(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-10
(45)【発行日】2024-06-18
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/06 20240101AFI20240611BHJP
G06Q 10/1091 20230101ALI20240611BHJP
G06Q 10/04 20230101ALI20240611BHJP
【FI】
G06Q50/06
G06Q10/1091
G06Q10/04
(21)【出願番号】P 2021511226
(86)(22)【出願日】2020-02-26
(86)【国際出願番号】 JP2020007673
(87)【国際公開番号】W WO2020202912
(87)【国際公開日】2020-10-08
【審査請求日】2022-12-26
(31)【優先権主張番号】P 2019065425
(32)【優先日】2019-03-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】595058808
【氏名又は名称】日本瓦斯株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115749
【氏名又は名称】谷川 英和
(72)【発明者】
【氏名】和田 眞治
【審査官】梅岡 信幸
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-190252(JP,A)
【文献】特開2014-149658(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客識別子に対応付けられて、当該顧客識別子で識別される顧客のLPGボンベの量に関するボンベ量情報を有するLPGボンベ情報を有する1以上の顧客情報が格納される顧客情報格納部と、
顧客を識別する顧客識別子に対応付けられて、LPGボンベにおけるガスの使用に関する2以上の時点のガス使用情報を含む2以上のガス情報が格納されるガス情報格納部と、
顧客識別子を受け付ける顧客識別子受付部と、
前記顧客識別子受付部が受け付けた顧客識別子と対になる、2以上の時点のガス使用情報を前記ガス情報格納部から取得するガス使用情報取得部と、
前記ガス使用情報取得部が取得した2以上の時点のガス使用情報を用いて、ボンベ内のガスが予め決められた条件を満たすほど少なくなる日である配送予定日に関する予定日情報を取得する予定日予測部と、
前記予定日予測部が取得した予定日情報を出力する予定日出力部とを具備
し、
前記予定日予測部は、
前記ガス使用情報取得部が取得した2以上の時点のガス使用情報を用いて、ガスの使用量に関する情報を算出する演算式である使用量値算出式を取得する使用量値算出式取得手段と、
前記顧客識別子受付部が受け付けた顧客識別子と対になるLPGボンベ情報を前記顧客情報格納部から取得し、当該LPGボンベ情報と、前記使用量値算出式取得手段が取得した使用量値算出式とを用いて、予定日情報を取得する予定日予測手段とを具備し、
前記使用量値算出式取得手段は、
複数の単位時間あたりのガス使用量情報を用いて、処理対象期間の各時間帯のガス使用量情報の平均値を算出し、時間帯を横軸とし、ガス使用量情報の平均値を縦軸とするグラフを描画する演算式であり、各時間帯の前記平均値を通過座標とする一次式の集合である演算式である前記使用量値算出式を取得する、または各時間帯の前記平均値を用いて、当該平均値を通過する一つの近似演算式である前記使用量値算出式を取得する、または各時間帯の前記平均値の各時間帯ごとの累積値を算出し、時間帯を横軸とし、累積値を縦軸とするグラフを描画する演算式である前記使用量値算出式を取得し、
前記予定日予測手段は、
ガスボンベが満タンの状態から、ガスボンベ内のガスが予め決められた条件を満たすほど少なくなるまでの日数を前記使用量値算出式を用いて取得し、当該日数を、ガスボンベを交換した日に加えた配送予定日を取得する情報処理装置。
【請求項2】
顧客識別子に対応付けられて、当該顧客識別子で識別される顧客のLPGボンベの量に関するボンベ量情報を有するLPGボンベ情報を有する1以上の顧客情報が格納される顧客情報格納部と、顧客を識別する顧客識別子に対応付けられて、LPGボンベにおけるガスの使用に関する2以上の時点のガス使用情報を含む2以上のガス情報が格納されるガス情報格納部と、顧客識別子受付部と、ガス使用情報取得部と、予定日予測部と、予定日出力部とにより実現される情報処理方法であって、
前記顧客識別子受付部が、顧客識別子を受け付ける顧客識別子受付ステップと、
前記ガス使用情報取得部が、前記顧客識別子受付ステップで受け付けられた顧客識別子と対になる、2以上の時点のガス使用情報を前記ガス情報格納部から取得するガス使用情報取得ステップと、
前記予定日予測部が、前記ガス使用情報取得ステップで取得された2以上の時点のガス使用情報を用いて、ボンベ内のガスが予め決められた条件を満たすほど少なくなる日である配送予定日に関する予定日情報を取得する予定日予測ステップと、
前記予定日出力部が、前記予定日予測ステップで取得された予定日情報を出力する予定日出力ステップとを具備
し、
前記予定日予測ステップは、
前記ガス使用情報取得部が取得した2以上の時点のガス使用情報を用いて、ガスの使用量に関する情報を算出する演算式である使用量値算出式を取得する使用量値算出式取得サブステップと、
前記顧客識別子受付部が受け付けた顧客識別子と対になるLPGボンベ情報を前記顧客情報格納部から取得し、当該LPGボンベ情報と、前記使用量値算出式取得サブステップで取得された使用量値算出式とを用いて、予定日情報を取得する予定日予測サブステップとを具備し、
前記使用量値算出式取得サブステップにおいて、
複数の単位時間あたりのガス使用量情報を用いて、処理対象期間の各時間帯のガス使用量情報の平均値を算出し、時間帯を横軸とし、ガス使用量情報の平均値を縦軸とするグラフを描画する演算式であり、各時間帯の前記平均値を通過座標とする一次式の集合である演算式である前記使用量値算出式を取得する、または各時間帯の前記平均値を用いて、当該平均値を通過する一つの近似演算式である前記使用量値算出式を取得する、または各時間帯の前記平均値の各時間帯ごとの累積値を算出し、時間帯を横軸とし、累積値を縦軸とするグラフを描画する演算式である前記使用量値算出式を取得し、
前記予定日予測サブステップにおいて、
ガスボンベが満タンの状態から、ガスボンベ内のガスが予め決められた条件を満たすほど少なくなるまでの日数を前記使用量値算出式を用いて取得し、当該日数を、ガスボンベを交換した日に加えた配送予定日を取得する情報処理方法。
【請求項3】
顧客識別子に対応付けられて、当該顧客識別子で識別される顧客のLPGボンベの量に関するボンベ量情報を有するLPGボンベ情報を有する1以上の顧客情報が格納される顧客情報格納部と、顧客を識別する顧客識別子に対応付けられて、LPGボンベにおけるガスの使用に関する2以上の時点のガス使用情報を含む2以上のガス情報が格納されるガス情報格納部
とにアクセス可能なコンピュータを、
顧客識別子を受け付ける顧客識別子受付部と、
前記顧客識別子受付部が受け付けた顧客識別子と対になる、2以上の時点のガス使用情報を前記ガス情報格納部から取得するガス使用情報取得部と、
前記ガス使用情報取得部が取得した2以上の時点のガス使用情報を用いて、ボンベ内のガスが予め決められた条件を満たすほど少なくなる日である配送予定日に関する予定日情報を取得する予定日予測部と、
前記予定日予測部が取得した予定日情報を出力する予定日出力部として機能させるためのプログラム
であって、
前記予定日予測部は、
前記ガス使用情報取得部が取得した2以上の時点のガス使用情報を用いて、ガスの使用量に関する情報を算出する演算式である使用量値算出式を取得する使用量値算出式取得手段と、
前記顧客識別子受付部が受け付けた顧客識別子と対になるLPGボンベ情報を前記顧客情報格納部から取得し、当該LPGボンベ情報と、前記使用量値算出式取得手段が取得した使用量値算出式とを用いて、予定日情報を取得する予定日予測手段とを具備し、
前記使用量値算出式取得手段は、
複数の単位時間あたりのガス使用量情報を用いて、処理対象期間の各時間帯のガス使用量情報の平均値を算出し、時間帯を横軸とし、ガス使用量情報の平均値を縦軸とするグラフを描画する演算式であり、各時間帯の前記平均値を通過座標とする一次式の集合である演算式である前記使用量値算出式を取得する、または各時間帯の前記平均値を用いて、当該平均値を通過する一つの近似演算式である前記使用量値算出式を取得する、または各時間帯の前記平均値の各時間帯ごとの累積値を算出し、時間帯を横軸とし、累積値を縦軸とするグラフを描画する演算式である前記使用量値算出式を取得し、
前記予定日予測手段は、
ガスボンベが満タンの状態から、ガスボンベ内のガスが予め決められた条件を満たすほど少なくなるまでの日数を前記使用量値算出式を用いて取得し、当該日数を、ガスボンベを交換した日に加えた配送予定日を取得するものとして、前記コンピュータを機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、顧客のガスの利用履歴の情報を用いて、ガスボンベの配送日を予測する情報処理装置等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来技術において、LPガスボンベの配送を、有限で変動し得る配送員に適正に割り当てるためのシステムが存在した(特許文献1参照)。本システムでは、配送員のランクに応じて、配送拠点の配送本数合計を各配送員に割り当て、郵便番号をエリアの最小単位として管理し、郵便番号でソートした配送データを、割り当てた配送本数に基づいて、各配送員に割り当てるシステムである。以上より、本システムでは、配送拠点の配送エリアを、1または複数の郵便番号からなるサブエリアに動的に分けることにより、配送員の配送能力に沿ったエリア管理を行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術においては、配送員の配送能力に沿ったエリア管理を行うことができるが、顧客へガスボンベを配送する日を予測することが困難であった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本第一の発明の情報処理装置は、顧客を識別する顧客識別子に対応付けられて、LPGボンベにおけるガスの使用に関する2以上の時点のガス使用情報を含む2以上のガス情報が格納されるガス情報格納部と、顧客識別子を受け付ける顧客識別子受付部と、顧客識別子受付部が受け付けた顧客識別子と対になる、2以上の時点のガス使用情報をガス情報格納部から取得するガス使用情報取得部と、ガス使用情報取得部が取得した2以上の時点のガス使用情報を用いて、ボンベ内のガスが予め決められた条件を満たすほど少なくなる日である配送予定日に関する予定日情報を取得する予定日予測部と、予定日予測部が取得した予定日情報を出力する予定日出力部とを具備する情報処理装置である。
【0006】
かかる構成により、顧客へのガスボンベの次回の配送日を予測できる。
【0007】
また、本第二の発明の情報処理装置は、第一の発明に対して、顧客識別子に対応付けられて、顧客識別子で識別される顧客のLPGボンベの量に関するボンベ量情報を有するLPGボンベ情報を有する1以上の顧客情報が格納される顧客情報格納部をさらに具備し、予定日予測部は、ガス使用情報取得部が取得した2以上の時点のガス使用情報を用いて、ガスの使用量に関する情報を算出する演算式である使用量値算出式を取得する使用量値算出式取得手段と、顧客識別子受付部が受け付けた顧客識別子と対になるLPGボンベ情報を顧客情報格納部から取得し、LPGボンベ情報と、使用量値算出式取得手段が取得した使用量値算出式とを用いて、予定日情報を取得する予定日予測手段とを具備する情報処理装置である。
【0008】
かかる構成により、顧客へのガスボンベの次回の配送日を精度高く予測できる。
【0009】
また、本第三の発明の情報処理装置は、第一または第二の発明に対して、天候に関する天候情報を受け付ける天候情報受付部をさらに具備し、予定日予測部は、ガス使用情報取得部が取得した2以上の時点のガス使用情報と、天候情報受付部が受け付けた天候情報とを用いて、予定日情報を取得する情報処理装置である。
【0010】
かかる構成により、天候情報をも用いて、顧客へのガスボンベの次回の配送日を予測できる。
【0011】
また、本第四の発明の情報処理装置は、第三の発明に対して、予定日予測部は、ガス使用情報取得部が取得した2以上の時点のガス使用情報を用いて、ボンベ内のガスが予め決められた条件を満たすほど少なくなる日である配送予定日に関する予定日情報を取得し、かつ天候情報受付部が受け付けた天候情報が予め決められた条件を満たすほど暖かいことを示す情報である、または予め決められた条件を満たすほど寒いことを示す情報である場合に、予定日情報により特定される配送予定日を遅らせる、または早めるように予定日情報を修正し、出力する予定日情報を取得する情報処理装置である。
