IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ユリウス ブルム ゲー エム ベー ハーの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-10
(45)【発行日】2024-06-18
(54)【発明の名称】アセンブリを動作させるための方法
(51)【国際特許分類】
   E05F 15/77 20150101AFI20240611BHJP
   A47B 88/457 20170101ALI20240611BHJP
   H04Q 9/00 20060101ALI20240611BHJP
   G16Y 40/30 20200101ALI20240611BHJP
【FI】
E05F15/77
A47B88/457
H04Q9/00 301D
G16Y40/30
【請求項の数】 45
(21)【出願番号】P 2022574479
(86)(22)【出願日】2021-06-02
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-11
(86)【国際出願番号】 AT2021060192
(87)【国際公開番号】W WO2021243391
(87)【国際公開日】2021-12-09
【審査請求日】2023-02-02
(31)【優先権主張番号】A50489/2020
(32)【優先日】2020-06-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】AT
(73)【特許権者】
【識別番号】597140501
【氏名又は名称】ユリウス ブルーム ゲー・エム・ベー・ハー
【氏名又は名称原語表記】Julius Blum GmbH
【住所又は居所原語表記】Industriestrasse 1, 6973 Hoechst, Austria
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100098501
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 拓
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【弁理士】
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100134315
【弁理士】
【氏名又は名称】永島 秀郎
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【弁理士】
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】トーマス リューディサー
(72)【発明者】
【氏名】フローリアン ブアチャー
(72)【発明者】
【氏名】トーマス タイムラー
【審査官】家田 政明
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第107510255(CN,A)
【文献】独国実用新案第202004016265(DE,U1)
【文献】中国特許出願公開第106522729(CN,A)
【文献】独国特許出願公開第102014110867(DE,A1)
【文献】国際公開第2007/115753(WO,A2)
【文献】独国特許出願公開第102014110866(DE,A1)
【文献】国際公開第2019/145440(WO,A1)
【文献】特開2004-250953(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05F 15/00-15/79
A47B 88/457
H04Q 9/00
G16Y 40/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
アセンブリ(1)を動作させるための方法であって、
前記アセンブリ(1)は、
・少なくとも1つのメモリユニット(3)および少なくとも1つの計算ユニット(4)を有する少なくとも1つの家具駆動部(2)と、
・家具キャビネット(5)に可動に支承された少なくとも1つの家具部分(6)であって、前記少なくとも1つの家具部分(6)は、前記少なくとも1つの家具駆動部(2)によって、前記家具キャビネット(5)に対して相対的な少なくとも2つの動作姿勢に配置可能である、少なくとも1つの家具部分(6)と、
・前記少なくとも1つの家具駆動部(2)から空間的に離間された少なくとも1つの命令発信器(7)と、
を備え、
・前記少なくとも1つの家具駆動部(2)および前記少なくとも1つの命令発信器(7)は、それぞれ少なくとも1つのデータ伝送手段(8)を含む、
方法において、
前記方法は、
・前記少なくとも1つの命令発信器(7)が、少なくとも1つのデジタル命令(9)を、前記少なくとも1つの命令発信器(7)の前記少なくとも1つのデータ伝送手段(8)を介して前記少なくとも1つの家具駆動部(2)の前記少なくとも1つのデータ伝送手段(8)に伝達する方法ステップと、
・前記少なくとも1つの家具駆動部(2)の前記少なくとも1つの計算ユニット(4)が、前記少なくとも1つのメモリユニット(3)内に格納されているまたは格納可能な少なくとも1つの別の家具駆動部(11)の情報に基づいて、前記少なくとも1つのデジタル命令(9)の実行が可能であるか否かについての選択を行う方法ステップと、
を含むことを特徴とする、方法。
【請求項2】
前記少なくとも1つの命令発信器(7)が、前記少なくとも1つのデジタル命令(9)を、無線信号伝送方式で伝達する、請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記少なくとも1つのデジタル命令(9)は、
前記少なくとも1つの家具駆動部(2)によって前記少なくとも1つの家具部分(6)を、前記家具キャビネット(5)に対して相対的な1つの動作姿勢からこの動作姿勢とは異なる動作姿勢へと配置することができる閉鎖命令または開放命令の形態を含み、かつ/または
前記少なくとも1つの家具部分(6)が1つの動作姿勢に係止されるロック命令またはロック解除命令の形態を含む、
請求項1または2記載の方法。
【請求項4】
前記選択は、ブール変数の形態で伝送され、
前記ブール変数は、前記少なくとも1つのデジタル命令(9)が実行可能である場合には値0または1を有し、前記少なくとも1つのデジタル命令(9)が実行不可能である場合には値1または0を有する、
請求項1から3までのいずれか1項記載の方法。
【請求項5】
前記少なくとも1つのデジタル命令(9)が実行可能であると選択された場合には、前記少なくとも1つの家具駆動部(2)の前記少なくとも1つのデータ伝送手段(8)は、少なくとも1つの別の家具駆動部(11)の少なくとも1つのデータ伝送手段(8)と通信する、請求項1からまでのいずれか1項記載の方法。
【請求項6】
前記少なくとも1つの家具駆動部(2)の前記少なくとも1つのデータ伝送手段(8)は、ESBを介して前記少なくとも1つの別の家具駆動部(11)の少なくとも1つのデータ伝送手段(8)と通信する、請求項5記載の方法。
【請求項7】
前記少なくとも1つの家具駆動部(2)と前記少なくとも1つの別の家具駆動部(11)とが、前記家具キャビネット(5)に対して相対的な1つの動作姿勢からこの動作姿勢とは別のさらなる動作姿勢へと前記少なくとも1つの家具部分(6)を一緒に配置し、かつ/または前記少なくとも1つの家具部分(6)を1つの動作姿勢にロックする、請求項5または6記載の方法。
【請求項8】
前記少なくとも1つの家具駆動部(2)と前記少なくとも1つの別の家具駆動部(11)とが、前記家具キャビネット(5)に対して相対的な1つの動作姿勢からこの動作姿勢とは別のさらなる動作姿勢へと前記少なくとも1つの家具部分(6)を一緒に、並行してまたは順次に配置し、かつ/または前記少なくとも1つの家具部分(6)を1つの動作姿勢にロックする、請求項5または6記載の方法。
【請求項9】
記少なくとも1つの家具駆動部(2)は、前記選択に依存して少なくとも1つのデジタル情報(13)を、前記少なくとも1つの家具駆動部(2)の前記少なくとも1つのデータ伝送手段(8)を介して前記少なくとも1つの命令発信器(7)の前記少なくとも1つのデータ伝送手段(8)に伝達する方法ステップをさらに含む、請求項1からまでのいずれか1項記載の方法。
【請求項10】
前記少なくとも1つの家具駆動部(2)は、前記選択に依存して少なくとも1つのデジタル情報(13)を、無線信号伝送方式で伝達する、請求項9記載の方法。
【請求項11】
前記少なくとも1つのデジタル命令(9)が実行可能である場合には、前記少なくとも1つのデジタル情報(13)は、実行可能であることについての確認を含み、
前記少なくとも1つのデジタル命令(9)が実行不可能である場合には、前記少なくとも1つのデジタル情報(13)は、実行不可能であることについての確認を含む、
請求項9または10記載の方法。
【請求項12】
前記少なくとも1つのデジタル情報(13)は、実行不可能であることについての理由を含む、請求項11記載の方法。
【請求項13】
前記少なくとも1つの家具駆動部(2)の前記少なくとも1つのデータ伝送手段(8)と、前記少なくとも1つの命令発信器(7)の前記少なくとも1つのデータ伝送手段(8)とは、双方向で並列にまたは双方向で順次に通信する、請求項1から12までのいずれか1項記載の方法。
【請求項14】
前記少なくとも1つの家具駆動部(2)の前記少なくとも1つのデータ伝送手段(8)は、前記少なくとも1つの家具駆動部(2)が状態変化した場合に、少なくとも1つのデジタル情報(13)を前記少なくとも1つの命令発信器(7)の前記少なくとも1つのデータ伝送手段(8)に伝達る、請求項1から13までのいずれか1項記載の方法。
【請求項15】
前記状態変化に関するステータス通知が電子機器(14)に表示される、請求項14記載の方法。
