(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-10
(45)【発行日】2024-06-18
(54)【発明の名称】サーバ装置、マッチング方法、および、プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20240611BHJP
G06Q 50/00 20240101ALI20240611BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q50/00 300
(21)【出願番号】P 2023051768
(22)【出願日】2023-03-28
【審査請求日】2023-03-31
(73)【特許権者】
【識別番号】399037405
【氏名又は名称】楽天グループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110135
【氏名又は名称】石井 裕一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100132883
【氏名又は名称】森川 泰司
(74)【代理人】
【識別番号】100148633
【氏名又は名称】桜田 圭
(74)【代理人】
【識別番号】100163452
【氏名又は名称】南郷 邦臣
(74)【代理人】
【識別番号】100180312
【氏名又は名称】早川 牧子
(72)【発明者】
【氏名】若本 大
【審査官】山口 大志
(56)【参考文献】
【文献】韓国公開特許第10-2021-0054849(KR,A)
【文献】韓国公開特許第10-2022-0141565(KR,A)
【文献】韓国公開特許第10-2022-0141587(KR,A)
【文献】韓国公開特許第10-2022-0141714(KR,A)
【文献】特開2002-24475(JP,A)
【文献】特許第6937952(JP,B1)
【文献】特開2014-35658(JP,A)
【文献】特開2003-208526(JP,A)
【文献】特許第6822711(JP,B1)
【文献】特開2018-92390(JP,A)
【文献】特開2009-116629(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
発信者が第1のサービスに投稿したコンテンツに設定されたリンク情報を経由して第2のサービスにアクセスしたユーザのうち、前記第2のサービスのアカウントを有する対象ユーザについてのユーザ情報を取得するユーザ情報取得部と、
前記ユーザ情報を用いて、スポンサーと前記発信者とのマッチングを支援するための処理を行う処理部と、
を備えることを特徴とするサーバ装置。
【請求項2】
前記ユーザ情報取得部は、前記リンク情報を経由して前記第2のサービスへアクセスした際に得られる情報に基づいて、複数の前記発信者のそれぞれに前記発信者と前記対象ユーザとの対応を特定し、前記発信者ごとに対応付けられた前記ユーザ情報を取得する、
ことを特徴とする請求項1に記載のサーバ装置。
【請求項3】
前記処理部は、複数の前記発信者のそれぞれに対応付けられた前記ユーザ情報を統計処理した処理結果に基づいて、複数の前記発信者の中から宣伝を依頼する依頼先候補を選定する、
ことを特徴とする請求項2に記載のサーバ装置。
【請求項4】
前記処理部は、スポンサーが宣伝を希望する商品又はサービスとなる宣伝対象に応じて前記統計処理を行い、得られた前記処理結果に基づいて、前記宣伝対象の宣伝を依頼する前記依頼先候補を選定する、
ことを特徴とする請求項3に記載のサーバ装置。
【請求項5】
前記処理部は、前記統計処理において、複数の統計値に基づいてスコア値を導出し、導出した前記スコア値に応じて前記依頼先候補を選定する、
ことを特徴とする請求項3に記載のサーバ装置。
【請求項6】
前記処理部は、前記処理結果に基づいて、複数の前記発信者が含まれる前記依頼先候補のリストをソートし、ソート後の前記リストをスポンサーに提示させる、
ことを特徴とする請求項3に記載のサーバ装置。
【請求項7】
前記宣伝対象が属するカテゴリ、若しくは、前記カテゴリを特定するための情報を含む宣伝依頼をスポンサーから受け付ける依頼受付部を更に備え、
前記処理部は、前記カテゴリに応じて前記統計処理を行い、前記処理結果に基づいて、前記依頼先候補を選定する、
ことを特徴とする請求項4に記載のサーバ装置。
【請求項8】
前記ユーザ情報取得部は、年齢情報、性別情報、年収情報、車所有情報、銀行口座情報、保険加入情報、証券口座情報、及び、購入履歴情報のうち、少なくとも何れかを含む前記ユーザ情報を取得する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のサーバ装置。
【請求項9】
複数の前記発信者からの入札をそれぞれ受け付ける入札受付部を更に備え、
前記処理部は、前記入札を行った複数の前記発信者のそれぞれについての前記処理結果に基づいて、前記依頼先候補を選定する、
ことを特徴とする請求項3に記載のサーバ装置。
【請求項10】
サーバ装置が実行するマッチング方法であって、
発信者が第1のサービスに投稿したコンテンツに設定されたリンク情報を経由して第2のサービスにアクセスしたユーザのうち、前記第2のサービスのアカウントを有する対象ユーザについてのユーザ情報を取得するユーザ情報取得ステップと、
前記ユーザ情報を用いて、スポンサーと前記発信者とのマッチングを支援するための処理を行う処理ステップと、
を備えることを特徴とするマッチング方法。
【請求項11】
コンピュータに、
発信者が第1のサービスに投稿したコンテンツに設定されたリンク情報を経由して第2のサービスにアクセスしたユーザのうち、前記第2のサービスのアカウントを有する対象ユーザについてのユーザ情報を取得するユーザ情報取得手順、
前記ユーザ情報を用いて、スポンサーと前記発信者とのマッチングを支援するための処理を行う処理手順、
を実行させることを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サーバ装置、マッチング方法、および、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、商品やサービスを提供している企業等がスポンサーとなり、コンテンツを投稿して情報を発信している発信者(いわゆる「インフルエンサー」)に、自身の商品等の宣伝をしてもらう「インフルエンサーマーケティング」と呼ばれるプロモーション手法が注目されている。