【0012】
かかる構成により、天候情報を適切に用いて、顧客へのガスボンベの次回の配送日を予測できる。
【0013】
また、本第五の発明の情報処理装置は、第一から第四いずれか1つの発明に対して、顧客識別子に対応付けられて、ガス使用情報を含む2以上のガス情報が格納されるガス情報格納部と、LPGボンベにおけるガスの使用に関するガス使用情報を含む情報であり、LPGボンベを識別するボンベ識別子に対応する情報であるガス情報を取得する端末取得部と、端末取得部が取得したガス情報を情報処理装置に送信する端末送信部とを具備するガス情報送信装置から、ボンベ識別子に対応付けられたガス情報を受信するガス情報受信部と、ガス情報受信部が受信したガス情報を、ボンベ識別子に対応付けられた顧客識別子に対応付けて、ガス情報格納部に蓄積するガス情報蓄積部とをさらに具備する情報処理装置である。
【0014】
かかる構成により、顧客のガス情報を容易に収集できる。
【発明の効果】
【0015】
本発明による情報処理装置によれば、顧客へのガスボンベの次回の配送日を予測できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】実施の形態1における情報システムAの概念図
【
図4】同ガス情報送信装置A1の動作例について説明するフローチャート
【
図5】同情報処理装置A2の動作例について説明するフローチャート
【
図6】同次配送者端末A3の動作例について説明するフローチャート
【
図7】同施設端末A4の動作例について説明するフローチャート
【
図9】実施の形態2における情報システムBの概念図
【
図11】同情報処理装置B2における配送日予測処理例について説明するフローチャート
【
図12】同使用量値算出式取得処理について説明するフローチャート
【
図13】同予定日予測処理について説明するフローチャート
【
図14】上記実施の形態におけるコンピュータシステムの概観図
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、情報処理装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0018】
(実施の形態1)
本実施の形態において、1または2以上のLPGボンベにおけるガスの使用の情報を含むガス情報を取得し、送信する1以上のガス情報送信装置と情報処理装置とを具備する情報システムについて説明する。
【0019】
また、本実施の形態において、2以上のガス情報を一度にまとめて送信するガス情報送信装置を具備する情報システムについて説明する。なお、ガス情報送信装置は、例えば、1時間に1回、後述するガス使用情報を取得し、1日に1回、1日分のガス使用情報を情報処理装置に送信する。また、ガス情報送信装置は、例えば、1時間に1回、後述するガス使用情報を取得し、1日に2回以上に分けて、1日分のガス使用情報を情報処理装置に送信しても良い。
【0020】
さらに、本実施の形態において、後述する配送ボンベ情報、後述する配送車位置情報、後述する天候情報、後述するボンベ交換情報をも受信する情報処理装置を具備する情報システムについて説明する。
【0021】
図1は、本実施の形態における情報システムAの概念図である。情報システムAは、1または2以上のガス情報送信装置A1、情報処理装置A2、1または2以上の配送者端末A3、および1または2以上の施設端末A4を備える。
【0022】
ガス情報送信装置A1は、ガス使用情報を含むガス情報を取得し、情報処理装置A2に送信する装置である。ガス情報送信装置A1は、通信機能を有すれば良く、その種類は問わない。
【0023】
情報処理装置A2は、ガス情報等の情報を受信し、蓄積するサーバ装置である。ガス情報等とは、ガス情報のみでも良いし、ガス情報に加えて、後述する配送ボンベ情報、後述する配送車位置情報、後述するボンベ交換情報、天候情報のうちの1以上の情報でも良い。情報処理装置A2は、いわゆるクラウドサーバ、ASPサーバにより実現され得るが、その種類は問わない。
【0024】
配送者端末A3は、配送者が利用する端末である。ただし、配送者端末A3は、配送車に搭載されている端末でも良い。配送者端末A3は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、いわゆるパソコン等であるが、その種類は問わない。配送者端末A3は、通信機能を有する。
【0025】
施設端末A4は、施設に存在する端末である。施設端末A4は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、いわゆるパソコン等であるが、その種類は問わない。施設端末A4は、通信機能を有する。なお、施設とは、例えば、工場、デポステーションである。工場は、ガスボンベにガスを充填する施設である。また、デポステーションは、ガスボンベを配置している施設である。
【0026】
図2は、本実施の形態における情報システムAのブロック図である。
図3は、情報システムAを構成する情報処理装置A2のブロック図である。
【0027】
ガス情報送信装置A1は、端末格納部A10、端末処理部A11、および端末送信部A12を備える。端末処理部A11は、端末取得部A111、および端末蓄積部A112を備える。
【0028】
情報処理装置A2は、格納部A21、受信部A22、処理部A23、および出力部A24を備える。格納部A21は、顧客情報格納部A211、ガス情報格納部A212、配送ボンベ情報格納部A213、配送車位置情報格納部A214、および天候情報格納部A215を備える。受信部A22は、ガス情報受信部A221、配送ボンベ情報受信部A222、配送車位置情報受信部A223、天候情報受付部A224、およびボンベ交換情報受信部A225を備える。処理部A23は、ガス情報蓄積部A231、配送ボンベ情報蓄積部A232、配送車位置情報蓄積部A233、天候情報蓄積部A234、およびボンベ交換情報蓄積部A235を備える。出力部A24は、処理結果出力部A241を備える。
【0029】
配送者端末A3は、配送者格納部A31、配送者受付部A32、配送者処理部A33、配送者送信部A34、配送者受信部A35、および配送者出力部A36を備える。
【0030】
施設端末A4は、施設格納部A41、施設受付部A42、施設処理部A43、施設送信部A44、施設受信部A45、および施設出力部A46を備える。
【0031】
ガス情報送信装置A1を構成する端末格納部A10には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、ガス情報、顧客を識別する顧客識別子、ボンベを識別するボンベ識別子、時を特定する時情報である。時情報は、例えば、日付を特定する日付情報、日時を特定する時刻情報、時間帯を特定する時間帯情報である。時情報が時刻情報である場合、時情報は日付情報を含む、と考えても良い。
【0032】
端末格納部A10には、2以上の時点のガス情報が格納される。ガス情報は、例えば、ボンベ識別子、顧客を識別する顧客識別子、および日付を示す日付情報に対応付いている情報である。ガス情報は、例えば、時情報に対応付いている。ガス情報は、例えば、ガス使用情報を有する。ガス使用情報は、使用したガスに関する情報である。ガス使用情報は、例えば、単位時間のガス利用情報、ガス検針値情報のうちの1以上の情報を有する。単位時間のガス利用情報は、単位時間のガス利用量を特定する情報である。単位時間のガス利用情報は、例えば、1時間毎のガスの利用量を特定する情報である。ガス検針値情報は、例えば、ガスの検針値を特定する情報である。ガス検針値情報は、例えば、1時間毎のガスの検針値を特定する情報である。
【0033】
端末格納部A10のガス情報は、通常、端末蓄積部A112が蓄積した情報である。
【0034】
端末処理部A11は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、端末取得部A111、端末蓄積部A112が行う処理である。各種の処理は、例えば、送信済みのガス情報を端末格納部A10から削除する処理である。
【0035】
端末取得部A111は、LPGボンベにおけるガスの使用に関するガス使用情報を含む情報であり、LPGボンベを識別するボンベ識別子に対応する情報であるガス情報を取得する。端末取得部A111は、例えば、ガスメータからの情報を取得する。端末取得部A111は、例えば、ガスメータから取得される検針値を取得し、前回の検針値と今回の検針値との差異であり、単位時間のガス利用量を特定するガス使用情報を算出する。
【0036】
端末取得部A111は、1日にn(nは2以上)回、単位時間ごとにガス使用情報を取得することは好適である。また、端末取得部A111は、1時間ごとにガス使用情報を取得することは好適である。
【0037】
端末取得部A111は、図示しない時計から時情報を取得し、時情報と、取得したガス使用情報とを対応付けることは好適である。なお、図示しない時計は、ガス情報送信装置A1に存在していても良いし、NTPサーバ等の外部の装置の時計でも良い。
【0038】
端末蓄積部A112は、端末取得部A111が取得したガス情報を端末格納部A10に蓄積する。端末蓄積部A112は、単位時間ごとに、端末取得部A111が取得したガス情報を端末格納部A10に蓄積することは好適である。なお、単位時間は、例えば、1時間、30分、2時間等である。また、端末蓄積部A112は、顧客識別子、ボンベ識別子、時情報のうちの1または2以上の情報に対応付けて、端末取得部A111が取得したガス情報を端末格納部A10に蓄積することは好適である。
【0039】
端末送信部A12は、端末取得部A111が取得したガス情報を情報処理装置A2に送信する。端末取得部A111が取得したガス情報は、端末格納部A10に格納されているガス情報でも良い。
【0040】
端末送信部A12は、例えば、端末取得部A111が取得したガス情報を1以上の識別子に対応付けて情報処理装置A2に送信する。1以上の識別子は、例えば、顧客識別子、ボンベ識別子のうちの1以上である。
【0041】
端末送信部A12は、予め決められた条件を満たした場合に、端末格納部A10の2以上の時点のガス情報を情報処理装置A2に送信することは好適である。予め決められた条件とは、例えば、予め決められた時刻になること、予め決められた数のガス情報が端末格納部A10に格納されたこと等である。また、ボンベ識別子等に対応付けて送信することは、例えば、ボンベ識別子等と共に送信することであるが、情報の対応付けの方法は問わない。なお、ボンベ識別子は、通常、端末格納部A10に格納されている。また、使用するボンベが変更になった場合、自動的に、当該ボンベのボンベ識別子が端末格納部A10に蓄積されることは好適である。
【0042】
ここで、2以上の時点のガス情報の送信とは、ガス情報と時情報の組を2組以上、送信しても良いし、時系列に並んだ2以上のガス情報を送信しても良い。
【0043】
また、1日分のガス情報の送信とは、ガス情報と時情報の組を24組、送信しても良いし、時系列に並んだ24のガス情報を送信しても良い。
【0044】
なお、一のガス情報は一のガス使用情報を含む情報であるが、一のガス情報を複数のガス使用情報を含む情報であるとしても良い。
【0045】
端末送信部A12は、1日にn回未満の回数、端末格納部A10の2以上のガス情報を、情報処理装置A2に送信することは好適である。
【0046】
端末送信部A12は、1日に1回、ガス情報を情報処理装置A2に送信することは好適である。なお、端末送信部A12がガス情報を送信する時刻は問わない。
【0047】
端末送信部A12は、条件に応じて、異なるタイミングでガス情報を送信しても良い。つまり、例えば、端末送信部A12は、通常であれば少ない頻度(第一の頻度)で、複数のガス情報を情報処理装置A2に送信し、予め決められた条件を満たす場合は、通常よりも多い頻度(第二の頻度)でガス情報を情報処理装置A2に送信しても良い。ここでの予め決められた条件は、例えば、予め決められた条件を満たすほど多くのガスを使用した(例えば、閾値以上または閾値より多くのガスを使用した)と、端末処理部A11により判断された場合である。また、予め決められた条件は、例えば、予め決められた条件を満たすほど長い時間、ガスの使用量が少ない(例えば、第一閾値の時間以上、閾値以下または閾値より少ないガスの使用量であった)と、端末処理部A11により判断された場合である。
【0048】
また、端末送信部A12がガス情報を情報処理装置A2に送信した後、端末処理部A11は、当該送信したガス情報を端末格納部A10から削除することは好適である。
【0049】
情報処理装置A2を構成する格納部A21には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、後述する顧客情報、ガス情報、後述する配送ボンベ情報、後述する配送車位置情報、後述する天候情報である。