【請求項16】
前記電子機器(14)は、モバイル端末、スマートフォン、またはコンピュータの形態である、請求項15記載の方法。
【請求項17】
前記少なくとも1つの命令発信器(7)は、BLEおよび/またはESBを介して前記少なくとも1つの家具駆動部(2)の前記少なくとも1つのデータ伝送手段(8)と通信し、かつ/または
前記少なくとも1つの家具駆動部(2)の前記少なくとも1つのデータ伝送手段(8)は、ESBを介して、少なくとも1つの別の家具駆動部(11)と通信する、
請求項1から16までのいずれか1項記載の方法。
【請求項18】
前記少なくとも1つのデジタル命令(9)は、前記少なくとも1つの命令発信器(7)から空間的に離間された少なくとも1つのデータ伝達装置(15)を介して前記少なくとも1つの家具駆動部(2)の前記少なくとも1つのデータ伝送手段(8)に伝達される、請求項1から17までのいずれか1項記載の方法。
【請求項19】
前記少なくとも1つのデータ伝達装置(15)は、ESBを介して前記少なくとも1つの家具駆動部(2)の前記少なくとも1つのデータ伝送手段(8)と通信する、請求項18記載の方法。
【請求項20】
前記少なくとも1つの命令発信器(7)は、前記少なくとも1つのデータ伝達装置(15)との接続によって、少なくとも1つの別の家具駆動部(11)の情報、および/または前記少なくとも1つの家具駆動部(2)がマッピングされているネットワーク(12)の情報を特定する、請求項18または19記載の方法。
【請求項21】
前記少なくとも1つの命令発信器(7)は、前記少なくとも1つの家具駆動部(2)の少なくとも1つのデータ伝送手段(8)との接続によって、かつ/または少なくとも1つのデータ伝達装置(15)との接続によって、少なくとも1つの別の家具駆動部(11)の情報、および/または前記少なくとも1つの家具駆動部(2)がマッピングされているネットワーク(12)の情報を特定する、請求項1から20までのいずれか1項記載の方法。
【請求項22】
少なくとも2つの家具駆動部(2)が相互に結合され、かつ/または同期される方法ステップ
・前記少なくとも1つの家具駆動部(2)が、初期化される方法ステップ
・前記少なくとも1つの家具駆動部(2)が、前記少なくとも1つの命令発信器(7)に結合され、かつ/または前記少なくとも1つの命令発信器(7)が、初期化される方法ステップ
前記少なくとも1つの家具駆動部(2)、前記少なくとも1つの命令発信器(7)、および/または少なくとも1つのデータ伝達装置(15)が、ネットワーク(12)に追加される方法ステップ、かつ/または
・エラーメッセージについての、少なくとも1つの家具駆動部(2)についての、かつ/またはデータ伝達装置(15)についての少なくとも1つのデジタル情報(13)が、前記少なくとも1つの命令発信器(7)に伝達される方法ステップ
をさらに含む、請求項1から21までのいずれか1項記載の方法。
【請求項23】
前記少なくとも1つの家具駆動部(2)、前記少なくとも1つの命令発信器(7)、および/または少なくとも1つのデータ伝達装置(15)が、ネットワーク(12)に追加され、前記ネットワーク(12)は、前記少なくとも1つの命令発信器(7)に伝送される方法ステップ、かつ/または
ヘルプダイアログを有するエラーメッセージについての、少なくとも1つの家具駆動部(2)についての、かつ/またはデータ伝達装置(15)についての少なくとも1つのデジタル情報(13)が、前記少なくとも1つの命令発信器(7)に伝達される方法ステップ、
をさらに含む、請求項1から21までのいずれか1項記載の方法。
【請求項24】
各方法ステップが、電子機器(14)を介して行われる、請求項22または23記載の方法。
【請求項25】
前記電子機器(14)は、モバイル端末、スマートフォン、またはコンピュータの形態である、請求項24記載の方法。
【請求項26】
前記少なくとも1つの命令発信器(7)は、少なくとも1つの計算ユニット(4)および少なくとも1つのメモリユニット(3)を含、請求項1から25までのいずれか1項記載の方法。
【請求項27】
前記少なくとも1つのメモリユニット(3)から、前記少なくとも1つの家具駆動部(2)の、かつ/またはデータ伝達装置(15)の少なくとも1つの状態の情報、少なくとも1つのログ情報、および/または少なくとも1つの動作情報が読み出される、請求項26記載の方法。
【請求項28】
前記少なくとも1つの命令発信器(7)は、無線スイッチ要素(16)、データ伝達装置(15)、家具ロック(17)、家電機器(18)、別の家具駆動部(11)、および/もしくは電子機器(14)の形態で構成されている、請求項1から27までのいずれか1項記載の方法。
【請求項29】
前記電子機器(14)は、モバイル端末、スマートフォン、またはコンピュータの形態である、請求項28記載の方法。
【請求項30】
前記少なくとも1つの命令発信器(7)および/または前記少なくとも1つのデータ伝達装置(15)は、前記少なくとも1つのデジタル命令(9)の実行を拒否することを事前選択できる、請求項1から29までのいずれか1項記載の方法。
【請求項31】
前記少なくとも1つの命令発信器(7)および/または前記少なくとも1つのデータ伝達装置(15)は、前記少なくとも1つの家具駆動部(2)が位置付けられている前記ネットワーク(12)の情報に基づいて、前記少なくとも1つのデジタル命令(9)の実行を拒否することを事前選択できる、請求項1から29までのいずれか1項記載の方法。
【請求項32】
前記少なくとも1つの命令発信器(7)の前記少なくとも1つのデータ伝送手段(8)と、前記少なくとも1つの家具駆動部(2)の前記少なくとも1つのデータ伝送手段(8)との間のデータ通信は、暗号化された状態で、かつ/または所定の時間の間、可能となる、請求項1から31までのいずれか1項記載の方法。
【請求項33】
ーザによって実施された少なくとも1つの口頭の音声命令、および/または少なくとも1つの触覚命令が、少なくとも1つの電子機器(14)を介して前記少なくとも1つのデジタル命令(9)に変換される方法ステップをさらに含む、請求項1から32までのいずれか1項記載の方法。
【請求項34】
前記少なくとも1つの口頭の音声命令はユーザ識別子を有する、請求項33記載の方法。
【請求項35】
前記電子機器(14)は、モバイル端末、スマートフォン、またはコンピュータの形態である、請求項33または34記載の方法。
【請求項36】
前記少なくとも1つの触覚命令および/または前記少なくとも1つの口頭の音声命令は、前記少なくとも1つの命令発信器(7)によって、かつ/または少なくとも1つのクラウド(19)において、前記少なくとも1つのデジタル命令(9)に変換される、請求項33から35までのいずれか1項記載の方法。
【請求項37】
コンピュータプログラム製品であって、
前記コンピュータプログラム製品は、計算ユニット(4)によって実行された場合に、前記計算ユニット(4)にデータ接続されているまたはデータ接続可能なメモリユニット(3)から、請求項1から36までの少なくとも1項記載の方法を前記計算ユニット(4)に実施させるための命令を含む、
コンピュータプログラム製品。
【請求項38】
アセンブリ(1)であって、
前記アセンブリ(1)は、
少なくとも1つのメモリユニット(3)および少なくとも1つの計算ユニット(4)を有する少なくとも1つの家具駆動部(2)と、
家具キャビネット(5)に可動に支承された少なくとも1つの家具部分(6)であって、前記少なくとも1つの家具部分(6)は、前記少なくとも1つの家具駆動部(2)によって、前記家具キャビネット(5)に対して相対的な少なくとも2つの動作姿勢に配置可能である、少なくとも1つの家具部分(6)と、
前記少なくとも1つの家具駆動部(2)から空間的に離間された少なくとも1つの命令発信器(7)と、
を備え、
前記少なくとも1つの家具駆動部(2)および前記少なくとも1つの命令発信器(7)は、それぞれ少なくとも1つのデータ伝送手段(8)を含む、
アセンブリ(1)において、
前記少なくとも1つの命令発信器(7)は、少なくとも1つのデジタル命令(9)を、前記少なくとも1つの命令発信器(7)の前記少なくとも1つのデータ伝送手段(8)を介して前記少なくとも1つの家具駆動部(2)の前記少なくとも1つのデータ伝送手段(8)に伝達するように構成されており、
前記少なくとも1つの家具駆動部(2)の前記少なくとも1つの計算ユニット(4)は、前記少なくとも1つのメモリユニット(3)内に格納されている少なくとも1つの別の家具駆動部(11)の情報に基づいて、前記少なくとも1つのデジタル命令(9)の実行が可能であるか否かについての選択を行うように構成されている
ことを特徴とする、アセンブリ(1)。
【請求項39】
前記少なくとも1つの命令発信器(7)は、少なくとも1つのデジタル命令(9)を、無線信号伝送方式で伝達するように構成されている、請求項38記載のアセンブリ。
【請求項40】
前記少なくとも1つの可動の家具部分(6)に、少なくとも2つの家具駆動部(2)が配置されており、
前記少なくとも1つの可動の家具部分(6)は、前記少なくとも2つの家具駆動部(2)によって、前記家具キャビネット(5)に対して相対的な少なくとも2つの動作姿勢の間で一緒に並行して可動である、
請求項39記載のアセンブリ。
【請求項41】
少なくとも2つの可動の家具部分(6)に、それぞれ少なくとも1つの家具駆動部(2)が配置されており、
前記少なくとも2つの可動の家具部分(6)は、前記少なくとも2つの家具駆動部(2)によって、前記家具キャビネット(5)に対して相対的な前記少なくとも2つの動作姿勢の間で並行してまたは順次に可動である、
請求項39または40記載のアセンブリ。
【請求項42】
請求項38から41までのいずれか1項記載のアセンブリ(1)のための家具駆動部(2)であって、
前記家具駆動部(2)は、
・前記家具駆動部(2)を家具キャビネット(5)に固定するための少なくとも1つの固定装置(20)と、
