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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-10
(45)【発行日】2024-06-18
(54)【発明の名称】支持板、可撓性表示パネル及び電子装置
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/00 20060101AFI20240611BHJP
   G09F 9/30 20060101ALI20240611BHJP
   H10K 59/10 20230101ALI20240611BHJP
   H10K 59/95 20230101ALI20240611BHJP
   H10K 77/10 20230101ALI20240611BHJP
【FI】
G09F9/00 350Z
G09F9/00 302
G09F9/30 308Z
H10K59/10
H10K59/95
H10K77/10
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2022518693
(86)(22)【出願日】2021-10-22
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-26
(86)【国際出願番号】 CN2021125693
(87)【国際公開番号】W WO2023039992
(87)【国際公開日】2023-03-23
【審査請求日】2022-03-23
(31)【優先権主張番号】202111086800.6
(32)【優先日】2021-09-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517333336
【氏名又は名称】武漢華星光電半導体顕示技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】WUHAN CHINA STAR OPTOELECTRONICS SEMICONDUCTOR DISOLAY TECHNOLOGY CO.,LTD
【住所又は居所原語表記】305 Room,Building C5 Biolake of Optics Valley,No.666 Gaoxin Avenue,.Wuhan East Lake High-tech Development Zone Wuhan,Hubei 430079 China
(74)【代理人】
【識別番号】100204386
【弁理士】
【氏名又は名称】松村 啓
(72)【発明者】
【氏名】汪 文▲強▼
【審査官】石本 努
(56)【参考文献】
【文献】韓国公開特許第10-2020-0079956(KR,A)
【文献】中国特許出願公開第112037662(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第112967610(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第112419894(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第104867406(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2021/0259110(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F9/00-9/46
H04M1/02-1/23
H05B33/00-33/28
44/00
45/60
H10K50/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持板であって、第1屈曲部と、第2屈曲部と、双方向屈曲部と、を含み、
前記第1屈曲部は、第1方向に沿って延伸し、
前記第2屈曲部は、第2方向に沿って延伸し、前記第1方向は前記第2方向と交差し、
前記双方向屈曲部は、前記第1屈曲部と前記第2屈曲部との交差位置に設置され、前記双方向屈曲部は、複数の第1パターン化構造と、複数の第2パターン化構造と、複数の第3パターン化構造と、を有し、
前記複数の第1パターン化構造は、前記第1方向に沿って延伸して且つ前記第2方向に沿って配列され、
前記複数の第2パターン化構造は、前記第2方向に沿って延伸して且つ前記第1方向に沿って配列され、
前記複数の第3パターン化構造は、前記第1パターン化構造と前記第2パターン化構造との交差位置に設置され
前記第1パターン化構造は、第3方向において部分的に前記支持板に伸入しており、前記第2パターン化構造は、前記第3方向において部分的に前記支持板に伸入しており、前記第3方向は前記第1方向及び前記第2方向と垂直である、支持板。
【請求項2】
前記第3パターン化構造は前記第3方向において前記支持板を貫通する請求項に記載の支持板。
【請求項3】
前記第3パターン化構造の断面輪郭は円形、楕円形、角丸矩形又は十字形を呈する請求項に記載の支持板。
【請求項4】
前記第3パターン化構造の穴径は前記第1パターン化構造の前記第2方向における幅以下であり、前記第3パターン化構造の穴径は前記第2パターン化構造の前記第1方向における幅以下である請求項に記載の支持板。