【0050】
顧客情報格納部A211には、顧客識別子に対応付けられて、1または2以上の顧客情報が格納される。顧客情報とは、顧客に関する情報である。顧客情報は、例えば、氏名、顧客位置情報、連絡先情報を有する。顧客位置情報は、顧客の位置を特定する情報である。顧客位置情報は、例えば、(緯度,経度)、住所等である。連絡先情報は、連絡先を特定する情報であり、例えば、メールアドレス、電話番号である。顧客情報は、例えば、ガスボンベを交換した日を特定する日付情報を有する。顧客情報は、例えば、ボンベ種類情報、ボンベ本数情報、ガス残量情報を有する。ボンベ種類情報は、顧客が使用するボンベの種類を特定する情報である。ボンベ本数情報は顧客の自宅に設置されるボンベの本数を特定する情報である。ガス残量情報は、顧客のガスボンベ内のガスの残量を特定する情報である。顧客情報は、例えば、顧客が使用する媒体を識別する1以上の媒体識別子(例えば、「LPG」「電気」)、顧客が保有しているエネルギー器具の1以上の器具識別子(例えば、「ガス器具A」「電気器具B」「器具C」)、顧客が契約しているエネルギー会社を特定する1以上の企業識別子(例えば、「企業A」)を有する。顧客情報は、例えば、顧客が使用するLPGボンベの量に関するボンベ量情報を有するLPGボンベ情報を含んでも良い。なお、LPGボンベ情報は、ボンベ種類情報でも良い。
【0051】
ガス情報格納部A212には、1または2以上のガス情報が格納される。ガス情報格納部A212には、通常、顧客識別子に対応付けられた2以上のガス情報が格納される。ガス情報は、時を特定する時情報、ボンベ識別子のうちの1以上の情報に対応付けられていることは好適である。また、ここで、時情報、ボンベ識別子が対応付けられることは、時情報、ボンベ識別子とが分かる態様でガス情報が格納されていれば良い。
【0052】
配送ボンベ情報格納部A213は、1または2以上の配送ボンベ情報が格納される。配送ボンベ情報は、配送対象のボンベに関する情報である。配送ボンベ情報は、例えば、ボンベ種類情報、ボンベ状態情報を有する。配送ボンベ情報は、通常、ボンベの本数が把握できる情報である。つまり、配送ボンベ情報は、ボンベの本数を特定する本数情報を含んでも良いし、受信された配送ボンベ情報の数がボンベの本数を示すものでも良い。ボンベ種類情報とは、ボンベの種類を特定する情報であり、例えば、20Kg、30Kg、50Kg等である。ボンベ状態情報は、ボンベが満タンか否かを示す情報である。配送ボンベ情報は、例えば、ボンベ識別子、配送車識別子、配送者識別子、入退場日時を特定する時刻情報のうちの1以上の情報に対応付いている。なお、入退場日時とは、ガスをボンベに充満させる工場への入場日時、または退場日時、ボンベを置いておくデポステーションへの入場日時、または退場日時である。また、時刻情報は、日を特定するのみの情報でも良い。
【0053】
配送車位置情報格納部A214は、1または2以上の配送車位置情報が格納される。配送車位置情報は、配送車の位置を特定する情報である。配送車位置情報は、例えば、(緯度,経度)であるが、最寄りの施設を特定する施設識別子等でも良い。施設は、例えば、工場、デポステーションである。配送車位置情報は、例えば、ボンベの配送車を識別する配送車識別子、または配送者識別子に対応付けられている。
【0054】
天候情報格納部A215は、1または2以上の天候情報が格納される。天候情報は、天候に関する情報である。天候情報は、例えば、天気、気温、湿度等のうちの1以上の情報である。天候情報は、時情報に対応付けられていることは好適である。時情報は、例えば、日付情報、時刻情報である。
【0055】
受信部A22は、各種の情報を受信する。各種の情報とは、例えば、ガス情報、配送ボンベ情報、配送車位置情報、天候情報、ボンベ交換情報である。
【0056】
ガス情報受信部A221は、1または2以上のガス情報をガス情報送信装置A1から受信する。ガス情報受信部A221は、ガス情報送信装置A1から、例えば、顧客識別子またはボンベ識別子のうちの1以上の識別子に対応付けられたガス情報を受信する。
【0057】
配送ボンベ情報受信部A222は、1または2以上の配送ボンベ情報を受信する。配送ボンベ情報受信部A222は、例えば、ボンベ識別子、配送車識別子、配送者識別子のうちの1以上の情報に対応付けて、配送ボンベ情報を受信する。配送ボンベ情報受信部A222は、例えば、荷台識別子に対応付けて、配送ボンベ情報を受信する。荷台識別子とは、ボンベが載った荷台を識別する情報である。配送ボンベ情報受信部A222は、例えば、入退場日時を特定する時刻情報に対応付いけて、配送ボンベ情報を受信する。入退場日時は、施設からの入退場の日時である。配送ボンベ情報受信部A222は、例えば、施設端末A4から配送ボンベ情報を受信する。配送ボンベ情報受信部A222は、例えば、配送者端末A3から配送ボンベ情報を受信する。なお、配送ボンベ情報の送信元は問わない。また、ボンベ識別子は、例えば、配送されるボンベに設置されている通信手段(例えば、RFIDタグ)に格納されており、かかる通信手段から間接的または直接的に受信された情報である。ボンベ識別子は、例えば、ユーザにより施設端末A4に入力され、施設端末A4から送信された情報でも良い。配送車識別子は、例えば、配送車自体(例えば、トレーラーヘッド)に設置されている通信手段(例えば、RFIDタグ)に格納されており、かかる通信手段から間接的または直接的に受信された情報である。なお、かかる場合、配送車識別子は、トレーラーヘッド識別子と言っても良。また、配送車識別子とトレーラーヘッド識別子とは別の情報でも良く、かかる場合、配送ボンベ情報受信部A222は、トレーラーヘッド識別子にも対応付けて、配送ボンベ情報を受信しても良い。また、配送者識別子は、例えば、配送者が保持する配送者端末A3から間接的または直接的に受信された情報である。また、配送者識別子は、例えば、配送車自体(例えば、トレーラーヘッド)に設置されている通信手段に格納されており、かかる通信手段から間接的または直接的に受信された情報でも良い。さらに、荷台識別子は、例えば、配送車の荷台に設置されている通信手段(例えば、RFIDタグ)に格納されており、かかる通信手段から間接的または直接的に受信された情報である。
【0058】
配送車位置情報受信部A223は、1または2以上の配送車位置情報を受信する。配送車位置情報受信部A223は、通常、配送車の端末である配送者端末A3から配送車位置情報を受信するが、配送車位置情報の送信元は問わない。なお、配送者端末A3は、配送者が保持している端末とは、別の端末であり、配送車に搭載されている端末でも良い。
【0059】
配送車位置情報受信部A223は、通常、配送車を識別する配送車識別子に対応付けて、配送車位置情報を受信する。ただし、配送車位置情報受信部A223は、配送者識別子に対応付けて、配送車位置情報を受信しても良い。また、配送車識別子と配送者識別子とは同じ情報でも良い。
【0060】
天候情報受付部A224は、1または2以上の天候情報を受け付ける。ここで、受け付けとは、例えば、図示しないサーバ装置からの受信であるが、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である、と考えても良い。なお、図示しないサーバ装置は、天候情報を格納している装置である。
【0061】
ボンベ交換情報受信部A225は、1または2以上のボンベ交換情報を受信する。ボンベ交換情報は、ボンベを交換したことを示す情報である。ボンベ交換情報受信部A225は、例えば、顧客識別子、ボンベ識別子のうちの1以上の情報と対になるボンベ交換情報を受信する。ボンベ交換情報受信部A225は、例えば、ボンベ交換情報を配送者端末Aから受信する。ただし、ボンベ交換情報の送信元は問わない。
【0062】
処理部A23は、ガス情報格納部A212の2以上のガス情報を用いて、予め決められた処理を行う。予め決められた処理とは、例えば、後述する配送日予測処理、後述する配送制御処理、後述する先物取引処理、後述する住居滞在処理、後述するエネルギー最適プラン提示処理、後述する世帯信用度取得処理、統計処理などである。統計処理とは、複数のガス情報に対する統計処理である。統計処理とは、複数のガス情報から、ある期間の一世帯の平均的なガスの使用量を算出する処理、ある期間のガスの使用量の累積値を算出する処理、ガスの使用量の推移のグラフを取得する処理等である。なお、配送日予測処理、配送制御処理、先物取引処理、住居滞在処理、エネルギー最適プラン提示処理、世帯信用度取得処理について、実施の形態2以降で説明する。なお、配送日予測処理とは、世帯へのガスボンベの配送日を予測する処理である。配送制御処理とは、ガス欠等になった世帯に、ガスボンベを配送するための処理である。先物取引処理とは、ガスの価格を決定し、先物取引を支援するための処理である。住居滞在処理とは、住居に住民が存在するか否かに関する情報を出力する処理である。エネルギー最適プラン提示処理とは、適切なエネルギーのプランを提示する処理である。世帯信用度取得処理とは、世帯の信用度を取得し、出力する処理である。
【0063】
処理部A23は、例えば、配送ボンベ情報格納部A213に格納されている1または2以上の配送ボンベ情報をも用いて、予め決められた処理を行う。予め決められた処理は、例えば、配送制御処理である。
【0064】
処理部A23は、例えば、配送車位置情報格納部A214に格納されている1または2以上の配送車位置情報を用いて、予め決められた処理を行う。予め決められた処理とは、例えば、配送制御処理である。
【0065】
処理部A23は、天候情報格納部A215に格納されている1または2以上の天候情報を用いて、予め決められた処理を行う。予め決められた処理は、例えば、配送日予測処理、先物取引処理、エネルギー最適プラン提示処理である。
【0066】
ガス情報蓄積部A231は、ガス情報受信部A221が受信した1または2以上のガス情報をガス情報格納部A212に蓄積する。ガス情報蓄積部A231は、ガス情報受信部A221が受信した各ガス情報を、例えば、時情報と顧客識別子とボンベ識別子のうちの1以上の情報に対応付けてガス情報格納部A212に蓄積する。なお、かかる時情報は、ガス情報送信装置A1から受信された情報でも良いし、図示しない時計から取得された情報でも良い。
【0067】
配送ボンベ情報蓄積部A232は、配送ボンベ情報受信部A222が受信した1または2以上の配送ボンベ情報を、配送ボンベ情報格納部A213に蓄積する。配送ボンベ情報蓄積部A232は、例えば、ボンベ識別子、配送車識別子、配送者識別子のうちの1以上の情報に対応付けて、各配送ボンベ情報を配送ボンベ情報格納部A213に蓄積する。
【0068】
配送車位置情報蓄積部A233は、配送車位置情報受信部A223が受信した1または2以上の配送車位置情報を配送車位置情報格納部A214に蓄積する。配送車位置情報蓄積部A233は、配送車識別子または配送者識別子に対応付けて、各配送車位置情報を配送車位置情報格納部A214に蓄積する。
【0069】
天候情報蓄積部A234は、1または2以上の天候情報を天候情報格納部A215に蓄積する。天候情報蓄積部A234は、通常、時情報に対応付けて、各天候情報を天候情報格納部A215に蓄積する。なお、時情報は、受信部A22が受信した情報でも良いし、図示しない時計から取得しても良い。また、時情報は、日付情報でも良いし、時刻情報でも良い。
【0070】
ボンベ交換情報蓄積部A235は、ボンベ交換情報受信部A225がボンベ交換情報を受信した場合に、顧客識別子とボンベ識別子のうちの1以上の情報と対になるガス情報が有するガス残量情報を、ガスの残量が満タンであることを特定する情報に更新する。
【0071】
配送者端末A3を構成する配送者格納部A31には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、配送者を識別する配送者識別子である。各種の情報は、例えば、配送車を識別する配送車識別子である。配送者識別子と配送車識別子とは同一の情報であっても良い。各種の情報は、例えば、ボンベ交換情報である。ボンベ交換情報とは、ボンベを交換したことを示す情報である。ボンベ交換情報は、例えば、顧客識別子とボンベ識別子のうちの1以上の識別子に対応付けられている。
【0072】
配送者受付部A32は、各種の指示や情報を受け付ける。各種の指示や情報とは、例えば、ボンベ交換情報である。各種の指示や情報とは、例えば、ボンベ交換情報と、顧客識別子とボンベ識別子のうちの1以上の識別子である。なお、ある世帯のボンベを交換する場合、または交換した場合に、配送者は配送者端末A3にボンベ交換情報を入力する。また、ボンベ交換情報は、例えば、ボタンの押下により入力されても良いし、フィールドへの情報入力により入力される等しても良い。
【0073】