・少なくとも1つの可動の家具部分(6)を前記家具キャビネット(5)に対して相対的に可動にするための少なくとも1つの調整装置(21)と、
・前記少なくとも1つの調整装置(21)を駆動可能にするための少なくとも1つの駆動ユニット(22)と、
・前記少なくとも1つのメモリユニット(3)と、
・少なくとも1つの計算ユニット(4)と、
・少なくとも1つのデータ伝送手段(8)と
を含む、家具駆動部(2)において、
前記家具駆動部(2)には、前記少なくとも1つの計算ユニット(4)によって実行可能な、請求項37記載のコンピュータプログラム製品が格納されている
ことを特徴とする、家具駆動部(2)。
【請求項43】
前記少なくとも1つの駆動ユニット(22)は、前記少なくとも1つの調整装置(21)を電気的に駆動可能にする、請求項42記載の家具駆動部(2)。
【請求項44】
前記少なくとも1つのメモリユニット(3)には、少なくとも1つの電子機器(14)によって前記少なくとも1つの別の家具駆動部(11)の情報を格納することができ、請求項43記載の家具駆動部(2)。
【請求項45】
前記少なくとも1つの電子機器(14)は、前記少なくとも1つのデータ伝送手段(8)を介して、前記少なくとも1つの別の家具駆動部(11)の情報を格納することができる、請求項44記載の家具駆動部(2)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アセンブリを動作させるための方法であって、アセンブリは、少なくとも1つのメモリユニットおよび少なくとも1つの計算ユニットを有する少なくとも1つの家具駆動部と、家具キャビネットに可動に支承された少なくとも1つの家具部分であって、少なくとも1つの家具部分は、少なくとも1つの家具駆動部によって、家具キャビネットに対して相対的な少なくとも2つの動作姿勢に配置可能である、少なくとも1つの家具部分と、少なくとも1つの家具駆動部から空間的に離間された少なくとも1つの命令発信器とからなり、少なくとも1つの家具駆動部および少なくとも1つの命令発信器は、それぞれ少なくとも1つのデータ伝送手段を含む、方法に関する。本発明はさらに、このような方法を実施するためのコンピュータプログラム製品に関する。本発明はさらに、アセンブリであって、アセンブリは、少なくとも1つのメモリユニットおよび少なくとも1つの計算ユニットを有する少なくとも1つの家具駆動部と、家具キャビネットに可動に支承された少なくとも1つの家具部分であって、少なくとも1つの家具部分は、少なくとも1つの家具駆動部によって、家具キャビネットに対して相対的な少なくとも2つの動作姿勢に配置可能である、少なくとも1つの家具部分と、少なくとも1つの家具駆動部から空間的に離間された少なくとも1つの命令発信器とからなり、少なくとも1つの家具駆動部および少なくとも1つの命令発信器は、それぞれ少なくとも1つのデータ伝送手段を含む、アセンブリに関する。本発明はさらに、そのようなアセンブリのための家具駆動部であって、家具駆動部は、家具駆動部を家具キャビネットに固定するための少なくとも1つの固定装置と、少なくとも1つの可動の家具部分を家具キャビネットに対して相対的に可動にするための少なくとも1つの調整装置と、少なくとも1つの調整装置をとりわけ電気的に駆動可能にするための少なくとも1つの駆動ユニットと、少なくとも1つのメモリユニットと、少なくとも1つの計算ユニットと、少なくとも1つのデータ伝送手段とを含む、家具駆動部に関する。
【0002】
従来技術では、例えば国際公開第2008/141348号から、可動の家具部分を動かすために命令発信器が家具駆動部と通信することが公知である。このために、ユーザは、命令発信器として機能するスイッチ要素を操作し、家具駆動部の駆動装置は、ケーブル接続された状態でトリガされ、この駆動装置は、可動の家具部分を2つの動作姿勢の間で移動させる。
【0003】
従来技術における欠点は、家具駆動部が、その他の家具駆動部についての情報を何ら含んでいないことであり、このことは、家具部分同士が衝突する危険を引き起こす。なぜなら、例えば、少なくとも2つの可動の家具部分のための少なくとも2つの家具駆動部からなるアセンブリにおいて、これらの家具駆動部が同時または連続的にトリガされると、これらの可動の家具部分同士の衝突がもたらされる可能性があるからである。さらに、家具駆動部の同期は、不可能であり、例えば、2つの家具駆動部が、両方とも1つの可動の家具部分に配置されている場合、または2つの可動の家具部分をある特定の順序で動かさなければならない場合には、これらの家具部分の適切な動きを保証することができない。
【0004】
したがって、本発明の客観的に技術的な課題は、従来技術の欠点が少なくとも部分的に解消されていて、かつとりわけエラーが発生する可能性が低減されている点において優れているような、このようなアセンブリを動作させるための従来技術に対して改善された方法と、コンピュータプログラム製品と、このようなアセンブリと、このようなアセンブリのための家具駆動部とを提供することにある。
【0005】
上記の課題は、請求項1記載の特徴によって解決される。
【0006】
したがって、本発明によれば、とりわけ時系列の順序で実施されるべき以下の方法ステップ、すなわち、
・少なくとも1つの命令発信器が、少なくとも1つのデジタル命令を、少なくとも1つの命令発信器の少なくとも1つのデータ伝送手段を介して少なくとも1つの家具駆動部の少なくとも1つのデータ伝送手段に、とりわけ無線信号伝送方式で伝達する方法ステップと、
・少なくとも1つの家具駆動部の少なくとも1つの計算ユニットが、少なくとも1つのデジタル命令を、少なくとも1つのメモリユニット内に格納されているまたは格納可能な少なくとも1つのデジタルデータセットと比較する方法ステップと、
・少なくとも1つの計算ユニットが、比較の結果に依存して、少なくとも1つのデジタル命令の実行についての選択を行う方法ステップと
が実施される。
【0007】
これによって初めて、少なくとも1つの家具駆動部は、命令発信器から分離された独自の固有知能を有することが可能となり、この固有知能を介して少なくとも1つの家具駆動部は、少なくとも1つの命令発信器の少なくとも1つのデジタル命令を、実行可能性に関して検査することが可能となる。少なくとも1つのデジタル命令を、-例えば衝突が差し迫っていることに起因して-少なくとも1つの可動の家具部分を損傷する危険を冒すことなく実行することが不可能である場合には、少なくとも1つの家具駆動部は、この少なくとも1つのデジタル命令の実行を阻止することができる。
【0008】
さらに、少なくとも2つの家具駆動部の同期された動きを実現できるようにするために、命令発信器が家具駆動部と通信するだけでよいようにすることが可能となる。なぜなら、少なくとも1つの家具駆動部のために、少なくとも1つのデジタルデータセットに、少なくとも1つの命令発信器にとって既知でなくてもよい別の家具駆動部に関する情報を格納することができるからである。少なくとも1つの家具駆動部は、少なくとも1つのデジタル命令の入力後、別の家具駆動部と通信し、少なくとも1つの可動の家具部分を順次または同時に動かすという意味で同期して移動させるように、この別の家具駆動部に指示することができる。
【0009】
さらに、少なくとも1つの命令発信器は、デジタル命令に、別の家具駆動部に関する情報を何ら格納する必要がないという有利な効果がある。なぜなら、このような情報を、すでに少なくとも1つのデジタルデータセットに格納しておくことができ、これにより、少なくとも1つの命令発信器と少なくとも1つの家具駆動部との間のデータ通信をより効率的に実施することが可能となるからである。というのも、低減されたデータ量を伝達すればよくなり、これをより高速に実施することが可能となると共に、少なくとも1つの命令発信器は、低減された計算性能しか必要なくなり、得られたこのリソースをその他のデジタル命令のために使用することが可能となるからである。
【0010】
さらに、アセンブリのコンフィギュレーションが簡単になる。なぜなら、少なくとも1つの命令発信器にとっては、少なくとも1つの家具駆動部が位置付けられているネットワークの完全な情報を把握する必要がなくなり、少なくとも1つの家具駆動部にとっては、対応する可動の家具部分を適切に動かすために不可欠である情報だけを把握すればよくなるからである。
【0011】
さらに、アセンブリのレジリエンスが向上する。なぜなら、少なくとも1つの命令発信器は、上位の知能を有することができるが、少なくとも1つの家具駆動部は、適切な動作のために必要な情報に関する少なくとも1つのデジタルデータセットによって有するからである。少なくとも1つの家具駆動部は、別の家具駆動部との接続によって、または少なくとも1つの命令発信器との接続によって別の家具駆動部に関する情報を受け取ることができ、これにより、ネットワークに関する少なくとも1つのデジタルデータセットまたは情報を交換することが可能となる。これにより、アセンブリのレジリエンスが増加する。なぜなら、少なくとも1つの別の家具駆動部にとって、少なくとも1つの家具駆動部の少なくとも1つのデジタルデータセットが既知であり、かつ/または故障時に衝突を阻止することができるか、または同期を実現することができるからである。
【0012】
少なくとも1つのデジタルデータセットは、少なくとも1つの家具駆動部の組付け時に、例えば電子機器、または少なくとも1つの家具駆動部のHMI(Human-Machine Interface)を介して少なくとも1つの計算ユニットに格納可能であり、かつ/または組付け後に、少なくとも1つの電子機器、または少なくとも1つの家具駆動部のHMIによって補足可能である。
【0013】
さらに、少なくとも1つの命令発信器によるエラー命令は、デジタル命令をデジタルデータセットと比較することによって低減される。
【0014】