例えば、スポンサーは、動画投稿サービス、SNS(Social Networking Service)、ブログといったサービスの何れかで人気を有している発信者に、宣伝対象(自身の商品やサービス)についてのコンテンツ(レビュー動画、レビューコメント、レビュー記事等)を投稿してもらうことで、そのコンテンツを視聴(閲覧)したユーザに宣伝対象の購入や利用を促している。
【0003】
このようなインフルエンサーマーケティングでは、宣伝対象に応じて、適切な発信者を選ぶことが重要となっている。
そのため、例えば、特許文献1には、商品に関する影響度を解析し、影響力の高い発信者(インフルエンサー)を提示する情報処理システム(情報処理装置)の発明が開示されている。この情報処理システムでは、商品を購入したユーザの電話番号を基に、ユーザの情報、及び、そのユーザに関連する発信者の情報をSNSシステムから取得し、取得した情報に基づいて、発信者の商品に関する影響度を解析している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した特許文献1に開示された情報処理システムでは、電話番号に紐づいたユーザの情報を基に解析を行い、影響力の高い発信者を提示している。
しかしながら、多くのSNSシステムでは、電話番号による検索の対象になるかどうかの設定をユーザ側で選択できるようになっており、プライバシーの観点から電話番号を用いた検索ができないように設定しているユーザも多い。その上、ユーザによっては電話番号を登録しておらず、その場合も検索の対象にならない。そのため、特許文献1に開示された情報処理システムでは、有効なユーザの情報を十分に取得できないため、結果として、適切な発信者を提示することが期待できないという問題があった。
【0006】
このような実状から、スポンサーに対して、より適切な発信者を提示することのできる技術が求められていた。
【0007】
本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、スポンサーに対して、より適切な発信者を提示することのできるサーバ装置、マッチング方法、および、プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1の観点に係るサーバ装置は、
発信者が第1のサービスに投稿したコンテンツに設定されたリンク情報を経由して第2のサービスにアクセスしたユーザのうち、前記第2のサービスのアカウントを有する対象ユーザについてのユーザ情報を取得するユーザ情報取得部と、
前記ユーザ情報を用いて、スポンサーと前記発信者とのマッチングを支援するための処理を行う処理部と、
を備えることを特徴とする。
【0009】
また、上記観点に係るサーバ装置において、
前記ユーザ情報取得部は、前記リンク情報を経由して前記第2のサービスへアクセスした際に得られる情報に基づいて、複数の前記発信者のそれぞれに前記発信者と前記対象ユーザとの対応を特定し、前記発信者ごとに対応付けられた前記ユーザ情報を取得するようにしてもよい。
【0010】
また、上記観点に係るサーバ装置において、
前記処理部は、複数の前記発信者のそれぞれに対応付けられた前記ユーザ情報を統計処理した処理結果に基づいて、複数の前記発信者の中から宣伝を依頼する依頼先候補を選定するようにしてもよい。
【0011】
また、上記観点に係るサーバ装置において、
前記処理部は、スポンサーが宣伝を希望する商品又はサービスとなる宣伝対象に応じて前記統計処理を行い、得られた前記処理結果に基づいて、前記宣伝対象の宣伝を依頼する前記依頼先候補を選定するようにしてもよい。
【0012】
また、上記観点に係るサーバ装置において、
前記処理部は、前記統計処理において、複数の統計値に基づいてスコア値を導出し、導出した前記スコア値に応じて前記依頼先候補を選定するようにしてもよい。
【0013】
また、上記観点に係るサーバ装置において、
前記処理部は、前記処理結果に基づいて、複数の前記発信者が含まれる前記依頼先候補のリストをソートし、ソート後の前記リストをスポンサーに提示させるようにしてもよい。
【0014】
また、上記観点に係るサーバ装置において、
前記宣伝対象が属するカテゴリ、若しくは、前記カテゴリを特定するための情報を含む宣伝依頼をスポンサーから受け付ける依頼受付部を更に備え、
前記処理部は、前記カテゴリに応じて前記統計処理を行い、前記処理結果に基づいて、前記依頼先候補を選定するようにしてもよい。
【0015】
また、上記観点に係るサーバ装置において、
前記ユーザ情報取得部は、年齢情報、性別情報、年収情報、車所有情報、銀行口座情報、保険加入情報、証券口座情報、及び、購入履歴情報のうち、少なくとも何れかを含む前記ユーザ情報を取得するようにしてもよい。
【0016】
また、上記観点に係るサーバ装置において、
複数の前記発信者からの入札をそれぞれ受け付ける入札受付部を更に備え、
前記処理部は、前記入札を行った複数の前記発信者のそれぞれについての前記処理結果に基づいて、前記依頼先候補を選定するようにしてもよい。
【0017】
本発明の第2の観点に係るマッチング方法は、
サーバ装置が実行するマッチング方法であって、
発信者が第1のサービスに投稿したコンテンツに設定されたリンク情報を経由して第2のサービスにアクセスしたユーザのうち、前記第2のサービスのアカウントを有する対象ユーザについてのユーザ情報を取得するユーザ情報取得ステップと、
前記ユーザ情報を用いて、スポンサーと前記発信者とのマッチングを支援するための処理を行う処理ステップと、
を備えることを特徴とする。
【0018】
本発明の第3の観点に係るプログラムは、
コンピュータに、
発信者が第1のサービスに投稿したコンテンツに設定されたリンク情報を経由して第2のサービスにアクセスしたユーザのうち、前記第2のサービスのアカウントを有する対象ユーザについてのユーザ情報を取得するユーザ情報取得手順、
前記ユーザ情報を用いて、スポンサーと前記発信者とのマッチングを支援するための処理を行う処理手順、