配送者は、ボンベ交換情報と共に、顧客識別子とボンベ識別子のうちの1以上の識別子を入力することは好適である。かかる場合、配送者受付部A32は、ボンベ交換情報と、顧客識別子とボンベ識別子のうちの1以上の識別子とを受け付ける。
【0074】
ボンベ交換情報等の入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。配送者受付部A32は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0075】
配送者処理部A33は、各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、配送者受付部A32が受け付けた情報を送信する情報のデータ構造にする処理である。各種の処理は、例えば、配送者受付部A32がボンベ交換情報を受け付けた場合、当該ボンベ交換情報と、配送者格納部A31の配送者識別子と、入力されている顧客識別子とボンベ識別子のうちの1以上の識別子とを対応付けた情報を構成する処理である。各種の処理は、例えば、配送者受信部A35が受信した情報を出力する情報のデータ構造にする処理である。
【0076】
配送者送信部A34は、ボンベ交換情報を、情報処理装置A2に送信する。配送者送信部A34は、通常、顧客識別子とボンベ識別子のうちの1以上の識別子とを対応付けられたボンベ交換情報を、情報処理装置A2に送信する。なお、配送者送信部A34は、ボンベ交換情報と共に配送者識別子をも送信することは好適である。
【0077】
配送者受信部A35は、各種の情報を受信する。配送者受信部A35は、例えば、情報処理装置A2から各種の情報を受信する。配送者受信部A35は、例えば、情報処理装置A2から後述する顧客情報を受信する。なお、顧客情報は、顧客に関する情報であり、顧客識別子と対になる情報である。配送者受信部A35が受信する顧客情報は、例えば、ガスボンベの配送先の顧客に関する情報である。なお、顧客識別子は、顧客情報に含まれていても良い。
【0078】
配送者出力部A36は、各種の情報を出力する。各種の情報は、例えば、配送者処理部A33が構成した情報である。各種の情報は、例えば、顧客情報である。この顧客情報は、ガスボンベの配送先の顧客に関する情報である。この顧客情報は、顧客識別子、顧客位置情報、配送するガスボンベに関する情報のうちの1以上の情報を有することは好適である。顧客位置情報は、顧客の位置を特定する情報である。顧客位置情報は、例えば、(緯度,経度)、住所等である。配送するガスボンベに関する情報は、例えば、ガスボンベの種類を特定するボンベ種類情報、ガスボンベの本数等である。
【0079】
ここで、出力とは、通常、ディスプレイへの表示であるが、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である、と考えても良い。
【0080】
施設端末A4を構成する施設格納部A41には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、施設を識別する施設識別子である。施設格納部A41には、配送車の端末(例えば、RFID)から受信された情報であり、配送車に搭載されているボンベに関する配送ボンベ情報が格納されることは好適である。配送ボンベ情報は、ボンベ識別子に対応付けている。配送ボンベ情報は、例えば、荷台識別子、入退場日時に対応付いていることは好適である。配送ボンベ情報は、例えば、ボンベ種類情報、ボンベ状態情報を有する。配送ボンベ情報は、配送されるボンベの本数を特定する情報を有することは好適である。
【0081】
施設受付部A42は、各種の指示や情報を受け付ける。
【0082】
施設処理部A43は、各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、施設受信部A45が受信した情報を蓄積する処理である。施設処理部A43は、施設受信部A45が受信した配送ボンベ情報と識別子とを施設格納部A41に少なくとも一時蓄積する。なお、識別子は、例えば、ボンベ識別子、荷台識別子、配送車識別子、配送者識別子のうちの1以上の識別子である。
【0083】
施設送信部A44は、各種の情報を送信する。施設送信部A44は、例えば、各種の情報を情報処理装置A2に送信する。施設送信部A44は、例えば、配送ボンベ情報を識別子に対応付けて送信する。識別子は、例えば、ボンベ識別子、荷台識別子、配送車識別子、配送者識別子のうちの1以上の識別子である。
【0084】
施設受信部A45は、各種の情報を受信する。施設受信部A45は、例えば、配送車の端末(例えば、RFID)から各種の情報を受信する。施設受信部A45は、例えば、配送ボンベ情報を識別子に対応付けて受信する。識別子は、例えば、ボンベ識別子、荷台識別子、配送車識別子、配送者識別子のうちの1以上の識別子である。
【0085】
施設出力部A46は、各種の情報を出力する。
【0086】
端末格納部A10、格納部A21、顧客情報格納部A211、ガス情報格納部A212、配送ボンベ情報格納部A213、配送車位置情報格納部A214、天候情報格納部A215、配送者格納部A31、および施設格納部A41は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0087】
端末格納部A10等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が端末格納部A10等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が端末格納部A10等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が端末格納部A10等で記憶されるようになってもよい。
【0088】
端末処理部A11、端末取得部A111、端末蓄積部A112、処理部A23、ガス情報蓄積部A231、配送ボンベ情報蓄積部A232、配送車位置情報蓄積部A233、天候情報蓄積部A234、ボンベ交換情報蓄積部A235、配送者処理部A33、および施設処理部A43は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。端末処理部A11等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。なお、MPUに代えて、CPUやGPUを採用しても良いことは言うまでもない。
【0089】
端末送信部A12、出力部A24、処理結果出力部A241、配送者送信部A34、および施設送信部A44は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
【0090】
受信部A22、ガス情報受信部A221、配送ボンベ情報受信部A222、配送車位置情報受信部A223、天候情報受付部A224、ボンベ交換情報受信部A225、配送者受信部A35、および施設受信部A45は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
【0091】
配送者受付部A32、および施設受付部A42は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面等により実現され得る。
【0092】
配送者出力部A36、および施設出力部A46は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。配送者出力部A36等は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0093】
次に、情報システムAの動作について説明する。まず、ガス情報送信装置A1の動作例について、
図4のフローチャートを用いて説明する。
【0094】
(ステップS401)端末処理部A11は、ガス使用情報を取得するタイミングであるか否かを判断する。ガス使用情報を取得するタイミングであればステップS402に行き、ガス使用情報を取得するタイミングでなければステップS407に行く。なお、例えば、1時間毎にガス使用情報を取得する場合、端末処理部A11は、図示しない時計から時刻情報を取得し、時刻情報が示す時刻が「X時00分」(Xは1から24までの自然数)に合致した場合に、ガス使用情報を取得するタイミングである、と判断する。
【0095】
(ステップS402)端末取得部A111は、図示しないガスメータからガス検針値情報を取得する。なお、かかる技術は公知技術である。なお、ガスメータとは、通常、LPガスメータであり、設置からの流量積算を示すガス検針値を保持する装置である。
【0096】
(ステップS403)端末取得部A111は、前回に取得したガス検針値情報と、今回、ステップS402により取得したガス検針値情報との差である、単位時間のガス利用量情報を算出する。なお、端末取得部A111は、例えば、「単位時間のガス利用量情報=前回に取得したガス検針値情報-ステップS402により取得したガス検針値情報」により、単位時間のガス利用量情報を取得する。
【0097】
(ステップS404)端末取得部A111は、現在の時を示す時情報を図示しない時計から取得する。
【0098】
(ステップS405)端末取得部A111は、ステップS403で取得した単位時間のガス利用量情報を用いて、蓄積するガス使用情報を構成する。
【0099】
(ステップS406)端末蓄積部A112は、ステップS404で取得した時情報とステップS405で構成したガス使用情報とを、対応付けて蓄積する。ステップS401に戻る。なお、ガス使用情報等の蓄積先は、通常、端末格納部A10である。なお、端末蓄積部A112は、ガス使用情報をボンベ識別子に対応付けて蓄積しても良い。かかる場合、端末取得部A111は、ボンベ識別子をも取得する。
【0100】
(ステップS407)端末処理部A11は、ガス情報を送信するタイミングであるか否かを判断する。ガス情報を送信するタイミングであればステップS408に行き、ガス情報を送信するタイミングでなければステップS401に戻る。なお、例えば、1日に1回、ガス情報を送信する場合、端末処理部A11は、図示しない時計から時刻情報を取得し、時刻情報が示す時刻が予め決められた時刻(例えば、「24時01分」)を過ぎたと判断した場合に、ガス情報を送信するタイミングである、と判断する。なお、予め決められた時刻を過ぎたと判断した場合でも、通常、既に送信したガス情報は、再度、送信されない。また、端末処理部A11は、予め決められた時刻を過ぎたと判断した場合でも、通常、予め決められた期間(例えば、1日)が経過するまで、ガス情報を送信するタイミングであるとは判断しない。
【0101】
(ステップS408)端末処理部A11は、送信対象のガス使用情報等を端末格納部A10から取得する。ガス使用情報等とは、例えば、ガス使用情報と時情報との組の情報、またはガス使用情報のみ、またはガス使用情報とボンベ識別子、またはガス使用情報とボンベ識別子と時情報との組の情報である。
【0102】
(ステップS409)端末処理部A11は、端末格納部A10から顧客識別子を取得する。
【0103】
(ステップS410)端末処理部A11は、送信するガス情報等を構成する。ガス情報等とは、例えば、複数のガス使用情報等、1以上の識別子を有する。1以上の識別子は、例えば、顧客識別子、ボンベ識別子のうちの1以上の情報である。
【0104】
(ステップS411)端末送信部A12は、ステップS410で構成されたガス情報等を情報処理装置A2に送信する。
【0105】
(ステップS412)端末処理部A11は、送信されたガス使用情報等を削除する。なお、ここで、送信したことを示すフラグを、送信されたガス使用情報等に対応付けて蓄積しても良い。かかるフラグの付加は、削除と同様に捕らえても良い。ステップS401に戻る。
【0106】
なお、
図4フローチャートにおいて、ガス使用情報を蓄積する回数が、ガス情報を送信する回数より多かった。つまり、
図4フローチャートにおいて、複数のガス使用情報をまとめて情報処理装置A2に送信した。かかることにより、ガス情報送信装置A1の電力消費が削減され、ガス情報送信装置A1の電池交換の頻度を少なくできる等の効果がある。しかし、
図4フローチャートにおいて、ガス使用情報を取得するごとに、ガス情報を送信しても良い。
【0107】
また、
図4のフローチャートにおいて、端末送信部A12は、予め決められた条件を満たす場合と予め決められた条件を満たさない場合とで、異なる頻度で、ガス情報を情報処理装置A2に送信しても良い。ここで、予め決められた条件は、例えば、予め決められた条件を満たすほど多くのガスを使用したと、端末処理部A11が判断した場合である。
【0108】
また、
図4のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0109】
次に、情報処理装置A2の動作について、
図5のフローチャートを用いて説明する。
【0110】