少なくとも1つの命令発信器が、少なくとも1つのデジタル命令を無線信号伝送方式で伝達する場合には、少なくとも1つの命令発信器を、従来技術から見られるケーブル接続を用いることなく少なくとも1つの家具駆動部から空間的に離間して位置付けることができる。
【0015】
少なくとも1つのデータ伝達装置は、受信手段と、受信手段から空間的に離間された送信手段とを含むことができるか、または受信手段と送信装置とを集積して有することができる。
【0016】
少なくとも1つの家具駆動部は、とりわけ選択の実施後、別のデジタル命令によって家具部分を適切に動かすように別の家具駆動部に指示することができ、この場合、家具駆動部と別の家具駆動部との間の同期は、特に好ましくはあるが、必ずしも実施する必要はない。
【0017】
冒頭で述べたように、コンピュータプログラム製品であって、コンピュータプログラム製品は、計算ユニットによって実行された場合に、計算ユニットにデータ接続されているまたはデータ接続可能なメモリユニットから、先行する請求項のうちの少なくとも1項記載の方法を計算ユニットに実施させるための命令を含む、コンピュータプログラム製品に対する保護も要求される。
【0018】
冒頭で述べたように、請求項21の上位概念に記載のアセンブリであって、少なくとも1つの命令発信器は、少なくとも1つのデジタル命令を、少なくとも1つの命令発信器の少なくとも1つのデータ伝送手段を介して少なくとも1つの家具駆動部の少なくとも1つのデータ伝送手段に、とりわけ無線信号伝送方式で伝達するように構成されており、少なくとも1つの家具駆動部の少なくとも1つの計算ユニットは、少なくとも1つのデジタル命令を、少なくとも1つのメモリユニット内に格納されている少なくとも1つのデジタルデータセットと比較するように構成されており、少なくとも1つの計算ユニットは、比較の結果に依存して、少なくとも1つのデジタル命令の実行についての選択を行うように構成されている、アセンブリに対する保護も要求される。
【0019】
冒頭で述べたように、請求項24の上位概念に記載の家具駆動部であって、家具駆動部には、少なくとも1つの計算ユニットによって実行可能な、このようなコンピュータプログラム製品が格納されている、家具駆動部に対する保護も要求される。
【0020】
コンピュータプログラム製品は、例えば少なくとも1つのメモリユニット内に格納可能であり、少なくとも1つの計算ユニットによって実行可能である。
【0021】
本発明の有利な実施形態は、従属請求項において規定されている。
【0022】
有利には、少なくとも1つのデジタル命令は、少なくとも1つの家具駆動部によって少なくとも1つの家具部分を、家具キャビネットに対して相対的な1つの動作姿勢からこの動作姿勢とは異なる動作姿勢へと配置することができる閉鎖命令または開放命令の形態を含み、かつ/または少なくとも1つの家具部分が1つの動作姿勢に係止されるロック命令またはロック解除命令の形態を含む。
【0023】
一般的に、ロック命令は、少なくとも1つの可動の家具部分の開放および/または閉鎖を抑止するために、少なくとも1つの家具駆動部をロックすることができる。一般的に、少なくとも1つの家具駆動部は、家具ロックとして構成可能であり、ロック命令は、家具ロックのロック装置を、少なくとも1つの可動の家具部分の動きが不可能であるロック姿勢へと動かす。ロック解除姿勢に関するロック解除命令にも、同様の考察を適用することができる。デジタル命令は、一般的に、別の制御信号および/または操作命令を含むこともできる。
【0024】
選択が、ブール変数の形態で伝送されることが好適であると判明しており、ブール変数は、少なくとも1つのデジタル命令が実行可能である場合には値0または1を有し、少なくとも1つのデジタル命令が実行不可能である場合には値1または0を有する。
【0025】
これにより、データ通信を特に効率的に実施することができる。なぜなら、少なくとも1つの家具駆動部は、たった1ビットの情報を介してブール変数によって選択を符号化することができ、かつ/または少なくとも1つの命令発信器に伝達することができるからである。
【0026】
少なくとも1つのデジタル命令が実行可能であると選択された場合には、少なくとも1つの家具駆動部の少なくとも1つのデータ伝送手段は、好ましくはESBを介して少なくとも1つの別の家具駆動部の少なくとも1つのデータ伝送手段と通信し、好ましくは、少なくとも1つの家具駆動部と少なくとも1つの別の家具駆動部とが、家具キャビネットに対して相対的な1つの動作姿勢からこの動作姿勢とは別のさらなる動作姿勢へと少なくとも1つの家具部分を一緒に、好ましくは並行してまたは順次に配置し、かつ/または少なくとも1つの家具部分を1つの動作姿勢にロックすることが有利であると判明している。
【0027】
これにより、厳密に1つの家具駆動部へのデジタル命令に基づいて、多数の家具駆動部によって少なくとも1つの可動の家具部分を動かすことが可能となり、少なくとも1つの家具駆動部の少なくとも1つのデジタルデータセットの同期パラメータ、衝突パラメータ、および/または状態パラメータを考慮して、適切な動きが保証される。さらに、家具駆動部のデジタルデータセットの照合を実施することができ、かつ/または少なくとも1つの別の家具駆動部のデジタルデータセットを、少なくとも1つの家具駆動部によって少なくとも1つの命令発信器に伝達することができる。
【0028】
有利な1つの変形形態は、少なくとも1つのデジタルデータセットが、場合によって存在しうる少なくとも1つの別の家具駆動部についての、特に好ましくは少なくとも1つの家具駆動部が位置付けられているネットワークの、好ましくは基準パラメータ、同期パラメータ、結合パラメータ、状態パラメータ、および/または衝突パラメータの形態の静的なパラメータを含み、好ましくは、少なくとも1つの動作姿勢に依存して状態パラメータを変化させることができることにある。
【0029】
参照パラメータとは、例えば、少なくとも1つの家具駆動部の動作姿勢を規定する、調整装置の所定の終了位置であると理解されるべきである。同期パラメータとは、例えば、少なくとも1つの家具部分を動かすために多数の家具駆動部同士を調整するための、少なくとも1つの駆動ユニットの作動の時間的に規定されたシーケンスであると理解されるべきである。結合パラメータとは、例えば、ネットワークの2つのエンティティの間の接続を規定するための、家具駆動部と、命令発信器、家電機器、無線スイッチ要素、および/または別の家具駆動部等との関連付けであると理解されるべきである。状態パラメータとは、例えば、開放または閉鎖された可動の家具部分をマッピングする、少なくとも1つの調整装置のロックおよび/または姿勢であると理解されるべきであり、少なくとも1つの可動の家具部分の複数の動作姿勢間の移行時には、状態パラメータを変化させることができる。
【0030】
特に好ましくは、後続する方法ステップにおいて、少なくとも1つの家具駆動部は、選択に依存して少なくとも1つのデジタル情報を、少なくとも1つの家具駆動部の少なくとも1つのデータ伝送手段を介して少なくとも1つの命令発信器の少なくとも1つのデータ伝送手段に、とりわけ無線信号伝送方式で伝達し、好ましくは、
・少なくとも1つのデジタル命令が実行可能である場合には、少なくとも1つのデジタル情報は、実行可能であることについての確認を含み、
・少なくとも1つのデジタル命令が実行不可能である場合には、少なくとも1つのデジタル情報は、実行不可能であることについての確認を含み、少なくとも1つのデジタル情報は、特に好ましくは選択に関する診断の形態で、好ましくは実行不可能であることについての理由を含む。
【0031】
少なくとも1つのデジタル情報によって、少なくとも1つの命令発信器のために、デジタル命令が実行可能であることを確認することができる。実行不可能である場合には、少なくとも1つの命令発信器は、とりわけ診断に基づいて、実行不可能であることについてのエラー分析を開始することができ、かつ/またはとりわけ実行不可能である原因が解消された後に少なくとも1つのデジタル命令を改めて送信することができる。
【0032】
少なくとも1つの命令発信器が、少なくとも1つのデジタル情報による機械学習および/または人工知能によって学習することも考えられる。
【0033】
本発明の1つの実施例では、少なくとも1つの家具駆動部の少なくとも1つのデータ伝送手段と、少なくとも1つの命令発信器の少なくとも1つのデータ伝送手段とは、双方向で並列にまたは双方向で順次に通信する。
【0034】
一般的に、データ通信とは、送信および受信によるデータ伝送であると理解することができ、好ましくは、少なくとも一時的に送信または受信のみが行われる。しかしながら、単方向のデータ通信も考えられ、この場合、制御命令のみが伝達される。特に好ましいのは、無線信号プロトコルを介したデータ通信であるが、一般的に、有線でのデータ通信も可能である。受信ユニットと送信ユニットとを、例えば1つのチップ上に集積して設けてもよいし、または相互に空間的に離間して設けてもよい。
【0035】
本発明の好ましい1つの実施例によれば、少なくとも1つの家具駆動部の少なくとも1つのデータ伝送手段は、少なくとも1つの家具駆動部が状態変化した場合に、少なくとも1つのデジタル情報を少なくとも1つの命令発信器の少なくとも1つのデータ伝送手段に伝達し、好ましくは、状態変化に関するステータス通知が、特に好ましくはモバイル端末、スマートフォン、またはコンピュータの形態の電子機器に表示される。
【0036】
これにより、-少なくとも1つの家具駆動部のロック、または少なくとも1つの可動の家具部分の動作姿勢の変化のような-状態変化の後、少なくとも1つのデジタル命令に基づいて、少なくとも1つのデジタル命令が成功裏に実行されたことを、ユーザにとって認識可能にすることができる。電子機器に状態変化が伝達されると、ユーザは、少なくとも1つの可動の家具部分の動きに関する概要を得ることとなる。
【0037】