【請求項5】
前記第3パターン化構造の穴径は、前記双方向屈曲部のエッジから前記双方向屈曲部の中心へ徐々に増大するか、又は徐々に減少する請求項に記載の支持板。
【請求項6】
前記第1パターン化構造は前記第1方向に沿って前記双方向屈曲部の第1端から前記双方向屈曲部の第2端まで延伸し、複数の前記第1パターン化構造は前記第2方向において並んで設置され、
前記第2パターン化構造は前記第2方向に沿って前記双方向屈曲部の第3端から前記双方向屈曲部の第4端まで延伸し、複数の前記第2パターン化構造は前記第1方向において並んで設置される請求項1に記載の支持板。
【請求項7】
前記第1パターン化構造は、前記第1方向に沿って前記双方向屈曲部の前記第1端及び前記第2端から、それぞれ前記第1屈曲部の第1端及び第2端まで延伸し、
前記第2パターン化構造は、前記第2方向に沿って前記双方向屈曲部の前記第3端及び前記第4端から、それぞれ前記第2屈曲部の第1端及び第2端まで延伸する請求項に記載の支持板。
【請求項8】
前記第2方向において、前記第1パターン化構造の幅は相隣する前記第1パターン化構造の間の距離と同じであり、
前記第1方向において、前記第2パターン化構造の幅は相隣する前記第2パターン化構造の間の距離と同じである請求項1に記載の支持板。
【請求項9】
前記支持板が第1湾曲状態にあるとき、前記双方向屈曲部の曲率半径は前記支持板が第2湾曲状態にあるときの前記双方向屈曲部の曲率半径と同じである請求項1に記載の支持板。
【請求項10】
可撓性表示パネルであって、
可撓性表示パネル本体と、請求項1~9のいずれか一項に記載の支持板と、を含み、
前記支持板は、前記可撓性表示パネル本体の底部に設置され可撓性表示パネル。
【請求項11】
電子装置であって、請求項10に記載の可撓性表示パネルを含電子装置
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は表示技術分野に関し、特に支持板、可撓性表示パネル及び電子装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、可撓性有機発光ダイオード(organic light emitting diode、 OLED)表示技術の発展に伴って、折りたたみ可能な携帯電話、タブレットコンピュータの発展が大きく推進され、可撓性OLED表示技術は既に全面的に商品化の段階に入った。折りたたみ式携帯電話、折りたたみ式タブレットコンピュータの発売は多くの消費者に歓迎されており、折りたたみ式携帯電話の市場シェアは継続的に拡大している。折りたたみ式携帯電話を基礎として、新しいタイプや新しい折りたたみモードの折りたたみ式表示製品に対する人々のニーズはますます多様化している。このような背景下で、各大型表示端末メーカー及び表示スクリーンメーカーはサラウンドスクリーン、カーリングスクリーン、伸縮性スクリーン等のコンセプトの製品を相次いで発売している。新しいタイプの表示製品は、2つ折りから3つ折りへ、一方向折りたたみから双方向折りたたみへ、純粋なカーリングから伸縮性、拡張性の表示製品へと研究がますまず豊かに、多様化しつつある。可撓性OLED表示技術を基にして、新たなフォームと新たなコンセプトの表示製品が今後数年間で出現し続けるだろうことが予測できる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来、水平及び垂直の双方向折りたたみ可能な携帯電話、タブレットコンピュータは、ヒンジ技術及び可撓性OLED表示技術を統合して、表示装置を同時に2つの方向次元上に内部への折りたたみ又は外部への折りたたみを行うことができる方式、すなわち、十字折りたたみ形態を呈するように設計する。従って、使用効果においては、携帯電話として使用できるだけでなく、ノートパソコンとしても使用できる。しかしながら、このような設計思想の最大の難点は、可撓性表示パネルが水平及び垂直方向に交差する領域において双方向の折りたたみによりもたらされる2つの方向次元上での交互応力を受け、該領域において、往々にしてモジュール膜層剥離及び表示機能層デバイス破断の現象が最初に発生し得るということである。
【0004】
以上のように、従来の可撓性表示パネル及び電子装置は水平及び垂直方向に交差する屈曲領域でモジュール剥離及び表示デバイス層破断の問題が存在する。よって、この欠陥を改善するように、支持板、可撓性表示パネル及び電子装置を提供する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願実施例は可撓性表示パネル及び電子装置を提供し、従来の可撓性表示パネル及び電子装置に存在する、ヒンジと可撓性表示パネル本体のサイズとが互いにマッチングできないという問題を解決することに用いられる。
【0006】
本願実施例は支持板を提供し、第1屈曲部と、第2屈曲部と、双方向屈曲部と、を含み、
前記第1屈曲部は、第1方向に沿って延伸し、
前記第2屈曲部は、第2方向に沿って延伸し、前記第1方向は前記第2方向と交差し、
前記双方向屈曲部は、前記第1屈曲部と前記第2屈曲部との交差位置に設置され、前記双方向屈曲部は、複数の第1パターン化構造と、複数の第2パターン化構造と、複数の第3パターン化構造と、を有し、