(ステップS501)ガス情報受信部A221は、ガス情報送信装置A1から送信されたガス情報等を受信したか否かを判断する。ガス情報等を受信した場合はステップS502に行き、ガス情報等を受信しなかった場合はステップS504に行く。なお、ガス情報等とは、例えば、ガス情報と1以上の識別子である。1以上の識別子は、例えば、顧客識別子、ボンベ識別子のうちの1以上の情報である。
【0111】
(ステップS502)ガス情報蓄積部A231は、ステップS501で受信されたガス情報等を用いて、蓄積するガス情報等を構成する。
【0112】
(ステップS503)ガス情報蓄積部A231は、ステップS502で構成したガス情報等をガス情報格納部A212に蓄積する。ステップS501に戻る。
【0113】
(ステップS504)配送ボンベ情報受信部A222は、配送ボンベ情報等を受信したか否かを判断する。配送ボンベ情報等を受信した場合はステップS505に行き、配送ボンベ情報等を受信しなかった場合はステップS507に行く。なお、配送ボンベ情報等とは、例えば、配送ボンベ情報と1以上の識別子である。1以上の識別子は、例えば、ボンベ識別子、配送者識別子、配送車識別子のうちの1以上の情報である。
【0114】
(ステップS505)配送ボンベ情報蓄積部A232は、ステップS504で受信された配送ボンベ情報等を用いて、蓄積する配送ボンベ情報等を構成する。
【0115】
(ステップS506)配送ボンベ情報蓄積部A232は、ステップS505で構成した配送ボンベ情報等を配送ボンベ情報格納部A213に蓄積する。ステップS501に戻る。
【0116】
(ステップS507)配送車位置情報受信部A223は、配送車位置情報等を受信したか否かを判断する。配送車位置情報等を受信した場合はステップS508に行き、配送車位置情報等を受信しなかった場合はステップS510に行く。なお、配送車位置情報等とは、例えば、配送車位置情報と1以上の識別子である。1以上の識別子は、例えば、配送者識別子、配送車識別子のうちの1以上の情報である。
【0117】
(ステップS508)配送車位置情報蓄積部A233は、ステップS507で受信された配送車位置情報等を用いて、蓄積する配送車位置情報等を構成する。
【0118】
(ステップS509)配送車位置情報蓄積部A233は、ステップS508で構成した配送車位置情報等を配送車位置情報格納部A214に蓄積する。ステップS501に戻る。
【0119】
(ステップS510)ボンベ交換情報受信部A225は、ボンベ交換情報等を受信部したか否かを判断する。ボンベ交換情報等を受信した場合はステップS511に行き、ボンベ交換情報等を受信しなかった場合はステップS513に行く。なお、ボンベ交換情報等とは、例えば、ボンベ交換情報と1以上の識別子である。1以上の識別子は、例えば、顧客識別子、ボンベ識別子のうちの1以上の情報である。
【0120】
(ステップS511)ボンベ交換情報蓄積部A235は、ステップS510で受信されたボンベ交換情報等を用いて、蓄積するボンベ交換情報等を構成する。
【0121】
(ステップS512)ボンベ交換情報蓄積部A235は、ステップS511で構成したボンベ交換情報等を用いて、顧客情報格納部A211のガス残量情報を更新する。ステップS501に戻る。
【0122】
(ステップS513)処理部A23は、天候情報を取得するタイミングであるか否かを判断する。天候情報を取得するタイミングであればステップS514に行き、天候情報を取得するタイミングでなければステップS516に行く。なお、天候情報を取得するタイミングは、例えば、1時間毎、1日毎等である。
【0123】
(ステップS514)天候情報受付部A224は、天候情報等を図示しないサーバから取得する。ここで、天候情報受付部A224は、例えば、2以上の各地域の天候情報等を取得しても良い。
【0124】
(ステップS515)天候情報蓄積部A234は、時情報に対応付けて、ステップS514で取得された天候情報等を天候情報格納部A215に蓄積する。ステップS501に戻る。天候情報等は、例えば、天候情報と時情報である。また、天候情報蓄積部A234は、時情報と地域を特定する地域識別子とに対応付けて、天候情報等を天候情報格納部A215に蓄積しても良い。
【0125】
(ステップS516)処理部A23は、ガス情報を用いて、処理を行うタイミングであるか否かを判断する。処理を行うタイミングである場合はステップS517に行き、処理を行うタイミングでない場合はステップS501に戻る。
【0126】
(ステップS517)処理部A23は、予め決められた処理を行う。予め決められた処理とは、例えば、配送日予測処理、配送制御処理、先物取引処理、住居滞在処理、エネルギー最適プラン提示処理、世帯信用度取得処理、統計処理などである。
【0127】
(ステップS518)処理部A23は、ステップS517における処理の結果を特定する情報である処理結果を取得する。
【0128】
(ステップS519)処理結果出力部A241は、ステップS518で取得された処理結果を出力する。ステップS501に戻る。
【0129】
なお、
図5のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0130】
次に、配送者端末A3の動作例について、
図6のフローチャートを用いて説明する。
【0131】
(ステップS601)配送者受付部A32は、情報を受け付けたか否かを判断する。情報を受け付けた場合はステップS602に行き、情報を受け付けなかった場合はステップS603に行く。なお、情報とは、例えば、顧客識別子、ボンベ識別子である。
【0132】
(ステップS602)配送者処理部A33は、ステップS601で受け付けられた情報を配送者格納部A31に、少なくとも一時蓄積する。ステップS601に戻る。
【0133】
(ステップS603)配送者受付部A32は、ボンベ交換情報を受け付けたか否かを判断する。ボンベ交換情報を受け付けた場合はステップS604に行き、ボンベ交換情報を受け付けなかった場合はステップS606に行く。
【0134】
(ステップS604)配送者処理部A33は、送信するボンベ交換情報等を構成する。なお、ボンベ交換情報等は、例えば、顧客識別子、ボンベ識別子を有する。
【0135】
(ステップS605)配送者送信部A34は、ステップS604で構成されたボンベ交換情報等を情報処理装置A2に送信する。ステップS601に戻る。
【0136】
(ステップS606)配送者受信部A35は、情報を受信したか否かを判断する。情報を受信した場合はステップS607に行き、情報を受信しなかった場合はステップS609に行く。なお、情報とは、例えば、顧客情報、配送リストである。また、配送リストとは、配送者がガスボンベを配送すべき顧客のリストの情報である。
【0137】
(ステップS607)配送者処理部A33は、ステップS606で受信された情報を用いて、出力する情報を構成する。なお、出力する情報は、例えば、顧客情報、配送リスト、顧客情報が有する顧客位置情報により特定される位置を明示する地図、配送車位置情報により特定される位置から顧客位置情報により特定される位置までの経路探索した結果の経路情報である。なお、配送者処理部A33は、配送車位置情報を取得する機能(例えば、GPS受信機の機能)、経路探索機能を有しても良い。
【0138】
(ステップS608)配送者出力部A36は、ステップS607で構成された情報を出力する。ステップS601に戻る。
【0139】
(ステップS609)配送者処理部A33は、配送車の位置情報を取得する。なお、配送者処理部A33が位置情報を取得する場合、配送者処理部A33は、通常、GPS受信機を有するが、他の手段により位置情報を取得しても良い。他の手段は、例えば、3以上の無線基地局からの電波の強度を用いる処理である。
【0140】
(ステップS610)配送者処理部A33は、配送車識別子を配送者格納部A31から取得する。
【0141】
(ステップS611)配送者処理部A33は、ステップS609で取得した配送車位置情報とステップS610で取得した配送車識別子とを用いて、送信する配送車位置情報等を構成する。
【0142】
(ステップS612)配送者送信部A34は、ステップS611で構成された配送車位置情報等を情報処理装置A2に送信する。ステップS601に戻る。
【0143】
なお、
図6のフローチャートにおいて、配送車位置情報を送信するタイミングは問わない。
【0144】
また、
図6のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0145】
次に、施設端末A4の動作例について、
図7のフローチャートを用いて説明する。
【0146】
(ステップS701)施設受信部A45は、配送ボンベ情報等を受信したか否かを判断する。配送ボンベ情報等を受信した場合はステップS702に行き、配送ボンベ情報等を受信しなかった場合はステップS701に戻る。
【0147】
(ステップS702)施設処理部A43は、図示しない時計から時情報を取得する。
【0148】
(ステップS703)施設処理部A43は、ステップS701で受信された配送ボンベ情報等と、ステップS702で取得した時情報とを用いて、送信する配送ボンベ情報等を構成する。
【0149】
(ステップS704)施設送信部A44は、ステップS703で構成された配送ボンベ情報等を情報処理装置A2に送信する。ステップS701に戻る。
【0150】
なお、
図7のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0151】
以下、本実施の形態における情報システムAの具体的な動作例について、情報システムAの処理の概念図(
図8)を用いて説明する。なお、情報システムAのシステム構造の概念図は
図1である。
【0152】
情報システムAにおいて、上述したように、ガス情報送信装置A1から情報処理装置A2に、適切なタイミングでガス情報が送信され、情報処理装置A2に蓄積される。また、配送者端末A3から情報処理装置A2に、配送車位置情報が送信され、情報処理装置A2に蓄積される。また、施設端末A4から情報処理装置A2に、配送ボンベ情報が送信され、情報処理装置A2に蓄積される。また、配送者端末A3から情報処理装置A2に、ボンベ交換情報が送信され、情報処理装置A2に蓄積される。また、情報処理装置A2は、図示しない天候サーバから天候情報を受信し、蓄積する。なお、天候サーバとは、天候情報が格納されているサーバである。
【0153】
なお、配送車位置情報を送信する配送者端末A3と、配送者端末A3を送信する配送者端末A3とは、配送者が使用する端末であるが、異なる端末でも良いことは言うまでもない。
【0154】
そして、情報処理装置A2は、DB(A21)に蓄積された各種の情報を用いて、処理部A23が各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、配送日予測処理、配送制御処理、先物取引処理、住居滞在処理、エネルギー最適プラン提示処理、世帯信用度取得処理である。また、各種の処理は、例えば、上述した統計処理の結果や蓄積された各種の情報を、単に出力する処理等でも良い。
【0155】
以上、本実施の形態によれば、LPGボンベの使用に関するガス使用情報を含むガス情報等を収集し、利用できる。
【0156】
また、本実施の形態によれば、ガス情報の送信を効率的に行うことにより、ガス情報送信装置A1の電源の消費電力を抑えることができる。
【0157】
また、本実施の形態によれば、配送対象のボンベに関する配送ボンベ情報の情報をも収集し、利用できる。
【0158】
また、本実施の形態によれば、ボンベ種類情報を有する配送ボンベ情報の情報をも収集し、利用できる。
【0159】
また、本実施の形態によれば、天候情報をも取得し、利用できる。
【0160】
さらに、本実施の形態によれば、ボンベが交換された際に、ボンベ交換情報を受信し、利用できる。
【0161】
なお、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD-ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態におけるガス情報送信装置A1を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、2以上の時点のガス情報が格納される端末格納部にアクセス可能なコンピュータを、LPGボンベにおけるガスの使用に関するガス使用情報を含む情報であり、LPGボンベを識別するボンベ識別子に対応する情報であるガス情報を取得する端末取得部と、前記端末取得部が取得したガス情報を前記端末格納部に蓄積する端末蓄積部と、予め決められた条件を満たした場合に、顧客識別子に対応付けて、前記端末格納部の2以上の時点のガス情報を前記情報処理装置に送信する端末送信部として機能させるプログラムである。
【0162】