少なくとも1つの命令発信器が、BLEおよび/またはESBを介して少なくとも1つの家具駆動部の少なくとも1つのデータ伝送手段と通信し、かつ/または少なくとも1つの家具駆動部の少なくとも1つのデータ伝送手段が、ESBを介して、場合によって存在しうる少なくとも1つの別の家具駆動部と通信することが好適であると判明している。
【0038】
無線プロトコルとしての専門用語であるBLEとは、スマートフォンおよびコンピュータのような市販の電子機器に組み込まれているBluetooth Low Energyであると理解されるべきである。
【0039】
無線プロトコルとしての専門用語であるESBとは、BLEに比べてとりわけレイテンシ時間がより短いという点で、家具駆動部の駆動にとって特に好適であることが判明しているEnhanced Shockburst(登録商標)であると理解されるべきである。
【0040】
さらに好ましくは、少なくとも1つのデジタル命令は、少なくとも1つの命令発信器から空間的に離間された少なくとも1つのデータ伝達装置を介して少なくとも1つの家具駆動部の少なくとも1つのデータ伝送手段に伝達され、好ましくは、少なくとも1つのデータ伝達装置は、ESBを介して少なくとも1つの家具駆動部の少なくとも1つのデータ伝送手段と通信する。
【0041】
少なくとも1つの命令発信器が、少なくとも1つの家具駆動部との通信のために介在することができる無線プロトコルを有していない場合には、少なくとも1つのデータ伝達装置は、少なくとも1つの家具駆動部がデジタルデータを受信するために使用することができる無線プロトコルを介して、少なくとも1つのデジタル命令を転送することができ、この場合、データ伝達装置が、2つの無線プロトコルの間での変換を生じさせる。
【0042】
少なくとも1つの命令発信器は、ESB、Wifi、および/またはWANを介して少なくとも1つのデータ伝達装置と通信することができ、データ伝達装置と少なくとも1つの家具駆動部との間のデータ通信は、特に好ましくはESBを介して設けられている。とりわけ、伝送プロトコルによる受信は、IEEE802.11規格および/またはBluetooth規格に準拠して実施可能である。
【0043】
代替的に、少なくとも1つの命令発信器は、少なくとも1つのデータ伝達装置との接続によって、少なくとも1つの別の家具駆動部の情報、および/または少なくとも1つの家具駆動部がマッピングされているネットワークの情報、好ましくは少なくとも1つのデジタルデータセットを特定することが可能である。
【0044】
これにより、少なくとも1つの命令発信器は、ネットワークの1つのエンティティのみに接続されている場合に、それぞれのエンティティに個別に問い合わせる必要なしに、ネットワーク内に位置付けられている全てのエンティティに関する情報を受け取ることができる。
【0045】
一般的に、ネットワークのそれぞれのエンティティ-例えば、少なくとも1つの家具駆動部-は、少なくとも1つのデータ伝達装置および/または少なくとも1つの別の家具駆動部との接続によって、別の家具駆動部および/またはネットワークの情報を特定することができる。
【0046】
別の好ましい1つの実施形態では、少なくとも1つの命令発信器は、少なくとも1つの家具駆動部の少なくとも1つの、好ましくは厳密に1つのデータ伝送手段との接続によって、かつ/または少なくとも1つの、好ましくは厳密に1つの、場合によって存在しうるデータ伝達装置との接続によって、少なくとも1つの別の家具駆動部の情報、および/または少なくとも1つの家具駆動部がマッピングされているネットワークの情報、好ましくは少なくとも1つのデジタルデータセットを特定する。
【0047】
これにより、少なくとも1つの命令発信器にとって、ネットワークの関係性、とりわけ家具駆動部の同期パラメータおよび/または衝突パラメータが既知となり、例えばエラー診断および/または適切なデジタル命令のために利用可能となる。一般的に、少なくとも1つの命令発信器は、少なくとも1つの別の家具駆動部および/または家電機器と通信する家具駆動部であってもよい。
【0048】
本発明の好ましい1つの実施形態によれば、先行する方法ステップにおいて、好ましくはモバイル端末、スマートフォン、またはコンピュータの形態の、好ましくは少なくとも1つの電子機器を介して、
・少なくとも2つの家具駆動部が相互に結合され、かつ/またはユーザによって実施されるべき基準走行を介して同期され、
・少なくとも1つの家具駆動部が、ユーザによって実施されるべき基準走行を介して初期化され、
・少なくとも1つの家具駆動部が、少なくとも1つの命令発信器に結合され、かつ/または少なくとも1つの命令発信器が、ユーザによって実施されるべき基準走行を介して初期化され、
・少なくとも1つのメモリユニット内に、ユーザによって実施されるべき基準走行に依存している少なくとも1つのデータセットが格納され、かつ/または
・少なくとも1つの家具駆動部、少なくとも1つの命令発信器、および/または場合によって存在しうる少なくとも1つのデータ伝達装置が、ネットワークに追加され、好ましくは、ネットワークは、少なくとも1つの命令発信器に伝送され、かつ/または
・場合により、特に好ましくはヘルプダイアログを有するエラーメッセージについての、少なくとも1つの家具駆動部についての、かつ/または場合によって存在しうるデータ伝達装置についての少なくとも1つのデジタル情報が、少なくとも1つの命令発信器に伝達される。
【0049】
これにより、少なくとも1つのデジタルデータセットに、少なくとも1つの家具部分の動きのフローに関連するデジタルデータを充填することができる。少なくとも1つのデジタルデータセットは、少なくとも1つの家具駆動部によって、少なくとも1つの可動の家具部分を別の家具駆動部を考慮しながら複数の動作姿勢間で適切に動かすために利用可能であり、とりわけデジタル命令の送信によって別の家具駆動部を適切に動かすように指示するために利用可能であり、かつ/またはネットワークのエンティティとの接続によってデジタルデータセットをエンティティに提供するため、またはエンティティにとってアクセス可能にするために利用可能である。
【0050】
実行しないとの選択が行われた場合には、当該選択を、デジタル情報の形態のエラーメッセージによって命令発信器に伝達することができる。例えば、エラーメッセージは、問題のあるネットワーク構造、駆動ユニットの不正確な調整、不十分な組付け深さ、無線スイッチに対する可動の家具部分の連続的な押圧、および/または欠陥のあるファームウェアに関する情報を含むことができる。一般的に、デジタル情報は、実行しないとの過去の選択がなくても伝達可能である。
【0051】
本発明の好ましい1つの実施形態によれば、少なくとも1つの命令発信器は、少なくとも1つの計算ユニットおよび少なくとも1つのメモリユニットを含み、好ましくは、少なくとも1つのメモリユニットから、少なくとも1つの家具駆動部の、かつ/または場合によって存在しうるデータ伝達装置の少なくとも1つの状態パラメータ、少なくとも1つのログ情報、および/または少なくとも1つの動作情報が読み出される。
【0052】
少なくとも1つの計算ユニットが少なくとも1つのメモリユニットにアクセスすることにより、不十分なデジタル命令に起因するエラー命令を、特に効果的に低減することができる。さらに、ユーザは、例えば少なくとも1つの可動の家具部分の不所望な開放または開放の頻度等を特定して、例えば分析目的で利用することができる。
【0053】
可動の家具部分が権限のない人物によって動かされた場合、または特定の時点に依然として可動の家具部分の所望の動きが実施されなかった場合には、この情報が、ユーザにとってアクセス可能となる。
【0054】
有利には、少なくとも1つの命令発信器は、無線スイッチ要素、データ伝達装置、家具ロック、家電機器、別の家具駆動部、および/もしくは好ましくはモバイル端末、スマートフォン、またはコンピュータの形態の電子機器の形態で構成されている。
【0055】
少なくとも1つの家具駆動部は、例えば、少なくとも1つの家具駆動部の少なくとも1つのデータ伝達装置に直接的にまたはデータ伝達装置を介して無線信号伝送方式で接続されている音声識別システムの形態の、家具駆動部から空間的に離間された無線スイッチ要素、スマートフォン、および/またはモバイル端末の操作によるロック命令または開放命令を受信することができる。
【0056】
家具内または家具外への移動を可能にするために、少なくとも1つの家具駆動部による少なくとも1つの可動の家具部分の開放を要求する掃除ロボットの形態の家電機器のデジタル命令も可能である。一般的に、家電機器は、例えば電子レンジまたはコーヒーマシンとして存在していてもよく、この場合、家電機器が動作している間、少なくとも1つの可動の家具部分の閉鎖が抑止される。一般的に、掃除ロボットと少なくとも1つの家具駆動部との間の、超音波を介したデータ通信も考えられる。
【0057】
一方では、少なくとも1つの命令発信器を介してロック命令が伝達されることにより、または他方では、少なくとも1つの計算ユニットによって閉鎖命令が実行不可能であると選択されることにより、少なくとも1つの可動の家具部分が、動作姿勢としての閉鎖姿勢へと動かされることを防止することを阻止することができる。
【0058】
少なくとも1つの命令発信器および/または場合によって存在しうる少なくとも1つのデータ伝達装置が、好ましくは少なくとも1つの家具駆動部が位置付けられているネットワークの情報に基づいて、少なくとも1つのデジタル命令の実行についての事前選択を行うことが好適であると判明している。
【0059】
これにより、同期パラメータ、衝突パラメータ、またはその他の事前設定に起因してデジタル命令が実行不可能になるようなデジタル命令の数を、特に好適に低減することができる。
【0060】
本発明の有利な1つの実施形態によれば、少なくとも1つの命令発信器の少なくとも1つのデータ伝送手段と、少なくとも1つの家具駆動部の少なくとも1つのデータ伝送手段との間のデータ通信は、暗号化された状態で、かつ/または所定の時間窓の間、可能となる。