前記複数の第1パターン化構造は、前記第1方向に沿って延伸して且つ前記第2方向に沿って配列され、
前記複数の第2パターン化構造は、前記第2方向に沿って延伸して且つ前記第1方向に沿って配列され、
前記複数の第3パターン化構造は、前記第1パターン化構造と前記第2パターン化構造との交差位置に設置される。
【0007】
本願の一実施例に基づいて、前記第1パターン化構造は、第3方向において部分的に前記支持板に伸入しており、前記第2パターン化構造は、前記第3方向において部分的に前記支持板に伸入しており、前記第3方向は前記第1方向及び前記第2方向と垂直である。
【0008】
本願の一実施例に基づいて、前記第3パターン化構造は前記第3方向において前記支持板を貫通する。
【0009】
本願の一実施例に基づいて、前記第3パターン化構造の断面輪郭は円形、楕円形、角丸矩形又は十字形を呈する。
【0010】
本願の一実施例に基づいて、前記第3パターン化構造の穴径は前記第1パターン化構造の前記第2方向における幅以下であり、前記第3パターン化構造の穴径は前記第2パターン化構造の前記第1方向における幅以下である。
【0011】
本願の一実施例に基づいて、前記第3パターン化構造の穴径は、前記双方向屈曲部のエッジから前記双方向屈曲部の中心へ徐々に増大するか、又は徐々に減少する。
【0012】
本願の一実施例に基づいて、前記第1パターン化構造は前記第1方向に沿って前記双方向屈曲部の第1端から前記双方向屈曲部の第2端まで延伸し、複数の前記第1パターン化構造は前記第2方向において並んで設置され、
前記第2パターン化構造は前記第2方向に沿って前記双方向屈曲部の第3端から前記双方向屈曲部の第4端まで延伸し、複数の前記第2パターン化構造は前記第1方向において並んで設置される。
【0013】
本願の一実施例に基づいて、前記第1パターン化構造は、前記第1方向に沿って前記双方向屈曲部の前記第1端及び前記第2端から、それぞれ前記第1屈曲部の第1端及び第2端まで延伸し、
前記第2パターン化構造は、前記第2方向に沿って前記双方向屈曲部の前記第3端及び前記第4端から、それぞれ前記第2屈曲部の第1端及び第2端まで延伸する。
【0014】
本願の一実施例に基づいて、前記第2方向において、前記第1パターン化構造の幅は相隣する前記第1パターン化構造の間の距離と同じであり、
前記第1方向において、前記第2パターン化構造の幅は相隣する前記第2パターン化構造の間の距離と同じである。
【0015】
本願の一実施例に基づいて、前記支持板が第1湾曲状態にあるとき、前記双方向屈曲部の曲率半径は前記支持板が第2湾曲状態にあるときの前記双方向屈曲部の曲率半径と同じである。
【0016】
本願実施例はさらに可撓性表示パネルを提供し、
可撓性表示パネル本体と、支持板と、を含み、
前記支持板は、前記可撓性表示パネル本体の底部に設置され、前記支持板は、第1屈曲部と、第2屈曲部と、双方向屈曲部と、を含み、
前記第1屈曲部は、第1方向に沿って延伸し、
前記第2屈曲部は、第2方向に沿って延伸し、前記第1方向は前記第2方向と交差し、
前記双方向屈曲部は、前記第1屈曲部と前記第2屈曲部との交差位置に設置され、前記双方向屈曲部は、複数の第1パターン化構造と、複数の第2パターン化構造と、複数の第3パターン化構造と、を有し、
前記複数の第1パターン化構造は、前記第1方向に沿って延伸して且つ前記第2方向に沿って配列され、
前記複数の第2パターン化構造は、前記第2方向に沿って延伸して且つ前記第1方向に沿って配列され、
前記複数の第3パターン化構造は、前記第1パターン化構造と前記第2パターン化構造との交差位置に設置される。
【0017】
本願の一実施例に基づいて、前記第1パターン化構造は、第3方向において部分的に前記支持板に伸入しており、前記第2パターン化構造は、前記第3方向において部分的に前記支持板に伸入しており、前記第3方向は前記第1方向及び前記第2方向と垂直である。
【0018】
本願の一実施例に基づいて、前記第3パターン化構造は前記第3方向において前記支持板を貫通する。
【0019】
本願の一実施例に基づいて、前記第3パターン化構造の断面輪郭は円形、楕円形、角丸矩形又は十字形を呈する。
【0020】
本願の一実施例に基づいて、前記第3パターン化構造の穴径は前記第1パターン化構造の前記第2方向における幅以下であり、前記第3パターン化構造の穴径は前記第2パターン化構造の前記第1方向における幅以下である。
【0021】
本願の一実施例に基づいて、前記第3パターン化構造の穴径は、前記双方向屈曲部のエッジから前記双方向屈曲部の中心へ徐々に増大するか、又は徐々に減少する。
【0022】
本願の一実施例に基づいて、前記第1パターン化構造は前記第1方向に沿って前記双方向屈曲部の第1端から前記双方向屈曲部の第2端まで延伸し、複数の前記第1パターン化構造は前記第2方向において並んで設置され、
前記第2パターン化構造は前記第2方向に沿って前記双方向屈曲部の第3端から前記双方向屈曲部の第4端まで延伸し、複数の前記第2パターン化構造は前記第1方向において並んで設置される。
【0023】
本願の一実施例に基づいて、前記第1パターン化構造は、前記第1方向に沿って前記双方向屈曲部の前記第1端及び前記第2端から、それぞれ前記第1屈曲部の第1端及び第2端まで延伸し、