を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、スポンサーに対して、より適切な発信者を提示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本実施形態に係るマッチングシステムの全体構成の一例を示す模式図である。
【
図2】サーバ装置等が実現される典型的な情報処理装置の概要構成の一例を示すブロック図である。
【
図3】実施形態1に係るサーバ装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
【
図9】実施形態1に係るユーザ情報所得処理を説明するためのフローチャートである。
【
図10】実施形態1に係る提示処理を説明するためのフローチャートである。
【
図11】実施形態2に係るサーバ装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
【
図13】実施形態2に係る提案処理を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付す。また、以下では、発信者がコンテンツを投稿する外部のサービスを第1のサービスとし、マッチングシステムと提携する販売サービスを第2のサービスとして説明する。また、以下に説明する「商品」(宣伝対象の商品等)という用語には、物理的な商品だけでなく、電子的な商品(一例として、電子マネー、ダウンロード販売されるゲーム等のソフトウェアやその利用権、電子アイテム等)も含まれるものとする。すなわち、以下に説明する実施形態は説明のためのものであり、本発明の範囲を制限するものではない。従って、当業者であればこれらの各要素または全要素をこれと均等なものに置換した実施形態を採用することが可能であるが、これらの実施形態も本発明の範囲に含まれる。
【0022】
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係るマッチングシステム1の全体構成の一例を示す模式図である。このマッチングシステム1は、一例として、スポンサーと発信者とのマッチングを支援するサーバ装置100と、スポンサーに使用されるスポンサー端末200と、コンテンツを外部のサービス(第1のサービス)に投稿する発信者に使用される発信者端末300と、発信者によって投稿されたコンテンツを閲覧(視聴等も含む)可能なユーザに使用されるユーザ端末400とがインターネット900を介して通信可能に接続されている。なお、ユーザ端末400を使用するユーザには、マッチングシステム1と提携する販売サービス(第2のサービス)を利用するユーザも含まれている。また、
図1において、スポンサー端末200、発信者端末300、及び、ユーザ端末400をそれぞれ単数で示しているが、実際には、これらスポンサー端末200、発信者端末300、及び、ユーザ端末400は、それぞれ多数存在しているものとする。
【0023】
サーバ装置100は、例えば、サーバ用のコンピュータ等であり、スポンサーと発信者とのマッチングを支援する。
なお、サーバ装置100は、例えば、提携する販売サービス(第2のサービス)を管理する図示せぬ販売サーバとの間で情報交換が可能であり、後述する対象ユーザの情報、及び、そのユーザが販売サービスにて購入した商品の情報等を販売サーバから取得可能となっている。
【0024】
スポンサー端末200は、例えば、PC(Personal Computer)、スマートフォン、タブレット等の端末であり、宣伝対象となる商品若しくはサービスについての宣伝を所望の発信者に依頼したいスポンサーに使用される。
【0025】
発信者端末300は、例えば、PC、スマートフォン、タブレット等の端末であり、動画投稿サービス、SNS、ブログといった外部のサービス(第1のサービス)にコンテンツを投稿する発信者に使用される。
【0026】
ユーザ端末400は、例えば、PC、スマートフォン、タブレット等の端末であり、発信者によって第1のサービスに投稿されたコンテンツを視聴や閲覧するユーザに使用される。なお、ユーザ端末400を使用するユーザには、提携する販売サービス(第2のサービス)を利用するユーザも含まれている。つまり、ユーザ端末400を使用するユーザには、第1のサービスのアカウントを有すると共に、第2のサービスのアカウントを有するユーザも含まれている。
【0027】
(情報処理装置500の概要構成)
実施形態1に係るサーバ装置100、スポンサー端末200、発信者端末300、及び、ユーザ端末400等が実現される典型的な情報処理装置500について説明する。
【0028】
情報処理装置500は、
図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)501と、ROM(Read Only Memory)502と、RAM(Random Access Memory)503と、NIC(Network Interface Card)504と、画像処理部505と、音声処理部506と、補助記憶部507と、インターフェース508と、撮影ユニット509と、操作ユニット510と、表示ユニット511とを備える。
【0029】
CPU 501は、情報処理装置500全体の動作を制御し、各構成要素と接続され制御信号やデータをやりとりする。
【0030】
ROM 502には、電源投入直後に実行されるIPL(Initial Program Loader)が記録され、これが実行されることにより、補助記憶部507に記憶されたプログラムをRAM 503に読み出してCPU 501による当該プログラムの実行が開始される。
【0031】
RAM 503は、データやプログラムを一時的に記憶するためのもので、補助記憶部507から読み出されたプログラムやデータ、その他、通信に必要なデータ等が保持される。
【0032】
NIC 504は、情報処理装置500をインターネット等のコンピュータ通信網に接続するためのものであり、LAN(Local Area Network)を構成する際に用いられる10BASE-T/100BASE-T規格にしたがうものや、電話回線を用いてインターネットに接続するためのアナログモデム、ISDN(Integrated Services Digital Network)モデム、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)モデム、ケーブルテレビジョン回線を用いてインターネットに接続するためのケーブルモデム等から構成される。