【0061】
これにより、特に確実で、高速かつ/またはロバストなデータ通信がもたらされ、特に好ましくは、データの認証および/または署名、および/またはデータリンクの暗号化が企図されている。
【0062】
先行する方法ステップにおいて、ユーザによって実施された、好ましくはユーザ識別子を有する少なくとも1つの口頭の音声命令、および/または少なくとも1つの触覚命令が、特に好ましくはモバイル端末、スマートフォン、またはコンピュータの形態の少なくとも1つの電子機器を介して少なくとも1つのデジタル命令に変換されることが有利であると判明している。
【0063】
音声命令によって、少なくとも1つの家具駆動部の特に快適な駆動が実施される。なぜなら、ユーザは、例えば適切な単語または単語シーケンスによって、特有の可動の家具部分の開放および閉鎖を生じさせることができるからである。ユーザ識別子によって、例えば特定の人物のデジタル命令が、可動の家具部分を動かすために家具駆動部を開始しないようにすることができる。さらに、音声命令は、個々に適応可能であり、例えば、「塩」という用語は、収納スペース内に塩入れ容器が収められている可動の家具部分の開放を生じさせることができ、これにより、ネットワークの有用性が高められる。ネットワーク内に位置付けられているエンティティの数は、一般的に任意である。ユーザは、所望の収納物の正確な位置を把握することなく、簡単な口頭の命令によってこの収納物にアクセスすることが可能となり、この場合、所望の収納物を取り出すことができるようにするために、少なくとも1つの家具駆動部によって可動の家具部分の開放が少なくとも部分的に生じさせられる。これとは異なる例えば「砂糖」のような口頭の命令によれば、別の収納スペースの収納物にアクセスすることが可能となる。
【0064】
触覚命令によって、ユーザは、どの可動の家具部分がいつ開放されるべきか、または少なくとも1つの可動の家具部分がどの時点に開放不可能であるべきかの選択を、例えばスマートフォン上で行うことができる。
【0065】
有利な1つの変形形態は、少なくとも1つの触覚命令および/または少なくとも1つの口頭の音声命令が、少なくとも1つの命令発信器によって、かつ/または少なくとも1つのクラウドにおいて、少なくとも1つのデジタル命令に変換されることにある。
【0066】
これにより、ユーザによって実現された命令の均質化を、適切な無線プロトコルを介してわずかなレイテンシ時間でデータ伝送手段に伝達することができるデジタル命令の形態で実現することができる。
【0067】
特に好ましくは、少なくとも1つの可動の家具部分に、少なくとも2つの家具駆動部が配置されており、少なくとも1つの可動の家具部分は、少なくとも2つの家具駆動部によって、家具キャビネットに対して相対的な少なくとも2つの動作姿勢の間で一緒に並行して可動である。
【0068】
これにより、とりわけ重量のある可動の家具部分を動かすことができ、家具駆動部同士の同期された動きを、これらの家具駆動部同士の間のデータ通信によって保証することができる。少なくとも1つの命令発信器は、このためにデジタル命令を1つの家具駆動部だけに送信すればよく、可動の家具部分の不適切な開放を、実行についての選択を介して家具駆動部の知能によって阻止することができる。
【0069】
本発明の1つの実施例では、少なくとも2つの可動の家具部分に、それぞれ少なくとも1つの家具駆動部が配置されており、少なくとも2つの可動の家具部分は、少なくとも2つの家具駆動部によって、家具キャビネットに対して相対的な少なくとも2つの動作姿勢の間で並行してまたは順次に可動である。
【0070】
これにより、多数の可動の家具部分によって覆い隠されている多数の収納スペースを、ユーザにとってアクセス可能にすることができ、実行についての選択によって、かつ/または家具駆動部同士の間のデータ通信によって、可動の家具部分の衝突が阻止される。
【0071】
少なくとも1つのメモリユニットには、少なくとも1つの電子機器によって、好ましくは少なくとも1つのデータ伝送手段を介して少なくとも1つのデジタルデータセットを格納することができ、少なくとも1つのデジタルデータセットが、好ましくは、少なくとも1つの別の家具駆動部についての基準パラメータ、同期パラメータ、結合パラメータ、状態パラメータ、および/または衝突パラメータの形態の静的なパラメータを含むことが好適であると判明している。
【0072】
これにより、例えば家具駆動部の組付け時に、少なくとも1つの可動の家具部分の一緒の動きまたは強制的に順次の動きが、家具駆動部の少なくとも1つの調整装置の操作の適切な時間シーケンスによって適切に実施されるように、家具駆動部をコンフィギュレーションすることができる。さらに、例えばネットワーク内での変化または少なくとも1つの可動の家具部分での変化が生じた場合にはいつでも、少なくとも1つのデジタルデータセットを適合させることが可能である。
【0073】
以下では、家具駆動部の分散された知能によって、実行についての選択のために、少なくとも1つのデジタル命令を、少なくとも1つのデジタルデータセットと比較することによって、かつ/または別の家具駆動部とのデータ通信を介して、本発明による方法、コンピュータプログラム製品、アセンブリ、および/または家具駆動部によって特に好適に実現することができる非限定的な例が提示される。
【0074】
棚またはベースキャビネットの形態の家具の場合には、内部抽斗の少なくとも1つの家具駆動部が音声命令を介してトリガされ、命令発信器の1つのデジタル命令によって2つの可動の家具部分を動かすために、前面抽斗の少なくとも1つの別の家具駆動部が並行してまたは順次に同期されて作動させられる。衝突が差し迫っている場合には、動きが阻止され、正しく同期されている場合、および衝突の可能性がない場合には、動きが実施される。可動の家具部分の動作姿勢の実行可能性および状態変化は、デジタル情報の形態で命令発信器に伝達される。状態パラメータは、個々の動きの終了後に変更される。
【0075】
戸棚の形態の家具の場合には、回転戸が特定の最小開放角度に到達して初めて、または家具キャビネットに対する特定の相対位置に到達して初めて、家具駆動部によって内部抽斗を開放することが許される。最小開放角度は、メモリユニットの衝突パラメータの形態の静的なパラメータとして格納可能であり、家具駆動部同士の間のデータ通信によって動きの適切なシーケンスを保証することができ、この動きの適切なシーケンスでは、複数の家具駆動部による同期された動きが実現される。同期は、例えばユーザによって実施された基準走行によって、メモリユニットに格納可能である。同期された家具駆動部は、少なくとも1つの可動の家具部分の動きのフローを、時間的なオフセットに基づいて、かつ/または少なくとも1つの可動の家具部分の空間的な姿勢に基づいて制御することができる。
【0076】
可動の家具部分が、複数のシングルキャビネットの1つの共通の前面の形態である場合には、この前面に配置されている複数の家具駆動部は、相互に通信する必要があり、デジタル命令が1つの家具駆動部に到来すると、この家具駆動部は、デジタル命令の実行についての選択の際にその他の家具駆動部と通信して、前面を一緒に動かす。
【0077】
可動の家具部分が、引出し、家具の戸、扉、フラップ、および/または持ち上げ可能な引出しボックスの形態であることが、特に好ましい。
【0078】
例えば電子レンジ、オーブン、またはコーヒーマシンを動作中に覆い隠すべきである可動の家具部分に対する閉鎖命令を、デジタル命令が含んでいる場合には、このデジタル命令を実行しないとの選択が行われて、デジタル情報が命令発信器に伝達される。例えば、家電機器は、安全技術上の理由から不所望な閉鎖を抑止するために、命令発信器として自動的にロック命令を家具駆動部に伝達することもできる。
【0079】
命令発信器の少なくとも1つのデジタル命令、少なくとも1つの家具駆動部の少なくとも1つのデジタル情報、および/または少なくとも1つの家具駆動部と少なくとも1つの別の家具駆動部との間の情報を伝達する際には、送信する方法ステップにおいて、送信を、
・データ伝送手段の受信手段へと単方向に実施することができ、かつ/または
・データ伝送手段の受信手段に直接的にアドレス指定することができ、かつ/または
・受信確認なしで、好ましくは要求されていない受信確認なしで、データ伝送手段の送信手段によって実施することができ、かつ/または
・データ伝送手段の受信手段の受信準備のチェックなしで実施することができ、かつ/または
・固定的に規定されたまたは規定可能なルーティングによって実施することができ、かつ/または
・送信を、ShockBurst(登録商標)またはEnhanced ShockBurst(登録商標)の伝送プロトコルに準拠して実施することができる。
【0080】
方法に関する請求項の特徴は、アセンブリに関する請求項および/または家具駆動部に関する請求項にも準用可能であり、その逆にも可能である。
【0081】
以下、本発明のさらなる詳細および利点を、図面に示された実施例を参照しながらより詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0082】
図1】ネットワーク内で接続されている4つの家具駆動部と、多数の命令発信器とからなるアセンブリの概略概観図である。
図2a】命令発信器から家具駆動部へのデータ通信を示す概略図であり、この場合、家具駆動部が別の家具駆動部にデータ接続されている。
図2b】命令発信器から家具駆動部へのデータ通信を示す概略図であり、この場合、家具駆動部が別の家具駆動部にデータ接続されている。
図2c】命令発信器から家具駆動部へのデータ通信を示す概略図であり、この場合、家具駆動部が別の家具駆動部にデータ接続されている。
図2d】命令発信器から家具駆動部へのデータ通信を示す概略図であり、この場合、家具駆動部が別の家具駆動部にデータ接続されている。