前記第2パターン化構造は、前記第2方向に沿って前記双方向屈曲部の前記第3端及び前記第4端から、それぞれ前記第2屈曲部の第1端及び第2端まで延伸する。
【0024】
本願の一実施例に基づいて、前記第2方向において、前記第1パターン化構造の幅は相隣する前記第1パターン化構造の間の距離と同じであり、
前記第1方向において、前記第2パターン化構造の幅は相隣する前記第2パターン化構造の間の距離と同じである。
【0025】
本願実施例はさらに電子装置を提供し、可撓性表示パネルを含み、前記可撓性表示パネルは可撓性表示パネル本体と、支持板と、を含み、前記支持板は、前記可撓性表示パネル本体の底部に設置され、前記支持板は、第1屈曲部と、第2屈曲部と、双方向屈曲部と、を含み、
前記第1屈曲部は、第1方向に沿って延伸し、
前記第2屈曲部は、第2方向に沿って延伸し、前記第1方向は前記第2方向と交差し、
前記双方向屈曲部は、前記第1屈曲部と前記第2屈曲部との交差位置に設置され、前記双方向屈曲部は、複数の第1パターン化構造と、複数の第2パターン化構造と、複数の第3パターン化構造と、を有し、
前記複数の第1パターン化構造は、前記第1方向に沿って延伸して且つ前記第2方向に沿って配列され、
前記複数の第2パターン化構造は、前記第2方向に沿って延伸して且つ前記第1方向に沿って配列され、
前記複数の第3パターン化構造は、前記第1パターン化構造と前記第2パターン化構造との交差位置に設置される。
【発明の効果】
【0026】
本開示実施例の有益な効果:本願実施例は支持板、可撓性表示パネル及び電子装置を提供し、前記電子装置は前記可撓性表示パネルを含み、前記可撓性表示パネルは可撓性表示パネル本体と、支持板とを含み、前記支持板は、可撓性表示パネル本体の底部に設置され、支持板は第1屈曲部と、第2屈曲部と、双方向屈曲部とを含み、第1屈曲部は第1方向に沿って延伸し、第2屈曲部は第2方向に沿って延伸し、第1方向は前記第2方向と交差し、双方向屈曲部は第1屈曲部と第2屈曲部との交差位置に設置され、双方向屈曲部は複数の第1パターン化構造と、複数の第2パターン化構造と、複数の第3パターン化構造と、を有し、第1パターン化構造は第1方向に沿って延伸して且つ第2方向に沿って配列され、第2パターン化構造は第2方向に沿って延伸して且つ第1方向に沿って配列され、第1パターン化構造と第2パターン化構造との交差位置には第3パターン化構造が設置されることにより、支持板の双方向屈曲部での屈曲剛性を低減させることで、支持板は隣接する接着層又は膜層の屈曲応力及び変形に適合する。それにより支持板と膜層との間の、応力の非マッチング及び変形の不適合により引き起こされるモジュール剥離及び表示デバイス層破断のリスクを低減させ、さらに可撓性表示パネル及び電子装置の全体的な歩留まり及び信頼性を向上させる。
【0027】
実施例又は従来技術における技術的手段をより明確に説明するために、以下、実施例又は従来技術の記述中に使用する必要がある図面を簡単に紹介する。明らかなように、以下の記述における図面は単に開示のいくつかの実施例であり、当業者にとって、創造的な労働をしない前提下で、それらの図面に基づいて他の図面を取得することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】本願実施例により提供される電子装置の分解模式図である。
図2】本願実施例により提供される電子装置の展開状態下での構造模式図である。
図3】本願実施例により提供される折りたたみ途中状態にある電子装置の構造模式図である。
図4】本願実施例により提供される第2折りたたみ状態にある電子装置の構造模式図である。
図5】本願実施例により提供される支持板の構造模式図である。
図6】本願実施例により提供される第2屈曲部の局所拡大模式図である。
図7】本願実施例により提供される第1種の双方向屈曲部の拡大模式図である。
図8】本願実施例により提供される第2種の双方向屈曲部の拡大模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、各実施例の説明は付加した図示を参照したものであり、本開示の実施に利用可能な特定の実施例を例示することに用いられる。本開示に言及びされた方向用語、たとえば「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「内」、「外」、「側面」等は、付加した図の方向を参照するものに過ぎない。従って、使用された方向用語は、本開示の説明及び理解に用いられ、本開示を制限することではない。図において、構造が類似するユニットは同一記号で表される。
【0030】
以下、図面及び具体的な実施例を参照しながら本開示をさらに説明する。
【0031】
本願実施例は支持板、可撓性表示パネル及び電子装置を提供し、図1に示すように、図1は本願実施例により提供される電子装置の分解模式図である。上記電子装置は可撓性表示パネル100とミドルフレーム200とを含み、上記可撓性表示パネル100は上記ミドルフレーム200上に装着されてもよい。
【0032】
上記可撓性表示パネル100は可撓性表示パネル本体10と支持板20とを含み、上記支持板20は上記可撓性表示パネル本体10の底部に設置され、支持板20と可撓性表示パネル本体10との間は接着剤を介して一体に密着され、次に電子装置のミドルフレーム200上に装着されてもよい。