また、本実施の形態における情報処理装置A2を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、時を特定する時情報と顧客識別子とに対応付けられて、2以上のガス情報が格納されるガス情報格納部にアクセス可能なコンピュータを、LPGボンベにおけるガスの使用に関するガス使用情報を含む情報であり、顧客識別子に対応する情報であるガス情報を取得する端末取得部と、前記端末取得部が取得したガス情報を前記情報処理装置に送信する端末送信部とを具備するガス情報送信装置から、顧客識別子に対応付けられたガス情報を受信するガス情報受信部と、前記ガス情報受信部が受信したガス情報を時情報と顧客識別子とに対応付けて前記ガス情報格納部に蓄積するガス情報蓄積部と、前記ガス情報格納部の2以上のガス情報を用いて、予め決められた処理を行う処理部として機能させるためのプログラムである。
【0163】
(実施の形態2)
本実施の形態において、ガスの過去の使用に関するガス使用情報を用いて、世帯ごとのガスボンベの配送日を予測する情報処理装置を具備する情報システムBについて説明する。なお、本実施の形態において、ガスボンベの配送日を予測する際に使用するガス使用情報等は、実施の形態1の情報システムAにより蓄積された情報が利用できる。
【0164】
また、本実施の形態において、天候情報をも用いて、ガスボンベの配送日を予測する情報処理装置を具備する情報システムBについて説明する。
【0165】
図9は、本実施の形態における情報システムBの概念図である。情報システムBは、1または2以上の端末装置B1、および情報処理装置B2を備える。
【0166】
端末装置B1は、配送予定日の情報を得たい者が使用する端末である。端末装置B1は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、いわゆるパソコン等であるが、その種類は問わない。
【0167】
情報処理装置B2は、配送予定日の取得するための装置である。情報処理装置B2は、例えば、いわゆるクラウドサーバ、ASPサーバにより実現され得るが、その種類は問わない。情報処理装置B2は、情報処理装置A2の機能の一部または全部を有しても良い。
【0168】
図10は、本実施の形態における情報システムBのブロック図である。
【0169】
端末装置B1は、端末格納部B11、端末受付部B12、端末処理部B13、端末送信部B14、端末受信部B15、および端末出力部B16を備える。
【0170】
情報処理装置B2は、格納部B21、受信部B22、処理部B23、および出力部B24を備える。格納部B21は、顧客情報格納部A211、ガス情報格納部A212、および天候情報格納部A215を備える。受信部B22は、顧客識別子受付部B221、ガス情報受信部A221、および天候情報受付部A224、ボンベ交換情報受信部A225を備える。処理部B23は、ガス情報蓄積部A231、天候情報蓄積部A234、ボンベ交換情報蓄積部A235、ガス使用情報取得部B231、および予定日予測部B232を備える。予定日予測部B232は、使用量値算出式取得手段B2321、および予定日予測手段B2322を備える。出力部B24は、予定日出力部B241を備える。
【0171】
端末装置B1を構成する端末格納部B11には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、顧客識別子である。
【0172】
端末受付部B12は、指示や情報等を受け付ける。指示や情報等は、例えば、顧客識別子、配送日予測指示である。配送日予測指示は、配送日予測処理を行う指示である。配送日予測指示は、予測日を取得する世帯を特定する顧客識別子を有しても良いし、顧客識別子を有さなくても良い。指示や情報等の入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。端末受付部B12は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0173】
端末処理部B13は、各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、端末受付部B12が受け付けた指示や情報等を、送信するデータ構造の指示や情報等にする処理である。また、各種の処理は、例えば、端末送信部B14が受信した情報を、出力するデータ構造にする処理である。
【0174】
端末送信部B14は、各種の指示や情報等を情報処理装置B2に送信する。各種の指示や情報等とは、例えば、顧客識別子、配送日予測指示である。
【0175】
端末受信部B15は、各種の情報等を情報処理装置B2から受信する。各種の情報等とは、例えば、顧客識別子と予定日情報との組の情報である。予定日情報は、配送予定日を特定する情報である。
【0176】
端末出力部B16は、各種の情報等を出力する。各種の情報等とは、例えば、顧客識別子と予定日情報との組の情報である。ここで、出力とは、通常、ディスプレイへの表示であるが、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である、と考えても良い。
【0177】
情報処理装置B2を構成する格納部B21には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、顧客情報、ガス情報、天候情報である。
【0178】
受信部B22は、各種の情報を受信する。各種の情報とは、例えば、顧客識別子、ガス情報、天候情報、ボンベ交換情報である。
【0179】
顧客識別子受付部B221は、顧客識別子を受け付ける。ここで、受け付けとは、例えば、端末装置B1等からの受信である。ただし、受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である、と考えても良い。
【0180】
処理部B23は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、ガス情報蓄積部A231、天候情報蓄積部A234、ボンベ交換情報蓄積部A235、ガス使用情報取得部B231、予定日予測部B232が行う処理である。
【0181】
ガス使用情報取得部B231は、顧客識別子受付部B221が受け付けた顧客識別子と対になる、2以上の時点のガス使用情報をガス情報格納部A212から取得する。顧客識別子受付部B221が受け付けた顧客識別子とは、顧客識別子受付部B221が取得した顧客識別子でも良い。
【0182】
予定日予測部B232は、ガス使用情報取得部B231が取得した2以上の時点のガス使用情報を用いて、予定日情報を取得する。予定日情報とは、配送予定日に関する情報である。予定日情報は、通常、配送予定日を特定する情報である。配送予定日は、ボンベ内のガスが予め決められた条件を満たすほど少なくなる日である。予め決められた条件は、ボンベ内のガスの量が0になること、ボンベ内のガスの量が容量全体の閾値(例えば、10%)以下または閾値未満になること等である。予定日情報は、配送予定日そのものでも良いし、配送後、次の配送までの予測日数等でも良い。
【0183】
予定日予測部B232は、ガス使用情報取得部B231が取得した2以上の時点のガス使用情報と、天候情報受付部A224が受け付けた天候情報とを用いて、予定日情報を取得する。
【0184】
予定日予測部B232は、ガス使用情報取得部B231が取得した2以上の時点のガス使用情報を用いて、ボンベ内のガスが予め決められた条件を満たすほど少なくなる日である配送予定日に関する予定日情報を取得し、かつ天候情報受付部A224が受け付けた天候情報が予め決められた条件を満たすほど暖かいことを示す情報である場合に、予定日情報により特定される配送予定日を遅らせるように予定日情報を修正し、出力する予定日情報を取得する。
【0185】
また、予定日予測部B232は、ガス使用情報取得部B231が取得した2以上の時点のガス使用情報を用いて、ボンベ内のガスが予め決められた条件を満たすほど少なくなる日である配送予定日に関する予定日情報を取得し、かつ天候情報受付部A224が受け付けた天候情報が予め決められた条件を満たすほど寒いことを示す情報である場合に、予定日情報により特定される配送予定日を早めるように予定日情報を修正し、出力する予定日情報を取得する。
【0186】
予定日予測部B232が予定日情報を取得する具体的な3つの処理例を、以下に説明する。
(1)使用量値算出式取得手段B2321と予定日予測手段B2322とにより予定日情報を取得する場合であり、天候情報を用いない場合
【0187】
予定日予測部B232は、使用量値算出式取得手段B2321と予定日予測手段B2322とにより予定日情報を取得しても良い。
【0188】
使用量値算出式取得手段B2321は、ガス使用情報取得部B231が取得した2以上の時点のガス使用情報を用いて、ガスの使用量に関する情報を算出する演算式である使用量値算出式を取得する。ここで、ガスの使用量に関する情報は、単位時間の使用量でも良いし、使用量の累積でも良い。また、使用量値算出式は、2以上の演算式を有しても良い。使用量値算出式は、例えば、特定の時間帯ごとの2以上の演算式を有する。使用量値算出式は、例えば、時間を識別する識別子に対応付けられた一次式の単位時間演算式である。
【0189】
使用量値算出式取得手段B2321は、例えば、顧客識別子毎に、使用量値算出式を取得する。使用量値算出式取得手段B2321は、例えば、一の顧客識別子と対になるガス使用情報が有する単位時間あたりのガス使用量情報であり、処理対象期間(例えば、昨年の着目する月(例えば、2018年3月))のガス使用量情報を、ガス情報格納部A212から取得する。次に、使用量値算出式取得手段B2321は、例えば、各時間帯(例えば、0時~1時、・・・、6時~7時、7時~8時,・・・12時~13時,・・・,17時~18時,18時~19時,・・・,23時~24時)における、複数の単位時間あたりのガス使用量情報を用いて、処理対象期間の各時間帯のガス使用量情報の平均値(各時間帯の使用ガス量平均)を算出する。
【0190】
そして、使用量値算出式取得手段B2321は、時間帯を横軸とし、ガス使用量情報の平均値を縦軸とするグラフを描画する演算式であり、各時間帯の平均値を通過座標とする一次式の集合である演算式を取得する。なお、かかる場合の使用量値算出式は、いわゆるバスタブカーブを描く演算式である。
【0191】
なお、使用量値算出式取得手段B2321は、例えば、各時間帯の平均値を用いて、当該平均値を通過する一つの近似演算式を取得しても良い。
【0192】
また、使用量値算出式取得手段B2321は、例えば、各時間帯の平均値の各時間帯ごとの累積値を算出し、時間帯を横軸とし、累積値を縦軸とするグラフを描画する演算式を取得するなどしても良い。つまり、使用量値算出式取得手段B2321は、過去のガス使用量情報を用いて、将来のガス使用量を算出する演算式を取得できれば良い。
【0193】
なお、使用量値算出式取得手段B2321は、顧客識別子ごとに、日ごと、週ごと、月ごと、年ごとの演算式を取得することは好適である。
【0194】
予定日予測手段B2322は、使用量値算出式取得手段B2321が取得した使用量値算出式を用いて、予定日情報を取得する。予定日予測手段B2322は、例えば、使用量値算出式を用いて、ガスボンベが満タンの状態から、ガスボンベ内のガスが予め決められた条件を満たすほど少なくなるまでの日数を取得し、当該日数を、ガスボンベを交換した日に加えた配送予定日を取得する。なお、ガスボンベを交換した日は、ボンベ交換情報に含まれている日付情報、またはボンベ交換情報と対になる日付情報であり、顧客情報格納部A211から取得された情報である。また、かかる予定日情報は、当初予測の配送予定日を特定する情報である。
【0195】
予定日予測手段B2322は、例えば、顧客識別子受付部B221が受け付けた顧客識別子と対になるLPGボンベ情報を顧客情報格納部A211から取得し、LPGボンベ情報と、使用量値算出式取得手段B2321が取得した使用量値算出式とを用いて、予定日情報を取得する。予定日予測手段B2322は、例えば、顧客識別子受付部B221が受け付けた顧客識別子と対になるLPGボンベ情報が有するボンベ量情報により特定されるガスの使用量の累積値(実績値)と、使用量値算出式取得手段B2321が取得した使用量値算出式を用いて取得されるガスの使用量の累積値(予測値)との差を取得し、差が閾値より大きく、実績値が予測値を上回っている場合は、上回っている量に応じて、当初予測の配送予定日を早めた配送予定日を示す予定日情報を取得する。また、予定日予測手段B2322は、例えば、顧客識別子受付部B221が受け付けた顧客識別子と対になるLPGボンベ情報が有するボンベ量情報により特定されるガスの使用量の累積値(実績値)と、使用量値算出式取得手段B2321が取得した使用量値算出式を用いて取得されるガスの使用量の累積値(予測値)との差を取得し、差が閾値より大きく、予測値が実績値を上回っている場合は、上回っている量に応じて、当初予測の配送予定日を遅らせた配送予定日を示す予定日情報を取得する。なお、使用量値算出式取得手段B2321が取得した使用量値算出式は、顧客識別子受付部B221が受け付けた顧客識別子と対になる使用量値算出式である。