【0033】
画像処理部505は、補助記憶部507等から読み出された画像データをCPU 501や画像処理部505が備える画像演算プロセッサ(図示せず)によって加工処理した後、これを画像処理部505が備えるフレームメモリ(図示せず)に記録する。フレームメモリに記録された画像情報は、所定の同期タイミングでビデオ信号に変換され、インターフェース508等を介して表示ユニット511に出力される。つまり、画像処理部505は、CPU 501の制御の下、情報処理装置500が行う処理の進行の中で必要となる画像を生成し、その画像を表示ユニット511に表示させる。
【0034】
音声処理部506は、補助記憶部507等から読み出された音楽データや音声データを音声信号に変換し、インターフェース508等を介して外部に出力する。なお、情報処理装置500が内部にスピーカを備えている場合において、音声処理部506は、変換した音声信号を当該スピーカに出力する。つまり、音声処理部506は、CPU 501の制御の下、情報処理装置500が行う処理の進行の中で発生させるべき楽曲音や音声を生成し、その楽曲音等を内部又は外部のスピーカから出力させる。
【0035】
補助記憶部507は、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等であり、情報処理装置500全体の動作制御に必要な各種のプログラムや各種のデータを記憶する。例えば、補助記憶部507には、実施形態に係るサーバ装置100等を実現するためのプログラムが記憶される。そして、CPU 501の制御によって、補助記憶部507は、記憶されたプログラムやデータを適宜読み出し、これらをRAM 503等に一時的に記憶させる。
【0036】
インターフェース508は、例えば、HDMI(登録商標)、USB(Universal Serial Bus)、I2C(Inter-Integrated Circuit)等の規格に準拠しており、撮影ユニット509、操作ユニット510、及び、表示ユニット511が接続される。なお、インターフェース508は、この他に接続された外部機器との間で必要な情報を送受信してもよい。
【0037】
撮影ユニット509は、例えば、単焦点のレンズ、及び、所定画素数の撮像素子(CMOS;Complementary Metal Oxide SemiconductorやCCD;Charge Coupled Device)等であり、静止画又は動画を撮影する。
【0038】
操作ユニット510は、情報処理装置500を利用する作業者等の操作入力を受け付ける。
【0039】
表示ユニット511は、画像処理部505により出力された画像データに応じた画像を描画し、情報処理装置500を利用する作業者等に提示する。
【0040】
この他に、情報処理装置500は、補助記憶部507の代わりに、DVD(Digital Versatile Disc)-ROM等のドライブユニットを備えるようにしてもよい。この場合、情報処理装置500は、ドライブユニットに装着されるDVD-ROM等からプログラムやデータを読み出して、上記と同様に動作する。
【0041】
以下、上記の情報処理装置500において実現されるサーバ装置100の機能等について、
図3~
図8を参照して説明する。情報処理装置500に電源が投入されると、実施形態1に係るサーバ装置100として機能させるプログラムが実行され、実施形態1に係るサーバ装置100が実現される。なお、スポンサー端末200、発信者端末300、及び、ユーザ端末400も同様に、情報処理装置500によって実現されるが、こちらについては説明を省略し、本実施形態において最も特徴的なサーバ装置100について、以下説明する。
【0042】
(サーバ装置100の機能構成)
図3は、実施形態1に係るサーバ装置100の機能構成の一例を示すブロック図である。図示するように、サーバ装置100は、送信部110と、受信部120と、記憶部130と、制御部140とを備える。
【0043】
送信部110は、スポンサー端末200や発信者端末300等に向けた種々の情報を、インターネット900を介して送信する。例えば、送信部110は、制御部140(後述する処理部143)に制御され、発信者の候補一覧(後述する候補一覧CL1,CL2)を、スポンサー端末200へ送信する。また、送信部110は、発信者を特定可能なリンク情報を発信者端末300に送信し、発信者が第1のサービスに投稿するコンテンツへの設定を依頼する。
なお、上述したNIC 504が、このような送信部110として機能しうる。
【0044】
受信部120は、インターネット900を介してスポンサー端末200や発信者端末300等から送られる種々の情報を受信する。例えば、受信部120は、スポンサー端末200から送られる依頼情報(より詳細には、後述するように、宣伝対象のカテゴリ等を含み、所望の発信者に宣伝対象の宣伝を依頼する依頼情報)を受信する。
なお、上述したNIC 504が、このような受信部120として機能しうる。
【0045】
記憶部130は、サーバ装置100における処理に必要な種々の情報を記憶する。例えば、記憶部130は、スポンサー情報131、発信者情報132、及び、ユーザ情報133を記憶する。
【0046】
スポンサー情報131は、スポンサー端末200を使用するスポンサーを管理するための情報であり、一例として、
図4に示すような情報を含んでいる。つまり、スポンサー情報131には、スポンサーID131a、スポンサー名131b、取り扱い商品・サービス131c、及び、宣伝対象131d等の情報が含まれている。なお、宣伝対象131dは、一例として、スポンサーが宣伝を希望する宣伝対象(商品若しくはサービス)の名称を示しているが、その商品若しくはサービスが属するカテゴリであってもよい。
【0047】
図3に戻って、発信者情報132は、発信者端末300を使用する発信者を管理するための情報であり、一例として、
図5に示すような情報を含んでいる。つまり、発信者情報132には、発信者ID132a、ハンドル名132b、発信媒体132c、及び、登録ユーザ数132d等の情報が含まれている。なお、発信者ID132aは、一例として、マッチングシステム1の識別情報(後述するように、発信者にアカウントを発行した際の識別情報)であるが、他に、第1のサービスの識別情報であってもよい。また、発信媒体132cは、発信者がコンテンツを投稿する外部のサービス(第1のサービス)を示している。また、登録ユーザ数132dは、発信媒体132cにおいて、お気に入り登録しているユーザ数(SNSであればフォロワー数等)を、示している。