【0033】
本願実施例では、電子装置は移動端末であってもよく、たとえばスマート携帯電話、タブレットコンピュータ、ノートパソコン等であり、電子装置はウェアラブル端末であってもよく、たとえばスマートウォッチ、スマートブレスレット、スマートグラス、拡張現実機器等である。電子装置はさらに固定端末であってもよく、たとえばデスクトップコンピュータ、テレビ等である。
【0034】
本願実施例では、上記可撓性表示パネル本体10は可撓性OLED表示パネルである。実際の応用において、上記可撓性表示パネル本体10の種類は可撓性OLED表示パネルに制限されず、さらにmini LED表示パネル又はMicro LED表示パネルであってもよい。
【0035】
本願実施例では、上記支持板20の材料はステンレス鋼(SUS)であり、それにより支持板20は良好な剛性及び屈曲性能を有する。実際の応用において、支持板20の材料はステンレス鋼に制限されず、さらにチタン合金又はアルミニウム等の合金又はその他の金属材料であってもよい。
【0036】
図2に示すように、図2は本願実施例により提供される電子装置の展開状態下での構造模式図である。上記可撓性表示パネル100はさらに少なくとも1つの横方向ヒンジと、少なくとも1つの縦方向ヒンジとを含み(図示せず)、横方向ヒンジは第1軸線L1の周りに開くか、又は閉じるように構成され、縦方向ヒンジは第2軸線L2の周りに開くか、又は閉じるように構成される。
【0037】
本願実施例では、第1軸線L1は第1方向xに平行であり、第2軸線L2は第2方向yに平行であり、第1方向xは第2方向yと垂直である。実際の応用において、第1方向xは第2方向yと交差して且つ所定の角度を形成してもよいが、第2方向yと垂直ではない。
【0038】
ミドルフレーム200は少なくとも第1ミドルフレーム210と、第2ミドルフレーム220と、第3ミドルフレーム230と、第4ミドルフレーム240とを含む。横方向ヒンジの対向端はそれぞれ第1ミドルフレーム210及び第3ミドルフレーム230に接続され、横方向ヒンジの対向端はさらにそれぞれ第2ミドルフレーム220及び第4ミドルフレーム240に接続されることにより、第1ミドルフレーム210及び第3ミドルフレーム230は第1軸線L1の周りを回転することができ、且つ第2ミドルフレーム220及び第4ミドルフレーム240は第1軸線L1の周りを回転することができる。
【0039】
縦方向ヒンジの対向端はそれぞれ第1ミドルフレーム210及び第2ミドルフレーム220に接続され、縦方向ヒンジの対向端はさらにそれぞれ第3ミドルフレーム230及び第4ミドルフレーム240に接続されることにより、第1ミドルフレーム210及び第2ミドルフレーム220は第2軸線L2の周りを回転することができ、且つ第3ミドルフレーム230及び第4ミドルフレーム240は第2軸線L2の周りを回転することができる。それにより電子装置の水平及び垂直な双方向折りたたみ機能が実現可能である。
【0040】
可撓性表示パネル本体10は交差して設置された第1軸線L1及び第2軸線L2により4つの領域に分割され、それぞれ第1表示領域110、第2表示領域120、第3表示領域130及び第4表示領域140である。該4つの領域はそれぞれ4つのミドルフレーム上に対応して設置される。
【0041】
図2に示すように、電子装置が展開状態にあるときに、第1表示領域110、第2表示領域120、第3表示領域130及び第4表示領域140の各々の少なくとも一部は共通平面上に位置してもよく、第1表示領域110と第2表示領域120との間の夾角は約180°であり、第1表示領域110と第3表示領域130との間の夾角は約180°である。
【0042】
電子装置が第1折りたたみ状態にあるときに、第1表示領域110は第3表示領域130に面しており、第1表示領域110と第3表示領域との間の夾角は約0°であり、第2表示領域120は第4表示領域140に面しており、第2表示領域120と第4表示領域140との間の夾角は約0°である。第1表示領域110と第2表示領域120との間の夾角は電子装置が展開状態にあるときの夾角と同じであるように保持される。
【0043】
電子装置が展開状態から第1折りたたみ状態に折り畳まれる過程において、第1ミドルフレーム210及び第2ミドルフレーム220は横方向ヒンジの作用で第1軸線L1の周りにそれぞれ第3ミドルフレーム230及び第4ミドルフレーム240に対向して運動し、且つ第3ミドルフレーム230及び第4ミドルフレーム240の前側に徐々に接近してもよい。この過程において、横方向ヒンジの接続保持作用で、電子装置はある角度又は任意の角度で空中に静止してもよい。
【0044】
図3に示すように、図3は本願実施例により提供される折りたたみ途中状態の電子装置の構造模式図であり、図3に示される折りたたみ途中状態は展開状態と第1折りたたみ状態との間の状態である。電子装置は折りたたみ途中状態にあるとき、第1表示領域110と第3表示領域130との間、及び第2表示領域120と第4表示領域140との間にはいずれも所定の夾角が形成されてもよい。該夾角は0°~180°の間にあってもよく、たとえば150°、120°又は90°等である。このとき、面積がより大きな第3表示領域130及び第4表示領域140は本体表示部分としてもよく、面積がより小さな第1表示領域110及び第2表示領域120は補助表示部分としてもよく、ソフトウェアと協力してキーボードの機能として使用されてもよく、それによりノートパソコンの執務使用機能が実現される。
