1だけ減らし、続いて、方法は206に戻る。さもなければ、220で示されるように、処理200は完了する。
【0026】
本発明のいくつかの実施では、ユーザが「自動」アパーチャ機能を無効(disable)できるようにしても良い。例えば、背後でのサブサンプル処理及び平均化処理は、もしアプリケーションがサンプル・ポイント間の入力信号を観察したくないなら、問題があるかもしれない。こうした状況では、システムは、図3に示した固定アパーチャのファームウェアの計算300のように、ユーザが固定アパーチャをプログラムできるようにしても良い。
【0027】
いくつかの実施では、所与の指定サンプル・レートを利用するために、1つよりも多いADCから選択する(例えば、逐次近似レジスタ(SAR)型ADCからチャージ・バランス型ADCへ切り換える)知性(intelligence)を有していても良い。そのADCを用いた結果得られる時間/精度のトレードオフにより、見返りが減少するポイントに達するまでは、パフォーマンスの向上が可能となり、そのポイントにおいて、システムは別のADC技術を使用するように切り換えることができ、そして、ユーザにとって適切なポイントで、それを自動的に選択できる。
【0028】
製品が2つのADC(最大精度18ビット(つまり、平均化前)で最大速度1M読み出し/秒のSAR型ADCと、最大精度約26ビットで最大速度約20k読み出し/秒(例えば、ランダウンのオーバヘッドがある0.0005のNPLCアパーチャ)のチャージ・バランス型ADC)を有する最初の例を考えよう。もしユーザが両方のADCがサポートするサンプル・レートを選択したら、ファームウェアは、どちらが良い結果を生じるであろうか判断するために、パフォーマンス・テーブルを用いても良い。システムは、通常、SAR型ADCの精度程度までは、平均化処理を行うので、いくらかのオーバーラップ(重複)を実現でき、ここで、より高速なSARは、非常に高いサンプル・レート(つまり、非常に小さいアパーチャ)において、低速なチャージ・バランス型ADCよりも更に性能が良いだろう。
【0029】
本願で説明した「自動」アパーチャの手法は、大まかに言って、ユーザが、それについて考えることなく、優れた結果の実現を可能にする。
【0030】
本発明のいくつかの実施は、高速だが精度が劣るADCと、低速だが高精度なADCとの間のギャップを埋めるのに役立つよう構成されたアルゴリズムを含んでいても良い。通常を超えた(extra:追加の)平均化処理によって、高速なADCの有用性を効果的に拡張し、複数のADCテクノロジー(技術)間でオーバーラップさせることで、ユーザは、指定した設定に基づいて、それらを選択できる。
【0031】
以下の説明は、本発明の実施形態を実現できる適切なマシーンの簡潔で一般的な説明の提供を意図するものである。本願で用いられるように、用語「マシーン」は、単一のマシーン又は通信可能に結合された一緒に動作する複数のマシーン若しくは装置からなるシステムを広く網羅する。代表的なマシーンとしては、パソコン、ワークステーション、サーバ、ポータブル・コンピュータ、ハンドヘルド・デバイス、タブレット・デバイスなどのコンピュータ・デバイスがある。
【0032】
典型的には、マシーンは、システム・バスを含み、これに、プロセッサ、メモリ(ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、リード・オンリー・メモリ(ROM)、そして、その他の状態保持メディアなど)、ビデオ・インターフェース、そして、入力/出力インターフェース・ポートが取り付けられる。また、マシーンは、プログラマブル又はノン・プログラマブル・ロジック・デバイス又はアレー(FPGAなど)、特定用途向け集積回路(ASIC)、組込み型コンピュータ、スマート・カードなどのような組込み型コントローラ(embedded controller)でも良い。マシーンは、少なくとも一部分は、キーボード、マウスなどの従来の入力デバイスからの入力によって制御されても良く、加えて、別のマシーンから受けた指示、バーチャル・リアリティ(VR)環境を用いるインタラクティブな処理、生体フィードバック、又は、他の適切な入力によって制御されても良い。
【0033】
マシーンは、ネットワーク・インターフェース、モデム、他の通信による結合を介するなど、1つ以上の接続を用いて1つ以上の遠隔装置に接続されても良い。複数のマシーンが、イントラネット、インターネット、LAN、WANなどのような物理的又は論理的なネットワークにより、相互接続されていても良い。当業者であれば、ネットワーク通信には、無線周波数(RF)、衛星、マイクロ波、IEEE545.11、Bluetooth、光通信、赤外線、ケーブル、レーザなどといった、種々の有線及び/又は無線の短距離又は長距離のキャリアやプロトコルを用いて良いことが理解できよう。
【0034】
図示した実施形態を参照しながら、本発明の原理を記述し、特徴を説明してきたが、こうした原理から離れることなく、説明した実施形態の構成や細部を変更したり、望ましい形態に組み合わせても良いことが理解できよう。先の説明では、特定の実施形態に絞って説明しているが、別の構成も考えられる。
【0035】
特に、「本発明の実施形態によると」といった表現を本願では用いているが、こうした言い回しは、大まかに言って実施形態として可能であることを意味し、特定の実施形態の構成に限定することを意図するものではない。本願で用いているように、これら用語は、別の実施形態に組み合わせ可能な同じ又は異なる実施形態に言及するものである。
【0036】
従って、本願で説明した実施形態は、幅広い種々の変更の観点から、この詳細な説明や添付の資料は、単に説明の都合によるものに過ぎず、本発明の範囲を限定するものと考えるべきではない。
【符号の説明】
【0037】
L サンプル期間当たりのクロック数
K 平均化されるサブ測定の個数
B サブ測定間のクロック数
E 最後のサブ測定後のクロック数
N サンプル期間(測定)の繰り返す回数
M システム・クロックの個数
図1
図2
図3