図2e】命令発信器から家具駆動部へのデータ通信を示す概略図であり、この場合、家具駆動部が別の家具駆動部にデータ接続されている。
図2f】命令発信器から家具駆動部へのデータ通信を示す概略図であり、この場合、家具駆動部が別の家具駆動部にデータ接続されている。
図2g】家具ロックおよび別の家具駆動部にデータ接続されている家具駆動部の概略図である。
図2h】家具ロックおよび別の家具駆動部にデータ接続されている家具駆動部の概略図である。
図3a】命令発信器のデジタル命令が家具駆動部に伝達されている間の、命令発信器および家具駆動部の概略図である。
図3b】家具駆動部のデジタル情報が命令発信器に伝達されている間の、命令発信器および家具駆動部の概略図である。
図4a】家具キャビネットと、家具フラップの形態の可動の家具部分と有する家具と、2つの命令発信器とからなるアセンブリの斜視図である。
図4b】家具キャビネットと、引出しの形態の5つの可動の家具部分と、命令発信器と、データ伝達装置とを有する家具の斜視図である。
【0083】
図1は、4つの家具駆動部2と、左下に位置付けられた家具駆動部2に配置されている可動に支承された家具部分6とからなるアセンブリ1を示し、この家具部分6は、点線で示されている。一般的に、それぞれの家具駆動部2に配置されている可動の家具部分6は、全ての家具駆動部2に配置されている。アセンブリ1は、家具駆動部2から空間的に離間された多数の命令発信器7を含み、家具駆動部2および命令発信器7は、それぞれ1つのデータ伝送手段8を含む。
【0084】
命令発信器7は、家具ロック17の形態で、電子レンジ、コーヒーマシン、および掃除ロボットとしての家電機器18の形態で、無線スイッチ要素16の形態で、データ伝達装置15の形態で、ならびにスマートフォンおよび音声認識システムとしての電子機器14の形態で設けられている。無線スイッチ要素16は、それぞれ家具駆動部2と無線接続されている。一般的に、命令発信器は、家具駆動部2とケーブル接続されていてもよい。
【0085】
命令発信器7は、デジタル命令9を、命令発信器7のデータ伝送手段8を介して家具駆動部2のデータ伝送手段8に無線信号伝送方式で伝達するように構成されている。家具駆動部2の計算ユニット4は、デジタル命令9を、メモリユニット3内に格納されているデジタルデータセット10と比較するように構成されている。計算ユニット4は、比較の結果に依存して、デジタル命令9の実行についての選択を行うように構成されている。
【0086】
アセンブリの家具駆動部2は、家具駆動部2を家具キャビネット5に固定するための固定装置20と、可動の家具部分6を家具キャビネット5に対して相対的に可動にする調整装置21と、調整装置21を電気的に駆動可能にする駆動ユニット22と、メモリユニット3と、計算ユニット4と、データ伝送手段8とをそれぞれ含む。家具駆動部2には、計算ユニット4によって実行可能なコンピュータプログラム製品が格納されており、このコンピュータプログラム製品は、計算ユニット4によって実行された場合に、計算ユニット4にデータ接続されているメモリユニット3から、アセンブリを動作させるための方法を計算ユニット4に実施させるための命令を含む。
【0087】
命令発信器7は、ESBを介して家具駆動部2のデータ伝送手段8と通信し、スマートフォンは、追加的にELBを介してデータ伝送手段8と直接的に通信することができる。家具駆動部2のデータ伝送手段8は、ESBを介して別の家具駆動部11と通信する。
【0088】
音声認識システムおよびスマートフォンの形態の命令発信器7は、デジタル命令9を、命令発信器7から空間的に離間されたデータ伝達装置15を介して家具駆動部2のデータ伝送手段8に伝達し、データ伝達装置15は、ESBを介して家具駆動部2のデータ伝送手段8と通信し、命令発信器7は、Wifiを介してデータ伝達装置15と通信する。命令発信器7とデータ伝達装置15との間には、WANを介して通信可能であって、かつクラウド19に接続されているルータが中間接続されている。
【0089】
クラウド19にデータ接続されている電子機器14は、データ通信を取り出し、例えばログ情報を分析目的で評価することができる。
【0090】
音声認識システムおよびスマートフォンは、データ伝達装置15との接続によって、家具駆動部2および別の家具駆動部11のデジタルデータセット10のような情報と、家具駆動部2がマッピングされているネットワーク12の情報とを特定する。
【0091】
ネットワーク12は、命令発信器7、家具駆動部2、および別の家具駆動部11のエンティティと、クラウド19と、ルータと、データ伝達装置15とから構成されている。
【0092】
家具駆動部2は、別の家具駆動部11と通信することができ、家具駆動部2は、デジタルデータセット10を照合することができ、かつ/または可動の家具部分6の衝突が生じることなく可動の家具部分6を同期して動かすように、別の家具駆動部11に指示することができる。
【0093】
家具駆動部2は、別の家具駆動部11に対して命令発信器7として機能することができる。
【0094】
命令発信器7は、家具駆動部2またはデータ伝達装置15の厳密に1つのデータ伝送手段8との接続によって、家具駆動部2および別の家具駆動部11のデジタルデータセット10のような情報と、家具駆動部2がマッピングされているネットワーク12の情報とを特定する。
【0095】
図2aは、データ伝送手段8を有するスマートフォンの形態の電子機器14を示し、このデータ伝送手段8は、家具駆動部2のデータ伝送手段8に無線信号伝送方式で直接的にデータ接続されている。家具駆動部2自体も、別の家具駆動部11に無線信号伝送方式で直接的にデータ接続されている。
【0096】
命令発信器7が、デジタル命令9を、命令発信器7のデータ伝送手段8を介して家具駆動部2のデータ伝送手段8に無線信号伝送方式で伝達すると、家具駆動部2の計算ユニット4が、デジタル命令9を、メモリユニット3内に格納されているデジタルデータセット10と比較し、計算ユニット4が、比較の結果に依存して、デジタル命令9の実行についての選択を行う。
【0097】
デジタル命令9は、家具駆動部2によって家具部分6を、家具キャビネット5に対して相対的な1つの動作姿勢からこの動作姿勢とは異なる動作姿勢へと配置する閉鎖命令または開放命令の形態を含むことができ、かつ/または家具部分6が1つの動作姿勢に係止されるロック命令またはロック解除命令の形態を含むことができる。家具駆動部2も、デジタル命令9を別の家具駆動部11に送信することができる。
【0098】
選択は、ブール変数の形態で伝送され、ブール変数は、デジタル命令9が実行可能である場合には値0を有し、デジタル命令9が実行不可能である場合には値1を有する。
【0099】
デジタル命令9が実行可能であると選択された場合には、家具駆動部2のデータ伝送手段8は、ESBを介して別の家具駆動部11のデータ伝送手段8と通信し、家具駆動部2と別の家具駆動部11とが、家具キャビネット5に対して相対的な1つの動作姿勢からこの動作姿勢とは別のさらなる動作姿勢へと可動の家具部分6を一緒に並行して配置し、かつ/または家具部分6を1つの動作姿勢にロックする。ロックは、ロック解除命令を含む別のデジタル命令9によって解除可能である。一般的に、2つの可動の家具部分6を、-とりわけ場合によって生じうる衝突および/または所要な同期を考慮しながら-家具駆動部2と別の家具駆動部11とによって一緒に並行して、または一緒に順次に動かすこともできる。
【0100】
図2bは、家具ロック17の形態の命令発信器7が設けられているという点で、図2aとは異なっている。家具駆動部2のデータ伝送手段8と、命令発信器7のデータ伝送手段8とは、双方向で順次に通信する。しかしながら、一般的に、双方向の並列なデータ通信も可能である。
【0101】
図2cは、無線スイッチ要素16の形態の命令発信器7が設けられているという点で、図2aとは異なっている。命令発信器7のデータ伝送手段8と、家具駆動部2のデータ伝送手段8との間のデータ通信は、暗号化された状態で、かつ所定の時間窓の間、実施される。
【0102】
図2dは、データ伝達装置15の形態の命令発信器7が設けられているという点で、図2aとは異なっている。命令発信器7は、計算ユニット4およびメモリユニット3を含み、メモリユニット3から、家具駆動部2および別の家具駆動部11の現在の状態と、ログ情報と、動作情報とが読み出される。電子機器14によって、データ伝達装置15のログ情報および動作情報を読み出すことができる。
【0103】
家具駆動部2は、デジタル命令9とデジタルデータセット10との比較の選択に依存してデジタル情報13を、家具駆動部2のデータ伝送手段8を介して命令発信器7のデータ伝送手段8に無線信号伝送方式で伝達し、
・デジタル命令9が実行可能である場合には、デジタル情報13は、実行可能であることについての確認を含み、
・デジタル命令9が実行不可能である場合には、デジタル情報13は、実行不可能であることについての確認を含み、この場合、デジタル情報13は、選択に関する診断による実行不可能であることについての理由を含む。
【0104】
図2eは、スマートフォンの形態の命令発信器7が家具駆動部2と直接的に通信するのではなく、データ伝達装置15が中間接続されているという点で、図2aとは異なっている。命令発信器7およびデータ伝達装置15は、少なくとも1つの家具駆動部2が位置付けられているネットワーク12の情報に基づいて、デジタル命令9の実行についての事前選択を行うことができ、家具駆動部2によるデジタル命令9の実行を、計算ユニット4による選択という意味で、家具駆動部2に内在する知能を介して拒否することができる。
【0105】
デジタル命令9が家具駆動部2によって受信される前に、ユーザによって実施された触覚命令を、電子機器14を介してデジタル命令9に変換することができる。この変換は、命令発信器7、データ伝達装置15、またはクラウド19によって実施可能である。