【0045】
図4に示すように、図4は本願実施例により提供される第2折りたたみ状態の電子装置の構造模式図である。電子装置は第2折りたたみ状態にあるときに、第1表示領域110は第2表示領域120に面しており、第3表示領域130は第4表示領域140に面しており、第1表示領域110と第2表示領域120との間の夾角は約0°であり、第3表示領域130と第4表示領域140との間の夾角も約0°であり、第1表示領域110と第3表示領域130との間の夾角は約180°である。このとき、第1ミドルフレーム210の前側と第2ミドルフレーム220の前側との間の夾角は約0度であり、第3ミドルフレーム230の前側と第4ミドルフレーム240の前側との間の夾角は約0度である。このようにすると、可撓性表示パネル本体10をミドルフレーム200の間に隠し、可撓性表示パネル本体10が外力を受けて破損を引き起こすことを回避することができる。
【0046】
図2及び図4に示すように、電子装置が展開状態から第2折りたたみ状態に折り畳まれる過程においては、第1ミドルフレーム210及び第3ミドルフレーム230は縦方向ヒンジの作用で第2軸線L2の周りをそれぞれ第2ミドルフレーム220及び第4ミドルフレーム240に対向して運動し、且つ第2ミドルフレーム220及び第4ミドルフレーム240の前側に徐々に接近してもよい。この過程において、縦方向ヒンジの接続保持作用で、電子装置はある角度又は任意の角度で空中に静止してもよい。
【0047】
さらに、図5に示すように、図5は本願実施例により提供される支持板の構造模式図である。支持板20は第1屈曲部21と、第2屈曲部22と、双方向屈曲部23とを含み、第1屈曲部21は第1方向xに沿って延伸し、第2屈曲部22は第2方向yに沿って延伸し、双方向屈曲部23は第1屈曲部21と第2屈曲部22との交差位置に設置される。
【0048】
実際の応用において、支持板20における第1屈曲部21、第2屈曲部22及び双方向屈曲部23の数量は上記実施例における1つのみに限定されるものではなく、支持板20はさらに2つ及びそれ以上の第1屈曲部21と、第2屈曲部22と、双方向屈曲部23とを同時に有してもよい。
【0049】
電子装置が展開状態から第1屈曲状態に折り畳まれる過程において、支持板20の第1屈曲部21及び双方向屈曲部23は第1軸線L1の周りで平坦状態から第1湾曲状態に屈曲してもよい。電子装置が展開状態から第2屈曲状態に折り畳まれる過程において、支持板20の第2屈曲部22及び双方向屈曲部23は第2軸線L2の周りで平坦状態から第2湾曲状態に屈曲してもよい。
【0050】
双方向屈曲部23は複数の第1パターン化構造24を有し、複数の上記第1パターン化構造24は上記第1方向xに沿って延伸して且つ第2方向yに沿って配列される。このようにすると、双方向屈曲部23の局所の厚さを減少させ、双方向屈曲部23の第1軸線L1方向における屈曲剛性を低減させ、且つ双方向屈曲部23の可撓性を向上させることができ、それにより支持板20の双方向屈曲部23が第1軸線L1に沿って屈曲する過程において可撓性表示パネル本体10へ印加した屈曲応力を低減させることができる。
【0051】
双方向屈曲部23はさらに複数の第2パターン化構造25を有し、複数の第2パターン化構造25は第2方向yに沿って延伸して且つ第1方向xに沿って配列される。このようにすると、双方向屈曲部23の局所の厚さを減少させ、双方向屈曲部23の第2軸線L2方向における屈曲剛性を低減させ、且つさらに双方向屈曲部23の可撓性を向上させることができ、それにより双方向屈曲部23が第2軸線L2の周りに屈曲する過程において可撓性表示パネル本体10に印加した屈曲応力を減少させることができる。
【0052】
双方向屈曲部23はさらに複数の第3パターン化構造26を有し、第3パターン化構造26は第1パターン化構造24と第2パターン化構造25との交差位置に設置される。このようにすると、第1パターン化構造24と第2パターン化構造25との交差位置に第3パターン化構造26が設置されることにより、さらに双方向屈曲部23の第1パターン化構造24と第2パターン化構造25との交差位置での厚さを減少させ、双方向屈曲部23のこの領域での伸縮性能を向上させることができることにより、双方向屈曲部23は水平及び垂直な2つの方向の屈曲応力を同時に受けることができる。それにより双方向屈曲部23は隣接する接着層又は膜層の屈曲応力及び変形に適合し、支持板20と隣接する接着層又は膜層との間の、応力の非マッチング及び変形の不適合により引き起こされるモジュール剥離及び表示デバイス層破断のリスクを低減させることができる。
【0053】
さらに、上記第1パターン化構造24は、第3方向zにおいて部分的に上記支持板20に伸入しており、上記第2パターン化構造25は、上記第3方向zにおいて部分的に上記支持板20に伸入しており、上記第3方向zは上記第1方向x及び上記第2方向yと垂直である。
【0054】
本願実施例では、第3方向zは支持板20の厚さ方向であり、第1パターン化構造24及び第2パターン化構造25はいずれも凹溝であり、第1パターン化構造24及び第2パターン化構造25は支持板20の共通側表面から支持板20の内部に凹むが、上記支持板20を貫通していない。