【0048】
図3に戻って、ユーザ情報133は、後述するユーザ情報取得部142によって取得される対象ユーザについてのユーザ情報であり、一例として、
図6に示すような情報を含んでいる。なお、対象ユーザとなるのは、第1のサービスのアカウントを有するユーザであって、発信者が投稿したコンテンツに設定されているリンク情報を経由して第2のサービスへアクセスしたユーザのうち、第2のサービスのアカウントを有するユーザである。
図6に示すように、ユーザ情報133には、発信者ID133a、ユーザID133b、年齢133c、性別133d、購入商品のカテゴリ133e、及び、購入金額133f等の情報が含まれている。なお、ユーザID133bは、発信者ID133aは、ユーザが視聴(閲覧)したコンテンツを投稿した発信者の識別情報である。また、ユーザID133bは、第2のサービスの識別情報である。また、購入商品のカテゴリ133eは、提携する販売サービス(第2のサービス)でユーザが購入した商品のカテゴリを示している。そして、購入金額133fは、ユーザが購入した商品の金額を示している。
なお、このようなユーザ情報133は一例であり、他に、年収情報、車所有情報、銀行口座情報、保険加入情報、証券口座情報等を更に含んでいてもよい。
【0049】
記憶部130は、この他にも、制御部140の処理に必要な種々の情報を記憶する。例えば、記憶部130は、発信者端末300へ送信したリンク情報等も記憶する。
なお、上述した補助記憶部507等が、このような記憶部130として機能しうる。
【0050】
図3に戻って、制御部140は、サーバ装置100全体を制御する。この制御部140は、例えば、依頼受付部141、ユーザ情報取得部142、及び、処理部143を含んでいる。
【0051】
依頼受付部141は、受信部120を通じて、スポンサー端末200から送られた宣伝対象(商品若しくはサービス)についての宣伝依頼を受け付ける。この宣伝依頼には、例えば、宣伝対象が属するカテゴリ、若しくは、そのカテゴリを特定するための情報が含まれている。
【0052】
ユーザ情報取得部142は、発信者が第1のサービスに投稿したコンテンツに設定されたリンク情報を経由して第2のサービスにアクセスしたユーザのうち、第2のサービスのアカウントを有する対象ユーザについてのユーザ情報を取得する。なお、ユーザは、第1のサービスのアカウントを有している必要はない。
例えば、ユーザ情報取得部142は、リンク情報を経由して提携する販売サーバへアクセスした際に得られる情報に基づいて、複数の発信者のそれぞれに発信者と対象ユーザとの対応を特定し、発信者ごとに対応付けられたユーザ情報を取得する。具体的に、ユーザ情報取得部142は、提携する販売サーバから、上述した
図6に示すようなユーザ情報133を取得して、記憶部130に格納する。
【0053】
処理部143は、上記のユーザ情報取得部142が取得したユーザ情報を用いて、スポンサーと発信者とのマッチングを支援するための処理を行う。
例えば、処理部143は、複数の発信者のそれぞれに対応付けられたユーザ情報を統計処理した処理結果に基づいて、複数の発信者の中から宣伝を依頼する依頼先候補を選定する。具体的に、処理部143は、スポンサーが宣伝を希望する宣伝対象に応じて統計処理を行い、得られた処理結果に基づいて、宣伝対象の宣伝を依頼する依頼先候補を選定するようにしてもよい。また、処理部143は、統計処理において、複数の統計値に基づいてスコア値を導出し、導出したスコア値に応じて依頼先候補を選定するようにしてもよい。なお、統計値の具体例として、会員登録してからの1か月の平均購入数、入金額、購入回数、ユーザ数またはそれらの組み合わせが上げられ、これらに基づいて、スコア値を導出してもよい。この他にも、対象カテゴリにおける購入数、購入回数等の統計値に基づいて、スコア値を導出してもよい。
この結果、スポンサーに対して、より適切な発信者を提示することができる。
【0054】
より具体的に、処理部143は、
図7に示すようなスコア値SCを含む候補一覧CL1を生成する。この候補一覧CL1は、例えば、スコア値SCが基準値を超えた発信者だけが依頼先候補として選定されたリストである。この他にも、処理部143は、
図8に示すようなスコア値SCを基にソートした候補一覧CL2を生成してもよい。
処理部143は、このように生成した候補一覧(候補一覧CL1,CL2)を、依頼受付部141にて宣伝依頼を受け付けたスポンサー端末200へ、送信部110を制御して送信する。
この結果、スポンサーに対して、より適切な発信者を提示することができる。
【0055】
この他にも、処理部143は、発信者を特定可能なリンク情報を生成する。例えば、処理部143は、発信者の識別情報(発信者ID)を含み、提携する販売サーバ(第2のシステム)へ遷移させるリンク情報を生成する。なお、販売サーバの代わりに、マッチングシステム1へ遷移させるリンク情報であってもよい。そして、処理部143は、生成したリンク情報を発信者端末300へ送信し、第1のシステムに投稿するコンテンツへの設定を依頼する。
【0056】
上述したCPU 501等が、このような構成からなる制御部140として機能しうる。
【0057】
(サーバ装置100の動作)
以下、サーバ装置100の動作について
図9、及び、
図10を参照して説明する。
図9は、実施形態1に係るユーザ情報取得処理を説明するためのフローチャートである。また、
図10は、実施形態1に係る提示処理を説明するためのフローチャートである。
最初に
図9のユーザ情報取得処理について説明する。このユーザ情報取得処理は、例えば、発信者端末300からアカウント登録の要求が送られた際に、サーバ装置100にて実行される。
【0058】
まず、サーバ装置100は、発信者からの要求に応じて、マッチングシステム1のアカウントを発行する(ステップS11)。
つまり、制御部140は、発信者端末300からアカウント登録の要求が送られると、マッチングシステム1のアカウントを発行する。なお、制御部140は、マッチングシステム1のアカウントの代わりに、提携する販売サーバのアカウントを発行するようにしてもよい。
【0059】