(2)使用量値算出式取得手段B2321と予定日予測手段B2322とにより予定日情報を取得する場合であり、天候情報を用いる場合
【0196】
予定日予測手段B2322は、例えば、(1)のアルゴリズムにより、天候情報を考慮しない予定日情報を取得する。
【0197】
次に、予定日予測手段B2322は、使用量値算出式を取得した元になる使用量情報に対応する時情報と対になる1または2以上の天候情報(例えば、気温情報)を天候情報格納部A215から取得する。なお、かかる天候情報を過去天候情報群という。
【0198】
そして、予定日予測手段B2322は、今後の天気予報の情報である将来の1または2以上の天候情報(例えば、気温情報)を天候情報格納部A215から取得する。なお、将来の天候情報は、例えば、(1)のアルゴリズムにより取得された予定日情報により特定される日までの天候情報である。なお、かかる天候情報を将来天候情報群という。
【0199】
次に、予定日予測手段B2322は、過去天候情報群と将来天候情報群とを比較し、両者の差異が予め決められた条件を満たすほど暖かいまたは寒いと判断される場合、(1)のアルゴリズムにより取得された予定日情報を遅くする、または早くするように、補正された予定日情報を取得する。
【0200】
さらに具体的には、予定日予測手段B2322は、過去天候情報群から平均気温である過去平均気温を取得する。また、予定日予測手段B2322は、将来天候情報群から平均気温である将来平均気温を取得する。そして、予定日予測手段B2322は、「将来平均気温-過去平均気温」が第一閾値以上または第一閾値より大きい場合、その差異に応じて、(1)のアルゴリズムにより取得された予定日情報で特定される日を遅くするように更新された予定日情報を取得する。予定日予測手段B2322は、「過去平均気温-将来平均気温」が第二閾値以上または第二閾値より大きい場合、その差異に応じて、(1)のアルゴリズムにより取得された予定日情報で特定される日を早くするように更新された予定日情報を取得する。
(3)機械学習のアルゴリズムにより、予定日情報を取得する場合であり、天候情報を用いない場合
【0201】
予定日予測部B232は、ガス使用情報取得部B231が取得した2以上の時点のガス使用情報を用いて、機械学習のアルゴリズムにより、予定日情報を取得しても良い。
【0202】
つまり、予定日予測部B232は、以下のように学習器を構成する処理、および予定日の予測処理を行う。
(3-1)学習器を構成する処理
【0203】
予定日予測部B232は、例えば、過去のガス使用情報であり、ガスボンベが満タンである時からガスボンベが空になるまでのガス使用情報のうち、ガスボンベが満タンである時から一定期間の過去のガス使用情報と、ガスボンベが満タンである時からガスボンベが空になるまでの期間(適宜「再配送期間」と言う。)とを、当該顧客識別子と対になる過去のガス情報を用いて、取得する。そして、ガスボンベが満タンである時から一定期間の過去のガス使用情報を入力とし、再配送期間を出力とする学習器を、機械学習のアルゴリズムにより構成する。つまり、予定日予測部B232は、例えば、ガスボンベが満タンである時から一定期間の過去のガス使用情報と、再配送期間との組の情報を2以上、取得し、当該取得した2組以上の情報を、機械学習の学習器を構成するためのモジュールに与え、学習器を構成し、格納部B21に蓄積する。なお、機械学習のアルゴリズムは、例えば、深層学習、ランダムフォレスト、SVR等、問わない。また、機械学習のモジュールは、例えば、TensorFlowのモジュール、fastText、TinySvm、各種のRandomForest関数等、何でも良い。なお、学習器は分類器と言っても良い。
(3-2)予定日の予測処理
【0204】
次に、予定日予測部B232は、(3-1)で構成された学習器を用いて、予定日の予測処理を行う。
【0205】
つまり、予定日予測部B232は、ガス使用情報取得部B231が取得した直近の2以上の時点のガス使用情報を用いてベクトルを構成し、当該ベクトルと格納部B21の学習器を機械学習の予測を行うモジュールに与え、機械学習のアルゴリズムにより、再配送期間を取得する。なお、かかる予測の場合の機械学習のアルゴリズムも、例えば、深層学習、ランダムフォレスト、SVR等、問わない。また、機械学習の予測のモジュールも、例えば、TensorFlowのモジュール、fastText、TinySvm、各種のRandomForest関数等、何でも良い。
【0206】
次に、予定日予測部B232は、ガスボンベを交換した最近の日に、取得した期間を加えた配送予定日を含む予定日情報を取得する。なお、ガスボンベを交換した最近の日は、ボンベ交換情報に含まれている日付情報、またはボンベ交換情報と対になる日付情報であり、顧客情報格納部A211から取得された情報である。
(4)機械学習のアルゴリズムにより、予定日情報を取得する場合であり、天候情報を用いる場合
【0207】
機械学習のアルゴリズムにより、天候情報を用いる場合は、天候情報の用い方により、例えば、以下の2通りがある。
(4-1)天候情報により補正する場合
【0208】
予定日予測部B232は、ガス使用情報取得部B231が取得した2以上の時点のガス使用情報と、天候情報受付部A224が受け付けた天候情報とを用いて、予定日情報を取得しても良い。
【0209】
つまり、予定日予測部B232は、例えば、上述した(3-2)の機械学習の予測処理により、予定日情報を取得する。次に、予定日予測部B232は、今後と天気予報を含む天候情報(例えば、気温情報の集合)を取得する。そして、予定日予測部B232は、学習器を構成した元になったガス使用情報と対になる日付情報と対になる天候情報(例えば、気温情報の集合)を天候情報格納部A215から取得する。そして、天気予報の天候情報が示す天候が、学習器を構成した元になったガス使用情報に対応する天候情報が示す天候と比較して、予め決められた条件を満たすほど寒いことを示す情報である場合には、ガスの使用量が増えるので、予定日予測部B232は、上述した機械学習のアルゴリズムにより取得した予定日情報が示す予定日を早めた予定日情報を取得する。また、天気予報の天候情報が示す天候が、学習器を構成した元になったガス使用情報に対応する天候情報が示す天候と比較して、予め決められた条件を満たすほど暖かいことを示す情報である場合には、ガスの使用量が減ることが予測されるので、予定日予測部B232は、上述した機械学習のアルゴリズムにより取得した予定日情報が示す予定日を遅めた予定日情報を取得する。なお、早める日数、遅める日数については、2つの天候情報が示す気温の差異の大きさに依存して大きくなることは好適である。
(4-2)天候情報をも用いて学習器を構成する場合
【0210】
予定日予測部B232は、ガス使用情報取得部B231が取得した2以上の時点のガス使用情報と天候情報(例えば、天気と気温のうちの1以上)とを用いて、機械学習のアルゴリズムにより、予定日情報を取得しても良い。
【0211】
つまり、予定日予測部B232は、例えば、過去のガス使用情報であり、ガスボンベが満タンである時からガスボンベが空になるまでのガス使用情報のうち、ガスボンベが満タンである時から一定期間の過去のガス使用情報、および再配送期間を、当該顧客識別子と対になる過去のガス情報を用いて、取得する。また、予定日予測部B232は、例えば、ガスボンベが満タンである時から一定期間の過去のガス使用情報に対応する日付情報と対になる天候情報を取得する。
【0212】
そして、ガスボンベが満タンである時から一定期間の過去のガス使用情報と天候情報とを入力とし、再配送期間を出力とする学習器を、機械学習のアルゴリズムにより構成する。なお、天候情報が有する天気情報は、例えば、「晴」は「1」、「曇」は「2」、雨は「3」等の値に変換されて、ベクトルの要素となる。天候情報は、例えば、気温であり、ベクトルの要素となる。
【0213】
そして、予定日予測部B232は、例えば、ガスボンベが満タンである時から一定期間の過去のガス使用情報と天候情報と、再配送期間との組の情報を2以上、取得し、当該取得した2組以上の情報を、機械学習の学習器を構成するためのモジュールに与え、学習器を構成し、格納部B21に蓄積する。なお、モジュールに与える情報は、通常、多次元のベクトルである。また、予定日予測部B232は、例えば、時間帯ごとの(ガス使用情報,気温,天気情報)の一定期間のセットのベクトルを入力とし、再配送期間を出力とする学習器を、機械学習のアルゴリズムにより構成する。
【0214】
そして、予定日予測部B232は、ガス使用情報取得部B231が取得した直近の2以上の時点のガス使用情報と天候情報とを用いてベクトルを構成し、当該ベクトルと格納部B21の学習器を機械学習の予測を行うモジュールに与え、機械学習のアルゴリズムにより、再配送期間を取得する。
【0215】
出力部B24は、各種の情報を出力する。各種の情報とは、例えば、予定日情報である。また、ここで、出力とは、例えば、顧客情報格納部A211への蓄積である。また、出力とは、例えば、表示、または送信である。出力が表示である場合、出力部B24は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。出力部B24は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0216】
予定日出力部B241は、予定日予測部B232が取得した予定日情報を出力する。予定日出力部B241は、通常、顧客識別子に対応付けて、予定日情報を出力する。
【0217】
端末格納部B11、格納部B21、顧客情報格納部A211、ガス情報格納部A212、および天候情報格納部A215は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0218】
端末格納部B11等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が端末格納部B11等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が端末格納部B11等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が端末格納部B11等で記憶されるようになってもよい。
【0219】
端末処理部B13、処理部B23、ガス使用情報取得部B231、予定日予測部B232、使用量値算出式取得手段B2321、および予定日予測手段B2322は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。端末処理部B13等処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0220】
端末送信部B14、出力部B24、および予定日出力部B241は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
【0221】
端末受信部B15、受信部B22、および顧客識別子受付部B221は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
【0222】
端末出力部B16は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。端末出力部B16は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0223】
次に、情報システムBの動作について説明する。まず、端末装置B1の動作について説明する。
【0224】
端末装置B1の端末受付部B12は、配送日予測指示を受け付ける。次に、端末処理部B13は、送信する配送日予測指示を構成する。次に、端末送信部B14は構成された配送日予測指示を情報処理装置B2に送信する。次に、端末受信部B15は、配送日予測指示に対応する顧客ごとの予定日情報を受信する。そして、端末処理部B13は、受信された顧客ごとの予定日情報を用いて、出力される情報を構成する。次に、端末出力部B16は、顧客ごとの予定日情報を出力する。
【0225】
次に、情報処理装置B2における配送日予測処理の例について、
図11のフローチャートを用いて説明する。
【0226】
(ステップS1101)受信部B22は、端末装置B1から配送日予測指示を受信したか否かを判断する。配送日予測指示を受信した場合はステップS1102に行き、配送日予測指示を受信しなかった場合はステップS1101に戻る。なお、ここでの配送日予測指示は、すべての顧客の配送日予測日を取得する指示である、とする。
【0227】
(ステップS1102)処理部B23は、カウンタiに1を代入する。
【0228】