【0055】
本願実施例では、第1パターン化構造24及び第2パターン化構造25はいずれも支持板20の上記可撓性表示パネル本体10から離れる側に設置され、同時に、支持板20において第1屈曲部21、第2屈曲部22及び双方向屈曲部23以外の他の領域に対してはいずれもパターン化エッチング処理を行わないことによって、支持板20の双方向屈曲部23での伸縮性能を向上させると同時に、さらに可撓性表示パネル本体10の平坦度を保持することができる。
【0056】
本願実施例では、図5に示すように、上記第1パターン化構造24は上記第1方向xに沿って上記双方向屈曲部23の第1端から上記双方向屈曲部23の第2端まで延伸し、複数の上記第1パターン化構造24は上記第2方向yにおいて並んで設置される。複数の第2パターン化構造25は上記第2方向yに沿って上記双方向屈曲部23の第3端から上記双方向屈曲部23の第4端まで延伸し、複数の上記第2パターン化構造25は上記第1方向xにおいて並んで設置される。
【0057】
図5に示すように、上記第1パターン化構造24及び第2パターン化構造25の第1方向x及び第2方向yに平行である断面に沿った輪郭はいずれも矩形を呈し、第1パターン化構造24の長さ方向は第1方向xに平行であり、第1パターン化構造24の幅方向は第2方向yに平行であり、第2パターン化構造25の長さ方向は第2方向yに平行であり、第2パターン化構造25の幅方向は第1方向xに平行である。
【0058】
さらに、図5~6を併せて示すように、図6は本願実施例により提供される第2屈曲部の局所拡大模式図である。第1パターン化構造24及び第2パターン化構造25は双方向屈曲部23内に設置されるだけでなく、上記第1パターン化構造24は、さらに上記第1方向xに沿って上記双方向屈曲部23の上記第1端及び上記第2端から、それぞれ上記第1屈曲部21の第1端及び第2端まで延伸し、上記第2パターン化構造25は、さらに上記第2方向yに沿って上記双方向屈曲部23の上記第3端及び上記第4端から、それぞれ上記第2屈曲部22の第1端及び第2端まで延伸する。
【0059】
第1パターン化構造24を第1屈曲部21まで延伸させ、第2パターン化構造25を第2屈曲部22まで延伸させることにより、第1屈曲部21及び第2屈曲部22の局所厚さを低減させることができ、それにより第1屈曲部21及び第2屈曲部22の剛性を低減させ、それにより支持板20の第1屈曲部21及び第2屈曲部22での伸縮性能を向上させる。
【0060】
さらに、第3パターン化構造26は上記第3方向zにおいて上記支持板20を貫通する。
【0061】
第1パターン化構造24及び第2パターン化構造25はいずれも凹溝であり、且つ支持板20を貫通していないため、双方向屈曲部23には第1パターン化構造24と第2パターン化構造25との交差位置においても依然として支持板20の材料が存在し、さらに双方向屈曲部23の第1パターン化構造24と第2パターン化構造25との交差位置での伸縮性能に影響する。
【0062】
図5に示すように、第3パターン化構造26は貫通穴であり、第3パターン化構造26は第1パターン化構造24と第2パターン化構造25との交差位置に設置され、且つ支持板20を貫通する。このようにすると、双方向屈曲部23の第1パターン化構造24と第2パターン化構造25との交差位置での屈曲剛性を低減させ、それにより、さらに双方向屈曲部23の伸縮性能を向上させることができる。
【0063】
実際の応用において、第3パターン化構造26は貫通穴に制限されず、さらに凹溝であってもよい。第3パターン化構造26は、第3方向zにおいて部分的に支持板20に伸入しており、且つ支持板20の可撓性表示パネル10から離れる側に設置されてもよい。このようにすると、双方向屈曲部23の第1パターン化構造24と第2パターン化構造25との交差位置での局所剛性を減少させ、且つ双方向屈曲部23のこの領域での伸縮性能を向上させることもでき、同時に、さらに可撓性表示パネル本体10の平坦度を確保することができる。
【0064】
図7に示すように、図7は本願実施例により提供される第1種の双方向屈曲部の拡大模式図である。上記第3パターン化構造26の、上記第1方向x及び上記第2方向yに平行である断面に沿った輪郭は円形を呈する。第3パターン化構造26の断面輪郭を円形に設定すると、双方向屈曲部23の第1方向x及び第2方向yでの屈曲性能を向上させるために有利であり、さらに支持板20の加工難度を低減させることができる。
【0065】
図8に示すように、図8は本願実施例により提供される第2種の双方向屈曲部の拡大模式図である。第3パターン化構造26の断面輪郭はさらに十字形を呈してもよい。説明する必要があるものとして、図7及び図8においては第3パターン化構造26の断面輪郭のみを示しており、図7及び図8においては、第1パターン化構造24、第2パターン化構造25及び第3パターン化構造26の数量は実際の応用における第1パターン化構造24、第2パターン化構造25及び第3パターン化構造26の数量を表すものではない。
【0066】
実際の応用においては、第3パターン化構造26の断面輪郭は上記実施例における円形及び十字形のみに制限されず、さらに楕円形、角丸矩形又はその他の不規則な図形等であってもよい。