サーバ装置100は、アカウントを発行した発信者が特定可能となるリンク情報を生成する(ステップS12)。
例えば、制御部140(処理部143)は、発信者の識別情報(発信者ID)を含み、提携する販売サーバ(第2のシステム)へ遷移させるリンク情報を生成する。なお、販売サーバの代わりに、マッチングシステム1へ遷移させるリンク情報であってもよい。
【0060】
サーバ装置100は、リンク情報を発信者に送信し、投稿するコンテンツへの設定を依頼する(ステップS13)。
すなわち、制御部140(処理部143)は、上記のステップS12にて生成したリンク情報を発信者端末300へ送信し、第1のサービスに投稿するコンテンツへの設定を、発信者に依頼する。
例えば、発信者は、コンテンツの概要欄、本文中等にリンク情報を挿入して、第1のサービスに投稿する。そして、コンテンツを視聴(閲覧)したユーザが、設定されたリンク情報を押下等すると、そのリンク情報に従って、提携する販売サーバ(第2のシステム)へ遷移することになる。
【0061】
サーバ装置100は、第1のサービスからリンク情報を経由して、第2のサービスへのアクセスを検出する(ステップS14)。
例えば、制御部140(ユーザ情報取得部142)は、提携する販売サーバから送られるアクセス情報を解析し、リンク情報を経由した第2のサービスへのアクセスを検出する。
【0062】
サーバ装置100は、第2のサービスのアカウントを有する対象ユーザであるか否かを判別する(ステップS15)。
例えば、制御部140(ユーザ情報取得部142)は、提携する販売サーバ(第2のシステム)にログインしているユーザが、リンク情報を経由して第2のサービスへアクセスして来た場合に、対象ユーザであると判別する。この他にも、クッキー(Cookie)やコンバージョンAPI(CAPI)を用いて、対象ユーザであるかどうかを判別するようにしてもよい。
【0063】
サーバ装置100は、対象ユーザでないと判別すると(ステップS15;No)、上述したステップS14に処理を戻す。つまり、サーバ装置100は、次のアクセス(リンク情報を経由した第2のサービスへのアクセス)を検出する。
【0064】
一方、対象ユーザであると判別した場合(ステップS15;Yes)に、サーバ装置100は、対象ユーザのユーザ情報を取得する(ステップS16)。
例えば、制御部140(ユーザ情報取得部142)は、対象ユーザについての年齢情報、性別情報、購入履歴情報等を、提携する販売サーバ(第2のサービス)から取得する。なお、制御部140は、この他にも、年収情報、車所有情報、銀行口座情報、保険加入情報、証券口座情報等を販売サーバから取得してもよい。
【0065】
サーバ装置100は、発信者と、取得したユーザ情報とを対応付けて記憶部130に格納する(ステップS17)。
例えば、制御部140(ユーザ情報取得部142)は、上記のステップS16にて取得した対象ユーザのユーザ情報を、発信者ごとに対応付けた上述した
図6に示すようなユーザ情報133を、記憶部130に格納する。
【0066】
このようなユーザ情報取得処理によって、
図6に示すようなユーザ情報133が作成され、記憶部130に格納される。つまり、発信者ごとに対応付けられた対象ユーザのユーザ情報が日々蓄積され、記憶部130に格納されることになる。
【0067】
続いて、
図10の提示処理について説明する。この提示処理は、例えば、上述したユーザ情報取得処理が行われ、記憶部130に
図6に示すようなユーザ情報133が格納されている状態で、スポンサー端末200から宣伝対象の申請が行われた際に、サーバ装置100にて実行される。
【0068】
まず、サーバ装置100は、スポンサーからの申請に応じて、宣伝対象を登録する(ステップS21)。
つまり、制御部140(依頼受付部141)は、スポンサー端末200から送られた宣伝対象(商品若しくはサービス)についての宣伝依頼に応じて、宣伝対象を登録する。
【0069】
サーバ装置100は、宣伝対象のカテゴリを特定する(ステップS22)。
例えば、制御部140(依頼受付部141)は、宣伝対象の名称や説明から、宣伝対象が属するカテゴリを特定する。
【0070】
サーバ装置100は、特定したカテゴリに応じて統計処理を行い、各発信者を評価する(ステップS23)。
例えば、制御部140(処理部143)は、
図6に示すようなユーザ情報133に含まれる購入商品のカテゴリ133eと、ステップS22にて特定した宣伝対象のカテゴリとの類似度を集計し、宣伝対象に応じた各発信者のスコア値を導出する。
【0071】
サーバ装置100は、各発信者の評価結果をスポンサーに提示する(ステップS24)。
例えば、制御部140(処理部143)は、
図7に示すようなスコア値SCを含む候補一覧CL1や、
図8に示すようなスコア値SCを基にソートした候補一覧CL2を生成して、スポンサー端末200に提示する。
【0072】
このような提示処理によって、
図7,
図8に示すような候補一覧CL1,CL2がスポンサー端末200に提示される。このような候補一覧CL1,CL2には、宣伝対象に応じた各発信者のスコア値SCが含まれている。そのため、スポンサーは、宣伝を依頼しようする宣伝対象に適した発信者を、スコア値SCを基に選択可能となる。
この結果、スポンサーに対して、より適切な発信者を提示することができる。
【0073】
(実施形態2)
上記の実施形態1では、マッチングシステム1にアカウント登録した全発信者を対象とし、全発信者の中から抽出した依頼先候補を提示する場合について説明した。これに対して、スポンサーからの宣伝依頼に対して各発信者から入札を行えるようにし、入札した各発信者の中から抽出した依頼先候補を提示するようにしてもよい。
以下、スポンサーからの宣伝依頼に対して各発信者からの入札を行うことを特徴とした実施形態2について説明する。
【0074】
図11は、実施形態2に係るサーバ装置100の機能構成の一例を示すブロック図である。図示するように、サーバ装置100は、送信部110と、受信部120と、記憶部130と、制御部150とを備える。なお、送信部110、受信部120、及び、記憶部130は、上述した
図3のサーバ装置100と同じ構成である。
【0075】
制御部150は、サーバ装置100全体を制御する。この制御部150は、例えば、依頼受付部141、ユーザ情報取得部142、入札受付部151、及び、処理部143を含んでいる。なお、依頼受付部141、ユーザ情報取得部142、及び、処理部143は、上述した