(ステップS1103)処理部B23は、i番目の顧客識別子が格納部B21に存在するか否かを判断する。i番目の顧客識別子が存在する場合はステップS1104に行き、i番目の顧客識別子が存在しない場合はステップS1101に戻る。i番目の顧客識別子が存在するか否かの判断は、i番目の顧客が存在するか否かの判断である。
【0229】
(ステップS1104)ガス使用情報取得部B231は、i番目の顧客識別子と対になるガス使用情報を、ガス情報格納部A212から取得する。
【0230】
(ステップS1105)ガス使用情報取得部B231は、対象となる期間の天候情報を天候情報格納部A215から取得する。
【0231】
(ステップS1106)使用量値算出式取得手段B2321は、使用量値算出式取得処理を行う。使用量値算出式取得処理について、
図12のフローチャートを用いて説明する。
【0232】
(ステップS1107)予定日予測手段B2322は、予定日予測処理を行う。予定日予測処理について、
図13のフローチャートを用いて説明する。
【0233】
(ステップS1108)処理部B23は、カウンタiを、1インクリメントする。ステップS1103に戻る。
【0234】
なお、
図11のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0235】
次に、ステップS1106の使用量値算出式取得処理について、
図12のフローチャートを用いて説明する。
【0236】
(ステップS1201)使用量値算出式取得手段B2321は、カウンタiに1を代入する。
【0237】
(ステップS1202)使用量値算出式取得手段B2321は、i番目の時間帯が存在するか否かを判断する。i番目の時間帯が存在する場合はステップS1203に行き、存在しない場合は上位処理にリターンする。なお、時間帯が1時間である場合、iは1から24まで採り得る。
【0238】
(ステップS1203)使用量値算出式取得手段B2321は、i番目の時間帯に対応するガス使用量情報であり、対象となる期間(例えば、N日分)のガス使用量情報から、i番目の時間帯の単位時間のガス利用情報を、すべて取得する。なお、単位時間のガス利用情報は、単位時間のガスの使用量を示す情報である。
【0239】
(ステップS1204)使用量値算出式取得手段B2321は、ステップS1203で取得した単位時間のガス利用情報の平均値を算出し、格納部B21に一時蓄積する。
【0240】
(ステップS1205)使用量値算出式取得手段B2321は、(i-1)番目の時間帯が存在するか否かを判断する。(i-1)番目の時間帯が存在すればステップS1206に行き、(i-1)番目の時間帯が存在しなければステップS1207に行く。
【0241】
(ステップS1206)使用量値算出式取得手段B2321は、(i-1)番目の時間帯の単位時間のガス利用情報の平均値と、i番目の時間帯の単位時間のガス利用情報の平均値とを用いて、i番目の一次式を取得する。なお、この一次式は、(i-1)番目の時間帯の単位時間のガス利用情報の平均値と、i番目の時間帯の単位時間のガス利用情報の平均値とを結び直線である。なお、一次式は、顧客識別子と対にして、顧客情報格納部A211に蓄積される。
【0242】
(ステップS1207)使用量値算出式取得手段B2321は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS1202に戻る。
【0243】
次に、ステップS1107の予定日予測処理について、
図13のフローチャートを用いて説明する。
【0244】
(ステップS1301)予定日予測手段B2322は、対象となる顧客識別子と対になるガスの残量情報を取得する。なお、ガスの残量情報は、例えば、顧客情報格納部A211に格納されている。また、ガスの残量情報は、例えば、顧客識別子と対になるガス使用情報であり、ボンベ交換情報に対応する日(ガスボンベを交換した日)以降のガス使用情報を用いて、ガスの累積の使用量を取得し、顧客識別子と対になるボンベ種類情報に対応する容量の情報からガスの累積の使用量を減算し、予定日予測手段B2322により、取得される。
【0245】
(ステップS1302)予定日予測手段B2322は、対象となる顧客識別子と対になる使用量値算出式を顧客情報格納部A211から取得する。そして、予定日予測手段B2322は、使用量値算出式を用いて、満タンから、ガスが閾値以下になるまでの日数を取得する。
【0246】
(ステップS1303)予定日予測手段B2322は、対象となる顧客識別子と対になるガス使用情報であり、閾値以内の日のガス使用情報(第一ガス使用情報群)をガス情報格納部A212から取得する。また、予定日予測手段B2322は、対象となる顧客識別子と対になるガス使用情報であり、使用量値算出式が取得された際に使用されたガス使用情報(第二ガス使用情報群)をガス情報格納部A212から取得する。次に、予定日予測手段B2322は、第一ガス使用情報群と第二ガス使用情報群とを比較し、両者の差異に関する差異情報を取得する。例えば、予定日予測手段B2322は、第一ガス使用情報群から、1日での平均のガスの使用量(第一平均使用量)を算出する。また、予定日予測手段B2322は、第二ガス使用情報群から、1日での平均のガスの使用量(第二平均使用量)を算出する。そして、予定日予測手段B2322は、例えば、第一平均使用量と第二平均使用量との差を、差異情報として取得する。なお、差異情報は、通常、第一ガス使用情報群の代表値と第二ガス使用情報群の代表値との差異を特定する情報である。代表値は、平均値ではなく、中央値、最大値等でも良い。
【0247】
(ステップS1304)予定日予測手段B2322は、ステップS1303で取得した差異情報が予め決められた条件を満たすほど大きいか否かを判断する。大きい場合はステップS1305に行き、大きくない場合ステップS1306に行く。
【0248】
(ステップS1305)予定日予測手段B2322は、ステップS1302で取得した日数を調整する。なお、予定日予測手段B2322は、「第一平均使用量-第二平均使用量」が正であり、差異情報が大きい場合、差異情報に応じて、ステップS1302で取得した日数を短くする。また、予定日予測手段B2322は、「第二平均使用量-第一平均使用量」が正であり、差異情報が大きい場合、差異情報に応じて、ステップS1302で取得した日数を長くする。短くする、または長くする日数は、差異情報の絶対値が大きいほど多くなるように、予定日予測手段B2322は、日数を調整する。予定日予測手段B2322は、例えば、短くする、または長くする日数を、差異情報の絶対値をパラメータとする増加関数により算出する。
【0249】
(ステップS1306)予定日予測手段B2322は、将来の天気予報の情報である将来天候情報群を天候情報格納部A215から取得する。
【0250】
(ステップS1307)予定日予測手段B2322は、使用量値算出指揮を取得した際の過去天候情報群を天候情報格納部A215から取得する。
【0251】
(ステップS1308)予定日予測手段B2322は、将来天候情報群と過去天候情報群との差異が予め決められた条件を満たすほど大きいか否かを判断する。予め決められた条件を満たすほど大きい場合はステップS1309に行き、予め決められた条件を満たすほど大きくない場合はステップS1310に行く。なお、予め決められた条件は、「平均の気温差が閾値以上」または「平均の気温差が閾値より大きい」ことである。
【0252】
(ステップS1309)予定日予測手段B2322は、将来天候情報群と過去天候情報群との差異に応じた、日数調整を行う。天候情報を用いた日数調整の例は上述したので、ここでの詳細な説明は省略する。なお、予定日予測手段B2322は、例えば、将来天候情報群と過去天候情報群との差異をパラメータとする増加関数により、調整する日数を取得する。
【0253】
(ステップS1310)予定日予測手段B2322は、現在の日に、取得した日数を加えて、予測日情報を取得する。上位処理にリターンする。
【0254】
以上、本実施の形態によれば、ガス使用情報を用いて、顧客へのガスボンベの次回の配送日を予測できる。
【0255】
また、本実施の形態によれば、天候情報をも用いて、より精度高くガスボンベの次回の配送日を予測できる。
【0256】
なお、本実施の形態において、次回より先の配送日をも予測しても良い。かかる場合、予測した次回の配送日を基準として、情報処理装置B2は、上記に説明した処理と同一の処理により、次々回の配送日を予測できる。つまり、情報処理装置B2は、上記に説明した処理と同一の処理により、将来のn回目の配送日を基準として、(n+1)回目の配送日を予測できる。
【0257】
また、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD-ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における情報処理装置B2を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、顧客を識別する顧客識別子に対応付けられて、LPGボンベにおけるガスの使用に関する2以上の時点のガス使用情報を含む2以上のガス情報が格納されるガス情報格納部にアクセス可能なコンピュータを、顧客識別子を受け付ける顧客識別子受付部と、前記顧客識別子受付部が受け付けた顧客識別子と対になる、2以上の時点のガス使用情報を前記ガス情報格納部から取得するガス使用情報取得部と、前記ガス使用情報取得部が取得した2以上の時点のガス使用情報を用いて、ボンベ内のガスが予め決められた条件を満たすほど少なくなる日である配送予定日に関する予定日情報を取得する予定日予測部と、前記予定日予測部が取得した予定日情報を出力する予定日出力部として機能させるためのプログラムである。
【0258】
また、
図14は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した種々の実施の形態の情報処理装置B2等を実現するコンピュータの外観を示す。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。
図14は、このコンピュータシステム300の概観図であり、
図15は、システム300のブロック図である。
【0259】
図14において、コンピュータシステム300は、CD-ROMドライブを含むコンピュータ301と、キーボード302と、マウス303と、モニタ304とを含む。
【0260】
図15において、コンピュータ301は、CD-ROMドライブ3012に加えて、MPU3013と、CD-ROMドライブ3012等に接続されたバス3014と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM3015と、MPU3013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM3016と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク3017とを含む。ここでは、図示しないが、コンピュータ301は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
【0261】
コンピュータシステム300に、上述した実施の形態の情報処理装置B2等の機能を実行させるプログラムは、CD-ROM3101に記憶されて、CD-ROMドライブ3012に挿入され、さらにハードディスク3017に転送されても良い。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ301に送信され、ハードディスク3017に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3016にロードされる。プログラムは、CD-ROM3101またはネットワークから直接、ロードされても良い。
【0262】
プログラムは、コンピュータ301に、上述した実施の形態の情報処理装置B2等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム300がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
【0263】
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0264】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
【0265】
また、上記各実施の形態において、各処理は、単一の装置によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0266】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0267】
以上のように、本発明にかかる情報処理装置は、顧客へのガスボンベの配送日を予測できるという効果を有し、情報処理装置等として有用である。