【0067】
本願実施例では、各上記第3パターン化構造26の穴径はいずれも同じである。このようにすると、双方向屈曲部23における各部分の伸縮性能が一致するようになり、それにより双方向屈曲部23が屈曲過程において受けた受力がより均一になり、同時にさらに支持板20の加工難度を低減させることができる。
【0068】
一実施例では、第3パターン化構造26の穴径は上記双方向屈曲部23のエッジから上記双方向屈曲部23の中心へ徐々に増大してもよく、第3パターン化構造26の穴径は大きいほど、対応する領域の屈曲剛性が小さくなり、伸縮性能が良くなる。このようにすると、双方向屈曲部23の屈曲剛性はエッジから中心へ徐々に減少する傾向となり、伸縮性能が徐々に増大し、それによって、支持板20は伸縮性能を向上させると同時に良好な剛性及び支持性能を保持することができる。
【0069】
一実施例では、第3パターン化構造26の穴径は上記双方向屈曲部23のエッジから上記双方向屈曲部23の中心へ徐々に減少してもよい。このようにすると、双方向屈曲部23の屈曲剛性はエッジから中間へ徐々に増大する傾向となり、伸縮性能は双方向屈曲部23の中心からエッジへ徐々に増大する。
【0070】
本願実施例では、上記第1パターン化構造24の上記第2方向y上での幅は、上記第2パターン化構造25の上記第1方向x上での幅と同じであり、上記第3パターン化構造26の穴径は、上記第1パターン化構造24の上記第2方向y上での幅及び上記第2パターン化構造25の上記第1方向x上での幅と同じである。
【0071】
実際の応用において、上記第3パターン化構造26の穴径はさらに上記第1パターン化構造24の上記第2方向y上での幅未満であり、同時にさらに上記第2パターン化構造25の上記第1方向x上での幅未満であってもよい。
【0072】
本願実施例では、上記第2方向yにおいて、上記第1パターン化構造24の幅は相隣する上記第1パターン化構造24の間の距離と同じであり、上記第1方向xにおいて、上記第2パターン化構造25の幅は相隣する上記第2パターン化構造25の間の距離と同じである。このようにすると、双方向屈曲部23の各領域の受力がより均一になる。
【0073】
さらに、支持板20が第1湾曲状態にあるときに、支持板20の第1屈曲部21及び双方向屈曲部23はいずれも第1曲率半径を有し、支持板20が第2湾曲状態にあるときに、支持板20の第2屈曲部22及び双方向屈曲部23はいずれも第2曲率半径を有し、第1曲率半径と第2曲率半径とは同じである。これにより支持板20の双方向屈曲部23での受力がより均一になる。
【0074】
本願実施例では、第1曲率半径及び第2曲率半径はいずれも5ミリメートルである。実際の応用において、第1曲率半径及び第2曲率半径は同じであってもよい。第1曲率半径と第2曲率半径の値は上記5ミリメートルのみに制限されず、支持板の支持性能及び屈曲性能を確保するように、電子装置の曲率半径の需要、受力分析及び反発力に基づいて統合的に実験や評定をしてからその具体的な数値を決定してもよい。
【0075】
本願実施例は支持板、可撓性表示パネル及び電子装置を提供し、上記電子装置は上記可撓性表示パネルを含み、上記可撓性表示パネルは可撓性表示パネル本体と、支持板とを含み、前記支持板は、可撓性表示パネル本体の底部に設置され、支持板は第1屈曲部と、第2屈曲部と、双方向屈曲部とを含み、第1屈曲部は第1方向に沿って延伸し、第2屈曲部は第2方向に沿って延伸し、第1方向は上記第2方向と交差し、双方向屈曲部は第1屈曲部と第2屈曲部との交差位置に設置され、双方向屈曲部は複数の第1パターン化構造と、複数の第2パターン化構造と、複数の第3パターン化構造とを有し、第1パターン化構造は第1方向に沿って延伸して且つ第2方向に沿って配列され、第2パターン化構造は第2方向に沿って延伸して且つ第1方向に沿って配列され、第1パターン化構造と第2パターン化構造との交差位置に第3パターン化構造が設置されることにより、支持板の双方向屈曲部での屈曲剛性を低減させることにより、支持板は隣接する接着層又は膜層の屈曲応力及び変形に適合する。それにより支持板と膜層との間の、応力の非マッチング及び変形の不適合により引き起こされるモジュール剥離及び表示デバイス層破断のリスクを低減させ、さらに可撓性表示パネル及び電子装置の全体の歩留まり及び信頼性を向上させる。
【0076】
以上のように、本願は好ましい実施例で上記のように掲示されたが、上記好ましい実施例は本願を制限することに用いられるものではなく、当業者は本願の精神及び範囲から逸脱しない範囲内で、さまざまな変更及び改良を行うことができる。従って、本願の保護範囲は請求項により定められた範囲を基準とする。
【符号の説明】
【0077】
10 可撓性表示パネル
20 支持板
21 第1屈曲部
22 第2屈曲部
23 双方向屈曲部
24 第1パターン化構造
25 第2パターン化構造
26 第3パターン化構造
100 可撓性表示パネル
110 第1表示領域
120 第2表示領域
130 第3表示領域
140 第4表示領域
200 ミドルフレーム
210 第1ミドルフレーム
220 第2ミドルフレーム
230 第3ミドルフレーム
240 第4ミドルフレーム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8