図3のサーバ装置100における制御部140と同じ構成である。
【0076】
入札受付部151は、スポンサーからの宣伝依頼に応じて、複数の発信者からの入札をそれぞれ受け付ける。
例えば、入札受付部151は、スポンサーからの宣伝依頼を各発信者へ告知し、所定の入札締切期限までにおいて、各発信者からなされた入札をそれぞれ受け付ける。
【0077】
なお、処理部143は、入札を行った各発信者のそれぞれについての処理結果に基づいて、依頼先候補を選定する。例えば、処理部143は、
図12に示すようなスコア値SC、及び、選択ボタンBTを含む提案一覧SLを生成する。この提案一覧SLは、例えば、入札した発信者のうち、スコア値SCが高い上位3名の発信者を依頼先候補として選定されたリストである。そして、入札した発信者の中から依頼先候補が選定されているため、スポンサーが何れかの選択ボタンBTを押下するだけで、その発信者に宣伝依頼が送信されるようになっている。
この結果、スポンサーに対して、より適切な発信者を提示することができる。
【0078】
以下、実施形態2におけるサーバ装置100の動作について
図13を参照して説明する。
図13は、実施形態2に係る提案処理を説明するためのフローチャートである。この提案処理は、例えば、上述したユーザ情報取得処理が行われ、記憶部130に
図6に示すようなユーザ情報133が格納されている状態で、スポンサー端末200から宣伝対象の申請が行われた際に、サーバ装置100にて実行される。
【0079】
まず、サーバ装置100は、スポンサーからの申請に応じて、宣伝対象を登録する(ステップS31)。
つまり、制御部140(依頼受付部141)は、スポンサー端末200から送られた宣伝対象(商品若しくはサービス)についての宣伝依頼に応じて、宣伝対象を登録する。
【0080】
サーバ装置100は、宣伝対象のカテゴリを特定する(ステップS32)。
例えば、制御部140(依頼受付部141)は、宣伝対象の名称や説明から、宣伝対象が属するカテゴリを特定する。
【0081】
サーバ装置100は、入札について、各発信者へ告知する(ステップS33)。
例えば、制御部140(入札受付部151)は、宣伝対象を含む入札内容を、電子メール、プッシュ通知、掲示板等を用いて各発信者へ告知する。
【0082】
サーバ装置100は、各発信者からの入札を受け付ける(ステップS34)。
例えば、制御部140(入札受付部151)は、所定の入札締切期限までにおいて、各発信者からなされた入札をそれぞれ受け付ける。
【0083】
サーバ装置100は、特定したカテゴリに応じて、入札した各発信者を評価する(ステップS35)。
例えば、制御部140(処理部143)は、
図6に示すようなユーザ情報133における入札した各発信者について、購入商品のカテゴリ133eと、ステップS22にて特定した宣伝対象のカテゴリとの類似度を集計し、宣伝対象に応じた各発信者のスコア値を導出する。
【0084】
サーバ装置100は、評価結果に基づいて決定した依頼先候補をスポンサーに提案する(ステップS36)。
例えば、制御部140(処理部143)は、
図12に示すようなスコア値SC、及び、選択ボタンBTを含む提案一覧SLを生成して、スポンサー端末200に提示する。
【0085】
サーバ装置100は、スポンサーから依頼先候補の選択があったか否かを判別する(ステップS37)。
すなわち、制御部140(処理部143)は、
図12に示すような提案一覧SLがスポンサー端末200に提示された状態で、何れかの選択ボタンBTが押下されたかどうかを判別する。
【0086】
サーバ装置100は、依頼先候補の選択がなかったと判別すると(ステップS37;No)、そのまま提案処理を終える。
なお、依頼先候補の選択がなかったとの判別は、例えば、選択ボタンBTが押下されず
【0087】
一方、依頼先候補の選択があったと判別した場合(ステップS37;Yes)に、サーバ装置100は、選択された依頼先候補の発信者にスポンサーからの宣伝依頼を送信する。
つまり、制御部140(処理部143)は、スポンサーからの宣伝依頼を対象の発信者端末300へ送信する。
【0088】
このような提案処理によって、
図12に示すような提案一覧SLがスポンサー端末200に提示される。このような提案一覧SLには、宣伝対象に応じた各発信者のスコア値SCが含まれている。そのため、スポンサーは、宣伝を依頼しようする宣伝対象に適した発信者を、スコア値SCを基に選択可能となる。そして、提案一覧SLには、選択ボタンBTが含まれており、スポンサーが何れかの選択ボタンBTを押下するだけで、対応する発信者に宣伝依頼が送られるため、宣伝対象に適した発信者に宛てて、迅速に宣伝を依頼することができる。
この結果、スポンサーに対して、より適切な発信者を提示することができる。
【0089】
(他の実施形態)
上記の実施形態1,2では、サーバ装置100が、提携する販売サーバ(第2のサービス)から対象ユーザのユーザ情報を取得する場合について説明したが、サーバ装置100が販売サービスも管理するようにし、自身のデータベース等から、対象ユーザのユーザ情報を取得するようにしてもよい。
【0090】
また、上記の実施形態1,2では、販売サービスを第2のサービスとして説明したが、このような販売サービス以外でも、統計処理できるようなユーザ情報が取得できる他のサービスを第2のサービスとしてもよい。例えば、ポイントサービスや決済サービスを第2のサービスとしてもよい。
【0091】
また、上記の実施形態1,2では、発信者がコンテンツを投稿する外部のサービスをまとめて第1のサービスとして説明したが、発信者の中には、異なる外部のサービスにコンテンツを投稿している発信者も多い。そのため、発信者毎に、複数の第1のサービスと紐付けるようにして、発信者を管理すると共に、それぞれの第1のサービスを利用する広範囲のユーザの中から、対象ユーザのユーザ情報を取得できるようにしてもよい。
【0092】
上記の実施形態1,2では、サーバ装置100等によって実行されるプログラムは、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc),MO(Magneto-Optical Disk),USBメモリ,メモリカード等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布することも可能である。そして、かかるプログラムを特定の又は汎用のコンピュータにインストールすることによって、当該コンピュータを上記の実施形態1,2におけるサーバ装置100として機能させることも可能である。