【0106】
家具駆動部2のデータ伝送手段8は、家具駆動部2が状態変化した場合-例えば、可動の家具部分6が変化後の動作姿勢へと動かされた後-に、デジタル情報13を命令発信器7のデータ伝送手段8に伝達する。状態変化に関して、例えば「戸棚が開けられた」のようなステータス通知を電子機器14に表示することができる。
【0107】
図2fは、命令発信器7が音声認識システムとして設けられているという点で、図2eとは異なっている。
【0108】
デジタル命令9が家具駆動部2によって受信される前に、ユーザによって実施された音声命令または触覚命令を、電子機器14を介してデジタル命令9に変換することができる。さらに、音声命令のユーザ識別子によって、権限のないユーザが家具駆動部2を音声操作することを阻止することができる。この変換は、命令発信器7、データ伝達装置15、またはクラウド19によって実施可能である。
【0109】
家具駆動部2と、命令発信器7と、データ伝達装置15とは、ネットワーク12に追加されており、ネットワーク12は、ネットワーク12内に位置付けられている全てのエンティティを駆動することができるようにするため、かつログ情報のような情報を特定することができるようにするために、命令発信器7に伝送されている。
【0110】
図2gは、家具ロック17に接続されている家具駆動部2を示す。家具ロック17は、例えばロック命令のようなデジタル命令9を家具駆動部2に伝達することにより、命令発信器7として機能することができる。他方では、家具駆動部2も、命令発信器7のデジタル命令9によってロック命令を家具ロック17に伝達することにより、命令発信器7として機能することができる。データ通信は、一般的に双方向であってもよいし、または単方向であってもよい。一般的に、家具ロック17を、別の家具駆動部11によって形成することもでき、この別の家具駆動部11は、ロック命令によってロック可能であり、デジタル命令9としてのロック解除命令によって可動の家具部分6を改めて動かすことができる。合理的には、家具ロック17の代わりに、掃除ロボットまたはその他の家電機器18をセットすることもできる。
【0111】
図2hは、別の家具駆動部11に接続されている家具駆動部2を示す。家具駆動部2にデジタル命令9が伝達されると、家具駆動部2は、とりわけデジタル命令9によって、家具駆動部2とは関係なく独立して動きを生じさせるように、または家具駆動部2と同期された動きを生じさせるように、別の家具駆動部11に指示することができる。
【0112】
家具駆動部2のデジタルデータセット10には、別の家具駆動部11に関する衝突パラメータが格納されており、別の家具駆動部11のデジタルデータセット10には、家具駆動部2に関する衝突パラメータが格納されている。一般的に、家具駆動部2のデジタルデータセット10に、衝突パラメータが格納されていれば十分であろう。同期パラメータのような別の静的なパラメータについても、類似の考察が当てはまる。
【0113】
家具駆動部2と別の家具駆動部11との間のデータ通信は、双方向に構成可能であるが、単方向のデータ通信も可能であり、特に好ましくは、別の家具駆動部11も、別の家具駆動部11内に存在するデジタルデータセット10との比較に基づいて選択を行う。
【0114】
図3aは、デジタル命令9が家具駆動部2のデータ伝送手段8に伝達されている間の、データ伝送手段8を有する命令発信器7を示す。家具駆動部2は、メモリユニット3および計算ユニット4を含み、データ伝送手段8と、メモリユニットと、計算ユニット4とは、信号を導くようにデータ接続されており、一般的に、これらを1つのチップ上に集積させて構成することもできる。
【0115】
家具駆動部2のメモリユニット3には、電子機器14のデータ伝送手段8を介してデジタルデータセット10が事前に格納され、計算ユニット4は、デジタル命令9を、実行可能性に関してデジタルデータセット10と照合することができ、デジタル命令9が、例えば可動の家具部分6の衝突を引き起こしうるかどうか、または別の家具駆動部11が、同期された動きを実施すべきであるかどうかの判断を下し、家具駆動部2のデータ伝送手段8を介して別の家具駆動部11にデジタル命令9が伝達される。
【0116】
メモリユニット3内に存在する2つのデジタルデータセット10には、別の家具駆動部11およびネットワーク12についての基準パラメータ、同期パラメータ、結合パラメータ、状態パラメータ、および衝突パラメータの形態の静的なパラメータが格納されており、家具駆動部2は、このネットワーク12内にマッピングされている。家具駆動部2が状態変化した場合には、対応する動作姿勢に依存して状態パラメータが自動的に変化させられる。
【0117】
家具駆動部2に配置されている可動の家具部分6は、見易くするために図示されていないが、家具駆動部2は、同じく図面では見えない調整装置21を介して、可動の家具部分6を動かす。
【0118】
図3bは、デジタル命令9が実行可能であるとの選択を、計算ユニット4がすでに行っており、実行可能であるとのデジタル情報13を命令発信器7に返送しているという点で、図3aとは異なっている。デジタル情報13は、例えば、状態変化、デジタル命令9を実行することができなかった理由の通知、または別の家具駆動部11との同期された動きに関する情報をすでに含むことができる。さらに、デジタル情報13は、別の家具駆動部11のデジタルデータセット10のような、別の家具駆動部11に関する情報、および/またはネットワーク12の情報を含むことができる。
【0119】
家具駆動部2は、すでに(図面では見えない)別の家具駆動部11に結合されており、ユーザによって実施された基準走行を介して同期されている。さらに、家具駆動部2は、ユーザによって実施された基準走行を介して初期化されており、命令発信器7に結合されている。一般的に、命令発信器7も、ユーザによって実施されるべき基準走行を介して初期化することができる。
【0120】
電子機器14を介してメモリユニット3内に、ユーザによって実施された基準走行に依存している2つのデジタルデータセット10が格納されており、メモリユニット3には、さらなるデジタルデータセット10をいつでも追加することができる。
【0121】
デジタル命令9が実行不可能である場合には、命令発信器7のために、ヘルプダイアログを有するエラーメッセージがデジタル情報13に添付され、例えば、別の家具駆動部11、命令発信器7、または問題のあるネットワーク構造との対立を含めることができる。
【0122】
図4aは、家具キャビネット5に可動に支承された、家具フラップの形態の家具部分6を有する家具23を示し、家具部分6は、家具部分6に配置されていて同期されている2つの家具駆動部2によって、家具キャビネット5に対して相対的な少なくとも2つの動作姿勢に配置可能である。家具駆動部2は、音声認識システムの形態の命令発信器7を介して駆動可能であり、データ伝送手段8によって送信された音声命令は、例えばクラウド内でデジタル命令9に変換され、データ伝達装置15を介して家具駆動部2に転送される。
【0123】
命令発信器7は、Wifiを介してデータ伝達装置15と通信し、データ伝達装置15は、レイテンシ時間を最小化するためにESBを介して家具駆動部2と通信する。
【0124】
可動の家具部分6は、複数の家具駆動部2(第2の家具駆動部2は、図面では可動の家具部分6によって覆い隠されている)によって、家具キャビネット5に対して相対的な2つの動作姿勢の間で一緒に並行して動かされる。動作姿勢の数は、一般的に任意である。一般的に、家具部分6を、2つの家具部分6の形態で設けることもでき、その場合、これら2つの家具部分6を、2つの家具駆動部2によって個々に-とりわけ順次に-駆動することができる。
【0125】
家具キャビネット5には、無線スイッチ要素16の形態の別の命令発信器7が配置されており、これにより、家具駆動部2を、無線スイッチ要素16の操作を介して直接的なデジタル命令9によって作動させ、可動の家具部分6を動かすように-とりわけESBを介して-指示することができる。
【0126】
無線スイッチ要素16の位置は、一般的に任意であり、無線スイッチ要素16を、家具23とは空間的に離間して配置することもできる。
【0127】
家具駆動部2は、アセンブリ1の命令発信器7とは空間的に離間されて家具23に配置されており、命令発信器7および家具駆動部2は、それぞれ1つのデータ伝送手段8を含む。
【0128】
図4bは、家具駆動部2によって個々に動かすことができる引出しの形態の、家具キャビネット5に可動に支承された5つの家具部分6を有する家具23を示す。本実施例では、ELBを介して家具駆動部2にデジタルデータセット10が直接的に格納される。
【0129】
電子機器14における後続の触覚命令を介して、触覚命令は、デジタル変換されてWifiを介してデータ伝達装置15に無線信号伝送方式で伝達され、デジタル命令9の形態に変換されて、ESBを介して家具駆動部2に転送される。一般的に、デジタル命令9への変換は、すでに命令発信器7としての電子機器14において実施可能である。
【0130】
5つの可動の家具部分6は、(図面では家具部分6によって覆い隠されている)複数の家具駆動部2によって、家具キャビネット5に対して相対的な少なくとも2つの動作姿勢の間で並行してまたは順次に可動である。
【符号の説明】
【0131】
1 アセンブリ
2 家具駆動部
3 メモリユニット
4 計算ユニット
5 家具キャビネット
6 家具部分
7 命令発信器
8 データ伝送手段
9 デジタル命令
10 デジタルデータセット
11 別の家具駆動部
12 ネットワーク
13 デジタル情報
14 電子機器
15 データ伝達装置
16 無線スイッチ要素
17 家具ロック
18 家電機器
19 クラウド
20 固定装置
21 調整装置
22 駆動ユニット
23 家具
図1
図2a
図2b
図2c
図2d
図2e
図2f
図2g
図2h
図3a
図3b
図4a
図4b