【0093】
また、上記のプログラムをインターネットといった通信ネットワーク上のサーバ装置が有するディスク装置に格納しておき、例えば、搬送波に重畳させて、コンピュータにダウンロードするようにしてもよい。また、通信ネットワークを介してプログラムを転送しながら起動実行することによっても、上述の処理を達成することができる。さらに、プログラムの全部又は一部をサーバ装置上で実行させ、その処理に関する情報をコンピュータが通信ネットワークを介して送受信しながらプログラムを実行することによっても、上述の処理を達成することができる。
【0094】
なお、上述の機能を、OS(Operating System)が分担して実現する場合又はOSとアプリケーションとの協働により実現する場合等には、OS以外の部分のみを上記の記録媒体に格納して配布してもよく、また、コンピュータにダウンロードしてもよい。
【0095】
[1]
発信者が第1のサービスに投稿したコンテンツに設定されたリンク情報を経由して第2のサービスにアクセスしたユーザのうち、前記第2のサービスのアカウントを有する対象ユーザについてのユーザ情報を取得するユーザ情報取得部と、
前記ユーザ情報を用いて、スポンサーと前記発信者とのマッチングを支援するための処理を行う処理部と、
を備えることを特徴とするサーバ装置。
[2]
前記ユーザ情報取得部は、前記リンク情報を経由して前記第2のサービスへアクセスした際に得られる情報に基づいて、複数の前記発信者のそれぞれに前記発信者と前記対象ユーザとの対応を特定し、前記発信者ごとに対応付けられた前記ユーザ情報を取得する、
ことを特徴とする[1]に記載のサーバ装置。
[3]
前記処理部は、複数の前記発信者のそれぞれに対応付けられた前記ユーザ情報を統計処理した処理結果に基づいて、複数の前記発信者の中から宣伝を依頼する依頼先候補を選定する、
ことを特徴とする[2]に記載のサーバ装置。
[4]
前記処理部は、スポンサーが宣伝を希望する商品又はサービスとなる宣伝対象に応じて前記統計処理を行い、得られた前記処理結果に基づいて、前記宣伝対象の宣伝を依頼する前記依頼先候補を選定する、
ことを特徴とする[3]に記載のサーバ装置。
[5]
前記処理部は、前記統計処理において、複数の統計値に基づいてスコア値を導出し、導出した前記スコア値に応じて前記依頼先候補を選定する、
ことを特徴とする[3]又は[4]に記載のサーバ装置。
[6]
前記処理部は、前記処理結果に基づいて、複数の前記発信者が含まれる前記依頼先候補のリストをソートし、ソート後の前記リストをスポンサーに提示させる、
ことを特徴とする[3]乃至[5]の何れか1つに記載のサーバ装置。
[7]
前記宣伝対象が属するカテゴリ、若しくは、前記カテゴリを特定するための情報を含む宣伝依頼をスポンサーから受け付ける依頼受付部を更に備え、
前記処理部は、前記カテゴリに応じて前記統計処理を行い、前記処理結果に基づいて、前記依頼先候補を選定する、
ことを特徴とする[4]乃至[6]の何れか1つに記載のサーバ装置。
[8]
前記ユーザ情報取得部は、年齢情報、性別情報、年収情報、車所有情報、銀行口座情報、保険加入情報、証券口座情報、及び、購入履歴情報のうち、少なくとも何れかを含む前記ユーザ情報を取得する、
ことを特徴とする[1]乃至[7]の何れか1つに記載のサーバ装置。
[9]
複数の前記発信者からの入札をそれぞれ受け付ける入札受付部を更に備え、
前記処理部は、前記入札を行った複数の前記発信者のそれぞれについての前記処理結果に基づいて、前記依頼先候補を選定する、
ことを特徴とする[3]乃至[7]の何れか1つに記載のサーバ装置。
[10]
サーバ装置が実行するマッチング方法であって、
発信者が第1のサービスに投稿したコンテンツに設定されたリンク情報を経由して第2のサービスにアクセスしたユーザのうち、前記第2のサービスのアカウントを有する対象ユーザについてのユーザ情報を取得するユーザ情報取得ステップと、
前記ユーザ情報を用いて、スポンサーと前記発信者とのマッチングを支援するための処理を行う処理ステップと、
を備えることを特徴とするマッチング方法。
[11]
コンピュータに、
発信者が第1のサービスに投稿したコンテンツに設定されたリンク情報を経由して第2のサービスにアクセスしたユーザのうち、前記第2のサービスのアカウントを有する対象ユーザについてのユーザ情報を取得するユーザ情報取得手順、
前記ユーザ情報を用いて、スポンサーと前記発信者とのマッチングを支援するための処理を行う処理手順、
を実行させることを特徴とするプログラム。
【0096】
以上説明したように、本発明によれば、スポンサーに対して、より適切な発信者を提示することのできるサーバ装置、マッチング方法、ならびに、プログラムを提供することができる。
【符号の説明】
【0097】
1 マッチングシステム
100 サーバ装置
110 送信部
120 受信部
130 記憶部
131 スポンサー情報
132 発信者情報
133 ユーザ情報
140 制御部
141 依頼受付部
142 ユーザ情報取得部
143 処理部
150 制御部
151 入札受付部
200 スポンサー端末
300 発信者端末
400 ユーザ端末
500 情報処理装置
501 CPU
502 ROM
503 RAM
504 NIC
505 画像処理部
506 音声処理部
507 補助記憶部
508 インターフェース
509 撮影ユニット
510 操作ユニット
511 表示ユニット
900 インターネット
【要約】
【課題】スポンサーに対して、より適切な発信者を提示することのできるサーバ装置等を提供する。
【解決手段】サーバ装置100において、ユーザ情報取得部142は、発信者が第1のサービス(例えば、外部のサービス)に投稿したコンテンツに設定されたリンク情報を経由して第2のサービス(例えば、販売サービス等の提携サービス)にアクセスしたユーザのうち、第2のサービスのアカウントを有する対象ユーザについてのユーザ情報を取得する。処理部143は、ユーザ情報を用いて、スポンサーと発信者とのマッチングを支援するための処理を行う。
【選択図】
図3